(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-10
(45)【発行日】2024-10-21
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20241011BHJP
【FI】
G06Q10/10
(21)【出願番号】P 2023569509
(86)(22)【出願日】2022-12-21
(86)【国際出願番号】 JP2022047206
(87)【国際公開番号】W WO2023120602
(87)【国際公開日】2023-06-29
【審査請求日】2024-06-11
(31)【優先権主張番号】P 2021207554
(32)【優先日】2021-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517072251
【氏名又は名称】株式会社COLORFULLY
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】筒井 真人
(72)【発明者】
【氏名】平林 昇
【審査官】中野 修平
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/008663(WO,A1)
【文献】特開平11-338879(JP,A)
【文献】特開2003-108805(JP,A)
【文献】特開2007-305006(JP,A)
【文献】国際公開第2004/057508(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自身をアピールして所定種類の仕事を受任して従事をするまでの行為を個人で行う第1種の者により管理される第1端末と、前記所定種類の仕事を報酬を対価として提供する第2種の者により管理される第2端末との夫々と通信を行う情報処理装置において、
前記第1種の者の前記第1端末に対する入力に基づいて、アピールをするためのプロフィール情報を、第1種登録情報として登録する第1種登録手段と、
前記第2種の者の前記第2端末に対する入力に基づいて、前記所定種類の仕事を案件として応募する場合における、前記第1種の者に対して自由にキャスティングできる第1プラン、前記所定種類の仕事に必要な物品のみを渡して当該第1種の者に当該所定種類の仕事を従事させる第2プラン、前記
第1種の者をインフルエンサーとして用いて前記所定種類の仕事を従事させる第3プラン、商品若しくはサービスを前記第1種の者に提供したうえで前記所定種類の仕事として前記第1種の者自身に当該商品若しくは当該サービスの体験をさせてその体験に対する自身の声をユーザの声として提示させる第4プランを含む複数のプランの中から前記第2種の者により設定されたプラン、並びに、設定された当該プランに応じた、前記所定種類の仕事、応募条件、及び報酬を含む情報を、第2種登録情報として登録する第2種登録手段と、
複数の前記第1種の者の夫々の前記第1種登録情報及び複数の前記第2種の者の夫々の前記第2種登録情報の少なくとも一方、並びに所定の判断基準に基づいて、複数の前記第1種の者のうち1以上と、複数の前記第2種の者のうち1以上とのマッチングを行うマッチング手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記第2種の者の前記第2端末に対する入力に基づいて、前記所定種類の仕事を依頼する者に対して要望する条件を、第1種検索条件として受け付ける第1種検索条件受付手段をさらに備え、
前記マッチング手段は、当該第1種検索条件、前記複数の第1種の者の夫々の前記第1種登録情報、及び前記所定の判断基準に基づいて、当該複数の第1種の者の中から1人以上を選択して、前記第2端末を介して前記第2種の者に推薦することで、前記マッチングを行う第1種推薦手段を含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1種の者の前記第1端末に対する入力に基づいて、複数の前記第2種の者の夫々の前記第2種登録情報の中から選択された1以上を、第2種検索条件として受け付ける第2種検索条件受付手段をさらに備え、
前記マッチング手段は、当該第2種検索条件、前記複数の第2種の者の夫々の前記第2種登録情報、及び前記所定の判断基準に基づいて、当該複数の第2種の者の中から1人以上を選択して、前記第1端末を介して前記第1種の者に推薦することで、前記マッチングを行う第2種推薦手段を含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記マッチング手段は、
複数の前記第1種の者の夫々の前記第1種登録情報、複数の前記第2種の者の夫々の前記第2種登録情報、及び
前記所定の判断基準に基づいて、前記複数の第1種の者のうちの所定の1
人と、前記複数の第2種の者のうち所定の1
人との組を、当該組に属する前記第1種の者の前記第1端末を介して当該第1種の者に推薦すると共に、当該組に属する前記第2種の者の前記第2端末を介して当該第2種の者に推薦することで、前記マッチングを行う両者推薦手段を含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記マッチング手段により前記マッチングが行われた1以上の前記第1種の者の前記第1端末と1以上の前記第2種の者の前記第2端末との間でのコミュニケーションを目的として授受される情報を中継するコミュケーション手段、
をさらに備える請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロフィール情報は、前記第1種の者のスキルに関する情報と、当該スキルを利用した前記所定種類の仕事の対価の情報を含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記マッチングの結果として前記第2種の者に推薦された前記第1種の者を採用する場合における、設定された前記プランの予算の目安を当該第2種の者に提示する予算提示手段、
をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
自身をアピールして所定種類の仕事を受任して従事をするまでの行為を個人で行う第1種の者により管理される第1端末と、前記所定種類の仕事を報酬を対価として提供する第2種の者により管理される第2端末との夫々と通信を行うコンピュータで実行される情報処理方法において、
前記第1種の者の前記第1端末に対する入力に基づいて、アピールをするためのプロフィール情報を、第1種登録情報として登録する第1種登録ステップと、
前記第2種の者の前記第2端末に対する入力に基づいて、前記所定種類の仕事を案件として応募する場合における、前記第1種の者に対して自由にキャスティングできる第1プラン、前記所定種類の仕事に必要な物品のみを渡して当該第1種の者に当該所定種類の仕事を従事させる第2プラン、前記
第1種の者をインフルエンサーとして用いて前記所定種類の仕事を従事させる第3プラン、商品若しくはサービスを前記第1種の者に提供したうえで前記所定種類の仕事として前記第1種の者自身に当該商品若しくは当該サービスの体験をさせてその体験に対する自身の声をユーザの声として提示させる第4プランを含む複数のプランの中から前記第2種の者により設定されたプラン、並びに、設定された当該プランに応じた、当該所定種類の仕事、応募条件、及び報酬を含む情報を、第2種登録情報として登録する第2種登録ステップと、
複数の前記第1種の者の夫々の前記第1種登録情報及び複数の前記第2種の者の夫々の前記第2種登録情報の少なくとも一方、並びに所定の判断基準に基づいて、複数の前記第1種の者のうち1以上と、複数の前記第2種の者のうち1以上とのマッチングを行うマッチングステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項9】
自身をアピールして所定種類の仕事を受任して従事をするまでの行為を個人で行う第1種の者により管理される第1端末と、前記所定種類の仕事を報酬を対価として提供する第2種の者により管理される第2端末との夫々と通信を行うコンピュータに、
前記第1種の者の前記第1端末に対する入力に基づいて、アピールをするためのプロフィール情報を、第1種登録情報として登録する第1種登録ステップと、
前記第2種の者の前記第2端末に対する入力に基づいて、前記所定種類の仕事を案件として応募する場合における、前記第1種の者に対して自由にキャスティングできる第1プラン、前記所定種類の仕事に必要な物品のみを渡して当該第1種の者に当該所定種類の仕事を従事させる第2プラン、前記
第1種の者をインフルエンサーとして用いて前記所定種類の仕事を従事させる第3プラン、商品若しくはサービスを前記第1種の者に提供したうえで前記所定種類の仕事として前記第1種の者自身に当該商品若しくは当該サービスの体験をさせてその体験に対する自身の声をユーザの声として提示させる第4プランを含む複数のプランの中から前記第2種の者により設定されたプラン、並びに、設定された当該プランに応じた、当該所定種類の仕事、応募条件、及び報酬を含む情報を、第2種登録情報として登録する第2種登録ステップと、
