(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】表示装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0485 20220101AFI20241016BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20241016BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20241016BHJP
【FI】
G06F3/0485
G06F3/0482
H04N1/00 350
(21)【出願番号】P 2020176674
(22)【出願日】2020-10-21
【審査請求日】2023-09-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003443
【氏名又は名称】弁理士法人TNKアジア国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100129997
【氏名又は名称】田中 米藏
(72)【発明者】
【氏名】段床 卓志
(72)【発明者】
【氏名】更谷 健
【審査官】渡辺 慶人
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-163365(JP,A)
【文献】特開2004-265244(JP,A)
【文献】特開2012-083893(JP,A)
【文献】国際公開第2020/009028(WO,A1)
【文献】特開2017-111504(JP,A)
【文献】国際公開第2014/010362(WO,A1)
【文献】特開2006-185275(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0286357(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
3/048- 3/04895
3/09 - 3/12
B41J 29/00 - 29/70
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネルと、
表示部と、
プロセッサーを含み、当該プロセッサーが制御プログラムを実行することにより、前記表示部の表示制御を行なう表示制御部
として機能する制御ユニットと、を備え、
前記表示制御部は、
複数の操作対象項目がグループ毎にまとめられてスクロール方向に列挙されてなる操作対象項目リストを表示するスクロール表示領域と、前記グルー
プの名称を示すメニュー項目を前記グループ毎に表示するメニュー表示領域と、を有する操作画面を前記表示部に表示させ
、
前記スクロール表示領域の最上部に表示させている
第1操作対象項目の属する
第1グループの名称を示す
第1メニュー項目を、他の前記メニュー項目とは視覚的に異なる第1表示態様で表示させ
、
前記タッチパネルが前記スクロール表示領域に対するスクロール指示を受付けると、当該スクロール指示に基づいて、前記操作対象項目リストをスクロールさせ、
前記スクロール指示に基づいて、前記操作対象項目リストをスクロールさせることにより、前記最上部に表示させている操作対象項目を前記第1操作対象項目から第2操作対象項目に変化させた場合であって、前記最上部に表示させている操作対象項目の属する前記グループが前記第1グループから、前記第2操作対象項目の属する第2グループに変化したときに、前記第1表示態様で表示させる対象となる前記メニュー項目を、前記第1メニュー項目から、前記第2グループの名称を示す第2メニュー項目に切替え、
前記スクロール指示に基づいて、前記操作対象項目リストをスクロールさせることにより、前記最上部に表示させている操作対象項目を前記第1操作対象項目から第2操作対象項目に変化させた場合であっても、前記最上部に表示させている操作対象項目の属する前記グループが前記第1グループから変化しないときには、前記第1表示態様で表示させる対象となる前記メニュー項目を、前記第1メニュー項目に維持し、
前記スクロール方向に伸び、対応付けられたグループの範囲の長さに対応する長さを有する複数のグループ範囲バーを、前記グループ毎に前記操作対象項目リストに沿うように並べて前記スクロール表示領域に表示させ、
前記第1表示態様で表示させている前記第1メニュー項目が名称を示す前記第1グループに属する前記操作対象項目の範囲に対応する位置に表示させる第1グループ範囲バーを、他の位置に表示させる前記グループ範囲バーとは視覚的に異なる第2表示態様で表示させ、
さらに、前記第1メニュー項目を予め定められた注目色である第1色で表示させ、他の前記メニュー項目を第1色よりも薄い第2色で表示させ、
前記表示制御部は、
前記表示部に対し、一部非表示の操作対象項目を前記最上部に表示させるとともに、全体表示の操作対象項目を、前記一部非表示の操作対象項目の下に表示させ、
前記全体表示の操作対象項目を、前記最上部に表示させている前記操作対象項目として判断する、表示装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、操作対象項目リストにおいて各グループの間にスペースを設け、前記グループ範囲バーを、各グループの当該スペースに対応するスペース部分には表示せず、当該スペース部分を常に薄い色で表示する、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の表示装置と、
