(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】画像形成装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
B41J 29/38 20060101AFI20241016BHJP
B41J 5/30 20060101ALI20241016BHJP
B41J 21/00 20060101ALI20241016BHJP
B41J 29/00 20060101ALI20241016BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20241016BHJP
G06K 19/06 20060101ALI20241016BHJP
G06K 19/07 20060101ALI20241016BHJP
G06K 19/08 20060101ALI20241016BHJP
【FI】
B41J29/38 601
B41J5/30 Z
B41J21/00 Z
B41J29/00 Z
B41J29/38 203
B41J29/42 F
G06K19/06 009
G06K19/07 230
G06K19/08
(21)【出願番号】P 2020183829
(22)【出願日】2020-11-02
【審査請求日】2023-10-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】光野 圭悟
【審査官】佐藤 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-113190(JP,A)
【文献】特開2006-333253(JP,A)
【文献】特開2012-152924(JP,A)
【文献】特開2015-066826(JP,A)
【文献】特開2010-107576(JP,A)
【文献】特開2005-238532(JP,A)
【文献】特開2009-089362(JP,A)
【文献】特開2016-071222(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
B41J 5/30
B41J 21/00
B41J 29/00
B41J 29/42
G06K 19/06
G06K 19/07
G06K 19/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のシートに付された無線タグに記録されたタグ情報を読み取るリーダと、
前記リーダによって読み取られた前記タグ情報の一部を示す部分タグ情報に基づいて第1のコードを示す画像を生成する制御部と、
前記制御部によって生成された前記第1のコードを示す画像を
前記第1のシートに形成する画像形成部と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
第1のシートに付された無線タグに記録されたタグ情報を読み取るリーダと、
前記第1のシートに形成された第2のコードを示す画像を撮像する撮像部
と、
前記リーダによって読み取られた前記タグ情報の一部を示す部分タグ情報を更新し、更新された前記部分タグ情報を示す更新後部分タグ情報に基づいて第1のコードを示す画像を生成する制御部と、
前記更新後部分タグ情報によって前記無線タグに記録された前記タグ情報の一部を書き換えるライタと、
前記更新後部分タグ情報に基づく前記第1のコードを示す画像を第2のシートに形成する画像形成部と、
を備え、
前記制御部は、前記撮像部によって撮像された画像のサイズに基づいて前記第2のコードを示す画像のサイズを特定し、
前記画像形成部は、前記第1のコードを示す画像を前記制御部によって特定されたサイズより大きいサイズで前記第2のシートに形成す
る
画像形成装置。
【請求項3】
前記リーダは、前記撮像部によって前記第2のコードを示す画像が撮像される際に前記リーダから前記無線タグまでの距離を測定し、
前記制御部は、前記撮像部によって撮像された画像のサイズと、前記リーダによって測定された前記距離とに基づいて前記第2のコードを示す画像のサイズを特定する
請求項
2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
認証情報を取得する認証情報取得部
をさらに備え、
前記制御部は、前記認証情報取得部によって取得された認証情報に基づく権限に応じて前記リーダによって読み取られた前記タグ情報から前記部分タグ情報を抽出する
請求項1から
3のうちいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記リーダによって読み取られた前記タグ情報の少なくとも一部の情報を表示する表示部と、
ユーザからの指示を受け付ける入力部と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記入力部によって受け付けられた前記指示に基づいて、前記リーダによって読み取られた前記タグ情報から前記部分タグ情報を抽出する
請求項1から
3のうちいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
第1のシートに付された無線タグに記録されたタグ情報を読み取るステップと、
前記タグ情報の一部を示す部分タグ情報に基づいてコードを示す画像を生成するステップと、
前記コードを示す画像を
前記第1のシートに形成するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、画像形成装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばRFID(Radio Frequency Identifier)タグ等の無線タグが付されたシートに画像を形成することができる画像形成装置がある。このような画像形成装置には、無線タグと通信するリーダライタを備えるものがある。例えば、このような画像形成装置は、無線タグが付されたシートを搬送しながら、無線タグから情報を読み取り、更にその情報に基づいて画像形成を行うことができる。
【0003】
ところで、コードを示す画像をシートに形成するとともに、当該コードに含まれる情報と同じ情報をそのシートに付された無線タグにも記録するような管理がなされる場合がある。ここでいうコードとは、例えば二次元コード又は一次元コード等である。例えば物流において、物品が工場から店舗へ輸送される時に複数の倉庫を経由することがある。各倉庫では、例えば輸送される物品を管理するため、各物品に添付された例えばラベル等のシートから情報が読み取られる。このとき、無線タグのリーダライタが設置されている倉庫と、無線タグのリーダライタが設置されておらずコードの読み取りだけが可能な倉庫とが混在している場合がある。このような場合において、物品を管理するための情報が、コードと無線タグとでそれぞれ同一のシートに記録されていることによって、いずれの倉庫においても物品の管理を同様に行うことが可能になる。
【0004】
