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特許7571798インフラ管理システム、インフラ管理方法、及び、プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】インフラ管理システム、インフラ管理方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20241016BHJP
【FI】
G06Q10/06
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022569409
(86)(22)【出願日】2020-12-17
(86)【国際出願番号】 JP2020047080
(87)【国際公開番号】W WO2022130550
(87)【国際公開日】2022-06-23
【審査請求日】2023-06-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 舞子
(72)【発明者】
【氏名】十文字 奈々
(72)【発明者】
【氏名】菅原 千里
(72)【発明者】
【氏名】木村 洋介
【審査官】青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-289258(JP,A)
【文献】特許第6636228(JP,B1)
【文献】特開2020-035104(JP,A)
【文献】特開2016-142662(JP,A)
【文献】特開2004-280671(JP,A)
【文献】特開2008-012221(JP,A)
【文献】特開2017-187524(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の事業者のそれぞれのインフラの管理状態を示す管理情報と、前記複数の事業者のそれぞれの所定の事業者属性と、前記所定の事業者属性の値に応じた係数と、を取得する取得手段と、
前記複数の事業者のそれぞれの管理情報に基づいて当該複数の事業者のそれぞれの管理状態に係るスコアを算出し、前記係数に基づいて補正した前記スコアにより前記複数の事業者を順位付けする順位付け手段と、
前記複数の事業者のそれぞれの順位を表示手段に表示させる表示制御手段と、を備える
インフラ管理システム。
【請求項2】
前記所定の事業者属性は、前記インフラの管理に関連する属性、および、前記インフラの劣化の発生しやすさに関連する属性の少なくともいずれかであり、
前記順位付け手段は、前記所定の事業者属性が、前記インフラの管理に必要な労力が大きい属性の場合、および、前記インフラの劣化が発生しやすい属性の場合の少なくともいずれかの場合に、前記スコアがより大きくなるように前記スコアを補正する、
請求項1に記載のインフラ管理システム。
【請求項3】
前記インフラは道路であり、
前記所定の事業者属性は、前記事業者が管理する道路が属する地域の気候に係る属性、当該地域の地形に係る属性、前記事業者が管理する道路長に係る属性、及び、前記事業者が管理する道路の道路区分に係る属性の少なくとも一つを含む、
請求項1または2に記載のインフラ管理システム。
【請求項4】
前記インフラは、複数の管理対象を含み、
前記複数の管理対象の各々には、所定の管理属性の複数の値のいずれかが付与され、
前記順位付け手段は、前記複数の事業者の各々の前記所定の管理属性の前記複数の値の各々について、当該値が付与された管理対象のスコアを算出し、前記複数の値のそれぞれについて算出したスコアを合計することにより、当該事業者のスコアを算出する、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインフラ管理システム。
【請求項5】
前記インフラは道路であり、
前記管理対象は、前記道路の区間であり、
前記所定の管理属性は、前記区間の道路区分に係る属性、前記区間の路面の材質に係る属性、前記区間が属する地域の気候に係る属性、及び、当該地域の地形に係る属性のうちの少なくとも一つを含む、
請求項4に記載のインフラ管理システム。
【請求項6】
前記順位付け手段は、一の事業者の端末装置から順位付要求を受信した場合に、当該一の事業者を含む前記複数の事業者を順位付けする、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載のインフラ管理システム。
【請求項7】
さらに、前記一の事業者から指定された所定の事業者属性の値が当該一の事業者の値と同一、または、当該一の事業者の値から所定範囲内の事業者を、複数の候補事業者から選択し、当該選択した事業者と当該一の事業者とを、前記複数の事業者に設定する、選択手段を備える、
請求項6に記載のインフラ管理システム。
【請求項8】
前記インフラは道路であり、前記管理情報が、前記道路の劣化に関連する情報であり、
前記道路は1以上の路線を含み、
前記順位付け手段は、前記複数の事業者のそれぞれの路線の管理状態に係るスコアを算出し、算出したスコアにより前記複数の事業者の路線を順位付けし、
前記表示制御手段は、前記複数の事業者の路線のそれぞれの順位を前記表示手段に表示させる、
請求項1乃至7のいずれか一項に記載のインフラ管理システム。
【請求項9】
コンピュータが、
複数の事業者のそれぞれのインフラの管理状態を示す管理情報と、前記複数の事業者のそれぞれの所定の事業者属性と、前記所定の事業者属性の値に応じた係数と、を取得し、
前記複数の事業者のそれぞれの管理情報に基づいて当該複数の事業者のそれぞれの管理状態に係るスコアを算出し、前記係数に基づいて補正した前記スコアにより前記複数の事業者を順位付けし、
前記複数の事業者のそれぞれの順位を表示手段に表示させる
インフラ管理方法。
【請求項10】
コンピュータ
複数の事業者のそれぞれのインフラの管理状態を示す管理情報と、前記複数の事業者のそれぞれの所定の事業者属性と、前記所定の事業者属性の値に応じた係数と、を取得し、
前記複数の事業者のそれぞれの管理情報に基づいて当該複数の事業者のそれぞれの管理状態に係るスコアを算出し、前記係数に基づいて補正した前記スコアにより前記複数の事業者を順位付けし、
前記複数の事業者のそれぞれの順位を表示手段に表示させる
処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、インフラ管理システム、インフラ管理方法、及び、記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
道路や、橋、トンネル、水道、電気、ガスの供給網等、多くのインフラストラクチャー(以下、インフラとも記載)は、耐用年数が近づいている。そのため、これらのインフラを管理する、公共機関や地方自治体、管理会社等の多くの事業者は、インフラの点検や保守(補修、修繕等)に予算及び労力を割いている。
【0003】
このような、インフラの点検、保守による管理状態を把握するための技術として、特許文献1には、評価対象である複数の道路について評価情報を算出し、当該複数の道路の順位を示す技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-181063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
各事業者は、予算の制約から、インフラの管理状態が適切に保たれる範囲で、効率的に点検、保守を行うことが求められる。インフラの管理状態が適切かどうかを判定するための一つの方法として、例えば、インフラの管理状態を、他の事業者と比較することが考えられる。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、異なる事業者間で、インフラの管理状態を比較することは開示されていない。
