(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】フレーバーシステム
(51)【国際特許分類】
A23L 27/20 20160101AFI20241016BHJP
A23L 27/00 20160101ALI20241016BHJP
A23L 27/10 20160101ALI20241016BHJP
【FI】
A23L27/20 Z
A23L27/00 101A
A23L27/10 C
A23L27/10 H
A23L27/20 F
A23L27/20 G
(21)【出願番号】P 2021523738
(86)(22)【出願日】2020-03-18
(86)【国際出願番号】 EP2020057494
(87)【国際公開番号】W WO2020193321
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2023-03-10
(32)【優先日】2019-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-05-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】390009287
【氏名又は名称】フイルメニツヒ ソシエテ アノニム
【氏名又は名称原語表記】Firmenich SA
【住所又は居所原語表記】7,Rue de la Bergere,1242 Satigny,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ジャン-リュック ジェラン
(72)【発明者】
【氏名】パトリック サロード
(72)【発明者】
【氏名】カロリーヌ ロツカ
【審査官】手島 理
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0205979(US,A1)
【文献】国際公開第2018/185318(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2002/0034570(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)酵母溶解物;ならびに
(b)
(i)酵素的グルコシル化によりベースステビオールグリコシド分子に付加された追加のグルコース単位を有するステビオールグリコシドを含有する大豆マスキング組成物;
(ii)バニリンを含有するバニラフレーバー組成物;
(iii)ラクトンを含有するクリームフレーバー組成物;および
(iv)これらの任意の組み合わせ;
からなる群から選択されるフレーバー組成物;ならびに
(c)非動物性タンパク質;
を含有
し、
その際、前記組成物中の酵母溶解物の濃度が、前記組成物の総重量を基準として0.03重量パーセント~0.2重量パーセントの範囲である、
組成物。
【請求項2】
フレーバー付き製品のフレーバープロファイルを改善するためのフレーバー修飾組成物の使用であって、前記フレーバー付き製品が、異味を有する非動物性タンパク質を含み、前記フレーバー修飾組成物が、
(a)酵母溶解物;ならびに
(b)
(i)酵素的グルコシル化によりベースステビオールグリコシド分子に付加された追加のグルコース単位を有するステビオールグリコシドを含有する大豆マスキング組成物;
(ii)バニリンを含有するバニラフレーバー組成物;
(iii)ラクトンを含有するクリームフレーバー組成物;および
(iv)これらの任意の組み合わせ;
からなる群から選択されるフレーバー組成物;
を含有
し、
その際、前記フレーバー付き製品中の酵母溶解物の濃度が、前記フレーバー付き製品の総重量を基準として0.03重量パーセント~0.2重量パーセントの範囲である、
使用。
【請求項3】
フレーバープロファイルの改善が、苦味の減少、渋味の減少、甘味の増加、青臭さの特徴の減少、口内における広がりの増加、濃さの増加、クリーミーさの増加、バニラ感の増加、穀物感の減少、またはこれらの任意の組み合わせを含む、請求項
2記載の使用。
【請求項4】
請求項
1記載の組成物を含む、フレーバー付き製品。
【請求項5】
前記フレーバー付き製品中の酵母溶解物の濃度が、前記フレーバー付き製品の総重量を基準として
0.03重量パーセント~0.2重量パーセントの範囲である、請求項
4記載のフレーバー付き製品。
【請求項6】
前記フレーバー付き製品が、食品または飲料製品である、請求項
5記載のフレーバー付き製品。
【請求項7】
フレーバー付き製品のフレーバープロファイルを改善する方法であって、前記方法は、
異味を有する非動物性タンパク質を含む前記フレーバー付き製品を準備すること;および
前記フレーバー付き製品にフレーバー修飾組成物を導入すること;
を含み、前記フレーバー修飾組成物が、
(a)酵母溶解物;ならびに
(b)
(i)酵素的グルコシル化によりベースステビオールグリコシド分子に付加された追加のグルコース単位を有するステビオールグリコシドを含有する大豆マスキング組成物;
(ii)バニリンを含有するバニラフレーバー組成物;
(iii)ラクトンを含有するクリームフレーバー組成物;および
(iv)これらの任意の組み合わせ;
からなる群から選択されるフレーバー組成物;
を含有
し、
その際、前記フレーバー付き製品中の酵母溶解物の濃度が、前記フレーバー付き製品の総重量を基準として0.03重量パーセント~0.2重量パーセントの範囲である、
方法。
【請求項8】
フレーバープロファイルの改善が、苦味の減少、渋味の減少、甘味の増加、青臭さの特徴の減少、口内における広がりの増加、濃さの増加、クリーミーさの増加、バニラ感の増加、穀物感の減少、またはこれらの任意の組み合わせを含む、請求項
7記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年3月28日に出願された米国仮特許出願第62/825,124号、および2019年5月16日に出願された欧州特許出願第19174941.5号に基づく優先権の利益を主張し、これらのそれぞれは、本明細書に完全に記載されているものとして参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書で提示の様々な態様は、改善された感覚プロファイルを有する、非動物性タンパク質を含有するフレーバー付き製品において使用するための方法および組成物に関する。
【0003】
発明の背景
例えば卵や牛乳などの動物性原料の代わりにフレーバー付き製品に非動物性タンパク質を使用することは、食事におけるタンパク質の利点のためにますます重要になってきている。消費者は、例えば食品や飲料などのフレーバー付き製品に多機能の利益があることを期待している一方で、消費者は、これらの製品が健康上の利益の観点からの有効性とともに依然として優れた味を提供することに大きな期待を抱く。各タイプのタンパク質はそれぞれ固有の味を有しているため、タンパク質をフレーバー付き製品に配合すると、魅力的ではないと感じられる独特の味および食感が生じる場合がある。例えば、大豆やエンドウ豆などのマメ科植物から製造される製品は、草のような、豆っぽい、青臭い、土っぽい、ナッツのような、または苦いと表されるフレーバープロファイルを示す。加えて、非動物性タンパク質はフレーバー化合物との相互作用も生じ、結果としてフレーバー強度を低下させる、すなわちフレーバーを弱める。場合によっては、このフレーバー強度の低下は、揮発性フレーバー化合物が固体状態と水系の両方で植物性タンパク質に吸収または結合した結果として起こる可能性がある。望ましくない感覚特性(例えば望ましくないオフノートまたは望ましくない異味など)を弱めること;適切なフレーバーを選択すること;フレーバーの適切なレベルを制御すること;完成したフレーバー付き製品における望まれるフレーバー強度を達成すること;などの難しさを含む、非動物性タンパク質を含有するフレーバー付き製品に関する課題が残されたままである。
【0004】
したがって、改善されたフレーバーを示し、望ましくない感覚特性が低減された、非動物性タンパク質成分および非動物性タンパク質含有製品が依然として求められている。
【0005】
発明の概要
第1の態様では、本開示は、(a)酵母溶解物;ならびに(b)(i)酵素的グルコシル化によりベースステビオールグリコシド分子に付加された追加のグルコース単位を有するステビオールグリコシドを含有する大豆マスキング組成物;(ii)バニリンを含有するバニラフレーバー組成物;(iii)ラクトンを含有するクリームフレーバー組成物;および(iv)これらの組み合わせ;からなる群から選択される少なくとも1種の追加のフレーバー組成物;を含有する組成物を提供する。そのいくつかの実施形態では、組成物は、少なくとも1種の非動物性タンパク質を含有するフレーバー付き製品に添加されると、フレーバー付き製品のフレーバープロファイルを改善する。いくつかの追加のそのような実施形態では、フレーバープロファイルの改善は、対象による苦味の知覚の減少、対象による渋味の知覚の減少、対象による甘味の知覚の増加、青臭さの特徴の知覚の減少、対象による口内で広がる知覚の増加、対象による濃さの知覚の増加、対象によるクリーミーさの知覚の増加、対象によるバニラ感の知覚の増加、対象による穀物感の知覚の減少、およびこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
