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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-10
(45)【発行日】2024-10-21
(54)【発明の名称】チャンネルコンテンツ作成システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241011BHJP
   H04N 21/266 20110101ALI20241011BHJP
   H04L 67/00 20220101ALI20241011BHJP
【FI】
G06Q50/10
H04N21/266
H04L67/00
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020102220
(22)【出願日】2020-06-12
(65)【公開番号】P2021196804
(43)【公開日】2021-12-27
【審査請求日】2023-03-17
(73)【特許権者】
【識別番号】320005501
【氏名又は名称】株式会社電通
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】100106840
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 耕司
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 徹
【審査官】阿部 圭子
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-201741(JP,A)
【文献】特開2008-042589(JP,A)
【文献】特開2009-278201(JP,A)
【文献】特開2015-220511(JP,A)
【文献】特開2002-056129(JP,A)
【文献】特開2008-219842(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0083441(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
H04N 21/266
H04L 67/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組コンテンツ作成者が作成した複数の番組コンテンツを記憶する番組サーバと、
広告コンテンツ作成者が作成した複数の広告コンテンツを記憶する広告サーバと、
チャンネル編成者が自己のチャンネルのタイムテーブルに前記番組コンテンツと前記広告コンテンツを時系列に並べてチャンネルコンテンツを作成するチャンネルサーバと、
を備え、
前記番組サーバは、
各番組コンテンツについて、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載を許可するか否かを示す番組掲載可否情報を記憶する番組情報記憶部を備え、
前記広告サーバは、
各広告コンテンツについて、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載を許可するか否かを示す広告掲載可否情報を記憶する広告情報記憶部を備え、
前記チャンネルサーバは、
前記番組掲載可否情報に基づいて、前記番組サーバに記憶された前記複数の番組コンテンツの中から、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている番組コンテンツを選択して取得する番組コンテンツ取得部と、
前記番組コンテンツ取得部が取得した番組コンテンツの中から、前記チャンネル編成者が入力した番組検索条件を満たす番組コンテンツを抽出する番組コンテンツ抽出部と、
前記番組コンテンツ抽出部が抽出した番組コンテンツを、前記チャンネル編成者が前記チャンネルコンテンツを作成するときに選択する番組コンテンツの候補として表示するための処理を行う番組コンテンツ候補表示部と、
前記広告掲載可否情報に基づいて、前記広告サーバに記憶された前記複数の広告コンテンツの中から、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている広告コンテンツを選択して取得する広告コンテンツ取得部と、
前記広告コンテンツ取得部が取得した広告コンテンツの中から、前記チャンネル編成者が入力した広告検索条件を満たす広告コンテンツを抽出する広告コンテンツ抽出部と、
前記広告コンテンツ抽出部が抽出した広告コンテンツを、前記チャンネル編成者が前記チャンネルコンテンツを作成するときに選択する広告コンテンツの候補として表示するための処理を行う広告コンテンツ候補表示部と、
を備えることを特徴とするチャンネルコンテンツ作成システム。
【請求項2】
前記番組サーバの番組情報記憶部は、
各番組コンテンツについて、当該番組コンテンツとの適合条件を満たさない広告コンテンツを示す非適合広告情報を記憶し、
前記チャンネルサーバは、
前記広告コンテンツの候補として表示された広告コンテンツの中から選択された広告コンテンツを前記チャンネルのタイムテーブルに並べるときに、前記非適合広告情報に基づいて、前記番組コンテンツとの適合条件を満たさない広告コンテンツについては、当該番組コンテンツと近接させて前記チャンネルのタイムテーブルに並べることを禁止する処理を行う広告禁止処理部を備える、請求項1に記載のチャンネルコンテンツ作成システム。
【請求項3】
前記広告サーバの広告情報記憶部は、
各広告コンテンツについて、当該広告コンテンツとの適合条件を満たさない番組コンテンツを示す非適合番組情報を記憶し、
前記チャンネルサーバは、
前記番組コンテンツの候補として表示された番組コンテンツの中から選択された番組コンテンツを前記チャンネルのタイムテーブルに並べるときに、前記非適合番組情報に基づいて、前記広告コンテンツとの適合条件を満たさない番組コンテンツについては、当該広告コンテンツと近接させて前記チャンネルのタイムテーブルに並べることを禁止する処理
を行う番組禁止処理部を備える、請求項1または請求項2に記載のチャンネルコンテンツ作成システム。
【請求項4】
前記チャンネルコンテンツが視聴者に配信されたときに、前記番組コンテンツの視聴状況と前記広告コンテンツの視聴状況を調査する調査サーバを備え、
前記番組サーバは、
前記調査サーバから、前記番組コンテンツの視聴状況を示す番組視聴情報を取得して、前記番組情報記憶部に記憶させる番組視聴情報取得部を備え、
前記広告サーバは、