【0007】
本開示の目的の一つは、上述の課題を解決し、事業者間でインフラの管理状態を比較できる、インフラ管理システム、インフラ管理方法、及び、記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様におけるインフラ管理システムは、複数の事業者のそれぞれのインフラの管理状態を示す管理情報を取得する取得手段と、複数の事業者のそれぞれの管理情報に基づいて当該複数の事業者のそれぞれの管理状態に係るスコアを算出し、算出したスコアにより複数の事業者を順位付けする順位付け手段と、複数の事業者のそれぞれの順位を表示手段に表示させる表示制御手段と、を備える。
【0009】
本開示の一態様におけるインフラ管理方法は、複数の事業者のそれぞれのインフラの管理状態を示す管理情報を取得し、複数の事業者のそれぞれの管理情報に基づいて当該複数の事業者のそれぞれの管理状態に係るスコアを算出し、算出したスコアにより複数の事業者を順位付けし、複数の事業者のそれぞれの順位を表示手段に表示させる。
【0010】
本開示の一態様における記録媒体は、コンピュータが、複数の事業者のそれぞれのインフラの管理状態を示す管理情報を取得し、複数の事業者のそれぞれの管理情報に基づいて当該複数の事業者のそれぞれの管理状態に係るスコアを算出し、算出したスコアにより複数の事業者を順位付けし、複数の事業者のそれぞれの順位を表示手段に表示させる処理を実行させるプログラムを記録する。
【発明の効果】
【0011】
本開示の効果は、事業者間でインフラの管理状態を比較できることである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第1の実施形態における、インフラ管理システム10の構成を示すブロック図である。
図2】第1の実施形態における、順位付け装置11の構成を示すブロック図である。
図3】第1の実施形態における、グループ情報の例を示す図である。
図4】第1の実施形態における、管理情報(A市)の例を示す図である。
図5】第1の実施形態における、スコアの算出例を示す図である。
図6】第1の実施形態における、順位付け処理を示すフローチャートである。
図7】第1の実施形態における、順位付け画面の例を示す図である。
図8】第1の実施形態における、順位付け画面とともに表示されるメッセージの例を示す図である。
図9】第1の実施形態の第2の変形例における、グループ情報の例を示す図である。
図10】第1の実施形態の第2の変形例における、スコアの算出例を示す図である。
図11】第1の実施形態の第2の変形例における、順位付け画面の例を示す図である。
図12】第2の実施形態における、順位付け装置21の構成を示すブロック図である。
図13】第2の実施形態における、事業者属性情報の例を示す図である。
図14】第2の実施形態における、係数情報の例を示す図である。
図15】第2の実施形態における、スコア算出処理(ステップS104)を示すフローチャートである。
図16】第2の実施形態における、スコアの算出例を示す図である。
図17】第2の実施形態における、順位付け画面の例を示す図である。
図18】第3の実施形態における、スコア算出処理(ステップS104)を示すフローチャートである。
図19】第3の実施形態における、スコアの算出例を示す図である。
図20】第3の実施形態における、順位付け画面の例を示す図である。
図21】第4の実施形態における、順位付け装置31の構成を示すブロック図である。
図22】第4の実施形態における、順位付け処理を示すフローチャートである。
図23】第4の実施形態における、事業者選択画面の例を示す図である。
図24】第5の実施形態における、インフラ管理システム10の構成を示すブロック図である。
図25】コンピュータ500のハードウェア構成の例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図面、及び、明細書記載の各実施形態において、同様の構成要素には同一の符号を付与し、説明を適宜省略する。
【0014】
以下の実施形態において、インフラとは、例えば、道路や、鉄道、港湾、ダム、トンネル、橋、堤防等の構造物、ビル等の建造物、電気やガス、水道の供給網である。事業者とは、例えば、これらのインフラを管理する、公共機関や地方自治体、管理会社等である。各事業者が管理するインフラは複数の管理対象を含んでいてもよい。
【0015】
以下、事業者が市の道路管理部門であり、インフラが道路であり、管理対象が市内の道路を細分化した各区間である場合を例に説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について説明する。
(システム構成)
はじめに、第1の実施形態における、インフラ管理システムの構成を説明する。図1は、第1の実施形態における、インフラ管理システム10の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、インフラ管理システム10は、順位付け装置11、劣化診断装置12A、B、…(以下、まとめて、劣化診断装置12とも記載)、インフラ管理DB(データベース)13A、B、…(以下、まとめて、インフラ管理DB13とも記載)、及び、端末装置14A、B、…(以下、まとめて、端末装置14とも記載)を含む。ここで、劣化診断装置12A、B、…、インフラ管理DB13A、B、…、及び、端末装置14A、B、…は、それぞれ、事業者であるA市、B市、…の道路管理部門等により用いられる劣化診断装置12、インフラ管理DB、及び、端末装置14である。
【0016】
順位付け装置11、劣化診断装置12、及び、インフラ管理DB13は、例えば、クラウド上のコンピュータにより実現される。端末装置14は、例えば、各事業者に設置される。端末装置14と順位付け装置11は、例えば、通信ネットワークにより接続される。同様に、順位付け装置11とインフラ管理DB13も、通信ネットワークにより接続される。また、インフラ管理DB13と劣化診断装置12も、通信ネットワークにより接続される。なお、劣化診断装置12、及び、インフラ管理DB13は、各事業者に設置されたコンピュータにより実現されてもよい。また、複数の事業者により用いられる劣化診断装置12やインフラ管理DB13が一つのコンピュータにより実現されてもよい。
【0017】
劣化診断装置12は、インフラの各管理対象の情報を、各種センサを用いて収集し、収集した情報に基づき、各管理対象の劣化状態を診断し、劣化状態を示す劣化指標を算出する。各種センサとして、例えば、撮像装置や、レーザースキャナー、超音波検査装置、加速度計等が用いられる。
【0018】
インフラ管理DB13は、各事業者の管理情報を記憶する。管理情報は、インフラの管理状態を示す。管理情報は、インフラの各管理対象の管理状態として、劣化診断装置12により算出された各管理対象の劣化指標の値を含む。管理情報は、さらに、各管理対象に付与されている属性(以下、管理属性とも記載)の値を含んでいてもよい。
【0019】
例えば、管理情報には、道路の区間ごとに、劣化指標の値、及び、区間の属性(以下、区間属性とも記載)の値が設定される。管理情報の詳細は、後述する。
【0020】
順位付け装置11は、インフラ管理DB13に記憶された各事業者のインフラの管理情報に基づき、グループ情報に含まれる所定の事業者について、インフラの管理状態に係る事業者の順位付けを行う。
【0021】
端末装置14は、順位付け装置11に、順位付けを要求する。そして、端末装置14は、順位付け装置11による順位を、図示しない、ディスプレイ等の表示部に表示する。
