(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】経路関連付け情報を取得するための方法、デバイス及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04L 45/243 20220101AFI20241016BHJP
【FI】
H04L45/243
(21)【出願番号】P 2023527663
(86)(22)【出願日】2021-08-05
(86)【国際出願番号】 CN2021110874
(87)【国際公開番号】W WO2022100160
(87)【国際公開日】2022-05-19
【審査請求日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】202011246059.0
(32)【優先日】2020-11-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,カ
(72)【発明者】
【氏名】フゥ,ジボ
(72)【発明者】
【氏名】ファン,シェン
(72)【発明者】
【氏名】タン,ルェン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ハンリン
【審査官】宮島 郁美
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0249591(US,A1)
【文献】国際公開第2019/221170(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0250238(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第112106333(CN,A)
【文献】特表2020-526989(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L12/00-69/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ネットワークデバイスによって実行される、経路関連付け情報を取得するための方法であって、
サービス要件に基づいて、少なくとも1つのテンプレートから、ターゲット転送経路に関連付けられるターゲットテンプレートを決定するステップと、
前記ターゲットテンプレートを取得するステップと、
前記ターゲットテンプレートのテンプレート指示情報を決定するステップであって、前記テンプレート指示情報は前記ターゲットテンプレートを示す、ステップと、
パケットを生成するステップであって、前記パケットは
前記テンプレート指示情報を伝達
する、ステップと、
第2ネットワークデバイスが前記テンプレート指示情報によって示される前記ターゲットテンプレートに基づいて前記ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行するように、前記パケットを第2ネットワークデバイスに送信するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記ターゲットテンプレートは、少なくとも1つの経路関連付け属性及び/又は少なくとも1つの経路関連付け制約を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記パケットは経路指示情報を更に伝達し、前記経路指示情報は前記ターゲット転送経路を示す、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
当該方法は、
前記パケットを前記第2ネットワークデバイスに送信する前に、少なくとも1つのテンプレートを取得するステップであって、前記ターゲットテンプレートは、前記少なくとも1つのテンプレートに属する、ステップと、
前記少なくとも1つのテンプレートを前記第2ネットワークデバイスに送信するステップと、
を更に含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲットテンプレートは、トラフィック統計指示情報、ホットスタンバイ保護指示情報、経路検出指示情報又は経路チェック指示情報のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲットテンプレートは、トラフィック統計指示情報、ホットスタンバイ保護指示情報、経路検出指示情報又は経路チェック指示情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第2ネットワークデバイスが前記テンプレート指示情報によって示される前記ターゲットテンプレートに基づいて前記ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行する
ことは、
前記ターゲットテンプレートが前記トラフィック統計指示情報を含むとき、前記ターゲット転送経路のトラフィック統計を収集する
ことと、
前記ターゲットテンプレートが前記ホットスタンバイ保護指示情報を含むとき、前記ターゲット転送経路に障害がある場合、転送経路を前記ターゲット転送経路のバックアップ経路に切り替える
ことと、
前記ターゲットテンプレートが前記経路検出指示情報を含むとき、前記ターゲット転送経路に障害があるかどうかを検出する
ことと、
前記ターゲットテンプレートが前記経路チェック指示情報を含むとき、ネットワークトポロジに基づいて前記ターゲット転送経路の接続性をチェックする
ことと、
を含む、請求項
1乃至
5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記ターゲット転送経路は、セグメントルーティング・トラフィックエンジニアリング(SR-TE)トンネル、リソース予約プロトコル・トラフィックエンジニアリング(RSVP-TE)トンネル又はセグメントルーティング(SR)ポリシーのうちの1つを含む、
請求項1乃至
6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記パケットは、経路計算要素通信プロトコル(PCEP)パケット又はボーダーゲートウェイプロトコル(BGP)パケットである、
請求項1乃至
7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記パケットは、タイプ長さ値(TLV)フィールドを含み、前記テンプレート指示情報は前記TLVフィールド内にある、
請求項1乃至
8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
第1ネットワークデバイスであって、当該第1ネットワークデバイスは、
サービス要件に基づいて、少なくとも1つのテンプレートから、ターゲット転送経路に関連付けられるターゲットテンプレートを決定し、前記ターゲットテンプレートを取得し、前記ターゲットテンプレートのテンプレート指示情報を決定するよう構成される取得モジュールであって、前記テンプレート指示情報は前記ターゲットテンプレートを示す、前記取得モジュールと、
パケットを生成するよう構成される生成モジュールであって、前記パケットは
前記テンプレート指示情報を伝達
する、前記生成モジュールと、
第2ネットワークデバイスが前記テンプレート指示情報によって示される前記ターゲットテンプレートに基づいて前記ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行するように、前記パケットを第2ネットワークデバイスに送信するよう構成される送信モジュールと、
を備える、第1ネットワークデバイス。
【請求項11】
メモリとプロセッサとを備えるネットワークデバイスであって、
前記メモリはコンピュータプログラムを記憶するよう構成され、
前記プロセッサは、前記メモリ内に記憶された前記コンピュータプログラムを実行して、当該ネットワークデバイスが請求項1乃至
9のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にするよう構成される、
ネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年11月10日に出願された「METHOD FOR OBTAINING PATH ASSOCIATION INFORMATION, DEVICE, AND SYSTEM」と題する中国特許出願第202011246059.0号に対する優先権を主張しており、その全体が参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本出願は、ネットワーク技術の分野、特に経路関連付け情報(path association information)を取得する方法、デバイス及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
通信ネットワークは、通常、コントローラと複数の転送デバイスを含む。コントローラは、通信ネットワークのネットワークトポロジに基づいて転送経路を計算し、転送経路の経路情報を転送経路上の転送デバイスに送信することができ、そのため、転送経路上の転送デバイスが転送経路に基づいてサービスを転送することができる。
【0004】
実際の転送シナリオでは、転送デバイスは、関連する動作を実行するために、転送経路の経路情報と転送経路の経路制約の両方を学習する必要がある。例えば転送デバイスは、転送経路の帯域幅制約に基づいて転送経路の帯域を予約するために、転送経路の帯域幅制約を更に学習する必要がある。現在、コントローラは通常、転送経路の経路制約をパケットにカプセル化することによって、転送経路の経路制約を転送デバイスに送信する。
【0005】
しかしながら、現在の技術的解決策の実装において、プロトコルにおいて経路制約フィールドを定義することによって、様々なタイプの経路制約が伝達される。転送経路によって必要とされる経路制約のタイプはケースによって異なり、経路制約のタイプは通常、転送経路によって異なる。プロトコルにおいて経路制約フィールドを定義することによって制約を伝達する柔軟性は乏しい。しかしながら、プロトコル標準のサポート性を向上させるために経路制約フィールドが頻繁に変更及び補足される場合、標準の安定性に影響を与え、標準の促進効率が低くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願は、プロトコルの安定性に影響を与えることなく、経路属性又は経路制約のような経路関連付け情報を取得する柔軟性を向上させるように、経路関連付け情報を取得する方法、デバイス及びシステムを提供する。本出願の技術的な解決策は次のとおりである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の側面によると、経路関連付け情報を取得するための方法が提供され、第1ネットワークデバイスによって実行される。本方法は:パケットを生成するステップであって、パケットはテンプレート指示情報を伝達(carry)し、テンプレート指示情報はターゲットテンプレートを示し、ターゲットテンプレートはターゲット転送経路に関連付けられる、ステップと;第2ネットワークデバイスが、テンプレート指示情報によって示されるターゲットテンプレートに基づいて、ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行するように、第2ネットワークデバイスにパケットを送信するステップと;を含む。第2ネットワークデバイスは、ターゲット転送経路上のデバイスであってよい。ターゲットテンプレートは、ターゲットテンプレートに含まれる関連付け情報に基づいてターゲット転送経路に関連付けられ得る。
【0008】
本出願で提供される技術的解決策によると、第1ネットワークデバイスは、異なるテンプレートに対応するテンプレート指示情報をパケット内に含めて、異なる受信ネットワークデバイスが、ターゲット転送経路に関連付けられるターゲットテンプレートを決定し、ターゲットテンプレートに基づいて、ターゲット転送経路に関連付けられる関連付け情報を決定することを示すことができる。経路関連付け情報は、本技術的解決策において提供されるテンプレート指示情報を伝達する方式で公表されるため、プロトコルの安定性に影響を与えることなく、経路関連付け情報を取得する柔軟性を向上させることができる。
【0009】
任意に、ターゲットテンプレートは、少なくとも1つの経路関連付け属性及び/又は少なくとも1つの経路関連付け制約を含む。
【0010】
任意に、パケットは経路指示情報を更に伝達し、経路指示情報はターゲット転送経路を示す。例えば経路指示情報は経路情報又は経路識別子であってよく、経路情報は厳密な経路情報(strict path information)又はルーズ経路情報(loose path information)であってよい。
【0011】
本出願で提供される技術的解決策によると、経路指示情報はパケットで伝達されるため、第2ネットワークデバイスは、経路指示情報に基づいてターゲット転送経路を決定し、ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行することができる。
【0012】
任意に、本方法は、第2ネットワークデバイスにパケットを送信する前に、少なくとも1つのテンプレートを取得するステップを更に含み、ここで、ターゲットテンプレートは、少なくとも1つのテンプレートに属する。例えば第1ネットワークデバイスは、テンプレート構成情報に基づいて少なくとも1つのテンプレートを取得し、テンプレート構成情報は、ユーザによって第1ネットワークデバイスに入力されたテンプレート構成情報であってよい。
【0013】
本出願で提供される技術的解決策によると、第1ネットワークデバイスは少なくとも1つのテンプレートを取得するため、第1ネットワークデバイスは少なくとも1つのテンプレートからターゲットテンプレートを決定する。
【0014】
任意に、本方法は、パケットを第2ネットワークデバイスに送信する前に、少なくとも1つのテンプレートを第2ネットワークデバイスに送信するステップを更に含む。
【0015】
本出願で提供される技術的解決策によると、第1ネットワークデバイスは、少なくとも1つのテンプレートを第2ネットワークデバイスに送信するため、第2ネットワークデバイスは、少なくとも1つのテンプレートを取得することができ、その後の操作で、第2ネットワークデバイスは、少なくとも1つのテンプレートから、ターゲット転送経路に関連付けられるターゲットテンプレートを決定する。
【0016】
任意に、ターゲットテンプレートは、トラフィック統計指示情報、ホットスタンバイ保護指示情報、経路検出指示情報又は経路チェック指示情報のうちの少なくとも1つを含む。経路検出指示情報は、双方向転送検出(bidirectional forwarding detection、BFD)指示情報であってよく、BFD指示情報は特に、シームレス双方向転送検出(seamless bidirectional forwarding detection、SBFD)指示情報であってよい。
【0017】
第2の側面によると、経路関連付け情報を取得するための方法が提供され、第2ネットワークデバイスによって実行される。本方法は:第1ネットワークデバイスからパケットを受信するステップであって、パケットはテンプレート指示情報を伝達する、ステップと;テンプレート指示情報に基づいてターゲットテンプレートを決定するステップであって、ターゲットテンプレートはターゲット転送経路に関連付けられる、ステップと;ターゲットテンプレートに基づいて、ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行するステップと;を含む。第2ネットワークデバイスは、ターゲット転送経路上のデバイスである。ターゲットテンプレートは、ターゲットテンプレートに含まれる関連付け情報に基づいてターゲット転送経路に関連付けられ得る。
【0018】
本出願で提供される技術的な解決策によると、第1ネットワークデバイスは、ターゲットテンプレートに対応するテンプレート指示情報をパケット内に含めて、第2ネットワークデバイスが、ターゲット転送経路に関連付けられるターゲットテンプレートを決定し、ターゲットテンプレートに基づいて、ターゲット転送経路に関連付けられる関連付け情報を決定することを示すことができる。経路関連付け情報は、本技術的解決策において提供されるテンプレート指示情報を伝達する方式で公表されるため、プロトコルの安定性に影響を与えることなく、経路関連付け情報を取得する柔軟性を向上させることができる
【0019】
任意に、パケットは経路指示情報を更に伝達し、本方法は、経路指示情報に基づいてターゲット転送経路を決定するステップを更に含む。例えば経路指示情報は経路情報又は経路識別子であってよく、経路情報は厳密な経路情報又はルーズ経路情報であってよい。
【0020】
本出願で提供される技術的解決策によると、経路指示情報はパケットで伝達されるため、第2ネットワークデバイスは、経路指示情報に基づいてターゲット転送経路を決定し、ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行することができる。
【0021】
任意に、ターゲットテンプレートは、少なくとも1つの経路関連付け属性及び/又は少なくとも1つの経路関連付け制約を含む。
【0022】
任意に、本方法は、テンプレート指示情報に基づいてターゲットテンプレートを決定する前に、少なくとも1つのテンプレートを取得するステップを更に含み、ターゲットテンプレートは、少なくとも1つのテンプレートに属する。対応して、テンプレート指示情報に基づいてターゲットテンプレートを決定するステップは、テンプレート指示情報に基づいて少なくとも1つのテンプレートからターゲットテンプレートを決定するステップを含む。第2ネットワークデバイスは、テンプレート構成情報に基づいて少なくとも1つのテンプレートを取得してよく、ここで、テンプレート構成情報は、ユーザによって第2ネットワークデバイスに入力されたテンプレート構成情報であってよい。あるいは、第2ネットワークデバイスは、第1ネットワークデバイスから少なくとも1つのテンプレートを受信してよく、第1ネットワークデバイスによって第2ネットワークデバイスに送信される少なくとも1つのテンプレートは、テンプレート構成情報に基づいて第1ネットワークデバイスによって取得されてよい。
