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特許7570131アジャスタブルロープーリー(Adjustable low pulley)
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-10
(45)【発行日】2024-10-21
(54)【発明の名称】アジャスタブルロープーリー(Adjustable low pulley)
(51)【国際特許分類】
   A63B 21/078 20060101AFI20241011BHJP
【FI】
A63B21/078
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2023051402
(22)【出願日】2023-03-28
(65)【公開番号】P2024031778
(43)【公開日】2024-03-07
【審査請求日】2023-04-12
(31)【優先権主張番号】10-2022-0106438
(32)【優先日】2022-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522393125
【氏名又は名称】ニューテックウェルネス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ビョン,ヒョン ジョン
【審査官】井上 香緒梨
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-534135(JP,A)
【文献】米国特許第06394935(US,B1)
【文献】登録実用新案第3156015(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B21/00-21/28
A63B23/00-23/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者が着席したまま、腕で重量錘を引っ張って運動することができるアジャスタブルロープーリーにおいて、
床に支持されたまま、起立される支持フレーム;
前記支持フレームの前方に連結され、使用者が着席することができる空間を提供する座席部;
前記支持フレームに連結され、複数のブロック錘からなる重量部;及び
前記重量部に連結され、前記座席部に着席した使用者がグリップしたまま、印加した外力によって前記重量部が昇降するように外力を伝達する外力伝達部;を含み、
前記外力伝達部は、
前記支持フレームに連結される外力本体部、使用者がグリップする空間を提供する外力印加部、前記外力印加部と前記重量部を媒介するケーブル及び前記ケーブルの移動経路を規定したまま、前記外力印加部に印加された力の方向が垂直方向に転換されるようにするプーリー部を備え
前記支持フレームは、
床部に安着される床支持部、前記床支持部から起立して形成され、前記外力伝達部が装着される空間を提供する外力支持部及び、前記床支持部から起立して形成され、前記重量部が装着される空間を提供する起立支持部を備え、
前記外力本体部は、
前記外力支持部に昇降可能なように装着され、
前記外力印加部は、
前記ケーブルの一側端に連結される第1グリップ部及び、前記ケーブルの他側端に連結される第2グリップ部を備え、
前記プーリー部は、
前記外力印加部と前記重量部とを介して、使用者が印加した外力を前記重量部に伝達されるようにし、
前記外力本体部に連結される第1メインプーリー片、前記外力本体部に連結され、前記第1メインプーリー片と隣接して配置される第2メインプーリー片、前記起立支持部の上側端に連結される第1上部プーリー片、前記重量部に連結される重量プーリー片、前記起立支持部の上側端に連結され、前記重量プーリー片の上部側に配置される第2上部プーリー片、及び、前記床支持部に連結される下部プーリー片を備え、
前記第1グリップ部に連結されたケーブルは、
前記第1メインプーリー片、前記第1上部プーリー片、前記重量プーリー片、前記第2上部プーリー片、前記下部プーリー片及び前記第2メインプーリー片を順次経由して前記第2グリップ部に連結され、
前記重量部は、使用者による、前記第1グリップ部の前記第1メインプーリー片からの移動距離又は前記第2グリップ部の前記第2メインプーリー片からの移動距離に比例して上昇することを特徴とするアジャスタブルロープーリー。
【請求項2】
前記重量部は、
