(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-11
(45)【発行日】2024-10-22
(54)【発明の名称】冷凍サイクル装置
(51)【国際特許分類】
F25B 41/26 20210101AFI20241015BHJP
F25B 13/00 20060101ALI20241015BHJP
【FI】
F25B41/26 A
F25B13/00 U
(21)【出願番号】P 2022550057
(86)(22)【出願日】2020-09-15
(86)【国際出願番号】 JP2020034831
(87)【国際公開番号】W WO2022059054
(87)【国際公開日】2022-03-24
【審査請求日】2023-01-06
(73)【特許権者】
【識別番号】505461072
【氏名又は名称】日本キヤリア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三浦 賢
(72)【発明者】
【氏名】伊内 啓
(72)【発明者】
【氏名】モタニーヤシャット ナパット
【審査官】森山 拓哉
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/068902(WO,A1)
【文献】特開平11-108472(JP,A)
【文献】特開2009-144967(JP,A)
【文献】特開平08-200868(JP,A)
【文献】特開2010-048506(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0193748(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第105509257(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25B 41/26
F25B 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内熱交換器を有する室内ユニットと、前記室内ユニットに対して並列に接続された第1室外ユニットおよび第2室外ユニットと、制御部と、を有し、
前記第1室外ユニットおよび前記第2室外ユニットは
それぞれ、圧縮機と、室外熱交換器と、前記圧縮機から吐出された冷媒の供給先を前記室内熱交換器と前記室外熱交換器との間で切り替える四方弁と、を有し、
前記四方弁は、主弁体を有する主弁と、副弁体を有する副弁と、を有し、
前記主弁体は、前記圧縮機から吐出された冷媒を前記室内熱交換
器に供給する第1位置と、前記圧縮機から吐出された冷媒
を前記室外熱交換
器に供給する第2位置と、の間で移動可能であり、
前記副弁体は、ソレノイドにより駆動され、前記主弁体を前記第1位置に配置する第3位置と、前記主弁体を前記第2位置に配置する第4位置と、の間で移動可能であり、
前記制御部は、前記第1室外ユニットが運転され前記第2室外ユニットが停止される場合に、
前記第1室外ユニットの前記四方弁の前記主弁体が前記第1位置にあり、前記第2室外ユニットの前記四方弁の前記主弁体が前記第1位置にないとき、
前記第2室外ユニットの前記副弁体を前記第4位置に配置した後に、
当該副弁体を前記第3位置に移動させる、
冷凍サイクル装置。
【請求項2】
前記主弁は、前記圧縮機の吐出口に接続される第1ポートと、前記室内熱交換
器に接続される第2ポートと
、前記室外熱交換
器に接続される第3ポートと、前記圧縮機の吸込口に接続される第4ポートと、膨張により前記主弁体を前記第1位置に移動させる第1シリンダ室と、膨張により前記主弁体を前記第2位置に移動させる第2シリンダ室と、を有し、
前記主弁体は、前記第1位置において前記第1ポートと前記第2ポートとを接続するとともに前記第3ポートと前記第4ポートとを接続し、前記第2位置において前記第1ポートと前記第3ポートとを接続するとともに前記第2ポートと前記第4ポートとを接続し、
前記副弁は、前記第1ポートに連通する第5ポートと、前記第1シリンダ室に接続される第6ポートと、前記第2シリンダ室に接続される第7ポートと、前記第4ポートに連通する第8ポートと、を有し、
前記副弁体は、前記第3位置において前記第5ポートと前記第6ポートとを接続するとともに前記第7ポートと前記第8ポートとを接続し、前記第4位置において前記第5ポートと前記第7ポートとを接続するとともに前記第6ポートと前記第8ポートとを接続する、
請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
【請求項3】
前記第2室外ユニットは、前記第2室外ユニットの圧縮機の吸込圧力に対応する吸込圧力信号を出力する吸込圧力センサを有し、
前記制御部は、
