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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-11
(45)【発行日】2024-10-22
(54)【発明の名称】パソコンバッグ
(51)【国際特許分類】
   A45C 13/02 20060101AFI20241015BHJP
   A45C 11/00 20060101ALI20241015BHJP
   A45C 13/34 20060101ALI20241015BHJP
   A45F 3/04 20060101ALI20241015BHJP
【FI】
A45C13/02 G
A45C11/00 E
A45C11/00 V
A45C13/34
A45F3/04 400Q
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021053596
(22)【出願日】2021-03-26
(65)【公開番号】P2022150816
(43)【公開日】2022-10-07
【審査請求日】2024-02-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000001351
【氏名又は名称】コクヨ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137486
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 雅直
(72)【発明者】
【氏名】浅野 健太
(72)【発明者】
【氏名】今高 広晃
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-061529(JP,A)
【文献】韓国登録実用新案第20-0436247(KR,Y1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0008546(US,A1)
【文献】登録実用新案第3230868(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 11/00
A45C 13/02
A45C 13/34
A45F 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ケース部材と第2ケース部材とを対向配置させて収納空間を形成するパソコンバッグであって、
前記第2ケース部材は、前記第1ケース部材の背面側壁部に対して回動可能に取り付けられるとともに、前記第1ケース部材に対して所定角度開いた状態を保持可能に構成されており、
前記第2ケース部材には、携帯端末を支持するための支持台が設けられており、
前記第2ケース部材を前記第1ケース部材に対して所定角度開いた状態において、
前記支持台は、
前記第2ケース部材の裏面の上端部近傍に配置されるとともに、
前記第1ケース部材上においてパソコンを載置するパソコン載置部の幅方向内側の範囲に配置されることを特徴とするパソコンバッグ。
【請求項2】
前記第2ケース部材を、前記第1ケース部材と対向配置した状態から前記第1ケース部材に対して所定角度開いた状態に切り替えると、
前記支持台は、携帯端末を支持可能な状態になることを特徴とする請求項に記載のパソコンバッグ。
【請求項3】
前記支持台は、
前記第2ケース部材の裏面に取り付けられた上端部を支点として前記第2ケース部材に対して揺動可能な第1部材と、
前記第1部材の下端部を支点として前記第1部材に対して揺動可能な第2部材とを有し、
前記第2ケース部材を前記第1ケース部材に対して所定角度開いた状態において、前記第1部材と前記第2部材との間の角度は、鋭角となるように構成されることを特徴とする請求項に記載のパソコンバッグ。
【請求項4】
前記第2部材は、背面側に向かって延びる係止板を有しており、
前記第2ケース部材を前記第1ケース部材に対して所定角度開いた状態において、
前記係止板の先端部が前記第2ケース部材の裏面に当接することを特徴とする請求項に記載のパソコンバッグ。
【請求項5】
前記第2部材は、左右方向両端部において前記第1部材に対して揺動可能であり、
前記係止板は、前記第2部材の左右方向中央部に配置されることを特徴とする請求項に記載のパソコンバッグ。
【請求項6】
前記支持台の左右方向中央部は、前記第2ケース部材の上端部の左右方向中央部に対して左右の何れかに偏った位置に配置されることを特徴とする請求項1~の何れかに記載のパソコンバッグ。
【請求項7】
前記支持台は、前記第2ケース部材の上端部の左右方向略全域に沿うように配置されることを特徴とする請求項1~の何れかに記載のパソコンバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パソコンを収納可能なパソコンバッグに関する。
【0002】
