IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 大日本印刷株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-検索サーバ、検索方法及びプログラム 図1
  • 特許-検索サーバ、検索方法及びプログラム 図2
  • 特許-検索サーバ、検索方法及びプログラム 図3
  • 特許-検索サーバ、検索方法及びプログラム 図4
  • 特許-検索サーバ、検索方法及びプログラム 図5
  • 特許-検索サーバ、検索方法及びプログラム 図6
  • 特許-検索サーバ、検索方法及びプログラム 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】検索サーバ、検索方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/015 20230101AFI20241016BHJP
   G06Q 30/02 20230101ALI20241016BHJP
【FI】
G06Q30/015
G06Q30/02
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020179706
(22)【出願日】2020-10-27
(65)【公開番号】P2022070573
(43)【公開日】2022-05-13
【審査請求日】2023-08-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107331
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 聡延
(74)【代理人】
【識別番号】100101203
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100104499
【弁理士】
【氏名又は名称】岸本 達人
(72)【発明者】
【氏名】本間 成幸
(72)【発明者】
【氏名】中川 修
(72)【発明者】
【氏名】内田 昌希
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 直之
(72)【発明者】
【氏名】生駒 拓也
【審査官】山田 倍司
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-009315(JP,A)
【文献】特開2013-097758(JP,A)
【文献】特開2004-013253(JP,A)
【文献】特開2013-164773(JP,A)
【文献】特開2016-009450(JP,A)
【文献】特開2019-082781(JP,A)
【文献】特開2007-193427(JP,A)
【文献】特開2013-149130(JP,A)
【文献】特開2017-134491(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク及び利用者端末と通信可能に接続された検索サーバであって、
利用者端末から商品に関するテキストや画像を入力情報として受信する受信部と、
前記入力情報に類似する投稿を前記ネットワークより抽出し、抽出した投稿の人気度を算出し、前記人気度が高い投稿を人気投稿として抽出する人気投稿抽出部と、
前記入力情報に含まれる商品の画像と、前記人気投稿に含まれる画像との類似度を算出し、当該類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がある場合に、前記入力情報に含まれる商品の画像を特定画像と判定し、当該類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がない場合に、前記入力情報に含まれる商品の画像を汎用画像と判定する類似度算出部と、
前記汎用画像に基づいて、前記商品のカテゴリを特定するカテゴリ特定部と、
前記人気投稿から、前記入力情報に基づいて、前記商品に関する商品情報と、当該商品を購入するための情報である店舗情報とを含む投稿を店舗投稿として抽出する店舗投稿抽出部と、
前記店舗投稿に基づき、1つ以上の店舗に関する情報を表示する店舗一覧を作成する店舗一覧作成部と、
前記店舗一覧を前記利用者端末へ送信する送信部と、
を備え、
前記店舗投稿抽出部は、前記類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がある場合、前記人気投稿から、前記特定画像との類似度が閾値以上の画像と、前記店舗情報とを含む投稿を前記店舗投稿として抽出し、前記類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がない場合、前記人気投稿から、前記商品のカテゴリを表す商品情報と、前記店舗情報とを含む投稿を店舗投稿として抽出する検索サーバ。
【請求項2】
受信部は、前記利用者端末の位置情報を受信し、
前記店舗一覧作成部は、前記店舗情報に基づいて前記店舗の住所を特定し、当該店舗の住所と前記位置情報から、利用者の現在地から前記店舗までの経路、所要時間又は運賃のいずれか1つ以上を算出し、前記店舗に関する情報とする請求項1に記載の検索サーバ。
【請求項3】
前記店舗一覧作成部は、前記店舗投稿に基づいて、利用者が複数の店舗を巡る経路を算出し、前記店舗に関する情報とする請求項2に記載の検索サーバ。
【請求項4】
前記人気投稿抽出部は、前記投稿の表示数、閲覧数、引用数、使用数、再投稿数、好評価数のいずれか1つ以上の指標に基づいて前記人気度を算出し、当該人気度が閾値以上の投稿を人気投稿とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の検索サーバ。
【請求項5】
前記店舗一覧作成部は、前記特定画像との類似度が閾値以上の画像を含む店舗投稿に基づいて、前記店舗一覧を作成する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の検索サーバ。
【請求項6】
前記店舗一覧作成部は、利用者の現在地から前記店舗までの距離、所要時間又は運賃、前記商品の価格、前記店舗投稿の人気度、前記画像の類似度のいずれか1つ以上の指標に基づいて、複数の店舗の表示順を並び替える請求項1乃至5のいずれか一項に記載の検索サーバ。
