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特許7570464マルチセルスケジューリングの処理方法、およびユーザー機器
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-10
(45)【発行日】2024-10-21
(54)【発明の名称】マルチセルスケジューリングの処理方法、およびユーザー機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/232 20230101AFI20241011BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20241011BHJP
   H04W 72/563 20230101ALI20241011BHJP
   H04W 76/15 20180101ALI20241011BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/1268
H04W72/563
H04W76/15
【請求項の数】 33
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023098156
(22)【出願日】2023-06-14
(65)【公開番号】P2024000982
(43)【公開日】2024-01-09
【審査請求日】2023-07-31
(31)【優先権主張番号】63/353,849
(32)【優先日】2022-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】509024640
【氏名又は名称】エイサー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ACER INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100204490
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 葉子
(72)【発明者】
【氏名】李 建民
(72)【発明者】
【氏名】羅 立中
(72)【発明者】
【氏名】陳 仁賢
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2022/0086894(US,A1)
【文献】国際公開第2022/066599(WO,A1)
【文献】CATT,R1-2203448: Discussion on multi-cell PUSCH/PDSCH scheduling with a singleDCI,R1-2203448: 3GPP TSG RAN WG1 #109-e, e-Meeting, May 9th - 20th, 2022,3GPP,2022年04月29日
【文献】Intel,R1-2204816: Discussion on Multi-cell scheduling with a single DCI,R1-2204816: 3GPP TSG RAN WG1 #109-e, e-Meeting, May 9th - 20th ,2022,3GPP,2022年04月29日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によって使用されるマルチセルスケジューリングの処理方法であって、
第1サービングセルからダウンリンク制御情報(DCI)を受信することと、
前記DCIに基づいて、サービングセルの第1セットから複数のスケジュールされたセルを決定し、前記DCIが、前記複数のスケジュールされたセル上でそれぞれ複数のPUSCHをスケジューリングするように構成されることと、
前記DCIに基づいて、前記複数のスケジュールされたセルのうちの少なくとも1つにおいてそれぞれ前記PUSCHのうちの少なくとも1つを送信することと、
を含み、
アップリンク共有チャネル(UL-SCH)インジケータフィールドが前記DCIにおいてゼロを示したとき、前記スケジュールされたセルの中で最も低いセルIDを有するサービングセル上でUL-SCHを送信するのを無効にする方法。
【請求項2】
前記PUSCHが、複数のULスロットまたは1つのULスロットにおいて送信される請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記PUSCHのそれぞれに対応するサブキャリア間隔(SCS)が、参照SCSと同一である請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記参照SCSが、前記DCIを送信するPDCCHに対応するSCSである請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記PUSCHのうちの1つに対応するSCSが参照SCSと異なる場合、前記PUSCHのうちの前記1つを前記複数のスケジュールされたセルのうちの1つにおいて送信しないと決定することをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記DCIが、第1指示を含み、前記方法が、さらに、
前記DCIにおける前記第1指示に基づいて、サービングセルの複数のセットから前記サービングセルの第1セットを決定することを含み、前記サービングセルのセットのそれぞれが、複数のサービングセルを含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記DCIが、第2指示を含み、前記DCIに基づいて前記サービングセルの第1セットから前記複数のスケジュールされたセルを決定する前記ステップが、
前記DCIにおける前記第2指示に基づいて、前記サービングセルの第1セットから前記複数のスケジュールされたセルを決定し、前記サービングセルの第1セットが、複数のサービングセルを含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記DCIに基づいて前記サービングセルの第1セットから前記複数のスケジュールされたセルを決定する前記ステップが、
前記DCIにおける前記サービングセルの周波数領域リソース割り当て(FDRA)フィールドが所定のパターンに適合すると、それに反応して、前記複数のスケジュールされたセルから除外されるサービングセルを決定することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記DCIの優先度インデックスフィールドに基づいて、前記スケジュールされたセルのうちの1つにおいて送信された前記PUSCHのうちの1つの優先度インデックスを決定することをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記スケジュールされたセル上で送信された全ての前記PUSCHの複数の優先度インデックスが同一である請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記スケジュールされたセルのうちの前記1つが上位層構成で構成されている場合、前記DCIの優先度インデックスフィールドに基づいて、前記スケジュールされたセルのうちの1つにおいて送信された前記PUSCHのうちの1つの優先度インデックスを決定することをさらに含み、前記上位層構成が、前記スケジュールされたセルのうちの前記1つが異なる優先度インデックスを有するPUSCHをサポートするかどうかを示すように構成された請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記スケジュールされたセルのうちの前記1つが上位層構成で構成されていない場合、固定された優先度インデックスとして前記スケジュールされたセルのうちの1つにおいて送信された前記PUSCHのうちの1つの優先度インデックスを決定することをさらに含み、前記上位層構成が、前記スケジュールされたセルのうちの前記1つが異なる優先度インデックスを有するPUSCHをサポートするかどうかを示すように構成された請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記PUSCHのうちの前記少なくとも1つの少なくとも1つの第1PUSCH上で少なくとも1つのUCIを多重化することをさらに含み、前記少なくとも1つのUCIが、HARQ-ACK、周期的CSI、および非周期的CSIのうちの少なくとも1つを含む請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つのUCIが、前記非周期的CSIを含み、前記非周期的CSIが、前記少なくとも1つの第1PUSCH上で多重化され、前記非周期的CSIが、前記DCIによってトリガーされる請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記非周期的CSIを有する前記少なくとも1つの第1PUSCHが、所定のULスロットにおいて送信され、前記所定のULスロットが、前記PUSCHのULスロットのうちの1つであり、前記所定のULスロットが、前記PUSCHの前記ULスロットの中で最も早いULスロット、前記PUSCHの前記ULスロットの中で最も遅いULスロット、または前記非周期的CSIのタイミング制限を満たすULスロットを含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記非周期的CSIを有する前記少なくとも1つの第1PUSCHが、前記スケジュールされたセルの中で最も低いセルIDを有する第1スケジュールされたセル上で送信され、前記スケジュールされたセルが、前記所定のULスロットにおいて前記PUSCHをそれぞれ送信するように構成された請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記非周期的CSIを有する前記少なくとも1つの第1PUSCHが、前記スケジュールされたセルの中で最も低いセルIDを有する第1スケジュールされたセル上で送信される請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの第1PUSCHが、少なくとも1つのPUCCHと重複して、時間領域内で前記少なくとも1つのUCIを送信し、前記少なくとも1つの第1PUSCHが、前記スケジュールされたセルの中で最も低いセルIDを有する第1スケジュールされたセルにおいて送信される請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記少なくとも1つのUCIが、前記HARQ-ACKまたは前記周期的CSIである請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの第1PUSCH上で前記少なくとも1つのUCIを多重化する前記ステップが、
前記少なくとも1つの第1PUSCHのうちの第2PUSCHにおいて前記少なくとも1つのUCIのうちの第1UCIタイプを有する第1UCIを多重化することと、
前記少なくとも1つの第1PUSCHのうちの第3PUSCHにおいて前記少なくとも1つのUCIのうちの第2UCIタイプを有する第2UCIを多重化することと、
を含み、前記第2PUSCHが、前記第3PUSCHとは異なる請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記少なくとも1つの第1PUSCH上で前記少なくとも1つのUCIを多重化する前記ステップが、
前記少なくとも1つの第1PUSCHのうちの第2PUSCHにおいて前記少なくとも1つのUCIのうちの第1UCIタイプを有する第1UCIを多重化することと、
前記少なくとも1つの第1PUSCHのうちの第3PUSCHにおいて前記少なくとも1つのUCIのうちの第2UCIタイプを有する第2UCIを多重化することと、
を含み、前記第2UCIの符号化率がしきい値以下である場合、前記第2PUSCHが、前記第3PUSCHと同一であり、前記第2UCIの前記符号化率が前記しきい値より高い場合、前記第2PUSCHが、前記第3PUSCHとは異なる請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記少なくとも1つの第1PUSCH上で前記少なくとも1つのUCIを多重化する前記ステップが、
前記少なくとも1つの第1PUSCHのうちの第2PUSCHにおいて前記少なくとも1つのUCIのうちの第1UCIタイプを有する第1UCIを多重化することと、
第2UCIの符号化率に基づいて、前記少なくとも1つのUCIのうちの第2UCIタイプを有する前記第2UCIをドロップすることと、
を含む請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記DCI内のDAIが、前記PUSCHのうちの少なくとも1つの第1PUSCHに適用され、少なくとも1つのHARQ-ACKが、それぞれ前記少なくとも1つの第1PUSCHにおいて多重化される請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記少なくとも1つの第1PUSCHが、複数の異なるスロットにおいて送信される請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記DCIにおけるベータ_オフセットインジケータが、前記PUSCHのうちの少なくとも1つの第1PUSCHに適用され、少なくとも1つのUCIが、それぞれ前記少なくとも1つの第1PUSCHにおいて多重化される請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記DCIが、SP-CSI-RNTIによってスクランブルされない、または前記DCIが、前記スケジュールされたセルのうちの1つにおいてSP CSI報告をアクティブ化しないように構成された請求項1に記載の方法。
【請求項27】
前記DCIによってスケジューリングされる前記PUSCHの最大数が、上位層構成によって構成された請求項1に記載の方法。
【請求項28】
前記DCIによってスケジューリングされる前記PUSCHの最小数が、1である請求項1に記載の方法。
【請求項29】
前記DCIが、少なくとも1つの単一のDCIフィールドを含み、前記少なくとも1つの単一のDCIフィールドが、前記スケジュールされたセルのうちの前記少なくとも1つに対応する請求項1に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも1つの単一のDCIフィールドが、前記DCIのDCIフォーマットに対する識別子フィールド、TDRAフィールド、仮想リソースブロック(VRB)-PRBマッピングフィールド、SRS要求フィールド、SRSオフセットインジケータフィールド、チャネル状態情報(CSI)要求フィールド、ベータオフセットインジケータフィールド、UL共有チャネル(UL-SCH)インジケータフィールド、優先度インジケータフィールド、DMRSシーケンス初期化フィールド、オープンループ電力制御パラメータ設定インジケータフィールド、UL/補助アップリンク(UL/SUL)インジケータフィールド、TPCコマンドフィールド、ダウンリンク割り当てインデックスフィールド、セカンダリーセル(Scell)休止状態指示フィールド、最小適用可能スケジューリングオフセットインジケータフィールド、PDCCH監視適応指示フィールド、アンテナポートフィールド、SRSリソースインジケータフィールド、またはTPMIフィールドのうちの少なくとも1つを含む請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記DCIが、複数のDCIフィールドセットを含み、前記複数のDCIフィールドセットが、それぞれ前記複数のスケジュールされたセルに対応する請求項1に記載の方法。
【請求項32】
前記複数のDCIフィールドセットのそれぞれが、FDRAフィールド、アンテナポートフィールド、変調および符号化方式フィールド、サウンディング参照信号(SRS)リソースインジケータフィールド、プリコーディング情報およびレイヤ数(TPMI)フィールド、ハイブリッド自動繰り返し要求(HARQ)プロセス番号フィールド、送信電力制御(TPC)コマンドフィールド、新規データインジケータ(NDI)フィールド、冗長度バージョン(RV)フィールド、または位相追跡参照信号-復調参照信号(PTRS-DMRS)関連フィールドのうちの少なくとも1つを含む請求項31に記載の方法。
【請求項33】
トランシーバーと、
前記トランシーバーに接続され、
第1サービングセルからダウンリンク制御情報(DCI)を受信することと、
前記DCIに基づいて、サービングセルの第1セットから複数のスケジュールされたセルを決定し、前記DCIが、前記複数のスケジュールされたセル上でそれぞれ複数のPUSCHをスケジューリングするように構成されることと、
前記DCIに基づいて、前記複数のスケジュールされたセルのうちの少なくとも1つにおいてそれぞれ前記PUSCHのうちの少なくとも1つを送信することと、
を少なくとも行うように構成されたプロセッサと、
を含み、
