IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

7571792表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム
<>
  • -表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム 図1
  • -表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム 図2
  • -表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム 図3
  • -表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム 図4
  • -表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム 図5
  • -表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム 図6
  • -表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム 図7
  • -表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20241016BHJP
【FI】
G06Q30/06
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022556300
(86)(22)【出願日】2020-10-21
(86)【国際出願番号】 JP2020039575
(87)【国際公開番号】W WO2022085121
(87)【国際公開日】2022-04-28
【審査請求日】2023-04-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】内村 淳
(72)【発明者】
【氏名】菅ヶ谷 啓希
【審査官】藤原 拓也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2005/0125298(US,A1)
【文献】特開2011-186955(JP,A)
【文献】特開平01-233491(JP,A)
【文献】特開平05-134635(JP,A)
【文献】特開2010-179053(JP,A)
【文献】特開2008-067738(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0279126(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品識別情報と、施設における当該商品識別情報に対応する商品の在庫に関する情報である在庫情報とを取得する在庫情報取得手段と、
前記施設内の商品棚に設けられた表示装置を識別する表示装置識別情報と、当該表示装置に対応する商品識別情報と、を互いに対応付けて記憶する装置情報記憶手段から、前記在庫情報取得手段が取得した前記商品識別情報に対応する前記表示装置識別情報を取得する装置情報取得手段と、
前記装置情報取得手段が取得した前記表示装置識別情報に対応する前記表示装置を、前記在庫情報取得手段が取得した前記在庫情報に対応する表示状態にする表示制御手段と、
前記在庫情報の在庫数が基準値以下であり、且つ、当該在庫情報の中に、次回の入荷予定が含まれていなかった場合、又は次回の入荷が見込めないことを示す情報が含まれていた場合に、前記装置情報記憶手段における、当該在庫情報に対応する前記表示装置識別情報と前記商品識別情報との対応付けを消去または無効にする、装置情報管理手段と、
を備える表示制御装置。
【請求項2】
請求項に記載の表示制御装置において、
前記基準値は0であり、
前記表示制御手段は、前記表示装置に表示を行わせない、又は在庫がないことを前記表示装置に表示させる表示制御装置。
【請求項3】
請求項に記載の表示制御装置において、
前記基準値は0であり、
前記表示制御手段は、前記在庫情報の中に、次回の入荷予定が含まれていた場合に、当該入荷予定のタイミングを前記表示装置に表示させる、表示制御装置。
【請求項4】
請求項に記載の表示制御装置において、
前記在庫情報は在庫数を含んでおり、
前記表示制御手段は、前記在庫数を前記表示装置に表示させる表示制御装置。
【請求項5】
コンピュータが、
商品識別情報と、施設における当該商品識別情報に対応する商品の在庫に関する情報である在庫情報とを取得する在庫情報取得処理と、
前記施設内の商品棚に設けられた表示装置を識別する表示装置識別情報と、当該表示装置に対応する商品識別情報と、を互いに対応付けて記憶する装置情報記憶手段から、前記在庫情報取得処理において取得した前記商品識別情報に対応する前記表示装置識別情報を取得する装置情報取得処理と、
