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特許75720895Gネットワークにおけるエッジサーバ間のアプリケーションコンテキスト転送方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】5Gネットワークにおけるエッジサーバ間のアプリケーションコンテキスト転送方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/148 20220101AFI20241016BHJP
   H04W 4/50 20180101ALI20241016BHJP
   H04L 67/1008 20220101ALI20241016BHJP
   H04L 67/1095 20220101ALI20241016BHJP
   H04L 67/51 20220101ALI20241016BHJP
【FI】
H04L67/148
H04W4/50
H04L67/1008
H04L67/1095
H04L67/51
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023552491
(86)(22)【出願日】2022-11-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-05
(86)【国際出願番号】 US2022048784
(87)【国際公開番号】W WO2023081262
(87)【国際公開日】2023-05-11
【審査請求日】2023-08-30
(31)【優先権主張番号】63/275,370
(32)【優先日】2021-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/979,399
(32)【優先日】2022-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520353802
【氏名又は名称】テンセント・アメリカ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ソダガァ,イラジ
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2022-553275(JP,A)
【文献】3GPP TS 23.558 v17.1.0 (2021-09),3GPP,3RD GENERATION PARTNERSHIP PROJECT,2021年09月24日,P.103-111,https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/23_series/23.558/23558-h10.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/148
H04W 4/50
H04L 67/1008
H04L 67/1095
H04L 67/51
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第5世代(5G)エッジネットワーク上でアプリケーションコンテキストを転送する方法であって、前記方法は、少なくとも1つのプロセッサによって実行され、
ソースエッジイネーブラサーバ(EES)によって、ソースエッジアプリケーションサーバ(EAS)から、ターゲットEASとアプリケーションコンテキストデータを交換する要求を受信するステップであって、前記アプリケーションコンテキストデータは、前記ソースEASから前記ターゲットEASに転送されるべきアプリケーションに関連する、ステップと、
前記要求を前記ソースEESからターゲットEESに送信するステップと、
前記ソースEESによって、前記ターゲットEESから、前記アプリケーションコンテキストデータを転送するための接続情報を含む応答を受信するステップと、
前記応答を前記ソースEASに送信するステップと
を含み、
前記アプリケーションコンテキストデータは、前記接続情報に基づいて、前記ソースEASと前記ターゲットEASとの間で直接交換される、方法。
【請求項2】
前記要求および前記応答は、前記5Gエッジネットワークを使用して送信され、
前記アプリケーションコンテキストデータは、前記5Gエッジネットワーク上で交換されない、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記要求は、EDGE-9インターフェースを使用して前記ソースEESから前記ターゲットEESに送信され、
前記応答は、前記EDGE-9インターフェースを使用して前記ターゲットEESから前記ソースEESに送信される、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記要求は、前記アプリケーションコンテキストデータに対応するストレージのソースアドレス、前記アプリケーションコンテキストデータに対応するアプリケーションコンテキスト識別子、前記ソースEASによってサポートされる少なくとも1つのプロトコル、前記要求に関連付けられた有効期限、および前記要求に関連付けられたセキュリティ情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記接続情報は、前記アプリケーションコンテキストデータに対応するストレージのターゲットアドレス、前記アプリケーションコンテキストデータに対応するアプリケーションコンテキスト識別子、前記ターゲットEASによってサポートされる少なくとも1つのプロトコル、前記要求および前記応答のうちの少なくとも1つに関連付けられた有効期限、ならびに前記要求および前記応答のうちの前記少なくとも1つに関連付けられたセキュリティ情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記要求および前記応答のうちの少なくとも1つは、前記アプリケーションコンテキストデータに対応するスキームをシグナリングするために使用されるスキーム識別子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記接続情報は、RESTFULリソースに記憶され、
前記RESTFULリソースは、前記アプリケーションコンテキストデータを交換するためのハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)情報を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
第5世代(5G)エッジネットワーク上でアプリケーションコンテキストを転送するためのデバイスであって、
