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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-11
(45)【発行日】2024-10-22
(54)【発明の名称】二酸化炭素除去装置
(51)【国際特許分類】
   B01D 53/047 20060101AFI20241015BHJP
   C01B 32/50 20170101ALI20241015BHJP
【FI】
B01D53/047
C01B32/50
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022155963
(22)【出願日】2022-09-29
(65)【公開番号】P2024049622
(43)【公開日】2024-04-10
【審査請求日】2023-05-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】稲葉 敏行
(72)【発明者】
【氏名】星野 守門
(72)【発明者】
【氏名】高沢 正信
【審査官】山崎 直也
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第114849427(CN,A)
【文献】特開2020-082038(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0095212(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0106330(US,A1)
【文献】特開2013-202504(JP,A)
【文献】特開2000-140554(JP,A)
【文献】登録実用新案第3045066(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 53/02-53/12
B01D 53/34-53/73
B01D 53/74-53/85
B01D 53/92
B01D 53/96
B01J 20/00-20/28
B01J 20/30-20/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、前記フレームに保持された吸着脱離部と、前記吸着脱離部の上流側に設けられた吸気部と、前記吸着脱離部の下流側に設けられた排気部とを備え、
前記吸着脱離部は、吸着材と、前記吸着材を加熱する熱交換器と、を備え、
前記フレームと前記吸着脱離部との間には空隙があり、
前記空隙には柔軟性を有することで湾曲したエアーガイドが備えられており、
前記エアーガイドは、前記フレームに固定されている固定端と、前記吸着脱離部側に延びる自由端と、を有し、
前記エアーガイドは、前記吸着脱離部の吸気側に設けられ、
前記吸着脱離部の吸気側に設けられた前記エアーガイドは、前記吸気部からの空気を前記熱交換器に導き、
前記自由端は、前記吸着脱離部と接触している、
二酸化炭素除去装置。
【請求項2】
前記吸着脱離部は、断熱性を有する保持部材を介して、部分的に前記フレームに固定されている、
請求項1に記載の二酸化炭素除去装置。
【請求項3】
前記熱交換器には冷媒入口部及び冷媒出口部が設けられており、
前記フレームには、貫通穴が形成されており、
前記貫通穴には、前記の冷媒入口部又は冷媒出口部が配置されており、
前記貫通穴の内壁と、前記の冷媒入口部又は冷媒出口部との間にはパイプフランジが配置されており、
前記パイプフランジと、前記の冷媒入口部又は冷媒出口部との間には断熱材が配置されている、
請求項1又は2に記載の二酸化炭素除去装置。
【請求項4】
前記フレームと前記パイプフランジとの間の少なくとも一部には、断熱材が配置されている、
請求項3に記載の二酸化炭素除去装置。
【請求項5】
前記貫通穴において、前記フレームと前記パイプフランジとの間には隙間があり、
前記パイプフランジには、前記パイプフランジを前記フレームに固定するための取付穴が形成されており、
前記取付穴は、長穴または拡大穴を有している、
請求項3に記載の二酸化炭素除去装置。
【請求項6】
前記フレームの内部が減圧されているときにおいて、前記エアーガイドと前記吸着脱離部との接触度が高まる、請求項1に記載の二酸化炭素除去装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素除去装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、気候変動の緩和または影響軽減を目的とした取り組みが継続され、この実現に向けて二酸化炭素の排出量低減に関する研究開発が行われている。その取り組みの一つとして、大気中の二酸化炭素を捕獲し、捕獲した二酸化炭素を地中などに気体や液体などの形態で貯蔵する技術や、捕獲した二酸化炭素を炭素源として燃料や化成品などの有価物に変換し活用する技術などが提案されている。