【0023】
本出願で提供される技術的解決策によると、第2ネットワークデバイスは、少なくとも1つのテンプレートを取得するため、第2ネットワークデバイスは、少なくとも1つのテンプレートからターゲットテンプレートを決定し、ターゲットテンプレートに基づいて、ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行する。
【0024】
任意に、ターゲットテンプレートは、トラフィック統計指示情報、ホットスタンバイ保護指示情報、経路検出指示情報又は経路チェック指示情報のうちの少なくとも1つを含む。経路検出指示情報は、BFD指示情報であってよく、BFD指示情報は特に、SBFD指示情報であってよい。
【0025】
任意に、ターゲットテンプレートに基づいて、ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行するステップは:ターゲットテンプレートがトラフィック統計指示情報を含むとき、ターゲット転送経路のトラフィック統計を収集するステップと;ターゲットテンプレートがホットスタンバイ保護指示情報を含むとき、ターゲット転送経路に障害がある場合、転送経路をターゲット転送経路のバックアップ経路に切り替えるステップと;ターゲットテンプレートが経路検出指示情報を含むとき、ターゲット転送経路に障害があるかどうかを検出するステップと;ターゲットテンプレートが経路チェック指示情報を含むとき、ネットワークトポロジに基づいてターゲット転送経路の接続性をチェックするステップと;を含む。
【0026】
任意に、第1の側面及び第2の側面において、ターゲット転送経路は、以下のうちの1つ、すなわち、セグメントルーティング・トラフィックエンジニアリング(segment routing traffic engineering、SR-TE)トンネル、リソース予約プロトコル・トラフィックエンジニアリング(resource reservation protocol-traffic engineering、RSVP-TE)トンネル又はセグメントルーティングポリシー(segment routing policy、SRポリシー)のうちの1つを含む。異なるトンネルタイプに基づいて、これはマルチプロトコル・ラベルスイッチング(multiprotocol label switching、MPLS)に基づくラベル転送又はセグメントルーティング・オーバー・インターネットプロトコルバージョン6(segment routing over Internet Protocol version 6、SRv6)セグメント識別子(segment list、SID)に基づくインターネットプロトコルバージョン6(Internet Protocol version 6、IPv6)転送を通して実装されることがある。
【0027】
任意に、第1の側面及び第2の側面において、パケットは、経路計算要素通信プロトコル(path computation element communication protocol、PCEP)パケット又はボーダーゲートウェイプロトコル(border gateway protocol、BGP)パケットである
【0028】
任意に、第1の側面及び第2の側面において、パケットは、タイプ長さ値(type length value、TLV)フィールドを含み、テンプレート指示情報はTLVフィールド内にある。
【0029】
任意に、第1の側面及び第2の側面において、テンプレート指示情報は、テンプレート識別子、例えばテンプレートアイデンティティ(identity、ID)である。
【0030】
任意に、第1の側面及び第2の側面において、第1ネットワークデバイスは経路計算要素(path calculation element、PCE)デバイスであり、第2ネットワークデバイスは経路計算クライアント(path computation client、PCC)デバイスである。
【0031】
第3の側面によると、ネットワークデバイスが提供される。ネットワークデバイスは、第1の側面又は第1の側面のオプションの方式のいずれか1つによる方法を実行するよう構成されるモジュールを含む。
【0032】
第4の側面によると、ネットワークデバイスが提供される。ネットワークデバイスは、第2の側面又は第2の側面のオプションの方式のいずれか1つによる方法を実行するよう構成されるモジュールを含む。
【0033】
第3の側面又は第4の側面におけるモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア又はソフトウェアとハードウェアの組合せに基づいて実装されてよく、特定の実装に基づいてランダムに組み合わされるか又は分割されてよい。
【0034】
第5の側面によると、メモリとプロセッサとを含むネットワークデバイスが提供される。
【0035】
メモリはコンピュータプログラムを記憶するよう構成される。
【0036】
プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行し、ネットワークデバイスが、第1の側面又は第1の側面のオプションの方式のいずれか1つによる方法を実行するか、第2の側面又は第2の側面のオプションの方式のいずれか1つによる方法を実行することを可能にするよう構成される。
【0037】
第6の側面によると、コンピュータ読取可能記憶媒体が提供される。コンピュータ読取可能記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第1の側面又は第1の側面のオプションの方式のいずれか1つによる方法が実装されるか、第2の側面又は第2の側面のオプションの方式のいずれか1つによる方法が実装される。
【0038】
第7の側面によると、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第1の側面又は第1の側面のオプションの方式のいずれか1つによる方法を実行するか、第2の側面又は第2の側面のオプションの方式のいずれか1つによる方法を実行することが可能になる。
【0039】
第8の側面によると、チップが提供される。チップは、プログラム可能な論理回路及び/又はプログラム命令を含む。チップが実行されると、チップは、第1の側面又は第1の側面のオプションの方式のいずれか1つによる方法を実装するか、第2の側面又は第2の側面のオプションの方式のいずれか1つによる方法を実装するよう構成される。
【0040】
第9の側面によると、第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスを含む通信システムが提供される。
【0041】
第1ネットワークデバイスは第3の側面によるネットワークデバイスであり、第2ネットワークデバイスは第4の側面によるネットワークデバイスである。あるいは、第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスのうちの少なくとも一方は第5の側面によるネットワークデバイスである。
【0042】
任意に、第1ネットワークデバイスはPCEデバイスであり、第2ネットワークデバイスはPCCデバイスである。
【発明の効果】
【0043】
本出願で提供される技術的解決策は、以下の有利な効果をもたらす。
【0044】
本出願で提供される経路関連付け情報を取得するための方法、デバイス及びシステムによると、第1ネットワークデバイスは、テンプレート指示情報を伝達するパケットを生成し、パケットを第2ネットワークデバイスにパケットを送信する。テンプレート指示情報によって示されるターゲットテンプレートは、ターゲット転送経路に関連付けられている。パケットを受信した後、第2ネットワークデバイスは、パケットで伝達されたテンプレート指示情報に基づいてターゲットテンプレートを決定し、ターゲットテンプレートに基づいて、ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行する。このように、第1ネットワークデバイスは、異なるテンプレートに対応するテンプレート指示情報をパケット内に含めて、異なる受信ネットワークデバイスが、ターゲット転送経路に関連付けられるターゲットテンプレートを決定し、ターゲットテンプレートに基づいて、ターゲット転送経路に関連付けられる経路属性又は経路制約のような関連付け情報を決定することを示すことができる。経路関連付け情報は、本出願の技術的解決策において提供されるテンプレート指示情報を伝達する方式で公表されるため、プロトコルの安定性に影響を与えることなく、経路関連付け情報を取得する柔軟性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【
図1】本出願の一実施形態による通信ネットワークの概略図である。
【0046】
【
図2】本出願の一実施形態による経路関連付け情報を取得するための方法のフローチャートである。
【0047】
【
図3】本出願の一実施形態によるTLVフィールドの概略図である。
【0048】
【
図4】本出願の一実施形態による別のTLVフィールドの概略図である。
【0049】
【
図5】本出願の一実施形態による別の通信ネットワークの概略図である。
【0050】
【
図6】本出願の一実施形態による経路関連付け情報を取得するための方法の概略図である。
【0051】
【
図7】本出願の一実施形態による第1ネットワークデバイスの論理構造の概略図である。
【0052】
【
図8】本出願の一実施形態による第2ネットワークデバイスの論理構造の概略図である。
【0053】
【
図9】本出願の一実施形態によるネットワークデバイスのハードウェア構造の概略図である。
【0054】
【
図10】本出願の一実施形態による別のネットワークデバイスのハードウェア構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
本出願の原理、技術的解決策及び利点をより明確にするために、以下では、添付の図面を参照して、本出願の実装を更に詳細に説明する。
【0056】
本出願の実施形態で提供される技術的解決策は、通信ネットワークに適用されてよい。通信ネットワークは、例えばデータセンタネットワーク(data center network、DCN)、メトロポリタンエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク又はキャンパスネットワークであってよい。
【0057】
通信ネットワークは、複数のネットワークデバイスを含む。任意に、複数のネットワークデバイスは、少なくとも1つの制御デバイスと複数の転送デバイスを含む。複数の転送デバイスは通信接続され、各転送デバイスは制御デバイスと通信接続される。制御デバイスは転送デバイスを制御するよう構成され、転送デバイスは制御デバイスの制御下でサービスを転送するよう構成される。転送デバイスは、スイッチ、ルータ(router)、仮想スイッチ又は仮想ルータのようなデバイスであり得る。加えて、同じ通信ネットワーク内の複数の転送デバイスは、同じ転送デバイスであってもよく、異なる転送デバイスであってもよい。例えば同じ通信ネットワーク内のすべての転送デバイスがルータであるか、あるいは一部の転送デバイスがルータであり、他の転送デバイスがスイッチである。制御デバイスは、コントローラであってよく、例えば端末、サーバ、サーバに展開された機能モジュール、複数のサーバを含むサーバクラスタ又はクラウドコンピューティングサービスセンタであってよい。これは、本出願の実施形態で限定されない。
【0058】
制御デバイスは、通信ネットワークのネットワークトポロジに基づいて転送経路を計算し、転送経路の経路情報を転送経路上の転送デバイスに送信し得る。転送デバイスは、受信した経路情報に基づいて転送経路を決定し、決定された転送経路を介してサービスを転送する。転送経路は、SR-TEトンネル、RSVP-TEトンネル又はSRポリシーのうちの1つを含んでよい。異なるトンネルタイプに基づいて、転送経路は、MPLSに基づくラベル転送又はSRv6 SIDに基づくIPv6転送を通して実装されてよい。転送経路の実装可能な形式は、本出願の実施形態では限定されない。
【0059】
サービスフローの方向に従って、転送経路上の転送デバイスは、入口(ingress)デバイス、出口(egress)デバイス及び入口デバイスと出口デバイスとの間に位置するトランジット(transit)デバイスを含み得る。制御デバイスは、転送経路の経路情報を転送経路上の入口デバイスに送信してよく、あるいは転送経路の経路情報を転送経路上の別のデバイスに送信してもよい。これは、本出願の実施形態において限定されない。入口デバイスは、転送経路のソース側に位置する転送デバイス(すなわち、ソース転送デバイス)であり、出口デバイスは、転送経路の宛先側に位置する転送デバイス(すなわち、宛先転送デバイス)である。通信ネットワーク内の転送デバイスは、転送ノードと呼ばれることもある。入口デバイスはヘッドノード(head node)と呼ばれることがあり、出口デバイスはエンドノード(end node)と呼ばれることがあり、トランジットデバイスはトランジットノード又は中間ノードと呼ばれることがある。転送経路の長さに基づいて、入口デバイスと出口デバイスのみが転送経路上に存在することがあり、中継デバイスは転送経路上に存在しないことがあることを容易に理解することができる。制御デバイスと転送デバイスは、BGP又はPCEPに基づいて相互に通信してよい。例えば制御デバイスはPCEデバイスであってよく、転送デバイス(例えば入口デバイス)はPCCデバイスであってよく、PCEデバイスとPCCデバイスはPCEPに基づいて相互に通信する。PCEデバイスは、ネットワークトポロジに基づいて転送経路を計算することができるエンティティであり、ネットワークノード又はサーバであってよい。PCEデバイスは、通信ネットワーク内の経路計算要求に応答し、通信ネットワークのネットワークトポロジに基づいて、制約を満たす転送経路を計算することができる。PCCデバイスは、PCEデバイスに経路計算要求を送信するデバイスである。任意に、PCCデバイスはPCEデバイスに経路計算要求を送信し、PCEアプリケーションプログラムはPCEデバイス上で実行されてよく、PCEアプリケーションプログラムは経路計算要求に応答して転送経路を計算する。
【0060】
実際の転送シナリオでは、転送経路上の転送デバイスは、転送経路の経路情報だけでなく、転送経路の経路制約も学習する必要があり、それにより、転送経路上の転送デバイスは、関連する動作を実行する。この場合、制御デバイスは、転送経路の経路制約を転送経路上の転送デバイスに更に送信してよい。例えば制御デバイスは、転送経路の帯域幅制約を転送経路上の転送デバイスに送信し、転送経路上の転送デバイスは、転送経路の帯域幅制約に基づいて転送経路の帯域幅を予約する。
【0061】
例えば
図1は、本出願の一実施形態による通信ネットワークの概略図である。通信ネットワークは、ネットワークデバイス101~107を含む。ネットワークデバイス101は制御デバイスであり、ネットワークデバイス102~107はすべて転送デバイスである。ネットワークデバイス101は、通信ネットワークのネットワークトポロジに基づいて転送経路を計算することができる。例えばネットワークデバイス101によって計算された転送経路は、転送経路S1である(転送経路S1は、ネットワークデバイス102→ネットワークデバイス103→ネットワークデバイス104→ネットワークデバイス105である)。ネットワークデバイス101は、転送経路S1の経路情報と、転送経路S1の経路制約(例えば帯域幅制約)を、転送経路S1上のネットワークデバイス(例えば入口デバイスであるネットワークデバイス102)に送信してもよい。ネットワークデバイス102は、受信した経路情報に基づいて転送経路S1を決定し、転送経路S1の経路制約に基づいて転送経路S1を通してサービスを転送し、例えば転送経路S1の帯域幅制約に基づいて、転送経路S1のための帯域幅を予約する。なお、
図1に示される通信ネットワークは、単に一例として使用されており、本出願の実施形態の技術的解決策を限定するようには使用されないことに留意されたい。特定の実装プロセスでは、通信ネットワークは別のデバイスを更に含んでよく、制御デバイスの数量と転送デバイスの数量は、要求に基づいて構成されてよい。加えて、当業者は、本出願の実施形態において、ネットワークデバイス101が転送経路S1の経路情報と転送経路S1の経路制約を転送経路S1上のネットワークデバイス102(すなわち、入口デバイス)に送信する例が、説明のために用いられていることを理解することができる。実際の適用では、ネットワークデバイス101は、転送経路S1の経路情報と転送経路S1の経路制約を転送経路S1上のネットワークデバイス103~105に更に送信してもよい。これは、本出願の実施形態において限定されない。
【0062】
現在、制御デバイスは通常、転送経路の経路制約をパケットにカプセル化し、転送経路の経路制約を転送経路上の転送デバイスに送信する。例えばネットワークデバイス101は、転送経路S1の経路制約をパケットにカプセル化し、転送経路S1の経路制約をネットワークデバイス102に送信する。しかしながら、経路制約を伝達する実装では、異なるタイプの経路制約情報、例えば帯域幅情報を伝達するために、経路制約フィールドをプロトコルにおいて定義する必要がある。しかしながら、同じ転送経路が満たす必要がある経路制約のタイプは変化する可能性があり、異なる転送経路が満たす必要がある経路制約のタイプも異なる可能性がある。したがって、プロトコルで経路制約フィールドを定義することによって経路制約を伝達する柔軟性は乏しい。
【0063】
加えて、伝達することができ、かつ現在の規格で提供される経路関連付け情報のタイプは限られており、通常は帯域幅制約又は遅延制約である。しかしながら、通信ネットワーク技術の継続的な発展に伴い、ネットワークデバイスは、転送経路に関連する他の管理又は動作を実装するために、より多くのタイプの経路関連付け情報をサポートする必要になる可能性がある。
【0064】
