(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-10
(45)【発行日】2024-10-21
(54)【発明の名称】踏板ユニット、車種判別システム、検知信号の送信方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/015 20060101AFI20241011BHJP
G07B 15/00 20110101ALN20241011BHJP
【FI】
G08G1/015 A
G07B15/00 510
(21)【出願番号】P 2021110516
(22)【出願日】2021-07-02
【審査請求日】2024-02-08
(73)【特許権者】
【識別番号】309036221
【氏名又は名称】三菱重工機械システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(72)【発明者】
【氏名】伊吹 友佑
(72)【発明者】
【氏名】尾張 伸行
(72)【発明者】
【氏名】中山 博之
(72)【発明者】
【氏名】山口 泰弘
(72)【発明者】
【氏名】小島 洋平
【審査官】▲高▼木 真顕
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-302395(JP,A)
【文献】特開2019-158886(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0138459(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2011-0048153(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2005-0099403(KR,A)
【文献】特表2011-514584(JP,A)
【文献】特開2004-232219(JP,A)
【文献】特開2012-103921(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00 - 99/00
E01F 9/00 - 11/00
G07B 11/00 - 17/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
踏板筐体と、
前記踏板筐体に設けられた第1の信号接続端子及び第2の信号接続端子と、
前記踏板筐体への押圧を検知する押圧検知センサと、
前記第1の信号接続端子から、他の踏板ユニットで取得された検知信号である他ユニット検知信号を受信する受信部と、
受信した前記他ユニット検知信号に対し、前記押圧検知センサによる押圧検知データを付加した検知信号である送信用検知信号を作成する信号作成部と、
作成された前記送信用検知信号を、前記第2の信号接続端子から出力して送信する送信部と、
を備える踏板ユニット。
【請求項2】
前記検知信号は、ヘッダ部とデータ部とからなり、前記ヘッダ部は、前記データ部に含まれる、各踏板ユニットで取得された前記押圧検知データの個数を示し、
前記信号作成部は、受信した前記他ユニット検知信号から前記データ部を、前記ヘッダ部に示される個数に応じたデータ長で読み出すとともに、当該読み出したデータ部の最下位ビットに前記押圧検知センサによる押圧検知データを続けて付加し、更に、前記ヘッダ部をインクリメントして前記送信用検知信号を作成する、
請求項1に記載の踏板ユニット。
【請求項3】
自ユニットが、デイジーチェーン状に接続される複数の踏板ユニットのうちの最上流に位置する最上流ユニットであるか否かを判定する判定部をさらに備え、
前記信号作成部は、自ユニットが前記最上流ユニットである場合、前記データ部に、前記押圧検知センサによる押圧検知データのみを含む送信用検知信号を作成する、
請求項2に記載の踏板ユニット。
【請求項4】
前記判定部は、前記第1の信号接続端子が短絡されているか否かの検出結果に応じて、自ユニットが前記最上流ユニットであるか否かを判定する、
請求項3に記載の踏板ユニット。
【請求項5】
前記第1の信号接続端子は、前記踏板筐体の一方側の側面に設けられ、
前記第2の信号接続端子は、前記踏板筐体の他方側の側面に設けられている、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の踏板ユニット。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の踏板ユニットであって、デイジーチェーン状に接続された複数の前記踏板ユニットと、
前記踏板ユニットのうちの最下流に位置する踏板ユニットから検知信号を受信し、当該検知信号に基づいて、走行する車両の車種区分を判別する車種判別装置と、
を備える車種判別システム。
【請求項7】
