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▶ 齊藤 次夫の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】レンジフード
(51)【国際特許分類】
   F24F 7/06 20060101AFI20241016BHJP
【FI】
F24F7/06 101Z
F24F7/06 101A
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021076808
(22)【出願日】2021-03-15
(65)【公開番号】P2022141560
(43)【公開日】2022-09-29
【審査請求日】2023-01-31
(73)【特許権者】
【識別番号】300032318
【氏名又は名称】齊藤 次夫
(74)【代理人】
【識別番号】100166589
【弁理士】
【氏名又は名称】植村 貴昭
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 次夫
【審査官】伊藤 紀史
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第2211029(CN,Y)
【文献】特開平06-154532(JP,A)
【文献】特開2004-150725(JP,A)
【文献】特開平01-318835(JP,A)
【文献】実開昭55-121140(JP,U)
【文献】実開昭56-042730(JP,U)
【文献】国際公開第2015/144615(WO,A1)
【文献】特開2002-168495(JP,A)
【文献】特開平11-169667(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105371328(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第110345530(CN,A)
【文献】中国実用新案第205079292(CN,U)
【文献】中国実用新案第203177267(CN,U)
【文献】中国実用新案第203024225(CN,U)
【文献】中国実用新案第2758612(CN,Y)
【文献】特開2009-222292(JP,A)
【文献】特開2004-211911(JP,A)
【文献】特開平06-323589(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フード設備全体的に付着した油分を分離流状化させるため、フード設備全体をヒートアップする設備であって、
このヒートアップには、電気昇温方式のヒーターによる直接熱伝導加熱方式として帯状ヒーターが使用され、
前記帯状ヒーターと油分流動化受用枠とは同一のユニットタイプとして加工されており、
ファン部及びシャッターを有し、
前記ファン部及び前記シャッターへの加熱用にシーズヒーターを使用し、
前記シーズヒーターは、前記ファン部及び前記シャッターの両者間中に配置され、
記シーズヒーターは、温度調節が可能であり、タイマーにてコントロールできるようされている、
備。
【請求項2】
フード設備全体をヒートアップする前記帯状ヒーターと、
溝形の金属または耐熱樹脂材の前記油分流動化受用枠とを
同一のユニットタイプとしてある
請求項1に記載の設備。
【請求項3】
油分の前記流動化受用枠は、
フード設備全体の油分を出来るだけ一点に集中的に収集することで収集管理を行うために、フード内部全体的に若干の勾配が設けられている
請求項1に記載の設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンジフードに付着する油分を分離収集することで油分の廃棄処理が簡易ですみ、かつ清掃の必要を不要とする油分処理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
レンジの油分加熱調理使用によって、油分の一部はオイルミストとなり、その使用に応じた油分のオイルミストは主にフィルターに付着するも、換気の吸引からフード全体にも膜状に付着する。そして、付着した時点では液状であるが膜状に付着していった層は、常温にて固化していく油脂もあって油層状となり、積み重なって厚く成長していく。
【0003】
その様な設備で換気量が少量にあっては、直接フードからガラリを通過させ外気に排気している小設備も多い。しかし、蓄積されていく油分も許容範囲を超えると垂れる等のため、適時に清掃等のメンテナンスを行う必要がある。さらに、中設備以上になると換気量も多量となって排気の開口部も大きくなり、不使用時の熱交換損失も大きくなることからこれを断ずるため、外気との遮閉にシャッター設備を設けている。しかも、このシャッター設備も経過によって、厚くなった油層がシャッター内に蓄積されその局所で油分の粘着作用によって、開閉の断続的接着状況や固着状態的になるなど、不安定動作や遮閉のまま不動作を起こすなどの欠点も生じるため、さらなる清掃メンテナンスを行う必要がある。