原稿の画像を読取る原稿読取部と、
前記原稿読取部による読取りで得られた前記原稿の画像を記録紙に形成する画像形成部と、を備える画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネル機能を有する表示部を備える表示装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成装置等の電子機器においては、機能が大幅に増え、それに伴って、表示部における操作画面の表示が複雑になっている。また、操作対象項目(例えば、操作ボタン)が多く、定められた表示領域に表示が収まりきらない場合には、スクロール機能を採用する場合がある。
【0003】
例えば、タッチパネル機能を有する表示部を備える電子機器においては、複数の操作対象項目をスクロール方向に列挙してリスト化し、ユーザーからのスクロール指示に基づいて、リスト化された操作対象項目をスクロールさせることがある(下記の特許文献1,2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2014-090248号公報
【文献】特開2014-074981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
操作対象項目をスクロール表示させることにより、限られた表示領域に多くの操作対象項目を表示できるが、多くの操作対象項目を順に次々に表示させても、表示されている操作対象項目が、どの機能についての設定を行うための操作対象項目であるかをユーザーは理解しにくい。また、表示されている操作対象項目が、どの機能についての操作対象項目であるかを示すために、表示画面に表示する内容を複雑化させると、ユーザーは、操作対象項目と機能の関係を却って把握できなくなる。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、操作対象項目の全てを表示画面に一度に表示できず、各操作対象項目を順次スクロール表示させる場合に、表示画面の表示内容を複雑にすることなく、表示画面に表示されている操作対象項目が何についての設定を行うものであるかを、ユーザーが理解し易くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一局面に係る表示装置は、タッチパネル機能を有する表示部と、前記表示部の表示制御を行う表示制御部と、前記タッチパネル機能により検知される前記表示部に対するタッチ操作に基づく指示を受け付ける操作部と、を備え、前記表示制御部は、複数の操作対象項目がグループ毎にまとめられてスクロール方向に列挙されてなる操作対象項目リストを表示するスクロール表示領域と、前記グループそれぞれの名称を示すメニュー項目を前記グループ毎に表示するメニュー表示領域と、を有する操作画面を前記表示部に表示させ、前記操作部が前記スクロール表示領域に対するスクロール指示を受け付けると、当該スクロール指示に基づいて、前記操作対象項目リストをスクロールさせ、前記表示制御部は、更に、前記スクロール表示領域の最上部に表示させている前記操作対象項目の属する前記グループの名称を示す前記メニュー項目を、他の前記メニュー項目とは視覚的に異なる表示態様で表示させるものである。
【0008】
また、本発明の一局面に係る画像形成装置は、上記表示装置と、原稿の画像を読み取る原稿読取部と、前記原稿読取部による読み取りで得られた原稿の画像を記録紙に形成する画像形成部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、スクロール表示領域の最上部に表示されている操作対象項目の属するグループの名称を示すメニュー項目が、それ以外のメニュー項目とは異なる表示態様で表示される。これにより、スクロール表示により操作対象項目を一部分ずつ順番に表示する場合であっても、ユーザーは、表示部に表示中の操作対象項目の属するグループの名称を即座に把握できるようになる。このため、本発明によれば、操作対象項目の全てを表示画面に一度に表示できず、各操作対象項目を順次スクロール表示させる場合に、表示部での表示内容を複雑にしなくても、表示形態を異ならせて表示されるグループの名称に基づいて、表示部に表示されている操作対象項目が何についての設定を行うものであるかを、ユーザーが理解し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態に係る表示装置を備えてなる画像形成装置の外観を示す斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る表示装置を備えてなる画像形成装置の主要内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【
図3】(A)(B)は、表示部に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図5】(A)(B)は、表示部に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図6】(A)(B)は、表示部に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図7】(A)(B)は、表示部に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図8】画像形成装置による表示制御の第1実施形態を示すフローチャートである。
