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特許7571313無線通信リンク上でデータをルーティングすること
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-11
(45)【発行日】2024-10-22
(54)【発明の名称】無線通信リンク上でデータをルーティングすること
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/26 20090101AFI20241015BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20241015BHJP
【FI】
H04W16/26
H04W92/20 110
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2023556905
(86)(22)【出願日】2021-03-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-06
(86)【国際出願番号】 SE2021050242
(87)【国際公開番号】W WO2022197226
(87)【国際公開日】2022-09-22
【審査請求日】2023-11-07
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100199705
【弁理士】
【氏名又は名称】仙波 和之
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】ロンカイネン, ヘンリク
(72)【発明者】
【氏名】ブレシェル, ミカエル
(72)【発明者】
【氏名】ウェスレン, アンダース
【審査官】本橋 史帆
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2022/0132388(US,A1)
【文献】LG Electronics Inc.,Summary of email discussion [105#46][IAB] Routing[online],3GPP TSG RAN WG2 #105bis R2-1905063,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_105bis/Docs/R2-1905063.zip>,2019年03月29日
【文献】Ad-hoc chair (Samsung),Session notes for 7.2.3 (Maintenance of Integrated Access and Backhaul for NR)[online],3GPP TSG RAN WG1 #102-e R1-2007377,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_102-e/Docs/R1-2007377.zip>,2020年08月28日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルラネットワーク(8)における無線通信リンク上でデータをルーティングするための方法であって、前記方法が、中間無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード(3b)において実施され、前記方法は、
アップストリームノードからダウンストリーム信号を受信するステップ(40)であって、前記ダウンストリーム信号が、制御データとペイロードデータとを含み、前記ダウンストリーム信号が、ダウンストリームIABノード(3c)を対象とする、ダウンストリーム信号を受信するステップ(40)と、
前記ダウンストリーム信号の前記制御データが前記ダウンストリームIABノード(3c)のスクランブリング識別子を使用してデスクランブルされ得ると決定することによって、前記ダウンストリームIABノード(3c)が前記ダウンストリーム信号の受信側であると決定するステップ(44)と、
前記ダウンストリーム信号の前記ペイロードデータを前記ダウンストリームIABノード(3c)にフォワーディングするステップ(48)と
を含む、方法。
【請求項2】
前記ダウンストリーム信号の前記フォワーディングされるペイロードデータが、前記ダウンストリーム信号中で受信される同相直交(IQ)サンプルを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ダウンストリーム信号の前記ペイロードデータをフォワーディングする前記ステップより前に、
前記ダウンストリーム信号の前記ペイロードデータ中で受信されるIQサンプルを、前記ダウンストリーム信号の前記ペイロードデータの割り振られた変調方式のコンスタレーションポイントに整合させるステップ(46)
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記スクランブリング識別子が、前記ダウンストリームIABノード(3c)のセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)である、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ダウンストリーム信号の前記ペイロードデータをフォワーディングする前記ステップの後に、
前記ダウンストリーム信号の前記ペイロードデータを完全に復号するステップ(50)、および完全な復調が成功したかどうかを決定するステップと、
前記完全な復調の成功に関するフィードバックを前記アップストリームノードに提供するステップ(52)と
をさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
セルラネットワーク(8)における無線通信リンク上でデータをルーティングするための中間無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード(3b)であって、前記中間IABノード(3b)が、
プロセッサ(60)と、
命令(67)を記憶したメモリ(64)と
を備え、前記命令(67)は、前記プロセッサによって実行されたとき、前記中間IABノード(3b)に、
アップストリームノードからダウンストリーム信号を受信することであって、前記ダウンストリーム信号が、制御データとペイロードデータとを含み、前記ダウンストリーム信号が、ダウンストリームIABノード(3c)を対象とする、ダウンストリーム信号を受信することと、
前記ダウンストリーム信号の制御データが前記ダウンストリームIABノード(3c)のスクランブリング識別子を使用してデスクランブルされ得ると決定することによって、前記ダウンストリームIABノード(3c)が前記ダウンストリーム信号の受信側であると決定することと、
前記ダウンストリーム信号の前記ペイロードデータを前記ダウンストリームIABノード(3c)にフォワーディングすることと
を行わせる、
中間無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード(3b)。
【請求項7】
前記ダウンストリーム信号の前記フォワーディングされるペイロードデータが、前記ダウンストリーム信号中で受信される同相直交(IQ)サンプルを含む、請求項6に記載の中間IABノード(3b)。
【請求項8】
前記プロセッサによって実行されたとき、前記中間IABノード(3b)に、
前記ダウンストリーム信号の前記ペイロードデータ中で受信されるIQサンプルを、前記ダウンストリーム信号の前記ペイロードデータの割り振られた変調方式のコンスタレーションポイントに整合させること
を行わせる命令(67)をさらに含む、請求項6に記載の中間IABノード(3b)。
【請求項9】
前記スクランブリング識別子が、前記ダウンストリームIABノード(3c)のセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)である、請求項6から8のいずれか一項に記載の中間IABノード(3b)。
【請求項10】