アップリンク共有チャネル(UL-SCH)インジケータフィールドが前記DCIにおいてゼロを示したとき、前記スケジュールされたセルの中で最も低いセルIDを有するサービングセル上でUL-SCHを送信するのを無効にするユーザ機器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチセルスケジューリングの処理方法、ユーザー機器、および基地局に関するものである。
【背景技術】
【0002】
第3世代グローバルパートナーシッププロジェクト(third generation global partnership project, 3GPP)は、新無線(new radio, NR)として知られる5G無線アクセス技術を開発している。5G NRは、遅延、信頼性、セキュリティ、スケーラビリティ(例えば、モノのインターネット(Internet of Things, IoT)による)、およびその他の要件に関連する新しい要件を満たすためのさまざまな使用シナリオに対応することを目的としている。5G NRには、高度化されたモバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband, eMBB)、大規模マシンタイプコミュニケーション(machine type communication, mMTC)、および超高信頼性低遅延通信(ultra-reliable low-latency communication, URLLC)に関連するサービスが含まれる。しかしながら、5G NR技術において、依然としてさらなる多重アクセスの改善が求められている。これらの改善は、他の多重アクセス技術やこれらの技術を採用する通信標準にも適用可能である。
【0003】
将来の無線通信システム、例えば、5G NRシステムにおいて、ユーザー機器(user equipment, UE)は、複数のセルを介して基地局(base station, BS)と通信することができる。したがって、ダウンリンク制御情報(downlink control information, DCI)は、複数のセルに対する制御情報およびスケジューリング情報を搬送する必要がある。しかしながら、DCIのペイロードサイズには限度がある。つまり、DCIをいかにしてクロスセルスケジューリングに効率的に適用するかが、重要な課題となっている。また、5G NRシステムの現行の仕様において、複数のセルをスケジューリングするDCIに基づいてアップリンク制御情報(uplink control information, UCI)を送信する方法は、まだ具体的に明示されていない。しかし、そのような仕様が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
将来の無線通信システムにおいて、限られたペイロードサイズのDCIによってマルチセルスケジューリングをスケジューリングする必要がある。したがって、本発明は、マルチセルスケジューリングの処理方法、ユーザー機器、および基地局に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
例示的実施形態の1つにおいて、本発明は、UEによって使用されるマルチセルスケジューリングの処理方法に関するものであり、この方法は、第1サービングセルからDCIを受信することと、DCIに基づいて、サービングセルの第1セットから複数のスケジュールされたセル(scheduled cell)を決定し、DCIが、複数のスケジュールされたセル上でそれぞれ複数の物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel, PUSCH)をスケジューリングするように構成されることと、DCIに基づいて、複数のスケジュールされたセルのうちの少なくとも1つにおいてそれぞれPUSCHのうちの少なくとも1つを送信することと、を含むが、本発明はこれに限定されない。
【0006】
例示的実施形態の1つにおいて、本発明は、UEに関するものであり、トランシーバと、トランシーバに結合され、トランシーバを介して、第1サービングセルからDCIを受信することと、DCIに基づいて、サービングセルの第1セットから複数のスケジュールされたセルを決定し、DCIが、複数のスケジュールされたセル上でそれぞれ複数のPUSCHをスケジューリングするように構成されることと、トランシーバを介して、DCIに基づいて、複数のスケジュールされたセルのうちの少なくとも1つにおいてそれぞれPUSCHのうちの少なくとも1つを送信することと、を行うように構成されたプロセッサと、を含むが、本発明はこれに限定されない。
【0007】
例示的実施形態の1つにおいて、本発明は、BSによって使用されるマルチセルスケジューリングの処理方法に関するものであり、この方法は、第1サービングセルによってDCIを送信し、DCIが、複数のスケジュールされたセル上でそれぞれ複数のPUSCHをスケジューリングするように構成されることと、DCIに基づいて、複数のスケジュールされたセルのうちの少なくとも1つにおいてそれぞれPUSCHのうちの少なくとも1つを受信することと、を含むが、本発明はこれに限定されない。
【0008】
例示的実施形態の1つにおいて、本発明は、BSに関するものであり、トランシーバと、トランシーバに結合され、トランシーバを介して、第1サービングセルによってDCIを送信し、DCIが、複数のスケジュールされたセル上でそれぞれ複数のPUSCHをスケジューリングするように構成されることと、トランシーバを介して、DCIに基づいて、複数のスケジュールされたセルのうちの少なくとも1つにおいてそれぞれPUSCHのうちの少なくとも1つを受信することと、を行うように構成されたプロセッサと、を含むが、本発明はこれに限定されない。
【発明の効果】
【0009】
以上のように、UEは、DCIに基づいて、サービングセルの第1セットから複数のスケジュールされたセルを決定し、DCIに基づいて、複数のスケジュールされたセルのうちの少なくとも1つにおいてPUSCHを送信することができる。したがって、通信システム内で複数のセルをスケジューリングするDCIをより効率的にすることができる。
【0010】
しかしながら、この要約は、本発明のすべての態様および実施形態を含んでいなくてもよく、そのため、いかなる方法でも制限または限定を意味するものではないということを理解すべきである。また、本発明は、当業者にとって明らかな改善および変更を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
添付の図面は、本発明の原理をさらに理解するために含まれており、本明細書に組み込まれ、かつその一部を構成するものである。図面は、本発明の実施形態を例示しており、説明とともに、本発明の原理を説明する役割を果たしている。
【0012】
図1】本発明の1つの例示的実施形態に係る無線通信システムを示す概略図である。
図2】本発明の1つの実施形態に係るマルチセルスケジューリングの処理方法のフローチャートである。
図3】本発明の1つの例示的実施形態に係るマルチセルスケジューリングを示す概略図である。
図4】本発明の1つの例示的実施形態に係るマルチセルスケジューリングを示す概略図である。
図5】本発明の1つの例示的実施形態に係るPUSCHに対するセル指示を示す概略図である。
図6】本発明の1つの例示的実施形態に係るインジケータを使用することによるPUSCHに対するセル指示を示す概略図である。
図7】本発明の1つの実施形態に係るマルチセルスケジューリングの処理方法のフローチャートである。
図8】本発明の1つの例示的実施形態に係るDCIのTDRAフィールドに基づいてPUSCHの優先度インデックスを決定するときの概略図である。
図9】本発明の1つの例示的実施形態に係るDCIのTDRAフィールドに基づいてPUSCHの優先度インデックスを決定するときの概略図である。
図10】本発明の1つの例示的実施形態に係る上位層構成およびDCIの優先度インデックスフィールドに基づいてPUSCHの優先度インデックスを決定するときの概略図である。
図11】本発明の1つの例示的実施形態に係るセルIDおよびDCIの優先度インデックスフィールドに基づいてPUSCHの優先度インデックスを決定するときの概略図である。
図12】本発明の1つの例示的実施形態に係るDCIの優先度インデックスフィールドに基づいてPUSCHの優先度インデックスを決定するときの概略図である。
図13】本発明の1つの実施形態に係るマルチセルスケジューリングの処理方法のフローチャートである。
図14】本発明の1つの例示的実施形態に係る第1PUSCHを決定してHARQ-ACKを多重化するときの概略図である。
図15】本発明の1つの例示的実施形態に係るDAIを適用するときの概略図である。
図16】本発明の1つの例示的実施形態に係るDAIを適用するときの概略図である。
図17】本発明の1つの例示的実施形態に係るDAIを適用するときの概略図である。
図18A】本発明の1つの例示的実施形態に係る制限されたスケジューリングを示す概略図である。
図18B】本発明の1つの例示的実施形態に係る制限されたスケジューリングを示す概略図である。
図19】本発明の1つの例示的実施形態に係る複数のDAIを適用するときの概略図である。
図20】本発明の1つの例示的実施形態に係る複数のDAIを適用するときの概略図である。
図21】本発明の1つの例示的実施形態に係る複数のDAIを適用するときの概略図である。
図22A】本発明の1つの実施形態に係る複数のDAIを使用するときのフローチャートである。
図22B】本発明の1つの実施形態に係る複数のDAIを使用するときのフローチャートである。
図23A】本発明の1つの実施形態に係る複数のDAIを使用するときのフローチャートである。
図23B】本発明の1つの実施形態に係る複数のDAIを使用するときのフローチャートである。
図24】本発明の1つの例示的実施形態に係るPUSCH上で非周期的CSIを多重化するときの概略図である。
図25】本発明の1つの例示的実施形態に係るPUSCH上で非周期的CSIを多重化するときの概略図である。
図26】本発明の1つの例示的実施形態に係るPUSCH上で非周期的CSIを多重化するときの概略図である。
図27】本発明の1つの例示的実施形態に係るPUSCH上で非周期的CSIを多重化するときの概略図である。
図28】本発明の1つの例示的実施形態に係るUL_SCHのない非周期的CSI報告を示す概略図である。
図29】本発明の1つの例示的実施形態に係るPUSCH上で多重化されたSP-CSI報告を示す概略図である。
図30】本発明の1つの例示的実施形態に係るPUSCH上で多重化されたSP-CSI報告を示す概略図である。
図31】本発明の1つの例示的実施形態に係る第1PUSCHを決定して周期的CSIを多重化するときの概略図である。
図32】本発明の1つの例示的実施形態に係るPUSCH内の異なるUCIタイプを多重化するときの概略図である。
図33A】本発明の1つの例示的実施形態に係るPUSCH内の異なるUCIタイプを多重化するときの概略図である。
図33B】本発明の1つの例示的実施形態に係るPUSCH内の異なるUCIタイプを多重化するときの概略図である。
図34】本発明の1つの例示的実施形態に係るベータ_オフセットを適用するときの概略図である。
図35】本発明の1つの実施形態に係るマルチセルスケジューリングの処理方法のフローチャートである。
図36】本発明の1つの例示的実施形態に係る通信デバイスを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
上記の一般的な記載および以下の詳細な説明は、いずれも例示的なものであり、本発明の特許請求の範囲に記載されたさらなる説明を提供することを意図している。可能な限り、図面および説明において、同一の、または類似する構成要素には、同一の参照番号を使用する。
【0014】
ここで、さまざまな装置および方法を参照しながら、無線通信システムのいくつかの態様について提示する。これらの装置および方法は、ブロック、構成要素、回路、プロセス、アルゴリズムなどのさまざまな要素によって、以下の詳細な説明において説明され、および添付図面において図示される。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその組み合わせを使用して実施することができる。このような要素をハードウェアとして実施するか、またはソフトウェアとして実施するかは、全体のシステムに課される特定のアプリケーションおよび設計制約によって決まる。したがって、1つまたはそれ以上の例示的実施形態において、本発明で説明されている機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはその両方において実施することができる。ソフトウェアにおいて実施される場合、その機能をコンピュータ読み取り可能媒体に保存してもよく、または1つまたはそれ以上の指令またはコードとして符号化してもよい。
【0015】
図1は、本発明の1つの例示的実施形態に係る無線通信システムを示す概略図である。図1を参照すると、無線通信システム10は、少なくともUE100およびBS200を含むが、本発明はこれに限定されない。また、無線通信システム10は、他の例のうち、5G(例えば、NR)ネットワークおよび/または4G(例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE))ネットワークの要素を含むことができる。いくつかの例において、無線通信システム10は、高度化されたブロードバンド通信、超高信頼性通信、低遅延通信、低コストおよび低複雑性デバイスとの通信、またはその任意の組み合わせをサポートすることができる。
【0016】
BS200およびUE100は、1つまたはそれ以上の通信リンクを介して無線で通信することができる。BS200は、UE100およびBS200が1つまたはそれ以上の通信リンクを確立できる範囲のカバレッジエリアを提供することができる。カバレッジエリアは、BS200およびUE100が1つまたはそれ以上の無線アクセス技術に基づいて信号の通信をサポートできる範囲の地理的なエリアの一例であってもよい。BS200は、マクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局であってもよいが、本発明はこれに限定されない。
【0017】
BS200は、セルの動作をサポートすることができる。各セルは、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUE100にサービスを提供するために操作可能であってもよい。具体的に説明すると、各セル(通常、サービングセルと呼ばれる)は、その無線カバレッジ内の1つまたはそれ以上のUE100にサービスを提供することができる(例えば、各セルは、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEに対してダウンリンク(downlink, DL)および選択的にアップリンク(uplink, UL)リソースをスケジューリングして、DLおよび選択的にULパケット伝送を行う)。BS200は、複数のセルを介して無線通信システム内の1つまたはそれ以上のUE100と通信することができる。
【0018】
BS200は、例えば、NR基地局、LTE基地局、Node B、eNB(例えば、4Gにおいて)、gNB(例えば、5Gにおいて)、Node-B、高度BS(advanced BS, ABS)、送受信ポイント(transmission reception point, TRP)、アンライセンスTRP、基地局送受信システム(base transceiver system, BTS)、アクセスポイント、ホームBS、中継局、スキャッタラー(scatterer)、リピーター、中間ノード、仲介者、衛星通信BSなどを含むことができる。
【0019】
UE100は、1つまたはそれ以上のBS200によって確立されたRANを介して、ネットワーク(例えば、コアネットワーク(core network, CN)、進化型パケットコア(evolved packet core, EPC)ネットワーク、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(evolved universal terrestrial radio access network, E-UTRAN)、5Gコア(5G core, 5GC)、またはインターネット)と通信することができる。BS200とUE100の間の無線通信は、エアーインターフェースを利用するものとして説明することができる。BS200からUE100のエアーインターフェース上の伝送は、ダウンリンク(DL)伝送と呼ばれる。UE100からBS200の伝送は、アップリンク(UL)伝送と呼ばれる。
【0020】