しかしながら、一般的に、コードによって記録可能な情報量は、無線タグに記録可能な情報量より少ない。また、無線タグに記録された情報とは異なり、コードで記録された情報は書き換えが困難である。このように、コードに比べて無線タグには、記録可能な情報量が多く、かつ記録された情報の書き換えが容易であるという利点がある。これにより、無線タグは、より柔軟な情報管理を実現することができる。しかしながら、全ての倉庫に無線タグのリーダライタを設置することは、リーダライタの導入や運用等にかかるコストの増大を招くことから、実現困難である場合がある。このような場合には、上記のようにコードと無線タグとでそれぞれ同じ情報をシートに記録しておくことが有効となる。但し、この場合、記録可能な情報量は、無線タグの情報量より少ないコードの情報量が上限となる。このように、従来、コードと無線タグとを併用して情報の管理がなされる場合に、無線タグの利点を十分に活かすことができないことがあるという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、コストを抑えつつ、より柔軟な情報管理を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の画像形成装置は、リーダと、制御部と、画像形成部とを持つ。リーダは、第1のシートに付された無線タグに記録されたタグ情報を読み取る。制御部は、前記リーダによって読み取られた前記タグ情報の一部を示す部分タグ情報に基づいて第1のコードを示す画像を生成する。画像形成部は、前記制御部によって生成された前記第1のコードを示す画像を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1の実施形態における画像形成装置10の全体構成の一例を示す図。
【
図2】第1の実施形態における画像形成装置10の機能構成の一例を示すブロック図。
【
図3】第1の実施形態における画像形成装置10の動作の一例を示すフローチャート。
【
図4】第2の実施形態における画像形成装置10-1の全体構成の一例を示す図。
【
図5】第2の実施形態における画像形成装置10-1の機能構成の一例を示すブロック図。
【
図6】第2の実施形態における画像形成装置10-1の動作の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態の画像形成装置、及びプログラムを、図面を参照して説明する。なお以下の説明では、同一又は類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。また、重複した構成の説明は省略する場合がある。
【0010】
(第1の実施形態)
以下に説明する第1の実施形態における画像形成装置10は、無線タグが付されたシートに対し、無線タグに記録された情報(以下、「タグ情報」という。)の読み出しと、無線タグが付されたシート上へのコードを示す画像の形成とを行うことができる装置である。画像形成装置10に搬送されるシートの無線タグには、予めタグ情報が記録されている。画像形成装置10は、無線タグに記録されたタグ情報を読み出し、読み出されたタグ情報の少なくとも一部の情報(以下、「部分タグ情報」ともいう。)を用いてコードを生成する。ここでいうコードとは、例えばQRコード(登録商標)等の二次元コード、又は例えばバーコード等の一次元コードである。
【0011】
なお、画像形成装置10が必ずしもタグ情報の全てを用いてコードを生成するわけではない理由は、コードによって記録可能な範囲内の情報量とするために、タグ情報の絞り込みが必要となる場合があるからである。画像形成装置10は、生成されたコードを示す画像を、元のシート上に形成する。これにより、画像形成装置10は、無線タグに記録されたタグ情報の少なくとも一部と、シート上に画像形成されたコードに収納された情報とが同一であるシートを生成する。
【0012】
画像形成装置10によって生成される上記のシートは、例えば複数の倉庫を経由して輸送される物品に添付されるシートとして用いられる。ここで用いられるシートは、例えばラベル等である。本実施形態における画像形成装置10は、例えばこのような物品の輸送が開始される前に、予め物品に添付されるシートを生成することができる装置である。このようなシートが物品に添付されることで、無線タグのリーダライタが設置された倉庫、及びコードの読み取りだけが可能な倉庫のいずれにおいても、共通の情報である部分タグ情報を得ることができる。さらに、無線タグのリーダライタが設置された倉庫においては、記録可能な情報量が多く、かつ情報の書き換えが容易であるという無線タグの利点を享受することができる。これにより、本実施形態における画像形成装置10によれば、柔軟な情報管理を実現することが可能になる。
【0013】
図1は、第1の実施形態における画像形成装置10の全体構成の一例を示す図である。画像形成装置10は、例えばプリンタ又はMFP(Multifunction Peripheral)等である。
図1に示されるように、画像形成装置10は、コントロールパネル13、無線タグ通信装置201、及びプリンタ部18を備える。
【0014】
プリンタ部18は、制御部100、給紙カセット161、162等を備える。制御部100は、コントロールパネル13、無線タグ通信装置201、及びプリンタ部18を制御する。制御部100は、プリンタ部18におけるシートの搬送を制御する。シートの搬送の制御とは、シートの搬送タイミング、シートの停止位置、シートの搬送速度等を制御することである。
【0015】
コントロールパネル13は、例えば入力キーとディスプレイとを備える。例えば、コントロールパネル13は、タッチパネル式のディスプレイである。コントロールパネル13は、ユーザによる入力を受け付け、ユーザに対する情報の表示を行う。例えば、コントロールパネル13は、画像形成装置10の動作に関する項目をユーザにより設定可能な形で表示する。コントロールパネル13は、ユーザによって設定された項目を示す情報を制御部100に通知する。
【0016】
また、コントロールパネル13は、シートに付された無線タグから読み取られたタグ情報の少なくとも一部を表示する。コントロールパネル13は、表示した情報の中から任意の1つ以上の情報をユーザにより選択可能な形で、情報を表示する。コントロールパネル13は、ユーザにより選択された情報である部分タグ情報を制御部100に通知する。
【0017】
給紙カセット161、162は、無線タグが付されたシートを収納する。なお、給紙カセット161、162は、無線タグが付されていないシートも収納できる。シートには、例えば紙、又はプラスチックフィルム等の素材が用いられる。以下の説明において、「シート」とは、特に断りがない限り、無線タグが付されたシートのことをいう。
【0018】
プリンタ部18は、画像形成動作を行う。例えば、プリンタ部18は、画像データに基づく画像をシートに形成する。以下の説明では、シートに画像を形成することを「印刷」ともいう。プリンタ部18は、中間転写ベルト21を備える。プリンタ部18は、従動ローラ41、及びバックアップローラ40等で中間転写ベルト21を支持する。プリンタ部18は、中間転写ベルト21を矢印mの方向に回転する。
【0019】
プリンタ部18は、4組の画像形成ステーション221、222、223及び224を備える。各画像形成ステーション221、222、223及び224は、各々Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)及びK(ブラック)の画像形成用とされる。画像形成ステーション221、222、223及び224は、中間転写ベルト21の下側で、中間転写ベルト21の回転方向に沿って配置される。
【0020】
以下、各画像形成ステーション221、222、223及び224のうち、Y(イエロー)の画像形成ステーション221を例に挙げて説明する。なお、画像形成ステーション222、223及び224については、画像形成ステーション221と同様の構成を備えるため、詳細な説明を省略する。
【0021】
画像形成ステーション221は、帯電チャージャ26、露光走査ヘッド27、現像装置28及び感光体クリーナ29を備える。帯電チャージャ26、露光走査ヘッド27、現像装置28及び感光体クリーナ29は、矢印nの方向に回転する感光体ドラム24の周囲に配置される。
【0022】
画像形成ステーション221は、感光体ドラム24を帯電チャージャ26で帯電後、露光走査ヘッド27によって露光する。画像形成ステーション221は、感光体ドラム24上に静電潜像を形成する。現像装置28は、トナーとキャリアとにより形成される二成分の現像剤を用い、感光体ドラム24上の静電潜像を現像する。
