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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-11
(45)【発行日】2024-10-22
(54)【発明の名称】出力情報切替システムおよび切替機
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241015BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20241015BHJP
   G08B 27/00 20060101ALI20241015BHJP
【FI】
G06Q50/10
G09G5/00 530T
G09G5/00 555D
G09G5/00 510B
G08B27/00 C
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2019220192
(22)【出願日】2019-12-05
(65)【公開番号】P2021089630
(43)【公開日】2021-06-10
【審査請求日】2022-09-14
(73)【特許権者】
【識別番号】519435061
【氏名又は名称】株式会社デサン
(73)【特許権者】
【識別番号】519434444
【氏名又は名称】株式会社ビットマイスター
(74)【代理人】
【識別番号】100108372
【弁理士】
【氏名又は名称】谷田 拓男
(72)【発明者】
【氏名】藤池 一誠
(72)【発明者】
【氏名】笠原 勉
【審査官】中野 修平
(56)【参考文献】
【文献】特許第6009863(JP,B2)
【文献】特開2018-128622(JP,A)
【文献】特開2017-158157(JP,A)
【文献】特開2019-033468(JP,A)
【文献】特開2018-124712(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
G09G 5/00
G08B 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された画像信号及び/又は音声信号を出力するディジタルサイネージと、
記録された画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージで出力可能な画像信号及び/又は音声信号へ変換し、該ディジタルサイネージ側へ送信する変換機器と、
所定の切替要求情報を受信した場合、前記ディジタルサイネージ側へ入力元を切替えさせる切替信号と記録された画像信号及び/又は音声信号とを送信する切替機と、
災害発生時に人により押下されることによって前記切替機へ前記所定の切替要求情報をビーコンを用いて送信する1以上の情報送信機であって、該所定の切替要求情報は該情報送信機の識別子と該情報送信機側で設定可能な1以上の所定の防災・避難情報とを含むものとを備えた出力情報切替システムであって、該所定の防災・避難情報は該情報送信機のスイッチのクリック数の設定により変更可能であり、
前記切替機は、
前記情報送信機から受信した前記所定の切替要求情報に含まれる識別子及び所定の防災・避難情報に基づき、記録された防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号を選択する画像・音声選択手段と、
入力元を切替えさせる切替信号と前記画像・音声選択手段により選択した防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号とを前記ディジタルサイネージ側へ送信する選択画像・音声送信手段とを備え、
前記ディジタルサイネージは、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号を出力している際に、前記切替機から前記切替信号と画像信号及び/又は音声信号とを入力した場合、該切替機から入力した該画像信号及び/又は音声信号へ入力元を切替えて出力することを特徴とする出力情報切替システム。
【請求項2】
請求項記載の出力情報切替システムにおいて、
前記切替機は、
放送波受信機により受信した放送波から防災・避難に関する所定の音声パターンを検出する音声パターン検出手段と、
前記音声パターン検出手段により防災・避難に関する所定の音声パターンが検出された場合、入力元を切替えさせる切替信号と記録された防災・避難に関する対応する画像信号及び/又は音声信号とを前記ディジタルサイネー側へ送信する対応画像・音声送信手段とをさらに備えたことを特徴とする出力情報切替システム。
【請求項3】
請求項記載の出力情報切替システムにおいて、
前記情報送信機は、入力元を戻す所定の切戻し要求情報であって該情報送信機の識別子を含むものを送信する切戻し要求情報送信手段をさらに備え、
前記切替機は、前記切戻し要求情報送信手段により送信された前記所定の切戻し要求情報に含まれる識別子に基づき、入力元を戻す切戻し信号を前記ディジタルサイネージへ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する切戻し手段をさらに備え、
前記ディジタルサイネーは前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号を出力している際に該切替機から前記切戻し信号を入力した場合、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ入力元を切戻して出することを特徴とする出力情報切替システム。
【請求項4】
請求項乃至のいずれかに記載の出力情報切替システムにおいて、
前記切替機は、所定時間経過後に入力元を切戻す自動切戻し信号を前記ディジタルサイネージへ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する自動切戻し手段をさらに備え、
前記ディジタルサイネーは前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号を出力している際に該切替機から前記自動切戻し信号を入力した場合、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ入力元を切戻して出することを特徴とする出力情報切替システム。
【請求項5】
入力された画像信号及び/又は音声信号を出力するディジタルサイネージと、
入力された切替信号に基づき、複数の入力元からの画像信号及び/又は音声信号を切替えて前記ディジタルサイネージ側へ該画像信号及び/又は音声信号を出力するセレクタと、
記録された画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージで出力可能な画像信号及び/又は音声信号へ変換し、前記セレクタ側へ送信する変換機器と、
所定の切替要求情報を受信した場合、前記セレクタ側へ入力元を切替えさせる切替信号と記録された画像信号及び/又は音声信号とを送信する切替機と、
災害発生時に人により押下されることによって前記切替機へ前記所定の切替要求情報をビーコンを用いて送信する1以上の情報送信機であって、該所定の切替要求情報は該情報送信機の識別子と該情報送信機側で設定可能な1以上の所定の防災・避難情報とを含むものとを備えた出力情報切替システムであって、該所定の防災・避難情報は該情報送信機のスイッチのクリック数の設定により変更可能であり、
前記切替機は、
前記情報送信機から受信した前記所定の切替要求情報に含まれる識別子及び所定の防災・避難情報に基づき、記録された防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号を選択する画像・音声選択手段と、
入力元を切替えさせる切替信号と前記画像・音声選択手段により選択した防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号とを前記セレクタ側へ送信する選択画像・音声送信手段とを備え、
前記セレクタは、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージ側へ出力している際に、前記切替機から前記切替信号と画像信号及び/又は音声信号とを入力した場合、該切替機から入力した該画像信号及び/又は音声信号へ入力元を切替えて前記ディジタルサイネージ側に送信することを特徴とする出力情報切替システム。
【請求項6】
請求項記載の出力情報切替システムにおいて、
前記切替機は、
放送波受信機により受信した放送波から防災・避難に関する所定の音声パターンを検出する音声パターン検出手段と、
前記音声パターン検出手段により防災・避難に関する所定の音声パターンが検出された場合、入力元を切替えさせる切替信号と記録された防災・避難に関する対応する画像信号及び/又は音声信号とを前セレクタ側へ送信する対応画像・音声送信手段とをさらに備えたことを特徴とする出力情報切替システム。
【請求項7】
請求項記載の出力情報切替システムにおいて、
前記情報送信機は、入力元を戻す所定の切戻し要求情報であって該情報送信機の識別子を含むものを送信する切戻し要求情報送信手段をさらに備え、
前記切替機は、前記切戻し要求情報送信手段により送信された前記所定の切戻し要求情報に含まれる識別子に基づき、入力元を戻す切戻し信号を前セレクタ側へ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する切戻し手段をさらに備え
前記セレクは前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージ側へ出力している際に該切替機から前記切戻し信号を入力した場合、該切替機から送信された防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止し、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ入力元を切戻して前記ディジタルサイネージ側に出力することを特徴とする出力情報切替システム。
【請求項8】
請求項記載の出力情報切替システムにおいて、
前記切替機は、所定時間経過後に入力元を切戻す自動切戻し信号を前記セレクタ側へ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する自動切戻し手段をさらに備え
前記セレクは前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージ側へ出力している際に該切替機から前記自動切戻し信号を入力した場合、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ入力元を切戻して前記ディジタルサイネージ側に出力することを特徴とする出力情報切替システム。
【請求項9】
入力された画像信号及び/又は音声信号を出力するディジタルサイネージと、記録された画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージで出力可能な画像信号及び/又は音声信号へ変換し、該ディジタルサイネージ側へ送信する変換機器と、所定の切替要求情報を受信した場合、前記ディジタルサイネージ側へ入力元を切替えさせる切替信号と記録された画像信号及び/又は音声信号とを送信する切替機とを備えた出力情報切替システムにおける切替機であって、
前記切替機は、
災害発生時に人により押下されることによって1以上の情報送信機によりビーコンを用いて送信された前記所定の切替要求情報に含まれる該情報送信機の識別子と該情報送信機側で設定可能な1以上の所定の防災・避難情報とに基づき、記録された防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号を選択する画像・音声選択手段であって該所定の防災・避難情報は該情報送信機のスイッチのクリック数の設定により変更可能なものと、
入力元を切替えさせる切替信号と前記画像・音声選択手段により選択した防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号とを前記ディジタルサイネージ側へ送信する選択画像・音声送信手段とを備え、
前記切替機は、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号が前記ディジタルサイネージにより出力されている際に、前記切替信号と画像信号及び/又は音声信号とを該ディジタルサイネージ側へ送信し、該切替機から送信した画像信号及び/又は音声信号へ該ディジタルサイネージにより入力元が切替えられて出力されることを特徴とする切替機。
【請求項10】
請求項記載の切替機において、
前記切替機は、
放送波受信機により受信した放送波から防災・避難に関する所定の音声パターンを検出する音声パターン検出手段と、
前記音声パターン検出手段により防災・避難に関する所定の音声パターンが検出された場合、入力元を切替えさせる切替信号と記録された防災・避難に関する対応する画像信号及び/又は音声信号とを前記ディジタルサイネー側へ送信する対応画像・音声送信手段とをさらに備えたことを特徴とする切替機。
【請求項11】
請求項9記載の切替機において、
前記切替機は、前記情報送信機により送信された入力元を戻す所定の切戻し要求情報に含まれる該情報送信機の識別子に基づき、入力元を戻す切戻し信号を前記ディジタルサイネージへ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する切戻し手段をさらに備え
前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号が該ディジタルサイネージにより出力されている際に該切替機から前記切戻し信号が入力された場合、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ該ディジタルサイネージにより入力元が切戻されて出力さることを特徴とする切替機。
【請求項12】
請求項9乃至11のいずれかに記載の切替機において、
前記切替機は、所定時間経過後に入力元を戻す自動切戻し信号を前記ディジタルサイネージへ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する自動切戻し手段をさらに備え
前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号が該ディジタルサイネージにより出力されている際に該切替機から前記自動切戻し信号が入力された場合、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ該ディジタルサイネージにより入力元が切替えられて出力さることを特徴とする切替機。
【請求項13】
入力された画像信号及び/又は音声信号を出力するディジタルサイネージと、入力された切替信号に基づき、複数の入力元からの画像信号及び/又は音声信号を切替えて前記ディジタルサイネージ側へ該画像信号及び/又は音声信号を出力するセレクタと、記録された画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージで出力可能な画像信号及び/又は音声信号へ変換し、前記セレクタ側へ送信する変換機器と、所定の切替要求情報を受信した場合、前記セレクタ側へ入力元を切替えさせる切替信号と記録された画像信号及び/又は音声信号とを送信する切替機とを備えた出力情報切替システムにおける切替機であって、
前記切替機は、