前記第2室外ユニットの前記副弁体を前記第4位置に配置してから前記第3位置に移動させるまでの時間を、前記吸込圧力信号に基づいて設定する、
請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
【請求項4】
前記第1室外ユニットは、前記第1室外ユニットの圧縮機の吐出圧力に対応する吐出圧力信号を出力する吐出圧力センサを有し、
前記第2室外ユニットは、前記第2室外ユニットの圧縮機の吸込圧力に対応する吸込圧力信号を出力する吸込圧力センサを有し、
前記制御部は、前記吐出圧力と前記吸込圧力との差が所定値未満であるとき、
前記第2室外ユニットの前記四方弁の前記主弁体が前記第1位置にないと判断する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
【請求項5】
前記第2室外ユニットは、圧力センサと、温度センサと、を有し、
前記圧力センサは、前記第2室外ユニットの圧縮機の吐出圧力センサおよび前記第2室外ユニットの圧縮機の吸込圧力センサのうち、少なくとも一つであり、
前記温度センサは、前記第2室外ユニットの圧縮機の吸込温度センサおよび外気温度センサのうち、少なくとも一つであり、
前記制御部は、前記圧力センサの出力信号および前記温度センサの出力信号に基づいて、
前記第2室外ユニットの前記四方弁の前記主弁体が前記第1位置にないと判断する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記第2室外ユニットの前記副弁体を前記第4位置に配置してから前記第3位置に移動させた後に、
前記第2室外ユニットの前記四方弁の前記主弁体が前記第1位置にないとき、前記第1室外ユニットを停止させる、
請求項1から5のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、冷凍サイクル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
マルチ空調システムの冷凍サイクル装置は、室内熱交換器を有する室内ユニットと、室内ユニットに対して並列に接続された複数の室外ユニットと、を有する。室外ユニットは、圧縮機と、室外熱交換器と、四方弁と、を有する。四方弁は、圧縮機から吐出された冷媒の供給先を、室内熱交換器と室外熱交換器との間で切り替える。
【0003】
複数の室外ユニットのうち、一部の室外ユニットのみが運転され、残部の室外ユニットが停止される場合がある。停止される室外ユニットにおいて四方弁の切り換え不良が発生する場合がある。停止される室外ユニットにおける四方弁の切り換え不良の解消が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、停止される室外ユニットにおける四方弁の切り換え不良を解消することができる冷凍サイクル装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の冷凍サイクル装置は、室内ユニットと、第1室外ユニットおよび第2室外ユニットと、制御部と、を持つ。室内ユニットは、室内熱交換器を有する。第1室外ユニットおよび第2室外ユニットは、室内ユニットに対して並列に接続される。第1室外ユニットおよび第2室外ユニットはそれぞれ、圧縮機と、室外熱交換器と、四方弁と、を有する。四方弁は、圧縮機から吐出された冷媒の供給先を室内熱交換器と室外熱交換器との間で切り替える。四方弁は、主弁体を有する主弁と、副弁体を有する副弁と、を有する。主弁体は、第1位置と第2位置との間で移動可能である。第1位置は、圧縮機から吐出された冷媒を室内熱交換器に供給する位置である。第2位置は、圧縮機から吐出された冷媒を室外熱交換器に供給する位置である。副弁体は、ソレノイドにより駆動され、第3位置と第4位置との間で移動可能である。第3位置は、主弁体を第1位置に配置する位置である。第4位置は、主弁体を第2位置に配置する位置である。制御部は、第1室外ユニットが運転され第2室外ユニットが停止される場合に、第1室外ユニットの四方弁の主弁体が第1位置にあり、第2室外ユニットの四方弁の主弁体が第1位置にないとき、第2室外ユニットの副弁体を第4位置に配置した後に、当該副弁体を第3位置に移動させる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態の冷凍サイクル装置の概略構成図および第1動作説明図。
【
図7】圧縮機の吸込圧力と四方弁の切り換え時間との関係を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態の冷凍サイクル装置を、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の冷凍サイクル装置の概略構成図および第1動作説明図である。冷凍サイクル装置1は、複数の室内ユニット10と、複数の室外ユニット11,12と、これらに冷媒を流通させる冷媒流路と、を有する。冷凍サイクル装置1は、R410A、R32、R454B、R466Aまたは二酸化炭素(CO