パソコン携帯用バッグとして、他の物品を収納するバッグ本体部の側面にパソコン収納部を付帯的に設けたものがある(例えば特許文献1参照)。パソコン収納部に収納されたパソコンを使用する場合、パソコン収納部の蓋がバッグ本体部の側面に対して回動されると、パソコン収納部と蓋の側辺部の間が扇形状に開かれる。すると、扇形状に開かれた左右両側のパソコン収納部と蓋の側辺部の間が、それぞれ遮光幕により覆われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-95516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、パソコンを使用してWEB会議が行われることが多くなっており、複数の参加者は、それぞれが所有するパソコンを使用してWEB会議に参加するのが一般的である。WEB会議が行われている際、全ての参加者のパソコンの画面には、参加者のパソコンに搭載されたカメラにより撮影された参加者の画像が表示される。そのため、複数の参加者がそれぞれ自身のパソコン内に保存された資料を見ながらWEB会議に参加しようとしても、その資料をパソコンの画面に表示することはできない。
【0005】
よって、参加者は、それぞれ自身のパソコン内に保存された資料を予め印刷し、その印刷された資料を見ながらWEB会議に参加する必要がある。しかしながら、特許文献1のパソコン携帯用バッグに収納されたパソコンを使用してWEB会議に参加する場合、パソコンの左右両側がそれぞれ遮光幕により覆われており、参加者が印刷された資料を見ながらWEB会議に参加するのは困難である。
【0006】
そこで、本発明の目的は、参加者が自身のパソコン内に保存された資料を見ながらWEB会議に参加することを可能とするパソコンバッグを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るパソコンバッグは、第1ケース部材と第2ケース部材とを対向配置させて収納空間を形成するパソコンバッグであって、前記第2ケース部材は、前記第1ケース部材の背面側壁部に対して回動可能に取り付けられるとともに、前記第1ケース部材に対して所定角度開いた状態を保持可能に構成されており、前記第2ケース部材には、携帯端末を支持するための支持台が設けられており、前記第2ケース部材を前記第1ケース部材に対して所定角度開いた状態において、前記支持台は、前記第2ケース部材の裏面の上端部近傍に配置されるとともに、前記第1ケース部材上においてパソコンを載置するパソコン載置部の幅方向内側の範囲に配置されることを特徴とする。
【0008】
これにより、本発明に係るパソコンバッグでは、第2ケース部材を第1ケース部材に対して開いた後、第2ケース部材に設けられた支持台上にカメラ付き携帯端末を置くことができる。そのため、参加者は、自身のパソコン及びカメラ付き携帯端末の何れかの画面に表示された資料を見ながら、他方に取り付けられたカメラによりWEB会議に参加することができる。
また、本発明に係るパソコンバッグでは、参加者が自身のパソコン内に保存された資料を見ながら、そのパソコンの端縁近傍に取り付けられたカメラ付き携帯端末によりWEB会議に参加する場合に、支持台上に載置されたカメラ付き携帯端末のカメラの撮影範囲をパソコンの正面側に適正にすることができる。
【0011】
本発明に係るパソコンバッグにおいて、前記第2ケース部材を、前記第1ケース部材と対向配置した状態から前記第1ケース部材に対して所定角度開いた状態に切り替えると、前記支持台は、携帯端末を支持可能な状態になることを特徴とする。
【0012】
これにより、本発明に係るパソコンバッグでは、第2ケース部材を、第1ケース部材と対向配置した状態から第1ケース部材に対して所定角度開いた状態に切り替えた後、カメラ付き携帯端末を支持台上にすぐに置くことができる。
【0013】
本発明に係るパソコンバッグにおいて、前記支持台は、前記第2ケース部材の裏面に取り付けられた上端部を支点として前記第2ケース部材に対して揺動可能な第1部材と、前記第1部材の下端部を支点として前記第1部材に対して揺動可能な第2部材とを有し、前記第2ケース部材を前記第1ケース部材に対して所定角度開いた状態において、前記第1部材と前記第2部材との間の角度は、鋭角となるように構成される。
【0014】
これにより、本発明に係るパソコンバッグでは、第2ケース部材が第1ケース部材と対向配置した状態において第2部材が第1部材と略平行になり、第2ケース部材を第1ケース部材に対して所定角度開いた状態に切り替えると、第2部材が第1部材に対して正面側に向かって突出して携帯端末を支持可能な状態になる。そのため、第2ケース部材が第1ケース部材と対向配置した状態のパソコンバッグの収容容積が増加する。
【0015】
本発明に係るパソコンバッグにおいて、前記第2部材は、背面側に向かって延びる係止板を有しており、前記第2ケース部材を前記第1ケース部材に対して所定角度開いた状態において、前記係止板の先端部が前記第2ケース部材の裏面に当接することを特徴とする。
【0016】
これにより、本発明に係るパソコンバッグでは、支持台上に置かれたカメラ付き携帯端末のカメラの上下方向についての撮影範囲を調整することができる。
【0017】
本発明に係るパソコンバッグにおいて、前記第2部材は、左右方向両端部において前記第1部材に対して揺動可能であり、前記係止板は、前記第2部材の左右方向中央部に配置されることを特徴とする請求項5に記載のパソコンバッグ。
【0018】
