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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-10
(45)【発行日】2024-10-21
(54)【発明の名称】ヘアスタイリングシステム
(51)【国際特許分類】
   A45D 20/12 20060101AFI20241011BHJP
【FI】
A45D20/12 J
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021546199
(86)(22)【出願日】2019-10-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(86)【国際出願番号】 US2019056603
(87)【国際公開番号】W WO2020081733
(87)【国際公開日】2020-04-23
【審査請求日】2022-10-14
(31)【優先権主張番号】62/746,794
(32)【優先日】2018-10-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521165312
【氏名又は名称】ドーキンス,ジーン
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドーキンス,ジーン
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】特表2001-501510(JP,A)
【文献】実開平04-130705(JP,U)
【文献】米国特許第06009883(US,A)
【文献】中国実用新案第206586557(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第102525080(CN,A)
【文献】特表2014-527454(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 20/00 - 20/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘアドライヤへの取付のために構成されたヘアスタイリングアタッチメントであって、
頂部分と、
底部分と、
前記ヘアスタイリングアタッチメントを通る空気流を制御するように構成された空気流調節器と、を備え、
前記頂部分が、複数の突出部を備え、
前記複数の突出部の各突出部が、前記頂部分から離れて延在して頂点で終了し、
前記複数の突出部は、頂部突出部領域に沿って配置された第1の櫛形状の突出部群、及び、底部突出部領域に沿って配置された第2の櫛形状の突出部群を含み、
スタイリング及び乾燥のために、毛髪が前記複数の突出部の間に配置され、
前記頂部分が、熱伝導材料を含み、
前記頂部分が、少なくとも1つの頂部突出部領域調節器開口、及び、少なくとも1つの底部突出部領域調節器開口を含み、
前記空気流調節器は、前記ヘアスタイリングアタッチメントを通る空気流を制御するためのプレートを備え、
前記プレートは、第1の位置及び第2の位置の間で回転するように構成され、
前記プレートが前記第1の位置にあるときに、前記頂部突出部領域に沿った前記第1の櫛形状の突出部群に空気流が集中するように、前記プレートが、前記少なくとも1つの底部突出部領域調節器開口の幾つかを覆い、
前記プレートが前記第2の位置にあるときに、前記底部突出部領域に沿った前記第2の櫛形状の突出部群に空気流が集中するように、前記プレートが、前記少なくとも1つの頂部突出部領域調節器開口の幾つかを覆う、ヘアスタイリングアタッチメント。
【請求項2】
熱伝導体をさらに備え、前記熱伝導体が前記頂部分に設けられている、請求項1に記載のヘアスタイリングアタッチメント。
【請求項3】
前記熱伝導体が加熱チャネルに設けられ、前記加熱チャネルが、少なくとも1つの加熱開口を画定し、前記加熱チャネルが少なくとも1つの突出部に隣接して配向されている、請求項2に記載のヘアスタイリングアタッチメント。
【請求項4】
前記底部分が内面を備え、前記底部分の寸法に沿って延在する空気流導管を画定する、請求項1に記載のヘアスタイリングアタッチメント。
【請求項5】
前記底部分の内面が可撓性である、請求項4に記載のヘアスタイリングアタッチメント。
【請求項6】
前記頂部分が、前記ヘアスタイリングアタッチメントを通る空気流を制御するために、前記空気流調節器を備える、請求項1に記載のヘアスタイリングアタッチメント。
【請求項7】
前記熱伝導材料が金属である、請求項1に記載の少なくとも1つの突出部。
【請求項8】
