IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ナショナル ユニヴァーシティー オブ シンガポールの特許一覧 ▶ アスペックス オブ バイオダイナミクス プライベート リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】アイマスク
(51)【国際特許分類】
   A61F 9/04 20060101AFI20241016BHJP
【FI】
A61F9/04 300
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021568725
(86)(22)【出願日】2020-05-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-21
(86)【国際出願番号】 SG2020050285
(87)【国際公開番号】W WO2020231343
(87)【国際公開日】2020-11-19
【審査請求日】2023-05-08
(31)【優先権主張番号】10201904424U
(32)【優先日】2019-05-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SG
(73)【特許権者】
【識別番号】507335687
【氏名又は名称】ナショナル ユニヴァーシティー オブ シンガポール
(73)【特許権者】
【識別番号】521502399
【氏名又は名称】アスペックス オブ バイオダイナミクス プライベート リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ホ,チ ルイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,リン ロン
(72)【発明者】
【氏名】ジェームス,ハンナ ディネ
【審査官】二階堂 恭弘
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2011/0081333(US,A1)
【文献】特開2006-102404(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0331383(US,A1)
【文献】特開平6-315499(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0163445(US,A1)
【文献】中国実用新案第203841898(CN,U)
【文献】特開2000-50952(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第106821592(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼窩周囲の膨満を治療および/または予防するためのアイマスクであって、
ブリッジ部分の両側に延びる2つの側部;および
前記アイマスクを使用者の顔に取り付けるための保持部品;
を含み、
各側部は、窩領域と、前記アイマスクが前記使用者の顔に取り付けられたときに、顔の対応する眼窩下領域に圧力を加えるように前記アイマスクの使用者の対向面から離れて延びる1つ以上の突起を含む眼窩下領域と、を含み、
前記アイマスクは、前記使用者の顔の輪郭に実質的に一致し、
前記眼窩下領域が、前記側部の残りに比較して高い剛性を有するアイマスク。
【請求項2】
前記アイマスクの各眼窩下領域は、細長い圧縮領域を含む、請求項1に記載のアイマスク。
【請求項3】
前記細長い圧縮領域が三日月形である、請求項2に記載のアイマスク。
【請求項4】
前記側部の前記ブリッジ部分および前記眼窩下領域を含むフレーム要素を含む、請求項1に記載のアイマスク。
【請求項5】
前記側部の前記眼窩領域は前記フレーム要素よりも剛性が低い、請求項4に記載のアイマスク。
【請求項6】
前記眼窩領域は、前記フレーム要素に取り付けられたライナー上に担持される、請求項5に記載のアイマスク。
【請求項7】
前記ライナーは、前記フレーム要素の端を少なくとも部分的に越えて延びる、請求項6に記載のアイマスク。
【請求項8】
前記側部は、可撓性ポリマー材料からなることを特徴とする、請求項1に記載のアイマスク。
【請求項9】
前記可撓性ポリマー材料が、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、ポリ乳酸(PLA)、熱可塑性エラストマー(TPE)、可塑化コポリアミドTPE(PCTPE)、ナイロン、およびそれらの任意の2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、請求項8に記載のアイマスク。
【請求項10】
前記側部は、ショアA硬度が約10A~100Aであることを特徴とする、請求項1に記載のアイマスク。
【請求項11】
前記ブリッジ部分は、前記側部よりも剛性が高いことを特徴とする、請求項1に記載のアイマスク。
【請求項12】
前記ブリッジ部分が、ポリ乳酸(PLA)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ナイロン、およびポリカーボネートからなる群から選択される材料から作製される、請求項11に記載のアイマスク。
【請求項13】
前記ブリッジ部分が前記側部と同じ材料からなり、前記側部よりも大きな厚さを有する、請求項11に記載のアイマスク。
【請求項14】
貫通孔の配列を含む、請求項1に記載のアイマスク。
【請求項15】
各眼窩領域に貫通孔の配列を含む、請求項14に記載のアイマスク。
【請求項16】
前記アイマスクの前記眼窩下領域に塗布される活性剤を含み、前記活性剤は、保湿剤、冷却剤、老化防止剤、酸化防止剤、およびそれらの任意の2つの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載のアイマスク。
【請求項17】
眼窩周囲の膨満を治療するためのキットであって、請求項1に記載の複数のアイマスクを含み、それぞれのアイマスクはそれぞれの眼窩下領域を有し、それぞれのアイマスクのそれぞれの眼窩下領域は、顔の対応する眼窩下領域に漸進的により大きな圧力を加えるように構成される、キット。
【請求項18】
使用者の眼窩周囲の膨満を治療および/または予防するためのアイマスクを製造する方法であって、
使用者の3次元(3D)顔面スキャンデータを取得する工程;
前記3D顔面スキャンデータから、請求項1に従ったマスク設計を生成する工程;
前記マスク設計に従ってマスク本体を製作する工程;および
使用者の顔に前記アイマスクを取り付けるための保持部品を前記マスク本体に設ける工程を含む方法。
【請求項19】
前記マスク本体は、3Dプリントによって製造される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記マスク本体は、溶融フィラメント製造、選択的レーザ焼結、またはステレオリソグラフィによって製造される、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[技術分野]
本発明は、概して、眼窩周囲の膨満の治療および/または予防のためのアイマスクに関する。
[背景技術]
眼の下の眼窩周囲の膨満は、そのより軽い形態では口語的に「アイバッグ」と呼ばれ、歳を取るにつれて一般的である。瞼を支える筋肉の一部を含む眼の周囲の組織は弱くなり、眼の周囲の皮膚は薄くなり、腫れたり下垂したりすることがある。さらに、眼輪下脂肪パッドはサイズが増大し得、そして上記の組織の弱体化と共に、下瞼を膨張したように見えるようにし得る。眼窩周囲の膨満は、手術後など、他の状況でも生じることがある。