前記起立支持部に昇降可能なように連結される複数のブロック錘、前記ブロック錘に形成された貫通穴を貫通したまま、下側端は前記床支持部に連結され、上側端は前記起立支持部の上側端に連結されて前記ブロック錘の昇降経路をガイドするガイド部、及び、前記複数のブロック錘のいずれか一つの下側端に挿入され、挿入されたブロック錘の上側に積層されたブロック錘が一体的に位置移動されるようにする重量調節部を備え、
前記座席部は、
前記床支持部に連結されたまま、「L」字状に形成される連結部及び、前記連結部の上側端に連結されて使用者が着席することができる空間を提供する着席部とを備えることを特徴とする、請求項に記載のアジャスタブルロープーリー。
【請求項3】
前記支持フレームは、
前記外力支持部と前記座席部との間に配置される足場支持部をさらに備え、前記足場支持部に連結され、前記着席部に着席した使用者が足を置くことができる空間を提供する足台部;をさらに含み、
前記足場支持部は、
離隔して配置される第1足場支持片及び第2足場支持片とからなり、
前記足台部は、
前記第1足場支持片に装着される第1台座片及び、前記第2足場支持片に装着される第2台座片を備え、
前記第1台座片は、
前記第1足場支持片に装着され、前記着席部に向かって第1対向面を提供する据置台及び前記据置台の下側端から折り曲げられ、前記第1対向面に支持された使用者の足を支持するひっかかり部を備えることを特徴とする、請求項に記載のアジャスタブルロープーリー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アジャスタブルロープーリーに関するものであり、詳細には、使用者が着席したまま、腕で重量錘を引っ張って運動することができる運動器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近になって、美容と健康に関する社会的関心が高まるにつれて、筋力を向上させ、均衡のとれた身体を作るためにウェイトトレーニング(weight training)を持続するヘルスケア人口が増えている。ウェイトトレーニングは、バーベル(barbell)やダンベル(dumbbell)のように重量を有する物体を利用して筋肉を鍛え、それによる体力増進を目標とする運動である。
【0003】
ウェイトトレーニングに使用される動作は、ベンチプレス(bench press)、スクワット(squat)、デッドリフト(deadlift)などいろいろあり、フィットネスクラブには、これらの動作を実現するための多様な健康器具などが備わっている。
【0004】
最近、大衆が健康に対する関心が増え、自然に運動姿勢に関連したメディアの発達により、関連知識を学ぶことが非常に容易になった。しかし、運動器具の場合、価格が安くはないため大多数の人々がジムで料金を払って器具を使用しているが、特定時間帯や祝日に人が多い場合、希望する運動器具を使用するために待つことが多々ある。
【0005】
これに関連して、広いスペースを占めることなく複数の人が多くの種類の運動可能な運動器具に対する必要性が高まっている。特に、背中の様々な部位に深い刺激を与えることができ、片腕又は両腕の動作が可能な背中運動器具の開発が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】韓国登録特許第10-1689825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、使用者が着席したまま、腕で重量錘を引っ張って背中の運動を行うことができる運動器具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例によるアジャスタブルロープーリーは、使用者が着席したまま、腕で重量錘を引っ張って運動することができるアジャスタブルロープーリーにおいて、床に支持されたまま、起立する支持フレーム、前記支持フレームの前方に連結されて使用者が着席できる空間を提供する座席部、前記支持フレームに連結され、複数のブロック錘からなる重量部及び前記重量部に連結され、前記座席部に着席した使用者がグリップしたまま、印加された外力により前記重量部が昇降するように外力を伝達する外力伝達部を含み、前記外力伝達部は、前記支持フレームに連結される外力本体部、使用者がグリップする空間を提供する外力印加部、前記外力印加部と前記重量部を媒介するケーブル及び前記ケーブルの移動経路を規定したまま、前記外力印加部に印加された力方向を垂直方向に転換するようにするプーリー部を備えることができる。
【0009】
