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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】マルチブーム式作業機
(51)【国際特許分類】
   E02F 3/38 20060101AFI20241016BHJP
   F16B 1/02 20060101ALI20241016BHJP
【FI】
E02F3/38 A
F16B1/02 P
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021051871
(22)【出願日】2021-03-25
(65)【公開番号】P2022149633
(43)【公開日】2022-10-07
【審査請求日】2023-12-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000005522
【氏名又は名称】日立建機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002664
【氏名又は名称】弁理士法人相原国際知財事務所
(72)【発明者】
【氏名】大貫 将明
(72)【発明者】
【氏名】守田 俊夫
(72)【発明者】
【氏名】朝日 駿佑
(72)【発明者】
【氏名】大竹 弘美
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 雅彦
(72)【発明者】
【氏名】加庭 啓充
【審査官】山口 剛
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-230113(JP,A)
【文献】特開2005-249185(JP,A)
【文献】特開2011-256961(JP,A)
【文献】特開2004-218663(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0260761(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 3/38
E02F 9/14
F16B 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体と、
前記機体に回動可能に取付けられた第1ブーム、及び、前記第1ブームに取付けられた第2ブームを含んで構成されるブーム装置と、
前記ブーム装置に回動可能に取付けられたアーム装置と、
前記アーム装置に取付けられ、作業を行うアタッチメントと、
前記第1ブーム及び前記第2ブームを連結する連結装置と、を備え、
前記連結装置は、
左右方向で対面して前記第1ブームに設けられ、それぞれ一定の間隔を有して対面する一対の板部材からなる左右の第1ブラケットと、
前記左右の第1ブラケットの前記一対の板部材にそれぞれ上下に離間して設けられた上下の第1ピン挿通孔と、
前記左右の第1ブラケットの前記一対の板部材の間に配置可能にして前記左右の第1ブラケットと対面するように前記第2ブームに設けられた左右の第2ブラケットと、
前記左右の第2ブラケットにそれぞれ上下に離間して設けられた上下の第2ピン挿通孔と、
前記上下の第1ピン挿通孔と前記上下の第2ピン挿通孔とにそれぞれ挿通される上下の連結ピンと、
前記左右の第1ブラケットの間、前記上下の連結ピンが前記左右の第1ブラケットの前記一対の板部材のうちの左右方向である幅方向内側の板部材の前記上下の第1ピン挿通孔に挿通された状態で配置され前記左右の第2ブラケットが前記一対の板部材間にそれぞれ配置されたとき前記上下の連結ピンを前記上下の第2ピン挿通孔に対して抜差しするように構成された上下の連結ピン抜差し装置と、
前記左右の第1ブラケットの前記幅方向内側の板部材を挟んで前記左右の第2ブラケットと対面するように前記第2ブームに設けられ、且つ、前記上連結ピンの軸線を前記上第2ピン挿通孔の孔軸線に一致させるように前記上連結ピンを上側から支持する左右の上芯出し部材と、を含んで構成されるマルチブーム式作業機において、
前記連結装置は、前記上連結ピンを下側から支持するように前記第1ブームに設けられた左右の支持部材を更に含んで構成され、前記左右の支持部材はそれぞれ、前記左右の第1ブラケットの前記幅方向内側の板部材と前記左右の上芯出し部材との左右方向での距離以上前記左右の第1ブラケットの前記幅方向内側の板部材から離れて配置されている、ことを特徴とするマルチブーム式作業機。
【請求項2】
