(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-11
(45)【発行日】2024-10-22
(54)【発明の名称】遠心分離機ロータ識別のための方法と遠心分離機ロータ識別システム
(51)【国際特許分類】
H02P 6/17 20160101AFI20241015BHJP
B04B 15/00 20060101ALI20241015BHJP
【FI】
H02P6/17
B04B15/00
(21)【出願番号】P 2023522357
(86)(22)【出願日】2022-01-24
(86)【国際出願番号】 CN2022073374
(87)【国際公開番号】W WO2022247328
(87)【国際公開日】2022-12-01
【審査請求日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】202110595288.1
(32)【優先日】2021-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】523129077
【氏名又は名称】青島海尓生物医療科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER BIOMEDICAL TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 280 Fengyuan Road, High-tech Zone Qingdao, Shandong 266111, China
(73)【特許権者】
【識別番号】523129088
【氏名又は名称】青島海尓生物医療股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER BIOMEDICAL CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park, Economic Technology Development Zone Qingdao, Shandong 266510, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】呂 凱雄
(72)【発明者】
【氏名】劉 占杰
(72)【発明者】
【氏名】陳 海涛
(72)【発明者】
【氏名】唐 先双
(72)【発明者】
【氏名】宋 述飛
(72)【発明者】
【氏名】殷 梦龍
(72)【発明者】
【氏名】段 澤鵬
(72)【発明者】
【氏名】甘 信元
【審査官】保田 亨介
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-037990(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0167674(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第110120768(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B04B1/00-15/12
H02P6/00-6/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠心分離機ロータ識別のための方法であって、
前記遠心分離機ロータ識別のための方法は、遠心分離機ロータ識別システムに基づいており、
前記遠心分離機ロータ識別システムは、複数の対の磁極を有するコードディスクと、ホールセンサと、制御装置とを含み、
前記遠心分離機ロータ識別のための方法は、
所定のコーディングルールに基づいて、前記コードディスクを1回転させたときにホールセンサが発生する各レベル信号の継続時間を検出するステップと、
前記コードディスクのホールの総数と前記各レベル信号の継続時間とに基づいて、ロータの最初コードを決定するステップと、
前記所定のコーディングルールに基づいて、コーディングヘッダを決定するステップと、
前記コーディングヘッダに基づいて、前記ロータの最初コードを配列してロータの最終コードを取得するステップと、を含む遠心分離機ロータ識別のための方法。
【請求項2】
前記の「前記コードディスクのホールの総数と前記各レベル信号の継続時間とに基づいて、前記ロータの最初コードを決定するステップ」は、
前記コードディスクのホールの総数と前記各レベル信号の継続時間とに基づいて、単位継続時間を決定するステップと、
前記単位継続時間に基づいて、前記各レベル信号のホールスペーシング数を決定するステップと、
前記各レベル信号のホールスペーシング数に基づいて、ロータの最初コードを取得するステップと、を含み、
前記単位継続時間は、隣接するコーディングのホールの間の間隔継続時間であることを特徴とする請求項1に記載の遠心分離機ロータ識別のための方法。
【請求項3】
前記の「前記コードディスクのホールの総数と前記各レベル信号の継続時間とに基づいて、前記単位継続時間を決定するステップ」は、式
でT
uを計算し、
ここで、T
uは単位継続時間であり、T
iはi番目のレベル信号の継続時間であり、Sはコードディスクのホールの総数であり、nは磁極の対の数であり、iはレベル信号の数であることを特徴とする請求項2に記載の遠心分離機ロータ識別のための方法。
【請求項4】
前記の「前記単位継続時間に基づいて、前記各レベル信号のホールスペーシング数を決定するステップ」は、
式S
i=T/ T
uでホールスペーシング数S
iを計算し、ホールスペーシング数S
i
の小数第1位を四捨五入の原則に従って四捨五入し、
ここで、T
iはi番目のレベル信号の継続時間であり、T
uは単位継続時間であり、S
iはi番目のレベル信号のホールスペーシング数であり、iはレベル信号の数であることを特徴とする請求項2に記載の遠心分離機ロータ識別のための方法。
【請求項5】
前記の「前記ホールスペーシング数S
