(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-11
(45)【発行日】2024-10-22
(54)【発明の名称】サーバ装置、サービス提供方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20241015BHJP
【FI】
G06Q30/0601 340
(21)【出願番号】P 2023201766
(22)【出願日】2023-11-29
【審査請求日】2023-11-29
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110135
【氏名又は名称】石井 裕一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100163452
【氏名又は名称】南郷 邦臣
(74)【代理人】
【識別番号】100180312
【氏名又は名称】早川 牧子
(72)【発明者】
【氏名】呉 相振
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-049371(JP,A)
【文献】特開2002-216019(JP,A)
【文献】国際公開第2015/140947(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによる電子フリーマーケットへのアクセスに応じて、前記電子フリーマーケットに出品されている商品を所定の順序で配列した商品情報を生成する規定順序配列部と、
前記電子フリーマーケットに出品されている商品の出品者の前記電子フリーマーケットへのアクセス情報を取得するログイン情報取得部と、
前記ログイン情報取得部により取得した前記アクセス情報に基づいて、前記規定順序配列部で生成した商品情報により示される商品の配列を入れ替える配列入れ替え部と、
前記配列入れ替え部で配列を入れ替えた後の前記商品情報を前記ユーザへ提供する商品情報提供部と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】
前記配列入れ替え部は、前記ログイン情報取得部により取得した前記アクセス情報に基づいて、予め定められた低アクセス条件を満たす出品者を特定し、前記規定順序配列部で生成した商品情報により示される商品のうち、特定した出品者の商品の配列順位を下げる、
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記配列入れ替え部は、前記配列順位を下げた商品の表示態様を、前記配列順位を下げた商品であることを前記ユーザが視認可能な特殊態様で表示する旨の前記商品情報を生成し、
前記商品情報提供部は、前記特殊態様で表示する旨の前記商品情報を前記ユーザへ提供することで、前記配列順位を下げた商品の表示態様を前記特殊態様で表示する、
ことを特徴とする請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記配列入れ替え部は、前記ログイン情報取得部により取得した前記アクセス情報に基づいて、予め定められた低アクセス条件を満たす出品者を特定し、前記規定順序配列部で生成した商品情報により示される商品のうち、特定した出品者の商品の配列順位を上げ、前記配列順位を上げた商品の表示態様を、前記配列順位を上げた商品であることを前記ユーザが視認可能な特別態様で表示する旨の前記商品情報を生成し、
前記商品情報提供部は、前記特別態様で表示する旨の前記商品情報を前記ユーザへ提供することで、前記配列順位を上げた商品の表示態様を前記特別態様で表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記配列入れ替え部は、前記ログイン情報取得部により取得した前記アクセス情報に基づいて、予め定められた高アクセス条件を満たす出品者を特定し、前記規定順序配列部で生成した商品情報により示される商品のうち、特定した出品者の商品の配列順位を上げる、
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記ログイン情報取得部は、前記出品者の前記電子フリーマーケットへの直近のアクセス日を前記アクセス情報として取得し、
前記配列入れ替え部は、前記直近のアクセス日が所定の条件を満たす出品者を、前記低アクセス条件を満たす出品者として特定する、
ことを特徴とする請求項2または3に記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記ログイン情報取得部は、前記出品者の前記電子フリーマーケットへのアクセス頻度を前記アクセス情報として取得し、
前記配列入れ替え部は、前記アクセス頻度が所定の低頻度条件を満たす出品者を、前記低アクセス条件を満たす出品者として特定する、
ことを特徴とする請求項2または3に記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記ログイン情報取得部により取得した前記アクセス情報により、予め定められた削除期間に亘ってログインしていない出品者を特定し、特定した出品者の商品を、出品前の状態である下書き状態に戻す下書き状態変換部を、
さらに備えることを特徴とする請求項2または3に記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記下書き状態変換部により前記下書き状態に戻した場合、その旨を前記出品者に通知する、
ことを特徴とする請求項8に記載のサーバ装置。
【請求項10】
サーバ装置によるサービス提供方法であって、
ユーザによる電子フリーマーケットへのアクセスに応じて、前記電子フリーマーケットに出品されている商品を所定の順序で配列した商品情報を生成する規定順序配列ステップと、