前記プロセッサによって実行されたとき、前記中間IABノード(3b)に、前記ダウンストリーム信号の前記ペイロードデータをフォワーディングすることより前に、
前記ダウンストリーム信号の前記ペイロードデータを完全に復号すること、および完全な復調が成功したかどうかを決定することと、
前記完全な復調の成功に関するフィードバックを前記アップストリームノードに提供することと
を行わせる命令(67)をさらに含む、
請求項6から9のいずれか一項に記載の中間IABノード(3b)。
【請求項11】
セルラネットワーク(8)における無線通信リンク上でデータをルーティングするためのコンピュータプログラム(67、91)であって、前記コンピュータプログラムがコンピュータプログラムコードを備え、前記コンピュータプログラムコードは、中間無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード(3b)上で実行されたとき、前記中間IABノード(3b)に、
アップストリームノードからダウンストリーム信号を受信することであって、前記ダウンストリーム信号が、ダウンストリームIABノード(3c)を対象とし、前記ダウンストリーム信号が、制御データとペイロードデータとを含む、ダウンストリーム信号を受信することと、
前記ダウンストリーム信号の制御データが前記ダウンストリームIABノード(3c)のスクランブリング識別子を使用してデスクランブルされ得ると決定することによって、前記ダウンストリームIABノード(3c)が前記ダウンストリーム信号の受信側であると決定することと、
前記ダウンストリーム信号の前記ペイロードデータを前記ダウンストリームIABノード(3c)にフォワーディングすることと
を行わせる、
コンピュータプログラム(67、91)。
【請求項12】
請求項11に記載のコンピュータプログラムと、前記コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読手段とを備えるコンピュータプログラム製品(64、90)。
【請求項13】
セルラネットワーク(8)における無線通信リンク上でデータをルーティングするための方法であって、前記方法が、無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ドナーノード(3a)において実施され、前記方法は、
ユーザデバイスのためのデータを受信するステップ(140)と、
前記データが中間IAB(3b)ノードを介してダウンストリームIABノード(3c)にルーティングされるべきであると決定するステップ(142)と、
前記ダウンストリームIABノード(3c)を対象とするダウンストリーム信号を生成するステップ(146)であって、前記ダウンストリーム信号を生成するステップ(146)が、前記ダウンストリームIABノード(3c)のスクランブリング識別子を使用して前記ダウンストリーム信号の制御データをスクランブルすることを含み、前記ダウンストリーム信号が、前記制御データとペイロードデータとを含み、前記ペイロードデータが、前記ユーザデバイスのための前記データを含む、前記ダウンストリームIABノード(3c)を対象とするダウンストリーム信号を生成するステップ(146)と、
前記ダウンストリーム信号を前記中間IABノード(3b)に送信するステップ(148)と
を含む、方法。
【請求項14】
前記スクランブリング識別子が、前記ダウンストリームIABノード(3c)のセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
セルラネットワーク(8)における無線通信リンク上でデータをルーティングするための無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ドナーノード(3a)であって、前記IABドナーノード(3a)が、
プロセッサ(60)と、
命令(67)を記憶したメモリ(64)と
を備え、前記命令(67)は、前記プロセッサによって実行されたとき、前記IABドナーノード(3a)に、
ユーザデバイスのためのデータを受信することと、
前記データが中間IAB(3b)ノードを介してダウンストリームIABノード(3c)にルーティングされるべきであると決定することと、
前記ダウンストリームIABノード(3c)を対象とするダウンストリーム信号を生成することであって、前記ダウンストリーム信号を生成することが、前記ダウンストリームIABノード(3c)のスクランブリング識別子を使用して前記ダウンストリーム信号の制御データをスクランブルすることを含み、前記ダウンストリーム信号が、前記制御データとペイロードデータとを含み、前記ペイロードデータが、前記ユーザデバイスのための前記データを含む、前記ダウンストリームIABノード(3c)を対象とするダウンストリーム信号を生成することと、
前記ダウンストリーム信号を前記中間IABノード(3b)に送信すること(148)と
を行わせる、無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ドナーノード(3a)。
【請求項16】
前記スクランブリング識別子が、前記ダウンストリームIABノード(3c)のセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)である、請求項15に記載のIABドナーノード(3a)。
【請求項17】
セルラネットワーク(8)における無線通信リンク上でデータをルーティングするためのコンピュータプログラム(67、91)であって、前記コンピュータプログラムがコンピュータプログラムコードを備え、前記コンピュータプログラムコードは、無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ドナーノード(3a)上で実行されたとき、前記IABドナーノード(3a)に、
ユーザデバイスのためのデータを受信することと、
前記データが中間IAB(3b)を介してダウンストリームIABノード(3c)にルーティングされるべきであると決定することと、
前記ダウンストリームIABノード(3c)を対象とするダウンストリーム信号を生成することであって、前記ダウンストリーム信号を生成することが、前記ダウンストリームIABノード(3c)のスクランブリング識別子を使用して前記ダウンストリーム信号の制御データをスクランブルすることを含み、前記ダウンストリーム信号が、前記制御データとペイロードデータとを含み、前記ペイロードデータが、前記ユーザデバイスのための前記データを含む、前記ダウンストリームIABノード(3c)を対象とするダウンストリーム信号を生成することと、
前記ダウンストリーム信号を前記中間IABノード(3b)に送信すること(148)と
を行わせる、
コンピュータプログラム(67、91)。
【請求項18】
請求項17に記載のコンピュータプログラムと、前記コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読手段とを備えるコンピュータプログラム製品(64、90)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、セルラネットワークの分野に関し、詳細には、セルラネットワークにおける無線通信リンク上でデータをルーティングすることに関する。
【背景技術】
【0002】
セルラネットワークにおいて、ユーザ機器(UE)のインスタンスに対するネットワークカバレッジは、基地局としても知られる無線ネットワークノードによって提供される。旧来、各無線ネットワークノードは、たとえば、光ケーブルおよび/またはガルヴァニックケーブル上で、有線接続を使用してコアネットワークCNへのバックホール接続を有する。
【0003】