これにより、本発明に係るパソコンバッグでは、第2ケース部材を第1ケース部材に対して開いた状態において、カメラ付き携帯端末を支持台上に安定して置くことができる。
【0019】
本発明に係るパソコンバッグにおいて、前記支持台の左右方向中央部は、前記第2ケース部材の上端部の左右方向中央部に対して左右の何れかに偏った位置に配置されることを特徴とする。
【0020】
これにより、本発明に係るパソコンバッグでは、第2ケース部材を第1ケース部材に対して開いた状態において、カメラ付き携帯端末を支持台上に置いたときに、カメラ付き携帯端末のケーブルがパソコンの画面の正面側にくるのを抑制することができる。
【0021】
本発明に係るパソコンバッグにおいて、前記支持台は、前記第2ケース部材の上端部の左右方向略全域に沿うように配置されることを特徴とする。
【0022】
これにより、本発明に係るパソコンバッグでは、第2ケース部材を第1ケース部材に対して開いた後、カメラ付き携帯端末を第2ケース部材に設けられた支持台上に置くときに、カメラ付き携帯端末の左右方向位置を容易に変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1(a)及び図1(b)は、本発明の実施形態に係るパソコンバッグの外観を示す側面図、斜視図である。
図2図2(a)は、図1のパソコンバッグが閉じられた状態の平面図であり、図2(b)は、図1のパソコンバッグが開かれた状態の平面図である。
図3図3(a)及び図3(b)は、図1のパソコンバッグが開かれた状態の斜視図、側面図である。
図4図4(a)及び図4(b)は、図1のパソコンバッグが有する支持台の構成を説明するための部分拡大斜視図、部分拡大正面図である。
図5図5(a)及び図5(b)は、図1のパソコンバッグが有する支持台の構成を説明するための部分拡大斜視図、部分拡大断面図である。
図6図6(a)は、図1のパソコンバッグが有する板状部材が折り畳まれた折り畳み状態を示す斜視図であり、図6(b)は、パソコンバッグ内に設けられた付属品収納部を説明する図である。
図7図7(a)及び図7(b)は、図1のパソコンバッグが有する板状部材が上方に凸になる状態を示す斜視図、側面図である。
図8図8(a)~図8(c)は、図1のパソコンバッグが有する板状部材が折り畳まれた折り畳み状態から、上方に凸になる状態に動作を説明する斜視図である。
図9図9(a)~図9(c)は、図1のパソコンバッグが有する板状部材が折り畳まれた折り畳み状態から、上方に凸になる状態に動作を説明する斜視図である。
図10図10(a)及び図10(b)は、パソコンを使用してWEB会議を行うときのパソコンバッグの状態を示す斜視図、側面図である。
図11】本発明の変形例に係るパソコンバッグが有する支持台の構成を説明する斜視図である。
図12図12(a)及び図12(b)は、本発明の変形例に係るパソコンバッグが有する支持台の構成を説明するための部分拡大斜視図、部分拡大正面図である。
図13図13(a)及び図13(b)は、本発明の変形例に係るパソコンバッグが有する支持台の構成を説明するための部分拡大斜視図、部分拡大正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態のパソコンバッグについて、図に基づいて詳細に説明する。
【0025】
本実施形態のパソコンバッグ1は、図1及び図2に示すように、平面視で矩形状を有しており、パソコンを内部に収納可能に構成される。パソコンバッグ1は、第1ケース部材10と、第2ケース部材20とを有しており、それらを対向配置させることにより、第1ケース部材10と第2ケース部材20との間に収納空間60を形成する。第1ケース部材10及び第2ケース部材20は何れも、平面視において矩形状であり、略同一の大きさである。
【0026】
第1ケース部材10と第2ケース部材20とは、1つのファスナ30により開閉可能に接続される。パソコンバッグ1の外周面には、持ち運ぶ際に使用される取っ手31が取り付けられる。なお、本実施形態では、図2(a)に示すように、第1ケース部材10が第2ケース部材20より下方に配置される状態のパソコンバッグ1を平面視したときに、取っ手31が取り付けられた縁を背面側縁、背面側縁と反対側の縁を正面側縁、正面側縁に対して左側の縁を左端縁、正面側縁に対して右側の縁を右端縁とし、正面側縁に沿った方向を幅方向、その幅方向に垂直な方向を奥行方向として説明する。すなわち、第1ケース部材10と第2ケース部材20とは、正面側縁、左端縁及び右端縁のそれぞれの全領域と背面側縁の両端部分とが、1つのファスナ30により開閉可能に接続される。
【0027】
図2(b)は、パソコンバッグ1を設置面上に置いて第2ケース部材20を第1ケース部材10に対して開いた状態の平面図を示している。第1ケース部材10は、設置面と略平行に配置される本体部11と、本体部11の外周部から上方に向かって突出する正面側壁部11a、左側壁部11b、右側壁部11c及び背面側壁部11dとを有している。同様に、第2ケース部材20は、第1ケース部材10に対して閉鎖した状態で第1ケース部材10の本体部11と対向する本体部21と、本体部21の外周部から下方に向かって突出する正面側壁部21a、左側壁部21b、右側壁部21c及び背面側壁部21dとを有している。
