(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】充電設備および充電設備の制御方法
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20241016BHJP
B60L 53/60 20190101ALI20241016BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20241016BHJP
G16Y 40/30 20200101ALI20241016BHJP
【FI】
H02J7/00 301A
H02J7/00 P
B60L53/60
G16Y10/40
G16Y40/30
(21)【出願番号】P 2021092847
(22)【出願日】2021-06-02
【審査請求日】2023-10-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木野村 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】土屋 慶幸
【審査官】辻丸 詔
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/165236(WO,A1)
【文献】特開2017-229221(JP,A)
【文献】特開2012-100448(JP,A)
【文献】特表2021-536224(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00
B60L 53/60
G16Y 10/40
G16Y 40/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地面に形成された凹部に設置され、車両に搭載された蓄電装置の充電が可能な可動式の充電設備であって、
前記蓄電装置と接続可能な接続機器を含む可動部と、
前記可動部が地面下に収納された第1状態と、前記可動部が地面上に露出した第2状態とを含む複数の状態のうちのいずれかの状態になるように前記可動部を昇降させる昇降装置と、
前記充電設備の設置地点における降雨に関連する情報を取得する情報取得装置と、
前記昇降装置の動作を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記情報を用いて前記設置地点において所定量以上の雨量が予測される場合、前記第2状態になるように前記昇降装置を制御
し、
前記情報取得装置は、前記設置地点を中心とした予め定められた範囲内の車両のワイパー装置の作動状態に関する情報を取得する、充電設備。
【請求項2】
前記制御装置は、前記情報を用いて前記設置地点において前記所定量以上の雨量が予測される場合、前記第2状態になるように前記昇降装置を制御するとともに、他の充電設備に対して前記他の充電設備の可動部の上昇を要求する、請求項
1に記載の充電設備。
【請求項3】
地面に形成された凹部に設置され、車両に搭載された蓄電装置の充電が可能な可動式の充電設備の制御方法であって、前記充電設備は、前記蓄電装置と接続可能な接続機器を含む可動部と、前記可動部が地面下に収納された第1状態と、前記可動部が地面上に露出した第2状態とを含む複数の状態のうちのいずれかの状態になるように前記可動部を昇降させる昇降装置とを備え、
前記制御方法は、
前記充電設備の設置地点における降雨に関連する情報を取得するステップと、
前記情報を用いて前記設置地点において所定量以上の雨量が予測される場合、前記第2状態になるように前記昇降装置を制御するステップと
、
前記設置地点を中心とした予め定められた範囲内の車両のワイパー装置の作動状態に関する情報を取得するステップとを含む、充電設備の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車載の蓄電装置を充電する可動式の充電設備の制御に関する。
【背景技術】
【0002】
車両等に搭載される蓄電装置を充電するための充電設備は、車両等の外部の駐車場や歩道に設置されるが、設置スペースを占有するため、歩行や車両の走行の妨げになる場合がある。そのため、充電設備を可動式とし、たとえば、地面下に収納させる技術が公知である。
【0003】
たとえば、特開2011-109807号公報(特許文献1)には、地面から立ち上がった状態になることができるとともに、地面下に収納された状態になるよう昇降可能に設置される充電用ポールが開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のような昇降可能な可動式の充電設備の非使用時においては、地面下に収納された状態になるため、ゲリラ豪雨や台風などの多量の降雨によって水没する虞がある。
【0006】
本開示は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、降雨による水没を抑制する充電設備および充電設備の制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のある局面に係る充電設備は、地面に形成された凹部に設置され、車両に搭載された蓄電装置の充電が可能な可動式の充電設備である。この充電設備は、蓄電装置と接続可能な接続機器を含む可動部と、可動部が地面下に収納された第1状態と、可動部が地面上に露出した第2状態とを含む複数の状態のうちのいずれかの状態になるように可動部を昇降させる昇降装置と、充電設備の設置地点における降雨に関連する情報を取得する情報取得装置と、昇降装置の動作を制御する制御装置とを備える。制御装置は、情報を用いて設置地点において所定量以上の雨量が予測される場合、第2状態になるように昇降装置を制御する。