複数の前記第1種の者の夫々の前記第1種登録情報及び複数の前記第2種の者の夫々の前記第2種登録情報の少なくとも一方、並びに所定の判断基準に基づいて、複数の前記第1種の者のうち1以上と、複数の前記第2種の者のうち1以上とのマッチングを行うマッチングステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、所定条件で就労する人員(労働者)を募集するため、当該所定条件を含む採用条件等をうけつけ、新たに就労しようとする者からの検索条件を受付ける採用や就労の支援システムが存在する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の採用や就労の支援システムにおいては、基本的に採用する側により入力された諸条件に基づいて、就労しようとするものが自身の所望する条件に合致する就労先に申し込みを行うのが通常である。また、近年企業に雇用されない身分で業務委託等を受けるフリーランスや、企業に雇用された状態で余暇時間等を用いて副業の形態で仕事をするといった多様な働き方においても好適な仕事のマッチングが期待されている。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、自身をアピールして所定種類の仕事を受任して従事をするまでの行為を個人で行う第1種の者と、前記所定種類の仕事を報酬を対価として提供する第2種の者とのマッチングや仕事の進行等における利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
自身をアピールして所定種類の仕事を受任して従事をするまでの行為を個人で行う第1種の者により管理される第1端末と、前記所定種類の仕事を報酬を対価として提供する第2種の者により管理される第2端末との夫々と通信を行う情報処理装置において、
複数の前記第1種の者の夫々の前記第1種登録情報、複数の前記第2種の者の夫々の前記第2種登録情報、及び所定の判断基準に基づいて、複数の前記第1種の者のうち1以上と、複数の前記第2種の者のうち1以上とのマッチングを行うマッチング手段、
を備える。
【0006】
本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムの夫々は、本発明の一態様の情報処理装置に対応する方法及びプログラムの夫々である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、自身をアピールして所定種類の仕事を受任して従事をするまでの行為を個人で行う第1種の者と、所定の種類の仕事を報酬を対価として提供する第2種の者とのマッチングや仕事の進行等における利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバを含む情報処理システムが適用されるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の流れの一例を説明する模式図である。
【
図2】
図1に示す本サービスにおいて支援される案件の種類について説明する図である。
【
図3】
図2のリモフォトと従来の撮影とのフローの比較を示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るサーバを含む情報処理システムの構成を示す図である。
【
図5】
図4の情報処理システムのうちサーバ1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図6】
図5のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図7】
図1に示す案件登録の機能が発揮される場合において、企業端末に表示される画面の例を示す図である。
【
図8】
図1に示す企業ユーザ主体マッチングの機能が発揮される場合において、企業端末に表示される画面の例を示す図である。
【
図9】
図1に示す企業ユーザ主体マッチングの機能が発揮される場合において、企業端末に表示される画面の例のうち、
図8と異なる例を示す図である。
【
図10】
図1に示す企業ユーザ主体マッチングの機能が発揮される場合において、企業端末に表示される画面の例のうち、
図8及び
図9と異なる例を示す図である。
【
図11】
図1に示す企業ユーザ主体マッチングの機能が発揮される場合において、企業端末に表示される画面の例を示す図のうち、
図8乃至
図10と異なる例を示す図である。
【
図12】
図1に示すプロフィール作成登録機能が発揮される場合においてモデル端末に表示される画面の例を示す図である。
【
図13】
図1に示すモデルユーザ主体マッチング機能が発揮される場合において、モデル端末に表示される画面の例を示す図である。
【
図14】
図1に示す企業とのコミュニケーション機能が発揮される場合において、モデル端末に表示される画面の例を示す図である。
【
図15】モデルユーザU2が案件を受任した場合において、企業端末に表示される画面の例を示す図である。
【
図16】案件が
図2のインフルエンサーのプランである場合において、当該案件の状況として、インフルエンサーによるSNS投稿の状況を確認する際に企業端末に表示される画面の例を示す図である。
【
図17】
図16のインフルエンサーのプランにおいて、SNSに投稿される予定の画像やテキストの確認画面の例を示す図である。
【
図18】モデル端末を用いてモデルユーザが自身のスキルを登録するスキル登録画面の一例を示す図である。
【
図19】企業端末を用いて企業ユーザが要望するスキルを有するモデルユーザを検索するスキル登録検索の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
なお、以下において、単に「画像」と呼ぶ場合には、「動画像」と「静止画像」との両方を含むものとする。
また、「動画像」には、次の第1処理乃至第3処理の夫々により表示される画像を含むものとする。
第1処理とは、平面画像(2D画像)におけるオブジェクト(例えば撮像の対象となる人や物の像)の夫々の動作に対して、複数枚からなる一連の静止画像を時間経過と共に連続的に切り替えて表示させる処理をいう。具体的には例えば、2次元アニメーション、いわゆるパラパラ漫画的な処理が第1処理に該当する。
第2処理とは、立体画像(3Dモデルの画像)におけるオブジェクト(例えば撮像の対象となる人や物の像)の夫々の動作に対応するモーションを設定しておき、時間経過と共に当該モーションを変化させて表示させる処理をいう。具体的には例えば、3次元アニメーションが第2処理に該当する。
第3処理とは、オブジェクト(例えば自然人の像)の夫々の動作に対応した映像(即ち動画像)を準備しておき、時間経過と共に当該映像を流していく処理をいう。
ここで、「映像(即ち動画像)」は、複数のフレームやフィールド等の画像(以下、「単位画像」と呼ぶ)から構成される。
【0010】
図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバを含む情報処理システムが適用される本サービスの流れの一例を説明する模式図である。
【0011】
本サービスは、サービス提供者により提供されるサービスであって、ユーザとして、次の2者が存在する。即ち、所定のモデルが少なくとも被写体として含まれる画像を用いた案件を含む所定種類の案件を、報酬を対価として提供する企業(以下、「企業ユーザ」と呼ぶ)が、ユーザの一人として存在する。
また、モデルを行うことを希望するユーザ(以下、「モデルユーザ」と呼ぶ)が、ユーザの一人として存在する。モデルユーザは、モデル事務所に所属していてもよいが、以下の例では、モデル事務所に所属せずに副業として本サービスに登録しているものとする。即ち、以下の例では、モデルユーザは、自身をアピールして、所定の案件の仕事を受任して従事をするまでの行為を個人で行うものとする。
図1に示すように、本サービスは、N(Nは2以上の整数値)の企業ユーザU1-1乃至U1-Nのうち少なくとも1人と、M(MはNとは独立した2以上の整数値)のモデルユーザU2-1乃至U2-Mのうち少なくとも1人とのマッチングを行う。また、本サービスは、マッチング後における、案件についてのコミュニケーション等の各種支援を行う。
なお、以下、企業ユーザU1-1乃至U1-Nの夫々を個々に区別する必要が無い場合、これらをまとめて「企業ユーザU1」と呼ぶ。また、モデルユーザU2-1乃至U2-Mの夫々を個々に区別する必要が無い場合、これらをまとめて「モデルユーザU2」と呼ぶ。
【0012】
本サービスのマッチングは、以下の3つのマッチング手法が採用されている。