踏板筐体と、前記踏板筐体に設けられた第1の信号接続端子及び第2の信号接続端子と、前記踏板筐体への押圧を検知する押圧検知センサと、を具備する踏板ユニットを用いて、
前記第1の信号接続端子から、他の踏板ユニットで取得された検知信号である他ユニット検知信号を受信するステップと、
受信した前記他ユニット検知信号に対し、前記押圧検知センサによる押圧検知データを付加した検知信号である送信用検知信号を作成するステップと、
作成された前記送信用検知信号を、前記第2の信号接続端子から出力して送信するステップと、
を有する検知信号の送信方法。
【請求項8】
踏板筐体と、前記踏板筐体に設けられた第1の信号接続端子及び第2の信号接続端子と、前記踏板筐体への押圧を検知する押圧検知センサと、を具備する踏板ユニットのコンピュータに、
前記第1の信号接続端子から、他の踏板ユニットで取得された検知信号である他ユニット検知信号を受信するステップと、
受信した前記他ユニット検知信号に対し、前記押圧検知センサによる押圧検知データを付加した検知信号である送信用検知信号を作成するステップと、
作成された前記送信用検知信号を、前記第2の信号接続端子から出力して送信するステップと、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、踏板ユニット、車種判別システム、検知信号の送信方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
有料道路に利用されている電子式料金収受システム(Electronic Toll Collection System;ETC(登録商標))は、料金所ゲートの単一車線(アイランドによって一車線ごとに分離された車線)を通過する車両に対し、当該単一車線上に設置された無線通信装置を通じて無線通信を行うことで、自動的に料金収受処理(決済処理)を行うことを可能とする。
【0003】
通常、有料道路では、車両の車種区分(普通車、大型車などの区分)に応じて異なる課金額が設定されているため、上述の電子式料金収受システムにおいても、課金処理の過程で車種区分に関する情報がやり取りされる。
【0004】
電子式料金収受システムでは、単一車線に設置された車種判別装置を通じて、通過する車両ごとに、当該車両の車軸数など、車両の走行に伴って検出される特徴に基づいて車種区分情報を取得できるものがある。例えば、車種判別装置は、路面に設置された押圧検知センサ(以下、「踏板」とも記載する。)を通じてタイヤによる押圧回数を計数することで、当該車両の車軸数を計測することができる。
【0005】
近年、有料道路の複数車線を走行する車両に対し、そのままの走行状態で課金可能なMLFF(マルチレーンフリーフロー)型の料金収受システムが運用されている。MLFF型の料金収受システムでは、複数車線を自由に走行する車両の各々の車軸数を計測する必要があるため、上述の踏板を複数車線の幅方向全体に渡って敷設する必要がある。
【0006】
料金所ゲート(単一車線)の車線幅は3.0~3.5メートル程度である。そのため、料金所ゲートに車種判別装置を適用する場合においては、単一品として製造された踏板一つを車線に敷設するだけで、車線幅方向全体をカバーすることができる。
【0007】
しかしながら、通常の複数車線道路に車種判別装置を適用する際には、踏板を10メートル以上もの長さとして作り込まなければならず、単一品として製造することは困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、MLFF型の料金収受システムを適用する方法の一つとして、単品として製造された踏板ユニットを複数用意し、これらを車線幅方向全体に渡って並べて配置することが考えられる。しかしながら、そのようにした場合、踏板ユニットと車種判別装置(コンピュータ)とを接続するための通信ケーブルを複数用意する必要があり、さらに、それらを複数車線の路面下で引き回さなければならないため、設置作業の負担が増大する。
【0010】
本開示の目的は、MLFF型の料金収受システムの適用にあたり、設置作業の負荷を軽減可能な踏板ユニット、車種判別システム、検知信号の送信方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示の一態様によれば、踏板ユニットは、踏板筐体と、前記踏板筐体に設けられた第1の信号接続端子及び第2の信号接続端子と、前記踏板筐体への押圧を検知する押圧検知センサと、前記第1の信号接続端子から、他の踏板ユニットで取得された検知信号である他ユニット検知信号を受信する受信部と、受信した前記他ユニット検知信号に対し、前記押圧検知センサによる押圧検知データを付加した検知信号である送信用検知信号を作成する信号作成部と、作成された前記送信用検知信号を、前記第2の信号接続端子から出力して送信する送信部と、を備える。
【0012】