本発明の一実施例によるアジャスタブルロープーリーの前記支持フレームは、床に安着される床支持部、前記床支持部から起立され形成され、前記外力伝達部が装着される空間を提供する外力支持部及び前記床部支持部から起立されて形成され、前記重量部が装着される空間を提供する起立支持部を備え、前記外力本体部は、前記外力支持部に昇降可能なように装着され、前記外力印加部は、前記ケーブルの一側端に連結される第1グリップ部及び前記ケーブルの他側端に連結された第2グリップ部を備え、前記プーリー部は、前記外力印加部と前記重量部とを介して、使用者が印加した外力が前記重量部に伝達されるようにすることができる。
【0010】
本発明の一実施例によるアジャスタブルロープーリーの前記プーリー部は、前記外力本体部に連結される第1メインプーリー片、前記外力本体部に連結され、前記第1メインプーリー片と隣接して配置される第2メインプーリー片、前記起立支持部の上側端に連結される第1上部プーリー片、前記重量部に連結される重量プーリー片、前記起立支持部の上側端に連結され、前記重量プーリー片の上部側に配置される第2上部プーリー片及び前記床部支持部に連結される下部プーリー片とを備え、前記第1グリップ部に連結されたケーブルは、前記第1メインプーリー片、前記第1上部プーリー片、前記重量プーリー片、前記第2上部プーリー片、前記下部プーリー片及び前記第2メインプーリー片を順次経由して前記第2グリップ部に連結され、前記重量部は、使用者による前記第1グリップ部の前記第1メインプーリー片からの移動距離又は前記第2グリップ部の前記第2メインプーリー片からの移動距離に比例して上昇することができる。
【0011】
本発明の一実施例によるアジャスタブルロープーリーの前記重量部は、前記起立支持部に昇降可能なように連結される複数のブロック錘、前記ブロック錘に形成された貫通穴を貫通したまま、下側端は前記床部支持部に連結され、上側端は前記起立支持部の上側端に連結されて前記ブロック錘の昇降経路をガイドするガイド部及び前記複数のブロック錘のうちいずれか一つの下側端に挿入され、挿入されたブロック錘の上側に積層されたブロック錘が一体的に位置移動されるようにする重量調節部を備え、前記座席部は、前記床支持部に連結したまま、「L」字状に形成される連結部及び前記連結部の上側端に連結され、使用者が着席することができる空間を提供する座席部を備えることができる。
【0012】
本発明の一実施例によるアジャスタブルロープーリーの前記支持フレームは、前記外力支持部と前記座席部との間に配置される足場支持部をさらに備え、前記足場支持部に連結され、前記着席部に着席した使用者が足を置くことができる空間を提供する足台部;をさらに含め、前記足場支持部は、離隔して配置される第1足場支持片及び第2足場支持片とからなり、前記足台部は、前記第1足場支持片に装着される第1台座片及び前記第2足場支持片に装着される第2台座片を備え、前記第1台座片は、前記第1足場支持片に装着され、前記着席部に向かって第1対向面を提供する据置台及び、前記据置台の下側端から折り曲げられ、前記第1対向面に支持された使用者の足を支持するひっかかり部を備えることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、使用者が引っ張るケーブルと重量錘との間に力の方向転換が円滑に行われるようにプーリーを構成し、ケーブルによる力の伝達が効果的に具現されるようにし、ケーブルと部材との間の摩擦を最小化することにより、ケーブルによる重量錘の昇降が安定して具現されるようにする。
【0014】
また、使用者が両腕を同時に又は片腕ずつ交替して重量錘を引っ張ることができるように構成し、多様な方法で背中の運動が行われるようにすることができる。
【0015】
また、プーリーの上下調整を可能にして引っ張る角度の多様性効果が高まった。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施例によるアジャスタブルロープーリーを示す概略図である。
図2】本発明の一実施例によるアジャスタブルロープーリーを示す概略図である。
図3】本発明の一実施例によるアジャスタブルロープーリーの支持フレームを説明するための概略図である。
図4】本発明の一実施例によるアジャスタブルロープーリーの外力伝達部を説明するための概略図である。
図5】本発明の一実施例によるアジャスタブルロープーリーの外力伝達部を説明するための概略図である。
図6】本発明の一実施例によるアジャスタブルロープーリーの重量部及び足台部を説明するための概略図である。