UE100は、例えば、移動局、アドバンスト移動端末(advanced mobile station, AMS)、サーバー、クライアント、デスクトップコンピュータ、ノートパソコン、ネットワークコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)、タブレットパーソナルコンピュータ(personal computer, PC)、スキャナー、電話機、ポケットベル、カメラ、テレビ、携帯型ビデオゲーム機、楽器、無線センサーなどであってもよい。いくつかのアプリケーションにおいて、UEは、バス、列車、飛行機、船、自動車などの移動環境において動作する固定式コンピュータ装置であってもよい。また、UE100は、例えば、マシンタイプ通信(machine-type communication, MTC)または発展型または拡張型マシンタイプ通信(evolved or enhanced machine-type communication, eMTC)のUEとして考慮することができる。MTC UEおよび/またはeMTC UEは、例えば、基地局、別のデバイス(例えば、リモートデバイス)、または他のエンティティと通信することのできるロボット、ドローン、リモートデバイス、センサー、メーター、モニター、および/またはロケーションタグを含むことができる。
【0021】
いくつかの実施形態において、キャリアアグリゲーション(carrier aggregation, CA)機能を備えたUE100およびBS200は、複数のセル105を使用することによって互いに通信することができる。無線通信システム10では、2つ以上のセルが集約され、より広帯域の伝送が実現される。詳しく説明すると、UE100は、複数のセルを利用することによって単一の基地局200と通信することができ、また、異なるセル上で複数のBS200と同時に通信することもできる。つまり、UE100とBS200の間の通信リンクは、1つまたはそれ以上のセルを介して行うことができる。各セル105は、CA内の1つのコンポーネントキャリアを指すことができる。異なる周波数帯域上のCCは、異なるパスロス(pathloss)を経験するため、セル105のカバレッジは、異なってもよい。UE100およびBS200は、1つまたはそれ以上のセルを使用して互いに通信するため、無線通信システム10では、クロスセルスケジューリングが必要とされる。一般的に、クロスセルスケジューリング操作において、1つのセル(例えば、セカンダリーセル)のスケジューリング情報を別のセル(例えば、プライマリーセル)上で伝送することができる。
【0022】
いくつかの実施形態において、DCIをPDCCH内で搬送することができる。PDCCHは、制御チャネル要素(control channel element, CCE)内でDCIを搬送することができる。例えば、5G NRシステムにおいて、CCEは、6つの論理的に連続したリソースエレメントグループ(resource element group, REG)で構成され、各REGは、12個のリソースエレメント(resource element, RE)を含むことができる。DCIは、DLスケジューリング割り当て、ULリソースグラント、伝送方式、UL電力制御、HARQ情報、変調および符号化方式(modulation and coding scheme, MCS)およびその他の情報に関する情報を含むことができる。DCIのサイズおよびフォーマットは、DCIによって搬送される情報の種類および量に応じて異なってもよい。
【0023】
本発明の実施形態の技術方案を理解しやすくするために、以下、本発明の実施形態に関連する技術的概念について説明する。
【0024】
図2は、本発明の1つの実施形態に係るマルチセルスケジューリング処理方法のフローチャートである。図2を参照すると、本実施形態の方法は、図1の無線通信システム10のUE100に適用することができる。しかしながら、この方法のプロセスは、実際の必要に応じて調整することができるため、以下に限定されない。
【0025】
S202において、UE100は、第1サービングセルからDCIを受信することができる。DCIは、複数のスケジュールされたセル上でそれぞれ複数のPUSCHをスケジューリングするように構成される。DCIを受信することによって、スケジュールされたセル上のPUSCHのスケジューリング情報をUE100に通知することができる。すなわち、DCIは、ULグラントであってもよい。いくつかの実施形態において、DCIを送信するように構成された第1サービングセルは、プライマリーセル(primary cell, PCell)またはプライマリーセカンダリーセル(primary secondary cell, PSCell)であってもよい。いくつかの実施形態において、PUSCH送信のためのスケジュールされたセルは、複数のセカンダリーセル(secondary cells, Scell)であってもよい。
【0026】
S204において、UE100は、DCIに基づいて、サービングセルの第1セットから複数のスケジュールされたセルを決定することができる。注意すべきこととして、UE100は、複数のサービングセルを介してBS200と通信することができ、サービングセルは、複数のセルグループにグループ化されてもよい。別の観点から言えば、セルグループは、無線リソース管理(radio resource management, RRM)機能を調整する目的でグループ化された1つまたはそれ以上のサービングセルの集まりである。セルグループの数および各セルグループ内のサービングセルは、上位層構成(例えば、無線リソース制御(radio resource control, RRC)構成)によって構成することができる。UE100は、セルグループにグループ化されたサービングセルから複数のスケジュールされたセルを決定することができる。
【0027】
いくつかの実施形態において、サービングセルの第1セットは、セルグループのうちの第1セルグループとも呼ばれる。例えば、サービングセルの第1セットは、マスターセルグループ(master cell group, MCG)またはセカンダリーセルグループ(secondary cell group, SCG)であってもよい。いくつかの実施形態において、第1サービングセルおよびスケジュールされたセルは、同じセルグループにあってもよい。あるいは、別の実施形態において、第1サービングセルおよびスケジュールされたセルは、異なるセルグループにあってもよい。
【0028】
いくつかの実施形態において、DCIは、スケジュールされたセル上でそれぞれPUSCHをスケジューリングするように構成されるため、UE100は、DCIのフィールドに基づいてセルグループからPUSCHを送信するためにスケジューリングされるスケジュールされたセルを決定することができる。いくつかの実施形態において、DCIのフォーマットは、DCIフォーマット0_1であってもよいが、本発明はこれに限定されない。スケジュールされたセルの最大数(例えば、3、4、または8)は、所定値であっても、固定値であってもよく、またはBS200によって設定されてもよく、PUSCHのためにスケジューリングされるスケジュールされたセルのセルIDは、DCIに基づいてUE100によって決定することができる。
【0029】
S206において、UE100は、DCIに基づいて、複数のスケジュールされたセルのうちの少なくとも1つにおいてそれぞれPUSCHのうちの少なくとも1つを送信することができる。詳しく説明すると、DCIに基づいてPUSCHを送信するためにスケジューリングされるスケジュールされたセルを確認した後、UE100は、PUSCHのうちの少なくとも1つを介してスケジュールされたセルのうちの少なくとも1つにおいてアップリンクデータを送信することができ、アップリンクデータは、UCI、アップリンクユーザーデータ(アップリンク共有トランスポートチャネル(uplink shared transport channel, UL_SCH)データとも呼ばれる)、またはその組み合わせを含むことができる。DCIによってスケジューリングされたPUSCHは、複数のULスロットまたは単一のULスロットにおいて送信される。
【0030】
例えば、図3は、本発明の1つの実施形態に係るマルチセルスケジューリングを示す概略図である。図3を参照すると、UE100は、スケジューリングセルからDCI21を受信することができる。DCI21は、PUSCH22、23、24がセルグループCG1内のスケジュールされたセルScell#1、Scell#2、およびScell#3上でスケジューリングされたことを示すことができる。したがって、DCI21のフィールドに基づいて、UE100は、セルグループCG1からスケジュールされたセルScell#1、Scell#2、およびScell#3を選択し、PUSCH22、23、24を介してUL送信を実行することができる。すなわち、PUSCHのためにスケジューリングされるスケジュールされたセルScell#1、Scell#2、およびScell#3のセルIDは、DCI21のフィールドに基づいて、UE100によって識別することができる。注意すべきこととして、スケジューリングセルは、セルグループCG1内にあってもよく、またはセルグループCG1内になくてもよい。
【0031】
いくつかの実施形態において、PUSCHのためにスケジューリングされるスケジュールされたセルのうちの1つは、それが上位層パラメータ(例えば、supplementaryUplink)で構成されている場合、非補助ULキャリアおよび補助ULキャリアを含むことができる。非補助ULキャリアおよび補助ULキャリアを含むスケジュールされたセルが1つある場合、UE100は、DCIがスケジュールされたセルの補助UL(supplementary UL, SUL)キャリアおよび非補助UL(non-supplementary UL, non-SUL)キャリアの両方においてPUSCHをスケジューリングすることを予期しない。
【0032】
例えば、図4は、本発明の1つの実施形態に係るマルチセルスケジューリングを示す概略図である。図4を参照すると、UE100は、スケジューリングセルからDCI31を受信することができる。DCI31は、PUSCH32、33、34がセルグループCG2内のスケジュールされたセルScell#1、Scell#2、およびScell#3上でスケジューリングされたことを示すことができる。注意すべきこととして、スケジュールされたセルScell#3は、非補助ULキャリアおよび補助ULキャリアを含むことができる。しかしながら、DCI31は、スケジュールされたセルScell#3の非補助ULキャリア上でPUSCH34のみをスケジューリングする。
【0033】
いくつかの実施形態において、UE100は、1つまたはそれ以上のDCIフィールドに基づいて、PUSCHがスケジューリングされているN個のスケジュールされたセルのセルIDを決定することができ、Nは、スケジュールされたセルの数である。いくつかの実施形態において、DCIは、N個のキャリアインジケータフィールド(carrier indicator field, CIF)を含むことができ、各CIFは、1つのスケジュールされたセルを示すことができる。例えば、DCIは、2つのCIFを含むことができ、2つのCIFは、それぞれ[001]および[010]を示す。そのため、UE100は、2つのスケジュールされたセルのセルIDが[001]および[010]であると判断することができる。
【0034】
いくつかの実施形態において、DCIは、ビットマップを含むことができ、ビットマップの各ビットは、UE100のために構成された1つのサービングセルがPUSCHを送信するためにスケジューリングされるスケジュールされたセルであるかどうかを示すことができる。例えば、DCIは、5ビットのビットマップを含むことができ、ビットマップ内の各ビットは、複数のセルグループにおける5つのサービングセルのうちの対応するセルが選択されてPUSCHを送信したかどうかを示すことができる。
【0035】
いくつかの実施形態において、DCIは、第1指示を含むことができる。UE100は、DCIにおける第1指示に基づいて、サービングセルの複数のセットからサービングセルの第1セットを決定することができる。サービングセルの各セットは、複数のサービングセルを含む。つまり、UE100は、DCIにおける第1指示に基づいて、複数のセルグループから第1セルグループを決定することができる。すなわち、第1指示は、サービングセルの第1セットのセルグループIDを示すことができる。注意すべきこととして、サービングセルのいずれもサービングセルの異なるセットにグループ化されることはない。
【0036】
いくつかの実施形態において、DCIは、第2指示を含むことができる。UE100は、DCIにおける第2指示に基づいて、サービングセルの第1セットから複数のスケジュールされたセルを決定することができる。第2指示は、ビットマップまたは同時にスケジュールされたセル(co-scheduled cell)を示すインジケータであってもよい。つまり、UE100は、DCIにおける第2指示に基づいて、サービングセルの第1セット内のサービングセルからスケジュールされたセルを選択することができ、その後、DCIにおける第2指示に基づいて、スケジュールされたセルのセルIDを決定することができる。
【0037】
例えば、図5は、本発明の1つの実施形態に係るPUSCHに対するセル指示を示す概略図である。図5を参照すると、サービングセルが2セットあり、これらは、セルグループID#0を有する第1セルグループと、セルグループID#1を有する第2セルグループである。第1セルグループは、サービングセルA、サービングセルB、サービングセルC、サービングセルD、およびサービングセルEを含む。第2セルグループは、サービングセルF、サービングセルI、サービングセルG、およびサービングセルHを含む。UE100は、サーチスペース(search space, SS)#n全体でブラインド検出(ブラインドデコードとしても知られる)を実行して、サービングセルAからDCIを受信することができる。PUSCHがサービングセルBおよびサービングセルC上でスケジューリングされたと仮定すると、DCIの第1指示は、セルグループID#0を有する第1セルグループを示す[0]であってもよい。さらに、ビットマップであるDCIの第2指示は、[01100]であってもよい。第2指示の5つのビットは、それぞれサービングセルA~Eに対応する。ビットマップにおける「1」は、対応するサービングセルがPUSCHをスケジューリングするために選択されたことを表す。ビットマップにおける「0」は、対応するサービングセルがPUSCHをスケジューリングするために選択されなかったことを表す。
【0038】
別の実施形態において、第2指示は、1つまたはそれ以上の同時にスケジュールされたセルの組み合わせを示すインジケータであってもよい。インジケータ(例えば、コードポイント)は、同時にスケジュールされたセルのセットを示すことができ、各コードポイントによって示される同時にスケジュールされたセルは、BS200によって設定されてもよい。インジケータ(例えば、コードポイント)は、キャリアインジケータフィールド(CIF)内にあってもよい。例えば、図6は、本発明の1つの例示的実施形態に係るインジケータを使用することによるPUSCHに対するセル指示を示す概略図である。図5および図6を参照すると、PUSCH62および63がサービングセルBおよびサービングセルC上でスケジューリングされたと仮定すると、DCI61の第1指示は、セルグループID#0を有する第1セルグループを示す[0]であってもよい。さらに、インジケータであるDCI61の第2指示は、[001]であってもよい。あるいは、PUSCHがサービングセルDおよびサービングセルE上でスケジューリングされたと仮定すると、インジケータであるDCI61の第2指示は、[010]であってもよい。インジケータによって示される同時にスケジュールされたセルは、下記の表1のように構成することができるため、RRC層信号および/またはMAC層信号を介してBS200により設定することができる。
【0039】
【表1】
【0040】
いくつかの実施形態において、UE100は、DCIにおけるサービングセルの周波数領域リソース割り当て(frequency domain resource assignment, FDRA)フィールドが所定のパターンに適合すると、それに反応して、複数のスケジュールされたセルから除外されたサービングセルを決定することができる。つまり、PUSCHを送信するためのスケジュールされたセルは、各サービングセルのFDRAフィールドに基づいて、UE100によって識別することができる。例えば、DCI内のサービングセルのFDRAフィールドがすべて「0」であるか、またはすべて「1」である場合、そのサービングセルは、PUSCHを送信するためにスケジューリングされなくてもよい。図5を例に挙げると、PUSCHがサービングセルBおよびサービングセルC上でスケジューリングされたと仮定すると、DCI内のサービングセルA、D、およびEのFDRAフィールドは、すべて「0」であっても、またはすべて「1」であってもよい。図5を例に挙げると、いくつかの実施形態において、サービングセルEがPUSCH送信のためのスケジュールされたセルであることを第1指示および第2指示が示していても、サービングセルEのFDRAフィールドが所定のパターンに適合しているため、UE100は、PUSCH送信のためにサービングセルEを使用しなくてもよい。