【0008】
このようにすると、充電設備の設置地点において所定量以上の雨量が予測される場合、第2状態になるように昇降装置が制御されるので、ゲリラ豪雨や台風などの多量の降雨が発生した場合でも充電設備が水没することを抑制することができる。
【0009】
ある実施の形態においては、情報取得装置は、設置地点を中心とした予め定められた範囲内の車両からワイパー装置の作動状態に関する情報を取得する。
【0010】
このようにすると、予め定められた範囲内の車両のワイパー装置の作動状態に関する情報を取得する場合には、たとえば、ワイパー装置の作動量等によって設置地点において所定量以上の雨量を予測することができる。
【0011】
さらにある実施の形態においては、情報取得装置は、設置地点を中心とした予め定められた範囲内の車両の雨水センサによる検出結果を示す情報を取得する。
【0012】
このようにすると、予め定められた範囲内の車両の雨水センサによる検出結果を示す情報を取得する場合には、たとえば、検出された雨量によって設置地点において所定量以上の雨量を予測することができる。
【0013】
さらにある実施の形態においては、制御装置は、情報を用いて設置地点において所定量以上の雨量が予測される場合、第2状態になるように昇降装置を制御するとともに、他の充電設備に対して他の充電設備の可動部の上昇を要求する。
【0014】
このようにすると、設置地点における充電設備に加えて他の充電設備が水没することを抑制することができる。
【0015】
本開示の他の局面に係る充電設備の制御方法は、地面に形成された凹部に設置され、車両に搭載された蓄電装置の充電が可能な可動式の充電設備の制御方法である。充電設備は、蓄電装置と接続可能な接続機器を含む可動部と、可動部が地面下に収納された第1状態と、可動部が地面上に露出した第2状態とを含む複数の状態のうちのいずれかの状態になるように可動部を昇降させる昇降装置とを備える。制御方法は、充電設備の設置地点における降雨に関連する情報を取得するステップと、情報を用いて設置地点において所定量以上の雨量が予測される場合、第2状態になるように昇降装置を制御するステップとを含む。
【発明の効果】
【0016】
本開示によると、降雨による水没を抑制する充電設備および充電設備の制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】電動車両と、可動部が地面下に収納された状態の充電スタンドとの構成の一例を示す図である。
【
図2】電動車両と、可動部が地面上に露出した状態の充電スタンドとの構成の一例を示す図である。
【
図3】充電スタンドと駐車スペースとのレイアウトの一例を示す図である。
【
図4】充電スタンドと駐車スペースとのレイアウトの他の一例を示す図である。
【
図5】管理サーバと複数の車両との通信について説明するための図である。
【
図6】制御装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】変形例において制御装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】他の変形例において制御装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0019】
以下では、本開示の実施の形態に係る充電設備である充電スタンド300の構成を一例として説明する。
図1は、電動車両200と、可動部300a(後述)が地面下に収納された状態の充電スタンド300の構成の一例を示す図である。
図2は、電動車両200と、可動部300aが地面上に露出した状態の充電スタンド300の構成の一例を示す図である。
【0020】
図1および
図2に示すように、充電スタンド300は、上端の位置が地面と略同じ位置となり、可動部300aが地面下に収納された第1状態(
図1参照)と、上端が地面上の所定位置まで上昇し、可動部300aが露出した第2状態(
図2参照)との間で昇降可能に構成される。
【0021】
充電スタンド300は、たとえば、円筒形状の筐体を有し、地面に形成される凹部の底面に設置される。地面に形成される凹部は、充電スタンド300の筐体の外周面と所定の間隙を有するように形成され、深さが第1状態の充電スタンド300の鉛直方向の長さと同程度になるように形成される。
【0022】
充電スタンド300は、可動部300aと、固定部300bとを含む。可動部300aの上部には、コネクタ302を収納可能な収納スペースが形成される。コネクタ302には、他方端が電源350に接続されるケーブル304の一方端が接続される。電源350は、たとえば、商用電源等によって構成される交流電源である。ケーブル304は、たとえば、カール部を有する形状的な伸縮部あるいは巻き取り構造を有する構造的な伸縮部を有し、コネクタ302が持ち出された場合には、駐車スペースに駐車された電動車両200のインレット220まで伸縮可能に構成される。