【請求項7】
前記人気投稿抽出部は、所定の期間内の人気投稿を抽出する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の検索サーバ。
【請求項8】
ネットワーク及び利用者端末と通信可能に接続された検索サーバが実行する検索方法であって、
利用者端末から商品に関するテキストや画像を入力情報として受信する受信し、
前記入力情報に類似する投稿を前記ネットワークより抽出し、抽出した投稿の人気度を算出し、前記人気度が高い投稿を人気投稿として抽出し、
前記入力情報に含まれる商品の画像と、前記人気投稿に含まれる画像との類似度を算出し、当該類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がある場合に、前記入力情報に含まれる商品の画像を特定画像と判定し、当該類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がない場合に、前記入力情報に含まれる商品の画像を汎用画像と判定し、
前記汎用画像に基づいて、前記商品のカテゴリを特定し、
前記人気投稿から、前記入力情報に基づいて、前記商品に関する商品情報と、当該商品を購入するための情報である店舗情報とを含む投稿を店舗投稿として抽出する店舗投稿抽出処理を行い、
前記店舗投稿に基づき、1つ以上の店舗に関する情報を表示する店舗一覧を作成し、
前記店舗一覧を前記利用者端末へ送信し、
前記店舗投稿抽出処理は、前記類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がある場合、前記人気投稿から、前記特定画像との類似度が閾値以上の画像と、前記店舗情報とを含む投稿を前記店舗投稿として抽出し、前記類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がない場合、前記人気投稿から、前記商品のカテゴリを表す商品情報と、前記店舗情報とを含む投稿を店舗投稿として抽出する、検索方法。
【請求項9】
ネットワーク及び利用者端末と通信可能に接続されたコンピュータによって実行されるプログラムであって、
利用者端末から商品に関するテキストや画像を入力情報として受信する受信部と、
前記入力情報に類似する投稿を前記ネットワークより抽出し、抽出した投稿の人気度を算出し、前記人気度が高い投稿を人気投稿として抽出する人気投稿抽出部と、
前記入力情報に含まれる商品の画像と、前記人気投稿に含まれる画像との類似度を算出し、当該類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がある場合に、前記入力情報に含まれる商品の画像を特定画像と判定し、当該類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がない場合に、前記入力情報に含まれる商品の画像を汎用画像と判定する類似度算出部と、
前記汎用画像に基づいて、前記商品のカテゴリを特定するカテゴリ特定部と、
前記人気投稿から、前記入力情報に基づいて、前記商品に関する商品情報と、当該商品を購入するための情報である店舗情報とを含む投稿を店舗投稿として抽出する店舗投稿抽出部と、
前記店舗投稿に基づき、1つ以上の店舗に関する情報を表示する店舗一覧を作成する店舗一覧作成部と、
前記店舗一覧を前記利用者端末へ送信する送信部と、として前記コンピュータを機能させ、
前記店舗投稿抽出部は、前記類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がある場合、前記人気投稿から、前記特定画像との類似度が閾値以上の画像と、前記店舗情報とを含む投稿を前記店舗投稿として抽出し、前記類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がない場合、前記人気投稿から、前記商品のカテゴリを表す商品情報と、前記店舗情報とを含む投稿を店舗投稿として抽出するプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット上の情報を検索する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンの普及に伴い、SNS(Social Network System)が社会に定着してきており、多くの人々が食べ物の写真や外食した店舗の情報を投稿している。スマートフォンが普及している環境で生まれ育った若年層、いわゆるスマホネイティブ世代では、店舗を探すときに従来のグルメサイトではなく、SNSを活用する事例も増えてきている。
【0003】
特許文献1には、インターネットを利用して、利用者が容易に有用な店舗などを検索できるシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-215843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の手法では、検索において流行や人気は全く考慮されていない。現在、食べ物やファッションなどの流行は移り変わりが早く、流行りの店舗の情報が短期間で変わる傾向がある。そのため、従来のグルメサイトによる検索では、情報が古く活用できない場合があった。また、SNSを活用したとしても、SNS上には情報が溢れており、たくさんの店舗の中から自分が行きたい店舗を探すのは大変である。さらに、SNSに投稿された食べ物の画像を見て「行きたい」と思っても、店舗の名称や住所といった店舗情報が記載されていない投稿も多い。
【0006】