前記調査サーバから、前記広告コンテンツの視聴状況を示す広告視聴情報を取得して、前記広告情報記憶部に記憶させる広告視聴情報取得部を備え、
前記チャンネルサーバにおいて、
前記番組コンテンツ抽出部で用いられる前記番組検索条件には、前記番組視聴情報が含まれ、前記広告コンテンツ抽出部で用いられる前記広告検索条件には、前記広告視聴情報が含まれる、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のチャンネルコンテンツ作成システム。
【請求項5】
前記チャンネルサーバは、前記タイムテーブル上で前記番組コンテンツと前記広告コンテンツを並べかえることにより、前記タイムテーブルを編集するタイムテーブル編集部を備える、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載のチャンネルコンテンツ作成システム。
【請求項6】
チャンネル編成者が自己のチャンネルのタイムテーブルに番組コンテンツと広告コンテンツを時系列に並べてチャンネルコンテンツを作成するチャンネルサーバであって、
番組サーバには、番組コンテンツ作成者が作成した複数の番組コンテンツが記憶されるとともに、各番組コンテンツについて、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載を許可するか否かを示す番組掲載可否情報が記憶され、
広告サーバには、広告コンテンツ作成者が作成した複数の広告コンテンツが記憶されるとともに、各広告コンテンツについて、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載を許可するか否かを示す広告掲載可否情報が記憶されており、
前記チャンネルサーバは、
前記番組掲載可否情報に基づいて、前記番組サーバに記憶された前記複数の番組コンテンツの中から、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている番組コンテンツを選択して取得する番組コンテンツ取得部と、
前記番組コンテンツ取得部が取得した番組コンテンツの中から、前記チャンネル編成者が入力した番組検索条件を満たす番組コンテンツを抽出する番組コンテンツ抽出部と、
前記番組コンテンツ抽出部が抽出した番組コンテンツを、前記チャンネル編成者が前記チャンネルコンテンツを作成するときに選択する番組コンテンツの候補として表示するための処理を行う番組コンテンツ候補表示部と、
前記広告掲載可否情報に基づいて、前記広告サーバに記憶された前記複数の広告コンテンツの中から、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている広告コンテンツを選択して取得する広告コンテンツ取得部と、
前記広告コンテンツ取得部が取得した広告コンテンツの中から、前記チャンネル編成者が入力した広告検索条件を満たす広告コンテンツを抽出する広告コンテンツ抽出部と、
前記広告コンテンツ抽出部が抽出した広告コンテンツを、前記チャンネル編成者が前記チャンネルコンテンツを作成するときに選択する広告コンテンツの候補として表示するための処理を行う広告コンテンツ候補表示部と、
を備えることを特徴とするチャンネルサーバ。
【請求項7】
チャンネル編成者が自己のチャンネルのタイムテーブルに番組コンテンツと広告コンテンツを時系列に並べてチャンネルコンテンツを作成するチャンネルサーバで実行されるプログラムであって、
番組サーバには、番組コンテンツ作成者が作成した複数の番組コンテンツが記憶されるとともに、各番組コンテンツについて、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載を許可するか否かを示す番組掲載可否情報が記憶され、
広告サーバには、広告コンテンツ作成者が作成した複数の広告コンテンツが記憶されるとともに、各広告コンテンツについて、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載を許可するか否かを示す広告掲載可否情報が記憶されており、
前記プログラムは、前記チャンネルサーバに、
前記番組掲載可否情報に基づいて、前記番組サーバに記憶された前記複数の番組コンテンツの中から、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている番組コンテンツを選択して取得する処理と、
前記番組コンテンツを選択して取得する処理で取得した番組コンテンツの中から、前記チャンネル編成者が入力した番組検索条件を満たす番組コンテンツを抽出する処理と、
前記番組コンテンツ抽出する処理で抽出した番組コンテンツを、前記チャンネル編成者が前記チャンネルコンテンツを作成するときに選択する番組コンテンツの候補として表示するための処理と、
前記広告掲載可否情報に基づいて、前記広告サーバに記憶された前記複数の広告コンテンツの中から、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている広告コンテンツを選択して取得する処理と、
前記広告コンテンツを選択して取得する処理で取得した広告コンテンツの中から、前記チャンネル編成者が入力した広告検索条件を満たす広告コンテンツを抽出する処理と、
前記広告コンテンツ抽出する処理で抽出した広告コンテンツを、前記チャンネル編成者が前記チャンネルコンテンツを作成するときに選択する広告コンテンツの候補として表示するための処理と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、番組コンテンツと広告コンテンツをタイムテーブルに時系列に並べることによってチャンネルコンテンツを作成するチャンネルコンテンツ作成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像や映像コンテンツを広告とともに配信するコンテンツ配信システムが提案されている。従来のコンテンツ配信システムでは、広告入りコンテンツからの広告閲覧実績を解析し、解析結果に基づいて、広告主からの広告料の配分(閲覧したユーザ端末とコンテンツ提供元の端末への配分)を計算し、各端末に配分する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-50271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来、チャンネルコンテンツを作成する手法については、まったく提案されていない。