【0002】
アイバッグの治療についてはこれまでにいくつかの提案がある。治療は、塩の消費を減らし、睡眠時に頭を上げるなどの家庭での療法から、様々なクリーム、ゲル、およびパッチに及ぶ。しかしながら、これらの治療は、高コストおよび/または無効性などの様々な欠点に悩まされている。さらに、これらの公知の治療のいずれも、アイバッグの発生または再発生の予防に有効であることが見出されていない。
【0003】
ほかの治療としては、末梢浮腫の軽減と予防を目的としたフロセミドなどの薬剤の使用も考えられる。しかしながら、このような治療は一般的な使用には適していない。アイバッグの外科的除去も可能であるが、任意の外科手術に関しては本質的に危険を伴う。
【0004】
上述の問題の少なくとも1つを克服もしくは軽減すること、または少なくとも有用な代案を提供することが望ましい。
[概要]
本明細書に開示されるアイマスクは、眼窩周囲の膨満を治療および/または予防するためのアイマスクであって、該アイマスクは以下を含む:
ブリッジ部分から延びる2つの側部;および
アイマスクを使用者の顔に取り付けるための保持部品;
ここで、各側部は眼窩領域と、アイマスクが使用者の顔に取り付けられたときに、顔の対応する眼窩下領域に圧力を加えるように構成された眼窩下領域と、を含む。
【0005】
また、本明細書に開示されるのは、前段落による複数のアイマスクを含み、それぞれのアイマスクがそれぞれの眼窩下領域を有し、それぞれのアイマスクのそれぞれの眼窩下領域が顔の対応する眼窩下領域に漸進的により大きな圧力を加えるように構成される、眼窩周囲の膨満を治療するためのキットである。
【0006】
さらに、本明細書に開示される方法は、使用者の眼窩周囲の膨満を治療および/または予防するためのアイマスクを製造する方法であって、該方法は以下の工程を含む:
使用者の3次元(3D)顔面スキャンデータを取得する工程;
3D顔面スキャンデータから、ブリッジ部分から延びる2つの側部を含むマスク設計を生成する工程;
ここで、各側部は、眼窩領域と、アイマスクが顔に取り付けられたときに使用者の顔の対応する眼窩下領域に圧力を加えるように構成された眼窩下領域と、を含む;
マスク設計に従ってマスク本体を製作する工程;および
使用者の顔にアイマスクを取り付けるための保持部品をマスク本体に設ける工程。
【0007】
さらに、本明細書中に開示される方法は、本明細書中に開示されるような少なくとも1つのアイマスクを処方することを含む、治療を必要とする被験者における眼窩周囲の膨満を治療する方法である。
[図面の簡単な説明]
次に、本発明の実施形態を、非限定的な例として、図面に関連して説明する:
図1は、特定の実施形態によるアイマスクの正面斜視図である;
図2は、図1のアイマスクの正面図である;
図3は、特定の実施形態によるアイマスクの右側斜視図である;
図4は、図2の線4-4を通る概略断面図である;
図5は、別のアイマスクの概略断面図である;
図6は、さらなる代替的なアイマスクの概略断面図である;
図7Aは、特定の実施形態によるアイマスクの正面斜視図である;
図7Bは、図7Aのアイマスクの後方斜視図である;
図8Aは、特定の実施形態によるアイマスクの正面図である;
図8Bは、図8Aのアイマスクの左側斜視図である;
図8Cは、図8Aのアイマスクのライナー片の例である;
図8Dは、図8Aのアイマスクのフレーム片の例である;
図9Aは、さらなる実施形態によるアイマスクの正面図である;
図9Bは、図9Aのアイマスクの右側面図である;
図9Cは、図9Aのアイマスクの背面図である;
図10は、特定の実施形態によるアイマスクを製造する方法の流れ図である;
図11は、眼窩周囲の膨満の治療に使用される場合のアイマスクのキットの模式図である。
[詳細な説明]
本発明の実施形態は、概して、眼窩周囲の膨満を治療および/または予防するためのアイマスクおよびキット、それらの製造方法、ならびにそのようなアイマスクおよび/またはキットを使用する治療方法に関する。
【0008】
アイマスクは、ブリッジ部分から延びる2つの側部を有する。各側部は眼窩領域と、アイマスクが使用者の顔に取り付けられたときに、顔の対応する眼窩下領域に圧力を加えるように構成された眼窩下領域とを含む。したがって、アイマスクが所定の位置にあるとき、膨満しやすい顔の領域に圧が加えられる。好都合なことに、マスクが睡眠中に着用されるとき、この目標とされた圧縮効果は、それに苦しむ個々の膨満を減少させることが見出された。また、膨満の発生を防止するのに有効であることが見出された。本発明の有利な効果は、アイバッグの予防のための一晩の使用で達成することができる。
【0009】
図1および図2は、特定の実施形態によるアイマスク10の一例を示す。アイマスク10はブリッジ部分12を含むマスク本体を含み、このマスク本体からは、第1の側部14および第2の側部16がいずれかの側面に延びている。第1の側部14はその先端付近に開口13を含むことができ、第2の側部16はその先端付近に開口15を含むことができる。開口13、15はアイマスク10を使用者の顔に固定するために、バンドまたはストラップ(図示せず)などの保持部品を取り付けるために使用されてもよい。または、バンドがステープル、接着剤、またはヒートシールなどの他の方法で側部14、16に取り付けられてもよい。バンドは伸縮性であることが好ましく、圧縮効果を維持しながら異なる頭部形状に適応するように調節可能である。好都合なことに、伸縮性のあるバンドは、快適さを確保しながらも、良好な圧縮効果を達成する
図1および図2の側部14、16は、マスク10が単一片として形成されるように、ブリッジ部分12と一体であり得る。しかし、側部14、16は、代わりにブリッジ部分12に堅固に結合されてもよいことが理解されたい。
【0010】
第1の側部14は、使用者の右眼球を覆うように適合された眼窩領域18と、アイマスク10が使用者の顔に取り付けられたときに、顔の対応する眼窩下領域に圧力を加えるように構成された眼窩下領域24(眼窩領域18の下)と、を含む。同様に、第2の側部16は、使用者の左眼球を覆うように適合された眼窩領域20と、アイマスク10が使用者の顔に取り付けられたときに、顔の対応する眼窩下領域(本明細書ではアイバッグ領域とも呼ばれる)に圧力を加えるように構成された眼窩下領域26と、を含む。
【0011】
側部14、16は、ブリッジ部分12と比較して、より薄い断面を有し得る。この点に関し、眼窩領域18、20は、ブリッジ部分12と比較して、より薄い断面を有し得る。少なくともいくつかの実施形態では、眼窩領域および眼窩下領域が異なる厚さを有し得る。例えば、側部14、16の眼窩領域18、20は、眼窩下領域24、26と比較してより薄い断面を有し得る。アイマスクのこれらの部分をより薄い断面で形成することにより、より低い剛性を持つように作成され得る。これは、被験者の眼に対する圧力を減少させ、従って、使用者により大きな快適さを提供するので、さらに好都合である。
【0012】
いくつかの実施形態では、眼窩下領域が眼窩領域よりも厚く作られる。これは、より良好な圧のために、眼の領域の下の剛性を増加させる。
【0013】
