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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】商品棚
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20241016BHJP
   G09F 1/10 20060101ALI20241016BHJP
   A47F 5/00 20060101ALI20241016BHJP
【FI】
G09F9/00 351
G09F1/10 A
A47F5/00 E
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022579340
(86)(22)【出願日】2021-11-05
(86)【国際出願番号】 JP2021040761
(87)【国際公開番号】W WO2022168382
(87)【国際公開日】2022-08-11
【審査請求日】2023-07-27
(31)【優先権主張番号】P 2021016059
(32)【優先日】2021-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】菅ヶ谷 啓希
(72)【発明者】
【氏名】大仁田 明彦
(72)【発明者】
【氏名】津田 隼輔
(72)【発明者】
【氏名】ゴー ベニー
(72)【発明者】
【氏名】中野 博光
(72)【発明者】
【氏名】赤羽 邦宏
(72)【発明者】
【氏名】小田 和彦
【審査官】武田 悟
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第5860537(US,A)
【文献】特開2004-180918(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第3573042(EP,A1)
【文献】特開2001-252154(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00 - 9/46
G09F 1/10
A47F 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品が配置される棚と、
前記棚に取り付けられる表示装置とを備え、
前記表示装置は、
前記棚の前端面に固定される棚札取付部材と、
表示面を有する棚札とを備え、
前記棚札は、前記棚札取付部材に回転軸を介して取り付けられ、前記表示面が上を向く所定方向に回転可能であり、
前記棚札の下端は、上下方向において、前記棚の下面及び前記棚札取付部材の下端よりも下方に位置して、前記商品が配置される空間の一部に被さる商品棚
【請求項2】
前記棚札は、当該棚札の下端が前記棚の下面と上下方向において同じ位置に又は当該下面よりも上方に位置するまで回転可能である
請求項1に記載の商品棚
【請求項3】
前記棚札の重心は、上下方向において、前記回転軸よりも下方に位置する
請求項1又は2に記載の商品棚
【請求項4】
前記回転軸は、上下方向において、前記棚の上面と同じ位置又は当該上面よりも上方に位置する
請求項1から3のいずれか1項に記載の商品棚
【請求項5】
前記棚札が前記棚札取付部材に対して前記所定方向へ回転する範囲を制限するための係止機構をさらに備える
請求項1から4のいずれか1項に記載の商品棚
【請求項6】
前記係止機構は、前記棚札の後方上部に設けられた第1係止部と、前記棚札取付部材の前方上部に設けられた第2係止部とから構成されており、前記棚札が前記所定方向へ最大限回転した場合に前記第1係止部と前記第2係止部とが面で接触することによって、前記棚札が前記棚札取付部材に対して前記所定方向へ回転する範囲を制限する
請求項5に記載の商品棚
【請求項7】
前記係止機構は、前記棚札の重心が上下方向において前記回転軸よりも下方に位置する範囲で、前記棚札が前記棚札取付部材に対して前記所定方向へ回転する範囲を制限する
請求項5又は6に記載の商品棚
【請求項8】
前記回転軸は、前記棚札取付部材の前方に設けられており、
前記係止機構は、前後方向において前記棚札の後端が前記棚札取付部材の上部後端よりも後方へ突き出さない範囲で、前記棚札が前記棚札取付部材に対して前記所定方向へ回転する範囲を制限する
請求項5から7のいずれか1項に記載の商品棚
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品棚に関する。
【背景技術】
【0002】
商品価格などを表示するために商品棚に取り付けられる表示装置として、例えば特許文献1に記載の表示部材が提案されている。
【0003】
