IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 松井 裕憲の特許一覧

<>
  • 特許-生体情報の登録システム 図1
  • 特許-生体情報の登録システム 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】生体情報の登録システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/32 20130101AFI20241016BHJP
【FI】
G06F21/32
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2024089585
(22)【出願日】2024-05-31
【審査請求日】2024-05-31
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】509265575
【氏名又は名称】松井 裕憲
(72)【発明者】
【氏名】松井 裕憲
【審査官】塩澤 如正
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-003657(JP,A)
【文献】特開2012-064147(JP,A)
【文献】特開2019-096938(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ID情報(生体情報用)を生体情報に対して登録でき、生体情報とともに生体認証に用いるために、登録したID情報(生体情報用)を記憶媒体に書き込むことができる生体情報の登録システムであって、
利用者情報を入力するための利用者情報の入力手段と、
生体情報を入力するための生体情報の入力手段と、
情報を記憶するための記憶手段と、
情報を処理するための処理手段と、
情報を記憶媒体に書き込むための書込み手段と、
を具備し、
処理手段が、
ID情報(生体情報用)を生成し、
利用者情報の入力手段によって入力された利用者情報と、
生体情報の入力手段によって入力された生体情報と、
を基に、
生体情報に対してID情報(生体情報用)を登録する処理と、
ID情報(生体情報用)を登録した生体情報を、利用者情報と紐づけて記憶手段に記憶する処理と、
書込み手段を用いて生体情報に登録されているID情報(生体情報用)を記憶媒体に書き込む処理と、
を実行できることを特徴とする生体情報の登録システム。
【請求項2】
ID情報(生体情報用)を生体情報に対して登録でき、生体情報とともに生体認証に用いるために、登録したID情報(生体情報用)を携帯型端末に書き込むことができる生体情報の登録システムであって、
利用者情報を入力するための利用者情報の入力手段と、
生体情報を入力するための生体情報の入力手段と、
情報を記憶するための記憶手段と、
情報を処理するための処理手段と、
情報を携帯型端末に書き込むための書込み手段と、
を具備し、
処理手段が、
ID情報(生体情報用)を生成し、
利用者情報の入力手段によって入力された利用者情報と、
生体情報の入力手段によって入力された生体情報と、
を基に、
生体情報に対してID情報(生体情報用)を登録する処理と、
ID情報(生体情報用)を登録した生体情報を、利用者情報と紐づけて記憶手段に記憶する処理と、
書込み手段を用いて生体情報に登録されているID情報(生体情報用)を携帯型端末に書き込む処理と、
を実行できることを特徴とする生体情報の登録システム。
【請求項3】
ID情報(生体情報用)を生体情報の項目に対して登録でき、生体情報とともに生体認証に用いるために、登録したID情報(生体情報用)を記憶媒体に書き込むことができる生体情報の登録システムであって、
利用者情報を入力するための利用者情報の入力手段と、
ID情報(生体情報用)を登録する生体情報の項目を選択するための項目の選択手段と、
情報を記憶するための記憶手段と、
情報を処理するための処理手段と、
情報を記憶媒体に書き込むための書込み手段と、
を具備し、
処理手段が、
ID情報(生体情報用)を生成し、
利用者情報の入力手段によって入力された利用者情報と、
項目の選択手段によって選択された生体情報の項目と、
を基に、
生体情報の項目に対してID情報(生体情報用)を登録する処理と、
ID情報(生体情報用)を登録した項目を利用者情報と紐づけて記憶手段に記憶する処理と、