2)等の冷媒を含む。冷媒は、相変化しながら冷凍サイクル装置1内を循環する。
【0009】
複数の室内ユニット10が、複数の室外ユニット11,12に対して並列に接続される。室内ユニット10は、室内熱交換器4と、室内膨張弁6aと、を有する。
複数の室外ユニット11,12が、複数の室内ユニット10に対して並列に接続される。複数の室外ユニット11,12は、第1室外ユニット11と、第2室外ユニット12と、を有する。複数の室外ユニット11,12は、3個以上の室外ユニットを有してもよい。第1室外ユニット11は、圧縮機2と、四方弁18と、室外熱交換器8と、室外膨張弁6bと、を有する。第2室外ユニット12は、第1室外ユニット11と同様に構成される。以下、第1室外ユニット11の圧縮機2を第1圧縮機2と言い、第2室外ユニット12の圧縮機2を第2圧縮機2と言う場合がある。また、第1室外ユニット11の四方弁18を第1四方弁18と言い、第2室外ユニット12の四方弁18を第2四方弁18と言う場合がある。
【0010】
四方弁18は、圧縮機2から吐出された冷媒の供給先を、室内熱交換器4と室外熱交換器8との間で切り替える。冷凍サイクル装置1が室内の暖房運転を行うとき、圧縮機2から吐出された冷媒が室内熱交換器4に供給される。冷凍サイクル装置1が室内の冷房運転または室外熱交換器8の除霜運転を行うとき、圧縮機2から吐出された冷媒が室外熱交換器8に供給される。
図1の例では、冷凍サイクル装置1が暖房運転を行うように、四方弁18が切り換えられている。
【0011】
冷凍サイクル装置1が暖房運転を行う場合について説明する。
圧縮機2は、内部に取り込まれる低圧の気体冷媒(流体)を圧縮して高温・高圧の気体冷媒にする。圧縮機2から吐出された冷媒は、オイルセパレータ2bおよび逆止弁3を介して、四方弁18に供給される。冷凍サイクル装置1が暖房運転を行う場合に、冷媒は四方弁18から室内ユニット10の室内熱交換器4に供給される。
室内熱交換器4は、凝縮器(放熱器)として機能する。凝縮器は、圧縮機2から吐出される高温・高圧の気体冷媒から放熱して、高温・高圧の気体冷媒を高圧の液体冷媒にする。室内熱交換器4から吐出された冷媒は、室内膨張弁6aおよび室外膨張弁6bを流通する。
【0012】
室内膨張弁6aおよび室外膨張弁6bは、室内熱交換器4から供給される高圧の液体冷媒の圧力を下げ、高圧の液体冷媒を低温・低圧の気液二相冷媒にする。室外膨張弁6bから吐出された冷媒は、室外熱交換器8に供給される。
室外熱交換器8は、蒸発器(吸熱器)として機能する。蒸発器は、室外膨張弁6bから吐出された気液二相冷媒を低圧の気体冷媒にする。室外熱交換器8から吐出された冷媒は、四方弁18に供給される。四方弁18から吐出された冷媒は、アキュムレータ(気液分離器)2aを介して、圧縮機2に供給される。
【0013】
冷凍サイクル装置1が冷房運転または除霜運転を行う場合には、
図1の状態から四方弁18が切り換わる。この場合に、圧縮機2から吐出された冷媒は、四方弁18、室外熱交換器8、室外膨張弁6b、室内膨張弁6a、室内熱交換器4、四方弁18、圧縮機2の順に流通する。この場合には、室外熱交換器8が凝縮器(放熱器)として機能し、室内熱交換器4が蒸発器(吸熱器)として機能する。
【0014】
冷凍サイクル装置1は、吐出圧力センサ14と、吸込圧力センサ15と、吸込温度センサ16と、外気温度センサ17と、を有する。吐出圧力センサ14は、圧縮機2の吐出口と四方弁18との間の冷媒流路に配置される。吐出圧力センサ14は、圧縮機2による冷媒の吐出圧力に対応する吐出圧力信号を出力する。吸込圧力センサ15および吸込温度センサ16は、圧縮機2の吸込口と四方弁18との間の冷媒流路に配置される。吸込圧力センサ15は、圧縮機2による冷媒の吸込圧力に対応する吸込圧力信号を出力する。吸込温度センサ16は、圧縮機2に吸い込まれる冷媒の温度に対応する吸込温度信号を出力する。外気温度センサ17は、室外ユニット内の外気が触れる場所に配置される。外気温度センサ17は、外気温度に対応する外気温度信号を出力する。
【0015】
冷凍サイクル装置1は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、補助記憶装置などを有する。CPUは、メモリおよび補助記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、制御部13として機能する。制御部13は、冷凍サイクル装置1の各部の動作を制御する。制御部13は、吐出圧力信号、吸込圧力信号、吸込温度信号および外気温度信号を受信する。制御部13は、後述される四方弁18のソレノイド31への通電を制御する。