【0023】
固定部300bは、地面に形成される凹部の底面に固定される。なお、固定部300bは、地面に形成される凹部内のいずれかに固定されればよく、特に凹部の底面に固定されることに限定されるものではない。
【0024】
固定部300bは、可動部300aを上下方向に昇降する昇降装置306と、昇降装置306の動作を制御する制御装置308とを含む。
【0025】
昇降装置306は、たとえば、可動部300aに固定されたラックギヤに噛み合わされたピニオンギヤを電動アクチュエータを用いて回転させることにより可動部300aを昇降させる、ラックピニオン式の機構を有していてもよいし、ピストンに接続されるロッドを可動部300aに固定して、固定部300bに固定されるシリンダ本体に供給される油圧を増減することにより可動部300aを昇降させる、油圧シリンダを用いた機構を有していてもよいし、可動部300aと固定部300bとの間で磁力による反発力を発生させて可動部300aを昇降させる機構を有していてもよい。
【0026】
昇降装置306は、第1状態と第2状態とを含む複数の状態のうちのいずれかの状態になるように可動部300aを昇降させる。本実施の形態において、昇降装置306は、たとえば、ストッパ機構等により可動部300aが第1状態に相当する位置を超えて下降しないように構成され、また、第2状態に相当する位置を超えて上昇しないように構成される。
【0027】
制御装置308は、CPU(Central Processing Unit)308aと、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等によって構成されるメモリ308bと、外部の機器の通信可能な通信部308cとを含む。制御装置308は、メモリ308bに記憶された情報や、通信部308cを経由して受信した情報や、センサ類から取得した情報に基づいて充電スタンド300に設けられる電気機器(たとえば、昇降装置306)を制御する。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理をCPU300aによって実行する構成に限られず、専用ハードウェア(電子回路)で構築する構成とすることも可能である。
【0028】
通信部308cは、充電スタンド300の外部の機器と各種情報等を通信可能に構成される。通信部308cは、たとえば、管理サーバ600と通信可能に構成される。さらに、通信部308cは、たとえば、電動車両200の通信装置204と通信可能に構成される。なお、通信部308cは、管理サーバ600に加えて、充電スタンド300で充電を行なうユーザが所有する携帯端末(図示せず)と通信可能に構成されてもよいし、あるいは、他の充電スタンド300と通信可能に構成されてもよい。
【0029】
通信部308cは、たとえば、有線通信により管理サーバ600や他の充電スタンド300と通信可能に構成されてもよい。あるいは、通信部308cは、たとえば、無線通信により管理サーバ600、通信装置204、携帯端末あるいは他の充電スタンド300と通信可能に構成されてもよい。通信部308cは、制御装置308に内蔵されてもよいし、制御装置308とは別に設けられてもよい。
【0030】
制御装置308は、たとえば、上昇制御の実行条件が成立する場合に、充電スタンド300が第1状態から第2状態に切り替わるように昇降装置306における上昇制御を実行する。上昇制御の実行条件は、たとえば、充電スタンド300が第1状態であるという条件と、充電スタンド300の上昇要求があるという条件とを含む。上昇要求は、たとえば、管理サーバ600、携帯端末、あるいは、他の充電スタンド300から受信してもよい。
【0031】
あるいは、制御装置308は、たとえば、下降制御の実行条件が成立する場合に、充電スタンド300が第2状態から第1状態に切り替わるように昇降装置306における下降制御を実行する。下降制御の実行条件は、たとえば、充電スタンド300が第2状態であるという条件と、充電スタンド300の下降要求があるという条件とを含む。下降要求は、たとえば、管理サーバ600、携帯端末、あるいは、他の充電スタンド300から受信してもよい。
【0032】
図1および
図2には、充電スタンド300によって充電が可能な駐車スペースに駐車される電動車両200の構成の一例がさらに示されている。
図1および
図2に示すように、電動車両200は、たとえば、プラグインハイブリッド自動車および電気自動車などの蓄電装置を搭載した車両が含まれる。なお、電動車両200の構成は、充電スタンド300から電力供給を受けることが可能な構成を有していればよく、特に上述のように列挙した車両に限定されるものではなく、たとえば、外部給電用の蓄電装置を搭載した車両であってもよい。
【0033】
電動車両200は、ECU(Electronic Control Unit)202と、通信装置204と、位置検出装置206と、充電器212と、バッテリ214と、インバータ216と、モータジェネレータ218と、インレット220と、雨水センサ230と、ワイパー装置232とを含む。
【0034】
