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  • 特許-ショルダーアダプターシステム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】ショルダーアダプターシステム
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/56 20210101AFI20241016BHJP
   F16M 13/00 20060101ALI20241016BHJP
   F16M 13/04 20060101ALI20241016BHJP
   H04N 5/222 20060101ALI20241016BHJP
   H04N 23/50 20230101ALI20241016BHJP
【FI】
G03B17/56 A
F16M13/00 K
F16M13/04 B
H04N5/222 100
H04N23/50
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2024069067
(22)【出願日】2024-04-22
【審査請求日】2024-04-22
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】596170734
【氏名又は名称】株式会社日本ビデオシステム
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】温 日出幸
(72)【発明者】
【氏名】橋口 憲太郎
(72)【発明者】
【氏名】橋口 晃和
(72)【発明者】
【氏名】板倉 正幸
【審査官】門田 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-198769(JP,A)
【文献】特開平10-271431(JP,A)
【文献】特開2021-019290(JP,A)
【文献】特開2006-128749(JP,A)
【文献】特開2014-212514(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0035705(US,A1)
【文献】特開2011-223541(JP,A)
【文献】特開2005-148330(JP,A)
【文献】登録実用新案第3162949(JP,U)
【文献】特開2014-204255(JP,A)
【文献】特開2010-004507(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0051744(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/56
F16M 11/00 -11/38
F16M 13/00 -13/04
H04N 5/222
H04N 23/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送用及び映画用カメラを放送用スタイルの三脚アタッチメントに脱着可能にするショルダーアダプターシステムであって、ショルダーアダプター本体と前部取り付けアダプターと、光伝送装置取付アダプターを備え、
前記ショルダーアダプター本体と前記前部取り付けアダプターは、前記カメラを前記前部取り付けアダプターと前記ショルダーアダプター本体の2箇所または前記前部取り付けアダプターと前記ショルダーアダプター本体のいずれか片方に取り付け可能に構成され
前部取り付けアダプターは、レンズサポートロッドが取り付け可能なレンズサポートロッド取付部を備え、
前記光伝送装置取付アダプターは、前記ショルダーアダプター本体の後方に延びるように前記ショルダーアダプター本体に取り付けられ、
前記光伝送装置取付アダプターには、前記カメラに備え付けの光伝送装置が取り付けられる、ショルダーアダプターシステム。
【請求項2】
請求項に記載のショルダーアダプターシステムであって、
前記光伝送装置取付アダプターは、空気孔を有する、ショルダーアダプターシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオカメラ、またはシネマカメラについてのショルダーアダプター取付、または付属する光伝送装置および、レンズサポート行うレンズサポートロッドの取付に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ビデオカメラ、またはシネマカメラは撮影を行う際に各底部のネジ穴に三脚取付アダプターを固定させて、三脚の取り外しを容易にする使用方法がある。また、三脚に取り付けて使用する方法とは別に、使用者の肩に乗せて撮影する使用方法がある。どちらの使用方法も多く使われる使用方法であり、ショルダーアダプターがどちらにも対応できる構造になっており、広く撮影に使用されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】意匠登録第1403206号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前述の従来技術では、ビューファインダーをあるアングルから別のアングルへ移動させる場合に、ロックノブを緩め、ビューファインダーを動かし、ロックノブを締め込むという一連の動作を繰り返さなくてはならず、いろいろなシーンでカメラアングルを変え素早く撮影するためにはビューファインダー自体のアングル変更に時間がかかるという問題がある。