この観点から、本出願の実施形態は、経路関連付け情報を取得するための方法、デバイス及びシステムを提供する。本出願の実施形態で提供される技術的解決策では、少なくとも1つのテンプレートが事前定義されてよく、少なくとも1つのテンプレートの各々は、対応する関連付け情報(すなわち、テンプレートに対応する関連付け情報)を含む。第1ネットワークデバイスは、少なくとも1つのテンプレート内のターゲットテンプレートを、ターゲット転送経路に関連付けられるターゲットテンプレートとして決定し、該ターゲットテンプレートを示すテンプレート指示情報をパケットにカプセル化して、該パケットを第2ネットワークデバイスに送信し得る。第2ネットワークデバイスは、パケット内のテンプレート指示情報に基づいてターゲットテンプレートを決定し、該ターゲットテンプレートに基づいて、ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行し得る。このように、第1ネットワークデバイスは、異なるテンプレートに対応するテンプレート指示情報をパケット内に含めて、異なる受信ネットワークデバイスが、ターゲット転送経路に関連付けられるターゲットテンプレートを決定し、ターゲットテンプレートに基づいて、ターゲット転送経路に関連付けられる経路属性又は経路制約のような関連付け情報を決定することを示すことができる。経路関連付け情報は、本出願の実施形態において提供されるテンプレート指示情報を伝達する方式で公表されるため、プロトコルの安定性に影響を与えることなく、経路関連付け情報を取得する柔軟性を向上させることができる。
【0065】
本出願の実施形態では、第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスの両方が制御デバイスであってよく(すなわち、通信ネットワークが少なくとも2つの制御デバイスを含む)、あるいは第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスのうちの一方が制御デバイスであり、他方が経路管理デバイスである。あるいは、第1ネットワークデバイスが制御デバイスであり、第2ネットワークデバイスがターゲット転送経路上の転送デバイスであるか、あるいは第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスの両方がターゲット転送経路上の転送デバイスである。これは、本出願の実施形態において限定されない。以下の本出願の実施形態の説明では、第1ネットワークデバイスが制御デバイスであり、第2ネットワークデバイスが転送経路上の転送デバイスである例が説明のために使用される。
【0066】
図2は、本出願の実施形態による経路関連付け情報を取得するための方法のフローチャートである。経路関連付け情報を取得するための方法は、
図1に示される通信ネットワークに適用されてよい。下記で説明される第1ネットワークデバイスは、通信ネットワーク内の制御デバイスであってよく、第2ネットワークデバイスはターゲット転送経路上のデバイスであってよい。例えば第2ネットワークデバイスはターゲット転送経路上の入口デバイスである。
図2に示されるように、本方法は以下のいくつかのステップを含んでよい。
【0067】
ステップ201:第1ネットワークデバイスがパケットを生成し、ここで、パケットは、テンプレート指示情報を伝達し、テンプレート指示情報はターゲットテンプレートを示し、ターゲットテンプレートはターゲット転送経路に関連付けられる。
【0068】
任意に、第1ネットワークデバイスはターゲットテンプレートを取得し、次いで、ターゲットテンプレートのテンプレート指示情報を決定し、ターゲットテンプレートのテンプレート指示情報に基づいて、テンプレート指示情報を保持するパケットを生成してよい。ターゲットテンプレートは、ターゲット転送経路に関連付けられる。例えばターゲットテンプレートは関連付け情報を含み、ターゲットテンプレートは、該ターゲットテンプレートに含まれる関連付け情報を使用することによって、ターゲット転送経路に関連付けられる。関連付け情報は、ターゲット転送経路に関連付けられる関連付け情報を指す。
【0069】
任意に、本出願のこの実施形態の関連付け情報は、少なくとも1つの経路関連付け属性及び/又は少なくとも1つの経路関連付け制約を含む。経路関連付け属性は、経路属性情報、経路上で伝達されるサービスの属性情報及び経路上の転送デバイスの属性情報のような、転送経路に関連付けられる属性情報を取得するデバイスを示してよい。経路関連付け制約は、転送経路が満たす必要がある制約を示してよい。ここで満たす必要がある制約は、完全な転送経路に特有のものであり得るか又は転送経路の一部に固有のものであり得る。任意に、関連付け情報は、トラフィック統計指示情報、ホットスタンバイ保護指示情報、経路検出指示情報又は経路チェック指示情報のうちの少なくとも1つを含んでよい。経路検出指示情報はBFD指示情報を含んでよく、BFD指示情報は特に、SBFD指示情報であってよい。トラフィック統計指示情報、ホットスタンバイ保護指示情報、経路検出指示情報及び経路チェック指示情報はすべて、経路関連付け属性として使用されてよい。関連付け情報は、経路帯域幅制約及び経路遅延制約のような経路関連付け制約を更に含んでよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0070】
本出願のこの実施形態において、関連付け情報に含まれる指示情報(例えばトラフィック統計指示情報)は、主に指示機能(indication function)を有する情報であってよく、これは、関連付け情報を受信するデバイスが、指示情報に基づいて、取得する必要がある経路属性、満たす必要がある経路制約等を決定することを示す。任意に、関連付け情報は、指示機能に加えて、有効化機能(enablement function)を有することがある。具体的には、指示情報は、該指示情報を受信するデバイスが、まず、対応する機能を有効にし、次いで、指示情報に基づいて、対応する転送経路に関連付けられる動作を実行することを示す。本出願のこの実施形態では、ターゲットテンプレートは、トラフィック統計指示情報、ホットスタンバイ保護指示情報、経路検出指示情報又は経路チェック指示情報のうちの少なくとも1つを含んでよい。一例では、ターゲットテンプレート内のトラフィック統計指示情報はトラフィック統計有効化情報であってよく、ホットスタンバイ保護指示情報はホットスタンバイ保護有効化情報であってよく、経路検出指示情報は経路検出有効化情報であってよく、経路チェック指示情報は経路チェック有効化情報であってよい。トラフィック統計有効化情報は、ターゲットテンプレートを受信するデバイス(例えば第2ネットワークデバイス)が、まずトラフィック統計収集機能を有効にし、次いでターゲット転送経路上のトラフィック統計を収集することを示す。ホットスタンバイ保護有効化情報は、ターゲットテンプレートを受信するデバイスが、まずホットスタンバイ保護機能を有効にし、次いでターゲット転送経路上でホットスタンバイ動作を実行することを示す。経路検出有効化情報は、ターゲットテンプレートを受信するデバイスが、まず経路検出機能を有効にし、次いでターゲット転送経路に障害があるかどうかを検出することを示す。経路チェック有効化情報は、ターゲットテンプレートを受信するデバイスが、まず経路チェック機能を有効にし、次いでターゲット転送経路の接続性をチェックすることを示す。
【0071】
例えばターゲットテンプレートが、トラフィック統計有効化情報、ホットスタンバイ保護有効化情報及びSBFD有効化情報を含むとき、ターゲットテンプレートの内容は以下のようであってよい:
テンプレート100
トラフィック統計有効化
バックアップホットスタンバイ有効化
SBFD有効化
「テンプレート100」は、テンプレート100を示し、「100」は、ターゲットテンプレートのテンプレート識別子を示し、「トラフィック統計有効化(traffic-statistics enable)」はトラフィック統計有効化情報を示し、「バックアップホットスタンバイ有効化(backup hot-standby enable)」はホットスタンバイ保護有効化情報を示し、「SBFD有効化(SBFD enable)」はSBFD有効化情報を示す。
【0072】
任意に、テンプレート指示情報は、テンプレート識別子、例えばテンプレートIDであってよい。あるいは、テンプレート指示情報は、ターゲットテンプレートを示すことができる別の方式で表されてもよい。テンプレート指示情報を伝達し、かつ第1ネットワークデバイスによって生成されるパケットは、PCEPパケット又はBGPパケットであってよい。パケットはTLVフィールドを含み、テンプレート指示情報はTLVフィールド内にある。TLVフィールドは、少なくともタイプ(type)フィールドと、長さ(length)フィールドを含み、タイプフィールド内の値は、TLVフィールド内の値のタイプを示し、長さフィールド内の値は、TLVフィールド内の値の長さを示す。例えば
図3及び
図4は、本出願の実施形態による2つのTLVフィールドの概略図である。
図3及び
図4の各々に示されるように、TLVフィールドはタイプフィールドと長さフィールドを含み、TLVフィールドの長さは4バイトである。
図3に示されるように、TLVフィールド内のタイプフィールドの長さと長さフィールドの長さは、それぞれ2バイトである。
図4に示されるように、TLVフィールドは予約フィールド(reserved field)を更に含む。TLVフィールド内のタイプフィールドの長さと長さフィールドの長さは、それぞれ1バイトであり、予約フィールドの長さは2バイトである。任意に、
図3に示されるTLVフィールドは、PCEPパケット内のTLVフィールドであってよく、
図4に示されるTLVフィールドは、BGPパケット内のTLVフィールドであってよく、
図4に示されるTLVフィールドの予約フィールドは、テンプレート指示情報以外の情報を伝達するために使用されてよい。これは、本出願の実施形態において限定されない。
【0073】
任意に、本出願のこの実施形態のターゲット転送経路は、SR-TEトンネル、RSVP-TEトンネル又はSRポリシーのうちの1つを含んでよい。異なるトンネルタイプに基づいて、ターゲット転送経路は、MPLSに基づくラベル転送又はSRv6 SIDに基づくIPv6転送を通して実装されてよい。オプションの実装では、第1ネットワークデバイスによって生成されたパケットは、経路指示情報を更に伝達してよく、ここで、経路指示情報はターゲット転送経路を示す。任意に、経路指示情報は経路情報又は経路識別子(例えば経路ID)であってよい。経路情報は、厳密な経路情報又はルーズ経路情報であってよい。厳密な経路情報は、完全なターゲット転送経路を示す。厳密な経路情報は、ターゲット転送経路上の各ネットワークデバイスを示す指示情報及び/又はターゲット転送経路上のネットワークデバイス間のリンクを示す指示情報を含んでよい。厳密な経路情報は、ターゲット転送経路上のホップバイホップ転送情報を含み得る。例えば厳密な経路情報は、入口デバイス、出口デバイス及び入力デバイスとターゲット転送経路上の出口デバイスとの間のすべての中間デバイスの指示情報を含み、指定されたホップバイホップ転送を実装する。ルーズ経路情報は、ターゲット転送経路上のキーネットワークデバイス及び/又はキーネットワークデバイス間のリンクを示す。ルーズ経路情報は、ターゲット転送経路上のキーネットワークデバイスを示す指示情報及び/又はターゲット転送経路上のキーネットワークデバイス間のリンクを示す指示情報を含んでよい。ルーズ経路情報内の指示情報によって指示されるネットワークデバイス間に別のデバイスが存在する場合、指示されるリンクは、ローカルリンク等である。一例では、ルーズ経路情報は、ターゲット転送経路の出口デバイスを示し、ルーズ経路情報は出口デバイスの指示情報である。ターゲット転送経路上の別のネットワークデバイスが、ルーズ経路情報を受信するネットワークデバイス(例えばターゲット転送経路の入口デバイス)によって経路計算を通して決定されることがある。あるいは、ルーズ経路情報を受信するネットワークデバイスは、ローカルルーティング及び転送テーブルに基づいて、経路上の次のホップのネットワークデバイスを決定することがある。ネットワークデバイスを示す指示情報は、ネットワークデバイスの識別子であってよく、例えばネットワークデバイスのSIDであってよい。リンクを示す指示情報は、リンクの識別子であってよく、例えばリンクのSIDであってよい。例えばRSVP-TEトンネルの場合、パケットは厳密な経路情報を伝達してよく、SR-TEトンネルの場合、パケットは厳密な経路情報又はルーズ経路情報を伝達してよく、SRポリシーの場合、パケットは、ルーズ経路情報、例えば指定されたヘッドノード及びエンドノードの経路情報等を伝達してよい。
【0074】
例えば
図5は、本出願の一実施形態による通信ネットワーク内の転送経路の概略図である。通信ネットワークは、転送経路S1と転送経路S2を含む。転送経路S1と転送経路S2はそれぞれ完全経路である。転送経路S1は、ネットワークデバイス102→ネットワークデバイス103→ネットワークデバイス104→ネットワークデバイス105である。転送経路S2は、ネットワークデバイス102→ネットワークデバイス107→ネットワークデバイス106→ネットワークデバイス105である。転送経路S1の入口デバイスと転送経路S2の入口デバイスはともにネットワークデバイス102であり、転送経路S1の出口デバイスと転送経路S2の出口デバイスはともにネットワークデバイス105である。例えば転送経路S1はターゲット転送経路である。第1ネットワークデバイス(例えばネットワークデバイス101)によって生成されたパケットは、転送経路S1の経路指示情報を伝達し得る。経路指示情報は、転送経路S1の経路識別子「S1」又は転送経路S1を示す経路情報であり得る。例えば転送経路S1を示す経路情報は、厳密な経路情報であってよく、厳密な経路情報は、ネットワークデバイス102と105の間のリンクを示す指示情報を含む。代替的に、転送経路S1を示す経路情報は、ルーズ経路情報であってもよい。ルーズ経路情報は、例えば転送経路S1上のネットワークデバイス104とネットワークデバイス105を示す情報(ここで、ネットワークデバイス104とネットワークデバイス105は、転送経路S1上のキーネットワークデバイスであると仮定する)、及び/又はネットワークデバイス104とネットワークデバイス105との間のリンク(ネットワークデバイス104→ネットワークデバイス105)を示す指示情報を含む。あるいは、ルーズ経路情報は、ネットワークデバイス105(すなわち、転送経路S1上の出口デバイス)を示す指示情報である。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0075】
本出願のこの実施形態では、第1ネットワークデバイスは、少なくとも1つのテンプレートからターゲットテンプレートを取得してよい。ターゲットテンプレートが少なくとも1つのテンプレートに属していることは容易に理解されよう。すなわち、ターゲットテンプレートは、少なくとも1つのテンプレートのうちの1つである。少なくとも1つのテンプレートの各々は、1つのテンプレート識別子を有してよく、少なくとも1つのテンプレートの各々は、対応する関連付け情報を含む。第1ネットワークデバイスは、サービス要件に基づいて、少なくとも1つのテンプレートから、ターゲット転送経路に関連付けられるターゲットテンプレートを決定して、ターゲットテンプレートを取得し、ターゲットテンプレートのテンプレート識別子をターゲットテンプレートのテンプレート指示情報として決定してよい。少なくとも1つのテンプレートは、第1ネットワークデバイス又は第三者デバイス(例えばサーバ)内にあってよい。第三者デバイスは、第1ネットワークデバイスが存在する通信ネットワーク内のデバイスであってよい。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0076】
任意に、少なくとも1つのテンプレートは、第三者デバイス(例えばサーバ)内にある。第1ネットワークデバイスは、第三者デバイスから少なくとも1つのテンプレートを取得し、次いで、サービス要件に基づいて、少なくとも1つのテンプレートから、ターゲット転送経路に関連付けられるターゲットテンプレートを決定し得る。あるいは、任意に、少なくとも1つのテンプレートが第1ネットワークデバイス内にあり、少なくとも1つのテンプレートが第1ネットワークデバイスによって、例えば手動構成又は自動生成を通して生成されて予め記憶されてもよい。あるいは、少なくとも1つのテンプレートは、別のネットワークデバイス(例えば第2ネットワークデバイス)によって第1ネットワークデバイスに送信され、第1ネットワークデバイスによって予め記憶されてもよい。第1ネットワークデバイスは、サービス要件に基づいて、かつ第1ネットワークデバイスによって予め記憶された少なくとも1つのテンプレートから、ターゲット転送経路に関連付けられるターゲットテンプレートを決定してよい。
【0077】
例えば少なくとも1つのテンプレートは、第1ネットワークデバイスによって生成されて、予め記憶される。第1ネットワークデバイスは、テンプレート構成情報に基づいて少なくとも1つのテンプレートを生成してよい。例えば第1ネットワークデバイスは、人間-機械対話インタフェースを提供することがある。ユーザは、人間-機械対話インタフェースを通してテンプレート構成情報を第1ネットワークデバイスに入力してよく、第1ネットワークデバイスは、ユーザによって入力されたテンプレート構成情報に基づいて少なくとも1つのテンプレートを生成する。あるいは、ユーザは、第1ネットワークデバイスに接続された別の人間-機械対話デバイスを介してテンプレート構成情報を入力し、第1ネットワークデバイスは、該別の人間-機械対話デバイスからテンプレート構成情報を取得し、取得したテンプレート構成情報に基づいて、少なくとも1つのテンプレートを生成する。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。オプションの実装では、少なくとも1つのテンプレートを生成した後、第1ネットワークデバイスは、少なくとも1つのテンプレートを通信ネットワーク内の別のデバイスに送信してよく、そのため、該別のデバイスは、第1ネットワークデバイスによって送信されたテンプレート指示情報に基づいて後続の動作でマッチング(matching)を実行して、少なくとも1つの受信したテンプレートからターゲットテンプレートを決定することができる。少なくとも1つのテンプレートは、NETCONFプロトコル等を使用することによって送信されてよい。上記の別のデバイスは、本出願のこの実施形態において、第2ネットワークデバイスを含んでよい。具体的には、第1ネットワークデバイスは、少なくとも1つのテンプレートを第2ネットワークデバイスに送信してよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0078】