iを四捨五入の原則に従って四捨五入し」とのことの後、前記の遠心分離機ロータ識別のための方法は、
四捨五入された全部のホールスペーシング数の合計が前記コードディスクのホールの総数と異なる場合に、前記コードディスクを1回転させたときにホールセンサが発生する各レベル信号の継続時間を再び検出するステップをさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の遠心分離機ロータ識別のための方法。
【請求項6】
前記の「前記各レベル信号のホールスペーシング数に基づいて、ロータの最初コードを取得するステップ」は、
前記各レベル信号の取得順番に従って、前記各レベル信号のホールスペーシングの数を順に配列し、ロータの最初コードを取得するステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の遠心分離機ロータ識別のための方法。
【請求項7】
前記の「所定のコーディングルールに基づいて、前記コードディスクを1回転させたときにホールセンサが発生する各レベル信号の継続時間を検出するステップ」は、
ハイレベルまたはローレベルをレベル信号検出のトリガ信号として設定するステップと、
前記トリガ信号が検出された後、前記コードディスクを1回転させたときにホールセンサが発生する各レベル信号の継続時間を検出するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の遠心分離機ロータ識別のための方法。
【請求項8】
前記の「前記所定のコーディングルールに基づいて、コーディングヘッダを決定するステップ」は、
ハイレベルがレベル信号検出のトリガ信号である場合、複数のハイレベル信号の継続時間が全く同じでなければ、最も短い継続時間または最も長い継続時間のハイレベル信号の開始位置がコーディングヘッダとして選択され、複数のハイレベル信号の継続時間が全く同じであれば、最も短い継続時間のローレベル信号または最も長い継続時間のローレベル信号に対応するハイレベル信号の開始位置がコーディングヘッダとして選択されること、または、
ローレベルがレベル信号検出のトリガ信号である場合、複数のローレベル信号の継続時間が全く同じでなければ、最も短い継続時間または最も長い継続時間のローレベル信号の開始位置がコーディングヘッダとして選択され、複数のローレベル信号の継続時間が全く同じであれば、最も短い継続時間のハイレベル信号または最も長い継続時間のハイレベル信号に対応するローレベル信号の開始位置がコーディングヘッダとして選択されることを含むことを特徴とする請求項7に記載の遠心分離機ロータ識別のための方法。
【請求項9】
前記の「前記コーディングヘッダに基づいて、前記ロータの最初コードを配列して前記ロータの最終コードを取得するステップ」は、
前記コーディングヘッダに基づいて、前記ロータの最初コードを巡回シフトさせるステップと、
巡回シフトされた前記ロータの最初コードを前記ロータの最終コードとするステップとを含むことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の遠心分離機ロータ識別のための方法。
【請求項10】
遠心分離機ロータ識別システムであって、
コードディスクと、ホールセンサと、プロセッサと、プログラム命令を格納するメモリを含み、
前記コードディスクは、複数対の磁極を有し、
前記ホールセンサはバイポーラであり、ラッチ機能を有し、
前記プロセッサは、前記プログラム命令を実行する際に、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の遠心分離機ロータ識別のための方法を実行するように構成される遠心分離機ロータ識別システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本願は、出願番号202110595288.1、出願日2021年5月28日の中国特許出願に基づいて提出され、その中国特許出願の優先権が要求され、その中国特許出願のすべての内容はここに参考として本出願を導入する。
【0002】
本願はロータ識別技術の分野に関し、例えば遠心分離機ロータ識別のための方法と遠心分離機ロータ識別システムに関する。
【背景技術】
【0003】
従来、遠心分離機ロータ識別は主に:光電符号化に基づく回転子識別、磁気電気符号化に基づく回転子識別、RFID(Radio Frequency Identification:ラジオ周波数識別)に基づく回転子識別という3種類に分けられる。その中、磁気電気符号化に基づく回転子識別という技術は安定性がよく、コストが低く、広く応用されている。
【0004】
本開示の実施例を実現する過程で、関連技術には少なくとも次のような問題が存在することが分かった:
従来技術において磁気電気符号化のロータ識別数は少なく、パンチ数を高めることでロータ識別数を高めるしかなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
開示された実施例のいくつかの態様を基本的に理解するために、以下に簡単な概括を示す。前記概括は、一般的なコメントではなく、重要/重要な構成要素を決定したり、これらの実施形態の保護範囲を限定したりすることではなく、後の詳細な説明の前置きとして使用される。
【0006】
本開示の実施例は、パンチ数を高めることによってロータ識別数を高める技術的問題を解決するために、遠心分離機ロータ識別のための方法と遠心分離機ロータ識別システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