チャンネルコンテンツは、番組コンテンツと広告コンテンツをタイムテーブルに時系列に並べることによって作成することができるが、チャンネルコンテンツの作成を容易化する手法については、これまで何らの提案もなされていない。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、チャンネルコンテンツの作成を容易に行うことのできるチャンネルコンテンツ作成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のチャンネルコンテンツ作成システムは、番組コンテンツ作成者が作成した複数の番組コンテンツを記憶する番組サーバと、広告コンテンツ作成者が作成した複数の広告コンテンツを記憶する広告サーバと、チャンネル編成者が自己のチャンネルのタイムテーブルに前記番組コンテンツと前記広告コンテンツを時系列に並べてチャンネルコンテンツを作成するチャンネルサーバと、を備え、前記番組サーバは、各番組コンテンツについて、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載を許可するか否かを示す番組掲載可否情報を記憶する番組情報記憶部を備え、前記広告サーバは、各広告コンテンツについて、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載を許可するか否かを示す広告掲載可否情報を記憶する広告情報記憶部を備え、前記チャンネルサーバは、前記番組掲載可否情報に基づいて、前記番組サーバに記憶された前記複数の番組コンテンツの中から、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている番組コンテンツを選択して取得する番組コンテンツ取得部と、前記番組コンテンツ取得部が取得した番組コンテンツの中から、前記チャンネル編成者が入力した番組検索条件を満たす番組コンテンツを抽出する番組コンテンツ抽出部と、前記番組コンテンツ抽出部が抽出した番組コンテンツを、前記チャンネル編成者が前記チャンネルコンテンツを作成するときに選択する番組コンテンツの候補として表示するための処理を行う番組コンテンツ候補表示部と、前記広告掲載可否情報に基づいて、前記広告サーバに記憶された前記複数の広告コンテンツの中から、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている広告コンテンツを選択して取得する広告コンテンツ取得部と、前記広告コンテンツ取得部が取得した広告コンテンツの中から、前記チャンネル編成者が入力した広告検索条件を満たす広告コンテンツを抽出する広告コンテンツ抽出部と、前記広告コンテンツ抽出部が抽出した広告コンテンツを、前記チャンネル編成者が前記チャンネルコンテンツを作成するときに選択する広告コンテンツの候補として表示するための処理を行う広告コンテンツ候補表示部と、を備えている。
【0007】
この構成によれば、番組サーバに記憶された複数の番組コンテンツの中から、チャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている番組コンテンツが選択され、選択された番組コンテンツの中から、チャンネル編成者が入力した番組検索条件を満たす番組コンテンツが抽出されて、チャンネル編成者がチャンネルコンテンツを作成するときに選択する番組コンテンツの候補として表示される。また、広告サーバに記憶された複数の広告コンテンツの中から、チャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている広告コンテンツが選択され、選択された広告コンテンツの中から、チャンネル編成者が入力した広告検索条件を満たす広告コンテンツが抽出されて、チャンネル編成者がチャンネルコンテンツを作成するときに選択する広告コンテンツの候補として表示される。
【0008】
候補として表示された番組コンテンツと広告コンテンツは、チャンネル編成者のチャンネルへの掲載を許可しない番組コンテンツと広告コンテンツが除かれている(フィルター処理されている)。したがって、チャンネル編成者は、候補として表示された番組コンテンツと広告コンテンツをタイムテーブルに時系列に並べることによって、自己のチャンネルへの掲載が許可された番組コンテンツと広告コンテンツのみを用いてチャンネルコンテンツを作成することができる。これにより、チャンネル編成者は、チャンネルコンテンツの作成後に、自己のチャンネルへの掲載を許可しない番組コンテンツや広告コンテンツの確認(作成したチャンネルコンテンツに、自己のチャンネルへの掲載を許可しない番組コンテンツや広告コンテンツが含まれていないかの確認)が不要となり、チャンネルコンテンツの作成が容易になる。
【0009】
また、本発明のチャンネルコンテンツ作成システムでは、前記番組サーバの番組情報記憶部は、各番組コンテンツについて、当該番組コンテンツとの適合条件を満たさない広告コンテンツを示す非適合広告情報を記憶し、前記チャンネルサーバは、前記広告コンテンツの候補として表示された広告コンテンツの中から選択された広告コンテンツを前記チャンネルのタイムテーブルに並べるときに、前記非適合広告情報に基づいて、前記番組コンテンツとの適合条件を満たさない広告コンテンツについては、当該番組コンテンツと近接させて前記チャンネルのタイムテーブルに並べることを禁止する処理を行う広告禁止処理部を備えてもよい。
【0010】
この構成によれば、広告コンテンツの候補として表示された広告コンテンツの中から選択された広告コンテンツをチャンネルのタイムテーブルに並べるときに、番組コンテンツとの適合条件を満たさない広告コンテンツについては、その番組コンテンツと近接させてチャンネルのタイムテーブルに並べることが禁止される。これにより、チャンネル編成者は、チャンネルコンテンツの作成後に、番組コンテンツとの適合条件を満たさない広告コンテンツの確認(番組コンテンツとの適合条件を満たさない広告コンテンツが、その番組コンテンツと近接させてチャンネルのタイムテーブルに並べられていないかの確認)が不要となり、チャンネルコンテンツの作成が容易になる。
【0011】
また、本発明のチャンネルコンテンツ作成システムでは、前記広告サーバの広告情報記憶部は、各広告コンテンツについて、当該広告コンテンツとの適合条件を満たさない番組コンテンツを示す非適合番組情報を記憶し、前記チャンネルサーバは、前記番組コンテンツの候補として表示された番組コンテンツの中から選択された番組コンテンツを前記チャンネルのタイムテーブルに並べるときに、前記非適合番組情報に基づいて、前記広告コンテンツとの適合条件を満たさない番組コンテンツについては、当該広告コンテンツと近接させて前記チャンネルのタイムテーブルに並べることを禁止する処理を行う番組禁止処理部を備えてもよい。