特許文献1に記載の表示部材は、マグネットが接着する材質からなる商品展示棚(以下、単に「棚」ともいう。)に着脱可能に取り付けられる部材であって、支持板と表示板とからなる。支持板は、棚の下面に磁力によって着脱可能に取り付けられる。表示板は、支持板の前端に垂下して取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2008-83664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の表示部材は、上述の通り、支持板が棚の下面に取り付けられ、支持板の前端から垂下している。この構成によれば、表示部材の概ね全体が棚の下面よりも下方に位置付けられ、表示部材が棚の下面よりも下方に大きく突き出すことになる。
【0006】
一般的に、商品が配置される什器は上下方向に複数の棚を備えることが多い。この場合、表示部材が棚の下面よりも大きく突き出していると、下の棚に配置された商品の前方にて、当該商品に部分的に或いは全体的に被さることがある。ここで、下の棚とは、当該表示部材が取り付けられる棚の下に位置する棚であり、以下においても同様である。
【0007】
そのため、下の棚に載置された商品を取り出す際に、当該商品と表示部材とが接触し、下の棚の商品を棚から取り出し難いことがある。また、下の棚に載置された商品が部分的にではあっても表示部材によって隠れてしまうと、購入者が、当該商品を前方から見難くなるおそれがある。
【0008】
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、商品を取り出し易い表示装置を提供することにある。また、別の目的は、商品の視認性を阻害し難い商品棚を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る商品棚は、
商品が配置される棚と、
前記棚に取り付けられる表示装置とを備え、
前記表示装置は、
前記棚の前端面に固定される棚札取付部材と、
表示面を有する棚札とを備え、
前記棚札は、前記棚札取付部材に回転軸を介して取り付けられ、前記表示面が上を向く所定方向に回転可能であり、
前記棚札の下端は、上下方向において、前記棚の下面及び前記棚札取付部材の下端よりも下方に位置して、前記商品が配置される空間の一部に被さる
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、商品を取り出し易くすることが可能になる。また、商品の視認性を阻害し難くすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施の形態に係る表示装置を前方から見た斜視図である。
図2】一実施の形態に係る表示装置を後方から見た斜視図である。
図3】一実施の形態に係る棚札を後方から見た斜視図である。
図4】一実施の形態に係る棚札取付部材を前方から見た斜視図である。
図5】一実施の形態に係る表示装置の平面図である。
図6】一実施の形態に係る表示装置を商品棚に固定した状態を示す側面図である。
図7】一実施の形態に係る表示装置を商品棚に固定した状態で、対象商品を取り出す途中の第1状態を示す側面図である。
図8】一実施の形態に係る表示装置を商品棚に固定した状態で、対象商品を取り出す途中の第2状態を示す側面図である。
図9】一実施の形態に係る表示装置を商品棚に固定した状態で、対象商品を取り出した後の状態を示す側面図である。
図10】一実施の形態に係る表示装置において、棚札が棚札取付部材に対して最大限回転した状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0013】
<<表示装置100の構成>>
本発明の一実施の形態に係る表示装置100は、商品Cが陳列される商品棚Sの前端面に商品Cと対応付けて取り付けられ、商品Cの商品名、価格、広告などの商品情報を表示する装置である。表示装置100は、前方斜視図である図1及び後方斜視図である図2に示すように、棚札101と、棚札取付部材102とを備える。
【0014】
棚札101は、商品情報を表示する部材であり、表示面103を有する電子棚札である。棚札101は、例えば、筐体、液晶表示パネルを含み、この場合の表示面103は、例えば液晶表示パネルの表示画面である。棚札101の筐体の内部には、電源となる電池、表示面103に商品情報を表示させるための回路などが収容される。棚札101の筐体は、例えば樹脂製であるが、その他の適宜の材料で作製されてもよい。
【0015】
本実施の形態では、図1及び2に示すような通常状態の表示装置100の表示面103が向く方向を前方とし、この反対方向を「後方」として方向を説明する。また、上下左右の各方向は、表示面103の商品情報を正しく閲覧できるように正置した状態の棚札101を前方から見た方向に従って規定する。
【0016】
棚札101は、図1~3に示すように、表示面103が設けられた棚札本体104と、後方突出部105とを含む。ここで、図3は、棚札101を後方から見た斜視図である。
【0017】
棚札本体104は、概ね、前後方向に厚さを有する平板状であり、上端面及び下端面の各々が丸味を帯びている。
【0018】
後方突出部105は、棚札本体104の後面から後方へ突き出た概ね直方体の部位であり、第1係止部107と、左右の係止片部108と、左右の孔部109とを含む。
