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特許7571330パラメータ処理方法、パラメータ処理装置、電子デバイス、記憶媒体及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-11
(45)【発行日】2024-10-22
(54)【発明の名称】パラメータ処理方法、パラメータ処理装置、電子デバイス、記憶媒体及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B65H 54/70 20060101AFI20241015BHJP
【FI】
B65H54/70 B
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2024066021
(22)【出願日】2024-04-16
【審査請求日】2024-04-16
(31)【優先権主張番号】202311219919.5
(32)【優先日】2023-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523443995
【氏名又は名称】チョーチアン ヘンイー ペトロケミカル カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シャンタオ ペン
(72)【発明者】
【氏名】イーポー チウ
(72)【発明者】
【氏名】ペン ワン
(72)【発明者】
【氏名】ミンイー リウ
【審査官】大山 広人
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-133534(JP,A)
【文献】特開2020-204141(JP,A)
【文献】特開2020-169433(JP,A)
【文献】特開2012-021253(JP,A)
【文献】実開平05-005768(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 54/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パラメータ処理装置に適用され、巻糸パッケージを巻き取っている巻取機の動作中にリアルタイムで前記巻取機のパラメータを監視するパラメータ処理方法であって、
前記パラメータ処理装置は、結果予測ユニットと、パラメータ決定ユニットと、を備え、
前記結果予測ユニットが、
Tを1以上の正の整数とし、tを1以上T以下の正の整数とし、Nを1以上の正の整数として、
第1検出命令に応じて、予め設定された時間間隔でT回まで巻取予測ステップを実行することにより、前記巻取機の動作中のT個の時刻における、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率を予測して得ると共に、
t回目の巻取予測ステップは、
前記巻取機の、t番目の時刻における、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率に影響を与えることができる特徴パラメータである、N個の第1特徴パラメータを取得することと、
前記t番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータを目標巻取予測モデルに入力して、前記目標巻取予測モデルの第1分岐によって出力される、t番目の時刻に対応する第1予測結果を得ることと、前記目標巻取予測モデルの第2分岐によって出力される、t番目の時刻に対応する第2予測結果を得ることと、を含み、
前記パラメータ決定ユニットが、
Mを1以上T以下の正の整数として、
T個の満巻率のうち、M個の満巻率がいずれも予め設定された満巻率要件を満たさないか否かを判定し、
満たさないと判定した場合に、T個の前記第2予測結果の中から、前記満巻率要件を満たさないM個の満巻率に対応する第2予測結果を選択し、前記第2予測結果に基づいて、前記満巻率要件を満たさないことをもたらす前記第1特徴パラメータを含む候補特徴パラメータセットを決定すると共に、
前記目標巻取予測モデルの第1分岐は、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率を予測することに用いられ、前記t番目の時刻に対応する第1予測結果は、予測して得られる前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率を表す第1値を含み、
前記目標巻取予測モデルの第2分岐は、入力されたt番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータにおける各第1特徴パラメータが満巻率に与える影響度を予測することに用いられ、前記t番目の時刻に対応する第2予測結果はN個の第2値を含み、前記N個の第2値のうちのn番目の要素は、入力されたt番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータのうちのn番目の第1特徴パラメータが満巻率に与える影響度を表す、
パラメータ処理方法。
【請求項2】
前記予め設定された満巻率要件を満たさないM個の満巻率に対応する第2予測結果に基づいて、前記候補特徴パラメータセットを得ることは、
予め設定された満巻率要件を満たさないM個の満巻率に対応する第2予測結果に基づいて、M組の初期セットを得ることであって、ここで、前記M組の初期セットにおける初期セットは、予め設定された満巻率要件を満たさない満巻率に対応する第2予測結果のうち、第2値が予め設定された値よりも大きい第1特徴パラメータを含む、ことと、
M組の初期セットから候補特徴パラメータを選択して候補特徴パラメータセットを得ることと、を含む、
請求項に記載のパラメータ処理方法。
【請求項3】
前記予め設定された満巻率要件を満たさないM個の満巻率に対応する第2予測結果に基づいて、前記候補特徴パラメータセットを得ることは、
予め設定された満巻率要件を満たさないM個の満巻率に対応する第2予測結果に基づいて、M行×N列の特徴パラメータ行列を得ることであって、ここで、特徴パラメータ行列における各行はN個の第2値に対応し、異なる満巻率に対応する同一の第1特徴パラメータの第2値は同一の列に位置する、ことと、
前記特徴パラメータ行列における列に対して重み付け処理を行い、N個の第3値を表す1行×N列のベクトルを得ることと、
前記1行×N列のベクトルに基づいて、前記候補特徴パラメータセットを得ることと、を含む、
請求項に記載のパラメータ処理方法。
【請求項4】
候補特徴パラメータセットを決定した後に、前記パラメータ処理方法は、
前記候補特徴パラメータセットにおける各候補特徴パラメータに対してシミュレーション・調整を行うことと、
少なくともシミュレーション・調整後の各候補特徴パラメータに基づいて、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの新たな満巻率を新たに推定して得ることと、
前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの新たな満巻率が予め設定された満巻率要件を満たす場合に、第1調整命令を生成することであって、前記第1調整命令は、前記巻取機の候補特徴パラメータセットにおける各候補特徴パラメータを前記シミュレーション・調整後の各候補特徴パラメータに調整するように指示することに用いられる、ことと、をさらに含む、
請求項に記載のパラメータ処理方法。
【請求項5】
前記パラメータ処理方法は、
前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの新たな満巻率が予め設定された満巻率要件を満たさない場合、前記候補特徴パラメータセットにおける各候補特徴パラメータに対してシミュレーション・調整を新たに行い、新たな満巻率を決定すると共に、新たな満巻率が予め設定された満巻率要件を満たすか否かを判断することをさらに含む、
請求項に記載のパラメータ処理方法。
【請求項6】
巻糸パッケージを巻き取っている巻取機の動作中にリアルタイムで前記巻取機のパラメータを監視するパラメータ処理装置であって、
Tを1以上の正の整数とし、tを1以上T以下の正の整数とし、Nを1以上の正の整数として、