なかでも、直接空気回収(DAC:Direct Air Capture)による二酸化炭素の捕獲では、吸着による二酸化炭素の捕獲が提案されている。例えば、特許文献1には、二酸化炭素を吸着する吸着材を、吸着材保持部材に複数層配置する技術が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許出願公開第2019/0255480号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、直接空気回収による二酸化炭素の排出量低減においては、吸着材に吸着された二酸化炭素を吸着材から脱離させる際に吸着材を加熱する。吸着材が吸着材保持部材に保持されている場合には、吸着材の加熱は、吸着材保持部材を加熱することで行われる。このとき、吸着材保持部材がフレームなどの支持部材に直接固定されている場合には、吸着材保持部材からフレームなどに熱が伝わり、熱損失が生じるとの課題がある。本願は上記課題の解決のため、吸着材から二酸化炭素を脱離させる際の熱損失を低減することができる二酸化炭素除去装置を提供することを目的としたものである。そして、延いては気候変動の緩和または影響軽減に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明の二酸化炭素除去装置は、フレームと、前記フレームに保持された吸着脱離部とを備え、前記フレームと前記吸着脱離部との間には空隙があり、前記空隙には柔軟性を有するエアーガイドが備えられている。
【0006】
このような二酸化炭素除去装置によれば、吸着材から二酸化炭素を脱離させる際の熱損失を低減することが可能な二酸化炭素除去装置を提供することができる。フレームと吸着脱離部との間に空隙が形成されているため、吸着脱離部からフレームに直接伝熱することを抑制することができるためである。
【0007】
また、エアーガイドにより、より多くの空気が吸着脱離部を通過するようにすることができる。これにより、二酸化炭素の吸着効率を高めることができる。
【0008】
(2)また本発明の二酸化炭素除去装置は、前記吸着脱離部は、断熱性を有する保持部材を介して、部分的に前記フレームに固定されていることが好ましい。
【0009】
このような二酸化炭素除去装置によれば、吸着脱離部からフレームへの保持部材を介しての伝熱を抑制しながらも、吸着脱離部をフレームに安定して固定することが容易になる。
【0010】
(3)また本発明の二酸化炭素除去装置は、前記吸着脱離部は熱交換器を備え、前記熱交換器には冷媒入口部及び冷媒出口部が設けられており、前記フレームには、貫通穴が形成されており、前記貫通穴には、前記の冷媒入口部又は冷媒出口部が配置されており、前記貫通穴の内壁と、前記の冷媒入口部又は冷媒出口部との間にはパイプフランジが配置されており、前記パイプフランジと、前記の冷媒入口部又は冷媒出口部との間には断熱材が配置されていることが好ましい。
【0011】
このような二酸化炭素除去装置によれば、吸着脱離部からフレームへのパイプフランジを介しての伝熱を抑制しながらも、吸着脱離部を、冷媒入口部又は冷媒出口部により、フレームにより安定して固定することができる。
【0012】
(4)また二酸化炭素除去装置は、前記フレームと前記パイプフランジとの間の少なくとも一部には、断熱材が配置されていることが好ましい。
【0013】
このような二酸化炭素除去装置によれば、パイプフランジのフレームへの固定を強固にしながらも、パイプフランジとフレームとの間での伝熱を抑制することができる。
【0014】
(5)また二酸化炭素除去装置は、前記貫通穴において、前記フレームと前記パイプフランジとの間には隙間があり、前記パイプフランジには、前記パイプフランジを前記フレームに固定するための取付穴が形成されており、前記取付穴は、長穴または穴を拡大した形状(拡大穴)を有していることが好ましい。
【0015】
このような二酸化炭素除去装置によれば、吸着脱離部の位置ずれを許容しながらも、吸着脱離部をフレームに固定することが容易になる。
【0016】
(6)また二酸化炭素除去装置は、前記フレームの内部が減圧されているときにおいて、前記エアーガイドと前記吸着脱離部との接触度が高まることが好ましい。
【0017】
このような二酸化炭素除去装置によれば、低圧時のみにエアーガイドが吸着脱離部に密着するように構成することができる。そのため、エアーガイドが熱害を受けることを抑制することができる。
【0018】
なお、上述の(1)から(6)は、適宜組み合わせることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、吸着材から二酸化炭素を脱離させる際の熱損失を低減することができる二酸化炭素除去装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の二酸化炭素除去装置の概略構成を示す図である。
図2】本発明の二酸化炭素吸着モジュールの概略構成を示す図である。
図3図2の四角囲みAの拡大図である。