いくつかの実施例において、前記遠心分離機ロータ識別のための方法は、遠心分離機ロータ識別システムに基づいており、前記遠心分離機ロータ識別システムは、複数の対の磁極を有するコードディスクと、ホールセンサと、制御装置とを含み、前記遠心分離機ロータ識別のための方法は、所定のコーディングルールに基づいて、前記コードディスクを1回転させたときにホールセンサが発生する各レベル信号の継続時間を検出するステップと、前記コードディスクのホールの総数と前記各レベル信号の継続時間とに基づいて、前記ロータの最初コードを決定するステップと、前記所定のコーディングルールに基づいて、コーディングヘッダを決定するステップと、前記コーディングヘッダに基づいて、前記ロータの最初コードを配列して前記ロータの最終コードを取得するステップと、を含む。
【0008】
いくつかの実施例において、遠心分離機ロータ識別システムは、コードディスクと、ホールセンサと、プロセッサと、プログラム命令を格納するメモリを含み、前記コードディスクは、複数対の磁極を有し、前記ホールセンサはバイポーラであり、ラッチ機能を有し、前記プロセッサは、前記プログラム命令を実行する際に、前記の遠心分離機ロータ識別のための方法を実行するように構成される。
【発明の効果】
【0009】
本実施例では、2対以上の磁極を有するコードディスクに基づいて、磁極対数に対応する複数のレベル信号時間を取得することができる。コードディスクのホールの総数と各レベル信号の継続時間とに基づいて、ロータのコードを決定する。そして、所定のコーディングルールに基づいて、コーディングヘッダを決定することにより、正しい順序のロータのコードを得る。レベル信号の継続時間には複数の場合があるため、複数のレベル信号の符号化順序によって複数種類のロータのコードが生成される。このように、従来技術と比較して、本実施例には、コードディスクの孔数が同じ場合、識別するロータのコード数が大幅に増加され、それにより、孔数を少なくして、多数のロータを識別する目的を実現した。上記の全体的な説明および以下の説明は、例示的かつ説明的なものにすぎず、本願を限定するためには使用されない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
1つ以上の実施例は、それに対応する図面を通じて例示的に説明され、これらの例示的な説明と図面は実施例の限定を構成するものではなく、同じ参照番号を持つ要素は類似の要素として示され、図面は比例制限を構成しない。
【
図1】本開示の実施例によって提供される遠心分離機ロータ識別システムの概略図である。
【
図2】本開示の実施例によって提供される遠心分離機ロータ識別のための方法の概略図である。
【
図3】本開示の実施例によって提供されるほかの遠心分離機ロータ識別システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の実施例の特徴と技術内容をより詳細に理解するために、以下に添付図面と関連して本開示の実施例の実現について詳細に述べる。添付図面は参照説明のためだけのものであり、本開示の実施例を限定するためのものではない。以下の技術的説明では、説明を容易にするために、開示された実施例の十分な理解を提供するために、複数の詳細にわたる。しかし、これらの詳細なしに、1つ以上の実施例を実施することができる。他の場合には、図面を簡略化するために、周知の構造および装置を簡略化して示すことができる。
【0012】
本開示の実施形態の明細書及び特許請求の範囲並びに上述の図面における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は優先順位を記述するために使用する必要なく、類似のオブジェクトを区別するためのものである。このように使用されるデータは、本開示の実施形態の本開示の実施形態のために適切な場合に交換可能であることを理解すべきである。さらに、用語「含む」と「有する」、およびそれらの変形は、彼の包含を上書きしないことを意図している。
【0013】
特に断らない限り、用語「複数」は2つ以上を意味する。本開示の実施形態において、文字「/」は、前後のオブジェクトがORである関係を表す。例えば、A/BはAまたはBを表す。用語「および/または」は、オブジェクトを記述する関連関係であり、3つの関係が存在することができることを意味する。例えば、Aおよび/またはBは、AまたはB、または、AとBの3つの関係を表す。
【0014】
図1を参照すると、遠心分離機ロータ識別システムは、複数の対の磁極を有するコードディスク11と、ホールセンサ12と、制御装置13とを含み、ここで、コードディスク11には、複数の対の磁極が設けられており、各対の磁極はNSの極性の順番に配列され、または、各対の磁極はSNの極性の順番に配列され、磁極の対の数は2対以上である。ホールセンサ12は、コードディスク11上の磁極の極性を検出するためのものであり、異なる極性が異なるレベル信号を出力する。制御装置13は、ロータコードを取得するように、ホールセンサの出力信号を処理する。
【0015】
いくつかの実施形態において、ホールセンサは、ラッチ機能付きバイポーラホールセンサであり、ホールセンサは、N極を検出したときに、ハイレベル信号を出力し、S極を検出したときに、ローレベルの信号を出力する。上記のホールセンサ出力信号は、N極を検出したときに、ホールセンサ出力信号が立ち上がりエッジを発生し、S極を検出したときに、ホールセンサ出力信号が立ち下がりエッジを発生することに相当する。
【0016】
いくつかの実施形態において、コードディスクのホールの数は8個より多く、かつホールの数は360の公約数である。一例として、コードディスクには12個のホールが開けられ、2対の磁極が取り付けられている。2対の磁極がNS極性の順番に配列され、かつN極からハイレベル信号を出力することが検出されると、2対の磁極は、それぞれハイレベル、ローレベル、ハイレベルおよびローレベルである4つのレベル信号を発生し、4つのレベル信号の継続時間に基づいて、ロータコードを行い、隣接する磁極の異なる間隔は、異なるタイプのロータコードを達成するように、異なる継続時間のレベル信号を発生することが理解される。各対の磁極が発生するハイレベル信号とローレベル信号は、互いに対応する一対の信号である。なお、2対の磁極は、異なる極性の順番に従ってコードディスクに取り付けられ、すなわちNSSNまたはSNNS極性に従って配列されてもよい。この場合、2対の磁極は1つのハイレベル信号と1つのローレベル信号を発生し、2対の磁極が1つのレベル信号を発生する効果は、1対の磁極の効果と同等であるため、本実施形態及び以下の内容はこの場合について実施例を挙げて説明しない。