図7】本発明の他の実施例によるアジャスタブルロープーリーを説明するための概略図である。
図8】本発明の他の実施例によるアジャスタブルロープーリーを説明するための概略図である。
図9】本発明のまた他の実施例によるアジャスタブルロープーリーを説明するための概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下では、図面を参照して本発明の具体的な実施例を詳細に説明する。ただし、本発明思想は提示される実施例に限定されず、本発明思想を理解する当業者は、同一思想の範囲内において他の構成要素を追加、変更、削除等を通じて、退歩的な他の発明や本発明思想の範囲内に含まれる他の実施例を容易に提案することができるだろうが、これもまた本願発明思想の範囲内に含まれるということができる。また、各実施例の図面に示される同一思想の範囲内の機能が同一構成要素は、同一参照符号を用いて説明する。
【0018】
図1及び図2は、本発明の一実施例によるアジャスタブルロープーリーを示す概略図であり、図3は、本発明の一実施例によるアジャスタブルロープーリーの支持フレームを説明するための概略図である。
【0019】
図1乃至図3を参照すれば、本発明の一実施例によるアジャスタブルロープーリー(1)(以下「ロープーリー」という)は、使用者が着席したまま、腕で重量錘を引っ張って運動することができる運動器具であることがわかる。
【0020】
本発明のロープーリー(1)は、重量錘に連結されたケーブル(45)を引っ張る動作を通じて、使用者の僧帽筋と広背筋の連携作用と起立筋を活性化して筋肉全体の機能発達に役立つ運動が可能になるようにする。
【0021】
本発明のロープーリー(1)は、支持フレーム(10)、座席部(20)、重量部(30)、及び外力伝達部(40)を含むことができる。
【0022】
前記支持フレーム(10)は、床に支持された状態で起立されることができ、具体的には、床支持部(11)、外力支持部(13)、及び起立支持部(15)を備えることができる。
【0023】
前記床支持部(11)は、床に着席され、角管又は円形管から形成された連結ユニットが複数個連結されて、上部側に連結された構成要素が安定して床に支持されるようにすることができる。前記床支持部(11)の下部側には、床面との摩擦力を高めて滑りを防止する複数の床安着部(111)を備えることができる。
【0024】
前記起立支持部(15)は、前記床支持部(11)から起立して形成され、前記重量部(30)が装着される空間を提供することができる。前記起立支持部(15)は、離隔して配置される第1起立片(151)と第2起立片(152)、前記第1起立片と前記第2起立片の上側端とを連結する起立連結部(153)で、構成することができる。
【0025】
前記外力支持部(13)は、前記床支持部(11)から起立して形成され、前記外力伝達部(40)が装着される空間を提供することができ、前記起立連結部(153)に連結されたまま、床面と垂直に配置することができる。
【0026】
また、前記外力支持部(13)は、前記起立支持部(15)と前記座席部(20)との間に配置され、前記座席部(20)に着席した使用者は、前記外力支持部(13)に装着された前記外力伝達部(40)に外力を印加することができる。
【0027】
前記座席部(20)は、前記支持フレーム(10)の前方に連結され、使用者が着席することができる空間を提供することができる。具体的には、前記座席部(20)は、前記床支持部(11)に連結された状態で「L」字状に形成される連結部(21)及び前記連結部(21)の上側端に連結され、使用者が着席することができる空間を提供する着席部(23)を備えることができる。
【0028】
前記重量部(30)は、前記支持フレーム(10)に連結され、複数のブロック錘(31)から構成することができる。
【0029】
前記外力伝達部(40)は、前記重量部(30)に連結され、前記座席部(20)に着席した使用者がグリップしたまま、印加した外力により前記重量部(30)が昇降するように外力を伝達することができる。具体的には、前記外力伝達部(40)は、前記支持フレーム(10)に連結される外力本体部(41)、使用者がグリップする空間を提供する外力印加部(43)、前記外力印加部(43)と前記重量部(30)を媒介するケーブル(45)及び前記ケーブル(45)の移動経路を規定したまま、前記外力印加部(43)に印加された力の方向が垂直方向に転換されるようにするプーリー部を備えることができる。
【0030】
