(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-10
(45)【発行日】2024-10-21
(54)【発明の名称】オイルトレー及びレンジフード
(51)【国際特許分類】
F24F 7/06 20060101AFI20241011BHJP
【FI】
F24F7/06 101A
(21)【出願番号】P 2020208300
(22)【出願日】2020-12-16
【審査請求日】2023-12-15
(73)【特許権者】
【識別番号】301071893
【氏名又は名称】株式会社ハーマン
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山東 伸二
(72)【発明者】
【氏名】安平 幸司
【審査官】岩瀬 昌治
(56)【参考文献】
【文献】実開昭57-112622(JP,U)
【文献】特開2016-040492(JP,A)
【文献】特開2019-211119(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状のトレー本体と、
少なくとも1つの油返しとを備え、
前記トレー本体は、環状の第1立壁及び第2立壁を有し、
前記第1立壁及び前記第2立壁は、前記第2立壁が前記第1立壁よりも径方向外側に位置するように同心状に配置されており、
前記少なくとも1つの油返しは、前記第2立壁の上端に設けられ、かつ前記第2立壁の上端から径方向内側に延在して
おり、
前記トレー本体の外周面から径方向外側に延在している第1取っ手と、
前記第1取っ手とは反対方向に前記トレー本体の外周面から径方向外側に延在している第2取っ手とをさらに備え、
前記少なくとも1つの油返しは、複数の油返しであり、
前記複数の油返しの各々は、周方向において間隔を空けて配置されており、
前記複数の油返しには、第1油返しと、第2油返しとが含まれており、
前記第1油返し及び前記第2油返しは、前記第1取っ手と前記第2取っ手とが対向している第1方向において、対向配置されている、オイルトレー。
【請求項2】
前記複数の油返しには、第3油返しと、第4油返しとがさらに含まれており、
前記第3油返し及び前記第4油返しは、前記第1方向に直交する第2方向において、対向配置されている、請求項
1に記載のオイルトレー。
【請求項3】
前記少なくとも1つの油返しは、前記トレー本体に着脱可能に取り付けられている、請求項1
又は請求項2のいずれか1項に記載のオイルトレー。
【請求項4】
前記少なくとも1つの油返しは、金属材料又は難燃材料により形成されている、請求項
3に記載のオイルトレー。
【請求項5】
前記トレー本体は、前記第1立壁の下端及び前記第2立壁の下端に連なる環状の底壁をさらに有し、
前記少なくとも1つの油返しは、径方向
内側の端部において、先端部を含み、
前記先端部と前記底壁との間の距離は、径方向
内側に向かうにしたがって小さくなっている、請求項1
から請求項
4のいずれか1項に記載のオイルトレー。
【請求項6】
請求項1
から請求項5のいずれか1項に記載の前記オイルトレーを備える、レンジフード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オイルトレー及びレンジフードに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2016-176652号公報)には、オイルトレーが記載されている。特許文献1に記載のオイルトレーは、環状の第1立壁及び第2立壁と、底壁とを有している。第1立壁及び第2立壁は、第2立壁が第1立壁よりも径方向外側に位置するように同心状に配置されている。底壁は、環状であり、第1立壁の下端及び第2立壁の下端に連なっている。第1立壁、第2立壁及び底壁により、環状の油溜まりが画されている。油溜まりには、レンジフードが吸引した油煙に含まれる油が貯留される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
オイルトレーの油溜まりに貯留された油を捨てる際、オイルトレーは、レンジフードから取り外される。特許文献1に記載のオイルトレーは、レンジフードから取り外した後に水平に保たないと、油溜まりに貯留されている油がこぼれてしまうことがある。
【0005】