【0019】
第1係止部107は、傾斜面を形成する部位であり、後方突出部105の後方上部に設けられている。すなわち、第1係止部107は、棚札101の後方上部に設けられている。
【0020】
左右の係止片部108の各々は、第1係止部107の概ね下端から下方へ垂下するように構成された部位であり、後方から見て概ね直方体をなす。
【0021】
本実施の形態に係る左方の係止片部108は、後方突出部105の左端上方に設けられており、第1係止部107に接続する上端を除く周囲(前方、右方及び下方)に隙間が設けられている。これにより、左方の係止片部108は、上端が固定された片持ち梁状に構成される。
【0022】
また、本実施の形態に係る右方の係止片部108は、後方突出部105の右端上方に設けられており、第1係止部107に接続する上端を除く周囲(前方、左方及び下方)に隙間が設けられている。これにより、右方の係止片部108は、左方の係止片部108と同様に、上端が固定された片持ち梁状に構成される。
【0023】
さらに、側方から見た場合に、係止片部108の各々の前面が前方へ向けて膨出した部分(膨出部)を含むことによって、隙間の各々は、下方から上方へ向かって次第に狭くなるように構成される。ここで、側方とは、左方又は右方であり、以下においても同様である。
【0024】
左右の孔部109は、左右の係止片部108のそれぞれの前方の隙間の上端に接続する左右方向の貫通孔を形成している。左右の孔部109が形成する貫通孔は、左右方向の延びる回転軸A(図5参照)を中心とする概ね円柱状をなす。
【0025】
側方から見た場合に、孔部109の前後方向の長さ(直径)は、係止片部108の膨出部の前方に位置する隙間の前後方向の長さよりも大きい。
【0026】
棚札取付部材102は、商品棚Sの前端面に固定される部材であって、棚札取付部材102の前方には棚札101が取り付けられる。棚札取付部材102は、例えば樹脂製であって、図1~2及び図4に示すように、棚札取付部110と、左右の前方突出部111と、左右の軸部112と、左右のクリップ部113と、保持板部114と、保持板接続部115と、左右の差込部116とを含む。
【0027】
ここで、図4は、棚札取付部材102を前方から見た斜視図である。また、棚札取付部材102は、例えば樹脂製であるが、その他の適宜の材料で作製されてもよい。
【0028】
棚札取付部110は、前後方向に厚さを有する略矩形平板状の部位である。本実施の形態では、棚札取付部110の上端及び下端は左右方向に延び、左端及び右端は上下方向に延びる。
【0029】
棚札取付部110は、詳細後述する係止機構を第1係止部107とともに構成する第2係止部117を含む。
【0030】
本実施の形態に係る第2係止部117は、棚札取付部110の前面のうち、上方部分にて左右方向に延びる概ね矩形の領域(図4の点線で示す領域R)に囲まれた平らな部分である。すなわち、第2係止部117は、棚札取付部材102の前方上部に設けられている。
【0031】
左右の前方突出部111は、棚札取付部110の左端及び右端のそれぞれから前方へ突き出た平板状の部位である。前方突出部111の各々は、左右方向に厚さを有する。
【0032】
詳細には、右方の前方突出部111は、棚札取付部110の右上端から概ね右端中央に接続して、前方へ突き出す。左方の前方突出部111は、棚札取付部110の左上端から概ね端中央に接続して、前方へ突き出す。
【0033】
前方突出部111の各々の上前端は、下方へ向けて滑らかに延びる略円弧状に形成されており、各々の下前端は、上方へ向かうに従って前方へ突き出すように傾斜した部分を含む。
【0034】
左右の軸部112は、左右の前方突出部111のそれぞれに設けられ、棚札取付部110の前方にて左右方向に延びる部位である。左右の軸部112の各々は、左右方向に延びる回転軸A(図5参照)を中心とする細い円柱状をなす。
【0035】
詳細には、右方の軸部112は、右方の前方突出部111の左面から左方へ延びる。左方の軸部112は、左方の前方突出部111の右面から右方へ延びる。側方から見た場合に、左右の軸部112の直径は左右の孔部109の直径よりも僅かに短い。これにより、左右の軸部112と孔部109とは、軸部112が孔部109に緩やかに嵌り合うことができる。
【0036】
左右のクリップ部113の各々は、棚札取付部110の後面に設けられており、棚札取付部110との間に下方が開放した隙間を形成する。左右のクリップ部113が形成する隙間の上端は、上下方向の位置が概ね同じである。
【0037】
保持板部114は、棚札取付部110の概ね下端から後方へ突き出して左右方向に延びる平板状の部位である。保持板部114は、上面と下面とが互いに平行な平板状であり、棚札取付部110の後面に対して概ね垂直であることが好ましい。これにより、金型から抜き易くなり、製造を容易にすることが可能になる。
【0038】