災害発生時に人により押下されることによって1以上の情報送信機によりビーコンを用いて送信された前記所定の切替要求情報に含まれる該情報送信機の識別子と該情報送信機側で設定可能な1以上の所定の防災・避難情報とに基づき、記録された防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号を選択する画像・音声選択手段であって該所定の防災・避難情報は該情報送信機のスイッチのクリック数の設定により変更可能なものと、
入力元を切替えさせる切替信号と前記画像・音声選択手段により選択した防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号とを前記セレクタ側へ送信する選択画像・音声送信手段とを備え、
前記切替機は、前記セレクタにより前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号が前記ディジタルサイネージ側へ出力されている際に、前記切替信号と画像信号及び/又は音声信号とを該セレクタ側へ送信し、該セレクタにより該切替機から送信した画像信号及び/又は音声信号へ入力元が切替えられて該ディジタルサイネージ側に送信されることを特徴とする切替機。
【請求項14】
請求項13記載の切替機において、
前記切替機は、
放送波受信機により受信した放送波から防災・避難に関する所定の音声パターンを検出する音声パターン検出手段と、
前記音声パターン検出手段により防災・避難に関する所定の音声パターンが検出された場合、入力元を切替えさせる切替信号と記録された防災・避難に関する対応する画像信号及び/又は音声信号と前記セレクタ側へ送信する対応画像・音声送信手段とをさらに備えたことを特徴とする切替機。
【請求項15】
請求項13記載の切替機において、
前記切替機は、前記情報送信機により送信された入力元を戻す所定の切戻し要求情報に含まれる該情報送信機の識別子に基づき、入力元を戻す切戻し信号前記セレクタ側へ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する切戻し手段をさらに備え
前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号が該セレクタにより前記ディジタルサイネージ側へ出力されている際に該切替機から前記切戻し信号が入力された場合、該切替機から送信された防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信が停止され、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ該セレクタにより入力元が切戻されて前記ディジタルサイネージ側に出力されることを特徴とする切替機。
【請求項16】
請求項13乃至15のいずれかに記載の切替機において、
前記切替機は、所定時間経過後に入力元を戻す自動切戻し信号前記セレクタ側へ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する自動切戻し手段をさらに備え
前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号が該セレクタにより前記ディジタルサイネージ側へ出力されている際に該切替機から前記自動切戻し信号が入力された場合、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ該セレクタにより入力元が切替えられて前記ディジタルサイネージ側に出力されることを特徴とする切替機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディジタルサイネージと、画像信号、音声信号をディジタルサイネージで出力可能な画像信号、音声信号へ変換してディジタルサイネージ側へ送信する変換機器と、所定の切替要求情報を受信した場合、ディジタルサイネージ側へ入力元を切替えさせる切替信号および画像信号等を送信する切替機とを備えた出力情報切替システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、防災・減災に関わる技術分野において種々のシステムが開発されている。例えば非特許文献1には、市内の施設を訪れる外国人向けの避難誘導システムの研究開発事業が示されている。具体的には、展示ガイドアプリ(muBe)を用いた防災・避難情報提供システムであり、スマートフォンにインストールされたアプリを用いて見学時には展示物のガイドが示され、火災発生時にはその旨の通知が表示され、さらに非常口およびそこまでの経路が表示される。非特許文献2には上記アプリについて、訪日外国人が観光施設を訪問した際、状況(通常時・災害発生時・避難時)に応じて最適な情報をスマートフォンで受け取れるシステムの開発について、スマートフォンの画面と共に記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述したように、非特許文献1または2に開示されたシステムでは、スマートフォン等が必要であり且つそのスマートフォンに特定のアプリをインストールしておくことが必要であるという問題があった。当該システムでは通常時において展示物の発見には近距離無線を用いているものの、展示物の詳細情報の提示にはインターネット環境が必要であるという問題があった。加えて、スマートフォンの画面は小さいため展示物の詳細情報が見づらく、音声も聞きづらいという視聴性の問題があった。災害発生時において第一報は近距離無線を用いているものの、避難時における詳細情報の提示にはインターネット環境が必要であるという問題があった。加えて、スマートフォンの画面は小さいため避難時における避難経路等の詳細情報が見づらく、避難誘導の音声も聞きづらいという視聴性の問題があった。
【0004】
そこで、本発明の目的は上記問題を解決するためになされたものであり、通常時には特定のアプリがインストールされたスマートフォンが無くても視聴者等に種々の情報を提示することができ、インターネット環境がなくても展示物等の詳細情報を高い視聴性で視聴者等に提供することができる出力情報切替システム等を提供することにある。
本発明の第2の目的は、災害発生後の避難時において、インターネット環境が無くても避難のための詳細情報を提示することができるだけでなく、避難経路等の詳細情報を高い視聴性で視聴者等に提供することができる出力情報切替システム等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
旧請求項1:新請求項1
この発明の出力情報切替システムは、入力された画像信号及び/又は音声信号を出力するディジタルサイネージと、記録された画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージで出力可能な画像信号及び/又は音声信号へ変換し、該ディジタルサイネージ側へ送信する変換機器と、所定の切替要求情報を受信した場合、前記ディジタルサイネージ側へ入力元を切替えさせる切替信号と記録された画像信号及び/又は音声信号とを送信する切替機と、災害発生時に人により押下されることによって前記切替機へ前記所定の切替要求情報をビーコンを用いて送信する1以上の情報送信機であって、該所定の切替要求情報は該情報送信機の識別子と該情報送信機側で設定可能な1以上の所定の防災・避難情報とを含むものとを備えた出力情報切替システムであって、該所定の防災・避難情報は該情報送信機のスイッチのクリック数の設定により変更可能であり、前記切替機は、前記情報送信機から受信した前記所定の切替要求情報に含まれる識別子及び所定の防災・避難情報に基づき、記録された防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号を選択する画像・音声選択手段と、入力元を切替えさせる切替信号と前記画像・音声選択手段により選択した防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号とを前記ディジタルサイネージ側へ送信する選択画像・音声送信手段とを備え、前記ディジタルサイネージは、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号を出力している際に、前記切替機から前記切替信号と画像信号及び/又は音声信号とを入力した場合、該切替機から入力した該画像信号及び/又は音声信号へ入力元を切替えて出力することを特徴とする。
【0006】
旧請求項2:新請求項5
この発明の出力情報切替システムは、入力された画像信号及び/又は音声信号を出力するディジタルサイネージと、入力された切替信号に基づき、複数の入力元からの画像信号及び/又は音声信号を切替えて前記ディジタルサイネージ側へ該画像信号及び/又は音声信号を出力するセレクタと、記録された画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージで出力可能な画像信号及び/又は音声信号へ変換し、前記セレクタ側へ送信する変換機器と、所定の切替要求情報を受信した場合、前記セレクタ側へ入力元を切替えさせる切替信号と記録された画像信号及び/又は音声信号とを送信する切替機と、災害発生時に人により押下されることによって前記切替機へ前記所定の切替要求情報をビーコンを用いて送信する1以上の情報送信機であって、該所定の切替要求情報は該情報送信機の識別子と該情報送信機側で設定可能な1以上の所定の防災・避難情報とを含むものとを備えた出力情報切替システムであって、該所定の防災・避難情報は該情報送信機のスイッチのクリック数の設定により変更可能であり、前記切替機は、前記情報送信機から受信した前記所定の切替要求情報に含まれる識別子及び所定の防災・避難情報に基づき、記録された防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号を選択する画像・音声選択手段と、入力元を切替えさせる切替信号と前記画像・音声選択手段により選択した防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号とを前記セレクタ側へ送信する選択画像・音声送信手段とを備え、前記セレクタは、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージ側へ出力している際に、前記切替機から前記切替信号と画像信号及び/又は音声信号とを入力した場合、該切替機から入力した該画像信号及び/又は音声信号へ入力元を切替えて前記ディジタルサイネージ側に送信することを特徴とする。
【0008】
旧請求項4:新請求項2,6
ここで、この発明の出力情報切替システムにおいて、前記切替機は、放送波受信機により受信した放送波から防災・避難に関する所定の音声パターンを検出する音声パターン検出手段と、前記音声パターン検出手段により防災・避難に関する所定の音声パターンが検出された場合、入力元を切替えさせる切替信号と記録された防災・避難に関する対応する画像信号及び/又は音声信号とを前記ディジタルサイネー側へ送信する対応画像・音声送信手段とをさらに備えることができる。
ここで、この発明の出力情報切替システムにおいて、前記切替機は、放送波受信機により受信した放送波から防災・避難に関する所定の音声パターンを検出する音声パターン検出手段と、前記音声パターン検出手段により防災・避難に関する所定の音声パターンが検出された場合、入力元を切替えさせる切替信号と記録された防災・避難に関する対応する画像信号及び/又は音声信号とを前記セレクタ側へ送信する対応画像・音声送信手段とをさらに備えることができる。
【0009】
旧請求項5:新請求項3,7
ここで、この発明の出力情報切替システムにおいて、前記情報送信機は、入力元を戻す所定の切戻し要求情報であって該情報送信機の識別子を含むものを送信する切戻し要求情報送信手段をさらに備え、前記切替機は、前記切戻し要求情報送信手段により送信された前記所定の切戻し要求情報に含まれる識別子に基づき、入力元を戻す切戻し信号を前記ディジタルサイネージへ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する切戻し手段をさらに備え、前記ディジタルサイネーは前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号を出力している際に該切替機から前記切戻し信号を入力した場合、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ入力元を切戻して出することができる。
ここで、この発明の出力情報切替システムにおいて、前記情報送信機は、入力元を戻す所定の切戻し要求情報であって該情報送信機の識別子を含むものを送信する切戻し要求情報送信手段をさらに備え、前記切替機は、前記切戻し要求情報送信手段により送信された前記所定の切戻し要求情報に含まれる識別子に基づき、入力元を戻す切戻し信号を前記セレクタ側へ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する切戻し手段をさらに備え、前記セレクタは前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージ側へ出力している際に該切替機から前記切戻し信号を入力した場合、該切替機から送信された防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止し、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ入力元を切戻して前記ディジタルサイネージ側に出力することができる。
【0010】
旧請求項6:新請求項4,8
ここで、この発明の出力情報切替システムにおいて、前記切替機は、所定時間経過後に入力元を切戻す自動切戻し信号を前記ディジタルサイネージへ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する自動切戻し手段をさらに備え、前記ディジタルサイネーは前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号を出力している際に該切替機から前記自動切戻し信号を入力した場合、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ入力元を切戻して出することができる。
ここで、この発明の出力情報切替システムにおいて、前記切替機は、所定時間経過後に入力元を切戻す自動切戻し信号を前記セレクタ側へ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する自動切戻し手段をさらに備え、前記セレクタは前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージ側へ出力している際に該切替機から前記自動切戻し信号を入力した場合、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ入力元を切戻して前記ディジタルサイネージ側に出力することができる。
【0011】
旧請求項7:新請求項9