【
図9】画像形成装置による表示制御の第1実施形態の更なる実施形態を示すフローチャートである。
【
図10】グループ範囲バーが表示されている操作対象項目リストの一例を示す図である。の一例を示す図である。
【
図11】(A)(B)は、表示部に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図12】(A)(B)は、表示部に表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図13】(A)(B)(C)は、メニュー項目に対するアニメーション表示の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態に係る表示装置及び画像形成装置について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る表示装置を備えてなる画像形成装置の外観を示す斜視図である。
図2は、当該画像形成装置の主要内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【0012】
画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、及びファクシミリ機能のような複数の機能を兼ね備えた複合機であり、装置本体11に、制御ユニット10、原稿給送部6、原稿読取部5、画像形成部12、定着部13、給紙部14、操作部47、及び記憶装置8を含んで構成されている。
【0013】
原稿給送部6は、原稿読取部5の上面に図略のヒンジ等によって開閉可能に構成され、原稿給送部6は、図略のプラテンガラス上に載置された原稿を読み取る場合に原稿押さえカバーとして機能する。原稿給送部6は、ADF(Auto Document Feeder)であり、原稿載置トレイ61を備え、原稿載置トレイ61に載置された原稿を原稿読取部5へ1枚ずつ給送する。
【0014】
原稿給送部6は、原稿読取部5による原稿のオモテ面画像の読み取りが行われた後に、当該原稿の表裏を機械的に反転させて、原稿読取部5に当該原稿を再度給送することが可能に構成されている。これにより、原稿読取部5による原稿の両面読み取りを実現する。
【0015】
画像形成装置1で原稿読取動作が行われる場合について説明する。原稿給送部6により原稿読取部5へ供給された原稿、又は上記プラテンガラス上に載置されている原稿の画像を、原稿読取部5が光学的に読み取り、そして画像データを生成する。原稿読取部5により生成された画像データは、図略の画像メモリー等に保存される。
【0016】
画像形成装置1で画像形成動作が行われる場合について説明する。原稿読取動作により生成された画像データや、画像メモリー等に記憶されている画像データ、ネットワーク接続されたコンピューターから受信した画像データ等に基づいて、画像形成部12が、給紙部14から給紙される記録媒体としての記録紙にトナー像を形成する。
【0017】
定着部13は、画像形成部12によりトナー像が形成された記録紙を加熱及び加圧して、トナー像を記録紙に定着させるものであり、定着処理が施された記録紙は排出トレイ151に排出される。給紙部14は、複数の給紙カセット141を備える。
【0018】
操作部47は、画像形成装置1が実行可能な各種動作及び処理について、操作者から、画像形成動作実行指示等の指示を受け付ける。操作部47は、操作者への操作案内等を表示する表示部473を備えている。また、操作部47は、表示部473が有するタッチパネルを介して、表示部473に対するタッチ操作に基づいて当該タッチパネル機能により検知されるユーザー指示を受け付ける。
【0019】
表示部473は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなる。表示部473は、タッチパネルを備えている。操作者は画面表示されるボタンやキーに触れる操作を行うと、タッチパネルにより、タッチ操作された位置に対応付けられた指示が受け付けられる。
【0020】
記憶装置8は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置であり、各種の制御プログラム等を記憶する。
【0021】
制御ユニット10は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及び専用のハードウェア回路を含んで構成される。プロセッサーは、例えばCPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はMPU(Micro Processing Unit)等である。制御ユニット10は、制御部100と、表示制御部101と、を備えている。
【0022】
制御ユニット10は、記憶装置8に記憶されている制御プログラムに従った上記プロセッサーによる動作により、制御部100及び表示制御部101として機能するものである。但し、制御部100等は、制御ユニット10による制御プログラムに従った動作によらず、それぞれハードウェア回路により構成することも可能である。以下、特に触れない限り、各実施形態について同様である。
【0023】