有線接続の必要を低減するために、5G(第5世代)およびLTE(Long-term evolution)など、現代のセルラネットワークは、無線ベースバックホールトラフィックをサポートする。たとえば、5Gでは、これは、無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノードを使用して実装される。IABノードは、UEのためのアクセスを提供するが、そのバックホール通信のための有線ベース接続を有する必要がない、無線ネットワークノードである。代わりに、IABノードは、無線ネットワークに従って、無線通信リンク上で(コアネットワークのほうへの)アップストリーム無線ネットワークノードに接続する。言い換えれば、IABノードのためのバックホールトラフィックが、セルラネットワークの無線ネットワークを使用して提供される。有線接続されたドナーIABノードが、1つまたは複数の中間IABノードを介してダウンストリームIABノードへのバックホール接続を提供することができるように、別のIABノードを介したそのバックホール接続を有する追加のIABノードを用いてネットワークを拡張することが可能である。
【0004】
複信通信が、時分割複信(TDD)を使用して提供され得る。これは、異なる無線ネットワークノードが相互動作することを可能にするために、バックホール通信のためにならびに通常のUE通信のために、各無線ネットワークノードが受信と送信との間でスケジュールされることを暗示する。タイムスロットは、通信のレイテンシを低く保つために比較的短い。
【0005】
ダウンストリーム信号がIABドナーノードから中間ノードを介してダウンストリームIABノードに提供されるとき、中間IABノードは、復調および復号のためにダウンストリーム信号の後処理を実施する必要がある。さらに、ダウンストリーム信号をダウンストリームIABノードにフォワーディングするために、その信号は、送信の準備ができているように、前処理されなければならない。送信および受信のためのタイムスロットが短く保たれるので、ダウンストリーム信号がすべてIABダウンストリーム送信のための次の利用可能なタイムスロットにおいて準備ができているように、中間IABノードがダウンストリーム信号の後処理および前処理を実施するための十分な時間が、しばしばない。ダウンストリームIABノードへのダウンストリーム信号の送信は、したがって、次の可能なタイムスロットまで待つ必要があり、これは、遅延を引き起こす。この遅延は、特に、レイテンシ要件が厳しい場合、IABの適用可能性を低減し、有線バックホールが必要とされることを引き起こす。
【発明の概要】
【0006】
1つの目的は、ダウンストリーム信号が中間IABノードを介してIABドナーノードからダウンストリームIABノードに送信される場合の遅延を低減することである。
【0007】
第1の態様によれば、セルラネットワークにおける無線通信リンク上でデータをルーティングするための方法が提供され、本方法は、中間無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノードにおいて実施される。本方法は、アップストリームノードからダウンストリーム信号を受信するステップであって、ダウンストリーム信号が、制御データとペイロードデータとを含み、ダウンストリーム信号が、ダウンストリームIABノードを対象とする、ダウンストリーム信号を受信するステップと、ダウンストリーム信号の制御データがダウンストリームIABノードのスクランブリング識別子を使用してデスクランブルされ得ると決定することによって、ダウンストリームIABノードがダウンストリーム信号の受信側であると決定するステップと、ダウンストリーム信号のペイロードデータをダウンストリームIABノードにフォワーディングするステップとを含む。
【0008】
ダウンストリーム信号のフォワーディングされるペイロードデータは、ダウンストリーム信号中で受信される同相直交(IQ:in-phase quadrature)サンプルを含み得る。
【0009】
本方法は、ダウンストリーム信号のペイロードデータをフォワーディングするステップより前に、ダウンストリーム信号のペイロードデータ中で受信されるIQサンプルを、ダウンストリーム信号のペイロードデータの割り振られた変調方式のコンスタレーションポイントに整合させるステップをさらに含み得る。
【0010】
スクランブリング識別子は、ダウンストリームIABノードのセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)であり得る。
【0011】
本方法は、ダウンストリーム信号のペイロードデータをフォワーディングするステップの後に、ダウンストリーム信号のペイロードデータを完全に復号するステップ、および完全な復調が成功したかどうかを決定するステップと、完全な復調の成功に関するフィードバックをアップストリームノードに提供するステップとをさらに含み得る。
【0012】
第2の態様によれば、セルラネットワークにおける無線通信リンク上でデータをルーティングするための中間無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノードが提供される。中間IABノードは、プロセッサと、命令を記憶したメモリとを備え、命令は、プロセッサによって実行されたとき、中間IABノードに、アップストリームノードからダウンストリーム信号を受信することであって、ダウンストリーム信号が、制御データとペイロードデータとを含み、ダウンストリーム信号が、ダウンストリームIABノードを対象とする、ダウンストリーム信号を受信することと、ダウンストリーム信号の制御データがダウンストリームIABノードのスクランブリング識別子を使用してデスクランブルされ得ると決定することによって、ダウンストリームIABノードがダウンストリーム信号の受信側であると決定することと、ダウンストリーム信号のペイロードデータをダウンストリームIABノードにフォワーディングすることとを行わせる。
【0013】
ダウンストリーム信号のフォワーディングされるペイロードデータは、ダウンストリーム信号中で受信される同相直交位相(IQ)サンプルを含み得る。
【0014】
中間IABノードは、プロセッサによって実行されたとき、中間IABノードに、ダウンストリーム信号のペイロードデータ中で受信されるIQサンプルを、ダウンストリーム信号のペイロードデータの割り振られた変調方式のコンスタレーションポイントに整合させることを行わせる命令をさらに含み得る。
【0015】
スクランブリング識別子は、ダウンストリームIABノードのセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)であり得る。
【0016】
中間IABノードは、プロセッサによって実行されたとき、中間IABノードに、ダウンストリーム信号のペイロードデータをフォワーディングすることより前に、ダウンストリーム信号のペイロードデータを完全に復号すること、および完全な復調が成功したかどうかを決定することと、完全な復調の成功に関するフィードバックをアップストリームノードに提供することとを行わせる命令をさらに含み得る。
【0017】
第3の態様によれば、セルラネットワークにおける無線通信リンク上でデータをルーティングするためのコンピュータプログラムが提供される。本コンピュータプログラムは、中間無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード上で実行されたとき、中間IABノードに、アップストリームノードからダウンストリーム信号を受信することであって、ダウンストリーム信号が、制御データとペイロードデータとを含み、ペイロードデータが、ユーザデバイスのためのデータを含み、ダウンストリーム信号が、ダウンストリームIABノードを対象とする、ダウンストリーム信号を受信することと、ダウンストリーム信号の制御データがダウンストリームIABノードのスクランブリング識別子を使用してデスクランブルされ得ると決定することによって、ダウンストリームIABノードがダウンストリーム信号の受信側であると決定することと、ダウンストリーム信号のペイロードデータをダウンストリームIABノードにフォワーディングすることとを行わせるコンピュータプログラムコードを備える。
【0018】
第4の態様によれば、第3の態様によるコンピュータプログラムと、コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読手段とを備えるコンピュータプログラム製品が提供される。
【0019】