書込み手段を用いて生体情報の項目に登録されているID情報(生体情報用)を記憶媒体に書き込む処理と、
を実行できることを特徴とする生体情報の登録システム。
【請求項4】
ID情報(生体情報用)を生体情報の項目に対して登録でき、生体情報とともに生体認証に用いるために、登録したID情報(生体情報用)を携帯型端末に書き込むことができる生体情報の登録システムであって、
利用者情報を入力するための利用者情報の入力手段と、
ID情報(生体情報用)を登録する生体情報の項目を選択するための項目の選択手段と、
情報を記憶するための記憶手段と、
情報を処理するための処理手段と、
情報を携帯型端末に書き込むための書込み手段と、
を具備し、
処理手段が、
ID情報(生体情報用)を生成し、
利用者情報の入力手段によって入力された利用者情報と、
項目の選択手段によって選択された生体情報の項目と、
を基に、
生体情報の項目に対してID情報(生体情報用)を登録する処理と、
ID情報(生体情報用)を登録した項目を利用者情報と紐づけて記憶手段に記憶する処理と、
書込み手段を用いて生体情報の項目に登録されているID情報(生体情報用)を携帯型端末に書き込む処理と、
を実行できることを特徴とする生体情報の登録システム。
【請求項5】
請求項2記載および請求項4記載の少なくとも1つ記載の生体情報の登録システムによってID情報(生体情報用)を書き込んだ携帯型端末を用いた生体認証方法であって、
携帯型端末が、情報の処理手段と、生体情報の入力手段と、を具備し、
携帯型端末の処理手段が、入力手段によって入力された生体情報と、ID情報(生体情報用)と、を関連付けて送信し生体認証を行う処理を実行できることを特徴とする生体認証方法
【請求項6】
請求項2記載および請求項4記載の少なくとも1つ記載の生体情報の登録システムによってID情報(生体情報用)を書き込んだ携帯型端末を用いた生体認証システムであって、
携帯型端末が、情報の処理手段と、生体情報の入力手段と、を具備し、
携帯型端末の処理手段が、入力手段によって入力された生体情報と、ID情報(生体情報用)と、を関連付けて送信し生体認証を行う処理を実行できることを特徴とする生体認証システム

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体情報の登録システムに関する物である。
【背景技術】
【0002】
生体情報として、指紋の情報としての指紋情報、眼の虹彩の情報としての虹彩情報、静脈の情報としての静脈情報、顔の情報としての顔情報、掌形の情報としての掌形情報、声紋の情報としての声紋情報、などがあり、生体情報を用いた認証システムとして生体認証がある。
【0003】
生体認証をパスワードの代わりに用いた物がある。また、複数の生体情報を組合せたり、生体認証とパスワードを組み合わせたりすることもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
生体情報そのものを保証および保護するシステムがない。
本発明は、生体情報を保証および保護するシステムを構築することを目的としている。
【0005】
生体情報そのものを公的に保証および保護するシステムがない。
本発明は、生体情報を公的に保証および保護するシステムを構築することを目的としている。
【0006】
生体情報は変更が難しく生体情報が漏洩した場合、漏洩後の対策が生体認証の課題としてある。
本発明は生体情報の漏洩後の対策を容易にすることを目的としている。
【0007】
本発明は、従来の生体認証システムと同様の使用感覚でより安全性の高い生体認証を実現することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
課題を解決するための請求項1記載の生体情報の登録システムは、ID情報(生体情報用)を生体情報に対して登録でき、生体情報とともに生体認証に用いるために、登録したID情報(生体情報用)を記憶媒体に書き込むことができる生体情報の登録システムであって、利用者情報を入力するための利用者情報の入力手段と、生体情報を入力するための生体情報の入力手段と、情報を記憶するための記憶手段と、情報を処理するための処理手段と、情報を記憶媒体に書き込むための書込み手段と、を具備し、
処理手段が、ID情報(生体情報用)を生成し、利用者情報の入力手段によって入力された利用者情報と、生体情報の入力手段によって入力された生体情報と、を基に、