【0041】
いくつかの実施形態において、各PUSCHに対応するサブキャリア間隔(sub-carrier spacing, SCS)は、参照SCSと同一である。つまり、UE100は、PUSCH送信のためのスケジュールされたセルがDCIによって示されたときに、すべてのスケジュールされたセルが同じSCSで構成されると仮定することができる。いくつかの実施形態において、参照SCSは、DCIを送信するPDCCHに対応するSCSである。図3を例に挙げると、UE100は、スケジュールされたセルScell#1、Scell#2、およびScell#3が、DCI21を搬送するスケジューリングセルのSCSと同一のSCSで構成されると仮定することができる。
【0042】
いくつかの実施形態において、UE100は、PUSCHのうちの1つに対応するSCSが参照SCSと異なる場合、複数のスケジュールされたセルのうちの1つにおいてPUSCHのうちの1つを送信しないように決定することができる。つまり、UE100は、各スケジュールされたセルのSCSが参照SCSと同一であるかどうかに基づいて、PUSCH送信を実行するかどうかを決定することができる。詳しく説明すると、UE100は、参照SCSで構成されたスケジュールされたセル上でPUSCH送信を実行することができる。そうでなければ、UE100は、参照SCSで構成されていないスケジュールされたセル上でPUSCH送信を実行することができない。
【0043】
図7は、本発明の1つの実施形態に係るマルチセルスケジューリング処理方法のフローチャートである。図7を参照すると、本実施形態の方法は、図1の無線通信システム10のUE100に適用することができる。しかしながら、この方法のプロセスは、実際の必要に応じて調整することができるため、以下に限定されない。
【0044】
ステップS702において、UE100は、第1サービングセルからダウンリンク制御情報(DCI)を受信することができる。ステップS704において、UE100は、DCIに基づいて、サービングセルの第1セットから複数のスケジュールされたセルを決定することができる。ステップS702およびステップS704の詳細は、上述したステップS202およびステップS204の詳細と類似していてもよい。
【0045】
ステップS706において、UE100は、DCIの優先度インデックスフィールドに基づいて、スケジュールされたセルのうちの1つにおいて送信されたPUSCHのうちの1つの優先度インデックスを決定することができる。いくつかの実施形態において、PUSCH送信のためのスケジュールされたセルを示す他に、DCIは、スケジュールされたセル上に1つまたはそれ以上のPUSCHの優先度インデックスを構成することもできる。また、いくつかの実施形態において、各PUSCHの優先度インデックスは、さらにRRC構成、セルID、BWP ID、HARQ ID、またはそれらの組み合わせに基づいて決定してもよい。ステップS708において、UE100は、DCIに基づいて、複数のスケジュールされたセルのうちの少なくとも1つにおいてそれぞれPUSCHのうちの少なくとも1つを送信することができる。UE100は、PUSCHの優先度インデックスを使用してアップリンク送信を最適化し、アップリンクデータが効率的に、かつ必要なQoSで送信されることを確実にすることができる。ネットワークは、PUSCHの優先度インデックスを構成することにより、重要性や緊急性に基づいて、さまざまな種類のトラフィックを優先することが許可される。
【0046】
いくつかの実施形態において、同時にスケジュールされたセルは、DCIによって示され、DCIは、異なる優先度インデックスを有する1つまたはそれ以上のスケジュールされたセル上で1つまたはそれ以上のPUSCHをスケジューリングすることができる。例えば、同時にスケジュールされたPUSCHが高優先度で構成されている場合、同時にスケジュールされたPUSCHは、高優先度(high priority, HP)インデックス、より大きな優先度インデックス、または優先度インデックス=1で示すことができる。これに対応して、同時にスケジュールされたPUSCHが低優先度で構成されている場合、同時にスケジュールされたPUSCHは、低優先度(low priority, LP)インデックス、より小さい優先度インデックス、または優先度インデックス=0で示すことができる。図3を例に挙げると、UE100は、DCI21の優先度インデックスフィールドに基づいて、PUSCH22、23、24の優先度インデックスを決定することができる。
【0047】
いくつかの実施形態において、DCIの優先度インデックスフィールドは、ビットマップ、TDRAフィールド、または少なくとも1ビットを含むインジケータを含む。
【0048】
いくつかの実施形態において、DCIの優先度インデックスフィールドは、PUSCH送信のための各スケジュールされたセルに対応するTDRAフィールドであってもよい。詳しく説明すると、TDRAフィールドを含むDCIを受信すると、それに反応して、UE100は、TDRAテーブルを参照して、スケジュールされたセルに対する特定の時間領域リソース割り当てパターンを決定することができる。TDRAテーブルは、スケジュールされたセル上でデータ送信を行うための適切なアップリンクリソース割り当てを決定するために使用される。UE100は、DCIにおけるTDRAフィールドおよびTDRAテーブルに基づいて、スケジュールされたセルにおいて送信されたPUSCHの優先度インデックスを決定することができる。
【0049】
いくつかの実施形態において、TDRAテーブルは、各時間領域リソース割り当てパターンに対する優先度インデックスを記録することができ、各時間領域リソース割り当てパターンは、TDRAテーブル内のコードポイントと呼ばれる。したがって、TDRAフィールドを含むDCIを受信すると、それに反応して、UE100は、TDRAテーブルを参照することにより、スケジュールされたセルのうちの1つにおいて送信されたPUSCHのうちの1つの優先度インデックスを決定することもできる。例えば、値が「V1」のTDRAフィールドをUE100が受信した場合、UE100は、値「V1」を使用することによってTDRAテーブルを参照し、スケジュールされたセル上で送信されたPUSCHの優先度インデックスを決定することができる。
【0050】
例えば、図8は、本発明の1つの実施形態に係るDCIのTDRAフィールドに基づいてPUSCHの優先度インデックスを決定するときの概略図である。図8を参照すると、サービングセルA、サービングセルB、およびサービングセルCにそれぞれ対応するTDRAテーブルT1~T3は、各コードポイントにおいて1ビットを含み、優先度インデックスを示す。UE100がサービングセルA、サービングセルB、およびサービングセルC上でそれぞれ3つのPUSCHをスケジューリングするDCIを受信したと仮定する。UE100は、TDRAテーブルT1~T3およびDCIにおけるTDRAフィールドに基づいて、3つのPUSCHの優先度インデックスを決定することができる。注意すべきこととして、TDRAテーブルT1は、UE100によってサービングセルAの現在のアクティブBWPに基づいて参照される。TDRAテーブルT2は、UE100によってサービングセルBの現在のアクティブBWPに基づいて参照される。TDRAテーブルT3は、UE100によってサービングセルCの現在のアクティブBWPに基づいて参照される。いくつかの実施形態において、単一のサービングセルが複数のBWPで構成されている場合、単一のサービングセルの各BWPは、対応するTDRAテーブル(例えば、gNBによって構成された)を有する。
【0051】
いくつかの実施形態において、TDRAテーブルの各コードポイントは、リソース割り当て(resource allocation, RA)タイプ(例えば、タイプAまたはB)を含むことができ、スケジュールされたPUSCHの優先度インデックスは、TDRA内のリソース割り当てタイプに基づいて決定することができる。つまり、スケジュールされたセルに対応するTDRAフィールドを含むDCIを受信した後、UE100は、DCIにおけるTDRAフィールドを使用してTDRAテーブルを参照することにより、リソース割り当てタイプを含む時間領域リソース割り当てパターンを決定することができる。その後、UE100は、リソース割り当てタイプに基づいて、スケジュールされたPUSCHの優先度インデックスを決定することができる。例えば、リソース割り当てタイプAでスケジューリングされたPUSCHは、第1優先度インデックス(例えば、優先度インデックス=0)に対応していてもよく、リソース割り当てタイプBでスケジューリングされたPUSCHは、第2優先度インデックス(例えば、優先度インデックス=1)に対応していてもよい。
【0052】
例えば、図9は、本発明の1つの実施形態に係るDCIのTDRAフィールドに基づいてPUSCHの優先度インデックスを決定するときの概略図である。図9を参照すると、サービングセルA、サービングセルB、およびサービングセルCに対応するTDRAテーブルT4~T6は、それぞれ各コードポイントにおいてリソース割り当てタイプを含む。UE100がサービングセルA、サービングセルB、およびサービングセルC上で3つのPUSCHをスケジューリングするDCIを受信したと仮定する。UE100は、TDRAテーブルT4~T6およびDCIにおけるTDRAフィールドに基づいて、3つのスケジュールされたPUSCHのリソース割り当てタイプを決定することができる。例えば、DCIにおけるサービングセルAに対応するTDRAフィールドを受信すると、それに反応して、UE100は、TDRAフィールドを使用することによりTDRAテーブルT4を参照し、サービングセルAにおけるスケジュールされたPUSCHのリソース割り当てタイプを決定することができる。したがって、UE100は、3つのスケジュールされたPUSCHのリソース割り当てタイプに基づいて、3つのスケジュールされたPUSCHの優先度インデックスを決定することができる。注意すべきこととして、TDRAテーブルT4は、UE100によってサービングセルAの現在のアクティブBWPに基づいて参照される。TDRAテーブルT5は、UE100によってサービングセルBの現在のアクティブBWPに基づいて参照される。TDRAテーブルT6は、UE100によってサービングセルCの現在のアクティブBWPに基づいて参照される。いくつかの実施形態において、単一のサービングセルが複数のBWPで構成されている場合、単一のサービングセルの各BWPは、対応するTDRAテーブル(例えば、gNBによって構成された)を有する。
【0053】
いくつかの実施形態において、DCIの優先度インデックスフィールドは、少なくとも1ビットを含むインジケータであってもよい。さらに、いくつかの実施形態において、PUSCHのうちの1つの優先度インデックスは、上位層構成に基づいて決定される。詳しく説明すると、上位層構成は、優先度インデックスの指示を動的にサポートする1つまたはそれ以上の特定のサービングセルを示すことができる。特定のサービングセルにおいてスケジューリングされたPUSCHは、DCIの優先度インデックスフィールド内の少なくとも1ビットを介して、優先度インデックスで示すことができる。
【0054】
いくつかの実施形態において、UE100は、スケジュールされたセルのうちの1つが上位層構成で構成されている場合、DCIの優先度インデックスフィールドに基づいて、スケジュールされたセルのうちの1つにおいて送信されたPUSCHのうちの1つの優先度インデックスを決定することができる。上位層構成は、スケジュールされたセルのうちの1つが異なる優先度インデックス有するPUSCHをサポートするかどうかを示すように構成される。
【0055】
いくつかの実施形態において、UE100は、スケジュールされたセルのうちの1つが上位層構成で構成されていない場合、スケジュールされたセルのうちの1つにおいて送信されたPUSCHの優先度インデックスを固定された優先度インデックスとして決定することができる。上位層構成は、スケジュールされたセルのうちの1つが異なる優先度インデックス有するPUSCHをサポートするかどうかを示すように構成される。
【0056】
例えば、図10は、本発明の1つの実施形態に係るDCIの優先度インデックスフィールドおよび上位層構成に基づいてPUSCHの優先度インデックスを決定するときの概略図である。図10を参照すると、UE100は、上位層信号(例えば、allowPHY-PriorityIndex)に基づいて、サービングセルScell#1およびScell#3を含むサービングセルのセットを決定することができ、各上位層信号(例えば、allowPHY-PriorityIndex)は、スケジュールされたセルが異なる優先度インデックスを有するPUSCHをサポートするかどうかを示すことができる。サービングセルScell#1およびScell#3は、異なる優先度インデックスを有するPUSCHをサポートするように構成される。PUSCH1001およびPUSCH1002は、サービングセルScell#1およびScell#3上でスケジューリングされるため、UEは、スケジューリングDCI1003に基づいて、PUSCH1001およびPUSCH1002の優先度インデックスを決定することができる。例えば、DCI1003の優先度インデックスフィールドは、1ビットを含むインジケータ1006を含むことができ、インジケータ1006におけるビットは、PUSCH1001およびPUSCH1002の優先度インデックスを表す。一方、UEは、PUSCH1004およびPUSCH1005の優先度インデックスを固定された優先度インデックス(例えば、0)として決定することができる。
【0057】
いくつかの実施形態において、DCIの優先度インデックスフィールドは、少なくとも1ビットを含むインジケータであってもよい。さらに、いくつかの実施形態において、PUSCHのうちの1つの優先度インデックスは、スケジュールされたセルのうちの1つのセルIDに基づいて決定される。詳しく説明すると、少なくとも1つのサービングセルは、優先度インデックスの指示を動的にサポートすることができ、優先度インデックスの指示を動的にサポートするサービングセルは、セルIDによって構成される。所定のセルID(例えば、スケジュールされたセルの中で最も低いまたは最も高いセルID)を有する特定のサービングセルにおいてスケジューリングされたPUSCHは、少なくとも1ビットを含むインジケータを介して、優先度インデックスで示すことができる。
【0058】
例えば、図11は、本発明の1つの実施形態に係るDCIのセルIDおよび優先度インデックスフィールドに基づいてPUSCHの優先度インデックスを決定するときの概略図である。図11を参照すると、DCI1101は、サービングセルScell#1~Scell#4上でそれぞれ4つのPUSCH1102、1103、1104、1105をスケジューリングする。サービングセルScell#1は、同時にスケジュールされたサービングセルScell#1~Scell#4の中で最も低いセルIDを有するため、UE100は、DCI1101内のインジケータ1106(例えば、1)に基づいて、サービングセルScell#1上のPUSCH1102の優先度インデックスを決定することができる。つまり、最も低いセルIDを有するサービングセルScell#1上のPUSCH1102の優先度インデックスは、インジケータ1106を使用することによって動的に構成することができる。一方、UEは、PUSCH1103、1104、1105の優先度インデックスを固定された優先度インデックス(例えば、0)として決定することができる。
【0059】
いくつかの実施形態において、DCIの優先度インデックスフィールドは、少なくとも1ビットを含むインジケータであってもよい。インジケータの各コードポイントは、サービングセルのセットを示すことができ、1つまたはそれ以上のサービングセルを含むサービングセルのセットは、第1優先度インデックスでスケジューリングすることができるが、第2優先度インデックス(例えば、0)は、サービングセルのセットにない他のサービングセルに適用される。
【0060】
例えば、図12は、本発明の1つの実施形態に係るDCIの優先度インデックスフィールドに基づいてPUSCHの優先度インデックスを決定するときの概略図である。図12を参照すると、DCI1201は、それぞれスケジュールされたセルScell#1~Scell#4上でスケジューリングされた4つのPUSCH1202、1203、1204、1205を示すことができる。また、DCI1201内のインジケータは、特定の優先度(例えば、高優先度)を有するPUSCHがスケジューリングされた少なくとも1つのスケジュールされたセルを示すことができる。例えば、UE100は、インジケータ={01}に基づいて、スケジュールされたセルScell#1およびScell#2上のPUSCH1202および1203が高優先度インデックスでスケジューリングされたと判断することができる。あるいは、別の実施形態において、UE100は、インジケータ={01}に基づいて、スケジュールされたセルScell#3およびScell#4上のPUSCH1204および1205が低優先度インデックスでスケジューリングされたと判断することができる。