保持板接続部115は、保持板部114の前端と棚札取付部110の後面とを接続する。保持板接続部115は、上下方向の長さ(厚さ)が保持板部114よりも薄く、上下方向に貫通する貫通孔(本実施の形態では左右に長い長孔)が複数設けられている。
【0039】
このような保持板接続部115を介して、保持板部114が棚札取付部110の後面に接続することで、保持板部114を棚札取付部110から容易に切り離すことができる。詳細には例えば棚札取付部110を保持した状態で、保持板接続部115を中心に保持板部114を上下に何度か揺動させることで、保持板接続部115が脆性破壊して、保持板部114を棚札取付部110から容易に切り離すことができる。
【0040】
例えば棚札取付部材102を取り付ける商品棚Sの形状によっては、保持板部114が干渉して棚札取付部材102を商品棚Sに固定し難いことがある。このような場合に、保持板部114は、棚札取付部110から切り離されるとよい。
【0041】
左右の差込部116は、棚札取付部110の後面に設けられており、上下方向にはクリップ部113の上方に設けられる。左右の差込部116の各々は、上方が開放した切れ込みを形成する。左右の差込部116が形成する切れ込みの下端は、上下方向の位置が概ね同じである。
【0042】
このような左右の差込部116が形成する切れ込みに表示板を上方から差し込むことによって、当該表示板を棚札取付部材102に保持させることができる。表示板は、商品Cの広告などを表示するための紙製、樹脂製などの比較的薄いシート状の部材である。
【0043】
<<表示装置100の組み立て方法>>
表示装置100は、棚札101を棚札取付部材102に取り付けることによって組み立てられる。ここから、表示装置100の組み立て方法について、説明する。
【0044】
棚札101は、棚札取付部材102の前上方から左右の前方突出部111の間に位置付けられる。そして、左右の係止片部108の前方に設けられた隙間に左右の軸部112のそれぞれを通過させるように、棚札取付部材102に対して棚札101を下方へ移動させる。
【0045】
係止片部108の各々は、上述したように前方へ向けて膨出した膨出部を前面に含むので、棚札取付部材102に対して棚札101を下方へ移動させると、軸部112の各々は膨出部に接触する。係止片部108の各々は弾性を有するので、軸部112の各々が膨出部に接触した後に棚札取付部材102に対して棚札101をさらに下方へ押すと、係止片部108の各々は、接触した軸部112から受ける力によって後方へ撓む。これにより、左右の軸部112のそれぞれは、膨出部を通過して、左右の孔部109に位置付けられる。
【0046】
左右の軸部112が左右の孔部109のそれぞれに位置付けられると、後方へ撓んでいた係止片部108は、各々の弾性によって元の位置に戻る。元の位置に戻った膨出部によって軸部112の各々の下方の一部が塞がれ、左右の軸部112は左右の孔部109のそれぞれに緩やかに嵌まり合う(図5の平面図参照)。これにより、棚札101が棚札取付部材102に取り付けられて、表示装置100が組み立てられる。
【0047】
このように組み立てられた表示装置100においては、上述の通り左右の軸部112が左右の孔部109のそれぞれに緩やかに嵌まり合うので、棚札101は、回転軸Aを中心に、表示面103が上を向く所定方向に回転することができる。すなわち、棚札101は、棚札取付部材102に回転軸Aを介して取り付けられ、表示面103が上を向く所定方向に回転可能である。
【0048】
また、表示装置100では、棚札101の下端は、上下方向において棚札取付部材102の下端よりも下方に位置する。これにより、棚札101の下端近傍に、後方から商品Cなどが接触すると、棚札101は、回転軸Aを中心に、表示面103が上を向く所定方向に回転することができる。
【0049】
<<表示装置100の商品棚Sへの固定方法>>
図6の側面図に示すように、棚札取付部材102が商品棚Sの前端面に固定されることによって、表示装置100は商品棚Sの前端面に固定される。ここから、表示装置100の商品棚Sへの固定方法について、説明する。
【0050】
表示装置100が固定される商品棚Sは、商品Cが並べられる棚118と、棚118の前方及び下面前方に配設されるL字板120とを有する。
【0051】
棚118は、その上に商品Cが並べ置かれる平板状の部位である。棚118は、金属、樹脂、木材などによって形成されるとよい。
【0052】
L字板120は、側方から見てL字状に屈曲した板状の部材であり、金属、樹脂などによって一体に形成される。L字板120は、棚118の前方に配置される前板121と、L字板120を棚118に固定するための固定部122とを有する。
【0053】
前板121は、棚118の前端面と比較的狭いすき間を空けて概ね平行に配置されている。固定部122は、棚118の下前方に配置される平板状の部位であり、ネジ止め、接着、両面テープによる粘着などの適宜の方法により棚118の下面に固定されている。
【0054】