生体情報に対してID情報(生体情報用)を登録する処理と、ID情報(生体情報用)を登録した生体情報を、利用者情報と紐づけて記憶手段に記憶する処理と、書込み手段を用いて生体情報に登録されているID情報(生体情報用)を記憶媒体に書き込む処理と、を実行できることを特徴としている。
【0009】
課題を解決するための請求項2記載の生体情報の登録システムは、ID情報(生体情報用)を生体情報に対して登録でき、生体情報とともに生体認証に用いるために、登録したID情報(生体情報用)を携帯型端末に書き込むことができる生体情報の登録システムであって、利用者情報を入力するための利用者情報の入力手段と、生体情報を入力するための生体情報の入力手段と、情報を記憶するための記憶手段と、情報を処理するための処理手段と、情報を携帯型端末に書き込むための書込み手段と、を具備し、処理手段が、ID情報(生体情報用)を生成し、利用者情報の入力手段によって入力された利用者情報と、生体情報の入力手段によって入力された生体情報と、を基に、生体情報に対してID情報(生体情報用)を登録する処理と、ID情報(生体情報用)を登録した生体情報を、利用者情報と紐づけて記憶手段に記憶する処理と、書込み手段を用いて生体情報に登録されているID情報(生体情報用)を携帯型端末に書き込む処理と、を実行できることを特徴としている。
【0010】
課題を解決するための請求項3記載の生体情報の登録システムは、ID情報(生体情報用)を生体情報の項目に対して登録でき、生体情報とともに生体認証に用いるために、登録したID情報(生体情報用)を記憶媒体に書き込むことができる生体情報の登録システムであって、利用者情報を入力するための利用者情報の入力手段と、ID情報(生体情報用)を登録する生体情報の項目を選択するための項目の選択手段と、情報を記憶するための記憶手段と、情報を処理するための処理手段と、情報を記憶媒体に書き込むための書込み手段と、を具備し、処理手段が、ID情報(生体情報用)を生成し、利用者情報の入力手段によって入力された利用者情報と、項目の選択手段によって選択された生体情報の項目と、を基に、生体情報の項目に対してID情報(生体情報用)を登録する処理と、ID情報(生体情報用)を登録した項目を利用者情報と紐づけて記憶手段に記憶する処理と、書込み手段を用いて生体情報の項目に登録されているID情報(生体情報用)を記憶媒体に書き込む処理と、を実行できることを特徴としている。
【0011】
課題を解決するための請求項4記載の生体情報の登録システムは、ID情報(生体情報用)を生体情報の項目に対して登録でき、生体情報とともに生体認証に用いるために、登録したID情報(生体情報用)を携帯型端末に書き込むことができる生体情報の登録システムであって、利用者情報を入力するための利用者情報の入力手段と、ID情報(生体情報用)を登録する生体情報の項目を選択するための項目の選択手段と、情報を記憶するための記憶手段と、情報を処理するための処理手段と、情報を携帯型端末に書き込むための書込み手段と、を具備し、処理手段が、ID情報(生体情報用)を生成し、利用者情報の入力手段によって入力された利用者情報と、項目の選択手段によって選択された生体情報の項目と、を基に、生体情報の項目に対してID情報(生体情報用)を登録する処理と、ID情報(生体情報用)を登録した項目を利用者情報と紐づけて記憶手段に記憶する処理と、書込み手段を用いて生体情報の項目に登録されているID情報(生体情報用)を携帯型端末に書き込む処理と、を実行できることを特徴としている。
【0012】
課題を解決するための請求項5記載の生体認証方法は、請求項2記載および請求項4記載の少なくとも1つ記載の生体情報の登録システムによってID情報(生体情報用)を書き込んだ携帯型端末を用いた生体認証方法であって、携帯型端末が、情報の処理手段と、生体情報の入力手段と、を具備し、携帯型端末の処理手段が、入力手段によって入力された生体情報と、ID情報(生体情報用)と、を関連付けて送信し生体認証を行う処理を実行できることを特徴としている。
【0013】
課題を解決するための請求項6記載の生体認証システムは、請求項2記載および請求項4記載の少なくとも1つ記載の生体情報の登録システムによってID情報(生体情報用)を書き込んだ携帯型端末を用いた生体認証システムであって、
携帯型端末が、情報の処理手段と、生体情報の入力手段と、を具備し、
