(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-10
(45)【発行日】2024-10-21
(54)【発明の名称】横断歩道用照明ボラード
(51)【国際特許分類】
F21S 8/08 20060101AFI20241011BHJP
F21S 9/02 20060101ALI20241011BHJP
F21V 5/00 20180101ALI20241011BHJP
F21V 7/04 20060101ALI20241011BHJP
F21V 13/02 20060101ALI20241011BHJP
F21V 13/04 20060101ALI20241011BHJP
F21V 13/12 20060101ALI20241011BHJP
F21V 17/00 20060101ALI20241011BHJP
F21W 111/023 20060101ALN20241011BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20241011BHJP
【FI】
F21S8/08 121
F21S8/08 200
F21S8/08 400
F21S9/02 110
F21V5/00 320
F21V5/00 610
F21V7/04
F21V13/02 400
F21V13/04 500
F21V13/12 300
F21V17/00 200
F21W111:023
F21Y115:10
F21Y115:10 700
(21)【出願番号】P 2024018248
(22)【出願日】2024-02-09
【審査請求日】2024-06-19
(31)【優先権主張番号】10-2023-0052296
(32)【優先日】2023-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523226974
【氏名又は名称】アトラス埋込型信号機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077012
【氏名又は名称】岩谷 龍
(74)【代理人】
【識別番号】100127568
【氏名又は名称】酒井 善典
(74)【代理人】
【識別番号】100171402
【氏名又は名称】上田 ▲茂▼
(74)【代理人】
【識別番号】100188499
【氏名又は名称】勝又 政徳
(72)【発明者】
【氏名】ハム, ヘジン
【審査官】河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-524797(JP,A)
【文献】特開2009-127207(JP,A)
【文献】実開平05-017832(JP,U)
【文献】韓国登録特許第10-1250868(KR,B1)
【文献】韓国登録特許第10-0977999(KR,B1)
【文献】韓国登録特許第10-1104227(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/08
F21S 9/02
F21V 7/04
F21V 5/00
F21V 13/00
F21V 17/00
F21W 111/023
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向に長く形成され、下部の外周面に横断歩道方向に透視窓が形成された本体と;
前記本体の内部に装着されるとともに前方が前記透視窓に配置され、前記透視窓を通して光を外部に照射する下部照明部材と;
を備え、
前記下部照明部材は、
前記本体の内部に結合されて支持される第1支持板と;
前記第1支持板の上部に配置される第1回路基板と;
前記第1回路基板の上面から上方向に光を発散するように装着された第1LEDと;
前記第1LEDの上部に配置され、前記第1LEDから発散された光を前記透視窓が配置された方向である前方に反射させ、前記透視窓が配置された前方が開放された半ドーム形状から成り、下部が前記第1支持板に固定される反射部材と;
前記第1回路基板、前記第1LED及び前記反射部材を覆いつつ前記第1支持板に結合され、前面が前記透視窓に配置される第1カバーレンズと;
前記反射部材の前方に配置され、前記第1カバーレンズの内部に着脱可能な様態で結合される第1インナーレンズと;
を備え、
前記第1LEDは、半ドーム形状から成る前記反射部材の内部に配置され、