【0012】
この構成によれば、番組コンテンツの候補として表示された番組コンテンツの中から選択された番組コンテンツをチャンネルのタイムテーブルに並べるときに、広告コンテンツとの適合条件を満たさない番組コンテンツについては、その広告コンテンツと近接させてチャンネルのタイムテーブルに並べることが禁止される。これにより、チャンネル編成者は、チャンネルコンテンツの作成後に、広告コンテンツとの適合条件を満たさない番組コンテンツの確認(広告コンテンツとの適合条件を満たさない番組コンテンツが、その広告コンテンツと近接させてチャンネルのタイムテーブルに並べられていないかの確認)が不要となり、チャンネルコンテンツの作成が容易になる。
【0013】
また、本発明のチャンネルコンテンツ作成システムでは、前記チャンネルコンテンツが視聴者に配信されたときに、前記番組コンテンツの視聴状況と前記広告コンテンツの視聴状況を調査する調査サーバを備え、前記番組サーバは、前記調査サーバから、前記番組コンテンツの視聴状況を示す番組視聴情報を取得して、前記番組情報記憶部に記憶させる番組視聴情報取得部を備え、前記広告サーバは、前記調査サーバから、前記広告コンテンツの視聴状況を示す広告視聴情報を取得して、前記広告情報記憶部に記憶させる広告視聴情報取得部を備え、前記チャンネルサーバにおいて、前記番組コンテンツ抽出部で用いられる前記番組検索条件には、前記番組視聴情報が含まれ、前記広告コンテンツ抽出部で用いられる前記広告検索条件には、前記広告視聴情報が含まれてもよい。
【0014】
この構成によれば、チャンネルコンテンツが視聴者に配信されたときに、調査サーバによって、番組コンテンツの視聴状況と広告コンテンツの視聴状況が調査される。番組コンテンツの視聴状況を示す番組視聴情報は、番組サーバの番組情報記憶部に記憶され、チャンネルサーバで番組コンテンツを抽出するときの番組検索条件として用いることができる。また、広告コンテンツの視聴状況を示す広告視聴情報は、広告サーバの広告情報記憶部に記憶され、チャンネルサーバで広告コンテンツを抽出するときの広告検索条件として用いることができる。これにより、番組コンテンツや広告コンテンツの視聴状況を考慮に入れたチャンネルコンテンツの作成が容易になる。
【0015】
また、本発明のチャンネルコンテンツ作成システムは、前記チャンネルサーバは、前記タイムテーブル上で前記番組コンテンツと前記広告コンテンツを並べかえることにより、前記タイムテーブルを編集するタイムテーブル編集部を備えている。
【0016】
この構成によれば、チャンネル編成者は、タイムテーブル上で番組コンテンツと広告コンテンツを並べかえることによって、容易にタイムテーブルを編集することができる。
【0017】
本発明のチャンネルサーバは、チャンネル編成者が自己のチャンネルのタイムテーブルに前記番組コンテンツと前記広告コンテンツを時系列に並べてチャンネルコンテンツを作成するチャンネルサーバであって、番組サーバには、番組コンテンツ作成者が作成した複数の番組コンテンツが記憶されるとともに、各番組コンテンツについて、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載を許可するか否かを示す番組掲載可否情報が記憶され、広告サーバには、広告コンテンツ作成者が作成した複数の広告コンテンツが記憶されるとともに、各広告コンテンツについて、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載を許可するか否かを示す広告掲載可否情報が記憶されており、前記チャンネルサーバは、前記番組掲載可否情報に基づいて、前記番組サーバに記憶された前記複数の番組コンテンツの中から、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている番組コンテンツを選択して取得する番組コンテンツ取得部と、前記番組コンテンツ取得部が取得した番組コンテンツの中から、前記チャンネル編成者が入力した番組検索条件を満たす番組コンテンツを抽出する番組コンテンツ抽出部と、前記番組コンテンツ抽出部が抽出した番組コンテンツを、前記チャンネル編成者が前記チャンネルコンテンツを作成するときに選択する番組コンテンツの候補として表示するための処理を行う番組コンテンツ候補表示部と、前記広告掲載可否情報に基づいて、前記広告サーバに記憶された前記複数の広告コンテンツの中から、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている広告コンテンツを選択して取得する広告コンテンツ取得部と、前記広告コンテンツ取得部が取得した広告コンテンツの中から、前記チャンネル編成者が入力した広告検索条件を満たす広告コンテンツを抽出する広告コンテンツ抽出部と、前記広告コンテンツ抽出部が抽出した広告コンテンツを、前記チャンネル編成者が前記チャンネルコンテンツを作成するときに選択する広告コンテンツの候補として表示するための処理を行う広告コンテンツ候補表示部と、を備えている。
【0018】
このチャンネルサーバによっても、上記のシステムと同様、チャンネル編成者は、チャンネルコンテンツの作成後に、自己のチャンネルへの掲載を許可しない番組コンテンツや広告コンテンツの確認(作成したチャンネルコンテンツに、自己のチャンネルへの掲載を許可しない番組コンテンツや広告コンテンツが含まれていないかの確認)が不要となり、チャンネルコンテンツの作成が容易になる。
【0019】