前記熱伝導材料がセラミックであり、熱を伝導するように構成されている、請求項1に記載のヘアスタイリングアタッチメント。
【請求項9】
前記頂部分が基板を備え、前記基板が耐熱材料から作製される、請求項1に記載のヘアスタイリングアタッチメント。
【請求項10】
プラスチック、ポリマー、シリコーン、またはゴムの耐熱材料のうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載のヘアスタイリングアタッチメント。
【請求項11】
ヘアドライヤへの取付のために構成されたヘアスタイリングアタッチメントであって、
頂部分および底部分であって、前記頂部分が複数の突出部を備える。頂部分および底部分と、
前記複数の突出部の間の溝部分と、
前記ヘアスタイリングアタッチメントを通る空気流を制御するように構成された空気流調節器と、を備え、
前記複数の突出部は、頂部突出部領域に沿って配置された第1の櫛形状の突出部群、及び、底部突出部領域に沿って配置された第2の櫛形状の突出部群を含み、スタイリング及び乾燥のために、毛髪が前記複数の突出部の間に配置されることができ、
前記頂部分が、少なくとも1つの頂部突出部領域調節器開口、及び、少なくとも1つの底部突出部領域調節器開口を含み、
前記空気流調節器は、前記ヘアスタイリングアタッチメントを通る空気流を制御するためのプレートを備え、
前記プレートは、第1の位置及び第2の位置の間で回転するように構成され、
前記プレートが前記第1の位置にあるときに、前記頂部突出部領域に沿った前記第1の櫛形状の突出部群に空気流が集中するように、前記プレートが、前記少なくとも1つの底部突出部領域調節器開口の幾つかを覆い、
前記プレートが前記第2の位置にあるときに、前記底部突出部領域に沿った前記第2の櫛形状の突出部群に空気流が集中するように、前記プレートが、前記少なくとも1つの頂部突出部領域調節器開口の幾つかを覆う、ヘアスタイリングアタッチメント。
【請求項12】
熱伝導材料、及び、前記少なくとも1つの突出部に隣接して配向された加熱チャネルをさらに備え、前記加熱チャネルが前記熱伝導材料を備える、請求項11に記載のヘアスタイリングアタッチメント。
【請求項13】
前記加熱チャネルが、少なくとも1つの加熱開口を画定する、請求項12に記載のヘアスタイリングアタッチメント。
【請求項14】
プラスチック、ポリマー、シリコーン、またはゴムのうちの少なくとも1つを含む耐熱材料を備える、請求項11に記載のヘアスタイリングアタッチメント。
【請求項15】
前記底部分が内面を備え、前記底部分の寸法に沿って延在する空気流導管を画定する、請求項11に記載のヘアスタイリングアタッチメント。
【請求項16】
前記熱伝導材料が金属である、請求項12に記載のヘアスタイリングアタッチメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、概して、毛髪を乾燥およびスタイリングするためのヘアスタイリング装置システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ヘアスタイリングは、煩雑なプロセスであり得る。毛髪をスタイリングする際の難しさを増加させる要因としては、長さ、水分レベル、およびテクスチャが挙げられるが、これらに限定されない。スタイリングプロセス中に、熱を印加しすぎると、好ましいスタイルに悪影響を与え、またはさらには毛髪を傷める。したがって、個人の毛髪を効果的に乾燥およびスタイリングする装置およびシステムに対する必要性が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
上記の必要性および/または問題点のいくつかまたは全ては、本開示の特定の実施形態によって対処することができる。本開示の特定の実施形態は、毛髪を乾燥およびスタイリングするためのシステム装置を含むことができる。ヘアスタイリングアタッチメントの一実施形態は、頂部分および底部分を含むことができる。頂部分は、複数の突出部を含むことができる。複数の突出部の各突出部は、頂部分から離れて延在させることができる。各突出部は、頂点で終端させることができる。加えて、突出部の少なくとも1つは、基板、および各突出部の間のアタッチメントの溝部分内にあり、突出部の内面に沿って延在する熱伝導材料を備える。さらに、底部分は、頂部分に機械的に結合させることができ、かつヘアドライヤの少なくとも一部分に係合するように構成することができる。
【0004】
本開示の他の実施形態、特徴、および態様は、本明細書で詳細に説明されており、特許請求される開示の一部とみなされる。他の実施形態、特徴、および態様は、以下の詳細な説明、添付図面、および特許請求の範囲を参照して理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