【0016】
四方弁18の構造について詳細に説明する。
図2は、四方弁の概略構成図および第1動作説明図である。
図3は、四方弁の第2動作説明図である。
図2は暖房運転中の四方弁18の状態であり、
図3は冷房または除霜運転中の四方弁18の状態である。四方弁18は、主弁20と、副弁(パイロット弁)30と、を有する。
【0017】
主弁20は、筐体29と、主弁体28と、を有する。
筐体29は、円筒状に形成される。筐体29は、第1ポート21と、第2ポート22と、第3ポート23と、第4ポート24と、を有する。第1ポート21は、圧縮機2の吐出口に接続される。第2ポート22は、室内熱交換器4および室外熱交換器8の一方に接続される。本実施形態では、第2ポート22が室内熱交換器4に接続される。第3ポート23は、室内熱交換器4および室外熱交換器8の他方に接続される。本実施形態では、第3ポート23が室外熱交換器8に接続される。第4ポート24は、圧縮機2の吸込口に接続される。各ポートの接続先は、圧縮機2の吐出口、圧縮機2の吸込口、室内熱交換器4および室外熱交換器8のうち、最初に接続されるものを示している。例えば、第1ポート21は、
図1に示される逆止弁3およびオイルセパレータ2bを介して、圧縮機2の吐出口に最初に接続される。
【0018】
主弁体28は、筐体29の内部であって、長手方向の中央付近に配置される。主弁体28は、筐体29の長手方向に沿って、第1位置P1と第2位置P2との間を移動可能である。
【0019】
図2では、主弁体28が第1位置P1に配置されている。主弁体28は、第1位置P1において、第1ポート21と第2ポート22とを接続する。主弁体28は、第1位置P1において、圧縮機2から吐出された冷媒を室内熱交換器4および室外熱交換器8の一方に供給する。本実施形態では、圧縮機2から吐出された冷媒が、第1ポート21および第2ポート22を通って、室内熱交換器4に供給される。主弁体28は、第1位置P1において、第3ポート23と第4ポート24とを接続する。本実施形態では、室外熱交換器8から吐出された冷媒が、第3ポート23および第4ポート24を通って、圧縮機2の吸込口に供給される。
【0020】
図3では、主弁体28が第2位置P2に配置されている。主弁体28は、第2位置P2において、第1ポート21と第3ポート23とを接続する。主弁体28は、第2位置P2において、圧縮機2から吐出された冷媒を室内熱交換器4および室外熱交換器8の一方に供給する。本実施形態では、圧縮機2から吐出された冷媒が、第1ポート21および第3ポート23を通って、室外熱交換器8に供給される。主弁体28は、第2位置P2において、第2ポート22と第4ポート24とを接続する。本実施形態では、室内熱交換器4から吐出された冷媒が、第2ポート22および第4ポート24を通って、圧縮機2の吸込口に供給される。
【0021】
主弁20は、第1シリンダ室26と、第2シリンダ室27と、を有する。第1シリンダ室26は、筐体29の長手方向の一方端部と、主弁体28の一方側に配置された第1ピストン26pとの間に形成される。第2シリンダ室27は、筐体29の長手方向の他方端部と、主弁体28の他方側に配置された第2ピストン27pとの間に形成される。第1ピストン26pおよび第2ピストン27pは、主弁体28に接続される。
図2に示されるように、第1シリンダ室26が膨張し第2シリンダ室27が収縮すると、主弁体28は第1位置P1に配置される。第1シリンダ室26は、膨張により主弁体28を第1位置P1に移動させる。
図3に示されるように、第2シリンダ室27が膨張し第1シリンダ室26が収縮すると、主弁体28は第2位置P2に配置される。第2シリンダ室27は、膨張により主弁体28を第2位置P2に移動させる。以下、四方弁18の主弁体28が第1位置P1または第2位置P2に配置されることを、単に四方弁18が第1位置P1または第2位置P2に配置されると言う場合がある。
【0022】
副弁30は、筐体34と、副弁体33と、を有する。
筐体34は、円筒状に形成される。筐体34は、第5ポート35と、第6ポート36と、第7ポート37と、第8ポート38と、を有する。第5ポート35は、キャピラリ21tを介して、第1ポート21に連通する。第6ポート36は、キャピラリ26tを介して、第1シリンダ室26に接続される。第7ポート37は、キャピラリ27tを介して、第2シリンダ室27に接続される。第8ポート38は、キャピラリ24tを介して、第4ポート24に連通する。
【0023】
副弁体33は、筐体34の内部であって、長手方向の中央付近に配置される。副弁体33は、筐体34の長手方向に沿って、第3位置P3と第4位置P4との間を移動可能である。