第1検出命令に応じて、予め設定された時間間隔でT回まで巻取予測ステップを実行することにより、前記巻取機の動作中のT個の時刻における、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率を予測して得る結果予測ユニットであって、
t回目の巻取予測ステップは、
前記巻取機の、t番目の時刻における、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率に影響を与えることができる特徴パラメータである、N個の第1特徴パラメータを取得することと、
前記t番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータを目標巻取予測モデルに入力して、前記目標巻取予測モデルの第1分岐によって出力される、t番目の時刻に対応する第1予測結果を得ることと、前記目標巻取予測モデルの第2分岐によって出力される、t番目の時刻に対応する第2予測結果を得ることと、を含む結果予測ユニットと、
Mを1以上T以下の正の整数として、
T個の満巻率のうち、M個の満巻率がいずれも予め設定された満巻率要件を満たさないか否かを判定し、
満たさないと判定した場合に、T個の前記第2予測結果の中から、前記満巻率要件を満たさないM個の満巻率に対応する第2予測結果を選択し、前記第2予測結果に基づいて、前記満巻率要件を満たさないことをもたらす前記第1特徴パラメータを含む候補特徴パラメータセットを決定するパラメータ決定ユニットと、
を備え、
前記目標巻取予測モデルの第1分岐は、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率を予測することに用いられ、前記t番目の時刻に対応する第1予測結果は、予測して得られる前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率を表す第1値を含み、
前記目標巻取予測モデルの第2分岐は、入力されたt番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータにおける各第1特徴パラメータが満巻率に与える影響度を予測することに用いられ、前記t番目の時刻に対応する第2予測結果はN個の第2値を含み、前記N個の第2値のうちのn番目の要素は、入力されたt番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータのうちのn番目の第1特徴パラメータが満巻率に与える影響度を表す、
パラメータ処理装置。
【請求項7】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されるメモリと、を備え、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサで実行可能な命令が記憶され、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1から請求項のいずれか1項に記載のパラメータ処理方法を実行させる、電子デバイス。
【請求項8】
コンピュータに請求項1から請求項のいずれか1項に記載のパラメータ処理方法を実行させるコンピュータ命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項9】
コンピュータにおいて、プロセッサにより実行されると、請求項1から請求項のいずれか1項に記載のパラメータ処理方法を実現するためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、データ処理の技術分野に関し、特にパラメータ処理方法、パラメータ処理装置、電子デバイス、記憶媒体及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
巻糸パッケージの日常生産過程において、巻糸パッケージの巻取完成後、作業員が巻糸パッケージの満巻率に対して抜き取り検査を行い、抜き取り検査の結果が期待する目標値に達しない場合、作業員は経験に基づいて満巻率が基準に達しないことをもたらす可能性のあるパラメータを分析して調整を行う必要がある。しかし、この方法は人的な経験に比較的に強く依存し、生産過程において満巻率が基準に達しないことをもたらすパラメータを迅速に確定しタイムリーに調整できないため、生産効率や生産品質に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、従来技術における1つ又は複数の技術的問題を解決又は緩和するために、パラメータ処理方法、パラメータ処理装置、電子デバイス、記憶媒体及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様では、本開示はパラメータ処理方法を提供し、当該方法は、
巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージのT個の満巻率を決定することであって、ここで、前記T個の満巻率のうちのt番目の満巻率はt番目の時刻で収集されたN個の第1特徴パラメータに基づいて得られ、前記N個の第1特徴パラメータにおける第1特徴パラメータは、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率に影響を与えることができる特徴パラメータであり、前記Tは1以上の正の整数であり、前記tは1以上T以下の正の整数であり、前記Nは1以上の正の整数である、ことと、
前記T個の満巻率のうち、M個の満巻率がいずれも予め設定された満巻率要件を満たさないと判定した場合に、候補特徴パラメータセットを決定することであって、前記候補特徴パラメータセットに含まれる候補特徴パラメータは、予め設定された満巻率要件を満たさない満巻率に対応するN個の第1特徴パラメータの中から選択された、満巻率が予め設定された満巻率要件を満たさないことをもたらす特徴パラメータであり、前記Mは1以上T以下の正の整数である、ことと、を含む。
【0005】
第2態様では、本開示はパラメータ処理装置を提供し、当該装置は、
巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージのT個の満巻率を決定するための結果予測ユニットであって、ここで、前記T個の満巻率のうちのt番目の満巻率はt番目の時刻で収集されたN個の第1特徴パラメータに基づいて得られ、前記N個の第1特徴パラメータにおける第1特徴パラメータは、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率に影響を与えることができる特徴パラメータであり、前記Tは1以上の正の整数であり、前記tは1以上T以下の正の整数であり、前記Nは1以上の正の整数である、結果予測ユニットと、
前記T個の満巻率のうち、M個の満巻率がいずれも予め設定された満巻率要件を満たさないと判定した場合に、候補特徴パラメータセットを決定するためのパラメータ決定ユニットであって、前記候補特徴パラメータセットに含まれる候補特徴パラメータは、予め設定された満巻率要件を満たさない満巻率に対応するN個の第1特徴パラメータの中から選択された、満巻率が予め設定された満巻率要件を満たさないことをもたらす特徴パラメータであり、前記Mは1以上T以下の正の整数である、パラメータ決定ユニットと、を備える。
【0006】
第3態様では、本開示は電子デバイスを提供し、該デバイスは、
少なくとも1つのプロセッサと、
該少なくとも1つのプロセッサと通信接続されるメモリと、を備え、
該メモリには、該少なくとも1つのプロセッサで実行可能な命令が記憶され、該命令は、該少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、本開示の実施例におけるいずれか1つの方法を実行させる。
【0007】
第4態様では、本開示の実施例におけるいずれか1つの方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0008】
第5様態では、プログラムを提供し、該プログラムは、プロセッサにより実行されると、本開示の実施例におけるいずれか1つの方法を実現する。
【0009】
本開示により提供される技術的解決手段の有益な効果は、少なくとも次のものを含む。
【0010】