前記電子フリーマーケットに出品されている商品の出品者の前記電子フリーマーケットへのアクセス情報を取得するログイン情報取得ステップと、
前記ログイン情報取得ステップで取得した前記アクセス情報に基づいて、前記規定順序配列ステップで生成した商品情報により示される商品の配列を入れ替える配列入れ替えステップと、
前記配列入れ替えステップで配列を入れ替えた後の前記商品情報を前記ユーザへ提供する商品情報提供ステップと、
を備えることを特徴とするサービス提供方法。
【請求項11】
コンピュータを、
ユーザによる電子フリーマーケットへのアクセスに応じて、前記電子フリーマーケットに出品されている商品を所定の順序で配列した商品情報を生成する規定順序配列部、
前記電子フリーマーケットに出品されている商品の出品者の前記電子フリーマーケットへのアクセス情報を取得するログイン情報取得部、
前記ログイン情報取得部により取得した前記アクセス情報に基づいて、前記規定順序配列部で生成した商品情報により示される商品の配列を入れ替える配列入れ替え部、
前記配列入れ替え部で配列を入れ替えた後の前記商品情報を前記ユーザへ提供する商品情報提供部、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置、サービス提供方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットを介して提供されるサービスにおいて、ユーザの利便性を向上させるための様々な仕組みが提案されている。例えば、特許文献1には、長期間サーバにログインされずに放置されているようなチームがアクティブなプレイヤーのチームと対戦することが困難なネットワークシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記ネットワークシステムでは、長期間サーバにログインされていないユーザのチームとの対戦が困難となることから、例えば電子フリーマーケットなどのユーザが商品を出品するようなシステムに応用した場合、長期間ログインされていないユーザが出品した商品を購入することが難しくなり、ユーザの利便性を向上させるという観点で改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するもので、ユーザの利便性を向上させることが可能なサーバ装置、サービス提供方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の観点に係るサーバ装置は、
ユーザによる電子フリーマーケットへのアクセスに応じて、前記電子フリーマーケットに出品されている商品を所定の順序で配列した商品情報を生成する規定順序配列部と、
前記電子フリーマーケットに出品されている商品の出品者の前記電子フリーマーケットへのアクセス情報を取得するログイン情報取得部と、
前記ログイン情報取得部により取得した前記アクセス情報に基づいて、前記規定順序配列部で生成した商品情報により示される商品の配列を入れ替える配列入れ替え部と、
前記配列入れ替え部で配列を入れ替えた後の前記商品情報を前記ユーザへ提供する商品情報提供部と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記配列入れ替え部は、前記ログイン情報取得部により取得した前記アクセス情報に基づいて、予め定められた低アクセス条件を満たす出品者を特定し、前記規定順序配列部で生成した商品情報により示される商品のうち、特定した出品者の商品の配列順位を下げる、
ことを特徴とする。
【0008】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記配列入れ替え部は、前記配列順位を下げた商品の表示態様を、前記配列順位を下げた商品であることを前記ユーザが視認可能な特殊態様で表示する旨の前記商品情報を生成し、
前記商品情報提供部は、前記特殊態様で表示する旨の前記商品情報を前記ユーザへ提供することで、前記配列順位を下げた商品の表示態様を前記特殊態様で表示する、
ことを特徴とする。
【0009】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記配列入れ替え部は、前記ログイン情報取得部により取得した前記アクセス情報に基づいて、予め定められた低アクセス条件を満たす出品者を特定し、前記規定順序配列部で生成した商品情報により示される商品のうち、特定した出品者の商品の配列順位を上げ、前記配列順位を上げた商品の表示態様を、前記配列順位を上げた商品であることを前記ユーザが視認可能な特別態様で表示する旨の前記商品情報を生成し、
前記商品情報提供部は、前記特別態様で表示する旨の前記商品情報を前記ユーザへ提供することで、前記配列順位を上げた商品の表示態様を前記特別態様で表示する、
ことを特徴とする。
【0010】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記配列入れ替え部は、前記ログイン情報取得部により取得した前記アクセス情報に基づいて、予め定められた高アクセス条件を満たす出品者を特定し、前記規定順序配列部で生成した商品情報により示される商品のうち、特定した出品者の商品の配列順位を上げる、
ことを特徴とする。
【0011】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記ログイン情報取得部は、前記出品者の前記電子フリーマーケットへの直近のアクセス日を前記アクセス情報として取得し、
前記配列入れ替え部は、前記直近のアクセス日が所定の条件を満たす出品者を、前記低アクセス条件を満たす出品者として特定する、
ことを特徴とする。