【0024】
図2では、副弁体33が第3位置P3に配置されている。副弁体33は、第3位置P3において、第5ポート35と第6ポート36とを接続する。圧縮機2から吐出された高圧の冷媒は、第1ポート21、キャピラリ21t、第5ポート35、第6ポート36およびキャピラリ26tを経由して、第1シリンダ室26に流入する。副弁体33は、第3位置P3において、第7ポート37と第8ポート38とを接続する。第2シリンダ室27内の冷媒は、キャピラリ27t、第7ポート37、第8ポート38、キャピラリ24tおよび第4ポートを経由して、圧縮機2の吸込口に流入する。高圧の第1シリンダ室26が膨張し、低圧の第2シリンダ室27が収縮して、主弁体28が第1位置P1に配置される。副弁体33は、第3位置P3において、主弁体28を第1位置P1に配置する。
【0025】
図3では、副弁体33が第4位置P4に配置されている。副弁体33は、第4位置P4において、第5ポート35と第7ポート37とを接続する。圧縮機2から吐出された高圧の冷媒は、第1ポート21、キャピラリ21t、第5ポート35、第7ポート37およびキャピラリ27tを経由して、第2シリンダ室27に流入する。副弁体33は、第4位置P4において、第6ポート36と第8ポート38とを接続する。第1シリンダ室26内の冷媒は、キャピラリ26t、第6ポート36、第8ポート38、キャピラリ24tおよび第4ポート24を経由して、圧縮機2の吸込口に流入する。高圧の第2シリンダ室27が膨張し、低圧の第1シリンダ室26が収縮して、主弁体28が第2位置P2に配置される。副弁体33は、第4位置P4において、主弁体28を第2位置P2に配置する。
【0026】
副弁体33は、プランジャ32に接続される。プランジャ32は、ソレノイド31により駆動され、長手方向に移動可能である。制御部13がソレノイド31への通電をONにすると、
図2に示されるように、副弁体33が第3位置P3に配置される。これにより、主弁体28が第1位置P1に配置されて、暖房運転が実施される。制御部13がソレノイド31への通電をOFFにすると、
図3に示されるように、副弁体33が第4位置P4に配置される。これにより、主弁体28が第2位置P2に配置されて、冷房または除霜運転が実施される。
【0027】
冷凍サイクル装置1は、室内温度および室外温度に基づいて、複数の室外ユニットの運転台数を調整する。複数の室外ユニットのうち、一部の室外ユニットのみが運転され、残部の室外ユニットが停止される場合がある。例えば暖房運転において、
図1に示される第1室外ユニット11のみが運転され、第2室外ユニット12が停止される。この場合、第1四方弁18および第2四方弁18のソレノイド31に対する通電は、共にONである。第1四方弁18および第2四方弁18は、共に第1位置P1にある。第1圧縮機2から吐出された高圧冷媒は、室内ユニット10に加えて、停止中の第2室外ユニット12にも侵入する。第2四方弁18が第1位置P1にあるので、高圧冷媒の侵入は逆止弁3により阻止される。
【0028】
冷房運転において、第1室外ユニット11のみが運転され、第2室外ユニット12が停止される場合がある。この場合、第1四方弁18および第2四方弁18のソレノイド31に対する通電は、共にOFFである。第1四方弁18および第2四方弁18は、共に第2位置P2にある。停止中の第2室外ユニット12には、室内ユニット10から吐出された低圧冷媒が侵入する。
複数の室外ユニット11,12の全部が停止中の場合、第1四方弁18および第2四方弁18のソレノイド31に対する通電はOFFである。第1四方弁18および第2四方弁18は第2位置P2にある。
【0029】
図4は、冷凍サイクル装置の第2動作説明図である。
図5は、四方弁の第3動作説明図である。複数の室外ユニット11,12の全部が停止または除霜運転の状態から、第1室外ユニット11のみが暖房運転され、第2室外ユニット12は停止される場合がある。制御部13は、第1四方弁18および第2四方弁18のソレノイドをONにする。
図5に示されるように、副弁体33が第3位置P3に移動した直後には、主弁体28が未だ第2位置P2に配置されている。
【0030】
運転される第1圧縮機2の吐出圧力と、停止される第2圧縮機2の吐出圧力との、圧力差が大きい場合がある。第2四方弁18が第2位置P2にあるとき、第1圧縮機2から吐出された高圧冷媒は、第2四方弁18の第2ポート22から第4ポート24に流入する。高圧冷媒は、キャピラリ24t、第8ポート38、第7ポート37およびキャピラリ27tを経由して、第2シリンダ室27に流入する。一方、第2圧縮機2から第1ポート21に高圧冷媒が流入しないので、第1シリンダ室26は低圧である。これにより、第2四方弁18の主弁体28が第1位置P1に移動しない場合がある。第2四方弁18が第1位置P1にないとき、第2四方弁18は第2位置P2のまま停止しているか、第2位置P2と第1位置P1との中間位置まで移動して停止している。