プログラムコードを記憶するように構成された少なくとも1つのメモリと、
前記プログラムコードを読み取り、前記プログラムコードによって命令されたように動作するように構成された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記プログラムコードは、
前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を実行させる、
デバイス。
【請求項9】
コンピュータに、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、米国特許商標庁に2021年11月3日に出願された米国仮特許出願第63/275,370号および2022年11月2日に出願された米国特許出願第17/979,399号からの優先権を主張するものであり、これらの開示は、参照により全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
本開示は、一般に、第5世代(5G)メディアストリーミング(5GMS)、および、5Gネットワークにおいて、あるエッジアプリケーションサーバから別のアプリケーションサーバにアプリケーションコンテキストを転送することに関する。
【背景技術】
【0003】
ブロードバンドネットワークのための第5世代(5G)規格により、アプリケーションをエッジネットワーク上で実行することができ、高帯域幅、低レイテンシ、および分散処理が可能になる。
【0004】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP) TS23.558(3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Architecture for enabling Edge Applications (Release 17), V2.0.0)は、エッジ要素のハードウェア能力の発見を含むエッジアプリケーションを可能にするための一般的なアーキテクチャを定義する。3GPP TS26.501(3GPP TS 26.501, 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects;5G Media Streaming (5GMS); General description and architecture (Release 16), V16.3.1)は、5Gメディアストリーミングアプリケーションのための一般的なアーキテクチャを定義し、TS26.512は、そのアーキテクチャのためのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)コールを定義する。3GPP TR26.803(3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Study on 5G Media Streaming Extensions for Edge Processing (Release 17)V1.5.1)もまた、第5世代メディアストリーミング(5GMS)およびエッジ処理に関連する。
【0005】
3GPP TS23.558において定義される5Gエッジアーキテクチャは、5Gエッジアーキテクチャを通り、そのアーキテクチャ内の様々なハブを通過する実際のデータの転送のみをサポートする。しかしながら、このような転送は、あまり効率的ではない可能性がある。ネットワーク内のアプリケーションサーバは、より効率的な直接接続を有することができる。
【発明の概要】
【0006】
1つまたは複数の実施形態によれば、第5世代(5G)エッジネットワーク上でアプリケーションコンテキストを転送するための方法は、ソースエッジイネーブラサーバ(EES)によって、ソースエッジアプリケーションサーバ(EAS)から、ターゲットEASとアプリケーションコンテキストデータを交換する要求を受信するステップであって、アプリケーションコンテキストデータは、ソースEASからターゲットEASに転送されるべきアプリケーションに関連する、ステップと、要求をソースEESからターゲットEESに送信するステップと、ソースEESによって、ターゲットEESから、アプリケーションコンテキストデータを転送するための接続情報を含む応答を受信するステップと、応答をソースEASに送信するステップとを含み、アプリケーションコンテキストデータは、接続情報に基づいて、ソースEASとターゲットEASとの間で直接交換される。
【0007】
1つまたは複数の実施形態によれば、第5世代(5G)エッジネットワーク上でアプリケーションコンテキストを転送するためのデバイスは、プログラムコードを記憶するように構成された少なくとも1つのメモリと、プログラムコードを読み取り、プログラムコードによって命令されたように動作するように構成された少なくとも1つのプロセッサとを含み、プログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサに、ソースエッジイネーブラサーバ(EES)によって、ソースエッジアプリケーションサーバ(EAS)から、ターゲットEASとアプリケーションコンテキストデータを交換する要求を受信させるように構成された第1の受信コードであって、アプリケーションコンテキストデータは、ソースEASからターゲットEASに転送されるべきアプリケーションに関連する、第1の受信コードと、少なくとも1つのプロセッサに、要求をソースEESからターゲットEESに送信させるように構成された第1の送信コードと、少なくとも1つのプロセッサに、ソースEESによって、ターゲットEESから、アプリケーションコンテキストデータを転送するための接続情報を含む応答を受信させるように構成された第2の受信コードと、少なくとも1つのプロセッサに、応答をソースEASに送信させるように構成された第2の送信コードとを含み、アプリケーションコンテキストデータは、接続情報に基づいて、ソースEASとターゲットEASとの間で直接交換される。
【0008】
1つまたは複数の実施形態によれば、非一時的コンピュータ可読媒体は、命令を記憶し、この命令は、第5世代(5G)エッジネットワーク上でアプリケーションコンテキストを転送するためのデバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、1つまたは複数のプロセッサに、ソースエッジイネーブラサーバ(EES)によって、ソースエッジアプリケーションサーバ(EAS)から、ターゲットEASとアプリケーションコンテキストデータを交換する要求を受信することであって、アプリケーションコンテキストデータは、ソースEASからターゲットEASに転送されるべきアプリケーションに関連する、受信することと、要求をソースEESからターゲットEESに送信することと、ソースEESによって、ターゲットEESから、アプリケーションコンテキストデータを転送するための接続情報を含む応答を受信することと、応答をソースEASに送信することとを行わせる1つまたは複数の命令を含み、アプリケーションコンテキストデータは、接続情報に基づいて、ソースEASとターゲットEASとの間で直接交換される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