前記第1LEDから上方向に発散された光は、前記反射部材によって前方に反射された後、前記第1カバーレンズを透過し、前記透視窓を貫通して外部に照射され、
前記第1支持板には、前記第1回路基板を貫通して前記第1回路基板の上部より更に高く突出する遮断突起が形成され、
前記遮断突起は、半ドーム形状から成る前記反射部材の下部に配置され、前記第1回路基板の上面から上方向に光を発散するように装着された前記第1LEDより更に高く突出しており、
前記第1LEDと前記遮断突起は相互に離隔しており、
前記第1LEDは、前記遮断突起よりも後方に配置され、前記遮断突起により、前記透視窓を通して前記第1LEDを見ることができなくなり、
前記遮断突起は、前記第1LEDと対面する中心部が両側よりも前記第1LEDの反対方向に陥没形成され、前記第1LEDとより広く離隔しており、
前記第1インナーレンズには、前方に上下方向に長いエンボス突起が
左右方向に連続して形成され、
前記第1インナーレンズは、多数の前記エンボス突起が前記反射部材を介して反射される光を左右方向に幅広く前方に照射することを特徴とする横断歩道用照明ボラード。
【請求項2】
前記反射部材によって反射された光は、前記透視窓の中間より低い位置に向けて照射されることを特徴とする請求項1記載の横断歩道用照明ボラード。
【請求項3】
前記本体の上部に装着される上部照明部材;をさらに含み、
前記上部照明部材は、
前記本体の上段に結合される第2回路基板と;
多数から成り、前記第2回路基板の上面から放射線形状に配置され、前記第2回路基板の外周方向に光を発散する第2LEDと;
前記第2回路基板及び前記第2LEDを覆う第2カバーレンズと;
前記第2カバーレンズの外面に前記第2カバーレンズの外周面に沿って装着される多数の第2インナーレンズと;
前記第2カバーレンズ及び前記第2インナーレンズを覆うキャップと;
を備え、
前記キャップには、前記第2インナーレンズが配置される位置に多数の貫通孔が形成され、前記キャップが装着された状態で、前記第2インナーレンズは、前記貫通孔を介して外部に露出され、
前記第2LEDから側面方向に発散された光は、前記第2カバーレンズ及び前記第2インナーレンズを透過した後、放射線形状で外部に照射されることを特徴とする請求項1記載の横断歩道用照明ボラード。
【請求項4】
前記第2カバーレンズの外周面には、引っ掛かりが形成されており、
前記第2インナーレンズの周囲には、フランジ部が突出形成されるが、
前記第2インナーレンズは、下部が前記引っ掛かりに安着され、
前記フランジ部は、前記貫通孔よりも大きく形成され、
前記キャップが装着された状態で、前記第2インナーレンズは前記貫通孔に挿入配置され、前記フランジ部は、前記キャップの内側面に掛かり前記第2インナーレンズを固定させることを特徴とする請求項3記載の横断歩道用照明ボラード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は横断歩道用照明ボラードに関するものであって、特にボラードに照明が装着され、横断歩道に光を照射することができる横断歩道用照明ボラードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的にボラード(Bollard)は車道と歩道の境界部に設置され、車両の歩道への進入を遮断することで歩行者の安全を確保し、車両が歩道に無断で駐停車することを防止する用途に使用される。
【0003】
一般的に横断歩道の近くに設置されるボラードは、車両との衝突時に発生する衝撃に耐えられる構造及び歩行者の負傷を防止できる構造が要求されるため、通常ボラードの内部は鋼構造物で構成し、外部はウレタン素材で構成しており、車両の運転者の視認性向上のために車両の前照灯の光に反射する反射紙が本体に取り付けられた構造になっている。
【0004】
一方、交通量が多くない道路には横断歩道は設置されているが、横断歩道の信号機が設置されていない場合があり、特に周辺の照明が暗い場所では、車両の運転者が不注意で横断歩道の歩行者を認識できず、そのまま車両を運転する場合には人命事故につながる危険性が高い。
【0005】
このような問題を解決するために、ボラードにランプを装着して横断歩道方向に光を照射させる技術が開発されている。
【0006】