図4】パイプフランジを示す図である。
図5】エアーガイドが配置された本発明の二酸化炭素吸着モジュールの概略構成を示す図である。
図6図5のC-C線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(二酸化炭素処理装置の概要)
本発明の二酸化炭素除去装置1の実施形態の一例について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の二酸化炭素除去装置1の概略構成を示す図である。以下の説明において、図1に示す「吸気」から「排気」への気体の流れを、上流から下流への流れとする。二酸化炭素除去装置1は、二酸化炭素吸着モジュール20から直接排気される経路と、二酸化炭素吸着モジュール20から、真空ポンプ14、二酸化炭素センサー16及び流量計18を介して排気される経路と、を備えている。直接排気される経路は、後に説明する吸着工程で用いられる。真空ポンプ14を介する経路は、後に説明する離脱工程で用いられる。なお、二酸化炭素吸着モジュール20には吸着材42及び熱交換器としてのラジエター50が備えられている。また、これらの各部は、配管90などによって接続されている。
【0022】
詳しくは、二酸化炭素吸着モジュール20の上流側には、吸気部22が設けられている。また、二酸化炭素吸着モジュール20の下流側には、排気部24が設けられている。吸気部22の上流側には、第1のバルブ91が設けられている。排気部24の下流側には、第2のバルブ92が設けられている。また、排気部24と第2のバルブ92との間には、分岐が設けられている。この分岐からの配管90に、上流から下流に向かって順に、第3のバルブ94、並びに前述の真空ポンプ14、二酸化炭素センサー16及び流量計18が設けられている。このように、排気部24からの排気ラインは分岐しており、第2のバルブ92は第1の排気ラインに配置され、第3のバルブは第2の排気ラインに配置されている。すなわち、第3のバルブ94は、第2のバルブ92と並列に配置されている。
【0023】
(制御部)
また、二酸化炭素除去装置1には、制御部10が備えられている。制御部10は、各部の動作を制御すること、及び各部から情報を取得することなどを行う。例えば、制御部10は、ポンプの動作を制御すること、及びバルブの開閉を制御することなどを行う。また、制御部は、センサーや測定部などが取得した値を取得することなどを行う。
【0024】
(二酸化炭素除去の概要)
二酸化炭素除去装置1による二酸化炭素除去の概要について説明する。二酸化炭素除去装置1は、吸着材に二酸化炭素を吸着させることで、空気中の二酸化炭素を収集する(吸着工程)。収集の後に、吸着された二酸化炭素を吸着材から脱離させる(脱離工程)。そして、脱離した二酸化炭素を圧縮してボンベに貯めることで、空気中から二酸化炭素を除去する。以下、具体的に説明する。
【0025】
(吸着工程)
吸着工程では、第1のバルブ91及び第2のバルブ92を開き、第3のバルブ94を閉じる。そして、例えば、図示しない真空ポンプまたはファンなどを用いて空気を吸気し、空気を二酸化炭素吸着モジュール20に通す。二酸化炭素吸着モジュール20には、吸着材42が備えられている。空気中の二酸化炭素は、二酸化炭素吸着モジュール20を通過する際に、吸着材42に吸着される。
【0026】
(脱離工程)
脱離工程では、吸着工程で吸着材42に吸着させた二酸化炭素を、吸着材42から脱離させる。その際、第1のバルブ91及び第2のバルブ92は閉じ、第3のバルブ94を開ける。そして、真空ポンプ14を駆動させ、フレーム30の内部を減圧する。さらに、ラジエター50などのような加熱装置により、二酸化炭素吸着モジュール20を加熱する。これにより、二酸化炭素が吸着材42から脱離し、下流側に流れる。脱離した二酸化炭素は、二酸化炭素センサー16及び流量計18を流れる。これにより、脱離した二酸化炭素の量を把握することができる。
【0027】
脱離した二酸化炭素は、図示しない圧縮機などにより圧縮され、ボンベなどに充填される。二酸化炭素が充填されたボンベなどは、例えば地中に埋められる。これにより、二酸化炭素除去装置11による、二酸化炭素の空気からの除去が完了する。
【0028】
(二酸化炭素吸着モジュール)
図2などに基づいて、二酸化炭素吸着モジュール20について具体的に説明する。図2は、本実施形態の二酸化炭素吸着モジュール20の概要を示す二酸化炭素吸着モジュール20の断面図である。なお、図2、及び、後に説明する図3から図6には、X方向、Y方向及びZ方向が示されている。これらの方向は互いに直交する方向である。X方向を横幅方向、Y方向を高さ方向、Z方向を奥行き方向とする。
【0029】
(フレーム)
二酸化炭素吸着モジュール20は、フレーム30及び吸着脱離部40を備える。吸着脱離部40は、フレーム30の内部に収容され、またフレーム30に保持されている。フレーム30は、吸着脱離部40に対する枠体や筐体として機能する。フレーム30は、例えば直方体形状の箱体とすることができる。