第5の態様によれば、セルラネットワークにおける無線通信リンク上でデータをルーティングするための方法が提供され、本方法は、無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ドナーノードにおいて実施される。本方法は、ユーザデバイスのためのデータを受信するステップと、データが中間IABノードを介してダウンストリームIABノードにルーティングされるべきであると決定するステップと、ダウンストリームIABノードを対象とするダウンストリーム信号を生成するステップであって、ダウンストリーム信号を生成するステップが、ダウンストリームIABノードのスクランブリング識別子を使用してダウンストリーム信号の制御データをスクランブルすることを含み、ダウンストリーム信号が、制御データとペイロードデータとを含み、ペイロードデータが、ユーザデバイスのためのデータを含む、ダウンストリームIABノードを対象とするダウンストリーム信号を生成するステップと、ダウンストリーム信号を中間IABノードに送信するステップとを含む。
【0020】
スクランブリング識別子は、ダウンストリームIABノードのセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)であり得る。
【0021】
第6の態様によれば、セルラネットワークにおける無線通信リンク上でデータをルーティングするための無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ドナーノードが提供される。IABドナーノードは、プロセッサと、命令を記憶したメモリとを備え、プロセッサによって実行されたとき、IABドナーノードに、ユーザデバイスのためのデータを受信することと、データが中間IABノードを介してダウンストリームIABノードにルーティングされるべきであると決定することと、ダウンストリームIABノードを対象とするダウンストリーム信号を生成することであって、ダウンストリーム信号を生成することが、ダウンストリームIABノードのスクランブリング識別子を使用してダウンストリーム信号の制御データをスクランブルすることを含み、ダウンストリーム信号が、制御データとペイロードデータとを含み、ペイロードデータが、ユーザデバイスのためのデータを含む、ダウンストリームIABノードを対象とするダウンストリーム信号を生成することと、ダウンストリーム信号を中間IABノードに送信することとを行わせる。
【0022】
スクランブリング識別子は、ダウンストリームIABノードのセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)である。
【0023】
第7の態様によれば、セルラネットワークにおける無線通信リンク上でデータをルーティングするためのコンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラムは、コンピュータプログラムコードを備え、コンピュータプログラムコードは、無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ドナーノード上で実行されたとき、IABドナーノードに、ユーザデバイスのためのデータを受信することと、データが中間IABを介してダウンストリームIABノードにルーティングされるべきであると決定することと、ダウンストリームIABノードを対象とするダウンストリーム信号を生成することであって、ダウンストリーム信号を生成することが、ダウンストリームIABノードのスクランブリング識別子を使用してダウンストリーム信号の制御データをスクランブルすることを含み、ダウンストリーム信号が、制御データとペイロードデータとを含み、ペイロードデータが、ユーザデバイスのためのデータを含む、ダウンストリームIABノードを対象とするダウンストリーム信号を生成することと、ダウンストリーム信号を中間IABノードに送信することとを行わせる。
【0024】
第8の態様によれば、第7の態様によるコンピュータプログラムと、コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読手段とを備えるコンピュータプログラム製品が提供される。
【0025】
概して、特許請求の範囲において使用されるすべての用語は、本明細書で別段明示的に規定されない限り、本技術分野におけるその通例の意味に従って解釈されるべきである。「1つの(a/an)/その(the)エレメント、装置、構成要素、手段、ステップなど」へのすべての言及は、別段明示的に述べられていない限り、そのエレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの事例を指すようにオープンに解釈されるべきである。本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、明示的に述べられていない限り、開示される厳密な順序で実施される必要はない。
【0026】
次に、例として、添付の図面を参照しながら、態様および実施形態が説明される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本明細書で提示される実施形態が適用され得る環境を示す概略図である。
図2図1の環境における時分割複信動作を示す概略図である。
図3】従来技術において発生するタイミング問題点を示す概略図である。
図4図1の環境において適用され得る実施形態の様々なエンティティ間の通信を示すシーケンス図である。
図5】本明細書で提示される実施形態による、タイミング問題点がどのように解決されるかを示す概略図である。
図6A-6B】中間IABノードにおいて実施される、セルラネットワークにおける無線通信リンク上でデータをルーティングするための方法の実施形態を示すフローチャートである。
図7】IABドナーノードにおいて実施される、セルラネットワークにおける無線通信リンク上でデータをルーティングするための方法の実施形態を示すフローチャートである。
図8】一実施形態による、図1のIABドナーノードおよび中間IABノードの構成要素を示す概略図である。
図9】一実施形態による、図1の中間IABノードの機能モジュールを示す概略図である。
図10】一実施形態による、図1のIABドナーノードの機能モジュールを示す概略図である。
図11】コンピュータ可読手段を備えるコンピュータプログラム製品の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
次に、本発明のいくつかの実施形態が示されている添付の図面を参照しながら、本開示の態様が以下でより十分に説明される。しかしながら、これらの態様は、多くの異なる形態で具現化され得、限定的なものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本発明のすべての態様の範囲を当業者に十分に伝えるように、例として提供される。同様の番号は、説明全体にわたって同様のエレメントを指す。
【0029】
図1は、本明細書で提示される実施形態が適用され得る、セルラネットワーク8を示す概略図である。セルラネットワーク8は、(無線基地局としても知られる)コアネットワーク13無線ネットワークノード3a~3cを備える。無線ネットワークノードは、無線アクセスネットワークのための機能を実施する、すなわち、gノードB機能を実施する。無線ネットワークノード3a~3cは、本明細書で提示される実施形態が適用可能である限り、任意の他の現在のまたは将来の無線ネットワークノードのための無線アクセスネットワーク機能をも実装し得る。無線ネットワークノード3a~3cは、無線通信リンク上でUE2への無線アクセスを提供する。UEという用語は、モバイル通信端末、無線デバイス、モバイル端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、無線端末、マシンツーマシンデバイスなどとしても知られ、たとえば、無線コネクティビティをもつ、今日、モバイルフォン、スマートフォン、固定ワイヤレス端末(FWT)またはタブレット/ラップトップコンピュータとして通常知られているものとして実装され得る。