前記左右の支持部材はそれぞれ、前記上連結ピンを挟んで前記左右の上芯出し部材と対面する位置に設けられている、ことを特徴とする請求項1記載のマルチブーム式作業機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマルチブーム式作業機に関し、特に隣り合うブームを連結する連結装置を備えるマルチブーム式作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、高層建築物等の地上高さが大きな構造物を解体する場合には、解体作業用の作業装置を備えた機械が用いられる。この解体作業用の作業装置は、通常、マルチブームと呼ばれる複数のブームを有し、各ブームのうち最上段のブームの先端側にアームが取付けられ、アームの先端側には圧砕機、グラップル等の作業具が取付けられるものである。
【0003】
そして、マルチブームのうち隣合う2個のブームは、一方のブームに設けられたピン挿通孔と、他方のブームに設けられたピン挿通孔とに連結ピンを挿通することにより互いに連結される構成となっている(例えば特許文献1)。
【0004】
特許文献1には、上部旋回体に回動可能に取付けられた下ブームに継ぎブームを連結するための2部材連結装置が記載されている。具体的には、特許文献1に記載の2部材連結装置は、継ぎブームに設けられた上芯出し部材の係合溝を下ブームに設けられたブラケットから突出した上連結ピンに係合させ、これにより、当該上連結ピンの軸線を継ぎブームに設けられたピン挿通孔の孔軸線に一致させる芯出しが行われるように構成されている。このように両軸線が一致した状態で、継ぎブームのピン挿通孔に当該連結ピンを挿通することで、下ブームと継ぎブームとの連結が完成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2010-230113号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1に記載の2部材連結装置を用いて下ブームと継ぎブームとを連結する場合、上連結ピンの軸線を継ぎブームのピン挿通孔の孔軸線に一致させる芯出し作業を、作業者のマニュアル操作によって行う必要がある。この場合、作業者は下ブーム及び継ぎブームのいずれか一方を微操作しながら上芯出し部材の係合溝と上連結ピンとを互いに係合させている。このため、当該芯出し作業中に、上連結ピンと上芯出し部材とが強く接触するおそれがあった。
【0007】
上連結ピンと上芯出し部材とが強く接触した場合、上連結ピンの軸線を継ぎブームのピン挿通孔の孔軸線に一致させることができず、継ぎブームのピン挿通孔に上連結ピンを挿通する作業に多大な時間を要することになる。この結果、下ブーム及び継ぎブームの連結作業の効率が低下するおそれがあった。
【0008】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、隣り合うブームの連結作業の効率化を図るマルチブーム式作業機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明のマルチブーム式作業機は、機体と、前記機体に回動可能に取付けられた第1ブーム、及び、前記第1ブームに取付けられた第2ブームを含んで構成されるブーム装置と、前記ブーム装置に回動可能に取付けられたアーム装置と、前記アーム装置に取付けられ、作業を行うアタッチメントと、前記第1ブーム及び前記第2ブームを連結する連結装置と、を備え、前記連結装置は、左右方向で対面して前記第1ブームに設けられ、それぞれ一定の間隔を有して対面する一対の板部材からなる左右の第1ブラケットと、前記左右の第1ブラケットの前記一対の板部材にそれぞれ上下に離間して設けられた上下の第1ピン挿通孔と、前記左右の第1ブラケットの前記一対の板部材の間に配置可能にして前記左右の第1ブラケットと対面するように前記第2ブームに設けられた左右の第2ブラケットと、前記左右の第2ブラケットにそれぞれ上下に離間して設けられた上下の第2ピン挿通孔と、前記上下の第1ピン挿通孔と前記上下の第2ピン挿通孔とにそれぞれ挿通される上下の連結ピンと、前記左右の第1ブラケットの間、前記上下の連結ピンが前記左右の第1ブラケットの前記一対の板部材のうちの左右方向である幅方向内側の板部材の前記上下の第1ピン挿通孔に挿通された状態で配置され前記左右の第2ブラケットが前記一対の板部材間にそれぞれ配置されたとき前記上下の連結ピンを前記上下の第2ピン挿通孔に対して抜差しするように構成された上下の連結ピン抜差し装置と、前記左右の第1ブラケットの前記幅方向内側の板部材を挟んで前記左右の第2ブラケットと対面するように前記第2ブームに設けられ、且つ、前記上連結ピンの軸線を前記上第2ピン挿通孔の孔軸線に一致させるように前記上連結ピンを上側から支持する左右の上芯出し部材と、を含んで構成されるマルチブーム式作業機において、前記連結装置は、前記上連結ピンを下側から支持するように前記第1ブームに設けられた左右の支持部材を更に含んで構成され、前記左右の支持部材はそれぞれ、前記左右の第1ブラケットの前記幅方向内側の板部材と前記左右の上芯出し部材との左右方向での距離以上前記左右の第1ブラケットの前記幅方向内側の板部材から離れて配置されている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明のマルチブーム式作業機によれば、連結装置は、上連結ピンを下側から支持するように第1ブームに配設された左右の支持部材を含んで構成されている。