詳細な説明は、添付図面を参照して記載されており、該図面は、必ずしも一定の比率で描かれていない。
【0006】
図1】本開示の例示的実施形態の側面図を示す。
【0007】
図2】スタイリングアタッチメントの側面図を示す。
【0008】
図3】スタイリングアタッチメントの頂部分の上面図を示す。
【0009】
図4】スタイリングアタッチメントの頂部分の背面等角図を示す。
【0010】
図5】スタイリングアタッチメントの底部分の背面等角図を示す。
【0011】
図6】ヘアスタイリングシステムの等角断面図を示す。
【0012】
図7】調節装置開口上の空気流調節器を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここで、本開示の例示的実施形態を、添付図面を参照しながら、以下により十分に説明し、添付図面には、本開示の全てではないが、いくつかの実施形態が示されている。本開示は、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載された実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすように提供される。
【0014】
適切な場合はいつでも、単数形で使用されている用語は、複数も含み、その逆も同様である。「1つ(a)」の使用は、本明細書では、別途明記されていない限り、または「1つ以上(one or more)」の使用が明らかに不適切な場合を除き、「1つ以上」を意味する。「または(or)」の使用は、別途明記されていない限り、「および/または(and/or)」を意味する。「備える(comprise)」、「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」、「含む(include)」、「含む(includes)」、および「含んでいる(including)」の使用は、交換可能であり、限定することを意図するものではない。「など(such as)」という用語もまた、限定を意図するものではない。例えば、「含んでいる(including)」という用語は、「それを含んでいるがそれに限定されない(including,but not limited to)」を意味するものとする。
【0015】
以下の説明は、開示する物品、システム、および方法をそれらの最良の現在既知の実施形態において可能にするように提供される。この目的のために、当業者は、本開示の有益な結果を依然として得ながら、本明細書に記載の物品、システム、および方法の様々な態様に対して多くの変更を行うことができることを認識し、理解するであろう。また、他の特徴を利用することなく、本開示の特徴のいくつかを選択することによって、本開示の所望の利益のいくつかを得ることができることも明らかになるであろう。したがって、当業者は、本開示に対する多くの修正および改作が可能であり、特定の状況では望ましいことさえあり得、本開示の一部であることを認識するであろう。したがって、以下の説明は、本開示の原理を例示するものとして提供され、それを限定するものではない。
【0016】
全体を通して使用されるとき、単数形の「a」、「an」、および「the」は、別途文脈が明確に指示しない限り、複数の指示対象を含む。したがって、例えば、「ガスケット(a gasket)」という記述は、別途文脈が示していない限り、2つ以上のそのようなガスケットを含み得る。
【0017】
全体を通して使用されるとき、測定に関する「実質的に」とは、±10度を含む値の範囲を指し得る。例えば、実質的に直角である、垂直である、または平行であるとは、参照される構成要素が、±10度に配向されることが、それぞれ直角である、垂直である、または平行であると分類される実施形態を含み得る。
【0018】
本明細書で、範囲は、「約(about)」1つの特定の値から、および/または「約(about)」別の特定の値までとして表現され得る。そのような範囲が表現された場合、別の態様は、1つの特定の値から、および/または他の特定の値までを含む。同様に、値が、先行詞「約」を使用することによって近似値として表現されている場合、特定の値が別の態様を形成と理解される。範囲の各々の終点が、他の終点と関連して、かつ他の終点から独立して有意であることがさらに理解されるであろう。
【0019】
本明細書で使用するとき、「随意の(optional)」または「随意に(optionally)」という用語は、続いて説明される事象または状況が生じる場合もあれば生じない場合もあること、ならびにその説明が、該事象または状況が生じる事例および事象が生じない事例を含むことを意味する。