【0030】
セルラネットワーク8は、たとえば、本明細書で説明される原理が適用可能である限り、5G NR(新無線(New Radio))、6Gなど、または任意の他の現在のまたは将来の無線ネットワークなど、任意の好適なセルラネットワーク規格に準拠し得る。
【0031】
無線インターフェース上で、ダウンストリーム通信が、コアネットワーク13からUE2のうちの1つのほうへの方向として規定され、アップストリーム通信が、UE2のうちの1つからコアネットワーク13のほうへの方向として規定される。ダウンリンク通信は、特定の無線ネットワークノードからの送信として規定され、アップリンク通信は、無線ネットワークノードにおける受信である。ワイヤレス無線インターフェースの品質は、フェージング、マルチパス伝搬、干渉、雑音などの影響により、時間とともに、ならびに送信機および受信機の位置に応じて変動することがある。
【0032】
各無線ネットワークノード3a~3cは、制御データとペイロードデータの両方を送信する。本明細書で使用されるチャネルおよび信号の構造およびネーミングは、限定するものではなく、使用される無線アクセス技術に応じて変動することがあることに留意されたい。チャネルおよび信号構造は、本明細書では、5G NRのために適用されるものとして例示される。制御データは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でダウンリンク制御情報(DCI)として各無線ネットワークノード3a~3cから送信され得る。DCIは、ペイロードデータが受信側UE2のための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上のどこで生じるかを指定することができる。従来、DCIは、スクランブリング識別子でスクランブルされる。そのようなスクランブリング識別子は、たとえば、(UE2のための)セル無線ネットワーク一時識別子であり得る。UE2は、そのスクランブリング識別子を使用して、そのDCIをデスクランブルし、PDSCH上のどこでそのダウンリンクペイロードデータを見つけるべきかを決定する。これは、UE2が、そのダウンリンクデータを受信し、復調し、および復号することを可能にする。UEは、他のUEに宛てられたDCIをデスクランブルすることを試みるが、それ自体のスクランブリング識別子で、および本明細書で提示される実施形態によれば、任意のダウンストリームIABノードのためのスクランブリング識別子でスクランブルされたDCIをデスクランブルおよび復号することに成功するにすぎないことに留意されたい。
【0033】
コアネットワーク13は、中央の機能および接続をインターネットなどのワイドエリアネットワークに提供する。
【0034】
図1中の無線ネットワークノード3a~3cは、IAB通信のために設定される。上記で説明されたように、IABノードは、UEのためのアクセスを提供するが、バックホール通信のために(セルラネットワーク上で)無線通信リンク上でアップストリーム無線ネットワークノードに接続する、無線ネットワークノードである。
【0035】
コアネットワーク13への有線接続をもつIABドナーノード3aがある。IABドナーノード3aは、UE2にとってアクセス可能な無線ネットワーク、ならびに中間IABノード3bのための無線通信リンクを提供する。中間IABノード3bは、UE2にとってアクセス可能な無線ネットワーク、ならびにダウンストリームIABノード3cのための無線通信リンクを提供する。ダウンストリームIABノード3cという用語は、そのダウンストリームIABノードが、中間IABノード3bからダウンストリームにあることを規定する。ダウンストリームIABノード3cは、UEにとってアクセス可能な無線ネットワークを提供する。各IABノード3b、3cは、最も近いアップストリーム無線ネットワークノードのためのUE機能を実装する。言い換えれば、中間IABノード3bは、IABドナーノード3aとの通信のためのUE機能を実装し、ダウンストリームIABノード3cは、中間IABノード3bとの通信のためのUE機能を実装する。
【0036】
図1の構造を使用して、ダウンストリーム信号が、コアネットワーク13からIABドナーノード3aに進んで、中間IABノード3bおよびダウンストリームIABノード3cを介して、ダウンストリームIABノード3cに接続されたUE2に達することができる。無線通信リンク上で、ダウンストリーム信号は、PDCCH上で送信される制御データとPDSCH上で送信されるペイロードデータの両方を含む。中間IABノード3bおよびダウンストリームIABノード3cのいずれも、バックホール通信のために有線通信リンクに接続される必要がなく、なぜなら、これは、たとえば、3GPP TR38.874 v1.0.0において説明されるように、最も近いアップストリーム無線ネットワークノードとの無線通信を用いて達成されるからである。この構造では、中間IABノード3bは、受信データを、正しい受信側、たとえば、ダウンストリームIABノードまたは中間IABノード2bに接続されるUEにルーティングする能力を有する。
【0037】
1つの中間IABノード3bのみが図1に示されているが、IABドナーノード3aとダウンストリームIABノード3cとの間に順次、複数の中間IABノードがあり得ることに留意されたい。
【0038】
図2は、図1の環境における時分割複信(TDD)動作を示す概略図である。時間は左から右に流れ、時間は、ここでは、タイムスロット11a~11eに分割される。左側に、IABドナーノード3a、中間IABノード3b、およびダウンストリームIABノード3cが示されている。IABノード3b~3cは、アップストリームノードとのバックホール通信のためのUE機能を実装するモバイル終端(MT)側と、ダウンストリームノードおよびUEとの通信のための無線ネットワークノード機能を実装する分散ユニット(DU)側とに垂直方向に分離される。図は、異なるタイムスロット中の異なるノード3a~3c間の通信を示す、行列の形態のものである。
【0039】
TDDでは、送信と受信とが同時に行われない。非IABノードの場合、これは、送信タイムスロットと受信タイムスロットとの間で交互させることによってハンドリングされる。ネットワークの無線ネットワークノードは、それらがすべて、同時に送信し、同時に受信するように同期され得る。IABの場合、それらのノードがUEの役割(MT)と基地局の役割(DU)の両方を有するので、この単純な構造は機能しない。アップストリームおよびダウンストリームバックホール通信のための利用可能なスロットをなお一層限定する、より複雑な送信/受信構造が必要とされる。したがって、低レイテンシのために、第1の利用可能なスロットを利用することが可能であることが重要である。
【0040】
第1のタイムスロット11a中で、IABドナーノード3aは、送信(Tx)状態にあり、中間IABノード3bのMTへのIABダウンストリーム(DS)通信ならびにいずれかの接続されたUE2へのダウンリンク(DL)通信の両方を送信する。同様に、ダウンストリームIABノード3cは、Tx状態にあり、そのMTは、中間IABノード3bへのIABアップストリーム(US)通信を送信し、DUは、いずれかの接続されたUE2へのDL通信を送信する。中間IABノード3bは、受信(Rx)状態にあり、そのMTは、IABドナーノード3aからIAB DS通信を受信し、そのDUは、ダウンストリームIABノード3cからIAB US通信を受信した。
【0041】
第2のタイムスロット11b中で、IABバックホール通信が発生せず、すべての3つのノード3a~3cは、RX状態にあり、それらの接続されたUE2からUL通信を受信する。
【0042】
第3のタイムスロット11c中で、中間IABノード3bは、Tx状態にあり、そのMTは、IAB US通信をIABドナーノード3aに送信し、そのDUは、IAB DS通信をダウンストリームIABノード3cのMTに送信する。また、中間IABノード3bのDUは、DL通信をその接続されたUE2に送信する。IABドナーノード3aとダウンストリームIABノード3cの両方が、ここでは、Rx状態にある。
【0043】