そして、左右の支持部材はそれぞれ、左右の第1ブラケットの幅方向内側の板部材と左右の上芯出し部材との左右方向での距離以上左右の第1ブラケットの幅方向内側の板部材から離れて配置されている。このため、上連結ピンの軸線を上第2ピン挿通孔の孔軸線に一致させる芯出し作業中、当該上連結ピンは、上側面において上芯出し部材に支持されるとともに、下側面において支持部材によって支持される。よって、上連結ピンの軸線を上第2挿通孔の孔軸線に一致させる芯出し作業を作業者のマニュアル操作によって行い、上連結ピンが上芯出し部材に強く接触した場合であっても、上芯出し部材及び支持部材によって上連結ピンの上下位置が維持されるため、上連結ピンの軸線と上第2ピン挿通孔の孔軸線とのずれを抑制することができる。このようにして、上第2ピン挿通孔に上連結ピンを挿通する作業を効率的に実行することができ、第1ブーム及び第2ブームの連結作業の効率化を図るマルチブーム式作業機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係るマルチブーム式作業機の全体構成を概略的に示す側面図であり、作業装置の複数の作業位置が示されている。
図2図1のマルチブーム式作業機の作業装置を概略的に示す側面図であり、アタッチメントが取り外された状態が示されている。
図3図2の作業装置を矢視Aで見た状態を示す部分拡大図であり、下ブームと上ブームとの連結部分が示されている。
図4図3に示す連結部分を上ブームの側から下ブームの側を見て説明する斜視図であり、上ブームを部分的に破断して示すものである。
図5図1に示す作業装置のうち、下ブームと当該下ブームに設けられた連結装置とを示す斜視図である。
図6図1に示すマルチブーム式作業機の作業装置における下ブームと上ブームとの連結作業を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。本実施形態では、マルチブーム式作業機として2つのブームと2つのアームとを備えるものを例に挙げて説明する。しかし、本発明のマルチブーム式作業機は、これに限定されるものではなく、例えば3つのブームを備えるものであってもよい。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係るマルチブーム式作業機1(以下、作業機1ともいう。)の全体構成を概略的に示す側面図であり、作業装置30の複数の作業位置が示されている。図2は、図1の作業機1の作業装置30を概略的に示す側面図であり、アタッチメント60が取り外された状態が示されている。図3は、図2の作業装置30を矢視Aで見た状態を示す部分拡大図であり、下ブーム42と上ブーム44との連結部分が示されている。図4は、図3に示す連結部分を上ブーム44の側から下ブーム42の側を見て説明する斜視図であり、上ブーム44を部分的に破断して示すものである。図5は、図1に示す作業装置30のうち、下ブーム42と当該下ブーム42に設けられた連結装置70とを示す斜視図である。図6は、図1に示す作業機1の作業装置30における下ブーム42と上ブーム44との連結作業を説明する図である。
【0014】
なお、説明の便宜上、図1に示す作業機1の向きを基準に運転室21のオペレータから見て「前」、「後」、「左」、「右」をそれぞれ定義し、重力を基準に「上」、「下」を定義する。即ち、各図に示される矢印「前」及び「後」は図1に示す作業機1の前後方向を示し、矢印「左」及び「右」は図1に示す作業機1の左右(幅)方向を示し、矢印「上」及び「下」は作業機1の上下方向を示している。
【0015】
図1に示すように、マルチブーム式作業機1は、下部走行体10と、下部走行体10上に配置された上部旋回体(機体)20と、上部旋回体20に取付けられて解体作業を行う作業装置30と、連結装置70とを備えている。作業機1は、例えばビル等の高層建築物等の地上高さが大きな構造物を解体するのに好適に用いられるものである。
【0016】
下部走行体10は、作業機1が走行可能となるように上部旋回体20を支持する所謂クローラ型の走行装置である。
【0017】
上部旋回体20は、下部走行体10に旋回軸(上下方向軸線)周りに回転可能に取付けられている。上部旋回体20には、前側且つ左側に、オペレータが作業機1を運転操作するための運転室21が設けられている。運転室21は、下部走行体10の駆動や作業装置30の操作等、作業機1の操作をオペレータが搭乗して行う操縦室である。また、上部旋回体20の後側には、重量バランスを確保するカウンタウェイトが設けられている。また、運転室21とカウンタウェイトとの間には機械室が設けられている。当該機械室内にはディーゼルエンジンが配置されており、当該エンジンは、圧油を供給する油圧ポンプ(図示せず)を駆動するための駆動源として機能する。油圧ポンプより吐出された圧油は、下部走行体10に設けられた走行モータや上部旋回体20に設けられた旋回モータ(ともに図示せず)へ供給される。これにより、下部走行体10による作業機1の自走が可能となり、上部旋回体20が作業装置30とともに旋回軸周りで回転可能となる。
