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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-10
(45)【発行日】2024-10-21
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/465 20200101AFI20241011BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20241011BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20241011BHJP
   A24F 40/51 20200101ALI20241011BHJP
【FI】
A24F40/465
A24F40/20
A24F40/40
A24F40/51
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2023516211
(86)(22)【出願日】2022-06-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-27
(86)【国際出願番号】 KR2022008892
(87)【国際公開番号】W WO2022270917
(87)【国際公開日】2022-12-29
【審査請求日】2023-03-10
(31)【優先権主張番号】10-2021-0081228
(32)【優先日】2021-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【弁理士】
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(72)【発明者】
【氏名】アン,フィキョン
【審査官】吉澤 伸幸
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/107536(WO,A2)
【文献】実開昭59-085585(JP,U)
【文献】特表2021-510293(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0124979(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0084980(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00 - 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
挿入空間を形成するパイプと、
貫通ホールを有し、前記挿入空間の一側で前記パイプと結合されるフランジと、
一端が前記貫通ホール内に延びるように前記貫通ホールを通して延び、他端に開口が形成された中空を有するサセプタと、
前記サセプタの前記開口を介して前記中空に挿入され、前記サセプタの前記他端を塞ぐカバーと、を含み、
前記サセプタの複数のレッグは前記他端で半径外側方向に折り曲げられ、前記貫通ホールに対して円周方向に配置され、前記フランジに形成された保持部と結合する、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記サセプタは、
前記挿入空間に配置されるサセプタボディーと、
前記サセプタボディーと前記レッグとの間に形成され、前記貫通ホールに固定されるリセス部と、を含み、
前記フランジの一面は前記サセプタボディーを支持し、前記一面の反対側の前記フランジの他面は前記サセプタのレッグを支持する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記レッグは、前記サセプタの他端を前記貫通ホールに挿入してから、前記フランジの他面から突出する前記サセプタの他端の一部を外側に折り曲げることによって形成される、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記リセス部が締まり嵌め方式で前記貫通ホールに固定されるように、前記貫通ホールの直径は前記リセス部の直径より小さい、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記サセプタの他端は、前記リセス部が前記貫通ホールに挿入されるように、前記サセプタが前記貫通ホールに挿入される方向に次第に狭くなるように斜めに形成された部分を有する、請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記貫通ホールに挿入するように、前記サセプタの他端は、末端の部分が前記貫通ホールの直径及び前記リセス部の直径より小さい直径を有する、請求項5に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記レッグは、前記サセプタが前記貫通ホールを貫通することによって前記貫通ホールから突出する前記サセプタの他端に形成される、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記サセプタは、前記サセプタの他端に形成されたサセプタホールを含む、請求項7に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記保持部は、
前記貫通ホールの周辺から突設された複数の保持突起と、
前記複数の保持突起のそれぞれの隣接した保持突起の間に形成された保持溝とを含み、