保持部品は、アイマスク10の眼窩下領域24、26によって加えられる圧力を変化させるように調整可能であってもよい。例えば、保持部品は、面ファスナなどのファスナによって互いに固定される第1および第2の部分を有するストラップであってもよく、第1の部分はフック(またはループ)を担持し、アイマスク10の一方の側部14に取り付けられ、第2の部分はループ(またはフック)を担持し、他方の側部16に取り付けられる。面ファスナの部品は例えば、他の部分を通ってループ状にされ、それ自身の上に戻される、一方の部分上に担持されてもよい。いくつかの実施形態では、ストラップが一方の面にフック部分を有し、反対側の面にループ部分を有する単一の部品として形成されてもよく、ストラップは第1の側部14に接続され、第2の側部16の一部分(例えば、開口15を介して)を介してそれ自身にループ状に戻されて、フック部分をループ部分に係合する。フック部分およびループ部分はより大きな調節性を可能にするために、ストラップの実質的な部分、または全長に沿って延在してもよい。
【0014】
保持部品は、アイマスクを所定の位置に保持するのに十分な張力を提供するように適切に寸法決めされる。いくつかの実施形態では、保持部品内の張力が例えば、上述したような1つ以上のストラップ等によって調整可能であってもよい。保持部品は使用者が横になっている間、不快感を伴わずに、例えば浅い睡眠中、アイマスクを所定の位置に保持する。
【0015】
アイマスク10の眼窩下領域24および26は、使用者の顔の形状に従って構成される。例えば、使用者の顔の形状は、Bellus3D社のFace Camera Proを使用するなど、3次元(3D)スキャンによって決定することができる。眼窩周囲の膨潤が少ない傾向にある日の終わりに3Dスキャンを行うこともある。3D顔面スキャンデータは、眼球の外側限界を決定し、続いて、特に眼窩下領域において、使用者の顔の輪郭に実質的に一致するマスク設計を生成するために分析されてもよく、その結果、マスク10が着用され、眼窩下領域24、26が使用者の顔の対応する眼窩下領域に接触した状態で適所に保持されるとき、眼窩下面積24、26は、膨潤が生じる傾向がある面積に穏やかな圧力を加える。したがって、マスク10を一晩着用すると、眼窩周囲の膨満を低減する傾向がある圧縮効果が生じる。
【0016】
図4の概略断面図に示すように、アイマスク10は眼窩下領域24内に比較的平坦な側面を有する内部(すなわち、顔面接触)表面30を有していてもよい。このバージョンでは、アイマスク10がアイバッグの予防に特に適しているかもしれない。
【0017】
図5に示すようないくつかの実施形態では、アイマスク10は既存のアイバッグの治療に適するように構成することができる。眼窩下領域の輪郭を決定するために、使用者の顔面スキャンを取得することができる。アイマスク10は、決定された輪郭を収容する眼窩下形状で作製されても、アイバッグに圧を加えるように設計されている。従って、図5において、眼窩下領域44は既存のアイバッグに対応する1つまたは複数の凸状突起を含むように、外向きに凹まされているか、または窪まされている(すなわち、使用者の顔から離れる方向に)。眼窩下領域44における凸状突起は、使用者が眼窩周囲の膨満を患っているとき、例えば、朝、外科手術の後、または根底にある医学的状態に起因して、顔面の対応する眼窩下領域に圧を加えることを可能にする。凸状の形状は、眼窩下領域44の内面がアイバッグに接触した状態で既存のアイバッグを収容し、アイマスクが使用者の顔に取り付けられたときに、アイバッグに穏やかな圧を加える。アイバッグのサイズが小さくなると、凸部の少ない(すなわち、より平坦である)マスクを使用することができ、最終的には、(図4に示すように)凸部のないマスクを使用して、目領域への既存の頬線の滑らかな延伸を達成することができる。アイバッグを漸進的に平らにするために使用される一連のそのようなマスクの例は図11に示され、以下でさらに詳細に説明される。
【0018】
凸部を漸進的に平坦化することによって、使用者がマスクを締め付ける必要なしに、眼窩下領域において追加の目標とされる圧縮効果を達成することができる。これにより、使用者への不快感を増大させることなく、圧縮効果を高めることができる。窪んだまたは凹んだ眼窩下領域44は、眼窩下領域24に対して約3mmから20mmの間の深さを有することができ、これにより、様々な圧縮度が適用され、より小さな深さで、より大きな圧を生じることができる。
【0019】
特定の実施形態では、アイマスクの眼窩下領域24、26の各々は細長い圧縮領域、例えば実質的に三日月形の領域を含む。細長い圧縮領域はより大きな接触表面積を提供し、従って、使用中により一貫した圧力を提供する。
【0020】
ブリッジ部分12は、被験者の鼻領域の輪郭に実質的に一致するように形成される。ブリッジ部分12は、鼻領域のかなりの面積、または鼻領域の少なくとも一部を覆うことができる。例えば、ブリッジ部分は、ノーズクリップとすることができる。ブリッジ部分12は、側部14、16よりも剛性であってもよい。これは、使用者がマスク10を着用したときに眼窩下領域に対する圧縮効果を強化するのに役立つ。例えば、ブリッジ部分12は、側部14、16よりも剛性の高い素材で形成されていてもよい。または、ブリッジ部分12は側部14、16と同じ材料で作られてもよいが、側部14、16よりも大きな厚さを有してもよい。マスク10が3Dプリントによって形成される場合、これは、例えば、ブリッジ部分12内に材料の追加の層をプリントすることによって達成され得る。
【0021】
または、ブリッジ部分は構造的バランスおよび支持を提供することができるように厚くすることができる。ブリッジ部分は、約1mm~約10mm、約1mm~約8mm、約1mm~約6mm、または約1mm~約4mmの厚さを有することができる。
【0022】
ブリッジ部分12はさらに、鼻領域の背側の両側に作用する圧縮力を提供することができる。これは、使用時にアイマスクを所定の位置に保つというさらなる利点を提供する。この目的のために、アイマスクを製造するとき、ブリッジ部分は、被験者の鼻領域よりもわずかに狭くなるように製造され得る。
【0023】
アイマスク10(ならびに以下に記載されるアイマスクの他の実施形態)は、異なる用途で使用されてもよい。
【0024】
1つの用途では、アイマスク10は早朝の目の腫れを患っている使用者のための「予防」マスクとして適用されてもよい。予防マスクは、目標とする圧縮効果を生成し、夜間に皮下組織に液体が漏れるのを防止するために、昼間の使用者の通常の顔の形状に適合する形状を有する。例えば、予防マスクは、使用者の「通常の」顔の形状に対応する、使用者の元の顔面スキャンから決定されたものと一致する顔の形状を維持することを目的とする。
【0025】
別の用途では、「治療」マスクまたはマスクのセットを、既存の(通常は家族性の)アイバッグを有する使用者に提供することができる。第1のマスクはアイバッグの初期形状に基づいて圧縮を目標とし、後続のマスクは、連続的により凸面でない(より平坦である)眼窩下領域を提供することによって、圧力を緩やかに増加させることができ、徐々にかつ漸進的に膨潤を減少させる。治療マスクを含むキットの一例を図11に模式的に示す。一連のn枚のマスクの第1のマスク10.1は、眼窩下領域24.1および26.1に凸状突起を有する。後続のマスク10.2は、眼窩下領域24.2および26.2において、マスク10.1よりも平坦な凸状突起を有する。最後に、第nのマスク10.nは、眼窩下領域24.nおよび26.nに凸状突起を有していない。図11に描写されるように、n=3であるが、より少ないまたはより多い数のマスクが、治療キットの一部として使用され得る。マスクセット内のマスクの総数は、典型的には既存のアイバッグの大きさに依存する。
【0026】
アイマスク10(または本明細書で開示される任意の他のアイマスク)は、眼窩下領域に成形されて、概して上方に(例えば眼窩下領域の下から眼窩下または眼窩領域に向かう)、もしくはまっすぐに(水平に)、もしくはアイバッグの端から内側に(鼻に向かって)、またはこれらの2つ以上の組合せで、標的圧を生成することによって、眼窩周囲の膨満の治療のために構成されてもよい。