【0028】
すなわち、パソコンバッグ1において、第1ケース部材10の背面側壁部11dの左端部、左側壁部11b、正面側壁部11a、右側壁部11c、背面側壁部11dの右端部と、第2ケース部材20の背面側壁部21dの左端部、左側壁部21b、正面側壁部21a、右側壁部21c、背面側壁部21dの右端部とが、それぞれ、ファスナ30により開閉可能に接続される。パソコンバッグ1の外観上、ファスナ30が見え難くするように、ファスナ30の裏面が外側に配置されるように取り付けられる。
【0029】
パソコンバッグ1内に収納されたパソコンを使用する場合に、ファスナ30を開放して第2ケース部材20が第1ケース部材10に対して開かれる。パソコンバッグ1の背面側縁の厚さは、図1(a)に示すように、正面側縁の厚さより厚く、パソコンバッグ1の厚さは、背面側縁に近づくにつれて厚くなる。
【0030】
第1ケース部材10の背面側壁部11dの幅方向中央部分と第2ケース部材20の背面側壁部21dの幅方向中央部分とは、図1(b)に示すように、幅方向に延びる長方形状の接続部材32により接続される。その接続部材32の外周面の両端部には、取っ手31の両端部がそれぞれ取り付けられる。
【0031】
図2(b)に示すように、ファスナ30によりパソコンバッグ1の外周部が開放された状態において、第2ケース部材20は、第1ケース部材10の背面側壁部11dに対して回動可能に取り付けられる。具体的には、ファスナ30が開放された後、第2ケース部材20の正面側縁が第1ケース部材10の正面側縁から上方に離れるように、第1ケース部材10の背面側壁部11dを支点として回動可能である。
【0032】
図3に示すように、パソコンバッグ1の左端縁及び右端縁には、第2ケース部材20が第1ケース部材10に対して所定角度以上回動しないようにする紐部材35がそれぞれ取り付けられる。すなわち、パソコンバッグ1の左端縁において、紐部材35の一端部は、第1ケース部材10の左側壁部11bに取り付けられ、紐部材35の他端部は、第2ケース部材20の左側壁部21bに取り付けられる。紐部材35の長さは、図3(b)に示すように、第2ケース部材20が第1ケース部材10に対して所定角度(本実施形態では105度)回動した位置で保持されるように設定される。パソコンバッグ1の右端縁に取り付けられた紐部材35も同様である。
【0033】
図3(a)に示すように、第2ケース部材20の裏面には、例えばカメラ付き携帯端末などを支持するための支持台50と、例えばペンやイヤホンなどを収容するための小物入れ58とが設けられる。支持台50の左右方向中央部は、第2ケース部材20の上端部の左右方向中央部に対して左側に偏った位置に配置される。小物入れ58は、第2ケース部材20の左右方向の略全域に配置される。
【0034】
支持台50は、図4(a)に示すように、第1部材51と、第2部材52と、紐部材53とを有している。
【0035】
第1部材51は、板状部材であり、その上端部51aが第2ケース部材20の裏面に取り付けられる。具体的には、第1部材51の上端部51aは、第2ケース部材20の正面側壁部21aの先端部近傍に取り付けられる。そのため、第1部材51は、上端部51aを支点として第2ケース部材20に対して揺動可能である。第1部材51の下端部51bは、図4(b)に示すように、左右方向に離れて配置された左側下端部51b及び右側下端部51bを有している。
【0036】
第2部材52は、第1部材51と略同一の左右方向長さを有する板状部材であり、第1部材51の下端部51bから延在している。具体的には、第2部材52は、第1部材51の左側下端部51bに接続される左側下端部52bと、第1部材51の右側下端部51bに接続される右側下端部52bとを有している。そのため、第2部材52は、第1部材51の下端部51b(左側下端部51b及び右側下端部51b)を支点として第1部材51に対して揺動可能である。
【0037】
第2部材52の下端部52bの左右方向中央部には、左側下端部52bと右側下端部52bとの間において背面側に向かって延びる係止板52Aを有している。図4(a)に示すように、第2ケース部材20を第1ケース部材10に対して所定角度開いた状態において、係止板52Aの先端部52Aは、第2ケース部材20の裏面に傾斜した状態で当接する。そのため、第2部材52の上端部52aは、第1部材51から正面側に離れて配置される。
【0038】
紐部材53は、第1部材51との左右両端部において、図5(a)に示すように、第1部材51と第2部材52とを貫通するようにそれぞれ取り付けられる。具体的には、紐部材53の一端部は、第1部材51に形成された穴部51nに挿入された状態で第1部材51の裏面側に係止される。紐部材53は、その一端部から正面側に向かって延びて、第2部材52に形成された穴部52nに挿入される。その後、紐部材53は、第2部材52の正面側表面に沿って下方に延び、第2部材52の下端部52bにおいて背面側に曲がって、第1部材51の背面側に沿って上方に延びて、紐部材53の一端部に接続される。そのため、紐部材53により、第1部材51と第2部材52との間の角度θは、鋭角となるように規制される。
【0039】