取得した前記表示装置識別情報に対応する前記表示装置を、取得した前記在庫情報に対応する表示状態にさせる表示制御処理と、
前記在庫情報の在庫数が基準値以下であり、且つ、当該在庫情報の中に、次回の入荷予定が含まれていなかった場合、又は次回の入荷が見込めないことを示す情報が含まれていた場合に、前記装置情報記憶手段における、当該在庫情報に対応する前記表示装置識別情報と前記商品識別情報との対応付けを消去または無効にする、装置情報管理処理と、
を行う表示制御方法。
【請求項6】
コンピュータに、
商品識別情報と、施設における当該商品識別情報に対応する商品の在庫に関する情報である在庫情報とを取得する在庫情報取得機能と、
前記施設内の商品棚に設けられた表示装置を識別する表示装置識別情報と、当該表示装置に対応する商品識別情報と、を互いに対応付けて記憶する装置情報記憶手段から、前記在庫情報取得機能が取得した前記商品識別情報に対応する前記表示装置識別情報を取得する装置情報取得機能と、
取得した前記表示装置識別情報に対応する前記表示装置を、取得した前記在庫情報に対応する表示状態にさせる表示制御機能と、
前記在庫情報の在庫数が基準値以下であり、且つ、当該在庫情報の中に、次回の入荷予定が含まれていなかった場合、又は次回の入荷が見込めないことを示す情報が含まれていた場合に、前記装置情報記憶手段における、当該在庫情報に対応する前記表示装置識別情報と前記商品識別情報との対応付けを消去または無効にする、装置情報管理機能と、
を持たせるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年は電子棚札などに代表されるように、商品が配置されている商品棚に表示装置を設けることが増えている。例えば特許文献1には、商品が配置されている販売エリアを複数の通信エリアに区分し、各通信エリア単位で電子棚札に商品情報を提供することが記載されている。また特許文献1には、電子棚札と商品とがアンリンクされた場合にアンリンク用の画像データをその電子棚札に送信することも記載されている。
【0003】
特許文献2には、電子棚札にボタンを設け、このボタンが顧客によって押されると、電子棚札がその棚札に対応する商品の在庫状況を要求することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2011-48631号公報
【文献】特開2016-177744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
店舗や倉庫などの施設において、電子棚札などの表示装置の表示態様を、商品の在庫に関する情報を用いて変更できるようにすると、表示装置を介して施設の利用者に有益な情報を提供することができる。本発明の目的の一例は、店舗や倉庫などの施設において、電子棚札などの表示装置の表示態様を、商品の在庫に関する情報を用いて変更することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、商品識別情報と、施設における当該商品識別情報に対応する商品の在庫に関する情報である在庫情報とを取得する在庫情報取得手段と、
前記施設内の商品棚に設けられた表示装置を識別する表示装置識別情報と、当該表示装置に対応する商品識別情報と、を互いに対応付けて記憶する装置情報記憶手段から、前記在庫情報取得手段が取得した前記商品識別情報に対応する前記表示装置識別情報を取得する装置情報取得手段と、
前記装置情報取得手段が取得した前記表示装置識別情報に対応する前記表示装置を、前記在庫情報取得手段が取得した前記在庫情報に対応する表示状態にする表示制御手段と、
を備える表示制御装置が提供される。
【0007】
本発明によれば、コンピュータが、
商品識別情報と、施設における当該商品識別情報に対応する商品の在庫に関する情報である在庫情報とを取得する在庫情報取得処理と、
前記施設内の商品棚に設けられた表示装置を識別する表示装置識別情報と、当該表示装置に対応する商品識別情報と、を互いに対応付けて記憶する装置情報記憶手段から、前記在庫情報取得処理において取得した前記商品識別情報に対応する前記表示装置識別情報を取得する装置情報取得処理と、
取得した前記表示装置識別情報に対応する前記表示装置を、取得した前記在庫情報に対応する表示状態にさせる表示制御処理と、
を行う表示制御方法が提供される。
【0008】
本発明によれば、コンピュータに、
商品識別情報と、施設における当該商品識別情報に対応する商品の在庫に関する情報である在庫情報とを取得する在庫情報取得機能と、
前記施設内の商品棚に設けられた表示装置を識別する表示装置識別情報と、当該表示装置に対応する商品識別情報と、を互いに対応付けて記憶する装置情報記憶手段から、前記在庫情報取得機能が取得した前記商品識別情報に対応する前記表示装置識別情報を取得する装置情報取得機能と、
取得した前記表示装置識別情報に対応する前記表示装置を、取得した前記在庫情報に対応する表示状態にさせる表示制御機能と、