【0017】
図2に示すように、本開示の実施形態は、以下のステップを含む、遠心分離機ロータ識別のための方法を提供する。
【0018】
S01:制御装置は、所定のコーディングルールに基づいて、前記コードディスクを1回転させたときにホールセンサが発生する各レベル信号の継続時間を検出する。
【0019】
本実施形態において、遠心分離機ロータの回転速度が所定の回転速度に達した後、遠心分離機ロータ識別システムのホールセンサは、コードディスク上の磁極が発生するレベル信号を検出し、制御装置は、コードディスクの1回転で発生する各レベル信号の継続時間を順次に取得する。遠心分離機ロータの回転速度は、信号検出に一定の影響を与えるため、レベル信号を検出する前に、遠心分離機ロータの回転速度が一定の継続時間内で比較的安定している必要がある。このように、遠心分離機ロータの回転速度が1つの機械的周期内で大きく変化しない場合、レベル信号を検出することができる。
【0020】
いくつかの実施形態において、所定のコーディングルールには、レベル信号検出のトリガ信号を設定し、すなわち、制御装置は、トリガ信号が検出された後、コードディスクを1回転させたときに各レベル信号の継続時間を取得する。一例として、ハイレベル信号または立ち上がりエッジ信号をトリガ信号として設定することができ、すなわち、レベル信号が変化したときに、コードディスクにおける各レベル信号の継続時間を検出する。
【0021】
なお、本実施形態の識別方法は、遠心分離機ロータの回転方向が既定である場合、すなわち、遠心分離機ロータが正回転または逆回転の場合である。
【0022】
S02:制御装置は、コードディスクのホールの総数と各レベル信号の継続時間とに基づいて、ロータの最初コードを決定する。
【0023】
いくつかの実施形態において、制御装置内のMCU(Microcontroller Unit、マイクロ制御ユニット)の入力タイミングと割り込み機能を利用して、コードディスク上の複数のレベル信号の持続時間を取得する。コードディスクのホールの総数は既定であり、事前に制御装置に入力することができる。制御装置は、対応する処理後に、ロータの最初コードを取得する。
【0024】
S03:制御装置は、所定のコーディングルールに基づいて、コーディングヘッダを決定する。
【0025】
本実施形態において、コードディスクには、複数の対の磁極が設けられているため、ロータの最初コードを取得した後、更にコーディングヘッダを決定する必要があり、それによって正しい順番を持つロータコード、すなわち、ロータの最終コードを取得する。
【0026】
いくつかの実施形態において、複数の対の磁極に基づいて、異なる極性を有する2組のレベル信号を発生することができ、1組がハイレベル信号であり、1組がローレベル信号である。ロータのコーディングヘッダの識別ルールは複数あり、異なる識別ルールは異なるコード配列を生じるが、識別結果、すなわち識別されるロータのタイプは同じである。
【0027】
いくつかの実施形態において、所定のコーディングルールは、レベル信号の長さに基づいて、ロータのコーディングヘッダを決定することである。例えば、前述したように、2対の磁極が4つのレベル信号を発生する場合、立ち上がりエッジを検出開始のトリガ信号とした場合、4つのレベル信号の取得順番は、第1ハイレベル信号、第1ローレベル信号、第2ハイレベル信号、第2ローレベル信号の順である。第1、第2ハイレベル信号の継続時間が異なる場合、長い継続時間のハイレベル信号の開始位置をコーディングヘッダとして選択することができ、または、短い継続時間のハイレベル信号の開始位置をコーディングヘッダとして選択することができる。第1、第2ハイレベル信号の継続時間が同じである場合、第1、第2ローレベル信号の継続時間に基づいて、コーディングヘッダを選択することができ、具体的には、長い継続時間のローレベル信号に対応するハイレベル信号の開始位置をコーディングヘッダとして選択することができ、または、短いローレベル信号に対応するハイレベル信号の開始位置をコーディングヘッダとして選択することができる。このように、所定のコーディングルールに基づいて、コーディングヘッダを決定することができる。
【0028】
S04:制御装置は、コーディングヘッダに基づいて、ロータの最初コードを配列してロータの最終コードを取得する。
【0029】
【0030】
本開示の実施形態で提供される遠心分離機ロータ識別のための方法を用いることで、より少ないパンチングホールの数で、より多くのロータのタイプを識別することができる。先行技術において、一対の磁極を用いてロータコードを行い、12個のパンチングホールの数に基づいて、11種類のロータのタイプを識別することができる。そして、本開示の実施形態において、2対の磁極および12個のパンチングホールの数を用いた上で、所定のコーディングルールに基づいて、85種類のロータのタイプを識別することができ、詳細は以下の表を参照する。ここで、所定のコーディングルールは、ハイレベルを検出のトリガ信号とし、かつ、コーディングヘッダのコーディングルールは、短い継続時間のハイレベル信号の開始位置をコーディングヘッダとし、ハイレベル信号の継続時間が同じである場合、短い継続時間のローレベル信号に対応するハイレベル信号の開始位置をコーディングヘッダとし、S1、S2は一対の磁極が発生するハイレベル信号、ローレベル信号に対応するコードであり、S3、S4は他の一対の磁極が発生するハイレベル信号、ローレベル信号に対応するコードである。