しかし、従来の照明装置が装着されたボラードは、横断歩道に照射される光が長く広く照射されず、歩行者の安全を十分に図ることができず、運転者及び歩行者にLEDの光源が直接的に照射され、羞明を発生させるなどの問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】韓国公開特許第10-2013-0075160号公報
【文献】韓国登録特許第10-1131851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前述の問題点を解決するためのもので、横断歩道に照射される光をより長く、より広く照射して歩行者の安全を図り、運転者及び歩行者に羞明等を発生させない横断歩道用照明ボラードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の目的を達成するために、本発明の横断歩道用照明ボラードは、上下方向に長く形成され、下部の外周面に横断歩道方向に透視窓が形成された本体と;前記本体の内部に装着されるとともに前方が前記透視窓に配置され、前記透視窓を通して光を外部に照射する下部照明部材と;を含んで構成されるが、前記下部照明部材は、前記本体の内部に結合されて支持される第1支持板と;前記第1支持板の上部に配置される第1回路基板と;前記第1回路基板の上面から上方向に光を発するように取り付けられた第1LEDと;前記第1LEDの上部に配置され、前記第1LEDから発散された光を前記透視窓方向が配置された前方に反射させる反射部材と;前記第1回路基板、第1LED及び反射部材を覆いながら前記第1支持板に結合され、前方が前記透視窓に配置される第1カバーレンズと;を含んで成り、前記第1LEDから上方向に発散された光は、前記反射部材によって前方に反射された後、前記第1カバーレンズを透過し、前記透視窓を貫通して外部に照射されることを特徴とする。
【0010】
前記反射部材は、前記透視窓が配置された前方が開放された半ドーム形状から成り、下部が前記第1支持板に固定され、前記第1LEDは、半ドーム形状から成る前記反射部材の内部に配置される。
【0011】
前記第1支持板には、前記第1回路基板の上部に前記第1LEDより高く突出した遮断突起が突出形成されるが、前記第1LEDは前記遮断突起より後方に配置される。
【0012】
前記遮断突起により、前記透視窓を通して前記第1LEDを見ることができなくなる。
【0013】
前記遮断突起は、前記第1LEDと対面する中心部が両側に比べ前記第1LEDの反対方向に陥没して形成される。
【0014】
前記反射部材によって反射された光は、前記透視窓の中間より低い位置に向けて照射される。
【0015】
前記下部照明部材は、前記反射部材の前方に配置されるとともに、前記第1カバーレンズの内部に着脱可能な状態で結合される第1インナーレンズ;をさらに含んで成り、前記第1インナーレンズは、前記反射部材を介して反射される光を左右方向により広く前方に照射する。
【0016】
前記第1インナーレンズは、前方に上下方向に長いエンボス突起が左右方向に連続して形成され、多数の前記エンボス突起は、前記反射部材を介して反射される光を左右方向に広く前方に照射する。
【0017】
前記本体の上部に装着される上部照明部材;をさらに含んで成り、前記上部照明部材は、前記本体の上段に結合される第2回路基板と;多数個で構成され、前記第2回路基板の上面から放射線形状に配置され、前記第2回路基板の外周方向に光を発する第2LEDと;前記回路基板及び第2LEDを覆う第2カバーレンズと;前記第2カバーレンズの外面から前記第2カバーレンズの外周面に沿って装着される多数の第2インナーレンズと;前記第2カバーレンズ及び第2インナーレンズを覆うキャップ;を含んで成るが、前記キャップには、前記第2インナーレンズが配置される位置に多数の貫通孔が形成され、前記キャップが装着された状態で前記第2インナーレンズは前記貫通孔を通じて外部に露出し、前記第2LEDから側方向に発散された光は前記第2カバーレンズ及び第2インナーレンズを透過した後、放射線形状で外部に照射される。
【0018】
前記第2カバーレンズの外周面には引っ掛かりが形成されており、前記第2インナーレンズの周囲にはフランジ部が突出形成されるが、前記第2インナーレンズは下部が前記引っ掛かりに安着しており、前記フランジ部は前記貫通孔より大きく形成され、前記キャップが装着された状態で前記第2インナーレンズは前記貫通孔に挿入配置され、前記フランジ部は前記キャップの内側面に掛かり、前記第2インナーレンズを固定させる。
【発明の効果】