制御部100は、画像形成装置1の全体的な動作制御を司る。制御部100は、原稿給送部6、原稿読取部5、画像形成部12、定着部13、給紙部14、操作部47、及び記憶装置8と接続され、これら各部の駆動制御等を行う。例えば、制御部100は、画像形成部12等の動作を制御して、原稿読取部5による読み取りで得られた原稿画像を、記録媒体としての記録紙に形成させる。
【0024】
表示制御部101は、表示部473の表示制御を行う。例えば、表示制御部101は、操作部47を介して入力されるユーザーからの指示に従って、表示部473に操作画面を表示させる。
【0025】
図3(A)(B)は、表示制御部101が表示部473に表示させる操作画面の一例を示す図である。
図4は、スクロール表示領域A1に表示される操作対象項目リストの一例を示す図である。
【0026】
図3(A)(B)に示す操作画面D1は、コピー動作についての各機能の設定を行うための操作画面である。ユーザーは、表示部473の表示画面(操作画面D1)に対してタッチ操作を行うことで、操作部47にコピー動作に関する指示が受け付けられる。制御部100は、当該受け付けられた指示に従って、原稿読取による画像データ生成と、当該画像データに基づく画像の記録紙への形成とからなる処理(すなわち、コピー処理)を実行する際の各種の設定を行う。
【0027】
操作画面D1は、スクロール表示領域A1と、メニュー表示領域A2と、スクロール表示領域A1に表示される画像をスクロールさせるためのスクロールバーSB1と、を有する。スクロールバーSB1は、スクロール表示領域A1,A2以外の領域に表示される。
【0028】
メニュー表示領域A2には、グループそれぞれの名称を示すメニュー項目M1~M5が表示されている。
【0029】
スクロール表示領域A1には、操作対象項目リストL1が一部分ずつ表示される。
図4に示すように、操作対象項目リストL1は、複数の操作対象項目としての操作ボタンB1~B53がグループ毎に纏められ、グループ別に分けて並べられたものである。操作対象項目リストL1において、操作ボタンB1~B53は、スクロール方向に列挙され、各グループの間を空けて並べられている。操作対象項目リストL1における、操作ボタンB1~B53はそれぞれ、コピー処理を実行する際に設定される設定項目(操作対象項目)に対応付けられている。
【0030】
この例では、操作ボタンB1~B9はグループ名が「Quick Setup」のグループG1に属し、操作ボタンB10~B17はグループ名が「Org./Paper/Finishing」のグループG2に属し、操作ボタンB18~B30はグループ名が「Layout/Edit」のグループG3に属し、操作ボタンB31~B44はグループ名が「Color/Image Quality」のグループG4に属し、そして、操作ボタンB45~B53はグループ名が「Advanced Setup」のグループG5に属する。
【0031】
メニュー表示領域A2に表示されるメニュー項目M1はグループG1に対応付けられ、メニュー項目M2はグループG2に対応付けられ、メニュー項目M3はグループG3に対応付けられ、メニュー項目M4はグループG4に対応付けられ、メニュー項目M5はグループG5に対応付けられている。
【0032】
メニュー項目M1~M5には、対応付けられたそれぞれのグループの名称を示すために、対応するグループのグループ名が表示されている。例えば、メニュー項目M1には、グループG1のグループ名「Quick Setup」が表示されている。本実施形態では、グループの名称とは、当該グループに属する操作対象項目がいずれの機能についての設定をするものであるかを示す記載である。
【0033】
表示制御部101は、操作対象項目リストL1が示す、各操作対象項目及びその並び順と、各操作対象項目が属するグループと、各グループに対応付けられたそれそれのメニュー項目とを記憶している。
【0034】
表示制御部101は、操作部47がユーザーによるタッチパネルへのタッチ操作に基づいてスクロール表示領域A1に対するスクロール指示を受け付けると、当該スクロール指示に応じて、スクロール表示領域A1に表示されている画像(操作対象項目リストL1)をスクロールさせる。スクロール指示を行うためのタッチ操作は、スクロール表示領域A1に対する上又は下方向へのフリック、スワイプ操作、或いは、スクロールバーSB1を構成するアロー(矢印)又はノブ(つまみ)に対する操作である。
【0035】
表示制御部101は、例えば、
図3(A)に示す、スクロール表示領域A1における操作対象項目リストL1の初期表示状態からのスクロール量に基づいて、各スクロール量における、スクロール表示領域A1の最上部に表示させることになる操作対象項目を記憶している。
【0036】
そして、表示制御部101は、スクロール表示領域A1の最上部に表示させる操作対象項目としての操作ボタンの属するグループの名称を示すメニュー項目を、それ以外のメニュー項目とは視覚的に異なる表示態様で表示させる。例えば、