【0023】
画像形成ステーション221は、1次転写ローラ30を備える。1次転写ローラ30は、中間転写ベルト21を介して感光体ドラム24と対向する。
1次転写ローラ30は、感光体ドラム24に形成されるトナー像を中間転写ベルト21に1次転写する。画像形成ステーション221、222、223及び224は、1次転写ローラ30によって、中間転写ベルト21上にカラートナー像を形成する。カラートナー像は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)及びK(ブラック)のトナー像を順次重ねて形成される。感光体クリーナ29は、感光体ドラム24に残留するトナーを1次転写後に除去する。
【0024】
プリンタ部18は、2次転写ローラ32を備える。2次転写ローラ32は、中間転写ベルト21を介してバックアップローラ40と対向する。2次転写ローラ32は、シートに、中間転写ベルト21上のカラートナー像を一括して2次転写する。なお、以下の説明において「トナー像」という場合、カラートナー像と1色のみのトナー像のいずれであってもよいものとする。トナー像は、消色トナーを用いたトナー像であってもよい。
【0025】
搬送路331は、合流部441から分岐部442までの搬送路である。搬送路332は、両面印刷装置38内を通過する搬送路であり、分岐部442から合流部441までの搬送路である。搬送路333は、分岐部442から排紙トレイ20までの搬送路である。
【0026】
給紙カセット161、給紙カセット162、または手差しトレイ163から取り出されたシートの先端は、停止している2本のレジストローラ31が接触している部分に突き当てられる。レジストローラ31に突き当てられたシートはシートの傾きが修正される。制御部100は、回転する中間転写ベルト21のトナー像の位置に合せてレジストローラ31の回転を開始してシートを2次転写ローラ32の位置に移動させる。制御部100は、中間転写ベルト21上に形成されたトナー像を2次転写ローラ32によってシートに2次転写する。制御部100は、シートを搬送路331に搬送し、定着装置34によってトナー像をシートに定着することで画像を形成する。制御部100は、画像が形成されたシートを搬送路333に搬送することで、シートを排紙する。
【0027】
両面印刷の場合、制御部100は、表面に画像が形成されたシートを、搬送路333に搬送する。制御部100は、シート全体が分岐部442を通過したのち、スイッチバックして搬送路332にシートを搬送する。その後、制御部100は、シートを両面印刷装置38内の搬送路を経由して合流部441に搬送し、レジストローラ31を経由して搬送路331に搬送する。そして制御部100は、定着装置34によってトナー像を定着することでシートの裏面に画像を形成する。制御部100は、裏面に画像が形成されたシートを搬送路333に搬送することで、シートを排紙する。
【0028】
無線タグ通信装置201は、制御部100と通信可能である。無線タグ通信装置201は、シートに付された無線タグと通信することで、無線タグからタグ情報を読み取り、また無線タグにタグ情報を書き込む。無線タグ通信装置201は、矢印kの方向に信号を送信する。信号は、具体的には変調された電波である。無線タグ通信装置201が送信した信号によりシートに付された無線タグにタグ情報の書き込みが行われる。
【0029】
プリンタ部18において形成される画像は、2次転写ローラ32において2次転写される前に、露光走査ヘッド27から感光体ドラム24上に静電潜像が形成される。感光体ドラム24上に形成された静電潜像は、トナー像として中間転写ベルト21に1次転写される。さらに、中間転写ベルト21に1次転写されたトナー像は、レジストローラ31の位置に搬送されたシートに2次転写される。
【0030】
次に、画像形成装置10の機能構成について説明する。
図2は、第1の実施形態における画像形成装置10の機能構成の一例を示すブロック図である。
図2において、画像形成装置10は、制御部100、コントロールパネル13、プリンタ部18、通信部19、及び無線タグ通信装置201を有する。
【0031】
制御部100は、演算装置51、記憶装置52、データ受信部53、画像データ展開部54、認証情報取得部55、部分情報生成部56、及びコード生成部57を備える。
演算装置51は、記憶装置52に記憶された画像処理プログラムに従い、コントロールパネル13、プリンタ部18、及び無線タグ通信装置201を制御する。制御部100は、例えば、シートの搬送が開始されたことを示す情報を出力する。
【0032】
演算装置51は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)を含む。記憶装置52は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、及びSSD(Solid State Drive)等の記録媒体、又はこれらの記録媒体が組み合わせたものを含む。
【0033】
データ受信部53は、PC(Personal Computer)等のホストから、印刷する画像を示す印刷データを受信し、受信した印刷データを記憶装置52に記録する。印刷する画像を示す印刷データとは、例えば、ページ記述言語で記述されたデータ等である。
画像データ展開部54は、データ受信部53によって記憶装置52に記録された印刷データを、決定された印刷条件等に基づいて、プリンタ部18が印刷可能なデータに展開する。プリンタ部18が印刷可能なデータとは、例えば、ラスタデータ等である。画像データ展開部54は、展開されたデータを記憶装置52に記録する。
【0034】
プリンタ部18は、定着装置34、2次転写ローラ32、及び現像装置28を含む。プリンタ部18は、画像データ展開部54によって記憶装置52に記録されたデータに基づきシートに画像を形成する。
【0035】
通信部19は、通信ネットワークを介して画像形成装置10と外部の装置とを通信接続させるための通信インターフェースである。例えば、通信部19は、通信ネットワークを介して認証サーバと通信接続する。例えば、通信部19は、認証に必要な情報を制御部を100から取得し、認証サーバへ送信する。通信部19は、当該情報の送信に応じて認証サーバから返送される認証結果を示す情報(以下、「認証情報」という。)を受信する。通信部19は、受信された認証情報を制御部100へ出力する。
【0036】
認証情報取得部55は、認証に必要な情報を取得する。認証に必要な情報とは、例えば、ユーザを識別する識別情報(ユーザID)及びパスワード等である。認証に必要な情報は、例えばユーザがコントロールパネル13を操作することにより入力される。または、認証に必要な情報は、例えばユーザが保持する非接触のICカードに予め記録されており、ユーザがICカードを画像形成装置10に翳すことによって入力されてもよい。
なお、認証は、上記のようなユーザ認証に限られるものではなく、例えば画像形成装置10等の機器を認証する機器認証等であってもよい。例えば、認証は、画像形成装置10又は無線タグ通信装置201等に対して付与されている例えばデバイスID等の識別情報を用いて行われてもよい。
【0037】
認証情報取得部55は、認証に必要な情報を通信部19へ出力する。認証情報取得部55は、認証に必要な情報の送信に応じて認証サーバから返送される認証情報を、通信部19から取得する。認証情報取得部55は、取得された認証情報を部分情報生成部56へ出力する。
なお、本実施形態では、ユーザ認証の処理は、外部装置である認証サーバによって行われる構成であるものとしたが、これに限られるものではない。例えば、画像形成装置10自体が、ユーザ認証を行う機能を備えている構成であってもよい。