本開示の実施例によれば、生産過程においてT個の満巻率を決定し、T個の満巻率における各満巻率の基準達成状況を決定し、さらに基準達成状況が要件を満たさない場合に、満巻率が基準に達成しないことをもたらす候補特徴パラメータをタイムリーに決定することができ、このようにして、巻糸パッケージの生産過程において巻糸パッケージの満巻率が基準に達しない可能性がある状況をタイムリーかつ効率的に決定することができると共に、生産過程においてリアルタイムで巻取機のパラメータを監視し調整することができ、その後の巻取機に対するタイムリーな自動調整を可能にするための基礎を築く。
【0011】
ここに記載された内容は、本開示の実施例のキーポイント又は重要な特徴を記述することを意図せず、また、本開示の範囲を制限することにも用いられないことを理解すべきである。本開示の他の特徴については、以下の明細書を通して理解を促す。
【図面の簡単な説明】
【0012】
添付の図面において、別段説明がない限り、複数の図面を通して同一の番号は同一又は類似の部品又は要素を表す。これらの添付図面は、必ずしも縮尺通りに描かれていない。これらの図面は、本開示により提供されるいくつかの実施形態のみを示し、本開示の範囲を限定するものと見なされるべきではないことを理解すべきである。
図1】本開示の一実施例によるパラメータ処理方法の概略フローチャートその1である。
図2】本開示の一実施例によるパラメータ処理方法の概略フローチャートその2である。
図3】本開示の一実施例によるパラメータ処理方法の概略フローチャートその3である。
図4】本開示の一実施例によるパラメータ処理方法の概略フローチャートその4である。
図5】本開示の一実施例によるパラメータ処理装置の構成を示す概略図である。
図6】本開示の実施例によるパラメータ処理方法を実現するための電子デバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付の図面を参照して本開示についてさらに詳細に説明する。添付の図面において、同一の番号は、機能的に同一又は類似の要素を表す。また、添付の図面において、実施例の様々な態様が示されているが、別段説明がない限り、これらの添付の図面は必ずしも縮尺通りには描かれていない。
【0014】
さらに、本開示をよりよく説明するために、以下の具体的な実施形態にて多くの具体的な詳細が記載されている。当業者は、本開示が特定の詳細がなくても同様に実施され得ることを理解すべきである。いくつかの実施例では、本開示の主旨が不明瞭とならないように、当業者によく知られている方法、手段、構成要素、及び回路などについては詳細に説明していない。
【0015】
巻糸パッケージの日常生産過程において、巻糸パッケージを巻き取るための巻取機は、様々な要因(例えば、巻き取り速度、第1ゴデットローラの速度、油剤含有率、交絡圧力、風温、風圧等)の影響を受ける可能性があり、その結果、巻き取られた巻糸パッケージの満巻率が期待する目標値に達しないことがある。既存の工程では、巻糸パッケージの巻取完成後、作業員が巻糸パッケージの満巻率に対して抜き取り検査を行い、抜き取り検査の結果が期待する目標値に達しない場合、作業員は経験に基づいて満巻率が基準に達しないことをもたらす可能性のあるパラメータを分析して調整を行う必要がある。しかし、この方法は人的な経験に比較的に強く依存し、生産過程において満巻率が基準に達しないことをもたらすパラメータを迅速に確定しタイムリーに調整できないため、生産効率や生産品質に影響を与える。そのため、巻糸パッケージの生産過程において、満巻率が基準に達しないことをもたらすパラメータを迅速かつタイムリーに決定する方法が必要であり、これにより生産品質を向上させる。
【0016】
これに基づいて、本開示は、上記の問題を解決するためのパラメータ処理方法を提案する。
【0017】
具体的には、図1は、本開示の一実施例によるパラメータ処理方法の概略フローチャートその1である。本方法は、任意選択的に、パーソナルコンピュータ、サーバ、サーバクラスタなどの電子装置に適用される。
【0018】
さらに、この方法は、以下の内容の少なくとも一部を少なくとも含む。図1に示すように、以下のステップを含む。
【0019】
ステップS101において、巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージのT個の満巻率を決定する。
【0020】
ここで、前記T個の満巻率のうちのt番目の満巻率はt番目の時刻で(例えば、生成過程のt番目の時刻で)収集されたN個の第1特徴パラメータに基づいて得られる。前記Tは1以上の正の整数であり、tは1以上T以下の正の整数である。
【0021】
前記t番目の満巻率は、具体的には、巻取機の生成工程におけるt番目の時刻に対応する満巻率であることは理解されたい。
【0022】
さらに、前記N個の第1特徴パラメータにおける第1特徴パラメータは、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率に影響を与えることができる特徴パラメータであり、前記Nは1以上の正の整数である。
【0023】
なお、前記N個の第1特徴パラメータは、油剤濃度、油剤ポンプ回転速度、油剤含有率、風温、風湿度、風圧、紡糸口金直径、巻取速度、第1ゴデットローラ(GR1)の速度、第2ゴデットローラ(GR2)の温度、交絡(予備交絡及び本交絡を含む)圧力、オーバーフィード率などの紡糸工程パラメータの少なくとも1つを含むが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0024】
ステップS102において、前記T個の満巻率のうち、M個の満巻率がいずれも予め設定された満巻率要件を満たさないと判定した場合に、候補特徴パラメータセットを決定する。
【0025】
ここで、前記候補特徴パラメータセットに含まれる候補特徴パラメータは、予め設定された満巻率要件を満たさない満巻率に対応するN個の第1特徴パラメータの中から選択された、満巻率が予め設定された満巻率要件を満たさないことをもたらす特徴パラメータであり、前記Mは1以上T以下の正の整数である。
【0026】
一例では、予め設定された満巻率要件は、具体的には、満巻率が予め設定された満巻率以上であってもよく、前記予め設定された満巻率は経験値であり、例えば、予め設定された満巻率は95%または98%の値をとるなど、実際のニーズに応じて設定されてもよいが、本開示ではこれに限定されない。
【0027】
さらに、一具体例では、前記Mは、予め設定された閾値以上T以下の正の整数であり、ここで、前記予め設定された閾値は、1以上T以下の正の整数であり、例えば、[1,T]区間内の中間値をとるなど、実際のニーズに応じて設定されてもよいが、本開示ではこれに限定されない。
【0028】
さらに、一例では、前記T個の満巻率のうちのM個の満巻率は、連続するM個の時刻に対応する満巻率であってもよく、または、連続しないM個の時刻に対応する満巻率であってもよいが、本開示ではこれに限定されない。
【0029】
一具体例では、前記T個の満巻率のうち、M個の満巻率がいずれも予め設定された満巻率要件を満たすと判定した場合に、今回のプロセスを終了する。さらに、今回のプロセスを終了した後、指定時間に到達した後、または指定命令を受信した後、T個の満巻率を新たに決定すると共に、本開示の解決策に記載された方法に基づいて新たに処理することもでき、このように、満巻率を監視し、満巻率が基準に達しないことをもたらすパラメータを迅速かつタイムリーに決定することを容易にし、生産品質を向上させるための基礎を築く。
【0030】
このように、本開示の解決策によれば、生産過程においてT個の満巻率を決定し、T個の満巻率における各満巻率の基準達成状況を決定し、さらに基準達成状況が要件を満たさない場合に、満巻率が基準に達成しないことをもたらす候補特徴パラメータをタイムリーに決定することができ、このようにして、巻糸パッケージの生産過程において巻糸パッケージの満巻率が基準に達成しない可能性がある状況をタイムリーかつ効率的に決定することができ、その後の巻取機に対するタイムリーな自動調整を可能にするための基礎を築く。
【0031】
さらに、本開示の解決策は、基準に達しない原因を事後的に人的な経験によって分析することに依存する方法に比べて、人的な経験に依存する必要がなく、同時に、生産プロセスにおいてリアルタイムで巻取機のパラメータを監視し、さらに調整することも可能であり、それにより、巻取機のパラメータ監視または調整プロセスが前置され、自動化され、インテリジェント化され、このようにして、大量の人的コスト及び時間的コストを削減し、ひいては生産品質を向上させると同時に、巻糸パッケージの生産効率をさらに向上させることができる。