【0018】
図1に示すように、作業装置30は、上部旋回体20に上下方向で回動可能に取り付けられたブーム装置40と、ブーム装置40の先端に上下方向で回動可能に取り付けられたアーム装置50と、アーム装置50の先端に取付けられ、解体作業を行うアタッチメント60とを有している。
【0019】
ブーム装置40は、上部旋回体20に回動可能に取付けられた下ブーム42(第1ブーム)と、当該下ブーム42に取付けられた上ブーム44(第2ブーム)とを含んで構成される。なお、上ブーム44は、下ブーム42に対し相対回動不能に取付けられてもよいし、下ブーム42に対し上下方向で回動可能に取付けられてもよい。ブーム装置40は、上部旋回体20に対し下ブーム42を上下方向で回動させるように構成された下ブームシリンダ42aを含んで構成されている(図1)。
【0020】
図1及び図2に示すように、アーム装置50は、上ブーム44の先端に回動可能に取付けられたミドルアーム52と、当該ミドルアーム52に回動可能に取付けられたアーム54とを含んで構成されている。また、アーム装置50は、上ブーム44に対しミドルアーム52を上下方向で回動させるように構成されたミドルアームシリンダ52aと、ミドルアーム52に対しアーム54を上下方向で回動させるように構成されたアームシリンダ54aとを含んで構成されている。アタッチメント60は、構造物を解体するのに用いられる例えば圧砕機であり、当該アタッチメント60を駆動するためのアタッチメントシリンダ60aを含んで構成されている。
【0021】
油圧ポンプより吐出された圧油の一部は、下ブームシリンダ42a、ミドルアームシリンダ52a、アームシリンダ54a、アタッチメントシリンダ60aへも供給される。これにより、圧油の供給度合い即ち油圧に応じてブーム装置40、アーム装置50、アタッチメント60が夫々駆動される。
【0022】
図3から図5に示すように、連結装置70は、下ブーム42及び上ブーム44を連結するものであり、下ブーム側連結部72と、上ブーム側連結部74と、連結ピン76と、連結ピン抜差し装置78と、芯出し部材80と、支持部材90とを含んで構成されている。
【0023】
図3及び図5に示すように、下ブーム側連結部72は、左右方向で対面して下ブーム42に設けられた一対の右側第1ブラケット72a(右第1ブラケット)及び一対の左側第1ブラケット72b(左第1ブラケット)を含んで構成されている。一対の右側第1ブラケット72a及び一対の左側第1ブラケット72bはそれぞれ、一定の間隔をもって左右方向で対面する2つの鋼板部材により形成されており、下ブーム42の前側において上側角隅から下側角隅に亘って上下方向に亘って延びている。一対の右側第1ブラケット72aは、下ブーム42の前側端部の右側に溶接等によって固定されている。一対の左側第1ブラケット72bは、下ブーム42の前側端部の左側に溶接等によって固定されている。そして、一対の右側第1ブラケット72aの間には、後述する右側第2ブラケット74a(右第2ブラケット)が配置され、一対の左側第1ブラケット72bの間には、後述する左側第2ブラケット74b(左第2ブラケット)が配置される構成となっている。
【0024】
下ブーム側連結部72は、一対の右側第1ブラケット72aに上下に離間して設けられた一対の右上第1ピン挿通孔72c(上第1ピン挿通孔)及び一対の右下第1ピン挿通孔72d(下第1ピン挿通孔)と、一対の左側第1ブラケット72bに上下に離間して設けられた一対の左上第1ピン挿通孔72e(上第1ピン挿通孔)及び一対の左下第1ピン挿通孔72f(下第1ピン挿通孔)とを含んで構成されている。一対の右上第1ピン挿通孔72c及び一対の右下第1ピン挿通孔72dはそれぞれ、一対の右側第1ブラケット72aの上端側及び下端側に穿設されている。そして、一対の右上第1ピン挿通孔72c及び一対の右下第1ピン挿通孔72dはそれぞれ、後述する右上連結ピン76c(上連結ピン)及び右下連結ピン76d(下連結ピン)が抜差し可能に挿通される構成となっている。また、一対の左上第1ピン挿通孔72e及び一対の左下第1ピン挿通孔72fはそれぞれ、一対の左側第1ブラケット72bの上端側及び下端側に穿設されている。そして、一対の左上第1ピン挿通孔72e及び一対の左下第1ピン挿通孔72fはそれぞれ、後述する左上連結ピン76e(上連結ピン)及び図示しない左下連結ピン(下連結ピン)が抜差し可能に挿通される構成となっている。ここで、一対の右上第1ピン挿通孔72c及び一対の左上第1ピン挿通孔72eはそれぞれ、同一の孔軸線上に配置されるように左右方向に延在して形成されている。また、一対の右下第1ピン挿通孔72d及び一対の左下第1ピン挿通孔72fはそれぞれ、同一の孔軸線上に配置されるように左右方向に延在して形成されている。