第4のタイムスロット11d中で、IABバックホール通信が発生せず、すべての3つのノード3a~3cは、TX状態にあり、DL通信をそれらの接続されたUE2に送信する。
【0044】
第5のタイムスロット11eは、第2のタイムスロット11bと同じである。
【0045】
図3は、従来技術において発生するタイミング問題点を示す概略図である。図3に示されている例は、図2の第1の3つのタイムスロット中で発生し、通信に関係する処理に関してもう少し詳細を伴って示されている。このシーケンスでは、IABドナーノード3aは、ダウンストリームIABノード3cに接続されたUEに宛てられた中間IABノード11bを介したダウンストリーム信号を送信する。
【0046】
もう少し詳細にこの通信を見ると、第1のスロット11a中で、IABドナーノード3aは、ダウンストリーム信号15を送信する。中間IABノード3bは、ダウンストリーム信号15を受信し、後処理16を実施する。中間IABノード3bが第3のスロット11c中で対応するダウンストリーム信号15を送信するべきである場合、その信号を準備するために前処理17が発生する必要がある(たとえば、スケジューリング、符号化、変調)。
【0047】
しかしながら、中間IABノード3bの限られた処理パワーにより、前処理17は、後処理16が終了する前に開始する必要があることになるので、時間競合18がある。これは可能でないので、対応するダウンリンク信号は、ダウンストリームIAB通信が中間IABノード3bによって送信され得るとき、第3のタイムスロット11cの後の次の利用可能なタイムスロット(図示せず)まで待つ必要があることになる。図2を参照すると、ダウンストリームIAB通信が中間IABノード3bによって送信され得る次のタイムスロットが、多くのタイムスロット離れたところにあり得ることがわかり得る。この遅延は、極めて有害であり得、可能な場合、回避されるべきである。
【0048】
図4は、図3に示されている問題に対処するための、図1の環境において適用され得る実施形態の様々なエンティティ間の通信を示すシーケンス図である。
【0049】
本明細書で提示される実施形態によれば、中間IABノードは、アップストリームノードから受信されたとき、ダウンストリーム信号を復調および復号する前に、ダウンストリーム信号が別のIABノードに宛てられると決定することができる。これは、中間IABノード3bが、ダウンストリーム信号の制御信号が、そのスクランブリング識別子、たとえば、そのC-RNTIを使用してダウンストリームIABノードのためにスクランブルされることを見つけることによって達成される。
【0050】
もう少し詳細にこれを見ると、IABドナーノード3aは、20において、ダウンストリーム信号を生成し、ダウンストリームIABノード3cのスクランブリング識別子を使用して、ダウンストリーム信号のために制御データを符号化する。IABドナーノード3aは、次いで、ダウンストリーム信号15を、その無線インターフェースを介して中間IABノード3bに送信する。
【0051】
中間IABノード3bは、23において、中間IABノード3bが、ダウンストリーム信号15のための制御情報がダウンストリームIABノード3cのスクランブリング識別子を使用してデスクランブルされ得ると決定することによって、ダウンストリーム信号15をダウンストリームIABノード3cにフォワーディングするべきであると決定する。この時点で、中間IABノード3bは、ダウンストリーム信号15をダウンストリームIABノード3cにフォワーディングする。
【0052】
ダウンストリームIABノード3cの観点から、ダウンストリーム信号15は、従来の様式で受信され得る。ダウンストリームIABノード3cは、25において、そこに送信すべきUE2を決定し、本質的に当技術分野で知られているように、ダウンストリーム信号15を、決定されたUE2に送信する。
【0053】
図5は、図4に示されている、本明細書で提示される実施形態による、タイミング問題点がどのように解決されるかを示す概略図である。
【0054】
図3に示されているタイミングと比較して、中間IABノード3bは、ダウンストリーム信号の復調、復号、符号化および変調のうちの少なくともいくつかさらにはすべてを実施する必要がないので、後処理16と前処理17の両方が、はるかに短い時間において実施され得る。これの結果は、ダウンストリーム信号15が、第3のダウンリンクタイムスロット11c中にすでに含まれ得、意図されたUEにダウンストリーム信号をルーティングすることに関してかなりの時間を節約することである。IABドナーノード3aからUEへの途中でいくつかの中間IABノードがある場合、時間節約は、本明細書で提示される実施形態が適用されるとき、より一層大きい。後処理16は、ここでは、ダウンリンク信号がフォワーディングされるべきであると決定することを伴う。前処理17は、ここでは、フォワーディングされたダウンリンク信号15をスケジュールすることを伴うことがある。
【0055】
図6A図6Bは、中間IABノード3bにおいて実施される、セルラネットワークにおける無線通信リンク上でデータをルーティングするための方法の実施形態を示すフローチャートである。最初に、図6Aによって示される実施形態が説明されることになる。
【0056】
信号を受信するステップ40において、中間IABノード3bは、アップストリームノードからダウンストリーム信号を受信する。ダウンストリーム信号は、制御データとペイロードデータとを含む。ダウンストリーム信号は、ダウンストリームIABノード3cを対象とする。アップストリームノードは、IABドナーノード3aまたはアップストリーム中間IABノードであり得る。制御データは、PDCCH上のDCIの形態のものである。制御データは、最も近いアップストリーム無線ネットワークノード、すなわち、IABドナーノード3aまたはアップストリーム中間IABノードによって提供される無線アクセス上で受信される。
【0057】
ダウンストリームノードを決定するステップ44において、中間IABノード3bは、ダウンストリームIABノード3cがダウンストリーム信号の受信側であると決定する。これは、ダウンストリーム信号の制御データがダウンストリームIABノード3cのスクランブリング識別子を使用してデスクランブルされ得ると決定することによって達成される。スクランブリング識別子は、ローカルメモリから取得され得る。スクランブリング識別子は、ダウンストリームIABノード3cのC-RNTIであり得る。中間IABノード3bは、ダウンストリームデータが潜在的にフォワーディングされる必要があり得る、それぞれのダウンストリームIABノードの1つまたは複数のスクランブリング識別子を取得する。これは、ネットワークトポロジーに依存し、この方法が始まることより前に(手動で、自動的に、または半自動的に)あらかじめ設定される。
【0058】
制御データは、PDCCH上のDCIの形態のものである。したがって、それ自体のスクランブリング識別子を使用してそれ自体のDCIをデスクランブルすることに加えて、中間IABノード3bは、ダウンストリームIABノード3cのスクランブリング識別子を使用してダウンストリームIABノード3cのためのDCIをデスクランブルすることを試みる。いくつかのダウンストリームIABノードがある場合、中間IABノード3bは、ダウンストリームIABノードの各々についてデスクランブルすることを試みる。このデスクランブルすること(および、後続の復号)が少なくとも1つのダウンストリームIABノードについて成功したとき、それは、ダウンリンク信号がダウンストリームIABノード3cにフォワーディングされるべきであることを示す。
【0059】
これは、本質的に従来技術から知られているブラインド復号と同じプロシージャであり得るが、これは、ここでは、複数のスクランブリング識別子について、すなわち、従来技術の場合のようにそれ自体のスクランブリング識別子についてだけでなく、実施される。
【0060】