(順位付け装置11の構成)
第1の実施形態における、順位付け装置11の構成を説明する。図2は、第1の実施形態における、順位付け装置11の構成を示すブロック図である。図2を参照すると、順位付け装置11は、グループ情報記憶部111、情報取得部112、順位付け処理部113、及び、表示制御部114を含む。
【0022】
グループ情報記憶部111は、グループ化された事業者の情報であるグループ情報を記憶する。
【0023】
図3は、第1の実施形態における、グループ情報の例を示す図である。グループ情報には、図3に示すように、グループに含まれる事業者の事業者名が設定される。グループ情報には、例えば、予め、規模や環境が類似する事業者が選択されて、設定される。また、グループ情報には、ランダムに選択された事業者が設定されてもよい。ここでは、事業者のグループの例として、A市からE市がグループ化されている。
【0024】
情報取得部112は、グループ情報記憶部111から、グループ情報を取得する。また、情報取得部112は、インフラ管理DB13から、グループ情報に含まれる各事業者の管理情報を取得する。
【0025】
図4は、第1の実施形態における、管理情報(A市)の例を示す図である。管理情報には、図4に示すように、例えば、複数の区間の各々について、当該区間の区間名、当該区間に関する区間属性、及び、当該区間の劣化指標が、関連付けられて設定される。
【0026】
区間属性には、例えば、道路区分、地形、材質、及び、路線名が設定される。道路区分は、例えば、法令等により道路の種類や交通量に応じて定められた、道路の構造を規定する区分を示す。地形は、例えば、地形に応じた工法(切土、盛土等)を示す。材質は、路面の舗装に用いられた材料を示す。路線名は区間が属する路線の名前を示す。
【0027】
劣化指標には、例えば、道路劣化の状態を示す指標が設定される。道路劣化の状態を示す指標として、例えば、MCI(Maintenance Control Index)やひび割れ率、IRI(International Roughness Index)等が用いられる。
【0028】
また、他の劣化指標として、図4の管理情報の例に示すように、例えば、道路標識の劣化の状態を示す、「さび」や「傾き」等の有無や、路面標示の劣化の状態を示す、「ひび」や「かすれ」等の有無、を用いてもよい。ここでは、劣化診断において、道路標識について「さび」及び「傾き」のそれぞれが検出された区間に「1」が設定され、検出されなかった区間に「0」が設定されている。同様に、路面標示について「ひび」及び「かすれ」のそれぞれが検出された区間に「1」が設定され、検出されなかった区間に「0」が設定されている。
【0029】
なお、「さび」及び「傾き」の劣化指標について、2値(劣化の有無)で表したが、これに限られず、標識面に対するさびの面積比や、標識の傾きの度合いに応じて、例えば、「0」、「1」、「2」等の3段階の値や、それ以上の段階を設定してもよい。また、「ひび」や「かすれ」の劣化指標についても、2値(劣化の有無)に限らず、路面標示のひびの面積(大きさ)や、かすれの度合いに応じて、3段階以上の値を設定してもよい。
【0030】
順位付け処理部113は、情報取得部112から取得した管理情報に基づいて、グループ情報に含まれる事業者ごとに、インフラに関する統合劣化指標を算出し、算出した統合劣化指標をスコア化する。ここで、統合劣化指標は、各事業者の管理対象ごとの劣化指標を統合した指標である。統合劣化指標としては、例えば、各事業者における全管理対象に係る劣化指標の所定の統計値(例えば、平均値)が用いられる。
【0031】
図5は、第1の実施形態における、スコアの算出例を示す図である。図5の例では、各事業者の統合劣化指標として、各区間のMCIの全区間での平均値(以下、平均MCIとも記載)が算出されている。また、平均MCIが、最大値が100点、最小値が0点となるようなスコアに換算されている。
【0032】
なお、各事業者の統合劣化指標として、道路標識の劣化を用いる場合は、各区間の劣化指標(さびや傾き)の全区間での平均値が算出されてもよい。同様にして、各事業者の統合劣化指標として、路面標示の劣化を用いる場合は、各区間の劣化指標(ひびやかすれ)の全区間での平均値が算出されてもよい。この場合、例えば、これらの平均値が、最小値が100点、最大値が0点となるようなスコアに換算される。
【0033】
なお、統合劣化指標からスコアへの換算方法はこれに限らず、統合劣化指標が大きくなるにつれて大きくなる(或いは小さくなる)換算方法であれば、他の換算方法を用いてもよい。
【0034】
さらに、各事業者の複数の統合劣化指標から、スコアが算出されてもよい。例えば、スコアとして、道路標識の「さび」及び「傾き」それぞれの全区間における平均値を換算したスコアの合計値や、路面標示の「ひび」及び「かすれ」それぞれの全区間における平均値を換算したスコアの合計値を算出してもよい。
【0035】
順位付け処理部113は、算出したスコアに基づいて、クループ情報に含まれる事業者を順位付けする。
【0036】
表示制御部114は、順位付け処理部113による順位を表示する順位付け画面を、端末装置14に送信する。
【0037】
次に、第1の実施形態の動作について説明する。
(順位付け処理)
以下、第1の実施形態における、順位付け処理について説明する。
【0038】
図6は、第1の実施形態における、順位付け処理を示すフローチャートである。順位付け処理は、例えば、各事業者が、当該事業者を含む所定のグループにおける、インフラの管理状態に係る当該事業者の順位を確認するために実行される。
【0039】
事業者の端末装置14は、順位付け要求を、順位付け装置11に送信する(ステップS101)。例えば、A市の端末装置14Aは、順位付け要求を順位付け装置11に送信する。
【0040】
順位付け装置11が端末装置14から順位付け要求を受信すると、情報取得部112は、グループ情報記憶部111から、順位付け要求を行った事業者を含むグループ情報を取得する(ステップS102)。例えば、情報取得部112は、図3に示すような、A市を含むグループ情報を取得する。
【0041】
情報取得部112は、インフラ管理DB13から、取得したグループ情報に含まれる各事業者の管理情報を取得する(ステップS103)。例えば、情報取得部112は、インフラ管理DB13Aから、図4に示すような、A市の管理情報を取得する。また、情報取得部112は、インフラ管理DB13B、…から、他の市についても、管理情報を取得する。
【0042】
順位付け処理部113は、事業者ごとに、管理情報に含まれる劣化指標の値に基づいて、統合劣化指標を算出して、当該統合劣化指標に基づいてスコアを算出する(ステップS104)。例えば、順位付け処理部113は、図5に示すように、統合劣化指標(平均MCI)に基づいて、スコアを算出する。順位付け処理部113は、算出したスコアに基づいて、事業者を順位付けする。
【0043】
例えば、順位付け処理部113は、図5のスコアの大きい順に、A市からE市を、B市、C市、A市、D市、及び、E市の順に順位付けする。
【0044】
表示制御部114は、順位付け処理部113による順位を示す順位付け画面を生成し、当該順位付け画面を、端末装置14に送信する(ステップS105)。
【0045】
図7は、第1の実施形態における、順位付け画面の例を示す図である。図7の例では、順位ごとに、当該順位の事業者の事業者名、及び、スコアが示されている。
【0046】