開示される主題のさらなる特徴、性質、および様々な利点は、以下の詳細な説明および添付の図面からより明らかになるであろう。
図1】諸実施形態による、本明細書で説明される方法、装置、およびシステムが実装され得る環境の図である。
図2図1の1つまたは複数のデバイスの例示的な構成要素のブロック図である。
図3】諸実施形態による、第5世代(5G)エッジネットワークアーキテクチャの図である。
図4】諸実施形態による、アプリケーションコンテキストを転送するための例示的なプロセスのフローチャートである。
図5】諸実施形態による、アプリケーションコンテキストを転送するための例示的なプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、諸実施形態による、本明細書で説明される方法、装置、およびシステムが実装され得る環境100の図である。図1に示すように、環境100は、ユーザデバイス110と、プラットフォーム120と、ネットワーク130とを含み得る。環境100のデバイスは、ワイヤード接続、ワイヤレス接続、またはワイヤード接続とワイヤレス接続の組み合わせを介して相互接続し得る。
【0011】
ユーザデバイス110は、プラットフォーム120に関連付けられた情報の受信、生成、記憶、処理、および/または提供が可能な1つまたは複数のデバイスを含む。例えば、ユーザデバイス110は、コンピューティングデバイス(例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、スマートスピーカー、サーバなど)、携帯電話(例えば、スマートフォン、無線電話機など)、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートグラスまたはスマートウォッチ)、または同様のデバイスを含み得る。いくつかの実装形態では、ユーザデバイス110は、プラットフォーム120との情報の受信および/または送信を行い得る。
【0012】
プラットフォーム120は、本明細書の他の箇所で説明されるような1つまたは複数のデバイスを含む。いくつかの実装形態では、プラットフォーム120は、クラウドサーバまたはクラウドサーバのグループを含み得る。いくつかの実装形態では、プラットフォーム120は、ソフトウェア構成要素が特定の必要性に応じてスワップインまたはスワップアウトされ得るように、モジュール式であるように設計され得る。そのため、プラットフォーム120は、異なる用途のために容易にかつ/または迅速に再構成され得る。
【0013】
いくつかの実装形態では、図示のように、プラットフォーム120は、クラウドコンピューティング環境122においてホストされ得る。特に、本明細書で説明される実装形態は、クラウドコンピューティング環境122でホストされるものとしてプラットフォーム120を説明するが、いくつかの実装形態では、プラットフォーム120は、クラウドベースでなくてもよく(すなわち、クラウドコンピューティング環境の外で実装されてもよく)、または部分的にクラウドベースであってもよい。
【0014】
クラウドコンピューティング環境122は、プラットフォーム120をホストする環境を含む。クラウドコンピューティング環境122は、プラットフォーム120をホストするシステム(複数可)および/またはデバイス(複数可)の物理的な位置および構成についてのエンドユーザ(例えば、ユーザデバイス110)の知識を必要としない、計算、ソフトウェア、データアクセス、ストレージなどのサービスを提供し得る。図示のように、クラウドコンピューティング環境122は、コンピューティングリソース124のグループ(集合的には「コンピューティングリソース124(computing resources 124)」と呼ばれ、個別には「コンピューティングリソース124(computing resource 124)」と呼ばれる)を含み得る。
【0015】
コンピューティングリソース124は、1つまたは複数のパーソナルコンピュータ、ワークステーションコンピュータ、サーバデバイス、または他のタイプの計算および/もしくは通信デバイスを含む。いくつかの実装形態では、コンピューティングリソース124は、プラットフォーム120をホストし得る。クラウドリソースは、コンピューティングリソース124内で実行される計算インスタンス、コンピューティングリソース124内に提供されるストレージデバイス、コンピューティングリソース124によって提供されるデータ転送デバイスなどを含み得る。いくつかの実装形態では、コンピューティングリソース124は、ワイヤード接続、ワイヤレス接続、またはワイヤード接続とワイヤレス接続の組み合わせを介して他のコンピューティングリソース124と通信し得る。
【0016】
図1にさらに示すように、コンピューティングリソース124は、1つまたは複数のアプリケーション(APP)124-1、1つまたは複数の仮想マシン(VM)124-2、仮想化ストレージ(VS)124-3、1つまたは複数のハイパーバイザ(HYP)124-4などのクラウドリソースのグループを含む。
【0017】
アプリケーション124-1は、ユーザデバイス110および/またはプラットフォーム120に提供されるか、またはそれらによってアクセスされ得る1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションを含む。アプリケーション124-1により、ソフトウェアアプリケーションをユーザデバイス110にインストールして実行する必要性がなくなり得る。例えば、アプリケーション124-1は、プラットフォーム120に関連付けられたソフトウェア、および/またはクラウドコンピューティング環境122を介して提供されることが可能な任意の他のソフトウェアを含み得る。いくつかの実装形態では、1つのアプリケーション124-1は、仮想マシン124-2を介して、1つまたは複数の他のアプリケーション124-1に/から情報を送信/受信し得る。
【0018】