本発明は、例えば、上記のような課題を解決するためになされたものであり、特定の入力に対して、インターネットを検索し、おすすめの店舗情報を利用者に提供する検索サーバを提供することを主な課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つの観点は、ネットワーク及び利用者端末と通信可能に接続された検索サーバであって、利用者端末から商品に関するテキストや画像を入力情報として受信する受信部と、前記入力情報に類似する投稿を前記ネットワークより抽出し、抽出した投稿の人気度を算出し、前記人気度が高い投稿を人気投稿として抽出する人気投稿抽出部と、前記入力情報に含まれる商品の画像と、前記人気投稿に含まれる画像との類似度を算出し、当該類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がある場合に、前記入力情報に含まれる商品の画像を特定画像と判定し、当該類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がない場合に、前記入力情報に含まれる商品の画像を汎用画像と判定する類似度算出部と、前記汎用画像に基づいて、前記商品のカテゴリを特定するカテゴリ特定部と、前記人気投稿から、前記入力情報に基づいて、前記商品に関する商品情報と、当該商品を購入するための情報である店舗情報とを含む投稿を店舗投稿として抽出する店舗投稿抽出部と、前記店舗投稿に基づき、1つ以上の店舗に関する情報を表示する店舗一覧を作成する店舗一覧作成部と、前記店舗一覧を前記利用者端末へ送信する送信部と、を備え、前記店舗投稿抽出部は、前記類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がある場合、前記人気投稿から、前記特定画像との類似度が閾値以上の画像と、前記店舗情報とを含む投稿を前記店舗投稿として抽出し、前記類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がない場合、前記人気投稿から、前記商品のカテゴリを表す商品情報と、前記店舗情報とを含む投稿を店舗投稿として抽出する
【0008】
上記の検索サーバは、人気投稿に含まれる商品の画像が、利用者が入力した商品の画像とどのくらい類似しているかを確認し、類似度に基づいて、利用者が入力した商品の画像が特定画像であるか、汎用画像であるかを判定する。類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がある場合、検索サーバは、特定画像との類似度が閾値以上の画像と、店舗情報とを含む人気投稿を店舗投稿として抽出する。この態様によれば、商品のカテゴリを特定することなく、店舗投稿を抽出し、店舗一覧を作成することができる。一方、類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がない場合、検索サーバは、汎用画像に基づいて商品のカテゴリを特定し、人気投稿から、商品のカテゴリを表す商品情報と、店舗情報とを含む投稿を店舗投稿として抽出する。この態様では、利用者が入力した商品の画像が、あるカテゴリの商品を代表する汎用画像であるか否かを判定することができ、汎用画像に基づいて商品のカテゴリを特定することができる。このように、検索サーバは、利用者端末から受信した入力情報に基づいて、人気投稿から、商品情報と店舗情報を含む投稿を抽出し、店舗一覧としてその情報を当該利用者端末へ送信する。これにより、利用者は、利用者端末により興味のある商品に関する簡単な入力をするだけで、人気投稿から厳選された店舗に関する情報を店舗一覧として取得し、閲覧することができる。
【0009】
上記検索サーバの一態様では、受信部は、前記利用者端末の位置情報を受信し、前記店舗一覧作成部は、前記店舗情報に基づいて前記店舗の住所を特定し、当該店舗の住所と前記位置情報から、利用者の現在地から前記店舗までの経路、所要時間又は運賃のいずれか1つ以上を算出し、前記店舗に関する情報とする。この態様では、利用者は、店舗一覧を閲覧することで簡単に店舗までの経路、所要時間、運賃などを確認することができる。
【0010】
上記検索サーバの他の一態様では、前記店舗一覧作成部は、前記店舗投稿に基づいて、利用者が複数の店舗を巡る経路を算出し、前記店舗に関する情報とする。この態様では、利用者が店舗一覧を閲覧することで簡単に複数の店舗を巡る経路を確認することができるため、例えば、複数の店舗を巡ってグッズを収集するような場合に有用である。
【0011】
上記検索サーバの他の一態様では、前記人気投稿抽出部は、前記投稿の表示数、閲覧数、引用数、使用数、再投稿数、好評価数のいずれか1つ以上の指標に基づいて前記人気度を算出し、当該人気度が閾値以上の投稿を人気投稿とする。この態様では、投稿の表示数、閲覧数、引用数、使用数、再投稿数、好評価数のいずれか1つ以上の指標に基づいて人気度を算出するため、SNSを中心としたインターネットから、一挙に話題が広がり多くの人の注目を集めている、いわゆるバズっている投稿を人気投稿とすることができる。
【0016】
上記検索サーバの他の一態様では、前記店舗一覧作成部は、前記特定画像との類似度が閾値以上の画像を含む店舗投稿に基づいて、前記店舗一覧を作成する。この態様では、利用者が入力した画像が特定画像の場合、「その店舗のその商品」に興味がある可能性があるため、特定画像に類似した画像に対応する店舗情報を含むように店舗一覧を作成する。これにより、利用者の希望に沿った質の高い店舗一覧を提供することができる。
【0017】
上記検索サーバの他の一態様では、前記店舗一覧作成部は、利用者の現在地から前記店舗までの距離、所要時間又は運賃、前記商品の価格、前記店舗投稿の人気度、前記画像の類似度のいずれか1つ以上の指標に基づいて、複数の店舗の表示順を並び替える。この態様では、利用者希望する指標に基づいて、簡単に店舗一覧の表示順を並び替えることができる。
【0018】
前記人気投稿抽出部は、所定の期間内の人気投稿を抽出する。この態様では、期間に応じて抽出する人気投稿を決めることができるため、例えば、過去に話題となった投稿は除外し、短期間で爆発的に話題となった投稿のみを人気投稿とすることなどができる。
【0019】