ステップ202:第1ネットワークデバイスが、パケットを第2ネットワークデバイスに送信する。
【0079】
パケットを生成した後、第1ネットワークデバイスは、パケットを第2ネットワークデバイスに送信してよい。パケットはテンプレート指示情報を伝達し、パケットは経路指示情報を更に伝達してもよい。
【0080】
ステップ203:第2ネットワークデバイスが、第1ネットワークデバイスからパケットを受信する。
【0081】
ステップ204:第2ネットワークデバイスが、パケットで伝達されるテンプレート指示情報に基づいてターゲットテンプレートを決定する。
【0082】
任意に、第2ネットワークデバイスは、受信したパケットを解析し、パケットからテンプレート指示情報を抽出し、次いで、テンプレート指示情報に基づいてターゲットテンプレートを決定し得る。オプションの実装では、第2ネットワークデバイスは、テンプレート指示情報に基づいて、少なくとも1つのテンプレートからターゲットテンプレートを決定する。例えば第2ネットワークデバイスは、少なくとも1つのテンプレートのうち、テンプレート指示情報によって示されるテンプレートを、ターゲットテンプレートとして決定する。任意に、テンプレート指示情報はテンプレート識別子であり、少なくとも1つのテンプレートの各々は1つのテンプレート識別子を有し得る。第2ネットワークデバイスは、パケット内で伝達されるテンプレート識別子を、少なくとも1つのテンプレートのテンプレート識別子と比較し、少なくとも1つのテンプレートのうち、パケットで伝達されるテンプレート識別子と同じテンプレート識別子のテンプレートを、ターゲットテンプレートとして決定する。少なくとも1つのテンプレートは、第2ネットワークデバイス又は第三者デバイス内にあり得る。第三者デバイスは、第2ネットワークデバイスが位置する通信ネットワーク内のデバイスであり得る。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0083】
任意に、少なくとも1つのテンプレートは、第三者デバイス(例えばサーバ)内にある。第2ネットワークデバイスは、第三者デバイスから少なくとも1つのテンプレートを取得し、次いで、テンプレート指示情報に基づいて、少なくとも1つのテンプレートからターゲットテンプレートを決定し得る。あるいは、任意に、少なくとも1つのテンプレートは、第2ネットワークデバイス内にあり、少なくとも1つのテンプレートは、例えば手動構成又は自動生成を通して、第2ネットワークデバイスによって生成されて予め記憶されてよい。あるいは、少なくとも1つのテンプレートは、別のネットワークデバイス(例えば第1ネットワークデバイス)によって第2ネットワークデバイスに送信され、第2ネットワークデバイスによって予め記憶されてよい。第2ネットワークデバイスは、テンプレート指示情報に基づいて、第2ネットワークデバイスによって予め記憶された少なくとも1つのテンプレートからターゲットテンプレートを決定してよい。
【0084】
例えば少なくとも1つのテンプレートは、第2ネットワークデバイスによって生成されて予め記憶される。第2ネットワークデバイスは、テンプレート構成情報に基づいて少なくとも1つのテンプレートを生成し得る。例えば第2ネットワークデバイスは、人間-機械対話インタフェースを提供し得る。ユーザは、人間-機械対話インタフェースを通してテンプレート構成情報を第2ネットワークデバイスに入力してよく、第2ネットワークデバイスは、ユーザによって入力されたテンプレート構成情報に基づいて、少なくとも1つのテンプレートを生成する。あるいは、ユーザは、第2ネットワークデバイスに接続された別の人間-機械対話デバイスを介してテンプレート構成情報を入力してよく、第2ネットワークデバイスは、該別の人間-機械対話デバイスからテンプレート構成情報を取得し、取得したテンプレート構成情報に基づいて少なくとも1つのテンプレートを生成する。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。オプションの実装では、少なくとも1つのテンプレートを生成した後、第2ネットワークデバイスは、少なくとも1つのテンプレートを通信ネットワーク内の別のデバイスに送信してよく、そのため、該別のデバイスは、受信した少なくとも1つのテンプレートからターゲットテンプレートを決定することができる。少なくとも1つのテンプレートは、NETCONFプロトコル等を使用することによって送信され得る。別のデバイスは、本出願のこの実施形態では、第1ネットワークデバイスを含んでよい。具体的には、第2ネットワークデバイスは、少なくとも1つのテンプレートを第1ネットワークデバイスに送信してよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0085】
例えば第1ネットワークデバイスが少なくとも1つのテンプレートを第2ネットワークデバイスに送信するステップ201が実行されるか、第2ネットワークデバイスが少なくとも1つのテンプレートを第1ネットワークデバイスに送信するステップ204を実行され、それにより、第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスは少なくとも1つの同じテンプレートを予め記憶することができる。このようにして、第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスは、少なくとも1つのテンプレートに基づいてターゲットテンプレートを決定し、ターゲット転送経路に関連付けられる経路関連付け制約又は経路関連付け属性を決定する。
【0086】
ステップ205:第2ネットワークデバイスが、ターゲットテンプレートに基づいて、ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行する。
【0087】
任意に、第2ネットワークデバイスは、ターゲットテンプレートから関連付け情報を取得し、ターゲットテンプレート内の関連付け情報を、ターゲット転送経路に関連付けられる関連付け情報として決定し、ターゲットテンプレート内の関連付け情報に基づいて、関連する動作を実行して、ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行する。ステップ201で説明したように、関連付け情報は、少なくとも1つの経路関連付け属性及び/又は少なくとも1つの経路関連付け制約を含む。関連付け情報は、トラフィック統計指示情報、ホットスタンバイ保護指示情報、経路検出指示情報又は経路チェック指示情報のうちの少なくとも1つを含み得る。経路検出指示情報はBFD指示情報を含んでよく、BFD指示情報は特にSBFD指示情報であってよい。トラフィック統計指示情報、ホットスタンバイ保護指示情報、経路検出指示情報及び経路チェック指示情報はすべて、経路関連付け属性として使用されてよい。関連付け情報は、経路帯域幅制約及び経路遅延制約のような経路関連付け制約を更に含んでよい。ターゲットテンプレートにおいて、経路関連付け属性は、ターゲット転送経路に関連付けられる属性情報を取得するデバイスを示してよく、経路関連付け制約は、ターゲット転送経路が満たす必要のある制約を示してよい。ターゲットテンプレートは、トラフィック統計指示情報、ホットスタンバイ保護指示情報、経路検出指示情報又は経路チェック指示情報のうちの少なくとも1つを含んでよい。加えて、ターゲットテンプレートは、経路帯域幅制約及び経路遅延制約のような経路関連付け制約を更に含んでよい。第2ネットワークデバイスは、ターゲット転送経路上のネットワークデバイスであってよく、例えばターゲット転送経路上の入口デバイスであってよい。オプションの実装では、第2ネットワークデバイスが、ターゲットテンプレートに基づいて、ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行することは、以下の4つの可能性があるケースを含んでよい。
【0088】
第1のケース:ターゲットテンプレートがトラフィック統計指示情報を含むとき、ターゲット転送経路でトラフィック統計が収集される。
【0089】
第2ネットワークデバイスが、ターゲットテンプレートにトラフィック統計指示情報が含まれると判断したとき、第2ネットワークデバイスは、トラフィック統計収集機能を有効にしてよく、ターゲット転送経路でトラフィック統計を収集し得る。例えばターゲット転送経路はサービス転送のために使用される。第2ネットワークデバイスは、ターゲット転送経路上の第2ネットワークデバイスの前のホップデバイスから第2ネットワークデバイスによって受信されたサービスパケットの量に関する統計を収集して、第2ネットワークデバイスに流入するトラフィックに関する統計を収集し得るか、第2ネットワークデバイスによってターゲット転送経路上の第2ネットワークデバイスの次のホップデバイスに転送されたサービスパケットの量に関する統計を収集して、第2ネットワークデバイスから流出するトラフィックに関する統計を収集し得る。
【0090】
図5を例として使用する。例えば第2ネットワークデバイスは、
図5に示されるネットワークデバイス102であってよく、ターゲット転送経路は、
図5に示される転送経路S1である。ネットワークデバイス102が、ターゲットテンプレートにトラフィック統計指示情報が含まれると判断したとき、ネットワークデバイス102は、ネットワークデバイス102によってネットワークデバイス103(すなわち、転送経路S1上のネットワークデバイス102の次のホップデバイス)に転送されたサービスパケットの量に関する統計を収集し、ネットワークデバイス102から流出するトラフィックに関する統計を収集する。このように、転送経路S1でトラフィック統計が収集される。別の例として、第2ネットワークデバイスは、
図5に示されるネットワークデバイス103であってよく、ターゲット転送経路は
図5に示される転送経路S1である。ネットワークデバイス103が、ターゲットテンプレートにトラフィック統計指示情報が含まれると判断したとき、ネットワークデバイス103は:ネットワークデバイス102(すなわち、転送経路S1上のネットワークデバイス103の前のホップデバイス)から受信したサービスパケットの量に関する統計を収集し、ネットワークデバイス103に流入するトラフィックに関する統計を収集するか;あるいはネットワークデバイス103によってネットワークデバイス104(すなわち、転送経路S1上のネットワークデバイス103の次のホップデバイス)に転送されたサービスパケットの量に関する統計を収集し、ネットワークデバイス103から流出するトラフィックの統計を収集する。このように、転送経路S1でトラフィック統計が収集される。
【0091】
第2のケース:ターゲットテンプレートがホットスタンバイ保護指示情報を含むとき、ターゲット転送経路に障害がある場合、転送経路をターゲット転送経路のバックアップ経路に切り替える。
【0092】
第2ネットワークデバイスが、ターゲットテンプレートにホットスタンバイ保護指示情報が含まれると判断したとき、第2ネットワークデバイスは、ホットスタンバイ保護機能を有効にしてよく、ターゲット転送経路のバックアップ経路を決定し得る。第2ネットワークデバイスは、受信したホットスタンバイ保護指示情報に基づいて、利用可能なバックアップ経路を計算又は選択し得る。あるいは、第2ネットワークデバイスはまた、第1ネットワークデバイスからバックアップ経路指示情報を受信して、バックアップ経路を取得してもよい。ターゲット転送経路に障害がある場合、第2ネットワークデバイスは、転送経路をターゲット転送経路のバックアップ経路に切り替える。具体的には、サービスを転送するプロセスにおいて、第2ネットワークデバイスがターゲット転送経路に障害があると判断した場合、第2ネットワークデバイスは、転送のために、サービスをターゲット転送経路からバックアップ経路に切り替える。例えば第2ネットワークデバイスは、ターゲット転送経路上の第2ネットワークデバイスの次のホップデバイスに転送されるはずのサービスパケットを、バックアップ経路上の第2ネットワークデバイスの次のホップデバイスに転送し、転送のために、サービスをターゲット転送経路からバックアップ経路に切り替える。ターゲット転送経路の障害は:ターゲット転送経路が切断(disconnect)されていること(例えばターゲット転送経路上の2つのネットワークデバイス間のリンクが切断されていること)、ターゲット転送経路上のネットワークデバイスに障害があること、ターゲット転送経路上のネットワークデバイスのポートに障害があることを含み得るが、これらに限定されない。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0093】
図5を例として使用する。例えば第2ネットワークデバイスは、
図5に示されるネットワークデバイス102であってよく、ターゲット転送経路は、
図5に示される転送経路S1である。ネットワークデバイス102が、ターゲットテンプレートにホットスタンバイ保護指示情報が含まれると判断したとき、ネットワークデバイス102は、転送経路S1のバックアップ経路が、
図5に示される転送経路S2である可能性があると判断する。転送経路S1に障害が発生した場合、ネットワークデバイス102は、ネットワークデバイス103(すなわち、転送経路S1上のネットワークデバイス102の次のホップデバイス)に転送されるはずのサービスパケットを、ネットワークデバイス107(すなわち、転送経路S2上のネットワークデバイス102の次のホップデバイス)に転送し、転送のためにサービスを転送経路S1から転送経路S2に切り替える。
【0094】
任意に、ターゲット転送経路は、第1ネットワークデバイス(ここでは、第1ネットワークデバイスが制御デバイスである例が説明のために使用される)によって計算されて、第2ネットワークデバイスに送信される。第1ネットワークデバイスが、ターゲット転送経路の経路関連付け属性にホットスタンバイ保護指示情報が含まれると判断した場合、第1ネットワークデバイスは、ターゲット転送経路を第2ネットワークデバイスに送信するときに、ターゲット転送経路のバックアップ経路を第2ネットワークデバイスに送信してよい。すなわち、第1ネットワークデバイスは、2つの転送経路を同時に第2ネットワークデバイスに送信する。第2ネットワークデバイスが、ターゲットテンプレートにホットスタンバイ保護指示情報が含まれると判断したとき、第2ネットワークデバイスは、2つの転送経路のうちの一方をターゲット転送経路として決定し、他方の転送経路をターゲット転送経路のバックアップ経路として決定してよい。例えば2つの転送経路を第2ネットワークデバイスに送信するとき、第1ネットワークデバイスは、第2ネットワークデバイスに指示情報を送信して、どちらの転送経路がプライマリ経路であり、どちらの転送経路がバックアップ経路であるかを示してよい。第2ネットワークデバイスは、第1ネットワークデバイスの指示に基づいて、プライマリ経路をターゲット転送経路として決定し、バックアップ経路をターゲット転送経路のバックアップ経路として決定する。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。例えば
図5を例として使用する。第1ネットワークデバイスは、
図5に示されるネットワークデバイス101であってよく、第2ネットワークデバイスは、
図5に示されるネットワークデバイス102であってよく、ターゲット転送経路は、
図5に示される転送経路S1である。ネットワークデバイス101が、転送経路S1の経路関連付け属性にホットスタンバイ保護指示情報が含まれると判断した場合、ネットワークデバイス101は、転送経路S1をネットワークデバイス102に送信するときに、転送経路S1のバックアップ経路(例えば転送経路S2)をネットワークデバイス102に送信してもよい。加えて、ネットワークデバイス101は、指示情報をネットワークデバイス102に送信して、転送経路S1がプライマリ経路であり、転送経路S2がバックアップ経路であることをネットワークデバイス102に示してもよい。ネットワークデバイス102が、ターゲットテンプレートにホットスタンバイ保護指示情報が含まれると判断したとき、ネットワークデバイス102は、ネットワークデバイス101の指示に基づいて、転送経路S1をターゲット転送経路として決定し、転送経路S2を転送経路S1のバックアップ経路として決定する。例えばSR-TEトンネルの形式のターゲット転送経路については、バックアップ経路を取得する方式が用いられてよい。
【0095】
任意に、ターゲット転送経路は、第1ネットワークデバイス(ここでは、第1ネットワークデバイスが制御デバイスである例が説明のために使用される)によって計算され、第2ネットワークデバイスに送信される。第1ネットワークデバイスが、ターゲット転送経路の経路関連付け属性にホットスタンバイ保護指示情報が含まれると判断した場合、第1ネットワークデバイスは、ターゲット転送経路を含む複数の転送経路を第2ネットワークデバイスに送信してよい。第2ネットワークデバイスが、ターゲットテンプレートにホットスタンバイ保護指示情報が含まれると判断した場合、第2ネットワークデバイスは、複数の転送経路から、ターゲット転送経路とターゲット転送経路のバックアップ経路を決定してよい。例えば
図5を例として使用する。第1ネットワークデバイスは、
図5に示されるネットワークデバイス101であってよく、第2ネットワークデバイスは、
図5に示されるネットワークデバイス102であってよく、ターゲット転送経路は、