仮想マシン124-2は、物理マシンのようなプログラムを実行するマシン(例えば、コンピュータ)のソフトウェア実装を含む。仮想マシン124-2は、仮想マシン124-2による任意の実マシンへの対応度合いおよび用途に応じて、システム仮想マシンまたはプロセス仮想マシンのいずれかであり得る。システム仮想マシンは、完全なオペレーティングシステム(OS)の実行をサポートする完全なシステムプラットフォームを提供し得る。プロセス仮想マシンは、単一のプログラムを実行し得、単一のプロセスをサポートし得る。いくつかの実装形態では、仮想マシン124-2は、ユーザ(例えば、ユーザデバイス110)に代わって実行し得、データ管理、同期、または長期データ転送などのクラウドコンピューティング環境122のインフラストラクチャを管理し得る。
【0019】
仮想化ストレージ124-3は、コンピューティングリソース124のストレージシステムまたはデバイス内で仮想化技法を使用する1つもしくは複数のストレージシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスを含む。いくつかの実装形態では、ストレージシステムのコンテキスト内で、仮想化のタイプは、ブロック仮想化およびファイル仮想化を含み得る。ブロック仮想化とは、ストレージシステムが物理ストレージまたはヘテロジニアス構造に関係なくアクセスされ得るように、物理ストレージから論理ストレージを抽象化(または分離)することを指し得る。この分離により、ストレージシステムの管理者は、その管理者がエンドユーザのためにストレージをどのように管理するかについて柔軟性を持たせることができる。ファイル仮想化は、ファイルレベルでアクセスされるデータと、ファイルが物理的に記憶される場所との間の依存性をなくし得る。これにより、ストレージの使用、サーバの統合、および/または非破壊的なファイル移行の性能の最適化が可能になり得る。
【0020】
ハイパーバイザ124-4は、複数のオペレーティングシステム(例えば、「ゲストオペレーティングシステム」)が、コンピューティングリソース124などのホストコンピュータ上で同時に実行することを可能にするハードウェア仮想化技法を提供し得る。ハイパーバイザ124-4は、仮想オペレーティングプラットフォームをゲストオペレーティングシステムに提示し得、ゲストオペレーティングシステムの実行を管理し得る。様々なオペレーティングシステムの複数のインスタンスは、仮想化されたハードウェアリソースを共有し得る。
【0021】
ネットワーク130は、1つまたは複数のワイヤードおよび/またはワイヤレスネットワークを含む。例えば、ネットワーク130は、セルラーネットワーク(例えば、第5世代(5G)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、第3世代(3G)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワークなど)、公衆地上移動通信網(PLMN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、電話ネットワーク(例えば、公衆電話交換網(PSTN))、プライベートネットワーク、アドホックネットワーク、イントラネット、インターネット、光ファイバベースのネットワークなど、および/またはこれらもしくは他のタイプのネットワークの組み合わせを含み得る。
【0022】
図1に示すデバイスおよびネットワークの数および配置は、一例として提供される。実際には、追加のデバイスおよび/またはネットワーク、より少ないデバイスおよび/またはネットワーク、異なるデバイスおよび/またはネットワーク、または図1に示されるものとは別様に配置されたデバイスおよび/またはネットワークが存在し得る。さらに、図1に示す2つ以上のデバイスが単一のデバイス内に実装されてもよいし、図1に示される単一のデバイスが複数の分散デバイスとして実装されてもよい。追加的または代替的に、環境100のデバイスのセット(例えば、1つまたは複数のデバイス)は、環境100のデバイスの別のセットによって実行されるものとして説明される1つまたは複数の機能を実行してもよい。
【0023】
図2は、図1の1つまたは複数のデバイスの例示的な構成要素のブロック図である。デバイス200は、ユーザデバイス110および/またはプラットフォーム120に対応し得る。図2に示すように、デバイス200は、バス210と、プロセッサ220と、メモリ230と、ストレージ構成要素240と、入力構成要素250と、出力構成要素260と、通信インターフェース270とを含み得る。
【0024】
バス210は、デバイス200の構成要素間の通信を可能にする構成要素を含む。プロセッサ220は、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせで実装される。プロセッサ220は、中央処理装置(CPU)、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)、APU(Accelerated Processing Unit)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、または他のタイプの処理構成要素である。いくつかの実装形態では、プロセッサ220は、機能を実行するようにプログラムされることが可能な1つまたは複数のプロセッサを含む。メモリ230は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、および/またはプロセッサ220により使用される情報および/または命令を記憶する別のタイプの動的または静的ストレージデバイス(例えば、フラッシュメモリ、磁気メモリ、および/または光学メモリ)を含む。
【0025】
ストレージ構成要素240は、デバイス200の動作および使用に関連する情報および/またはソフトウェアを記憶する。例えば、ストレージ構成要素240は、ハードディスク(例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、および/またはソリッドステートディスク)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、カートリッジ、磁気テープ、および/または別のタイプの非一時的コンピュータ可読媒体を、対応するドライブと共に含み得る。
【0026】
入力構成要素250は、デバイス200が、例えば、ユーザ入力(例えば、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、スイッチ、および/またはマイクロフォン)などを介して、情報を受信することを可能にする構成要素を含む。追加的または代替的に、入力構成要素250は、情報を感知するためのセンサ(例えば、全地球測位システム(GPS)構成要素、加速度計、ジャイロスコープ、および/またはアクチュエータ)を含み得る。出力構成要素260は、デバイス200(例えば、ディスプレイ、スピーカ、および/または1つまたは複数の発光ダイオード(LED))からの出力情報を提供する構成要素を含む。