【0012】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記ログイン情報取得部は、前記出品者の前記電子フリーマーケットへのアクセス頻度を前記アクセス情報として取得し、
前記配列入れ替え部は、前記アクセス頻度が所定の低頻度条件を満たす出品者を、前記低アクセス条件を満たす出品者として特定する、
ことを特徴とする。
【0013】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記ログイン情報取得部により取得した前記アクセス情報により、予め定められた削除期間に亘ってログインしていない出品者を特定し、特定した出品者の商品を、出品前の状態である下書き状態に戻す下書き状態変換部を、
さらに備えることを特徴とする。
【0014】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記下書き状態変換部により前記下書き状態に戻した場合、その旨を前記出品者に通知する、
ことを特徴とする。
【0015】
本発明の第2の観点に係るサービス提供方法は、
サーバ装置によるサービス提供方法であって、
ユーザによる電子フリーマーケットへのアクセスに応じて、前記電子フリーマーケットに出品されている商品を所定の順序で配列した商品情報を生成する規定順序配列ステップと、
前記電子フリーマーケットに出品されている商品の出品者の前記電子フリーマーケットへのアクセス情報を取得するログイン情報取得ステップと、
前記ログイン情報取得ステップで取得した前記アクセス情報に基づいて、前記規定順序配列ステップで生成した商品情報により示される商品の配列を入れ替える配列入れ替えステップと、
前記配列入れ替えステップで配列を入れ替えた後の前記商品情報を前記ユーザへ提供する商品情報提供ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
ユーザによる電子フリーマーケットへのアクセスに応じて、前記電子フリーマーケットに出品されている商品を所定の順序で配列した商品情報を生成する規定順序配列部、
前記電子フリーマーケットに出品されている商品の出品者の前記電子フリーマーケットへのアクセス情報を取得するログイン情報取得部、
前記ログイン情報取得部により取得した前記アクセス情報に基づいて、前記規定順序配列部で生成した商品情報により示される商品の配列を入れ替える配列入れ替え部、
前記配列入れ替え部で配列を入れ替えた後の前記商品情報を前記ユーザへ提供する商品情報提供部、
として機能させることを特徴とする。
【0017】
上記プログラムは、非一時的な(non-transitory)記録媒体に記録されてもよい。非一時的な記録媒体は、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。ここで、非一時的な記録媒体とは、有形な(tangible)記録媒体をいう。非一時的な記録媒体は、例えば、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等である。また、一時的な(transitory)記録媒体とは、伝送媒体(伝搬信号)それ自体を示す。一時的な記録媒体は、例えば、電気信号、光信号、電磁波等である。なお、一時的な(temporary)記憶領域とは、データやプログラムを一時的に記憶するための領域であり、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、同時予約を好適に行うことが可能なサーバ装置、予約方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】サーバ装置及び情報端末の関係を示す図である。
【
図5】システム全体の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(全体構成)
本発明を実施するための形態に係るサーバ装置、サービス提供方法およびプログラムについて、図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一または相当する部分には同一符号を付す。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るサーバ装置100は、情報端末200と、インターネット等のコンピュータ通信網400を介して通信可能に接続する。
【0021】
サーバ装置100は、電子フリーマーケットなどのユーザが商品を出品するようなシステムを管理するPC(Personal Computer)やサーバなど(所謂コンピュータ)であり、コンピュータ通信網400を介して情報端末200と相互に通信可能である。具体的に、サーバ装置100は、情報端末200から出品する商品の情報や購入者の情報、および決済などを行う機能を有している。また、この実施の形態におけるサーバ装置100は、当該電子フリーマーケットの出品者それぞれのログイン日を管理し、当該ログイン日に応じて電子フリーマーケットサービスにおける商品の配列順序の入れ替えを行う機能を有している。なお、サーバ装置100は、電子フリーマーケットの他、オークションサイトや民泊サイトなどの、個人がサービスを提供しているシステムであればよい。また、この実施の形態では、ログイン日に応じて商品の配列順序の入れ替えを行う場合を例に、以下説明するが、ログイン日だけでなく、ログイン日時により商品の配列順序の入れ替えを行ってもよい。
【0022】
情報端末200は、ユーザが所有するスマートフォン、タブレットやPC(Personal Computer)などの情報端末(所謂コンピュータ)である。情報端末200は、ユーザによる操作に応じて、当該電子フリーマーケットへ出品する商品をサーバ装置100に登録する処理や、当該電子フリーマーケットに出品されている商品を購入する処理などを行う。
【0023】
(サーバ装置の機能構成)