【0006】
第2の態様では、本開示は、少なくとも1種の非動物性タンパク質を含有するフレーバー付き製品のフレーバープロファイルを改善するための、第1の態様による組成物およびその任意の実施形態の使用を提供し、このフレーバープロファイルの改善は、対象による苦味の知覚の減少、対象による渋味の知覚の減少、対象による甘味の知覚の増加、青臭さの特徴の知覚の減少、対象による口内で広がる知覚の増加、対象による濃さの知覚の増加、対象によるクリーミーさの知覚の増加、対象によるバニラ感の知覚の増加、対象による穀物感の知覚の減少、およびこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
【0007】
第3の態様では、本開示は、少なくとも1種の非動物性タンパク質と、第1の態様およびその任意の実施形態による組成物とを含有するフレーバー付き製品を提供する。
【0008】
第4の態様では、本開示は、第1の態様およびその任意の実施形態による組成物を、少なくとも1種の非動物性タンパク質を含有するフレーバー付き製品に導入することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、この方法は、少なくとも1種の非動物性タンパク質を含有するフレーバー付き製品のフレーバープロファイルを改善する。いくつかのさらなる実施形態では、このフレーバープロファイルの改善は、対象による苦味の知覚の減少、対象による渋味の知覚の減少、対象による甘味の知覚の増加、青臭さの特徴の知覚の減少、対象による口内で広がる知覚の増加、対象による濃さの知覚の増加、対象によるクリーミーさの知覚の増加、対象によるバニラ感の知覚の増加、対象による穀物感の知覚の減少、およびこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
【0009】
第5の態様では、本開示は、第4の態様による方法、およびその任意の実施形態を使用して形成されたフレーバー付き製品を提供する。
【0010】
任意の前述した態様およびその実施形態のいくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025重量パーセント~0.2重量パーセントの範囲である。
【0011】
任意の前述した態様およびその実施形態のいくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001重量パーセント~0.5重量パーセントの範囲である。
【0012】
本発明のさらなる態様および実施形態は、添付の図面および詳細な説明に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本明細書で提示される特定の態様による、エンドウ豆タンパク質溶液および組成物を含有するフレーバー付き製品の官能特性の図である。
【
図2】本明細書で提示される特定の態様による、エンドウ豆タンパク質溶液および組成物を含有するフレーバー付き製品の官能特性の図である。
【
図3】本明細書で提示される特定の態様による、エンドウ豆タンパク質溶液および組成物を含有するフレーバー付き製品の官能特性の図である。
【
図4】本明細書で提示される特定の態様による、エンドウ豆タンパク質溶液および組成物を含有するフレーバー付き製品の官能特性の図である。
【
図5】本明細書で提示される特定の態様による、エンドウ豆タンパク質溶液および組成物を含有するフレーバー付き製品の官能特性の図である。
【
図6】本明細書で提示される特定の態様による、エンドウ豆タンパク質溶液および組成物を含有するフレーバー付き製品の官能特性の図である。
【0014】
詳細な説明
以降の説明では、実施され得る特定の実施形態について言及されており、これは例示目的で示されている。これらの実施形態は、当業者が本明細書に記載の発明を実施できるようにするために詳しく記載されており、本明細書に提示されている態様の範囲から逸脱することなしに他の実施形態を利用することができ、また合理的な変更を行い得ることを理解すべきである。したがって、例示的な実施形態の以降の説明は、限定された意味で解釈すべきではなく、本明細書に提示される様々な態様の範囲は添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0015】
オフノートの低減とともに改善されたフレーバーを示す非動物性タンパク質成分および非動物性タンパク質含有製品が必要とされている。何らかの特定の理論に限定されることを意図するものではないが、単一の供給源から、あるいは複数の供給源から得られた非動物性タンパク質は、望ましくないオフノートを与える。特に、望ましくないオフノートは、豆っぽい、苦い、草のような、渋い、土っぽい、粉っぽい、および悪臭を有するオフノートである。本明細書で使用される「オフノート」という用語は、フレーバー付き製品の消費後に時間とともに発生する不快な匂い(直接鼻で嗅いだ感覚)、フレーバー(のどから鼻を抜けて感じる感覚)、味、または後味を指す。本明細書で提供される組成物は、強度を弱める(マスキング効果)か、これらのオフノートを修正し、これらをより目立たなくするか、または知覚できないようにすることができる。したがって、いくつかの実施形態では、非動物性タンパク質は、これにより、本明細書に提示の組成物または方法を用いた処理の後にそれらの悪い感覚特性を部分的にまたは完全に失うことになる。
【0016】
いくつかの実施形態では、少なくとも1種の非動物性タンパク質の合計量は、フレーバー付き製品の総重量を基準として、フレーバー付き製品の2重量%~15重量%、または2重量%~12重量%、または3重量%~10重量%、4重量%~8重量%、または5重量%~7重量%、または6.4重量%~6.5重量%の範囲である。いくつかの実施形態では、少なくとも1種の非動物性タンパク質の合計量は、フレーバー付き製品の総重量を基準として、フレーバー付き製品の約6.4重量%である。いくつかの別の実施形態では、少なくとも1種の非動物性タンパク質の合計量は、フレーバー付き製品の総重量を基準として、フレーバー付き製品の3重量%超、または4重量%超、または5重量%超、または6重量%超である。
【0017】
本明細書において使用される「非動物性タンパク質」という用語は、限定するものではないが、穀物(米、キビ、トウモロコシ、大麦、小麦、オーツ麦、ソルガム、ライ麦、テフ、ライ小麦、アマランサス、そば、キノア);マメ科植物または豆類(大豆、黄色エンドウ豆、ヒヨコ豆、キマメ、ゴマ、リョクトウ、ガルバンゾー、エンドウ豆、ソラマメ、レンズ豆、ライ豆、ルパン豆、ピーナッツ、ベニバナインゲン豆、インゲン豆、シロインゲン豆、ウズラ豆、小豆、ササゲ、黒目豆);種子および油料種子(クロガラシ、カラシナ、ナタネ、カノーラ、サフラワー、ヒマワリの種子、亜麻の種子、麻の種子、ケシの種子、カボチャ、チア、ゴマ);ナッツ(アーモンド、クルミ、ブラジル、マカダミア、カシュー、栗、ヘーゼルナッツ、松の実、ピーカン、ピスタチオ、およびイチョウ);葉タンパク質;藻類タンパク質(昆布、ワカメ、スピルリナ、クロレラ、紅海藻もしくは褐海藻由来のタンパク質);マイコプロテインまたは真菌タンパク質および昆虫などの原料から製造されたタンパク質調製物を指す。
【0018】
したがって、一態様では、本開示は、(a)酵母溶解物;ならびに(b)(i)酵素的グルコシル化によりベースステビオールグリコシド分子に付加された追加のグルコース単位を有するステビオールグリコシドを含有する大豆マスキング組成物;(ii)バニリンを含有するバニラフレーバー組成物;(iii)ラクトンを含有するクリームフレーバー組成物;および(iv)これらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1種の追加のフレーバー組成物を含有する組成物を提供する。そのいくつかの実施形態では、組成物は、少なくとも1種の非動物性タンパク質を含有するフレーバー付き製品に添加されると(例えば十分な量で)、フレーバー付き製品のフレーバープロファイルを改善する。いくつかの追加の実施形態では、フレーバープロファイルの改善は、対象による苦味の知覚の減少、対象による渋味の知覚の減少、対象による甘味の知覚の増加、青臭さの特徴の知覚の減少、対象による口内で広がる知覚の増加、対象による濃さの知覚の増加、対象によるクリーミーさの知覚の増加、対象によるバニラ感の知覚の増加、対象による穀物感の知覚の減少、およびこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
