(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-10
(45)【発行日】2024-10-21
(54)【発明の名称】基板収納容器
(51)【国際特許分類】
H01L 21/673 20060101AFI20241011BHJP
B65D 85/30 20060101ALI20241011BHJP
【FI】
H01L21/68 V
B65D85/30 500
(21)【出願番号】P 2021053642
(22)【出願日】2021-03-26
【審査請求日】2023-07-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000190116
【氏名又は名称】信越ポリマー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】小川 統
(72)【発明者】
【氏名】冨永 公徳
【審査官】小山 和俊
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-187264(JP,A)
【文献】特開2006-100712(JP,A)
【文献】特開2006-080458(JP,A)
【文献】特開2000-021966(JP,A)
【文献】特開2008-068888(JP,A)
【文献】特開平11-065093(JP,A)
【文献】国際公開第2016/013536(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/184353(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/673
B65D 85/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を収納可能な容器本体と、
前記容器本体の開口を閉鎖する蓋体と、を備える基板収納容器であって、
前記容器本体は、収納された基板を視認可能なように透明性又は半透明性を有する透明窓部を含み、前記透明窓部を着脱自在に覆い、光を遮光する遮光カバーを備え、
前記遮光カバーは、収納された基板を視認可能な視認窓を有する、
ことを特徴とする基板収納容器。
【請求項2】
前記視認窓は、すべて同一形状である、
ことを特徴とする請求項1に記載の基板収納容器。
【請求項3】
前記視認窓は、基板の収納枚数よりも多く、少なくとも25か所以上形成されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の基板収納容器。
【請求項4】
前記視認窓は、上下方向の長さが5mm以上15mm以下である、
ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
【請求項5】
前記遮光カバーは、導電性を有する材料で形成されている、
ことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
【請求項6】
前記遮光カバーは、基板収納容器又は収納した基板を識別する少なくとも1つの識別カードを保持可能である、
ことを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
【請求項7】
前記遮光カバーは、基板収納容器又は収納した基板を識別する少なくとも1つのRF-IDタグを保持可能である、
ことを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
【請求項8】
前記遮光カバーは、前記容器本体に向かって突出し、前記容器本体に接触可能な接触突部を有する、
ことを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の基板収納容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板を収納する基板収納容器に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ウェーハなどの基板を収納する基板収納容器は、複数の基板を収納可能な容器本体と、容器本体の開口を閉鎖する蓋体と、を備えている。この容器本体の開口に対向する背面壁は、収納した基板を外部から確認できるように、一部(透明窓部)が透明性又は半透明性を有する材料で形成されている。
【0003】
この基板収納容器に収納された基板には、微細な回路を露光形成するために塗布されたレジストが残存していることがある。そこで、レジストは光に反応するため、意図しない反応を防止するように、透明窓部に不透明な遮光カバーを装着し、透明窓部から侵入する光を遮断する基板収納容器が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、透明窓部に遮光カバーを装着すると、基板収納容器に収納された各基板の状態を外部から観察することができないため、遮光カバーを一時的に取り外す必要があった。一方、遮光カバーを光のうち紫外線をカットする材料で形成することも可能であるが、この場合、遮光カバーは半透明なものになるが、容器本体の背面壁も半透明性であると、これらが二重構造となるため、良好な視認性を確保できていない。