前記外力伝達部(40)に関する具体的な説明は、図4及び図5を参照して詳細に説明することにする。図4及び図5は、本発明の一実施例によるアジャスタブルロープーリーの外力伝達部を説明するための概略図である。
【0031】
図4及び図5を参照すれば、本発明の外力本体部(41)は、前記外力支持部(13)に昇降可能なように装着されることができる。具体的には、前記外力支持部(13)には、高さ方向に従って形成された複数の装着穴(131)を形成することができ、前記外力本体部(41)は、別途の締結部材によって前記複数の装着穴(131)のうち、いずれか一つに装着することができる。ここで、別途の締結部材による締結如何により高さ方向にスライディングするか、固定することができる。
【0032】
また、前記外力支持部(13)は、複数の装着穴(131)と対応される位置に一連の数字が表示され、使用者が複数の装着穴(131)を区別しやすくすることができる。
【0033】
使用者は、自身の体重に応じて、前記外力本体部(41)の前記外力支持部(13)に対する高さを変化させ、運動効果を極大化することができる。
【0034】
前記外力印加部(43)は、前記ケーブル(45)の一側端に連結される第1グリップ部(431)及び、前記ケーブル(45)の他側端に連結される第2グリップ部(432)を備えることができる。
【0035】
前記ケーブル(45)は、前記外力印加部(43)と前記重量部(30)とを介して、使用者が印加した外力が前記重量部(30)に伝達されるようにすることができる。具体的には、前記ケーブル(45)の一側端は、前記第1グリップ部(431)と連結され、他側端は、前記第2グリップ部(432)と連結することができる。このとき、前記ケーブル(45)は、前記重量部(30)を経由して前記第1グリップ部(431)と前記第2グリップ部(432)による外力によって前記重量部(30)が昇降されるようにすることで、前記外力印加部(43)を利用して、使用者が前記重量部(30)を持ち上げ下げする運動が実現されるようにする。
【0036】
前記プーリー部は、前記ケーブル(45)の移動経路を規定したまま、前記外力印加部(43)に印加された力の方向が垂直方向に転換されるようにすることができる。具体的には、前記プーリー部は、第1メインプーリー片(471)、第2メインプーリー片(472)、第1上部プーリー片(473) 、重量プーリー片(474)、第2上部プーリー片(477)、及び下部プーリー片(475)を備えることができる。
【0037】
前記第1メインプーリー片(471)は、前記外力本体部(41)に連結され、前記ケーブル(45)が巻き取られることができる空間を提供することができる。前記第1メインプーリー片(471)に巻き取られたケーブル(45)の一側端は、前記第1グリップ部(431)に連結することができる。
【0038】
前記第2メインプーリー片(472)は、前記外力本体部(41)に連結され、前記第1メインプーリー片(471)と隣接して配置することができ、前記ケーブル(45)が巻き取られることができる空間を提供することができる。前記第2メインプーリー片(472)に巻き取られたケーブル(45)の他側端は、前記第2グリップ部(432)に連結することができる。
【0039】
前記第1上部プーリー片(473)は、前記起立支持部(15)の上側端に連結することができる。具体的には、前記第1上部プーリー片(473)は、前記起立連結部(153)に従って連結された第1-1上部プーリー片(473a)及び第1-2上部プーリー片(473b)とから構成することができる。
【0040】
前記第1上部プーリー片(473)は、前記外力本体部(41)から前記重量部(30)の上部側へのケーブル(45)の移動経路を規定することができる。前記重量プーリー片(474)は、前記重量部(30)と連結することができる。
【0041】
前記第2上部プーリー片(477)は、前記起立支持部(15)の上側端に連結されて、前記重量プーリー片(474)の上部側に配置することができる。
【0042】
前記第1上部プーリー片(473)にひっかかるケーブル(45)は、前記重量プーリー片(474)を経由して前記第2上部プーリー片(477)にひっかけることができる。ここで、前記第1上部プーリー片(473)と前記第2上部プーリー片(477)とにひっかかったケーブル(45)の張力により、前記重量部(30)は昇降されるようになる。
【0043】
前記下部プーリー片(475)は、前記床支持部(11)に連結することができ、離隔して配置される第1下部プーリー片(475a)と第2下部プーリー片(475b)とから構成することができる。