ここで、表示制御部114は、順位付け画面において、順位付け要求を行った事業者以外の事業者の事業者名を匿名にしてもよい。図7の例では、A市以外のB市、C市、D市、及び、E市が、それぞれ、匿名「匿名b」、「匿名c」、「匿名d」、及び、「匿名e」で示されている。なお、自事業者の順位を他の事業者に公開することに同意した事業者については、事業者名を匿名にしないで、実際の事業者名を示してもよい。
【0047】
例えば、表示制御部114は、順位に基づき、図7に示すような順位付け画面を生成し、A市の端末装置14Aに送信する。
【0048】
端末装置14は、表示部に、受信した順位付け画面を表示する(ステップS106)。例えば、A市の端末装置14Aは、順位付け装置11から受信した、図7に示すような順位付け画面を表示する。
【0049】
以上により、第1の実施形態の動作が完了する。
【0050】
なお、第1の実施形態では、統合劣化指標として平均MCIに基づくスコアを用いて順位付けを行ったが、これに限らず、複数の統合劣化指標に基づくそれぞれのスコアを合計して順位付けを行ってもよい。例えば、道路標識の劣化であれば、「さび」及び「傾き」のそれぞれの統合劣化指標に基づくスコアを合計して、順位付けを行ってもよい。
【0051】
また、上述の順位付け処理の説明では、順位付け装置31が、端末装置14から順位付け要求を受信した場合に順位付けを行ったが、それに限られない。例えば、順位付け装置31は、定期的(例えば、1週間毎や1か月毎)に、グループ情報に含まれる事業者間での順位付け、及び、順位付け画面の端末装置14への送信(端末装置14に表示される順位付け画面の更新)を繰り返してもよい。
次に、第1の実施形態の効果を説明する。
【0052】
第1の実施形態によれば、事業者間で、インフラの管理状態を比較できる。その理由は、情報取得部112が、複数の事業者のそれぞれのインフラの管理状態を示す管理情報を取得し、順位付け処理部113が、複数の事業者のそれぞれの管理情報に基づいて当該複数の事業者のそれぞれの管理状態に係るスコアを算出し、算出したスコアにより複数の事業者を順位付けし、表示制御部114が、複数の事業者のそれぞれの順位を、端末装置14の表示部に表示させるためである。
【0053】
上述した第1の実施形態におけるインフラ管理システム10には、いくつかの変形例が考えられる。以下、変形例について説明する。
(第1の実施形態の第1の変形例)
表示制御部114は、順位付け要求を行った事業者の順位に応じたメッセージを、順位付け画面に表示してもよい。この場合、表示制御部114は、メッセージとともに、メッセージの内容に応じた表情の所定のキャラクタや、メッセージの内容に応じた所定のキャラクタを表示してもよい。図8は、第1の実施形態における、順位付け画面とともに表示されるメッセージ例を示す図である。表示制御部114は、図8に示すように、例えば、所定のキャラクタとともに、順位に関するメッセージを表示する。この場合、事業者の順位が上位であれば、表示制御部114は、例えば、喜んでいるキャラクタの吹き出しに、「おめでとうございます」等、当該事業者を称えるメッセージを表示してもよい。逆に、事業者の順位が下位であれば、表示制御部114は、例えば、悲しんでいるキャラクタの吹き出しに、「頑張りましょう」等、当該事業者の奮起を促すメッセージを表示してもよい。
【0054】
また、表示制御部114は、図示しない記憶部に記憶された順位の履歴を示す履歴情報に基づいて、順位付け要求を行った事業者の順位の変化に応じたメッセージを、順位付け画面に表示してもよい。この場合、表示制御部114は、例えば、前回の順位よりも事業者の順位が上昇していれば、当該事業者を称えるメッセージを、下降していれば、当該事業者の奮起を促すメッセージを表示してもよい。
【0055】
このように、事業者の順位に応じたメッセージを表示することにより、事業者において点検や保守に関わる管理者や作業者のモチベーションを向上させることができる。
(第1の実施形態の第2の変形例)
第1の実施形態では、インフラ管理システム10が、所定のグループに含まれる事業者の順位付けを行う場合について説明した。これに限らず、インフラ管理システム10は、所定のグループに含まれる事業者の路線の順位付けを行ってもよい。
【0056】
この場合、グループ情報として、グループ化された路線の情報が用いられる。図9は、第1の実施形態の第2の変形例における、グループ情報の例を示す図である。グループ情報には、図9に示すように、グループに含まれる各事業者の路線の路線名が、事業者名とともに設定される。グループ情報には、例えば、予め、規模や環境が類似する事業者において、道路区分等が同じ路線が選択されて、設定される。
【0057】
情報取得部112は、グループ情報記憶部111から、順位付け要求を行った事業者を含むグループ情報を取得する。例えば、情報取得部112は、図9に示すような、A市を含むグループ情報を取得する。
【0058】
順位付け処理部113は、グループ情報に含まれる路線ごとに、統合劣化指標を算出し、当該統合劣化指標に基づいてスコアを算出する。
【0059】
図10は、第1の実施形態の第2の変形例における、スコアの算出例を示す図である。図10の例では、各路線の統合劣化指標として、当該路線の各区間のMCIの全区間での平均MCIが算出されている。
【0060】
順位付け処理部113は、算出したスコアに基づいて、グループ情報に含まれる路線を順位付けする。
【0061】
表示制御部114は、順位付け処理部113による路線の順位を表示する順位付け画面を、端末装置14に送信する。
【0062】
図11は、第1の実施形態の第2の変形例における、順位付け画面の例を示す図である。図11の例では、順位ごとに、当該順位の路線を管理する事業者の事業者名、当該路線の路線名、及び、スコアが示されている。
【0063】
例えば、表示制御部114は、路線の順位に基づき、図11に示すような順位付け画面を生成し、A市の端末装置14Aに送信する。A市の端末装置14Aは、順位付け装置11から受信した、図11に示すような順位付け画面を表示する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。
【0064】
第2の実施形態では、事業者の管理情報と、当該事業者の所定の属性(以下、事業者属性とも記載)の値に応じた係数を用いて、当該事業者のスコアを算出する。
(順位付け装置21の構成)
図12は、第2の実施形態における、順位付け装置21の構成を示すブロック図である。
【0065】
第2の実施形態におけるインフラ管理システム10は、第1の実施形態におけるインフラ管理システム10の順位付け装置11に代えて、順位付け装置21を含む。順位付け装置21は、図12に示すように、第1の実施形態における順位付け装置11の構成(図2)に加えて、さらに、事業者属性情報記憶部125、及び、係数情報記憶部126を含む。第2の実施形態において、図12を参照して、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
【0066】
情報取得部112は、グループ情報及び管理情報に加えて、事業者属性情報記憶部125から事業者属性情報を取得し、係数情報記憶部126から係数情報を取得する。
【0067】
事業者属性情報記憶部125は、事業者属性情報を記憶する。事業者属性情報は、事業者属性の値を示す。事業者属性として、例えば、事業者が管理する道路が属する地域の気候に係る属性や、当該地域の地形に係る属性、事業者が管理する道路長に係る属性、事業者が管理する道路の道路区分に係る属性等が用いられる。ここで、気候に係る属性とは、例えば、豪雪地域かどうかを表す属性である。地形に係る属性とは、例えば、山間地域かどうかを表す属性である。
【0068】