【0027】
通信インターフェース270は、デバイス200が、例えば、ワイヤード接続、ワイヤレス接続、またはワイヤード接続とワイヤレス接続の組み合わせなどを介して、他のデバイスと通信することを可能にするトランシーバのような構成要素(例えば、トランシーバならびに/または別個の受信機および送信機)を含む。通信インターフェース270は、デバイス200が別のデバイスから情報を受信すること、および/または別のデバイスに情報を提供することを可能にし得る。例えば、通信インターフェース270は、イーサネット(登録商標)インターフェース、光インターフェース、同軸インターフェース、赤外線インターフェース、無線周波数(RF)インターフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェース、Wi-Fiインターフェース、セルラーネットワークインターフェースなどを含み得る。
【0028】
デバイス200は、本明細書で説明される1つまたは複数のプロセスを実行し得る。デバイス200は、プロセッサ220がメモリ230および/またはストレージ構成要素240などの非一時的コンピュータ可読媒体によって記憶されたソフトウェア命令を実行することに応答して、これらのプロセスを実行し得る。コンピュータ可読媒体は、本明細書では非一時的メモリデバイスとして定義される。メモリデバイスは、単一の物理ストレージデバイス内のメモリ空間、または複数の物理ストレージデバイスにわたって分散されたメモリ空間を含む。
【0029】
ソフトウェア命令は、通信インターフェース270を介して別のコンピュータ可読媒体からまたは別のデバイスからメモリ230および/またはストレージ構成要素240に読み込まれ得る。実行されると、メモリ230および/またはストレージ構成要素240に記憶されたソフトウェア命令は、プロセッサ220に、本明細書で説明される1つまたは複数のプロセスを実行させ得る。追加的または代替的に、本明細書で説明される1つまたは複数のプロセスを実行するために、ソフトウェア命令の代わりに、またはソフトウェア命令と組み合わせて、ハードワイヤード回路が使用されてもよい。したがって、本明細書で説明される実装形態は、ハードウェア回路およびソフトウェアのいかなる特定の組み合わせにも限定されない。
【0030】
図2に示される構成要素の数および配置は、一例として提供される。実際には、デバイス200は、追加の構成要素、より少ない構成要素、異なる構成要素、または図2に示されるものとは別様に配置された構成要素を含み得る。追加的または代替的に、デバイス200の構成要素のセット(例えば、1つまたは複数の構成要素)は、デバイス200の構成要素の別のセットによって実行されるものとして説明される1つまたは複数の機能を実行してもよい。
【0031】
図3は、諸実施形態による、5Gエッジネットワークアーキテクチャ300の図である。エッジデータネットワーク(EDN)301は、ローカルデータネットワークである。EDN301内には、1つまたは複数のエッジアプリケーションサーバ(EAS)302および1つまたは複数のエッジイネーブラサーバ(EES)303が含まれる。諸実施形態では、図3に関して以下でより詳細に説明するように、1つまたは複数のEAS302は、ソースEAS302aおよびターゲットEAS302bを含み得、1つまたは複数のEES303は、ソースEES303aおよびターゲットEES303bを含み得る。諸実施形態では、1つまたは複数のEES303は、リンクEDGE-9を使用して互いに通信し得る。エッジ構成サーバ(ECS)304は、EES303をホストするEDN301の詳細を含む、EES303に関連する構成を提供する。ユーザ機器(UE)305は、アプリケーションクライアント(AC)306およびエッジイネーブラクライアント(EEC)307を含む。EAS302、EES303、およびECS304は、3GPPコアネットワーク308と対話し得る。
【0032】
EES303は、EAS302およびEEC307に必要なサポート機能を提供する。EES303の機能性には、以下が含まれ得る:EEC307に構成情報をプロビジョニングし、EASとのアプリケーションデータトラフィックの交換を可能にすること、例えば、3GPP TS23.222に規定されるような、APIインボーカおよびAPI公開機能の機能性をサポートすること、ネットワーク機能の能力に直接(例えば、PCFを介して)または間接的に(例えば、サービス能力公開機能(SCEF)/NEF/SCEF+NEFを介して)アクセスするために、3GPPコアネットワーク308と対話すること、アプリケーションコンテキスト転送の機能性をサポートすること、リンクEDGE-3上でのEAS302への3GPPネットワークおよびサービス能力の外部露出をサポートすること、EEC307およびEASの登録(すなわち、登録、更新、および登録解除)の機能性をサポートすること、ならびにオンデマンドでEAS302のインスタンス化をトリガする機能性をサポートすること。
【0033】
EEC307は、ACに必要なサポート機能を提供する。EEC307の機能性には、以下が含まれ得る:EAS302とのアプリケーションデータトラフィックの交換を可能にするために構成情報を取り出して、プロビジョニングすること、およびEDN301において利用可能なEAS302を発見すること。
【0034】
ECS304は、EEC307がEES303と接続するために必要なサポート機能を提供する。ECS304の機能性には、以下が含まれ得る:EEC307にエッジ構成情報、例えば、EEC307がEES303に接続するための情報(例えば、LADNに適用可能なサービスエリア情報)およびEES303との接続を確立するための情報(URIなど)をプロビジョニングすること、EES303のための登録(すなわち、登録、更新、および登録解除)の機能性をサポートすること、3GPP TS23.222に規定されるようなAPIインボーカおよびAPI公開機能の機能性をサポートすること、ならびに直接(例えば、PCF)または間接的(例えば、SCEF/NEF/SCEF+NEFを介して)のいずれかでネットワーク機能の能力にアクセスするために3GPPコアネットワーク308と対話すること。
【0035】
AC306は、クライアント機能を実行するUE305中に常駐するアプリケーションである。
【0036】