【0044】
まとめると、前記第1グリップ部(431)に連結されたケーブル(45)は、前記第1メインプーリー片(471)、前記第1上部プーリー片(473)、前記重量プーリー片(474)、前記第2上部プーリー片(477)、前記下部プーリー片(475)、及び前記第2メインプーリー片(472)を順次経由して前記第2グリップ部(432)に連結することができる。
【0045】
前記重量部(30)は、使用者による、前記第1グリップ部(431)の前記第1メインプーリー片(471)からの移動距離、又は前記第2グリップ部(432)の前記第2メインプーリー片(472)からの移動距離に比例して上昇することができる。
【0046】
図6は、本発明の一実施例によるアジャスタブルロープーリーの重量部及び足台部を説明するための概略図である。図6を参照すれば、本発明の一実施例による前記重量部(30)は、複数のブロック錘(31)、ガイド部(33)、及び重量調節部(35)を備えることができる。
【0047】
前記複数のブロック錘(31)は、前記起立支持部(15)に昇降可能なように連結することができる。具体的には、前記複数のブロック錘(31)の中央に形成されたホールに前記起立支持部(15)が挿入され、前記複数のブロック錘(31)は、前記起立支持部(15)に従属されたまま、前記起立支持部(15)に従って昇降することができる。
【0048】
前記ガイド部(33)は、前記ブロック錘(31)に形成された貫通穴を貫通したまま、下側端は前記床支持部(11)に連結され、上側端は前記起立支持部(15)の上側端に連結され、前記ブロック錘(31)の昇降経路をガイドすることができる。
【0049】
前記ブロック錘(31)は、中央を基準に鏡像状に形成される貫通穴を備えることができ、前記ガイド部(33)は、ブロック錘(31)の中央を基準に両側にバー(bar)状に貫通穴を貫通して配置することができる。これにより、前記ブロック錘(31)は昇降中に回転しないまま、昇降することができる。
【0050】
前記重量調節部(35)は、前記複数のブロック錘(31)のうち、いずれか一つの下側端に挿入され、挿入されたブロック錘(31)の上側に積層されたブロック錘(31)が一体的に位置移動されるようにすることができる。
【0051】
本発明の一実施例による支持フレーム(10)は、前記外力支持部(13)と前記座席部(20)との間に配置される足場支持部(17)をさらに備えることができる。
【0052】
前記足場支持部(17)は、離隔して配置される第1足場支持片(171)及び第2足場支持片(172)から構成することができる。本発明のロープーリー(1)は、足台部(50)をさらに含むことができる。
【0053】
前記足台部(50)は、前記足場支持部(17)に連結され、前記着席部(23)に着席した使用者が足を置くことができる空間を提供することができる。
【0054】
前記足場支持部(17)は、高さ方向に従って形成された複数の装着穴(173)が形成されることができ、前記足台部(50)は、別途の締結部材により前記複数の装着穴(173)のうち、いずれか一つに装着することができる。ここで、別途の締結部材による締結如何により、高さ方向にスライディングするか固定することができる。
【0055】
また、前記足台部(50)は、複数の装着穴(173)と対応される位置に一連の数字が表示され、使用者が複数の装着穴(173)を区別しやすくすることができる。
【0056】
使用者は、自身の体重に応じて、前記足台部(50)の前記足場支持部(17)に関する高さを変化させ、快適な姿勢で運動することができる。
【0057】
前記足台部(50)は、前記第1足場支持片(171)に装着される第1台座片(51)及び、前記第2足場支持片(172)に装着される第2台座片(52)とを備えることができる。
【0058】
前記第1台座片(51)は、前記第1足場支持片(171)に装着され、前記着席部(23)に向かって第1対向面を提供する据置台(511)及び前記据置台(511)の下側端部から折り曲げられ、前記第1対向面に支持された使用者の足を支持するひっかかり部(513)を備えることができる。
【0059】
使用者は、足の裏を据置台(511)に据え置いたまま、踵がひっかかり部(513)に引っ掛かるようにして、足を安定して据え置いたまま運動することができる。
【0060】