を持たせるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、店舗や倉庫などの施設において、電子棚札などの表示装置の表示態様を、商品の在庫に関する情報を用いて変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
【0011】
図1】実施形態に係る表示制御装置の使用環境を説明するための図である。
図2】表示制御装置の機能構成の一例を示す図である。
図3】装置情報記憶部が記憶している情報の一例を示す図である。
図4】表示情報記憶部が記憶している情報の一例を示す図である。
図5】在庫管理装置が記憶している情報の一例を示す図である。
図6】表示制御装置のハードウェア構成例を示す図である。
図7】表示制御装置が行う処理を示すフローチャートの一例を示す図である。
図8】変形例に係る表示制御装置の機能構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0013】
(実施形態)
図1は、実施形態に係る表示制御装置10の使用環境を説明するための図である。表示制御装置10は、表示装置20、商品精算装置40、及び在庫管理装置50と共に使用される。
【0014】
表示装置20は、例えば電子棚札やサイネージであり、施設の中に設けられている。施設は、例えば店舗や物流拠点の倉庫である。以下、施設を店舗として説明を行う。表示装置20は、商品棚30に取り付けられている。表示装置20は、複数種類の商品のそれぞれに対して設けられており、当該表示装置20に対応する商品に関する情報(以下、表示情報と記載)を表示する。表示情報は、例えば商品名及び価格を含んでいるが、さらに商品説明を含んでいてもよい。
【0015】
商品精算装置40は、例えばPOS端末であり、顧客が購入を希望する商品を登録する商品登録機能、及び登録された商品を精算する精算機能を有している。商品精算装置40は、顧客が操作してもよいし、店員が操作してもよい。また商品精算装置40の商品登録機能と精算機能は物理的に別の装置になっていてもよい。この場合、商品登録機能は例えば店員によって操作され、精算機能は例えば顧客によって操作される。そして商品精算装置40は、商品が販売されると、販売された商品を示す商品識別情報及び販売された個数を、在庫管理装置50に送信する。
【0016】
在庫管理装置50は、例えばストアコンピュータであり、商品の在庫を記憶している。この商品の在庫は、商品の入荷時の検品処理、及び商品精算装置40から取得した情報を用いて更新される。具体的には、商品の在庫は、商品の入荷時の検品処理によって増加し、また、商品精算装置40から取得した情報によって減る。
【0017】
そして表示制御装置10は、表示装置20の表示状態(例えば表示の有無及び表示される内容)を、その表示装置20に対応する商品の在庫に関する情報(以下、在庫情報と記載)を用いて設定する。在庫情報は、在庫数を含んでいる。また在庫数が0のとき、在庫情報は、入荷の予定に関する情報をさらに含んでいてもよい。
【0018】
表示装置20には、表示装置識別情報が割り当てられている。表示装置識別情報は、表示装置を互いに識別する情報である。表示装置20は、当該表示装置20に割り当てられた表示装置識別情報を記憶している。ここで表示装置20は、表示装置識別情報を、書き換え可能な状態で記憶していてもよいし、書き換えできない状態で記憶していてもよい。前者の場合、表示装置識別情報は、例えば店舗において表示装置20に割り当てられる。後者の場合、表示装置識別情報は、例えばその表示装置20に割り当てられたシリアル番号である。
【0019】
図2は、表示制御装置10の機能構成の一例を示す図である。表示制御装置10は、在庫情報取得部110、装置情報取得部120、及び表示制御部130を備えている。
【0020】
在庫情報取得部110は、商品識別情報と、店舗における当該商品識別情報に対応する商品の在庫情報とを取得する。本実施形態において、在庫情報取得部110は、在庫管理装置50から、商品識別情報及び在庫情報を取得する。
【0021】
装置情報取得部120は、装置情報記憶部140に記憶されている情報を用いる。装置情報記憶部140は、表示装置20の表示装置識別情報と、当該表示装置に対応する商品識別情報と、を互いに対応付けて記憶している。そして装置情報取得部120は、在庫情報取得部110が取得した商品識別情報に対応する表示装置識別情報を、装置情報記憶部140から取得する。
【0022】
表示制御部130は、装置情報取得部120が取得した表示装置識別情報に対応する表示装置20を、在庫情報取得部110が取得した在庫情報に対応する表示状態にする。ここで、表示制御部130は、表示装置20の表示状態を制御する際に、表示情報記憶部150に記憶されている情報を用いる。表示情報記憶部150は、在庫情報と、その在庫情報に対応する表示状態にするための情報とを互いに対応付けて記憶している。