【0006】
そこで、本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであり、光の侵入を防止するとともに、収納した基板を外部から視認可能な基板収納容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係る1つの態様は、基板を収納可能な容器本体と、前記容器本体の開口を閉鎖する蓋体と、を備える基板収納容器であって、前記容器本体は、収納された基板を視認可能なように透明性又は半透明性を有する透明窓部を含み、前記透明窓部を着脱自在に覆い、光を遮光する遮光カバーを備え、前記遮光カバーは、収納された基板を視認可能な視認窓を有するものである。
(2)上記(1)の態様において、前記視認窓は、すべて同一形状であってもよい。
(3)上記(1)又は(2)の態様において、前記視認窓は、基板の収納枚数よりも多く、少なくとも25か所以上形成されてもよい。
(4)上記(1)から(3)までのいずれか1つの態様において、前記視認窓は、上下方向の長さが5mm以上15mm以下であってもよい。
(5)上記(1)から(4)までのいずれか1つの態様において、前記遮光カバーは、導電性を有する材料で形成されてもよい。
(6)上記(1)から(5)までのいずれか1つの態様において、前記遮光カバーは、基板収納容器又は収納した基板を識別する少なくとも1つの識別カードを保持可能であってもよい。
(7)上記(1)から(6)までのいずれか1つの態様において、前記遮光カバーは、基板収納容器又は収納した基板を識別する少なくとも1つのRF-IDタグを保持可能であってもよい。
(8)上記(1)から(7)までのいずれか1つの態様において、前記遮光カバーは、前記容器本体に向かって突出し、前記容器本体に接触する接触突部を有してもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、光の侵入を防止するとともに、収納した基板を外部から視認可能な基板収納容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明に係る実施形態の基板収納容器を示す分解斜視図である。
【
図3A】遮光カバーを装着した基板収納容器を示す部分斜視図である。
【
図3B】遮光カバーを装着した基板収納容器を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本明細書の実施形態においては、全体を通じて、同一の部材には同一の符号を付している。
【0011】
図1は、本発明に係る実施形態の基板収納容器1を示す分解斜視図である。
基板収納容器1は、
図1に示されるように、複数枚(例えば、25枚)の基板Wを収納可能なものであり、容器本体10と、蓋体20とを備えている。
【0012】
容器本体10は、正面の開口を除く面を、それぞれ天面、底面、左側面、右側面、及び背面とする箱状であり、いわゆるフロントオープンボックスタイプのものである。なお、正面開口と背面を結ぶ方向を「前後」方向とし、左側面と右側面とを結ぶ方向を「左右」方向又は「水平」方向とし、天面と底面とを結ぶ方向を「上下」方向とする。
【0013】
また、容器本体10は、基板Wを支持する複数の支持体11を左側面及び右側面に有している。支持体11は、基板収納容器1に収納される基板Wの最大枚数に対応して、上下方向に等間隔で同数棚上に設けられており、同じ高さ位置に設けられた左右一対の支持体11で同じ基板Wを支持することにより、容器本体10の内部で基板Wが水平状態で収納されている。
【0014】
ここで、基板収納容器1に収納される基板Wは、例えば、直径200mm(8インチ)や300mm(12インチ)のケイ素、石英、ガリウム/ヒ素、その他の材料で形成された半導体用ウェーハやマスクガラスである。なお、基板Wの周縁部には、ノッチやオリフラが形成されていてもよい。
【0015】
一方、蓋体20は、容器本体10の開口を閉鎖するものであり、トレー状のドア本体と、ドア本体を覆うドアカバーとを有し、ドア本体とドアカバーとの間には、蓋体20を容器本体10に着脱自在に固定する施錠機構(図示なし)が設けられている。
【0016】
また、蓋体20は、基板収納容器1の気密性を維持するために、容器本体10の開口の周縁に密着するガスケットが設けられている。このガスケットの材料としては、ポリエステル系のエラストマー、ポリオレフィン系のエラストマー、フッ素系のエラストマー、ウレタン系のエラストマーなどからなる熱可塑性のエラストマー、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーン系のゴムなどの弾性材を用いることができる。
【0017】
そして、これら容器本体10及び蓋体20は、例えば、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリプロピレン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタール、液晶ポリマーなどの熱可塑性樹脂やこれらのアロイなどを成形材料として射出成形されている。なお、成形材料には、必要に応じて帯電防止剤、導電性の添加物、紫外線吸収剤、酸化防止剤などが添加されてもよい。