携帯型端末の処理手段が、入力手段によって入力された生体情報と、ID情報(生体情報用)と、を関連付けて送信し生体認証を行う処理を実行できることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
請求項1から請求項6記載の本発明によれば、生体情報そのもの、もしくは生体情報の項目毎にID情報(生体情報用)を登録し、利用者情報に紐づけて登録ができる。そのため、生体情報の保証および保護が可能となる。また、公的機関にて本発明を運用することで、公的に生体情報の保証および保護が可能となる。
【0015】
請求項1から請求項6記載の本発明によれば、生体情報そのもの、もしくは生体情報の項目毎にID情報(生体情報用)を登録し、利用者情報に紐づけて登録できる。そのため、生体情報が漏洩した場合にも生体情報に登録したID情報(生体情報用)を変更することで漏洩後の対応が可能となり、生体情報の漏洩後の対応が容易となる。
【0016】
請求項5および請求項6記載の本発明によれば、従来の生体認証システムと同様に生体情報を入力するだけで、ID情報(生体情報用)を含んだ生体認証を行うことができ、従来の生体認証システムと同様の使用感覚でより安全性の高い生体認証を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】項目の選択画面の一例
図2】項目の選択画面の一例
【発明を実施するための形態】
【0018】
利用者情報を入力するための利用者情報の入力手段と、項目を選択するための項目の選択手段と、情報を記憶するための記憶手段と、情報を処理するための処理手段と、生体情報を入力するための生体情報の入力手段と、情報を書き込むための書込み手段と、から生体情報の登録システムを構成する。
【0019】
利用者情報の入力手段は、利用者情報を入力するための手段であり、周知の手段があり詳細な説明は省略するが、例えば、キーボードを用いて利用者情報を入力する入力手段、タッチパネルを用いて利用者情報を入力する入力手段、ICチップとICチップ読取機を用いて利用者情報を入力する入力手段、生体認証を用いて利用者情報を入力する入力手段、などがあり、利用者情報を入力できる入力手段から最適な手段を用いればよくこの限りではない。
【0020】
項目の選択手段は、項目を選択するための手段であり、例えば、モニターとマウスもしくはキーボードを用いて項目を選択する項目の選択手段、タッチパネルを用いて項目を選択する項目の選択手段、などがあり、項目を選択できる手段から最適な手段を用いればよくこの限りではない。
【0021】
項目の選択手段によって選択できるようにする項目としては、例えば、指紋情報、虹彩情報、静脈情報、顔情報、掌形情報、声紋情報、などの項目からシステムを運用する側が意図した項目を選択できるように、選択可能とする項目を予め設定しシステムの記憶手段に記憶しておけばよい、項目は生体情報を示す項目であればよくこの限りではない。例えば、指紋情報の項目をより細分化して右手親指、左手親指、右手人差し指、左手人差し指、のように指毎に項目を選択できるようにしたり、静脈情報の項目をより細分化して右手首、左手首、右手親指、左手親指、のように部位毎に項目を選択できるようにしたりしてもよい。図1および図2は項目の選択画面の一例でありこの限りではない
【0022】
記憶手段は、情報を記憶するための手段であり、周知の物があり詳細な説明は省略するが、例えば、記憶装置、メモリ、ストレージデバイス、半導体メモリ、磁気記憶装置、光学記憶装置、光磁気ディスク、紙、PRAM.ホログラフィックメモリ、分子メモリ、DNAメモリ、などがあり、情報を記憶できる物から最適な物を用いればよくこの限りではない。
【0023】
処理手段は、情報を処理するための手段であり、周知の物があり詳細な説明は省略するが、例えば、中央処理装置、中央演算処理装置、CPU、MCU、MPUなどがあり、情報を処理できる物から最適な物を用いればよくこの限りではない。
【0024】
記憶手段と処理手段は一つの物として構成することが望ましく、記憶手段と処理手段、を一つの物として構成した物には、周知の物があり詳細な説明は省略するが、例えば、コンピューター、サーバ、スマートフォン、携帯型端末、ウェアラブル端末、などがあり、最適な物を用いればよくこの限りではない。
【0025】