【0061】
いくつかの実施形態において、スケジュールされたセル上で送信されたすべてのPUSCHの複数の優先度インデックスは、同一である。いくつかの実施形態において、すべてのPUSCHの優先度インデックスが同じであるため、PUSCH送信のためのスケジュールされたセルを示すDCIは、優先度インデックスフィールドで構成されなくてもよく、スケジュールされたセル上のすべてのPUSCHの優先度インデックスは、デフォルト値(例えば、優先度インデックス=0)になるように構成されてもよい。あるいは、いくつかの実施形態において、すべてのPUSCHの複数の優先度インデックスは、DCIの優先度インデックスフィールドによって示すことができる。すべてのPUSCHの優先度インデックスが同じであるため、DCIの優先度インデックスフィールドは、1ビットのインジケータを介して、優先度インデックスを示すことができる。
【0062】
いくつかの実施形態において、スケジュールされたPUSCHの優先度インデックスは、セルID、BWP ID、および/またはHARQプロセスIDに基づいて決定することができる。いくつかの実施形態において、特定のセルIDを有するスケジュールされたセルにおいてスケジューリングされたPUSCHは、第1優先度インデックス(例えば、優先度インデックス=1)に対応することができ、そうでなければ、特定のセルIDを有さないスケジュールされたセルにおいてスケジューリングされたPUSCHは、第2優先度インデックス(例えば、優先度インデックス=0)に対応することができる。特定のセルIDは、最も低い/最も高い/設定されたセルIDであってもよい。いくつかの実施形態において、特定のBWP IDを有するスケジュールされたセルにおいてスケジュールリングされたPUSCHは、第1優先度インデックス(例えば、優先度インデックス=1)に対応することができ、そうでなければ、特定のBWP IDを有さないスケジュールされたセルでスケジューリングされたPUSCHは、第2優先度インデックス(例えば、優先度インデックス=0)に対応することができる。特定のBWP IDは、最も低い/最も高い/設定されたBWP IDであってもよい。いくつかの実施形態において、特定のHARQプロセスIDを有するPUSCHは、第1優先度インデックス(例えば、優先度インデックス=1)に対応することができ、そうでなければ、PUSCHは、第2優先度インデックス(例えば、優先度インデックス=0)に対応することができる。特定のHARQプロセスIDは、最も低い/最も高い/設定されたHARQプロセスIDであってもよい。
【0063】
図13は、本発明の一実施形態に従ったマルチセルスケジューリングの処理方法のフローチャートである。図13を参照すると、本実施形態の方法は、図1の無線通信システム10のUE100に適用することができる。しかしながら、この方法のプロセスは、実際の必要に応じて調整することができるため、以下に限定されない。
【0064】
ステップS1302において、UE100は、第1サービングセルからダウンリンク制御情報(DCI)を受信することができる。ステップS1304において、UE100は、DCIに基づいて、サービングセルの第1セットから複数のスケジュールされたセルを決定することができる。ステップS1302およびステップS1304の詳細は、上述したステップS202およびステップS204の詳細と類似していてもよい。
【0065】
ステップS1306において、UE100は、PUSCHのうちの少なくとも1つの少なくとも1つの第1PUSCH上で少なくとも1つのUCIを多重化することができる。ステップS1308において、UE100は、DCIに基づいて、複数のスケジュールされたセルのうちの少なくとも1つにおいてそれぞれPUSCHのうちの少なくとも1つを送信することができる。
【0066】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのUCIは、HARQ-ACK、周期的CSI、および非周期的CSIのうちの少なくとも1つを含む。つまり、UE100は、DCIによってスケジューリングされた少なくとも1つの第1PUSCH上でHARQ-ACK、周期的CSI、および非周期的CSIのうちの少なくとも1つを多重化することができる。いくつかの実施形態において、UE100は、少なくとも1つの第1PUSCH上で半永続的(semi-persistent, SP)CSIを多重化してもよく、または多重化しなくてもよい。詳しく説明すると、UE100は、スケジュールされたセル上でPUSCHをスケジューリングするDCIを受信することができ、UE100は、スケジュールされたPUSCHから少なくとも1つの第1PUSCHを選択して、UCIを搬送することができる。さらに、UE100は、DCIに基づいて、選択された第1PUSCH上でUCIを多重化することができる。
【0067】
[PUSCH上で多重化されたHARQ-ACK]
【0068】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの第1PUSCHは、少なくとも1つのPUCCHと重複して、時間領域内で少なくとも1つのUCIを送信し、少なくとも1つのUCIは、HARQ-ACKである。少なくとも1つの第1PUSCHは、複数の異なるスロットにおいて送信されてもよい。注意すべきこととして、少なくとも1つの第1PUSCHは、スケジュールされたセルの中で最も低いセルIDを有する第1スケジュールされたセルにおいて送信される。詳しく説明すると、UE100は、HARQ-ACKに関連するPUCCHが時間領域内でDCIによってスケジューリングされたPUSCHと重複しているかどうかを判断することができる。もし重複している場合、UE100は、スケジュールされたセルのセルIDに基づいて、時間領域内でHARQ-ACKに関連する少なくとも1つのPUCCHと重複したPUSCHから第1PUSCHを選択することができる。
【0069】
図14は、本発明の1つの実施形態に係る第1PUSCHを決定してHARQ-ACKを多重化するときの概略図である。図14を参照すると、HARQ-ACK HARQ#1を送信するためのPUCCH1401は、PUSCH1403および1404と重複する。HARQ-ACK HARQ#2を送信するためのPUCCH1402は、PUSCH1405および1406と重複する。PUSCH1403~1406はそれぞれ、スケジュールされたセルSCELL#1、SCELL#2、SCELL#3、およびSCELL#4上でDCI1407によってスケジューリングされる。PUSCH1403~1406は、時間領域内でPUCCH1401および1402と重複するため、UE100は、所定の(例えば、最も低い)セルIDを有する第1スケジュールされたセルにおいてスケジューリングされた特定のPUSCHを選択して、HARQ-ACK HARQ#1およびHARQ#2を多重化することができる。例えば、スロットnにおいて、PUSCH1403は、最も低いセルIDを有するスケジュールされたセルSCELL#1上でスケジューリングされるため(すなわち、スケジュールされたセルSCELL#2のセルIDは、スケジュールされたセルSCELL#1のセルIDよりも大きい)、HARQ-ACK UE100によってPUSCH1403が選択され、HARQ#1を多重化する。スロットn+1において、PUSCH1405は、最も低いセルIDを有するスケジュールされたセルSCELL#3上でスケジューリングされているため(すなわち、スケジュールされたセルSCELL#4のセルIDは、スケジュールされたセルSCELL#3のセルIDよりも大きい)、UE100によってPUSCH1405が選択され、HARQ-ACK HARQ#2を多重化する。
【0070】
いくつかの実施において、UE100は、複数のPDSCH送信に対してHARQフィードバックを提供するように構成することができる。この場合、UE100は、複数のPDSCH送信に対応するHARQフィードバックビットを含むHARQコードブック(codebook, CB)を生成することができる。
【0071】
いくつかの実施形態において、DCI内のダウンリンク割り当てインデックス(DAI)は、PUSCHのうちの少なくとも1つの第1PUSCHに適用され、少なくとも1つのHARQ-ACKは、それぞれ少なくとも1つの第1PUSCHにおいて多重化される。少なくとも1つの第1PUSCHは、複数の異なるスロットにおいて送信することができる。DAIは、HARQ-ACKコードブックを処理するために使用することができ、HARQ-ACKコードブックのビット数は、DAIに基づいて決定することができる。つまり、DCIによってスケジューリングされた複数の第1PUSCH上でHARQ-ACKを多重化したとき、UE100は、DCI内のDAIフィールドに基づいて、複数のULスロットで複数のPUSCHに対して複数のHARQ-ACKコードブックを生成することができる。
【0072】
いくつかの実施形態において、UE100は、DCI内の単一のDAIに基づいて、第1PUSCH上で多重化したい複数のHARQ-ACKコードブックを生成することができ、DCIは、第1PUSCHをスケジューリングする。図15は、本発明の1つの実施形態に係るDAIを適用するときの概略図である。図15を参照すると、DCI1501は、スケジュールされたセルScell#1およびScell#2上でそれぞれPUSCH1502およびPUSCH1503をスケジューリングすることができる。8つのHARQフィードバックビットに対応するPUCCH1504および5つのHARQフィードバックビットに対応するPUCCH1505は、それぞれスロット#nおよびスロット#(n+1)でPUSCH1502およびPUSCH1503と衝突する。UE100によってそれぞれPUSCH1502およびPUSCH1503が選択され、それぞれHARQ-ACK HARQ#1およびHARQ#2を搬送する。DCI1501は、単一のDAIを含むことができる。UE100は、DCI1501内の単一のDAIに基づいて、PUSCH1502上で多重化されるHARQ-ACKコードブックを生成することができる。さらに、UE100は、DCI1501内の単一のDAIに基づいて、PUSCH1503上で多重化される別のHARQ-ACKコードブックを生成することができる。例えば、DCI1501内のDAIが8であると仮定する。UE100は、PUSCH1502上で多重化したい8ビットのHARQ-ACKコードブックを生成し、PUSCH1503上で多重化したい別の8ビットのHARQ-ACKコードブックを生成することができる。
【0073】
いくつかの実施形態において、単一のDAIに基づいて生成された各HARQ-ACKコードブックの優先度インデックスは、対応する第1PUSCHの優先度インデックスに対応することができる。図16は、本発明の1つの実施形態に係るDAIを適用するときの概略図である。図16を参照すると、DCI1601は、スケジュールされたセルScell#1およびScell#2上でそれぞれPUSCH1602およびPUSCH1603をスケジューリングすることができる。8つのHARQフィードバックビットに対応するPUCCH1604および5つのHARQフィードバックビットに対応するPUCCH1605は、それぞれスロット#nおよびスロット#(n+1)でPUSCH1602およびPUSCH1603と衝突する。UE100によってそれぞれPUSCH1602およびPUSCH1603が選択され、それぞれHARQ-ACK HARQ#1およびHARQ#2を搬送する。DCI1601は、単一のDAIを含むことができる。UE100は、DCI1601内の単一のDAIに基づいて、PUSCH1602および1603上で多重化されるHARQ-ACKコードブックを生成することができる。図16において、「HP」は、高優先度を意味し、「LP」は、低優先度を意味する。注意すべきこととして、各HARQ-ACKコードブックの優先度インデックスは、対応したPUSCHの優先度インデックスに対応することができる。
【0074】
例えば、DCI1601内のDAIが8であると仮定する。UE100は、高優先度(例えば、優先度インデックス=1)に対応するPUSCH1602上で多重化したい8ビットのHARQ-ACKコードブックを生成し、低優先度(例えば、優先度インデックス=0)に対応するPUSCH1603上で多重化したい別の8ビットのHARQ-ACKコードブックを生成することができる。つまり、PUSCH1602におけるHARQ-ACKコードブックの優先度インデックスは、PUSCH1602の優先度インデックスと同じであり、PUSCH1603におけるHARQ-ACKコードブックの優先度インデックスは、PUSCH1603の優先度インデックスと同じである。
【0075】
いくつかの実施形態において、第1PUSCHと衝突するPUCCHが異なる優先度のHARQ-ACKフィードバックビットに対応している場合、UE100は、DAIに基づいて、優先度インデックスを有する第1HARQ-ACKコードブックを生成し、HARQ-ACK情報に基づいて、別の優先度インデックスを有する第2HARQ-ACKコードブックを生成することができる。図17は、本発明の1つの例示的実施形態に係るDAIを適用するときの概略図である。図17を参照すると、DCI1701は、スケジュールされたセルScell#1およびScell#2上でそれぞれPUSCH1702およびPUSCH1703をスケジューリングすることができる。高優先度を有する8つのHARQフィードバックビットおよび低優先度を有する6つのHARQフィードバックビットに対応するPUCCH1704は、スロット#nでPUSCH1702と衝突する。高優先度を有する4つのHARQフィードバックビットおよび低優先度を有する5つのHARQフィードバックビットに対応するPUCCH1705は、スロット#(n+1)でPUSCH1703と衝突する。UE100によってそれぞれPUSCH1702およびPUSCH1703が選択され、それぞれHARQ-ACK HARQ#1およびHARQ#2を搬送する。DCI1701は、単一のDAIを含むことができる。UE100は、PUSCH1702上で多重化したい異なる優先度を有するHARQ-ACKコードブックを生成し、PUSCH1703上で多重化したい異なる優先度を有するHARQ-ACKコードブックを生成することができる。図17において、「HP」は、高優先度を意味し、「LP」は、低優先度を意味する。
【0076】
例えば、DCI1701内のDAIが8であると仮定する。UE100は、DCI1701内のDAIに基づいて、高優先度(例えば、優先度インデックス=1)に対応するPUSCH1702上で多重化したい高優先度(例えば、優先度インデックス=1)に対応する8ビットのHARQ-ACKコードブックを生成することができる。UE100は、低優先度に対応するHARQ-ACK情報に基づいて、PUSCH1702上で多重化したい低優先度(例えば、優先度インデックス=0)に対応する6ビットのHARQ-ACKコードブックを生成することができる。UE100は、DCI1701内のDAIに基づいて、低優先度(例えば、優先度インデックス=0)に対応するPUSCH1703上で多重化したい低優先度(例えば、優先度インデックス=0)に対応する8ビットのHARQ-ACKコードブックを生成することができる。UE100は、高優先度に対応するHARQ-ACK情報に基づいて、PUSCH1703上で多重化したい高優先度(例えば、優先度インデックス=1)に対応する4ビットのHARQ-ACKコードブックを生成することができる。
【0077】
いくつかの実施形態において、HARQ-ACKで多重化されたすべての第1PUSCHに単一のDAIを適用する場合には、複数のスケジュールされたセル上でPUSCHをスケジューリングすることに制限される場合がある。
【0078】
図18Aは、本発明の1つの実施形態に係る制限されたスケジューリングを示す概略図である。図18Aを参照すると、DCI1803は、スケジュールされたセルScell#1およびScell#2上で複数のPUSCH1801および1802をスケジューリングするが、複数のPUSCH1801および1802は、DCI1803によって複数のスロット内でスケジューリングすることができない。UE100は、DCI1803によってスケジューリングされたすべてのPUSCH1801および1802が同じkでスケジューリングされることを予期することができる。
【0079】
図18Bは、本発明の1つの実施形態に係る制限されたスケジューリングを示す概略図である。図18Bを参照すると、DCI1808は、スケジュールされたセルScell#1およびScell#2上で複数のPUSCH1804および1806をスケジューリングする。UE100は、2つ以上ののPUSCHが2つ以上のPUCCHと衝突することを予期することができない。つまり、スロット#nでは、PUSCH1804のみがPUCCH1805と衝突することができる。
【0080】