前記レッグは前記保持溝に配置される、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記保持部は複数の保持溝を含み
記複数の保持溝及び前記複数のレッグは対応して前記貫通ホールに対して円周方向に配列される、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
記エアロゾル生成装置は、前記中空内に配置されて前記サセプタの温度をセンシングするセンシング装置をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項12】
前記サセプタは円筒形状を有する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成装置はエアロゾルを介して媒質または物質から所定の成分を抽出するためのものである。媒質は多様な成分の物質を含むことができる。媒質に含まれる物質は多様な成分の香味物質であることができる。例えば、媒質に含まれる物質は、ニコチン成分、ハーブ成分及び/またはコーヒー成分などを含むことができる。近年、このようなエアロゾル生成装置に対する多くの研究が遂行されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は前述した問題及び他の問題を解決することを目的とする。
【0004】
本開示の他の目的は、サセプタの回転を防止することである。
本開示のさらに他の目的は、サセプタが装置から離脱することを防止することである。
【0005】
本開示のさらに他の目的は、簡単な方法でサセプタを固定することができるエアロゾル生成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するための本開示の一側面によれば、挿入空間を形成するパイプと、貫通ホールを有し、前記挿入空間の一側で前記パイプと結合されるフランジと、一端が前記貫通ホール内に延びるように前記貫通ホールを通して延びるサセプタとを含み、前記サセプタのレッグは他端で半径外側方向に折り曲げられ、前記フランジに形成された保持部と結合するエアロゾル生成装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、サセプタの回転を防止するエアロゾル生成装置を提供することができる。
【0008】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、サセプタが装置から離脱することを防止するエアロゾル生成装置を提供することができる。
【0009】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、簡単な方法でサセプタを固定することができるエアロゾル生成装置を提供することができる。
【0010】
本開示の適用可能な追加的な範囲は以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、本開示の思想及び範囲内で多様な変更及び修正は当業者に明らかに理解可能であるので、詳細な説明及び本開示の好適な実施例のような特定の実施例はただ例示として与えられたものと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図2】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図3】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図4】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図5】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図6】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図7】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図8】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図9】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の前記及び他の目的、特徴及び他の特徴は添付図面を参照する以降の詳細な説明から明らかに理解可能であろう。
【0013】
以下、添付図面を参照してこの明細書に開示する実施例を詳細に説明する。図面を参照する説明の簡潔さのために、同一または類似の構成要素は同じ参照番号を付与し、それについての重複説明は省略する。
【0014】
以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は明細書の説明の容易性のみのためのものであり、特別な意味または役割を有するものではない。
【0015】
本開示において、当業者によく知られているものは簡潔さのために省略する。添付図面は多様な技術的特徴を容易に理解することができるようにするためのものであり、ここで開示する実施例は添付図面に限定されないことを理解しなければならない。したがって、本開示は、添付図面に具体的に開示したものに加えて、すべての変更、均等物及び代替物を含むものと解釈されなければならない。
【0016】