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものである。より具体的には、本発明は、油溜まりに貯留されている油がこぼれてしまうことを抑制可能なオイルトレー及びレンジフードを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のオイルトレーは、環状のトレー本体と、少なくとも1つの油返しとを備える。トレー本体は、環状の第1立壁及び第2立壁を有している。第1立壁及び第2立壁は、第2立壁が第1立壁よりも径方向外側に位置するように同心状に配置されている。少なくとも1つの油返しは、第2立壁の上端に設けられ、かつ第2立壁の上端から径方向内側に延在している。
【0007】
上記のオイルトレーは、トレー本体の外周面から径方向外側に延在している第1取っ手と、第1取っ手とは反対方向にトレー本体の外周面から径方向外側に延在している第2取っ手とをさらに備えていてもよい。
【0008】
上記のオイルトレーでは、少なくとも1つの油返しが、複数の油返しであってもよい。複数の油返しの各々は、周方向において間隔を空けて配置されていてもよい。
【0009】
上記のオイルトレーでは、複数の油返しに、第1油返しと、第2油返しとが含まれていてもよい。第1油返し及び第2油返しは、第1取っ手と第2取っ手とが対向している第1方向において、対向配置されていてもよい。
【0010】
上記のオイルトレーでは、複数の油返しに、第3油返しと、第4油返しとがさらに含まれていてもよい。第3油返し及び第4油返しは、第1方向に直交する第2方向において、対向配置されていてもよい。
【0011】
上記のオイルトレーでは、少なくとも1つの油返しが、周方向に延在している1つの油返しであってもよい。上記のオイルトレーでは、1つの油返しが、環状であってもよい。
【0012】
上記のオイルトレーでは、少なくとも1つの油返しが、トレー本体に着脱可能に取り付けられていてもよい。上記のオイルトレーでは、少なくとも1つの油返しが、金属材料又は難燃材料により形成されていてもよい。
【0013】
上記のオイルトレーでは、トレー本体が、第1立壁の下端及び第2立壁の下端に連なる環状の底壁をさらに有していてもよい。少なくとも1つの油返しは、径方向外側の端部において、先端部を含んでいてもよい。先端部と底壁との間の距離は、径方向外側に向かうにしたがって小さくなっていてもよい。
【0014】
本発明のレンジフードは、上記のオイルトレーを備える。
【発明の効果】
【0015】
本発明のオイルトレー及びレンジフードによると、油溜まりに貯留されている油がこぼれてしまうことを抑制可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図7】
図6のVII-VIIにおける断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態の詳細を、図面を参照しながら説明する。以下の図面においては、同一又は相当する部分に同一の参照符号を付し、重複する説明は繰り返さないものとする。
【0018】
(第1実施形態に係るオイルトレー)
第1実施形態に係るオイルトレー(以下「オイルトレー10」とする)を説明する。
【0019】
<オイルトレー10の構成>
図1は、オイルトレー10の平面図である。
図2は、
図1のII-IIにおける断面図である。
図1及び
図2に示されるように、オイルトレー10は、トレー本体20と、油返し30と、第1取っ手40及び第2取っ手50とを有している。
【0020】
トレー本体20は、環状である。トレー本体20は、好ましくは、円環状である。トレー本体20の平面視における中央には、貫通穴21が形成されている。貫通穴21は、平面視において、円形である。貫通穴21は、トレー本体20を貫通している。貫通穴21の中心軸線に沿う方向を、軸方向とする。軸方向に直交する方向を、径方向とする。平面視において貫通穴21の中心軸を中心とする円周に沿う方向を、周方向とする。トレー本体20は、例えば、金属材料により形成されている。
【0021】
トレー本体20は、第1立壁22と、第2立壁23と、底壁24とを有している。平面視において、第1立壁22及び第2立壁23は、平面視において環状である。すなわち、第1立壁22及び第2立壁23は、平面視において周方向に延在している。第1立壁22及び第2立壁23は、底壁24から軸方向に立ち上がっている。このことを別の観点から言えば、底壁24は、第1立壁22の下端及び第2立壁23の下端に連なっている。