図5に示される転送経路S1である。ネットワークデバイス101が、転送経路S1の経路関連付け属性にホットスタンバイ保護指示情報が含まれると判断した場合、ネットワークデバイス101は、転送経路S1を含む複数の転送経路をネットワークデバイス102に送信する。例えばネットワークデバイス101は、転送経路S1、転送経路S2及び転送経路S3(例えば転送経路S3は、ネットワークデバイス102→ネットワークデバイス103→ネットワークデバイス106→ネットワークデバイス105である)をネットワークデバイス102に送信する。ネットワークデバイス102が、ターゲットテンプレートにホットスタンバイ保護指示情報が含まれると判断したとき、ネットワークデバイス102は、複数の転送経路から、ターゲット転送経路と、ターゲット転送経路のバックアップ経路を決定し得る。例えばネットワークデバイス102は、転送経路S1をターゲット転送経路として決定し、転送経路S2を転送経路S1のバックアップ経路として決定する。例えばSRポリシ
ー形式のターゲット転送経路については、バックアップ経路を取得する方式が使用されてよい。
【0096】
説明の容易性のため、本出願のこの実施形態では、「第1ネットワークデバイスが、転送経路を第2ネットワークデバイスに送信する」(例えば「第1ネットワークデバイスは、ターゲット転送経路を含む複数の転送経路を第2ネットワークデバイスに送信することがある」)という例を説明のために使用する。当業者は、実際の適用では、第1ネットワークデバイスが、第2ネットワークデバイスに、転送経路を示す経路指示情報、例えば経路識別子又は経路情報を送信することがあることを理解し得る。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0097】
第3のケース:ターゲットテンプレートが経路検出指示情報を含むとき、ターゲット転送経路に障害があるかどうかを検出する。
【0098】
第2ネットワークデバイスが、ターゲットテンプレートに経路検出指示情報が含まれると判断したとき、第2ネットワークデバイスは、経路検出機能を有効にしてよく、ターゲット転送経路に障害があるかどうかを検出し得る。経路検出指示情報は、BFD指示情報を含んでよく、例えば特にSBFD指示情報であり、BFD技術に基づいて、ターゲット転送経路に障害があるかどうかを検出するように第2ネットワークデバイスを指示する。
【0099】
一例では、第2ネットワークデバイスが、ターゲットテンプレートに経路検出指示情報が含まれると判断したとき、経路検出機能を有効にした後、第2ネットワークデバイスは、ターゲット転送経路上の出口デバイスに検出パケットを送信し、指定期間内に検出パケットに対する応答パケットが受信されるかどうかを検出し得る。指定期間内に検出パケットに対する応答パケットを受信した場合、ターゲット転送経路に障害はない。あるいは、指定期間内に検出パケットに対する応答パケットが受信されなかった場合、ターゲット転送経路に障害がある。あるいは、指定期間内に検出パケットに対する応答パケットを受信したが、応答パケットに含まれる状態情報が、ターゲット転送経路に障害が存在することを示す。例えば出口デバイスとユーザ側デバイスとの間のインタフェースに障害がある。この場合、ターゲット転送経路に障害がある。例えば第2ネットワークデバイスは、ターゲット転送経路の出口デバイスに検出パケットを定期的に送信してもよい(すなわち、第2ネットワークデバイスは、ターゲット転送経路に障害があるかどうかを定期的に検出する)。
【0100】
例えば
図5を例として使用する。第2ネットワークデバイスは、
図5に示されるネットワークデバイス102であってよく、ターゲット転送経路は、
図5に示される転送経路S1である。ネットワークデバイス102が、ターゲットテンプレートにBFD指示情報が含まれると判断すると、ネットワークデバイス102は、BFD技術に基づいて、転送経路S1に障害があるかどうかを検出する。
【0101】
第4のケース:ターゲットテンプレートが経路チェック指示情報を含むとき、ネットワークトポロジに基づいて、ターゲット転送経路の接続性がチェックされる。
【0102】
第2ネットワークデバイスが、ターゲットのテンプレートに経路チェック指示情報が含まれると判断すると、第2ネットワークデバイスは、経路チェック機能を有効にしてよく、通信ネットワークのネットワークトポロジに基づいて、ターゲット転送経路の接続性をチェックし得る。すなわち、第2ネットワークデバイスは、通信ネットワークのネットワークトポロジに基づいて、ターゲット転送経路が接続されているかどうかを判断する。例えば第2ネットワークデバイスは、通信ネットワークのネットワークトポロジに基づいて、ターゲット転送経路の入口デバイス(例えば入口デバイスは第2ネットワークデバイスであってよい)によって送信されたパケットが、ターゲット転送経路の宛先デバイスに到達することができるかどうかを判断する。任意に、第2ネットワークデバイスは、通信ネットワークのネットワークトポロジに基づいて、ターゲット転送経路の出口デバイスによって送信されたパケットが、ターゲット転送経路の入口デバイスに到達することができるかどうかを更に判断してもよい。例えば第1ネットワークデバイスはまた、第2ネットワークデバイスとネゴシエートして対話すること等によって、出口デバイスから入口デバイスへの経路の接続性を取得してもよい。言い換えると、第2ネットワークデバイスは、単方向経路の接続性をチェックするか又は双方向経路の接続性をチェックすることがある。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。例えばターゲット転送経路はSRポリシーであってよく、ターゲット転送経路の入口デバイスはSRポリシーのヘッドノードであってよく、ターゲット転送経路の出口デバイスはSRポリシーのエンドノードであってもよい。ヘッドノードが、ターゲットテンプレートに経路チェック指示情報が含まれると判断すると、ヘッドノードは、通信ネットワークのネットワークトポロジに基づいて、ヘッドノードからエンドノードへの経路の接続性を判断し、エンドノードからヘッドノードへの経路の接続性を判断し得る。
【0103】
例えば
図5を例として使用する。第2ネットワークデバイスは、
図5に示されるネットワークデバイス102であってよく、ターゲット転送経路は
図5に示される転送経路S1である。ネットワークデバイス102が、ターゲットテンプレートに経路チェック指示情報が含まれると判断すると、ネットワークデバイス102は、通信ネットワークのネットワークトポロジに基づいて、転送経路S1の接続性をチェックする。
【0104】
第4のケースは、ターゲット転送経路に障害があるかどうかを検出することと見なされてもよい。いくつかの実装シナリオでは、第4のケースは、ターゲット転送経路が確立された後、サービスがターゲット転送経路を通して転送される前に、ターゲット転送経路の到達可能性をチェックすること、すなわち、ターゲット転送経路を通してパケットを成功裏に転送することができるかどうかを事前チェックすることに適用可能である。第4のケースは、ターゲット転送経路を通してサービスを転送するプロセスにおいて、ターゲット転送経路に障害があるかどうかを検出することに適用可能である。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0105】
前述のステップ201からステップ203に基づいて、第2ネットワークデバイスによって受信されたパケットが経路指示情報を更に伝達し、経路指示情報がターゲット転送経路を示すことを理解することは容易である。この場合、第2ネットワークデバイスは、パケットを解析することによって、経路指示情報を更に取得してよい。オプションの実装では、前述のステップ205の前に、本方法は以下を更に含む:第2ネットワークデバイスが、経路指示情報に基づいてターゲット転送経路を決定する。ターゲット転送経路は、SR-TEトンネル、RSVP-TEトンネル又はSRポリシーのうちの1つを含んでよい。異なるトンネルタイプに基づいて、ターゲット転送経路は、MPLSに基づくラベル転送又はSRv6 SIDに基づくIPv6転送によって実装されてよい。以下では、第2ネットワークデバイスが経路指示情報に基づいてターゲット転送経路を決定するプロセスを説明する。
【0106】
任意に、経路指示情報は、経路情報又は経路識別子(例えば経路ID)であってよい。経路情報は、厳密な経路情報又はルーズ経路情報であり得る。厳密な経路情報は、完全なターゲット転送経路を示し、厳密な経路情報は、ターゲット転送経路上の各ネットワークデバイスを示す指示情報及び/又はターゲット転送経路上のネットワークデバイス間のリンクを示す指示情報を含む。ルーズ経路情報は、ターゲット転送経路上のキーネットワークデバイス及び/又はキーネットワークデバイス間のリンクを示し、ルーズ経路情報は、ターゲット転送経路上のキーネットワークデバイスを示す指示情報及び/又はターゲット転送経路上のキーネットワークデバイス間のリンクを示す指示情報を含む。一例では、ルーズ経路情報は、ターゲット転送経路の出口デバイスを示す。ターゲット転送経路上の別のネットワークデバイスは、経路計算を通して、ルーズ経路情報を受信するネットワークデバイス(例えばターゲット転送経路の入口デバイス)によって決定される。あるいは、ルーズ経路情報を受信するネットワークデバイスは、ローカルルーティング情報に基づいて次のホップのアウトバウンド・インタフェースを決定する。
【0107】
本出願の実施形態では、異なる経路指示情報に基づいて、第2ネットワークデバイスが経路指示情報に基づいてターゲット転送経路を決定する実装は異なる。経路指示情報が経路識別子又は経路情報である例を以下で使用して、第2ネットワークデバイスがターゲット転送経路を決定するプロセスの2つの可能な実装を説明する。
【0108】
実装1:第2ネットワークデバイスは、経路識別子に基づいてターゲット転送経路を決定する。
【0109】
任意に、ターゲット転送経路は、通信ネットワーク内の確立された転送経路である。例えばターゲット転送経路は、第1ネットワークデバイス(例えば第1ネットワークデバイスは制御デバイスである)によって事前に第2ネットワークデバイスに送信される転送経路である。第1ネットワークデバイスによって第2ネットワークデバイスに送信されるパケットは、ターゲット転送経路の経路識別子を伝達し得る。第2ネットワークデバイスは、通信ネットワーク内にあり、かつ経路識別子によって示される転送経路を、ターゲット転送経路として決定する。
【0110】
例えば
図5を一例として使用する。第1ネットワークデバイスはネットワークデバイス101であってよく、第2ネットワークデバイスはネットワークデバイス102であってよく、通信ネットワークは転送経路S1と転送経路S2を含む。ネットワークデバイス101によってネットワークデバイス102に送信されるパケットは、ターゲット転送経路の経路識別子「S1」を伝達し、ネットワークデバイス102は、通信ネットワーク内にあり、かつ経路識別子「S1」によって示される転送経路(すなわち、転送経路S1)を、ターゲット転送経路として決定する。
【0111】
実装2:第2ネットワークデバイスは、経路情報に基づいてターゲット転送経路を決定する。
【0112】
任意に、第1ネットワークデバイスによって第2ネットワークデバイスに送信されるパケットは、ターゲット転送経路を示す厳密な経路情報を伝達することがあり、第2ネットワークデバイスは、ターゲット転送経路を示す厳密な経路情報に基づいてターゲット転送経路を決定する。例えばRSVP-TEトンネル又はSR-TEトンネルの形式のターゲット転送経路の場合、経路を取得する方式が使用されてよい。例えば
図5を一例として使用する。第1ネットワークデバイスはネットワークデバイス101であってよく、第2ネットワークデバイスはネットワークデバイス102であってよく、通信ネットワークは転送経路S1と転送経路S2を含み、転送経路S1と転送経路S2の両方がRSVP-TEトンネルであってよい。ネットワークデバイス101によってネットワークデバイス102に送信されるパケットは、ターゲット転送経路を示す厳密な経路情報「102→103→104→105」を伝達する(102、103、104及び105は連続的に、ネットワークデバイス102の指示情報、ネットワークデバイス103の指示情報、ネットワークデバイス104の指示情報及びネットワークデバイス105の指示情報であり、「→」はネットワークデバイス間のリンクを示す)。厳密な経路情報によって示される転送経路は、ネットワークデバイス102→ネットワークデバイス103→ネットワークデバイス104→ネットワークデバイス105である。厳密な経路情報によって示される転送経路はまた、通信ネットワーク内の転送経路S1である。したがって、ネットワークデバイス102は、転送経路S1をターゲット転送経路として決定する。
【0113】
任意に、第1ネットワークデバイスによって第2ネットワークデバイスに送信されるパケットは、ターゲット転送経路を示すルーズ経路情報を伝達してよく、第2ネットワークデバイスは、ターゲット転送経路を示すルーズ経路情報に基づいてターゲット転送経路を決定する。任意に、第2ネットワークデバイスは、ターゲット転送経路を示すルーズ経路情報に基づいて、ターゲット転送経路上のキーネットワークデバイス及び/又はキーネットワークデバイス間のリンクを決定し、経路計算を通して、通信ネットワークのネットワークトポロジに基づいて、ターゲット転送経路上の非キーネットワークデバイス、非キーネットワークデバイス間のリンク及び非キーネットワークデバイスとキーネットワークデバイス間のリンクを決定する。すなわち、ターゲット転送経路上のキーネットワークデバイス以外のネットワークデバイス、及び/又はキーネットワークデバイス間のリンク以外のネットワークデバイスが、経路計算を通して第2ネットワークデバイスによって決定される。任意に、第2ネットワークデバイスは、完全な経路についての経路計算を実行するのではなく、ローカルルーティング情報に基づいて、デバイス上のアウトバウンドインタフェースを使用することによって、ルーズ経路情報を伝達するサービスパケットを転送し、ルーズ経路情報によって示される経路セグメント上でサービスパケットを転送することができることを示す。例えばSR-TEトンネル又はSRポリシーの形式のターゲット転送経路の場合、経路を取得する方式が使用されてよい。
【0114】
結論として、本出願のこの実施形態による経路の関連付け情報を取得するための方法では、第1ネットワークデバイスが、テンプレート指示情報を伝達するパケットを生成し、パケットを第2ネットワークデバイスに送信する。テンプレート指示情報によって示されるターゲットテンプレートは、ターゲット転送経路に関連付けられる。パケットを受信した後、第2ネットワークデバイスは、パケットで伝達されるテンプレート指示情報に基づいてターゲットテンプレートを決定し、ターゲットテンプレートに基づいてターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行する。このように、第1ネットワークデバイスは、異なるテンプレートに対応するテンプレート指示情報をパケット内に含めて、異なる受信ネットワークデバイスが、ターゲット転送経路に関連付けられるターゲットテンプレートを決定し、ターゲットテンプレートに基づいて、ターゲット転送経路に関連付けられる経路属性又は経路制約のような関連付け情報を決定することを示すことができる。経路関連付け情報は、本方法において提供されるテンプレート指示情報を伝達する方式で公表されるため、プロトコルの安定性に影響を与えることなく、経路関連付け情報を取得する柔軟性を向上させることができる。本出願のこの実施形態による経路関連付け情報を取得するための方法では、経路関連付け情報を、異なるネットワークデバイス(例えばPCEデバイスとPCCデバイス)間で便利に伝達することができる。本出願のこの実施形態に基づくと、経路関連付け情報がその後拡張される合、プロトコルを変更する必要はない。
【0115】
本出願のこの実施形態では、第1ネットワークデバイスはPCEデバイスであってよく、第2ネットワークデバイスはPCCデバイスであってよい。以下に
図6に関連して、本出願の実施形態による経路関連付け情報を取得するための方法の具体的な例が説明のために使用される。
【0116】
図6は、本出願の実施形態による経路関連付け情報を取得するための方法の概略図である。
図6に示されるように、通信ネットワークはPCEデバイスとネットワークデバイスA~Fを含み、ネットワークデバイスA~FはすべてPCCデバイスであってよい。ネットワークデバイスAは、転送経路P1の先頭ノードである(転送経路P1は、ネットワークデバイスA→ネットワークデバイスB→ネットワークデバイスC→ネットワークデバイスDである)。少なくとも1つのテンプレートは、PCEデバイスとPCCデバイスに別々に予め記憶されており、各テンプレートは対応する関連付け情報を含み、PCEデバイス内の少なくとも1つのテンプレートは、ネットワークデバイスA内の少なくとも1つのテンプレートと同じである(テンプレートのフォーマットは同じであり、テンプレート内の関連付け情報は同じである)。本出願のこの実施形態において、経路関連付け情報は、少なくとも1つの経路関連付け属性及び/又は少なくとも1つの経路関連付け制約を含んでよい。例えば経路関連付け制約は、経路帯域幅制約及び/又は経路遅延制約を含んでよく、経路関連付け属性は、トラフィック統計指示情報、ホットスタンバイ保護指示情報、経路検出指示情報又は経路チェック指示情報のうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0117】
転送経路を確立するプロセスの具体的な実装の間に、PCEデバイスは最初に、PCEメンバ(例えばPCCデバイスA~F)を発見し得る。PCEメンバの発見が完了した後、PCEデバイスは、PCCデバイスA~Fとのセッション(例えばPCEPセッション)を確立し、情報を交換する。PCEデバイスは、サービストリガに基づいて、又はPCCデバイス(例えばPCCデバイスA)によって送信された経路計算要求のトリガに基づいて(PCCデバイスAはユーザトリガに基づいて経路計算要求をPCEデバイスに送信し得る)転送経路を計算し、PCCデバイス(例えばPCCデバイスA)に、転送経路を示す経路情報を送信してよい。PCCデバイスは、転送経路を示す経路情報に基づいて転送経路を確立する。例えばPCEデバイスは、転送経路P1を示す経路情報をPCCデバイスAに送信し、PCCデバイスAは、転送経路P1を示す経路情報に基づいて転送経路P1を確立する。サービストリガに基づいてPCEデバイスによって能動的に計算される転送経路は、PCE開始(initiated)転送経路、例えばPCE開始トンネル又はPCE開始SRポリシーと呼ばれることがある。