本開示の一態様によれば、検知信号の送信方法は、踏板筐体と、前記踏板筐体に設けられた第1の信号接続端子及び第2の信号接続端子と、前記踏板筐体への押圧を検知する押圧検知センサと、を具備する踏板ユニットを用いて、前記第1の信号接続端子から、他の踏板ユニットで取得された検知信号である他ユニット検知信号を受信するステップと、受信した前記他ユニット検知信号に対し、前記押圧検知センサによる押圧検知データを付加した検知信号である送信用検知信号を作成するステップと、作成された前記送信用検知信号を、前記第2の信号接続端子から出力して送信するステップと、を有する。
【0013】
本開示の一態様によれば、プログラムは、踏板筐体と、前記踏板筐体に設けられた第1の信号接続端子及び第2の信号接続端子と、前記踏板筐体への押圧を検知する押圧検知センサと、を具備する踏板ユニットのコンピュータに、前記第1の信号接続端子から、他の踏板ユニットで取得された検知信号である他ユニット検知信号を受信するステップと、受信した前記他ユニット検知信号に対し、前記押圧検知センサによる押圧検知データを付加した検知信号である送信用検知信号を作成するステップと、作成された前記送信用検知信号を、前記第2の信号接続端子から出力して送信するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0014】
上述の各態様によれば、MLFF型の料金収受システムの適用にあたり、設置作業の負荷を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】第1の実施形態に係る車種判別システムの全体構成を示す図である。
【
図2】第1の実施形態に係る踏板ユニットの構造を示す図である。
【
図3】第1の実施形態に係る踏板ユニットの構造を示す図である。
【
図4】第1の実施形態に係る踏板ユニットの機能構成を示す図である。
【
図5】第1の実施形態に係る踏板ユニットの処理の流れを示す図である。
【
図6】第1の実施形態に係る踏板ユニットの処理の流れを示す図である。
【
図7】第1の実施形態に係る踏板ユニットの処理の流れを示す図である。
【
図8】第1の実施形態に係る最上流フラグ出力機構の構成を示す図である。
【
図9】第1の実施形態に係る最上流フラグ出力機構の構成を示す図である。
【
図10】第1の実施形態の第1変形例に係る最上流フラグ出力機構の構成を示す図である。
【
図11】第1の実施形態の第2変形例に係る最上流フラグ出力機構の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態に係る車種判別システムについて、
図1~
図9を参照しながら説明する。
【0017】
(車種判別システムの全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る料金収受システムの全体構成を示す図である。
図1に示す車種判別システム1は、MLFF型の電子式料金収受システムに用いられる車種判別システムであって、複数の車線Lからなる複数車線道路Uに適用される。車種判別システム1は、複数車線道路Uの各車線Lを自由に走行する車両の車軸数を計測し、その計測結果を基に各車両の車種区分を判別する。
【0018】
車種判別システム1は、車種判別装置10と、複数の踏板ユニット11と、車両検知器12とを備える。
【0019】
複数の踏板ユニット11は、互いに連結されながら複数車線道路Uの路面上に、車線幅方向(±Y方向)全体に渡って設置される。このように配置されることで、踏板ユニット11は、複数車線道路Uのいずれの車線Lを走行する車両に対しても押圧を検知可能となり、複数車線道路Uを走行する全ての車両の車軸数を計測することができる。
【0020】
車両検知器12は、ガントリによって支持されることで、各車線Lの上空に設けられる。車両検知器12は、例えば各車線Lの幅方向に検出光(レーザ)を走査可能とされたレーザスキャナ等であり、車線方向(±X方向)における所定の検知位置(踏板ユニット11が設置された位置)における車両の通過を検知可能とする。
【0021】
車種判別装置10は、踏板ユニット11および車両検知器12からの検知信号を受信して、各車線Lを走行する車両の車軸数を計測し、車種区分を判別する。具体的には、車種判別装置10は、ある車両検知器12にて車両の存在(通過)が検知されている間に、踏板ユニット11にて押圧が検知された回数を計数することで、通過した車両の車軸数を計測することができる。
【0022】
図1に示すように、複数車線道路Uの路側に設置された車種判別装置10は、最下流側(-Y方向側の端)に位置する踏板ユニット11との間で1本の通信ケーブルCAのみで接続されており、それ以外の踏板ユニット11との間では通信ケーブルなどで接続されていない。
【0023】
(踏板ユニットの構造)
図2、
図3は、第1の実施形態に係る踏板ユニットの構造を示す図である。
以下、
図2および