表示装置100は、前板121の上端が左右のクリップ部113と棚札取付部110との間の隙間の下端に位置するように、商品棚Sへその前上方から配置される。
【0055】
前板121がその弾性によって前方へ湾曲するように撓ませながら、保持板部114の後端が商品棚Sの下面LSの下方に位置付けられる。さらに、前板121が左右のクリップ部113と棚札取付部110との間の隙間において上方へ移動し、かつ、保持板部114の後端が下面LSの下方にてさらに後方へ移動するように、表示装置100を商品棚Sに対して移動させる。
【0056】
このように表示装置100を商品棚Sに対して配置することによって、前板121が左右のクリップ部113と棚札取付部110との間に挟まれ、保持板部114の上面と商品棚Sの下面LSとが接触する。これによって、表示装置100は商品棚Sに固定される。なお、固定された状態において、表示装置100は商品棚Sに対して左右方向にスライド移動可能であってもよい。
【0057】
図6を参照すると分かるように、棚札101の下端は、上下方向において、商品棚Sの下面LSよりも下方に位置する。表示装置100は、商品棚Sの前端面に固定されるため、例えば商品棚Sの下面LSから棚札101の全体が垂下するように表示装置100を商品棚Sに取り付ける場合よりも、下面LSよりも下方へ突き出す量を小さくすることができる。そのため、前方から見た場合に、表示装置100が固定された商品棚Sの下の商品棚Sに配置された商品Cを隠す範囲を小さくすることができる。従って、商品Cの視認性を阻害し難くすることが可能になる。
【0058】
また、表示装置100の上端は、上下方向において、商品棚Sの上面USよりも上方に位置する。表示装置100は、商品棚Sの前端面に固定されるため、例えば商品棚Sの上に表示装置100を立てて固定する場合よりも、上面USよりも上方へ突き出す量を小さくすることができる。そのため、前方から見た場合に、表示装置100が固定された商品棚Sに配置された商品Cを隠す範囲を小さくすることができる。従って、商品Cの視認性を阻害し難くすることが可能になる。
【0059】
なお、ここで説明した固定方法は、表示装置100を商品棚Sの前端面に固定するための一例であり、表示装置100を商品棚Sの前端面に固定することができれば、固定方法は、適宜変更されてよい。例えば、表示装置100が商品棚Sに嵌り合う形態が適宜変更されてもよく、さらに表示装置100は、ネジ止め、接着、粘着、磁力による吸着などによって商品棚Sに固定されてもよい。
【0060】
<<表示装置100の動作>>
ここから、商品Cを商品棚Sから取り出す際の表示装置100の動作について、図6~9を参照して説明する。
【0061】
ここでは、商品棚Sから取り出される商品C(以下、商品棚Sから取り出される商品Cを「対象商品C」ともいう。)が、図6に示す商品Cのうち、星印を付した商品Cである場合を例に説明する。また、対象商品Cを商品棚Sから取り出す者は、典型的には、対象商品Cを販売する商店の店員、対象商品Cの購入者である。以下では、購入者が対象商品Cを商品棚Sから取り出す例により説明する。
【0062】
図6に示すように、表示装置100が固定された商品棚Sの下の商品棚Sには、上下2段に重ねられた商品Cが前方から後方へ向けて並べれており、対象商品Cは、上段の最も前方に配置された商品Cである。購入者は、対象商品Cを商品棚Sから取り出す際に、対象商品Cを前方へ移動させる。
【0063】
上述のように、棚札101の下端は、上下方向において、商品棚Sの下面LS及び棚札取付部材102の下端よりも下方に位置する。そのため、対象商品Cと商品棚Sの下面LSとの間に隙間Pがある場合であっても、図7の点線Qで囲んだ部分に示すように、下面LSよりも下方へ突き出た棚札101の下端近傍が、前方へ移動した対象商品Cと接触する可能性がある。
【0064】
ここで、図7は、表示装置100を商品棚Sに固定した状態で、対象商品Cを取り出す途中の第1状態を示す側面図である。第1状態は、棚札101の下端近傍と対象商品Cとが接触した状態である。
【0065】
購入者が対象商品Cをさらに前方へ移動させると、棚札101の下端近傍は、対象商品Cと接触する箇所で、後方から対象商品Cに押される。これにより、棚札101は、回転軸Aを中心に、図8に示すように、表示面103が上を向く所定方向(図8では、同図の矢印で示すように左回り)に回転する。そのため、棚札101と対象商品Cとが接触した後も、対象商品Cは棚札101の下方を通過することができるので、購入者は、対象商品Cを前方へ容易に移動させることができる。
【0066】
ここで、図8は、表示装置100を商品棚Sに固定した状態で、対象商品Cを取り出す途中の第2状態を示す側面図である。第2状態は、対象商品Cが棚札101の下方を通過する途中の一状態である。
【0067】