生体情報の入力手段は、生体情報を入力するための手段であり、周知の手段があり詳細な説明は省略するが、例えば、生体認証に用いられている入力手段、指紋認証に用いられている入力手段、虹彩認証に用いられている入力手段、静脈認証に用いられている入力手段、顔認証に用いられている入力手段、掌形認証に用いられている入力手段、声紋認証に用いられている入力手段、などがあり、生体情報を入力できる手段から最適な入力手段を用いればよくこの限りではない。複数の入力手段を組み合わせて用いてもよい。
【0026】
書込み手段は、情報の書込みを行うための手段であり、周知の手段があり詳細な説明は省略するが、例えば接触型の書込手段、非接触型の書込手段、ICチップに情報の書込みを行う書込手段、磁気メモリに情報の書込みを行う書込手段、半導体メモリに情報の書込みを行う書込手段、などがあり、書込む対象に応じて最適な書込み手段を用いれば良くこの限りではない。
【実施例1】
【0027】
利用者が意図した生体情報を登録できるシステムを、利用者情報を入力するための利用者情報の入力手段と、項目を選択するための項目の選択手段と、情報を記憶するための記憶手段と、情報を処理するための処理手段と、生体情報を入力するための生体情報の入力手段と、情報を書き込むための情報の書込み手段と、から構成する。
【0028】
生体情報を登録する際の、システムの処理手段の情報の処理のながれを説明する。
1)利用者は、利用者情報の入力手段を用いて利用者情報を入力する。
2)利用者は、項目の選択手段を用いて、登録を行う生体情報の項目を選択する。
3)利用者は、生体情報の入力手段を用いて生体情報を入力する。
4)処理手段は、ID情報(生体情報用)を生成する処理を行う。
5)処理手段は、入力された生体情報にID情報(生体情報用)を登録する処理を行う。
6)処理手段は、ID情報(生体情報用)を登録した生体情報を利用者情報と紐づけて記憶手段に記憶する処理を行う。
【0029】
処理手段が処理を実行するためのプログラムは予め記憶手段に記憶しておく。
【0030】
処理手段がID情報(生体情報用)を生成するためのプログラムは周知の物があり詳細な説明は省略するが、最適な物を用いればよく限定する物ではなく、記憶手段に予め記憶しておく。
【0031】
処理手段が入力された生体情報にID情報(生体情報用)を登録する処理は、例えば項目として右手人差し指の指紋が選択され、右手人差し指の指紋情報が入力された場合は、右手人差し指の指紋情報にID情報(生体情報用)を登録する処理を行う。
【0032】
生体情報に登録されているID情報(生体情報用)を、利用者の記憶媒体もしくは携帯型端末に書き込む際のシステムの処理手段の情報の処理のながれを説明する。
1)利用者は、利用者の記憶媒体もしくは携帯型端末に書き込む生体情報の項目を選択する。
2)処理手段は、選択された項目の生体情報に登録されているID情報(生体情報用)を抽出する処理を行う。
3)処理手段は、抽出したID情報(生体情報用)を利用者が選択した記憶媒体もしくは携帯型端末の記憶手段に書込み手段を用いて書き込む処理を行う。
【0033】
記憶媒体は、情報を記憶し持ち運びするための物であり、周知の物があり詳細な説明は省略するが、例えば、ICカード、メモリカード、磁気カード、ウェアラブルデバイス、などがあり、情報を記憶し持ち運びできる物から最適な物を用いればよく、この限りではない。
【0034】
携帯型端末は、持ち運びできる情報機器であり、周知の物があり詳細な説明は省略するが、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、ノートパソコン、などがあり、持ち運びできる情報機器から最適な物を用いればよく、この限りではない。携帯型端末には、生体情報の入力手段を具備することが望ましい。
【0035】
携帯型端末(スマートフォン)にて生体認証を行う際のながれを説明する。
1)利用者は生体認証を開始し、携帯型端末(スマートフォン)の生体情報の入力手段を用いて生体情報の入力を行う。
2)携帯型端末(スマートフォン)の処理手段は、携帯型端末(スマートフォン)の記憶手段(ICチップ)からID情報(生体情報用)を抽出する。
3)携帯型端末(スマートフォン)の処理手段は、利用者が入力した生体情報と抽出したID情報(生体情報用)とを組み合わせて一つの情報とし生体情報として、生体認証を行う対象に送信し生体認証を行う。
【実施例2】
【0036】