【0032】
図2は本発明の一実施例によるパラメータ処理方法の概略フローチャートその2である。本発明は、任意選択的に、パーソナルコンピュータ、サーバ、サーバクラスタなどの電子装置に適用される。理解すべきことは、上記の図1に示された方法の関連内容は、該例にも適用でき、該例は関連内容に対して詳細な説明を省略する。
【0033】
さらに、該方法は、以下の内容の少なくとも一部を少なくとも含む。図2に示すように、次のステップを含む。
【0034】
ステップS201において、第1検出命令に応じて、巻取予測ステップを実行する。
【0035】
一例では、前記第1検出命令は、巻糸パッケージの生産のタスク命令を受信した場合に生成されてもよい。例えば、巻糸パッケージ生成過程において、第1検出命令を生成する。
【0036】
ステップS202において、予め設定された時間間隔に到達した場合に、前記巻取機の、T個の異なる時刻における対応する満巻率を得るように、T回まで次回の巻取予測ステップを実行する。
【0037】
ここで、t回目の巻取予測ステップは、具体的には以下のステップを含む。
【0038】
ステップS202-1において、前記巻取機の、t番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータを取得する。
【0039】
ステップS202-2において、t番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータに基づいて、巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージのt番目の満巻率を推定して得る。
【0040】
ここで、前記N個の第1特徴パラメータにおける第1特徴パラメータは、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率に影響を与えることができる特徴パラメータであり、前記Tは1以上の正の整数であり、前記tは1以上T以下の正の整数であり、前記Nは1以上の正の整数である。
【0041】
さらに、一具体例では、巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージのt番目の満巻率を以下のようにして得ることができ、具体的には、以上記述した前記t番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータに基づいて、巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージのt番目の満巻率を推定して得ること(すなわち、上記ステップS202-2)は、具体的には、以下のステップを含む。
【0042】
前記t番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータを目標巻取予測モデルに入力して、前記目標巻取予測モデルの第1分岐によって出力される、t番目の時刻に対応する第1予測結果を少なくとも得る。
【0043】
ここで、前記目標巻取予測モデルの第1分岐は、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率を予測することに用いられ、前記t番目の時刻に対応する第1予測結果は、予測して得られる前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率を表す第1値を含む。このようにして、効率的な満巻率予測方法を提供し、異なる時刻に対応する満巻率を迅速に得ることができ、処理効率を向上させ、後続の巻取機のパラメータの調整が必要か否かを判断するための基礎を築く。
【0044】
さらに、一具体例では、t回目の巻取り予測ステップにおいて、前記目標巻取予測モデルの第1分岐によって出力される、t番目の時刻に対応する第1予測結果を得た場合に、前記目標巻取予測モデルの第2分岐によって出力される、t番目の時刻に対応する第2予測結果をも得る。
【0045】
ここで、前記目標巻取予測モデルの第2分岐は、入力されたt番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータにおける各第1特徴パラメータが満巻率に与える影響度を予測することに用いられ、前記t番目の時刻に対応する第2予測結果はN個の第2値を含み、前記N個の第2値のうちのn番目の要素は、入力されたt番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータのうちのn番目の第1特徴パラメータが満巻率に与える影響度を表す。
【0046】
すなわち、前記t番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータが目標巻取予測モデルに入力された後、2つの部分結果が出力され、第1の部分結果(すなわち、第1予測結果)は、t番目の時刻に対応する満巻率を表し、第2の部分結果(すなわち、第2予測結果)は、t番目の時刻に入力された各第1特徴パラメータが満巻率に影響を与える影響度を表す。
【0047】
例えば、第1時刻における5つの第1特徴パラメータ{ ,x ,x ,x ,x }を例とすると、5つの第1特徴パラメータを目標巻取予測モデルに入力して、前記目標巻取予測モデルの第1分岐によって出力される、第1時刻に対応する第1予測結果と、前記目標巻取予測モデルの第2分岐によって出力される、第1時刻に対応する第2予測結果とを得、例えば、{ :a ,x :a ,x :a ,x :a ,x :a }と記すことができ、ここで、 ,a ,a ,a ,a は第2値を表し、具体的には、対応する該第1時刻における第1特徴パラメータが満巻率に与える影響度を表す。
【0048】
この例における{ :a ,x :a ,x :a ,x :a ,x :a }は1つの例に過ぎず、実際の応用では他の表現であってもよく、本開示ではこれに限定されないことは理解されたい。
【0049】
さらに、前記目標巻取予測モデルは、ニューラルネットワークモデルであってもよく、または解釈可能なモデルであってもよく、本開示ではこれに限定されない。
【0050】
ステップS203において、前記T個の満巻率のうち、M個の満巻率がいずれも予め設定された満巻率要件を満たさないか否かを判断し、そうであればステップS204に進む一方、そうでなければステップS205に進む。
【0051】
ここで、M個の満巻率については、上記の例を参照することができるので、ここでは繰り返し述べない。
【0052】
ステップS204において、前記T個の満巻率のうち、M個の満巻率がいずれも予め設定された満巻率要件を満たさないと判定した場合に、候補特徴パラメータセットを決定する。
【0053】
ここで、前記候補特徴パラメータセットに含まれる候補特徴パラメータは、予め設定された満巻率要件を満たさない満巻率に対応するN個の第1特徴パラメータの中から選択された、満巻率が予め設定された満巻率要件を満たさないことをもたらす特徴パラメータであり、前記Mは1以上T以下の正の整数である。
【0054】
ステップS205において、プロセスを終了する。
【0055】
このように、本開示の解決策によれば、T個の満巻率を取得する具体的な例を提供し、さらに、T個の満巻率を決定した後、さらにT個の満巻率における各満巻率の基準達成状況に基づいて、候補パラメータ特徴セットを決定する必要があるか否かを判断し、このようにして、巻取機のパラメータ検出効率を効果的に向上させ、パラメータの検出をより自動化し、インテリジェント化し、その後の巻取機の自動調整を円滑に行うための基礎を築く。また、巻糸パッケージの生産品質と生産効率を向上させるための基礎を築く。
【0056】
図3は本開示の一実施例によるパラメータ処理方法の概略フロー図その3である。本発明は、任意選択的に、パーソナルコンピュータ、サーバ、サーバクラスタなどの電子装置に適用される。理解すべきことは、上記の図1及び図2に示された方法の関連内容は、該例にも適用でき、該例は関連内容に対して詳細な説明を省略する。
【0057】
さらに、本開示の方法は、以下の内容の少なくとも一部を少なくとも含む。図3に示すように、次のステップを含む。
【0058】
ステップS301において、第1検出命令に応じて、巻取予測ステップを実行する。
【0059】
ステップS302において、予め設定された時間間隔に到達した場合に、前記巻取機の、T個の異なる時刻における対応する満巻率を得るように、T回まで次回の巻取予測ステップを実行する。