この発明の切替機は、入力された画像信号及び/又は音声信号を出力するディジタルサイネージと、記録された画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージで出力可能な画像信号及び/又は音声信号へ変換し、該ディジタルサイネージ側へ送信する変換機器と、所定の切替要求情報を受信した場合、前記ディジタルサイネージ側へ入力元を切替えさせる切替信号と記録された画像信号及び/又は音声信号とを送信する切替機とを備えた出力情報切替システムにおける切替機であって、前記切替機は、災害発生時に人により押下されることによって1以上の情報送信機によりビーコンを用いて送信された前記所定の切替要求情報に含まれる該情報送信機の識別子と該情報送信機側で設定可能な1以上の所定の防災・避難情報とに基づき、記録された防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号を選択する画像・音声選択手段であって該所定の防災・避難情報は該情報送信機のスイッチのクリック数の設定により変更可能なものと、入力元を切替えさせる切替信号と前記画像・音声選択手段により選択した防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号とを前記ディジタルサイネージ側へ送信する選択画像・音声送信手段とを備え、前記切替機は、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号が前記ディジタルサイネージにより出力されている際に、前記切替信号と画像信号及び/又は音声信号とを該ディジタルサイネージ側へ送信し、該切替機から送信した画像信号及び/又は音声信号へ該ディジタルサイネージにより入力元が切替えられて出力されることを特徴とする。
【0012】
旧請求項8:新請求項13
この発明の切替機は、入力された画像信号及び/又は音声信号を出力するディジタルサイネージと、入力された切替信号に基づき、複数の入力元からの画像信号及び/又は音声信号を切替えて前記ディジタルサイネージ側へ該画像信号及び/又は音声信号を出力するセレクタと、記録された画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージで出力可能な画像信号及び/又は音声信号へ変換し、前記セレクタ側へ送信する変換機器と、所定の切替要求情報を受信した場合、前記セレクタ側へ入力元を切替えさせる切替信号と記録された画像信号及び/又は音声信号とを送信する切替機とを備えた出力情報切替システムにおける切替機であって、前記切替機は、災害発生時に人により押下されることによって1以上の情報送信機によりビーコンを用いて送信された前記所定の切替要求情報に含まれる該情報送信機の識別子と該情報送信機側で設定可能な1以上の所定の防災・避難情報とに基づき、記録された防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号を選択する画像・音声選択手段であって該所定の防災・避難情報は該情報送信機のスイッチのクリック数の設定により変更可能なものと、入力元を切替えさせる切替信号と前記画像・音声選択手段により選択した防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号とを前記セレクタ側へ送信する選択画像・音声送信手段とを備え、前記切替機は、前記セレクタにより前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号が前記ディジタルサイネージ側へ出力されている際に、前記切替信号と画像信号及び/又は音声信号とを該セレクタ側へ送信し、該セレクタにより該切替機から送信した画像信号及び/又は音声信号へ入力元が切替えられて該ディジタルサイネージ側に送信されることを特徴とする。
【0014】
旧請求項10:新請求項10,14
ここで、この発明の切替機において、前記切替機は、放送波受信機により受信した放送波から防災・避難に関する所定の音声パターンを検出する音声パターン検出手段と、前記音声パターン検出手段により防災・避難に関する所定の音声パターンが検出された場合、入力元を切替えさせる切替信号と記録された防災・避難に関する対応する画像信号及び/又は音声信号とを前記ディジタルサイネー側へ送信する対応画像・音声送信手段とをさらに備えることができる。
ここで、この発明の切替機において、前記切替機は、放送波受信機により受信した放送波から防災・避難に関する所定の音声パターンを検出する音声パターン検出手段と、前記音声パターン検出手段により防災・避難に関する所定の音声パターンが検出された場合、入力元を切替えさせる切替信号と記録された防災・避難に関する対応する画像信号及び/又は音声信号とを前記セレクタ側へ送信する対応画像・音声送信手段とをさらに備えることができる。
【0015】
旧請求項11:新請求項11,15
ここで、この発明の切替機において、前記切替機は、前記情報送信機により送信された入力元を戻す所定の切戻し要求情報に含まれる該情報送信機の識別子に基づき、入力元を戻す切戻し信号を前記ディジタルサイネージへ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する切戻し手段をさらに備え前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号が該ディジタルサイネージにより出力されている際に該切替機から前記切戻し信号が入力された場合、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ該ディジタルサイネージにより入力元が切戻されて出力さることができる。
ここで、この発明の切替機において、前記切替機は、前記情報送信機により送信された入力元を戻す所定の切戻し要求情報に含まれる該情報送信機の識別子に基づき、入力元を戻す切戻し信号を前記セレクタ側へ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する切戻し手段をさらに備え、前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号が該セレクタにより前記ディジタルサイネージ側へ出力されている際に該切替機から前記切戻し信号が入力された場合、該切替機から送信された防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信が停止され、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ該セレクタにより入力元が切戻されて前記ディジタルサイネージ側に出力されることができる。
【0016】
旧請求項12:新請求項12,16
ここで、この発明の切替機において、前記切替機は、所定時間経過後に入力元を戻す自動切戻し信号を前記ディジタルサイネージへ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する自動切戻し手段をさらに備え前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号が該ディジタルサイネージにより出力されている際に該切替機から前記自動切戻し信号が入力された場合、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ該ディジタルサイネージにより入力元が切替えられて出力さることができる。
ここで、この発明の切替機において、前記切替機は、所定時間経過後に入力元を戻す自動切戻し信号を前記セレクタ側へ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する自動切戻し手段をさらに備え、前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号が該セレクタにより前記ディジタルサイネージ側へ出力されている際に該切替機から前記自動切戻し信号が入力された場合、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ該セレクタにより入力元が切替えられて前記ディジタルサイネージ側に出力されることができる。
【0017】
この発明の出力情報切替方法は、ディジタルサイネージに出力する画像信号及び/又は音声信号を複数の入力元から切換える出力情報切替方法であって、変換機器が、記録された画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージで出力可能な画像信号及び/又は音声信号へ変換し、該ディジタルサイネージ側へ送信する変換機器側送信ステップと、前記ディジタルサイネージが、前記変換機器側送信ステップで送信された画像信号及び/又は音声信号を出力する出力ステップと、1以上の情報送信機が、該情報送信機の識別子と該情報送信機側で設定可能な1以上の所定の防災・避難情報とを含む所定の切替要求情報を送信する切替要求情報送信ステップと、切替機が、前記切替要求情報送信ステップで送信された前記所定の切替要求情報を受信した場合、該所定の切替要求情報に含まれる識別子及び所定の防災・避難情報に基づき、記録された防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号を選択し、前記ディジタルサイネージ側へ入力元を切替えさせる切替信号と選択した画像信号及び/又は音声信号とを送信する切替信号送信ステップと、前記ディジタルサイネージが、前記出力ステップで画像信号及び/又は音声信号を出力している際に、前記切替信号送信ステップで送信された前記切替信号と画像信号及び/又は音声信号とを入力した場合、該入力した該画像信号及び/又は音声信号へ入力元を切替えて出力する出力切替ステップとを備えたことを特徴とする。
【0018】
この発明の出力情報切替方法は、ディジタルサイネージに出力する画像信号及び/又は音声信号を複数の入力元から切換える出力情報切替方法であって、変換機器が、記録された画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージで出力可能な画像信号及び/又は音声信号へ変換し、セレクタ側へ送信する変換機器側送信ステップと、セレクタが、前記変換機器側送信ステップで送信された画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージ側へ送信するセレクタ側送信ステップと、前記ディジタルサイネージが、前記セレクタ側送信ステップで送信された画像信号及び/又は音声信号を出力するステップと、1以上の情報送信機が、該情報送信機の識別子と該情報送信機側で設定可能な1以上の所定の防災・避難情報とを含む所定の切替要求情報を送信する切替要求情報送信ステップと、切替機が、前記切替要求情報送信ステップで送信された前記所定の切替要求情報を受信した場合、該所定の切替要求情報に含まれる識別子及び所定の防災・避難情報に基づき、記録された防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号を選択し、前記セレクタ側へ入力元を切替えさせる切替信号と選択した画像信号及び/又は音声信号とを送信する切替信号送信ステップと、前記セレクタが、前記セレクタ側送信ステップで画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージ側へ出力している際に、前記切替信号送信ステップで送信された切替信号と画像信号及び/又は音声信号とを入力した場合、該セレクタ側送信ステップで該ディジタルサイネージへ出力している画像信号及び/又は音声信号を停止し、該入力した画像信号及び/又は音声信号へ入力元を切替えて前記ディジタルサイネージ側に送信するセレクタ側切替ステップと、前記ディジタルサイネージが、前記セレクタ側切替ステップで送信された画像信号及び/又は音声信号を出力するステップとを備えたことを特徴とする。
【0019】
ここで、この発明の出力情報切替方法において、前記切替信号送信ステップは、前記切替機が、放送波受信機により受信した放送波から防災・避難に関する所定の音声パターンを検出した場合、入力元を切替えさせる切替信号と記録された防災・避難に関する所定の画像信号及び/又は音声信号とを前記ディジタルサイネージ又は前記セレクタ側へ送信することができる。
【0020】
ここで、この発明の出力情報切替方法において、前記情報送信機が、入力元を戻す所定の切戻し要求情報であって該情報送信機の識別子を含むものを送信する切戻し要求情報送信ステップをさらに備え、前記切替機が、前記切戻し要求情報送信ステップで送信された前記所定の切戻し要求情報に含まれる識別子に基づき、入力元を戻す切戻し信号を前記ディジタルサイネージ側又は前記セレクタ側へ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する切戻しステップをさらに備え、前記ディジタルサイネージが入力元を切替える場合は、該ディジタルサイネージが前記出力切替ステップで画像信号及び/又は音声信号を出力している際に、前記切戻しステップによる前記切戻し信号を入力した場合、前記変換機器側送信ステップで送信された画像信号及び/又は音声信号へ該ディジタルサイネージにより入力元を切戻して出力し、前記セレクタが入力元を切替える場合は、該セレクタが前記セレクタ側切替ステップで画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージ側へ出力している際に、前記切戻しステップで送信された前記切戻し信号を入力した場合、該セレクタ側切替ステップで該ディジタルサイネージへ出力している画像信号及び/又は音声信号を停止し、前記変換機器側送信ステップで送信された画像信号及び/又は音声信号へ該セレクタにより入力元を切戻して該ディジタルサイネージ側に出力し、該ディジタルサイネージは該切戻されて出力された画像信号及び/又は音声信号を出力することができる。
【0021】
ここで、この発明の出力情報切替方法において、前記切替機が、所定時間経過後に入力元を戻す自動切戻し信号を前記ディジタルサイネージ側又は前記セレクタ側へ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する自動切戻しステップをさらに備え、前記ディジタルサイネージが入力元を切替える場合は、該ディジタルサイネージは前記出力切替ステップで画像信号及び/又は音声信号を出力している際に、前記自動切戻しステップによる前記自動切戻し信号を入力した場合、前記変換機器側送信ステップで送信された画像信号及び/又は音声信号へ入力元を切戻して出力し、前記セレクタが入力元を切替える場合は、該セレクタが前記セレクタ側切替ステップで画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージ側へ出力している際に、前記自動切戻しステップで送信された前記自動切戻し信号を入力した場合、該セレクタ側切替ステップで該ディジタルサイネージへ出力している画像信号及び/又は音声信号を停止し、前記変換機器側送信ステップで送信された画像信号及び/又はり音声信号へ該セレクタにより入力元を切戻して前記ディジタルサイネージ側に出力し、該ディジタルサイネージは該切戻されて出力された画像信号及び/又は音声信号を出力することができる。
【0022】
この発明の出力情報切替プログラムは、入力された画像信号及び/又は音声信号を出力するディジタルサイネージと、記録された画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージで出力可能な画像信号及び/又は音声信号へ変換し、該ディジタルサイネージ側へ送信する変換機器と、所定の切替要求情報を受信した場合、前記ディジタルサイネージ側へ入力元を切替えさせる切替信号と記録された画像信号及び/又は音声信号とを送信する切替機とを備えた出力情報切替システムにおける切替機の出力情報切替プログラムであって、該切替機のコンピュータを、前記ディジタルサイネージにより前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号が出力されている際に、前記切替信号と画像信号及び/又は音声信号とを該ディジタルサイネージ側へ送信する手段として機能させるための出力情報切替プログラムであって、該ディジタルサイネージにより該切替機から送信した画像信号及び/又は音声信号へ入力元が切替えられて出力されることを特徴とする。
【0023】