即ち第1のマッチング手法とは、モデルユーザU2-1乃至U2-Mのプロフィールが予め登録されている状況において、所定の企業ユーザU1の希望する条件等に基づいて、当該所定の企業ユーザU1にとって好適な1人以上のモデルユーザU2がマッチングされる手法である。このような第1のマッチング手法を、以下、「企業ユーザ主体マッチング」と呼ぶ。
また、第2のマッチング手法とは、企業ユーザU1-1乃至U1-Nの夫々により依頼される各種案件が予め登録されている状況において、所定のモデルユーザU2の希望する条件等に基づいて、当該所定のモデルユーザU2にとって好適な1人以上の企業ユーザU1がマッチングされる手法である。このような第2のマッチング手法を、以下、「モデルユーザ主体マッチング」と呼ぶ。
また、第3のマッチング手法とは、モデルユーザU2-1乃至U2-Mのプロフィールが予め登録されていると共に、企業ユーザU1-1乃至U1-Nの夫々により依頼される各種案件が予め登録されている状況において、企業ユーザU1及びモデルユーザU2の夫々の希望する条件等に基づいて、1人以上のモデルユーザU2と1人以上の企業ユーザU1(案件)とがマッチングされる手法である。このような第3のマッチング手法を、以下、「自動マッチング」と呼ぶ。
以下、上述の3つのマッチング手法の夫々について、
図1の例を用いて説明する。
【0013】
まず、企業ユーザ主体マッチングは、
図1の右側の下向き矢印の流れに沿った機能F12により、実現される。
なお、詳しくは後述するが、前提として、
図1に示す機能F21、即ち、モデルユーザU2のプロフィール作成・登録の機能が予め発揮されて、モデルユーザU2-1乃至U2-Mの夫々のプロフィールは、予め作成及び登録をされている状態であるものとする。
また、このような状態で企業ユーザ主体マッチングの前処理として、機能F11において、企業ユーザU1は、企業ユーザ主体マッチングの対象となる案件の登録を行う。即ち、企業ユーザU1は、案件における諸条件を入力する。
次に、機能F12において、企業ユーザU1は、企業ユーザ主体マッチングを行う。本サービスの企業ユーザ主体マッチングにおいては、企業ユーザU1は、モデルユーザU2-1乃至U2-Mの夫々のプロフィール検索を行うことができる。即ち、企業ユーザU1は、機能F21において登録されたモデルユーザU2-1乃至U2-Mの中からプロフィールを閲覧しながら所望のモデルユーザU2を検索して、当該所望のモデルユーザU2に対して案件の依頼を提示することができる。これにより、企業ユーザU1とその所望のモデルユーザU2とのマッチングが行われることになる。
その後、企業ユーザU1からの案件の依頼が、当該所望のモデルユーザU2により受任された場合、企業ユーザU1は、機能F14により、当該所望のモデルユーザU2と当該案件についてのコミュニケーションを行うことができる。
このように、本サービスでは、企業ユーザ主体マッチングにより、企業ユーザU1は、自身のイメージ通りの所望のモデルユーザU2に案件の依頼をすることができる。
【0014】
次に、モデルユーザ主体マッチングは、
図1の左側の下向き矢印の流れに沿った機能F22により、実現される。
なお、前提として、
図1に示す機能F11、即ち、企業ユーザU1の案件登録の機能が予め発揮されて、企業ユーザU1-1乃至U2-Nの夫々の案件は、予め登録をされている状態であるものとする。
また、このような状態でモデルユーザ主体マッチングの前処理として、機能F21において、モデルユーザU2は、モデルユーザ主体マッチングの対象となるプロフィールの作成・登録を行う。即ち、モデルユーザU2は、モデルユーザU2自身のプロフィールを入力する。
次に、機能F22において、モデルユーザU2は、モデルユーザ主体マッチングを行う。本サービスのモデルユーザ主体マッチングにおいては、モデルユーザU2は、企業ユーザU1-1乃至U1-Nの夫々のお仕事検索(案件検索)を行うことができる。即ち、モデルユーザU2は、機能F11において企業ユーザU1-1乃至U2-Nにより登録された案件における諸条件閲覧しながら所望の案件を検索して、当該所望の案件に対して案件の受任の希望(応募)を提示することができる。これにより、モデルユーザU2と所望の案件とのマッチングが行われることになる。
その後、モデルユーザU2からの案件の受任の希望が、当該所望の案件を登録した企業ユーザU1により了承された場合、企業ユーザU1は、機能F24により、当該案件の企業ユーザU1と当該案件についてのコミュニケーションを行うことができる。
このように、本サービスでは、モデルユーザ主体マッチングにより、モデルユーザU2は、自身の所望する諸条件の案件に受任の希望をすることができる。
【0015】
次に、第3のマッチング手法は、
図1の右側及び左側の下向き矢印の流れに沿った機能F13及びF23により、実現される。
なお、前提として、
図1に示す機能F11、即ち、企業ユーザU1の案件登録の機能が予め発揮されて、企業ユーザU1-1乃至U2-Nの夫々の案件は、予め登録をされている状態であるものとする。それと共に、
図1に示す機能F21、即ち、モデルユーザU2のプロフィール作成・登録の機能が予め発揮されて、モデルユーザU2-1乃至U2-Mの夫々のプロフィールは、予め作成及び登録をされている状態であるものとする。
次に、機能F13及びF23において、本サービスに係る情報処理装置(例えば、
図6のサーバ1)は、自動マッチングを行う。本サービスの自動マッチングにおいては、本サービスに係る情報処理装置(例えば、
図6のサーバ1)は、企業ユーザU1及びモデルユーザU2の夫々の希望する条件等に基づいて、1人以上のモデルユーザU2と1人以上の企業ユーザU1(案件)とをマッチングすることができる。
例えば、自動マッチングの結果、企業ユーザU1に対して、当該企業ユーザU1により登録された案件について、モデルユーザU2に推薦(オファー)をしてはどうかという情報が提示される。また、例えば、自動マッチングの結果、モデルユーザU2に対して、ある企業ユーザU1により登録された案件について、受任の希望をしてはどうかという情報が提示される。
その後、企業ユーザU1からの案件の依頼が、当該所望のモデルユーザU2により受任された場合、企業ユーザU1とモデルユーザU2は、機能F14及びF24により、当該案件についてのコミュニケーションを行うことができる。
このように、本サービスでは、自動マッチングにより、企業ユーザU1及びモデルユーザU2は、双方自身の所望する諸条件の案件の依頼や受任をすることができる。
【0016】
以下、本サービスにおいて支援される案件(お仕事)の種類について、
図2を用いて説明する。
【0017】
図2は、
図1に示す本サービスにおいて支援される案件の種類について説明する図である。
図2に示すように、本サービスにおいて支援される案件には、以下の4つのプランが含まれる。
【0018】
即ち、第1のプランは、キャスティングである。キャスティングでは、企業ユーザU1は、依頼するモデルユーザU2に対して、自由にキャスティングをすることができる。即ち、キャスティングのプランは、いわゆる通常のモデル募集に相当する。
具体的には例えば、企業ユーザU1は、モデルユーザU2を用いる案件について、その条件や金額などを自由に設定することができる。
例えば、企業ユーザU1は、スチール、ムービー(動画像)、などの一般的な撮影案件から、コメンテーター、ライター、イベントモデル等の所望の案件について、所望のモデルユーザU2を所望の条件や金額で自由に募集することができる。
【0019】
次に、第2のプランは、リモフォトである。リモフォトでは、企業ユーザU1は、所望のモデルユーザU2を用いた、着画・商品写真を手に入れることができる。即ち、リモフォトのプランは、依頼を受けたモデルユーザU2によるフルリモート撮影に相当する。
具体的には例えば、衣服等が商品の場合、依頼を受けたモデルユーザU2は、その商品を自身で身に着けて自身で撮影し、オンラインで自身で納品を行う。
このとき、企業ユーザU1において必要な作業は、モデルユーザU2に商品を送るだけでよい。その結果、企業ユーザU1は、カメラマン、スタジオ、ヘアメイク手配は不要となる。
【0020】
次に、第3のプランは、インフルエンサーである。インフルエンサーでは、企業ユーザU1は、所望のモデルユーザU2をインフルエンサーとして用いて、商品情報を顧客層に広く届けることができる。即ち、インフルエンサーのプランは、所望のモデルユーザU2に対して有償でのSNS投稿の依頼に相当する。
具体的には例えば、企業ユーザU1は、モデルユーザU2に対して対価をお支払いすることでモデルユーザU2に対して、商品に関するSNS投稿を依頼することができる。企業ユーザU1は、その際、自身の細かな要望を伝えたり、フォロワー数の多いモデルユーザU2に対して依頼することが可能となる。
【0021】
次に、第4のプランは、ギフトサンプリングである。ギフトサンプリングでは、企業ユーザU1は、所望のモデルユーザU2の声を一ユーザの声として、商品情報を顧客層に届けることができる。