【0060】
一例では、t回目の巻取予測ステップは、以下のステップを含む。
【0061】
ステップS302-1において、前記巻取機の、t番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータを取得する。
【0062】
ステップS302-2において、前記t番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータを目標巻取予測モデルに入力して、前記目標巻取予測モデルの第1分岐によって出力される、t番目の時刻に対応する第1予測結果を得るとともに、前記目標巻取予測モデルの第2分岐によって出力される、t番目の時刻に対応する第2予測結果を得る。
【0063】
T個の異なる時刻に対応する第1予測結果及びT個の異なる時刻に対応する第2予測結果が、T回の巻取予測ステップを実行した後に得られることは理解されたい。
【0064】
ここで、前記目標巻取予測モデルの第1分岐は、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率を予測することに用いられ、前記t番目の時刻に対応する第1予測結果は第1値を含み、前記第1値は予測して得られる前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率を表す。
【0065】
さらに、前記目標巻取予測モデルの第2分岐は、入力されたt番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータにおける各第1特徴パラメータが満巻率に与える影響度を予測することに用いられ、前記t番目の時刻に対応する第2予測結果はN個の第2値を含み、前記N個の第2値のうちのn番目の要素は、入力されたt番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータのうちのn番目の第1特徴パラメータが満巻率に与える影響度を表す。
【0066】
ステップS303において、前記T個の満巻率のうち、M個の満巻率がいずれも予め設定された満巻率要件を満たさないか否かを判断し、そうであればステップS304に進む一方、そうでなければ、ステップS306に進む。
【0067】
ここで、前記Mは1以上T以下の正の整数であり、M個の満巻率については、上記の例を参照することができるので、ここでは繰り返し述べない。
【0068】
ステップS304において、T個の第2予測結果の中から、予め設定された満巻率要件を満たさないM個の満巻率に対応する第2予測結果、計M個の第2予測結果を選択する。ステップS305に進む。
【0069】
ここで、前記T個の第2予測結果は、T回の巻取り予測ステップを実行した後に得られる。
【0070】
ステップS305において、予め設定された満巻率要件を満たさないM個の満巻率に対応する第2予測結果に基づいて、候補特徴パラメータセットを得る。
【0071】
一具体例では、候補特徴パラメータのセットは、以下のような方法(例えば、方法1または方法2)を用いて得ることができ、具体的には、以上記載した予め設定された満巻率要件を満たさないM個の満巻率に対応する第2予測結果に基づいて、候補特徴パラメータセットを得ること(すなわち、上記ステップS305)は以下を含む。
【0072】
方法1において、予め設定された満巻率要件を満たさないM個の満巻率に対応する第2予測結果に基づいて、M組の初期セットを得、候補特徴パラメータセットを得るように、M組の初期セットから候補特徴パラメータを選択する。
【0073】
ここで、前記M組の初期セットにおける初期セットは、予め設定された満巻率要件を満たさない満巻率に対応する第2予測結果のうち、第2値が予め設定された値よりも大きい第1特徴パラメータを含む。すなわち、初期セットには、満巻率が予め設定された満巻率要件を満たさないことをもたらす主要な第1特徴パラメータが含まれている。
【0074】
さらに、候補特徴パラメータセットを得るように、M組の初期セットから候補特徴パラメータを選択することは、具体的には、M組の初期セットに含まれる各要素の回数を統計し、統計された回数が比較的に大きく、予め設定された数の目標要素を候補特徴パラメータとして選択することを含むことができる。ここで、前記予め設定された数は、1以上N未満の正の整数である。
【0075】
例えば、予め設定された満巻率要件を満たさない3つの満巻率要件に対応する第2予測結果を例とすると、この場合、予め設定された満巻率要件を満たさない満巻率要件に対応する第2予測結果は、それぞれ、第2予測結果その1が{ :0.7,x :0.4,x :0.55,x :0.1}、第2予測結果その2が{ :0.6,x :0.45,x :0.4,x :0.5}、第2予測結果その3が{ :0.7,x :0.65,x :0.45,x :0.55}と記すことができ、この際、第2予測結果その1から、第2値が予め設定された数値である0.5よりも大きい第1特徴パラメータ ,x (初期セットその1、{ ,x }と記すことができる)、第2予測結果その2から、第2値が予め設定された数値である0.5よりも大きい第1特徴パラメータ ,x (初期セットその2、{ ,x }と記すことができる)、第2予測結果その3から、第2値が予め設定された数値である0.5よりも大きい第1特徴パラメータ ,x ,x (初期セットその3、{ ,x ,x }と記すことができる)をそれぞれ選択して、合計3つの初期セットを得る。
【0076】
さらに、3つの初期セットに含まれる各要素が現した回数を統計すると、 の統計された回数は3、 の統計された回数は2、 とx の統計された回数は1とそれぞれ得られる。このとき、統計値の大きい上位2つの要素 ,x を抽出して候補特徴パラメータとする。
【0077】
方法2において、予め設定された満巻率要件を満たさないM個の満巻率に対応する第2予測結果に基づいて、M行×N列の特徴パラメータ行列を得、ここで、特徴パラメータ行列における各行はN個の第2値に対応し、異なる満巻率に対応する同一の第1特徴パラメータの第2値は同一の列に位置し、前記特徴パラメータ行列における列に対して重み付け処理を行い、1行×N列のベクトルを得、前記1行×N列のベクトルに基づいて、前記候補特徴パラメータセットを得、前記1行×N列はN個の第3値を表す。
【0078】
例えば、Mの値が3であり(すなわち、予め設定された満巻率要件を満たさない満巻率が3つある)、Nの値が4である(各時刻で収集された第1特徴パラメータが合計4つある)場合、予め設定された満巻率要件を満たさない満巻率に対応する第2予測結果はそれぞれ、満巻率その1に対応する第2予測結果({ 11 ,a 12 ,a 13 ,a 14 }と記すことができる)、満巻率その2に対応する第2予測結果({ 21 ,a 22 ,a 23 ,a 24 }と記すことができる)、満巻率その3に対応する第2予測結果({ 31 ,a 32 ,a 33 ,a 34 }と記すことができる)であり、ここで、aは第2値を表し、 ・1 は第1特徴パラメータ 1 が満巻率に与える影響度を表し、 ・2 は第1特徴パラメータ が満巻率に与える影響度を表し、 ・3 は第1特徴パラメータ が満巻率に与える影響度を表し、 ・4 は第1特徴パラメータ が満巻率に与える影響度を表し、この場合、得られる3行×4列の特徴パラメータ行列は次のとおりである。
【0079】
【数1】
【0080】
さらに、特徴パラメータ行列における各列の第2値に対して重み付け処理を行い、例えば、以下のように得る。
【数2】

ここで、 は満巻率その1を表し、 は満巻率その2を表し、 は満巻率その3を表す。
【0081】
このようにして、4つの第3値が得られ、1行×4列のベクトルで表すことができ、例えば、以下のように記すことができる。
【数3】
【0082】
さらに、前記1行×N列のベクトルに基づいて、前記候補特徴パラメータセットを得ることは、具体的には、前記1行×N列のベクトルから、第3値が比較的に大きく、予め設定された数(例えば、N/2)の第1特徴パラメータを候補特徴パラメータとして選択することを含むことができ、前記予め設定された数は、1以上N未満の正の整数である。
【0083】
ステップS306において、プロセスを終了する。
【0084】