【0038】
部分情報生成部56は、無線タグ通信装置201によって読み取られたタグ情報を取得する。また、部分情報生成部56は、認証情報取得部55から認証情報を取得する。部分情報生成部56は、認証情報に基づいて、タグ情報の少なくとも一部の情報である部分タグ情報を抽出する。
【0039】
例えば、タグ情報に含まれる各情報には、予め権限レベルがそれぞれ設定されている。また、例えば、記憶装置52には、認証情報に対応する権限レベルを示す権限情報が予めそれぞれ記録されている。部分情報生成部56は、記憶装置52に記録されている権限情報を参照することにより、取得された認証情報に対応する権限レベルを特定することができる。部分情報生成部56は、タグ情報に含まれる各情報の中から、特定された権限レベルが設定された情報のみを選択することにより部分タグ情報の抽出を行う。
【0040】
なお、本実施形態では、部分情報生成部56は、ユーザ認証の結果を示す認証情報に基づいてタグ情報から部分タグ情報を抽出する構成であるが、これに限られるものではない。例えば、部分情報生成部56は、上記の機器認証の結果を示す認証情報に基づいてタグ情報から部分タグ情報を抽出する構成であってもよい。又は、例えば、以下に説明するように、部分情報生成部56は、認証情報を用いずに、ユーザに情報を選択させることによって部分タグ情報を抽出するような構成であってもよい。
【0041】
例えば、部分情報生成部56は、無線タグ通信装置201によって読み取られたタグ情報を取得する。部分情報生成部56は、取得されたタグ情報をコントロールパネル13へ出力する。コントロールパネル13は、タグ情報を表示する。コントロールパネル13は、タグ情報の中から任意の1つ以上の情報をユーザにより選択可能な形で、当該タグ情報を表示する。コントロールパネル13は、ユーザによって選択された情報である部分タグ情報を部分情報生成部56へ出力する。
【0042】
なお、上記の構成の場合において、コントロールパネル13が表示する情報は、タグ情報の全てではなく、当該タグ情報の一部の情報であってもよい。例えば、コントロールパネル13が表示する情報は、上記の認証情報に基づいて絞り込まれたタグ情報の一部であってもよい。すなわち、予め各ユーザ、画像形成装置10又は無線タグ通信装置201の各機器等に対して割り当てられた権限レベルに応じて選択された情報のみが、コントロールパネル13に表示される構成であってもよい。
【0043】
この場合、コントロールパネル13は、タグ情報の一部の情報を表示する。タグ情報の一部の情報とは、対象のユーザが保有する権限レベルで参照可能な情報である。このとき、コントロールパネル13は、表示された情報の中から任意の1つ以上の情報をユーザにより選択可能な形で、当該情報を表示する。コントロールパネル13は、ユーザによって選択された情報である部分タグ情報を部分情報生成部56へ出力する。
【0044】
なお、部分情報生成部56は、取得されたタグ情報のうち、予め定められた項目に該当する情報のみを選択することによって部分タグ情報を抽出するような構成であってもよい。この場合、例えば記憶装置52に、選択対象の項目を示す対象項目情報が予め記録されている。部分情報生成部56は、記憶装置52に記録された対象項目情報を参照することにより、選択対象の項目を特定する。部分情報生成部56は、取得されたタグ情報から、上記特定された選択対象の項目に該当する項目の情報を選択することにより、タグ情報から部分タグ情報を抽出する。
【0045】
部分情報生成部56は、抽出された部分タグ情報をコード生成部57へ出力する。
コード生成部57は、部分情報生成部56から部分タグ情報を取得する。コード生成部57は、取得された部分タグ情報が収納されたコードを生成する。なお、前述の通り、ここでいうコードとは、例えばQRコード(登録商標)等の二次元コード、又は例えばバーコード等の一次元コードである。コード生成部57は、生成されたコードを示すデータを画像データ展開部54へ出力する。
【0046】
画像データ展開部54は、部分情報生成部56から取得したコードを示すデータを、プリンタ部18が印刷可能なデータに展開する。画像データ展開部54は、展開されたデータを記憶装置52に記録する。
プリンタ部18は、画像データ展開部54によって記憶装置52に記録されたデータに基づきシートにコードを示す画像を形成する。
【0047】
本実施形態における画像形成装置10は、シートに付された無線タグに記録されたタグ情報の読み取りと、部分タグ情報から生成されたコードを示す画像のシートへの形成とを、一回のシート搬送の間に行うことができる。但し、このような構成に限られるものではなく、タグ情報の読み取りと、コードを示す画像のシートへの形成とは、異なるタイミングで行われる構成であってもよい。
【0048】
次に、画像形成装置10の動作について説明する。
図3は、第1の実施形態における画像形成装置10の動作の一例を示すフローチャートである。本フローチャートが示す画像形成装置10の動作は、例えば認証に必要な情報が認証情報取得部55に入力された際に開始する。例えば、認証に必要な情報は、ユーザがコントロールパネル13によって入力操作を行うことにより、認証情報取得部55に入力される。または、認証に必要な情報は、例えばユーザがICカードを画像形成装置10に翳すことによって入力されてもよい。
【0049】
認証情報取得部55は、認証に必要な情報を取得する。認証情報取得部55は、認証に必要な情報を、通信部19及び通信ネットワークを介して認証サーバへ送信する。認証サーバにおいてユーザ認証の処理が実行され、認証情報取得部55は、認証サーバから返送される認証結果を示す認証情報を、通信ネットワーク及び通信部を介して取得する。これによりユーザ認証がなされる(ACT001)。
【0050】
認証情報取得部55は、取得された認証情報に基づいて権限判定を行う(ACT002)。ここでいう権限判定とは、例えば、対象のユーザがシートに付されたタグ情報を参照する権限を有するか否かを判定することである。さらに、ここでいう権限判定には、対象のユーザがシートに付されたタグ情報を参照する権限を有している場合に、当該ユーザがどの権限レベルを有しているかを判定することを含む。この場合、認証情報取得部55は、取得された認証情報を部分情報生成部56へ出力する。部分情報生成部56は、認証情報を取得する。
【0051】
対象のユーザがシートに付されたタグ情報を参照する権限を有していない場合(ACT003・NO)、
図3のフローチャートが示す画像形成装置10の動作が終了する。一方、対象のユーザがシートに付されたタグ情報を参照する権限を有している場合(ACT003・YES)、制御部100は、プリンタ部18を制御し、シートの搬送を開始させる(ACT004)。
【0052】
これにより、無線タグが付された1枚のシートが、給紙カセット161、給紙カセット162、または手差しトレイ163から取り出される。取り出されたシートは搬送路331へ搬送され、例えば合流部441を過ぎたあたりの位置において、シートに付された無線タグと無線タグ通信装置201との通信が行われる。無線タグ通信装置201は、無線タグからタグ情報を読み取る(ACT005)。無線タグ通信装置201は、読み取られたタグ情報を、部分情報生成部56へ出力する。部分情報生成部56は、タグ情報を取得する。
【0053】
部分情報生成部56は、記憶装置52に記録されている権限情報を参照することにより、取得された認証情報に対応する権限レベルを特定する。部分情報生成部56は、取得されたタグ情報に含まれる各情報の中から、特定された権限レベルが設定された情報のみを選択する。コントロールパネル13は、特定された権限レベルが設定された情報を表示する(ACT006)。コントロールパネル13は、特定された権限レベルが設定された情報の中から任意の1つ以上の情報をユーザにより選択可能な形で、当該情報を表示する。