【0025】
図3に示すように、上ブーム側連結部74は、一対の右側第1ブラケット72aと対面するように上ブーム44に設けられた右側第2ブラケット74a(右第2ブラケット)及び一対の左側第1ブラケット72bと対面するように上ブーム44に設けられた左側第2ブラケット74b(左第2ブラケット)を含んで構成されている。右側第2ブラケット74a及び左側第2ブラケット74bはそれぞれ、1つの鋼板部材により形成されており、上ブーム44の後側において上側角隅から下側角隅に亘って上下方向に亘って延びている。右側第2ブラケット74aは、上ブーム44の後側端部の右側に溶接等によって固定されている。右側第2ブラケット74aは、一対の右側第1ブラケット72aの間に配置され、一対の右側第1ブラケット72aと左右方向で対面するように構成されている。また、左側第2ブラケット74bは、上ブーム44の後側端部の左側に溶接等によって固定されている。左側第2ブラケット74bは、一対の左側第1ブラケット72bの間に配置され、一対の左側第1ブラケット72bと左右方向で対面するように構成されている。
【0026】
上ブーム側連結部74は、右側第2ブラケット74aに上下に離間して設けられた右上第2ピン挿通孔及び右下第2ピン挿通孔(いずれも図示せず)と、左側第2ブラケット74bに上下に離間して設けられた左上第2ピン挿通孔及び左下第2ピン挿通孔(いずれも図示せず)とを含んで構成されている。右上第2ピン挿通孔及び右下第2ピン挿通孔はそれぞれ、右側第2ブラケット74aの上端側及び下端側に穿設されている。また、左上第2ピン挿通孔及び左下第2ピン挿通孔はそれぞれ、左側第2ブラケット74bの上端側及び下端側に穿設されている。ここで、右上第2ピン挿通孔及び左上第2ピン挿通孔は、一対の右上第1ピン挿通孔72c及び一対の左上第1ピン挿通孔72eと同一の孔軸線上に配置されるように左右方向に延在して形成されている。また、右下第2ピン挿通孔及び左下第2ピン挿通孔は、一対の右下第1ピン挿通孔72d及び一対の左下第1ピン挿通孔72fと同一の孔軸線上に配置されるように左右方向に延在して形成されている。
【0027】
図4及び図5に示すように、連結ピン76は、一対の右上第1ピン挿通孔72c及び右上第2ピン挿通孔に挿通される右上連結ピン76c(上連結ピン)と、一対の右下第1ピン挿通孔72d及び右下第2ピン挿通孔に挿通される右下連結ピン76d(下連結ピン)と、一対の左上第1ピン挿通孔72e及び左上第2ピン挿通孔に挿通される左上連結ピン76e(上連結ピン)と、一対の左下第1ピン挿通孔72f及び左下第2ピン挿通孔に挿通される左下連結ピン(図示せず)とを含んで構成されている。右上連結ピン76c、右下連結ピン76d、左上連結ピン76e、及び左下連結ピンは円柱状に形成されている。右上連結ピン76cは、左右方向に移動することにより右上第2ピン挿通孔に対して抜差しされるものである。同様に、右下連結ピン76dは、左右方向に移動することにより右下第2ピン挿通孔に対して抜差しされ、左上連結ピン76eは、左右方向に移動することにより左上第2ピン挿通孔に対して抜差しされ、左下連結ピンは、左右方向に移動することにより左下第2ピン挿通孔に対して抜差しされるものである。
【0028】
図3から図5に示すように、連結ピン抜差し装置78は、上連結ピン抜差し装置78a及び下連結ピン抜差し装置78bから構成されている。上連結ピン抜差し装置78a及び下連結ピン抜差し装置78bはそれぞれ、左右方向において、一対の右側第1ブラケット72a及び一対の左側第1ブラケット72bの間に配置されている。そして、上連結ピン抜差し装置78aは、右上連結ピン76cが一対の右上第1ピン挿通孔72cのうち左側(幅方向内側)の挿通孔に挿通された状態で右上連結ピン76cを右上第2ピン挿通孔に対して抜差し、且つ、左上連結ピン76eが一対の左上第1ピン挿通孔72eのうち右側(幅方向内側)の挿通孔に挿通された状態で左上連結ピン76eを左上第2ピン挿通孔に対して抜差しするように構成されている。また、下連結ピン抜差し装置78bは、右下連結ピン76dが一対の右下第1ピン挿通孔72dのうち左側(幅方向内側)の挿通孔に挿通された状態で右下連結ピン76dを右下第2ピン挿通孔に対して抜差し、且つ、左下連結ピンが一対の左下第1ピン挿通孔72fのうち右側(幅方向内側)の挿通孔に挿通された状態で左下連結ピンを左下第2ピン挿通孔に対して抜差しするように構成されている。
【0029】