図3を参照しながら、第1の実施形態に係る踏板ユニット11の構造について説明する。
【0024】
図2に示すように、踏板ユニット11は、踏板筐体11Aと、信号接続端子C1(第1の信号接続端子)と、信号接続端子C2(第2の信号接続端子)と、を備えている。
また、図示を省略しているが、踏板筐体11Aの内部には、その延在方向(±Y方向)に複数の接点(押圧検知センサ、後述の「接点SE」)が配列されている。各接点は、踏板筐体11Aが上面からの押圧を受けた際に、その歪みに応じて電気的に接続された状態(ON状態)となる。車種判別装置10は、踏板筐体11A内に配列された各接点の状態(ON/OFF)を電気信号により判別することで、各踏板ユニット11の車線幅方向における押圧を受けた位置および範囲を検知することができる。
【0025】
信号接続端子C1は、踏板筐体11Aの左側(+Y方向側)の側面に設けられている。また、信号接続端子C2は、踏板筐体11Aの右側(-Y方向側)の側面に設けられている。
【0026】
複数の踏板ユニット11は、車種判別装置10に対し、デイジーチェーン状(数珠繋ぎ)に接続される。すなわち、信号接続端子C1は、自ユニットよりも左側(+Y方向側)に配置される踏板ユニット11の信号接続端子C2と接続される。また、信号接続端子C2は、自ユニットよりも右側(-Y方向側)に配置される踏板ユニット11の信号接続端子C1と接続される。
なお、以下の説明においては、車種判別装置10から離れる方向(+Y方向)にある踏板ユニット11をデイジーチェーン接続の「上流側」とも表記し、車種判別装置10に近い方向(-Y方向)にある踏板ユニット11をデイジーチェーン接続の「下流側」とも表記する。
【0027】
信号接続端子C1、C2の基端周りには、踏板筐体11Aの表面を凹形状に形成してなる凹部Dが設けられている。
【0028】
踏板ユニット11の複数車線道路U上に敷設された際の状態を、
図3を参照しながら説明する。
車線幅方向における不感帯(押圧を検知できない領域)を少しでも小さくするため、各踏板ユニット11は、
図3に示すように、互いの側面どうしが接するように、隙間なく敷設される。その際、各踏板ユニット11に設けられた凹部Dが、互いに接続された信号接続端子C1および信号接続端子C2の収容スペースとして機能する。また、信号接続端子C1、C2の周囲全体を互いの踏板筐体11Aで包み込む形となるため、雨水や粉塵などからも保護される。
【0029】
(踏板ユニットの機能構成)
図4は、第1の実施形態に係る踏板ユニットの機能構成を示す図である。
以下、
図4を参照しながら、第1の実施形態に係る踏板ユニット11の機能構成について説明する。
【0030】
図4に示すように、踏板ユニット11は、CPU110と、内部メモリ111と、信号接続端子C1、C2と、複数の接点SE(押圧検知センサ)と、ラッチ回路113と、最上流フラグ出力機構114とを備えている。
【0031】
CPU110は、予め用意されたプログラムに従って動作することで種々の機能を発揮するプロセッサである。CPU110の機能については後述する。
内部メモリ111は、いわゆる主記憶装置であって、他の踏板ユニット11から受信した情報などを一時的に記憶する。
信号接続端子C1、C2は、上述した通り、デイジーチェーン状に接続される他の踏板ユニット11との接続インタフェースである。
ラッチ回路113は、指令信号を受け付けた場合に、その時点における接点SEの押圧状態(ON/OFF)を一時保持する回路である。
【0032】
最上流フラグ出力機構114は、自ユニットが最上流に位置する踏板ユニット11か否かを示す最上流フラグを出力する。最上流フラグ出力機構114の具体的態様については後述する。
【0033】
次に、CPU110の機能について説明する。
CPU110は、所定のプログラムに従って動作することで、受信部1101、信号作成部1102、送信部1103及び判定部1104としての機能を発揮する。
【0034】
受信部1101は、信号接続端子C1から、上流側の他の踏板ユニット11で取得された検知信号(他ユニット検知信号)を受信する。
信号作成部1102は、受信部1101にて受信した他ユニット検知信号に対し、自身の接点SE(押圧検知センサ)による押圧検知データを付加した検知信号(送信用検知信号)を作成する。
送信部1103は、信号作成部1102にて作成された送信用検知信号を、信号接続端子C2から出力して下流側の踏板ユニット11に向けて送信する。
判定部1104は、最上流フラグ出力機構114の出力に応じて、自ユニットが、デイジーチェーン状に接続される複数の踏板ユニット11のうちの最上流に位置する最上流ユニットであるか否かを判定する。
【0035】
(踏板ユニットの処理フロー)
図5~
図7は、第1の実施形態に係る踏板ユニットの処理の流れを示す図である。
図5に示す処理フローは、接続される全ての踏板ユニット11において並列して繰り返し実行される。