いくつかの実施形態において、スケジュールされたセル上で複数のPUSCHをスケジューリングするDCIは、第1スロットに対応する第1DAIおよび第2スロットに対応する第2DAIを含むことができる。UE100によって複数の第1PUSCHが選択され、HARQ-ACKを送信することができる。UE100は、第1DAIに基づいて、第1スロットで送信されたHARQ-ACKコードブックを生成することができる。UE100は、第2DAIに基づいて、第2スロットで送信された別のHARQ-ACKコードブックを生成することができる。つまり、DCI内の第1DAIは、第1スロットで第1PUSCHに適用され、DCI内の第2DAIは、第2スロットで別の第1PUSCHに適用される。
【0081】
図19は、本発明の1つの実施形態に係る複数のDAIを適用するときの概略図である。図19を参照すると、DCI1901は、スケジュールされたセルScell#1およびScell#2上でそれぞれPUSCH1902およびPUSCH1903をスケジューリングすることができる。PUCCH1904およびPUCCH1905は、それぞれスロット#nおよびスロット#(n+1)でPUSCH1902およびPUSCH1903と衝突する。UE100によってそれぞれPUSCH1902およびPUSCH1903が選択され、それぞれHARQ-ACK HARQ#1およびHARQ#2を搬送する。DCI1901は、第1DAIおよび第2DAIを含むことができる。UE100は、DCI1901内の第1DAIに基づいて、PUSCH1902上で多重化されたHARQ-ACKコードブックをスロット#nで生成することができる。UE100は、DCI1901内の第2DAIに基づいて、PUSCH1903上で多重化されたHARQ-ACKコードブックをスロット#(n+1)で生成することができる。例えば、DCI1901内の第1DAIが8(つまり、DAI=8)であり、DCI1901内の第2DAIが6(つまり、DAI=6)であると仮定する。UE100は、PUSCH1902上で多重化したい8ビットのHARQ-ACKコードブックをスロット#nで生成し、PUSCH1902上で多重化されたHARQ-ACKコードブックは、第1DAIに基づいて決定される。UE100は、PUSCH1903上で多重化したい別の6ビットのHARQ-ACKコードブックをスロット#(n+1)で生成し、PUSCH1903上で多重化されたHARQ-ACKコードブックは、第2DAIに基づいて決定される。
【0082】
図20は、本発明の1つの実施形態に係る複数のDAIを適用するときの概略図である。図20を参照すると、DCI2001は、スケジュールされたセルScell#1およびScell#2上でそれぞれPUSCH2002およびPUSCH2003をスケジューリングすることができる。PUCCH2004およびPUCCH2005は、それぞれスロット#nおよびスロット#(n+1)でPUSCH2002およびPUSCH2003と衝突する。PUCCH2004は、高優先度を有する8つのHARQフィードバックビットおよび低優先度を有する4つのHARQフィードバックビットに対応していてもよい。PUCCH2005は、高優先度を有する5つのHARQフィードバックビットおよび低優先度を有する6つのHARQフィードバックビットに対応していてもよい。UE100によってそれぞれPUSCH2002およびPUSCH2003が選択され、それぞれHARQ-ACK HARQ#1およびHARQ#2を搬送する。DCI2001は、第1DAIおよび第2DAIを含むことができる。UE100は、PUSCH2002上で多重化したい異なる優先度を有するHARQ-ACKコードブックを生成し、PUSCH2003上で多重化したい異なる優先度を有するHARQ-ACKコードブックを生成することができる。図20において、「HP」は、高優先度を意味し、「LP」は、低優先度を意味する。
【0083】
例えば、DCI2001においてスロット#nに対応する第1DAIが8(つまり、DAI=8)であり、DCI2001においてスロット#(n+1)に対応する第2DAIが6(つまり、DAI=6)であると仮定する。UE100は、DCI2001内の第1DAIに基づいて、高優先度(例えば、優先度インデックス=1)に対応するPUSCH2002上で多重化したい高優先度(例えば、優先度インデックス=1)に対応する8ビットのHARQ-ACKコードブックを生成することができる。UE100は、低優先度に対応するHARQ-ACK情報に基づいて、PUSCH2002上で多重化したい低優先度(例えば、優先度インデックス=0)に対応する4ビットのHARQ-ACKコードブックを生成することができる。また、UE100は、DCI2001の第2DAIに基づいて、低優先度(例えば、優先度インデックス=0)に対応するPUSCH2003上で多重化したい低優先度(例えば、優先度インデックス=0)に対応する6ビットのHARQ-ACKコードブックを生成することができる。UE100は、高優先度に対応するHARQ-ACK情報に基づいて、PUSCH2003上で多重化したい高優先度(例えば、優先度インデックス=1)に対応する5ビットのHARQ-ACKコードブックを生成することができる。
【0084】
いくつかの実施形態において、スケジュールされたセル上で複数のPUSCHをスケジューリングするDCIは、第1優先度インデックスに対応する第1DAIおよび第2優先度インデックスに対応する第2DAIを含むことができる。いくつかの実施形態において、UE100によって複数の第1PUSCHを選択して、HARQ-ACKを送信することができる。UE100は、第1DAIに基づいて、第1優先度インデックスに対応するHARQ-ACKコードブックを生成することができる。UE100は、第2DAIに基づいて、第2優先度インデックスに対応する別のHARQ-ACKコードブックを生成することができる。つまり、DCI内の第1DAIおよび第2DAIを第1PUSCHに適用して、異なる優先度を有するHARQ-ACKコードブックを生成する。
【0085】
図21は、本発明の1つの実施形態に係る複数のDAIを適用するときの概略図である。図21を参照すると、DCI2101は、スケジュールされたセルScell#1およびScell#2上でそれぞれPUSCH2102およびPUSCH2103をスケジューリングすることができる。PUCCH2104およびPUCCH2105は、それぞれスロット#nおよびスロット#(n+1)でPUSCH2102およびPUSCH2103と衝突する。PUCCH2104は、高優先度を有する8つのHARQフィードバックビットおよび低優先度を有する4つのHARQフィードバックビットに対応していてもよい。PUCCH2105は、高優先度を有する5つのHARQフィードバックビットおよび低優先度を有する6つのHARQフィードバックビットに対応していてもよい。UE100によってそれぞれPUSCH2102およびPUSCH2103が選択され、それぞれHARQ-ACK HARQ#1およびHARQ#2を搬送する。DCI2101は、第1DAIおよび第2DAIを含むことができる。UE100は、PUSCH2102上で多重化したい異なる優先度を有するHARQ-ACKコードブックを生成し、PUSCH2103上で多重化したい異なる優先度を有するHARQ-ACKコードブックを生成することができる。図21において、「HP」は、高優先度を意味し、「LP」は、低優先度を意味する。
【0086】
例えば、第1優先度インデックス(例えば、優先度インデックス=0)に対応する第1DAIが6(つまり、DAI0=6)であり、第2優先度インデックス(例えば、優先度インデックス=1)に対応する第2DAIが8(つまり、DAI1=8)であると仮定する。UE100は、DCI2101内の第2DAIに基づいて、PUSCH2102上で多重化したい高優先度(例えば、優先度インデックス=1)に対応する8ビットのHARQ-ACKコードブックを生成することができる。UE100は、DCI2101内の第1DAIに基づいて、PUSCH2102上で多重化したい低優先度(例えば、優先度インデックス=0)に対応する6ビットのHARQ-ACKコードブックを生成することができる。UE100は、DCI2101内の第2DAIに基づいて、PUSCH2103上で多重化したい高優先度(例えば、優先度インデックス=1)に対応する8ビットのHARQ-ACKコードブックを生成することができる。UE100は、DCI2101内の第1DAIに基づいて、PUSCH2103上で多重化したい低優先度(例えば、優先度インデックス=0)に対応する6ビットのHARQ-ACKコードブックを生成することができる。
【0087】
図22Aは、本発明の1つの実施形態に係る複数のDAIを使用するときのフローチャートである。図22Aを参照すると、ステップS2201において、UE100は、DCIを受信して、複数のサービングセル上で複数のPUSCHをスケジューリングすることができ、DCIは、複数のDAIを含む。ステップS2202において、UE100は、複数のDAIに基づいて、複数の優先度インデックスに対応するHARQ-ACKコードブックを決定することができる。ステップS2203において、UE100は、複数のDAIに基づいて、複数のULスロットに対するHARQ-ACKコードブックを決定することができる。
【0088】
図22Bは、本発明の1つの実施形態に係る複数のDAIを使用するときのフローチャートである。図22Bを参照すると、ステップS2204において、UE100は、DCIを受信して、複数のサービングセル上で複数のPUSCHをスケジューリングすることができ、DCIは、複数のDAIを含む。ステップS2205において、UE100は、複数のDAIに基づいて、複数のULスロットに対するHARQ-ACKコードブックを決定することができる。ステップS2206において、UE100は、複数のDAIに基づいて、複数の優先度インデックスに対応するHARQ-ACKコードブックを決定することができる。
【0089】
図23Aは、本発明の1つの実施形態に係る複数のDAIを使用するときのフローチャートである。図23Aを参照すると、ステップS2301において、UE100は、DCIを受信して、複数のサービングセル上で複数のPUSCHをスケジューリングすることができる。ステップS2302において、UE100は、複数のPUSCHが複数のULスロット上でスケジューリングされたかどうかを判断することができる。ステップS2302においてスケジューリングされたと判断された場合、ステップS2303において、UE100は、複数のDAIに基づいて、複数のULスロットに対するHARQ-ACKコードブックを決定することができる。ステップS2302においてスケジューリングされていないと判断された場合、ステップS2304において、UE100は、UE100が第2のPUCCHリソースセットで構成されているかどうかを判断することができる。第2のPUCCHリソースセットは、優先度インデックス=1に対応することができる。ステップS2304において構成されていないと判断された場合、ステップS2305において、UE100は、第1DAIに基づいて、HARQ-ACKコードブックを決定することができる。ステップS2304において構成されていると判断された場合、ステップS2306において、UE100は、複数のDAIに基づいて、複数の優先度インデックスに対応するHARQ-ACKコードブックを決定することができる。
【0090】
図23Bは、本発明の1つの実施形態に係る複数のDAIを使用するときのフローチャートである。図23Bを参照すると、ステップS2307において、UE100は、DCIを受信して、複数のサービングセル上で複数のPUSCHをスケジューリングすることができる。ステップS2308において、UE100は、UE100が第2のPUCCHリソースセットで構成されているかどうかを判断することができる。第2のPUCCHリソースセットは、優先度インデックス=1に対応することができる。ステップS2308において構成されていると判断された場合、ステップS2309において、UE100は、複数のDAIに基づいて、複数の優先度インデックスに対応するHARQ-ACKコードブックを決定することができる。ステップS2308において構成されていないと判断された場合、ステップS2310において、UE100は、複数のPUSCHが複数のULスロット上でスケジューリングされたかどうかを判断することができる。ステップS2310においてスケジューリングされていないと判断された場合、ステップS2311において、UE100は、第1DAIに基づいて、HARQ-ACKコードブックを決定することができる。ステップS2310においてスケジューリングされたと判断された場合、ステップS2312において、UE100は、複数のDAIに基づいて、複数のULスロットに対するHARQ-ACKコードブックを決定することができる。
【0091】
[PUSCH上で多重化された非周期的CSI(A-CSI)]
【0092】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのUCIは、非周期的CSIを含み、非周期的CSIは、少なくとも1つの第1PUSCH上で多重化される。非周期的CSIは、DCIによってトリガーされる。つまり、複数のサービングセル上で複数のPUSCHをスケジューリングするDCIは、非周期的CSIを送信するようにUE100をトリガーすることもできる。
【0093】
いくつかの実施形態において、非周期的CSIを有する少なくとも1つの第1PUSCHは、所定のULスロットにおいて送信される。所定のULスロットは、PUSCHのULスロットのうちの1つである。所定のULスロットは、PUSCHのULスロットの中で最も早いULスロット、PUSCHのULスロットの中で最も遅いULスロット、または非周期的CSIのタイミング制限を満たすULスロットを含む。つまり、第1スケジュールされたセル上の第1PUSCHは、同じDCIによってスケジューリングされたPUSCHのスロットに基づいて、UE100によって選択される。
【0094】
いくつかの実施形態において、非周期的CSIを有する少なくとも1つの第1PUSCHは、スケジュールされたセルの中で最も低いセルIDを有する第1スケジュールされたセルにおいて送信され、スケジュールされたセルは、所定のULスロットにおいてPUSCHをそれぞれ送信するように構成される。つまり、所定のULスロットにおいてスケジューリングされたPUSCHが2つ以上ある場合、UE100は、スケジュールされたセルのセルIDに基づいて、第1PUSCHを選択し、非周期的CSIを送信することができる。
【0095】
いくつかの実施形態において、DCIのCSI要求フィールドが、DCIによってスケジューリングされたPUSCH上のN(N≧1)個の非周期的CSI報告をトリガーしたとき、UE100は、PUSCHのスロットに基づいて、PUSCHのうちの第1PUSCHを選択してから、PUSCHのうちの第1PUSCH上のn番目(n=0、…、N-1)のトリガーされた非周期的CSI報告に対して、有効なCSI報告を提供することができる。タイミングアドバンスの影響を含む対応するCSI報告を搬送するための第1PUSCHの第1アップリンクシンボルが、時間しきい値Z(例えば、シンボル数)よりも早く始まらない場合、および/またはタイミングアドバンスの影響を含むn番目のCSI報告を搬送する第1PUSCHの第1アップリンクシンボルが、時間しきい値Z’(例えば、シンボル数)よりも早く始まらない場合、UE100によって第1PUSCHが選択され、非周期的CSI報告を送信する。UE100は、CSI-RSリソースと選択された第1PUSCHの間の第1期間が時間しきい値Z’以上であると判断し、DCIと選択された第1PUSCHの間の第2期間が時間しきい値Z以上であると判断することができる。UE100は、これらのタイミング判断に基づいて、PUSCHから第1PUSCHを選択することができる。例えば、時間しきい値Z’および時間しきい値Zは、3GPP TS 38.214において定義される。ZおよびZ’の要件を満たす複数のPUSCHが2つ以上ある場合、所定のセルIDを有する第1PUSCHおよび/または特定の優先度インデックス(例えば、優先度インデックス=0)を有する第1PUSCHを選択することができる。所定のセルIDは、最も低いセルID、最も高いセルID、または2番目に低いセルIDであってもよい。
【0096】
いくつかの実施形態において、UE100は、OFDMシンボルがそのトリガーしているDCIを搬送する前に非周期的CSI-RSが送信されることを予期しない。
【0097】
図24は、本発明の1つの実施形態に係るPUSCH上で非周期的CSIを多重化するときの概略図である。図24を参照すると、DCI2401は、スケジュールされたセルScell#1、Scell#2、Scell#3、およびScell#4上でそれぞれPUSCH2402~2405をスケジューリングすることができる。CSI要求を含むDCI2401は、非周期的CSI報告をトリガーすることができる。参照信号CSI-RS1は、トリガーされたCSI報告のチャネル測定に使用することができる。図24において、UE100は、PUSCH2402および2403のスロットが時間しきい値Zおよび時間しきい値Z’のタイミング要件を満たしていると判断することができる。また、PUSCH2402のセルIDが最も低いため、非周期的CSI報告2406をPUSCH2402上で多重化することができる。