第1、第2などのような序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使われることができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されないことを理解しなければならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別する目的のみで使われる。
【0017】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在することもできると理解可能であろう。一方で、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在しないと理解可能であろう。
【0018】
単数の表現は、文脈上明白に他に指示しない限り、複数の表現を含む。
【0019】
図1及び図2を参照すると、エアロゾル生成装置100は、バッテリー11、制御部12、センサー40、及び誘導コイル14のうちの少なくとも一つを含むことができる。バッテリー11、制御部12、センサー40、及び誘導コイル14のうちの少なくとも一つはエアロゾル生成装置100のロアーボディー10の内部に配置されることができる。
【0020】
アッパーボディー20はロアーボディー10の一端に結合するか、またはロアーボディー10の一部を構成することができる。誘導コイル14はアッパーボディー20の内部に設けられることができる。サセプタ30はアッパーボディー20の内部に設けられることができる。アッパーボディー20は、スティック200が挿入可能な挿入空間24を備えることができる。サセプタ30は挿入空間24に配置されることができる。
【0021】
誘導コイル14は、サセプタ30が配置された挿入空間24を取り囲むことができる。誘導コイル14はサセプタ30を取り囲むことができる。サセプタ30は誘導コイル14を介して流れるAC電流によって発生した磁場によって加熱されることができる。磁場はサセプタ30を貫通してサセプタ30内に渦電流を発生させることができる。電流はサセプタ30から熱を発生させることができる。もしくは、サセプタ30は、誘導コイル14の必要なしに、バッテリー11から電流を受けて直接的に発熱することができる。
【0022】
スティック200は挿入空間24に挿入されることができる。スティック200の一端はアッパーボディー20の外部に露出されることができる。サセプタ30はスティック200の端部を貫通してスティック200の内部に挿入されることができる。スティック200はサセプタ30によって加熱されることができる。使用者は外部に露出されたスティック200の一端を口でくわえて空気を吸入することができる。
【0023】
バッテリー11は、エアロゾル生成装置100の構成要素が動作するように電力を供給することができる。バッテリー11は、制御部12、センサー40、誘導コイル14、及びサセプタ30のうちの少なくとも一つに電力を供給することができる。バッテリー11はエアロゾル生成装置100に設けられたディスプレイ、モーターなどが動作するのに必要な電力を供給することができる。
【0024】
制御部12は、エアロゾル生成装置100全般の動作を制御することができる。制御部12は、バッテリー11、誘導コイル14、及びセンサー40のうちの少なくとも一つの動作を制御することができる。制御部12は、エアロゾル生成装置100に設けられたディスプレイ、モーターなどの動作を制御することができる。制御部12は、エアロゾル生成装置100の構成のそれぞれの状態を確認することにより、エアロゾル生成装置100が動作可能な状態であるかを判断することができる。
【0025】
センサー40はサセプタ30の温度をセンシングすることができる。センサー40はサセプタ30の内部に配されることができる。センサー40はセンシング装置40と言える。
【0026】
制御部12は、センサー40がセンシングした誘導コイル14の温度に基づいて、誘導コイル14の温度を制御することができる。制御部12は、センサー40がセンシングした誘導コイル14の温度に基づいて、誘導コイル14の温度についての情報を使用者インターフェースを介して使用者に伝達することができる。
【0027】
アッパーボディー20は、外壁21、内壁22、及び上壁23のうちの少なくとも一つを備えることができる。内壁22は挿入空間24を定義することができる。挿入空間24は外部に向かって開放することができる。内壁22は挿入空間24の側部を取り囲むことができる。内壁22及び挿入空間24はシリンダー形状を有することができる。挿入空間24の上端及び下端は開放しているが、挿入空間24の下端はフランジ50によって覆われることができる。内壁22はパイプ22と言える。スティック200はパイプ22に挿入されることができる。
【0028】
外壁21は内壁22の外側に配置されることができる。外壁21は内壁22の外周面の半径外側方向に離隔して形成されることができる。外壁21と内壁22との間に空間が形成されることができる。誘導コイル14は外壁21と内壁22との間に形成された空間に配置されることができる。誘導コイル14は内壁22を取り囲むことができる。上壁23は外壁21及び内壁22を連結することができる。
【0029】
サセプタ30は挿入空間24内に配置されることができる。サセプタ30は長く延びることができる。サセプタ30はサセプタボディー31及びサセプタヘッド32を備えることができる。サセプタボディー31はサセプタ30の中間に形成されることができる。サセプタボディー31は円筒形状を有することができる。サセプタボディー31は挿入空間24に配置されることができる。サセプタヘッド32はサセプタ30の上端部に形成されることができる。サセプタヘッド32はサセプタボディー31の上側に配置されることができる。サセプタヘッド32は円錐形状を有することができる。サセプタヘッド32は挿入空間24に配置されることができる。サセプタヘッド32は挿入空間24の開放した一側に向かうことができる。