【0019】
いくつかの実施形態では、組成物は、酵母溶解物と、酵素的グルコシル化によりベースステビオールグリコシド分子に付加された追加のグルコース単位を有するステビオールグリコシドを含有する大豆マスキング組成物とを含有する。
【0020】
いくつかの実施形態では、組成物は、酵母溶解物と、バニリンを含有するバニラフレーバー組成物とを含有する。
【0021】
いくつかの実施形態では、組成物は、酵母溶解物と、ラクトンを含有するクリームフレーバー組成物とを含有する。
【0022】
いくつかの実施形態では、組成物は、酵母溶解物と、酵素的グルコシル化によりベースステビオールグリコシド分子に付加された追加のグルコース単位を有するステビオールグリコシドを含有する大豆マスキング組成物と、バニリンを含有するバニラフレーバー組成物と、ラクトンを含有するクリームフレーバー組成物とを含有する。
【0023】
いくつかの実施形態では、本開示は、少なくとも1種の非動物性タンパク質を含有するフレーバー付き製品のフレーバープロファイルを改善するための、本明細書に提示の実施形態による組成物の使用を提供し、このフレーバープロファイルの改善は、対象による苦味の知覚の減少、対象による渋味の知覚の減少、対象による甘味の知覚の増加、青臭さの特徴の知覚の減少、対象による口内で広がる知覚の増加、対象による濃さの知覚の増加、対象によるクリーミーさの知覚の増加、対象によるバニラ感の知覚の増加、対象による穀物感の知覚の減少、およびこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
【0024】
いくつかの実施形態では、本開示は、少なくとも1種の非動物性タンパク質と本明細書に開示の実施形態による組成物とを含有するフレーバー付き製品を提供する。
【0025】
いくつかの実施形態では、本開示は、少なくとも1種の非動物性タンパク質を含有するフレーバー付き製品のフレーバープロファイルを改善する方法を提供する。いくつかの追加の実施形態では、フレーバープロファイルの改善は、対象による苦味の知覚の減少、対象による渋味の知覚の減少、対象による甘味の知覚の増加、青臭さの特徴の知覚の減少、対象による口内で広がる知覚の増加、対象による濃さの知覚の増加、対象によるクリーミーさの知覚の増加、対象によるバニラ感の知覚の増加、対象による穀物感の知覚の減少、およびこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。そのいくつかの追加の実施形態では、方法は、本明細書に提示の実施形態による組成物を、フレーバー付き製品のフレーバープロファイルを改善するのに十分な量でフレーバー付き製品に添加することを含む。
【0026】
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の実施形態による方法を使用して形成されたフレーバー付き製品を提供する。
【0027】
いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.45重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.4重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.35重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.3重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.25重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.15重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.1重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.09重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.08重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.07重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.06重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.05重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.04重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.03重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.02重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.01重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.009重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.008重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.007重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.006重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.005重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.004重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.003重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.002重量パーセントである。
【0028】
いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.002~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.003~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.004~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.005~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.006~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.007~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.008~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.009~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.01~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.02~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.03~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.04~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.05~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.06~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.07~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.09~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.09~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.1~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.15~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.2~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.25~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.3~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.35~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.4~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.45~0.5重量パーセントである。