図13は、第2の実施形態における、事業者属性情報の例を示す図である。図13の例では、事業者属性として、各事業者の事業者名に、当該事業者の人口、予算、道路総延長、道路区分、豪雪地域フラグ、山間地域フラグ等が、関連付けられて設定されている。ここで、道路区分には、事業者が管理している道路区分が設定される。また、豪雪地域フラグ及び山間地域フラグには、事業者が豪雪地域及び山間地域のそれぞれに該当するか否かが設定される。ここでは、それぞれに該当する場合、丸印が付与されている。
【0069】
例えば、事業者の管理する地域の積雪量が、所定の値以上の場合に、豪雪地域に該当するとしてもよい。また、例えば、事業者の管理する地域の地形データに基づいて、所定の標高以上の面積が所定の値や割合以上の場合に、山間地域に該当するとしてもよい。
【0070】
係数情報記憶部126は、係数情報を記憶する。係数情報は、事業者属性の値に応じた係数を示す。係数は、順位付け処理部113がスコアを算出する際に、統合劣化指標に対して、加算または乗算する値でもよく、当該統合劣化指標に基づくスコアに対して、加算または乗算する値でもよい。また、係数情報は、統合劣化指標、または、当該統合劣化指標に基づくスコアに対して、加算する係数の値と乗算する係数の値との組み合わせを含んでいてもよい。係数の値は、例えば、豪雪地域や山間地域等、事業者属性の値に応じて、インフラの管理に、より労力が必要な場合やより劣化が発生しやすい場合に、スコアがより大きくなる(或いは小さくなる)ように設定される。
【0071】
図14は、第2の実施形態における、係数情報の例を示す図である。図14の例では、事業者が、豪雪地域及び山間地域のそれぞれに該当する場合に用いられる、係数の値が設定されている。
【0072】
また、係数は、事業者属性の値の所定の範囲ごとに、設定されていてもよい。例えば、人口が、1万人以上3万人未満、3万人以上5万人未満、5万人以上10万人未満、10万人以上30万人未満等、の範囲ごとに、係数を増加(或いは減少)させてもよい。
【0073】
順位付け処理部113は、グループ情報に含まれる事業者ごとに、当該事業者の管理情報と、当該事業者の事業者属性の値に応じた係数を用いて、当該事業者のスコアを算出する(係数を用いてスコアを補正する)。
【0074】
次に、第2の実施形態の動作について説明する。
(順位付け処理)
以下、第2の実施形態における、順位付け処理について説明する。第2の実施形態における順位付け処理では、第1の実施形態における順位付け処理のフローチャート(図6)のステップS104において、以下のようにスコアを算出する。ここでは、情報取得部112により、図3のグループ情報、及び、図4の管理情報が取得されているものとする。また、ここでは、順位付け処理部113は、豪雪地域及び山間地域の場合に、係数を用いてスコアを補正するものとする。
(スコア算出処理)
図15は、第2の実施形態における、スコア算出処理(ステップS104)を示すフローチャートである。
【0075】
順位付け装置21の情報取得部112は、事業者属性情報記憶部125から事業者属性情報を取得する(ステップS201)。例えば、情報取得部112は、図13に示すような事業者属性情報を取得する。ここでは、図13に示すように、豪雪地域がA市及びB市、山間地域がB市及びD市である。
【0076】
情報取得部112は、係数情報記憶部126から係数情報を取得する(ステップS202)。例えば、情報取得部112は、図14に示すような係数情報を取得する。
【0077】
順位付け処理部113は、管理情報と、事業者属性情報の値に応じた係数を用いてスコアを算出する(ステップS203)。ここで、順位付け処理部113は、係数情報から、係数の値を取得する。例えば、順位付け処理部113は、図14の係数情報から、豪雪地域及び山間地域のそれぞれに対して、係数「5」を取得する。また、順位付け処理部113は、事業者属性情報に基づいて、係数を用いてスコアを補正する事業者を判定する。例えば、順位付け処理部113は、図13の事業者属性情報から、A市及びB市のスコアに豪雪地域の係数を用い、B市及びD市のスコアに山間地域の係数を用いると判定する。
【0078】
順位付け処理部113は、第1の実施形態と同様にして、統合劣化指標からスコアを算出する。さらに、順位付け処理部113は、係数を用いてスコアを補正する。
【0079】
図16は、第2の実施形態における、スコアの算出例を示す図である。例えば、順位付け処理部113は、図16に示すように、A市及びB市のスコアに豪雪地域の係数「5」を加算し、B市及びD市のスコアに山間地域の係数「5」を加算して、スコアを補正する。
【0080】
順位付け処理部113は、補正されたスコアに基づいて事業者を順位付けする。そして、表示制御部114は、順位付け処理部113による事業者の順位に基づいて、順位付け画面を生成し、端末装置14に表示させる。
【0081】
図17は、第2の実施形態における、順位付け画面の例を示す図である。例えば、表示制御部114は、図17に示すような順位付け画面を、A市の端末装置14Aに表示させる。
【0082】
以上により、第2の実施形態の動作が完了する。
【0083】
なお、第2の実施形態では、統合劣化指標として平均MCIに基づくスコアに対して係数情報に含まれる係数を用いて順位付けを行ったが、それに限らず、道路標識や路面標示それぞれの統合劣化指標に基づくスコアに係数を用いて順位付けを行ってもよい。
【0084】
次に、第2の実施形態の効果を説明する。
【0085】
第2の実施形態によれば、事業者間で、インフラの管理に必要な労力や劣化の発生しやすさが異なる場合であっても、インフラの管理状態を公平に比較できる。その理由は、順位付け処理部113が、複数の事業者の各々について、当該事業者の管理情報と、当該事業者の所定の事業者属性情報の値に応じた係数と、に基づいて、当該事業者のスコアを算出するためである。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について説明する。
【0086】
第3の実施形態では、所定の管理属性の各値について算出したスコアを合計することにより、事業者のスコアを算出する。
【0087】
第3の実施形態における順位付け装置11の構成は、第1の実施形態における順位付け装置11の構成(図2)と同様となる。
【0088】
順位付け処理部113は、グループ情報に含まれる事業者ごとに、所定の管理属性の複数の値の各々について、当該値が付与された管理対象のスコアを算出し、複数の値のそれぞれについて算出したスコアを合計することにより、事業者のスコアを算出する。ここで、所定の管理属性には、例えば、道路区分や、地形、材質等、その値により、管理対象の管理に必要な労力や劣化の発生しやすさが異なる属性が用いられる。
【0089】
次に、第3の実施形態の動作について説明する。
(順位付け処理)
以下、第3の実施形態における、順位付け処理について説明する。第3の実施形態における順位付け処理では、第1の実施形態における順位付け処理のフローチャート(図6)のステップS104において、以下のようにスコアを算出する。ここでは、情報取得部112により、図3のグループ情報、及び、図4の管理情報が取得されているものとする。また、ここでは、順位付け処理部113は、所定の管理属性として、道路区分の各値について算出したスコアを合計するものとする。
(スコア算出処理)
図18は、第3の実施形態における、スコア算出処理(ステップS104)を示すフローチャートである。
【0090】
順位付け処理部113は、管理情報の所定の管理属性の値の各々についてスコアを算出する(ステップS301)。ここで、順位付け処理部113は、所定の管理属性の値の各々について、当該値が付与された管理対象の統合劣化指標を算出し、算出した統合劣化指標に基づいて、スコアを算出する。