具体的には例えば、ギフトサンプリングでは、商品やサービスが提供されたモデルユーザU2は、自身で当該商品やサービスを体験し、その評価や口コミ等を一ユーザの声として自身で投稿する。これにより、企業ユーザU1は、美容、健康、ファッションなどの情勢向け商材でのエンゲージメントを獲得することができる。
【0022】
ここで、上述の4つのプランのうち
図2の第2のプラン、即ち、リモフォトの詳細について説明する。
図3は、
図2のリモフォトと従来の撮影とのフローの比較を示す図である。
【0023】
図3の左側には、今までの商品撮影のフローが示されている。
具体的には、今までの商品撮影のフローには、「スタジオ手配・ロケハン」、「カメラマン手配」、「モデル手配」、「その他スタッフ手配」「その他膨大な撮影準備作業」、「撮影」、「レタッチ」、「納品」のステップが含まれる。
特に、上述のステップにおいては、「その他膨大な撮影準備作業」を企業が担当する必要があり、相当の負担を強いられるものであった。
【0024】
これに対して、リモフォトは、以下のフローとなる。
具体的には、
図3の右側には、リモフォト、即ち、モデルユーザU2による在宅撮影のフローが示されている。
具体的には、モデル在宅撮影のフローには、「モデル選定」、「商品発送」、「撮影仕様書の作成」、「モデル在宅撮影」、「納品」のステップが含まれる。
特に、上述のステップにおいては、「モデル在宅撮影」をモデルユーザU2が担当するため、今までの商品撮影のフローと比較して企業ユーザU1の負担は相当に軽減されるのである。
【0025】
このように、リモフォトは、従来、企業ユーザU1の希望する諸条件での撮影を行うため相当、企業ユーザU1の負担が軽減される、プランである。
しかしながら、企業ユーザU1は、当該ステップをモデルユーザU2に任せることになるため、企業ユーザU1の依頼する案件と、モデルユーザU2とのマッチングが重要となるのである。即ち、本サービスのマッチングは、上述の4つのプランの何れにいても適用することができるが、特に、リモフォトに適したものである。即ち、本サービスのマッチングは、特にリモフォトにおける企業ユーザU1の依頼する案件と、モデルユーザU2とのマッチングにより、当該リモフォトがより一段と好適なプランとなる。
【0026】
このように、本サービスでは、上述の4つのプランの夫々におけるマッチングと、マッチング後における案件についてのコミュニケーション等の各種支援が行われる。
以下、本サービスを実現するための情報処理システムとして、本発明の一実施形態のサーバを含む情報処理システムについて
図4乃至
図6を用いて説明する。
【0027】
図4は、本発明の一実施形態に係るサーバを含む情報処理システムの構成を示す図である。
図4に示す情報処理システムは、サーバ1と、企業ユーザU1-1乃至U1-Nの夫々に利用される企業端末2-1乃至2-Nの夫々と、モデルユーザU2-1乃至U2-Mの夫々に利用されるモデル端末3-1乃至3-Mの夫々とが、インターネット等の所定のネットワークNWを介して相互に接続されることで構成される。
【0028】
なお、以下、「企業ユーザU1」と呼んでいる場合、企業端末2-1乃至2-Nをまとめて「企業端末2」と呼ぶ。また、「モデルユーザU2」と呼んでいる場合、モデル端末3-1乃至3-Mをまとめて「モデル端末3」と呼ぶ。
【0029】
図5は、
図4の情報処理システムのうちサーバ1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0030】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0031】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0032】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0033】
出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。
【0034】
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNWを介して他の装置(
図4の例では企業端末2やモデル端末3)との間で通信を行う。
【0035】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0036】
なお、図示はしないが、
図4の情報処理システムの企業端末2及びモデル端末3は
図5に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有している。
【0037】
図6は、
図5のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図6の例では、説明の簡単のため、企業端末2及びモデル端末3は夫々1台が描画されているが、企業端末2及びモデル端末3は1台に限定されず複数台存在する。
【0038】
サーバ1のCPU11においては、企業側情報授受部51と、モデル側情報授受部52と、マッチング処理部53と、プラン管理部54とが機能する。
サーバ1の記憶部18の一領域には、企業DB81とモデルDB82が設けられている。
【0039】
企業側情報授受部51は、本サービスに係る各種情報を企業端末2と授受する。
モデル側情報授受部52は、本サービスに係る各種情報をモデル端末3と授受する。
【0040】
マッチング処理部53は、案件管理部61と、プロフィール管理部62と、マッチング部63と、企業ユーザ主体マッチング部631モデルユーザ主体マッチング部632自動マッチング部633コミュニケーション部66とを有する。
【0041】
マッチング処理部53は、M人のモデルユーザU2-1乃至U2-Mの夫々のプロフィール、N人の企業ユーザU1-1乃至U1-Nの夫々の案件の諸条件、及び所定の判断基準に基づいて、M人のモデルユーザU2-1乃至U2-Mのうち1人以上と、N人の企業ユーザU1-1乃至U1-Nのうち1以上とのマッチングを行う。
具体的には、マッチング処理部53は以下のように機能する。
【0042】
なお、マッチング処理部53は、マッチング処理において企業端末2との授受により得られた各種情報を企業DB81に格納して管理する。
また、マッチング処理部53は、マッチング処理においてモデル端末3との授受により得られた各種情報を企業DB81に格納して管理する。
【0043】
案件管理部61は、企業ユーザU1の企業端末2に対する入力、即ち、企業側情報授受部51により取得された情報に基づいて、所定種類の仕事を案件として応募する場合における、所定種類、応募条件、及び報酬を含む情報を、第2種登録情報として登録する。
プロフィール管理部62は、モデルユーザU2のモデル端末3に対する入力、即ちモデル側情報授受部52により取得された情報に基づいて、当該モデルユーザU2のアピールをするためのプロフィール情報を、第1種登録情報として登録する。
案件管理部61とプロフィール管理部62の上述の機能を前提として、企業ユーザ主体マッチングにおいて、マッチング部63は以下のように機能する。
【0044】
マッチング部63は、MのモデルユーザU2の夫々の第1種登録情報及びNの企業ユーザU1の夫々の第2種登録情報の少なくとも一方、並びに所定の判断基準に基づいて、MのモデルユーザU2のうち1以上と、Nの企業ユーザU1のうち1以上とのマッチングを行う。
【0045】
具体的には、マッチング部63は、企業ユーザ主体マッチング部631と、モデルユーザ主体マッチング部632と、自動マッチング部633と含む。以下、マッチング部63に含まれる各機能ブロックによりどのようなマッチングが行われるかについて説明する。
企業ユーザ主体マッチング部631企業ユーザ主体マッチング部631は、
図1で上述した企業ユーザ主体マッチングを行う。
即ち、企業ユーザ主体マッチング部631は、企業ユーザU1の企業端末2に対する入力、即ち、企業側情報授受部51により取得された情報に基づいて、所定種類の仕事を依頼する者(即ちモデルユーザU2)に対して要望する条件を、第1種検索条件として受け付ける。
そして、企業ユーザ主体マッチング部631は、第1種検索条件、M人のモデルユーザU2-1乃至U2-Mの夫々の第1種登録情報、及び所定の判断基準に基づいて、M人のモデルユーザU2-1乃至U2-Mの中から1人以上を選択して、企業端末2を介して企業ユーザU1に推薦する(即ち、企業側情報授受部51により選択内容を企業端末2に送信する)ことで、マッチングを行う。
【0046】
モデルユーザ主体マッチング部632は、
図1で上述したモデルユーザ主体マッチングを行う。
即ち、モデルユーザ主体マッチング部632は、モデルユーザU2のモデル端末3に対する入力、即ち、モデル側情報授受部52により取得された情報に基づいて、複数の前記第2種の者の夫々の前記第2種登録情報の中から選択された1以上(即ち、所定種類の仕事を案件として応募する場合における、所定種類、応募条件、及び報酬を含む情報の中から選択された1以上)を、第2種検索条件として受け付ける。