【0022】
第1立壁22及び第2立壁23は、平面視において、同心状に配置されている。第2立壁23は、第1立壁22よりも径方向外側に配置されている。第1立壁22の上端は、例えば、第2立壁23の上端よりも底壁24から離れている。
【0023】
第1立壁22、第2立壁23及び底壁24により、油溜まり25が画されている。油溜まり25は、平面視において環状の溝である。油溜まり25には、油が貯留される。
【0024】
油返し30は、第2立壁23の上端に設けられている。油返し30は、第2立壁23の上端から径方向内側に(すなわち、第1立壁22に向かって)延在している。油返し30は、平面視において環状である。油返し30は、トレー本体20(第2立壁23)と一体形成されている。このことを別の観点から言えば、油返し30は、第2立壁23の上端側を径方向内側に向かって折り曲げることにより形成されている。
【0025】
油返し30は、先端部31を有している。先端部31は、油返し30の径方向内側の端部である。軸方向における先端部31と底壁24との間の距離は、径方向内側に向かうにしたがって、小さくなっていることが好ましい。すなわち、油返し30は、先端部31において、底壁24側に向かって湾曲していることが好ましい。
【0026】
第1取っ手40は、トレー本体20に取り付けられている。第1取っ手40は、トレー本体20の外周面から径方向外側に延在している。第2取っ手50は、トレー本体20に取り付けられている。第2取っ手50は、第1取っ手40とは反対方向に、トレー本体20の外周面から径方向外側に延在している。すなわち、平面視において、第1取っ手40及び第2取っ手50は、貫通穴21の中心軸に関して対称になっている。第1取っ手40及び第2取っ手50は、例えば、磁石により吸着可能な材料(例えば、強磁性体材料)により形成されている。
【0027】
以下においては、第1取っ手40と第2取っ手50とが対向している方向を、第1方向DR1とすることがある。以下においては、第1方向DR1に直交している方向を、第2方向DR2とすることがある。
【0028】
<オイルトレー10の効果>
オイルトレー10は、上記のとおり、油返し30を有している。そのため、オイルトレー10をレンジフードから取り外した後に傾斜して保持されたとしても、油溜まり25から油がこぼれることが、油返し30により抑制されている。
【0029】
オイルトレー10をレンジフードから取り外した後に油溜まり25に貯留されている油に振動が加わると、油溜まり25に貯留されている油は、飛び散ろうとする。軸方向における先端部31と底壁24との間の距離が径方向内側に向かうにしたがって小さくなっている場合、油溜まり25から飛び散ろうとする油は、油返し30に接触し、再び油溜まり25に戻りやすい。
【0030】
(第2実施形態に係るオイルトレー)
第2実施形態に係るオイルトレー(以下「オイルトレー10A」とする)を説明する。ここでは、オイルトレー10と異なる点を主に説明し、重複する説明は繰り返さないものとする。
【0031】
<オイルトレー10Aの構成>
図3は、オイルトレー10Aの平面図である。
図3に示されるように、オイルトレー10Aは、オイルトレー10と同様に、トレー本体20と、第1取っ手40及び第2取っ手50とを有している。しかしながら、オイルトレー10Aでは、油返し30に代えて、油返し30aと、油返し30bと、油返し30cと、油返し30dとを有している。
【0032】
油返し30a及び油返し30bは、第1方向DR1において対向配置されている。油返し30c及び油返し30dは、第2方向DR2において対向配置されている。
【0033】
油返し30a、油返し30b、油返し30c及び油返し30dは、周方向に延在している。油返し30aは周方向において油返し30c及び油返し30dと間隔を空けて配置されており、油返し30bは周方向において油返し30c及び油返し30dと間隔を空けて配置されている。
【0034】
<オイルトレー10Aの効果>