【0054】
コントロールパネル13は、ユーザによる選択入力を受け付ける(ACT007)。コントロールパネル13は、当該選択入力に基づいて、特定された権限レベルが設定された情報の中からユーザによって選択された情報を抽出することにより部分タグ情報の抽出を行う(ACT008)。部分情報生成部56は、抽出された部分タグ情報をコード生成部57へ出力する。
【0055】
コード生成部57は、部分情報生成部56から部分タグ情報を取得する。コード生成部57は、取得された部分タグ情報が収納されたコードを生成する(ACT009)。コード生成部57は、生成されたコードを示すデータを画像データ展開部54へ出力する。画像データ展開部54は、部分情報生成部56から取得したコードを示すデータを、プリンタ部18が印刷可能なデータに展開する。画像データ展開部54は、展開されたデータを記憶装置52に記録する。
【0056】
搬送路331において、シートに付された無線タグと無線タグ通信装置201との通信がなされたシートは、中間転写ベルト21によって画像形成ステーション221、222、223及び224のほうへ搬送される。プリンタ部18は、記憶装置52に記録されたデータを取得する。プリンタ部18は、例えばK(ブラック)の画像形成用の画像形成ステーション224を用いて、取得されたデータに基づく二次元コードを示す画像をシートに形成する(ACT010)。
【0057】
プリンタ部18は、二次元コードを示す画像が形成されたシートを搬送路333によって搬送し、排紙トレイ20に排出する。
以上で、
図3のフローチャートが示す画像形成装置10の動作が終了する。
【0058】
以上説明したように、第1の実施形態における画像形成装置10は、無線タグに記録されたタグ情報を読み出し、読み出されたタグ情報よりも少ない場合がある少なくとも一部の情報を用いてコードを生成する。画像形成装置10は、生成されたコードを示す画像を、元のシート上に形成する。これにより、画像形成装置10は、無線タグに記録されたタグ情報の少なくとも一部と、シート上に画像形成されたコードに収納された情報とが同一であるシートを生成する。
【0059】
例えば、このようなシートが物品に添付されることで、無線タグのリーダライタが設置された設備、及びコードの読み取りのみが可能な設備のいずれにおいても、共通の情報である部分タグ情報を読み取ることができる。そのため、必ずしも全ての設備において無線タグのリーダライタを設置する必要がないことから、当該リーダライタの設置や運用等にかかるコストが抑えられる。さらに、無線タグのリーダライタが設置された設備においては、記録可能な情報量が多く、かつ情報の書き換えが容易であるという無線タグの利点を享受することができる。このような構成を備えることにより、第1の実施形態における画像形成装置10によれば、コストを抑えつつ、より柔軟な情報管理を実現することが可能になる。
【0060】
(第2の実施形態)
前述の第1の実施形態では、シートに付された無線タグからタグ情報を読み出し、読み出されたタグ情報の少なくとも一部の情報である部分タグ情報に基づくコードを、元のシートに画像形成する画像形成装置10について説明した。すなわち、第1の実施形態では、例えば白紙等の予め画像形成がなされていないシートを対象として画像形成が行われる。前述の通り、第1の実施形態における画像形成装置10は、例えば物流等において、物品の輸送が開始される前に予め各物品に添付されるシートを生成する場合等に用いることができる。
【0061】
一方、以下に説明する第2の実施形態における画像形成装置10-1は、無線タグが付されたシートであって、かつコードが既に画像形成されているシートを対象とする。第2の実施形態における画像形成装置10-1は、無線タグに記録されたタグ情報を読み出し、読み出されたタグ情報の少なくとも一部の情報である部分タグ情報に対して適宜編集を行う。画像形成装置10-1は、編集された部分タグ情報に基づくコードを生成し、生成されたコードを示す画像を元のシートとは異なるシートに形成する。
【0062】
第2の実施形態における画像形成装置10は、例えば、各物品に添付されたシートに付された無線タグに記録されたタグ情報と、当該シートに画像形成されたコードとを、共に更新する場合等に用いることができる。更新されたコードを示す画像は、元のシートとは別のシートに形成される。この別のシートは、例えば、元のシートに添付されて用いられるシート(以下、「添付用シート」という。)である。例えばこの別のシートは、元のシートの上から重ねて貼り付けられて用いられる。
【0063】
添付用シートに形成される更新後のコードを示す画像は、元のシートに既に形成されている更新前のコードを示す画像のサイズより大きいサイズで形成される。これにより、更新後のコードを示す画像が更新前のコードを示す画像を完全に覆い隠すことができるため、コードの読み取りエラーの発生を防止することができる。
【0064】
以下、第2の実施形態における画像形成装置10-1の構成について説明する。
図4は、第2の実施形態における画像形成装置10-1の全体構成の一例を示す図である。
図4に示されるように、画像形成装置10-1の構成は、前述の第1の実施形態における画像形成装置10の構成に対し、撮像部202及びコード読み取り部203を更に有する点で異なる。以下、画像形成装置10-1の構成が、第1の実施形態における画像形成装置10の構成とは異なっている点を中心に説明する。
【0065】
第2の実施形態においては、例えば、給紙カセット161又は給紙カセット162に、上記の添付用シートが収納されている。添付用シートは、例えば無線タグが付されていないシートである。添付用シートは、例えば、コードを示す画像が形成されるコード層、重ね貼り時の粘着剤からなる粘着層、及び粘着層をカバーする下層である剥離ライナーの3層からなる。
【0066】
図5は、第2の実施形態における画像形成装置10-1の機能構成の一例を示すブロック図である。
図5において、画像形成装置10-1は、制御部100-1、コントロールパネル13、プリンタ部18、通信部19、無線タグ通信装置201-1、撮像部202、コード読み取り部203を有する。
【0067】
制御部100-1は、コントロールパネル13、無線タグ通信装置201-1、撮像部202、コード読み取り部203、及びプリンタ部18を制御する。
【0068】
無線タグ通信装置201-1は、制御部100-1と通信可能である。無線タグ通信装置201-1は、シートに付された無線タグと通信することで、無線タグからタグ情報を読み取り、また無線タグにタグ情報を書き込む。無線タグ通信装置201-1は、矢印kの方向に信号を送信する。信号は、具体的には変調された電波である。無線タグ通信装置201-1が送信した信号によりシートに付された無線タグにタグ情報の書き込みが行われる。
【0069】
また、
図5に示されるように、無線タグ通信装置201-1は、距離推定部211を備える。距離推定部211は、無線タグ通信装置201-1がシートに付された無線タグと通信するタイミングで、当該無線タグ通信装置201-1と当該無線タグとの間の距離を推定する。距離推定部211は、例えばRSSI(Received Signal Strength Indicator)等の測定値を用いて算出されるRFIDの距離推定技術等の周知技術を用いて推定を行う。距離推定部211は、推定された無線タグ通信装置201-1と無線タグとの間の距離を示す情報(以下、「距離情報」という。)を制御部100-1へ出力する。
【0070】