【0030】
フランジ50はパイプ22の下部に結合されるか固定されることができる。フランジ50の上面は挿入空間24の他側を覆うことができる。フランジ50の上面は挿入空間24と向き合うことができる。フランジ50の下面はフランジ50の上面の反対側にあり、下側に向かうことができる。
【0031】
第1リブ241及び第2リブ242はパイプ22下部の内周面から半径内側方向に突出することができる。第1リブ241及び第2リブ242はリング形状を有することができる。第1リブ241はパイプ22の下端に形成されることができる。第2リブ242はパイプ22の下部に形成され、第1リブ241より上側に位置することができる。フランジ50は第1リブ241及び第2リブ242の間に配置されるかまたは嵌め合わせられることができる。
【0032】
サセプタ30は挿入空間24に向かってフランジ50を貫通することができる。サセプタ30の一側はフランジ50を貫通して挿入空間24に露出されることができる。サセプタ30の他側はフランジ50の下面に露出されることができる。サセプタ30はパイプ22によって取り囲まれることができる。サセプタボディー31はフランジ50の上面にかかるかまたは支持されることができる。
【0033】
レッグ35はサセプタ30の下端に形成されることができる。レッグ35はサセプタ30の下端が外側に折り曲げられることによって形成されることができる。レッグ35は複数のレッグを含むことができる。レッグ35はフランジ50の下面にかかるかまたは支持されることができる。フランジ50はサセプタボディー31とレッグ35との間に配置されるかまたは嵌め合わせられることができる。
【0034】
サセプタ30は下端が開放した中空形状を有することができる。センシング装置40はサセプタ30の内部に挿入されることができる。センシング装置40は、温度センサー41、伝導性ピン42、及びセンサーカバー43のうちの少なくとも一つを含むことができる。温度センサー41はサセプタ30の中空内に配置されることができる。温度センサー41はサセプタ30の温度をセンシングすることができる。温度センサー41は伝導性ピン42と電気的に連結されることができる。伝導性ピン42は複数の伝導性ピンを含むことができる。伝導性ピン42は二つであってもよい。温度センサー41は伝導性ピン42を介してバッテリー11及び制御部12などと連結されることができる。センサーカバー43はサセプタ30の開放した下端を塞げることができる。センサーカバー43はサセプタ30の開放した下端に接着されることができる。温度センサー41はセンサーカバー43に結合することができる。伝導性ピン42はセンサーカバー43を通過してサセプタ30の外部に露出されることができる。
【0035】
図3及び図4を参照すると、フランジ50は中心が開放した円盤形状を有することができる。フランジ50の一面51及び他面53は円形を有することができる。フランジ50の外周面52はフランジ50の一面51及び他面53のそれぞれの縁端に連結され、円周方向に延びた帯状を有することができる。フランジ50の外周面52はパイプ22の下部の内周面に密着して隙間を密封することができる(図2参照)。
【0036】
サセプタ30は長く延びてフランジ50を貫通することができる。サセプタ30の一側はフランジ50の一面51に露出されることができる。サセプタ30の他側はフランジ50の他面53に露出されることができる。サセプタボディー31及びサセプタヘッド32はサセプタ30の一側に形成されることができる。レッグ35はサセプタ30の他側に形成されることができる。サセプタ30の一側またはサセプタボディー31はフランジ50の一面51によって支持されることができる。サセプタ30の他側またはレッグ35はフランジ50の他面53によって支持されることができる。
【0037】
保持部531、532はサセプタ30の他端に隣接してフランジ50に形成されることができる。レッグ35は保持部531、532によって支持されることができる。保持部531、532はフランジ50の他面53に形成されることができる。保持部531、532は保持突起531を含むことができる。保持部531、532は保持溝532を含むことができる。
【0038】
保持突起531はフランジ50の他面53から他側に突設されることができる。保持突起531はサセプタ30の他側またはレッグ35の周辺に形成されることができる。保持突起531は複数の保持突起を含むことができる。複数の保持突起531は互いに離隔することができる。複数の保持突起531はサセプタ30の他側またはレッグ35の周辺に沿って配列されることができる。複数の保持突起531はサセプタ30の他側を中心に放射状に配列されることができる。
【0039】
保持溝532はフランジ50の他面53に形成されることができる。保持溝532は二つの隣接した保持突起531の間に形成されることができる。もしくは、保持溝532はフランジ50の他面53が一側に陥没することによって形成されることができる。保持溝532はサセプタ30の他側またはレッグ35の周辺に形成されることができる。保持溝532は複数の保持溝を含むことができる。複数の保持溝532は互いに離隔することができる。複数の保持溝532はサセプタ30の他側またはレッグ35の周辺に沿って配列されることができる。保持溝532はサセプタ30の他側を中心に放射状に配列されることができる。