図7及び図8は、本発明の他の実施例によるアジャスタブルロープーリーを説明するための概略図である。図7及び図8を参照すれば、本発明の他の実施例によるアジャスタブルロープーリー(2)は、図1乃至図6を参照して説明したアジャスタブルロープーリー(1)にディスプレイ部(60)、裏面カバー部(70)及び補強支持部(80)をさらに含むことができる。
【0061】
前記ディスプレイ部(60)は、支持フレーム(10a)の前面に設置され、外部通信信号を受けて使用者が設定した映像が出力されるようにすることができる。前記ディスプレイ部(60)は、本発明の運動器具を利用する使用者が運動中に視聴することができる一種の映像出力装置である。
【0062】
前記裏面カバー部(70)は、支持フレーム(10a)の後方に設置され、前記重量部(30)を保護すると同時に前記座席部(20)に着席したまま、運動する使用者のプライバシーを保護するための遮蔽膜として使用することができる。
【0063】
前記補強支持部(80)は、外力支持部(13a)に連結される外力本体部(141)の前記外力支持部(13a)に対する位置移動が制限されるように支持することができる。
【0064】
ここで、前記外力本体部(141)は、使用者によって前記外力支持部(13a)の高さ方向に従って位置移動又は固定が可能である。このとき、前記外力支持部(13a)に固定された前記外力本体部(141)は、使用者が運動する場合に、持続的に外力が印加されるようにすることができる。前記補強支持部(80)は、前記外力本体部(141)に対する持続的な外力の印加による前記外力支持部(13a)に対する前記外力本体部(141)の位置移動を制限して、より安定して使用者が運動できるようにすることができる。
【0065】
図9は、本発明のまた他の実施例によるアジャスタブルロープーリーを説明するための概略図である。図9を参照すれば、本発明のまた他の実施例によるアジャスタブルロープーリー(3)は、図7及び図8を参照して説明したアジャスタブルロープーリー(2)に保護カバー部(91)及びアクセサリー据置部(93)をさらに含み、足台部(50’ )に関する技術的特徴が含まれている。
【0066】
前記保護カバー部(91)は、外力支持部(13)、図3参照と、補強支持部(80)、図7参照及びケーブル(45)、図4参照の外側をカバーし、外部から印加された予想外の外力から上述した構成要素を保護することができる。
【0067】
前記アクセサリー据置部(93)は、第2足場支持片(172’ )の外側に設置され、アクセサリーなどを掛けることができる空間を提供する。具体的には、前記アクセサリー据置部(93)は、前記第2足場支持片(172’ )に設置される据置固定部(931)及び、前記据置固定部(931)に輪形態で連結される輪部(933)とから構成することができる。
【0068】
一方、前記足台部(50’ )は、足場支持部(17’ )に装着され、上述した足台部(50、図1参照)とは相違する大きさで形成され、前記足場支持部(17)に装着することができる。
【0069】
前記足台部(50’ )は、一実施例であり、他の形態及び大きさの足台部が適用されることができることは言うまでもない。
【0070】
前記においては、本発明による実施例に基づいて本発明の構成及び特徴を説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明思想と範囲内において多様に変更又は変形することができることは、本発明が属する技術分野の当業者には明白なことであり、したがって、このような変更又は変形は添付の特許請求範囲に属することを明らかにする。
【符号の説明】
【0071】
1 アジャスタブルロープーリー
10 支持フレーム
11 床支持部
111 床安着部
13 外力支持部
15 起立支持部
17 足場支持部
171 第1足場支持片
172 第2足場支持片
20 座席部
21 連結部
23 着席部
30 重量部
31 ブロック錘
33 ガイド部
35 重量調節部
40 外力伝達部
41 外力本体部
43 外力印加部
431 第1グリップ部
432 第2グリップ部
45 ケーブル
471 第1メインプーリー片
472 第2メインプーリー片
473 第1上部プーリー片
474 重量プーリー片
475 下部プーリー片
477 第2上部プーリー片
50 足台部
51 第1台座片
511 据置台
513 ひっかかり部
52 第2足台片
60 ディスプレイ部
70 裏面カバー部
80 補強支持部
91 保護カバー部
93 アクセサリー据置部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9