【0031】
前述されたように、運転中の第1圧縮機2から吐出された高圧冷媒が、停止中の第2室外ユニット12に侵入する。
図4に示されるように、第2四方弁18が第1位置P1にないとき、高圧冷媒は、第2四方弁18からアキュムレータ2aを介して第2圧縮機2の吸込口に侵入する。停止中の第2圧縮機2において高圧冷媒が液化して滞留することにより、冷媒寝込みの問題が発生する。冷媒寝込みは、第2圧縮機2の再起動時に、第2圧縮機2に故障を発生させる。
【0032】
制御部13は、以下のように第2四方弁18の切り替え不良を検出する。第2四方弁18が第1位置P1にないとき、第1圧縮機2から吐出された高圧冷媒が、第2圧縮機2の吸込口に侵入する。制御部13は、第1圧縮機2の吐出圧力センサ14から出力された吐出圧力信号を受信する。制御部13は、第2圧縮機2の吸込圧力センサ15から出力された吸込圧力信号を受信する。第1圧縮機2の吐出圧力と第2圧縮機の吸込圧力との差が所定値未満であるとき、制御部13は、第2四方弁18が第1位置P1にないと判断する。
【0033】
制御部13は、以下のように第2四方弁18の切り替え不良を検出してもよい。第2四方弁18が第1位置P1にあるとき、第1圧縮機2から吐出された高圧冷媒は、第2圧縮機2の吸込口に侵入しない。このとき、第2圧縮機2の吸込圧力から飽和温度換算した温度は、外気温度と同等である。制御部13は、第2圧縮機2の吸込圧力センサ15から出力された吸込圧力信号を受信する。制御部13は、第2室外ユニット12の外気温度センサ17から出力された外気温度信号を受信する。吸込圧力から飽和温度換算した温度と外気温度との差が所定値未満であるとき、制御部13は、第2四方弁18が第1位置P1にあると判断する。逆に、吸込圧力から飽和温度換算した温度と外気温度との差が所定値以上であるとき、制御部13は、第2四方弁18が第1位置P1にないと判断する。
【0034】
同様に、制御部13は、圧力センサの出力信号および温度センサの出力信号に基づいて、第2四方弁18が第1位置P1にないと判断してもよい。圧力センサは、第2圧縮機2の吐出圧力センサ14および第2圧縮機2の吸込圧力センサ15のうち、少なくとも一つである。温度センサは、第2圧縮機2の吸込温度センサ16および第2室外ユニット12の外気温度センサ17のうち、少なくとも一つである。
【0035】
第2四方弁18が第1位置P1にないとき、制御部13は、以下のように第2四方弁18を第1位置P1に移動させる。
最初に、制御部13は、
図5に示される第2四方弁18のソレノイド31への通電をOFFにする。
図3に示されるように、副弁体33が第4位置P4へ移動した直後には、主弁体28が未だ第2位置P2に配置されている。
図4に示されるように、第2四方弁18が第2位置P2にあるとき、第1圧縮機2から吐出された高圧冷媒は、第2四方弁18の第2ポート22から第4ポート24に流入する。高圧冷媒は、
図3に示されるキャピラリ24t、第8ポート38、第6ポート36およびキャピラリ26tを経由して、第1シリンダ室26に流入する。一方、第2四方弁18の第1ポート21には高圧冷媒が流入しないので、第2シリンダ室27は低圧である。第1シリンダ室26が膨張し、第2シリンダ室27が収縮する。これにより、
図6の四方弁の第4動作説明図に示されるように、第2四方弁18の主弁体28が第1位置P1に移動する。
【0036】
図1に示されるように、第2四方弁18が第1位置P1にあるとき、第1圧縮機2から吐出された高圧冷媒は、第2四方弁18の第2ポート22から第1ポート21に流入する。高圧冷媒は、
図6に示されるキャピラリ21t、第5ポート35、第7ポート37およびキャピラリ27tを経由して、第2シリンダ室27に流入する。一方、第2四方弁18の第4ポート24には高圧冷媒が流入しないので、第1シリンダ室26は低圧である。第2シリンダ室27が膨張し、第1シリンダ室26が収縮する。これにより、
図3に示されるように、第2四方弁18の主弁体28が第2位置P2に戻ってしまう。第2四方弁18のソレノイド31への通電をOFFのままにすると、主弁体28は第1位置P1と第2位置P2との間の往復移動を繰り返す。
【0037】
制御部13は、
図6に示されるように、第2四方弁18の主弁体28が第1位置P1に移動した後に、ソレノイド31への通電をONにする。副弁体33は、
図2に示されるように第3位置P3へ移動する。すなわち、制御部13は、副弁体33を第4位置に配置した後に、副弁体33を第3位置に移動させる。
図1に示されるように、第2四方弁18が第1位置P1にあるとき、第1圧縮機2から吐出された高圧冷媒は、第2四方弁18の第2ポート22から第1ポート21に流入する。高圧冷媒は、