【0030】
(吸着脱離部、熱交換器)
吸着脱離部40は、熱交換器50及び吸着材42を備える。熱交換器50とは、そこに冷媒や熱源となる流体を流し、熱交換によって周囲の温度を調節する機器をいう。本実施形態では、熱交換器50としてラジエターを用いている。以下、熱交換器をラジエター50として説明する。
【0031】
(吸着材)
吸着材42は、ラジエター50のフィン58の間に充填されている。本実施形態では、ラジエター50は、熱交換器としての機能に加えて、吸着材保持部材として機能している。これについては、図3に基づいて後に説明する。
【0032】
(空隙)
フレーム30と吸着脱離部40との間には空隙が設けられている。詳しくは、フレーム30と、吸着脱離部40のラジエター50との間に、空隙が設けられている。図2には、横幅方向Xに伸びる空隙を第1の空隙71として示し、高さ方向Yに伸びる空隙を第2の空隙72として示している。図2に示す例では、ラジエター50の断面形状は四角形状である。そして、ラジエター50の周囲4辺のすべてにおいて、フレーム30との間に空隙が設けられている。すなわち、第1の空隙71が、ラジエター50の高さ方向Yにおける上辺及び下辺に設けられている。また、第2の空隙72が、ラジエター50の横幅方向Xにおける両側に、それぞれ設けられている。
【0033】
なお、空隙は、ラジエター50の周囲4辺のすべてではなく、その一部のみに設けられていてもよい。例えば、横幅方向Xに伸びる第1の空隙71のみを設けることもでき、同様に、高さ方向Yに伸びる第2の空隙72のみを設けることもできる。また、ラジエター50の上辺及び下辺のうち、一方のみに第1の空隙71が設けられていてもよい。同様に、ラジエター50の2つの側辺のうち、一方の側のみに第2の空隙72が設けられていてもよい。ただし、ラジエター50の周囲の少なくとも2辺に空隙が設けられていることが好ましい。例えば、ラジエター50を含む吸着脱離部40を吸気部22から排気部への気流の方向から見たとき、吸着脱離部40の輪郭形状が略四角形に見える場合は、空隙部は、吸着脱離部40の少なくとも対向する2辺に設けられていることが好ましい。例えば、空隙部は、高さ方向Yにおける上辺及び下辺、または横幅方向Xの両側辺に設けられていても良い。より好ましくは、空隙は、吸着脱離部40の周囲4辺のすべてに設けられていることが好ましい。すなわち、空隙は、吸着脱離部40の周囲の全域に亘って設けられていることが好ましい。これにより、吸着脱離部40からフレーム30への伝熱による熱損失をより効果的に抑制することができる。なお、吸着脱離部40を吸気部22から排気部への気流の方向から見たときの輪郭形状は、略四角形に限らない。
【0034】
フレーム30とラジエター50との間に空隙が形成されていることで、ラジエター50からフレーム30に直接熱が伝わることを抑制することができる。これにより、脱離工程での加熱における熱損失を低減することができる。
【0035】
例えば、前述のように、吸着材42から二酸化炭素を脱離させる場合に、吸着材42を加熱するためにラジエター50を加熱する。その場合、ラジエター50からフレーム30に熱が伝わると、伝わった熱は熱損失となる。吸着材42の加熱に資さない熱となるからである。ここで、本実施形態の二酸化炭素吸着モジュール20では、フレーム30とラジエター50との間に空隙が設けられている。そのため、ラジエター50からフレーム30への伝熱に起因する熱損失を抑制することができる。
【0036】
また、フレーム30とラジエター50との間に空隙が形成されていることで、フレーム30とラジエター50との間に空気層が形成される。これにより、ラジエター50からの放熱を抑制することができる。さらに、フレーム30の内側が減圧され、真空となった場合には、空隙は真空断熱の役割を果たすことができる。このように、本実施形態の二酸化炭素吸着モジュール20では、ラジエター50からフレーム30への伝熱に加え、ラジエター50からの放熱による熱損失も抑制することができる。
【0037】
(保持部材)
フレーム30とラジエター50との間の空隙には、断熱性の保持部材が配置されている。具体的には、第1の空隙71には第1の保持部材81が配置されており、第2の空隙72には第2の保持部材82が配置されている。このように、フレーム30とラジエター50との間の空隙に保持部材を配置することで、空隙を確保しながらも、フレーム30内におけるラジエター50の位置を安定させることができる。また、断熱性を有する材料を保持部材に用いることで、ラジエター50から保持部材を介してフレーム30に熱が伝わることを抑制することができる。これにより、熱損失を抑制しながらも、ラジエター50の位置を安定させることができる。
【0038】