撮像部202は、制御部100-1と通信可能である。撮像部202は、無線タグ通信装置201-1がシートに付された無線タグと通信するタイミングで、当該シート上に既に形成されているコードを示す画像(以下、「コード画像」という。)を撮像する。撮像部202は、例えばカメラ等である。撮像部202は、
図4の矢印kの方向に向かって撮像を行う。撮像部202は、撮像されたコード画像を示す画像データを制御部100-1へ出力する。
【0071】
コード読み取り部203は、制御部100-1と通信可能である。コード読み取り部203は、無線タグ通信装置201-1がシートに付された無線タグと通信するタイミングで、当該シート上に既に形成されているコードを示す画像の読み取りを行う。コード読み取り部203は、例えばQRコード(登録商標)リーダ又はバーコードリーダ等のコードリーダである。コード読み取り部203は、
図4の矢印kの方向に向かって読み取りを行う。コード読み取り部203は、コードから読み取られた情報であるコード情報を制御部100-1へ出力する。
【0072】
なお、撮像部202とコード読み取り部203とは、一体化された装置として構成される機能部であってもよい。
【0073】
図5に示されるように、制御部100-1は、演算装置51、記憶装置52、データ受信部53、画像データ展開部54、認証情報取得部55、部分情報生成部56、コード生成部57、及びコードサイズ算出部58を備える。
【0074】
演算装置51は、記憶装置52に記憶された画像処理プログラムに従い、コントロールパネル13、プリンタ部18、無線タグ通信装置201、撮像部202、及びコード読み取り部203を制御する。制御部100は、例えば、シートの搬送が開始されたことを示す情報を出力する。演算装置51は、例えば、CPU等のプロセッサ、又はASICを含む。記憶装置52は、例えば、ROM、RAM、HDD、及びSSD等の記録媒体、又はこれらの記録媒体が組み合わせたものを含む。
【0075】
データ受信部53は、PC等のホストから、印刷する画像を示す印刷データを受信し、受信した印刷データを記憶装置52に記録する。印刷する画像を示す印刷データとは、例えば、ページ記述言語で記述されたデータ等である。
画像データ展開部54は、データ受信部53によって記憶装置52に記録された印刷データを、決定された印刷条件等に基づいて、プリンタ部18が印刷可能なデータに展開する。画像データ展開部54は、展開されたデータを記憶装置52に記録する。プリンタ部18が印刷可能なデータとは、例えば、ラスタデータ等である。
【0076】
プリンタ部18は、定着装置34、2次転写ローラ32、及び現像装置28を含む。プリンタ部18は、画像データ展開部54によって記憶装置52に記録されたデータに基づきシートに画像を形成する。
【0077】
通信部19は、通信ネットワークを介して画像形成装置10と外部の装置とを通信接続させるための通信インターフェースである。例えば、通信部19は、通信ネットワークを介して認証サーバと通信接続する。例えば、通信部19は、認証に必要な情報を制御部100から取得し、認証サーバへ送信する。通信部19は、当該情報の送信に応じて認証サーバから返送される認証結果を示す認証情報を受信する。通信部19は、受信された認証情報を制御部100へ出力する。
【0078】
認証情報取得部55は、認証に必要な情報を取得する。認証に必要な情報とは、例えば、ユーザを識別する識別情報(ユーザID)及びパスワード等である。認証に必要な情報は、例えばユーザがコントロールパネル13を操作することにより入力される。または、認証に必要な情報は、例えばユーザが保持する非接触のICカードに予め記録されており、ユーザがICカードを画像形成装置10に翳すことによって入力されてもよい。
なお、認証は、上記のようなユーザ認証に限られるものではなく、例えば画像形成装置10等の機器を認証する機器認証等であってもよい。例えば、認証は、画像形成装置10又は無線タグ通信装置201等に対して付与されている例えばデバイスID等の識別情報を用いて行われてもよい。
【0079】
認証情報取得部55は、認証に必要な情報を通信部19へ出力する。認証情報取得部55は、認証に必要な情報の送信に応じて認証サーバから返送される認証情報を、通信部19から取得する。認証情報取得部55は、取得された認証情報を部分情報生成部56へ出力する。
なお、本実施形態では、ユーザ認証の処理は、外部装置である認証サーバによって行われる構成であるものとしたが、これに限られるものではない。例えば、画像形成装置10自体が、ユーザ認証を行う機能を備えている構成であってもよい。
【0080】
部分情報生成部56は、無線タグ通信装置201によって読み取られたタグ情報を取得する。また、部分情報生成部56は、認証情報取得部55から認証情報を取得する。部分情報生成部56は、認証情報に基づいて、タグ情報の少なくとも一部の情報である部分タグ情報を抽出する。
【0081】
例えば、タグ情報に含まれる各情報には、予め権限レベルがそれぞれ設定されている。また、例えば、記憶装置52には、認証情報に対応する権限レベルを示す権限情報が予めそれぞれ記録されている。部分情報生成部56は、記憶装置52に記録されている権限情報を参照することにより、取得された認証情報に対応する権限レベルを特定することができる。部分情報生成部56は、タグ情報に含まれる各情報の中から、特定された権限レベルが設定された情報のみを選択することにより部分タグ情報の抽出を行う。
【0082】
なお、本実施形態では、部分情報生成部56は、ユーザ認証の結果を示す認証情報に基づいてタグ情報から部分タグ情報を抽出する構成であるが、これに限られるものではない。例えば、部分情報生成部56は、上記の機器認証の結果を示す認証情報に基づいてタグ情報から部分タグ情報を抽出する構成であってもよい。又は、例えば、以下に説明するように、部分情報生成部56は、認証情報を用いずに、ユーザに情報を選択させることによって部分タグ情報を抽出するような構成であってもよい。
【0083】
例えば、部分情報生成部56は、無線タグ通信装置201によって読み取られたタグ情報を取得する。部分情報生成部56は、取得されたタグ情報をコントロールパネル13へ出力する。コントロールパネル13は、タグ情報を表示する。コントロールパネル13は、タグ情報の中から任意の1つ以上の情報をユーザにより選択可能な形で、当該タグ情報を表示する。コントロールパネル13は、ユーザによって選択された情報である部分タグ情報を部分情報生成部56へ出力する。
【0084】
なお、上記の構成の場合において、コントロールパネル13が表示する情報は、タグ情報の全てではなく、当該タグ情報の一部の情報であってもよい。例えば、コントロールパネル13が表示する情報は、上記の認証情報に基づいて絞り込まれたタグ情報の一部であってもよい。すなわち、予め各ユーザ、画像形成装置10又は無線タグ通信装置201の各機器等に対して割り当てられた権限レベルに応じて選択された情報のみが、コントロールパネル13に表示される構成であってもよい。
【0085】
この場合、コントロールパネル13は、タグ情報の一部の情報を表示させる。タグ情報の一部の情報とは、対象のユーザが保有する権限レベルで参照可能な情報である。このとき、コントロールパネル13は、表示された情報の中から任意の1つ以上の情報をユーザにより選択可能な形で、当該情報を表示する。コントロールパネル13は、ユーザによって選択された情報である部分タグ情報を部分情報生成部56へ出力する。
【0086】
なお、部分情報生成部56は、取得されたタグ情報のうち、予め定められた項目に該当する情報のみを選択することによって部分タグ情報を抽出するような構成であってもよい。この場合、例えば記憶装置52に、選択対象の項目を示す対象項目情報が予め記録されている。部分情報生成部56は、記憶装置52に記録された対象項目情報を参照することにより、選択対象の項目を特定する。部分情報生成部56は、取得されたタグ情報から、上記特定された選択対象の項目に該当する項目の情報を選択することにより、タグ情報から部分タグ情報を抽出する。