本発明のプログラムは、チャンネル編成者が自己のチャンネルのタイムテーブルに前記番組コンテンツと前記広告コンテンツを時系列に並べてチャンネルコンテンツを作成するチャンネルサーバで実行されるプログラムあって、番組サーバには、番組コンテンツ作成者が作成した複数の番組コンテンツが記憶されるとともに、各番組コンテンツについて、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載を許可するか否かを示す番組掲載可否情報が記憶され、広告サーバには、広告コンテンツ作成者が作成した複数の広告コンテンツが記憶されるとともに、各広告コンテンツについて、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載を許可するか否かを示す広告掲載可否情報が記憶されており、前記プログラムは、前記チャンネルサーバに、前記番組掲載可否情報に基づいて、前記番組サーバに記憶された前記複数の番組コンテンツの中から、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている番組コンテンツを選択して取得する処理と、前記番組コンテンツ取得部が取得した番組コンテンツの中から、前記チャンネル編成者が入力した番組検索条件を満たす番組コンテンツを抽出する処理と、前記番組コンテンツ抽出部が抽出した番組コンテンツを、前記チャンネル編成者が前記チャンネルコンテンツを作成するときに選択する番組コンテンツの候補として表示するための処理と、前記広告掲載可否情報に基づいて、前記広告サーバに記憶された前記複数の広告コンテンツの中から、前記チャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている広告コンテンツを選択して取得する処理と、前記広告コンテンツ取得部が取得した広告コンテンツの中から、前記チャンネル編成者が入力した広告検索条件を満たす広告コンテンツを抽出する処理と、前記広告コンテンツ抽出部が抽出した広告コンテンツを、前記チャンネル編成者が前記チャンネルコンテンツを作成するときに選択する広告コンテンツの候補として表示するための処理と、を実行させる。
【0020】
このプログラムによっても、上記のシステムと同様、チャンネル編成者は、チャンネルコンテンツの作成後に、自己のチャンネルへの掲載を許可しない番組コンテンツや広告コンテンツの確認(作成したチャンネルコンテンツに、自己のチャンネルへの掲載を許可しない番組コンテンツや広告コンテンツが含まれていないかの確認)が不要となり、チャンネルコンテンツの作成が容易になる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、チャンネルコンテンツの作成を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施の形態におけるチャンネルコンテンツ作成システムの構成を示すブロック図である。
図2】番組データベースのデータベース構造の例を示す図である。
図3】広告データベースのデータベース構造の例を示す図である。
図4】チャンネルコンテンツ作成時の画面表示の例を示す図である。
図5】本発明の実施の形態におけるチャンネルコンテンツ作成の動作を説明するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態のチャンネルコンテンツ作成システムについて、図面を用いて説明する。本実施の形態では、動画配信サービスのプラットフォーム(動画配信プラットフォーム)等に用いられるチャンネルコンテンツ作成システムの場合を例示する。
【0024】
本実施の形態のチャンネルコンテンツ作成システムの構成を、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態のチャンネルコンテンツ作成システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、チャンネルコンテンツ作成システム1は、番組サーバ2と、広告サーバ3と、チャンネルサーバ4と、ポータルサーバ5と、調査サーバ6を備えている。ポータルサーバ5は、ネットワークNを介して、複数の視聴者端末7に接続されている。
【0025】
番組サーバ2は、番組コンテンツ作成者によって操作されるサーバである。番組サーバ2は、番組配信部20と、番組視聴情報取得部21と、番組データベース(DB)22を備えている。番組データベース22には、番組コンテンツ作成者が作成した複数の番組コンテンツが記憶される。番組配信部20は、番組データベース22に記憶された番組コンテンツを、視聴者端末7にストリーミング配信する機能を備えている。番組視聴情報取得部21は、調査サーバ6から、番組コンテンツの視聴状況を示す番組視聴情報を取得する。番組視聴情報取得部21が取得した番組視聴情報は、番組データベース22に記憶される。また、番組データベース22には、各番組コンテンツについて、チャンネル編成者のチャンネルへの掲載を許可するか否かを示す番組掲載可否情報が記憶される。さらに、番組データベース22には、各番組コンテンツについて、その番組コンテンツとの適合条件を満たさない広告コンテンツを示す非適合広告情報が記憶されている。
【0026】
図2は、番組データベース22のデータベース構造の例を示す図である。図2に示すように、番組データベース22は、記憶される各番組コンテンツについて、複数の「項目」のデータを有している。各「項目」のデータは、より大きな「分類」にわけられている。すなわち、一つの「分類」には、複数の「項目」が含まれている。例えば、「システム自動入力」の分類には、「番組コンテンツID」「再生時間」「投稿日時」などの項目が含まれている。そして、「項目」ごとに、後述するフィルタ処理・検索処理・禁止処理の対象となるか否かが、設定されている。図2の例では、対象となる処理に丸印がつけられている。
【0027】
例えば、「チャンネル(掲載許可/不許可)」という項目には、掲載を許可するチャンネル/掲載を許可しないチャンネルのデータが記録され、この「チャンネル(掲載許可/不許可)」のデータに基づいて、後述する番組コンテンツのフィルタ処理が行われる。また、「広告主(広告挿入許可/不許可)」という項目には、広告挿入を許可する広告主/広告挿入を許可しない広告主のデータが記録され、この「広告主(広告挿入許可/不許可)」のデータに基づいて、後述する番組コンテンツの検索処理を行うことができる。さらに、この「広告主(広告挿入許可/不許可)」のデータに基づいて、後述する広告コンテンツの禁止処理も行われる。
【0028】
広告サーバ3は、広告コンテンツ作成者によって操作されるサーバである。広告サーバ3は、広告配信部30と、広告視聴情報取得部31と、広告データベース(DB)32を備えている。広告データベース32には、広告コンテンツ作成者が作成した複数の広告コンテンツが記憶される。広告配信部30は、広告データベース32に記憶された広告コンテンツを、視聴者端末7にストリーミング配信する機能を備えている。広告視聴情報取得部31は、調査サーバ6から、広告コンテンツの視聴状況を示す広告視聴情報を取得する。広告視聴情報取得部31が取得した広告視聴情報は、広告データベース32に記憶される。また、広告データベース32には、各広告コンテンツについて、チャンネル編成者のチャンネルへの掲載を許可するか否かを示す広告掲載可否情報が記憶される。さらに、広告データベース32には、各広告コンテンツについて、その広告コンテンツとの適合条件を満たさない番組コンテンツを示す非適合番組情報が記憶されている。