本発明の他の観点では、ネットワーク及び利用者端末と通信可能に接続された検索サーバが実行する検索方法であって、利用者端末から商品に関するテキストや画像を入力情報として受信する受信し、前記入力情報に類似する投稿を前記ネットワークより抽出し、抽出した投稿の人気度を算出し、前記人気度が高い投稿を人気投稿として抽出し、前記入力情報に含まれる商品の画像と、前記人気投稿に含まれる画像との類似度を算出し、当該類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がある場合に、前記入力情報に含まれる商品の画像を特定画像と判定し、当該類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がない場合に、前記入力情報に含まれる商品の画像を汎用画像と判定し、前記汎用画像に基づいて、前記商品のカテゴリを特定し、前記人気投稿から、前記入力情報に基づいて、前記商品に関する商品情報と、当該商品を購入するための情報である店舗情報とを含む投稿を店舗投稿として抽出する店舗投稿抽出処理を行い、前記店舗投稿に基づき、1つ以上の店舗に関する情報を表示する店舗一覧を作成し、前記店舗一覧を前記利用者端末へ送信し、前記店舗投稿抽出処理は、前記類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がある場合、前記人気投稿から、前記特定画像との類似度が閾値以上の画像と、前記店舗情報とを含む投稿を前記店舗投稿として抽出し、前記類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がない場合、前記人気投稿から、前記商品のカテゴリを表す商品情報と、前記店舗情報とを含む投稿を店舗投稿として抽出する。検索サーバは、この検索方法を実行することで、人気投稿から厳選された店舗に関する情報を店舗一覧とし利用者端末へ送信することができる。
【0020】
本発明のさらに他の観点では、ネットワーク及び利用者端末と通信可能に接続されたコンピュータによって実行されるプログラムであって、利用者端末から商品に関するテキストや画像を入力情報として受信する受信部と、前記入力情報に類似する投稿を前記ネットワークより抽出し、抽出した投稿の人気度を算出し、前記人気度が高い投稿を人気投稿として抽出する人気投稿抽出部と、前記入力情報に含まれる商品の画像と、前記人気投稿に含まれる画像との類似度を算出し、当該類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がある場合に、前記入力情報に含まれる商品の画像を特定画像と判定し、当該類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がない場合に、前記入力情報に含まれる商品の画像を汎用画像と判定する類似度算出部と、前記汎用画像に基づいて、前記商品のカテゴリを特定するカテゴリ特定部と、前記人気投稿から、前記入力情報に基づいて、前記商品に関する商品情報と、当該商品を購入するための情報である店舗情報とを含む投稿を店舗投稿として抽出する店舗投稿抽出部と、前記店舗投稿に基づき、1つ以上の店舗に関する情報を表示する店舗一覧を作成する店舗一覧作成部と、前記店舗一覧を前記利用者端末へ送信する送信部と、として前記コンピュータを機能させ、前記店舗投稿抽出部は、前記類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がある場合、前記人気投稿から、前記特定画像との類似度が閾値以上の画像と、前記店舗情報とを含む投稿を前記店舗投稿として抽出し、前記類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がない場合、前記人気投稿から、前記商品のカテゴリを表す商品情報と、前記店舗情報とを含む投稿を店舗投稿として抽出する。このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記の検索サーバを実現することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係る検索サーバによれば、特定の入力に対して、インターネットを検索し、おすすめの店舗情報を利用者に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】実施形態に係る検索システムの構成を示す。
図2】検索サーバの内部構成を示すブロック図である。
図3】店舗一覧の表示例である。
図4】店舗一覧に含める情報の例
図5】第1実施形態における検索処理のフローチャートである。
図6】第2実施形態における検索処理のフローチャートである。
図7】第1変形例における店舗一覧の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
[全体構成]
図1は、本発明の検索サーバを適用した検索システムの構成を示す。検索システム100は、特定の入力に対してインターネットを検索し、必要な情報を抽出することが可能な検索サーバ1と、利用者が使用する端末装置である利用者端末3とを、ネットワーク5を介して通信可能に構成したものである。ここで、ネットワーク5は、インターネットを含むものとする。インターネットとは、世界中にある複数のネットワークを情報伝達のために相互に接続することで構築された巨大な通信網である。
【0024】
なお、図1では便宜上、一人の利用者が使用する1台の利用者端末3のみを記載しているが、実際の検索システム100において検索サーバ1は、複数の利用者が使用する複数の利用者端末と通信可能に構成されている。また、ネットワーク5を通じた検索サーバ1と利用者携帯3との通信は、図1に示すように無線であっても有線であってもよい。
【0025】
検索サーバ1は、ネットワーク5を介して利用者端末3と通信可能であって、利用者端末3から商品に関するテキストや画像を入力情報として受信する。すると、検索サーバ1は、インターネット上で提供されるウェブ(World Wide Web)サービスを利用して、商品の店舗情報を含む投稿を検索する。以下、インターネット上で提供されるウェブサービスを利用した検索や抽出を「インターネットを検索」や「インターネットから抽出」という。また、インターネット上で提供されるウェブサービス上のSNS、ブログ(Weblog)、各種ウェブサイトを「インターネット上のSNS、ブログ、各種ウェブサイト」という。
【0026】
ここで、店舗情報とは、商品を購入するための情報であって、例えば、商品を提供する店舗の名称(以下、「店名」ともいう。)、住所又は位置情報、当該商品のブランド名などが挙げられ、任意に設定することができる。店舗には、企業や、インターネット上で商品を販売するウェブサイトも含むものとする。また、投稿とは、インターネット上で公開されたテキストや画像であって、ツイッター(登録商標)(Twitter)、インスタグラム(Instagram)、フェイスブック(Facebook)、ライン(Line)などをはじめとするSNS、ブログ、各種ウェブサイトなどで公開された情報である。検索サーバ1は、検索結果に基づいて、商品の店舗情報を含む店舗一覧を作成し、利用者端末3へ送信する。