【0027】
次に図3を参照すると、アイマスク100の代替実施形態が示されている。図1および図2の実施形態に関して、図3の側部114、116はマスク100が単一部品として形成されるように、ブリッジ部分112と一体である。しかし、側部114、116の少なくとも一部は代わりに、適切な締結手段によってブリッジ部分112に堅固に結合されてもよいことが理解されたい。
【0028】
第1の側部114は、使用者の右眼球を覆うように適合された眼窩領域118と、アイマスク100が使用者の顔に取り付けられたときに、顔の対応する眼窩下領域に圧力を加えるように構成された眼窩下領域124と、を含む。第2の側部116は、図3には示されていない同様の眼窩および眼窩下領域(使用者の左目用)を含む。第2の側部116の眼窩下領域は、アイマスク100が使用者の顔に取り付けられたときに、顔の対応する眼窩下領域(本明細書ではアイバッグ領域とも呼ばれる)に圧力を加えるように構成される。
【0029】
アイマスク100は少なくとも1つの貫通孔102(この場合、複数の貫通孔102、104、106)を含むことができ、通気性を補助し、したがって着用者の快適さのレベルを高めることができる。アイマスク100はブリッジ部分112を有し、そこから第1の側部114および第2の側部116が延びている。第1の側部114はその先端付近に開口113を含むことができ、第2の側部116はその先端付近に開口115を含むことができる。開口113、115は、アイマスク100を使用者の顔に固定するための、バンドまたはストラップなど(図示せず)の保持部品を取り付けるために使用されてもよい。または、バンドがステープル、接着剤、またはヒートシールなどの他の方法で側部114、116に取り付けられてもよい。
【0030】
貫通孔102は目の領域を取り囲む通気性を改善し、網膜の酸素供給を可能にする。
【0031】
貫通孔102は、約0.5mm~約10mmの直径を有することができる。特定の実施形態では、貫通孔102は約0.5mm~約2mmの直径を有する。貫通孔は、アイマスクの端部まで延在することができる。いくつかの実施形態では、第1の側部114および/または第2の側部116の一部は、より良好な通気性を達成するために、メッシュまたはマイクロメッシュとして形成されてもよい。
【0032】
貫通孔は、配列されていてもよい。第1の側部114には貫通孔102の配列が形成されている。同様に、貫通孔106の配列が第2の側部116に形成される。ブリッジ部分112にも貫通孔104の配列が形成される。マスク100の各部分に貫通孔の配列を形成することは、通気性を向上させ、マスク100の重量を減少させ、したがって、使用者の快適さをさらに助ける。配列内の貫通孔間の間隔は、アイマスクの頑丈さを維持するために調節することができる。間隔をある範囲内に維持することは、破損しにくいアイマスクを形成するためにさらに有利であり得ることが見出された。例えば、間隔は、約3mm~約15mm、約3mm~約12mm、約3mm~約10mm、約3mm~約8mm、または約3mm~約6mmであり得る。しかし、例えばマスク部分112、114、116の1つだけに、または側部114、116だけに、特に眼窩領域118に孔を形成することができることが理解されたい。
【0033】
通気孔102、104、106は、FFFおよびSLSプリンタを用いてマスク100内に含めることができ、それぞれの孔位置においてプリント材料を省略するだけでよい。また、FFFプリンタを用いてプリントする場合には、二次可溶性材料(例えば、PVA等)を用いてプリントした後、可溶性材料を水洗により除去してもよい。
【0034】
特定の実施形態では、眼窩領域18、20、118、および/または120は使用者の快適性を改善するために補正されてもよい。例えば、図6に示すように、眼窩領域18は外側に膨らむように、すなわち、アイマスク10の内側(顔面接触)面40からさらに離れて突出するように調整することができる。一例では、3D顔面スキャンデータは眼窩領域18が約5mm~約7mmずれるように補正されてもよく、したがって、マスク10が着用されたときに使用者の顔面の眼窩領域に触れず、したがってレム睡眠中のより自由な眼球運動を可能にし、使用者の快適さを改善する。例示的な調整眼窩領域58が図6に示されており、この図では、元の眼窩領域18が点線の輪郭で示されている。
【0035】
アイマスクの側部は、可撓性ポリマー材料で作ることができる。この材料は、ブリッジ部分で使用されるものよりも低い剛性または低いショアA硬度を有することができる。例えば、可撓性ポリマー材料は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、ポリ乳酸(PLA)、熱可塑性エラストマー(TPE)、可塑化コポリアミドTPE(PCTPE)、ナイロン、アクリロニトリル-ブタジエンスチレン(ABS)およびそれらの任意の2つ以上の組合せからなる群から選択され得る。例えば、優れた引裂き抵抗性を有し、繰り返される屈曲および曲げに耐えることができるポリジェットフォトポリマーである、Agilus30を使用することができる。
【0036】
側部14、16、114、116は、約10MPa~約50MPaの曲げ強度を有することができる。または、側部14、16、114、116の材料はショア硬度によって特徴づけられてもよい。実施形態は、約10A~100Aの範囲のショアA硬度を有することができる。
【0037】
Fused Filament Fabrication(FFF)プリンタを用いた3Dプリントでは、可撓性フィラメント(例えば、TPU、Recreus Filaflex、MatterHackers Soft PLA、NinjaTek SemiFlex、Polymakr Polyflex、FormFutura FlexiFil TPC、taulman3D PCTPEなど)を用いてマスクをプリントすることができる。選択的レーザ焼結(SLS)プリンタを使用する3Dプリントでは、可撓性材料(例えば、TPU、TPEなど)の粉末を使用することができる。
【0038】
Stratasys Objet500 Connex3 3Dなどの3Dプリンタは、高度な3Dプリントプロセスに使用できる。他の非限定的な例は、Vero+Tango材料混合をプリントするためのStratasys J750液状樹脂ベースの3Dプリンタ、ならびにナイロンおよびTPU材料をプリントするためのBCN3D SigmaおよびPrusa i3などのフィラメントベースの3Dプリンタである。
【0039】
いくつかの実施形態では、上述したように、ブリッジ部分12または112は、側部14、16(または114、116)の材料よりも剛性の高い材料から形成することができる。例えば、ブリッジ部分12は、ポリ乳酸(PLA)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ナイロン、およびポリカーボネートからなる群から選択される材料から作製されてもよい。ブリッジ部分12は、約50MPa~約100MPaの曲げ強度を有することができる。または、ブリッジ部分12の材料はそのショア硬度によって特徴づけられてもよい。例えば、ブリッジ部分12は、約50A~100Aの範囲のショアA硬度を有することができる。
【0040】