【0029】
いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の濃度は、フレーバー製品の総重量を基準として0.001、または0.002、または0.003、または0.004、または0.005、または0.006、または0.007、または0.008、または0.009、または0.01、または0.02、または0.03、または、0.04、または0.05、または0.06、または0.07、または0.08、または0.09、または0.1、または0.15、または0.2、または0.25、または0.3、または0.35、または0.4、または0.45、または0.5重量パーセントである。
【0030】
いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.15重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.1重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.09重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.08重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.07重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.06重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.05重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.04重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.03重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.02重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.01重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.009重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.008重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.007重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.006重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.005重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.004重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.0025~0.003重量パーセントである。
【0031】
いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.003~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.004~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.005~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.006~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.007~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.008~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.009~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.01~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.02~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.03~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.04~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.05~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.06~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.07~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.09~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.09~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.1~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.15~0.2重量パーセントである。
【0032】
いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の酵母溶解物の濃度は、フレーバー製品の総重量を基準として0.002、または0.003、または0.004、または0.005、または0.006、または0.007、または0.008、または0.009、または0.01、または0.02、または0.03、または、0.04、または0.05、または0.06、または0.07、または0.08、または0.09、または0.1、または0.15、または0.2重量パーセントである。
【0033】
いくつかの実施形態では、本明細書に提示の実施形態による組成物は、液体形態と乾燥形態のいずれでも使用することができる。後者の形態で使用される場合、油を噴霧乾燥するなどの適切な乾燥手段を使用することができる。あるいは、組成物は、セルロース、デンプン、糖、マルトデキストリン、アラビアガムなどの水溶性材料に吸収させることができ、あるいはカプセル化することができる。そのような乾燥形態を製造するための実際の手法は周知である。
【0034】
いくつかの実施形態では、本明細書に提示の実施形態による組成物は、フレーバーの最初のバーストまたはフレーバーの持続する感覚を提供するために、当該技術分野で周知の多くの異なる物理的形態で使用することができる。そのような物理的形態としては、これらに限定されるものではないが、噴霧乾燥された、粉末化された、ビーズ化された形態、カプセル化された形態、およびそれらの混合などの自由形態が挙げられる。
【0035】
一実施形態では、本明細書に提示の一実施形態による組成物は、結晶形態、顆粒形態、または粉末形態とすることができる。
【0036】
酵母溶解物
いくつかの実施形態では、酵母溶解物は、PCT出願公開第2003/063613号に開示されている酵母溶解物から選択される。
【0037】
いくつかの実施形態では、酵母溶解物は、PCT出願公開第2003/0636134号に開示されている酵母溶解物から選択される。
【0038】
いくつかの実施形態では、酵母溶解物は、米国特許出願公開第2010/0183707号明細書に開示されている酵母溶解物から選択される。
【0039】
いくつかの実施形態では、酵母溶解物は、DSMから商品名MODUMAXとして販売されている酵母溶解物である。
【0040】
少なくとも1種の追加のフレーバー組成物