【0019】
これまで説明した通り、本発明の横断歩道用照明ボラードによれば、次のような効果がある。
【0020】
本発明は、前記下部照明部材により、横断歩道が配置された前方に光を長く広く照射して明るく照らすことができ、前記上部照明部材によってボラードの周囲に沿って側方向に光を照射して、前記ボラードの位置を容易に認知させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】
図1は、本発明の実施例による横断歩道用照明ボラードの斜視図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施例による横断歩道用照明ボラードの分解斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施例による横断歩道用照明ボラードの下部照明部材の分解斜視図である。
【
図4】
図4は
図1のA-A線を切り取って見た側断面図である。
【
図5】
図5は
図1のB-B線を切り取って見た平断面図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施例による横断歩道用照明ボラードの上部照明部材の分解斜視図である。
【
図7】
図7は
図1のC-C線を切り取って見た側断面図である。
【
図8】
図8は
図1のD-D線を切り取って見た平断面図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施例による横断歩道用照明ボラードから第1インナーレンズを除去した状態での光実験結果を示した図面である。
【
図10】
図10は、本発明の実施例による横断歩道用照明ボラードで第1インナーレンズを装着した状態での光実験結果を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の横断歩道用照明ボラードは、
図1ないし
図8に示すように、本体(10)と、下部照明部材(20)と、上部照明部材(30)を含んで構成される。
【0023】
前記本体(10)は、
図1及び
図2に示すように、上下方向に長く形成されており、下部の外周面に横断歩道方向に透視窓(11)が形成されている。
【0024】
前記下部照明部材(20)は、前記本体(10)の内部に装着され、前方が前記透視窓(11)に配置され、前記透視窓(11)を通して光を外部、すなわち横断歩道に照射する。
【0025】
前記下部照明部材(20)は、
図3ないし
図5に示すように、第1支持板(21)と、第1回路基板(22)と、第1LED(23)と、反射部材(24)と、第1カバーレンズ(25)などを含んで成る。
【0026】
前記第1支持板(21)は、前記本体(10)の内部に結合されて支持される。
【0027】
前記第1回路基板(22)は、前記第1支持板(21)の上部に配置される。
【0028】
前記第1LED(23)は、前記第1回路基板(22)の上面から上方向に光を発散するように装着される。
【0029】
前記第1支持板(21)は、金属から成り、前記第1LED(23)及び第1回路基板(22)から発生する熱を放熱する機能を担う。
【0030】
前記反射部材(24)は、前記第1LED(23)の上部に配置され、前記第1LED(23)から発散された光を前記透視窓(11)の方向が配置された前方に反射させる。
【0031】
前記反射部材(24)は、前記透視窓(11)が配置された前方が開放された半ドーム形状から成り、下部が前記第1支持板(21)に固定結合される。
【0032】
前記第1LED(23)は、半ドーム形状から成る前記反射部材(24)の内部に配置される。
【0033】
したがって、前記第1LED(23)から上方向に発散された光は、半ドーム形状から成る前記反射部材(24)の内面に反射された後、前記透視窓(11)が配置された前方に照射されることになる。
【0034】
このとき、前記反射部材(24)の形状及び構造により、前記反射部材(24)で反射された光は、前記透視窓(11)の中間より低い位置に向けて照射されるようにする。
【0035】
このことを通じて、前記下部照明部材(20)から前記透視窓(11)を通して照射される光が上方向に照射されることなく、下方向にのみ照射されるようにし、羞明を防止することができる。
【0036】
前記第1カバーレンズ(25)は、前記第1回路基板(22)、第1LED(23)及び反射部材(24)を覆うとともに、前記第1支持板(21)に結合される。