ここで図7Aおよび7Bを参照すると、アイマスクの別の実施形態200が示されている。一概に202および204で示す側部は、ブリッジ部分206から延びている。側部202は、上側の、可撓性部分203、および下側の、剛性の部分213を含む。同様に、側部204は、上側の、可撓性の部分205、および下側の、剛性の部分215を含む。下側剛性部分213および215は、下側剛性部分213、215の中間にあるブリッジ部分206を含むフレーム構造208の一部である。
【0041】
アイマスク200は、その各側面に、アイマスク200を使用者の頭部に固定するためのストラップなどの保持部品を受け入れるための、少なくとも1つの細長い開口218を有する。
【0042】
図7Aおよび図7Bの例において、可撓性の上部203および205は使用時に使用者の眼窩領域を覆い、一方、ブリッジ部分206のいずれかの側である剛性の下部213、215は剛性であるそれぞれの眼窩領域224、226を含み、アイマスクが使用者の顔に取り付けられたときに、顔の対応する眼窩下領域に圧力を加えるように構成される。したがって、図7Aおよび図7Bにおいて一概に203aおよび205aで示される、側部202、204の眼窩領域は、フレーム要素208よりも剛性が低い。
【0043】
図1図3の実施形態に関して、眼窩下領域224、226は、図5に示される凸状突起を有する眼窩下領域44のような1つ以上の凸状突起を含むように、外側に凹んでいてもよく、または窪んでいてもよい。本明細書に開示される他の実施形態に関して、眼窩下領域224、226における様々な深さの突起は、アイマスクが使用者の顔に取り付けられるときに、様々な圧力が顔の対応する眼窩下領域に与えられることを可能にする。
【0044】
いくつかの実施形態では、上部203、205は、フレーム要素208の下部213、215とは異なる材料から形成される。上部203、205は、フレーム要素208よりも低い剛性および/または低いショアA硬度を有する材料を使用して形成され得る。好都合には、これは例えば、例としてレム睡眠の間、より大きな眼球運動の自由を提供するので、使用者にとってより大きな快適さを可能にする。フレーム要素208のブリッジ部分206の剛性が高いことにより、例えば、使用者の鼻部の背側鼻領域上に静止することによって、睡眠中にアイマスク200を所定の位置に保持することができる。
【0045】
上部203、205は、ブリッジ部分206と比較してより薄い断面で形成され得る。上部203、205は、例えば、約0.2mm~約5mm、約0.2mm~約4mm、約0.2mm~約2mm、または約0.4mm~約1mmの厚さを有し得る。これは、被験者の眼に対する圧力を減少させ、従って、使用者により大きな快適さを提供するので、さらに好都合である。さらに、より薄く、より可撓性の材料はまた、アイマスク200の端に沿った皮膚の窪みを防止するか、または実質的に減少させる。
【0046】
ブリッジ部分206と組み合わせて、下部213、215はアイマスクに構造フレーム「外骨格」を提供し、これは、バランスを提供し、鼻梁での動きを制限し、眼の下での圧を増加させる。さらに、上部203、205は剛性がより低い(および、おそらくはより柔らかい材料)を使用して作ることができるので、使用者によって知覚される快適さはより高くなると予想される。これは、眼の下および上の領域の圧を維持しながら、眼球の周囲のより大きな可撓性に起因する。
【0047】
いくつかの実施形態では、眼窩領域203a、205aはフレーム要素に取り付けられたライナー上に担持される。例えば、ライナー210をフレーム要素208に取り付けることができる。陰影の変化が異なる剛性の領域を示す、図7Bの背面図に示すように、ライナー210は第1の部分210aおよび第2の部分210bを有することができ、ここで第1の部分210aは眼窩領域203a、205aを担持し、第2の部分210bはフレーム要素208に取り付けられる。ライナー210の第2の部分210bは、眼接触部分202および204の眼窩下領域224、226と接触している。第2の部分210bにおけるライナーの対応する部分224’および226’は、眼窩下領域224および226と整列される。同様に、ライナー206’の一部はブリッジ部分206と整列している。
【0048】
眼窩下領域224、226は、実質的にアイマスクの先端まで延在することができる。眼窩下領域224または226の延長部は、開口218に近い位置まで延在することができる。眼窩下領域は図7Aでは開口218の下の位置まで延在するように示されているが、延長部は代替的に、開口218の上にあってもよく、または開口218の上および下の両方にあってもよい。好都合なことに、これは、アイマスクが容易に破れたり裂けたりしないように、アイマスクに付加的な強度を与える。さらに、眼窩下領域224、226の延長部は、開口218の周りでループを形成することができる。これは、アイマスク200を使用者の頭部に固定する保持部品によって張力を受けたときに裂けないように、開口218を補強する。
【0049】
図8A~8Dは、アイマスクの別の実施形態を示す。アイマスク300は、内部ライニング310および外側フレーム308を含むことができる。内部ライニング310は、外側フレーム308と一緒に組み立てられて、アイマスク300を形成する。アイマスク300は第1の側部302と第2の側部304とを有し、それぞれがブリッジ部分306から延びている。フレーム308はその下部に、第1の側部302に結合する第1の眼窩下領域324と、第2の側部304に結合する第2の眼窩下領域326とを有する。第1および第2の眼窩下領域324、326は、アイマスク300が使用者の顔に取り付けられているときに、顔の対応する眼窩下領域に圧力を加えるように構成される。例えば、これは、眼窩下領域324、326内のマスク300の反対側(使用者対向)表面上の凸状突起によって行うことができる。アイマスク300はまた、眼窩下領域324、326の上方に眼窩領域303、305を有する。
【0050】
内部ライニングは、他の実施形態に関連して上述したように、可撓性ポリマー材料で作ることができる。内部ライニングは、滑らかで柔らかい材料であってもよい。内部ライニングはまた、化粧品および/または活性成分での機能化に有利である、非多孔性および非浸出性材料であってもよい。
【0051】
アイマスク300は、アイマスク300を使用者の顔に固定するための保持部品(図示せず)を取り付けるための開口318をさらに含む。
【0052】
内部ライニング310は外側フレーム308よりも剛性の低い(または柔らかい)材料から作ることができ、使用者の顔の眼窩領域、眼窩下領域、および鼻領域を実質的に覆う。外側フレーム308は、より剛性の(またはより硬い)材料から作製され得、使用者の顔の鼻領域を実質的に覆う。外側フレーム308はまた、少なくとも眼窩領域303および305の周りにフレーム(または周囲)を形成するように、アイマスク300の先端まで延在することができる。例えば、図8Cおよび図8Dに示すように、フレーム308はライナー310がフレーム308と組み合わされたときに眼窩領域303および305(それぞれ)が露出したままであるように、切り欠き部分333および335を有することができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、内部ライニング310はマスク300の通気性を改善するために、複数の開口315を有することができる。例えば、開口315は、配列で提供されてもよく、少なくとも眼窩領域303および305に提供されてもよい。
【0054】