ECU202は、CPUと、ROMやRAM等によって構成されるメモリとを含む。ECU202は、メモリに記憶された情報や、センサ類(たとえば、後述する位置検出装置206や雨水センサ230など)から取得した情報に基づいて電動車両200に設けられる電気機器(たとえば、通信装置204やワイパー装置232)を制御する。
【0035】
通信装置204は、電動車両200の外部の機器と各種情報等を通信可能に構成される。通信装置204は、たとえば、管理サーバ600と通信可能に構成されるとともに、充電スタンド300と通信可能に構成される。なお、通信装置204は、携帯端末と通信可能に構成されてもよい。
【0036】
位置検出装置206は、たとえば、GPS(Global Positioning System)衛星からの信号(電波)に基づいて電動車両200の現在地を取得し、電動車両200の現在地を示す信号(位置情報)をECU202へ出力する。なお、電動車両200の現在地を取得する方法としては、GPS衛星以外で位置検出が可能な衛星等を利用して現在地を取得する方法であってもよいし、あるいは、携帯基地局や無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントとの所定情報の授受により現在地を取得する方法であってもよい。
【0037】
充電器212は、インレット220から交流電力が供給される場合に、供給された交流電力を直流電力に変換してバッテリ214に供給する。充電器212が動作することによってバッテリ214が充電される。充電器212は、たとえば、電動車両200のECU202からの制御信号により制御される。
【0038】
バッテリ214は、たとえば、再充電可能に構成された電力貯蔵要素であり、代表的には、ニッケル水素電池あるいは液体または固体の電解質を含むリチウムイオン電池等の二次電池が適用される。あるいは、バッテリ214は、電力を貯蔵できる蓄電装置であればよく、たとえば、バッテリ214に代えて大容量のキャパシタが用いられてもよい。
【0039】
インバータ216は、たとえば、バッテリ214の直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ218に供給する。また、インバータ216は、たとえば、モータジェネレータ218から交流電力(回生電力)を直流電力に変換してバッテリ214に供給して、バッテリ214を充電する。
【0040】
モータジェネレータ218は、インバータ216からの電力供給を受けて駆動輪222に回転力を与える。駆動輪222は、モータジェネレータ218によって与えられた回転力によって回転し、電動車両200を走行させる。
【0041】
インレット220は、電動車両200の外装部分にリッド等のカバー(図示せず)とともに設けられる。インレット220は、外部の充電設備(たとえば、充電スタンド300)から充電電力の供給を受ける受電部である。インレット220は、充電スタンド300のコネクタ302が取り付け可能な形状を有する。インレット220およびコネクタ302の双方には接点が内蔵されており、インレット220にコネクタ302が取り付けられると接点同士が接触して、インレット220とコネクタ302とが電気的に接続される。このとき、電動車両200のバッテリ214は、充電スタンド300から供給される電力を用いた充電が可能な状態になる。
【0042】
雨水センサ230は、フロントガラスに水滴が付着したときに水滴の付着量(雨量)を検出する。雨水センサ230は、検出した雨量を示す信号をECU202に送信する。
【0043】
ワイパー装置232は、たとえば、フロントガラスに接触して設けられるワイパーブレードと、ワイパーブレードをフロントガラスの所定の払拭範囲内で動作させるワイパーモータ(いずれも図示せず)とを含む。ワイパー装置232は、ECU202からの制御信号に応じてワイパーブレードをワイパーモータを用いて動作させて所定の払拭範囲内に付着した水滴を払拭する。ECU202は、たとえば、雨水センサ230により検出される雨量に応じた作動モードでワイパー装置232を作動させる。作動モードは、たとえば、最大の速度でワイパーブレードを作動させる高速モードと、高速モードよりも低い速度でワイパーブレードを作動させる低速モードと、予め定められた時間間隔、あるいは、雨量に応じた時間間隔でワイパーブレードを作動させる間欠モードとを含む。なお、ワイパー装置232の作動モードは、図示しない操作部材への操作により手動でも選択可能とされる。
【0044】
充電スタンド300は、駐車場内の複数の駐車スペースに隣接する歩道や道路に設定された複数の駐車スペースに隣接する歩道等に設置される場合がある。
図3は、充電スタンド300と駐車スペース400とのレイアウトの一例を示す図である。
図3に示すように、駐車場内において複数箇所の駐車スペース400が仕切り線402によって横並びに設定される場合には、各駐車スペース400に隣接した位置に充電スタンド300が設置される。
図3には、駐車スペース400の長手方向の一方端(
図3の紙面右側)に歩道500が設けられる構成が一例として示される。この場合、充電スタンド300は、歩道500に沿って設置されることとなる。複数の駐車スペース400のいずれかに電動車両200を駐車する場合であって、充電スタンド300が第2状態である場合には、ユーザは、充電スタンド300からコネクタ302を持ち出して電動車両200のインレット220に接続する。