【0031】
【0032】
表1には、ハイレベル信号の継続時間が同じである場合、短い継続時間のローレベル信号に対応するハイレベル信号に基づいて、コーディングヘッダを決定し、ローレベル信号の継続時間も同じである場合、最初のハイレベル信号の開始位置をコーディングヘッダとして選択し、ロータの最終コードが15種類であることが挙げられる。
【0033】
【0034】
表2には、短い継続時間のローレベル信号の開始位置をコーディングヘッダとするコーディングルールの下で取得されたロータの最終コードが挙げられ、ロータの最終コードは70種類であり、合計85種類のロータ最終コードである。
【0035】
任意選択的に、制御装置が、所定のコーディングルールに基づいて、コードディスクを1回転させたときにホールセンサが発生する各レベル信号の継続時間を検出するステップS01は、ハイレベルまたはローレベルをレベル信号検出のトリガ信号として設定するステップと、トリガ信号が検出された後、コードディスクを1回転させたときにホールセンサが発生する各レベル信号の継続時間を順次に検出するステップとを含む。
【0036】
本実施例では、トリガ信号は、所定のコーディングルールに基づいて決定されるものであり、ハイレベル信号、すなわち立ち上がりエッジ信号をトリガ信号として設定することができ、または、ローレベル信号、すなわち立ち下がりエッジ信号をトリガ信号として設定することができる。このようにして、制御装置は、トリガ信号が検出された後、コードディスクを1回転させたときにホールセンサが発生する各レベル信号の継続時間を取得し、その後のロータの最初コードを取得することができる。
【0037】
任意選択的に、制御装置が、コードディスクのホールの総数と各レベル信号の継続時間とに基づいて、ロータの最初コードを決定するステップS02は、
制御装置が、コードディスクのホールの総数と各レベル信号の継続時間とに基づいて、単位継続時間を決定するステップS21と、
制御装置が、単位継続時間に基づいて、各レベル信号のホールスペーシング数を決定するステップS22と、
制御装置が、各レベル信号のホールスペーシング数に基づいて、ロータの最初コードを取得するステップS23と、を含み、
前記単位継続時間は、隣接するコーディングのホールの間の間隔継続時間である。
【0038】
本実施形態において、レベル信号の継続時間に基づいて、各レベル信号に対応するホールスペーシング数を決定し、さらに、取得順番に基づいて、ホールスペーシング数を配列した後、ロータの最初コードを取得することができる。
【0039】
具体的には、第1ステップでは、単位継続時間、すなわち隣接するコーディングのホールの間の間隔継続時間を決定する。いくつかの実施形態において、コードディスクのホールの総数が既定である場合、コードディスクを1回転させた継続時間を取得すれば、単位継続時間を取得することができる。一例として、コードディスクを1回転させた継続時間は、コードディスク上の磁極が発生するレベル信号の継続時間の和に等しく、さらに、コードディスクのホールの総数を組み合わせると、単位継続時間を取得することができる。第2ステップでは、各レベル信号のホールスペーシング数を決定する。いくつかの実施形態において、単位継続時間と各レベル信号の継続時間が既定である場合、各レベル信号の継続時間と単位継続時間との商は、すなわち、各レベル信号のホールスペーシング数である。第3ステップでは、ロータコードを決定する。いくつかの実施形態において、各レベル信号の取得順番に基づいて、各レベル信号のホールスペーシング数を配列してロータの最初コードを取得する。
【0040】
このように、異なるタイプのロータを容易に識別するために、コードディスク上の複数の対の磁極が発生するレベル信号を捕捉することにより、ロータコードを取得する。
【0041】
任意選択的に、制御装置が、コードディスクのホールの総数と各レベル信号の継続時間とに基づいて、単位継続時間を決定するステップS21は、式
でT
uを計算し、
ここで、T
uは単位継続時間であり、T
iはi番目のレベル信号の継続時間であり、Sはコードディスクのホールの総数であり、nは磁極の対の数であり、iはレベル信号の数である。
【0042】
本実施形態において、各レベル信号の継続時間に基づいて、コードディスクを1回転させた継続時間を累積的に取得し、さらに、コードディスクのホールの総数を組み合わせると、隣接するコーディングのホールの間の間隔継続時間、すなわち単位継続時間を取得することができる。
【0043】
任意選択的に、制御装置が、単位継続時間に基づいて、各レベル信号のホールスペーシング数を決定するステップは、
ここで、T
iはi番目のレベル信号の継続時間であり、T
uは単位継続時間であり、S
iはi番目のレベル信号のホールスペーシング数であり、iはレベル信号の数である。
【0044】
いくつかの実施形態において、通信遅延に起因して、制御装置が取得するレベル信号の継続時間は、許容範囲内で一定の誤差が存在する。このように、ホールスペーシング数を計算するときに、ホールスペーシング数が整数にならない場合がある。この場合に、ホールスペーシング数を四捨五入の原則に従って四捨五入してロータコードを取得するこのように、上方への五入または下方への四捨によるミス率を回避し、ロータコードの精度向上に寄与する。
【0045】
任意選択的に、制御手段が、ホールスペーシング数Siを四捨五入の原則に従って四捨五入した後、遠心分離機ロータ識別のための方法は、四捨五入された全部のホールスペーシング数の和がコードディスクのホールの総数と異なる場合に、ホールセンサがコードディスク中の各レベル信号の継続時間を再び検出するステップをさらに含む。
【0046】