いくつかの場合では、少なくとも1種の追加のフレーバー組成物が少なくとも1種の非動物性タンパク質と酵母溶解物とを含有するフレーバー付き製品に添加される場合、酵母溶解物への少なくとも1種の追加のフレーバー組成物の添加は、以下の感覚特性のうちの少なくとも1つを修正する:(a)酵母エキスのみがフレーバー付き製品に添加された場合の対象による苦味の知覚の減少と比較した、対象による苦味の知覚の減少;(b)酵母エキスのみがフレーバー付き製品に添加された場合の対象による渋味の知覚の減少と比較した、対象による渋味の知覚の減少;(c)酵母エキスのみがフレーバー付き製品に添加された場合の対象による青臭さの知覚の減少と比較した、対象による青臭さの特徴の知覚の減少;(d)酵母エキスのみがフレーバー付き製品に添加された場合の対象による穀物感の知覚の減少と比較した、対象による穀物感の知覚の減少;(e)酵母エキスのみがフレーバー付き製品に添加された場合の対象による口内で広がる知覚の増加と比較した、対象による口内で広がる知覚の増加;(f)酵母エキスのみがフレーバー付き製品に添加された場合の対象によるクリーミーさの知覚の増加と比較した、対象によるクリーミーさの知覚の増加;(g)酵母エキスのみがフレーバー付き製品に添加された場合の対象による甘味の知覚の増加と比較した、対象による甘味の知覚の増加;(h)酵母エキスのみがフレーバー付き製品に添加された場合の対象による濃さの知覚の増加と比較した、対象による濃さの知覚の増加;または(i)酵母エキスのみがフレーバー付き製品に添加された場合の対象によるバニラ感の知覚の増加と比較した、対象によるバニラ感の知覚の増加。
【0041】
いくつかの実施形態では、少なくとも1種の追加のフレーバー組成物は、(i)酵素的グルコシル化によりベースステビオールグリコシド分子に付加された追加のグルコース単位を有するステビオールグリコシドを含有する大豆マスキング組成物;(ii)バニリンを含有するバニラフレーバー組成物;(iii)ラクトンを含有するクリームフレーバー組成物;および(iv)これらの組み合わせからなる群から選択される。
【0042】
大豆マスキング組成物:いくつかの実施形態では、大豆マスキング組成物は、酵素的グルコシル化によりベースステビオールグリコシド分子に付加された追加のグルコース単位を有するステビオールグリコシドを含有する。いくつかの実施形態では、大豆マスキング組成物は塩をさらに含む。
【0043】
いくつかの実施形態では、大豆マスキング組成物は、酵素的グルコシル化によりベースステビオールグリコシド分子に付加された追加のグルコース単位を有するステビオールグリコシドを10重量%以上含有する。
【0044】
いくつかの実施形態では、大豆マスキング組成物は、15重量%以上の塩を含有する。
【0045】
いくつかの実施形態では、大豆マスキング組成物は、少なくとも1種の追加の成分をさらに含有する。追加の成分の例としては、限定するものではないが、バニリン、バニラエッセンス、ラクトン(例えばデルタデカラクトン、ガンマデカラクトン、ドデカラクトン、またはフラネオール)などが挙げられる。
【0046】
いくつかの実施形態では、本明細書に提示の実施形態による、バニリンを含有する大豆マスキング組成物は、液体形態と乾燥形態のいずれでも使用することができる。後者の形態で使用される場合、油を噴霧乾燥するなどの適切な乾燥手段を使用することができる。あるいは、組成物は、セルロース、デンプン、糖、マルトデキストリン、アラビアガムなどの水溶性材料に吸収させることができ、あるいはカプセル化することができる。そのような乾燥形態を製造するための実際の手法は周知である。
【0047】
液体形態で使用される場合、バニリンを含有する大豆マスキング組成物は、フレーバー産業で一般的に使用されている液体溶媒(例えばプロピレングリコール、エタノール、トリアセチン、グリセロール、植物油など)で希釈することができる。
【0048】
本明細書に記載の組成物、フレーバー付き製品、および方法における使用に適した、酵素的グルコシル化によりベースステビオールグリコシド分子に付加された追加のグルコース単位を有するステビオールグリコシドの例としては、限定するものではないが、米国特許第9,107,436号明細書に開示されている酵素的グルコシル化によりベースステビオールグリコシド分子に付加された追加のグルコース単位を有するステビオールグリコシドが挙げられる。
【0049】
いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.45重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.4重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.35重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.3重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.25重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.15重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.1重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.09重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.08重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.07重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.06重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.05重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.04重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.03重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.02重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.01重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.009重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.008重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.007重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.006重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.005重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.004重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.003重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.002重量パーセントである。
【0050】
いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.002~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.003~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.004~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.005~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.006~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.007~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.008~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.009~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.01~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.02~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.03~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.04~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.05~