この発明の出力情報切替プログラムは、入力された画像信号及び/又は音声信号を出力するディジタルサイネージと、入力された切替信号に基づき、複数の入力元からの画像信号及び/又は音声信号を切替えて前記ディジタルサイネージ側へ該画像信号及び/又は音声信号を出力するセレクタと、記録された画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージで出力可能な画像信号及び/又は音声信号へ変換し、前記セレクタ側へ送信する変換機器と、所定の切替要求情報を受信した場合、前記セレクタ側へ入力元を切替えさせる切替信号と記録された画像信号及び/又は音声信号とを送信する切替機とを備えた出力情報切替システムにおける切替機の出力情報切替プログラムであって、該切替機のコンピュータを、前記セレクタにより前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号が前記ディジタルサイネージ側へ出力されている際に、前記切替信号と画像信号及び/又は音声信号とを該セレクタ側へ送信する手段として機能させるための出力情報切替プログラムであって、該セレクタにより該切替機から送信した画像信号及び/又は音声信号へ入力元が切替えられて該ディジタルサイネージ側に送信されることを特徴とする。
【0024】
ここで、この発明の出力情報切替プログラムにおいて、1以上の情報送信機により送信された前記所定の切替要求情報に含まれる該情報送信機の識別子と該情報送信機側で設定可能な1以上の所定の防災・避難情報とに基づき、記録された防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号を選択する画像・音声選択手段と、前記画像・音声選択手段により選択した防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージ又は前記セレクタ側へ送信する選択画像・音声送信手段とをさらに備えることができる。
【0025】
ここで、この発明の出力情報切替プログラムにおいて、放送波受信機により受信した放送波から防災・避難に関する所定の音声パターンを検出する音声パターン検出手段と、前記音声パターン検出手段により防災・避難に関する所定の音声パターンが検出された場合、記録された防災・避難に関する対応する画像信号及び/又は音声信号を前記ディジタルサイネージ又は前記セレクタ側へ送信する対応画像・音声送信手段とをさらに備えることができる。
【0026】
ここで、この発明の出力情報切替プログラムにおいて、前記情報送信機により送信された入力元を戻す所定の切戻し要求情報に含まれる該情報送信機の識別子に基づき、入力元を戻す切戻し信号を前記ディジタルサイネージ側又は前記セレクタ側へ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する切戻し手段をさらに備え、前記ディジタルサイネージにより入力元が切替えられる場合は、前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号が該ディジタルサイネージにより出力されている際に該切替機から前記切戻し信号が入力された場合、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ該ディジタルサイネージにより入力元が戻されて出力され、前記セレクタにより入力元が切替えられる場合は、前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号が該セレクタにより前記ディジタルサイネージ側へ出力されている際に該切替機から前記切戻し信号が入力された場合、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ該セレクタにより入力元が切替えられて前記ディジタルサイネージ側に出力されるものとすることができる。
【0027】
ここで、この発明の出力情報切替プログラムにおいて、所定時間経過後に入力元を戻す自動切戻し信号を前記ディジタルサイネージ側又は前記セレクタ側へ送信し、防災・避難に関する画像信号及び/又は音声信号の送信を停止する自動切戻し手段をさらに備え、前記ディジタルサイネージにより入力元が切替えられる場合は、前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号が該ディジタルサイネージにより出力されている際に該切替機から前記自動切戻し信号が入力された場合、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ該ディジタルサイネージにより入力元が切替えられて出力され、前記セレクタにより入力元が切替えられる場合は、前記切替機から送信された画像信号及び/又は音声信号が該セレクタにより前記ディジタルサイネージ側へ出力されている際に該切替機から前記自動切戻し信号が入力された場合、前記変換機器から送信された画像信号及び/又は音声信号へ該セレクタにより入力元が切替えられて前記ディジタルサイネージ側に出力されるものとすることができる。
【0028】
この発明の記録媒体は、本発明のいずれかの出力情報切替プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0029】
本発明の出力情報切替システムによれば、入力元の切替機能を有するディジタルサイネージを用いる場合、通常時にディジタルサイネージがセット・トップ・ボックスから送信された画像信号および/または音声信号(広告等の情報)を出力している際に、災害が発生すると切替ボタンから切替要求情報が無線送信され、当該切替要求情報を受信した切替機が切替信号と画像信号および/または音声信号(警報等の事象内容)とをディジタルサイネージへ送信する。ディジタルサイネージが当該切替信号と画像信号および/または音声信号とを入力した場合、切替機から入力した当該画像信号および/または音声信号(警報等の事象内容)へ入力元を切替えて出力することができる。即ち、切替ボタンは切替機を介してディジタルサイネージの出力を制御することができるという効果がある。
【0030】
一方、入力元の切替機能を持たないディジタルサイネージを用いる場合、上記切替要求情報を受信した切替機が切替信号と画像信号および/または音声信号(警報等の事象内容)とをセレクタへ送信することもできる。セレクタが当該切替信号と画像信号および/または音声信号とを入力した場合、切替機から入力した画像信号および/または音声信号(警報等の事象内容)へ入力元を切替えてディジタルサイネージに送信し、ディジタルサイネージへ出力している画像信号および/または音声信号を停止することができる。即ち、切替ボタンは切替機を介してセレクタの出力を制御することができる。以上の結果、通常時には特定のアプリがインストールされたスマートフォンが無くても視聴者等に種々の情報を提示することができ、災害時・避難時にはインターネット接続環境が無くても災害・避難情報を提示することができる出力情報切替システム等を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明の出力情報切替システム1を示す図である。
図2】本発明の実施例1における切替機40k、セット・トップ・ボックス10およびディジタルサイネージ20間の接続関係と、切替機40kのソフトウェアブロック図100-1を示す図である。
図3】ディジタルサイネージ20に出力する画像信号および/または音声信号を複数の入力元p1、p2から切換える実施例1における出力情報切替方法の流れを示すフローチャートである。
図4】本発明の出力情報切替システム2を示す図である。
図5】本発明の実施例2における切替機40k、セット・トップ・ボックス10およびディジタルサイネージ21間の接続関係と、切替機40kのソフトウェアブロック図100-2を示す図である。
図6】ディジタルサイネージ21に出力する画像信号および/または音声信号を複数の入力元s1、s2から切換える実施例2における出力情報切替方法の流れを示すフローチャートである。
図7】ディジタルサイネージ20に出力する画像信号および/または音声信号を複数の入力元p1、p2から切換える本発明の実施例3における出力情報切替方法の流れを示すフローチャートである。
図8】ディジタルサイネージ21に出力する画像信号および/または音声信号を複数の入力元s1、s2から切換える本発明の実施例3における出力情報切替方法の流れを示すフローチャートである。
図9】ディジタルサイネージ20に出力する画像信号および/または音声信号を複数の入力元p1、p2から切換える本発明の実施例4における出力情報切替方法の流れ示すフローチャートである。
図10】ディジタルサイネージ21に出力する画像信号および/または音声信号を複数の入力元s1、s2から切換える本発明の実施例4における出力情報切替方法の流れを示すフローチャートである。
図11】ディジタルサイネージ20に出力する画像信号および/または音声信号を複数の入力元p1、p2から切換える本発明の実施例5における出力情報切替方法の流れを示すフローチャートである。
図12】ディジタルサイネージ20に出力する画像信号および/または音声信号を複数の入力元s1、s2から切換える本発明の実施例5における出力情報切替方法の流れを示すフローチャートである。
図13】本発明の出力情報切替プログラムを実行する切替ボタン30j、切替機40k、セレクタ60、ディジタルサイネージ20または21、セット・トップ・ボックス10の各コンピュータの内部回路150の概要を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0033】
図1は、本発明の出力情報切替システム1を示す。図1で、符号20は入力された画像信号および/または音声信号を出力するディジタルサイネージ、10は記録された画像信号および/または音声信号をディジタルサイネージ20で出力可能な画像信号および/または音声信号へ変換し、ディジタルサイネージ20側へ送信するセット・トップ・ボックス(変換機器)、40kは所定の切替要求情報を受信した場合、ディジタルサイネージ20側へ入力元を切替えさせる切替信号と記録された画像信号および/または音声信号とを送信する切替機、30aないし30mは切替機40kへ上記所定の切替要求情報を送信する1以上の切替ボタン(情報送信機)である(本明細書および特許請求の範囲において、「Aおよび/またはB」という記載はAおよびBとAまたはBとの両方を指す。)。以下、出力情報切替システム1における上記各要素について説明する。
【0034】
ディジタルサイネージ20は電子看板とも言われ、ディジタル技術を活用してディスプレイ22に映像および/または文字を表示する情報・広告媒体となる装置である。ディジタルサイネージ20は、一般的にはディスプレイ22等の表示機器と再生機器(本明細書ではセット・トップ・ボックス10)とで構成される。しかし、本発明の性質上、セット・トップ・ボックス10はディジタルサイネージ20の構成要素とは別の装置としてある。ディジタルサイネージ20は当該名称に限定されるものではなく、ダイナミック・サイネージ、インタラクティブ・サイネージ、ディジタル掲示板、電子情報ボード、電子広告板等、種々の名称であってもよい。ディスプレイ22はディジタルサイネージ20の映像表示媒体であり、液晶ディスプレイ(LCD)、有機ELディスプレイ、LED大型ディスプレイまたはプロジェクタ等を用いることができる。ディスプレイ22のサイズは街頭では約50~75インチ等、店舗前等では40~50インチ等、店舗内等では10~20インチ等のように、設置場所に合わせて種々のサイズを用いることができる。屋外用には太陽光を考慮して、あるいは屋内でも明るい空間に合わせて高輝度に設定することができる。以上により、高い視認性を発揮することが可能である。ディジタルサイネージ20(またはディスプレイ22)は音声信号を出力するために、スピーカー等音響装置(不図示)を内蔵または外付けできるものを用いればよい。スピーカーの出力は、テレビ並みの出力から屋外用の大出力のものまで種々のスピーカーを使用することができる。設置場所に合わせて、例えば施設内では近づいた人に向けた指向性の高いスピーカーを用いたり、逆に広い場所に合わせた狭指向性スピーカーを用いることもできる。以上により、高い音響性を得ることが可能であり、上記視認性と合わせて優れた視聴性を得ることができる。本明細書では、複数の画像(映像)信号および/または音声信号に対する入力(端子)を持ち、外部からの切替信号によって特定の入力(端子)からの画像信号および/また音声信号の表示・再生に切り替えることができるディジタルサイネージ20と(実施例1等)、そのように切り替えることはできないディジタルサイネージ21と(実施例2等)を対象とする。ディジタルサイネージ20および21は映像表示および外部との通信を行う制御部と、画像情報等を記録する記録装置とを備えている。切り替えられるディジタルサイネージ20の場合、上記切替信号は有線LAN、無線LANまたはANSI/TIA/EIA-232-F-1997(通称RS-232)のようなデータ通信ポートを介して受信する(詳細は図2の説明参照)。本明細書では画像信号の表示、音声信号のスピーカー等による出力を纏めて、画像信号および/または音声信号の出力ともいう。
【0035】
セット・トップ・ボックス10は、その内部に記録した画像信号および/または音声信号をディジタルサイネージ20(またはディスプレイ22)が表示・再生可能な画像信号および/または音声信号に変換して送信する機器である。ディジタルサイネージ20(またはディスプレイ22)によってはこの変換機能を内蔵しているものがある。内部に記録した画像信号および/または音声信号の替わりに、通信によって取得した画像信号および/または音声信号を用いてもよい。セット・トップ・ボックス10が内部に記録した、または通信によって取得した画像信号および/または音声信号としては、広告等に関する信号が好適である。セット・トップ・ボックス10がその内部に記録した画像信号および/または音声信号をディジタルサイネージ20(またはディスプレイ22)へ送信することにより、特定のアプリがインストールされたスマートフォンが無くても、通常時においてディスプレイ22および/またはスピーカー等の音響装置を用いて視聴者等に種々の情報を提示することができる。インターネット環境がなくても広告等に関する詳細情報、あるいは展示会場であれば展示物に関する詳細情報を高い視聴性で視聴者等に提供することができる。
【0036】
切替機(ディジタルサイネージ切替機とも言う。)40kは、ディスプレイ22に表示する情報を、セット・トップ・ボックス10がディジタルサイネージ20側へ送信する画像信号および/または音声信号から、切替機40kがディジタルサイネージ20側へ送信する画像信号および/または音声信号へ切り替える機能を持つ。切替信号はディジタルサイネージ20側に対して送信する。図1では図面の都合上、切替機40kは1台のみ示したが、一般的には1~n台とすることが可能である。以下では「切替機40k」によりn台の切替機を代表させる。
【0037】
切替ボタン30aないし30m(以下、「切替ボタン30j」によりm台の切替ボタンを代表させる。)は、各スイッチ30aBないし30mB(以下、「スイッチ30jB」によりm個のスイッチを代表させる。)を人が押下すると切替機40kに対して所定の切替要求情報45aないし45m(以下、「切替要求情報45j」によりm個の切替要求情報を代表させる。)を送信する機器である。切替要求情報45jは無線で送信され、好適にはビーコンを用いる。所定の切替要求情報45jには切替ボタン30jの各識別信号が含まれ、切替ボタン30jを複数個用意することにより、切替機40kがディジタルサイネージ20側へ送信する画像信号および/または音声信号を切替ボタン30j毎に変更することができる。さらに、切替ボタン30jにおいて、スイッチ30jBの1クリックは警報発令、2クリックは災害発生等のように、切替要求情報45jが切替機40kを介してディジタルサイネージ20側へ伝える事象内容はクリック数の設定により変更可能である。即ち、ディジタルサイネージ20側へ伝える事象内容(切替ボタン30j側で設定可能な情報)の数は切替ボタン30jの個数×設定されるスイッチ30jBのクリック数となる。事象内容としては防災・避難情報が好適である。切替ボタン30jから送信される他の信号47aないし47mについては後述する。