利用者が使用しない生体情報の項目を登録できるシステムを、利用者情報を入力するための利用者情報の入力手段と、項目を選択するための項目の選択手段と、情報を記憶するための記憶手段と、情報を処理するための処理手段と、から構成する。
【0037】
利用者が使用しない生体情報の項目を登録する際の、システムの処理手段の情報の処理のながれを説明する。
1)利用者は利用者情報の入力手段を用いて利用者情報を入力する。
2)利用者は項目の選択手段を用いて使用しない生体情報の項目を選択する。
3)処理手段は、選択された項目を使用しない生体情報として設定を行う。
4)処理手段は、使用しない生体情報として設定を行った項目を利用者情報と紐づけて記憶手段に記憶する処理を行う。
【0038】
処理手段が、使用しない生体情報としての設定を行う処理は、対象の項目に使用しないことを示す符号情報を付加することで行えばよい。例えば項目として右手人差し指の指紋が選択された場合は、右手人差し指の指紋の項目に使用しないことを示す符号情報を付加する。
【実施例3】
【0039】
利用者が意図した生体情報の項目にID情報(生体情報用)を登録できるシステムを、利用者情報を入力するための利用者情報の入力手段と、項目を選択するための項目の選択手段と、情報を記憶するための記憶手段と、情報を処理するための処理手段と、情報を書き込むための情報の書込み手段と、から構成する。
【0040】
生体情報の項目にID情報(生体情報用)を登録する際の、システムの処理手段の情報の処理のながれを説明する。
1)利用者は、利用者情報の入力手段を用いて利用者情報を入力する。
2)利用者は、項目の選択手段を用いて、登録を行う生体情報の項目を選択する。
3)処理手段は、ID情報(生体情報用)を生成する処理を行う。
4)処理手段は、選択された項目にID情報(生体情報用)を登録する処理を行う。
5)処理手段は、ID情報(生体情報用)を登録した項目を利用者情報と紐づけて記憶手段に記憶する処理を行う。
【0041】
処理手段が処理を実行するためのプログラムは予め、記憶手段に記憶しておく。
【0042】
処理手段がID情報(生体情報用)を生成するためのプログラムは周知の物があり詳細な説明は省略するが、最適な物を用いればよく限定する物ではなく、記憶手段に予め記憶しておく。
【0043】
処理手段が選択された項目にID情報(生体情報用)を登録する処理は、例えば項目として右手人差し指の指紋が選択された場合は、右手人差し指の指紋の項目にID情報(生体情報用)を登録する処理を行う。
【0044】
生体情報に登録されているID情報(生体情報用)を、利用者の記憶媒体もしくは携帯型端末に書き込む際のシステムの処理手段の情報の処理のながれを説明する。
1)利用者は生体情報の項目を選択する。
2)処理手段は、項目に登録されているID情報(生体情報用)を抽出する処理を行う。
3)処理手段は、抽出したID情報(生体情報用)を利用者が選択した記憶媒体もしくは携帯型端末の記憶手段に書込み手段を用いて書き込む処理を行う。
【0045】
携帯型端末(スマートフォン)にて生体認証を行う際のながれを説明する。
1)利用者は生体認証を開始し、携帯型端末(スマートフォン)の生体情報の入力手段を用いて生体情報の入力を行う。
2)携帯型端末(スマートフォン)の処理手段は、携帯型端末(スマートフォン)の記憶手段(ICチップ)からID情報(生体情報用)を抽出する。
3)携帯型端末(スマートフォン)の処理手段は、利用者が入力した生体情報と抽出したID情報(生体情報用)とを組み合わせて一つの情報とし生体情報として、生体認証を行う対象に送信し生体認証を行う。
【要約】
【課題】本発明は、生体情報を保証および保護するシステムを構築することを目的としている。
【解決手段】課題を解決するための生体情報の登録システムは、利用者情報を入力するための利用者情報の入力手段と、生体情報を入力するための生体情報の入力手段と、情報を記憶するための記憶手段と、情報を処理するための処理手段と、を具備し、処理手段が、ID情報(生体情報用)を生成し、利用者情報の入力手段によって入力された利用者情報と、生体情報の入力手段によって入力された生体情報と、を基に、生体情報に対してID情報(生体情報用)を登録する処理と、ID情報(生体情報用)を登録した生体情報を、利用者情報と紐づけて記憶手段に記憶する処理と、を実行できることを特徴としている。
【選択図】図1

図1
図2