なお、図2に示す例では、一つの第1の空隙71に2つの第1の保持部材81が配置されている。同様に、一つの第2の空隙72に2つの第2の保持部材82が配置されている。ただし、保持部材の配置のしかたはこれには限定されない。保持部材を配置する位置、及び配置する保持部材の個数は、特には限定されない。保持部材は、空隙の任意の位置に、任意の個数配置することができる。図2に示す例では、複数の保持部材が配置されることにより、フレーム30と吸着脱離部40との間の空隙は、吸着脱離部40の周囲の全域に亘って間欠的に設けられている。
【0039】
保持部材を形成する材料は、特には限定されないが、発泡性の材料であることが好ましい。保持部材を発泡性の材料で形成した場合、保持部材に含まれる気泡により、保持部材を介してのラジエター50からフレーム30への伝熱を抑制することができる。また、保持部材に含まれる気泡により、保持部材に緩衝機能を付与することができる。これにより、フレーム30の内側におけるラジエター50の位置をより安定させることができる。
【0040】
なお、保持部材を形成する材料は、発泡性の材料のなかでも、微発泡性の材料であることが好ましい。前述のように、脱離工程において、フレーム30の内部は減圧される。保持部材を形成する材料が微発泡性の材料であり、気泡の大きさが大きくない場合には、減圧下における保持部材の変形を抑制することができる。
【0041】
保持部材を形成する材料は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)とすることが好ましい。すなわち、発泡PTFEで保持部材を形成することが好ましい。
【0042】
(ラジエター部材)
ラジエター50について説明する。本実施形態においては、ラジエター50は、2つのラジエター部材で構成されている。1つが、第1の熱交換器として機能する第1のラジエター部材51であり、もう1つが、第2の熱交換器として機能する第2のラジエター部材52である。第1のラジエター部材51と第2のラジエター部材52とは、高さ方向Yに連ねて配置されている。高さ方向Yにおいて上側に配置されているラジエターが第1のラジエター部材51である。高さ方向Yにおいて下側に配置されているラジエターが第2のラジエター部材52である。
【0043】
(冷媒入口部及び冷媒出口部)
ラジエター部材は、それぞれ、冷媒入口部及び冷媒出口部を備えている。第1のラジエター部材51の冷媒入口部を第1の冷媒入口部53とし、第1のラジエター部材51の冷媒出口部を第1の冷媒出口部54とする。同様に、第2のラジエター部材52の冷媒入口部を第2の冷媒入口部55とし、第2のラジエター部材52の冷媒出口部を第2の冷媒出口部56とする。
【0044】
2つのラジエター部材の、冷媒入口部及び冷媒出口部は、以下の順で配置されている。すなわち、高さ方向Yにおける上側から、順に、第1の冷媒入口部53、第1の冷媒出口部54、第2の冷媒出口部56、第2の冷媒入口部55の順である。冷媒入口部及び冷媒出口部をこのように配置することで、2つのラジエター部材が接する界面近傍における2つのラジエター部材の温度差を小さくすることができ、延いてはラジエター50全体の温度差を小さくすることができる。各々のラジエター部材の冷媒出口部同士が隣り合うからである。2つのラジエター部材が接する界面近傍における2つのラジエター部材の温度差を小さくすることで、ラジエター50に生ずるひずみを小さくすることができる。その結果、ラジエター50の耐久性を向上させることができる。
【0045】
(ラジエターの固定)
前述のように、フレーム30とラジエター50との間には空隙が設けられている。すなわち、ラジエター50は、フレーム30に対してフローティングしている。そのため、ラジエター50をフレーム30の内側において所定の位置に固定することは容易ではない。ラジエター50がフレーム30に対してフローティングしているため、ラジエター50の位置をだすことが容易ではないためである。そこで、合計4つの冷媒入口部及び冷媒出口部を用いて、ラジエター50をフレーム30に固定する。固定は、フレーム30に形成された貫通穴32とパイプフランジ60とを用いて行われる。
【0046】
(ラジエターの固定)
フレーム30には4つの貫通穴32が形成されている。それぞれの貫通穴32は、第1のラジエター部材51及び第2のラジエター部材52の、それぞれの冷媒入口部及び冷媒出口部に対応した位置に形成されている。この貫通穴32に、冷媒入口部又は冷媒出口部が配置される。そして、冷媒入口部又は冷媒出口部がパイプフランジ60を介して貫通穴32に固定されることで、ラジエター50がフレーム30に固定される。
【0047】
図3に基づいて、ラジエター50のフレーム30への固定について具体的に説明する。図3は、図2の四角囲みAの拡大図である。すなわち、図3は、貫通穴32におけるラジエター50の固定について、4つの貫通穴32における1つの貫通穴32を示す図である。具体的には図3は、第2の冷媒入口部55の、フレーム30への固定の様子を示している。また、図3に矢印Bで示す方向は、フレーム30の内側から外側への方向、すなわち内外方向Bである。
【0048】