このようにして、本開示の解決策は特徴予測の具体例を提供し、これによって、満巻率が基準に達成しないことをもたらす重要なパラメータを効率的に決定し、巻取機のパラメータ検出効率を効果的に向上させ、その後の巻取機の自動調整を円滑に行うための基礎を築く。また、巻糸パッケージの生産品質と生産効率を向上させるための基礎を築く。
【0085】
図4は本開示の一実施例によるパラメータ処理方法の概略フローチャートその4である。本発明は、任意選択的に、パーソナルコンピュータ、サーバ、サーバクラスタなどの電子装置に適用される。理解すべきことは、上記の図1図2、及び図3に示された方法の関連内容は、該例にも適用でき、該例は関連内容に対して詳細な説明を省略する。
【0086】
さらに、該方法は、以下の内容の少なくとも一部を少なくとも含む。図4に示すように、次のステップを含む。
【0087】
ステップS401において、巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージのT個の満巻率を決定する。
【0088】
ここで、前記T個の満巻率のうちのt番目の満巻率は、t番目の時刻で収集されたN個の第1特徴パラメータに基づいて得られ、前記N個の第1特徴パラメータにおける第1特徴パラメータは、巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率に影響を与えることができる特徴パラメータであり、前記Tは1以上の正の整数であり、前記tは1以上T以下の正の整数であり、前記Nは1以上の正の整数である。
【0089】
ここで、第1特徴パラメータについては、上述した例を参照することができるので、ここでは繰り返し述べない。
【0090】
ステップS402において、前記T個の満巻率のうち、M個の満巻率がいずれも予め設定された満巻率要件を満たさないか否かを判断し、そうであればステップS403へ進む一方、そうでなければ、ステップS409に進む。
【0091】
ステップS403において、前記T個の満巻率のうち、M個の満巻率がいずれも予め設定された満巻率要件を満たさないと判定した場合に、候補特徴パラメータセットを決定する。そして、ステップS404に進む。
【0092】
ここで、前記候補特徴パラメータセットに含まれる候補特徴パラメータは、予め設定された満巻率要件を満たさない満巻率に対応するN個の第1特徴パラメータの中から選択された、満巻率が予め設定された満巻率要件を満たさないことをもたらす特徴パラメータであり、前記Mは1以上T以下の正の整数である。なお、M個の満巻率と予め設定された満巻率要件については、上記の例を参照することができるので、ここでは繰り返し述べない。
【0093】
ステップS404において、前記候補特徴パラメータセットにおける各候補特徴パラメータに対してシミュレーション・調整を行う。そして、ステップS405に進む。
【0094】
なお、前記シミュレーション・調整とは、候補特徴パラメータセットにおける候補特徴パラメータに対して数値調整を行い、調整後の特徴パラメータに基づいて満巻率を予測し、もって満巻率を向上させ、満巻率が予め設定された満巻率要件に達成するような調整する方法を指す。
【0095】
ステップS405において、少なくともシミュレーション・調整後の各候補特徴パラメータに基づいて、巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの新たな満巻率を新たに推定して得る。そして、ステップS406に進む。
【0096】
例えば、一例では、シミュレーション・調整後の各候補特徴パラメータと、その候補特徴パラメータの収集時刻で収集され、候補特徴パラメータ以外の他の第1特徴パラメータとを、目標巻取予測モデルに再入力して満巻率の予測を行うことができる。
【0097】
ステップS406において、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの新たな満巻率が予め設定された満巻率要件を満たすか否かを判断し、そうであればステップS407に進む一方、そうでなければ、ステップS404に戻り、候補特徴パラメータセットにおける各候補特徴パラメータに対してシミュレーション・調整を新たに行う。
【0098】
ステップS407において、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの新たな満巻率が予め設定された満巻率要件を満たす場合に、目標調整方法を得る。そして、ステップS408に進む。
【0099】
ステップS408において、目標調整方法に基づいて、第1調整命令を生成する。
【0100】
ここで、前記第1調整命令は、前記目標調整方法に従って、前記巻取機の候補特徴パラメータセットにおける各候補特徴パラメータを物理的に調整するように指示することに用いられる。
【0101】
ステップS409において、プロセスを終了する。
【0102】
このようにして、本開示の解決策では巻取機のパラメータの自動化調整の具体例を提供し、これによって、生産過程においてリアルタイムで巻取機のパラメータを監視し調整することができ、巻取機のパラメータの監視または調整の工程が前置され、自動化され、インテリジェント化されることができ、さらに、大量の人的コスト及び時間的コストを削減でき、生産品質を向上させると同時に、巻糸パッケージの生産効率をさらに向上させることができる。
【0103】
以上を纏めると、本開示の解決策では、既存技術と比べて以下のいくつかの利点を有する。具体的には以下のものを含む。
【0104】
第一に、応答がよりタイムリーである。人的な経験によって基準に達しない原因を事後的に分析することに依存する解決策に比べて、本開示の解決策によれば、巻糸パッケージの生産過程において満巻率を予測することによって、満巻率が基準に達しないことを一旦検出すると、満巻率が基準に達しないことをもたらす特徴パラメータを迅速に決定することができ、応答速度が速く、また、この方法は人的な経験に依存する必要がなく、同時に、生産過程においてリアルタイムで巻取機のパラメータを監視し、さらに調整することもできる。
【0105】
第二に、より自動化する。事後的解決策に比べて、本開示の解決策によれば、巻糸パッケージの生産過程において、満巻率が基準に達しないことをもたらす特徴パラメータを迅速に決定することができ、また、巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率が生産基準を満たすようにパラメータの調整案をタイムリーに作成することができ、より自動化され、インテリジェント化され、これにより、大量の人的コスト及び時間的コストを削減することができる。
【0106】
第三に、生産効率と生産品質が向上する。従来技術に比べて、本開示の解決策によれば、巻取機のパラメータ監視または調整プロセスが前置され、自動化され、インテリジェント化され、これにより、大量の人的コスト及び時間的コストを削減することができ、ひいては生産品質を向上させると同時に、巻糸パッケージの生産効率をさらに向上させる。
【0107】
本開示の解決策はまた、パラメータ処理装置を提供する。図5に示すように、該装置は、具体的には、
【0108】
巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージのT個の満巻率を決定するための結果予測ユニット501であって、ここで、前記T個の満巻率のうちのt番目の満巻率はt番目の時刻で収集されたN個の第1特徴パラメータに基づいて得られ、前記N個の第1特徴パラメータにおける第1特徴パラメータは、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率に影響を与えることができる特徴パラメータであり、前記Tは1以上の正の整数であり、前記tは1以上T以下の正の整数であり、前記Nは1以上の正の整数である、結果予測ユニット501と、
【0109】
前記T個の満巻率のうち、M個の満巻率がいずれも予め設定された満巻率要件を満たさないと判定した場合に、候補特徴パラメータセットを決定するためのパラメータ決定ユニット502であって、前記候補特徴パラメータセットに含まれる候補特徴パラメータは、予め設定された満巻率要件を満たさない満巻率に対応するN個の第1特徴パラメータの中から選択された、満巻率が予め設定された満巻率要件を満たさないことをもたらす特徴パラメータであり、前記Mは1以上T以下の正の整数である、パラメータ決定ユニット502と、を備える。
【0110】