次に、
図2を参照し、サーバ装置100の構成について説明する。
【0024】
図2に示すように、サーバ装置100は、記憶部110と、制御部120と、入出力部130と、通信部140と、これらを相互に接続するシステムバス(図示省略)と、を備えている。
【0025】
記憶部110は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等を備える。ROMは制御部120のCPU(Central Processing Unit)が実行するプログラム111と、プログラム111を実行する上で予め必要な各種データ(図示省略)と、出品商品情報112と、ログイン情報113と、を記憶する。
【0026】
プログラム111は、後述する予約処理を実行するプログラムであり、予め記憶部110に記憶されている。
【0027】
出品商品情報112は、ユーザにより出品された商品の情報である。具体的に、出品商品情報112には、
図3に示すように、商品を識別するためのID、商品名、価格、商品の分類を示すカテゴリー、出品者を特定するための出品者名、および出品者のログイン日を示す出品者ログイン日といった情報が含まれる。なお、出品者名については、ハンドル名など、登録されたユーザ名であればよい。また、この他にも、ユーザを識別するためのユーザIDや、出品された日を示す出品日の情報が含まれていてもよい。出品日だけでなく、出品日時であってもよい。
図3に示す出品商品情報112のうち、商品を識別するためのID、商品名、価格、商品の分類を示すカテゴリー、および出品者を特定するための出品者名については、ユーザにより当該商品が出品された際、すなわちサーバ装置100に商品が登録されたタイミングで記憶される。一方、出品者ログイン日については、商品が出品されたタイミングで一旦出品日時がログイン日として記憶されるものの、それぞれのユーザが各自の情報端末200からアプリケーションを起動して当該電子フリーマーケットにログインする度に、各出品者の最新のログイン日に更新される。
【0028】
本日が2023年11月20日である場合、
図3に示す例では、商品ID「1211」の出品者は、本日ログインしており、商品ID「1213」の出品者は、2023年10月10日以来ログインしていないことを示している。
【0029】
ログイン情報113は、
図4に示すように、出品者および購入予定者を含むユーザを識別するユーザIDおよび当該ユーザのユーザ名と、当該ユーザのログイン日とを対応づけた、時系列の情報である。ログイン情報113は、ユーザがログインされる度に記憶部110へ登録される。なお、
図3に示す例では、ユーザのうち、理解を容易にするため、購入予定者をユーザA~ユーザGで示しており、出品者をそれ以外で示している。
【0030】
制御部120は、CPUやASIC(Application Specific Integrated Circuit)等から構成される。制御部120は、記憶部110に記憶されたプログラム111に従って動作し、当該プログラム111に従った処理を実行する。制御部120は、記憶部110に記憶されたプログラム111により提供される主要な機能部として、規定順序配列部121と、ログイン情報取得部122と、配列入れ替え部123と、商品情報提供部124と、を備える。
【0031】
規定順序配列部121は、情報端末200のユーザによる操作に基づいて当該電子フリーマーケットへのログインが行われた場合に、予め定められた順序である規定順序で商品を配列する機能部である。この実施の形態における規定順序は、当該ユーザにおすすめする商品の順番で商品を配列する「オススメ順」となっている。具体的に、電子フリーマーケットへのログインが行われると、情報端末200から、サーバ装置100へ、商品情報リクエストが送信される。そして、規定順序配列部121は、受信した商品情報リクエストに含まれるユーザの情報に基づいて、出品されている複数の商品を、AI(Artificial Intelligence)を用いてオススメ順に配列する。なお、この実施の形態では規定順序が「オススメ順」である例を示しているが、例えば「新しい順」など、他の配列順序であってもよい。また、規定順序は、複数種類の中からユーザの所望する配列順序に設定可能であってもよい。なお、AIを用いた「オススメ順」の配列は、例えば、ユーザによる過去の購入履歴や閲覧履歴に基づいて行われればよい。規定順序配列部121は、当該電子フリーマーケットに出品されている商品を所定の順序で配列した商品情報を生成する機能部である。
【0032】
ログイン情報取得部122は、出品されている商品それぞれの出品者のログイン日を取得する機能部である。具体的に、ログイン情報取得部122は、出品者がログインした最新の日を記憶部110に記憶されたログイン情報113から取得する。ログイン日の取得は、例えば、
図3に示す出品商品情報112に含まれる出品者名と同一のユーザ名のユーザの最新のログイン日を、
図4に示すログイン情報113から取得すればよい。なお、この実施の形態では、ログイン日を取得する例を示しているが、日のみでなく、日時を取得するようにしてもよく、その場合にはログイン情報113にログイン日時が記憶されていればよい。また、ログイン日の取得については、ユーザIDを用いてもよい。この場合、
図3に示す出品商品情報112にユーザIDが含まれていればよい。
【0033】