いくつかの実施形態において、四捨五入されたホールスペーシング数の和を、四捨五入されたホールの総数に等しくなることを確保するように、四捨五入されたホールスペーシング数を検証する必要があり、それによってロータコードの精度を高める。検証が失敗した場合、四捨五入されたホールスペーシング数が適正でないことを示し、検出されたレベル信号の継続時間が誤っていることを示し、コードディスク中の各レベル信号の継続時間を再び検出する必要があり、すなわち、四捨五入されたホールスペーシング数が適正になるまで、ステップS01を再度実行する。
【0047】
任意選択的に、制御手段が、各レベル信号のホールスペーシング数に基づいて、ロータの最初コードを取得するステップは、各レベル信号の取得順番に従って、各レベル信号のホールスペーシングの数を順次に配列し、ロータの最初コードを取得するステップを含む。
【0048】
【0049】
任意選択的に、制御装置が、所定のコーディングルールに基づいて、コーディングヘッダを決定するステップS03は、
ハイレベルがレベル信号検出のトリガ信号である場合、複数のハイレベル信号の継続時間が全く同じでなければ、最も短い継続時間または最も長い継続時間のハイレベル信号の開始位置がコーディングヘッダとして選択され、複数のハイレベル信号の継続時間が全く同じであれば、最も短い継続時間のローレベル信号または最も長い継続時間のローレベル信号に対応するハイレベル信号の開始位置がロータの最初コードのコーディングヘッダとして選択されること、または、
ローレベルがレベル信号検出のトリガ信号である場合、複数のローレベル信号の継続時間が全く同じでなければ、最も短い継続時間または最も長い継続時間のローレベル信号の開始位置がコーディングヘッダとして選択され、複数のローレベル信号の継続時間が全く同じであれば、最も短い継続時間のハイレベル信号または最も長い継続時間のハイレベル信号に対応するローレベル信号の開始位置がコーディングヘッダとして選択されることを含む。
【0050】
一例として、2対の磁極を例にして、かつ短い継続時間のハイレベル信号の開始位置をコーディングヘッダとし、ハイレベル信号の継続時間が異なる場合、第1ハイレベル信号の継続時間が第2ハイレベル信号の継続時間より短ければ、第1ハイレベル信号の開始位置はコーディングヘッダであり、第1ハイレベル信号の継続時間が第2ハイレベル信号の継続時間より長ければ、第2ハイレベル信号の開始位置はコーディングヘッダであり、ハイレベル信号の継続時間が同じである場合、第1ローレベル信号の継続時間が第2ローレベル信号の継続時間より短くまたは同じであれば、第1ハイレベル信号の開始位置はコーディングヘッダであり、第1ローレベル信号の継続時間が第2ローレベル信号の継続時間より長ければ、第2ハイレベル信号の開始位置はコーディングヘッダである。このように、ロータコードのコード識別ルールは主に4種類あり、異なる識別ルールを選択して、異なるコード配列を生じられる。
【0051】
上記の方法は、ローレベルがレベル信号検出のトリガ信号である場合、レベル信号の持続時間に基づいて、コーディングヘッダを決定する場合にも同様に適用される。
【0052】
任意選択的に、ハイレベルがレベル信号検出のトリガ信号である場合、複数のハイレベル信号の継続時間が全く同じでなければ、最も短い継続時間または最も長い継続時間のハイレベル信号の開始位置がコーディングヘッダとして選択され、最も短い継続時間または最も長い継続時間のハイレベル信号が唯一でなければ、最も短い継続時間または最も長い継続時間のハイレベル信号に対応するローレベル信号の継続時間に基づいて、コーディングヘッダの位置を決定すること、または、ローレベルがレベル信号検出のトリガ信号である場合、複数のローレベル信号の継続時間が全く同じでなければ、最も短い継続時間または最も長い継続時間のローレベル信号の開始位置がコーディングヘッダとして選択され、最も短い継続時間または最も長い継続時間のローレベル信号が唯一でなければ、最も短い継続時間または最も長い継続時間のローレベル信号に対応するハイレベル信号の継続時間に基づいて、コーディングヘッダの位置を決定する。
【0053】
いくつかの実施形態において、磁極の対の数が3対以上である場合、最も長い継続時間または最も短い継続時間のハイレベル信号またはローレベル信号が唯一でない場合があり、この場合、さらに選択されたハイレベル信号に対応するローレベル信号の継続時間に基づいてコーディングヘッダを決定し、または、選択されたローレベル信号に対応するハイレベル信号の継続時間に基づいてコーディングヘッダを決定する必要がある。
【0054】
他の例として、3対以上の磁極の場合、複数のハイレベル信号の継続時間が全く同じでなければ、最も長い継続時間または最も短い継続時間のハイレベル信号の開始位置がコーディングヘッダとして選択される。例えば、3対の磁極は、6つのレベル信号を生成し、3つのハイレベル信号のうち、2つの継続時間が同じであり、第3の継続時間が最も短ければ、当該継続時間に対応するハイレベル信号の開始位置がコーディングヘッダとして選択されてもよい。2つの継続時間が同じハイレベル信号の継続時間が最も短ければ、これら2つの継続時間が同じハイレベル信号に対応する2つのローレベル信号の継続時間の長さに基づいて、コーディングヘッダの位置を決定し、短い継続時間のローレベル信号に対応するハイレベル信号の開始位置をコーディングヘッダとすることができる。同様に、上記の方法は、最も長い継続時間のハイレベル信号の開始位置をコーディングヘッダとする場合に適用される。このように類推すると、最も短い継続時間または最も長い継続時間のローレベル信号の開始位置をコーディングヘッダとする場合を知ることができ、3つのハイレベル信号が全く同じである場合には、同様に、ハイレベルに対応するローレベルの継続時間に基づいてコーディングヘッダを決定する。
【0055】