内部ライニング310を外側フレーム308と組み合わせてアイマスク300を形成することができる。このために、ブリッジ部分306は、内部ライニング310および外側フレーム308の部分の層状構造を備える。側部302、304の眼窩領域303、305は内部ライニング310上に担持され、一方、側部302、304の眼窩下領域324、326は内部ライニング310および外側フレーム308の部分の層状構造を備える。使用時には、内部ライニング310は使用者の顔と接触するように配置される。これは、内部ライニング(より柔らかく、より滑らかな材料)が一晩の使用のための快適さを提供するので好都合である。
【0055】
アイマスク300の眼窩下領域324、326における内部ライニング310および外側フレーム308の層状構造、ならびにアイマスク300の眼窩領域303、305のみにおける内部ライニング310は、より高い快適性のために内部ライニング310を滑らかに(および開口315が含まれる場合には通気性に)作製することができ、一方、より硬い外骨格308は、眼窩下領域326、326に対する支持、構造バランス、および圧を提供するので、好都合である。
【0056】
より低い剛性を有する材料から作製されることに加えて、内部ライニング310は、約0.1mm~約10mm、または約0.2mm~約8mm、約0.2mm~約6mm、約0.2mm~約4mm、または約0.2mm~約2mmの厚さを有し得る。いくつかの実施形態において、内部ライニング310は、約0.5mmの厚さを有する。
【0057】
外側フレーム308は、約1mm~約10mm、約1mm~約8mm、約1mm~約6mm、約1mm~約4mm、約1mm~約2mmの厚さを有し得る。いくつかの実施形態では、外側フレーム308は約1mmの厚さを有する。
【0058】
内部ライニング310は、図8Aおよび図8Bに示すように、外側フレーム308の境界を越えて延びることができる。内部310は、例えば、約0.2mm~約10mm、約0.5mm~約8mm、約0.5mm~約5mm、または約1mm~約5mmに延伸し得る。これは、使用者がアイマスク300を一晩着用したときに皮膚の窪みを最小限にするのに役立つことができる。
【0059】
図9A図9Cは、アイマスク400の別の実施形態を示す。この実施形態では、剛性の下部408がブリッジ部分406および側部402、404を横切って延びる。ブリッジ部分406および側部402、404の下部は共に、圧縮効果を強化するために厚くなっている。アイマスク400の上部は、通気性を改善するために側部402、404の眼窩領域403、405を覆うメッシュを含み、同時に、アイマスク400をより耐久性のあるものにするための剛性を提供する。本明細書に開示される他の実施形態と同様に、側部402、404の眼窩領域403、405(メッシュ領域)およびブリッジ部分406(厚くなった領域)は、異なる材料および/または異なる硬度でプリントすることができる。
【0060】
内部ライニング(図示せず)を、アイマスク400の内部(使用者に面する)表面上にさらに層状にすることができる。使用者の快適さのレベルを増加させることに加えて、内部ライニングは、眼窩周囲の膨満の減少を助けることができる化粧品および/または活性成分の塗布のための表面を提供する。
【0061】
特定の実施形態では、追加の治療部品を、アイマスク10の眼窩下領域(24、26、44)内のアイマスク10の内面30、40に塗布することができる(本明細書で開示される他のアイマスク100、200、300、400についても同様である)。例えば、コーティングまたはライナーの形態の、またはその中に含浸された活性剤を、眼窩下領域に塗布することができる。活性剤の例は、保湿剤、冷却剤、老化防止剤、および酸化防止剤である。これらのうちの任意の2つ以上の組合せもまた、使用され得る。
【0062】
眼窩周囲の膨満を治療するためのキットの一部として、アイマスク10、100、200、300、400を含めることができる。例えば、複数のそのようなアイマスクを提供することができ、それぞれのアイマスクはそれぞれの眼窩下領域を有し、それぞれのアイマスクのそれぞれの眼窩下領域は、顔面の対応する眼窩下領域に漸進的により大きな圧力を加えるように構成される。一例では、キット内のアイマスクが漸進的に浅くなる深さの突起を有する眼窩下領域を有する。
【0063】
特定の実施形態は、使用者の眼窩周囲の膨満を治療および/または予防するためのアイマスクを製造する方法に関する。アイマスク10に関連して実施形態の例を説明するが、アイマスク100、200、300、400を含む他の実施形態にも適用できることが理解されたい。
【0064】
例えば、図10に示すように、方法700は、使用者の3次元(3D)顔面スキャンデータを取得する工程710を含むことができる。スキャンは、Bellus 3D、Inc.のFace Camera Proなどの既製の装置によって生成することができる。手持ち式スキャナのような他の種類の顔面スキャナを使用することもできる。
【0065】
次に、方法700は、顔面スキャンデータを分析して眼輪筋の境界を決定する工程720を含むことができる。分析工程720はまた、使用者の顔上のアイバッグ面積(眼窩下領域)の境界を決定することを含んでもよい。
【0066】
任意で、方法700は、以下でより詳細に説明するように、眼窩下領域内の3D顔面スキャンデータを調整する工程730を含むことができる。
【0067】
3D顔面スキャンデータが取得されると(および任意で調整されると)、該方法は工程740に進み、そこで(例えば、STLファイルなどの3Dプリント可能な形式で)マスク設計が生成される。マスク設計は、ブリッジ部分から延びる2つの側部を含む。各側部は眼窩領域と、アイマスクが顔に取り付けられたときに、使用者の顔の対応する眼窩下領域に圧力を加えるように構成された眼窩下領域と、を含む。例示的なマスク設計は、上記で説明され、図1~9に示される。
【0068】
次に、工程750において、マスク本体は例えば3Dプリントによって、マスク設計に従って製造される。ある実施形態では、マスク本体は、融合フィラメント製造、選択的レーザ焼結、またはステレオリソグラフィによって製造される。他の実施形態では、アイマスクは2つの部分で製造される。内部ライニングおよび外側フレームは、別々に製造され、適切な接着剤または結合方法を使用して組み合わされ得る。例えば、これらの2つの部品は、熱接着され得る。好都合には、これは2つの部品が異なる材料から作られることを可能にする。例えば、内部ライニングはより低い融点を有する熱可塑性繊維からプリントすることができ、その結果、平滑な仕上げを直接的に得ることができ、快適性および衛生性を改善することができる。対照的に、外側フレームは使用者の顔面に接していないので、精密な仕上げは必要とされず、粗3Dプリント物は、例えば、研磨によってさらに処理することができる。
【0069】
最後に、工程760において、アイマスクを使用者の顔に取り付けるための保持部品がマスク本体に設けられる。例えば、ストラップまたはベルトのような固定具を、マスク本体に、例えば、マスク本体の側部のステープル留め、接着、ヒートシール、または孔を通すことによって取り付けることができる(例えば、図1および3に示されるように)。
【0070】
上述のように、3D顔面スキャンデータは、マスク設計を生成する前に修正することができる。これは、多くの方法で行うことができる。
【0071】
例えば、3D顔面スキャンデータは、アイマスクのそれぞれの眼窩下部に(使用者から外側に面する)1つ以上の凸状突起を含むように修正されてもよい。
【0072】
1つの例では、マスクまたはマスクのセットが既存のアイバッグを治療するために使用される場合、新しい3D顔面スキャンデータセットは、既存のアイバッグなしで、すなわち、余分な液体によって引き起こされる凸形状なしの個々の顔面プロファイルで、好ましい目の輪郭を表すように作成され得る。このデータセットは、所望の最終形状およびプロファイルを表す(マスクデータZ=好ましい顔の輪郭)。