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.06~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.07~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.09~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.09~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.1~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.15~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.2~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.25~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.3~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.35~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.4~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.45~0.5重量パーセントである。
【0051】
いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー製品の総重量を基準として0.001、または0.002、または0.003、または0.004、または0.005、または0.006、または0.007、または0.008、または0.009、または0.01、または0.02、または0.03、または、0.04、または0.05、または0.06、または0.07、または0.08、または0.09、または0.1、または0.15、または0.2、または0.25、または0.3、または0.35、または0.4、または0.45、または0.5重量パーセントである。
【0052】
いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合の大豆マスキング組成物の濃度は、フレーバー製品の総重量を基準として0.05重量パーセントである。
【0053】
したがって、いくつかの実施形態では、前述した態様のいずれか(任意の使用または方法を含む)に記載の組成物は、甘味料をさらに含有する。いくつかの実施形態では、組成物は、ビヒクルをさらに含有する。いくつかの実施形態では、ビヒクルは水である。いくつかの実施形態では、フレーバー修飾化合物は、その甘味認識閾値以下の濃度で存在する。
【0054】
例えば、いくつかの実施形態では、甘味料(上述した実施形態のいずれかによる)は約0.1重量%~約12重量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は約0.2重量%~約10重量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は約0.3重量%~約8重量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は約0.4重量%~約6重量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は約0.5重量%~約5重量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は約1重量%~約2重量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は約0.1重量%~約5重量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は約0.1重量%~約4重量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は約0.1重量%~約3重量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は約0.1重量%~約2重量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は約0.1重量%~約1重量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は約0.1重量%~約0.5重量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は約0.5重量%~約10重量%の量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は約2重量%~約8重量%の量で存在する。この段落に記載の実施形態のいくつかのさらなる実施形態では、甘味料は、スクロース、フルクトース、グルコース、キシリトール、エリスリトール、またはこれらの組み合わせである。
【0055】
いくつかの別の実施形態では、甘味料は10ppm~1000ppmの量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は20ppm~800ppmの量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は30ppm~600ppmの量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は40ppm~500ppmの量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は50ppm~400ppmの量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は50ppm~300ppmの量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は50ppm~200ppmの量で存在する。いくつかの実施形態では、甘味料は50ppm~150ppmの量で存在する。この段落に記載の実施形態のいくつかのさらなる実施形態では、甘味料は、ステビオールグリコシド、モグロシド、前述したもののいずれかの誘導体、例えばグリコシド誘導体(例えばグルコシレート)、またはそれらの任意の組み合わせである。
【0056】
組成物は、任意の適切な甘味料または甘味料の組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、甘味料は、スクロース、フルクトース、グルコースなどの一般的なサッカリド甘味料、ならびにコーンシロップ(高フルクトースコーンシロップなど)または天然の果物系原料および野菜系原料に由来する他のシロップもしくは甘味料濃縮物などの天然の糖を含有する甘味料組成物である。いくつかの実施形態では、甘味料は、スクロース、フルクトース、またはそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、甘味料はスクロースである。いくつかの別の実施形態では、甘味料は、D-アロース、D-プシコース、L-リボース、D-タガトース、L-グルコース、L-フコース、L-アルビノース、D-ツラノース、およびD-ロイクロースを含む天然の希少糖から選択される。いくつかの実施形態では、甘味料は、エリスリトール、イソマルト、ラクチトール、マンニトール、ソルビトール、キシリトール、マルトデキストリンなどのような半合成「糖アルコール」甘味料から選択される。いくつかの実施形態では、甘味料は、アスパルテーム、サッカリン、アセスルファム-K、シクラメート、スクラロース、およびアリテームなどの人工甘味料から選択される。いくつかの実施形態では、甘味料は、シクラミン酸、モグロシド、タガトース、マルトース、ガラクトース、マンノース、スクロース、フルクトース、ラクトース、アルロース、ネオテーム、および他のアスパルテーム誘導体、グルコース、D-トリプトファン、グリシン、マルチトール、ラクチトール、イソマルト、水素化グルコースシロップ(HGS)、水素化デンプン加水分解物(HSH)、ステビオシド、レバウジオシドA、その他の甘いステビアベースのグリコシド、化学的に変性されたステビオールグリコシド(グルコシル化ステビオールグリコシドなど)、モグロシド、化学的に変性されたモグロシド(グルコシル化モグロシドなど)、カレラメ、および他のグアニジンベースの甘味料からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、甘味料は、この段落に記載されている甘味料の2種以上の組み合わせである。いくつかの実施形態では、甘味料は、本明細書に開示されている2種、3種、4種、または5種の甘味料の組み合わせであってよい。いくつかの実施形態では、甘味料は糖であってよい。いくつかの実施形態では、甘味料は、1種以上の糖と他の天然および人工の甘味料との組み合わせであってよい。いくつかの実施形態では、甘味料は糖である。いくつかの実施形態では、糖はサトウキビ糖である。いくつかの実施形態では、糖はテンサイ糖である。いくつかの実施形態では、糖は、スクロース、フルクトース、グルコース、またはそれらの組み合わせであってよい。いくつかの実施形態では、糖はスクロースであってよい。いくつかの実施形態では、糖は、フルクトースとグルコースとの組み合わせであってよい。