【0020】
本明細書で使用するとき、「または(or)」という単語は、特定のリストの任意の1つの員を意味し、また、そのリストの員の任意の組み合わせも含む。
【0021】
図1は、スタイリングアタッチメント100の側面図を示す。スタイリングアタッチメント100は、頂部分102および底部分104を備えることができる。頂部分102および底部分104は、取り外し可能である。複数の突出部106の配列は、頂部分102から延在することができる。図4に示すように、突出部106は、櫛として作用し、頂部突出部領域175および底部突出部領域180に沿って位置決めされる。使用中に、毛髪は、乾燥またはスタイリングのための突出部の間に位置決めされる。頂部分はまた、頂部分102の上面176に空気流調節器108も備えることができる。空気流調節器108は、調節器開口112を通る空気の流れを調節することができる。図7に示すように、調節器108は、調節器開口112aおよび112bを開放および閉鎖するために調節器開口112aおよび112bの上にそれぞれ位置決めされる、頂部調節器開口部700aおよび底部調節器開口部700bを有する、円形プレートである。頂部調節器開口112aは、頂部突出部領域175の突出部に空気を送り、底部調節器開口112bは、主に底部突出部領域180の突出部に空気を送る。
【0022】
図7は、調節器開口上の空気流調節器を示す。図7に示すように、調節器108は、矢印720の方向に下方向に移動して頂部調節器開口112aを閉鎖し、開口112bを開放した状態に保つことができる、頂部分102から延在する突起710を有する。調節器108は、プレートが頂部調節器開口112aを覆わないように、上方向に移動して、開口部700aを移動させることができる。頂部調節器開口112aを閉鎖することは、空気流または熱を、底部突出部を含む底部領域に集中させる。底部調節器開口112bを閉鎖することは、空気流または熱を、頂部突出部を含む頂部領域に集中させる。ヘアドライヤなどの送風装置からの空気は、頂部調節器開口112aおよび底部調節器開口112bが開放しており、それにより調節器が開口を覆っていないときに、開口を通って流れる。これは、毛髪を乾燥するのを支援する。送風装置からの空気は、伝導材料118を加熱し、それにより、突出部および加熱材料が毛髪をスタイリングするように作用する。
【0023】
一態様では、図3に示すように、空気流調節器108は、横方向運動で移動して、頂部分102によって画定された調節器開口112のサイズを増加または減少させることができる。別の態様では、空気流調節器は、垂直運動で移動して、調節器開口112のサイズを変化させることができる。調節器開口112は、スタイリングアタッチメント100を通して追加の空気を流すことを可能にすることができる。空気流調節器108は、スタイリングアタッチメントを通ってヘアドライヤから毛髪に流れる熱量を減少または増加させることができる。調節器108は、一方向に移動する場合、頂部および底部突出部領域に沿って頂部または底部突出部のいずれかに空気が集中するように、頂部突出部領域175または底部突出部領域180からの空気流を制限するように移動する。
【0024】
図2は、スタイリングアタッチメント100の側面図である。スタイリングアタッチメントは、標準的なヘアドライヤの端部(図示せず)に、または空気を送ることができる任意の装置に取り付けるように構成することができる。取り付けたときに、スタイリングアタッチメントは、毛髪を梳くこと、滑らかにすること、およびスタイリングすることができる、多機能スタイリングツールとして作用する。スタイリングアタッチメント100の頂部分102は、頂部分の基部領域114から延在し、頂点116まで延在する、複数の突出部106を含むことができる。さらなる態様では、突出部の頂点116は、丸みのある構成を有することができる。頂点116の丸みのある構成は、尖った頂点によって生じる擦傷が低減されるので、自分の毛髪をスタイリングしている人の快適さを加えることができる。加えて、複数の突出部106は、ある突出部密度で列に配設することができる。突出部密度は、幅(W1)に沿って配向された突出部の数とすることができる。例えば、図2に示すように、寸法W1に沿って離間された9つの突出部を存在させることができる。さらなる態様において、頂部分102の突出部密度は、増加または減少させることができる。具体的には、より高い突出部密度は、突出部106の間の空間S1内に適合させることができる毛髪の量を減少させることができる。図2に示すように、S1の量は、W1に沿って均一にすることができる。代替の実施形態において、幅S1は、(高い突出部密度を有する)目の細かい櫛の使用と、(低い突出部密度を有する)目の粗い櫛の使用とを対比したスタイリング用途と同様に、可変的とすることができる。