【0027】
利用者端末3は、利用者が使用するスマートフォン、タブレット、デスクトップPC、ラップトップPCなどの各種端末装置であって、利用者が入力した商品に関するテキストや画像を入力情報として検索サーバ1へ送信する。また、利用者端末3は、検索サーバ1から店舗一覧を受信し、表示する。利用者は、店舗一覧を閲覧することで、商品の店舗情報を取得することができる。これにより、利用者は、店舗情報に基づいて、例えば、商品が食べ物であれば食べに行くこと、商品が洋服やグッズであれば購入することが可能となる。なお、本実施形態において、利用者端末3は、スマートフォンとする。
【0028】
[検索サーバの構成]
図2は、検索サーバ1の内部構成を示すブロック図である。検索サーバ1は、通信部21と、人気投稿抽出部22と、カテゴリ特定部23と、店舗投稿抽出部24と、類似度算出部25と、店舗一覧作成部26とを備える。なお、これらの構成要素と、利用者情報DB28と、識別器情報29とは、バス30を介して相互に接続されている。
【0029】
通信部21は、ネットワーク5を通じて利用者端末3と通信を行うための通信ユニットである。具体的に、通信部21は、利用者端末3から商品に関するテキストや画像を入力情報として受信したり、作成した店舗一覧を利用者端末3へ送信したりする。また、通信部21は、必要であれば、入力情報と共に、又は、個別で利用者端末3の位置情報を受信する。
【0030】
利用者情報DB28は、利用者に関する利用者情報を記憶している。利用者情報は、例えば、作成した店舗一覧を利用者端末3へ送信するために必要なIDやアドレスなどである。具体的に、利用者は、予め利用者端末3を使用して利用者登録を行い、検索サーバ1は、当該利用者登録において取得した情報を利用者毎に利用者情報として記憶している。
【0031】
なお、本実施形態では、利用者が予め利用者登録を行うこととしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、検索サーバ1が作成した店舗一覧を適切に利用者端末3へ送信することが可能であれば、利用者登録や利用者情報DB28はなくても構わない。
【0032】
識別器情報29は、入力情報に含まれる商品の画像を識別するための識別器に関する情報を記憶している。ここで、識別器は、商品の画像が入力された場合に、当該商品のカテゴリに関する識別結果を出力するように学習された学習モデルである。この学習モデルは、例えば、サポートベクターマシーンやニューラルネットワークなどの機械学習で用いられる任意の学習モデルであってもよい。識別器は、例えば、様々なカテゴリの商品の画像と、当該商品の正しいカテゴリを示す正解データとの組み合わせである学習データを用いて学習される。この学習データには、識別器が識別すべきカテゴリ毎に、十分な数の上述の組み合わせが含まれる。識別器の学習は、検索サーバ1により行われてもよく、検索サーバ1以外の装置により実行されてもよい。
【0033】
具体的に、識別器は、入力情報に含まれる商品の画像から当該商品のカテゴリを識別し、識別したカテゴリを示すラベルを各商品の画像に付与する。つまり、検索サーバ1は、識別器情報29に基づき構成した識別器に、入力情報に含まれる商品の画像を入力することで、当該商品の画像のカテゴリを示すラベルを取得する。そして、検索サーバ1は、取得したラベルから商品のカテゴリを特定する。
【0034】
なお、本実施形態では、検索サーバ1が識別器情報29を有することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、商品の画像から当該商品のカテゴリを特定することができれば、検索サーバ1と通信可能な別のサーバが識別器情報29を有することとしてもよいし、画像認識サービスを利用してもよい。つまり、入力情報に含まれる商品の画像から当該商品のカテゴリを特定する方法は、任意の方法を適用することができる。
【0035】
人気投稿抽出部22は、SNSを中心としたインターネットからバズっている投稿を人気投稿として抽出する。バズるとは、一挙に話題が広がり、多くの人の注目を集めることである。具体的に、人気投稿抽出部22は、投稿の表示数(インプレッション数)、閲覧数、引用数、使用数、再投稿数、好評価数などの指標に基づいてバズり度(以後、「人気度」ともいう。)を算出し、当該人気度が閾値以上の投稿を人気投稿としてインターネットから抽出する。人気度の算出は、1つの指標に基づいて算出してもよいし、複数の指標に基づいて複合的なデータ分析により算出してもよい。
【0036】
なお、インターネット上の投稿は数多くあるため、人気投稿抽出部22は、入力情報に類似する投稿をインターネットより抽出し、抽出した投稿の人気度を算出し、当該人気度が閾値以上の投稿を人気投稿として抽出してもよい。
【0037】
カテゴリ特定部23は、入力情報に含まれる商品に関するテキストや画像に基づいて、商品のカテゴリを特定する。ここで、商品に関するテキストとは、例えば、食べ物であれば「かき氷」、洋服であれば「ワンピース」など、店舗で扱う商品のカテゴリを表す文字列である。また、商品に関する画像とは、例えば「かき氷」、「ワンピース」といった商品が写っている画像である。入力情報が商品を表すテキストである場合、カテゴリ特定部23は当該テキストを認識し、商品のカテゴリを特定する。一方、入力情報が商品の画像である場合、カテゴリ特定部23は、上述のように識別器情報29に基づき構成された識別器により、当該商品のカテゴリを特定する。
【0038】