なお、図5(a)の状態において、第2部材52の係止板52Aの先端部は、高さ位置a1において第2ケース部材20の裏面に傾斜して接触している場合に、第2部材52の上端部を持って正面側に引いて、図5(b)に示すように、高さ位置a1より上方の高さ位置a2において第2ケース部材20の裏面に傾斜して接触するように移動させることにより、第1部材51と第2部材52との間の角度θを変えることができる。
【0040】
紐部材53は、可撓性を有しており、第2部材52が第1部材51の下端部51bを支点として第1部材51に向かって揺動して、第2部材52は、第1部材51と平行となる位置をとり得る。そのとき、第1部材51と第2部材52との間の角度は、略0度となり、支持台50は、平板状になる。そのため、第2ケース部材が第1ケース部材に対して閉じられた状態(第2ケース部材を第1ケース部材と対向配置した状態)において、第2部材52が第1部材51と平行となる位置に移動することにより、パソコンバッグ1内の収容空間が大きくなる。第2ケース部材が第1ケース部材に対して閉じられた状態から第1ケース部材に対して所定角度開いた状態に切り替えると、支持台50は、第2部材52が第1部材51の正面側表面から突出して携帯端末を支持可能な状態になる。
【0041】
パソコンバッグ1では、第2ケース部材20を第1ケース部材10に対して閉じた状態において、第1ケース部材10と第2ケース部材20との間には、収納空間60として、パソコンを収容するパソコン収容部61と、パソコン付属品を収容する付属品収容部62とが設けられる。パソコン収容部61は、パソコンバッグ1の略中央正面側に設けられ、付属品収容部62は、パソコンバッグ1の背面側縁に沿って設けられる。すなわち、付属品収容部62は、パソコン収容部61よりも第1ケース部材10の背面側壁部11dに近接して配置される。
【0042】
なお、パソコン収容部61は、第2ケース部材20を第1ケース部材10に対して閉じた状態においてパソコンを収容する空間となるが、第2ケース部材20を第1ケース部材10に対して開いた状態においてパソコンを使用する場合、パソコン収容部61は、図6(a)に示すように、パソコンを載置するパソコン載置部となる。なお、図6(a)では、第1ケース部材10の本体部11上に載置されたパソコンを一点鎖線で図示している。パソコン付属品とは、例えば、パソコンの電源コネクタと電源コンセントとを接続するための電源アダプタ(ケーブルを含む)、パソコンのUSBコネクタに接続されるマウスなどである。
【0043】
付属品収容部62は、パソコンバッグ1の背面側縁(第1ケース部材10の背面側壁部11d)に沿うように筒状に設けられる。付属品収容部62の長手方向長さ(パソコンバッグ1の幅方向に沿った長さ)は、第1ケース部材10の幅方向長さよりも短い。付属品収容部62の外形は、略直方体形状であり、その長手方向の全長にわたって略矩形断面を有している。付属品収容部62の左端部は、第1ケース部材10の側面側壁部11bに向かって開口しており、付属品収容部の右端部は封鎖されている。
【0044】
付属品収容部62の上面部は、図6(b)に示すように、その長手方向に沿って設けられたファスナ62aにより開閉可能に構成される。ファスナ62aは、付属品収容部62において開閉可能に構成された開閉部である。付属品収容部62は、伸縮自在なメッシュ状の材料で形成されており、その内部に収納されたパソコン付属品が外部から分かるとともに、付属品収容部62内に収納された電源アダプタやマウスの外形に沿って変形可能である。
【0045】
ファスナ62aの把持部62bを左方向に移動させるとファスナ62aが開放され、把持部62bを右方向に移動させるとファスナ62aが閉じられる。すなわち、付属品収容部62内からパソコン付属品を取り出す際、及び、パソコン付属品を付属品収容部62内へ収納する際に、ファスナ62aが開放されるとともに、パソコン付属品を付属品収容部62内へ収納した後でパソコンバッグを持ち運ぶ際に、ファスナ62aが閉じられる。
【0046】
第1ケース部材10の本体部11の上面には、図6(a)に示すように、第1ケース部材10の本体部11上に載置されたパソコンの傾斜を調整するための板状部材65が設けられる。板状部材65は、矩形状を有しており、その背面側端部65nが本体部11の上面に固定される。板状部材65の背面側端部65nより正面側部分は、本体部11の上面から離れるように移動可能である。板状部材65の正面側部分の奥行方向中央部に形成された折り曲げ部65aに沿って折り曲げ可能である。
【0047】
また、第1ケース部材10の本体部11の上面には、図6(a)に示すように、板状部材65を上方に凸となる状態に保持するための保持部材66が設けられる。保持部材66は、左右方向の幅が短い長方形状の部材であり、第1ケース部材10の左右方向中央部において本体部11の背面側縁から正面側縁に向かって延びるように設けられる。
【0048】
保持部材66の正面側端部は、図8(a)及び図8(b)に示すように、上方に向かって突出する突出部66aが形成される。突出部66aは、本体部11の上面の奥行方向中央部近傍に配置される。上述した板状部材65の略中央部には、矩形状の穴部65cが形成される。板状部材65は、保持部材66の上面に接触するように配置される。そのため、保持部材66の突出部66aは、板状部材65の穴部65cの内側に配置される。