第2の冷媒入口部55は、パイプフランジ60を介して貫通穴32に固定されている。詳しくは、第2の冷媒入口部55は貫通穴32に挿入されている。そして、第2の冷媒入口部55と貫通穴32との間には、パイプフランジ60及び断熱材84が挿入されている。さらに、パイプフランジ60は、フレーム30に固定されている。このようにして第2の冷媒入口部55は、パイプフランジ60を介して貫通穴32に固定されている。以下、順に説明する。
【0049】
(冷媒入口部及びパイプフランジ)
第2の冷媒入口部55は、丸管状の形態を有し、その管は内外方向Bに伸びている。一方、パイプフランジ60は、第2の冷媒入口部55が貫通可能な形状を有している。パイプフランジ60は、フレーム30に取り付け可能な形状を有している。
【0050】
図4はパイプフランジ60を、図3に示す内外方向Bから見た際の形態を示す図である。パイプフランジ60は、基部62、及び基部62から垂直な方向に伸びるパイプ部64を備える。基部62は、フレーム30に取り付けられる部分である。パイプ部64は、そこに、第2の冷媒入口部55が挿入される部分である。
【0051】
基部62にはフレーム30に取り付ける際のねじ穴となる取付穴66が形成されている。基部62は、およそ四角形の形状を有している。取付穴66は、その四角形の四隅の近傍に各々1つ、合計4つ形成されている。また、取付穴66は、長穴または拡大穴を有している。長穴または拡大穴とは、丸い穴を伸ばした形状の開口を意味する。
【0052】
パイプフランジ60が貫通穴32に挿入された状態において、貫通穴32の内壁と、パイプ部64の外周との間には隙間がある。そのため、パイプフランジ60は、例えば、高さ方向Yにずれることができる。前述のように、ラジエター50は、フレーム30に対してフローティングしている。そのため、ラジエター50は、フレーム30の内部において、位置が定まりにくい。また、複数の冷媒流通部である冷媒入口部及び冷媒出口部は、異なる高さ方向に配置されているため、高さ方向Yの相対的な位置ずれが生じやすい。
【0053】
(位置ずれの肯定)
ここで、パイプフランジ60のパイプ部64と貫通穴32との間には隙間がある。そのため、パイプフランジ60は、貫通穴32において、その隙間の範囲内で位置がずれることができる。
【0054】
また、取付穴66は、長穴または穴を拡大した形状を有している。そのため、パイプフランジ60とフレーム30との間に位置ずれが生じた場合であっても、フレーム30との締結を成立させることができる。すなわち、パイプフランジ60をフレーム30に固定することができる。
【0055】
以上のようにして、パイプフランジ60は、ラジエター50の位置ずれを肯定することができる。言い換えると、パイプフランジ60は、ラジエター50の位置ずれを受容することができる。
【0056】
(断熱材)
第2の冷媒入口部55がパイプ部64に挿入された状態において、第2の冷媒入口部55の外周と、パイプ部64の内周との間には断熱材84が配置されている。断熱材84は、例えば、円筒形の形状とすることができる。これにより第2の冷媒入口部55からパイプフランジ60、延いてはフレーム30に熱が伝わり、熱損失が生じることを抑制することができる。
【0057】
パイプフランジ60の基部62と、フレーム30とが接する部分の少なくとも一部には、発泡材85が配置されている。これにより、パイプフランジ60とフレーム30の断熱が可能になる。
【0058】
断熱材84及び発泡材85の材料は特には限定されない。例えば、前述の保持部材と同様に発泡PTFEで形成することができる。
【0059】
(Oリング)
貫通穴32において、第2の冷媒入口部55と、パイプフランジ60のパイプ部64との間には、第2のOリング69が配置されている。また、パイプフランジ60の基部62とフレーム30との間には、第1のOリング68が配置されている。これにより、フレーム30の内側と外側との気密性を確保することができる。
【0060】
二酸化炭素除去装置1では、吸着材42から二酸化炭素を脱離させる際などにフレーム30の内部を減圧する。本実施形態の二酸化炭素除去装置1には、第1のOリング68及び第2のOリング69が配置されている。そのため、フレーム30の内部の圧力を所望の圧力に維持しやすくなる。
【0061】
以上、第2の冷媒入口部55を例にして、貫通穴32における冷媒入口部の固定について説明した。説明した内容は、他の3つの貫通穴32についても同様に妥当する。
【0062】
ラジエター50は、フレーム30の内部においてフロートしながらも、合計4つの冷媒入口部及び冷媒出口部が貫通穴32に固定されることにより、フレーム30に固定されている。複数の冷媒流通部である冷媒入口部及び冷媒出口部は、横幅方向Xの一方側と他方側に分配されて配置されていることが好ましい。本実施形態においては、第1のラジエター部材51の第1の冷媒入口部53及び第1の冷媒出口部54は、ラジエター50の横幅方向Xの一方側に配置されており、第2のラジエター部材52の第2の冷媒入口部55及び第2の冷媒出口部56は、ラジエター50の横幅方向Xの他方側に配置されている。このように、複数の冷媒流通部である冷媒入口部及び冷媒出口部を、横幅方向Xの一方側と他方側に2つずつ分配して配置することにより、ラジエター50がフレーム30により安定的に固定される。