【0023】
本図に示す例において、装置情報記憶部140及び表示情報記憶部150は表示制御装置10の一部となっている。ただし、装置情報記憶部140及び表示情報記憶部150の少なくとも一方は、表示制御装置10の外部に設けられていてもよい。
【0024】
図3は、装置情報記憶部140が記憶している情報の一例を示す図である。本図に示す例において、装置情報記憶部140は、表示装置識別情報毎に、当該表示装置識別情報が示す表示装置に対応する商品の商品識別情報を記憶している。なお、同一の商品が複数の商品棚30に配置されている場合、装置情報記憶部140において、一つの商品識別情報に対して複数の表示装置識別情報が対応付けられる。
【0025】
図4は、表示情報記憶部150が記憶している情報の一例を示す図である。表示情報記憶部150は、表示制御部130が表示装置20の表示態様を制御する際に表示制御部130によって用いられる情報を記憶している。本図に示す例において、表示制御部130は、在庫情報が示す内容別に、その内容の時に表示装置20が表示すべき表示データを記憶している。
【0026】
例えば在庫情報が、在庫数は0ではないが基準値(例えば5個)以下であることを示しているとき、表示データは、在庫数を表示装置20に表示させるためのデータである。なお、基準値は商品別(すなわち商品識別情報別)に設定されていてもよい。この場合、表示情報記憶部150は、さらに、商品識別情報別に基準値を記憶している。
【0027】
また、在庫情報が、在庫数は0であるが次回の入荷予定を含んでいる時、表示データは、在庫がないこと及び入荷予定(例えば入荷予定日)を表示装置20に表示させるためのデータである。なお、表示データは、表示装置20に表示を行わせないことを示すデータであってもよい。
【0028】
また、在庫情報が、在庫数は0であり、かつ次回の入荷予定を含んでいないとき又は入荷の予定が無いことを示している時、表示データは、在庫がないことを表示装置20に表示させるためのデータ、又は表示装置20に表示を行わせないことを示すデータである。
【0029】
図5は、図1に示した在庫管理装置50が記憶している情報の一例を示す図である。在庫管理装置50は、商品識別情報別に、その商品識別情報に対応する商品の在庫情報を記憶している。上記したように、在庫情報は、その商品の在庫数を含むとともに、在庫数が0の時には次回の入荷予定を示す情報を含んでいる。
【0030】
図6は、表示制御装置10のハードウェア構成例を示す図である。表示制御装置10は、バス1010、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、及びネットワークインタフェース1060を有する。
【0031】
バス1010は、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、及びネットワークインタフェース1060が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1020などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0032】
プロセッサ1020は、CPU(Central Processing Unit) やGPU(Graphics Processing Unit)などで実現されるプロセッサである。
【0033】
メモリ1030は、RAM(Random Access Memory)などで実現される主記憶装置である。
【0034】
ストレージデバイス1040は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又はROM(Read Only Memory)などで実現される補助記憶装置である。ストレージデバイス1040は表示制御装置10の各機能(例えば在庫情報取得部110、装置情報取得部120、表示制御部130、及び後述する装置情報管理部160)を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1020がこれら各プログラムモジュールをメモリ1030上に読み込んで実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能が実現される。また、ストレージデバイス1040は装置情報記憶部140及び表示情報記憶部150としても機能する。
【0035】
入出力インタフェース1050は、表示制御装置10と各種入出力機器とを接続するためのインタフェースである。例えば表示制御装置10は、入出力インタフェース1050を介して在庫管理装置50と通信する。
【0036】