【0049】
板状部材65は、図6(a)に示した第1ケース部材10の本体部11に沿って折り畳まれた折り畳み状態と、図7(a)に示した第1ケース部材10の本体部11から上方に突出した状態とをとり得るように、折り畳み可能に構成される。なお、図7(b)では、第1ケース部材10の本体部11上に載置されたパソコンを一点鎖線で図示している。
【0050】
すなわち、図8(a)及び図9(a)の折り畳み状態において、板状部材65の正面側部分を、図8(b)及び図9(b)に示すように、折り曲げ部65aにおいて折り曲げながら、第1ケース部材10の本体部11の上面から離すように移動させる。その後、図8(c)及び図9(c)に示すように、板状部材65の正面側端部を保持部材66の突出部66aに係止させると、折り曲げ部65aが本体部11の表面より上方の位置に保持される。そのため、本体部11の上方にパソコンが載置されると、図7(b)に示すように、パソコンの底面の背面側部分が正面側部分より高くなり、パソコンの底面が設置面(水平面)に対して傾斜する。
【0051】
パソコンバッグ1にパソコンを収納して持ち運んだ後でパソコンを使用する際の動作手順について説明する。図10(a)及び図10(b)は、パソコンを使用してWEB会議を行うときのパソコンバッグ1の状態を示している。
【0052】
まず、パソコンバッグ1の外周に設けられたファスナ30が解放されて、第2ケース部材20が第1ケース部材10に対して開かれる。その後、付属品収容部62の上方の開口を開放させて、電源アダプタTのケーブルT1が、電源アダプタTが付属品収容部62内にある状態で付属品収容部62の上方の開口から取り出されて、そのケーブルT1が電源コンセントに接続される。また、付属品収容部62に収納された電源アダプタTのケーブルT2が、電源アダプタTが付属品収容部62内にある状態で付属品収容部62の左端部の開口から取り出されて、そのケーブルT2がパソコン80の電源コネクタ80aに接続される。また、付属品収容部62に収納されたマウスが取り出されて、マウスのケーブルがパソコン80のUSBコネクタ80bに接続される。
【0053】
なお、パソコンバッグ1において、第1ケース部材10の正面側壁部11a、左側壁部11b、右側壁部11c及び背面側壁部11dの高さが比較的低く形成されている。そのため、パソコン80の底面が第1ケース部材10の本体部11の表面に接触するように載置された場合でも、パソコン80の電源コネクタ80a及びUSBコネクタ80bは、左側壁部11b及び右側壁部11cの上方に配置され、電源アダプタTのケーブルT1、T2やマウスのケーブルを容易に接続することができる。
【0054】
第1ケース部材10の本体部11上に載置されたパソコン80が開かれるとともに、カメラ付き携帯端末82がパソコン80より上方に配置された支持台50上に置かれる。図10(a)に示すように、カメラ付き携帯端末82が横向きに支持台50上に置かれた場合、支持台50が第2ケース部材20の左側に偏って配置されているため、カメラ付き携帯端末82に接続されるケーブルT3がパソコン80の正面に配置されるのを抑制できる。そのとき、カメラ付き携帯端末82がパソコン80の正面側を向いているため、カメラ付き携帯端末82のカメラは、パソコン80の使用者(WEB会議の参加者)を撮影するようになる。また、一般的にカメラ付き携帯端末82のカメラは、携帯端末82の筐体の上端(長手方向端部)に設けられているので、支持台50上にカメラ付き携帯端末82を横向きに置いた際に、携帯端末82のカメラを第2ケース部材20(の上端部)の左右方向中央部に位置させることができ、使用者(参加者)を真正面から撮影することが可能である。
【0055】
このように、支持台50上に置かれたカメラ付き携帯端末82のカメラを使用してWEB会議に参加することにより、参加者が自身のパソコン内に保存された資料を見ながらWEB会議に参加することが可能となる。
【0056】
なお、WEB会議が終了してパソコンを使用しなくなる場合、第1ケース部材10の本体部11上に載置されたパソコン80が閉じられるとともに、カメラ付き携帯端末82が支持台50から取り除かれる。その後、電源アダプタTのケーブルT1が電源コンセントから取り外されるとともに、電源アダプタTのケーブルT2がパソコン80の電源コネクタ80aから取り外されて、電源アダプタTのケーブルT1及びケーブルT2がまとめられて付属品収容部62に収納される。また、マウス及びそのケーブルが付属品収容部62に収納される。引き続き、第2ケース部材20が第1ケース部材10に対して閉じられて、パソコンバッグ1の外周に設けられたファスナ30が閉じられると、パソコンバッグ1は、持ち運び可能な状態となる。
【0057】
以上説明したように、本実施形態のパソコンバッグ1は、第1ケース部材10と第2ケース部材20とを対向配置させて収納空間を形成するパソコンバッグであって、第2ケース部材20は、第1ケース部材10の背面側壁部11dに対して回動可能に取り付けられるとともに、第1ケース部材10に対して所定角度開いた状態を保持可能に構成されており、第2ケース部材20には、カメラ付き携帯端末82を支持するための支持台50が設けられる。
【0058】