また、図6を参照すると分かるように、棚札101が棚札取付部材102に対して所定方向へ回転する前の状態において、棚札101の重心Gは回転軸Aよりも下方に位置する。そのため、図8に示すように、対象商品Cは棚札101の下方を通過する間、棚札取付部材102に対して所定方向へ回転した棚札101は、自重により、当該所定方向とは逆の方向に回転しようとする。
【0068】
その結果、対象商品Cは、棚札101の下方を通過する間、棚札101の下端近傍と接触し、棚札101から力を受ける。しかし、対象商品Cが棚札101から受ける力は、概ね棚札101の重さに応じたものであるため比較的小さく、対象商品Cを損傷する程の大きさではない。従って、対象商品Cを取り出し易くすることが可能になる。
【0069】
さらに図8を参照すると分かるように、回転軸Aは、上下方向において、商品棚Sの上面USよりも上方に位置する。なお、回転軸Aは、上下方向において、商品棚Sの上面USと同じ位置であってもよい。
【0070】
このように、商品棚Sの上面USに対する回転軸Aの上下方向の位置を設定することにより、回転軸Aが商品棚Sの上面USよりも下方に位置する場合よりも、対象商品Cを通過させるための所定方向への棚札101の回転角を小さくすることができる。そのため、対象商品Cを取り出すために棚札101を大きく回転させる必要がある場合よりも、購入者は対象商品Cを取り出し易くなる。従って、対象商品Cをより一層取り出し易くすることが可能になる。
【0071】
対象商品Cの全体が棚札101の下方を通過すると、商品棚Sからの対象商品Cの取り出しは完了する。その後、図9に示すように、棚札101は、自重によって所定方向とは逆の方向(図9では、同図の矢印で示すように右回り)へ回転し、所定方向へ回転する前の元の位置(図6に示す棚札101の位置)に戻る。従って、購入者が棚札101の位置を元に戻す手間を省くことができ、利便性を向上させることが可能になる。
【0072】
ここでは、対象商品Cが、表示装置100が固定された商品棚Sの下に配置される商品Cのうち、上段の最も前方に配置された商品Cが取り出される場合を例に説明した。これは、当該位置に配置された商品Cが棚札101に接触し易いと考えられるためである。棚札101が回転することによって商品Cを取り出し易くなることは、その他の商品Cを取り出す際に棚札101と接触した場合であっても同様である。
【0073】
<<棚札取付部材102に対する棚札101の回転可能な範囲>>
本実施の形態に係る表示装置100においては、棚札取付部材102に対する棚札101の回転可能な範囲は、第1係止部107及び第2係止部117によって構成される係止機構によって制限される。言い換えると、表示装置100は、棚札101が棚札取付部材102に対して所定方向へ回転する範囲を制限するための係止機構を備える。棚札101は、当該棚札101の下端が商品棚Sの下面と上下方向において同じ位置に又は当該下面よりも上方に位置するまで回転可能である。
【0074】
図10は、棚札101が棚札取付部材102に対して所定方向へ最大限回転した状態を示す側面図である。同図では、棚札101の下端が商品棚Sの下面と上下方向において概ね同じ位置に位置するまで回転可能な例を示す。
【0075】
同図に示すように、棚札101が棚札取付部材102に対して所定方向へ最大限回転すると、第1係止部107と第2係止部117とが接触することによって、棚札取付部材102に対する棚札101の回転を制限する。
【0076】
係止機構を備えることによって、棚札取付部材102に対する棚札101の回転範囲を制限することができる。これにより、商品棚Sから取り出される商品Cが棚札101に衝突したときなどに、棚札101が棚札取付部材102に対して過剰に回転することによる表示装置100の損傷を防止することが可能になる。
【0077】
さらに、本実施の形態では、棚札101が所定方向へ最大の角度回転した場合に、第1係止部107と第2係止部117とは、概ね左右方向に延びる面で接触する。すなわち、本実施の形態に係る係止機構では、棚札101が所定方向へ最大の角度回転した場合に第1係止部107と第2係止部117とが面で接触することによって、棚札101が棚札取付部材102に対して所定方向へ回転する範囲を制限する。
【0078】
このように、棚札取付部材102に対する棚札101の回転を制限する際に、第1係止部107及び第2係止部117が面で接触することによって、第1係止部107及び第2係止部117に加わる力が分散される。これにより、棚札101が棚札取付部材102に対して過剰に回転することによる表示装置の破損をより確実に防止することが可能になる。
【0079】
さらに、棚札101は、棚札101の下端が商品棚Sの下面と上下方向において同じ位置に位置するまで(図10参照)、又は、棚札101の下端が商品棚Sの下面よりも上方に位置するまで回転可能である。これにより、表示装置100が固定された商品棚Sの下に配置される商品Cが、当該商品棚Sの下面LSとの間に殆ど隙間なく配置されている場合であっても、当該商品Cを取り出すことができる。従って、商品Cの陳列のされ方にかかわらず、商品Cを取り出し易くすることが可能になる。