配列入れ替え部123は、規定順序配列部121によって規定順序に配列された商品の配列を、ログイン情報取得部122で取得した出品者のログイン日に基づいて入れ替える機能部である。具体的に、配列入れ替え部123は、ユーザにおすすめする商品の順番で商品を配列する「オススメ順」の配列で配列された商品のうち、予め定められた期間以上ログインしていない出品者の商品の配列順を後ろに下げる機能を有する。すなわち、配列入れ替え部123は、ログイン情報取得部122で取得した出品者のログイン日に基づき、所定の条件を満たすユーザが出品している商品の配列順位を下げる機能を有している。なお、予め定められた期間については任意に変更可能であり、この実施の形態では2週間が設定されているものとする。配列入れ替え部123は、予め定められた期間以上ログインしていない出品者の商品の配列順位を下げるとともに、これら配列順位を下げた商品をログインが新しい順に配列する機能を有し、この配列の商品情報を生成する機能部である。
【0034】
商品情報提供部124は、配列入れ替え部123にて配列を入れ替えた商品の商品情報を情報端末200へ提供し、出品されている商品を当該配列にて表示させる機能を有する。具体的に、商品情報提供部124は、商品情報リクエストが送信された情報端末200へ、配列入れ替え部123にて配列を入れ替えた商品を提供する機能を有している。
【0035】
入出力部130は、キーボード、マウス、カメラ、マイク、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等から構成され、各種データの入出力を行うための装置である。
【0036】
通信部140は、サーバ装置100が、コンピュータ通信網400を介して、情報端末200などといった他の情報端末と通信を行うためのデバイスである。以上が、サーバ装置100の構成である。
【0037】
(動作)
続いてサーバ装置100および情報端末200の動作について、
図5~7を参照して説明する。
図5は、サーバ装置100における配列処理、情報端末200における表示処理といったシステム全体の処理の一例を示すフローチャートである。なお、この実施の形態では、上述したように、規定順序が「オススメ順」であり、商品の配列順位を下げるための所定の条件(低アクセス条件)が、「2週間以上ログインしていない」という条件に設定されているものとして、以下説明する。また、
図3に示す出品商品情報112がサーバ装置100の記憶部110に記憶され、図示する商品が出品されているものとする。さらに、
図4に示すログイン情報113がサーバ装置100の記憶部110に記憶されているものとする。
【0038】
まず、ユーザによる情報端末200の操作により、
図5に示す表示処理が開始される。具体的に、ユーザにより電子フリーマーケットのアプリケーションを起動する操作が行われることにより、当該電子フリーマーケットへのログインが行われ、当該表示処理が開始される。表示処理を開始すると、情報端末200は、サーバ装置100に対し、出品されている商品を表示するため、商品情報リクエストを送信することで商品情報表示依頼を行う(ステップS11)。具体的に、ステップS11の処理において、情報端末200は、現在出品されている商品を表示するため、商品情報リクエストを送信する。当該商品情報リクエストがサーバ装置100へ送信されることにより、当該ユーザのログイン日がログイン情報113としてサーバ装置100の記憶部110に記憶される。
【0039】
サーバ装置100の側では、情報端末200から商品情報リクエストを受信すると、規定順序配列部121の機能により、出品されている商品を規定順序に配列する(ステップS12)。具体的に、ステップS12の処理において規定順序配列部121は、
図3に示す出品商品情報112により示される複数の商品について、AIを用いてオススメ順に配列する。なお、上述したように、AIを用いた「オススメ順」の配列は、例えば、ユーザによる過去の購入履歴や閲覧履歴に基づいて行われればよく、例えば、この時点で情報端末200へ当該配列後の商品を表示した場合、
図6に示すような配列となればよい。
図6に示す例では、当該ユーザに最もおすすめの商品がカテゴリーAに属する商品であり、次いでおすすめの商品がカテゴリーBに属する商品である例を示している。
【0040】
図5に戻り、ステップS12の処理を実行した後、制御部120は、ログイン情報取得部122の機能により、出品者それぞれのログイン日を取得する(ステップS13)。具体的に、ステップS13の処理においてログイン情報取得部122は、出品されている商品の出品者がログインした最新の日を、ログイン情報113から取得する。なお、上述したように、日のみでなく、日時を取得するようにしてもよく、その場合にはログイン情報113にログイン日時が記憶されていればよい。例えば、
図4に示すログイン情報113の場合、ステップS13の処理では、「佐藤○○」の最新のログイン日として、「2023/10/05」を取得し、
図3に示す出品商品情報112の出品者「佐藤○○」に対応する出品者ログイン日として「2023/10/05」を記憶する。
【0041】
ステップS13の処理を実行した後、制御部120は、配列入れ替え部123の機能により、ステップS12の処理により規定順序に配列された商品の配列順序を、ステップS13の処理で所得した出品者のログイン日に基づいて入れ替える(ステップS14)。具体的に、ステップS14の処理において配列入れ替え部123は、ステップS12の処理にて「オススメ順」の配列で配列された商品のうち、予め定められた期間(2週間)以上ログインしていない出品者の商品の配列順を後ろに下げるとともに、配列順位を下げた商品をログインが新しい順に配列する。例えば、本日が2023年11月20日である場合、
図3に示す出品商品情報112により示される商品のうち、「商品B」、「商品C」、「商品D」、および「商品G」の出品者が2週間以上ログインしていない出品者であるため、ステップS14の処理では、これら出品者の商品の配列順位を下げ、配列順位を下げた商品をログインが新しい順に配列する。そのため、ステップS14の処理を実施した後、情報端末200へ当該配列後の商品を表示した場合、