部分情報生成部56は、抽出された部分タグ情報をコード生成部57へ出力する。
【0087】
コードサイズ算出部58は、無線タグ通信装置201-1から距離情報を取得する。また、コードサイズ算出部58は、撮像部202からコード画像を示す画像データを取得する。コードサイズ算出部58は、距離情報とコード画像とに基づいて、シートに形成されたコードを示す画像のサイズを算出する。例えば、コードサイズ算出部58は、シートに形成されたコードの縦横のドット数を算出する。コードサイズ算出部58は、算出されたサイズを示す情報(以下、「コードサイズ情報」という。)をコード生成部57-1へ出力する。
【0088】
なお、本実施形態における画像形成装置10-1は、撮像部202と無線タグ通信装置201-1が備える距離推定部211とを用いてシートに形成されたコードのサイズを算出する構成であるが、これに限られるものではない。例えば、画像形成装置10-1がMFPである場合には、スキャナを用いてシートに形成されたコードのサイズが算出される構成であってもよい。この場合、スキャナの読み取り位置とシートとの間の距離は既知である。画像形成装置10-1は、当該距離と、スキャナによって読み取られた画像のサイズとから、シートに形成されたコードを示す画像のサイズを算出することができる。
【0089】
コード生成部57-1は、部分情報生成部56から部分タグ情報を取得する。また、コード生成部57-1は、コードサイズ算出部58からコードサイズ情報を取得する。コード生成部57-1は、取得された部分タグ情報が収納されたコードを生成する。このとき、コード生成部57-1は、取得されたコードサイズ情報に基づくサイズより大きいサイズとなるように、当該コードを生成する。なお、前述の通り、ここでいうコードとは、例えばQRコード(登録商標)等の二次元コード、又は例えばバーコード等の一次元コードである。コード生成部57-1は、生成されたコードを示すデータを画像データ展開部54へ出力する。
【0090】
画像データ展開部54は、部分情報生成部56から取得したコードを示すデータを、プリンタ部18が印刷可能なデータに展開する。画像データ展開部54は、展開されたデータを記憶装置52に記録する。
プリンタ部18は、給紙カセット161、給紙カセット162、または手差しトレイ163から添付用シートを取り出して搬送する。プリンタ部18は、画像データ展開部54によって記憶装置52に記録されたデータに基づき、添付用シートにコードを示す画像を形成する。
【0091】
次に、画像形成装置10-1の動作について説明する。
図6は、第2の実施形態における画像形成装置10-1の動作の一例を示すフローチャートである。本フローチャートが示す画像形成装置10-1の動作は、例えば認証に必要な情報が認証情報取得部55に入力された際に開始する。例えば、認証に必要な情報は、ユーザがコントロールパネル13によって入力操作を行うことにより、認証情報取得部55に入力される。または、認証に必要な情報は、例えばユーザがICカードを画像形成装置10に翳すことによって入力されてもよい。
【0092】
認証情報取得部55は、認証に必要な情報を取得する。認証情報取得部55は、認証に必要な情報を、通信部19及び通信ネットワークを介して認証サーバへ送信する。認証サーバにおいてユーザ認証の処理が実行され、認証情報取得部55は、認証サーバから返送される認証結果を示す認証情報を、通信ネットワーク及び通信部を介して取得する。これによりユーザ認証がなされる(ACT101)。
【0093】
認証情報取得部55は、取得された認証情報に基づいて権限判定を行う(ACT102)。ここでいう権限判定とは、例えば、対象のユーザがシートに付されたタグ情報を参照する権限を有するか否かを判定することである。さらに、ここでいう権限判定には、対象のユーザがシートに付されたタグ情報を参照する権限を有している場合に、当該ユーザがどの権限レベルを有しているかを判定することを含む。この場合、認証情報取得部55は、取得された認証情報を部分情報生成部56へ出力する。部分情報生成部56は、認証情報を取得する。
【0094】
対象のユーザがシートに付されたタグ情報を参照する権限を有していない場合(ACT103・NO)、
図6のフローチャートが示す画像形成装置10-1の動作が終了する。一方、対象のユーザがシートに付されたタグ情報を参照する権限を有している場合(ACT103・YES)、制御部100-1は、プリンタ部18を制御し、シートの搬送を開始させる(ACT104)。
【0095】
これにより、無線タグが付された1枚のシートが、給紙カセット161、給紙カセット162、または手差しトレイ163から取り出される。取り出されたシートは搬送路331へ搬送され、例えば合流部441を過ぎたあたりの位置において、シートに付された無線タグと無線タグ通信装置201との通信が行われる。無線タグ通信装置201は、無線タグからタグ情報を読み取る(ACT105)。無線タグ通信装置201は、読み取られたタグ情報を、部分情報生成部56へ出力する。部分情報生成部56は、タグ情報を取得する。
【0096】
撮像部202は、無線タグ通信装置201-1がシートに付された無線タグと通信するタイミングで、当該シート上に既に形成されているコードを示す画像であるコード画像を撮像する(ACT106)。撮像部202は、撮像されたコード画像を示す画像データをコードサイズ算出部58へ出力する。
【0097】
距離推定部211は、無線タグ通信装置201-1がシートに付された無線タグと通信するタイミングで、当該無線タグ通信装置201-1と当該無線タグとの間の距離を推定する(ACT107)。距離推定部211は、推定された無線タグ通信装置201-1と無線タグとの間の距離を示す情報である距離情報をコードサイズ算出部58へ出力する。
【0098】
部分情報生成部56は、無線タグ通信装置201-1によって読み取られたタグ情報を取得する。部分情報生成部56は、取得されたタグ情報をコントロールパネル13へ出力する。コントロールパネル13は、タグ情報を表示する(ACT108)。コントロールパネル13は、タグ情報の中から任意の1つ以上の情報をユーザにより選択可能な形で、当該タグ情報を表示する。コントロールパネル13は、ユーザによる選択入力を受け付ける(ACT109)。コントロールパネル13は、ユーザによって選択された情報である部分タグ情報を部分情報生成部56へ出力する。
【0099】
部分情報生成部56は、コントロールパネル13から部分タグ情報を取得する。部分情報生成部56は、取得された部分タグ情報を無線タグ通信装置201-1へ出力する。無線タグ通信装置201-1は、部分タグ情報を取得する。無線タグ通信装置201-1は、シートに付された無線タグと通信を行い、取得された部分タグ情報を無線タグに書き込む(ACT111)。例えば、無線タグ通信装置201-1は、無線タグに記録されたタグ情報のうち、取得された部分タグ情報に該当する範囲の情報を、当該部分タグ情報よって上書き更新する。
【0100】
部分情報生成部56は、部分タグ情報をコード生成部57-1へ出力する。
プリンタ部18は、無線タグが付されたシートを搬送路333によって搬送し、排紙トレイ20に排出する。
【0101】
コードサイズ算出部58は、距離推定部211から距離情報を取得する。また、コードサイズ算出部58は、撮像部202からコード画像を示す画像データを取得する。コードサイズ算出部58は、距離情報とコード画像とに基づいて、シートに形成されたコードを示す画像のサイズを算出する(ACT112)。コードサイズ算出部58は、算出されたサイズを示す情報であるコードサイズ情報をコード生成部57-1へ出力する。