【0091】
順位付け処理部113は、所定の管理属性の値のそれぞれについて算出したスコアを合計して、合計スコアを算出する(ステップS302)。
【0092】
図19は、第3の実施形態における、スコアの算出例を示す図である。図19の例では、管理属性は道路区分であり、管理属性の値は、「区分A」及び「区分B」である。例えば、順位付け処理部113は、図19に示すように、事業者ごとに、統合劣化指標として、道路区分「区分A」の平均MCIと、道路区分「区分B」の平均MCIとを算出する。順位付け処理部113は、これらの平均MCIを、それぞれ、最大値が50点、最小値が0点となるようなスコアに換算し、それらの合計スコアを算出する。
【0093】
なお、順位付け処理部113は、管理属性の各値について算出された統合劣化指標をスコアに換算するときに、管理属性の各値のスコアの最大値を同じ(管理属性の値ごとの重みが同じ)としてもよいし、当該最大値を異なる(管理属性の値ごとの重みが異なる)ようにしてもよい。また、図19の例では、管理属性の値の数は、「区分A」及び「区分B」の2つに限らず、管理属性の値の数は、2以上の任意の数でもよい。
【0094】
順位付け処理部113は、合計スコアに基づいて事業者を順位付けする。そして、表示制御部114は、順位付け処理部113による事業者の順位に基づいて、順位付け画面を生成し、端末装置14に表示させる。
【0095】
図20は、第3の実施形態における、順位付け画面の例を示す図である。例えば、表示制御部114は、図20に示すような順位付け画面を、A市の端末装置14Aに表示させる。
【0096】
以上により、第3の実施形態の動作が完了する。
【0097】
なお、第3の実施形態では、管理属性ごとに統合劣化指標である平均MCIに基づくスコアを算出して、順位付けを行ったが、それに限らず、道路標識や路面標示に基づくスコアを用いて順位付けを行ってもよい。
【0098】
次に、第3の実施形態の効果を説明する。
【0099】
第3の実施形態によれば、事業者間で、インフラの管理に必要な労力や劣化の発生しやすさが異なるような管理対象の比率に差がある場合であっても、インフラの管理状態を公平に比較できる。その理由は、順位付け処理部113が、複数の事業者の各々の所定の管理属性の複数の値の各々について、当該値が付与された管理対象のスコアを算出し、複数の値のそれぞれについて算出したスコアを合計することにより、当該事業者のスコアを算出するためである。
【0100】
なお、順位付け処理部113は、第2の実施形態におけるスコア算出処理と第3の実施形態におけるスコア算出処理とを組み合わせて、スコアを算出してもよい。この場合、順位付け処理部113は、例えば、グループ情報に含まれる各事業者について、所定の管理属性の各値について算出したスコアを合計することにより、当該事業者のスコアを算出し、算出されたスコアを、当該事業者の所定の事業者属性情報の値に応じた係数を用いて補正する。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について説明する。
【0101】
上述の各実施形態では、予め定められたグループ情報に含まれる複数の事業者の順位付けを行った。第4の実施形態では、順位付け要求を行う事業者が指定した条件に従ってグループ情報を生成し、生成したグループ情報に含まれる事業者の順位付けを行う。
(順位付け装置31の構成)
図21は、第4の実施形態における、順位付け装置31の構成を示すブロック図である。第4の実施形態におけるインフラ管理システム10は、第1の実施形態におけるインフラ管理システム10の順位付け装置11に代えて、順位付け装置31を含む。順位付け装置31は、図21に示すように、第1の実施形態における順位付け装置11の構成(図2)において、さらに、事業者属性情報記憶部125、及び、事業者選択部137を含む。第4の実施形態において、図21を参照して、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
【0102】
事業者属性情報記憶部125は、第2の実施形態における事業者属性情報記憶部125と同様に、事業者属性情報を記憶する。事業者属性情報に含まれる事業者は、グループ情報を生成するための、候補事業者として用いられる。
【0103】
事業者選択部137は、候補事業者から、順位付け要求を行う事業者と、所定の事業者属性の値が同一または類似する事業者を選択する。ここで、事業者選択部137は、例えば、候補事業者の所定の事業者属性の値が、順位付け要求を行う事業者の当該所定の事業者属性の値から所定範囲である場合に、当該所定の事業者属性の値が類似すると判定する。事業者選択部137は、順位付け要求を行う事業者と、選択した事業者と、を含むグループ情報を生成する。
【0104】
次に、第4の実施形態の動作について説明する。
(順位付け処理)
図22は、第4の実施形態における、順位付け処理を示すフローチャートである。以下、第4の実施形態における順位付け処理について説明する。
【0105】
順位付け装置31の表示制御部114は、事業者選択画面を生成し、端末装置14に送信する(ステップS401)。事業者選択画面は、順位付け要求を行う事業者が、順位付けに先立って、グループ情報に含める事業者を選択するための条件(選択条件)を指定し、選択された事業者を確認するための画面である。ここで、選択条件として、順位付け要求を送信する事業者と候補事業者とで、値の同一、または、類似を判定する対象にする事業者属性が指定される。
【0106】
図23は、第4の実施形態における、事業者選択画面の例を示す図である。事業者選択画面は、例えば、図23に示すように、選択条件領域、情報領域、及び、選択事業者リスト領域を含む。
【0107】
選択条件領域は、選択条件の指定を受け付けるための領域である。図23の例では、事業者属性(人口、予算、道路総延長、豪雪地域フラグ、山間地域フラグ、及び、道路区分)を指定するためのラジオボタンと、指定された事業者属性を選択条件としてグループ生成要求を行うためのボタン(「グループ生成」)が表示されている。なお、事業者属性の指定の形式は、ラジオボタンに限らず、事業者属性が指定できれば、どのような形式であってもよい。
【0108】
情報領域は、順位付け要求を行う事業者の事業者属性を表示するための領域である。図23の例では、A市の事業者属性の値が参照可能に表示されている。なお、これに限らず、情報画面には、順位付け要求を行う事業者が、事業者属性を指定するために有用な情報であれば、どのような情報が表示されてもよい。
【0109】
選択事業者リスト領域は、指定された選択条件に基づき生成されたグループ情報に含まれる事業者のリストを表示し、当該リストによる順位付け要求を受け付けるための領域である。図23の例では、選択された事業者のリストとともに、当該リストによる順位付け要求を行うためのボタン(「順位付け実行」)が表示されている。
【0110】
例えば、表示制御部114は、図23の事業者選択画面をA市の端末装置14Aに送信する。なお、初期状態では、選択事業者リスト領域には、事業者のリストは表示されない。
【0111】
端末装置14は、表示部に、受信した事業者選択画面を表示する(ステップS402)。例えば、A市の端末装置14Aは、順位付け装置31から受信した、図23に示すような事業者選択画面を表示する。
【0112】
端末装置14は、事業者選択画面により、選択条件の指定を受け付ける。そして、端末装置14は、指定された選択条件でのグループ生成要求を受け付ける(ステップS403)。
【0113】