そして、モデルユーザ主体マッチング部632は、第2種検索条件、所定種類の仕事を案件として応募する場合における、当該所定種類、応募条件、及び報酬を含む情報、及び所定の判断基準に基づいて、N人の企業ユーザU1-1乃至U1-Nの中から1人以上を選択して、モデル端末3を介してモデルユーザU2に推薦する(即ち、モデル側情報授受部52により選択内容をモデル端末3に送信する)ことで、マッチングを行う。
ここで、「N人の企業ユーザU1-1乃至U1-Nの中から1人以上を選択」とは、直接的に企業ユーザを選択することのみならず、所定の案件を選択することで当該所定の案件を提示している企業ユーザを間接的に選択することも含む広義な概念である。
【0047】
自動マッチング部633は、
図1で上述した自動マッチングを行う。
即ち、自動マッチング部633は、企業ユーザU1の企業端末2に対する入力、即ち、企業側情報授受部51により取得された情報に基づいて、所定種類の仕事を依頼する者(即ちモデルユーザU2)に対して要望する条件を、第1種検索条件として受け付ける。
また、自動マッチング部633は、モデルユーザU2のモデル端末3に対する入力、即ち、モデル側情報授受部52により取得された情報に基づいて、複数の前記第2種の者の夫々の前記第2種登録情報の中から選択された1以上(即ち、所定種類の仕事を案件として応募する場合における、所定種類、応募条件、及び報酬を含む情報の中から選択された1以上)を、第2種検索条件として受け付ける。
そして、自動マッチング部633は、複数のモデルユーザU2の夫々の第1種登録情報、複数の企業ユーザU1の夫々の第2種登録情報、及び所定の判断基準に基づいて、複数のモデルユーザU2のうちの所定の1つと、複数の企業ユーザU1のうち所定の1つとの組を、当該組に属する第1種の者のモデル端末3を介してモデルユーザU2に推薦すると共に、組に属する企業ユーザU1の企業端末2を介して第2種の者に推薦することで、自動マッチングを行う。
【0048】
コミュニケーション部66は、マッチング部63によりマッチングが行われた1以上のモデルユーザU2のモデル端末3と1以上の企業ユーザU1の企業端末1との間でのコミュニケーションを目的として授受される情報を中継する。
【0049】
プラン管理部54は、マッチングされた案件について、各プランの夫々に応じた管理を行う。
プラン管理部54は、キャスティングプラン管理部541と、リモフォトプラン管理部542と、インフルエンサープラン管理部543と、ギフトサンプリングプラン管理部544とを有する。
キャスティングプラン管理部541は、企業側情報授受部51及びモデル側情報授受部52を介して取得された、キャスティングのプランが採用された案件の各種情報を管理する。即ち、キャスティングプラン管理部541は、企業ユーザU1及びモデルユーザU2に対して、キャスティングのプランの案件の各段階(進捗等)に応じた各種情報を管理する。
リモフォトプラン管理部542は、企業側情報授受部51及びモデル側情報授受部52を介して取得された、リモフォトのプランが採用された案件の各種情報を管理する。即ち、リモフォトプラン管理部542は、企業ユーザU1及びモデルユーザU2に対して、リモフォトのプランの案件の各段階(進捗等)に応じた各種情報を管理する。
インフルエンサープラン管理部543は、企業側情報授受部51及びモデル側情報授受部52を介して取得された、インフルエンサーのプランが採用された案件の各種情報を管理する。即ち、インフルエンサープラン管理部543は、企業ユーザU1及びモデルユーザU2に対して、インフルエンサーのプランの案件の各段階(進捗等)に応じた各種情報を管理する。
ギフトサンプリングプラン管理部544は、企業側情報授受部51及びモデル側情報授受部52を介して取得された、ギフトサンプリングのプランが採用された案件の各種情報を管理する。即ち、ギフトサンプリングプラン管理部544は、企業ユーザU1及びモデルユーザU2に対して、ギフトサンプリングのプランの案件の各段階(進捗等)に応じた各種情報を管理する。
このように、キャスティングプラン管理部541、リモフォトプラン管理部542、インフルエンサープラン管理部543、及びギフトサンプリングプラン管理部544により、案件のプランに応じた、企業ユーザU1及びモデルユーザU2に対する支援が行われる。
【0050】
以上、本サービスを実現するための情報処理システムとして、本発明の一実施形態のサーバを含む情報処理システムについて
図4乃至
図6を用いて説明した。
以下、本サービスを実現するための情報処理システムとして、本発明の一実施形態のサーバを含む情報処理システムにより、授受される上述の第1種登録情報や第2種登録情報等について、
図7乃至
図17に示す企業端末2やモデル端末3に表示する画面を用いて説明する。
【0051】
図7は、
図1に示す案件登録の機能が発揮される場合において、企業端末に表示される画面の例を示す図である。
図7に示す画面は、案件登録を行おうとする企業ユーザU1の企業端末2に表示される案件に関する情報を入力するフォームが含まれる画面である。企業ユーザU1は、当該フォーム画面に案件における諸条件を入力する。
図7に示すフォーム画面に入力された案件における諸条件は、企業側情報授受部51を介して授受され、第2種登録情報として管理される。
【0052】
図7に示すように、
図2の説明において上述したキャスティング案件の案件登録においては、基本情報として、「案件名」、「応募の制限」、「案件イメージ画像」、「対面でのオーディション」、「カテゴリ」の項目が入力される。
【0053】
「応募の制限」とは、案件に対して応募可能なモデルユーザU2の制限である。企業ユーザU1は、「応募の制限」として「指名ユーザ(企業ユーザU1により指名されたモデルユーザU2)のみ」からの応募を受け付けるように設定したり、「全てのユーザ(モデルユーザU2)」からの応募を受け付けるように設定することができる。
企業ユーザU1は、「応募の制限」を設定することにより、企業ユーザU1自身がイメージした通りのモデルユーザU2からの応募を可能とすることができる。
なお、企業ユーザU1が指名ユーザとするためのモデルユーザU2を検索する際の画面等については、
図8を用いて後述する。
【0054】
「カテゴリ」とは、モデルユーザU2等に対して提示されるキャスティング案件の分類である。「カテゴリ」の具体例については、
図8を用いて後述する。
【0055】
また、
図7に示すように、企業端末2には、キャスティング案件の日程として、「応募締め切り日」、「日程」等の項目の入力画面が表示される。
【0056】
図8は、
図1に示す企業ユーザ主体マッチングの機能が発揮される場合において、企業端末に表示される画面の例を示す図である。
図8に示す画面は、企業ユーザU1に利用される企業端末2に表示される、案件を依頼するモデルユーザU2を検索するための画面である。以下、このような
図8に示す画面を、「モデル検索画面」と呼ぶ。
即ち、案件登録を行った企業ユーザU1の企業端末2には、
図8に示すモデル検索画面が表示され、企業ユーザU1は、当該モデル検索画面に案件の募集をしたいモデルユーザU2の検索における諸条件を入力する。
図8に示すフォーム画面に入力された案件における諸条件は、企業側情報授受部51を介して授受され、第2種登録情報として管理されてもよい。
なお、
図8の例は、案件登録を行った企業ユーザU1の企業端末2に表示される画面の例であるが、上述の
図7の案件登録において「応募の制限」を設定する際にも基本的に同様の画面が表示される。
【0057】
企業ユーザU1は、モデル検索画面を用いることで、以下の機能を利用することができる。即ち第1の機能は、モデルユーザU2のプロフィール情報をベースにした条件検索機能である。第2の機能は、モデルユーザU2をお気に入り登録して確認しやすくする機能である。第3の機能は、検索の条件を保存し呼び出す機能である。第4の機能は、過去にコミュニケーションを取った際に良くないと感じたモデルユーザU2をブロックする機能(ブロックモデルの リストと解除)である。
【0058】
また、モデルユーザU2の検索条件には、以下の項目を入力することができる。即ち、企業ユーザU1は、「職種」、「年齢」、「キーワード」、「タグ」、「現在の住まい(都道府県)」、「活動経験」、「結婚有無」、「子供有無」、「身長」、「SNS(Social Networking Service)フォロワー数」、「過去実績のレビュー数(星5段階評価)」、「カテゴリ(日本人、ハーフ、クオーター、外国人)」の項目を用いて、モデルユーザU2を検索することができる。
逆に言えば、モデルユーザU2は、予めモデルユーザU2のアピールをするためのプロフィール情報として、上記の検索条件に用いられる項目の情報を登録する。
【0059】