【0045】
図4は、充電スタンド300と駐車スペース410とのレイアウトの他の一例を示す図である。
図4に示すように、道路に沿って複数箇所の駐車スペース410が仕切り線412により縦列方向に設定される場合にも、各駐車スペース410に隣接した位置に充電スタンド300が設置される。
図4には、歩道510に沿って駐車スペース410が設定される構成が一例として示される。この場合、充電スタンド300は、歩道510に沿って設置されることとなる。複数の駐車スペース410のいずれかに電動車両200を駐車する場合であって、充電スタンド300が第2状態である場合には、ユーザは、直近の充電スタンド300からコネクタ302を持ち出して電動車両200のインレット220に接続する。
【0046】
なお、充電スタンド300が第1状態である場合には、ユーザは、携帯端末を用いて充電スタンド300に上昇要求を送信したり、管理サーバを経由して充電スタンド300に上昇要求を送信したりする。充電スタンド300の制御装置308は、上昇要求を受けることによって第2状態になるように昇降装置306を制御する。
【0047】
管理サーバ600は、複数の車両と通信可能に構成される。
図5は、管理サーバ600と複数の車両1,2,3,4,5との通信について説明するための図である。複数の車両1,2,3,4,5は、たとえば、電動車両200と同様の構成を有するものとする。そのため、各車両の構成についての詳細な説明は繰り返さない。また、
図5においては、管理サーバ600が5台の車両と通信する場合を一例として記載しているが、特に、管理サーバ600と通信可能な車両は5台に限定されるものではない。
【0048】
図5に示すように、管理サーバ600は、制御装置601と、通信装置604と、記憶装置602とを含む。制御装置601は、CPUおよびメモリ等によって構成される。通信装置604は、通信ネットワーク6および基地局7を介して複数の車両1,2,3,4,5と通信可能に構成される。なお、通信装置604は、特に図示しないが、車両1,2,3,4,5に加えて、充電スタンド300、あるいは、携帯端末などのその他の機器と通信ネットワーク6および基地局7を介して通信可能に構成される。記憶装置602には、所定の情報が記憶される。制御装置601は、上述の電動車両200や車両1,2,3,4,5や充電スタンド300から通信装置604、通信ネットワーク6および基地局7を経由して所定の情報を受信したり、受信した情報の一部または全部を記憶装置602に記憶したりする。
【0049】
管理サーバ600は、たとえば、複数の車両1,2,3,4,5から所定の情報を取得する。複数の車両1,2,3,4,5から取得される所定の情報は、たとえば、各車両の位置情報と、各車両のワイパー装置232の作動状態に関する情報とを含む。ワイパー装置232の作動状態に関する情報は、ワイパー装置232の作動の有無を示す情報に加えて、ワイパー装置232が複数の作動モード(上述の高速モード、低速モード、間欠モード等)のうちのどの作動モードで作動しているかを示す情報を含む。管理サーバ600は、各車両から取得した所定の情報を記憶装置602に記憶させる。
【0050】
さらに、管理サーバ600は、たとえば、気象庁が定期的に提供するアメダス観測データ等の情報を気象庁の外部サーバ等(図示せず)に通信装置604を経由してアクセスして取得するように構成される。管理サーバ600は、取得した情報を記憶装置602に記憶させる。外部サーバ等から取得する情報は、たとえば、管理サーバ600が管理する複数の充電スタンド(充電スタンド300を含む)の設置地点周辺における降雨に関連する情報を含む。外部サーバ等から取得する情報は、たとえば、充電スタンド300の設置地点周辺における降水の有無に関する情報を含む。
【0051】
上述のような昇降可能な可動式の充電スタンド300の非使用時においては、地面下の凹部に収納された状態になるため、ゲリラ豪雨や台風などの多量の降雨によって水没する虞がある。
【0052】
そこで、本実施の形態においては、充電スタンド300の制御装置308が、通信部308cを用いて充電スタンド300の設置地点における降雨に関連する情報を取得し、取得した情報を用いて充電スタンド300の設置地点において所定量以上の雨量が予測される場合、第2状態になるように昇降装置306を制御するものとする。
【0053】
このようにすると、充電スタンド300の設置地点において所定量以上の雨量が予測される場合、第2状態になるように昇降装置が制御されるので、ゲリラ豪雨や台風などの多量の降雨が発生した場合でも充電設備が水没することを抑制することができる。
【0054】
なお、本実施の形態において、制御装置308は、通信部308cを用いて、充電スタンド300の設置地点を中心とした予め定められた範囲内の車両のワイパー装置の作動状態に関する情報を充電スタンド300の設置地点における降雨に関連する情報として取得するものとする。
【0055】
以下、
図6を参照して、制御装置308で実行される制御処理の一例について説明する。