【0098】
図25は、本発明の1つの実施形態に係るPUSCH上で非周期的CSIを多重化するときの概略図である。図25を参照すると、DCI2501は、スケジュールされたセルScell#1、Scell#2、Scell#3、およびScell#4上でそれぞれPUSCH2502~2505をスケジューリングすることができる。CSI要求を含むDCI2501は、非周期的CSI報告をトリガーすることができる。参照信号CSI-RS2は、トリガーされたCSI報告のチャネル測定に使用することができる。図25において、UE100は、PUSCH2404および2405のスロットが時間しきい値Zおよび時間しきい値Z’のタイミング要件を満たしていると判断することができる。また、PUSCH2404のセルIDが最も低いため、非周期的CSI報告2506をPUSCH2404上で多重化することができる。つまり、PUSCH2404のセルIDは、PUSCH2405のセルIDよりも小さい。
【0099】
図26は、本発明の1つの実施形態に係るPUSCH上で非周期的CSIを多重化するときの概略図である。図26を参照すると、DCI2601は、スケジュールされたセルScell#1、Scell#2、Scell#3、およびScell#4上でそれぞれPUSCH2602~2605をスケジューリングすることができる。CSI要求を含むDCI2601は、複数のCSI-RSに対して非周期的CSI報告をトリガーすることができる。参照信号CSI-RS1およびCSI-RS2は、トリガーされたCSI報告のチャネル測定に使用することができる。図26において、参照信号CSI-RS1に関し、UE100は、PUSCH2602および2603のスロットが時間しきい値Zおよび時間しきい値Z’のタイミング要件を満たしていると判断することができる。また、PUSCH2602のセルIDが最も低いため、非周期的CSI報告2606をPUSCH2602上で多重化することができる。参照信号CSI-RS2に関し、UE100は、PUSCH2604および2605のスロットが時間しきい値Zおよび時間しきい値Z’のタイミング要件を満たしていると判断することができる。また、PUSCH2604のセルIDが最も低いため、非周期的CSI報告2607をPUSCH2604上で多重化することができる。
【0100】
図27は、本発明の1つの実施形態に係るPUSCH上で非周期的CSIを多重化するときの概略図である。図27を参照すると、DCI2701は、スケジュールされたセルScell#1、Scell#2、Scell#3、およびScell#4上でそれぞれPUSCH2702~2705をスケジューリングすることができる。CSI要求を含むDCI2701は、複数のCSI-RSに対して非周期的CSI報告をトリガーすることができる。参照信号CSI-RS1およびCSI-RS2は、トリガーされたCSI報告のチャネル測定に使用することができる。図27において、参照信号CSI-RS1およびCSI-RS2を同時に考慮することにより、UE100は、PUSCH2704および2705のスロットが時間しきい値Zおよび時間しきい値Z’のタイミング要件を満たしていると判断することができる。また、PUSCH2704のセルIDが最も低いため、参照信号CSI-RS1およびCSI-RS2にそれぞれ対応する非周期的CSI報告2706および2707をPUSCH2704上で多重化することができる。
【0101】
いくつかの実施形態において、非周期的CSIを有する少なくとも1つの第1PUSCHは、スケジュールされたセルの中で最も低いセルIDを有する第1スケジュールされたセル上で送信される。つまり、DCIによってスケジューリングされたPUSCHのスロットを考慮せずに、UE100は、スケジュールされたセルのセルIDに基づいて、第1PUSCHを直接選択して、非周期的CSIを送信することができる。
【0102】
いくつかの実施形態において、複数のスケジュールされたセル上で複数のPUSCHをスケジューリングするDCIは、UL-SCHインジケータフィールドを含むことができる。UL-SCHインジケータフィールドがDCIにおいてゼロを示しているとき、UE100は、スケジュールされたセルの中で最も低いセルIDを有するサービングセル上でアップリンク共有チャネル(uplink shared channel, UL-SCH)を送信するのを無効にすることができる。
【0103】
いくつかの実施形態において、UE100が複数のPUSCHスケジューリングをサポートするDCIフォーマットを受信したとき、UEは、インジケータがPUSCH上でUL-SCHが送信されていないことを示している(例えば、DCIにおけるUL-SCHインジケータフィールドがゼロを示す)場合に、単一のPUSCHがDCIによってスケジューリングされることを予期することができる。UE100は、単一のPUSCH上でトランスポートブロックを多重化せずに、単一のPUSCH上でCSI報告を多重化することができる。
【0104】
いくつかの実施形態において、複数のセル上で複数のPUSCHをスケジューリングするように構成されたDCIフォーマットについて、UE100は、DCI内にUL-SCHインジケータフィールドがないことを予期することができる。
【0105】
いくつかの実施形態において、UE100は、複数のサービングセル上で複数のPUSCHをスケジューリングするDCIを受信することができる。DCIがCSI要求フィールドを介してCSI報告を示し、UL-SCHがPUSCH上で送信されていないとき(例えば、UL-SCHインジケータフィールド=0)、所定のセルID、所定のスケジュールされたULスロット、および/または優先度インデックス(例えば、優先度インデックス=0)を有する1つのPUSCHは、トランスポートブロックと多重化することができない。所定のセルIDは、固定であっても、BS設定であってもよく、また、最も低いセルID、最も高いセルID、または2番目に低いセルIDであってもよい。あるいは、DCIがCSI要求フィールドを介してCSI報告を示し、UL-SCHがPUSCH上で送信されていないとき(例えば、UL-SCHインジケータフィールド=0)、DCIによってスケジューリングされたすべてのPUSCHは、トランスポートブロックと多重化することができない。UE100は、ULスロットごとに1つのPUSCHを予期することができ、DCIは、複数のグループのCSI報告を示すことができ、各CSI報告グループは、1つのスケジュールされたPUSCHに対応することができる。
【0106】
図28は、本発明の1つの実施形態に係るUL_SCHのない非周期的CSI報告を示す概略図である。図28を参照すると、UE100は、複数のサービングセルScell#1、Scell#2上で複数のPUSCH2802および2803をスケジューリングするDCI2801を受信する。DCI2801がCSI要求フィールドを介して2つのグループのA-CSI報告を示し、UL-SCHインジケータフィールドがゼロの場合、UE100は、第1スケジュールされたPUSCH2802上で第1A-CSI報告を送信し、第2スケジュールされたPUSCH2803上で第2A-CSI報告を送信することができ、スケジュールされたPUSCH2802および2803の数は、A-CSI報告のグループ数に等しくても(または、それ以下であっても)よい。さらに、すべてのスケジュールされたPUSCH2802および2803は、トランスポートブロックと多重化することができない。
【0107】
[PUSCH上で多重化された半永続的CSI(SP-CSI)]
【0108】
いくつかの実施形態において、UE100が複数のPUSCHスケジューリングをサポートするDCIフォーマットを受信したとき、UE100は、SP-CSI-RNTIでスクランブルされたDCIが少なくとも1つのSP CSI報告をアクティブ化した場合に、単一のセル上の単一のPUSCHをDCIによって(例えば、各時間インスタンス内で)スケジューリングできることを予期することができる。UE100は、トランスポートブロックを多重化せずに、PUSCH上でSP-CSI報告を多重化することができる。
【0109】
例えば、図29は、本発明の1つの実施形態に係るPUSCH上で多重化されたSP-CSI報告を示す概略図である。図29を参照すると、DCI2901は、アクティブ化または非アクティブ化する半永続的CSIトリガー状態(例えば、i)を示すCSI要求フィールドを含む。UE100が複数のPUSCHスケジューリングをサポートするDCI2901を受信したとき、UE100は、PUSCH2902~2904上でSP-CSI報告を多重化し、PUSCH2902~2904上でトランスポートブロックを多重化しない。PUSCH2902~2904上のSP-CSI報告は、周期性P(i)で送信することができ、SP-CSI報告は、CSI-RSiの測定に対応することができる。
【0110】
いくつかの実施形態において、複数のセル上で複数のPUSCHをスケジューリングするように構成されたDCIは、SP-CSI-RNTIによってスクランブルされないか、または、DCIは、スケジュールされたセルのうちの1つにおいてSP CSI報告をアクティブ化しないように構成される。つまり、UE100は、複数のセル上で複数のPUSCHをスケジューリングするように構成されたDCIが任意のSP CSI報告をアクティブ化できることを予期することができない。UE100は、複数のセル上で複数のPUSCHをスケジューリングするように構成され、SP-CSI-RNTIでスクランブルされたDCIを受信することを予期することができない。
【0111】
いくつかの実施形態において、UE100は、少なくとも1つのサービングセル上で少なくとも1つのPUSCHをスケジューリングするDCIを受信する。SP-CSI-RNTIでスクランブルされたDCIがCSI要求フィールドを介して少なくとも1つのSP-CSI報告をアクティブ化したとき、UE100は、各時間インスタンス内のスケジュールされたPUSCHの数がそれぞれIDでアクティブ化されたSP-CSI報告の数に等しいと仮定することができる。SP-CSI報告とPUSCHの間のマッピングは、SP-CSI報告ID(例えば、CSI-ReportConfigId)およびサービングセルIDに基づいて行われる。例えば、図30は、本発明の1つの実施形態に係るPUSCH上で多重化されたSP-CSI報告を示す概略図である。図30を参照すると、DCI3001は、アクティブ化または非アクティブ化する半永続的CSIトリガー状態(例えば、iおよびj)を示すCSI要求フィールドを含む。表2のマッピング関係に基づくと、CSI要求フィールドがDCI3001において{001}のとき、UE100は、各時間インスタンス内で2つのPUSCHが2つのサービングセル(例えば、cell#1およびcell#2)上でスケジューリングされていると仮定することができる。UE100は、それぞれPUSCH3002、3003、3004を介してスケジュールされたセルcell#1上でID#iを有するSP-CSI報告を送信し、PUSCH3005、3006、3007を介してスケジュールされたセルcell#2上でID#jを有するSP-CSI報告を送信することができる。PUSCH3002、3003、3004は、CSI-ReportConfigId=iに基づいて、SP-CSIを含むことができる。PUSCH3005、3006、3007は、CSI-ReportConfigId=jに基づいて、SP-CSIを含むことができる。
【0112】
【表2】
【0113】
[PUSCH上で多重化された周期的CSI(P-CSI)]
【0114】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの第1PUSCHは、少なくとも1つのPUCCHと重複し、時間領域内で少なくとも1つのUCIを送信する。少なくとも1つのUCIは、P-CSIである。注意すべきこととして、少なくとも1つの第1PUSCHは、スケジュールされたセルの中で最も低いセルIDを有する第1スケジュールされたセルにおいて送信される。少なくとも1つの第1PUSCHは、複数の異なるスロットにおいて送信することができる。詳しく説明すると、UE100は、周期的CSIに関連するPUCCHが時間領域内でDCIによってスケジューリングされたPUSCHと重複するかどうかを判断することができる。もし重複する場合、UE100は、スケジュールされたセルのセルIDに基づいて、時間領域内で周期的CSIに関連する少なくとも1つのPUCCHと重複するPUSCHから第1PUSCHを選択することができる。
【0115】
例えば、図31は、本発明の1つの実施形態に係る第1PUSCHを決定して周期的CSIを多重化するときの概略図である。図31を参照すると、周期的CSI P-CSI#1を送信するためのPUCCH3101は、PUSCH3103および3104と重複する。周期的CSI P-CSI#2を送信するためのPUCCH3102は、PUSCH3105および3106と重複する。PUSCH3103~3106は、それぞれセルScell#1、Scell#2、Scell#3、およびScell#4上でDCI3107によってスケジューリングされる。PUSCH3103~3106は、時間領域内でPUCCH3101および3102と重複するため、UE100は、所定の(例えば、最も低い)セルIDを有する第1スケジュールされたセルにおいてスケジューリングされた特定のPUSCHを選択して、周期的CSI CSI P-CSI#1およびCSI P-CSI#2を多重化することができる。例えば、スロットnにおいて、PUSCH3103は、最も低いセルIDを有するスケジュールされたセルScell#1上でスケジューリングされるため(すなわち、スケジュールされたセルScell#2のセルIDは、スケジュールされたセルScell#1のセルIDより大きい)、UE100によってPUSCH3103が選択され、周期的CSI CSI P-CSI#1を多重化する。スロットn+1において、PUSCH3105は、最も低いセルIDを有するスケジュールされたセルScell#3上でスケジューリングされるため(すなわち、スケジュールされたセルScell#4のセルIDは、スケジュールされたセルScell#3のセルIDより大きい)、UE100によってPUSCH3105が選択され、周期的CSI CSI P-CSI#2を多重化する。
【0116】
いくつかの実施形態において、UE100は、少なくとも1つの第1PUSCHのうちの第2PUSCHにおいて少なくとも1つのUCIのうちの第1UCIタイプを有する第1UCIを多重化することができる。UE100は、少なくとも1つの第1PUSCHのうちの第3PUSCHにおいて少なくとも1つのUCIのうちの第2UCIタイプを有する第2UCIを多重化することができ、第2PUSCHは、第3PUSCHとは異なる。つまり、UE100は、異なるPUSCHにおいて異なるタイプのUCIを多重化することができる。
【0117】
いくつかの実施形態において、複数のPUSCHがDCIによって少なくとも1つのULスロットにおいてスケジューリングされ、複数のUCIタイプ(例えば、HARQ-ACKおよびCSI)を有するUCIがULスロット内の複数のPUSCHのうちの少なくとも1つにおいて衝突したとき、UCIは、同じPUSCHにおいて多重化されても、異なるPUSCHにおいて多重化されてもよい。例えば、第1UCIタイプを有する第1UCIは、複数のPUSCHのうちの第1PUSCH上で多重化することができ、第2UCIタイプは、複数のPUSCHのうちの第2PUSCH上で多重化することができる。第1UCIタイプは、HARQ-ACK、またはHARQ-ACKとCSIパート1の組み合わせを含むことができる。第2UCIタイプは、CSIまたはCSIパート2を含むことができる。第1UCIタイプを有する第1UCIを送信するための第1PUSCHは、最も低いセルIDを有するPUSCHであってもよい。第2UCIタイプを有する第2UCIを送信するための第2PUSCHは、2番目に低いセルIDを有するPUSCHであってもよい。あるいは、第1UCIタイプを有する第1UCIを送信するための第1PUSCHと、第2UCIタイプを有する第2UCIを送信するための第2PUSCHは、互いに同一であってもよく、CSIは、CSIパート1およびCSIパート2を含む。
【0118】
図32は、本発明の1つの実施形態に係るPUSCH内で異なるUCIタイプを多重化するときの概略図である。図32を参照すると、UE100は、複数のサービングセルScell#1、Scell#2、Scell#3、およびScell#4上で複数のPUSCH3202~3205をスケジューリングするDCI3201を受信する。HARQ-ACKとP-CSIは、ULスロット内で互いに衝突する。HARQ-ACKは、PUSCH3202において多重化することができ、P-CSIは、PUSCH3203において多重化することができる。これにより、P-CSIがドロップされるのを回避できる。
【0119】