なお、端末装置14における選択条件の指定とグループ生成要求との受付けは、同時に行われてもよい。この場合、例えば、図23の事業者選択画面の選択条件領域において、グループ生成要求を行うためのボタンは省略され、端末装置14は、事業者選択条件のラジオボタンが選択されると、指定された選択条件でのグループ生成要求を受け付ける。
【0114】
端末装置14は、グループ生成要求を受け付けると、指定された選択条件を含むグループ生成要求を順位付け装置31に送信する(ステップS404)。例えば、A市の端末装置14Aは、選択条件(事業者属性)「人口」及び「道路総延長」を含むグループ生成要求を順位付け装置31に送信する。
【0115】
順位付け装置31がグループ生成要求を受信すると、事業者選択部137は、選択条件に基づき、グループ情報を生成する(ステップS405)。事業者選択部137は、生成したグループ情報を、グループ情報記憶部111に保存する。例えば、事業者選択部137は、「人口」及び「道路総延長」のぞれぞれが、A市の「人口」及び「道路総延長」から所定範囲内である事業者として、B市、C市、D市、及び、E市を選択し、A市、B市、C市、D市、及び、E市を含むグループ情報を生成する。
【0116】
表示制御部114は、事業者選択画面の選択事業者リスト領域を、生成されたグループ情報に含まれる事業者のリストで更新し、端末装置14に、更新した事業者選択画面を送信する(ステップS406)。例えば、表示制御部114は、図23のように、選択事業者リスト領域を、A市、B市、C市、D市、及び、E市のリストで更新する。ただし、表示制御部114は、選択事業者リスト領域においても、順位付け要求をする(グループ生成を要求した)事業者以外の事業者の事業者名を匿名にしてもよい。図23の例では、A市以外のB市、C市、D市、及び、E市が、それぞれ、匿名「匿名b」、「匿名c」、「匿名d」、及び、「匿名e」で示されている。
【0117】
端末装置14は、表示部に、更新された事業者選択画面を表示する(ステップS407)。例えば、A市の端末装置14Aは、順位付け装置31から受信した、図23に示すような事業者選択画面を表示する。
【0118】
端末装置14は、事業者選択画面により、選択条件の再指定とグループ生成要求、または、順位付け要求を受け付ける(ステップS408)。
【0119】
ステップS408で、選択条件の再指定とグループ生成要求を受け付けた場合、端末装置14は、ステップS404からの処理を繰り返す。
【0120】
一方、ステップS408で、順位付け要求を受け付けた場合、端末装置14は、順位付け装置31に、順位付け要求を送信する(ステップS409)。
【0121】
以降、上述のステップS102~S106と同様に、順位付け装置31が生成したグループ情報に含まれる事業者の順位付けを行い、端末装置14が順位付け画面を表示する(ステップS410~S414)。
【0122】
以上により、第4の実施形態の動作が完了する。
【0123】
なお、上述の順位付け処理の説明では、ステップS404において、端末装置14からグループ生成要求を順位付け装置31に送信し、事業者選択画面の選択事業者リスト領域が更新された後で、ステップS408において、端末装置14から順位付け要求を順位付け装置31に送信していたが、それに限られない。例えば、端末装置14は、グループ生成要求と順位付け要求とを単一の要求(グループ生成+順位付け要求)として順位付け装置31に送信してもよい。この場合、例えば、上述のステップS406~S408は省略され、端末装置14は、ステップS404においてグループ生成+順位付け要求を順位付け装置31に送信する。順位付け装置31は、グループ生成+順位付け要求を受信すると、グループ情報を生成して、当該グループ情報に含まれる事業者間で、順位付けを行う。
【0124】
次に、第4の実施形態の効果を説明する。
【0125】
第4の実施形態によれば、順位付けを要求する事業者が、インフラの管理状態を比較する事業者を変更できる。その理由は、事業者選択部137が、順位付け要求を行う事業者から指定された所定の事業者属性の値が当該事業者の値と同一、または、当該事業者の値から所定範囲内の事業者を、複数の候補事業者から選択し、グループ情報を生成するためである。
(第5の実施形態)
第5の実施形態について説明する。
【0126】
図24は、第5の実施形態における、インフラ管理システム10の構成を示すブロック図である。
【0127】
図24を参照すると、インフラ管理システム10は、情報取得部112、順位付け処理部113、及び、表示制御部114を含む。情報取得部112、順位付け処理部113、及び、表示制御部114は、それぞれ、取得手段、順位付け手段、及び、表示制御手段の一実施形態である。
【0128】
情報取得部112は、複数の事業者のそれぞれのインフラの管理状態を示す管理情報を取得する。順位付け処理部113は、複数の事業者のそれぞれの管理情報に基づいて当該複数の事業者のそれぞれの管理状態に係るスコアを算出し、算出したスコアにより複数の事業者を順位付けする。表示制御部114は、複数の事業者のそれぞれの順位を表示手段に表示させる。
【0129】
次に、第5の実施形態の効果を説明する。
【0130】
第5の実施形態によれば、事業者間で、インフラの管理状態を比較できる。その理由は、情報取得部112が、複数の事業者のそれぞれのインフラの管理状態を示す管理情報を取得し、順位付け処理部113が、複数の事業者のそれぞれの管理情報に基づいて当該複数の事業者のそれぞれの管理状態に係るスコアを算出し、算出したスコアにより複数の事業者を順位付けして、表示制御部114が、複数の事業者のそれぞれの順位を表示手段に表示させるためである。
【0131】
(ハードウェア構成)
上述した各実施形態において、順位付け装置11、21、31や劣化診断装置12、端末装置14の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。各装置の各構成要素の一部又は全部は、コンピュータ500とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。このプログラムは、不揮発性記録媒体に記録されていてもよい。不揮発性記録媒体は、例えば、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)やDVD(Digital Versatile Disc)、SSD(Solid State Drive)、等である。
【0132】
図25は、コンピュータ500のハードウェア構成の例を示すブロック図である。図25を参照すると、コンピュータ500は、例えば、CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503、プログラム504、記憶装置505、ドライブ装置507、通信インタフェース508、入力装置509、出力装置510、入出力インタフェース511、及び、バス512を含む。
【0133】
プログラム504は、各装置の各機能を実現するための命令(instruction)を含む。プログラム504は、予め、ROM502やRAM503、記憶装置505に格納される。CPU501は、プログラム504に含まれる命令を実行することにより、各装置の各機能を実現する。例えば、順位付け装置11のCPU501がプログラム504に含まれる命令を実行することにより、情報取得部112、順位付け処理部113、及び、表示制御部114の機能を実現する。また、RAM503は、各装置の各機能において処理されるデータを記憶してもよい。例えば、順位付け装置11のRAM503が、グループ情報記憶部のデータ(グループ情報)等を記憶してもよい。
【0134】