【0025】
突出部106はまた、剛性または半剛性材料の基板も備えることができる。基板122は、突出部の主要な構造材料として機能することができる。さらに、基板122は、耐熱材料から作製することができる。耐熱材料は、ポリマー、ゴム、プラスチック、またはシリコーンとすることができる。基板材料は、突出部106の形状を維持するように構造化することができる。さらなる態様において、突出部106の構造および材料の組み合わせは、突出部がいくつかの撓み変形を呈することを可能にするように構成されることができる。例えば、突出部は、任意の方向に5~10度屈曲させることができる。さらなる態様において、突出部は、任意の方向に1~15度屈曲させることができる。突出部106が屈曲する能力は、突出部がユーザの毛髪を即座に引っ張らないので、受け側が快適なエクスペリエンスを維持することを可能にする。
【0026】
さらなる態様において、突出部106は、熱伝導材料118を含むことができる。熱伝導材料118は、突出部106の表面に結合させることができる。熱伝導材料118は、加熱されたときに熱を維持するように機能する材料を備えることができる。図2に示すように、熱伝導材料118は、2つの突出部106に架け渡された基部溝120に沿って配向することができる。基部溝120は、各突出部の間の凹部である。毛髪を加熱およびスタイリングする、ならびに縮れを防止することを支援する伝導材料118と毛髪が接触するように、伝導材料は、突出部106の間で溝120を実質的に覆い、突出部の内側面に沿って延在する。溝内の伝導材料は、溝内で厚さを変化させることができる。
【0027】
追加の態様では、熱伝導材料は、毛髪の乾燥中に加熱表面を維持するために、金属またはセラミックを含むことができる。セラミック材料の場合、熱伝導材料118は、熱を伝導するように化学的に構成することができる。例えば、窒化アルミニウムおよび炭化ケイ素などのファインセラミックスを、熱を伝導するように加工することができる。さらなる態様では、熱伝導材料118は、セラミック材料でコーティングした金属材料とすることができる。さらに他の態様では、セラミック材料は、トルマリンを含むことができ、および/またはCelconなどの、卓越した耐摩耗性、長期の耐疲労性、耐久性および耐クリープ性、ならびに耐水性、耐溶媒性および耐強アルカリ性を含む様々な特性を有することができる。
【0028】
さらに、装置がヘアドライヤなどの送風装置に取り付けられたとき、空気は、底部分104から頂部分102まで、装置100を通る底部開口部110を通過する。熱伝導材料118は、基板材料122よりも高い温度を維持することができる。別の態様では、熱伝導材料118は、突出部106の1つの外面に露出させることができる。熱伝導材料118を露出させる他の表面領域構成が存在し得ることがさらに考えられる。例えば、熱伝導材料は、突出部106の長さL1全体に架け渡すことができる。別の例では、熱伝導材料は、突出部106の長さL1の一部分に架け渡すことができる。別の態様では、熱伝導材料118は、突出部106の長さL1に沿って、分離された別個の領域に露出させることができる。
【0029】
図3は、スタイリングアタッチメントの上面図を示す。頂部分102は、熱伝導体127を含むことができる。熱伝導体127は、開口部が熱伝導材料によって取り囲まれた、少なくとも1つの加熱開口126を有する。さらなる態様では、加熱開口126は、熱伝導材料118によって画定することができる。図3および図4に示すように、熱伝導材料118は、頂部分102の基部領域114の加熱チャネル129内に構成することができる。加熱チャネル129は、ユーザの毛髪のスタイリング中および乾燥中に、均一な加熱表面を提供することができる。加熱チャネル129は、頂部分102の幅W1に架け渡すことができる。加熱開口126はまた、加熱チャネル129の熱伝導材料118への加熱空気のための導管も提供することができる。加熱開口126は、ヘアドライヤなどの加熱源から空気流を直接受け取るように配向することができる。熱風がアタッチメントに進入すると、毛髪が突出部106に沿って伝導材料118に接触するように、伝導体127が加熱される。
【0030】