図2に示されるキャピラリ21t、第5ポート35、第6ポート36およびキャピラリ26tを経由して、第1シリンダ室26に流入する。一方、第4ポート24には高圧冷媒が流入しないので、第2シリンダ室27は低圧である。第1シリンダ室26が膨張した状態に維持され、第2シリンダ室27が収縮した状態に維持される。これにより、第2四方弁18の主弁体28が第1位置P1に保持される。
【0038】
図7は、圧縮機の吸込圧力と四方弁の切り換え時間との関係を示すグラフである。前述されたように、制御部13は、第2四方弁18の主弁体28が第1位置P1に移動した後に、ソレノイド31への通電をONにする。前述されたように、主弁体28の第1位置P1への移動は、第1圧縮機2から吐出され第2四方弁18の第4ポート24に流入した冷媒の圧力に起因する。第2四方弁18の第4ポート24の圧力は、第2圧縮機2の吸込圧力である。
図7に示されるように、吸込圧力が高いほど、主弁体28が第2位置P2から第1位置P1へ移動するまでの時間(
図7に実線で示される)が短くなる。
【0039】
制御部13は、副弁体33を第4位置P4に配置してから第3位置P3に移動させるまでの時間を、吸込圧力信号に基づいて設定する。副弁体33を第4位置P4に配置してから第3位置P3に移動させるまでの時間は、ソレノイド31への通電をOFFにする時間(
図7に破線で示される)である。
図7に示されるように、制御部13は、吸込圧力が高いほど、ソレノイド31への通電OFF時間を短くする。制御部13は、主弁体28の移動時間βよりも、ソレノイド31への通電OFF時間αを長くする。制御部13は、ソレノイド31への通電OFF時間の経過後に、ソレノイド31への通電をONにする。これにより、主弁体28が第1位置P1に移動した直後に、ソレノイド31への通電がONになり、第2四方弁18が第1位置P1に保持される。
【0040】
制御部13は、副弁体33を第4位置P4に配置してから第3位置P3に移動させた後に、第2四方弁18の切り替え不良を再検査する。再検査の結果、第2四方弁18が第1位置P1にないとき、制御部13は冷凍サイクル装置1を停止させる。制御部13は、副弁体33の移動を複数回繰り返した後に、第2四方弁18が第1位置P1にないとき、冷凍サイクル装置1を停止させてもよい。
図7に示される主弁体28の移動時間およびソレノイド31への通電OFF時間が適切に設定されていないとき、第2四方弁18が第1位置P1に配置されないと考えられる。この場合に、運転を予定していた第1室外ユニット11を停止させることにより、冷凍サイクル装置1の故障が抑制される。
【0041】
以上に詳述されたように、実施形態の冷凍サイクル装置1は、室内ユニット10と、第1室外ユニット11および第2室外ユニット12と、制御部13と、を持つ。室内ユニット10は、室内熱交換器4を有する。第1室外ユニット11および第2室外ユニット12は、室内ユニット10に対して並列に接続される。第2室外ユニット12は、圧縮機2と、室外熱交換器8と、四方弁18と、を有する。四方弁18は、圧縮機2から吐出された冷媒の供給先を室内熱交換器4と室外熱交換器8との間で切り替える。四方弁18は、主弁体28を有する主弁20と、副弁体33を有する副弁30と、を有する。主弁体28は、第1位置P1と第2位置P2との間で移動可能である。第1位置P1は、圧縮機2から吐出された冷媒を室内熱交換器4および室外熱交換器8の一方に供給する位置である。第2位置P2は、圧縮機2から吐出された冷媒を室内熱交換器4および室外熱交換器8の他方に供給する位置である。副弁体33は、ソレノイド31により駆動され、第3位置P3と第4位置P4との間で移動可能である。第3位置P3は、主弁体28を第1位置P1に配置する位置である。第4位置P4は、主弁体28を第2位置P2に配置する位置である。制御部13は、第1室外ユニット11が運転され第2室外ユニット12が停止される場合に、主弁体28が第1位置P1にないとき、副弁体33を第4位置P4に配置した後に、副弁体33を第3位置P3に移動させる。
【0042】
主弁20は、圧縮機2の吐出口に接続される第1ポート21を有する。主弁20は、室内熱交換器4および室外熱交換器8の一方に接続される第2ポート22を有する。主弁20は、室内熱交換器4および室外熱交換器8の他方に接続される第3ポート23を有する。主弁20は、圧縮機2の吸込口に接続される第4ポート24を有する。主弁20は、膨張により主弁体28を第1位置P1に移動させる第1シリンダ室26を有する。主弁20は、膨張により主弁体28を第2位置P2に移動させる第2シリンダ室27を有する。