【0073】
いくつかの実施形態では、方法700は眼窩周囲の膨満を治療するためのマスクのセットを生成するために使用されてもよい。例えば、3D顔面スキャンデータを漸増的に変更して、眼窩下領域24、26において漸進的に少ない量の窪みを有するマスク設計を生成し得、それぞれのマスク設計は、それぞれのマスクをプリントするために使用され得る。マスクデザインのセットは、元の顔面スキャンデータから、好ましい顔面輪郭を表す最終データセットZにゆっくりかつ漸増的に移動することができる。例えば、小さなアイバッグの場合、4つのマスクセットを作成し得る(マスクデータセットA、B、C、Z)。より大きく、より顕著なアイバッグについては、圧縮効果が皮膚を調整するための時間を与えるのに妥当な範囲内に維持されるよう、より多くのマスクが必要とされ得る。この場合、元のデータセットからマスクデータセットZを取得するために、10つのマスクプロファイルセットが作成されることがある。
【0074】
別の例では、現存するアイバッグの凸形状が顔面スキャンデータから決定され、次いで、CADを使用して一致する形状に反転および変換され、したがって、被験者がマスクを着用したときに圧縮効果をもたらすマスク設計を生成することができる。圧縮効果を経時的に徐々に修正するために、調整可能なストラップ(面ファスナーベルトなど)を使用して、使用者の頭部にマスクを保持することができ、使用者は、時間の経過とともに調整可能なストラップの緊張度を調整して、圧縮効果を徐々に増加させ、眼窩下領域を所望の顔輪郭に向かって押すことができる。
【0075】
別の例では、マスク設計のブリッジ部分が側部よりも厚くなるように、3D顔面スキャンデータを修正することができる。
【0076】
さらなる例では、マスク設計がプリントされるときに、1つ以上の貫通孔がアイマスクに形成されるように、3D顔面スキャンデータはマスク設計に1つ以上の開口を含むように修正されてもよい。このような孔の配列をマスク設計に含めることができる。
【0077】
いくつかの実施形態では、固定具をマスク本体に取り付ける前または後に、アイマスクの眼窩下領域に活性剤を塗布することができる。例えば、活性剤は、コーティングまたはライナーに含まれてもよい。活性剤は、保湿剤、冷却剤、老化防止剤、酸化防止剤、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されてもよい。
【0078】
いくつかの実施形態はまた、本明細書に開示されるようなアイマスクを処方することを含む、治療を必要とする被験者における眼窩周囲の膨満を治療する方法に関する。例えば、いくつかの実施形態では、該方法が眼または他の顔面手術後の眼窩周囲の膨満に罹患している患者を治療するために使用されてもよい。この目的のために、本明細書に開示されるように、単一のアイマスク、または、異なる量の眼窩下圧縮を提供するようにそれぞれ構成されたアイマスクのキットが、治療レジメンの一部として提供されてもよい。
【0079】
手術後の患者に対する治療レジメンの一例では、手術前に患者の顔面のスキャンが得られる。次に、図7の方法700を手術後に実行して、一連のマスクを生成することができ、眼窩下領域内のスキャンデータは最初の眼窩下形状から、手術前スキャンから得られた元の眼窩下形状に向かって漸増的に調整される。手術後は、最初のマスクを装着し、昼夜を通じて腫れを防いだり最小限に抑えたりするために3~14日間留置する。いくつかの実施形態において、マスクデータは、所望の圧縮効果を依然として維持しながら、特定の領域における包帯、金網、ステッチなどの厚さを考慮し、適応させるように修正されてもよい。
【0080】
実施形態はさらに、眼窩周囲の膨満の治療に使用するための、本明細書に開示されるアイマスクに関する。
【0081】
眼窩周囲の膨満(peroprbital puffiness)または眼窩周囲の浮腫(peroprbital edema)は、眼周囲の腫脹の用語である。眼窩周囲の浮腫は、片眼のみまたは両眼に同時に起こりうる。眼窩周囲の浮腫の原因の1つは、眼の周囲に液体がたまる炎症である。眼窩周囲の浮腫の一般的な原因には、単核球症(ウイルス性眼感染症)、不規則な睡眠、塩分の多い食事、多量のアルコール摂取、喫煙、アレルギー、皮膚障害、加齢、泣くこと、甲状腺障害、眼窩周囲蜂巣炎(眼瞼や眼周囲の皮膚の感染や炎症によって生じる皮膚の状態)、シャーガス病、ネフローゼ症候群、旋毛虫症、機能不全性涙腺、上大静脈の閉塞、結膜炎、および眼の外傷が含まれる。眼窩周囲の膨満は、眼瞼手術、化学熱傷、眼瞼日焼け、副鼻腔炎、膿痂疹や丹毒などの眼瞼皮膚感染症、眼瞼炎、茎状疱疹、霰粒腫、眼ヘルペス、およびグレーヴス病によっても起こり得る。
【0082】
本開示のいくつかの例示的な実施形態の説明は、以下の番号付けされたステートメントのうちの1つまたは複数に含まれる:
ステートメント1.眼窩周囲の膨満を治療および/または予防するためのアイマスクであって、以下を含む:
ブリッジ部分の両側に延びる2つの側部、およびアイマスクを使用者の顔に取り付けるための保持部品;
ここで、各側部は、使用者の眼球を覆うように適合された眼窩領域と、アイマスクが使用者の顔に取り付けられたときに、顔の対応する眼窩下領域に圧力を加えるように構成された眼窩下領域と、を含む。
【0083】
ステートメント2.前記アイマスクの各眼窩下領域は、前記アイマスクの使用者の対向面から離れる方向に延びる1つ以上の突起を含む、ステートメント1に記載のアイマスク。
【0084】
ステートメント3.前記アイマスクの各眼窩下領域は、細長い圧縮領域を含む、ステートメント1またはステートメント2に記載のアイマスク。
【0085】
ステートメント4.前記細長い圧縮領域が三日月形である、ステートメント3に記載のアイマスク。
【0086】
ステートメント5.前記1つ以上の突起は、それぞれ、約1mm~約10mmの範囲の深さを有することを特徴とする、ステートメント2~4のいずれか1項に記載のアイマスク。
【0087】
ステートメント6.前記側部のブリッジ部分および眼窩下領域を含むフレーム要素を含む、ステートメント1~5の何れか1項に記載のアイマスク。
【0088】
ステートメント7.前記側部の前記眼窩領域は前記フレーム要素よりも剛性が低いことを特徴とする、ステートメント6に記載のアイマスク。
【0089】
ステートメント8.前記眼窩領域は、前記フレーム要素に取り付けられたライナー上に担持されることを特徴とする、ステートメント6またはステートメント7に記載のアイマスク。
【0090】
ステートメント9.前記ライナーは、前記フレーム要素の端を少なくとも部分的に越えて延びる、ステートメント8に記載のアイマスク。
【0091】
ステートメント10.前記側部は、可撓性を有する高分子材料からなることを特徴とする、ステートメント1~9のいずれか1項に記載のアイマスク。
【0092】
ステートメント11.可撓性ポリマー材料が、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、ポリ乳酸(PLA)、熱可塑性エラストマー(TPE)、可塑化コポリアミドTPE(PCTPE)、ナイロン、およびそれらの任意の2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、ステートメント10に記載のアイマスク。
【0093】
ステートメント12.前記側部は、約10A~100Aの範囲のショアA硬度を有する、ステートメント1~11のいずれかの1項に記載のアイマスク。
【0094】