図4は、頂部分102の背面等角図を示す。頂部分が底部分に結合されると、底部分から頂部分102へと空気が流れることができる。空気は、加熱開口126を通って流れることができる。同様に、空気は、調節器開口112を通って流れることができる。空気の流れは、軸A1と平行とすることができる。先に論じたように、軸A1に沿って流れる加熱空気は、突出部106の基部114に隣接して位置付けられた熱伝導材料118の加熱チャネル129のための熱源を提供することができる。
【0031】
図5は、底部分104の底部等角図を示す。底部分104は、頂部分102の背面に位置付けられた嵌合固定具128と嵌合するように整列された往復嵌合固定具131を備えることができる。底部分104は、内面130を含むことができる。さらなる態様では、嵌合突起132は、ヘアドライヤと接続し、より確実な嵌合を提供するために使用することができる。締結機構725は、それらを固定するように、嵌合固定具131および128を通して配置することができる。締結機構は、ねじまたは他の既知の締結機構とすることができる。嵌合突起132は、角度付き部分133を備えることができる。角度付き部分133は、ヘアドライヤ(図示せず)が底部分104に挿入されるときに滑り嵌めを提供することによって、シムと同様に機能することができる。さらなる態様では、内面130は、コーティング材料を備えることができる。一態様では、コーティング材料は、シリコーンなどの、より低い摩擦係数を有する材料とすることができる。より低い摩擦係数は、ヘアドライヤと底部分の内面130とを結合するために必要な力を低減させることができる。そのような実施形態は、内面130とヘアドライヤとの間の接続が、角度付き部分133とヘアドライヤとの間のシムタイプの相互作用によって主に維持されることに依存することができる。さらなる態様では、内面130のコーティング材料は、より高い摩擦係数を有することができる。より高い摩擦係数は、コーティング材料をテクスチャ加工することに基づくことができる。例えば、コーティング上のテクスチャは、ヘアドライヤが底部分に挿入される方向に対向するパターンを有することができる。別の態様では、高い摩擦係数は、コーティング材料の材料特性に基づくことができる。例えば、コーティング材料は、ゴムを含むことができる。加えて、底部分104の外面の一部分は、グリップコーティング105を含むことができる。グリップコーティング105は、触感グリップを提供することによって、ユーザが底部分104をヘアドライヤに結合するのを支援することができる。底部分の内面および外面の一部分は、一部分が拡大して、様々な直径のヘアドライヤのノズルなどの任意のサイズおよびスタイルの送風装置に嵌合させることができるように、伸縮性および可撓性である。
【0032】
図6は、ヘアドライヤ134の頂部分102、底部分104、およびノズルを含む、ヘアスタイリングシステム200の等角断面図である。図6に示すように、ヘアドライヤノズル134は、空気流の方向と平行に、軸A1に沿って挿入することができる。ノズル134は、底部分104に沿って挿入することができる。ヘアドライヤノズル134は、底部分の内面130に沿って、嵌合突起の角度付き部分133に係合させることができる。先に論じたように、軸A1に沿って流れる加熱空気は、加熱チャネル129のための熱源を提供することができる。加熱チャネルは、熱伝導材料118を含み、突出部106の基部114に隣接して位置付けられる。さらなる態様では、底部分の内面130は、第2の嵌合ノジュール135を含むことができる。嵌合突起132と同様に、第2の嵌合ノジュール135は、底部分104とヘアドライヤノズル134との間の追加の固定機構として使用することができる。
【0033】
本開示は、現在最も実用的であり、様々な実施形態であるとみなされるものに関連して説明してきたが、本開示は、開示される実施形態に限定されるべきではなく、逆に、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内に含まれる様々な修正および同等の配設を包含することが意図されることを理解されたい。
【0034】
この書面による説明は、最良の形態を含む本開示を開示するために、また、任意の装置またはシステムを作製および使用すること、ならびに任意の組み込まれた方法を実施することを含む、任意の当業者が本開示を実践することを可能にするために、例を使用する。本開示の特許性のある範囲は、特許請求の範囲で定義され、当業者に生じる他の例を含み得る。そのような他の例は、それらが特許請求の範囲の文字通りの言語と異ならない構造的要素を有する場合、またはそれらが特許請求の範囲の文字通りの言語と実質的に異なる等価な構造的要素を含む場合、特許請求の範囲内であることが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7