図7に示すような配列となる。なお、ステップS14の処理では、配列順位を下げた商品であることをユーザが視認できる態様で表示するよう(例えば、
図7の「商品B」、「商品C」、「商品D」、および「商品G」の表示態様)、当該配列順位を下げた商品の表示態様を特殊態様とする処理も行われる。なお、図示する例では、当該ユーザに最もおすすめの商品がカテゴリーAに属する商品であり、次いでおすすめの商品がカテゴリーBに属する商品である例を示しており、ステップS14の処理では、同じカテゴリーに属する商品内での配列順位を下げる処理を行う。
【0042】
図5に戻り、ステップS14の処理を実行した後、制御部120は、商品情報提供部124の機能により、ステップS14の処理にて配列を入れ替えた商品の商品情報を情報端末200へ提供し(ステップS15)、配列処理を終了する。具体的に、ステップS15の処理において商品情報提供部124は、商品情報リクエストが送信された情報端末200へ、ステップS14の処理にて配列を入れ替えた商品の情報を、配列順序とともに提供する。
【0043】
情報端末200の側では、サーバ装置100から商品情報を受信すると、当該受信した商品情報を表示画面に表示し(ステップS16)、表示処理を終了する。具体的に、ステップS16の処理において情報端末200は、
図7に示すように「商品B」、「商品C」、「商品D」、および「商品G」の配列順位を、
図6に示す場合と比較して下げて表示する。また、表示順位を下げた商品を特定可能な特殊態様で表示する。なお、
図6および
図7する例は、上述したように、当該ユーザに最もおすすめの商品がカテゴリーAに属する商品であり、次いでおすすめの商品がカテゴリーBに属する商品である例を示している。
【0044】
以上がサーバ装置100および情報端末200の動作である。このように、この実施の形態におけるサーバ装置100によれば、最近ログインしていない出品者の商品の配列順位が下がるため、電子フリーマーケットにおけるユーザ(購入予定者)は、当該商品を見つけ難くなる。その一方で、最近ログインしていない出品者の商品を購入不可能とするのではなく、詳細に商品を検索していけば購入可能であることから、ユーザの利便性を向上させることができる。最近ログインしていない出品者については、購入後の連絡が遅い可能性がある。そのため、そのような出品者の商品の表示順を下げることで、当該商品をユーザから見つけにくくし、さらに、このような出品者の商品の表示態様を特殊態様として目立たせることで、購入後の連絡が遅い可能性があることをユーザに視認可能とすることで、ユーザに安心感を与えるとともに利便性を向上することができる。
【0045】
(変形例)
なお、この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実施の形態に係るサーバ装置100は、上記で示した全ての技術的特徴を備えるものでなくてもよく、従来技術における少なくとも1つの課題を解決できるように、上記実施の形態で説明した一部の構成を備えたものであってもよい。また、下記の変形例それぞれについて、少なくとも一部を組み合わせてもよい。
【0046】
上記実施の形態では、サーバ装置100がログイン日に応じて商品の配列順序の入れ替えを行う例を示したが、これは一例である。ログイン日に限られず、例えば出品してからのログイン頻度をカウントし、当該ログイン頻度の低い出品者の商品の配列順位を下げるようにしてもよい。具体的に、予め定められた頻度以下の出品者の商品の配列順位を下げるようにすればよい。また、ログイン日とログイン頻度の両方を用いてもよく、例えば、ログイン日が同日の出品者については、ログイン頻度の低い出品者の商品の表示順位を下げるようにしてもよい。これによれば、購入後の連絡が遅い可能性の高い出品者の商品を、より見つけ難くでき、ユーザの利便性を向上させることができる。また、ログイン日やログイン頻度に限られず、例えば出品者が設定した「購入後から連絡までの見込み日数」に基づいて、当該「購入後から連絡までの見込み日数」が多いほど表示順序が下がるようにしてもよい。さらに、出品者が1日ログインしていなかった場合、10個表示順位を下げ、2日ログインしなかった場合に20個表示順位を下げるなど、ログインしていない日数に応じて段階的に表示順位を下げるようにしてもよい。さらに、上記実施の形態では、出品者の直近のログイン日が2週間以上前、すなわち2週間以上ログインしていない出品者の商品の配列順位を下げる例を示したが、これとは反対に、配列順位を上げ、購入後の連絡が遅い可能性がある出品者を目立たせるようにしてもよい。これによれば、ユーザに注意喚起を促すことができる。なお、配列順位を上げた場合の表示態様は、配列順位を下げた場合の表示態様と異なる態様としてもよい。また、例えば毎日ログインしている出品者など、購入後から連絡までの反応が早い出品者の商品の配列順位を上げるようにしてもよい。すなわち、アクセス頻度の高い出品者を、高アクセス条件を満たす出品者として特定し、その出品者の商品の配列順位を上げるようにしてもよい。これによれば、円滑な取引の可能性を高め、ユーザの利便性を向上させることができる。なお、高アクセス条件としてのアクセス頻度は任意に設定可能であればよい。
【0047】
また、上記実施の形態では、
図5のステップS12の処理を実行した後、ステップS13およびステップS14の処理を実行する例を示したが、これは一例である。例えば、ステップS13の処理を先に実行し、ステップS13の処理内にてステップS14の処理も併せて行われてもよい。
【0048】
また、上記実施の形態では、サーバ装置100が商品の配列順序を下げる例を示したが、情報端末200により行ってもよく、この場合、上記実施の形態における配列入れ替え部123の機能を情報端末200が備えていればよい。また、それぞれの出品者のログイン日の情報が、サーバ装置100から情報端末200へ送信されていればよい。例えば、