また、検索結果のモデルユーザU2の情報として、プロフィール情報と共に、ダイナミックプライシング機能による予算目安が表示される。即ち、当該モデルユーザU2に対して、案件を依頼する場合の予算の目安が、表示される。
図8の例においては例えば、「動画出演:20,000円~」、「カタログ撮影:15,000円~」という予算の目安が表示される。
即ち、サーバ1は、ダイナミックプライシング機能として、案件の応募の時期や、モデルユーザU2の実績などに基づいて、当該案件をそのモデルユーザU2に依頼する場合における予算の目安を算出し、企業ユーザU1に提示することができる。
これにより、案件の募集において、企業ユーザU1が応募してほしいと考えているモデルユーザU2が応募したくなるような予算を提示することができるため、より適切なマッチングが可能となる。
【0060】
図9は、
図1に示す企業ユーザ主体マッチングの機能が発揮される場合において、企業端末に表示される画面の例のうち、
図8と異なる例を示す図である。
図9に示す画面は、企業ユーザU1に利用される企業端末2に表示される、案件を依頼するモデルユーザU2に応募リクエストを送信する画面である。以下、このような
図9に示す画面を、「応募リクエスト画面」と呼ぶ。
企業ユーザU1は、
図9に示す応募リクエスト画面を閲覧しながら所定の操作を行うことで、検索されたモデルユーザU2に対して、オファー(応募リクエスト)をすることができる。
【0061】
企業ユーザU1は、自身が登録した案件のうち何れの案件のオファー(応募リクエスト)を行うかを選択することができる。このとき、
図8において説明したダイナミックプライシング機能による予算目安が、案件毎に表示される。これにより、オファー(応募リクエスト)において、オファー(応募リクエスト)をしようとしているモデルユーザU2に対して最適な金額の提示等が可能となり、より適切なマッチングが可能となるのである。
企業ユーザU1が、オファー(応募リクエスト)をしたい案件を選択すると、図示せぬオファーメッセージ送信画面に移動する。企業ユーザU1は、オファーメッセージ送信画面を用いてモデルユーザU2にオファーのためのメッセージを送信することができる。
【0062】
図10は、
図1に示す企業ユーザ主体マッチングの機能が発揮される場合において、企業端末に表示される画面の例のうち、
図8及び
図9と異なる例を示す図である。
図10に示す画面は、企業ユーザU1に利用される企業端末2に表示される、
図9に示す応募リクエスト画面からオファー(応募リクエスト)のメッセージを送信した後の画面である。以下、このような
図10に示す画面を、「オファーメッセージ送信後画面」と呼ぶ。
即ち、企業ユーザU1が上述の
図9の応募リクエスト画面を操作しオファーメッセージ送信画面を用いてモデルユーザU2にオファーのためのメッセージを送信した後において、企業端末2には、
図10に示すオファーメッセージ送信後画面が表示される。
自動マッチング部633は、MのモデルユーザU2のうち、オファーが出されたモデルユーザU2と類似するモデルユーザU2を抽出し、企業ユーザU1にたいしてレコメンドとして提示する。
例えば、自動マッチング部633は、モデルのプロフィール情報のうち数値化できている項目を利用したシンプルなアルゴリズムにより、モデルユーザU2の抽出とレコメンドをすることができる。
【0063】
図11は、
図1に示す企業ユーザ主体マッチングの機能が発揮される場合において、企業端末に表示される画面の例を示す図のうち、
図8乃至
図10と異なる例を示す図である。
図11に示す画面は、企業ユーザU1に利用される企業端末2に表示される、案件のキャスティング(当該案件を受任したモデルユーザU2)の一覧を確認するための画面である。
企業ユーザU1は、
図11に示す画面を用いて、登録した案件に関連しているモデルユーザU2の一覧を確認することができる。
また、企業ユーザU1は、
図11に示す画面を介して、モデルユーザU2のプロフィール情報の閲覧やメッセージのやりとり等にも一括してアクセスすることができる。
なお、企業ユーザU1は、
図11に示す画面を操作することにより、企業ユーザU1の属する社内やエンドクライアントに対してモデルユーザU2のリストを共有のためのリスト出力機能を利用することもできる。
【0064】
図12は、
図1に示すプロフィール作成登録機能が発揮される場合においてモデル端末に表示される画面の例を示す図である。
図12に示す画面は、モデルユーザU2に利用されるモデル端末3に表示される、モデルユーザU2自身のプロフィールの編集や登録をするための画面である。
モデルユーザU2は、
図12に示す画面を用いて、モデルユーザU2自身のプロフィール情報を入力したり、管理したりすることができる。
モデルユーザU2は、
図8の説明において上述した項目を含む内容及び
図12に示す各項目を自身のプロフィール情報(第1種登録情報)として登録することで、プロフィールの作成及び登録をすることができ切る。
モデルユーザU2は、
図12の(A)に示す「エクスポート」ボタンを操作することにより、経歴書PDF出力機能を利用することができる。経歴書PDF出力機能とは、本サービスに入力されたモデルユーザU2のプロフィールに基づき、モデルユーザU2の経歴書をPDF形式で出力する機能である。モデルユーザU2は、経歴書PDF出力機能を用いることにより、本サービスに登録されたプロフィールに基づいて、本サービスに限定されない経歴書を作成し、活用することができる。
【0065】
図13は、
図1に示すモデルユーザ主体マッチング機能が発揮される場合において、モデル端末に表示される画面の例を示す図である。
図12に示す画面は、モデルユーザU2に利用されるモデル端末3に表示される、モデルユーザU2がモデル主体マッチングにおいて案件を検索するための画面である。
モデルユーザU2は、
図13に示す画面に含まれる、「モデル仕事」と、「副業マッチング」のタブを切り替えることで、お仕事検索(案件検索)の対象となる案件を切り替えることができる。即ち、「モデル仕事」とは、業務委託の形態でなされる案件である。また、「副業マッチング」とは、雇用契約がなされる案件である。このように、モデルユーザU2は、自身の所望する条件の案件を検索することができる。
図13に示すように、モデルユーザU2には、募集中の案件がリスト表示される。モデルユーザU2は、自身の気になる案件があれば、タップ操作を行うことにより、当該案件の詳細ページに移動し、当該案件の詳細(諸条件)を確認のうえ応募することができる。
募集中の案件は、単純なリスト表示ではなく、カードの形態で表示されてもよい。この場合、モデルユーザU2は、カード表示された案件について左右へのスワイプ操作を行うことで、「興味なし」又は「応募する」として意思表示をすることができる。なお、「応募する」の意思表示がされた案件は、直接にスワイプ操作により応募がされてもよいが、応募の候補として管理されてもよい。これにより、モデルユーザU2は、興味があった案件の諸条件の詳細の確認を容易に行うことができる。
【0066】
図14は、
図1に示す企業とのコミュニケーション機能が発揮される場合において、モデル端末に表示される画面の例を示す図である。
図12に示す画面は、モデルユーザU2に利用されるモデル端末3に表示される、モデルユーザU2自身の受任した案件に関する連絡をするための画面である。
図14(A)に示すように、モデル端末3には、企業ユーザU1とのメッセージのやりとりが案件の一覧の形態で表示される。また、モデルユーザU2は、当該メッセージをタップ操作することにより、当該案件の詳細(諸条件)を閲覧することができる。
また、
図14(B)に示すように、モデルユーザU2は、
図14(A)のメッセージをタップ操作することにより、企業ユーザU1とのやり取りをメッセージ形式で閲覧することができる。
【0067】
図15は、モデルユーザU2が案件を受任した場合において、企業端末に表示される画面の例を示す図である。
図15に示す画面は、企業ユーザU1に利用される企業端末2に表示される、企業ユーザU2が案件をすすめる際に、当該案件についてコーディネートするための画面である。
企業ユーザU1は、
図15に示す画面を操作することによって、案件のコーディネート、即ち、
図3の説明におけるモデル在宅説明等についての支援機能であるワンタップコーディネート機能を利用することができる。
企業ユーザU1は、登録されている案件に関する詳細情報のページにおいて、ワンタップコーディネートタブを操作する。これにより、
図15の例の画面が企業端末2に表示される。
図15に示すように、ワンタップコーディネートタブにおいては、当該案件に必要なコーディネート(手配)として、例えば、お勧めのスタジオ(即ち、スタジオの手配)、ヘアメイク検索、及び、衣装orスタイリスト検索(即ち、その他スタッフ手配等)のためのボタンが表示される。企業ユーザU1は、これらのボタンを操作することで、各種のコーディネート(手配)を進めることができる。