【0080】
さらに、図10に示すように、棚札101が棚札取付部材102に対して所定方向へ最大限回転した状態においても、重心Gは回転軸Aよりも下方に位置する。すなわち、係止機構は、棚札101の重心Gが上下方向において回転軸Aよりも下方に位置する範囲で、棚札101が棚札取付部材102に対して所定方向へ回転する範囲を制限する。
【0081】
棚札101が棚札取付部材102に対して所定方向へ最大限回転した後にも、棚札101は、自重によって、回転前の元の位置(図9参照)に確実に戻ることができる。従って、購入者など棚札101の位置を元に戻す手間を省くことができ、利便性を向上させることが可能になる。
【0082】
回転軸Aは、棚札取付部材102の前方に設けられる。そのため、棚札101が表示面103が上を向く所定方向に最大限回転した場合であっても、図10に示すように、前後方向において、棚札取付部材102の上部後端(本実施の形態では、棚札取付部110の後面)よりも後方へ突き出さない。すなわち、係止機構は、前後方向において棚札101が棚札取付部材102の後端よりも後方へ突き出さない範囲で、棚札101が棚札取付部材102に対して表示面103が上を向く所定方向へ回転する範囲を制限する。
【0083】
これにより、棚札101が表示面103が上を向く所定方向に回転した場合に、表示装置100が取り付けられた商品棚Sに配置された商品Cに接触することを防ぐことができる。従って、棚札101の回転に伴って商品Cをほぼ損傷しないようにすることが可能になる。
【0084】
これまで説明したように、本実施の形態に係る表示装置100によれば、商品を取り出し易くすることが可能になる。また、商品の視認性を阻害し難くすることが可能になる。
【0085】
本発明は、これまで説明した実施の形態に限定されるものではなく、実施の形態は以下のように変形されてもよい。
【0086】
(変形例1)
実施の形態では、棚札101が電子棚札である場合を例に説明した。しかし、棚札101は、電子棚札に限られず、紙などに印刷された商品情報を表示面103に表示する部材であってもよい。この場合の棚札101は、例えば商品情報が印刷された紙片と当該紙片を保持する樹脂製の部材とから構成されてもよい。本変形例によっても、実施の形態と同様の効果を奏する。
【0087】
(変形例2)
実施の形態では、保持板部114が、複数の長孔が設けられ、かつ、保持板部114よりも薄い保持板接続部115を介して棚札取付部110の後面に接続する例を説明した。しかし。保持板接続部115は、保持板部114を棚札取付部110から切り離し可能に構成されればよく、保持板接続部115の構成は、これに限られない。
【0088】
例えば、保持板接続部115は、保持板部114よりも薄ければ、貫通孔が設けられなくてもよい。上下方向の貫通孔が設けられる場合、貫通孔は、実施の形態のような左右方向に長い大きな長孔に限られず、概ね円柱状など左右方向の長さが実施の形態よりも短い比較的小さな孔であってもよい。小さい貫通孔が採用される場合、貫通孔が比較的短い間隔で左右方向に並べて複数設けられることで、保持板接続部115にミシン目が設けられてもよい。
【0089】
本変形例によっても、実施の形態と同様の効果を奏する。
【0090】
(変形例3)
実施の形態では、棚札101の孔部109と棚札取付部材102の軸部112との嵌り合いによって、棚札101が、棚札取付部材102に回転軸Aを介して取り付けられる例を説明した。しかし、棚札101は、棚札取付部材102に回転軸Aを介して取り付けられ、表示面103が上を向く所定方向に回転可能であればよい。
【0091】
例えば、左右の孔部109の一方又は両方は貫通していなくてもよく、深さ(左右方向の長さ)を有する穴部、比較的浅い凹みを形成する凹部などであってもよい。また、左右の軸部112の一方又は両方は、円柱状に限られず、突起などであってもよい。
【0092】
例えば、孔部109が棚札取付部材102に設けられ、軸部112が棚札101に設けられてもよい。
【0093】
本変形例によっても、実施の形態と同様の効果を奏する。
【0094】
(変形例4)
実施の形態では、係止機構が、後方突出部105の後方上部に設けられた傾斜面を形成する第1係止部107と、棚札取付部110の前方上部の平面部分である第2係止部117とから形成され、棚札101が所定方向へ最大限回転した場合に係止部107,117が面で接触する例により説明した。係止機構の構成は、これに限られない。
【0095】
例えば、第1係止部107は、棚札101の後方上部に設けられていればよく、棚札本体104の後方上部に設けられ、当該部位が傾斜面を形成してもよい。この場合、棚札101が所定方向へ最大限回転した場合に第1係止部107と接触するように、棚札取付部110が実施の形態よりもさらに上方へ延設されてもよい。またこの場合の第2係止部117は、棚札取付部110の延設された部分うちの前方に設けられた平面部分であるとよい。これによっても、実施の形態と同様の効果を奏する。