【0037】
そして、前記第1カバーレンズ(25)は、前方が前記透視窓(11)に配置される。
【0038】
したがって、前記第1LED(23)から上方向に発散された光は、前記反射部材(24)によって前方に反射された後、前記第1カバーレンズ(25)を透過し、前記透視窓(11)を貫通して外部に照射されることになる。
【0039】
前記第1支持板(21)には、前記第1回路基板(22)の上部に前記第1LED(23)より高く突出した遮断突起(21a)が突出形成されている。
【0040】
前記第1LED(23)は、前記遮断突起(21a)より後方に配置される。
【0041】
前記のように、前記遮断突起(21a)が前記第1LED(23)より前方に配置されることにより、前方に配置された前記透視窓(11)を通して前記下部照明部材(20)を見る場合、前記第1遮断突起(21a)によって前記第1LED(23)が隠れて見えなくなる。
【0042】
したがって、前記第1LED(23)の発光時、外部から前記第1LED(23)の明るい光源点を直接見ることができなくなるため、羞明などを防止することができる。
【0043】
前記遮断突起(21a)は、前記第1LED(23)と対面する中心部が両側より前記第1LED(23)の反対方向に陥没して形成されるようにする。
【0044】
前記の通り、前記遮断突起(21a)の中心部が凹んで形成され、前記遮断突起(21a)が前記第1LED(23)から遠く離隔されることにより、前記第1LED(23)の発光時、熱が前記遮断突起(21a)に直接伝達されて変形を起こしたり、ショートが発生することを防止することができる。
【0045】
そして、前記下部照明部材(20)は、前記反射部材(24)の前方に配置されるとともに、前記第1カバーレンズ(25)の内部に着脱可能に結合される第1インナーレンズ(26)をさらに含んで構成できる。
【0046】
前記第1インナーレンズ(26)は、前記反射部材(24)を通して反射される光を左右方向に拡大して前方に照射する。
【0047】
このため、本実施例では、前記第1インナーレンズ(26)には、前方に上下方向に長いエンボス突起(26a)を左右方向に連続して形成させた。
【0048】
多数の前記エンボス突起(26a)は、前記反射部材(24)を通して反射される光を左右方向に拡大して前方に照射することになる。
【0049】
図9は、本発明の実施例による横断歩道用照明ボラードから第1インナーレンズ(26)を除去した状態での光実験結果を図示した図面であり、
図10は、本発明の実施例による横断歩道用照明ボラードに第1インナーレンズ(26)を装着した状態での光実験結果を図示した図面である。
【0050】
図9(a)及び
図10(a)は、光が横断歩道に照射された状態を図示したものである。
【0051】
図9(b)及び
図10(b)は光が照射された状態での平面図である。
【0052】
図9(c)及び
図10(c)は、光が照射された状態での正面図である。
【0053】
図9(b)と
図10(b)を詳しく比較してみると、前記第1インナーレンズ(26)が除去された状態の図面である
図9(b)に図示された光の長さが、前記第1インナーレンズ(26)が装着された状態の図面である
図10(b)に図示された光の長さより長く、前記第1インナーレンズ(26)が除去された状態の図面である
図9(b)に図示された光の幅が前記第1インナーレンズ(26)が装着された状態の図面である
図10(b)に図示された光の幅より狭い。
【0054】
特に、
図9(c)及び
図10(c)を詳しく見ると、前記第1インナーレンズ(26)が装着された
図10(c)の図面に光の幅が前記第1インナーレンズ(26)が除去された
図9(c)に図示された光の幅より明らかに拡大していることが確認できる。
【0055】
また、
図9(c)及び
図10(c)を詳しく見ると、本発明は、光がセンターラインすなわち前記透視窓(11)の中間より低い位置に向かって照射されることを確認することができる。
【0056】
前記のように、本発明は、前記第1インナーレンズ(26)の装着如何により、光の長さまたは幅を可変することができ、ボラードが設置される環境などによって、光を長くまたは左右方向に幅広く照射することを選択することができる。
【0057】
前記上部照明部材(30)は、前記本体(10)の上部に装着される。