【0038】
図1で符号24は警告灯(赤色回転灯等)のような警報を発報する発報機器である。切替ボタン30jから切替機40kを介して伝えられる信号は、切替機40kによりディスプレイ22だけでなくスピーカー、警告灯24、その他の発報機器を個別もしくは複数混在させて、即ちこれら発報機器の複数個へ伝達することが可能である。符号50(放送局)および55(放送波)については後述する。
【0039】
以上の構成により、通常においてディジタルサイネージ20がセット・トップ・ボックス10から送信された画像信号および/または音声信号(広告等の情報)を出力している際に、災害が発生すると切替ボタン30jから切替要求情報45jが無線送信され、切替要求情報45jを受信した切替機40kが切替信号と画像信号および/または音声信号(警報等の事象内容)をディジタルサイネージ20へ送信する。ディジタルサイネージ20が切替信号と画像信号および/または音声信号とを入力した場合、切替機40kから入力した画像信号および/または音声信号(警報等の事象内容)へ入力元を切替えて出力することができる。即ち、切替ボタン30jはインターネット(接続)環境が無い場合であってもビーコン等の無線送信を用いることにより、切替機40kを介してディジタルサイネージ20の出力を通常時用から災害時用へと切替制御することができる。
【0040】
切替ボタン30jと切替機40kおよびディジタルサイネージ20との組み合わせはj対k(j=1~m、k=1~n)とすることができる。切替ボタン30jからの無線通信(切替要求情報45j)が届く範囲内であれば、切替ボタン30jはインターネットに接続できない環境でも複数の切替機40kを介してディジタルサイネージ20を制御可能である。
【0041】
図2は、本発明の実施例1における切替機40k、セット・トップ・ボックス10およびディジタルサイネージ20間の接続関係と、切替機40kのソフトウェアブロック図100-1とを示す。図2図1と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。ソフトウェアブロック図100-1内には切替機40k内に記録されたデータ記録部(防災・避難画像データ記録部130等)も含めて示す。図2に示されるように、セット・トップ・ボックス10はディジタルサイネージ20のp2入力端子と有線接続されており、セット・トップ・ボックス10からディジタルサイネージ20側へ広告等に関する画像信号および/または音声信号I/S10が送信されている。切替機40kとディジタルサイネージ20とは2つの端子p0およびp1により有線接続されており、切替信号CGは端子p0に送信され、防災・避難情報I/S40は入力端子p1に送信される。入力端子p0は上述した有線LAN、無線LANまたはANSI/TIA/EIA-232-F-1997(通称RS-232)のようなデータ通信ポートであり、入力端子p1、p2はディジタルサイネージ20(またはディスプレイ22)の画像/音声信号入力ポートである。切替機40kとディジタルサイネージ20との間の接続は有線(RS-232Cインタフェース、有線LAN等)に限定されず、上述したように無線LANを用いて接続してもよい。入力端子p0へ送信される他の信号RTおよびARTについては後述する。
【0042】
図2のソフトウェアブロック図100-1に示されるように、切替機40kは切替ボタン30jから受信した所定の切替要求情報45jに含まれる識別子および所定の防災・避難情報に基づき、記録された防災・避難に関する画像信号および/または音声信号を選択する画像・音声選択部110(画像・音声選択手段)を備えている。上述したように、切替ボタン30j側で設定可能な情報の数は切替ボタン30jの個数×設定されるスイッチ30jBのクリック数となる。このため、切替要求情報45jに含まれる切替ボタン30jの識別子およびスイッチ30jBのクリック数に基づき、設定された情報を識別することが可能である。記録された防災・避難に関する画像信号は上記切替ボタン30jの識別子およびクリック数に対応して防災・避難画像データ記録部130に記録され、同音声信号は防災・避難音声データ記録部132に記録されている。さらに切替機40kは、入力元を切替えさせる切替信号と画像・音声選択部110により選択した防災・避難に関する画像信号および/または音声信号とをディジタルサイネージ20側へ送信する選択画像・音声送信部(選択画像・音声送信手段)112-1を備えている。他の処理部およびデータに関しては実施例2以下で後述する。
【0043】
上述したスイッチ30jBのクリック数の設定により変更可能な情報としては、例えば地震発生による警報発令、洪水、津波等による災害発生等が挙げられる。さらに自然災害だけではなく火災発生、事故発生等の人的原因による災害も含まれる。切替機40kの防災・避難画像データ記録部130に記録された情報としては、防災・避難に関する文字データ(「火災発生」等の文字、災害の種別に応じた初動対応マニュアル等)、防災・避難に関するピクトグラム(非常口を示す絵文字等)、防災・避難に関する地図データ(非常口までの避難経路、避難場所の地図等)等が挙げられる。静止画像だけではなく、動画像であってもよい。防災・避難音声データ記録部132に記録された情報としては、警告音、人の音声による災害の発生の説明および避難ガイド等が挙げられ、日本語だけではなく多言語とすることが好適である。一方、セット・トップ・ボックス10から送信される画像信号および/または音声信号としては、広告情報(レストランのメニュー等)、展示物の解説情報、製品の説明情報等が挙げられる。音声情報としては人の音声による解説、説明等(多言語も可能)が挙げられ、適宜音楽を含めてもよい。以上の防災・避難画像データ記録部130および防災・避難音声データ記録部132に記録された情報と、ディスプレイ22および/またはスピーカー等の音響装置とを用いることにより、災害発生後の避難時において、インターネット環境が無くても避難のための詳細情報を提示することができるだけでなく、避難経路等の詳細情報を高い視聴性で視聴者等に提供することができる。
【0044】
切替機40kを中心に出力情報切替システム1を説明すると以下のようになる。即ち本発明の切替機40kは、入力された画像信号および/または音声信号を出力するディジタルサイネージ20と、記録された画像信号および/または音声信号をディジタルサイネージ20で出力可能な画像信号および/または音声信号へ変換し、ディジタルサイネージ20側へ送信するセット・トップ・ボックス10(変換機器)と、所定の切替要求情報45jを受信した場合、ディジタルサイネージ20側へ入力元p1、p2を切替えさせる切替信号CGと記録された画像信号および/または音声信号I/S40とを送信する切替機40kとを備えた出力情報切替システム1における切替機40kである。切替機40kはセット・トップ・ボックス10から入力端子p2へ送信された画像信号および/または音声信号I/S10がディジタルサイネージ20により出力されている際に、切替信号CGと画像信号および/または音声信号I/S40とをディジタルサイネージ20側へ送信し、切替機40kから送信した画像信号および/または音声信号I/S40へディジタルサイネージ20により入力元が切替えられて(入力端子p2からp1へ切替えられて)出力される。上述したように、切替機40kは画像・音声選択部110(画像・音声選択手段)と選択画像・音声送信部(選択画像・音声送信手段)112-1とを備えている。
【0045】
図3は、ディジタルサイネージ20に出力する画像信号および/または音声信号を複数の入力元p1、p2から切換える本発明の実施例1における出力情報切替方法の流れをフローチャートで示す。図3で最左端が切替ボタン30j(以下、図面では「等」を省略する。以下同様)、その右隣りが切替機40k、その右隣りがディジタルサイネージ20、最右端がセット・トップ・ボックス(以下、フローチャートでは「STB」と略す。)10の処理を各々示す。各フローチャートの終端記号は省略しているが、これは他の図に示される他のフローチャートに各処理が繋がる可能性があること等を考慮したためである(以下、他のフローチャートでも同様)。図3に示されるように、まずSTB10が、記録された画像信号および/または音声信号をディジタルサイネージ20で出力可能な画像信号および/または音声信号I/S10へ変換し、ディジタルサイネージ20側へ送信する(変換機器側(STB側)送信ステップ。ステップS10-1)。ディジタルサイネージ20が、STB側送信ステップ(ステップS10-1)で送信された画像信号および/または音声信号I/S10をディスプレイ22に出力する(出力ステップ。ステップS20-1)。つまり、通常時には広告情報(レストランのメニュー等)がディスプレイ22に表示され、スマートフォンを持っていない視聴者等にも種々の情報を提示することができる。
【0046】
ここで、災害発生時に人によりスイッチ30jBが押下されると、切替ボタン30jが、切替ボタン30jの識別子と切替ボタン30j側で設定可能な1以上の所定の防災・避難情報とを含む切替要求情報45j(所定の切替要求情報)を送信する(切替要求情報送信ステップ。ステップS30)。切替機40kが、切替要求情報送信ステップ(ステップS30)で送信された切替要求情報45jを受信した場合、切替要求情報45jに含まれる切替ボタン30jの識別子およびスイッチ30jBのクリック数による所定の防災・避難情報に基づき、防災・避難画像データ記録部130に記録された防災・避難に関する画像信号および/または防災・避難音声データ記録部132に記録された音声信号を選択し(ステップS40)、ディジタルサイネージ20側へ入力元を切替えさせる切替信号CGと選択した画像信号および/または音声信号I/S40とを送信する(ステップS42-1。ステップS40および42-1で切替信号送信ステップ)。ディジタルサイネージ20が、出力ステップ(ステップS20-1)で画像信号および/または音声信号I/S10をディスプレイ22に出力している際に、切替信号送信ステップ(ステップS42-1)で送信された切替信号CGと画像信号および/または音声信号I/S40とを入力した場合、入力した画像信号および/または音声信号I/S40へ入力元を切替えて(入力端子p2からp1へ切替えて)、ディスプレイ22に出力する(出力切替ステップ。ステップS22-1)。以上の結果、災害発生時には通常時における広告情報から防災・避難に関する情報へ切替えてディスプレイ22に出力することができる。
【0047】
以上より、本発明の実施例1によれば、通常においてディジタルサイネージ20がセット・トップ・ボックス10から送信された画像信号および/または音声信号I/S10(広告等の情報)を出力している際に、災害が発生すると切替ボタン30jから切替要求情報45jが無線送信され、当該切替要求情報45jを受信した切替機40kが切替信号CGと画像信号および/または音声信号I/S40(警報等の事象内容)とをディジタルサイネージ20へ送信する。ディジタルサイネージ20が切替信号CGと画像信号および/または音声信号I/S40とを入力した場合、切替機40kから入力した当該画像信号および/または音声信号I/S40(警報等の事象内容)へ入力元を切替えて出力することができる。即ち、切替ボタン30jは切替機40kを介してディジタルサイネージ20の出力を制御することができる。この結果、ディスプレイ22および/またはスピーカー等の音響装置を用いることにより、通常時には特定のアプリがインストールされたスマートフォンが無くても視聴者等に種々の情報を提示することができ、インターネット環境がなくても広告または展示物等の詳細情報を高い視聴性で視聴者等に提供することができる。災害発生後の避難時において、インターネット接続環境が無くても避難のための詳細情報を提示することができるだけでなく、避難経路等の詳細情報を高い視聴性で視聴者等に提示することができる出力情報切替システム1、切替機40k、出力情報切替方法を提供することができる。
【実施例2】
【0048】
実施例1では、外部からの切替信号CGによって特定の入力端子p1、p2からの画像信号および/または音声信号I/S10、I/S40の表示・再生に切り替えることができるディジタルサイネージ20について説明した。実施例2では、そのように切り替えることはできないディジタルサイネージ21を用いる場合について説明する。
【0049】
図4は、本発明の出力情報切替システム2を示す。図4図1と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図4に示される出力情報切替システム2と図1に示される出力情報切替システム1との相違は、切替機40kおよびセット・トップ・ボックス10がセレクタ60を介して間接的にディジタルサイネージ21へ接続されている点にある。即ち、セレクタ60は入力された切替信号に基づき、複数の入力元からの画像信号および/または音声信号を切替えてディジタルサイネージ21側へ当該画像信号および/または音声信号を出力する機能を有している(詳細な接続に関しては図5を用いて後述する。)。セット・トップ・ボックス10は記録された画像信号および/または音声信号をディジタルサイネージ21で出力可能な画像信号および/または音声信号へ変換し、セレクタ60側へ送信する。切替機40kは所定の切替要求情報45jを受信した場合、セレクタ60側へ入力元を切替えさせる切替信号と記録された画像信号および/または音声信号とを送信する。セレクタ60は、セット・トップ・ボックス10から送信された画像信号および/または音声信号をディジタルサイネージ21側へ出力している際に、切替機40kから切替信号と画像信号および/または音声信号とを入力した場合、切替機40kから入力した画像信号および/または音声信号へ入力元を切替えてディジタルサイネージ21側に送信する。
【0050】
セレクタ60(画像(映像)/音声信号セレクタ)は複数の画像/音声信号に対する入力(端子)を持ち、画像/音声信号の送信開始および送信停止の機能を有している。セレクタ60はセレクタ制御信号の受信を契機にしてディジタルサイネージ21のディスプレイ22に出力する画像/音声信号を選択することができる機器である。上述したように、ディジタルサイネージ21に外部からの制御信号によってどの入力からの信号を表示・再生するのかを切替える機能がない場合にセレクタ60が必要になる。
【0051】
図5は、本発明の実施例2における切替機40k、セレクタ60、セット・トップ・ボックス10およびディジタルサイネージ21間の接続関係と、切替機40kのソフトウェアブロック図100-2を示す。図5図2と同じ符号を付した個所、処理およびデータ記録部は同じ要素等を示すため、説明は省略する。図5に示されるように、セット・トップ・ボックス10はセレクタ60のs2入力端子(ディジタルサイネージ20のp2入力端子に相当)と有線接続されており、セット・トップ・ボックス10からセレクタ60側へ広告等に関する画像信号および/または音声信号I/S10が送信されている。セレクタ60の入力端子s0は上述した有線LAN、無線LANまたはANSI/TIA/EIA-232-F-1997(通称RS-232)のようなデータ通信ポートであり、入力端子s1、s2は画像/音声信号入力ポートである。切替機40kとセレクタ60とは2つの端子s0およびs1(各々、ディジタルサイネージ20のp0、p1入力端子に相当)により有線接続されており、切替信号CGは端子s0に送信され、防災・避難情報I/S40は入力端子s1に送信される。切替機40kとセレクタ60との間の接続は有線(RS-232Cインタフェース、有線LAN等)に限定されず、無線LANを用いて接続してもよい。セレクタ60とディジタルサイネージ21との間は有線接続されており、セレクタ60からディジタルサイネージ21へ広告等に関する画像信号および/または音声信号I/S10、あるいは防災・避難情報I/S40がセレクタ60により切替えられてディジタルサイネージ21の画像/音声信号入力ポート(不図示)へ送信される。