図3(A)に示すように、表示制御部101は、スクロール表示領域A1の最上部に「Auto Paper Selection」と記された操作ボタンB1及び「100% Zoom」と記された操作ボタンB2を表示させる場合、操作ボタンB1,B2はグループG1に属するので、グループG1に対応する、「Quick Setup」と記されたメニュー項目M1を、注目されやすい色(注目されやすいとして予め定められた色。例えば、青色で文字は白抜き。或いは、他のメニュー項目よりも濃い色又は明るい色)等で表示させ、それ以外のメニュー項目M2~M5をグレー色等、当該注目されやすい色(メニュー項目M1の色)よりも薄い色(例えば上記注目されやすい色が明るい色である場合には、他のメニュー項目よりも暗い色を採用する。この場合、当該暗い色が、ここでの薄い色に含まれるものとする。すなわち、ここでの薄い色は上記注目されやすい色よりも目立たない予め定められた色である)で表示させる。以下、注目されやすい色を注目色という。
【0037】
また、
図3(B)に示すように、操作ボタンB17をスクロール表示領域A1の最上部に表示させる場合であっても、操作ボタンB17の一部分を隠して表示させることになる場合には、表示制御部101は、スクロール表示領域A1の最上部に表示されているのは、その下に配置されて全体を表示させる「Zoom」と記された操作ボタンB18と判断する。操作ボタンB18はグループG3に属するので、表示制御部101は、グループG3に対応する、「Layout/Edit」と記されたメニュー項目M3を上記注目色で表示させ、それ以外のメニュー項目M1,M2,M4,M5を上記薄い色で表示させる。
【0038】
すなわち、表示制御部101は、ユーザーからのスクロール指示に基づいて、操作対象項目リストL1をスクロールさせることにより、スクロール表示領域A1の最上部に表示させる操作対象項目(操作ボタン)の属するグループが変化する度に、他とは視覚的に異なる上記注目色で表示させるメニュー項目を、スクロール表示領域A1の最上部に新たに表示させた操作対象項目(操作ボタン)の属するグループの名称を示すメニュー項目に切り替える。
【0039】
例えば、
図3(B)に示すように、グループG3を示すメニュー項目M3が上記注目色で表示させている状態で、ユーザーから上方向又は下方向へのスクロール指示が操作部47に入力された場合について説明する。
【0040】
<ユーザーから上方向へのスクロール指示が入力された場合>
表示制御部101は、操作部47を介して上方向へのユーザーからのスクロール指示を受け付けると、スクロール表示領域A1に表示されている画像(操作対象項目リストL1)をスクロールアップさせる。
【0041】
そして、スクロールアップによって、
図5(A)に示すように、グループG3の最後尾に配置されている操作ボタンB30の一部分が隠れ、スクロール表示領域A1の最上部に表示される操作ボタンが、グループG4の先頭に配置されている、「Density」と記された操作ボタンB31になる(すなわち、スクロール表示領域A1の最上部に表示される操作ボタンの属するグループがグループG3からグループG4に変化する)と、表示制御部101は、グループG3に対応するメニュー項目M3を上記薄い色で表示させ、グループG4に対応する、「Color/Image Quality」と記されたメニュー項目M4を上記注目色で表示させる。
【0042】
<ユーザーから下方向へのスクロール指示が入力された場合>
表示制御部101は、操作部47が下方向へのユーザーからのスクロール指示を受け付けると、スクロール表示領域A1に表示されている画像(操作対象項目リストL1)をスクロールダウンさせる。
【0043】
そして、スクロールダウンによって、
図5(B)に示すように、グループG2の最後尾に配置されている「Org. Manual Feed(DP)」と記された操作ボタンB17が完全に出現し、スクロール表示領域A1の最上部に表示される操作ボタンが、グループG2に属する操作ボタンB17になる(すなわち、スクロール表示領域A1の最上部に表示される操作ボタンの属するグループがグループG3からグループG2に変化する)と、表示制御部101は、グループG3に対応するメニュー項目M3を上記薄い色で表示させ、グループG2に対応する、「Org./Paper/Finishing」と記されたメニュー項目M2を上記注目色で表示させる。
【0044】
また、表示制御部101は、操作部47がメニュー項目M1~M5のいずれかを選択する指示を操作部47が受け付けたとき、上記注目色で表示するメニュー項目を、それまで上記注目色で表示させていたメニュー項目から、ユーザーにより新たに選択されたメニュー項目に切り替える。更に表示制御部101は、これと共に、当該新たに選択されたメニュー項目が示すグループ内の先頭に配置されている操作対象項目(操作ボタン)が、スクロール表示領域A1の最上部に到達する位置に移動して表示されるように、操作対象項目リストL1をスクロールさせる。
【0045】
例えば、
図3(B)に示すように、グループG3に対応するメニュー項目M3が上記注目色で表示されている状態で、ユーザーからメニュー項目M2又はメニュー項目M5に対する選択操作が行われた場合について説明する。
【0046】
<メニュー項目M2がユーザーにより選択された場合>
表示制御部101は、操作部47がメニュー項目M2に対するユーザーからの選択を受け付けたとき、
図6(A)に示すように、メニュー項目M3の表示を上記注目色から上記薄い色に変え、「Org./Paper/Finishing」と記されたメニュー項目M2の表示を上記薄い色から上記注目色に変える。
【0047】
表示制御部101は、これと共に、