【0029】
図3は、広告データベース32のデータベース構造の例を示す図である。図3に示すように、広告データベース32は、記憶される各広告コンテンツについて、複数の「項目」のデータを有している。各「項目」のデータは、より大きな「分類」にわけられている。すなわち、一つの「分類」には、複数の「項目」が含まれている。例えば、「システム自動入力」の分類には、「広告コンテンツID」「再生時間」「投稿日時」などの項目が含まれている。そして、「項目」ごとに、後述するフィルタ処理・検索処理・禁止処理の対象となるか否かが、設定されている。図3の例では、対象となる処理に丸印がつけられている。
【0030】
例えば、「チャンネル(掲載許可/不許可)」という項目には、掲載を許可するチャンネル/掲載を許可しないチャンネルのデータが記録され、この「チャンネル(掲載許可/不許可)」のデータに基づいて、後述する広告コンテンツのフィルタ処理が行われる。また、「番組主(広告掲出許可/不許可)」という項目には、広告掲出を許可する番組主/広告掲出を許可しない番組主のデータが記録され、この「番組主(広告掲出許可/不許可)」のデータに基づいて、後述する広告コンテンツの検索処理を行うことができる。さらに、この「広告主(広告挿入許可/不許可)」のデータに基づいて、後述する番組コンテンツの禁止処理も行われる。
【0031】
チャンネルサーバ4は、チャンネル編成者によって操作されるサーバである。チャンネルサーバ4は、番組コンテンツ取得部40、番組コンテンツ抽出部41、番組コンテンツ候補表示部42、広告コンテンツ取得部43、広告コンテンツ抽出部44、広告コンテンツ候補表示部45、禁止処理部46、チャンネルデータベース(DB)47を備えている。また、チャンネルサーバ4は、番組コンテンツと広告コンテンツをタイムテーブル上で並べ替えて、タイムテーブルを編集するタイムテーブル編集部48を備えている。チャンネルサーバ4の各機能は、チャンネルサーバ4のハードディスク(HD)やメモリ等に記憶されたプログラムによって実現することができる。
【0032】
番組コンテンツ取得部40は、番組掲載可否情報に基づいて、番組サーバ2に記憶された複数の番組コンテンツの中から、チャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている番組コンテンツを選択して取得する。より具体的には、番組データベース22の「チャンネル(掲載許可/不許可)」のデータに基づいて、番組データベース22に記憶された複数の番組コンテンツの中から、そのチャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている番組コンテンツを選択して取得する。このようにして、番組コンテンツのフィルタ処理が行われる。
【0033】
番組コンテンツ抽出部41は、番組コンテンツ取得部40が取得した番組コンテンツ(フィルタ処理が行われた番組コンテンツ)の中から、チャンネル編成者が入力した番組検索条件を満たす番組コンテンツを抽出し、番組コンテンツ候補表示部42は、番組コンテンツ抽出部41が抽出した番組コンテンツを、チャンネル編成者がチャンネルコンテンツを作成するときに選択する番組コンテンツの候補として表示する。このようにして、番組コンテンツの検索処理が行われる。番組コンテンツ抽出部41で用いられる番組検索条件には、調査サーバ6から取得した番組視聴情報も含まれる。
【0034】
広告コンテンツ取得部43は、広告掲載可否情報に基づいて、広告サーバ3に記憶された複数の広告コンテンツの中から、チャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている広告コンテンツを選択して取得する。より具体的には、広告データベース32の「チャンネル(掲載許可/不許可)」のデータに基づいて、広告サーバ3に記憶された複数の広告コンテンツの中から、そのチャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている広告コンテンツを選択して取得する。このようにして、広告コンテンツのフィルタ処理が行われる。
【0035】
広告コンテンツ抽出部44は、広告コンテンツ取得部43が取得した広告コンテンツ(フィルタ処理が行われた広告コンテンツ)の中から、チャンネル編成者が入力した広告検索条件を満たす広告コンテンツを抽出し、広告コンテンツ候補表示部45は、広告コンテンツ抽出部44が抽出した広告コンテンツを、チャンネル編成者がチャンネルコンテンツを作成するときに選択する広告コンテンツの候補として表示する。このようにして、広告コンテンツの検索処理が行われる。広告コンテンツ抽出部44で用いられる広告検索条件には、調査サーバ6から取得した広告視聴情報も含まれる。
【0036】
禁止処理部46は、番組コンテンツの候補として表示された番組コンテンツの中から選択された番組コンテンツをチャンネルのタイムテーブルに並べるときに、非適合番組情報に基づいて、広告コンテンツとの適合条件を満たさない番組コンテンツについては、当該広告コンテンツと近接させてチャンネルのタイムテーブルに並べることを禁止する処理を行う。
【0037】
また、禁止処理部46は、広告コンテンツの候補として表示された広告コンテンツの中から選択された広告コンテンツをチャンネルのタイムテーブルに並べるときに、非適合広告情報に基づいて、番組コンテンツとの適合条件を満たさない広告コンテンツについては、当該番組コンテンツと近接させてチャンネルのタイムテーブルに並べることを禁止する処理を行う。
【0038】
チャンネルデータベース47には、チャンネル編成者がチャンネルコンテンツを作成するときに、番組コンテンツや広告コンテンツなどのデータが一時的に記憶される。チャンネルデータベース47に記憶されたデータによって、チャンネル編成者がチャンネルコンテンツを作成する時の画面表示が生成される。
【0039】
図4は、チャンネル編成者がチャンネルコンテンツを作成する時の画面表示の例を示す図である。図4に示すように、チャンネル編成者の操作画面は、例えば、番組検索エリアA1、番組プールエリアA2、広告検索エリアA3、広告プールエリアA4、タイムテーブルエリアA5、プレビューエリアA6に分割されている。
【0040】
番組検索エリアA1は、チャンネル編成者が番組コンテンツの検索を行うためのエリアである。番組検索エリアA1には、番組検索条件を入力するボックスと検索ボタンが表示されており、番組検索条件をボックスに入力して検索ボタンをクリックすると、検索処理の結果として見つかった番組コンテンツが表示される。図4の例では、検索処理の結果として見つかった3つの番組コンテンツが表示されている。