上連結ピン抜差し装置78a及び下連結ピン抜差し装置78bは、油圧源から圧油が給排されて往復動する上油圧シリンダ78h及び下油圧シリンダ78iと、一端において当該上油圧シリンダ78h及び下油圧シリンダ78iに回動可能にピン結合されたレバーとを含んで構成されている。なお、図4では、当該レバーとして左上レバー78eが示されている。左上レバー78eは、一端において上油圧シリンダ78hに回動可能に結合されており、他端において左上連結ピン76eに回動可能に結合されている。なお、右上レバー、右下レバー、及び左下レバーは、左上レバー78eに対応する構成を有しているので、その詳細な説明を省略する。上連結ピン抜差し装置78a及び下連結ピン抜差し装置78bは、上油圧シリンダ78h及び下油圧シリンダ78iを用いて連結ピン76を左右方向に移動させるように構成されている。なお、連結ピン抜差し装置78の構成は公知であるため、その詳細な説明を省略する。
【0030】
図3及び図4に示すように、芯出し部材80は、一対の右側第1ブラケット72aを挟んで右側第2ブラケット74aと対面するように上ブーム44に設けられた右上芯出し部材80c(上芯出し部材)と、一対の左側第1ブラケット72bを挟んで左側第2ブラケット74bと対面するように上ブーム44に設けられた左上芯出し部材80e(上芯出し部材)とを含んで構成されている。具体的には、右上芯出し部材80cは、一対の右側第1ブラケット72aの間に右側第2ブラケット74aを配置したときに、一対の右側第1ブラケット72aのうち左側のブラケットを挟んで右側第2ブラケット74aと対面するように配置されている。また、左上芯出し部材80eは、一対の左側第1ブラケット72bの間に左側第2ブラケット74bを配置したときに、一対の左側第1ブラケット72bのうち右側のブラケットを挟んで左側第2ブラケット74bと対面するように配置されている。図4に示すように、右上芯出し部材80c及び左上芯出し部材80eはそれぞれ、右側第2ブラケット74a及び左側第2ブラケット74bと平行に対面しつつ、上ブーム44の上角隅から右上第2ピン挿通孔及び左上第2ピン挿通孔に対応する位置まで延びている。
【0031】
右上芯出し部材80cは、右上連結ピン76cの軸線を右上第2ピン挿通孔の孔軸線に一致させるように右上連結ピン76cを上側から支持するものであり、左上芯出し部材80eは、左上連結ピン76eの軸線を左上第2ピン挿通孔の孔軸線に一致させるように左上連結ピン76eを上側から支持するものである。右上芯出し部材80c及び左上芯出し部材80eはそれぞれ、板体を用いて全体として略三角形状に形成され、上ブーム44の上角隅に溶接等により固定されている。右上芯出し部材80c及び左上芯出し部材80eはそれぞれ、右上連結ピン76c及び左上連結ピン76eを上側から支持するように上方に凹んで形成された係合溝部を含んでいる。なお、図4では、左上芯出し部材80eの係合溝部80gのみが示されている。係合溝部80gは、左上第2ピン挿通孔とほぼ等しい曲率半径を有する円弧状に形成され、左上連結ピン76eに上方から係合するようになっている。右上芯出し部材80cの係合溝部は、左上芯出し部材80eの係合溝部80gと同じ構成であるため、その詳細な説明を省略する。
【0032】
また、芯出し部材80は、一対の右側第1ブラケット72aを挟んで右側第2ブラケット74aと対面するように上ブーム44に設けられた右下芯出し部材(図示せず)と、一対の左側第1ブラケット72bを挟んで左側第2ブラケット74bと対面するように上ブーム44に設けられた左下芯出し部材(図示せず)とを更に含んで構成されている。右下芯出し部材は、右下連結ピン76dの軸線を右下第2ピン挿通孔の孔軸線に一致させるように右下連結ピン76dを支持するものであり、左下芯出し部材は、左下連結ピンの軸線を左下第2ピン挿通孔の孔軸線に一致させるように左下連結ピンを支持するものである。右下芯出し部材及び左下芯出し部材はそれぞれ、右側第2ブラケット74a及び左側第2ブラケット74bと平行に対面しつつ、上ブーム44の下角隅から右下第2ピン挿通孔及び左下ピン挿通孔に対応する位置まで延びている。右下芯出し部材及び左下芯出し部材はそれぞれ、板体を用いて全体として略三角形状に形成され、上ブーム44の下角隅に溶接等により固定されている。なお、芯出し部材80の構成は公知であるため、その詳細な説明を省略する。
【0033】