【0096】
例えば、傾斜面は、棚札取付部材102の前方上部に設けられてもよい。この場合、第1係止部107は、棚札101の後方上部の平面部分であればよい。また、第2係止部117は、棚札取付部110の前方上部に設けられた傾斜面を形成する部位であればよい。これによっても、実施の形態と同様の効果を奏する。
【0097】
例えば、第1係止部107と第2係止部117とは、棚札101が所定方向へ最大限回転した場合に、面ではなく、線状又は複数の点で接触するように構成されてもよい。これによっても、棚札取付部材102に対する棚札101の回転可能な範囲を制限することができる。そのため、商品棚Sから取り出される商品Cが棚札101に衝突したときなどに、棚札101が棚札取付部材102に対して過剰に回転することによる表示装置100の損傷を防止することが可能になる。
【0098】
(変形例5)
実施の形態では、棚札101が表示面103が上を向く所定方向に最大限回転した場合に、前後方向において棚札101が棚札取付部材102の上部後端よりも後方へ突き出さない例を説明した。しかし、棚札101が表示面103が上を向く所定方向に最大限回転した場合に、前後方向において棚札101が棚札取付部材102の上部後端よりも後方へ突き出してもよい。
【0099】
この場合であっても、回転軸Aが棚札取付部材102の前方に設けられることにより、所定方向に最大限回転した場合に棚札101が棚札取付部材102の後端よりも後方へ突き出す量を小さくすることができる。従って、棚札101の回転に伴って商品Cを損傷する可能性を低減することが可能になる。
【0100】
以上、本発明の実施の形態及び変形例について説明したが、本発明は、これらに限られるものではない。例えば、本発明は、これまで説明した実施の形態及び変形例の一部又は全部を適宜組み合わせた形態、その形態に適宜変更を加えた形態をも含む。
【0101】
また、上記の実施の形態及び変形例で説明した一手段または全手段は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
【0102】
1.商品棚の前端面 に固定される棚札取付部材と、
表示面を有する棚札とを備え、
前記棚札は、前記棚札取付部材に回転軸を介して取り付けられ、前記表示面が上を向く所定方向に回転可能であり、
前記棚札の下端は、上下方向において、前記商品棚の下面及び前記棚札取付部材の下端よりも下方に位置する表示装置。
【0103】
2.前記棚札は、当該棚札の下端が前記商品棚の下面と上下方向において同じ位置に又は当該下面よりも上方に位置するまで回転可能である
上記1に記載の表示装置。
【0104】
3.前記棚札の重心は、上下方向において、前記回転軸よりも下方に位置する
上記1又は2に記載の表示装置。
【0105】
4.前記回転軸は、上下方向において、前記商品棚の上面と同じ位置又は当該上面よりも上方に位置する
上記1から3のいずれか1つに記載の表示装置。
【0106】
5.前記棚札が前記棚札取付部材に対して前記所定方向へ回転する範囲を制限するための係止機構をさらに備える
上記1から4のいずれか1つに記載の表示装置。
【0107】
6.前記係止機構は、前記棚札の後方上部に設けられた第1係止部と、前記棚札取付部材の前方上部に設けられた第2係止部とから構成されており、前記棚札が前記所定方向へ最大限回転した場合に前記第1係止部と前記第2係止部とが面で接触することによって、前記棚札が前記棚札取付部材に対して前記所定方向へ回転する範囲を制限する
上記5に記載の表示装置。
【0108】
7.前記係止機構は、前記棚札の重心が上下方向において前記回転軸よりも下方に位置する範囲で、前記棚札が前記棚札取付部材に対して前記所定方向へ回転する範囲を制限する
上記5又は6に記載の表示装置。
【0109】
8.前記回転軸は、前記棚札取付部材の前方に設けられており、
前記係止機構は、前後方向において前記棚札の後端が前記棚札取付部材の上部後端よりも後方へ突き出さない範囲で、前記棚札が前記棚札取付部材に対して前記所定方向へ回転する範囲を制限する
上記5から7のいずれか1つに記載の表示装置。
【0110】
この出願は、2021年2月3日に出願された日本出願特願2021-016059号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0111】
100 表示装置
101 棚札
102 棚札取付部材
103 表示面
104 棚札本体
105 後方突出部
107 第1係止部
108 係止片部
109 孔部
110 棚札取付部
111 前方突出部
112 軸部
113 クリップ部
114 保持板部
115 保持板接続部
116 差込部
117 第2係止部
118 棚
120 L字板
121 前板
122 固定部
A 回転軸
C 商品
G 重心
P 隙間
S 商品棚
US 商品棚の上面
LS 商品棚の下面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10