ネットワークインタフェース1060は、表示制御装置10をネットワークに接続するためのインタフェースである。このネットワークは、例えばLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)である。ネットワークインタフェース1060がネットワークに接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。表示制御装置10は、ネットワークインタフェース1060を介して表示装置20と通信する。また表示制御装置10は、ネットワークインタフェース1060を介して在庫管理装置50と通信してもよい。
【0037】
図7は、図2に示した表示制御装置10が行う処理を示すフローチャートの一例を示す図である。本図に示す例において、表示制御装置10は、在庫管理装置50と連動する。また在庫管理装置50は、図4に示した基準を予め記憶している。例えば商品別に基準が異なっている場合、在庫管理装置50は、商品識別情報別に基準を記憶している。
【0038】
店舗で顧客が商品を購入すると、商品精算装置40は、その商品の商品識別情報及び購入数を、在庫管理装置50に送信する。すると在庫管理装置50は、商品精算装置40から受信した商品識別情報に対応する在庫数を、受信した購入数だけ減らす(ステップS10)。そして在庫管理装置50は、更新後の在庫数が基準値以下であるか否かを判断する(ステップS20)。基準値以下であった場合、在庫管理装置50は、その商品の商品識別情報及び在庫情報を、表示制御装置10に送信する(ステップS30)。ここで送信される在庫情報は、在庫数を含んでいる。
【0039】
表示制御装置10の在庫情報取得部110は、在庫管理装置50から送信された商品識別情報及び在庫情報を取得する。次いで装置情報取得部120は、在庫情報取得部110が取得した商品識別情報に対応する表示装置識別情報を、装置情報記憶部140から読み出す(ステップS40)。そして表示制御部130は、ステップS40で読み出された表示装置識別情報に対応する表示装置20の表示態様を、在庫情報取得部110が取得した在庫情報を用いて変更する(ステップS50)。具体的には、表示制御部130は、在庫情報に対応する情報を表示情報記憶部150から読み出し、この情報に従って表示装置20の表示態様を変更する(ステップS50)。
【0040】
このように、本実施形態によれば、表示制御装置10は、表示装置の表示態様を、商品の在庫に関する情報を用いて変更する。従って、表示制御装置10は、表示装置20を介して、その表示装置20に対応する商品に関する情報を店舗の店員や従業員に提供することができる。
【0041】
(変形例)
図8は、変形例に係る表示制御装置10の機能構成の一例を示す図である。本変形例に係る表示制御装置10は、装置情報管理部160を備えている点を除いて、実施形態に係る表示制御装置10と同様の構成である。
【0042】
装置情報管理部160は、在庫管理装置50から取得した在庫情報において在庫数が0であり、かつ、この在庫情報に次回の入荷予定が含まれていなかった時又は次回の入荷が見込めないことを示す情報が含まれていた場合、装置情報記憶部140を更新する。具体的には、装置情報管理部160は、装置情報記憶部140における、その在庫情報に対応する表示装置識別情報と商品識別情報との対応付けを消去または無効にする。この処理は、例えば図7のステップS50の後に行われる。
【0043】
次回の入荷が見込めない商品がある場合、その商品に用いられていた表示装置20を、他の商品に用いる必要がある。この場合、装置情報記憶部140において、その表示装置20の表示装置識別情報と商品識別情報との対応付けを消去または無効にする必要がある。本変形例によれば、装置情報管理部160は、この消去または無効に関する処理を行う。したがって、店員の負荷は少なくなる。
【0044】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0045】
また、上述の説明で用いた複数のフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
【0046】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1.商品識別情報と、施設における当該商品識別情報に対応する商品の在庫に関する情報である在庫情報とを取得する在庫情報取得手段と、
前記施設内の商品棚に設けられた表示装置を識別する表示装置識別情報と、当該表示装置に対応する商品識別情報と、を互いに対応付けて記憶する装置情報記憶手段から、前記在庫情報取得手段が取得した前記商品識別情報に対応する前記表示装置識別情報を取得する装置情報取得手段と、
前記装置情報取得手段が取得した前記表示装置識別情報に対応する前記表示装置を、前記在庫情報取得手段が取得した前記在庫情報に対応する表示状態にする表示制御手段と、
を備える表示制御装置。
2.上記1に記載の表示制御装置において、
前記在庫情報は、在庫数は基準値以下であることを示している表示制御装置。
3.上記2に記載の表示制御装置において、
前記基準値は0であり、
前記表示制御手段は、前記表示装置に表示を行わせない、又は在庫がないことを前記表示装置に表示させる表示制御装置。