【0118】
本出願のこの実施形態では、転送経路を示す経路情報は、厳密な経路情報又はルーズ経路情報であり得る。例えばRSVP-TEトンネルの場合、経路情報は厳密な経路情報であってよく、SRポリシーの場合、経路情報はルーズ経路情報であってよく、SR-TEトンネルの場合、経路情報は厳密経路情報又はルーズ経路情報であってよい。任意に、SR-TEトンネル又はSRポリシーの場合、転送経路は、PCEデバイスとPCCデバイスが協力して共同で決定されてよい。以下では、サービストリガに基づいて、PCEデバイスが
図6の転送経路P1を能動的に計算する例を使用して、転送経路P1を確立するプロセスの2つのシナリオについて説明する。
【0119】
シナリオ1:サービストリガに基づいて、PCEデバイスが転送経路P1を能動的に計算する。
【0120】
PCEデバイスは、サービスのトリガに基づいて、かつサービス要件に基づいて、経路関連付け情報(例えば少なくとも1つの経路関連付け属性及び/又は少なくとも1つの経路関連付け制約)を決定し、経路関連付け情報に基づいて、PCEデバイス内の少なくとも1つのテンプレートからターゲットテンプレートを決定する。ターゲットテンプレートは、少なくとも1つの経路関連付け属性を含む。加えて、PCEデバイスは、通信ネットワークのネットワークトポロジ及び/又は経路関連付け制約に基づいて、転送経路P1を計算する。次いで、PCEデバイスは、経路計算ラベルスイッチド経路開始(label switched path initiate)(path computation LSP initiate、PCInitiate)パケットを使用することによって、ターゲットテンプレートのテンプレート識別子と転送経路P1を示す厳密な経路情報をPCCデバイスAに送信する。
【0121】
PCInitiateパケットを受信した後、PCCデバイスAは、まず、PCInitiateパケットで伝達される厳密な経路情報であって、転送経路P1を示す厳密な経路情報に基づいて、転送経路P1を確立し、経路計算ラベルスイッチド経路状態レポート(path computation LSP state report、PCRpt)パケットを使用することによって、転送経路P1の状態情報をPCEデバイスに送信し、PCEデバイスに転送経路P1が成功裏に確立されたことを通知する。その後、通信ネットワークのネットワークトポロジが変化した場合、PCEデバイスは経路計算ラベルスイッチド経路更新要求(path computation LSP update request、PCUpd)パケットを使用することによって、転送経路P1を更新してよい。
【0122】
PCInitiateパケットで伝達され、かつ転送経路P1を示す厳密な経路情報に基づいて、転送経路P1を確立した後、PCCデバイスAは、PCInitiateパケットで伝達されるターゲットテンプレートのテンプレート識別子に基づいて、PCCデバイスA内の少なくとも1つのテンプレートから、転送経路P1に関連付けられるターゲットテンプレートを決定し、ターゲットテンプレート内の経路関連付け属性に基づいて、転送経路P1に関連付けられる動作を実行する。例えばターゲットテンプレートがトラフィック統計指示情報を含むとき、PCCデバイスAは、転送経路P1のトラフィック統計を収集する。ターゲットテンプレートがホットスタンバイ保護指示情報を含むとき、転送経路P1に障害がある場合、PCCデバイスAは、転送経路を転送経路P1のバックアップ経路に切り替える。ターゲットテンプレートが経路検出指示情報を含むとき、PCCデバイスAは、転送経路S1に障害があるかどうかを検出する。ターゲットテンプレートが経路チェック指示情報を含むとき、PCCデバイスAは、ネットワークトポロジに基づいて転送経路S1の接続性をチェックする。
【0123】
シナリオ2:サービストリガに基づいて、PCEデバイスとPCCデバイスが共同で転送経路P1を決定する。
【0124】
PCEデバイスは、サービストリガに基づいて、かつサービス要件に基づいて、経路関連付け情報(例えば少なくとも1つの経路関連付け属性及び/又は少なくとも1つの経路関連付け制約)を決定し、経路関連付け情報に基づいて、PCEデバイス内の少なくとも1つのテンプレートからターゲットテンプレートを決定する。ターゲットテンプレートは、少なくとも1つの経路関連付け属性及び/又は少なくとも1つの経路関連付け制約を含む。加えて、PCEデバイスは、通信ネットワークのネットワークトポロジ及び/又は少なくとも1つの経路関連付け制約に基づいて転送経路P1を計算する。次いで、PCEデバイスは、PCInitiateパケットを使用することによって、ターゲットテンプレートのテンプレート識別子と転送経路P1を示すルーズ経路情報をPCCデバイスAに送信する。
【0125】
PCInitiateパケットを受信した後、PCCデバイスAは、まず、PCInitiateパケットで伝達され、かつ転送経路P1を示すルーズ経路情報に基づいて、転送経路P1上のキーネットワークデバイス及び/又はキーネットワークデバイス間のリンクを決定し、次いで、PCInitiateパケットで伝達されるターゲットテンプレートのテンプレート識別子に基づいて、PCCデバイスA内の少なくとも1つのテンプレートから、転送経路P1に関連付けられるターゲットテンプレートを決定する。
【0126】
可能な実装では、PCCデバイスAは、通信ネットワークのネットワークトポロジとターゲットテンプレート内の少なくとも1つの経路関連付け制約に基づいて、経路計算を通して、転送経路P1上の非キーネットワークデバイス、非キーネットワークデバイス間のリンク及び非キーネットワークデバイスとキーネットワークデバイスの間のリンクを決定し、次いで、転送経路P1上のキーネットワークデバイス、非キーネットワークデバイス、キーネットワークデバイス間のリンク、非キーネットワークデバイス間のリンク及び非キーネットワークデバイスとキーネットワークデバイスの間のリンクに基づいて、転送経路P1を確立する。次いで、PCCデバイスAは、PCRptパケットを使用することによって転送経路P1の状態情報をPCEデバイスに送信し、転送経路P1が成功裏に確立されたことをPCEデバイスに通知する。その後、通信ネットワークのネットワークトポロジが変化した場合、PCEデバイスが、PCUpdパケットを使用することによって転送経路P1を更新してよく、あるいはPCCデバイスAが、変化したネットワークトポロジに基づいて転送経路P1を更新する。別の可能な実装では、PCCデバイスAは、転送経路P1の受信したルーズ経路情報に基づいて、サービスパケットを転送するための次のアウトバウンド・インタフェースを決定し、サービスパケット内にルーズ経路情報を含めて、ルーズ経路情報とローカルルーティングテーブルに基づいてサービスパケットの転送を完了するためにターゲット転送経路上の別のデバイスを示す。このように、ターゲット転送経路は、サービスパケットを転送する段階で実際に動的に決定されてよい。
【0127】
PCCデバイスAは、転送経路P1に関連付けられるターゲットテンプレート内の経路関連付け属性に基づいて、転送経路P1に関連付けられる動作を実行してよい。例えばターゲットテンプレートがトラフィック統計指示情報を含むとき、PCCデバイスAは、転送経路P1のトラフィック統計を収集する。ターゲットテンプレートがホットスタンバイ保護指示情報を含むとき、転送経路P1に障害がある場合、PCCデバイスAは、転送経路を転送経路P1のバックアップ経路に切り替える。ターゲットテンプレートが経路検出指示情報を含むとき、PCCデバイスAは転送経路S1に障害があるかどうかを検出する。ターゲットテンプレートが経路チェック指示情報を含むとき、PCCデバイスAはネットワークトポロジに基づいて転送経路S1の接続性をチェックする。
【0128】
前述の2つのシナリオにおいて、本出願の実施形態では、PCEデバイスが、転送経路P1を示す経路情報と、転送経路P1に関連付けられるターゲットテンプレートを示すテンプレート指示情報を、同じパケット(例えばPCInitiateパケット)でPCCデバイスAに送信する例が説明のために使用されている。実際の適用では、PCEデバイスは、異なるパケットを使用することによって、転送経路P1を示す経路情報と、転送経路P1に関連付けられるターゲットテンプレートを示すテンプレート指示情報とをPCCデバイスAに送信してもよい。例えばPCEデバイスは、まず、PCInitiateパケットを使用することによって、転送経路P1を示す経路情報をPCCデバイスAに送信し、次いで、別のパケットを使用することによって、転送経路P1に関連付けられるターゲットテンプレートを示すテンプレート指示情報を、PCCデバイスAに送信する。任意に、PCEデバイスが、異なるパケットを使用することによって、転送経路P1を示す経路情報と、転送経路P1に関連付けられるターゲットテンプレートを示すテンプレート指示情報とをPCCデバイスAに送信する場合、ターゲットテンプレートは、ターゲットテンプレートと転送経路P1との間の対応を更に含んでよく(例えばターゲットテンプレートは、転送経路P1のIDを更に含む)、ターゲットテンプレートが転送経路P1に関連付けられることを示す。
【0129】
前述の2つのシナリオにおいて、PCEデバイスがPCInitiateパケットを介して転送経路P1の経路情報をPCCデバイスに送信し、PCUpdパケットを介して転送経路P1を更新するプロセスについては、インターネット技術特別調査委員会(Internet engineering task force、IETF)によって公開された、リクエストフォーコメンツ(request for comments、RFC)8281、draft-barth-pce-segment-routing-policy-cp, draft-koldychev-pce-multipath及びdraft-ietf-idr-segment-routing-te-policyを参照されたい。上記の内容は参照によってすべて本出願に組み込まれる。
【0130】
以下に、本出願の方法の実施形態を実行するために使用され得る、本出願の装置の実施形態を提供する。本出願の装置の実施形態で開示されない詳細については、本出願の方法の実施形態を参照されたい。
【0131】
図7は、本出願の実施形態による第1ネットワークデバイス700の論理構造の概略図である。第1ネットワークデバイス700は、通信ネットワーク内の制御デバイスであってよい。例えば第1ネットワークデバイス700は、PCEデバイスである。
図7を参照されたい。第1ネットワークデバイス700は、以下を含み得るが、これに限定されない:
パケットを生成するよう構成される生成モジュール710。ここで、パケットはテンプレート指示情報を伝達し、テンプレート指示情報はターゲット転送経路に関連付けられ、生成モジュール710の機能の実装については、前述のステップ201の関連説明を参照することができる;
テンプレート指示情報によって示されるターゲットテンプレートに基づいて、ターゲット転送経路に関連付けられる動作を第2ネットワークデバイスが実行することを可能にするために、パケットを第2ネットワークデバイスに送信するよう構成される送信モジュール720。ここで、送信モジュール720の機能の実装については、前述のステップ202の関連説明を参照することができる。
【0132】
任意に、ターゲットテンプレートは、少なくとも1つの経路関連付け属性及び/又は少なくとも1つの経路関連付け制約を含む。
【0133】
任意に、パケットは、経路指示情報を更に伝達し、パス指示情報はターゲット転送経路を示す。
【0134】
任意に、引き続き
図7を参照されたい。第1ネットワークデバイス700は、送信モジュール720がパケットを第2ネットワークデバイスに送信する前に、少なくとも1つのテンプレートを取得するよう構成される取得モジュール730を更に含み、ここで、ターゲットテンプレートは少なくとも1つのテンプレートに属する。
【0135】
任意に、送信モジュール720は、パケットを第2ネットワークデバイスに送信する前に、少なくとも1つのテンプレートを第2ネットワークデバイスに送信するよう更に構成される。
【0136】
任意に、ターゲットテンプレートは、トラフィック統計指示情報、ホットスタンバイ保護指示情報、経路検出指示情報又は経路チェック指示情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0137】
任意に、ターゲット転送経路は、SR-TEトンネル、RSVP-TEトンネル又はSRポリシーのうちの1つを含む。
【0138】
任意に、パケットはPCEPパケット又はBGPパケットである。
【0139】
任意に、パケットはTLVフィールドを含み、テンプレート指示情報はTLVフィールド内にある。
【0140】
任意に、テンプレート指示情報はテンプレート識別子である。
【0141】
任意に、第2ネットワークデバイスは、ターゲット転送経路上のデバイスである。
【0142】
任意に、第1ネットワークデバイスはPCEデバイスであり、第2ネットワークデバイスはPCCデバイスである。
【0143】
結論として、本出願のこの実施形態による第1ネットワークデバイスに基づいて、第1ネットワークデバイスは、テンプレート指示情報を伝達するパケットを生成し、パケットを第2ネットワークデバイスに送信する。テンプレート指示情報によって示されるターゲットテンプレートは、ターゲット転送経路に関連付けられる。パケットを受信した後、第2ネットワークデバイスは、パケットで伝達されるテンプレート指示情報に基づいてターゲットテンプレートを決定し、ターゲットテンプレートに基づいてターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行する。このように、第1ネットワークデバイスは、異なるテンプレートに対応するテンプレート指示情報をパケット内に含めて、異なる受信ネットワークデバイスが、ターゲット転送経路に関連付けられる経路属性又は経路制約のような関連付け情報を決定することを示すことができる。経路関連付け情報は、本出願のこの実施形態において提供されるテンプレート指示情報を伝達する方式で公表されるため、プロトコルの安定性に影響を与えることなく、経路関連付け情報を取得する柔軟性を向上させることができる。
【0144】
図8は、本出願の実施形態による第2ネットワークデバイス800の論理構造の概略図である。第2ネットワークデバイス800は、通信ネットワーク内の転送デバイスであってよい。例えば第2ネットワークデバイス800は、PCCデバイスである。
図8を参照されたい。第2ネットワークデバイス800は、以下を含み得るが、これに限定されない:
第1ネットワークデバイスからパケットを受信するよう構成される受信モジュール810。ここでパケットはテンプレート指示情報を伝達し、受信モジュール810の機能の実装については、前述のステップ203の関連説明を参照することができる;
テンプレート指示情報に基づいてターゲットテンプレートを決定するよう構成される決定モジュール820。ここで、ターゲットテンプレートはターゲット転送経路に関連付けられ、決定モジュール820の機能の実装については、前述のステップ204の関連説明を参照することができる;
ターゲットテンプレートに基づいて、ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行するよう構成される実行モジュール830。ここで、実行モジュール830の機能の実装については、前述のステップ205の関連説明を参照することができる。
【0145】
任意に、パケットは経路指示情報を更に伝達し、決定モジュール820は、経路指示情報に基づいてターゲット転送経路を決定するように更に構成される。
【0146】
任意に、ターゲットテンプレートは、少なくとも1つの経路関連付け属性及び/又は少なくとも1つの経路関連付け制約を含む。
【0147】
任意に、引き続き
図8を参照されたい。第2ネットワークデバイス800は更に以下を含む:
決定モジュール820がテンプレート指示情報に基づいてターゲットテンプレートを決定する前に、少なくとも1つのテンプレートを取得するよう構成される取得モジュール840。ここで、ターゲットテンプレートは少なくとも1つのテンプレートに属する。
【0148】
決定モジュール820は、テンプレート指示情報に基づいて、少なくとも1つのテンプレートからターゲットテンプレートを決定するよう構成される。
【0149】
任意に、ターゲットテンプレートは、トラフィック統計指示情報、ホットスタンバイ保護指示情報、経路検出指示情報又は経路チェック指示情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0150】
任意に、実行モジュール830は次のように構成される:
ターゲットテンプレートがトラフィック統計指示情報を含むとき、ターゲット転送経路のトラフィック統計を収集し;
ターゲットテンプレートがホットスタンバイ保護指示情報を含むとき、ターゲット転送経路に障害がある場合、転送経路をターゲット転送経路のバックアップ経路に切り替え;
ターゲットテンプレートが経路検出指示情報を含むとき、ターゲット転送経路に障害があるかどうかを検出し、
ターゲットテンプレートが経路チェック指示情報を含むとき、ネットワークトポロジに基づいてターゲット転送経路の接続性をチェックする。
【0151】
任意に、ターゲット転送経路は、SR-TEトンネル、RSVP-TEトンネル又はSRポリシーのうちの1つを含む。
【0152】
任意に、パケットはPCEPパケット又はBGPパケットである。
【0153】
任意に、パケットはTLVフィールドを含み、テンプレート指示情報はTLVフィールド内にある。
【0154】
任意に、テンプレート指示情報はテンプレート識別子である。
【0155】
任意に、第2ネットワークデバイスはターゲット転送経路上のデバイスである。