【0063】
(吸着材の充填)
吸着材42の充填について、図3を参照しながら説明する。前述のように、吸着材42は、ラジエター50のフィン58の間に充填されている。フィン58は、所定の間隔をおいて、高さ方向Yに複数個配置されている。そして、フィン58とフィン58との間の空間に、吸着材42が充填されている。これにより、吸着脱離部40に吸着材42が備えられる。
【0064】
(エアーガイド)
図5及び図6に基づいて、エアーガイドについて説明する。図5は、エアーガイドが配置された本発明の二酸化炭素吸着モジュール20の概略構成を示す図である。図5は、図2において、第1の空隙71及び第2の空隙72にエアーガイドが配置された図に対応する。エアーガイドは、後に説明するように、第1のエアーガイド74及び第2のエアーガイド76を含む。
【0065】
エアーガイドは、第1の空隙71及び第2の空隙72のうちの少なくとも一方をふさぐために、第1の空隙71及び/又は第2の空隙72に配置される部材である。ここで、空隙をふさぐとは、二酸化炭素吸着モジュール20をXY平面において平面視した場合に、第1の空隙71又は第2の空隙72が覆われている状態を意味する。そのため、エアーガイドは、第1の空隙71又は第2の空隙72に対応した形状とすることができる。
【0066】
図5に示す例では、二酸化炭素吸着モジュール20をXY平面において平面視した場合に、第1の空隙71又は第2の空隙72は長方形の形状を有している。そのため、エアーガイドも、XY平面において平面視した場合に長方形の形状を有している。なお、エアーガイドの形状は、空隙をふさぐものであれば特には限定されず、長方形以外の形状とすることができる。以下、図6に基づいてエアーガイドについてより詳細に説明する。図6は、図5のC-C線断面図である。
【0067】
図6に示すように、第1の空隙71には、第1のエアーガイド74及び第2のエアーガイド76が配置されている。第1のエアーガイド74は、フレーム30の奥行き方向Zにおける一方の側からラジエター50に向かう側の方向に伸びている。一方、第2のエアーガイド76は、フレーム30の奥行き方向Zにおける他方の側からラジエター50に向かう側の方向に伸びている。また、第1のエアーガイド74及び第2のエアーガイド76のうちの少なくとも一方は、フレーム30の内部が減圧されているときにおいて、吸着脱離部40との接触度が高まる。すなわち、第1のエアーガイド74及び第2のエアーガイド76のうちの少なくとも一方と、吸着脱離部40との接触度が高まる。
【0068】
図5には、第1のエアーガイド74及び第2のエアーガイド76のうちの第1のエアーガイド74のみが示されている。第1の空隙71及び第2の空隙72には、Z方向における両側にそれぞれ、第1のエアーガイド74又は第2のエアーガイド76が配置されている。すなわち、空隙は、Z方向における両側からエアーガイドに挟まれている。これにより、空気が空隙をZ方向に通過することをより確実に抑制することができる。
【0069】
フレーム30における、ラジエター50の奥行き方向Zの両側には、エアーガイド74・76をフレーム30に固定するためのプレート34が配置されている。第1のエアーガイド74、及び第2のエアーガイド76は、それぞれ、プレート34によってフレーム30との間に挟まれている。これにより、エアーガイドは、フレーム30に固定されている。エアーガイドは柔軟性を有するシート状の部材であり、フレーム30に固定されている固定端と、吸着脱離部40側に延びる自由端と、を有する。
【0070】
第1の空隙71は、奥行き方向Zの両側からエアーガイドによってふさがれている。また、エアーガイドは、湾曲している。そして、湾曲の方向は、外周が第1の空隙71に向く方向である。エアーガイドがこのような方向に湾曲することで、空気をラジエター50にスムーズに導くことができる。
【0071】
エアーガイドは、断熱性を有する材料で形成されている。そのため、ラジエター50の熱が、エアーガイドを介してフレーム30に伝わることを抑制することができる。これにより、熱効率の低下を抑制することができる。
【0072】
また、エアーガイドは、柔軟性を有する材料で形成されている。そのため、エアーガイドを容易に前述のように湾曲させることができる。
【0073】
エアーガイドを形成する材料は、特には限定されないが、発泡性の材料であることが好ましい。エアーガイドを発泡性の材料で形成した場合、保持部材に含まれる気泡により、保持部材を介してのラジエター50からフレーム30への伝熱を抑制することができる。また、発泡性の材料とすることにより、化学的に安定した材料を用いる場合であっても、柔軟性を持たせることが容易となる。
【0074】