【0057】
甘味料は、例えば、コーンシロップ、高フルクトースコーンシロップ、高マルトースコーンシロップ、グルコースシロップ、スクラロースシロップ、水素化グルコースシロップ(HGS)、水素化デンプン加水分解物(HSH)、または天然の果物系原料もしくは野菜系原料に由来する他のシロップもしくは甘味料濃縮物、またはポリオールなどの半合成「糖アルコール」甘味料のような、1種以上の天然または合成の炭水化物を含有する甘味料組成物も含み得る。いくつかの実施形態におけるポリオールの非限定的な例としては、エリスリトール、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、ラクチトール、キシリトール、イソマルト、プロピレングリコール、グリセロール(グリセリン)、トレイトール、ガラクチトール、パラチノース、還元イソマルトオリゴ糖、還元キシロオリゴ糖、還元ゲンチオオリゴ糖、還元マルトースシロップ、還元グルコースシロップ、イソマルツロース、マルトデキストリンなど、および糖アルコールまたは味に悪影響を及ぼさない還元可能な任意の他の炭水化物またはそれらの組み合わせが挙げられる。
【0058】
甘味料は、限定するものではないが、アガベイヌリン、アガベネクター、アガベシロップ、アマザケ、ブラゼイン、玄米シロップ、ココナッツ結晶、ココナッツ糖、ココナッツシロップ、デーツ糖、フルクタン(イヌリン繊維、フルクトオリゴ糖、またはオリゴフルクトースとも呼ばれる)、グリーンステビア粉末、ステビアレバウジアナ、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドF、レバウジオシドI、レバウジオシドH、レバウジオシドL、レバウジオシドK、レバウジオシドJ、レバウジオシドN、レバウジオシドO、レバウジオシドM、およびその他の甘いステビアベースのグリコシド、ステビオシド、ステビオシド抽出物、ハチミツ、キクイモシロップ、カンゾウの根、ラカンカ(果物、粉末、または抽出物)、ルクマ(果物、粉末、または抽出物)、カエデの樹液(例えばサトウカエデ(Acer saccharum)、クロカエデ(Acer nigrum)、アメリカハナノキ(Acer rubrum)、ギンヨウカエデ(Acer saccharinum)、ノルウェーカエデ(Acer platanoides)、トネリコバノカエデ(Acer negundo)、ヒロハカエデ(Acer macrophyllum)、オオキレハカエデ(Acer grandidentatum)、ロッキーマウンテンメープル(Acer glabrum)、イタヤカエデ(Acer mono)から抽出された樹液など)、メープルシロップ、メープルシュガー、クルミの樹液(例えばバタグルミ(Juglans cinerea)、クロクルミ(Juglans nigra)、オニグルミ(Juglans ailatifolia)、ペルシャグルミ(Juglans regia)から抽出された樹液など)、シラカバの樹液(例えばアメリカシラカバ(Betula papyrifera)、キハダカンバ(Betula alleghaniensis)、スウィートビーチ(Betula lenta)、リバーバーチ(Betula nigra)、ハイイロカンバ(Betula populifolia)、ヨーロッパシラカンバ(Betula pendula)から抽出された樹液など)、シカモアの樹液(例えばアメリカスズカケノキ(Platanus occidentalis)から抽出された樹液など)、アイアンウッドの樹液(例えばアメリカアサダ(Ostrya virginiana)から抽出された樹液など)、マスコバド、モラセス(例えばブラックストラップモラセスなど)、モラセス糖、モナチン、モネリン、サトウキビ糖(天然糖、未精製サトウキビ糖、またはスクロースとも呼ばれる)、パーム糖、パノチャ、ピロンチーロ、ラパドゥラ、粗糖、ライスシロップ、ソルガム、ソルガムシロップ、キャッサバシロップ(タピオカシロップとも呼ばれる)、ソーマチン、ヤーコンの根、麦芽シロップ、大麦麦芽シロップ、大麦麦芽粉末、ビーツ糖、サトウキビ糖、結晶性果汁結晶、カラメル、カルビトール、イナゴマメシロップ、上白糖、加水分解水添デンプン、加水分解缶ジュース、加水分解デンプン、転化糖、アネトール、アラビノガラクタン、アロープ、シロップ、P-4000、アセスルファムカリウム(アセスルファムKまたはace-Kとも呼ばれる)、アリテーム(アクラメとも呼ばれる)、アドバンテーム、アスパルテーム、バイユノシド、ネオテーム、ベンズアミド誘導体、ベルナデーム(bernadame)、キャンデレル、カレレーム(carrelame)、および他のグアニジンベースの甘味料、植物繊維、コーンシュガー、カップリングシュガー、クルクリン、シクラメート、シクロカリオシドI、デメララ、デキストラン、デキストリン、糖化モルト、ズルチン、スクロール、バルジン、ズルコシドA、ズルコシドB、エムリン、エノキソロン、マルトデキストリン、サッカリン、エストラゴール、エチルマルトール、グルシン、グルコン酸、グルコノラクトン、グルコサミン、グルコロン酸、グリセロール、グリシン、グリシフィリン、グリシルリチン、グリシルレチン酸モノグルクロニド、ゴールデンシュガー、イエローシュガー、ゴールデンシロップ、グラニュー糖、アマチャヅル、ヘルナンズルチン、異性化液糖、ジャラブ、チコリルート食物繊維、キヌレニン誘導体(N’-ホルミル-キヌレニン、N’-アセチル-キヌレニン、6-クロロ-キヌレニンなど)、ガラクチトール、リテッセ、リジカン(ligicane)、リカシン、ラグドゥネーム、グアニジン、ファレルナム、マビンリンI、マビンリンII、マルトール、マルチソルブ、マルトデキストリン、マルトトリオール、マンノサミン、ミラクリン、水飴、モグロシド(例えばモグロシドIV、モグロシドV、およびネオモグロシドなど)、ムクロジオシド、ナノシュガー、ナリンギンジヒドロカルコン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ニブシュガー、ニゲロオリゴ糖、ノルブ、オルゲートシロップ、オスラジン、ペクメズ、ペンタジン、ペリアンドリンI、ペリルアルデヒド、ペリラルチン、ペトフィラム(petphyllum)、フェニルアラニン、フロミソシドI(phlomisoside I)、フロロジジン(phlorodizin)、フィロズルチン、ポリグリシトールシロップ、ポリポドシドA、プテロカリオシドA、プテロカリオシドB、レビアナ、リファイナーシロップ、ラブシロップ、ルブソシド、セリゲアインA、シュグル(shugr)、シアメノシドI、ラカンカ、大豆オリゴ糖、スプレンダ、SRIオキシムV、ステビオールグリコシド、ステビオールビオシド、ステビオシド、ストロギン1、2および4、スクロン酸、スクロノネート(sucrononate)、糖類、スオサン、フロリジン、スーパーアスパルテーム、四糖類、トレイトール、糖蜜、トリロブタイン(trilobtain)、トリプトファンおよび誘導体(6-トリフルオロメチル-トリプトファン、6-クロロ-D-トリプトファン)、バニラシュガー、ボレミトール、バーチシロップ、アスパルテーム-アセスルファム、アスグリン、ならびにこれらの任意の2種以上の組み合わせまたはブレンドを含む天然または合成の甘味料であってよい。
【0059】
さらに別の実施形態では、甘味料は、化学的にまたは酵素的に変性された天然の高強度甘味料であってよい。変性された天然の高効能甘味料には、1~50個のグリコシド残基を含むグルコシル-、ガラクトシル-、またはフルクトシル-誘導体などのグリコシル化された天然の高強度甘味料が含まれる。グリコシル化された天然の高強度甘味料は、トランスグリコシル化活性を有する様々な酵素によって触媒される酵素的トランスグリコシル化反応によって製造することができる。いくつかの実施形態では、変性された甘味料は、置換されていても無置換であってもよい。
【0060】