4.上記2に記載の表示制御装置において、
前記基準値は0であり、
前記表示制御手段は、前記在庫情報の中に、次回の入荷予定が含まれていた場合に、当該入荷予定タイミングを前記表示装置に表示させる、表示制御装置。
5.上記2に記載の表示制御装置において、
前記基準値は0であり、
前記在庫情報の中に、次回の入荷予定が含まれていなかった場合、又は次回の入荷が見込めないことを示す情報が含まれていた場合に、前記装置情報記憶手段における、当該在庫情報に対応する前記表示装置識別情報と前記商品識別情報との対応付けを消去または無効にする、装置情報管理手段を備える表示制御装置。
6.上記2に記載の表示制御装置において、
前記在庫情報は在庫数を含んでおり、
前記表示制御手段は、前記在庫数を前記表示装置に表示させる表示制御装置。
7.コンピュータが、
商品識別情報と、施設における当該商品識別情報に対応する商品の在庫に関する情報である在庫情報とを取得する在庫情報取得処理と、
前記施設内の商品棚に設けられた表示装置を識別する表示装置識別情報と、当該表示装置に対応する商品識別情報と、を互いに対応付けて記憶する装置情報記憶手段から、前記在庫情報取得処理において取得した前記商品識別情報に対応する前記表示装置識別情報を取得する装置情報取得処理と、
取得した前記表示装置識別情報に対応する前記表示装置を、取得した前記在庫情報に対応する表示状態にさせる表示制御処理と、
を行う表示制御方法。
8.上記7に記載の表示制御方法において、
前記在庫情報は、在庫数は基準値以下であることを示している表示制御方法。
9.上記8に記載の表示制御方法において、
前記基準値は0であり、
前記表示制御処理において、前記コンピュータは、前記表示装置に表示を行わせない、又は在庫がないことを前記表示装置に表示させる表示制御方法。
10.上記8に記載の表示制御方法において、
前記基準値は0であり、
前記表示制御処理において、前記コンピュータは、前記在庫情報の中に、次回の入荷予定が含まれていた場合に、当該入荷予定タイミングを前記表示装置に表示させる、表示制御方法。
11.上記8に記載の表示制御方法において、
前記基準値は0であり、
前記コンピュータは、前記在庫情報の中に、次回の入荷予定が含まれていなかった場合、又は次回の入荷が見込めないことを示す情報が含まれていた場合に、前記装置情報記憶手段における、当該在庫情報に対応する前記表示装置識別情報と前記商品識別情報との対応付けを消去または無効にする、装置情報管理処理を行う表示制御方法。
12.上記8に記載の表示制御方法において、
前記在庫情報は在庫数を含んでおり、
前記表示制御処理において、前記コンピュータは、前記在庫数を前記表示装置に表示させる表示制御方法。
13.コンピュータに、
商品識別情報と、施設における当該商品識別情報に対応する商品の在庫に関する情報である在庫情報とを取得する在庫情報取得機能と、
前記施設内の商品棚に設けられた表示装置を識別する表示装置識別情報と、当該表示装置に対応する商品識別情報と、を互いに対応付けて記憶する装置情報記憶手段から、前記在庫情報取得機能が取得した前記商品識別情報に対応する前記表示装置識別情報を取得する装置情報取得機能と、
取得した前記表示装置識別情報に対応する前記表示装置を、取得した前記在庫情報に対応する表示状態にさせる表示制御機能と、
を持たせるプログラム。
14.上記13に記載のプログラムにおいて、
前記在庫情報は、在庫数は基準値以下であることを示しているプログラム。
15.上記14に記載のプログラムにおいて、
前記基準値は0であり、
前記表示制御機能は、前記表示装置に表示を行わせない、又は在庫がないことを前記表示装置に表示させるプログラム。
16.上記14に記載のプログラムにおいて、
前記基準値は0であり、
前記表示制御機能は、前記在庫情報の中に、次回の入荷予定が含まれていた場合に、当該入荷予定タイミングを前記表示装置に表示させる、プログラム。
17.上記14に記載のプログラムにおいて、
前記基準値は0であり、
前記コンピュータに、前記在庫情報の中に、次回の入荷予定が含まれていなかった場合、又は次回の入荷が見込めないことを示す情報が含まれていた場合に、前記装置情報記憶手段における、当該在庫情報に対応する前記表示装置識別情報と前記商品識別情報との対応付けを消去または無効にする、装置情報管理機能を持たせるプログラム。
18.上記14に記載のプログラムにおいて、
前記在庫情報は在庫数を含んでおり、
前記表示制御機能は、前記在庫数を前記表示装置に表示させるプログラム。
【符号の説明】
【0047】
10 表示制御装置
20 表示装置
30 商品棚
40 商品精算装置
50 在庫管理装置
110 在庫情報取得部
120 装置情報取得部
130 表示制御部
140 装置情報記憶部
150 表示情報記憶部
160 装置情報管理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8