【0156】
任意に、第1ネットワークデバイスはPCEデバイスであり、第2ネットワークデバイスはPCCデバイスである。
【0157】
結論として、本出願のこの実施形態によると、第2ネットワークデバイスに基づいて、第2ネットワークデバイスは、第1ネットワークデバイスから、テンプレート指示情報を伝達するパケットを受信する。テンプレート指示情報によって示されるターゲットテンプレートは、ターゲット転送経路に関連付けられる。パケットを受信した後、第2ネットワークデバイスは、パケットで伝達されるテンプレート指示情報に基づいてターゲットテンプレートを決定し、ターゲットテンプレートに基づいて、ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行する。このように、第1ネットワークデバイスは、異なるテンプレートに対応するテンプレート指示情報をパケット内に含めて、第2ネットワークデバイスが、ターゲット転送経路に関連付けられるターゲットテンプレートを決定し、ターゲットテンプレートに基づいて、ターゲット転送経路に関連付けられる関連付け情報を決定することを示すことができる。経路関連付け情報は、本出願のこの実施形態において提供されるテンプレート指示情報を伝達する方式で公表されるため、プロトコルの安定性に影響を与えることなく、経路関連付け情報を取得する柔軟性を向上させることができる。
【0158】
本出願のこの実施形態のネットワークデバイスは、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)又はプログラマブル論理デバイス(programmable logic device、PLD)を使用することによって更に実装されてよいことを理解することができる。PLDは、複合プログラマブル論理デバイス(complex programmable logic device、CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、汎用アレイロジック(generic array logic、GAL)又はそれらの任意の組合せであってよい。上述の方法の実施形態で提供される経路関連付け情報を取得するための方法は、ソフトウェアを使用することによって実装されてもよい。上述の方法の実施形態で提供される経路関連付け情報を取得するための方法が、ソフトウェアを使用することによって実装されるとき、ネットワークデバイス内の各モジュールは代替的に、ソフトウェアモジュールであってもよい。
【0159】
図9は、本出願の実施形態によるネットワークデバイス900のハードウェア構造の概略図である。ネットワークデバイス900は、上記の実施形態における第1ネットワークデバイス又は第2ネットワークデバイスであってよい。
図9に示されるように、ネットワークデバイス900は、主制御ボード910、インタフェースボード930及びインタフェースボード940を含む。複数のインタフェースボードが存在するとき、スイッチングボード(
図9には図示せず)が含まれてもよい。スイッチングボードは、インタフェースボード間のデータ交換を完了するよう構成される(インタフェースボードはラインカード又はサービスボードとも呼ばれる)。
【0160】
主制御ボード910は、システム管理、デバイスメンテナンス及びプロトコル処理のような機能を完了するよう構成される。インタフェースボード930及びインタフェースボード940は、様々なサービスインタフェース(例えばPOSインタフェース、GEインタフェース及びATMインタフェース)を提供し、パケット転送を実装するよう構成される。主制御ボード910は主に、システム管理制御ユニットと、システムクロックユニットと、システムメンテナンスユニットというの3つのタイプの機能ユニットを含む。主制御ボード910、インタフェースボード930及びインタフェースボード940は、システムバスを通してシステムバックボードに接続され、インターワーキングを実装する。インタフェースボード930は、1つ以上のプロセッサ931を含む。プロセッサ931は、インタフェースボードを制御及び管理し、主制御ボード上の中央処理ユニットと通信するよう構成される。インタフェースボード930上のメモリ932は、少なくとも1つのテンプレートを記憶するよう構成される。プロセッサ931は、メモリ932に記憶されている少なくとも1つのテンプレートを検索することによって、ターゲット転送経路に関連付けられるターゲットテンプレートを決定し、ターゲットテンプレートに基づいて、ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行する。
【0161】
インタフェースボード930は、テンプレート指示情報を伝達するパケットを受信するよう構成される、1つ以上のネットワークインタフェース933を含む。プロセッサ931は、ネットワークインタフェース933によって受信されたパケットで伝達されるテンプレート指示情報に基づいて、ターゲット転送経路に関連付けられるターゲットテンプレートを決定する。具体的な実装プロセスについては、ここでは再度説明しない。プロセッサ931の具体的な機能についてはここではひとつひとつ再度説明しない。
【0162】
図9に示されるように、この実施形態では、複数のインタフェースボードが含まれ、分散型転送機構が使用されていることが理解され得る。この機構では、インタフェースボード940上での動作は基本的にインタフェースボード930上での動作と同様である。簡潔性のため、詳細については再度説明しない。加えて、
図9のインタフェースボード930上のプロセッサ931及び/又はインタフェースボード940上のプロセッサ941は、前述の機能を実装するための専用のハードウェア又はチップ、例えばネットワークプロセッサ又は特定用途向け集積回路であってもよいことが理解され得る。この実装は、一般に、転送プレーン上で処理するための専用のハードウェア又はチップを使用する方式と呼ばれる。別の実装では、インタフェースボード930上のプロセッサ931及び/又はインタフェースボード940上のプロセッサ941は代替的に、上述の機能を実装するために、汎用プロセッサ、例えば汎用中央処理ユニット(central processing unit、CPU)を使用してもよい。
【0163】
加えて、1つ以上の主制御ボードが存在してもよく、複数の主制御ボードが存在するとき、主制御ボードは、プライマリ主制御ボードとスタンバイ主制御ボードを含み得ることに留意されたい。1つ以上のインタフェースボードが存在してもよい。より強力なデータ処理能力を有するネットワークデバイスは、より多くのインタフェースボードを提供する。複数のインタフェースボードが存在する場合、複数のインタフェースボードは、1つ以上のスイッチングボードを使用することによって相互に通信することができ、複数のインタフェースボードは、負荷分散と冗長性バックアップを共同で実装することができる。集中型転送アーキテクチャでは、ネットワークデバイスはスイッチングボードを必要としないことがあり、インタフェースボードはシステム全体のサービスデータを処理する機能を提供する。分散型転送アーキテクチャでは、ネットワークデバイスは複数のインタフェースボードを含む。複数のインタフェースボード間のデータ交換は、スイッチングボードを使用することによって実装されてよく、大容量のデータ交換及び処理能力を提供する。したがって、分散アーキテクチャのネットワークデバイスのデータアクセスと処理能力は、集中型アーキテクチャのデバイスよりも良好である。使用される特定のアーキテクチャは、特定のネットワーク展開シナリオに依存する。これは本明細書では限定されない。
【0164】
特定の実施形態では、メモリ932は、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)又は静的な情報及び命令を記憶することができる別のタイプの静的ストレージデバイス、あるいはランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)又は情報及び命令を記憶することができる別のタイプの動的ストレージデバイスであってよい。メモリ932は代替的に、電気的消去可能プログラム可能な読み取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(compact disc read-only Memory、CD-ROM)又は別のコンパクトディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク等を含む)、磁気ディスク又は別の磁気ストレージデバイス、あるいは命令又はデータ構造の形式で予期されるプログラムコードを伝達又は記憶するために使用することができ、かつコンピュータによってアクセスすることができる任意の他のメディアであってよい。しかしながら、メモリ932はこれに限定されない。メモリ932は独立に存在してもよく、通信バスを通してプロセッサ931に接続される。あるいは、メモリ932とプロセッサ931は一緒に統合されてもよい。
【0165】
メモリ932はプログラムコードを記憶するよう構成され、プロセッサ931はプログラムコードの実行を制御して、上述の実施形態で提供された経路関連付け情報を取得するための方法のステップの一部又はすべてを実行する。プロセッサ931は、メモリ932に記憶されたプログラムコードを実行するよう構成される。プログラムコードは、1つ以上のソフトウェアモジュールを含んでよい。1つ以上のソフトウェアモジュールは、
図7及び
図8の任意の実施形態で提供される機能モジュールであってもよい。
【0166】
特定の実施形態では、ネットワークインタフェース933は、任意のトランシーバタイプの装置であってよく、別のデバイス又は通信ネットワーク、例えばイーサネット(登録商標)、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)又は無線ローカルエリアネットワーク((wireless local area network、WLAN)と通信するよう構成される。
【0167】
図10は、本出願の実施形態による別のネットワークデバイス1000のハードウェア構造の概略図である。ネットワークデバイス1000は、上記の実施形態のいずれか1つにおける第1ネットワークデバイス又は第2ネットワークデバイスであり得る。
図10を参照されたい。ネットワークデバイス1000は、プロセッサ1002、メモリ1004、通信インタフェース1006及びバス1008を含む。プロセッサ1002、メモリ1004及び通信インタフェース1006は、バス1008を使用することによって相互に通信接続される。当業者は、
図10に示されるプロセッサ1002と、メモリ1004と、通信インタフェース1006の間の接続方式は単なる一例であることを理解することができる。実装プロセスでは、プロセッサ1002、メモリ1004及び通信インタフェース1006は代替的に、バス1008を使用すること以外の別の接続方式で互いに通信接続されてもよい。
【0168】
メモリ1004は、コンピュータプログラム10042を記憶するよう構成され得る。コンピュータプログラム10042は、命令及びデータを含み得る。本出願のこの実施形態では、メモリ1004は、様々なタイプの記憶媒体、例えばRAM、ROM、不揮発性RAM(non-volatile RAM、NVRAM)、プログラマブルROM(programmable ROM、PROM)、消去可能PROM(erasable PROM,、EPROM)、電気的消去可能PROM(electrically erasable PROM、EEPROM)、フラッシュメモリ、光メモリ及びレジスタであり得る。加えて、メモリ1004は、ハードディスク及び/又は内部ストレージを含んでもよい。
【0169】
プロセッサ1002は、汎用プロセッサであってよい。汎用プロセッサは、メモリ(例えばメモリ1004)に記憶されたコンピュータプログラム(例えばコンピュータプログラム10042)を読み出して実行し、特定のステップ及び/又は動作を実行するプロセッサであってよい。上記のステップ及び/又は動作を実行するプロセスにおいて、汎用プロセッサはメモリ(例えばメモリ1004)に記憶されたデータを使用してもよい。例えば記憶されたコンピュータプログラムを実行して、生成モジュール710、取得モジュール730、決定モジュール820、実行モジュール830及び取得モジュール840の関連する機能を実装することができる。汎用プロセッサは、例えばCPUであってよいが、これに限定されない。加えて、プロセッサ1002は代替的に、専用プロセッサであってもよい。専用プロセッサは、特定のステップ及び/又は動作を実行するように特別に設計されたプロセッサであってよい。専用プロセッサは、例えばデジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ASIC、かFPGA等であってよいが、これらに限定されない。加えて、プロセッサ1002は代替的に、複数のプロセッサの組合せ、例えばマルチコアプロセッサであってもよい。プロセッサ1002は、上記の実施形態で提供される経路関連付け情報を取得するための方法のステップのすべて又は一部を実行するために、少なくとも1つの回路を含んでもよい。
【0170】
通信インタフェース1006は、ネットワークデバイス1000の内部の構成要素の相互接続を実装するために使用されるインタフェース、例えば入出力(input/outputI/O)インタフェース、物理インタフェース又は論理インタフェースと、ネットワークデバイス1000と別のデバイス(例えばネットワークデバイス又はユーザ機器)との間の相互接続を実装するために使用されるインタフェースを含んでよい。物理インタフェースは、ギガビットイーサネット(gigabit Ethernet、GE)インタフェースであってよく、ネットワークデバイス1000と別のデバイス(例えばネットワークデバイス又はユーザ機器)との間の相互接続を実装するよう構成され得る。論理インタフェースは、ネットワークデバイス1000の内部のインタフェースであり、論理インタフェースは、ネットワークデバイス1000の内部の構成要素の相互接続を実装するように構成され得る。通信インタフェース1006は、ネットワークデバイス1000によって別のネットワークデバイス及び/又はユーザ機器と通信するために使用され得ることが容易に理解されよう。例えば通信インタフェース1006は、ネットワークデバイス1000と別のネットワークデバイスとの間のパケット送受信に使用される。通信インタフェース1006は、送信モジュール720と受信モジュール810の関連する機能を実装し得る。
【0171】
バス1008は、プロセッサ1002と、メモリ1004と、通信インタフェース1006の間の相互接続を実装するよう構成される任意のタイプの通信バス、例えばシステムバスであってよい。
【0172】
上記の構成要素は、互いに独立したチップ上に別個に配置されてよく、あるいは構成要素の少なくとも一部又はすべてが同じチップ上に配置されてもよい。構成要素が異なるチップ上に別個に配置されるか、1つ以上のチップ上に統合されて配置されるかは、通常、製品設計の要件によって異なる。本出願のこの実施形態は、上記の構成要素の特定の実装に対して制限を課すものではない。
【0173】
図10に示されるネットワークデバイス1000は単に一例である。実装プロセスでは、ネットワークデバイス1000は、本明細書では1つずつ列挙されていない他の構成要素を更に含んでもよい。
図10に示されるネットワークデバイス1000は、上記の実施形態で提供される経路関連付け情報を取得するための方法のすべて又は一部のステップを実行することによって、転送経路に関連付けられる関連付け情報を取得することができる。
【0174】
本出願の一実施形態は、コンピュータ読取可能記憶媒体を提供する。コンピュータ読取可能記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の方法の実施形態で提供されたパス関連付け情報を取得するための方法のステップのすべて又は一部が実装される。
【0175】
本出願の実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、上記の方法の実施形態で提供されたパス関連付け情報を取得するための方法のステップのすべて又は一部を実行することが可能になる。
【0176】
本出願の実施形態は、チップを提供する。チップは、プログラム可能な論理回路及び/又はプログラム命令を含む。チップを実行されると、該チップは、上記の方法の実施形態で提供されたパス関連付け情報を取得するための方法のステップのすべて又は一部を実装するよう構成される。
【0177】
本出願の実施形態は、通信システムを更に提供する。通信システムは、第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスを含む。第1ネットワークデバイスは、
図7に示される第1ネットワークデバイスであってよく、第2ネットワークデバイスは、
図8に示される第2ネットワークデバイスであってもよい。あるいは、第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスの少なくとも一方が、
図9又は
図10に示されるネットワークデバイスであってもよい。任意に、第1ネットワークデバイスはPCEデバイスであり、第2ネットワークデバイスはPCCデバイスである。
【0178】