【0102】
コード生成部57-1は、部分情報生成部56から部分タグ情報を取得する。また、コード生成部57-1は、コードサイズ算出部58からコードサイズ情報を取得する。コード生成部57-1は、取得された部分タグ情報が収納されたコードを生成する(ACT113)。このとき、コード生成部57-1は、取得されたコードサイズ情報に基づくサイズより大きいサイズとなるように、当該コードを生成する。コード生成部57-1は、生成されたコードを示すデータを画像データ展開部54へ出力する。
【0103】
画像データ展開部54は、コード生成部57-1から取得したコードを示すデータを、プリンタ部18が印刷可能なデータに展開する。画像データ展開部54は、展開されたデータを記憶装置52に記録する。
【0104】
プリンタ部18は、給紙カセット161、給紙カセット162、または手差しトレイ163から別シートを取り出して搬送する。別シートとは、例えば添付用シートである。搬送路331において、添付用シートは、中間転写ベルト21によって画像形成ステーション221、222、223及び224のほうへ搬送される。プリンタ部18は、記憶装置52に記録されたデータを取得する。プリンタ部18は、例えばK(ブラック)の画像形成用の画像形成ステーション224を用いて、取得されたデータに基づく二次元コードを示す画像を添付用シートに形成する(ACT114)。
【0105】
プリンタ部18は、コードを示す画像が形成された添付用シートを搬送路333によって搬送し、排紙トレイ20に排出する。
以上で、
図6のフローチャートが示す画像形成装置10-1の動作が終了する。
【0106】
以上説明したように、第2の実施形態における画像形成装置10-1は、無線タグに記録されたタグ情報を読み出し、読み出されたタグ情報の少なくとも一部の情報である部分タグ情報に対して適宜編集を行う。画像形成装置10-1は、編集された部分タグ情報に基づくコードを生成し、生成されたコードを示す画像を元のシートとは別のシートに形成する。別のシートとは、例えば添付用シートである。別のシートに形成される更新後のコードを示す画像は、元のシートに既に形成されている更新前のコードを示す画像のサイズより大きいサイズで形成される。このような構成を備えることにより、第2の実施形態における画像形成装置10-1によれば、更新後のコードを示す画像が更新前のコードを示す画像を完全に覆い隠すことができるため、コードの読み取りエラーの発生を防止することができる。
【0107】
上述した各実施形態によれば、画像形成装置は、リーダと、制御部と、画像形成部とを備える。例えば、画像形成装置は、実施形態における画像形成装置10、10-1であり、リーダは、実施形態における無線タグ通信装置201、201-1であり、制御部は、実施形態における制御部100、100-1であり、画像形成部は、実施形態におけるプリンタ部18である。
【0108】
リーダは、第1のシートに付された無線タグに記録されたタグ情報を読み取る。例えば、第1のシートは、実施形態における元のシートである。
制御部は、リーダによって読み取られたタグ情報の一部を示す部分タグ情報に基づいて第1のコードを示す画像を生成する。例えば、第1のコードは、実施形態における元のシートに画像形成されるコードである。
画像形成部は、制御部によって生成された第1のコードを示す画像を形成する。
【0109】
なお、画像形成装置は、ライタをさらに備えてもよい。例えば、ライタは、実施形態における無線タグ通信装置201、201-1である。ライタは、無線タグに情報を書き込む。なお、制御部は、リーダによって読み取られた部分タグ情報を更新し、更新された部分タグ情報を示す更新後部分タグ情報に基づいて第1のコードを生成してもよい。また、ライタは、更新後部分タグ情報によって無線タグに記録されたタグ情報の一部を書き換えてもよい。また、画像形成部は、更新後部分タグ情報に基づく第1のコードを示す画像を第2のシートに形成してもよい。例えば、第2のシートは、実施形態における別のシートである。別のシートとは、例えば添付用シートである。
【0110】
なお、画像形成装置は、撮像部を更に備えていてもよい。例えば、撮像部は、実施形態における撮像部202である。また、撮像部は、第1のシートに形成された第2のコードを示す画像を撮像してもよい。例えば、元のシートに予め画像形成されたコードである。元のシートとは、無線タグが付されたシートである。また、制御部は、撮像部によって撮像された画像のサイズに基づいて第2のコードを示す画像のサイズを特定してもよい。また、画像形成部は、第1のコードを示す画像を、制御部によって特定されたサイズより大きいサイズで第2のシートに形成してもよい。
【0111】
なお、リーダは、撮像部によって第2のコードを示す画像が撮像される際にリーダライタから無線タグまでの距離を測定してもよい。また、制御部は、撮像部によって撮像された画像のサイズと、リーダによって測定された距離とに基づいて第2のコードを示す画像のサイズを特定してもよい。
【0112】
なお、画像形成装置は、認証情報取得部をさらに備えていてもよい。例えば、認証情報取得部は、実施形態における認証情報取得部55である。また、認証情報取得部は、認証情報を取得してもよい。また、制御部は、認証情報取得部によって取得された認証情報に基づく権限に応じて、リーダによって読み取られたタグ情報から部分タグ情報を抽出してもよい。
【0113】
なお、画像形成装置は、表示部と、入力部とをさらに備えていてもよい。例えば表示部及び入力部は、実施形態におけるコントロールパネル13である。また、表示部は、リーダによって読み取られたタグ情報の少なくとも一部の情報を表示してもよい。また、入力部は、ユーザからの指示を受け付けてもよい。また、制御部は、入力部によって受け付けられた指示に基づいて、リーダによって読み取られたタグ情報から部分タグ情報を抽出してもよい。
【0114】
なお、第1の実施形態及び第2の実施形態における画像形成装置は、消色装置であってもよい。この場合、プリンタ部は消色部である。消色装置は、消色トナーによりシートに形成された画像を消色(消去)する処理を行う。消色部は、ニップNを通過するシートに形成された消色トナー像を加熱して消色する。
【0115】
なお、画像形成装置10及び画像形成装置10-1の機能の一部又は全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0116】
第1の実施形態及び第2の実施形態では、制御部100及び制御部100-1はソフトウェア機能部であるものとしたが、LSI等のハードウェア機能部であってもよい。
【0117】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0118】
10…画像形成装置、10-1…画像形成装置、13…コントロールパネル、18…プリンタ部、19…通信部、20…排紙トレイ、21…中間転写ベルト、24…感光体ドラム、26…帯電チャージャ、27…露光走査ヘッド、28…現像装置、29…感光体クリーナ、30…1次転写ローラ、31…レジストローラ、32…2次転写ローラ、34…定着装置、38…両面印刷装置、40…バックアップローラ、41…従動ローラ、51…演算装置、52…記憶装置、53…データ受信部、54…画像データ展開部、55…認証情報取得部、56…部分情報生成部、57…コード生成部、57-1…コード生成部、58…コードサイズ算出部、100…制御部、100-1…制御部、161…給紙カセット、162…給紙カセット、163…手差しトレイ、201…無線タグ通信装置、201-1…無線タグ通信装置、202…撮像部、203…コード読み取り部、211…距離推定部、221~224…画像形成ステーション、331~333…搬送路、441…合流部、442…分岐部