図3から図5に示すように、支持部材90は、右上連結ピン76cを下側から支持するように下ブーム42に設けられた右側支持部材90cと、左上連結ピン76eを下側から支持するように下ブーム42に設けられた左側支持部材90eとから構成されている。右側支持部材90cは、一対の右側第1ブラケット72aのうち左側(幅方向内側)のブラケットと右上芯出し部材80cとの左右方向での距離W1以上当該ブラケットから離れて配置されている。具体的には、右側支持部材90cは、右上連結ピン76cを挟んで右上芯出し部材80cと対面する位置に設けられている。同様に、左側支持部材90eは、一対の左側第1ブラケット72bのうち右側(幅方向内側)のブラケットと左上芯出し部材80eとの左右方向での距離W2以上当該ブラケットから離れて配置されている。具体的には、左側支持部材90eは、左上連結ピン76eを挟んで左上芯出し部材80eと対面する位置に設けられている。右側支持部材90c及び左側支持部材90eはそれぞれ、右上芯出し部材80c及び左上芯出し部材80eの幅と同一又は略同一の幅、若しくは右上芯出し部材80c及び左上芯出し部材80eの幅よりも広幅で形成されている。右側支持部材90c及び左側支持部材90eはそれぞれ、右上連結ピン76c及び左上連結ピン76eに対応して左右対称に配置されている。
【0034】
右側支持部材90cは、一対の右側第1ブラケット72aの間に右側第2ブラケット74aを配置したときに、一対の右側第1ブラケット72aのうち左側のブラケットより左側(幅方向内側)に配置されている。また、左側支持部材90eは、一対の左側第1ブラケット72bの間に左側第2ブラケット74bを配置したときに、一対の左側第1ブラケット72bのうち右側のブラケットより右側(幅方向内側)に配置されている。右側支持部材90c及び左側支持部材90eはそれぞれ、板体を用いて形成され、一対の右側第1ブラケット72a及び一対の左側第1ブラケット72bと平行に対面しつつ、下ブーム42において右上第2ピン挿通孔及び左上第2ピン挿通孔に対応する位置に溶接等により固定されている。なお、下ブーム42に対する右側支持部材90c及び左側支持部材90eの固定手段は溶接に限られるものではなく、例えばボルト及びナットによる締結であってもよい。右側支持部材90c及び左側支持部材90eはそれぞれ、右上連結ピン76c及び左上連結ピン76eを下側から支持するように下方に凹んで形成された係合凹部を含んでいる。なお、図4では、左側支持部材90eの係合凹部90gのみが示されている。係合凹部90gは、左上第2ピン挿通孔とほぼ等しい曲率半径を有する円弧状に形成され、左上連結ピン76eに下方から係合するようになっている。右側支持部材90cの係合凹部は、左側支持部材90eの係合凹部90gと同じ構成であるため、その詳細な説明を省略する。
【0035】
次いで、連結装置70を用いて、作業装置30を構成する下ブーム42の先端側に上ブーム44を取付ける連結作業について説明する。
【0036】
まず、図2に示すように、地面Gに置台95を載置しておく。作業装置30を構成する部品のうち、上ブーム44、ミドルアーム52、アーム54、及びアタッチメント60は予め組立ておき、この組立体即ち下ブーム42を除く作業装置30の部分を置台95に預けておく(但し、図2では、連結装置70を用いて、下ブーム42及び上ブーム44が連結された後の状態が示されている)。他方、下ブーム42は、予め上部旋回体20に取付けられている。そして、運転室21に搭乗したオペレータが下ブーム42を動かすことで、下ブーム42及び上ブーム44を連結することになる。具体的には図6に示すように、オペレータは、右上連結ピン76c及び左上連結ピン76eがそれぞれ右上芯出し部材80cの係合溝部及び左上芯出し部材80eの係合溝部80gに係合するように下ブーム42を操作する。なお、図6では、右上連結ピン76c及びこれに関連する構成が示されており、左上連結ピン76e及びこれに関連する構成が省略されている。このとき、右上連結ピン76cは、下側から右側支持部材90cの係合凹部に保持され、左上連結ピン76eは下側から左側支持部材90eの係合凹部90gに保持されている。つまり、右上連結ピン76c及び左上連結ピン76eはそれぞれ、右上芯出し部材80c及び左上芯出し部材80e、並びに、右側支持部材90c及び左側支持部材90eによって上下方向で保持される。これにより、右上連結ピン76cの軸線が右上第2ピン挿通孔の孔軸線に一致し、左上連結ピン76eの軸線が左上第2ピン挿通孔の孔軸線に一致した状態となる。この状態で、上連結ピン抜差し装置78aを用いて、右上連結ピン76c及び左上連結ピン76eをそれぞれ、一対の右上第1ピン挿通孔72c及び一対の左上第1ピン挿通孔72e、並びに、右上第2ピン挿通孔及び左上第2ピン挿通孔に挿通させる。次いで、オペレータは、右下連結ピン76d及び左下連結ピンがそれぞれ右下芯出し部材及び左下芯出し部材に保持されるまで下ブーム42を操作する。これにより、右下第2ピン挿通孔及び左下第2ピン挿通孔の孔軸線と、一対の右下第1ピン挿通孔72d及び一対の左下第1ピン挿通孔72fの孔軸線とが一致する。最後に、下連結ピン抜差し装置78bを用いて、右下連結ピン76d及び左下連結ピンをそれぞれ、一対の右下第1ピン挿通孔72d及び一対の左下第1ピン挿通孔72f、並びに、右下第2ピン挿通孔及び左下第2ピン挿通孔に挿通させる。これにより、下ブーム42の先端側に上ブーム44を取付ける連結作業が完了する。
【0037】