店舗投稿抽出部24は、人気投稿抽出部22により抽出された人気投稿から、利用者が入力情報として入力した商品を表す商品情報と、当該商品を購入するための店舗情報とを含む投稿を店舗投稿として抽出する。具体的に、商品情報はカテゴリ特定部23により特定された商品のカテゴリを表す情報であって、例えば、商品のカテゴリが「かき氷」の場合、店舗投稿抽出部24は、人気投稿に含まれるテキストや画像に「かき氷」を表す情報が含まれているかを確認する。さらに、店舗投稿抽出部24は、「かき氷」を表す情報が含まれる人気投稿に、その「かき氷」を購入した店名などの店舗情報が含まれているかを確認する。これにより、店舗投稿抽出部24は、人気投稿から、商品情報及び店舗情報の双方を含む投稿を店舗投稿として抽出する。
【0039】
類似度算出部25は、入力情報に含まれる商品の画像と、投稿に含まれる画像との類似度を算出する。類似度算出方法の一例として、画像からCNN(Convolution Neural Network)で特徴量を抽出し、コサイン類似度により類似度を算出する方法が挙げられる。なお、本発明はこれに限定されるものではなく、CNN以外の他の特徴抽出器を用いてもよいし、コサイン類似度以外の他の類似度算出関数を用いてもよい。さらに、テンプレートマッチング、パターンマッチング等、他の類似度算出方法を用いてもよい。即ち、類似度算出部25による類似度算出方法は、任意の方法を適用することができる。
【0040】
また、類似度算出部25は、入力情報に含まれる商品の画像と、店舗投稿に含まれる画像との類似度を算出し、類似度に基づいて、その商品の画像が汎用画像であるか特定画像であるかを判定する。ここで、汎用画像とは、あるカテゴリの商品を代表する画像であり、特定画像とは、そのカテゴリの商品のうち、特定の店舗などが扱っている特定の商品を示す画像である。例えば、商品が「かき氷」である場合、汎用画像は特に店舗などを問わない一般的なかき氷の画像であり、特定画像はある人気店などで提供されている特定のかき氷の画像である。具体的に、類似度算出部25は、類似度が閾値以上の画像を含む店舗投稿がある場合に、当該商品の画像を特定画像と判定し、類似度が閾値以上の画像を含む店舗投稿がない場合に、当該商品の画像を汎用画像と判定する。
【0041】
店舗一覧作成部26は、店舗投稿抽出部24により抽出した店舗投稿に基づいて、1つ以上の店舗に関する情報を表示する店舗一覧を作成する。ここで、店舗に関する情報とは、商品を購入するための店舗情報の他、後述する店舗への経路といった付加情報である。
【0042】
具体的に、店舗一覧作成部26は、まず、抽出した店舗投稿に基づいて、例えば、店名や住所、公式サイトのURL(Uniform Resourse Locater)、商品の価格といった商品を購入するための店舗情報を特定する。ここで、公式サイトとは、企業や店舗が商品やブランドを紹介するために自ら立ち上げたウェブサイトのことである。このとき、店舗一覧作成部26は、店舗投稿に含まれるテキストや画像から店名、住所、公式サイトのURLなどを特定するが、例えば、店名のみが特定でき、住所や公式サイトのURLが分からないような場合は、店名からインターネットを検索して住所や公式サイトのURLを特定してもよい。
【0043】
また、店舗一覧作成部26は、特定した住所と、利用者端末3の位置情報とに基づいて、現在地から前記店舗への距離、経路、所要時間、運賃などを算出する。そして、店舗一覧作成部26は、店舗投稿に基づいて特定した各店舗の店名、住所、公式サイトのURL、商品の価格といった店舗情報や、算出した現在地から各店舗への距離、経路、所要時間、運賃といった付加情報を編集し、各店舗に関する情報として店舗一覧を作成する。
【0044】
なお、店舗一覧作成部26は、抽出した店舗投稿に基づいて、現在地から各店舗までの経路ではなく、現在地から複数の店舗を巡る経路、所要時間、運賃などを算出してもよい。この場合、店舗一覧作成部26は、算出した現在地から複数の店舗を巡る経路、所要時間、運賃などを店舗一覧に含め、利用者に提供する。
【0045】
また、店舗一覧作成部26は、利用者が商品の画像を入力情報とした場合、当該画像に含まれる「その店舗のその商品が食べたい」可能性があるため、商品の画像が特定画像であれば、特定画像に類似した画像に対応する店舗情報を含むように店舗一覧を作成する。具体的に、店舗一覧作成部26は、特定画像との類似度が閾値以上の画像を含む店舗投稿に基づいて、店舗一覧を作成する。このとき、店舗一覧作成部26は、特定画像との類似度が閾値以上の画像を、対応する店舗に関する情報に含めてもよい。
【0046】
また、店舗一覧における各店舗の表示順は、利用者の現在地から店舗までの距離、所要時間又は運賃、商品の価格、店舗に対応する店舗投稿の人気度、店舗に対応する画像の類似度などの指標に基づいて決定する。換言すると、店舗一覧では、例えば「所要時間が短い順」、「人気度が高い順」、「画像の類似度が高い順」など、任意の指標に基づき店舗の表示順を並び替えてもよい。さらに、店舗一覧作成部26は、任意の指標に基づいて店舗をランク付けした上で、店舗一覧を作成してもよい。表示順やランク付けは、1つの指標に基づいて決定してもよいし、複数の指標に基づく複合的なデータ分析により決定してもよい。
【0047】
ここで、店舗一覧について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、店舗一覧の一例である。また、図4は、店舗一覧に含める情報の例である。
【0048】
店舗一覧は、ランク50と、店名51と、住所52と、ウェブサイト53と、ルート54と、所要時間55とを有する。図3の例では、店名51が店舗A、店舗B及び店舗Cの3店舗について、各店舗の住所52、ウェブサイト53、ルート54及び所要時間55を店舗に関連する情報とする構成で店舗一覧が作成されている。ウェブサイト53は、各店舗の公式サイトのURLがリンク付けされており、利用者端末3において押下されることで各店舗の公式サイトが表示されるように作成されている。また、ルート54は、利用者端末3において押下されることで、利用者の現在地から店舗までの距離、経路及び運賃が表示されるように作成されている。ランク50は、各店舗の所要時間55を指標として「所要時間が短い順」に店舗を並べた際の順番であり、店舗一覧では、上からランク順に各店舗に関する情報が表示される。
【0049】
また、店舗一覧は、図4(a)に示すような、現在地から複数の店舗を巡る経路を示す情報を表示することとしてもよい。また、店舗一覧は、図4(b)に示すような、特定画像との類似度が閾値以上の画像を、対応する店舗に関する情報に含めて表示することとしてもよい。