【0052】
図5のソフトウェアブロック図100-2に示されるように、切替機40kは入力元を切替えさせる切替信号CGと画像・音声選択部110により実施例1と同様に選択した防災・避難に関する画像信号および/または音声信号とをセレクタ60側へ送信する選択画像・音声送信部(選択画像・音声送信手段)112-2を備えている。他の処理部およびデータ記録部に関しては実施例3以下で後述する。
【0053】
切替機40kを中心に出力情報切替システム2を説明すると以下のようになる。即ち本発明の切替機40kは、入力された画像信号および/または音声信号を出力するディジタルサイネージ21と、入力された切替信号CGに基づき、複数の入力元s1、s2からの画像信号および/または音声信号を切替えてディジタルサイネージ21側へ画像信号および/または音声信号を出力するセレクタ60と、記録された画像信号および/または音声信号をディジタルサイネージ21で出力可能な画像信号および/または音声信号へ変換し、セレクタ60側へ送信するセット・トップ・ボックス10と、所定の切替要求情報45jを受信した場合、セレクタ60側へ入力元s1、s2を切替えさせる切替信号CGと記録された画像信号および/または音声信号I/S40とを送信する切替機40kとを備えた出力情報切替システム2における切替機40kである。切替機40kは、セレクタ60によりセット・トップ・ボックス10から送信された画像信号および/または音声信号I/S10がディジタルサイネージ21側へ出力されている際に、切替信号CGと画像信号および/または音声信号I/S40とをセレクタ60側へ送信し、セレクタ60により切替機40kから送信した画像信号および/または音声信号I/S40へ入力元が切替えられて(入力端子s2からs1へ切替えられて)、ディジタルサイネージ21側に送信される。上述したように、切替機40kは画像・音声選択部110(画像・音声選択手段)と選択画像・音声送信部(選択画像・音声送信手段)112-2とを備えている。
【0054】
図6は、ディジタルサイネージ21に出力する画像信号および/または音声信号を複数の入力元s1、s2から切換える本発明の実施例2における出力情報切替方法の流れをフローチャートで示す。図6で最左端が切替ボタン30j、その右隣りが切替機40k、その右隣りがセレクタ60、その右隣りがディジタルサイネージ21、最右端がSTB10の処理を各々示す。各フローチャートの終端記号の省略に関しては図3と同様である。図6図3と同じ符号を付した個所および処理は同じ要素等を示すため、説明は省略する。まず、STB10が、記録された画像信号および/または音声信号をディジタルサイネージ21で出力可能な画像信号および/または音声信号I/S10へ変換し、セレクタ60側へ送信する(STB側送信ステップ。ステップS10-2)。セレクタ60が、STB側送信ステップ(ステップS10-2)で送信された画像信号および/または音声信号I/S10をディジタルサイネージ21側へ送信する(セレクタ側送信ステップ。ステップS60)。ディジタルサイネージ21が、セレクタ側送信ステップ(ステップS60)で送信された画像信号および/または音声信号I/S10を出力する(ステップS20-2)。実施例1と異なる点はSTB側送信ステップ(ステップS10-2)の送信先がディジタルサイネージ20からセレクタ60になった点と、ディジタルサイネージ21の入力元がセレクタ60になった点とになる。これらの相違を示すためにステップS番号を実施例1では「ステップS10-1」とし実施例2では「ステップS10-2」とした。「ステップS20-1」および「ステップS20-2」についても同様である。つまり実施例2においても実施例1と同様に、通常時には広告情報(レストランのメニュー等)がディスプレイ22に表示され、スマートフォンを持っていない視聴者等にも種々の情報を提示することができる。ここで、災害発生時に人によりスイッチ30jBが押下されると、切替ボタン30jが実施例1と同様に切替要求情報送信ステップ(ステップS30)を実行し、続いて切替機40kが実施例1と同様に防災・避難画像データ記録部130等に記録された防災・避難に関する画像信号および/または音声信号を選択する(ステップS40)。次に切替機40kはセレクタ60側へ入力元を切替えさせる切替信号CGと選択した画像信号および/または音声信号I/S40とを送信する(ステップS42-2。ステップS40および42-2で切替信号送信ステップ)。セレクタ60が、セレクタ側送信ステップ(ステップS60)で画像信号および/または音声信号I/S10をディジタルサイネージ21側へ出力している際に、切替信号送信ステップ(ステップS42-2)で送信された切替信号CGと画像信号および/または音声信号I/S40とを入力した場合、セレクタ側送信ステップ(ステップS60)でディジタルサイネージ21へ出力している画像信号および/または音声信号I/S10を停止し(ステップS62)、入力した画像信号および/または音声信号I/S40へ入力元を切替えて(入力端子s2からs1へ切替えて)、ディジタルサイネージ21側に送信する(セレクタ側切替ステップ。ステップS64)。ディジタルサイネージ21が、セレクタ側切替ステップ(ステップS64)で送信された画像信号および/または音声信号I/S40をディスプレイ22に出力する(ステップS24-2)。以上の結果、実施例1と同様に災害発生時には通常時における広告情報から防災・避難に関する情報へ切替えてディスプレイ22に出力することができる。
【0055】
以上より、本発明の実施例2によれば、通常時においてディジタルサイネージ21がセット・トップ・ボックス10から送信された画像信号および/または音声信号I/S10(広告等の情報)を出力している際に、災害が発生すると切替ボタン30jから切替要求情報45jが無線送信され、切替要求情報45jを受信した切替機40kが切替信号CGと画像信号および/または音声信号I/S40(警報等の事象内容)とをセレクタ60へ送信する。セレクタ60が切替信号CGと画像信号および/または音声信号I/S40とを入力した場合、ディジタルサイネージ21へ出力している画像信号および/または音声信号I/S10を停止し、切替機40kから入力した画像信号および/または音声信号I/S40(警報等の事象内容)へ入力元を切替えて、ディジタルサイネージ21側に送信することができる。即ち、実施例1と同様に切替ボタン30jは切替機40kを介してセレクタ60の出力を切替制御することができる。この結果、ディジタルサイネージ21を用いる場合であっても実施例1と同様に、ディスプレイ22および/またはスピーカー等の音響装置を用いることにより、通常時には特定のアプリがインストールされたスマートフォンが無くても視聴者等に種々の情報を提示することができ、インターネット環境がなくても広告または展示物等の詳細情報を高い視聴性で視聴者等に提供することができる。災害発生後の避難時において、インターネット接続環境が無くても避難のための詳細情報を提示することができるだけでなく、避難経路等の詳細情報を高い視聴性で視聴者等に提示することができる出力情報切替システム2、切替機40k、出力情報切替方法を提供することができる。
【実施例3】
【0056】
上述した実施例1および2では、切替ボタン30jからのビーコン等の無線送信を用いることにより、インターネット接続環境が無い場合であっても、切替機40kを介してディジタルサイネージ20または21の出力を通常時から災害時へと切替えることができた。実施例3ではディジタルサイネージ20または21における画像信号および/または音声信号の切替契機として、切替機40kが受信したラジオ放送(FM電波)に特定の音声パターンを検出したときとする例について説明する。
【0057】
以下、図1および図2を再参照してディジタルサイネージ20を対象とする場合について説明する。図1および図2に示されるように、切替機40kは、(ラジオ)放送局50から送信された放送波(FM電波)55を放送波受信機(不図示)により受信し、当該放送波55から防災・避難に関する所定の音声パターンを検出する音声パターン検出部(音声パターン検出手段)114を備えている。さらに、音声パターン検出部114により防災・避難に関する所定の音声パターンが検出された場合、入力元を切替えさせる切替信号CGと切替機40k内に記録された防災・避難に関する対応する画像信号および/または音声信号とをディジタルサイネージ20側へ送信する対応画像・音声送信部(対応画像・音声送信手段)116-1を備えている。防災・避難に関する所定の音声パターンは音声パターンデータ記録部134に記録されており、例えば緊急地震速報(EEW)の放送に付加されるチャイム音あるいは緊急警報放送(EEW)の信号音等が記録されている。防災・避難画像データ記録部130、防災・避難音声データ記録部132には、実施例1で説明したように種々の防災・避難に関する対応する画像信号および/または音声信号が切替ボタン30jの識別子およびクリック数に対応して記録されているだけでなく、所定の音声パターンにも対応させて記録されている。対応画像・音声送信部116-1は、所定の音声パターンに対応する防災・避難に関する対応する画像信号および/または音声信号I/S40(例えば、緊急地震速報、緊急警報放送の文字データおよび人の音声データ等)を防災・避難画像データ記録部130、防災・避難音声データ記録部132から選択し、切替信号CGと共にディジタルサイネージ20側へ送信する。ディジタルサイネージ20が切替信号CGと画像信号および/または音声信号I/S40とを入力した場合、切替機40kから入力した画像信号および/または音声信号I/S40(緊急地震速報、緊急警報放送の文字データおよび人の音声データ等)へ入力元を切替えて出力することができる。即ち、切替ボタン30jが無い場合であっても放送波(FM電波)55により切替機40kを介してディジタルサイネージ20の出力を制御することができる。勿論、切替ボタン30jを備えている場合に放送波(FM電波)55により切替機40kを介してディジタルサイネージ20の出力を制御してもよい。この場合、切替ボタン30jと放送波55との間に所望の優先順位を設ければよい。
【0058】
図7は、ディジタルサイネージ20に出力する画像信号および/または音声信号を複数の入力元p1、p2から切換える本発明の実施例3における出力情報切替方法の流れをフローチャートで示す。図7図3と同じ符号を付した個所および処理は同じ要素、処理等を示すため、説明は省略する。図7では最左端がラジオ放送局50となっており、他の処理フローは図3と同じで、左から切替機40k、ディジタルサイネージ20、STB10の処理を各々示す。各フローチャートの終端記号の省略に関しては図3と同様である。図7に示されるように、災害発生時にラジオ放送局50から緊急地震速報(EEW)の放送に付加されるチャイム音あるいは緊急警報放送(EEW)の信号音(所定の音声パターンSP)が放送される(ステップS50)。実施例1における切替信号送信ステップ(ステップS40、S42-1)は次のようになる。切替機40kが、放送波受信機により受信した(ステップS50で送信された)放送波55から防災・避難に関する所定の音声パターンSPを検出した場合、防災・避難画像データ記録部130に記録された所定の音声パターンSPに対応する防災・避難に関する画像信号および/または防災・避難音声データ記録部132に記録された所定の音声パターンSPに対応する音声信号を読み出す(ステップS40sp)。続いて、ディジタルサイネージ20側へ入力元を切替えさせる切替信号CGと読み出した上記対応する選択した画像信号および/または音声信号I/S40spとを送信する(ステップS42sp-1)。ディジタルサイネージ20およびSTB10側の処理は図3と同様である。ディジタルサイネージ20が、出力ステップ(ステップS20-1)で画像信号および/または音声信号I/S10をディスプレイ22に出力している際に、上記ステップS42sp-1で送信された切替信号CGと画像信号および/または音声信号I/S40spとを入力した場合、入力した画像信号および/または音声信号I/S40spへ入力元を切替えて(入力端子p2からp1へ切替えて)、ディスプレイ22に出力する(出力切替ステップ。ステップS22-1)。
【0059】
以上の結果、切替ボタン30jが無い場合であっても放送波(FM電波)55により切替機40kを介してディジタルサイネージ20の出力を切替制御することができる。即ち、実施例1と同様に災害発生時には通常時における広告情報から防災・避難に関する情報へ切替えてディスプレイ22に出力することができる。
【0060】
次に、図4および図5を再参照してディジタルサイネージ21を対象とする場合について説明する。ディジタルサイネージ20を対象とする場合と同様の説明は省略する。図4および図5に示されるように、切替機40kは音声パターン検出部114により防災・避難に関する所定の音声パターンSPが検出された場合、入力元を切替えさせる切替信号CGと切替機40k内に記録された防災・避難に関する対応する画像信号および/または音声信号とをセレクタ60側へ送信する対応画像・音声送信部(対応画像・音声送信手段)116-2を備えている。対応画像・音声送信部116-2は、所定の音声パターンSPに対応する防災・避難に関する対応する画像信号および/または音声信号I/S40sp(例えば、緊急地震速報、緊急警報放送の文字データおよび人の音声データ等)を防災・避難画像データ記録部130、防災・避難音声データ記録部132から選択し、切替信号CGと共にセレクタ60側へ送信する。セレクタ60が切替信号CGと画像信号および/または音声信号I/S40spとを入力した場合、切替機40kから入力した当該画像信号および/または音声信号I/S40sp(緊急地震速報、緊急警報放送の文字データおよび人の音声データ等)へ入力元を切替えてディジタルサイネージ21側へ出力する。即ち、切替ボタン30jが無い場合であっても放送波(FM電波)55により切替機40kを介してセレクタ60の出力を切替制御することができる。勿論、切替ボタン30jを備えている場合に放送波(FM電波)55により切替機40kを介してセレクタ60の出力を制御してもよい。この場合、切替ボタン30jと放送波55との間に所望の優先順位を設ければよい。
【0061】
図8は、ディジタルサイネージ21に出力する画像信号および/または音声信号を複数の入力元s1、s2から切換える本発明の実施例3における出力情報切替方法の流れをフローチャートで示す。図8図6および図7と同じ符号を付した個所および処理は同じ要素、処理等を示すため、説明は省略する。図8では最左端がラジオ放送局50となっており、他の処理フローは図6と同じで、左から切替機40k、セレクタ60、ディジタルサイネージ20、STB10の処理を各々示す。各フローチャートの終端記号の省略に関しては図6と同様である。図8に示されるように、切替機40kが受信した、災害発生時にラジオ放送局50からステップS50で放送された放送波55から防災・避難に関する所定の音声パターンSPを検出した場合、記録された所定の音声パターンSPに対応する画像信号および/または音声信号I/S40spを読み出す(ステップS40sp)。続いて、セレクタ60側へ入力元を切替えさせる切替信号CGと読み出した上記対応する選択した画像信号および/または音声信号I/S40spとを送信する(ステップS42sp-2)。セレクタ60が、セレクタ側送信ステップ(ステップS60)で画像信号および/または音声信号I/S10をディジタルサイネージ21側へ出力している際に、上記ステップS42sp-2で送信された切替信号CGと画像信号および/または音声信号I/S40spとを入力した場合、セレクタ側送信ステップ(ステップS60)でディジタルサイネージ21へ出力している画像信号および/または音声信号I/S10を停止し(ステップS62)、入力した画像信号および/または音声信号I/S40spへ入力元を切替えて(入力端子s2からs1へ切替えて)、ディジタルサイネージ21側に送信する(セレクタ側切替ステップ。ステップS64)。ディジタルサイネージ21が、セレクタ側切替ステップ(ステップS64)で送信された画像信号および/または音声信号I/S40spをディスプレイ22に出力する(ステップS24-2)。