磁極の対の数が比較的多い場合、一例として、コーディングルールは、最も短い継続時間のハイレベル信号の開始位置がコーディングヘッダであることである。最も短い継続時間のハイレベル信号が唯一でない場合があり、それに対応するローレベル信号の継続時間に基づいてコーディングヘッダを決定する必要があり、この場合、それに対応するローレベル信号の継続時間も同じである場合もあり、この場合、最も短い継続時間のハイレベル信号及びそれに対応するローレベル信号に基づいてコーディングヘッダを決定することができず、第2の短い継続時間のハイレベル信号及びそれに対応するローレベル信号の継続時間に基づいて、コーディングヘッダを決定する必要があり、コーディングヘッダを決定できるまで、この作業を繰り返す。
【0056】
任意選択的に、制御装置が、コーディングヘッダに基づいて、ロータの最初コードを配列してロータの最終コードを取得するステップS04は、コーディングヘッダに基づいて、ロータの最初コードを巡回シフトさせるステップと、巡回シフトされたロータの最初コードをロータの最終コードとするステップとを含む。
【0057】
【0058】
任意選択的に、制御装置が、コーディングヘッダに基づいて、ロータの最初コードを配列してロータの最終コードを取得するステップS04は、
制御装置が、ロータ型番表とロータの最終コードとの対応関係に従って、ターゲットロータを照会し、照会が成功すれば、ロータが成功に識別されたことを示し、かつ、ターゲットロータの動作パラメータを取得し、遠心分離機ロータを動作パラメータの下で動作するように制御するステップS05をさらに含む。
【0059】
本実施形態において、ロータの最終コードを決定した後、目的のロータの動作パラメータを取得するように、ロータ型番表を照会し、さらにユーザが設定したパラメータが妥当であるか否かを判断し、ユーザが設定したパラメータが妥当であれば、遠心分離機はロータ識別成功の信号を受信して遠心分離機を正常に加速することができ、ユーザが設定したパラメータが妥当でなければ、警告を発するようになっている。
【0060】
任意選択的に、コードディスクのホールの総数は360の公約数であり、かつコードディスクのホールの総数は8個以上である。
【0061】
本実施形態において、複数の対の磁極の場合に基づいて、コードディスクのコーディングホールの数が少なすぎると、磁極がコーディングホールの一部を占めた場合、残りのコーディングホールの数が少なくなり、レベル信号の継続時間の自由度に影響を与え、ロータの識別数が少なくなるため、コードディスクのホールの総数を増やすと、ロータの識別数の向上に寄与する。
【0062】
図3を参照すると、本開示の実施形態は、プロセッサ100とメモリ101とコードディスクとを含む遠心分離機ロータ識別システムを提供する。選択的に、前記装置は、通信インターフェース102とバス103も含んでもよい。ここで、プロセッサ100、通信インターフェース102およびメモリ101は、バス103を介して互いに通信し得る。通信インターフェース102は、情報転送のために使用され得る。プロセッサ100は、メモリ101の論理命令を呼び出すことで、上述した実施形態の遠心分離機ロータ識別のための方法を実行することができる。
【0063】
また、前記メモリ101内の論理命令をソフトウェア機能ユニットの形で実装し、独立した製品として販売または使用する場合には、1つのコンピュータ読取可能記憶媒体に格納することができる。
【0064】
メモリ101は、本開示の実施形態における方法に対応するプログラム命令/モジュールなどのソフトウェアプログラム、コンピュータ実行可能プログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体として使用することができる。プロセッサ100は、メモリ101に格納されたプログラム命令/モジュールを実行することにより、上述の実施形態における遠心分離機ロータ識別のための方法である機能アプリケーションおよびデータ処理を実行する。
【0065】
メモリ101は、記憶プログラム領域と記憶データ領域とを含んでもよい。ここで、記憶プログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションを格納することができる。記憶データ領域は、端末装置の使用に応じて作成されたデータなどを記憶することができる。また、メモリ101は、高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、不揮発性メモリを含むこともできる。
【0066】
本開示の実施形態は、遠心分離機ロータ識別のための上記方法を実行するように設定されたコンピュータ実行可能命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0067】
本開示の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供する。前記コンピュータプログラムプログラムプログラムは、コンピュータによって実行されるときに、遠心分離機ロータ識別のための上記方法を実行させるプログラム命令を含む。
【0068】
上記のコンピュータ可読記憶媒体は、一時的コンピュータ可読記憶媒体であってもよいし、非一時的コンピュータ可読記憶媒体であってもよい。
【0069】
本開示の実施形態の技術案は、1つのコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであってもよい)が本開示の実施形態に記載された方法のすべてまたは一部のステップを実行するように1つまたは複数の命令を含む記憶媒体に格納されたソフトウェア製品の形態で具現化することができる。また、前述の記憶媒体は、USBディスク、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶できる複数の媒体であってもよく、一時的記憶媒体であってもよい。
【0070】