【0058】
前記上部照明部材(30)は、
図6及び
図8に図示した通り、第2回路基板(32)と、第2LED(33)と、第2カバーレンズ(35)と、第2インナーレンズ(36)と、キャップ(37)などを含んで成る。
【0059】
前記第2回路基板(32)は、前記本体(10)の上段に結合される。
【0060】
前記第2LED(33)は、多数から成り、前記第2回路基板(32)の上面から放射線形状に配置され、これにより、前記第2回路基板(32)の外周方向に光を発散する。
【0061】
前記第2カバーレンズ(35)は、前記第2回路基板(32)及び第2LED(33)を覆う。
【0062】
前記第2カバーレンズ(35)と前記第2回路基板(32)の間には、本実施例の図面に図示した通り、ソーラーセル(38)などが配置されている場合もある。
【0063】
前記第2インナーレンズ(36)は、多数から成り、前記第2カバーレンズ(35)の外面に前記第2カバーレンズ(35)の外周面に沿って装着される。
【0064】
前記キャップ(37)は、前記第2カバーレンズ(35)及び第2インナーレンズ(36)を覆う。
【0065】
前記キャップ(37)には、前記第2インナーレンズ(36)が配置される位置に多数の貫通孔(37a)が形成されている。
【0066】
前記キャップ(37)が装着された状態で、前記第2インナーレンズ(36)は前記貫通孔(37a)を通して外部に露出される。
【0067】
前記第2カバーレンズ(35)の外周面には引っ掛かり(35a)が形成されており、前記第2インナーレンズ(36)の周囲にはフランジ部(36a)が突出形成されている。
【0068】
前記第2インナーレンズ(36)は、下部が前記引っ掛かり(35a)に安着する。
【0069】
前記第2インナーレンズ(36)に形成された前記フランジ部(36a)は、前記貫通孔(37a)より大きく形成される。
【0070】
前記キャップ(37)が装着された状態で、前記第2インナーレンズ(36)は、前記貫通孔(37a)に挿入配置され、前記フランジ部(36a)は、前記キャップ(37)の内側面に掛けられ、前記第2インナーレンズ(36)を固定させることになる。
【0071】
前記のような構造により、前記第2LED(33)から側方向に発散された光は、前記第2カバーレンズ(35)及び第2インナーレンズ(36)を透過した後、放射線形状で外部に照射されることになる。
【0072】
前記のように、本発明は、前記下部照明部材(20)によって横断歩道が配置された前方に光を長く広く照射して明るく照らすことができ、前記上部照明部材(30)によりボラードの周囲に沿って側方向に光を照射し、前記ボラードの位置を容易に認識させることができる。
【0073】
本発明である横断歩道用照明ボラードは、前述の実施例に限定されず、本発明の技術思想が許容される範囲内で多様に変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0074】
10 本体
11 透視窓
20 下部照明部材
21 第1支持板
21a 遮断突起
22 第1回路基板
23 第1LED
24 反射部材
25 第1カバーレンズ
26 第1インナーレンズ
26a エンボス突起
30 上部照明部材
32 第2回路基板
33 第2LED
35 第2カバーレンズ
35a 引っ掛かり
36 第2インナーレンズ
36a フランジ部
37 キャップ
37a 貫通孔
38 ソーラーセル
【要約】 (修正有)
【課題】横断歩道に照射される光をより長く、広く照射して歩行者の安全を図り、運転者及び歩行者に羞明等を発生させない横断歩道用照明ボラードを提供する。
【解決手段】横断歩道用照明ボラードは、上下方向に長く形成され、下部の外周面に横断歩道方向に透視窓11が形成された本体と、本体の内部に装着されるとともに前方が透視窓に配置され、透視窓を通して光を外部に照射する下部照明部材20と、を含んで成り、下部照明部材は、第1支持板と、第1支持板の上部に配置される第1回路基板と、第1回路基板の上面から上方向に光を発散する第1LEDと、第1LEDから発散された光を透視窓の方向前方に反射させる反射部材と、第1回路基板、第1LED及び反射部材を覆い前方が透視窓に配置される第1カバーレンズと、を含んで成り、第1LEDから発散された光は、反射部材によって前方に反射され、第1カバーレンズを透過し、透視窓から外部に照射される。
【選択図】
図1