本開示の解決策の一具体例では、前記結果予測ユニットは具体的に、
第1検出命令に応じて、巻取予測ステップを実行することと、
予め設定された時間間隔に到達した場合に、前記巻取機の、T個の異なる時刻における対応する満巻率を得るように、T回まで次回の巻取予測ステップを実行することと、に用いられ、
ここで、t回目の巻取予測ステップは、
前記巻取機の、t番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータを取得することと、
前記t番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータに基づいて、巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージのt番目の満巻率を推定して得ることと、を含む。
【0111】
本開示の解決策の一具体例では、前記結果予測ユニットは具体的に、
前記t番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータを目標巻取予測モデルに入力して、前記目標巻取予測モデルの第1分岐によって出力される、t番目の時刻に対応する第1予測結果を少なくとも得ることに用いられ、
ここで、前記目標巻取予測モデルの第1分岐は、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率を予測することに用いられ、前記t番目の時刻に対応する第1予測結果は、予測して得られる前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの満巻率を表す第1値を含む。
【0112】
本開示の解決策の一具体例では、前記結果予測ユニットは具体的に、
t回目の巻取予測ステップにおいて、前記目標巻取予測モデルの第1分岐によって出力される、t番目の時刻に対応する第1予測結果を得た場合に、前記目標巻取予測モデルの第2分岐によって出力される、t番目の時刻に対応する第2予測結果を得ることにさらに用いられ、
ここで、前記目標巻取予測モデルの第2分岐は、入力されたt番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータにおける各第1特徴パラメータが満巻率に与える影響度を予測することに用いられ、前記t番目の時刻に対応する第2予測結果はN個の第2値を含み、前記N個の第2値のうちのn番目の要素は、入力されたt番目の時刻におけるN個の第1特徴パラメータのうちのn番目の第1特徴パラメータが満巻率に与える影響度を表す。
【0113】
本開示の解決策の一具体例では、前記パラメータ決定ユニットは具体的に、
T個の第2予測結果の中から、予め設定された満巻率要件を満たさないM個の満巻率に対応する第2予測結果を選択することであって、ここで、前記T個の第2予測結果は、T回の巻取予測ステップを実行した後に得られる、ことと、
予め設定された満巻率要件を満たさないM個の満巻率に対応する第2予測結果に基づいて、前記候補特徴パラメータセットを得ることと、に用いられる。
【0114】
本開示の解決策の一具体例では、前記パラメータ決定ユニットは具体的に、
予め設定された満巻率要件を満たさないM個の満巻率に対応する第2予測結果に基づいて、M組の初期セットを得ることであって、ここで、前記M組の初期セットにおける初期セットは、予め設定された満巻率要件を満たさない満巻率に対応する第2予測結果のうち、第2値が予め設定された値よりも大きい第1特徴パラメータを含む、ことと、
候補特徴パラメータセットを得るように、M組の初期セットから候補特徴パラメータを選択することと、に用いられる。
【0115】
本開示の解決策の一具体例では、前記パラメータ決定ユニットは具体的に、
予め設定された満巻率要件を満たさないM個の満巻率に対応する第2予測結果に基づいて、M行×N列の特徴パラメータ行列を得ることであって、ここで、特徴パラメータ行列における各行はN個の第2値に対応し、異なる満巻率に対応する同一の第1特徴パラメータの第2値は同一の列に位置する、ことと、
前記特徴パラメータ行列における列に対して重み付け処理を行い、N個の第3値を表す1行×N列のベクトルを得ることと、
前記1行×N列のベクトルに基づいて、前記候補特徴パラメータセットを得ることと、に用いられる。
【0116】
本開示の解決策の一具体例では、前記パラメータ処理装置は、パラメータ調整ユニットをさらに備え、
前記パラメータ調整ユニットは、前記候補特徴パラメータセットにおける各候補特徴パラメータに対してシミュレーション・調整を行うことに用いられ、
前記結果予測ユニットは、少なくともシミュレーション・調整後の各候補特徴パラメータに基づいて、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの新たな満巻率を新たに推定して得ることにさらに用いられ、
前記パラメータ調整ユニットは、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの新たな満巻率が予め設定された満巻率要件を満たす場合に、目標調整方法を得ることにさらに用いられる。
【0117】
本開示の解決策の一具体例では、前記パラメータ調整ユニットは、
目標調整方法に基づいて、第1調整命令を生成することにさらに用いられ、前記第1調整命令は、前記目標調整方法に従って、前記巻取機の候補特徴パラメータセットにおける各候補特徴パラメータを物理的に調整するように指示することに用いられる。
【0118】
本開示の解決策の一具体例では、前記パラメータ調整ユニットは、前記巻取機によって巻き取られた巻糸パッケージの新たな満巻率が予め設定された満巻率要件を満たさない場合、前記候補特徴パラメータセットにおける各候補特徴パラメータに対してシミュレーション・調整を新たに行うことにさらに用いられ、
前記結果予測ユニットは、前記候補特徴パラメータセットにおける各候補特徴パラメータに対してシミュレーション・調整を新たに行った後、新たな満巻率を決定すると共に、新たな満巻率が予め設定された満巻率要件を満たすか否かを判断することにさらに用いられる。
【0119】
本開示の実施例における装置の各モジュール、サブモジュールの具体的な機能及び例示的な説明は、上記方法の実施例における対応するステップの関連説明を参照することができ、ここでは繰り返し述べない。
【0120】
図6は本開示の一実施例による電子デバイスの構造ブロック図である。図6に示すように、該電子デバイスはメモリ610とプロセッサ620とを含み、メモリ610にはプロセッサ620で実行可能なコンピュータプログラムが記憶される。メモリ610及びプロセッサ620の数は、1つ又は複数であり得る。メモリ610は、1つ又は複数のコンピュータプログラムを記憶することができ、該1つ又は複数のコンピュータプログラムは、該電子デバイスによって実行されると、該電子デバイスに上記の方法の実施例により提供される方法を実行させる。該電子デバイスはさらに以下を含むことができる。通信インターフェース630は、外部デバイスと通信し、データのインタラクション・伝送を行うことに用いられる。
【0121】
メモリ610、プロセッサ620、及び通信インターフェース630が独立して実装される場合、メモリ610、プロセッサ620、及び通信インターフェース630は、バスを介して互いに接続され、相互間の通信を行うことができる。該バスは、ISA(Industry Standard Architecture)バス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、又はEISA(Extended Industry Standard Architecture)バスなどであり得る。該バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類することができる。説明を容易にするために、図6に一本の太線のみで示すが、一本のバス又は一種類のバスのみを示すものではない。
【0122】
任意選択で、具体的な実装形態では、メモリ610、プロセッサ620、及び通信インターフェース630が1つのチップ上に集積される場合、メモリ610、プロセッサ620、及び通信インターフェース630は、内部インターフェースを介して相互間の通信を行うことができる。
【0123】