図5に示すステップS16の処理が行われ、
図7に示すように商品が配列された後、
図8に示すように「カテゴリーAの商品」が検索され、ユーザにより「安い順」に配列するような場合、情報端末200の制御部が備える配列入れ替え部123の機能により配列が行われればよい。具体的には、
図9に示すように、予め定められた期間以上ログインしていない出品者の商品の配列順位を、同じ値段の商品内において下げるようにすればよい。
図9に示す例では、カテゴリーAの商品6件のうち、同一の値段である「商品A」、「商品C」、「商品D」および「商品G」のうち、商品C」、「商品D」および「商品G」が表示順位を下げる対象であるため、これらをログイン日の近い順に配列し、同一の値段内において「商品A」を最初に表示すればよい。なお、これとは異なり、
図8に示す「安い順」が選択されたことに基づいて、サーバ装置100の側にて商品の配列を変更し、変更後の配列の商品情報を情報端末200へ送信することで、
図9に示す配列として商品を表示するようにしてもよい。
【0049】
また、上記実施の形態では、
図7に示すように、配列順位を下げた商品であることをユーザが視認できる態様で表示する例、すなわち、購入後から連絡までの日数が遅い可能性がある出品者の商品の表示態様を特殊態様とする例を示したが、これは一例である。この他にも、購入後から連絡までの日数が遅い可能性がある出品者の商品が表示されていることを、メッセージにより表示してもよい。これによれば、ユーザに対してより注意を促すことができ、利便性を向上することができる。
【0050】
また、配列順位を下げた商品が閲覧された場合、当該出品者にその旨を通知するようにしてもよい。これによれば、最近ログインしていない出品者に対してログインを促すことができ、購入後から連絡までの日数の短縮に繋げユーザの利便性を向上させることができる。
【0051】
また、上記実施の形態では、商品の配列順序の入れ替えを行う例を示したが、例えば、3ヶ月以上など、予め定められた削除期間に亘ってログインしていない出品者の商品は、
図5のステップS14の処理にて削除され、ユーザに表示される商品として除外されればよい。なお、例えば当該出品者の商品をウォッチリストなど「お気に入り登録」している場合にのみ閲覧可能としてもよい。これによれば、ほとんどログインしていない出品者の商品の閲覧を制限することができ、購入後のトラブルを防止することができる。また、ウォッチリストなど「お気に入り登録」している場合にのみ閲覧可能とした場合には、当該商品について、出品者がほとんどログインしていない状況にあり連絡が遅くなる可能性が高いことを当該「お気に入り登録」しているユーザに通知してもよい。これによれば、ユーザに混乱を与えることを防止するとともにトラブルを防止することができる。また、削除するのではなく、例えば下書き状態にしてもよい。この場合、下書き状態となった旨を出品者に通知すればよい。下書き状態は、出品前の状態であり、サーバ装置100に記憶されているものの、ユーザには表示されない状態である。
【0052】
なお、上記実施の形態に係るサーバ装置100および情報端末200は、専用の装置によらず、通常のコンピュータを用いて実現可能である。例えば、コンピュータに上述のいずれかを実行するためのプログラムを格納した記録媒体から該プログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行するサーバ装置100を構成してもよい。また、複数のコンピュータが協働して動作することによって、1つのサーバ装置100および情報端末200を構成してもよい。
【0053】
また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションとの分担、またはOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納してもよい。
【0054】
また、搬送波にプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS、Bulletin Board System)に当該プログラムを掲示し、ネットワークを介して当該プログラムを配信してもよい。そして、これらのプログラムを起動し、オペレーティングシステムの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行できるように構成してもよい。
【0055】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0056】
(付記1)
ユーザによる電子フリーマーケットへのアクセスに応じて、前記電子フリーマーケットに出品されている商品を所定の順序で配列した商品情報を生成する規定順序配列部と、
前記電子フリーマーケットに出品されている商品の出品者の前記電子フリーマーケットへのアクセス情報を取得するログイン情報取得部と、
前記ログイン情報取得部により取得した前記アクセス情報に基づいて、前記規定順序配列部で生成した商品情報により示される商品の配列を入れ替える配列入れ替え部と、
前記配列入れ替え部で配列を入れ替えた後の前記商品情報を前記ユーザへ提供する商品情報提供部と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【0057】
(付記2)
前記配列入れ替え部は、前記ログイン情報取得部により取得した前記アクセス情報に基づいて、予め定められた低アクセス条件を満たす出品者を特定し、前記規定順序配列部で生成した商品情報により示される商品のうち、特定した出品者の商品の配列順位を下げる、
ことを特徴とする付記1に記載のサーバ装置。
【0058】
(付記3)