図6(B)に示すように、スクロール表示領域A1に表示されている画像(操作対象項目リストL1)をスクロールダウンさせ、メニュー項目M2が示すグループG2内の先頭に配置されている操作ボタンB10をスクロール表示領域A1に表示させ、グループG2内の先頭に配置されている「Original Size」と記された操作ボタンB10を、スクロール表示領域A1の最上部に位置させた状態として、スクロールを停止する。
【0048】
<メニュー項目M5がユーザーにより選択された場合>
表示制御部101は、操作部47がメニュー項目M5に対するユーザーからの選択を受け付けたとき、
図7(A)に示すように、メニュー項目M3の表示を上記注目色から上記薄い色に変え、「Advanced Setup」と記されたメニュー項目M5の表示を上記薄い色から上記注目色に変える。
【0049】
表示制御部101は、これと共に、
図7(B)に示すように、スクロール表示領域A1に表示されている画像(操作対象項目リストL1)をスクロールアップさせ、メニュー項目M5が示すグループG5内の先頭に配置されている「Continuous Scan」と記された操作ボタンB45を、スクロール表示領域A1の最上部に位置させた状態として、スクロールを停止する。
【0050】
次に、画像形成装置1による上述した表示制御の第1実施形態を
図8に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、表示制御部101は、この表示制御を、操作部47がスクロール表示領域A1に対するユーザーからのスクロール指示を受け付けたときに行う。
【0051】
表示制御部101は、操作部47がスクロール表示領域A1に対するユーザーからのスクロール指示を受け付けると、当該スクロール指示に応じて、スクロール表示領域A1に表示されている画像(操作対象項目リストL1)を、当該スクロール指示が示すスクロール量及び方向でスクロールさせる処理を開始する(S1)。
【0052】
表示制御部101は、上記スクロール指示に応じたスクロールをさせているとき、スクロール表示領域A1の最上部に表示させている操作ボタンがそれまで最上部に表示させていた操作ボタンから変化したか否かを判断する(S2)。
【0053】
表示制御部101は、スクロール表示領域A1の最上部に表示させている操作ボタンがそれまで最上部に表示させていた操作ボタンから変化したと判断した場合(S2でYES)、記憶している各操作対象項目と各操作対象項目が属するグループの関係性に基づいて、最上部に表示させた操作ボタンの属するグループを特定する(S3)。更に、表示制御部101は、最上部に表示させた当該操作ボタンの属するグループが、それまで最上部に表示させていた操作ボタンの属するグループから変化したか否かを判断する(S4)。
【0054】
表示制御部101は、最上部に表示させた当該操作ボタンの属するグループが、それまで最上部に表示させていた操作ボタンの属するグループから変化したと判断した場合(S4でYES)、それまで上記注目色で表示させていたメニュー項目を上記薄い色で表示させ(S5)、新たに最上部に表示させた操作ボタンの属するグループを示すメニュー項目を上記注目色で表示させる(S6)。
【0055】
例えば、
図5(A)に示したように、スクロール表示領域A1の最上部に表示させる操作ボタンのグループが、グループG3からグループG4に変化すると、表示制御部101は、グループG3を示す(上記注目色で表示されていた)メニュー項目M3を上記薄い色での表示に変え、グループG4を示す(上記薄い色で表示されていた)メニュー項目M4を上記注目色での表示に変える。
【0056】
続いて、表示制御部101は、スクロール指示が示すスクロール量及び方向でのスクロールが完了したか否かを判断する(S7)。表示制御部101が、当該スクロールが完了したと判断したとき(S7でYES)、処理は終了する。一方、表示制御部101が、当該スクロールが完了していないと判断したときは(S7でNO)、処理はS2に戻る。そして、表示制御部101が、スクロール表示領域A1の最上部に表示させる操作ボタンが変化したと判断した場合は(S2でYES)、S6乃至S7の処理を繰り返す。
【0057】
また、S2において、表示制御部101が、スクロール表示領域A1の最上部に表示させる操作ボタンは変化していないと判断した場合と(S2でNO)、S4において、表示制御部101が、最上部に表示させた操作ボタンの属するグループが、それまで最上部に表示させていた操作ボタンの属するグループから変化していないと判断した場合は(S4でNO)、処理はS7に進む。
【0058】
次に、画像形成装置1による上述した表示制御の第1実施形態の更なる実施形態を
図9に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理は、操作部47がユーザーからメニュー項目M1~M5のいずれかを選択する指示を受け付けたときに表示制御部101が行う処理である。
【0059】
表示制御部101は、操作部47がメニュー項目M1~M5のいずれかを選択する指示を受け付けると、それまで上記注目色で表示されていたメニュー項目を上記薄い色で表示させ(S11)、ユーザーにより新たに選択されたメニュー項目を上記注目色で表示させる(S12)。
【0060】