ステートメント13.前記側部は、前記ブリッジ部分に剛結合されているか、または前記ブリッジ部分と一体化されている、ことを特徴とする、ステートメント1~12のいずれか1項に記載のアイマスク。
【0095】
ステートメント14.前記ブリッジ部分は、前記側部よりも剛性が高いことを特徴とする、ステートメント1~13のいずれか1項に記載のアイマスク。
【0096】
ステートメント15.前記ブリッジ部分は、ポリ乳酸(PLA)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ナイロン、およびポリカーボネートからなる群から選択される材料から作製される、ステートメント14に記載のアイマスク。
【0097】
ステートメント16.当該ブリッジ部分は、約50Aから約100Aの範囲のショアA硬度を有する、ステートメント14またはステートメント15に記載のアイマスク。
【0098】
ステートメント17.前記ブリッジ部分は前記側部と同じ材料からなり、前記側部よりも厚いことを特徴とする、ステートメント14に記載のアイマスク。
【0099】
ステートメント18.少なくとも1つの貫通孔を含む、ステートメント1~17のいずれか1項に記載のアイマスク。
【0100】
ステートメント19.貫通孔の配列を含む、ステートメント18に記載のアイマスク。
【0101】
ステートメント20.各眼窩領域における貫通孔の配列を含む、ステートメント19に記載のアイマスク。
【0102】
ステートメント21.前記保持部品はストラップを含むことを特徴とする、ステートメント1~20のいずれか1項に記載のアイマスク。
【0103】
ステートメント22.前記ストラップは、前記アイマスクの前記眼窩下領域によって加えられる圧力を変化させるように調節可能である、ステートメント21に記載のアイマスク。
【0104】
ステートメント23.前記アイマスクの眼窩下領域に塗布される活性剤を含み、前記活性剤は、保湿剤、冷却剤、老化防止剤、酸化防止剤およびこれらのいずれか2つの組み合わせからなる群から選択される、ステートメント1~22のいずれか1項に記載のアイマスク。
【0105】
ステートメント24.それぞれの眼窩下領域を有するそれぞれのアイマスクであって、それぞれのアイマスクのそれぞれの眼窩下領域は、顔の対応する眼窩下領域に漸進的により大きな圧力を加えるように構成される、ステートメント1~23のいずれか1項に記載の複数のアイマスクを含む、眼窩周囲の膨満を治療するためのキット。
【0106】
ステートメント25.以下の工程を含む、使用者の眼窩周囲の膨満を治療および/または予防するためのアイマスクを製造する方法:
使用者の3次元(3D)顔面スキャンデータを取得する工程;
3D顔面スキャンデータから、ブリッジ部分の両側に延びる2つの側部を含むマスク設計を生成する工程;
ここで、各側部は、使用者の眼球を覆うように適合された眼窩領域と、アイマスクが顔に取り付けられたときに使用者の顔の対応する眼窩下領域に圧力を加えるように構成された眼窩下領域と、を含む;
マスク設計に従ってマスク本体を製作する工程;および
使用者の顔にアイマスクを取り付けるための保持部品をマスク本体に設ける工程。
【0107】
ステートメント26.前記マスク本体は、3Dプリントによって製造される、ステートメント25に記載の方法。
【0108】
ステートメント27.前記マスク本体は、融合フィラメント製造、選択的レーザ焼結、またはステレオリソグラフィによって製造される、ステートメント26に記載の方法。
【0109】
ステートメント28.アイマスクの各眼窩下領域に1つ以上の突起を含むように3D顔面スキャンデータを修正することを含む、ステートメント25~27のいずれか1項に記載の方法。
【0110】
ステートメント29.前記1つ以上の突起は、それぞれ、約1mm~約10mmの範囲の深さを有する、ステートメント28に記載の方法。
【0111】
ステートメント30.前記ブリッジ部分は、前記側部よりも剛性が高いことを特徴とする、ステートメント25から29のいずれか1項に記載の方法。
【0112】
ステートメント31.前記ブリッジ部分は、前記側部よりも大きな厚さで形成されることを特徴とする、ステートメント30に記載の方法。
【0113】
ステートメント32.アイマスクに少なくとも1つの貫通孔を形成することを含む、ステートメント25~31のいずれか1項に記載の方法。
【0114】
ステートメント33.アイマスクに貫通孔の配列を形成することを含む、ステートメント32に記載の方法。
【0115】
ステートメント34.前記アイマスクの前記眼窩下領域に活性剤を塗布することを含み、前記活性剤は、保湿剤、冷却剤、老化防止剤、酸化防止剤、およびこれらのうちのいずれか2つの組み合わせからなる群から選択される、ステートメント25~33のいずれか1項に記載の方法。
【0116】
ステートメント35.眼窩周囲の膨満の治療に使用するための、ステートメント1~23のいずれか1項に記載のアイマスク、またはステートメント24に記載のキット。
【0117】
ステートメント36.ステートメント1~23のいずれか1項に記載の1つ以上のアイマスクを処方することを含む、治療を必要とする被験者における眼窩周囲の膨満を治療する方法。
【0118】
記載された実施形態の様々な態様の多くのさらなる修正および改変が可能であることが理解されたい。したがって、記載された態様は、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内にあるすべてのそのような変更、改変、および変形を包含することが意図される。
【0119】
文脈上別段の要求がない限り、本明細書および以下の特許請求の範囲を通して、「備える(comprise)」という語、ならびに「備える(comprises)」および「備える(comprising)」などの変形は、記載された整数もしくは工程または整数もしくは工程のグループを含むことを意味するものと理解されるが、他の整数もしくは工程または整数もしくは工程のグループを除外するものではない。
【0120】
本明細書において、先の公表(もしくはそれから派生した情報)または既知の主題への言及は、先の公表(もしくはそれから派生した情報)または既知の主題についてのいかなる形態が、本明細書に関係する努力の分野における技術常識の一部を構成することを承認、認容、または示唆するものではなく、また、そう解されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0121】
図1】特定の実施形態によるアイマスクの正面斜視図である。
図2図1のアイマスクの正面図である。
図3】特定の実施形態によるアイマスクの右側斜視図である。
図4図2の線4-4を通る概略断面図である。
図5】別のアイマスクの概略断面図である。
図6】さらなる代替的なアイマスクの概略断面図である。
図7A】特定の実施形態によるアイマスクの正面斜視図である。
図7B図7Aのアイマスクの後方斜視図である。
図8A】特定の実施形態によるアイマスクの正面図である。
図8B図8Aのアイマスクの左側斜視図である。
図8C図8Aのアイマスクのライナー片の例である。
図8D図8Aのアイマスクのフレーム片の例である。
図9A】さらなる実施形態によるアイマスクの正面図である。
図9B図9Aのアイマスクの右側面図である。
図9C図9Aのアイマスクの背面図である。
図10】特定の実施形態によるアイマスクを製造する方法の流れ図である。
図11】眼窩周囲の膨満の治療に使用される場合のアイマスクのキットの模式図である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図9C
図10
図11