【0036】
まず踏板ユニット11の受信部1101は、車種判別装置10または下流側の踏板ユニット11から転送された開始信号を受信するとともに、同信号を上流側の踏板ユニット11に転送する(ステップS01)。ここで「開始信号」とは、各踏板ユニット11が押圧検知信号を取得するためのトリガとなる信号であって、車種判別装置10から一定周期で発信される。そして、デイジーチェーン接続の上流側に向けて次々に転送されることで、各踏板ユニット11は一斉に開始信号を受信する。
【0037】
開始信号を受信した踏板ユニット11は、ラッチ回路113を通じて開始信号を受け付けたタイミングでの各接点SEのON/OFFの状態をラッチ(保持)する(ステップS02)。
【0038】
次に、踏板ユニット11の判定部1104は、自ユニットが「最上流踏板」であるか否かを判定する(ステップS03)。
【0039】
以下、踏板ユニット11が「最上流踏板」である場合(ステップS03;YES)の処理について、
図5のステップS04~S06および
図6を参照しながら説明する。
【0040】
「最上流踏板」である踏板ユニット11の信号作成部1102は、まず、内部メモリ111から、予め用意されているヘッダ初期値HIを読み出す(ステップS04)。ここで、
図6に示すように、ヘッダ初期値HIは、例えば、“0”の数値を示す情報(00000000)として記録されている。
また、信号作成部1102は、
図6に示すように、判定部1104が出力する最上流フラグが“1”(つまり、自ユニットが最上流踏板であることを示す情報)であることに基づき、内部メモリ111に格納されたヘッダ初期値HIを選択する。
【0041】
次に、信号作成部1102は、ヘッダ初期値HIの情報をインクリメント(1を加算)して、送信用検知信号DSのヘッダ部DS_Hとして付加する(ステップS05)。
図6に示すように、ヘッダ初期値HIがインクリメントされた結果、送信用検知信号DSのヘッダ部DS_Hには、“1”の数値を示す情報(00000001)が格納される。
【0042】
次に、信号作成部1102は、ステップS02でラッチ回路113に保持された押圧検知信号DLを取得し、送信用検知信号DSのデータ部DS_Dとして付加する(ステップS06)。
図6に示すように、押圧検知信号DLは、接点SEのON/OFFのそれぞれの状態を“0”、“1”の数値で表したものであって、接点SEの個数に等しいデータ長(ビット数)となる。例えば、100個の接点SEが配列されている場合、押圧検知信号DLは、100ビットの情報となる。
【0043】
以上のようにして、「最上流踏板」である踏板ユニット11にて、ヘッダ部DS_Hおよびデータ部DS_Dからなる送信用検知信号DSが作成される。踏板ユニット11の送信部1103は、このように作成された送信用検知信号DSを、下流の踏板ユニット11に向けて送信する(ステップS07)。
【0044】
次に、踏板ユニット11が「最上流踏板」でない場合(ステップS03;NO)の処理について、
図5のステップS08~S13および
図7を参照しながら説明する。ここで、
図7は、例として、「最上流踏板」である踏板ユニット11(
図6)から送信用検知信号DSを受信した踏板ユニット11(つまり、最上流から2番目の踏板ユニット11)の処理の流れを示している。
【0045】
「最上流踏板」ではない踏板ユニット11の受信部1101は、信号接続端子C1を通じて上流の踏板ユニット11から送信されてくる検知信号を待ち受ける(ステップS08)。ここで、
図7に示す他ユニット検知信号DRは、この踏板ユニット11が、上流の踏板ユニット11から受信する検知信号であって、この例では
図6に示した送信用検知信号DSと同一の検知信号である。
以下、他ユニット検知信号DRのヘッダ部を「ヘッダ部DR_H」、他ユニット検知信号DRのデータ部を「データ部DR_D」と表記して説明する。
【0046】
受信部1101は、信号接続端子C1から信号を受け付けたことを検知すると、予め定められたデータ長の情報をヘッダ部DR_Hとして識別し、これを保持する(ステップS09)。
【0047】
続いて、受信部1101は、ヘッダ部DR_Hに続く情報(データ部DR_D)を内部メモリ111の予め定められた領域(バッファB)に逐次記録する(ステップS10)。この踏板ユニット11の立場からは、この時点では、既にヘッダ部DR_Hを受信済みであるから、受信部1101は、当該ヘッダ部DR_Hの情報に応じたデータ長のデータ部DR_DをバッファBに記録する。
【0048】
次に、信号作成部1102は、ヘッダ部DR_Hの情報をインクリメントして、送信用検知信号DSのヘッダ部DS_Hとして付加する(ステップS11)。
図7に示すように、ヘッダ部DR_Hがインクリメントされた結果、送信用検知信号DSのヘッダ部DS_Hには、“2”の数値を示す情報(00000010)が格納される。
【0049】