このような構成であると、第2ケース部材20を第1ケース部材10に対して開いた後、第2ケース部材20に設けられた支持台50上にカメラ付き携帯端末82を置くことができる。そのため、参加者は、自身のパソコン80及びカメラ付き携帯端末82の何れかの画面に表示された資料を見ながら、他方に取り付けられたカメラによりWEB会議に参加することができる。
【0059】
本実施形態のパソコンバッグ1において、第2ケース部材20を第1ケース部材10に対して所定角度開いた状態において、支持台50は、第2ケース部材20の裏面の上端部近傍に設けられる。
【0060】
このような構成であると、参加者が自身のパソコン80内に保存された資料を見ながら、そのパソコン80の端縁近傍に取り付けられたカメラ付き携帯端末82によりWEB会議に参加する場合に、支持台50上に載置されたカメラ付き携帯端末82のカメラの撮影範囲をパソコン80の正面側に適正にすることができる。
【0061】
本実施形態のパソコンバッグ1において、第2ケース部材20を、第1ケース部材10と対向配置した状態から第1ケース部材10に対して所定角度開いた状態に切り替えると、支持台50は、カメラ付き携帯端末82を支持可能な状態になる。
【0062】
このような構成であると、第2ケース部材20を、第1ケース部材10と対向配置した状態から第1ケース部材10に対して所定角度開いた状態に切り替えた後、カメラ付き携帯端末82を支持台50上にすぐに置くことができる。
【0063】
本実施形態のパソコンバッグ1において、支持台50は、第2ケース部材20の裏面に取り付けられた上端部51aを支点として第2ケース部材20に対して揺動可能な第1部材51と、第1部材51の下端部51bを支点として第1部材51に対して揺動可能な第2部材52とを有し、第2ケース部材20を第1ケース部材10に対して所定角度開いた状態において、第1部材51と第2部材52との間の角度は、鋭角となるように構成される。
【0064】
このような構成であると、第2ケース部材20が第1ケース部材10と対向配置した状態において第2部材52が第1部材51と略平行になり、第2ケース部材20を第1ケース部材10に対して所定角度開いた状態に切り替えると、第2部材52が第1部材51に対して正面側に向かって突出してカメラ付き携帯端末82を支持可能な状態になる。そのため、第2ケース部材20が第1ケース部材10と対向配置した状態のパソコンバッグの収容容積が増加する。
【0065】
本実施形態のパソコンバッグ1において、第2部材52は、背面側に向かって延びる係止板52Aを有しており、第2ケース部材20を第1ケース部材10に対して所定角度開いた状態において、係止板52Aの先端部52Aが第2ケース部材20の裏面に当接する。
【0066】
このような構成であると、支持台50上に置かれたカメラ付き携帯端末82のカメラの上下方向についての撮影範囲を調整することができる。
【0067】
本実施形態のパソコンバッグ1において、第2部材52は、左右方向両端部において第1部材51に対して揺動可能であり、係止板52Aは、第2部材52の左右方向中央部に配置される。
【0068】
このような構成であると、第2ケース部材20を第1ケース部材10に対して開いた状態において、カメラ付き携帯端末82を支持台上50に安定して置くことができる。
【0069】
本実施形態のパソコンバッグ1において、支持台50の左右方向中央部は、第2ケース部材20の上端部の左右方向中央部に対して左側に偏った位置に配置される。
【0070】
このような構成であると、第2ケース部材20を第1ケース部材10に対して開いた状態において、カメラ付き携帯端末82を支持台50上に置いたときに、カメラ付き携帯端末82のケーブルがパソコン80の画面の正面側にくるのを抑制することができる。
【0071】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本実施形態の構成は上述したものに限定されず、種々の変形が可能である。
【0072】
例えば、上記実施形態では、支持台50が、第2ケース部材20の裏面の上端部近傍において支持台50の左右方向中央部が第2ケース部材20の上端部の左右方向中央部に対して左側に偏った位置に設けられているが、それに限られない。支持台50が第2ケース部材20に設けられる位置は任意である。
【0073】
例えば、支持台50が、第2ケース部材20の裏面の上端部近傍において支持台50の左右方向中央部が第2ケース部材20の上端部の左右方向中央部に対して右側に偏った位置に設けられてもよい。また、支持台50が、第2ケース部材20の裏面の上端部近傍において支持台50の左右方向中央部が第2ケース部材20の上端部の左右方向中央部と一致する位置に設けられてもよい。また、図11に示すように、支持台50が第2ケース部材20の上端部の左右方向略全域に沿うように設けられてもよい。また、支持台50は、第2ケース部材20の裏面の上端部近傍より下方に設けられてもよい。また、支持台50が第2ケース部材20の表面の上端部近傍に設けられてもよい。
【0074】