オイルトレー10Aをレンジフードから取り外す際、作業者は、通常、一方の手で第1取っ手40を保持し、他方の手で第2取っ手50を保持することになる。そのため、作業者がオイルトレー10Aを保持している際、油溜まり25に貯留されている油は、第1方向DR1又は第2方向DR2に沿って油溜まり25からこぼれやすい。
【0035】
オイルトレー10Aは、上記の通り、第1方向DR1において対向配置されている油返し30a及び油返し30bと第2方向DR2において対向配置されている油返し30c及び油返し30dとを有しているため、油返しが環状に形成されていなくても、油溜まり25からの油のこぼれを十分に抑制するこができる。
【0036】
また、オイルトレー10Aでは、油返し30aと油返し30c及び油返し30dとの間に隙間があり、油返し30bと油返し30c及び油返し30dとの間に隙間がある。そのため、オイルトレー10Aでは、これらの隙間から、油溜まり25に貯留されている油を流すことができる。このように、オイルトレー10Aによると、油溜まり25からの油のこぼれにくさ及び油溜まり25からの油の捨てやすさを両立することができる。
【0037】
(第3実施形態に係るオイルトレー)
第3実施形態に係るオイルトレー(以下「オイルトレー10B」とする)を説明する。ここでは、オイルトレー10と異なる点を主に説明し、重複する説明は繰り返さないものとする。
【0038】
<オイルトレー10Bの構成>
図4は、オイルトレー10Bの平面図である。
図5は、オイルトレー10Bの側面図である。
図4及び
図5に示されるように、オイルトレー10Bは、オイルトレー10と同様に、トレー本体20と、第1取っ手40及び第2取っ手50とを有している。しかしながら、オイルトレー10Aでは、油返し30に代えて、油返し30eと、油返し30fとを有している。
【0039】
油返し30e及び油返し30fは、周方向に延在している。油返し30eは、周方向において油返し30fと間隔を空けて配置されている。周方向において油返し30eと油返し30fとの間にある第2立壁23の上端には、切り欠き26が設けられている。切り欠き26において、第2立壁23の上端は、第2立壁23の下端側に向かって窪んでいる。
【0040】
<オイルトレー10Bの効果>
オイルトレー10Bでは、油返し30eと油返し30fとの間に隙間がある。また、オイルトレー10Bでは、油返し30eと油返し30fとの間にある第2立壁23の上端に切り欠き26が設けられている。そのため、オイルトレー10Bでは、これらの隙間及び切り欠き26から、油溜まり25に貯留されている油を流すことができる。このように、オイルトレー10Aによると、油溜まり25からの油のこぼれにくさ及び油溜まり25からの油の捨てやすさを両立することができる。
【0041】
(第4実施形態に係るオイルトレー)
第4実施形態に係るオイルトレー(以下「オイルトレー10C」とする)を説明する。ここでは、オイルトレー10と異なる点を主に説明し、重複する説明は繰り返さないものとする。
【0042】
<オイルトレー10Cの構成>
図6は、オイルトレー10Cの平面図である。
図7は、
図6のVII-VIIにおける断面図である。
図6及び
図7に示されるように、オイルトレー10Cは、オイルトレー10と同様に、トレー本体20と、油返し30と、第1取っ手40及び第2取っ手50とを有している。
【0043】
しかしながら、オイルトレー10Cでは、油返し30が、トレー本体20(第2立壁23)と一体形成されていない。すなわち、オイルトレー10Cでは、油返し30が、トレー本体20と別部材になっている。
【0044】
オイルトレー10Cでは、好ましくは、油返し30が、トレー本体20に着脱可能になっている。また、オイルトレー10Cでは、油返し30が、金属材料又は難燃材料により形成されていることが好ましい。この金属材料は、トレー本体20と同一の材料であってもよく、トレー本体20と異なる材料であってもよい。この難燃材料は、例えば、UL94規格(米国Underwriter Laboratories社が定める樹脂材料の難燃性の基準)における難燃グレードがV-0又はV-0よりも優れている樹脂材料である。
【0045】
<オイルトレー10Cの効果>
油返し30の下面(底壁24側を向いている面)に油がこびりつきやすい。しかしながら、オイルトレー10Cでは、油返し30をトレー本体20から着脱可能であるため、油返し30をトレー本体20から取り外して洗浄することにより、油返し30にこびりついた油を除去することができる。このように、オイルトレー10Cによると、手入れが行いやすくなる。