本サービスのワンタップコーディネートにおいては、案件の詳細情報に基づいて、サーバ1により、各種お勧めのサービス(スタジオやそのプラン、ヘアメイクや衣装といった役務)のレコメンドがなされる。企業ユーザU1は、レコメンドされたサービスについて、実際に手配をしたい場合、本サービス(サーバ1)より手配のための支援を受けることができる。
このように、ワンタップコーディネート機能により、企業ユーザU1は、案件における必要なことを一括してサーバ1にレコメンドや手配させることができるのである。
【0068】
図16は、案件が
図2のインフルエンサーのプランである場合において、当該案件の状況として、インフルエンサーによるSNS投稿の状況を確認する際に企業端末に表示される画面の例を示す図である。
図16に示す画面は、企業ユーザU1に利用される企業端末2に表示される、案件を受任したモデルユーザU2によるSNSへの投稿状況を確認するための画面である。
即ち、企業ユーザU1がインフルエンサーのプランの案件の状況について把握する場合、案件の状況を確認する画面として、
図16の画面が企業端末2に表示される。
図16に示すように、インフルエンサーのプロフィール情報、投稿予定の下書き情報などが表示される。なお、複数のインフルエンサー(ここでは、インフルエンサーのプランの案件を受任したモデルユーザU2)が、1つの案件を受任する(紐づけられる)ことがある。そこで、サーバ1は、社内やエンドクライアントに共有のためのインフルエンサー(モデルユーザU2)のリストの出力機能を有している。
【0069】
図17は、
図16のインフルエンサーのプランにおいて、SNSに投稿される予定の画像やテキストの確認画面の例を示す図である。
図17に示す画面は、企業ユーザU1に利用される企業端末2に表示される、案件を受任したモデルユーザU2によるSNSへの投稿内容を確認するための画面である。
図17に示すように、企業ユーザU1は、インフルエンサー(インフルエンサープランの案件を受任したモデルユーザU2)により入力された投稿予定の画像やテキストを確認することができる。この時、確認画面Gは、縦長の計上となっている。これは、SNSは、多くの場合スマートフォン等の縦長の画面により閲覧されることを反映している。即ち、投稿予定の画像やテキストは、実際にSNSに投稿されたときの配置を反映して確認画面に表示される。
企業ユーザは、確認画面Gを確認して、投稿予定の画像やテキストの承認や、修正を行うことができる。
【0070】
以上本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0071】
即ち例えば、本サービスは、企業ユーザU1とモデルユーザU2のマッチングに用いられるものであるが、モデルユーザU2向けのベーシックインカムとして活用することもできる。即ち、モデルユーザU2は、案件の受任のみならず、案件外において、自身を被写体証として撮像したが画像を所定のSNSやプロフィール画像としてアップロードする。サービス提供者は、その対価として、モデルユーザU2に対して所定の金銭を提供することができる。これにより、本サービスは、モデルユーザU2にとってのベーシックインカムとして機能するようになる。なお、モデルユーザU2がアップロードした情報は、コーディネートや、食べているもの、行動データとしての需要がある。サービス提供者は、これらの情報を提供することを条件に、企業等からモデルユーザU2に対して提供する金銭を調達することができる。
【0072】
また例えば、上述の実施形態では、モデルユーザU2は、モデル事務所に所属していてもよいが、以下の例では、モデル事務所に所属せずに副業として本サービスに登録しているものとした。即ち、モデルユーザU2の性別は特に限定されないが、サービス提供者は、モデルユーザU2の性別を女性に限定し、女性モデルに特化したサービスとして展開してもよい。
【0073】
また例えば、上述の実施形態では、
図2に示す4つのプランの案件が存在するものとしたが、以下のような案件が採用されてもよい。
即ち、リモートモニターとして、モデルユーザU2がサプリメント等のモニターとして感想等をSNS等に掲載する案件が採用されてもよい。
上述したように、ギフトサンプリングにおいては、モデルユーザU2は、自身で当該商品やサービスを体験し、その評価や口コミ等を一ユーザの声として自身で投稿する。即ち、企業ユーザU1はモデルユーザU2に対してサプリメント等を1回発送し、モデルユーザU2はその感想(評価や口コミ等)をSNS等に投稿(掲載)する。ギフトサンプリングは、モデルユーザU2の投稿をもって、案件完了とすることができるものである。
これに対してリモートモニターにおいては、企業ユーザU1は、モデルユーザU2に対して比較的中長期的にサンプル(サプリメント等)を発送し、その感想(評価や口コミ等)をSNS等に投稿(掲載)する。リモートモニターは、モデルユーザU2の繰り返しの投稿によるPRを可能とするものである。
また、リモートボイスとして、モデルユーザU2が企業ユーザU1と対面せずに声等の音声を納品する案件が採用されてもよい。
【0074】
また例えば、上述のキャスティングのプランと、リモフォトのプランとも異なる形態として、ホログラムによるリモートモデルのプランが採用されてもよい。即ち、リモートモデルとは、モデルユーザU2が在宅においてモデルを行う際に、所定のデバイスやプラットフォーム用いて、実際にモデルユーザU2がスタジオや撮影現場に赴くことなく、ホログラムとしてスタジオや撮影現場に居るかのように浮き出て、スタジオや撮影現場にいるスタッフが撮影等を行うプランである。モデルユーザU2は、スタジオや撮影現場を訪れる必要がないため、場所の制限がなくモデル活動ができる。
【0075】
また例えば、上述の実施形態では、案件の対価(報酬)は、先払いが採用されると好適である。即ち、
図2に示すリモフォト等のプランにおいては、モデルユーザU2が実施すべき内容が多く、納品前にコストが発生する可能性がある。モデルユーザU2においては、報酬の先払いは時期のメリットがあると共に、先払いされた報酬で購入した私物を小道具として案件を進めるといったことが可能となる。
【0076】
また例えば、上述の実施形態では、モデルユーザU2は、モデル事務所に所属せずに副業として本サービスに登録しているものとしたが、特に限定されない。モデルユーザU2は、モデル事務所、即ち、プロ事務所に所属していてもよい。この場合、本サービスの提供者は、当該モデル事務所と連携し、案件のマッチングを行うと好適である。
【0077】
また例えば、本サービスは、リアル(対面)又は動画像でのモデルユーザU2に対するレッスン機能を有すると好適である。即ち、上述したように、本サービスでは、基本的に、副業として本サービスに登録しているモデルユーザU2に対して、上述のリモフォトのプラン等により、モデルユーザU2自身により納品物(静止画像等)が作成される。そこで、レッスン機能を有するようにすれば、モデルユーザU2自身による納品物の品質が向上される。
【0078】
また例えば、本サービスは、スカウトプラットフォームとしても機能させることができる。即ち、第3のユーザとしてスカウトマンが、本サービスを利用して、副業等によりモデルとして活躍しているモデルユーザU2をスカウトするために用いることができる。スカウトマンは、上述の企業ユーザU1と同様に、モデルユーザU2のプロフィール検索や、これまでの案件の実績等を参照して、スカウトをすることができる。
【0079】
また例えば、本サービスは、モデルユーザU2を支援する、マネージャアプリ(AIマネージャ)機能が備えられていると好適である。即ち、モデルユーザU2は、自身のスケジュール等を勘案して、案件に応募するが、複数の案件を掛け持ちすると、自身の受任(納品)可能な案件の量を超えてしまったり、予定の調整が困難となることがある。マネージャアプリ(AIマネージャ)はこのようなモデルユーザU2の案件の受任や遂行を支援するものである。
また、マネージャアプリ(AIマネージャ)は、自動マッチング機能の一部としても機能し、モデルユーザU2に対するお勧め案件のリコメンドなども可能であると好適である。
【0080】
また例えば、本サービスでは、
図2を用いて説明した4つのプランの他に、モデルに広告Tシャツ(衣類)を着てもらうプランが採用されてもよい。
モデルに広告Tシャツを着てもらうプランとは、企業ユーザU1の広告や企業ロゴ等が記載されたTシャツをモデルユーザU2に着用してもらうことで、宣伝効果等を得るプランである。
【0081】
また例えば、本サービスでは、企業ユーザU1による案件の募集に対して、モデルユーザU2をマッチングするのみならず、予めモデルユーザU2が自身の有するスキルの登録を行い、企業ユーザU1がそのスキルの確認をしながら案件の依頼を行うためのマッチングを行うこともできる。
【0082】
即ち例えば、モデルユーザU2は、モデル端末3を用いて、自身のスキルを登録する。
図18は、モデル端末を用いてモデルユーザが自身のスキルを登録するスキル登録画面の一例を示す図である。