次いで、本発明の第1実施形態に係るマルチブーム式作業機1の作用、効果について説明する。本発明の第1実施形態に係る作業機1によれば、連結装置70は、右上連結ピン76c及び左上連結ピン76eをそれぞれ下側から支持するように下ブーム42に配設された右側支持部材90c及び左側支持部材90eを含んで構成されている。そして、右側支持部材90cは、一対の右側第1ブラケット72aのうち左側(幅方向内側)のブラケットと右上芯出し部材80cとの左右方向での距離W1以上当該ブラケットから離れて配置されている。具体的には、右側支持部材90cは、右上連結ピン76cを挟んで右上芯出し部材80cと対面する位置に設けられている。また、左側支持部材90eは、一対の左側第1ブラケット72bのうち右側(幅方向内側)のブラケットと左上芯出し部材80eとの左右方向での距離W2以上当該ブラケットから離れて配置されている。具体的には、左側支持部材90eは、左上連結ピン76eを挟んで左上芯出し部材80eと対面する位置に設けられている。
【0038】
このため、右上連結ピン76c及び左上連結ピン76eの軸線を右上第2ピン挿通孔及び左上第2ピン挿通孔の孔軸線に一致させる芯出し作業中、当該右上連結ピン76c及び左上連結ピン76eはそれぞれ、上側面において右上芯出し部材80c及び左上芯出し部材80eに支持されるとともに、下側面において右側支持部材90c及び左側支持部材90eによって支持される。よって、当該芯出し作業において、右上連結ピン76c及び左上連結ピン76eがそれぞれ右上芯出し部材80c及び左上芯出し部材80eに強く接触し、これにより右上芯出し部材80c及び左上芯出し部材80eから荷重を受けた場合であっても、右上芯出し部材80c及び左上芯出し部材80e及び右側支持部材90c及び左側支持部材90eによって右上連結ピン76c及び左上連結ピン76eの上下位置が維持されるため、右上連結ピン76c及び左上連結ピン76eの軸線と右上第2ピン挿通孔及び左上第2ピン挿通孔の孔軸線とのずれを抑制することができる。このようにして、右上第2ピン挿通孔及び左上第2ピン挿通孔に右上連結ピン76c及び左上連結ピン76eを円滑に挿入することができ、当該作業を効率的に実行することができ、下ブーム42及び上ブーム44の連結作業の効率化するマルチブーム式作業機1を提供することができる。
【0039】
以上、本発明の好適な実施形態の説明をしたが、本発明の態様は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、右側支持部材90cが、右上連結ピン76cを挟んで右上芯出し部材80cと対面する位置に設けられている場合、左側支持部材90eが、左上連結ピン76eを挟んで左上芯出し部材80eと対面する位置に設けられている場合について説明した。しかし、右側支持部材90c及び左側支持部材90eの配置はこれに限定されるものではな。例えば、右側支持部材90cは、右上芯出し部材80cよりも左側(幅方向内側)に配置されてもよい。つまり、右上芯出し部材80cが、一対の右側第1ブラケット72aのうち左側のブラケットと右側支持部材90cとの間に配置されていてもよい。また、左側支持部材90eは、左上芯出し部材80eよりも右側(幅方向内側)に配置されてもよい。つまり、左上芯出し部材80eが、一対の左側第1ブラケット72bのうち右側のブラケットと左上支持部材90eとの間に配置されていてもよい。
【0040】
また、本発明は上記実施形態に係る作業機1に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせても良い。例えば、上記実施形態における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的態様によって適宜変更され得る。
【符号の説明】
【0041】
1 マルチブーム式作業機
20 上部旋回体(機体)
40 ブーム装置
42 下ブーム(第1ブーム)
44 上ブーム(第2ブーム)
50 アーム装置
60 アタッチメント
70 連結装置
72a 一対の右側第1ブラケット(右第1ブラケット)
72b 一対の左側第1ブラケット(左第1ブラケット)
72c 一対の右上第1ピン挿通孔(上第1ピン挿通孔)
72d 一対の右下第1ピン挿通孔(下第1ピン挿通孔)
72e 一対の左上第1ピン挿通孔(上第1ピン挿通孔)
72f 一対の左下第1ピン挿通孔(下第1ピン挿通孔)
74a 右側第2ブラケット(右第2ブラケット)
74b 左側第2ブラケット(左第2ブラケット)
76c 右上連結ピン(上連結ピン)
76d 右下連結ピン(下連結ピン)
76e 左上連結ピン(上連結ピン)
78a 上連結ピン抜差し装置
78b 下連結ピン抜差し装置
80c 右上芯出し部材(上芯出し部材)
80e 左上芯出し部材(上芯出し部材)
90c 右側支持部材(右支持部材)
90e 左側支持部材(左支持部材)
W1,W2 距離
図1
図2
図3
図4
図5
図6