【0046】
(第5実施形態に係るレンジフード)
第5実施形態に係るレンジフード(以下「レンジフード100」とする)を説明する。
【0047】
図8は、レンジフード100の断面図である。
図8に示されるように、レンジフード100は、オイルトレー10と、本体ケース110と、ファンケース120と、モータ130と、ファン140と、フード150と、整流板160とを有している。但し、オイルトレー10に代えて、オイルトレー10A、オイルトレー10B及びオイルトレー10Cのいずれかが用いられてもよい。
【0048】
本体ケース110は、下端側が開口している箱状である。ファンケース120は、本体ケース110の内部に配置されている。ファンケース120の内部には、モータ130及びファン140が配置されている。ファンケース120の下面には、吸込口121が形成されている。
【0049】
モータ130は、モータ本体131と、回転軸132とを有している。モータ本体131は、回転軸132を回転させる。ファン140は、取り付けアダプタ141により、回転軸132に取り付けられている。ファン140は、モータ130により回転される。ファン140は、例えば、シロッコファンである。
【0050】
フード150は、上面側において、本体ケース110の下端に取り付けられている。フード150は、本体ケース110の外周から張り出している。フード150の下面には、凹部151が形成されている。フード150の下面は、凹部151において、フード150の上面側に窪んでいる。凹部151の底面には、貫通穴152が形成されている。貫通穴152は、フード150を厚さ方向に貫通しており、本体ケース110の内部に連通している。
【0051】
化粧板153は、凹部151の底面に取り付けられている。貫通穴152は、化粧板153により、閉塞されている。化粧板153には、貫通穴153aが形成されている。貫通穴153aは、吸込口121と重なる位置に形成されている。貫通穴153aの周囲には、磁石154が取り付けられている。磁石154が第1取っ手40及び第2取っ手50を吸着することにより、オイルトレー10が化粧板153に取り付けられる。吸込口121の縁は、第1立壁22と油返し30の径方向内側の端との間に位置している。
【0052】
整流板160は、フード150の下面側に取り付けられている。整流板160は、凹部151の内側に配置されている。整流板160と凹部151の底面との間には、間隔が空いている。そのため、整流板160とフード150の下面との間には、流路161が形成されている。モータ130を回転させることにより、ファン140が回転する。ファン140の回転に伴って、油煙は、流路161及び貫通穴21を通ってファンケース120の内部に吸い込まれる。油煙中の油は、ファンケース120の内部において分離され、ファンケース120の内壁面に付着する。この油は、吸込口121に向かって流れ、吸込口121の縁から油溜まり25に滴下される。
【0053】
以上のように本発明の実施形態について説明を行ったが、上述の実施形態を様々に変形することも可能である。また、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むことが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本実施形態は、レンジフード用のオイルトレー及びそれを有するレンジフードに特に有利に適用される。
【符号の説明】
【0055】
10,10A,10B,10C オイルトレー、20 トレー本体、21 貫通穴、22 第1立壁、23 第2立壁、24 底壁、25 油溜まり、26 切り欠き、30,30a,30b,30c,30d,30e,30f 油返し、31 先端部、40 第1取っ手、50 第2取っ手、100 レンジフード、110 本体ケース、120 ファンケース、121 吸込口、130 モータ、131 モータ本体、132 回転軸、140 ファン、141 取り付けアダプタ、150 フード、151 凹部、152 貫通穴、153 化粧板、153a 貫通穴、154 磁石、160 整流板、161 流路、DR1 第1方向、DR2 第2方向。