いくつかの実施形態において、UE100は、少なくとも1つの第1PUSCHのうちの第2PUSCHにおいて少なくとも1つのUCIのうちの第1UCIタイプを有する第1UCIを多重化し、少なくとも1つの第1PUSCHのうちの第3PUSCHにおいて少なくとも1つのUCIのうちの第2UCIタイプを有する第2UCIを多重化することができる。第2UCIの符号化率がしきい値以下である場合、第2PUSCHは、第3PUSCHと同一である。第2UCIの符号化率がしきい値より高い場合、第2PUSCHは、第3PUSCHと異なる。第1UCIタイプは、HARQ-ACK、またはHARQ-ACKとCSIパート1の組み合わせを含むことができる。第2UCIタイプは、CSIまたはCSIパート2を含むことができる。つまり、第2UCIの符号化率がしきい値以下である場合、第1UCIタイプを有する第1UCIおよび第2UCIタイプを有する第2UCIは、異なるPUSCHにおいて多重化することができる。
【0120】
図33Aは、本発明の1つの実施形態に係るPUSCH内で異なるUCIタイプを多重化するときの概略図である。図33Aを参照すると、UE100は、複数のサービングセルScell#1、Scell#2、Scell#3、およびScell#4上で複数のPUSCH3302~3305をスケジューリングするDCI3301を受信する。HARQ-ACKとP-CSIは、ULスロット内で互いに衝突する。P-CSIがPUSCH3302において多重化されたとき、P-CSIの符号化率はしきい値以下であるため、HARQ-ACKおよびP-CSIをPUSCH3302において多重化することができる。
【0121】
図33Bは、本発明の1つの実施形態に係るPUSCH内で異なるUCIタイプを多重化するときの概略図である。図33Bを参照すると、UE100は、複数のサービングセルScell#1、Scell#2、Scell#3、およびScell#4上で複数のPUSCH3302~3305をスケジューリングするDCI3301を受信する。HARQ-ACKとP-CSIは、ULスロット内で互いに衝突する。P-CSIがPUSCH3302において多重化された場合、P-CSIの符号化率はしきい値より高いため、HARQ-ACKおよびP-CSIをそれぞれPUSCH3302およびPUSCH3303において多重化することができる。
【0122】
いくつかの実施形態において、UE100は、少なくとも1つの第1PUSCHのうちの第2PUSCHにおいて少なくとも1つのUCIのうちの第1UCIタイプを有する第1UCIを多重化することができる。UE100は、第2UCIの符号化率に基づいて、少なくとも1つのUCIのうちの第2UCIタイプを有する第2UCIをドロップすることができる。いくつかの実施形態において、第2タイプUCI(例えば、CSIまたはCSIパート2)の符号化率がしきい値より高いとき、符号化率は、第2タイプUCIが第2PUSCHにおいて多重化されると仮定することによって決定され、符号化率がしきい値を満たすことができるまで、第2タイプUCIを次の優先順位に基づいてドロップすることができる。A-CSI(最も高い優先度)、SP-CSI、P-CSI、L1-RSRP/L1-SINRを搬送するCSI報告、L1-RSRP/L1-SINRを搬送していないCSI報告、サービングセルインデックス、reportConfigID(最も低い優先度)。
【0123】
いくつかの実施形態において、DCIにおけるベータ_オフセットインジケータは、PUSCHのうちの少なくとも1つの第1PUSCHに適用され、少なくとも1つのUCIは、それぞれ少なくとも1つの第1PUSCHにおいて多重化される。いくつかの実施形態において、複数のPUSCHがDCIによって複数のUL(例えば、PUCCH)スロットにおいてスケジューリングされる。DCIにおける少なくとも1つのベータ_オフセットインジケータは、複数のリソース数の決定に適用することで、複数のULスロット内の複数のPUSCHにおいてUCIを多重化することができる。
【0124】
図34は、本発明の1つの例示的実施形態に係るベータ_オフセットを適用するときの概略図である。図34を参照すると、UE100は、複数のサービングセルScell#1、Scell#2、Scell#3、およびScell#4上で複数のPUSCH3402~3405をスケジューリングするDCI3401を受信する。複数のPUSCH3402~3405は、DCI3401によってPUCCHの複数のULスロットにおいてスケジューリングされる。UE100は、DCI3401内のベータオフセットフィールド(例えば、2つのベータオフセットを示す1つのコードポイント)に基づいて、2つのリソースを生成し、それぞれPUSCH3402および3404においてUCIを多重化することができる。
【0125】
いくつかの実施形態において、DCIによってスケジューリングされるPUSCHの最大数は、上位層構成によって構成される。いくつかの実施形態において、DCIによってスケジューリングされるPUSCHの最小数は、1である。PUSCHの最大数(例えば、3、4、または8)は、所定値であっても、固定値であってもよく、またはBS200によって設定されてもよい。
【0126】
いくつかの実施形態において、DCIは、少なくとも1つの単一のDCIフィールドを含み、少なくとも1つの単一のDCIフィールドは、スケジュールされたセルのうちの少なくとも1つに対応する。つまり、マルチセルスケジューリングをサポートするDCIは、少なくとも1つの共有DCIフィールドを含むことができ、共有DCIフィールドは、すべてのスケジュールされたセルに適用することができる。少なくとも1つの単一のDCIフィールドは、DCIのDCIフォーマットに対する識別子フィールド、TDRAフィールド、仮想リソースブロック(virtual resource block, VRB)-PRBマッピングフィールド、SRS要求フィールド、SRSオフセットインジケータフィールド、チャネル状態情報(CSI)要求フィールド、ベータオフセットインジケータフィールド、UL共有チャネル(UL-SCH)インジケータフィールド、優先度インジケータフィールド、DMRSシーケンス初期化フィールド、オープンループ電力制御パラメータ設定インジケータフィールド、UL/補助アップリンク(UL/supplementary uplink, UL/SUL)インジケータフィールド、TPCコマンドフィールド、ダウンリンク割り当てインデックスフィールド、セカンダリーセル(Scell)休止状態指示フィールド、最小適用可能スケジューリングオフセットインジケータフィールド、PDCCH監視適応指示フィールド、アンテナポートフィールド、SRSリソースインジケータフィールド、またはTPMIフィールドのうちの少なくとも1つを含む。
【0127】
いくつかの実施形態において、DCIは、複数のDCIフィールドセットを含み、複数のDCIフィールドセットは、それぞれ複数のスケジュールされたセルに対応する。各DCIフィールドセットは、1つまたはそれ以上のDCIフィールドを含む。つまり、マルチセルスケジューリングをサポートするDCIは、複数のDCIフィールドセットを含むことができ、各DCIフィールドセットのDCIフィールドを1つのスケジュールされたセルに適用することができる。複数のDCIフィールドセットのそれぞれは、FDRAフィールド、アンテナポートフィールド、変調および符号化方式フィールド、サウンディング参照信号(sounding reference signal, SRS)リソースインジケータフィールド、プリコーディング情報およびレイヤー数(precoding information and number of layers, TPMI)フィールド、ハイブリッド自動繰り返し要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)プロセス番号フィールド、送信電力制御(transmission power control, TPC)コマンドフィールド、新規データインジケータ(new data indicator, NDI)フィールド、冗長度バージョン(redundancy version, RV)フィールド、または位相追跡参照信号-復調参照信号(phase-tracking reference signal-demodulation reference signal, PTRS‐DMRS)関連フィールドのうちの少なくとも1つを含む。
【0128】
図35は、本発明の1つの実施形態に係るマルチセルスケジューリングの処理方法のフローチャートである。図35を参照すると、本実施形態の方法は、図1の無線通信システム10のBS200に適用することができる。しかしながら、この方法のプロセスは、実際の必要に応じて調整することができるため、以下に限定されない。
【0129】
S3502のステップにおいて、BS200は、第1サービングセルによってダウンリンク制御情報(DCI)を送信することができ、DCIは、複数のスケジュールされたセル上でそれぞれ複数のPUSCHをスケジューリングするように構成される。複数のサービングセル上で複数のPUSCHをスケジューリングするためのDCIは、上述した実施形態で説明されている。S3504のステップにおいて、BS200は、DCIに基づいて、複数のスケジュールされたセルのうちの少なくとも1つにおいてそれぞれPUSCHのうちの少なくとも1つのを受信することができる。マルチセルスケジューリングをサポートするDCIについては、上記で詳しく説明されている。
【0130】
図36は、本発明の1つの例示的実施形態に係る通信デバイス3600を示すブロック図である。図36を参照すると、通信デバイス3600は、UEまたはBSであってもよい。通信デバイス3600は、プロセッサ3610を含むが、本発明はこれに限定されない。プロセッサ3610(例えば、処理回路を有する)は、インテリジェントハードウェアデバイス、例えば、中央処理装置(central processing unit, CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含むことができる。プロセッサ3610は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本発明の実施形態の方法を実施することができる。
【0131】
通信デバイス3600に保存されたプログラムコードは、プロセッサ3610によって実行されたときに上述したすべての実施形態のすべての技術方案を採用するため、上述したすべての実施形態のすべての技術方案によってもたらされるすべての有利な効果を少なくとも有するため、さらなる説明はここに組み込まない。
【0132】
選択的に、図36に示すように、通信デバイス3600は、さらに、メモリ3620を含むことができる。メモリ3620は、揮発性および/または非揮発性メモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含むことができる。メモリ3620は、取り外し可能であっても、取り外し不可能であっても、またはその組み合わせであってもよい。例示的なメモリには、固体状態メモリ、ハードドライブ、光ディスクドライブなどが含まれる。プロセッサ3610は、メモリ3620からコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本発明の実施形態の方法を実施することができる。
【0133】
メモリ3620は、プロセッサ3610とは独立した別のデバイスであってもよく、またはプロセッサ3610に統合されてもよい。
【0134】
選択的に、図36に示すように、通信デバイス3600は、さらに、トランシーバ3630を含むことができ、プロセッサ3610は、トランシーバ3630を制御して、他のデバイスと通信することができる。送信機(例えば、送信(transmitting/transmission)回路)および受信機(例えば、受信(receiving/reception)回路)を有するトランシーバ3600は、時間および/または周波数リソース分割情報を送信および/または受信するように構成することができる。いくつかの実施において、トランシーバ3600は、使用可能、使用不可能、および柔軟に使用可能なサブフレームおよびスロットフォーマットを含む(ただし、本発明はこれに限定されない)異なる種類のサブフレームおよびスロットにおいて送信するように構成することができる。トランシーバ3630は、データおよび制御チャネルを受信するように構成することができる。トランシーバ3630は、低雑音増幅(low noise amplifying, LNA)、インピーダンス整合、アナログ-デジタル(analog-to-digital, ADC)変換、デジタル-アナログ(digital-to-analog, DAC)変換、周波数混合、上下周波数変換、フィルタリング、増幅、および/または類似する操作を実行することができる。
【0135】
具体的に説明すると、トランシーバ3630は、他のデバイスに情報またはデータを送信するか、または他のデバイスが送信した情報またはデータを受信することができる。
【0136】
具体的に説明すると、トランシーバ3630は、送信機および受信機を含むことができる。トランシーバ3630は、さらに、アンテナを含むことができ、アンテナの数は、1つまたはそれ以上であってもよい。
【0137】
本願の実施形態の各実施形態の任意の内容、および同一実施形態の任意の内容は、自由に組み合わせることができる。上記のいずれかの組み合わせは、本願の実施形態の範囲内である。
【0138】
明確に記載されていない限り、本願の開示した実施形態の詳細説明において使用した素子、動作、または指令は、本発明に対して絶対的に重要または不可欠であると解釈すべきではない。また、ここで使用されるように、各不定冠詞「a」および「an」は、2つ以上の項目を含むことができる。1つの項目のみを意図する場合、「単一の(a single)」またはそれに類似する言語を使用する。さらに、ここで使用されるように、複数の項目および/または複数の項目のカテゴリーを列記する前に記載した「~のいずれか(any of)」という用語は、個別の、または他の項目および/または他の項目のカテゴリーと結合した項目および/または項目のカテゴリー「~のいずれか」、「~のいずれかの組み合わせ」、「~のいずれか多数」、および/または「~のいずれか多数の組み合わせ」を含むことを意図する。
【0139】
本分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の範囲または精神から逸脱せずに、開示された実施形態に対して様々な修正および変更が可能であることが理解されよう。これを考慮して、本発明は、以下の特許請求の範囲およびそれらの同等物の範囲内にある修正および変更を包含することが意図されている。
【産業上の利用可能性】
【0140】
マルチセルスケジューリングの処理方法、ユーザ機器、および基地局は、将来の無線通信システムに適用することができる。
【符号の説明】
【0141】
10 無線通信システム
100 UE(ユーザ機器)
200 BS(基地局)
105 セル
22、23、24、32、33、34、62、63、1001、1004、1002、1005、1102、1103、1104、1105、1202、1203、1204、1205、1403、1404、1405、1406、1502、1503、1602、1603、1702、1703、1801、1802、1804、1806、1902、1903、2005、2003、2102、2103、2102、2403、2404、2405、2802、2803、2902、2903、2904、3002、3003、3004、3005、3006、3007、3103、3104、3105、3106、3202、3203、3204、3205、3302、3303、3304、3305、3402、3403、3404、3405 PUSCH(物理アップリンク共有チャネル)
CG1、CG2 セルグループ
S202、S204、S206、S702、S704、S706、S708、S1302、S1304、S1306、S1308、S2201、S2202、S2203、S2204、S2205、S2206、S2301、S2302、S2303、S2304、S2305、S2306、S2307、S2308、S2309、S2310、S2311、S2312、S3502、S3504 ステップ
T1~T6 TDRAテーブル
1006、1106 インジケータ
1401、1402、1504、1505、1604、1605、1704、1705、1805、1807、1904、1905、2004、2005、2104、2105、3101、3102 PUCCH(物理ダウンリンク共有チャネル)
2406、2506、2606、2607、2707、2706 非周期的CSI報告
21、31、61、1003、1101、1201、1407、1501、1601、1701、1803、1808、1901、2001、2101、2401、2501、2601、2701、2801、2901、3001、3107、3201、3301、3401 DCI(ダウンリンク制御情報)
3600 通信デバイス
3610 プロセッサ
3620 メモリ
3630 トランシーバ

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