EAS302は、EDN301に常駐するアプリケーションサーバであり、サーバ機能を実行する。AC306は、エッジコンピューティングの利点を活かしてアプリケーションのサービスを利用するために、EAS302に接続する。アプリケーションのサーバ機能は、EAS302としてのみ利用可能である可能性がある。しかしながら、特定のサーバ機能が、それぞれEAS302およびクラウドに常駐するアプリケーションサーバとして、エッジとクラウドの両方で利用可能である可能性もある。EAS302およびそのクラウドアプリケーションサーバ対応物によって提供されるサーバ機能は、同じでも異なっていてもよく、それらが異なる場合、ACと交換されるアプリケーションデータトラフィックも異なり得る。EAS302は、以下のような異なる方法で3GPPコアネットワーク308の能力を消費し得る:3GPPコアネットワーク308によって信頼されるエンティティである場合には、3GPPコアネットワーク308の機能APIを直接呼び出し得る、EES303を通して3GPPコアネットワーク308の能力を呼び出し得る、能力公開機能、例えば、SCEFまたはNEFを通して3GPPコアネットワーク308の能力を呼び出し得る。
【0037】
アーキテクチャ300は、基準点と呼ばれることがある、エッジアプリケーションを可能にするためのいくつかの異なるインターフェースを含み得る。例えば、リンクEDGE-1は、EES303とEEC307との間の対話を可能にする基準点であり得る。これは、EES303へのEEC307の登録および登録解除、EAS302の構成情報の取り出しおよびプロビジョニング、ならびにEDN301内で利用可能なEAS302の発見をサポートする。
【0038】
リンクEDGE-2は、EES303と3GPPコアネットワーク308との間の対話を可能にする基準点であり得る。これは、例えば、3GPP TS23.501、3GPP TS23.502、3GPP TS29.522、3GPP TS23.682、3GPP TS29.122に定義されるようなSCEFおよびNEF APIを介して、またはMNO信頼ドメイン内に展開されるEES303を用いて(3GPP TS23.501第5.13節、3GPP TS23.503、3GPP TS23.682参照)、ネットワーク能力情報の取り出すための3GPPコアネットワーク308の機能およびAPIへのアクセスをサポートする。リンクEDGE-2は、異なる展開モデルを考慮して、EPSまたは5GSの3GPP基準点またはインターフェースを再使用し得る。
【0039】
リンクEDGE-3は、EES303とEAS302との間の対話を可能にする基準点であり得る。それは、可用性情報(例えば、時間制約、場所制約)を伴うEAS302の登録、EES303からのEAS302の登録解除、アプリケーションコンテキスト転送をサポートするためのターゲットEAS302の情報の発見、ネットワーク能力情報(例えば、場所情報、サービス品質(QoS)関連の情報)へのアクセスの提供、および特定のQoSを伴うACとEAS302との間のデータセッションの設定の要求、をサポートする。
【0040】
リンクEDGE-4は、ECS304とEEC307との間の対話を可能にする基準点であり得る。これは、EEC307へのエッジ構成情報のプロビジョニングをサポートする。
【0041】
リンクEDGE-5は、ACとEEC307との間の対話を可能にする基準点であり得る。
【0042】
リンクEDGE-6は、ECS304とEES303との間の対話を可能にする基準点であり得る。これは、ECS304へのEES303の情報の登録をサポートする。
【0043】
リンクEDGE-7は、EAS302と3GPPコアネットワーク308との間の対話を可能にする基準点であり得る。これは、例えば、3GPP TS23.501、3GPP TS23.502、3GPP TS29.522、3GPP TS23.682、3GPP TS29.122に定義されるようなSCEFおよびNEF APIを介して、またはMNO信頼ドメイン内に展開されるEAS302を用いて(3GPP TS23.501第5.13節、3GPP TS23.682参照)、ネットワーク能力情報の取り出すための3GPPコアネットワーク308の機能およびAPIへのアクセスをサポートする。リンクEDGE-7は、異なる展開モデルを考慮して、EPSまたは5GSの3GPP基準点またはインターフェースを再使用し得る。
【0044】
リンクEDGE-8は、ECS304と3GPPコアネットワーク308との間の対話を可能にする基準点であり得る。これは、a)例えば、3GPP TS23.501、3GPP TS23.502、3GPP TS29.522、3GPP TS23.682、3GPP TS29.122に定義されるようなSCEFおよびNEF APIを介して、またはMNO信頼ドメイン内に展開されるECS304を用いて(3GPP TS23.501第5.13節、3GPP TS23.682参照)、ネットワーク能力情報の取り出すための3GPPコアネットワーク308の機能およびAPIへのアクセスをサポートする。リンクEDGE-8は、異なる展開モデルを考慮して、EPSまたは5GSの3GPP基準点またはインターフェースを再使用し得る。
【0045】
AC306は、適切なEASを発見するために、EEC307を通してEES303に問い合わせを送信し得る。この問い合わせにおいて、AC306は、適切なEASの所望の特性を定義するEAS発見フィルタを含む。これに応答して、EEC307は、一致するEASのリストおよびそれらの特性の一部をAC306に提供する。次いで、AC306は、リストから最良のEASを選択する。
【0046】
上記のアーキテクチャでは、UEの場所変更または必要とされるリソースの変更に応じて、EAS302のうちの1つ、例えば、ソースEAS302a上で実行しているアプリケーションは、EAS302のうちの別の1つ、例えば、ターゲットEAS302bに転送されるか、または別様に移動される必要があり得る。そのような場合、ソースEAS302a内の実行中のアプリケーションは何らかのコンテキストを有するので、コンテキストをターゲットEAS(ターゲットEAS302b)に転送する必要がある。
【0047】
3GPP TS23.558において定義される5Gエッジアーキテクチャは、2つのハブを通過する転送方法を定義する:
ソースEAS302a→ソースEES304a→ターゲットEES304b→ターゲットEAS302b
【0048】
EDGE-9 APIは、そのような転送のための機構を提供する。しかしながら、この手法では、大きい可能性がある実際のアプリケーションコンテキストデータが、上記の経路を通して転送されなければならない。
【0049】
したがって、諸実施形態は、参照による転送方法を提供し得る。この場合、ソースEAS302aとターゲットEAS302bとの間の転送に使用される接続情報は、ソースEES304aおよびターゲットEES304bを通して交換され得るが、実際のデータ転送は、ソースEAS302aとターゲットEAS302bとの間で直接行われ得る。その結果、諸実施形態は、データ転送の負担を負うことなく、2つのアプリケーションサーバ、例えば、2つのEAS302の間で接続情報をシグナリングするための機構を提供し得る。