【0018】
ところで、容器本体10の背面壁16は、容器本体10に収納された各基板Wを外部から視認可能なように透明性を有する透明窓部17を含んでいる。この透明窓部17は、収納された基板Wを視認可能であれば、ガラスのようなクリアな透明性でなく、曇ガラスのような半透明性であってもよく、黄色を呈する半透明性の材料であってもよく、例えば、ポリカーボネートやシクロオレフィンポリマー、アクリル樹脂などで形成されている。なお、これらの材料に、ベンゾリトリアゾール系紫外線吸着材などの添加剤を添加し、外部からの紫外線を遮断するように形成してもよい。
【0019】
また、透明窓部17は、本実施形態では、背面壁16の上下方向に延在する略矩形状のものであり、容器本体10にインサート成形又は二色成形で形成されている(
図3B参照)が、背面壁16の全体であってもよく、収納された基板Wを視認可能な程度に限られた寸法・形状であってもよい。
【0020】
つぎに、透明窓部17を覆う遮光カバー40について説明する。
図2は、遮光カバー40を示すもので、
図2Aは正面図であり、
図2Bは右側面図であり、
図2Cは背面図であり、
図2Dは上面図である。
図3は、遮光カバー40を装着した基板収納容器1を示すもので、
図3Aは部分斜視図であり、
図3Bは部分断面図である。
【0021】
遮光カバー40は、背面壁16に着脱自在に装着されるものであり、透明窓部17から容器本体10内に侵入する光(例えば、紫外線)を遮断(遮光)可能なものである。遮光カバー40は、矩形本体部分41aの両長辺に縁側部分41bが付加されたような形状のカバー本体41からなり、背面壁16の曲面に沿うように、中央部が若干湾曲した曲面となっている。
【0022】
カバー本体41は、背面壁16に対面する内面側における縁側部分41bの四隅に、4つの係合部42を有しており(
図2A参照)、背面壁16に形成された4つの被係合部(図示なし)に係合されて、着脱自在になっている。なお、係合部42及び被係合部に永久磁石(又は磁性体)を用いて、磁力で着脱自在にしてもよい。
【0023】
また、カバー本体41は、内面側における矩形本体部分41aの四隅に、容器本体10に向かって突出し、容器本体10に接触可能な4つの接触突部43を有している(
図2C参照)。この接触突部43は、遮光カバー40を容器本体10に装着したときに、背面壁16に密着することで、ガタツキを防止することができる。
【0024】
さらに、カバー本体41は、外面側の中央から下方に架けて、1又は複数のカードホルダ部44を有しており、基板収納容器1又は収納した基板Wを識別する少なくとも1つの識別カード50を保持可能になっている(
図2A参照)。
【0025】
カードホルダ部44は、4つのL字状突起44Lにより、識別カード50の外形と等しいか若干大きなホルダ領域を形成し、また、左右のガイド片44Gにより、識別カード50の厚みと等しいか若干大きい隙間をカバー本体41との間に形成している。
【0026】
そして、左右上方のL字状突起44L同士の中間には、長円形状の凹み部44Dが形成されており、また、左右のガイド片44G同士の間には、外側に突出するリブ44Rが形成されており、識別カード50を脱落させないように保持できるとともに、保持された識別カード50を取り出し易くできるようになっている。なお、識別カード50は、クレジットカードサイズのものであり、文字・記号、バーコード、2次元コードなどが記されている。
【0027】
さらに、カバー本体41は、カードホルダ部44の下方にタグ保持部45を有しており、基板収納容器1又は収納した基板Wを識別する少なくとも1つのRF-IDタグ(無線タグ)(図示なし)を保持可能になっている。
【0028】
RF-IDタグは、棒状部材や板状部材などのRF-IDタグ設置部材60に設置又は埋設されており、RF-IDタグ設置部材60が、このタグ保持部45に保持されることになる(
図3A参照)。なお、タグ保持部45は、RF-IDタグ設置部材60を遮光カバー40単体で保持しても、容器本体10又は容器本体10の底部に装着されたボトムプレートと協同で保持してもよい。
【0029】
ところで、遮光カバー40は、透明窓部17を介して、容器本体10に収納された各基板Wを外部から視認可能な複数の視認窓46をカバー本体41に有している。
【0030】
この視認窓46は、例えば、長円形状又は楕円形状、あるいは矩形形状であり、カバー本体41を貫通した開口孔として形成されている。視認窓46は、上下方向の長さ(高さ)を5mm以上15mm以下、好ましくは8mm以上13mm以下であるとよく、本実施形態では12mmとしている。視認窓46の長さをこのような範囲にすることで、3m以上の高さに天井照明があるとすれば、照明光が視認窓46から侵入するとしても、遮光カバー40(視認窓46の上辺部)が庇として十分機能する。
【0031】
そして、この視認窓46は、基板Wの収納枚数よりも多く設けられるとよく、また、すべて同一形状に形成されているとよい。例えば、視認窓46は、カバー本体41の左側及び右側にそれぞれ千鳥配列状に、隣接する視認窓46の高さが一部重複するように、合計50か所に形成されているが、少なくとも左側又は右側のいずれか一方側だけに形成され、25か所以上形成されていればよい。