次に、信号作成部1102は、ヘッダ部DR_Hが示す個数に応じたデータ長をバッファBから読み出して、送信用検知信号DSのデータ部DS_Dに付加する(ステップS12)。
図7に示す例では、ヘッダ部DR_Hが示す数値は“1”であることから、信号作成部1102は、“1個”の踏板ユニット11に応じたデータ長(例えば、100ビット)の情報をバッファBから読み出す。
【0050】
次に、信号作成部1102は、ステップS02でラッチ回路113に保持された押圧検知信号DLを取得し、ステップS12で読み出した情報の最下位ビットに続く形で、データ部DS_Dとして付加する(ステップS13)。この結果、この踏板ユニット11が作成した送信用検知信号DSのデータ部DS_Dは、2個分の踏板ユニット11のデータ長(例えば、200ビット)となる。
【0051】
以上のようにして、「最上流踏板」ではない踏板ユニット11にて、ヘッダ部DS_Hおよびデータ部DS_Dからなる送信用検知信号DSが作成される。踏板ユニット11の送信部1103は、このように作成された送信用検知信号DSを、下流の踏板ユニット11に向けて送信する(ステップS07)。
【0052】
この踏板ユニット11が送信する送信用検知信号DSは、更に下流側に位置する踏板ユニット11にて、「他ユニット検知信号DR」として受信される。そして、下流側に位置する各踏板ユニット11の各々で、
図5に示すステップS08~S13の処理が実行されることにより、送信用検知信号DSに、各踏板ユニット11で取得された押圧検知データDLが付加されていく。これにより、車種判別装置10は、最下流の踏板ユニット11から、全ての踏板ユニット11にて取得された押圧検知データDLを含む検知信号を受信する。
【0053】
(最上流フラグ出力機構の構成)
図8は、第1の実施形態に係る最上流フラグ出力機構の構成を示す図である。
図8に示すように、「最上流踏板」とされる踏板ユニット11には、最上流フラグ出力機構114として、防水キャップCPが取り付けられる。防水キャップCPは、踏板筐体11Aの凹部Dの全体を覆うように取り付けられ、信号接続端子C1が雨水等に晒されることを防ぐ。また、防水キャップCPは、信号接続端子C1を電気的に短絡する短絡回路CSを有している。これにより、防水キャップCPの装着に際し、信号接続端子C1が短絡される。
信号接続端子C1が短絡されていると、フォトカプラの一次側には何らの電圧が印加されないため、踏板ユニット11の受信信号のレベル(フォトカプラPの二次側の出力レベル)はハイレベル(Vcc)を維持する。踏板ユニット11の判定部1104は、受信信号のレベル(フォトカプラPの二次側の出力レベル)がハイレベル(Vcc)となっていることをもって、自ユニットが「最上流踏板である」と判定する。
【0054】
一方、
図9に示すように、「最上流踏板」とはしない踏板ユニット11の信号接続端子C1には、上流側の踏板ユニット11の信号接続端子C2が接続される。この場合、下流側の踏板ユニット11の信号接続端子C1には、上流側の踏板ユニット11からの電圧Vccが印加されることとなる。ここで、各踏板ユニット11には、信号接続端子C2から送信用検知信号DSを送信するためのオープンドレイン回路として、トランジスタTが設けられている。このトランジスタTは、送信用検知信号DSを送信しない時間帯においては常時ONとされる。
信号接続端子C1にVccが印加されていると、フォトカプラPの一次側に電圧Vccが印加され、二次側のトランジスタがONする。これにより、下流側の踏板ユニット11の受信信号のレベル(フォトカプラPの二次側の出力レベル)はローレベル(GND)を維持する。踏板ユニット11の判定部1104は、受信信号のレベル(フォトカプラPの二次側の出力レベル)がローレベル(GND)となっていることをもって、自ユニットが「最上流踏板ではない」と判定する。
【0055】
なお、各踏板ユニット11は、車種判別装置10からの「開始信号」を受信したタイミングで、信号接続端子C2から送信信号(送信用検知信号DS)を送信し、その下流側の踏板ユニット11は、当該送信信号に応じた受信信号(他ユニット検知信号DR)を受信することとなる。そのため、上述した、自ユニットが「最上流踏板であるか否か」の判定処理は、車種判別装置10からの「開始信号」がアサートされた時点での、信号出力端子C1からの受信信号のレベルを取り込むことで、判別可能となる。
【0056】
(作用、効果)
以上の通り、第1の実施形態に係る踏板ユニット11は、踏板筐体11Aと、踏板筐体11Aに設けられた信号接続端子C1及び信号接続端子C2と、踏板筐体11Aへの押圧を検知する接点SE(押圧検知センサ)と、信号接続端子C1から、他の踏板ユニットで取得された検知信号である他ユニット検知信号DRを受信する受信部1101と、受信した他ユニット検知信号DRに対し、接点SEによる押圧検知データDLを付加した検知信号である送信用検知信号DSを作成する信号作成部1102と、作成された送信用検知信号DSを、信号接続端子C2から出力して送信する送信部1103と、を備える。