【0050】
このように、店舗一覧作成部26は、店舗投稿に基づいてインターネットを検索し、店舗情報の特定や複数の店舗に関する様々な情報の算出を行った上で、利用者が閲覧しやすいように店舗毎に情報を整理した店舗一覧を作成する。なお、店舗一覧を構成する店舗に関する情報は、任意に設定することができるが、使用するテキストや画像は、著作権等の規約や制約に従った範囲内のものとする。
【0051】
上記の構成において、検索サーバ1の通信部21は、本発明の受信部及び送信部の一例である。また、検索サーバ1の人気投稿抽出部22、カテゴリ特定部23、店舗投稿抽出部24、類似度算出部25及び店舗一覧作成部26は、それぞれ本発明の人気投稿抽出部、カテゴリ特定部、店舗投稿抽出部、類似度算出部及び店舗一覧作成部の一例である。
【0052】
[検索処理]
図5は、第1実施形態における検索処理のフローチャートである。この処理は、入力情報に基づいて商品のカテゴリを特定することで店舗投稿を抽出し、店舗一覧を作成する処理である。なお、具体的に、この処理は、検索サーバ1を構成するコンピュータが予め用意したプログラムを実行することにより実現される。
【0053】
まず、利用者は、利用者端末3により、興味や購買意欲のある商品に関するテキストや画像を入力情報として検索サーバ1へ送信する。入力情報は、商品に関するテキスト又は画像のいずれかであってもよいし、双方であってもよい。
【0054】
検索サーバ1は、利用者端末3から入力情報を受信すると(ステップS401)、入力情報に含まれる情報が商品の画像のみであるか否かを判定する(ステップS402)。入力情報に含まれる情報が商品の画像のみである場合(ステップS402;Yes)、検索サーバ1は、商品の画像に基づいて、当該商品のカテゴリを特定する(ステップS403)。一方、入力情報に含まれる情報が商品の画像のみではない場合(ステップS402;No)、検索サーバ1は、テキストを認識することで、商品のカテゴリを特定する(ステップS404)。
【0055】
次に、検索サーバ1は、SNSを中心としたインターネット上でバズっている投稿を人気投稿として抽出する(ステップS405)。具体的に、検索サーバ1は、閲覧数などの所定の指標に基づいて人気度を算出し、当該人気度が閾値以上の投稿を人気投稿としてインターネットから抽出する。そして、検索サーバ1は、人気投稿から、商品のカテゴリを表す商品情報と、商品を購入するための店舗情報の双方を含む投稿を店舗投稿として抽出する(ステップS406)。さらに、検索サーバ1は、入力情報に商品の画像があるか否かを判定する(ステップS407)。商品の画像がない場合(ステップS407;No)、検索サーバ1は、ステップS412の処理へ進む。
【0056】
一方、商品の画像がある場合(ステップS407;Yes)、検索サーバ1は、当該商品の画像と、店舗投稿に含まれる画像との類似度を算出する(ステップS408)。さらに、検索サーバ1は、算出した類似度が閾値以上の画像を含む店舗投稿があるか否かを判定する(ステップS409)。類似度が閾値以上の画像を含む店舗投稿がある場合(ステップS409;Yes)、検索サーバ1は、入力情報に含まれる商品の画像を特定画像と判定する(ステップS410)。一方、類似度が閾値以上の画像を含む店舗投稿がない場合(ステップS409;No)、検索サーバ1は、入力情報に含まれる商品の画像を汎用画像と判定する(ステップS411)。
【0057】
そして、検索サーバ1は、店舗投稿に基づいて、店舗一覧を作成する(ステップS412)。具体的に、検索サーバ1は、店舗投稿に基づいてインターネットを検索し、店舗情報の特定や複数の店舗に関する様々な情報の算出を行った上で、利用者が閲覧しやすいように店舗毎に情報を整理した店舗一覧を作成する。このとき、検索サーバ1は、利用者が商品の画像を入力情報とした場合、利用者は当該画像に含まれる「その店舗のその商品が食べたい」可能性があるため、商品の画像が特定画像であれば、特定画像に類似した画像に対応する店舗情報を含むように店舗一覧を作成する。そして、検索サーバ1は、作成した店舗一覧を利用者端末3へ送信する(ステップS413)。これにより、検索処理は終了する。
【0058】
<第2実施形態>
[検索処理]
次に、第2実施形態における検索処理について説明する。第2実施形態において入力情報は、商品の画像を含むものとする。なお、全体構成及び検索サーバの構成は、第1実施形態と同様のため説明を省略する。図6は、第2実施形態における検索処理のフローチャートである。この処理は、商品の画像と類似する画像を含む店舗投稿を抽出し、店舗一覧を作成する処理である。具体的に、この処理は、検索サーバ1を構成するコンピュータが予め用意したプログラムを実行することにより実現される。
【0059】
まず、検索サーバ1は、利用者端末3から商品の画像を含む入力情報を受信する(ステップS501)。また、検索サーバ1は、SNSを中心としたインターネット上でバズっている投稿を人気投稿として抽出する(ステップS502)。そして、検索サーバ1は、入力情報に含まれる商品の画像と、人気投稿に含まれる画像との類似度を算出する(ステップS503)。さらに、検索サーバ1は、算出した類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿があるか否かを判定する(ステップS504)。
【0060】
類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がある場合(ステップS504;Yes)、検索サーバ1は、入力情報に含まれる商品の画像を特定画像と判定する(ステップS505)。さらに、検索サーバ1は、人気投稿から、特定画像との類似度が閾値以上の画像と、商品を購入するための店舗情報の双方を含む投稿を店舗投稿として抽出する(ステップS506)。次に、検索サーバ1は、該当する店舗投稿があるか否かを判定し(ステップS507)、該当する店舗投稿がある場合(ステップS507;Yes)、当該店舗投稿に基づいて店舗一覧を作成する(ステップS511)。このとき、検索サーバ1は、利用者が商品の画像を入力情報とした場合、利用者は当該画像に含まれる「その店舗のその商品が食べたい」可能性があるため、特定画像に類似した画像に対応する店舗情報を含むように店舗一覧を作成する。なお、ステップS507の処理において、該当する店舗投稿がない場合(ステップS507;No)、検索サーバ1は、ステップS509の処理へ進む。