【0050】
この場合、以下の情報のうちの1つが、接続情報として提供され得、これは、アプリケーションコンテキスト属性とも呼ばれ得る:
1.ソースEAS302aからターゲットEAS302bへ:
a.アプリケーションコンテキストストレージのソースアドレス
b.一意のアプリケーションコンテキストID
c.サポートされるプロトコル
d.セキュリティ情報
e.有効期限
2.ターゲットEAS302bからソースEAS302aへ:
a.アプリケーションコンテキストストレージのターゲットアドレス
b.一意のアプリケーションコンテキストID
c.サポートされるプロトコル
d.セキュリティ情報
e.有効期限
【0051】
諸実施形態では、情報c、d、およびe、ならびに任意の追加の情報がスキームに記憶され得、このスキームをシグナリングするためにスキーム識別子が使用され得る。例えば、諸実施形態では、以下の情報が提供され得る:
1.ソースEAS302aからターゲットEAS302bへ:
a.アプリケーションコンテキストストレージのソースアドレス
b.一意のアプリケーションコンテキストID
c.スキーム識別子
d.スキーム
2.ターゲットEAS302bからソースEAS302aへ:
a.アプリケーションコンテキストストレージのターゲットアドレス
b.一意のアプリケーションコンテキストID
c.スキーム識別子
d.スキーム
【0052】
図4は、諸実施形態による、アプリケーションコンテキストを転送するための例示的なプロセス400のフローチャートである。図4に示すように、動作402において、ソースEAS302aは、要求をソースEES303aに送信し得る。諸実施形態では、要求は、アプリケーションコンテキスト属性をターゲットEAS302bと交換する要求を含み得る。諸実施形態では、コンテキスト属性は、接続情報に対応するか、または接続情報を含み得る。動作404において、ソースEES303aは、要求をターゲットEES303bに送信し得る。諸実施形態では、ソースEES303aおよびターゲットEES303bは、リンクEDGE-9を使用して通信し得る。動作406において、ターゲットEES303bは、要求をターゲットEAS302bに送信し得る。動作408において、ターゲットEAS302bは、コンテキスト属性および/または接続情報を含む応答をターゲットEES303bに送信することによって応答し得る。動作410において、ターゲットEESは、応答をソースEES303aに送信し得る。動作412において、ソースEES303aは、応答をソースEAS302aに送信し得る。動作414において、ソースEAS302aは、応答内の情報、例えば、コンテキスト属性および/または接続情報を使用して、コンテキスト、例えば、アプリケーションコンテキストデータを、ターゲットEAS302bに転送し得る。
【0053】
したがって、コンテキスト属性および/または接続情報は、EDGE-9インターフェースを経由して、ソースEES304aおよびターゲットEES304bを通して、ソースEAS302aとターゲットEAS302bとの間で交換され得、アプリケーションコンテキストの実際のデータの転送は、ソースEAS302aとターゲットEAS302bとの間で直接行われ得る。したがって、諸実施形態では、コンテキスト属性は、エッジネットワークを使用して交換され得、アプリケーションコンテキストデータに対応する実際のデータの転送は、異なるネットワークを使用して交換され得る。
【0054】
諸実施形態では、接続情報は、RESTFULリソースに記憶され得る。リソースは、ユニフォームリソースロケータ(URL)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)POSTまたはGETなどのプロトコル、転送のために必要とされる認証および/または暗号化/解読、ならびに有効期限、アプリケーションコンテキストの捕捉時間、およびアプリケーションコンテキストのための一意のIDを含む、転送元または転送先ポイントのための情報のすべてを含み得る。RESTFULリソースは、例えば、そのような情報を含むJavaScript Object Notation(JSON)オブジェクトであり得る。
【0055】
したがって、諸実施形態では、接続情報は小さくてもよく、そのような情報の転送は効率的かつ迅速であり得る。諸実施形態では、アプリケーションコンテキスト転送は、ソースとターゲットの2つのアプリケーションサーバ、例えば、EAS302のうちの2つの間で、好ましいプロトコルを使用して行われ得、したがって、転送速度は、より効率的であり得る。諸実施形態では、接続情報は、実際のデータの転送の前に更新され得る。この場合、更新のコストは最小である。
【0056】
したがって、諸実施形態は、5Gエッジネットワークにおいてアプリケーションコンテキスト転送情報を提供し得、アプリケーションコンテンツデータを転送するための接続情報は、5Gエッジネットワークおよびそのイネーブラサーバを通して転送されるが、実際のデータの転送は、2つのエッジアプリケーションサーバ間で直接行われ、接続情報は、アプリケーションコンテキストデータのソースまたは宛先、ならびにサポートされるプロトコル、コンテキスト一意ID、セキュリティ、および認証情報、転送の有効期限および時間、ならびに任意の他の追加情報を提供する。加えて、諸実施形態は、接続情報のためのRESTFULリソースを提供し得、データは、RESTFULリソース内に記憶され、その送信、取り出し、更新、および削除にはHTTP方法が使用される。
【0057】
図5は、諸実施形態による、エッジアプリケーションを可能にするための例示的なプロセス500のフローチャートである。いくつかの実装形態では、図5の1つまたは複数のプロセスブロックは、図1図4に関して上記で説明した要素のいずれかによって実行され得る。
【0058】
図5に示すように、プロセス500は、ソースエッジイネーブラサーバ(EES)によって、ソースエッジアプリケーションサーバ(EAS)から、ターゲットEASとアプリケーションコンテキストデータを交換する要求を受信するステップであって、アプリケーションコンテキストデータは、ソースEASからターゲットEASに転送されるべきアプリケーションに関連する、ステップ(ブロック502)を含み得る。諸実施形態では、ソースEESはソースEES303aに対応し得、ソースEASはソースEAS302aに対応し得、ターゲットEESはターゲットEES303bに対応し得、ターゲットEASはターゲットEAS302bに対応し得る。