上記の実施形態のすべて又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はそれらの任意の組合せを使用することによって実装されてよい。ソフトウェアを使用して実施形態を実装するとき、実施形態のすべて又は一部は、コンピュータプログラム製品の形式で実装されることがある。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされて実行されると、本出願の実施形態による手順又は機能がすべて又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、コンピュータネットワーク又は別のプログラム可能な装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ読取可能記憶媒体に記憶されるか又はあるコンピュータ読取可能記憶媒体から別のコンピュータ読取可能記憶媒体に伝送され得る。例えばコンピュータ命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタに有線(例えば同軸ケーブル、光ファイバ又はデジタル加入者回線等)又は無線(例えば赤外線、ラジオ又はマイクロ波)で伝送されてもよい。コンピュータ読取可能記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、あるいは1つ以上の使用可能な媒体を統合したサーバ又はデータセンタのようなデータ記憶装置であってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えばフロッピーディスク、ハードディスク又は磁気テープ)、光媒体、半導体媒体(例えばソリッドステートドライブ)等であってよい。
【0179】
本出願において、「第1」、「第2」、「第3」、「第4」等の用語は、単に説明のために使用されているに過ぎず、相対的な重要性の指示又は暗示として理解されるべきではない。「少なくとも1つ」という用語は、1つ以上を指し、「複数」は2つ以上を指す。特段の記載がない限り、「少なくとも1つ」という用語はこれと同様である。「及び/又は」という用語は、関連するオブジェクト間の関連関係のみを表し、3つの関係が存在する可能性があることを示す。例えばA及び/又はBは、次の3つのケース、すなわち、Aのみが存在すること、AとBの両方が存在すること、Bのみが存在することを表すことがある。加えて、本明細書において記号「/」は、通常、関連するオブジェクト間の「又は」関係を示す。
【0180】
本出願の実施形態で提供される方法の実施形態及び装置の実施形態のような異なるタイプの実施形態については、相互を参照されたい。これは、本出願の実施形態において限定されない。本出願の実施形態において提供される方法の実施形態の一連の動作を適切に調整することができ、状況に基づいて、対応して動作を追加又は削除することができる。本出願で開示される技術的範囲から逸脱することなく、当業者によって容易に理解されることができるすべての変更された方法は、本出願の保護範囲に含まれるものとし、詳細については再度説明しない。
【0181】
本出願で提供される対応する実施形態では、開示される装置等が他の構成方式で実装されてもよいことを理解することができる。例えば記載される装置の実施形態は一例にすぎない。例えばユニットへの分割は単に論理機能分割であり、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば複数のユニット又は構成要素が組み合わされるか他のシステムに統合されてもよく、あるいは一部の機能が無視されるか、実行されなくてもよい。加えて、表示又は議論されている相互結合又は直接結合又は通信接続は、何らかのインタフェースを通して実装されてもよい。装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電気又は別の形式で実装されてもよい。
【0182】
別個の部分として説明されるユニットは、物理的に分離されていても、そうではなくてもよく、ユニットとして説明される部分は、物理的なユニットであってもそうでなくてもよい、すなわち、1つの位置に配置されていてもよく、あるいは複数のネットワークデバイス(例えば端末デバイス)に分散されてもよい。ユニットの一部又はすべては、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてよい。
【0183】
上記の説明は、本出願の例示的な実装にすぎないが、本出願の保護範囲を限定するよう意図されていない。本出願で開示されている技術的範囲内で当業者によって容易に理解されるすべての均等な変更又は置換は、本出願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
本発明の一例に従って、本願は以下の実施形態を更に提供する。
実施形態1:第1ネットワークデバイスによって実行される、経路関連付け情報を取得するための方法であって、
パケットを生成するステップであって、前記パケットはテンプレート指示情報を伝達し、前記テンプレート指示情報はターゲットテンプレートを示し、前記ターゲットテンプレートはターゲット転送経路に関連付けられる、ステップと、
第2ネットワークデバイスが、前記テンプレート指示情報によって示される前記ターゲットテンプレートに基づいて、前記ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行するように、前記パケットを第2ネットワークデバイスに送信するステップと、を含む、方法。
実施形態2:前記ターゲットテンプレートは、少なくとも1つの経路関連付け属性及び/又は少なくとも1つの経路関連付け制約を含む、実施形態1に記載の方法。
実施形態3:前記パケットは経路指示情報を更に伝達し、前記経路指示情報は前記ターゲット転送経路を示す、実施形態1又は2に記載の方法。
実施形態4:当該方法は、
前記パケットを前記第2ネットワークデバイスに送信する前に、少なくとも1つのテンプレートを取得するステップを更に含み、前記ターゲットテンプレートは、前記少なくとも1つのテンプレートに属する、実施形態1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
実施形態5:当該方法は、
前記パケットを前記第2ネットワークデバイスに送信する前に、前記少なくとも1つのテンプレートを前記第2ネットワークデバイスに送信するステップ、を更に含む、実施形態4に記載の方法。
実施形態6:前記ターゲットテンプレートは、トラフィック統計指示情報、ホットスタンバイ保護指示情報、経路検出指示情報又は経路チェック指示情報のうちの少なくとも1つを含む、実施形態1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
実施形態7:第2ネットワークデバイスによって実行される、経路関連付け情報を取得するための方法であって、
第1ネットワークデバイスからパケットを受信するステップであって、前記パケットはテンプレート指示情報を伝達する、ステップと、
前記テンプレート指示情報に基づいてターゲットテンプレートを決定するステップであって、前記ターゲットテンプレートはターゲット転送経路に関連付けられる、ステップと、
前記ターゲットテンプレートに基づいて、前記ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行するステップと、を含む、方法。
実施形態8:前記パケットは経路指示情報を更に伝達し、当該方法は、
前記経路指示情報に基づいてターゲット転送経路を決定するステップ、を更に含む、実施形態7に記載の方法。
実施形態9:前記ターゲットテンプレートは、少なくとも1つの経路関連付け属性及び/又は少なくとも1つの経路関連付け制約を含む、実施形態7又は8に記載の方法。
実施形態10:前記テンプレート指示情報に基づいて前記ターゲットテンプレートを決定する前に、少なくとも1つのテンプレートを取得するステップであって、前記ターゲットテンプレートは、前記少なくとも1つのテンプレートに属する、ステップと、
前記テンプレート指示情報に基づいてターゲットテンプレートを決定するステップは、前記テンプレート指示情報に基づいて前記少なくとも1つのテンプレートから前記ターゲットテンプレートを決定するステップを含む、実施形態7乃至9のいずれか一項に記載の方法。
実施形態11:前記ターゲットテンプレートは、トラフィック統計指示情報、ホットスタンバイ保護指示情報、経路検出指示情報又は経路チェック指示情報のうちの少なくとも1つを含む、実施形態7乃至10のいずれか一項に記載の方法。
実施形態12:前記ターゲットテンプレートに基づいて、前記ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行するステップは、
前記ターゲットテンプレートが前記トラフィック統計指示情報を含むとき、前記ターゲット転送経路のトラフィック統計を収集するステップと、
前記ターゲットテンプレートが前記ホットスタンバイ保護指示情報を含むとき、前記ターゲット転送経路に障害がある場合、転送経路を前記ターゲット転送経路のバックアップ経路に切り替えるステップと、
前記ターゲットテンプレートが前記経路検出指示情報を含むとき、前記ターゲット転送経路に障害があるかどうかを検出するステップと、
前記ターゲットテンプレートが前記経路チェック指示情報を含むとき、ネットワークトポロジに基づいて前記ターゲット転送経路の接続性をチェックするステップと、を含む、実施形態11に記載の方法。
実施形態13:前記ターゲット転送経路は、セグメントルーティング・トラフィックエンジニアリングSR-TEトンネル、リソース予約プロトコル・トラフィックエンジニアリングRSVP-TEトンネル又はセグメントルーティングポリシーSRポリシーのうちの1つを含む、実施形態1乃至12のいずれか一項に記載の方法。
実施形態14:前記パケットは、経路計算要素通信プロトコルPCEPパケット又はボーダーゲートウェイプロトコルBGPパケットである、実施形態1乃至13のいずれか一項に記載の方法。
実施形態15:前記パケットは、タイプ長さ値TLVフィールドを含み、前記テンプレート指示情報は前記TLVフィールド内にある、実施形態1乃至14のいずれか一項に記載の方法。
実施形態16:前記テンプレート指示情報は、テンプレート識別子である、実施形態1乃至15のいずれか一項に記載の方法。
実施形態17:前記第2ネットワークデバイスは、前記ターゲット転送経路上のデバイスである、実施形態1乃至16のいずれか一項に記載の方法。
実施形態18:前記第1ネットワークデバイスは経路計算要素PCEデバイスであり、前記第2ネットワークデバイスは経路計算クライアントPCCデバイスである、実施形態1乃至17のいずれか一項に記載の方法。
実施形態19:第1ネットワークデバイスであって、当該第1ネットワークデバイスは、
パケットを生成するよう構成される生成モジュールであって、前記パケットはテンプレート指示情報を伝達し、前記テンプレート指示情報はターゲットテンプレートを示し、前記ターゲットテンプレートはターゲット転送経路に関連付けられる、前記生成モジュールと、
第2ネットワークデバイスが、前記テンプレート指示情報によって示される前記ターゲットテンプレートに基づいて、前記ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行するように、前記パケットを第2ネットワークデバイスに送信するよう構成される送信モジュールと、を備える、第1ネットワークデバイス。
実施形態20:前記ターゲットテンプレートは、少なくとも1つの経路関連付け属性及び/又は少なくとも1つの経路関連付け制約を含む、実施形態19に記載の第1ネットワークデバイス。
実施形態21:前記パケットは経路指示情報を更に伝達し、前記経路指示情報は前記ターゲット転送経路を示す、実施形態19又は20に記載の第1ネットワークデバイス。
実施形態22:当該第1ネットワークデバイスは、
前記送信モジュールが前記パケットを前記第2ネットワークデバイスに送信する前に、少なくとも1つのテンプレートを取得するよう構成される取得モジュールを更に備え、前記ターゲットテンプレートは、前記少なくとも1つのテンプレートに属する、実施形態19乃至21のいずれか一項に記載の第1ネットワークデバイス。
実施形態23:前記送信モジュールは、前記パケットを前記第2ネットワークデバイスに送信する前に、前記少なくとも1つのテンプレートを前記第2ネットワークデバイスに送信するよう更に構成される、実施形態22に記載の第1ネットワークデバイス。
実施形態24:前記ターゲットテンプレートは、トラフィック統計指示情報、ホットスタンバイ保護指示情報、経路検出指示情報又は経路チェック指示情報のうちの少なくとも1つを含む、実施形態19乃至23のいずれか一項に記載の第1ネットワークデバイス。
実施形態25:第2ネットワークデバイスであって、当該第2ネットワークデバイスは、
第1ネットワークデバイスからパケットを受信するよう構成される受信モジュールであって、前記パケットはテンプレート指示情報を伝達する、前記受信モジュールと、
前記テンプレート指示情報に基づいてターゲットテンプレートを決定するよう構成される決定モジュールであって、前記ターゲットテンプレートはターゲット転送経路に関連付けられる、前記決定モジュールと、
前記ターゲットテンプレートに基づいて、前記ターゲット転送経路に関連付けられる動作を実行するよう構成される実行モジュールと、を備える、第2ネットワークデバイス。
実施形態26:前記パケットは経路指示情報を更に伝達し、前記決定モジュールは、前記経路指示情報に基づいてターゲット転送経路を決定するよう更に構成される、実施形態25に記載の第2ネットワークデバイス。
実施形態27:前記ターゲットテンプレートは、少なくとも1つの経路関連付け属性及び/又は少なくとも1つの経路関連付け制約を含む、実施形態25又は26に記載の第2ネットワークデバイス。
実施形態28:当該第2ネットワークデバイスは、
前記決定モジュールが、前記テンプレート指示情報に基づいて前記ターゲットテンプレートを決定する前に、少なくとも1つのテンプレートを取得するよう構成される取得モジュールを更に備え、前記ターゲットテンプレートは、前記少なくとも1つのテンプレートに属し、
前記決定モジュールは、前記テンプレート指示情報に基づいて前記少なくとも1つのテンプレートから前記ターゲットテンプレートを決定するよう構成される、実施形態25乃至27のいずれか一項に記載の第2ネットワークデバイス。
実施形態29:前記ターゲットテンプレートは、トラフィック統計指示情報、ホットスタンバイ保護指示情報、経路検出指示情報又は経路チェック指示情報のうちの少なくとも1つを含む、実施形態25乃至28のいずれか一項に記載の第2ネットワークデバイス。
実施形態30:前記実行モジュールは、
前記ターゲットテンプレートが前記トラフィック統計指示情報を含むとき、前記ターゲット転送経路のトラフィック統計を収集し、
前記ターゲットテンプレートが前記ホットスタンバイ保護指示情報を含むとき、前記ターゲット転送経路に障害がある場合、転送経路を前記ターゲット転送経路のバックアップ経路に切り替え、
前記ターゲットテンプレートが前記経路検出指示情報を含むとき、前記ターゲット転送経路に障害があるかどうかを検出し、
前記ターゲットテンプレートが前記経路チェック指示情報を含むとき、ネットワークトポロジに基づいて前記ターゲット転送経路の接続性をチェックする、ように構成される、実施形態29に記載の第2ネットワークデバイス。
実施形態31:前記ターゲット転送経路は、セグメントルーティング・トラフィックエンジニアリングSR-TEトンネル、リソース予約プロトコル・トラフィックエンジニアリングRSVP-TEトンネル又はセグメントルーティングポリシーSRポリシーのうちの1つを含む、実施形態19乃至24のいずれか一項に記載の第1ネットワークデバイス又は実施形態25乃至30のいずれか一項に記載の第2ネットワークデバイス。
実施形態32:前記パケットは、経路計算要素通信プロトコルPCEPパケット又はボーダーゲートウェイプロトコルBGPパケットである、実施形態19乃至24のいずれか一項又は実施形態31に記載の第1ネットワークデバイス又は実施形態25乃至31のいずれか一項に記載の第2ネットワークデバイス。
実施形態33:前記パケットは、タイプ長さ値TLVフィールドを含み、前記テンプレート指示情報は前記TLVフィールド内にある、実施形態19乃至24のいずれか一項又は実施形態31乃至32のいずれか一項に記載の第1ネットワークデバイス又は実施形態25乃至32のいずれか一項に記載の第2ネットワークデバイス。
実施形態34:前記テンプレート指示情報は、テンプレート識別子である、実施形態19乃至24のいずれか一項又は実施形態31乃至33のいずれか一項に記載の第1ネットワークデバイス又は実施形態25乃至33のいずれか一項に記載の第2ネットワークデバイス。
実施形態35:前記第2ネットワークデバイスは、前記ターゲット転送経路上のデバイスである、実施形態19乃至24のいずれか一項又は実施形態31乃至34のいずれか一項に記載の第1ネットワークデバイス又は実施形態25乃至34のいずれか一項に記載の第2ネットワークデバイス。
実施形態36:前記第1ネットワークデバイスは経路計算要素PCEデバイスであり、前記第2ネットワークデバイスは経路計算クライアントPCCデバイスである、実施形態19乃至24のいずれか一項又は実施形態31乃至35のいずれか一項に記載の第1ネットワークデバイス又は実施形態25乃至35のいずれか一項に記載の第2ネットワークデバイス。
実施形態37:メモリとプロセッサとを備えるネットワークデバイスであって、
前記メモリはコンピュータプログラムを記憶するよう構成され、
前記プロセッサは、前記メモリ内に記憶された前記コンピュータプログラムを実行して、当該ネットワークデバイスが実施形態1乃至18のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にするよう構成される、ネットワークデバイス。
実施形態38:コンピュータ読取可能記憶媒体であって、当該コンピュータ読取可能記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、実施形態1乃至18のいずれか一項に記載の方法が実装される、コンピュータ読取可能記憶媒体。
実施形態39:第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとを備える通信システムであって、
前記第1ネットワークデバイスは、実施形態19乃至24のいずれか一項又は実施形態31乃至36のいずれか一項に記載の第1ネットワークデバイスであり、前記第2ネットワークデバイスは、実施形態25乃至36のいずれか一項に記載の第2ネットワークデバイスであり、
前記第1ネットワークデバイス及び前記第2ネットワークデバイスのうちの少なくとも一方が、実施形態37に記載のネットワークデバイスである、通信システム。