【0061】
一方、類似度が閾値以上の画像を含む人気投稿がない場合(ステップS504;No)、検索サーバ1は、入力情報に含まれる商品の画像を汎用画像と判定する(ステップS508)。そして、検索サーバ1は、入力情報に含まれる商品の画像に基づいて、当該商品のカテゴリを特定する(ステップS509)。さらに、検索サーバ1は、人気投稿から、商品のカテゴリを表す商品情報と、商品を購入するための店舗情報の双方を含む投稿を店舗投稿として抽出する(ステップS510)。そして、検索サーバ1は、店舗投稿に基づいて店舗一覧を作成する(ステップS511)。
【0062】
店舗一覧を作成すると、検索サーバ1は、店舗一覧を利用者端末へ送信する(ステップS512)。これにより、検索処理は終了する。このように、第2実施形態における検索処理では、検索サーバ1は、まずは商品のカテゴリを特定することなく、入力情報に含まれる商品の画像に基づいて店舗投稿を抽出することができる。そして、商品の画像との類似度が閾値以上の画像が人気投稿に存在しない場合や、存在していてもその人気投稿に店舗情報が含まれていない場合、検索サーバ1は、商品の画像から商品のカテゴリを特定することで店舗投稿を抽出する。
【0063】
このように、本発明の検索システム100によれば、利用者は利用者端末3により、興味のある商品に関する簡単な入力をするだけで、人気投稿から厳選された店舗に関する情報を店舗一覧として取得し、閲覧することができる。つまり、利用者は、自身で情報溢れるインターネットを検索することなく、簡単な操作で、話題や流行の中心となっている店舗や常に注目されている名店の情報を入手することができる。
【0064】
また、テレビやSNSで見た商品を購入したいが、店舗、ブランド名や商品名といった購入するための情報が分からない場合に、利用者は、簡単な操作で、その商品を購入するために必要な店舗名、住所、公式サイトといった店舗情報を入手することができる。さらに、利用者は、商品の価格や店舗への所要時間、複数店舗を巡る経路といった付加情報も入手することができる。そのため、利用者は、例えば、旅先など土地勘があまりないような場合にも店舗一覧を有効に活用することができる。
【0065】
<変形例>
(第1変形例)
上記の第1及び第2実施形態において、検索サーバ1の人気投稿抽出部22は、期間を設定し、当該期間内の人気投稿を抽出することとしてもよい。期間とは、例えば「1週間以内」など任意に設定することができる。これによれば、過去にバズった投稿ではなく、最近バズった投稿を人気投稿として抽出することができる。
【0066】
また、人気投稿抽出部22は、期間の時系列を分析して人気度を算出することとしてもよい。例えば、所定の投稿について、以前の閲覧数は少なかったが、直近1週間以内の閲覧数が急激に伸びている場合、「テレビで放送した」などの理由が考えられる。そのため、期間の時系列を分析して人気度を算出することで、人気投稿抽出部22は、現在進行形で話題や流行の中心となっている投稿を人気投稿として抽出することができる。
【0067】
さらに、直近の短期間で過去の人気度と比較し人気度が急上昇した投稿を店舗投稿として抽出した場合、店舗一覧において図7に示すように、当該店舗投稿に対応する店舗に人気度が急上昇中であることを示すバズり中アイコン56を表示することとしてもよい。
【0068】
これにより、利用者は、現在進行形で話題や流行の中心となっている店舗の情報を閲覧することができるとともに、アイコン56により過去に話題となった店舗や定番となっている店舗と区別することができる。
【0069】
(第2変形例)
商品に関する入力情報は、テキストの場合、商品のカテゴリのみではなく、その他の情報を含めることとしてもよい。例えば、商品が洋服の場合、「芸能人の〇〇が着ていたワンピース」、「ドラマ××で見たジャケット」のように入力してもよい。この場合、検索サーバ1は、芸能人の名前「〇〇」やドラマのタイトル「××」を商品のカテゴリである「ワンピース」と共に商品情報とし、人気投稿から店舗投稿を抽出して店舗一覧を作成する。
【0070】
(第3変形例)
商品の画像を入力情報とする場合、利用者は利用者端末3において、当該商品の画像が特定画像であるか、汎用画像であるかを指定することとしてもよい。具体的には、入力情報を送信する際の画面にチェックボックスを設け、利用者がチェックにより特定画像であるか、汎用画像であるかを指定する方法などが考えられる。これによれば、利用者が、商品の画像に含まれる「その店舗のその商品が食べたい」のか、商品の画像はそのカテゴリの一例として挙げているだけなのかを、検索サーバ1は認識することができる。
【0071】
さらに、店舗一覧作成部26は、商品の画像が特定画像であるにも関わらず、当該画像を含む店舗投稿が存在せず、その商品を購入するための店舗情報を提供できない場合、店舗一覧に「お探しの画像の商品は見つかりませんでした」等のメッセージを併せて表示することとしてもよい。
【0072】
(第4変形例)
店舗一覧作成部26は、店舗情報として、店舗投稿から位置情報を特定した場合、その位置情報はダミーである可能性があるため、店舗一覧に使用するための判定条件を設定してもよい。判定条件は、例えば、複数の店舗投稿から抽出した位置情報が半分以上一致している等が考えられる。
【0073】
(第5変形例)
検索システム100において、ネットワーク5はインターネット含むものとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、検索サーバ1がインターネットとつながっていれば、検索サーバ1と利用者端末3とは通信が可能であればよい。この場合、ネットワーク5はインターネットを含まなくてもよい。
【符号の説明】
【0074】
1 検索サーバ
3 利用者端末
5 ネットワーク
22 人気投稿抽出部
23 カテゴリ特定部
24 店舗投稿抽出部
25 類似度算出部
26 店舗一覧作成部
100 検索システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7