【0040】
レッグ35はサセプタ30の他端部35aが半径外側方向に折り曲げられることによって形成されることができる。レッグ35は複数のレッグを含むことができる。レッグ35は円周方向に沿って配列されることができる。レッグ35はサセプタ30の他側を中心に放射状に配列されることができる。レッグ35は保持溝532に対応する位置に形成されることができる。レッグ35は保持溝532に配置されることができる。複数のレッグ35のそれぞれは複数の保持溝532のそれぞれに配置されることができる。レッグ35は保持突起531にかかることができる。一つのレッグ35は二つの隣接した保持突起531の間に配置されることができる。
【0041】
したがって、スティック200(図1参照)を装置に挿入するかまたは装置から離脱させるとき、サセプタ30がフランジ50に対して回転することを防止することができる。また、サセプタ30が回転することによって温度センサー41と連結された伝導性ピン42がもつれるかまたは断線されることを防止することができる。また、サセプタ30がフランジ50から離脱することを防止することができる。
【0042】
第1陥没部533はフランジ50の他面53が一側に陥没することによって形成されることができる。第1陥没部533は円周方向に沿って延びることができる。第1陥没部533は保持突起531及び保持溝532より外側に配置されることができる。第1陥没部533はリング形状を有することができる。
【0043】
第2陥没部534は第1陥没部533から外側に延びるかまたは突出することによって形成されることができる。第2陥没部534はフランジ50の他面53に形成されることができる。第2陥没部534は第1陥没部533と連結されることができる。第2陥没部534は第1陥没部533から外側に膨らんでいる形状を有することができる。第2陥没部534は複数の第2陥没部を含むことができる。複数の第2陥没部534はサセプタ30に対して対称状に配置されることができる。
【0044】
図5を参照すると、サセプタ30はリセス部33を含むことができる。リセス部33はサセプタ30の他側に形成されることができる。リセス部33はサセプタボディー31の外周面から半径内側方向に陥没することによって形成されることができる。リセス部33の直径d2はサセプタボディー31の直径d1より小さくてもよい。リセス部33はサセプタボディー31とサセプタ30の他端部35aとの間に形成されることができる。リセス部33とサセプタボディー31とは同軸上に配置されることができる。
【0045】
サセプタ30の他端部35aはリセス部33と連結されることができる。サセプタ30の他端部35aはリセス部33から他側に向かって次第に細くなるように傾いた形状を有することができる。サセプタ30の他端部35aは円錐台または切頭体の形状を有することができる。サセプタ30の他端部35aの末端の直径d3はリセス部33の直径d2より小さくてもよい。サセプタ30の他端部35aは開放することによって、サセプタホール34が形成されることができる。サセプタホール34はサセプタ30の内部空間と連通することができる。
【0046】
保持面331はリセス部33とサセプタボディー31との間に形成されることができる。保持面331はリセス部33の外周面の末端からサセプタボディー31の外周面の末端に向かって半径外側方向に延びることができる。保持面331はリング形状に形成されることができる。保持面331はリセス部33より突出することができる。保持面331はリセス部33及びサセプタボディー31の長手方向と交差する方向に形成されることができる。
【0047】
貫通ホール54はフランジ50の中心が開放することによって形成されることができる。フランジ50の内周面は貫通ホール54の側部を取り囲むことができる。保持突起531及び保持溝532は貫通ホール54の周辺に形成されることができる。貫通ホール54は円筒形状に形成されることができる。貫通ホール54はフランジ50の一面51(図3参照)から他面53に延びることができる。
【0048】
図5及び図6を参照すると、リセス部33の直径d2は貫通ホール54の直径d4より大きくてもよい。サセプタ30の他端部35aの直径d3は貫通ホール54の直径d4より小さくてもよい。サセプタボディー31の直径d1はリセス部33の直径d2及び貫通ホール54の直径d4より大きくてもよい。
【0049】
サセプタ30はフランジ50の貫通ホール54を貫通することができる。サセプタ30はフランジ50の一面51(図3参照)から他面53に向かって貫通ホール54に挿入されることができる。サセプタ30は、サセプタ30の他端部35aから貫通ホール54に挿入されることができる。サセプタ30の他端部35aはレッグ35(図4参照)が形成されていない状態で貫通ホール54に挿入されることができる。
【0050】
サセプタ30が貫通ホール54に挿入されるとき、他端部35aの傾斜面は貫通ホール54を取り囲むフランジ50の内周面に沿ってスライドしながら貫通ホール54に挿入されることができる。サセプタ30の他端部35aは貫通ホール54を貫通してフランジ50の他面53に露出されることができる。フランジ50は弾性素材からなることができる。例えば、フランジ50はプラスチックから製造されることができる。
【0051】
サセプタ30の他端部35aが貫通ホール54を通過した後、リセス部33は貫通ホール54に挿入されることができる。リセス部33は貫通ホール54を通してフランジ50に押し込まれることができる。貫通ホール54の直径d4は、リセス部33が貫通ホール54に挿入されるがサセプタボディー31は貫通ホール54を通過することができない程度の大きさを有するように、形成されることができる。フランジ50の内周面はリセス部33の外周面を取り囲んで密着することができる。