【0057】
このような構成とすることで、各踏板ユニット11をデイジーチェーン状に接続しながらも、各踏板ユニット11で取得された全ての押圧検知信号が一体化された情報が車種判別装置10に送信されることとなる。したがって、引き回さなければならない通信ケーブルCA(
図1)を最小化することができるので、MLFF型の料金収受システムの適用にあたり、設置作業の負荷を軽減することができる。
【0058】
<変形例>
次に、第1の実施形態の変形例に係る車種判別システムについて、
図10、
図11を参照しながら説明する。
【0059】
(第1変形例に係る最上流フラグ出力機構の構成)
図10は、第1の実施形態の第1変形例に係る最上流フラグ出力機構の構成を示す図である。
図10に示すように、第1変形例に係る最上流フラグ出力機構114は、踏板筐体11Aに設けられた穴部Hと、穴部Hの最奥に設けられた押下式のスイッチSWを有してなる。
【0060】
図10に示すように、「最上流踏板」とされる踏板ユニット11の穴部Hには、棒部材Rが挿入されスイッチSWが押された状態となる。スイッチSWを雨水等から保護するため、棒部材Rは、穴部Hを完全に密閉可能な径とされているのが好ましい。なお、棒部材Rと穴部Hとの隙間をシール材で埋める加工を行ってもよい。踏板ユニット11の判定部1104は、スイッチSWが押下されていることをもって、自ユニットが「最上流踏板である」と判定する。
【0061】
一方、「最上流踏板」とはしない踏板ユニット11の穴部Hには棒部材Rを挿入しないものとする。踏板ユニット11の判定部1104は、スイッチSWが押下されていないことをもって、自ユニットが「最上流踏板ではない」と判定する。
なお、スイッチSWを雨水等から保護する目的で、「最上流踏板」とはしない踏板ユニット11の穴部Hにも棒部材を挿入することとしてもよい。ただし、この場合に用いる棒部材は、棒部材Rよりも長さが短いものとされ、穴部Hに挿入してもスイッチSWが押下されない程度の長さに調整されているものとする。
【0062】
(第2変形例に係る最上流フラグ出力機構の構成)
図11は、第1の実施形態の第2変形例に係る最上流フラグ出力機構の構成を示す図である。
図11に示すように、第2変形例に係る最上流フラグ出力機構114は、踏板筐体11Aに設けられた穴部Hと、穴部Hの周囲を巻くように構成されたコイルCO1、CO2とを有してなる。コイルCO1、CO2は、踏板筐体11Aのカバーの内側に配されるため、当該コイルCO1、CO2が雨水等に晒されることはない。
コイルCO1は、所定の電圧が印加された励磁コイルとなり、コイルCO2は、当該電圧を検出するための検出用コイルとなる。
【0063】
図11に示すように、「最上流踏板」とされる踏板ユニット11の穴部Hには、磁性材料からなる棒部材RMが挿入される。これにより、コイルCO1とコイルCO2との間の相互インダクタンスが高まり、コイルCO2(検出用コイル)から検出される電圧が上昇する。踏板ユニット11の判定部1104は、コイルCO2から検出される電圧が高い(判定閾値以上である)ことをもって、自ユニットが「最上流踏板である」と判定する。
【0064】
一方、「最上流踏板」とはしない踏板ユニット11の穴部Hには棒部材RMを挿入しないものとする。これにより、コイルCO1とコイルCO2との間の相互インダクタンスが低い状態が維持されるので、コイルCO2(検出用コイル)から検出される電圧は低いままとなる。踏板ユニット11の判定部1104は、コイルCO2から検出される電圧が低い(判定閾値未満である)ことをもって、自ユニットが「最上流踏板ではない」と判定する。
なお、この変形例においては、コイルCO1、CO2などの電気系部材は、踏板筐体11Aのカバーによって完全に密閉された状態である。したがって、作業者は、「最上流踏板」とはしない踏板ユニット11の最上流フラグ出力機構114に対し、雨水等から保護するための処置をしなくともよい。
【0065】
上述の実施形態においては、踏板ユニット11のCPU110が実行する各種処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって上記各種処理が行われる。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
【0066】
上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。更に、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0067】