しかし、近年の映像の高精細化、4Kや8Kに対応するためにレンズの大きさや重さが増える傾向にあり、カメラの接合部負担を減らすためレンズサポーターロッドが必要になる場合がある。
ただ、既存のショルダーアダプターではロッドを取り付けたり、外したりするための機構がななく、撮影の利便性を向上させるためを本発明の目的とする。
【0005】
上記の事情を元に、利便性、快適性を向上させるため、本発明の出願に至った。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1]放送用及び映画用カメラを放送用スタイルの三脚アタッチメントに脱着可能にするショルダーアダプターシステムであって、ショルダーアダプター本体と前部取り付けアダプターを備え、前記カメラを前部取り付けアダプターとショルダーアダプターの2箇所またはその前部取り付けアダプターとショルダーアダプターのいずれか片方で前記カメラに取り付けをし、肩乗せスタイル、三脚脱着スタイルを可能にする、ショルダーアダプターシステム。
[2][1]に記載のショルダーアダプターシステムであって、光伝送装置取付アダプターを備え、前記光伝送装置取付アダプターは、前記ショルダーアダプター本体の後方に延びるように前記ショルダーアダプター本体に取り付けられ、前記光伝送装置取付アダプターには、前記カメラに備え付けの光伝送装置が取り付けられる、ショルダーアダプターシステム。
[3][2]に記載のショルダーアダプターシステムであって、前記光伝送装置取付アダプターは、空気孔を有する、ショルダーアダプターシステム。
[4][1]~[3]の何れか1つに記載のショルダーアダプターシステムであって、前部取り付けアダプターは、レンズサポートロッドが取り付け可能なレンズサポートロッド取付部を備える、ショルダーアダプターシステム。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態のショルダーアダプターシステムの分解斜視図である。
図2】本発明の一実施形態のショルダーアダプターシステムの分解側面図である。
図3】本発明の一実施形態のショルダーアダプターシステムの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1図3を用いて、本発明の一実施形態のショルダーアダプターシステムについて説明する。
【0009】
本実施形態のショルダーアタプターシステムは、ショルダーアダプターAがショルダーアダプター本体Abおよび前部取付アダプターAaを備える。ショルダーアダプター本体にはショルダーパッドAcおよび三脚アタッチメントAeが備えられている。カメラBの取付には、取付ネジAdを用いて取り付けられる。取付ネジAdはショルダーアダプターAbまたは前部取付アダプターAaに備えられており、それぞれでカメラBを取り付けることができる。肩載せスタイルの際は使用者がショルダーパッドAcを肩に当てて使用し、三脚で使用する際は三脚アタッチメントAeを用いて使用する。
請求項1の説明
【0010】
カメラBには、背面にカメラ備え付け光伝送装置Cが取り付く場合が存在する。カメラ備え付け光伝送装置Cの形状に合わせ、光伝送装置取付アダプターAgが取付ネジAdによって取り付けられ、カメラ備え付け光伝送装置Cおよび光伝送装置取付アダプターAgをショルダーアダプター本体Abに取り付ける。光伝送装置取付アダプターAgは、ショルダーアダプター本体Abの後方に延びるように取り付けられる。肩載せスタイルの際は使用者がショルダーパッドAcを肩に当てて使用し、三脚で使用する際は三脚アタッチメントAeを用いて使用する。
請求項2の説明
【0011】
光伝送装置取付アダプターAgは光伝送装置取付アダプター空気孔Ag1があり、カメラ備え付け光伝送装置Cへの冷却の補助を行う。
請求項3の説明
【0012】
前部取付アダプターAa内の、レンズサポートロッド取付部Aa1はレンズサポートロッドAfが取り付けられる構造になっている。レンズサポートロッド取付部Aa1はφ19レンズサポートロッド、φ15レンズサポートロッドに対応した穴の形状の場合、またはレンズサポートロッド取付部Aa1自体がなく、レンズサポートロッドAfに対応しない場合などを対応する。
請求項4の説明
【符号の説明】
【0013】
A ショルダーアダプター
Aa 前部取付アダプター
Aa1 ロッド取付部
Ab ショルダーアダプター本体
Ac ショルダーパッド
Ad 取付ネジ
Ae 三脚アタッチメント取付部
Af レンズサポートロッド
Ag 光伝送装置取付アダプター
Ag1 光伝送装置取付アダプター空気孔
B カメラ
C カメラ備え付け光伝送装置
D カメラハンドル
E ビューファインダー取付金具
【要約】
【課題】利便性、快適性を向上させる。
【解決手段】本発明によれば、通常運用ではロックレバーを使用せず、バネを用いたフリーストップ機構により片手操作でビューファインダーを任意の位置にストップさせることが出来、素早いカメラアングル変更時でも簡単にビューファインダーアングルの変更が可能となり、また、激しいカメラワークでもロックレバーにより確実にビューファインダー位置の固定が可能となるという効果がある。
【選択図】図1
図1
図2
図3