【0004】
日常頻繁に使用する設備であって、これらのような欠点は大きな障害となるので、問題が起こらないよう油分の除去や清掃をするように求められている。それにはその設備にあった、洗剤による洗浄や削り取りとかあるいは高温水による溶融等によって除去するよう、清掃メンテナンスを行うように求められる設備である。
【0005】
これを解決する方策として、油分の加熱調理使用時に選択、その発生したオイルミストがフード設備に付着した時点には、電気昇温方式によるフード設備全体をヒートアップすることである。油分が付着した時点では液状であり、この部位にて分離流状化させる装置である。この状況で付着した油分を温度管理にて流動化状態をキープさせ、さらにこれをフード設備全体に勾配を設け集中的に収集管理も行うことができる。このことにより、メンテナンスも簡易な油分の廃棄ですみ、かつ清掃の必要を不要とする油分処理システムに関するものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、フード設備全体に付着した油分を固化させないよう液状のまま、電気昇温方式によるフード設備全体をヒートアップし分離流状化することである。さらに、その部位に定着しないよう設備全体に勾配を設け、流動化を行って収集管理も行えるようすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、フード設備全体に電気昇温方式の装置を設け、油分加熱調理使用の選択でヒートアップを行うシステムであることが最も主要な特徴とする。さらにフード設備全体に油受用の勾配を設け、油分を出来るだけ一点に収集できるよう収集管理も行えるようにする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の利点は、収集した油分の処理が簡易な廃棄だけですむようなシステムなので設備の清掃メンテナンスは欠かせないものであったが、この清掃の必要を不要とする油分処理システ、lに関するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
フードの全体的なヒートアップとして、電気昇温方式に二種類のヒーターを使用。一つは、フード全体的用として直接熱伝導加熱方式の帯状ヒーターで、油分の流動化受用枠と同一のユニットタイプにして加工、取り付け及び勾配が簡易に取り付け出来ようにする。そして、各系統の面積当たりのヒーター発熱量と機能も勘案し設計、各系統も同一の温度調節にてコントロールできるようにする。
もう一つは、ファンとかシャッターの空隙間の多い部分の加熱には、気体加熱方式として油類が付着し加熱させても問題がないシーズヒーターを使用。それとこの使い方は、換気時使用はエネルギーの損失が大きいので、フアン停止後のシヤャッターを遮断してから一定時間作用させるようにする。
これらを電子温度調節装置により、フード全体を常温から最高温度摂氏50度以内でヒートアップを保持させながら、油分を流動化させることである。さらに、フード設備全体に油分を出来るだけ一点に収集できるよう勾配を設け、収集管理も行えるようする。
【産業上の利用可能性】
【0010】
本発明は、産業上においての利用の方が高くなる。それは、レンジの油分加熱調理使用の稼動が長時間になることである。油分のオイルミストはフード全体に長時間付着蓄積され、付着量も多くなるので清掃メンテナンスも頻繁に行うことになる。これに関わる維持管理に要する時間・作業・経費等のわずらわしさが生じてくる。この清掃メンテナンスが簡易な油分の廃棄処理ですみ、かつ清掃の必要が不要な油分処理システムになれば、産業上わずらわしさが解消され、さらに維持管理上において大きな利益にもなる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は全体図で、フィルターは取り外した状態の図である。帯状ヒーターおよび油受用枠ユニット(以下ヒーターユニットとする)とシーズヒーターの配置・位置図を示す。
図2図2はファン・シャッター設備の側面図で、シャッター設備が設けられるときのシーズヒーターの配置・位置図を示す。
図3図3はヒーターユニットで約25×25mm厚さ1.2mm程の溝形鋼型(中二区分)の金属または耐熱樹脂等の材質で製作・加工する構造図を示す。
図4図4は設備の各制御形体を表した電気系制御機構図の実施方法を示す。
【符号の説明】
【0012】
図1図3共通
1ヒーターユニット
1-▲1▼フィルター部
1-▲2▼背集合部
1-▲3▼前部
1-▲4▼左サイド部
1-▲5▼右サイド部
1-▲6▼電源供給線
1-▲7▼ヒーター
1-▲8▼制御線
1-▲9▼オイル受けまたは溝
1-▲10▼ふた
2 シーズヒーター
3 ケーシング・ケース
4 ファン
5 シャッター
6 オイルポット
図1
図2
図3
図4