図6は、制御装置308で実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理は、制御装置308により、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
【0056】
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、制御装置308は、充電スタンド300が第1状態であるか否かを判定する。制御装置308は、たとえば、上昇制御が実行されるとオン状態に設定され、下降制御が実行されるオフ状態に設定される昇降フラグがオフ状態である場合に充電スタンド300が第1状態であると判定する。充電スタンド300が第1状態であると判定される場合(S100にてYES)、処理はS102に移される。
【0057】
S102にて、制御装置308は、周辺車両のワイパー装置の作動状態を取得する。制御装置308は、たとえば、管理サーバ600に対して、充電スタンド300の設置地点周辺の車両のワイパー装置の作動状態を示す情報を要求する。
【0058】
管理サーバ600は、充電スタンド300から当該情報の要求を受けると、要求元の充電スタンド300の位置情報から充電スタンド300の設置地点を中心とした予め定められた範囲内の対象車両を特定する。管理サーバ600は、たとえば、上述のように車両から受信する位置情報を用いて予め定められた範囲内の全ての車両を対象車両として特定する。
【0059】
管理サーバ600は、特定された対象車両のワイパー装置の作動状態を示す情報を取得し、取得された情報を、充電スタンド300の設置地点周辺の車両のワイパー装置の作動状態を示す情報として充電スタンド300の制御装置308に送信する。
【0060】
なお、予め定められた範囲は、たとえば、設置地点を基準として降雨を予測しやすい方向(たとえば、風上等)の地域を含むことが望ましい。さらに、管理サーバ600は、予め定められた範囲のうちの少なくとも当該方向の地域に含まれる車両を対象車両として特定することが望ましい。予め定められた範囲は、気象情報から取得可能な設置地点における風向き等によって管理サーバ600または制御装置308によって設定されてもよい。
【0061】
S104にて、制御装置308は、所定量以上の雨量の降雨が予測されるか否かを判定する。所定量以上の雨量の降雨としては、たとえば、ゲリラ豪雨や台風などによる単位時間当たりの雨量が高い降雨が想定される。所定量以上の雨量は、単位時間当たりの雨量が所定量以上となる雨量を意味するものであってもよいし、任意の時刻からの雨量の総量が所定量以上となる雨量を意味するものであってもよい。そのため、制御装置308は、たとえば、充電スタンド300の設置地点周辺の少なくとも1台の車両のワイパー装置が高速モードで作動している場合に、所定量以上の雨量の降雨が予測されると判定する。所定量以上の雨量の降雨が予測されると判定される場合(S104にてYES)、処理はS106に移される。
【0062】
S106にて、制御装置308は、上昇制御を実行する。制御装置308は、可動部300aが第2状態に相当する位置まで上昇するように昇降装置306を制御する。このとき、制御装置308は、上述の昇降フラグをオン状態に設定する。なお、第1状態でないと判定される場合や(S100にてNO)、所定量以上の雨量の降雨が予測されないと判定される場合(S104にてNO)、この処理は終了される。
【0063】
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態における制御装置308の動作の一例について説明する。
【0064】
管理サーバ600は、たとえば、充電スタンド300の設置地点周辺を走行する車両から位置情報とワイパー装置の作動状態を示す情報とを所定間隔毎に受信し、記憶装置602に受信した情報を記憶しているものとする。
【0065】
充電スタンド300が第1状態である場合には(S100にてYES)、管理サーバ600から充電スタンド300の設置地点周辺の車両のワイパー装置の作動状態を示す情報が取得される(S102)。充電スタンド300の周辺の複数の車両のうちのいずれかのワイパー装置が高速モードで作動している場合には、所定量以上の雨量の降雨が予測されると判定され(S104にてYES)、上昇制御が実行される(S106)。
【0066】
これにより、第2状態になるように昇降装置306が制御されるため、設置地点においてゲリラ豪雨や台風などにより多量の降雨が発生し、充電スタンド300が設置される凹部に水が浸入した場合でも充電スタンド300が水没することが抑制される。
【0067】
以上のようにして、本実施の形態に係る充電設備である充電スタンド300によると、充電スタンド300の設置地点において所定量以上の雨量が予測される場合、第2状態になるように昇降装置306が制御されるので、ゲリラ豪雨や台風などの多量の降雨が発生した場合でも充電スタンド300が水没することを抑制することができる。したがって、降雨による水没を抑制する充電設備および充電設備の制御方法を提供することができる。
【0068】
以下、変形例について記載する。
上述の実施の形態では、電源350は、交流電源であるとして説明したが、電源350は、直流電源であってもよい。この場合において、電動車両200は、たとえば、充電器212を省略した構成であってもよい。