なお、エアーガイドを形成する材料は、発泡性の材料のなかでも、微発泡性の材料であることが好ましい。前述のように、脱離工程において、フレーム30の内部は減圧される。エアーガイドを形成する材料が微発泡性の材料であり、気泡の大きさが大きくない場合には、減圧工程の繰り返しによるエアーガイドの不適切な変形を抑制することができる。
【0075】
エアーガイドを形成する材料は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)とすることが好ましい。すなわち、発泡PTFEで保持部材を形成することが好ましい。PTFE等のフッ素樹脂は、吸着剤として用いられるアミン化合物に対する耐性が高い。
【0076】
なお、図6では、第1の空隙71に配置されたエアーガイドについて説明した。エアーガイドは、第2の空隙72に配置することもできる。また、エアーガイドは、高さ方向Yにおける2つの第1の空隙71、及び、横幅方向Xにおける2つの第2の空隙72の、合計4つの空隙に設けることができる。4つの空隙のすべてにエアーガイドを配置し、空気が空隙を通らず、ラジエター50を通るようにすることで、空気からの二酸化炭素の吸着の効率を高めることができる。
【0077】
すなわち、吸着工程では、空気が吸着材42を通過するようにする必要がある。ここで、フレーム30とラジエター50との間に空隙がある場合、吸気部22からの空気の一部が空隙を通り、吸着材42を通らない場合がある。気体流通路のコンダクタンスの観点からは、むしろ、多くの空気が空隙部を通過してしまう可能性がある。この場合、二酸化炭素の吸着効率が低下する。
【0078】
空隙にエアーガイドが配置されている場合には、空気が空隙を通過することが遮断される。言い換えると、空気の大半が吸着材42を通過するようにすることができる。そのため、空気からの二酸化炭素の吸着の効率を高めることができる。
【0079】
詳しくは、二酸化炭素の吸着工程において、吸着の対象となる空気がフレーム30の内部において奥行き方向Zにラジエター50を通り抜ける場合に、空気の大半をラジエター50に導くことができる。すなわち、フレーム30とラジエター50との間の空隙、言い換えると空気層は確保しつつ、フレーム30の内部を流れる空気を無駄なくラジエター50に誘導することができる。これにより、吸着時間を短縮することができる。また、吸着工程で必要とされるエネルギーを削減することができる。そして、二酸化炭素の脱離工程において、フレーム30とラジエター50との間の空隙による真空断熱の効果も確保できることから、ラジエター50からフレーム30への伝熱による熱損失を効果的に抑制することができる。
【0080】
エアーガイドの配置の仕方は、空隙の少なくとも一部をふさぐものであれば、特には限定されない。前述の4つの空隙をすべてふさぐ場合、例えば下記のようにエアーガイドを配置することができる。
【0081】
すなわち、第1の空隙71を覆うエアーガイドを配置する。その際、高さ方向Yの上側及び下側のそれぞれの第1の空隙71が覆われるようにエアーガイドを配置する。その上で、覆われていない第2の空隙72を覆うようにエアーガイドを配置する。その際、横幅方向Xの両側の2か所の空隙が覆われるように、それぞれにエアーガイドを配置する。このようにエアーガイドを配置することで、4つの空隙すべてについて、空気が通ることを抑制することができる。
なお、エアーガイドは、ラジエター50を挟むように、第1のエアーガイド74及び第2のエアーガイド76を有することが好ましいが、一方であってもよい。特に、エアーガイドは、ラジエター50を含む吸着脱離部40の吸気側に設けられていることが好ましい。これにより、吸着工程時において、空気の流れの影響により、柔軟性を有するエアーガイドの自由端側が、吸着脱離部40と接触する方向に移動するため、フレーム30の内部を流れる空気を効果的にラジエター50に誘導することができる。
【0082】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されることなく、種々の変更、変形及び組み合わせが可能である。
【符号の説明】
【0083】
1 二酸化炭素除去装置
14 真空ポンプ
16 二酸化炭素センサー
18 流量計
20 二酸化炭素吸着モジュール
22 吸気部
24 排気部
30 フレーム
32 貫通穴
34 プレート
40 吸着脱離部
42 吸着材
50 熱交換器 (ラジエター、吸着材保持部材)
51 第1の熱交換器
52 第2の熱交換器
53 第1の冷媒入口部
54 第1の冷媒出口部
55 第2の冷媒入口部
56 第2の冷媒出口部
58 フィン
60 パイプフランジ
62 基部
64 パイプ部
66 取付穴
68 第1のOリング
69 第2のOリング
71 第1の空隙
72 第2の空隙
74 第1のエアーガイド
76 第2のエアーガイド
81 第1の保持部材
82 第2の保持部材
84 断熱材
85 発泡材
91 第1のバルブ
92 第2のバルブ
94 第3のバルブ
図1
図2
図3
図4
図5
図6