ダウンストリームノードが決定されたとき、中間IABノード3bは、したがって、ペイロードデータがどこでスケジュールされるかを決定するために、ダウンストリームIABノード3cのスクランブリング識別子でスクランブルされたDCIを復調することと復号することの両方を行った。中間IABノードは、DCIによってポイントされたPDSCH上のペイロードデータを受信する。ペイロードデータは、最初にアナログデータとして受信され、デジタルデータにコンバートされ、同相直交(IQ)として複素数データ形態でのサンプルとして表される。
【0061】
一実施形態では、スクランブリング識別子に基づいてダウンストリームIABノード3cを決定する代わりに、ダウンストリームIABノード3cは、PDSCH上で受信されたペイロードデータ中の指示の存在に基づいて決定される。このステップは、その場合、ダウンストリーム信号のペイロードデータの厳密なサブセットを復調および復号することと、復号されたおよび復調されたセクションを生じることと、復調されたおよび復号されたセクションが、ダウンストリームIABノード3cがダウンストリーム信号の受信側であるという指示を含むと決定することとを含む。ダウンストリーム信号の厳密なサブセットは、ペイロードデータをフォワーディングすることの遅延を低減するために、最初に受信されるペイロードデータのセクション中にあり得る。下記のステップ146についての説明におけるIABドナーノードからの対応する観点も参照されたい。
【0062】
制御データは、一般に、各タイムスロット中で最初に送信される。これは、中間IABノード3bが、ダウンストリーム信号のペイロードデータがフォワーディングされるべきであることを迅速に理解することを可能にし、中間IABノード3bが、ダウンストリーム送信のために前処理するための、たとえば、スケジューリングのためのより多くの時間を与える。
【0063】
フォワーディングするステップ48において、中間IABノード3bは、(PDSCH上で受信された)ダウンストリーム信号のペイロードデータをダウンストリームIABノード3cにフォワーディングする。中間IABノード3bは、ペイロードデータが同じである場合でも、フォワーディングのために制御データを生成することができることに留意されたい。これは、中間IABノードに、それが最も適切である場合、ペイロードデータをスケジュールするための自由を与えるために行われる。
【0064】
ペイロードデータが、ダウンストリームIABノード3cがダウンストリーム信号の受信側であるという指示を含むとき、この指示は、フォワーディングより前にペイロードデータから除去される。複数の中間IABノード3bがある場合、最後の中間IABノードのみがその指示を除去する。
【0065】
一実施形態では、ダウンストリーム信号のフォワーディングされるペイロードデータは、ダウンストリーム信号中で受信されるIQサンプルを含む、すなわち、IQサンプル値は、信号をフォワーディングするための時間を低減するために、フォワーディングより前に変更されない。
【0066】
フォワーディングされるペイロードデータは、UEに宛てられたデータ、無線ネットワークノードのための運用保守データ、無線ネットワークノードのためのアプリケーション制御データ、または、ダウンストリームIABノードに接続された任意の機器のためのデータなど、任意の他の好適なデータであり得ることに留意されたい。
【0067】
次に、図6Bを見ると、図6Aと比較して、新しいまたは修正されたステップが説明されることになる。
【0068】
随意の、IQサンプルを整合させるステップ46において、中間IABノード3bは、ダウンストリーム信号中で受信されるIQサンプルを、ダウンストリーム信号の割り振られた変調方式のコンスタレーションポイントに整合させる。整合させることは、ここでは、IQサンプルに対応する値が、IQ平面中の最も近いコンスタレーションポイントにセットされることを暗示する。変調方式は、たとえば、アップストリーム無線ネットワークノードから通信される変調符号化方式(MCS)の一部として規定され、たとえば、4位相シフトキーイング(QPSK)、16直交振幅変調(QAM)、64QAM、256QAMなどのうちの1つであり得る。
【0069】
随意の、完全に復号するステップ50において、中間IABノード3bは、(PDSCH上で)ダウンストリーム信号のペイロードデータを完全に復号し、完全な復号が成功したかどうかを決定する。
【0070】
随意の、フィードバックを提供するステップ52において、中間IABノード3bは、たとえば、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)応答として、完全な復調の成功に関するフィードバックをアップストリームノードに提供する。
【0071】
ステップ50および52が実装されるとき、IABドナーノード3aは、中間IABノードがダウンストリームデータのペイロードデータを完全に復号しなければならないという犠牲を払って、中間IABノードへのホップに関する送信性能に関するフィードバックを提供される。ステップ48におけるペイロードデータのフォワーディングは、ステップ50および52の完了を待つことなしに進むことができ、それにより、ステップ50および52の実行が、フォワーディングに遅延を課さないことに留意されたい。
【0072】
ステップ50および52は実施される必要がないことに留意されたい。言い換えれば、中間IABノード3bは、この場合、(PDSCH上で)ダウンストリーム信号のペイロードデータを復調または復号しないことになり、IQサンプルをフォワーディングするにすぎず、中間IABノード3bにおけるフォワーディングのより単純なおよびより速い実装を生じる。この場合、受信に関するフィードバックが、ダウンストリームIABノード3cおよび/またはUE2など、ダウンストリームノードから提供される。フィードバックは、次いで、中間IABノード3bを介してリレーされてアップストリームに戻される。
【0073】
図7は、IABドナーノード3aにおいて実施される、セルラネットワークにおける無線通信リンク上でデータをルーティングするための方法の実施形態を示すフローチャートである。有線ネットワークと最終ダウンストリームIABとの間に複数の中間IABノードがあるとき、ここで説明されるIABドナーノードは、それ自体、別の中間IABノードからアップストリームに位置する中間IABノードであり得ることに留意されたい。
【0074】
データを受信するステップ140において、IABドナーノード3aは、ユーザデバイス、IABドナーノード3aのためのデータを受信する。
【0075】
ルーティングを決定するステップ142において、IABドナーノード3aは、データが中間IABノード3bを介してダウンストリームIABノード3cにルーティングされるべきであると決定する。
【0076】
ダウンストリーム信号を生成するステップ146において、IABドナーノード3aは、ダウンストリームIABノード3cを対象とするダウンストリーム信号を生成する。これは、ダウンストリームIABノード3cのスクランブリング識別子を使用してダウンストリーム信号の(DCIの)制御データをスクランブルすることを含む。上記で説明されたように、スクランブリング識別子は、ダウンストリームIABノード3cのC-RNTIであり得る。ダウンストリーム信号は、制御データとペイロードデータとを含む。ペイロードデータは、ユーザデバイスのためのデータを含む。
【0077】
中間IABノード3bが、ペイロードデータ中の情報に基づいてダウンストリームIABノード3cを決定するべきであるとき、ダウンストリーム信号を生成するステップ146は、ダウンストリームIABノードのスクランブリング識別子を使用して制御データをスクランブルする必要がなく、代わりに、本質的に当技術分野で知られているように、中間IABノードのスクランブリング識別子を使用して制御データをスクランブルする。そのような実施形態では、ダウンストリーム信号を生成するステップ146は、ダウンストリームIABノード3cがダウンストリーム信号の受信側であるという指示を生成することを含み、ペイロードデータ中に、すなわち、PDSCH部分中にその指示を含める。その指示は、最初に送信されるペイロードデータのセクション中で提供され得る。指示の構造およびコンテンツは、中間IABノード3bが、信号のデータがダウンストリームIABノード3cにフォワーディングされるべきであると決定することを可能にする、あらかじめ規定されたフォーマットに従う。