【0062】
以上の結果、切替ボタン30jが無い場合であっても放送波(FM電波)55により切替機40kを介してセレクタ60の出力を切替制御することができる。即ち、実施例1と同様に災害発生時には通常時における広告情報から防災・避難に関する情報へ切替えてディスプレイ22に出力することができる。
【0063】
切替機40kを中心に実施例3における出力情報切替システム1、2を説明すると以下のようになる。即ち本発明の切替機40kは実施例1、2で説明した内容に加えて、放送波受信機により受信した放送波55から防災・避難に関する所定の音声パターンSPを検出する音声パターン検出部114と、音声パターン検出部114により防災・避難に関する所定の音声パターンSPが検出された場合、入力元を切替えさせる切替信号CG(入力端子p2からp1、s2からs1)と記録された防災・避難に関する対応する画像信号および/または音声信号I/S40spとをディジタルサイネージ20またはセレクタ側60へ送信する対応画像・音声送信部116-1、116-2を備えている。
【0064】
以上より、本発明の実施例3によれば、切替ボタン30jが無い場合であっても放送波(FM電波)55により切替機40kを介してディジタルサイネージ20またはセレクタ60の出力を切替制御することができる。即ち、実施例1、2と同様に災害発生時には通常時における広告情報から防災・避難に関する情報へ切替えてディスプレイ22に出力することができる。この結果、切替ボタン30jが無い場合であっても実施例1および2と同様に、ディスプレイ22および/またはスピーカー等の音響装置を用いることにより、通常時には特定のアプリがインストールされたスマートフォンが無くても視聴者等に種々の情報を提示することができ、インターネット環境がなくても広告または展示物等の詳細情報を高い視聴性で視聴者等に提供することができる。災害発生後の避難時において、インターネット接続環境が無くても避難のための詳細情報を提示することができるだけでなく、避難経路等の詳細情報を高い視聴性で視聴者等に提示することができる出力情報切替システム2、切替機40k、出力情報切替方法を提供することができる。
【実施例4】
【0065】
実施例1ないし3では災害発生時に通常時における広告情報から防災・避難に関する情報へ切替えてディスプレイ22に出力する出力情報切替システム1、2について説明した。実施例4では逆に、災害発生における防災・避難に関する情報を送信した後、再び通常時における広告情報へ切戻して(switch back)ディスプレイ22に出力する出力情報切替システム1、2について説明する。
【0066】
以下、図1および図2を再参照して実施例4における出力情報切替システム1について説明する。切替ボタン30jは、入力元を戻す所定の切戻し要求情報47jであって切替ボタン30jの識別子を含むものを送信する切戻し要求情報送信部(切戻し要求情報送信手段。不図示)を備えている(「切戻し要求情報47j」により切戻し要求情報47aないし47mを代表させる。)。切替機40kは、切戻し要求情報送信部により送信された所定の切戻し要求情報47jに含まれる識別子に基づき、入力元を戻す(入力端子p1からp2へ)切戻し信号RTをディジタルサイネージ20側へ送信し、防災・避難に関する画像信号および/または音声信号I/S40の送信を停止する切戻し部(切戻し手段)118-1を備えている。ディジタルサイネージ20は切替機40kから送信された画像信号および/または音声信号I/S40(防災・避難に関する情報)を出力している際に切替機40kから切戻し信号RTを入力した場合、セット・トップ・ボックス10から送信された画像信号および/または音声信号I/S10(広告情報)へ入力元を戻して(入力端子p1からp2へ)、ディスプレイ22へ出力する。
【0067】
図9は、ディジタルサイネージ20に出力する画像信号および/または音声信号を複数の入力元p1、p2から切換える本発明の実施例4における出力情報切替方法の流れをフローチャートで示す。図9図3と同じ符号を付した個所および処理は同じ要素、処理等を示すため、説明は省略する。図9では図3と同様に最左端が切替ボタン30jで、左から切替機40k、ディジタルサイネージ20、STB10の処理を各々示す。各フローチャートの終端記号の省略に関しては図3と同様である。図9に示されるように、切替ボタン30jが、入力元を戻す所定の切戻し要求情報47jであって切替ボタン30jの識別子を含むものを送信する(切戻し要求情報送信ステップ。ステップS32)。切替機40kが、切戻し要求情報送信ステップ(ステップS32)で送信された所定の切戻し要求情報47jに含まれる識別子に基づき、入力元を戻す(入力端子p1からp2へ)切戻し信号RTをディジタルサイネージ20側へ送信し(ステップS44)、防災・避難に関する画像信号および/または音声信号I/S40の送信を停止する(ステップS46。以上、切戻しステップ)。ディジタルサイネージ20が出力切替ステップ(ステップS22-1)で画像信号および/または音声信号I/S40を出力している際に、切戻しステップ(ステップS46)による切戻し信号RTを入力した場合、STB側送信ステップ(ステップS10-1)で送信された画像信号および/または音声信号I/S10へディジタルサイネージ20により入力元を切戻して(入力端子p1からp2へ)、ディスプレイ22へ出力する(ステップS26-1)。但し、実際はSTB10からディジタルサイネージ20への画像信号および/または音声信号I/S10は随時送信されており、ディジタルサイネージ20によるディスプレイ22への出力がされていないだけである。図9では、切替機40kからの切戻し信号RTをディジタルサイネージ20が受信した後のタイミングで、STB10が画像信号および/または音声信号I/S10を送信しているように示されている(ステップS10-1)。しかし、これはあくまでもSTB10がこのタイミングでもディジタルサイネージ20へ画像信号および/または音声信号I/S10を送信していることを明示的に表現したものである。上述の切戻しステップ(ステップS44、S46)で、仮に先に防災・避難に関する画像信号および/または音声信号I/S40の送信を停止し(ステップS46)、その後入力元を戻す(入力端子p1からp2へ)切戻し信号RTをディジタルサイネージ20側へ送信する(ステップS44)と、ディジタルサイネージ20による切戻し処理(ステップS26-1)が終了するまでの間、ディスプレイ22に何も表示されなくなる時間が発生することになる。さらに、切戻し信号RTの送信(ステップS44)後、一連の処理(例えばディジタルサイネージ20における切戻し信号RTの受信処理等)に不具合が生じた場合、先に画像信号および/または音声信号I/S40の送信を停止してしまうと、その後、ディスプレイ22に何も表示されなくなる恐れがある。このため、切戻し信号RTをディジタルサイネージ20側へ送信してから(ステップS44)、防災・避難に関する画像信号および/または音声信号I/S40の送信を停止している(ステップS46)。
【0068】
以上の結果、切替ボタン30jから切替機40kを介してディジタルサイネージ20の出力を切戻すことができる。即ち、災害発生時から通常時に戻ったと判断された場合、防災・避難に関する情報から広告情報へ切戻してディスプレイ22に出力することができる。
【0069】
次に、図4および図5を再参照して実施例4における出力情報切替システム2について説明する。切替ボタン30jの切戻し要求情報送信部および切替機40kの切戻し部118-1の処理に関しては同様であるため、説明は省略する。セレクタ60は切替機40kから送信された画像信号および/または音声信号I/S40(防災・避難に関する情報)をディジタルサイネージ21側へ出力している際に、切替機40kの切戻し部118-2により切戻し信号RTを入力した場合、切替機40kから送信された防災・避難に関する画像信号および/または音声信号I/S40の送信を停止し、セット・トップ・ボックス10から送信された画像信号および/または音声信号I/S10へ入力元を戻して(入力端子s1からs2へ)、ディジタルサイネージ21側に出力する。
【0070】
図10は、ディジタルサイネージ21に出力する画像信号および/または音声信号を複数の入力元s1、s2から切換える本発明の実施例4における出力情報切替方法の流れをフローチャートで示す。図10図6図9と同じ符号を付した個所および処理は同じ要素、処理等を示すため、説明は省略する。図10では図6と同様に最左端が切替ボタン30jで、左から切替機40k、セレクタ60、ディジタルサイネージ21、STB10の処理を各々示す。各フローチャートの終端記号の省略に関しては図6と同様である。図10に示されるように、切替ボタン30jの切戻し要求情報送信ステップ(ステップS32)、切替機40kの切戻しステップ(ステップS44、S46)までは同様である。セレクタ60がセレクタ側切替ステップ(ステップS64)で画像信号および/または音声信号I/S40をディジタルサイネージ21側へ出力している際に、切戻しステップ(ステップS46)で送信された切戻し信号RTを入力した場合、セレクタ側切替ステップ(ステップS64)でディジタルサイネージ21へ出力している画像信号および/または音声信号I/S40を停止し(ステップS66)、STB側送信ステップ(ステップS10-2)で送信された画像信号および/または音声信号I/S10へセレクタ60により入力元を切戻して(入力端子s1からs2へ)、ディジタルサイネージ21側に出力する(ステップS68)。ディジタルサイネージ21はステップS68で切戻されて出力された画像信号および/または音声信号I/S10を出力する(ステップS20-2)。但し、実際はSTB10からセレクタ60への画像信号および/または音声信号I/S10は随時送信されており、セレクタ60によるディジタルサイネージ21への出力がされていないだけである。図10でも図9と同様に、切替機40kからの切戻し信号RTをセレクタ60が受信した後のタイミングで、STB10が画像信号および/または音声信号I/S10を送信しているように示されている(ステップS10-2)。しかし、これはあくまでもSTB10がこのタイミングでもセレクタ60へ画像信号および/または音声信号I/S10を送信していることを明示的に表現したものである。
【0071】
以上の結果、切替ボタン30jから切替機40kを介してセレクタ60の出力を切戻すことができる。即ち、災害発生時から通常時に戻ったと判断された場合、防災・避難に関する情報から広告情報へ切戻してディスプレイ22に出力することができる。
【0072】
切替機40kを中心に実施例4における出力情報切替システム1、2を説明すると以下のようになる。即ち本発明の切替機40kは実施例1、2で説明した内容に加えて、切替機40kは、切替ボタン30jにより送信された入力元を戻す所定の切戻し要求情報47jに含まれる切替ボタン30jの識別子に基づき、入力元を戻す切戻し信号RTをディジタルサイネージ20側またはセレクタ60側へ送信し、防災・避難に関する画像信号および/または音声信号I/S40の送信を停止する切戻し部(切戻し手段)118-1、118-2を備えている。ディジタルサイネージ20により入力元が切替えられる場合は、切替機40kから送信された画像信号および/または音声信号I/S40がディジタルサイネージ20により出力されている際に切替機40kから切戻し信号RTが入力された場合、セット・トップ・ボックス10から送信された画像信号および/または音声信号I/S10へディジタルサイネージ20により入力元が戻されて(入力端子p1からp2へ)出力される。セレクタ60により入力元が切替えられる場合は、切替機40kから送信された画像信号および/または音声信号I/S40がセレクタ60によりディジタルサイネージ21側へ出力されている際に切替機40kから切戻し信号RTが入力された場合、セット・トップ・ボックス10から送信された画像信号および/または音声信号I/S10へセレクタ60により入力元が切戻されて(入力端子s1からs2へ)、ディジタルサイネージ21側に出力される。
【0073】
以上より、本発明の実施例4によれば、切替ボタン30jから切替機40kを介してディジタルサイネージ20の出力を切戻すことができる。さらに、切替ボタン30jから切替機40kを介してセレクタ60の出力を切戻すことができる。即ち、災害発生時から通常時に戻ったと判断された場合、防災・避難に関する情報から広告情報へ切戻してディスプレイ22に出力することができる。この結果、切戻しの場合も実施例1等と同様に、ディスプレイ22および/またはスピーカー等の音響装置を用いることにより、特定のアプリがインストールされたスマートフォンが無くても視聴者等に種々の情報を提示する状態へ戻すことができ、インターネット環境がなくても広告または展示物等の詳細情報を高い視聴性で視聴者等に提示する状態へ戻すことができる出力情報切替システム2、切替機40k、出力情報切替方法を提供することができる。
【実施例5】
【0074】
実施例5では切替ボタン30jを用いずに切替機40kにより自動的に切戻しを行う出力情報切替システム1、2について説明する。以下、図1および図2を再参照して実施例5における出力情報切替システム1について説明する。
【0075】
図1に示されるように、切替機40kは、所定時間経過後に入力元を切戻す自動切戻し信号ARTをディジタルサイネージ20側へ送信し、防災・避難に関する画像信号および/または音声信号I/S40の送信を停止する自動切戻し部(自動切戻し手段)120-1を備えている。ディジタルサイネージ20は切替機40kから送信された画像信号および/または音声信号I/S40を出力している際に切替機40kから自動切戻し信号ARTを入力した場合、セット・トップ・ボックス10から送信された画像信号および/または音声信号I/S10へ入力元を切戻して(入力端子p1からp2へ)出力する。上記所定時間は事前に所望の時間に切替機40kに設定することができる。
【0076】