続いて、表示制御部101は、記憶している各操作対象項目及びその並び順と、各操作対象項目が属するグループの関係性と、各グループに対応付けられたメニュー項目の関係性とに基づいて、ユーザーにより選択されたメニュー項目が示すグループにおいて、操作対象項目リストL1で先頭に配置されている操作ボタンを特定する(S13)。続いて、表示制御部101は、スクロール表示領域A1に表示されている画像(操作対象項目リストL1を示す画像)を、当該特定した操作ボタンをスクロール表示領域A1の最上部に位置させるためのスクロールを開始する(S14)。そして、表示制御部101は、当該特定した操作ボタンを、スクロール表示領域A1の最上部となる位置に表示させたかを判断する(S15)。
【0061】
表示制御部101が、当該特定した操作ボタンをスクロール表示領域A1の最上部となる位置に表示させたと判断した場合(S15でYES)、処理は終了する。
【0062】
例えば、メニュー項目M2がユーザーにより選択されると、表示制御部101は、
図6(A)に示すように、ユーザーにより選択されたメニュー項目M2を上記注目色で表示させ、それ以外のメニュー項目M1,M3~M5を上記薄い色で表示させ、更に、メニュー項目M2が示すグループG2において操作対象項目リストL1で先頭に配置されている操作ボタンB10をスクロール表示領域A1の最上部となる位置に表示させるためのスクロールを行う。その後、
図6(B)に示すように、当該操作ボタンB10をスクロール表示領域A1の最上部となる位置に表示させてから、表示制御部101は、当該スクロールを停止する。
【0063】
上記実施形態によれば、いずれかのメニュー項目がユーザーにより選択されると、当該選択されたメニュー項目に対応付けられたグループにおいて先頭に配置されている操作対象項目がスクロール表示領域A1の最上部となる位置に表示される。これにより、ユーザーは、いずれかのメニュー項目を選択したときに、このメニュー項目に対応付けられたグループの各操作対象項目を把握しやすくなる。
【0064】
すなわち、この場合も、スクロール表示領域A1の最上部に表示されている操作対象項目(操作ボタン)の属するグループの名称を示すメニュー項目が、それ以外のメニュー項目とは視覚的に異なる表示態様で表示されることになる。このため、ユーザーは、表示部473のスクロール領域A1の最上部に表示されている操作対象項目を含む操作対象項目群が属するグループの名称を直ちに認識できる。従って、操作対象項目の全てを表示部473の表示画面に一度に表示できず、各操作対象項目を順次スクロール表示させる場合に、表示画面に表示されている操作対象項目が何についての設定を行うものであるかを、ユーザーが容易に理解可能にすることができる。
【0065】
また、上述したように、スクロール領域A1の最上部に位置する操作対象項目の属するグループを示すメニュー項目の表示色を上記注目色に変更することで、スクロール領域A1の最上部に表示されている操作対象項目及び当該操作対象項目と同じグループの各操作対象項目が何についての設定を行うものであるかを明確にしている。このため、表示画面の表示内容を複雑にすることなく、表示画面に表示されている操作対象項目が何についての設定を行うものであるかを、ユーザーが容易に理解できるようになる。
【0066】
次に、画像形成装置1による表示部473の表示制御の第2実施形態について説明する。上記第2実施形態では、各グループG1~G5の範囲を示すグループ範囲バーを、操作対象項目リストL1と並べてスクロール表示領域A1に表示させる点が、上記第1実施形態とは相違する。
【0067】
図10は、グループ範囲バーが表示されている操作対象項目リストの一例を示す図である。
図10に示すグループ範囲バーGB1~GB5は、それぞれ、グループG1~G5のうち、対応付けられたグループについてその範囲を示している。例えば、グループ範囲バーGB1は、グループG1に対応付けられ、操作ボタンB1~B9が同一のグループG1に属することを示する。
【0068】
表示制御部101は、
図11及び
図12に示すように、グループ範囲バーGB1~GB5がメニュー項目M1~M5と操作対象項目リストL1との間に配置され、操作対象項目リストL1に沿って延びるようにして操作対象項目リストL1に並べられた画像を、スクロール表示領域A1に表示させる。
【0069】
また、表示制御部101は、上記注目色で表示されているメニュー項目が示すグループの範囲を示すグループ範囲バーを上記注目色で表示させ、他のグループ範囲バーとは視覚的に異ならせて表示する。
【0070】
例えば、
図11(A)に示すように、表示制御部101は、グループG1を示すメニュー項目M1が上記注目色で表示させている場合、グループG1の範囲を示すグループ範囲バーGB1をメニュー項目M1と同じ上記注目色で表示させ、更に、メニュー項目M1を他のメニュー項目よりもグループ範囲バーGB1側に向けて延ばして大きく表示させ、メニュー項目M1とグループ範囲バーGB1とを連結させて表示する。
【0071】
また、
図11(B)に示すように、表示制御部101は、グループG3を示すメニュー項目M3が青色で表示させている場合、グループG3の範囲を示すグループ範囲バーGB3をメニュー項目M3と同じ上記注目色で表示させ、更に、メニュー項目M3を他のメニュー項目よりもグループ範囲バーGB3側に向けて延ばして大きく表示させ、メニュー項目M3とグループ範囲バーGB3とを連結させて表示する。
【0072】
次に、グループG3を示すメニュー項目M3及びグループ範囲バーGB3が上記注目色で表示されている
図11(B)に示す状態のときに、ユーザーによりメニュー項目M4を選択する操作が行われた場合について説明する。