【0059】
図5にさらに示すように、プロセス500は、要求をソースEESからターゲットEESに送信するステップ(ブロック504)を含み得る。
【0060】
図5にさらに示すように、プロセス500は、ソースEESによって、ターゲットEESから、アプリケーションコンテキストデータを転送するための接続情報を含む応答を受信するステップ(ブロック506)を含み得る。
【0061】
図5にさらに示すように、プロセス500は、応答をソースEASに送信するステップ(ブロック508)を含み得る。諸実施形態では、アプリケーションコンテキストデータは、接続情報に基づいて、ソースEASとターゲットEASとの間で直接交換され得る。
【0062】
諸実施形態では、要求および応答は、5Gエッジネットワークを使用して送信され得、アプリケーションコンテキストデータは、5Gエッジネットワーク上で交換されないであろう。
【0063】
諸実施形態では、要求は、EDGE-9インターフェースを使用してソースEESからターゲットEESに送信され得、応答は、EDGE-9インターフェースを使用してターゲットEESからソースEESに送信され得る。
【0064】
諸実施形態では、要求は、アプリケーションコンテキストデータに対応するストレージのソースアドレス、アプリケーションコンテキストデータに対応するアプリケーションコンテキスト識別子、ソースEASによってサポートされる少なくとも1つのプロトコル、要求に関連付けられた有効期限、および要求に関連付けられたセキュリティ情報のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0065】
諸実施形態では、接続情報は、アプリケーションコンテキストデータに対応するストレージのターゲットアドレス、アプリケーションコンテキストデータに対応するアプリケーションコンテキスト識別子、ターゲットEASによってサポートされる少なくとも1つのプロトコル、要求および応答のうちの少なくとも1つに関連付けられた有効期限、ならびに要求および応答のうちの少なくとも1つに関連付けられたセキュリティ情報のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0066】
諸実施形態では、要求および応答のうちの少なくとも1つは、アプリケーションコンテキストデータに対応するスキームをシグナリングするために使用されるスキーム識別子を含み得る。
【0067】
諸実施形態では、接続情報は、RESTFULリソース内に記憶され得、RESTFULリソースは、アプリケーションコンテキストデータを交換するためのハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)情報を含み得る。
【0068】
図5は、プロセス500の例示的なブロックを示すが、いくつかの実装形態では、プロセス500は、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または図5に示されたものとは別様に配置されたブロックを含み得る。追加的または代替的に、プロセス500のブロックのうちの2つ以上が同時に実行されてもよい。
【0069】
さらに、提案される方法は、処理回路(例えば、1つもしくは複数のプロセッサまたは1つもしくは複数の集積回路)によって実装され得る。一例では、1つまたは複数のプロセッサは、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたプログラムを実行して、提案された方法のうちの1つまたは複数を実行する。
【0070】
上記で説明した技法は、コンピュータ可読命令を使用してコンピュータソフトウェアとして実装され、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体に物理的に記憶され得る。
【0071】
本開示の実施形態は、別々に使用されてもよいし、任意の順序で組み合わされてもよい。さらに、実施形態(およびその方法)のそれぞれは、処理回路(例えば、1つまたは複数のプロセッサまたは1つまたは複数の集積回路)によって実装されてもよい。一例では、1つまたは複数のプロセッサが、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたプログラムを実行する。
【0072】
前述の開示は、例示および説明を提供するが、網羅的であることも、実装形態を開示された厳密な形態に限定することも意図されていない。修正および変形は、上記の開示に照らして可能であり、または実装の実践から獲得され得る。
【0073】
本明細書で使用される場合、構成要素という用語は、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせとして広く解釈されることが意図される。
【0074】
特徴の組み合わせは、特許請求の範囲に記載され、および/または本明細書に開示されているが、これらの組み合わせは、可能な実装形態の開示を限定することを意図するものではない。実際に、これらの特徴の多くは、特許請求の範囲に具体的に記載されていない、および/または本明細書に開示されていない方法で組み合わせられ得る。以下に列挙される各従属請求項は、1つの請求項のみに直接従属し得るが、可能な実装の開示は、請求項セット内のすべての他の請求項と組み合わせた各従属請求項を含む。
【0075】
本明細書で使用される要素、行為、または命令は、そのように明示的に説明されない限り、重要または必須であると解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される場合、冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数の項目を含むことが意図され、「1つまたは複数」と同義的に使用され得る。さらに、本明細書で使用される場合、「セット」という用語は、1つまたは複数の項目(例えば、関連項目、非関連項目、関連項目と非関連項目の組み合わせなど)を含むことが意図され、「1つまたは複数」と同義的に使用され得る。1つの項目のみが意図される場合、「1つの(one)」という用語または同様の言語が使用される。また、本明細書で使用される場合、「有する(has)」、「有する(have)」、「有している(having)」などの用語は、オープンエンド用語であることが意図される。さらに、「~に基づいて(based on)」という表現は、別段に明記されていない限り、「~に少なくとも部分的に基づいて(based, at least in part, on)」を意味することが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5