【0069】
さらに上述の実施の形態では、コネクタ302が可動部300aの上部の収納スペースに収納される構成を一例として説明したが、たとえば、可動部300aの上部側面には、ソケットが露出して設けられてもよい。このようにすると、ユーザは、別途用意した充電ケーブルを用いて充電スタンド300のソケットと電動車両200のインレット220とを接続することによって電動車両200に搭載されたバッテリ214を充電することができる。あるいは、可動部300aの上部には、電動車両200の底面に設けられるインレットに接続可能な端子部が設けられる構成であってもよい。このようにすると、可動部300aが第2状態になることで電動車両200のインレットと充電スタンドとを電気的に接続された状態になるため、ユーザが電動車両200のインレットと充電スタンドとを接続する作業をすることなく、電動車両200に搭載されたバッテリ214の充電を行なうことができる。
【0070】
さらに上述の実施の形態では、充電スタンド300の筐体は、円筒形状を有する場合を一例として説明したが、特に昇降動作が可能な形状であればよく、特に円筒形状に限定されるものではない。たとえば、充電スタンド300の筐体は、直方形状を有していてもよい。
【0071】
さらに管理サーバ600は、電動車両200と同様の構成を有する車両と通信可能とする場合を一例として説明したが、管理サーバ600と通信可能な車両は、位置情報とワイパー装置の作動状態についての情報を管理サーバ600に送信可能な車両であればよく、特に電動車両に限定されるものではない。
【0072】
さらに上述の実施の形態では、充電スタンド300の設置地点周辺の少なくとも1台の車両のワイパー装置が高速モードで作動している場合に所定量以上の雨量の降雨が予測されると判定するものとして説明したが、特にこのような場合に限定して所定量以上の雨量の降雨が予測されると判定されるものではない。
【0073】
制御装置308は、たとえば、充電スタンド300の設置地点周辺においてワイパー装置を高速モードあるいは低速モードで作動させている車両の台数がしきい値以上である場合に所定量以上の雨量の降雨が予測されると判定してもよい。あるいは、制御装置308は、たとえば、充電スタンド300の設置地点の周辺においていずれの車両もワイパー装置が高速モードまたは低速モードで作動している場合に、所定量以上の雨量の降雨が予測されると判定してもよい。
【0074】
さらに上述の実施の形態では、充電スタンド300の設置地点周辺の車両のワイパー装置の作動状態を示す情報を充電スタンド300の設置地点における降雨に関連する情報として取得するものとして説明したが、設置地点において所定量以上の雨量の降雨が予測可能であればよく、このような情報に限定されるものではない。
【0075】
たとえば、充電スタンド300の設置地点周辺の車両の雨水センサの検出結果を示す情報を充電スタンド300の設置地点における降雨に関連する情報として取得してもよい。
【0076】
図7は、変形例において制御装置308で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【0077】
図7のフローチャートは、
図6のフローチャートと比較して、S102の処理およびS104の処理に代えてS202の処理およびS204の処理が実行される点で異なる。それ以外の処理については、以下に説明する場合を除き、
図6のフローチャートに示される処理と同様の処理であり、同じステップ番号が付与されている。そのため、それらの詳細な説明は繰り返さない。
【0078】
第1状態であると判定されると(S100にてYES)、処理はS202に移される。S202にて、制御装置308は、周辺車両の雨水センサの検出結果を取得する。制御装置308は、たとえば、管理サーバ600に対して、充電スタンド300の設置地点周辺の車両における雨水センサの検出結果を示す情報を要求する。
【0079】
管理サーバ600は、充電スタンド300から当該要求を受けると、要求元の充電スタンド300の位置情報から充電スタンド300の設置地点を中心とした予め定められた範囲内の対象車両を特定する。管理サーバ600は、たとえば、上述のように車両から受信する位置情報を用いて予め定められた範囲内の全ての車両を対象車両として特定する。
【0080】
管理サーバ600は、特定された対象車両の雨水センサの検出結果を示す情報を取得し、取得された情報を、充電スタンド300の設置地点周辺の車両の雨水センサの検出結果を示す情報として充電スタンド300の制御装置308に送信する。
【0081】
S204にて、制御装置308は、所定量以上の雨量の降雨が予測されるか否かを判定する。制御装置308は、たとえば、充電スタンド300の設置地点周辺の少なくとも1台の車両の雨水センサにより検出される雨量が所定量以上である場合に、所定量以上の雨量の降雨が予測されると判定する。所定量以上の雨量の降雨が予測されると判定される場合(S204にてYES)、処理はS106に移される。なお、所定量以上の雨量の降雨が予測されないと判定される場合(S204にてNO)、この処理は終了される。
【0082】
以上のようなフローチャートに基づく変形例における制御装置308の動作の一例について説明する。