【0073】
表示制御部101は、操作部47がメニュー項目M4を選択する指示をユーザーから受け付けると、
図12(A)に示すように、メニュー項目M3及びグループ範囲バーGB3の表示を上記注目色から上記薄い色に変えると共に、メニュー項目M3の横幅(グループ範囲バーGB3側に向かう方向における幅)を元の長さに戻し、「Color/Image Quality」と記されたメニュー項目M4及びグループ範囲バーGB4の表示を上記薄い色から上記注目色に変える。
【0074】
そして、表示制御部101は、メニュー項目M4が名称を示すグループG4(メニュー項目M4に対応付けられたグループG4)内の先頭に配置されている操作ボタンB31を、スクロール表示領域A1の最上部に表示させるために、スクロール表示領域A1に表示されている画像(操作対象項目リストL1)をスクロールアップさせる。
【0075】
表示制御部101は、操作対象項目リストL1をスクロールアップさせ、
図12(B)に示すように、グループG4内の先頭に配置されている「Density」と記された操作ボタンB31を、スクロール表示領域A1の最上部に表示させた時点でスクロールを停止する。なお、表示制御部101は、このようにグループ内の先頭に配置されている操作ボタンをスクロール表示領域の最上部に表示させた時点でスクロールを停止することに代えて、例えば、グループ内の全ての操作ボタン群を、スクロール表示領域のスクロール方向(本実施形態では上下方向)における予め定められた中心位置に表示させた時点でスクロールを停止する、或いは、グループ内の先頭に配置されている操作ボタンを、スクロール表示領域のスクロール方向(本実施形態では上下方向)における予め定められた位置に表示させた時点でスクロールを停止するようにしてもよい。
【0076】
更に、表示制御部101は、新たに上記注目色で表示させたメニュー項目M4を、他のメニュー項目よりもグループ範囲バーGB4側に向けて徐々に延ばしていき、メニュー項目M4とグループ範囲バーGB4とが連結する様子を、アニメーション(動画)により表示する。
図13(A)乃至(C)に、メニュー項目M4に対する当該アニメーション表示の一例を示す。
【0077】
なお、上述したように、操作対象項目リストL1において、操作ボタンB1~B53は、スクロール方向に列挙され、各グループの間を空けて並べられている。表示制御部101は、グループ範囲バーGB1~GB5を、各グループの当該間部分には表示しない。すなわち、表示制御部101は、いずれかのメニュー項目の選択に伴って、このメニュー項目に対応付けられたグループを示すグループ範囲バーを上記注目色で表示するが、当該間部分は常に上記薄い色で表示する。これにより、グループ範囲バーが上記注目色で表示される場合に、どこまでが1つのクループに属する操作対象項目群であるかを明確にユーザーに示すことができる。
【0078】
上記第2実施形態によれば、ユーザーによりメニュー項目のいずれかが選択されたとき、当該選択されたメニュー項目を上記注目色で表示すると共に、当該選択されたメニュー項目に対応付けられたグループを示すグループ範囲バーも上記注目色で表示する。このため、スクロール表示領域A1に表示されている操作対象項目のいずれが、ユーザーにより選択されたメニュー項目に対応しているかをユーザーが明確に把握できる。これにより、ユーザーは、表示画面に表示されている操作対象項目が何についての設定を行うものであるかを、より容易に理解できるようになる。
【0079】
また、表示制御部101は、スクロール表示領域A1に表示させている操作対象項目リストL1の画像をスクロールさせたとき、スクロール表示領域A1の最上部に表示させた操作対象項目と同一のグループに属する操作対象項目群の側方となる範囲にあるグループ範囲バーを上記注目色で表示させ、他の部分のグループ範囲バーを上記薄い色で表示させる。
【0080】
そして、表示制御部101は、このようにスクロール表示領域A1の最上部に表示させた操作対象項目と同一のグループに属する操作対象項目群の側方となる範囲にあるグループ範囲バーを上記注目色で表示させたとき、当該スクロール表示領域A1の最上部に表示させた操作対象項目のグループに対応付けられたメニュー項目を上記注目色で表示させ、他のメニュー項目を上記薄い色で表示させる。
【0081】
また、上記注目色で表示されるメニュー項目は、グループ範囲バーに到達するまで、グループ範囲バーに向かって延びていくように上述したアニメーション表示が行われる。当該選択されたメニュー項目に対応付けられたグループをより把握しやすくなる。
【0082】
本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。上記実施形態では、本発明の一実施形態に係る表示装置と、少なくとも画像形成部12とを備える画像形成装置を本発明の一実施形態として示しているが、これは一例に過ぎず、本発明に係る表示装置は、他の電子機器、例えば、医療機器、カーナビゲーション、又は券売機等に備えられるものでもよい。
【0083】
また、上記実施形態では、
図1乃至
図13を用いて上記実施形態により示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0084】
1 画像形成装置
5 原稿読取部
12 画像形成部
47 操作部
100 制御部
101 表示制御部
473 表示部