【0052】
保持面331はフランジ50の一面51にかかり、貫通ホール54を通過することができない(図3参照)。保持面331はフランジ50の一面51によって支持されることができる(図3参照)。
【0053】
したがって、貫通ホール54において、サセプタ30とフランジ50との間の隙間を密封することができ、液体がサセプタ30とフランジ50との間に漏洩することを防止することができる。
【0054】
図6及び図7を参照すると、サセプタ30の他端部35aがフランジ50の他面53に露出された状態で、レッグ35は、サセプタ30の他端部35aが半径外側方向に折り曲げられることによって形成されることができる。サセプタ30の他端部35aは薄く形成されることができる。サセプタ30は、剛性を有するとともに薄く形成されてよく破れる性質を有する金属から製造されることができる。例えば、サセプタ30はステンレスから製造されることができる。
【0055】
プレッサー60はプレッサーボディー64及びビット刃65を含むことができる。ビット刃65はプレッサーボディー64の外周面から半径外側方向に突出することができる。プレッサー60は、形成すべきレッグ35の数に対応する数のビット刃65を備えることができる。ビット刃65は保持溝532の数に対応する数のビット刃を備えることができる。ビット刃65はプレッサーボディー64を中心に放射状に配列されることができる。プレッサーボディー64は円筒形状を有することができる。プレッサーボディー64の直径はサセプタホール34の直径より小さいかそれとほぼ同一であることができる。プレッサーボディー64はサセプタホール34に挿入されることができる。ビット刃65は、プレッサー60が挿入される方向の反対方向に次第に広くなるように形成されることができる。
【0056】
レッグ35は、サセプタホール34の周辺でプレッサー60でサセプタ30の他端部35aを押圧することによって形成されることができる。プレッサー60はサセプタ30より高い剛性を有することができる。プレッサー60は、プレッサーボディー64がサセプタホール34に挿入されるのに従い、ビット刃65がサセプタ30の他端部35aを押圧することができる。ビット刃65がサセプタ30の他端部35aを押圧すると、サセプタ30の他端部35aが破れて外側に折り曲げられることで、レッグ35が形成されることができる。サセプタ30の他端部35aにおいてレッグ35が形成されない部分は保持突起531によって支持され、破れるか外側に折り曲げられることがない。サセプタホール34はサセプタ30の他端部35aが外側に容易に折り曲げられるようにする。
【0057】
複数のレッグ35のそれぞれは半径外側方向に折り曲げられ、複数の保持溝532のそれぞれに配置されることができる。レッグ35はサセプタ30の長手方向と交差する方向に延びることができる。フランジ50の他面53はレッグ35を支持することができる。レッグ35は一対の保持突起531の間の保持溝532に配置されることができる。一対の保持突起531はレッグ35の両側部に配置されるかまたは密着することができる。
【0058】
したがって、スティック200(図1参照)を装置に挿入するかまたは装置から離脱させるとき、サセプタ30がフランジ50に対して回転することを防止することができる。また、簡単な方法でサセプタ30をフランジ50に固定することで、サセプタ30がフランジ50から離脱することを防止することができる。
【0059】
図7及び図8を参照すると、センシング装置40はサセプタホール34を通してサセプタ30の内部に挿入されることができる。センシング装置40は、レッグ35が形成された後、サセプタ30に挿入されることができる。温度センサー41はサセプタ30の内部に挿入され、センサーカバー43はサセプタホール34を塞げることができる。センサーカバー43はサセプタ30に接合されることができる。温度センサー41と連結された伝導性ピン42はセンサーカバー43を通過してサセプタ30の外部に露出されることができる。
【0060】
図9を参照すると、第1リブ241及び第2リブ242はパイプ22の下部の内周面から半径内側方向に突出することができる。第1リブ241及び第2リブ242はリング形状を有することができる。第1リブ241はパイプ22の下端に形成されることができる。第2リブ242はパイプ22の下部に形成され、第1リブ241より上側に位置することができる。リブホール246は、第1リブ241の中心が開放することによって形成されることができる。
【0061】
フランジ50は、第1リブ241及び第2リブ242の間に形成された設置空間244に配置されることができる。フランジ50は設置空間244に押し込まれるかまたは設置空間244にインサート射出成形されることができる。第1リブ241はフランジ50の一面51の縁部を覆って密着することができる。第2リブ242はフランジ50の他面53の縁部を覆って密着することができる。フランジ50の外周面52は第1リブ241と第2リブ242との間に形成された設置空間244においてパイプ22の内周面に密着することができる。サセプタ30の他側、伝導性ピン42、保持突起531、及び保持溝532はリブホール246を通して露出されることができる。
【0062】