【0078】
送信するステップ148において、IABドナーノード3aは、ダウンストリーム信号を中間IABノード3bに、無線バックホールリンク上で中間IABノード3bに送信する。
【0079】
IABノードのネットワーク内でのスクランブリング識別子の割り当ては、可能な識別子の数が、リスクがほぼ0であるような、大きさでない限り、重複が回避されるように実施され得る。これは、ここでは、アップストリーム無線ネットワークノードおよびIABノードと示される、ノードのペアにおいて例示される。アップストリーム無線ネットワークノードは、IABノードのためのバックホール通信のための無線アクセスを提供するノードである。ペアは、たとえば、アップストリーム無線ネットワークノードであるIABドナーノード3a、およびIABノードである中間IABノード3bであり得る。代替的に、ペアは、アップストリーム無線ネットワークノードである中間IABノード3b、およびIABノードであるダウンストリームIABノード3cであり得る。一実施形態では、アップストリーム無線ネットワークノードが、IABノードがランダムアクセスを実施するときにスクランブリング識別子を割り当てるとき、アップストリーム無線ネットワークノードは、ランダムアクセスがIABノードからのものであることに気づいていないことがある。IABのネットワーク内でのスクランブリング識別子の重複のリスクを回避するために、アップストリーム無線ネットワークノードは、IABノードがサービスされるとき、すでに割り当てられたすべてのスクランブリング識別子のリストを提供することができる。したがって、潜在的な新しいアップストリーム無線ネットワークノードは、それ自体のスクランブリング識別子とIABノードのネットワークにおけるすべての他のスクランブリング識別子とを知っているので、一意のスクランブリング識別子を割り振ることができる。
【0080】
ルールベースなど、他の方式が可能である(たとえば、自分自身のスクランブリング識別子からあるオフセットおよび範囲におけるスクランブリング識別子を割り当てることのみが可能にされる)。スクランブリング識別子は、すべてのIABノードが単一のIABドナーノードの下で一意のスクランブリング識別子を有するように割り当てられ得る。代替的に、本明細書で提示される原理が適用され得る限り、スクランブリング識別子の何らかの再使用が可能にされる方式が適用され得る。
【0081】
図8は、一実施形態による、図1のIABドナーノード3aおよび中間IABノード3bの構成要素を示す概略図である。プロセッサ60は、メモリ64に記憶されたソフトウェア命令67を実行することが可能な、好適な中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、マルチプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)などのうちの1つまたは複数の任意の組合せを使用して提供され、これは、したがって、コンピュータプログラム製品であり得る。プロセッサ60は、代替的に、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などを使用して実装され得る。プロセッサ60は、上記で図6A図6Bおよび図7を参照しながら説明された方法を実行するように設定され得る。
【0082】
メモリ64は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および/または読取り専用メモリ(ROM)の任意の組合せであり得る。メモリ64はまた、たとえば、磁気メモリ、光メモリ、固体メモリ、さらにはリモートマウントメモリのうちのいずれか単独の1つまたは組合せであり得る、永続ストレージを備える。
【0083】
また、プロセッサ60におけるソフトウェア命令の実行中にデータを読み取るおよび/または記憶するために、データメモリ66が提供される。データメモリ66は、RAMおよび/またはROMの任意の組合せであり得る。
【0084】
外部および/または内部エンティティと通信するための、I/Oインターフェース62が提供される。随意に、I/Oインターフェース62はまた、ユーザインターフェースを含む。
【0085】
他の構成要素は、本明細書で提示される概念を不明瞭にしないために省略される。
【0086】
図9は、一実施形態による、図1の中間IABノード3bの機能モジュールを示す概略図である。モジュールは、中間IABノード3bにおいて実行するコンピュータプログラムなどのソフトウェア命令を使用して実装される。代替または追加として、モジュールは、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、または個別論理回路のうちのいずれか1つまたは複数など、ハードウェアを使用して実装される。モジュールは、図6A図6Bに示されている方法におけるステップに対応する。
【0087】
信号受信機70がステップ40に対応する。ダウンストリームノード決定器74がステップ44に対応する。IQサンプル整合器(IQ sample aligner)76がステップ46に対応する。フォワーダ78がステップ48に対応する。完全復調器80がステップ50に対応する。フィードバックプロバイダ82がステップ52に対応する。
【0088】
図10は、一実施形態による、図1のIABドナーノード3aの機能モジュールを示す概略図である。モジュールは、IABドナーノード3aにおいて実行するコンピュータプログラムなどのソフトウェア命令を使用して実装される。代替または追加として、モジュールは、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、または個別論理回路のうちのいずれか1つまたは複数など、ハードウェアを使用して実装される。モジュールは、図7に示されている方法におけるステップに対応する。
【0089】
データ受信機170がステップ140に対応する。ルーティング決定器172がステップ142に対応する。ダウンストリーム信号生成器176がステップ146に対応する。送信機178がステップ148に対応する。
【0090】
図11は、コンピュータ可読手段を備えるコンピュータプログラム製品90の一例を示す。このコンピュータ可読手段上に、コンピュータプログラム91が記憶され得、そのコンピュータプログラムは、プロセッサに、本明細書で説明される実施形態に従って方法を実行させることができる。この例では、コンピュータプログラム製品は、リムーバブル固体メモリの形態のものであり、たとえば、ユニバーサルシリアルバス(USB)ドライブである。上記で説明されたように、図8のコンピュータプログラム製品64など、コンピュータプログラム製品はまた、デバイスのメモリにおいて具現化され得る。コンピュータプログラム91は、ここでは、リムーバブル固体メモリのセクションとして概略的に示されるが、コンピュータプログラムは、別のタイプのリムーバブル固体メモリ、あるいは、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタル多用途ディスク)またはBlu-Rayディスクなどの光ディスクなど、コンピュータプログラム製品に好適である任意のやり方で記憶され得る。
【0091】
本開示の態様が、主に、数個の実施形態を参照しながら上記で説明された。しかしながら、当業者によって直ちに諒解されるように、上記で開示された実施形態以外の実施形態が、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲内で等しく可能である。したがって、様々な態様および実施形態が本明細書で開示されたが、他の態様および実施形態が当業者には明らかであろう。本明細書で開示される様々な態様および実施形態は、例示のためのものであり、限定するものではなく、真の範囲および趣旨は以下の特許請求の範囲によって示される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A-6B】
図7
図8
図9
図10
図11