上記プロセッサは中央処理装置(Central Processing Unit,CPU)であってもよく、さらに他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processing,DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアアセンブリ等であってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の従来のプロセッサなどであり得る。なお、プロセッサは、Advanced RISC Machines(ARM)アーキテクチャをサポートするプロセッサであり得る。
【0124】
さらに、選択的に、上記メモリは読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んでもよく、さらに不揮発性ランダムアクセスメモリを含んでもよい。該メモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリのいずれかであり得るか、あるいは揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含み得る。ここで、不揮発性メモリは、ROM(Read-Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、又はフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュとして機能するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)を含むことができる。限定ではなく例として、多くの形態のRAMが利用可能である。例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM,SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory,DRAM)、シナリオクロナスDRAM(Synchronous DRAM,SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(Double Data Date SDRAM,DDR SDRAM)、エンハンストSDRAM(Enhanced SDRAM,ESDRAM)、シナリオクリンクDRAM(Synchlink DRAM,SLDRAM)及びダイレクトRAMBUSRAM(Direct RAMBUS RAM,DR RAM)である。
【0125】
上述の実施例では、全体的又は部分的に、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合に、全体又は一部はコンピュータプログラム製品の形態で実装され得る。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がロードされ、コンピュータ上で実行されると、本開示の実施例によるプロセス又は機能が全体的又は部分的に生成される。前記コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な装置であってもよい。前記コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、又は1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよく、例えば、前記コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者線(Digital Subscriber Line,DSL))又は無線(例えば、赤外線、Bluetooth(登録商標)、マイクロ波等)を介して、1つのウェブサイトサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから別のウェブサイトサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタに送信されてもよい。前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体、又は1つもしくは複数の利用可能な媒体と統合されたサーバ、データセンタなどを含むデータ記憶デバイスであり得る。前記使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタル多用途ディスク(Digital Versatile Disc,DVD))、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(Solid State Disk,SSD))などであり得る。なお、本開示で言及されるコンピュータ可読記憶媒体は、不揮発性記憶媒体、言い換えれば、非一時的記憶媒体であり得る。
【0126】
当業者は上記実施例を実現する全部又は一部のステップがハードウェアによって実装されてもよく、プログラムによって関連するハードウェアに命令して実装されてもよく、前記プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、上記記憶媒体は読み出し専用メモリ、磁気ディスク又は光ディスク等であってもよいことを理解することができる。
【0127】
本開示の実施例の説明において、参照用語「1つの実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体的な例」、又は「いくつかの例」等の説明は該実施例又は例に関連して説明された具体的な特徴、構造、材料又は特徴が本開示の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。且つ、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特徴はいずれか1つ又は複数の実施例又は例において適切な方式で組み合わせることができる。さらに、当業者は、本開示に記載された異なる実施形態又は例及び異なる実施形態又は例の特徴を、互いに矛盾しない範囲で組み合わせてもよい。
【0128】
本開示の実施例の説明において、「/」は、別段の説明がない限り、又はという意味を表し、例えば、A/Bは、A又はBのいずれかを表し得る。本開示における「及び/又は」は関連オブジェクトの関連関係を説明することに過ぎず、三種類の関係が存在してもよいことを示し、例えば、A及び/又はBは、以下を示すことができる。Aが単独で存在し、A及びBが同時に存在し、Bが単独で存在するという三種類の状況である。
【0129】
本開示の実施例の説明では、「第1」及び「第2」という用語は、説明の目的のみのために使用され、相対的な重要性を示す又は暗示するものと解釈されるべきではなく、示される技術的特徴の数を暗示するものと解釈されるべきではない。したがって、「第1」及び「第2」として定義される特徴は、明示的又は暗黙的に、そのような特徴のうちの1つ又は複数を含み得る。本開示の実施例の説明において、「複数」とは、別段の説明がない限り、2つ以上を意味する。
【0130】
以上は本開示の例示的な実施例に過ぎず、本開示を限定するものではなく、本開示の精神及び原則の範囲内で、行われた任意の修正、同等置換、改良等は、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。
【要約】      (修正有)
【課題】人的コスト及び時間的コストを削減し、生産品質及び巻糸パッケージの生産効率を向上させるパラメータ処理方法、装置、電子デバイス、記憶媒体及びプログラムを提供する。
【解決手段】方法は、巻取機が巻き取る巻糸パッケージのT個の満巻率を決定する。T(1以上の正の整数)個の満巻率のうちt(1≦t≦Tの正の整数)番目の満巻率は、t番目の時刻で収集されたN個の第1特徴パラメータに基づいて得られ、前記パラメータは、巻取機が巻き取った巻糸パッケージの満巻率に影響を与える。方法はまた、T個の満巻率のうち、M(≦<M≦Tの正の整数)個の満巻率が何れも予め設定された満巻率要件を満たさない場合、候補特徴パラメータセットを決定する。前記セットに含まれる候補特徴パラメータは、予め設定された満巻率要件を満たさない満巻率に対応するN個の第1特徴パラメータの中から選択された満巻率が、予め設定された満巻率要件を満たさない。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6