即ち、モデルユーザU2は、
図18に示すように、カテゴリ、タイトル、詳細、参考予算、スキルの参考イメージを登録して、自身のスキルとして公開することが出来る。
具体的には例えば、
図18の例においては、モデルユーザU2は、スキルのカテゴリと、タイトルと、その詳細を入力する。
そして、モデルユーザU2は、当該スキルを発揮した案件を受任する際の参考予算として、具体的な金額の範囲と、予算に関する説明を入力する。
さらに、モデルユーザU2は、スキルの参考イメージとして、画像と、そのキャプションを入力することが出来る。入力された情報は、サーバ1により取得され、適宜管理される。
【0083】
このように、モデルユーザU2は、自身が保有するスキルについて、企業ユーザU1への公開が可能となる。
【0084】
そして、企業ユーザU1は、企業端末2を用いて、スキルで検索することにより、目的のスキルを有するモデルユーザU2を検索することが出来る。
図19は、企業端末を用いて企業ユーザが要望するスキルを有するモデルユーザを検索するスキル登録検索の一例を示す図である。
図19に示すように、サーバ1は、企業ユーザU1による入力に基づいて、目的のスキルを有するモデルユーザU2の情報を企業ユーザU1に対して提示する。
これにより、企業ユーザU1は、所望するスキルを有するモデルユーザU2に対して依頼することが出来る。
【0085】
ここで、案件について、予めどのような内容であって、その対価である金額について公開するマッチングにおける難しさについて説明する。
即ち例えば、企業ユーザU1にとっては、企業ユーザU1側がモデル採用の経験が少ない場合、案件とその困難性と、それに対する対価の設定が困難であった。
これに対して、上述のようにモデルユーザU2により自身のスキルとその対価が予め設定される。そして、複数のモデルユーザU2の夫々により設定された各種情報が、企業ユーザU1に提示される。これにより、企業ユーザU1は、相場観を把握し、自身の希望するスキルや印象のモデルユーザU2へ、適切な対価での依頼が可能となる。
【0086】
また、企業ユーザU1にとっては、モデルユーザU2のスキル(人気などを含む)に応じて、同一のスキルであっても、対価の設定を異ならせたい事情があった。このような対価の交渉は、マッチング後に行うこともできる。しかしながら、企業ユーザU1が案件を設定して公開する際には、素晴らしいモデルユーザU2に対しては相当の対価を支払おうという用意があったとしても、平均的なモデルユーザU2に対してはあからさまにはその金額を提示したくないという事情も存在する。
これに対して、複数のモデルユーザU2の夫々により設定された各種情報が、企業ユーザU1に提示されることにより、企業ユーザU1は、モデルユーザU2とそれに対するモデルユーザU2自身の希望する対価とを比較しながら依頼対象のモデルユーザU2を決定することが出来るようになるのである。
【0087】
また例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、
図6の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図6の例に限定されない。また、機能ブロック及びデータベースの存在場所も、
図6に特に限定されず、任意でよい。例えば、サーバ1の機能ブロックやデータベースを企業端末2やモデル端末3等に移譲させてもよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0088】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0089】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザ等にプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザ等に提供される記録媒体等で構成される。
【0090】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0091】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば、
図6のサーバ1)は、
自身をアピールして所定種類の仕事(例えば、モデルや
図2の各プランの案件)を受任して従事をするまでの行為を個人で行う(例えば、副業として行っている)第1種の者(例えば、
図1のモデルユーザU2)により管理される第1端末(例えば、
図4のモデル端末3)と、前記所定種類の仕事を報酬を対価として提供する第2種の者(例えば、
図1の企業ユーザU1)により管理される第2端末(例えば、
図4の企業端末2)との夫々と通信を行う情報処理装置において、
前記第1種の者の前記第1端末に対する入力に基づいて、前記アピールをするためのプロフィール情報を、第1種登録情報(例えば、モデルユーザU2のアピールをするためのプロフィール情報)として登録する第1種登録手段(例えば、
図6のプロフィール管理部62)と、
前記第2種の者の前記第2端末に対する入力に基づいて、所定種類の仕事を案件として応募する場合における、当該所定種類、応募条件、及び報酬を含む情報を、第2種登録情報(例えば、所定種類の仕事を案件として応募する場合における、所定種類、応募条件、及び報酬を含む情報)として登録する第2種登録手段(例えば、
図6の案件管理部61)と、
複数の前記第1種の者の夫々の前記第1種登録情報及び複数の前記第2種の者の夫々の前記第2種登録情報の少なくとも一方、並びに所定の判断基準に基づいて、複数の前記第1種の者のうち1以上と、複数の前記第2種の者のうち1以上とのマッチングを行うマッチング手段(例えば、
図6のマッチング処理部53)、
を備えれば足りる。
これにより、自身をアピールして所定種類の仕事を受任して従事をするまでの行為を個人で行う第1種の者と、所定の種類の仕事を報酬を対価として提供する第2種の者とのマッチングや仕事の進行等における利便性を向上させることができる。
【0092】
前記第2種の者の前記第2端末に対する入力に基づいて、所定種類の仕事を依頼する者に対して要望する条件を、第1種検索条件として受け付ける第1種検索条件受付手段(例えば、
図6の企業側情報授受部51や企業ユーザ主体マッチング部631)をさらに備え、
前記マッチング手段は、当該第1種検索条件、前記複数の第1種の者の夫々の前記第1種登録情報、及び前記所定の判断基準に基づいて、当該複数の第1種の者の中から1人以上を選択して、前記第2端末を介して前記第2種の者に推薦することで、前記マッチングを行う第1種推薦手段(例えば、
図6の企業ユーザ主体マッチング部631)を含む、ことができる。
【0093】
前記第1種の者の前記第1端末に対する入力に基づいて、複数の前記第2種の者の夫々の前記第2種登録情報の中から選択された1以上を、第2種検索条件として受け付ける第1種検索条件受付手段(例えば、
図6のモデル側情報授受部52やモデルユーザ主体マッチング部632)をさらに備え、
前記マッチング手段は、当該第2種検索条件、前記複数の第2種の者の夫々の前記第2種登録情報、及び前記所定の判断基準に基づいて、当該複数の第2種の者の中から1人以上を選択して、前記第1端末を介して前記第1種の者に推薦することで、前記マッチングを行う第2種推薦手段(例えば、
図6のモデルユーザ主体マッチング部632)を含む、ことができる。
【0094】
前記マッチング手段は、
複数の前記第1種の者の夫々の前記第1種登録情報、複数の前記第2種の者の夫々の前記第2種登録情報、及び所定の判断基準に基づいて、複数の前記第1種の者のうちの所定の1つと、複数の前記第2種の者のうち所定の1つとの組を、当該組に属する第1種の者の前記第1端末を介して当該第1種の者に推薦すると共に、当該組に属する第2種の者の前記第2端末を介して当該第2種の者に推薦することで、前記マッチングを行う両者推薦手段(例えば、
図6の自動マッチング部633)を含む、ことができる。
【0095】
前記マッチング手段によりマッチングが行われた1以上の前記第1種の者の前記第1端末と1以上の前記第2種の者の前記第2端末との間でのコミュニケーションを目的として授受される情報を中継するコミュケーション手段(例えば、
図6のコミュニケーション部66)、
をさらに備えることができる。
【符号の説明】
【0096】
1・・・サーバ、2,2-1乃至2-N・・・企業端末、3,3-1乃至3-M・・・モデル端末、11・・・CPU、20・・・ドライブ、31・・・リムーバブルメディア、51・・・企業側情報授受部、52・・・モデル側情報授受部、53・・・マッチング処理部、54・・・案件管理部、61・・・案件管理部、62・・・プロフィール管理部、631・・・企業ユーザ主体マッチング部、632・・・モデルユーザ主体マッチング部、633・・・自動マッチング部、66・・・コミュニケーション部、81・・・モデルDB、82・・・企業DB