第1突出部243は第1リブ241から上側に突設されることができる。第1突出部243は第1リブ241の形状に沿って円周方向に延びることができる。第1突出部243は第1陥没部533に対応する形状を有することができる。第1突出部243はリング形状に形成されることができる。第1突出部243はパイプ22の内周面から内側に離隔することができる。第1突出部243は第1陥没部533に挿入されるかまたは押し込まれることによって結合されることができる。
【0063】
第2突出部245は第1突出部243から外側に突設されることができる。第2突出部245は第1突出部243と連結されることができる。第2突出部245は第1突出部243から外側に膨らんでいる形状を有することができる。第2突出部245は複数の第2突出部を含むことができる。第2突出部245は第2陥没部534に対応する形状を有することができる。第2突出部245は第2陥没部534に挿入されるかまたは押し込まれることによって結合されることができる。
【0064】
したがって、パイプ22に対してフランジ50が回転することを防止することができる。また、フランジ50がパイプ22から離脱することを防止することができる。
【0065】
図1図9を参照すると、本開示の一側面によるエアロゾル生成装置100は、挿入空間24を形成するパイプ22と、貫通ホール54を有し、前記挿入空間24の一側で前記パイプ22と結合されるフランジ50と、一端が前記貫通ホール54内に延びるように前記貫通ホール54を通して延びるサセプタ30とを含み、前記サセプタ30のレッグ35は他端で半径外側方向に折り曲げられ、前記フランジ50に形成された保持部531、532と結合する。
【0066】
また、本開示の他の側面によれば、前記サセプタ30は、前記挿入空間24に配置されるサセプタボディー31と、前記サセプタボディー31と前記レッグ35との間に形成され、前記貫通ホール54に固定されるリセス部33とを含み、前記フランジ50の一面51は前記サセプタボディー31を支持し、前記一面51の反対側の前記フランジ50の他面53は前記サセプタ30のレッグ35を支持することができる。
【0067】
また、本開示の他の側面によれば、前記レッグ35は、前記サセプタ30の他端を前記貫通ホール54に挿入してから、前記フランジ50の他面から突出する前記サセプタ30の他端35aの一部を外側に折り曲げることによって形成される
【0068】
また、本開示の他の側面によれば、前記リセス部33が締まり嵌め方式で前記貫通ホール54に固定されるように、前記貫通ホール54の直径は前記リセス部33の直径より小さくてもよい。
【0069】
また、本開示の他の側面によれば、前記サセプタ30の他端35aは、前記リセス部33が前記貫通ホール54に挿入されるように、前記サセプタ30が前記貫通ホールに挿入される方向に次第に狭くなるように斜めに形成された部分を有することができる。
【0070】
また、本開示の他の側面によれば、前記貫通ホール54に挿入するように、前記サセプタ30の他端35aは、末端の部分が前記貫通ホール54の直径及び前記リセス部33の直径より小さい直径を有してもよい。
【0071】
また、本開示の他の側面によれば、前記レッグ35は、前記サセプタ30が前記貫通ホール54を貫通することによって前記貫通ホールから突出する前記サセプタ30の他端に形成されることができる。
【0072】
また、本開示の他の側面によれば、前記サセプタ30は、前記サセプタ30の他端35aに形成されたサセプタホール34を含むことができる。
【0073】
また、本開示の他の側面によれば、前記保持部531、532は、前記貫通ホール54の周辺から突設された複数の保持突起531と、前記複数の保持突起531のそれぞれの隣接した保持突起の間に形成された保持溝532とを含み、前記レッグ35は前記保持溝532に配置されることができる。
【0074】
また、本開示の他の側面によれば、前記保持部531、532は複数の保持溝532を含み、前記レッグ35は複数のレッグを含み、前記複数の保持溝532及び前記複数のレッグ35は対応して前記貫通ホール54に対して円周方向に配列されることができる。
【0075】
また、本開示の他の側面によれば、前記サセプタ30は、前記他端に開口が形成された中空を有し、前記エアロゾル生成装置は、前記中空内に配置されて前記サセプタ30の温度をセンシングするセンシング装置をさらに含むことができる。
【0076】
また、本開示の他の側面によれば、前記サセプタ30は円筒形状を有することができる。
【0077】
前述した本開示の特定の実施例または他の実施例は互いに排他的であるか区別されるものではない。前述した本開示の実施例の特定の要素または全ての要素は構成または機能が他の要素と組み合わせられるか互いに組み合わせられることができる。
【0078】
例えば、本開示及び図面の一実施例で説明したA構成と本開示及び図面の他の実施例で説明したB構成は互いに組み合わせられることができる。すなわち、構成間の組合せについて直接的に説明しない場合であっても、前記組合せが不可であると説明した場合を除き、前記組合せは可能である。
【0079】
以上で実施例を多数の例示的実施例に応じて説明したが、本開示の原理の範囲に属する技術分野の当業者であれば多くの他の変形例及び実施例が可能であることを理解しなければならない。より具体的には、本開示、図面及び添付の特許請求の範囲の範囲内の対象組合せの構成部及び/または配置において多様な修正例及び変形例が可能である。前記構成部及び/または配置の修正例及び変形例に加えて、別の用途も当業者に明らかになるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9