【0041】
番組プールエリアA2は、チャンネル編成者が番組コンテンツをプールしておくためのエリアである。番組検索エリアA2に表示された番組コンテンツをドラッグ・アンド・ドロップ操作することにより、チャンネル編成者が気になった番組コンテンツを一時的にプールしておくことができる。図4の例では、5つの番組コンテンツがプールされている。
【0042】
広告検索エリアA3は、チャンネル編成者が広告コンテンツの検索を行うためのエリアである。広告検索エリアA3には、広告検索条件を入力するボックスと検索ボタンが表示されており、広告検索条件をボックスに入力して検索ボタンをクリックすると、検索処理の結果として見つかった広告コンテンツが表示される。図4の例では、検索処理の結果として見つかった3つの番組コンテンツが表示されている。
【0043】
広告プールエリアA4は、チャンネル編成者が広告コンテンツをプールしておくためのエリアである。広告検索エリアA4に表示された広告コンテンツをドラッグ・アンド・ドロップ操作することにより、チャンネル編成者が気になった広告コンテンツを一時的にプールしておくことができる。図4の例では、4つの番組コンテンツがプールされている。
【0044】
タイムテーブルエリアA5は、チャンネル編成者が自己のチャンネルのタイムテーブルに番組コンテンツと広告コンテンツを時系列に並べ、タイムテーブルを編集するためのエリアである。タイムテーブルを編集する機能は、タイムテーブル編集部48によって実現される。番組プールエリアA2にプールしておいた番組コンテンツ、および、広告プールエリアA4にプールしておいた広告コンテンツをドラッグ・アンド・ドロップ操作することにより、番組コンテンツと広告コンテンツを、タイムテーブル上の任意の時間帯(場所)に、時系列に並べることができる。番組コンテンツと広告コンテンツは、タイムテーブル上の指定された時間帯(場所)に、時系列に並べるようにされていてもよい。また、チャンネル編成者は、必要に応じて、番組コンテンツと広告コンテンツを入れ替えることができる。このように、タイムテーブル上に番組コンテンツと広告コンテンツを並べることによって、チャンネルコンテンツが作成される。図4の例では、午前0時から10時までのタイムテーブル(図4では、番組コンテンツと広告コンテンツは、まだ並べられていない)が表示されている。
【0045】
プレビューエリアA6は、チャンネル編成者が作成したチャンネルコンテンツをプレビューするためのエリアである。チャンネルコンテンツのアイコンをクリックすることにより、作成したチャンネルコンテンツの再生・一時停止を行うことができる。
【0046】
ポータルサーバ5は、チャンネルポータル運営者によって操作されるサーバである。ポータルサーバ5は、視聴者に対して、複数のチャンネルコンテンツを一覧のかたちで表示する機能を備えている。調査サーバ6は、視聴状況調査者によって操作されるサーバである。調査サーバ6は、チャンネルコンテンツが視聴者に配信されたときに、番組コンテンツの視聴状況と広告コンテンツの視聴状況を調査する機能を備えている。ポータルサーバ5や調査サーバ6の機能は、公知の技術で実現することができる。
【0047】
以上のように構成されたチャンネルコンテンツ作成システム1について、図5のフローを参照してその動作を説明する。
【0048】
図5に示すように、本実施の形態のチャンネルコンテンツ作成システム1において、チャンネル編成者がチャンネルコンテンツを作成する場合、チャンネルサーバ4では、まず、番組コンテンツのフィルタ処理が行われる。すなわち、番組データベース22の番組掲載可否情報に基づいて、番組サーバ2に記憶された複数の番組コンテンツの中から、そのチャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている番組コンテンツが選択して取得される(S1)。
【0049】
つづいて、番組コンテンツの検索処理が行われる。すなわち、番組コンテンツ取得部40が取得した番組コンテンツ(フィルタ処理が行われた番組コンテンツ)の中から、チャンネル編成者が入力した番組検索条件を満たす番組コンテンツが抽出され(S2)、チャンネル編成者がチャンネルコンテンツを作成するときに選択する番組コンテンツの候補として番組検索エリアA1に表示される(S3)。チャンネル編成者は、番組検索エリアA1に表示された番組コンテンツの候補の中から、気になった番組コンテンツの候補を選択し、番組プールエリアA2に移動させる(S4)。
【0050】
また、チャンネルサーバ4では、広告コンテンツのフィルタ処理が行われる。すなわち、広告データベース32の広告掲載可否情報に基づいて、広告サーバ3に記憶された複数の広告コンテンツの中から、そのチャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている広告コンテンツが選択して取得される(S5)。
【0051】
つづいて、広告コンテンツの検索処理が行われる。すなわち、広告コンテンツ取得部43が取得した広告コンテンツ(フィルタ処理が行われた広告コンテンツ)の中から、チャンネル編成者が入力した広告検索条件を満たす広告コンテンツが抽出され(S6)、チャンネル編成者がチャンネルコンテンツを作成するときに選択する広告コンテンツの候補として広告検索エリアA1に表示される(S7)。チャンネル編成者は、広告検索エリアA1に表示された広告コンテンツの候補の中から、気になった広告コンテンツの候補を選択し、広告プールエリアA4に移動させる(S8)。
【0052】
そして、チャンネル編成者は、番組コンテンツと広告コンテンツをタイムテーブルに時系列に並べて、チャンネルコンテンツを作成する(S9)。このとき、番組コンテンツと広告コンテンツの禁止処理が行われる(S10)。すなわち、番組コンテンツの候補として表示された番組コンテンツの中から選択された番組コンテンツをチャンネルのタイムテーブルに並べるときに、非適合番組情報に基づいて、広告コンテンツとの適合条件を満たさない番組コンテンツについては、当該広告コンテンツと近接させてチャンネルのタイムテーブルに並べることが禁止される。また、広告コンテンツの候補として表示された広告コンテンツの中から選択された広告コンテンツをチャンネルのタイムテーブルに並べるときに、非適合広告情報に基づいて、番組コンテンツとの適合条件を満たさない広告コンテンツについては、当該番組コンテンツと近接させてチャンネルのタイムテーブルに並べることが禁止される。