図11は、ディジタルサイネージ20に出力する画像信号および/または音声信号を複数の入力元p1、p2から切換える本発明の実施例5における出力情報切替方法の流れをフローチャートで示す。図11図9と同じ符号を付した個所および処理は同じ要素、処理等を示すため、説明は省略する。図11では最左端が切替機40kで、左からディジタルサイネージ20、STB10の処理を各々示す。各フローチャートの終端記号の省略に関しては図9と同様である。図11に示されるように、切替機40kが、所定時間経過後に入力元を戻す自動切戻し信号ARTをディジタルサイネージ20側送信し(ステップS48)、防災・避難に関する画像信号および/または音声信号I/S40の送信を自動停止する(ステップS49。以上、 自動切戻しステップ)。ディジタルサイネージ20は出力切替ステップ(ステップS22-1)で画像信号および/または音声信号I/S40を出力している際に、自動切戻しステップ(ステップS48)による自動切戻し信号ARTを入力した場合、STB側送信ステップ(ステップS10-1)で送信された画像信号および/または音声信号I/S10へ入力元を切戻して(入力端子p1からp2へ)出力する(ステップS26-1)。図11でも図9と同様に、切替機40kからの自動切戻し信号ARTをディジタルサイネージ20が受信した後のタイミングで、STB10が画像信号および/または音声信号I/S10を送信しているように示されている(ステップS10-1)。しかし、これはあくまでもSTB10がこのタイミングでもディジタルサイネージ20へ画像信号および/または音声信号I/S10を送信していることを明示的に表現したものである。自動切戻しステップ(ステップS48、S49)における自動切戻し信号ARTの送信(ステップS48)と画像信号および/または音声信号I/S40の自動停止との順序の関係は、上述の切戻しステップ(ステップS44、S46)における切戻し信号RTの送信(ステップS44)と画像信号および/または音声信号I/S40の停止(ステップS46)との順序の関係と同様であるため、説明は省略する。
【0077】
以上の結果、切替ボタン30jを用いずに自動的に切替機40kを介してディジタルサイネージ20の出力を切戻すことができる。即ち、所定の時間経過後に災害発生時から通常時に戻ったと自動的に判断して、防災・避難に関する情報から広告情報へ切戻してディスプレイ22に出力することができる。
【0078】
次に、図5を再参照して実施例5における出力情報切替システム2について説明する。 図5に示されるように、切替機40kは、所定時間経過後に入力元を切戻す自動切戻し信号ARTをセレクタ60側へ送信し、防災・避難に関する画像信号および/または音声信号I/S40の送信を停止する自動切戻し部(自動切戻し手段)120-2を備えている。セレクタ60は切替機40kから送信された画像信号および/または音声信号I/S40をディジタルサイネージ21側へ出力している際に、切替機40kから自動切戻し信号ARTを入力した場合、セット・トップ・ボックス10から送信された画像信号および/または音声信号I/S10へ入力元を切戻してディジタルサイネージ21側に出力する。
【0079】
図12は、ディジタルサイネージ20に出力する画像信号および/または音声信号を複数の入力元s1、s2から切換える本発明の実施例5における出力情報切替方法の流れをフローチャートで示す。図12図10図11と同じ符号を付した個所および処理は同じ要素、処理等を示すため、説明は省略する。図12では最左端が切替機40kで、左からセレクタ60、ディジタルサイネージ21、STB10の処理を各々示す。各フローチャートの終端記号の省略に関しては図10と同様である。図12に示されるように、切替機40kの自動切戻しステップ(ステップ48、S49)までは同様である。セレクタ60がセレクタ側切替ステップ(ステップS64)で画像信号および/または音声信号I/S40をディジタルサイネージ21側へ出力している際に、自動切戻しステップ(ステップS48)で送信された自動切戻し信号ARTを入力した場合、セレクタ側切替ステップ(ステップS64)でディジタルサイネージ21へ出力している画像信号および/または音声信号I/S40を停止する(ステップ66)。STB側送信ステップ(ステップS10-2)で送信された画像信号および/または音声信号I/S10へセレクタ60により入力元を切戻して(入力端子s1からs2へ)ディジタルサイネージ21側に出力する(ステップS68)。ディジタルサイネージ21はステップS68で切戻されて出力された画像信号および/または音声信号I/S10を出力する(ステップS20-2)。但し、実際はSTB10からセレクタ60への画像信号および/または音声信号I/S10は随時送信されており、セレクタ60によるディジタルサイネージ21への出力がされていないだけである。図12でも図11と同様に、切替機40kからの自動切戻し信号ARTをセレクタ60が受信した後のタイミングで、STB10が画像信号および/または音声信号I/S10を送信しているように示されている(ステップS10-2)。しかし、これはあくまでもSTB10がこのタイミングでもセレクタ60へ画像信号および/または音声信号I/S10を送信していることを明示的に表現したものである。
【0080】
以上の結果、切替ボタン30jを用いずに自動的に切替機40kを介してセレクタ60の出力を切戻すことができる。即ち、所定の時間経過後に災害発生時から通常時に戻ったと自動的に判断して、防災・避難に関する情報から広告情報へ切戻してディスプレイ22に出力することができる。
【0081】
切替機40kを中心に実施例5における出力情報切替システム1、2を説明すると以下のようになる。即ち本発明の切替機40kは実施例1、2で説明した内容に加えて、切替機40kは、所定時間経過後に入力元を戻す自動切戻し信号ARTをディジタルサイネージ20側またはセレクタ60側へ送信し、防災・避難に関する画像信号および/または音声信号の送信を停止する自動切戻し部(自動切戻し手段)120-1、120-2を備えている。ディジタルサイネージ20により入力元が切替えられる場合は、切替機40kから送信された画像信号および/または音声信号I/S40がディジタルサイネージ20により出力されている際に切替機40kから自動切戻し信号ARTが入力された場合、セット・トップ・ボックス10から送信された画像信号および/または音声信号I/S10へディジタルサイネージ20により入力元が切替えられて(入力端子p1からp2へ)出力される。セレクタ60により入力元が切替えられる場合は、切替機40kから送信された画像信号および/または音声信号I/S40がセレクタ60によりディジタルサイネージ21側へ出力されている際に切替機40kから自動切戻し信号ARTが入力された場合、セット・トップ・ボックス10から送信された画像信号および/または音声信号I/S10へセレクタ60により入力元が切替えられて(入力端子s1からs2へ)ディジタルサイネージ21側に出力される。
【0082】
以上より、本発明の実施例5によれば、切替ボタン30jを用いずに自動的に切替機40kを介してディジタルサイネージ20またはセレクタ60の出力を切戻すことができる。即ち、所定の時間経過後に災害発生時から通常時に戻ったと自動的に判断して、防災・避難に関する情報から広告情報へ切戻してディスプレイ22に出力することができる。所定の時間経過前に切替ボタン30jから切戻し要求情報47jが送信された場合は、切替ボタン30jからの切戻し要求情報47jが優先する。上述の「切替ボタン30jを用いずに」とは切替ボタン30jがあって用いない場合だけでなく、切替ボタン30jが無い場合も含む。例えば、上述した実施例3のように放送波(FM電波)55により切替機40kを介してディジタルサイネージ20またはセレクタ60の出力を制御する場合、切替ボタン30jが無くても本実施例5により自動的に切替機40kを介してディジタルサイネージ20またはセレクタ60の出力を切戻すことができる。この結果、自動切戻しの場合も実施例4と同様に、ディスプレイ22および/またはスピーカー等の音響装置を用いることにより、特定のアプリがインストールされたスマートフォンが無くても視聴者等に種々の情報を提示する状態へ自動的に戻すことができ、インターネット環境がなくても広告または展示物等の詳細情報を高い視聴性で視聴者等に提示する状態へ自動的に戻すことができる出力情報切替システム2、切替機40k、出力情報切替方法を提供することができる。
【実施例6】
【0083】
上述した本発明の出力情報切替方法は切替ボタン30j、切替機40k、セレクタ60、ディジタルサイネージ20または21、セット・トップ・ボックス10の各コンピュータを動作させる出力情報切替プログラムとして実行させることができる。この場合、上述した各フローチャート(図3図6図12)は各コンピュータを動作させる各プログラムの処理の流れを示すフローチャートとなる。特に、図2および図5の各ソフトウェアブロック図100-1および100-2は、切替機40kのコンピュータで実行されるソフトウェアの機能を示すことになる。各フローチャート(図3図6図12)および各ソフトウェアブロック図100-1および100-2に示される処理および機能は、ソフトウェアとしてだけではなく、一部をハードウェアで実現することも可能である。
【0084】
本発明の切替機40kの出力情報切替プログラムは、入力された画像信号および/または音声信号を出力するディジタルサイネージ20と、記録された画像信号および/または音声信号をディジタルサイネージ20で出力可能な画像信号および/または音声信号へ変換し、ディジタルサイネージ20側へ送信するセット・トップ・ボックス10(変換機器)と、所定の切替要求情報を受信した場合、ディジタルサイネージ20側へ入力元を切替えさせる切替信号CGと記録された画像信号および/または音声信号とを送信する切替機とを備えた出力情報切替システム1における切替機の出力情報切替プログラムであって、切替機40kのコンピュータを、ディジタルサイネージ20によりセット・トップ・ボックス10から送信された画像信号および/または音声信号が出力されている際に、切替信号と画像信号および/または音声信号とをディジタルサイネージ20側へ送信する手段として機能させるための出力情報切替プログラムであって、ディジタルサイネージ20により切替機40kから送信した画像信号および/または音声信号へ入力元が切替えられて出力される出力情報切替プログラムである。
【0085】
本発明の切替機40kの出力情報切替プログラムは、入力された画像信号および/または音声信号を出力するディジタルサイネージ21と、入力された切替信号に基づき、複数の入力元からの画像信号および/または音声信号を切替えてディジタルサイネージ21側へ画像信号および/または音声信号を出力するセレクタ60と、記録された画像信号および/または音声信号をディジタルサイネージ21で出力可能な画像信号および/または音声信号へ変換し、セレクタ60側へ送信するセット・トップ・ボックス10と、所定の切替要求情報を受信した場合、セレクタ60側へ入力元を切替えさせる切替信号と記録された画像信号および/または音声信号とを送信する切替機40kとを備えた出力情報切替システム2における切替機40kの出力情報切替プログラムであって、切替機40kのコンピュータを、セレクタ60によりセット・トップ・ボックス10から送信された画像信号および/または音声信号がディジタルサイネージ21側へ出力されている際に、切替信号と画像信号および/または音声信号とをセレクタ60側へ送信する手段として機能させるための出力情報切替プログラムであって、セレクタ60により切替機40kから送信した画像信号および/または音声信号へ入力元が切替えられてディジタルサイネージ21側に送信されることを特徴とする出力情報切替プログラムである。
【実施例7】
【0086】
図13は、本発明の出力情報切替プログラムを実行する切替ボタン30j、切替機40k、セレクタ60、ディジタルサイネージ20または21、セット・トップ・ボックス10の各コンピュータの内部回路150の概要を示すブロック図である。図13に示されるように、CPU151、ROM152、RAM153、画像制御部156、コントローラ157、入力制御部160および外部I/F部162はバス163に接続されている。図13において、上述した本発明の出力情報切替プログラムは、ROM152、ディスク等の記録装置158またはDVD若しくはCD-ROM159等の記録媒体(脱着可能な記録媒体を含む)に記録されている。記録装置158には防災・避難画像データ記録部130、防災・避難音声データ記録部132、音声パターンデータ記録部134等が記録されている。出力情報切替プログラムは、ROM152からバス163を介し、あるいは記録装置158またはDVD若しくはCD-ROM159等の記録媒体からコントローラ157を経由してバス163を介しRAM153へロードされる。画像制御部156は、ディスプレイ22に表示される種々の画像の画像データをVRAM155へ送出する。VRAM155へ送出された上記データ記録部130等の内容はディスプレイ22に表示される。VRAM155はディスプレイ22の一画面分のデータ容量に相当する容量を有している画像メモリである。入力操作部161は切替機40kのコンピュータに入力、指定等を行うためのタッチパネル、スイッチ等の入力装置であり、入力制御部160は入力操作部161と接続され入力制御等を行う。上述した自動切戻しの際の所定時間は、入力操作部161を介して事前に切替機40kに設定することができる。外部I/F部162はコンピュータ(CPU)151の外部と接続する際のインタフェース機能(切替機40kのコンピュータの場合は切替ボタン30jからのビーコン受信、ディジタルサイネージ20との接続等)を有している。
【0087】
上述のようにコンピュータ(CPU)101が本発明の出力情報切替プログラムを実行することにより、本発明の目的を達成することができる。出力情報切替プログラムは上述のようにDVD若しくはCD-ROM159等の記録媒体の形態でコンピュータ(CPU)151に供給することができ、出力情報切替プログラムを記録したDVD若しくはCD-ROM159等の記録媒体も同様に本発明を構成することになる。出力情報切替プログラムを記録した記録媒体としては上述された記録媒体の他に、例えばメモリ・カード等を用いることができる。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明の活用例として、防災・減災に関わる技術分野、例えば種々の施設(博物館、美術館、屋外展示場等)を訪れる日本人および外国人向けの避難誘導システムの分野に適用することができる。
【符号の説明】
【0089】
1、2 出力情報切替システム、10 セット・トップ・ボックス、 20、21 ディジタルサイネージ、 22 ディスプレイ、 24 警告灯、 30a、30j、30m 切替ボタン、 30aB、30jB、30mB スイッチ、 40k 切替機、 45a、45j、45m 切替要求情報、 47a、47j、47m 切戻し要求信号、 50 放送局、 55 放送波、 60 セレクタ、 100-1、100-2 ソフトウェアブロック図、 110 画像/音声選択部、 112-1、112-2 選択画像/音声送信部、 114 音声パターン検出部、 116-1、116-2 対応画像/音声送信部、 118-1、118-2 切戻し部、 120-1、120-2 自動切戻し部、 130 防災・避難画像データ記録部、 132 防災・避難音声データ記録部、 134 音声パターンデータ記録部、 155 コンピュータの内部回路、 151 CPU、 152 ROM、 153 RAM、 155 VRAM、 156 画像制御部、 157 コントローラ、 158 記録装置、 159 記録媒体、 160 入力制御部、 161 入力操作部、 162 外部I/F部、 163 バス。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0090】
【文献】“補助事業の公表 平成29年度補助事業”、[online]、さいたま市、[令和元年10月26日検索]、インターネット、 <URL:https://www.city.saitama.jp/005/002/010/012/p038449.html>
【文献】“ニュース 2018/01/31”、[online]、株式会社ビットマイスター、[令和元年10月26日検索]、インターネット、 <URL:https://www.bitmeister.jp/news/archives/36>
図1
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図13