ドライブ装置507は、記録媒体506の読み書きを行う。通信インタフェース508は、通信ネットワークとのインタフェースを提供する。入力装置509は、例えば、マウスやキーボード等であり、オペレータ等からの情報の入力を受け付ける。出力装置510は、例えば、ディスプレイであり、オペレータ等へ情報を出力(表示)する。入出力インタフェース511は、周辺機器とのインタフェースを提供する。バス512は、これらハードウェアの各構成要素を接続する。なお、プログラム504は、通信ネットワークを介してCPU501に供給されてもよいし、予め、記録媒体506に格納され、ドライブ装置507により読み出され、CPU501に供給されてもよい。
【0135】
なお、図25に示されているハードウェア構成は例示であり、これら以外の構成要素が追加されていてもよく、一部の構成要素を含まなくてもよい。
【0136】
各装置の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、各装置は、構成要素毎にそれぞれ異なるコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、各装置が備える複数の構成要素が、一つのコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
【0137】
また、各装置の各構成要素の一部または全部は、プロセッサ等を含む汎用または専用の回路(circuitry)や、これらの組み合わせによって実現されてもよい。これらの回路は、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組み合わせによって実現されてもよい。
【0138】
また、各装置の各構成要素の一部又は全部が複数のコンピュータや回路等により実現される場合、複数のコンピュータや回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。
【0139】
以上、実施形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、各実施形態における構成は、本開示のスコープを逸脱しない限りにおいて、互いに組み合わせることが可能である。
【0140】
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
複数の事業者のそれぞれのインフラの管理状態を示す管理情報を取得する取得手段と、
前記複数の事業者のそれぞれの管理情報に基づいて当該複数の事業者のそれぞれの管理状態に係るスコアを算出し、算出したスコアにより前記複数の事業者を順位付けする順位付け手段と、
前記複数の事業者のそれぞれの順位を表示手段に表示させる表示制御手段と、を備える
インフラ管理システム。
(付記2)
前記順位付け手段は、前記複数の事業者の各々について、当該事業者の管理情報と、当該事業者の所定の事業者属性の値に応じた係数と、に基づいて、当該事業者のスコアを算出する、
付記1に記載のインフラ管理システム。
(付記3)
前記インフラは道路であり、
前記所定の事業者属性は、前記事業者が管理する道路が属する地域の気候に係る属性、当該地域の地形に係る属性、前記事業者が管理する道路長に係る属性、及び、前記事業者が管理する道路の道路区分に係る属性の少なくとも一つを含む、
付記2に記載のインフラ管理システム。
(付記4)
前記インフラは、複数の管理対象を含み、
前記複数の管理対象の各々には、所定の管理属性の複数の値のいずれかが付与され、
前記順位付け手段は、前記複数の事業者の各々の前記所定の管理属性の前記複数の値の各々について、当該値が付与された管理対象のスコアを算出し、前記複数の値のそれぞれについて算出したスコアを合計することにより、当該事業者のスコアを算出する、
付記1乃至3のいずれか一項に記載のインフラ管理システム。
(付記5)
前記インフラは道路であり、
前記管理対象は、前記道路の区間であり、
前記所定の管理属性は、前記区間の道路区分に係る属性、前記区間の路面の材質に係る属性、前記区間が属する地域の気候に係る属性、及び、当該地域の地形に係る属性のうちの少なくとも一つを含む、
付記4に記載のインフラ管理システム。
(付記6)
前記順位付け手段は、一の事業者の端末装置から順位付要求を受信した場合に、当該一の事業者を含む前記複数の事業者を順位付けする、
付記1乃至5のいずれか一項に記載のインフラ管理システム。
(付記7)
前記表示制御手段は、前記複数の事業者のそれぞれの順位を表示させる場合に、前記一の事業者以外の事業者を匿名で、前記表示手段に表示させる、
付記6に記載のインフラ管理システム。
(付記8)
前記表示制御手段は、前記複数の事業者のそれぞれの順位を表示させる場合に、前記一の事業者の順位に応じたメッセージを、前記表示手段に表示させる、
付記6または7に記載のインフラ管理システム。
(付記9)
前記表示制御手段は、前記複数の事業者のそれぞれの順位を表示させる場合に、前記複数の事業者のそれぞれの事業者の順位付け履歴に基づいて、前記一の事業者の順位の変化に応じたメッセージを、前記表示手段に表示させる、
付記6乃至8のいずれか一項に記載のインフラ管理システム。
(付記10)
さらに、前記一の事業者から指定された所定の事業者属性の値が当該一の事業者の値と同一、または、当該一の事業者の値から所定範囲内の事業者を、複数の候補事業者から選択し、当該選択した事業者と当該一の事業者とを、前記複数の事業者に設定する、選択手段を備える、
付記6乃至9のいずれか一項に記載のインフラ管理システム。
(付記11)
前記インフラは道路であり、前記管理情報が、前記道路の劣化に関連する情報である、
付記1乃至10のいずれか一項に記載のインフラ管理システム。
(付記12)
前記道路は1以上の路線を含み、
前記順位付け手段は、前記複数の事業者のそれぞれの路線の管理状態に係るスコアを算出し、算出したスコアにより前記複数の事業者の路線を順位付けし、
前記表示制御手段は、前記複数の事業者の路線のそれぞれの順位を前記表示手段に表示させる、
付記11に記載のインフラ管理システム。
(付記13)
複数の事業者のそれぞれのインフラの管理状態を示す管理情報を取得し、
前記複数の事業者のそれぞれの管理情報に基づいて当該複数の事業者のそれぞれの管理状態に係るスコアを算出し、算出したスコアにより前記複数の事業者を順位付けし、
前記複数の事業者のそれぞれの順位を表示手段に表示させる
インフラ管理方法。
(付記14)
コンピュータが、
複数の事業者のそれぞれのインフラの管理状態を示す管理情報を取得し、
前記複数の事業者のそれぞれの管理情報に基づいて当該複数の事業者のそれぞれの管理状態に係るスコアを算出し、算出したスコアにより前記複数の事業者を順位付けし、
前記複数の事業者のそれぞれの順位を表示手段に表示させる
処理を実行させるプログラムが記録された記録媒体。
【符号の説明】
【0141】
10 インフラ管理システム
11、21、31 順位付け装置
12 劣化診断装置
13 インフラ管理DB
14 端末装置
111 グループ情報記憶部
112 情報取得部
113 順位付け処理部
114 表示制御部
125 事業者属性情報記憶部
126 係数情報記憶部
137 事業者選択部
500 コンピュータ
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 プログラム
505 記憶装置
506 記録媒体
507 ドライブ装置
508 通信インタフェース
509 入力装置
510 出力装置
511 入出力インタフェース
512 バス
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