【0032】
さらに、遮光カバー40は、1×104~109Ω/□程度の表面抵抗率を呈する導電性(あるいは静電気導電性・拡散性)を有しているとよい。このような導電性を付与するために、カーボン粉末や繊維などの導電性材料を、遮光カバー40を形成する成形樹脂に混入させることができる。そのため、遮光カバー40は、黒色を呈することになり、不透明なものとなる。なお、透明窓部17と同様に、遮光カバー40の成形樹脂にも、ベンゾリトリアゾール系紫外線吸着材などの添加剤を更に添加してもよい。
【0033】
以上説明したとおり、本発明に係る実施形態の基板収納容器1は、基板Wを収納可能な容器本体10と、容器本体10の開口を閉鎖する蓋体20と、を備える基板収納容器1であって、容器本体10は、収納された基板Wを視認可能なように透明性又は半透明性を有する透明窓部17を含み、透明窓部17を着脱自在に覆い、光を遮光する遮光カバー40を備え、遮光カバー40は、収納された基板Wを視認可能な視認窓46を有するものである。
【0034】
これにより、透明窓部17からの光の侵入を遮光カバー40で防止できるとともに、遮光カバー40の視認窓46及び容器本体10の透明窓部17を介して、収納した基板Wを外部から視認することができる。
【0035】
実施形態の視認窓46は、すべて同一形状である。これにより、小さな視認窓46を複数設けて、総開口面積を小さくすることができ、容器本体10内への光の侵入を更に抑制することができる。
【0036】
実施形態の視認窓46は、基板Wの収納枚数よりも多く、少なくとも25か所以上形成されている。これにより、収納された各基板Wのすべてを外部から視認することができる。
【0037】
実施形態の視認窓46は、上下方向の長さが5mm以上15mm以下である。これにより、天井照明などの光が、容器本体10に収納された基板Wに届かないように、大幅に削減することができ、また、基板Wの視認性を悪化させることがない。
【0038】
実施形態の遮光カバー40は、導電性を有する材料で形成されている。これにより、作業者のクリーン服などが基板収納容器1に接触したとしても、帯電することがなく、帯電による空中のパーティクルの付着・誘引を防止することができる。
【0039】
実施形態の遮光カバー40は、基板収納容器1又は収納した基板Wを識別する少なくとも1つの識別カード50を保持可能である。これにより、容器本体10に識別カード50を保持する構造を有する場合には、遮光カバー40を装着することで、容器本体10に識別カード50を保持しても検出・目視することができず、使用できないが、遮光カバー40のカードホルダ44で識別カード50を保持することで、検出・目視することができる。また、容器本体10に識別カード50を保持する構造を有さない場合でも、遮光カバー40を装着することで、識別カード50を保持することができる。
【0040】
実施形態の遮光カバー40は、基板収納容器1又は収納した基板Wを識別する少なくとも1つのRF-IDタグ(RF-IDタグ設置部材60)を保持可能である。これにより、容器本体10にRF-IDタグを保持する構造を有さない場合でも、遮光カバー40を装着することで、RF-IDタグを保持することができる。
【0041】
実施形態の遮光カバー40は、容器本体10に向かって突出し、容器本体10に接触する接触突部43を有している。これにより、基板収納容器1に衝撃や振動が作用しても、遮光カバー40のガタツキを防止することができるため、摩擦(擦過)によって粉塵(パーティクル)が発生することがない。
【0042】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【0043】
(変形例)
上記実施形態では、透明窓部17は、背面壁16に形成されていたが、容器本体10の左側面などその他の面であってもよい。
【0044】
上記実施形態の遮光カバー40は、係合部42と被係合とを係合させることで固定されたが、係合部42を孔形状として、ボルト(ネジ)止めによって固定するようにしてもよい。金属製のボルトを係合に用いることで、容器本体10(特には、透明窓部17)に帯電した静電気を、ボルトを介して遮光カバー40に導電させることができる。
【0045】
上記実施形態の遮光カバー40は、導電性を有するものであったが、静電気を逃がすことができれば、1×1011~1013Ω/□程度の表面抵抗率を呈する帯電防止性を有するものであってもよい。
【0046】
上記実施形態の遮光カバー40は、黒色で不透明なものであったが、光のうち紫外線光を遮断可能な黄色を呈する半透明性を有するものであってもよい。この場合、遮光カバー40を形成する透明性を有する材料に、上述したベンゾリトリアゾール系紫外線吸着材などを添加するとよい。
【符号の説明】
【0047】
1 基板収納容器
10 容器本体、11 支持体、16 背面壁、17 透明窓部
20 蓋体
40 遮光カバー、41 カバー本体、42 係合部、43 接触突部、44 カードホルダ部、45 タグ保持部、46 視認窓
50 識別カード
60 RF-IDタグ設置部材
W 基板