前記配列入れ替え部は、前記配列順位を下げた商品の表示態様を、前記配列順位を下げた商品であることを前記ユーザが視認可能な特殊態様で表示する旨の前記商品情報を生成し、
前記商品情報提供部は、前記特殊態様で表示する旨の前記商品情報を前記ユーザへ提供することで、前記配列順位を下げた商品の表示態様を前記特殊態様で表示する、
ことを特徴とする付記2に記載のサーバ装置。
【0059】
(付記4)
前記配列入れ替え部は、前記ログイン情報取得部により取得した前記アクセス情報に基づいて、予め定められた低アクセス条件を満たす出品者を特定し、前記規定順序配列部で生成した商品情報により示される商品のうち、特定した出品者の商品の配列順位を上げ、前記配列順位を上げた商品の表示態様を、前記配列順位を上げた商品であることを前記ユーザが視認可能な特別態様で表示する旨の前記商品情報を生成し、
前記商品情報提供部は、前記特別態様で表示する旨の前記商品情報を前記ユーザへ提供することで、前記配列順位を上げた商品の表示態様を前記特別態様で表示する、
ことを特徴とする付記1に記載のサーバ装置。
【0060】
(付記5)
前記配列入れ替え部は、前記ログイン情報取得部により取得した前記アクセス情報に基づいて、予め定められた高アクセス条件を満たす出品者を特定し、前記規定順序配列部で生成した商品情報により示される商品のうち、特定した出品者の商品の配列順位を上げる、
ことを特徴とする付記1に記載のサーバ装置。
【0061】
(付記6)
前記ログイン情報取得部は、前記出品者の前記電子フリーマーケットへの直近のアクセス日を前記アクセス情報として取得し、
前記配列入れ替え部は、前記直近のアクセス日が所定の条件を満たす出品者を、前記低アクセス条件を満たす出品者として特定する、
ことを特徴とする付記2または3に記載のサーバ装置。
【0062】
(付記7)
前記ログイン情報取得部は、前記出品者の前記電子フリーマーケットへのアクセス頻度を前記アクセス情報として取得し、
前記配列入れ替え部は、前記アクセス頻度が所定の低頻度条件を満たす出品者を、前記低アクセス条件を満たす出品者として特定する、
ことを特徴とする付記2または3に記載のサーバ装置。
【0063】
(付記8)
前記ログイン情報取得部により取得した前記アクセス情報により、予め定められた削除期間に亘ってログインしていない出品者を特定し、特定した出品者の商品を、出品前の状態である下書き状態に戻す下書き状態変換部を、
さらに備えることを特徴とする付記2または3に記載のサーバ装置。
【0064】
(付記9)
前記下書き状態変換部により前記下書き状態に戻した場合、その旨を前記出品者に通知する、
ことを特徴とする付記8に記載のサーバ装置。
【0065】
(付記10)
サーバ装置によるサービス提供方法であって、
ユーザによる電子フリーマーケットへのアクセスに応じて、前記電子フリーマーケットに出品されている商品を所定の順序で配列した商品情報を生成する規定順序配列ステップと、
前記電子フリーマーケットに出品されている商品の出品者の前記電子フリーマーケットへのアクセス情報を取得するログイン情報取得ステップと、
前記ログイン情報取得ステップで取得した前記アクセス情報に基づいて、前記規定順序配列ステップで生成した商品情報により示される商品の配列を入れ替える配列入れ替えステップと、
前記配列入れ替えステップで配列を入れ替えた後の前記商品情報を前記ユーザへ提供する商品情報提供ステップと、
を備えることを特徴とするサービス提供方法。
【0066】
(付記11)
コンピュータを、
ユーザによる電子フリーマーケットへのアクセスに応じて、前記電子フリーマーケットに出品されている商品を所定の順序で配列した商品情報を生成する規定順序配列部、
前記電子フリーマーケットに出品されている商品の出品者の前記電子フリーマーケットへのアクセス情報を取得するログイン情報取得部、
前記ログイン情報取得部により取得した前記アクセス情報に基づいて、前記規定順序配列部で生成した商品情報により示される商品の配列を入れ替える配列入れ替え部、
前記配列入れ替え部で配列を入れ替えた後の前記商品情報を前記ユーザへ提供する商品情報提供部、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【0067】
本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。すなわち、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、この開示の範囲内とみなされる。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明によれば、ユーザの利便性を向上させることが可能なサーバ装置、サービス提供方法及びプログラムを提供することができる。
【符号の説明】
【0069】
100 サーバ装置
110 記憶部
111 プログラム
112 出品商品情報
113 ログイン情報
120 制御部
121 規定順序配列部
122 ログイン情報取得部
123 配列入れ替え部
124 商品情報提供部
130 入出力部
140 通信部
200 情報端末
400 コンピュータ通信網
【要約】
【課題】ユーザの利便性を向上させることが可能なサーバ装置、サービス提供方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】サーバ装置は、ユーザによる電子フリーマーケットへのアクセスに応じて、電子フリーマーケットに出品されている商品を所定の順序で配列した商品情報を生成するとともに、電子フリーマーケットに出品されている商品の出品者の電子フリーマーケットへのアクセス情報を取得する。そして、取得したアクセス情報に基づいて、生成した商品情報により示される商品の配列を入れ替え、当該配列を入れ替えた後の商品情報をユーザへ提供する。
【選択図】
図5