主弁体28は、第1位置P1において第1ポート21と第2ポート22とを接続するとともに第3ポート23と第4ポート24とを接続する。主弁体28は、第2位置P2において第1ポート21と第3ポート23とを接続するとともに第2ポート22と第4ポート24とを接続する。
副弁30は、第1ポート21に連通する第5ポート35を有する。副弁30は、第1シリンダ室26に接続される第6ポート36を有する。副弁30は、第2シリンダ室27に接続される第7ポート37を有する。副弁30は、第4ポート24に連通する第8ポート38を有する。
副弁体33は、第3位置P3において第5ポート35と第6ポート36とを接続するとともに第7ポート37と第8ポート38とを接続する。副弁体33は、第4位置P4において第5ポート35と第7ポート37とを接続するとともに第6ポート36と第8ポート38とを接続する。
【0043】
副弁体33を第4位置P4に配置することにより、主弁体28が第1位置P1に移動する。その後、副弁体33を第3位置P3に移動させることにより、主弁体28が第1位置P1に保持される。これにより、停止される第2室外ユニット12における四方弁18の切り換え不良を解消することができる。
【0044】
第2室外ユニット12は、圧縮機2の吸込圧力に対応する吸込圧力信号を出力する吸込圧力センサ15を有する。制御部13は、副弁体33を第4位置P4に配置してから第3位置P3に移動させるまでの時間を、吸込圧力信号に基づいて設定する。
【0045】
停止される第2室外ユニット12の圧縮機2の吸込圧力により、主弁体28が第1位置P1に移動するまでの時間が変化する。制御部13は、吸込圧力センサ15から受信した吸込圧力信号に基づいて、副弁体33を第4位置P4に配置してから第3位置P3に移動させるまでの時間を設定する。これにより、主弁体28が第1位置P1に移動した後に、副弁体33が第3位置P3に配置されて、主弁体28が第1位置P1に保持される。
【0046】
第1室外ユニット11は、第1室外ユニット11の圧縮機2の吐出圧力に対応する吐出圧力信号を出力する吐出圧力センサ14を有する。第2室外ユニット12は、圧縮機2の吸込圧力に対応する吸込圧力信号を出力する吸込圧力センサ15を有する。制御部13は、吐出圧力と吸込圧力との差が所定値未満であるとき、主弁体28が第1位置P1にないと判断する。
【0047】
主弁体28が第1位置P1にないとき、第1室外ユニット11の第1圧縮機2から吐出された高圧冷媒が、第2室外ユニット12の第2圧縮機2の吸込口に侵入する。第1圧縮機2の吐出圧力と第2圧縮機2の吸込圧力との差が所定値未満であるとき、主弁体28が第1位置P1にないと判断することができる。
【0048】
第2室外ユニット12は、圧力センサと、温度センサと、を有する。圧力センサは、圧縮機2の吐出圧力センサ14および圧縮機2の吸込圧力センサ15のうち、少なくとも一つである。温度センサは、圧縮機2の吸込温度センサ16および外気温度センサ17のうち、少なくとも一つである。制御部13は、圧力センサの出力信号および温度センサの出力信号に基づいて、主弁体28が第1位置P1にないと判断する。
【0049】
主弁体28が第1位置P1にあるとき、第1圧縮機2から吐出された高圧冷媒は、第2圧縮機2の吸込口に侵入しない。このとき、第2圧縮機2の吸込圧力から飽和温度換算した温度は、外気温度と同等である。圧力センサの出力信号および温度センサの出力信号に基づいて、主弁体28が第1位置P1にないと判断することができる。
【0050】
制御部13は、副弁体33を第4位置P4に配置してから第3位置P3に移動させた後に、主弁体28が第1位置P1にないとき、第1室外ユニット11を停止させる。
これにより、冷凍サイクル装置1の故障が抑制される。
【0051】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、副弁体33を第4位置P4に配置した後に副弁体33を第3位置P3に移動させる制御部13を持つ。これにより、停止される第2室外ユニット12における四方弁18の切り換え不良を解消することができる。
【0052】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0053】
P1…第1位置、P2…第2位置、P3…第3位置、P4…第4位置、1…冷凍サイクル装置、2…圧縮機、4…室内熱交換器、8…室外熱交換器、10…室内ユニット、11…第1室外ユニット、12…第2室外ユニット、13…制御部、14…吐出圧力センサ、15…吸込圧力センサ、16…吸込温度センサ、17…外気温度センサ、18…四方弁、20…主弁、21…第1ポート、22…第2ポート、23…第3ポート、24…第4ポート、26…第1シリンダ室、27…第2シリンダ室、28…主弁体、30…副弁、31…ソレノイド、33…副弁体、35…第5ポート、36…第6ポート、37…第7ポート、38…第8ポート。