上記実施形態では、第2部材52が、第1部材51の左側下端部51bに接続される左側下端部52bと、第1部材51の右側下端部51bに接続される右側下端部52bとを有しており、第2部材52の下端部52bの左右方向中央部には、背面側に向かって延びる係止板52Aを有しているが、支持台50の構成(例えば第1部材51及び第2部材52の形状、紐部材53を第1部材51及び第2部材52に取り付ける方法など)は任意である。
【0075】
例えば、上記実施形態の変形例として、図12(a)及び図12(b)に示すように、支持台250は、第1部材251と、第2部材252と、紐部材253とを有するものでもよい。第2部材252が、第1部材251の下端部251bの左右方向中央部に接続される下端部252bを有しており、第2部材252の下端部252bの左右方向両端部に、背面側に向かって延びる2つの係止板252Aを有している。第2ケース部材20を第1ケース部材10に対して所定角度開いた状態において、係止板252Aの先端部252Aは、第2ケース部材20の裏面に傾斜した状態で当接する。
【0076】
紐部材253は、第1部材251との左右両端部において、第1部材251と第2部252とを貫通するようにそれぞれ取り付けられる。具体的には、紐部材253の一端部は、第1部材251の左端部近傍に形成された穴部251nに挿入された状態で第1部材251の裏面側に係止される。紐部材253は、その一端部から正面側に向かって延びて、第2部材252の左端部近傍に形成された穴部252nに挿入される。その後、紐部材253は、第2部材252の正面側に沿って右方向に延び、第2部材252の右端部近傍に形成された穴部252nに挿入され、背面側に向かって延びて、第1部材251の右端部近傍に形成された穴部251nに挿入された状態で第1部材51の裏面側に係止される。そのため、紐部材253により、第1部材251と第2部材252との間の角度θは、鋭角となるように規制される。
【0077】
また、上記実施形態の変形例として、図13(a)及び図13(b)に示すように、支持台350は、第1部材51と、第2部材52と、紐部材353とを有するものでもよい。本変形例の支持台350が上記実施形態の支持台50と異なる点は、第1部材51と第2部材52とを貫通するように取り付けられる紐部材353の構成である。本変形例の支持台350において紐部材353以外の構成は、上記実施形態の支持台50と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0078】
紐部材353は、第1部材51との左右両端部において、第1部材51と第2部52とを貫通するように取り付けられる。具体的には、紐部材353の一端部が、第2部材52の正面側から第2部材52の左端部近傍に形成された穴部52nに挿入され、背面側に向かって延びて、第1部材51の正面側から第1部材51の左端部近傍に形成された穴部51nに挿入される。その後、紐部材353の一端部が、第1部材51の背面側において右方向に引っ張られて、第1部材51の背面側から第1部材51の右端部近傍に形成された穴部51nに挿入され、その後、正面側に向かって延びて、第2部材52の右端部近傍に形成された穴部52nに挿入される。紐部材353の一端部は、第2部材52の正面側において左方向に引っ張られて、紐部材353の他端部と接続部材353aにより接続される。そのため、紐部材353により、第1部材51と第2部材52との間の角度θは、鋭角となるように規制される。なお、紐部材353を第1部材51と第2部52とを貫通するように取り付ける際の手順は任意である。
【0079】
上記実施形態では、第2部材52が第1部材51と平行となる位置をとり得ることにより支持台50が平板上になるが、それに限られない。例えば、第2部材52が第1部材51の表面から常に突出するように構成されたものでもよい。なお、上記変形例についても同様である。
【0080】
上記実施形態では、第2ケース部材20を第1ケース部材10に対して開いた状態に切り替えると、支持台50が携帯端末を支持可能な状態になるが、それに限られない。例えば、支持台50が第2ケース部材20の裏面に沿うように折り畳まれており、第2ケース部材20を第1ケース部材10に対して開いた状態に切り替えた後、支持台50を、携帯端末を支持可能な状態に切り替えてもよい。なお、上記変形例についても同様である。
【0081】
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【符号の説明】
【0082】
1 パソコンバッグ
10 第1ケース部材
11d 背面側壁部
20 第2ケース部材
21 第2ケース部材の本体部
50 支持台
51 第1部材
51a 第1部材の上端部
51b 第1部材の下端部
52 第2部材
52A 係止板
60 収納空間
150 支持台
250 支持台
251 第1部材
251a 第1部材の上端部
251b 第1部材の下端部
252 第2部材
252A 係止板
図1
図2
図3
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図5
図6
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図10
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図13