また、上述の実施形態においては、各踏板ユニット11は、内部にCPU110を具備し、当該CPU110がプログラムに従って上記処理を実行するものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。例えば、他の実施形態に係る踏板ユニット11は、上記の各処理を、ハードウェアのみで実現することとしてもよいし、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのカスタムLSIで実現することとしてもよい。
【0068】
以上のとおり、本開示に係るいくつかの実施形態を説明したが、これら全ての実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0069】
<付記>
各実施形態に記載の踏板ユニット、車種判別システム、検知信号の送信方法およびプログラムは、例えば以下のように把握される。
【0070】
(1)第1の態様において、踏板ユニット11は、踏板筐体(11A)と、前記踏板筐体に設けられた第1の信号接続端子(C1)及び第2の信号接続端子(C2)と、前記踏板筐体への押圧を検知する押圧検知センサ(SE)と、前記第1の信号接続端子から、他の踏板ユニットで取得された検知信号である他ユニット検知信号(DR)を受信する受信部(1101)と、受信した前記他ユニット検知信号に対し、前記押圧検知センサによる押圧検知データ(DL)を付加した検知信号である送信用検知信号(DS)を作成する信号作成部1102と、作成された前記送信用検知信号を、前記第2の信号接続端子から出力して送信する送信部(1103)と、を備える。
【0071】
(2)第2の態様において、前記検知信号は、ヘッダ部(DR_H、DS_H)とデータ部(DR_D、DS_D)とからなり、前記ヘッダ部は、前記データ部に含まれる、各踏板ユニットで取得された前記押圧検知データの個数を示す。前記信号作成部は、受信した前記他ユニット検知信号から前記データ部を、前記ヘッダ部に示される個数に応じたデータ長で読み出すとともに、当該読み出したデータ部の最下位ビットに前記押圧検知センサによる押圧検知データを続けて付加し、更に、前記ヘッダ部をインクリメントして前記送信用検知信号を作成する。
【0072】
(3)第3の態様において、前記踏板ユニットは、自ユニットが、デイジーチェーン状に接続される複数の踏板ユニットのうちの最上流に位置する最上流ユニットであるか否かを判定する判定部1104をさらに備える。前記信号作成部は、自ユニットが前記最上流ユニットである場合、前記データ部に、前記押圧検知センサによる押圧検知データのみを含む送信用検知信号を作成する。
【0073】
(4)第4の態様において、前記判定部は、前記第1の信号接続端子が短絡されているか否かの検出結果に応じて、自ユニットが前記最上流ユニットであるか否かを判定する。
【0074】
(5)第5の態様において、前記第1の信号接続端子は、前記踏板筐体の一方側の側面に設けられ、前記第2の信号接続端子は、前記踏板筐体の他方側の側面に設けられている。
【0075】
(6)第6の態様において、車種判別システム(1)は、上述の踏板ユニットであってデイジーチェーン状に接続された複数の前記踏板ユニットと、前記踏板ユニットのうちの最下流に位置する踏板ユニットから検知信号を受信し、当該検知信号に基づいて、走行する車両の車種区分を判別する車種判別装置と、を備える。
【0076】
(7)第7の態様において、検知信号の送信方法は、踏板筐体と、前記踏板筐体に設けられた第1の信号接続端子及び第2の信号接続端子と、前記踏板筐体への押圧を検知する押圧検知センサと、を具備する踏板ユニットを用いて、前記第1の信号接続端子から、他の踏板ユニットで取得された検知信号である他ユニット検知信号を受信するステップと、受信した前記他ユニット検知信号に対し、前記押圧検知センサによる押圧検知データを付加した検知信号である送信用検知信号を作成するステップと、作成された前記送信用検知信号を、前記第2の信号接続端子から出力して送信するステップと、を有する。
【0077】
(8)第8の態様において、プログラムは、踏板筐体と、前記踏板筐体に設けられた第1の信号接続端子及び第2の信号接続端子と、前記踏板筐体への押圧を検知する押圧検知センサと、を具備する踏板ユニットのコンピュータに、前記第1の信号接続端子から、他の踏板ユニットで取得された検知信号である他ユニット検知信号を受信するステップと、受信した前記他ユニット検知信号に対し、前記押圧検知センサによる押圧検知データを付加した検知信号である送信用検知信号を作成するステップと、作成された前記送信用検知信号を、前記第2の信号接続端子から出力して送信するステップと、を実行させる。
【符号の説明】
【0078】
1 車種判別システム
10 車種判別装置
11 踏板ユニット
110 CPU
1101 受信部
1102 信号作成部
1103 送信部
1104 判定部
111 内部メモリ
113 ラッチ回路
114 最上流フラグ出力機構