【0083】
管理サーバ600は、たとえば、充電スタンド300の設置地点周辺を走行する車両から位置情報と雨水センサの検出結果を示す情報とを所定間隔毎に受信し、記憶装置602に受信した情報を記憶しているものとする。
【0084】
充電スタンド300が第1状態である場合には(S100にてYES)、管理サーバ600から充電スタンド300の設置地点周辺の車両の雨水センサの検出結果を示す情報が取得される(S202)。充電スタンド300の周辺の複数の車両のうちのいずれかの車両の雨水センサにより検出される雨量が所定量以上である場合には、所定量以上の雨量の降雨が予測されると判定され(S204にてYES)、上昇制御が実行される(S106)。
【0085】
このようにしても、第2状態になるように昇降装置306が制御されるため、設置地点においてゲリラ豪雨や台風などにより多量の降雨が発生し、充電スタンド300が設置される凹部に水が浸入した場合でも充電スタンド300が水没することが抑制される。
【0086】
さらに上述の実施の形態では、充電スタンド300の設置地点周辺の車両のワイパー装置の作動状態を示す情報を充電スタンド300の設置地点における降雨に関連する情報として取得するものとして説明したが、たとえば、気象庁の外部サーバから直接的に充電スタンド300の設置地点周辺の天候情報を取得してもよいし、あるいは、インターネットの降雨状況を提供するサイトから充電スタンド300の設置地点周辺の天候情報を取得してもよいし、あるいは、充電スタンド300の周辺を移動する携帯端末や他の充電スタンドから降雨の有無や雨量についての情報を取得してもよい。制御装置308は、取得された情報を用いて充電スタンド300の設置地点において所定量以上の雨量の降雨が予測されるか否かを判定してもよい。
【0087】
さらに上述の実施の形態では、充電スタンド300の設置地点周辺の車両のワイパー装置の作動状態を示す情報を充電スタンド300の設置地点における降雨に関連する情報として取得するものとして説明したが、たとえば、凹部内の水位についての情報を充電スタンド300の設置地点における降雨に関連する情報として取得してもよい。制御装置308は、水位がしきい値を超える場合に充電スタンド300の設置地点において所定量以上の雨量の降雨が予測されると判定してもよい。
【0088】
さらに上述の実施の形態では、制御装置308は、所定量以上の雨量の降雨が予測されると判定される場合に、第2状態になるように昇降装置306を制御するものとして説明したが、制御装置308は、たとえば、第2状態になるように昇降装置306を制御することに加えて、隣接するあるいは周辺の他の充電スタンド300が第2状態になるように上昇要求を送信してもよい。たとえば、
図3および
図4に示すようにいずれかの充電スタンド300の制御装置308が、降雨が予測されると判定する場合に、当該充電スタンド300が第2状態になるように昇降装置306を制御するとともに、他の2つの充電スタンド300に対しても第2状態になるように上昇要求を送信してもよい。
【0089】
図8は、他の変形例において制御装置308で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【0090】
図8のフローチャートは、
図6のフローチャートと比較して、S106の処理の後にS300の処理が実行される点で異なる。それ以外の処理については、
図6のフローチャートに示される処理と同様の処理であり、同じステップ番号が付与されている。そのため、それらの詳細な説明は繰り返さない。
【0091】
S300にて、制御装置308は、他の充電スタンド300に対して第2状態になるように上昇要求を送信する。上昇要求の送信先の他の充電スタンド300は、隣接する充電スタンド300であってもよいし、予め定められた範囲内の周辺の充電スタンド300であってもよい。
【0092】
このようにすると、設置地点における充電スタンド300に加えて隣接するあるいは周辺の他の充電スタンド300が水没することを抑制することができる。
【0093】
さらに上述の実施の形態では、制御装置308は、管理サーバ600を経由して充電スタンド300の設置地点周辺の車両のワイパー装置の作動状態を示す情報を取得するものとして説明したが、設置地点周辺の車両から直接的に当該情報を取得してもよい。
【0094】
なお、上記した変形例は、その全部または一部を適宜組み合わせて実施してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0095】
1,2,3,4,5 車両、6 通信ネットワーク、7 基地局、200 電動車両、202 ECU、204,604 通信装置、206 位置検出装置、212 充電器、214 バッテリ、216 インバータ、218 モータジェネレータ、220 インレット、222 駆動輪、230 雨水センサ、232 ワイパー装置、300 充電スタンド、300a 可動部、300b 固定部、302 コネクタ、304 ケーブル、306 昇降装置、308,601 制御装置、308a CPU、308b メモリ、308c 通信部、350 電源、400,410 駐車スペース、402,412 仕切り線、500,510 歩道、600 管理サーバ、602 記憶装置。