【0053】
このようにして作成されたチャンネルコンテンツは、チャンネルデータベース47に登録される(S11)。そして、チャンネルコンテンツは、ポータルサーバ5から視聴者端末7に配信される。なお、チャンネルコンテンツが視聴者端末7に配信される場合、番組コンテンツは番組サーバ2からストリーミング配信され、広告コンテンツは広告サーバ3からストリーミング配信される。そして、調査サーバ6によって、番組コンテンツの視聴状況と広告コンテンツの視聴状況をそれぞれ調査される。
【0054】
このような本実施の形態のチャンネルコンテンツ作成システム1によれば、番組サーバ2に記憶された複数の番組コンテンツの中から、チャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている番組コンテンツが選択され、選択された番組コンテンツの中から、チャンネル編成者が入力した番組検索条件を満たす番組コンテンツが抽出されて、チャンネル編成者がチャンネルコンテンツを作成するときに選択する番組コンテンツの候補として表示される。また、広告サーバ3に記憶された複数の広告コンテンツの中から、チャンネル編成者のチャンネルへの掲載が許可されている広告コンテンツが選択され、選択された広告コンテンツの中から、チャンネル編成者が入力した広告検索条件を満たす広告コンテンツが抽出されて、チャンネル編成者がチャンネルコンテンツを作成するときに選択する広告コンテンツの候補として表示される。
【0055】
候補として表示された番組コンテンツと広告コンテンツは、チャンネル編成者のチャンネルへの掲載を許可しない番組コンテンツと広告コンテンツが除かれている(フィルター処理されている)。したがって、チャンネル編成者は、候補として表示された番組コンテンツと広告コンテンツをタイムテーブルに時系列に並べることによって、自己のチャンネルへの掲載が許可された番組コンテンツと広告コンテンツのみを用いてチャンネルコンテンツを作成することができる。これにより、チャンネル編成者は、チャンネルコンテンツの作成後に、自己のチャンネルへの掲載を許可しない番組コンテンツや広告コンテンツの確認(作成したチャンネルコンテンツに、自己のチャンネルへの掲載を許可しない番組コンテンツや広告コンテンツが含まれていないかの確認)が不要となり、チャンネルコンテンツの作成が容易になる。
【0056】
また、本実施の形態では、広告コンテンツの候補として表示された広告コンテンツの中から選択された広告コンテンツをチャンネルのタイムテーブルに並べるときに、番組コンテンツとの適合条件を満たさない広告コンテンツについては、その番組コンテンツと近接させてチャンネルのタイムテーブルに並べることが禁止される。これにより、チャンネル編成者は、チャンネルコンテンツの作成後に、番組コンテンツとの適合条件を満たさない広告コンテンツの確認(番組コンテンツとの適合条件を満たさない広告コンテンツが、その番組コンテンツと近接させてチャンネルのタイムテーブルに並べられていないかの確認)が不要となり、チャンネルコンテンツの作成が容易になる。
【0057】
また、本実施の形態では、番組コンテンツの候補として表示された番組コンテンツの中から選択された番組コンテンツをチャンネルのタイムテーブルに並べるときに、広告コンテンツとの適合条件を満たさない番組コンテンツについては、その広告コンテンツと近接させてチャンネルのタイムテーブルに並べることが禁止される。これにより、チャンネル編成者は、チャンネルコンテンツの作成後に、広告コンテンツとの適合条件を満たさない番組コンテンツの確認(広告コンテンツとの適合条件を満たさない番組コンテンツが、その広告コンテンツと近接させてチャンネルのタイムテーブルに並べられていないかの確認)が不要となり、チャンネルコンテンツの作成が容易になる。
【0058】
また、本実施の形態では、チャンネルコンテンツが視聴者に配信されたときに、調査サーバ6によって、番組コンテンツの視聴状況と広告コンテンツの視聴状況が調査される。番組コンテンツの視聴状況を示す番組視聴情報は、番組サーバ2の番組データベース22に記憶され、チャンネルサーバ4で番組コンテンツを抽出するときの番組検索条件として用いることができる。また、広告コンテンツの視聴状況を示す広告視聴情報は、広告サーバ3の広告データベース32に記憶され、チャンネルサーバ4で広告コンテンツを抽出するときの広告検索条件として用いることができる。これにより、番組コンテンツや広告コンテンツの視聴状況を考慮に入れたチャンネルコンテンツの作成が容易になる。
【0059】
また、本実施の形態では、チャンネルサーバ4がタイムテーブル編集部48を備えているので、チャンネル編成者は、タイムテーブル上で番組コンテンツと広告コンテンツを並べかえることによって、容易にタイムテーブルを編集することができる。
【0060】
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
【0061】
例えば、チャンネルサーバ4において、番組コンテンツや広告コンテンツの表示は必ずしも必要ない。例えば、番組コンテンツ抽出部41や広告コンテンツ抽出部44によって抽出された番組コンテンツや広告コンテンツを、所定のルールに従って(例えば、制作時が古いもの順に)タイムテーブルに並べることにより、チャンネルコンテンツが自動で作成されてもよい。その場合、図4のような画面表示も不要となる。
【産業上の利用可能性】
【0062】
以上のように、本発明にかかるチャンネルコンテンツ作成システムは、チャンネルコンテンツの作成を容易に行うことができるという効果を有し、動画配信プラットフォーム等に適用され、有用である。
【符号の説明】
【0063】
1 チャンネルコンテンツ作成システム
2 番組サーバ
3 広告サーバ
4 チャンネルサーバ
5 ポータルサーバ
6 調査サーバ
7 視聴者端末
20 番組配信部
21 番組視聴情報取得部
22 番組データベース(番組情報記憶部)
30 広告配信部
31 広告視聴情報取得部
32 広告データベース(広告情報記憶部)
40 番組コンテンツ取得部
41 番組コンテンツ抽出部
42 番組コンテンツ候補表示部
43 広告コンテンツ取得部
44 広告コンテンツ抽出部
45 広告コンテンツ候補表示部
46 禁止処理部
47 チャンネルデータベース
48 タイムテーブル編集部
N ネットワーク
A1 番組検索エリア
A2 番組プールエリア
A3 広告検索エリア
A4 広告プールエリア
A5 タイムテーブルエリア
A6 プレビューエリア
図1
図2
図3
図4
図5