以上の説明および図面は、当業者がそれらを実践できるようにするために、本開示の実施形態を十分に示している。他の実施形態は、構造的、論理的、電気的、プロセス的、および他の変更を含むことができる。実施例は可能な変化のみを表す。明示的に要求されない限り、個別の部品と機能はオプションであり、操作の順序を変更することができます。いくつかの実施形態の部分及び特徴は、他の実施形態の部分及び特徴に含まれてもよく、又は置換されてもよい。また、本明細書で使用される用語は、実施形態を記述するためにのみ使用され、特許請求の範囲を制限するためには使用されない。実施形態および請求項の説明で使用されるように、単数形の「1つ」(a)、「1つ」(an)、および「前記」(the)は、文脈が明確に示さない限り、同様に複数形を含むことを意図する。同様に、本明細書で使用される用語「および/または」は、1つまたは複数の関連するリストを含む任意の、および可能なすべての組み合わせを意味する。さらに、本明細書で使用される場合、用語「含む」(comprise)およびその変形「含む」(comprises)および/または包含(comprising)などは、記述された特徴、全体、ステップ、動作、要素、および/またはコンポーネントの存在を意味するが、1つまたは複数の他の特徴、全体、ステップ、動作、要素、コンポーネント、および/またはこれらのグループの存在または追加は排除されない。これ以上の制限がない場合、文「1つを含む」によって定義される要素は、その要素を含むプロセス、方法、またはデバイスに他に同じ要素が存在することを除外するものではありません。本明細書では、各実施形態は他の実施形態と異なる点に重点を置いて説明することができ、各実施形態の間の同じ類似部分は互いに参照することができる。実施形態に開示された方法、製品などについて、実施形態に開示された方法の部分に対応する場合、関連する点は方法の部分の説明を参照することができる。
【0071】
当業者は、本明細書に開示された実施形態に関連して説明された各例のユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実装できることを認識することができる。これらの機能がハードウェアで実行されるかソフトウェアで実行されるかは、技術スキームの特定のアプリケーションおよび設計制約に依存することができます。当業者は、説明された機能を実現するために、それぞれの特定のアプリケーションに対して異なる方法を使用することができるが、このような実装は、本開示の実施形態の範囲を超えているとは考えられない。上述したシステム、装置、およびユニットの具体的な動作手順は、説明の容易さと簡潔さのために上述した方法の実施形態における対応する手順を参照することができ、ここではこれ以上説明しないことを当業者は明確に理解することができる。
【0072】
本明細書に開示された実施形態では、開示された方法、製品(装置、装置などを含むが、これらに限定されない)は、他の方法で実装することができる。例えば、上述した装置の実施形態は単なる例示的なものであり、例えば、ユニットの分割は、単なる論理機能の分割であってもよく、実際に実装される場合には、複数のユニットまたはコンポーネントが結合してもよく、または別のシステムに統合してもよく、あるいはいくつかの特徴が無視されてもよく、実行されなくてもよいなど、別の分割方法があってもよい。さらに、表示または議論される相互間の結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェース、装置またはユニットを介した間接結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的、または他の形態であってもよい。前記分離手段として説明される手段は、物理的に分離されていてもよく、また、手段として表示される手段は、物理的な手段でなくてもよく、すなわち、1つの場所に位置していてもよく、あるいは、複数のネットワーク要素に分散していてもよい。本実施形態は、実際の必要に応じて、その一部または全部のユニットを選択して実現することができる。また、本開示の実施形態における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されていてもよいし、各ユニットが単独で物理的に存在していてもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されていてもよい。
【0073】
図面中のフローチャート及びブロック図は、本開示の実施形態によるシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なアーキテクチャ、機能及び動作を示す。この点で、フローチャートまたはブロック図の各ブロックは、所定の論理機能を実現するための実行可能な命令を1つ以上含むモジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部を表すことができる。代替として実装される場合もあれば、ブロックに表示される機能は、図面に表示される順序とは異なる順序で発生することができる。例えば、2つの連続するブロックは、実際には基本的に並列に実行することができ、それらは、関連する機能に応じて異なる順序で実行することもできます。図面のフローチャートおよびブロック図に対応する説明では、異なるブロックに対応する動作またはステップは、説明に開示された順序とは異なる順序で発生することもでき、異なる動作またはステップの間に特定の順序が存在しないこともある。例えば、2つの連続した動作またはステップは、実際には基本的に並列に実行することができ、それらは、関連する機能に応じて異なる順序で実行することもできます。ブロック図および/またはフローチャートにおける各ブロック、およびブロック図および/またはフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能または動作を実行する専用のハードウェアベースのシステムで実現することができ、または専用のハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせで実現することができる。