追加の甘味料には、前述した任意の甘味料のいずれか2種以上の組み合わせも含まれる。いくつかの実施形態では、甘味料は、2種、3種、4種、または5種の本明細書に開示の甘味料の組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、甘味料は糖であってよい。いくつかの実施形態では、甘味料は、1種以上の糖と他の天然および人工の甘味料との組み合わせであってよい。いくつかの実施形態では、甘味料は、スクロース、フルクトース、キシリトール、エリスリトール、またはこれらの組み合わせなどの有カロリー甘味料である。いくつかの実施形態では、摂取可能な組成物は、ステビオールグリコシド、グルコシル化ステビオールグリコシド、またはレバウジオシドなどのステビア由来の甘味料を含まないか、(またはいくつかの実施形態では)実質的に含まない。例えば、いくつかの実施形態では、摂取可能な組成物は、ステビア由来の甘味料を含まないか、1000ppm以下、または500ppm以下、または200ppm以下、または100ppm以下、または50ppm以下、または20ppm以下、または10ppm以下、または5ppm以下、または3ppm以下、または1ppm以下の濃度でステビア由来の甘味料を含む。
【0061】
本明細書に開示の組成物は、特定の実施形態では、限定するものではないが、以下のものを含む食品および飲料製品で一般的に使用される任意の追加の成分または成分の組み合わせを含み得る:
例えばクエン酸、リン酸、アスコルビン酸、硫酸ナトリウム、乳酸、または酒石酸などの酸;
例えばカフェイン、キニーネ、緑茶、カテキン、ポリフェノール、グリーンロブスタコーヒー抽出物、グリーンコーヒー抽出物、塩化カリウム、メントール、またはタンパク質(植物、藻類、または真菌に由来するタンパク質およびタンパク質単離物など)などの苦味成分;
例えばカラメル色、赤色40号、黄色5号、黄色6号、青色1号、赤色3号、ムラサキニンジン、クロニンジン果汁、ムラサキサツマイモ、野菜汁、果汁、ベータカロテン、ターメリッククルクミン、または二酸化チタンなどの着色料;
例えば安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、ソルビン酸カリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、ソルビン酸、または安息香酸などの防腐剤;
例えばアスコルビン酸、EDTAカルシウム二ナトリウム、アルファトコフェロール、混合トコフェロール、ローズマリー抽出物、ブドウ種子抽出物、レスベラトロール、またはヘキサメタリン酸ナトリウムなどの酸化防止剤;
例えばレスベラトロール、Co-Q10、オメガ3脂肪酸、テアニン、塩化コリン(シトコリン)、ファイバーゾル、イヌリン(チコリルート)、タウリン、オタネニンジン抽出物、グアナナ抽出物、ジンジャー抽出物、L-フェニルアラニン、L-カルニチン、L-酒石酸塩、D-グルコロノラクトン、イノシトール、バイオフラボノイド、エキナセア、イチョウ、イェルバ・マテ、亜麻仁油、ガルシニアカンボジア外皮抽出物、白茶抽出物、リボース、オオアザミ抽出物、ブドウ種子抽出物、ピリドキシンHCl(ビタミンB6)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、ナイアシンアミド(ビタミンB3)、ビオチン、乳酸カルシウム、パントテン酸カルシウム(パントテン酸)、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、塩化クロム、ポリニコチン酸クロム、硫酸第二銅、葉酸、ピロリン酸第二鉄、鉄、乳酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、リン酸一カリウム、リン酸一ナトリウム、リン、ヨウ化カリウム、リン酸カリウム、リボフラビン、硫酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、チアミン硝酸塩、ビタミンD3、パルミチン酸ビタミンA、グルコン酸亜鉛、乳酸亜鉛、または硫酸亜鉛などのビタミンまたは機能性成分;
例えばエステルガム(ester gun)、臭素化植物油(BVO)、またはイソ酪酸酢酸スクロース(SAIB)などの混濁剤;
例えばクエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、または塩を含む緩衝液;
例えばプロピレングリコール、エチルアルコール、グリセリン、アラビアガム(アカシアガム)、マルトデキストリン、変性コーンスターチ、デキストロース、天然フレーバー、他の天然フレーバーとの天然フレーバー(天然フレーバーWONF)、天然および人工フレーバー、人工フレーバー、二酸化ケイ素、炭酸マグネシウム、またはリン酸三カルシウムなどのフレーバー;または
例えばペクチン、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリソルベート60、ポリソルベート80、中鎖トリグリセリド、セルロースゲル、セルロースガム、カゼインナトリウム、変性食品デンプン、アラビアガム(アカシアガム)、イヌリン、またはカラギーナンなどのデンプンおよび安定剤。
【0062】
本明細書に開示の組成物は、任意の適切なpHを有することができる。いくつかの実施形態では、pHは、低いpHないし中性のpHの範囲である。低いおよび中性のpHには、限定するものではないが、1.5~9.0;または2.5~8.5;3.0~8.0;3.5~7.5;および4.0~7のpHが含まれる。
【0063】
前述の実施形態のいずれかに従って説明される組成物は、特定の実施形態では、甘味を増強する化合物(例えばヘスペレチン、ナリンゲニン、グルコシル化ステビオールグリコシドなど)、苦味をブロックする化合物、うま味を増強する化合物、酸味またはカンゾウの味を低減する化合物、塩味を増強する化合物、冷却作用を増強する化合物、または前述したものの任意の組み合わせなどの1種以上の追加のフレーバー修飾化合物も含有する。
【0064】
したがって、いくつかの実施形態では、本明細書に開示の組成物は、1種以上の甘味増強化合物を含有する。そのような甘味増強化合物としては、限定するものではないが、ヘスペレチン、ナリンゲニン、グルコシル化ステビオールグリコシドなどの天然由来の化合物、または米国特許第8,541,421号明細書;同第8,815,956号明細書;同第9,834,544号明細書;同第8,592,592号明細書;同第8,877,922号明細書;同第9,000,054号明細書;および同第9,000,051号明細書、ならびに米国特許出願公開第2017/0119032号明細書に記載の任意の化合物などの合成化合物が挙げられる。前述した任意の実施形態のいくつかの実施形態では、組成物はグルコシル化ステビオールグリコシドを含有する。本明細書で使用される「グルコシル化ステビオールグリコシド」という用語は、天然のステビオールグリコシド化合物を酵素的にグルコシル化した生成物を指す。グルコシル化は、一般的に、α-1,2結合、α-1,4結合、α-1,6結合、β-1,2結合、β-1,4結合、β-1,6結合などのようなグリコシド結合により生じる。前述した任意の実施形態のいくつかの実施形態では、組成物は、3-((4-アミノ-2,2-ジオキソ-1H-ベンゾ[c][1,2,6]-チアジアジン-5-イル)オキシ)-2,2-ジメチル-N-プロピル-プロパンアミド、N-(1-((4-アミノ-2,2-ジオキソ-1H-ベンゾ[c][1,2,6]チアジアジン-5-イル)オキシ)-2-メチル-プロパン-2-イル)イソニコチンアミド、またはこれらの任意の組み合わせを含有する。
【0065】
いくつかのさらなる実施形態では、本明細書に開示の組成物は、うま味またはこく味を増強する1種以上の他の化合物を含有する。そのようなうま味またはこく味を増強する化合物としては、限定するものではないが、エルカミド(ericamide)などの天然由来の化合物、または米国特許第8,735,081号明細書;同第8,124,121号明細書;および同第8,968,708号明細書に記載の任意の化合物などの合成化合物が挙げられる。
【0066】
いくつかのさらなる実施形態では、本明細書に開示の組成物は、1種以上の冷却強化化合物を含有する。そのような冷却強化化合物としては、限定するものではないが、メントールまたはその類似体などの天然由来の化合物、または米国特許第9,394,287号明細書および同第10,421,727号明細書に記載の任意の化合物などの合成化合物が挙げられる。
【0067】
いくつかのさらなる実施形態では、本明細書に開示の組成物は、苦味をブロックする1種以上の化合物を含有する。そのような苦味をブロックする化合物としては、限定するものではないが、メントールまたはその類似体などの天然由来の化合物、または米国特許第8,076,491号明細書;同第8,445,692号明細書;および同第9,247,759号明細書に記載の任意の化合物などの合成化合物が挙げられる。
【0068】
いくつかのさらなる実施形態では、本明細書に開示の組成物は、1種以上の酸味調整化合物を含有する。
【0069】
いくつかのさらなる実施形態では、本明細書に開示の組成物は、1種以上の口当たり改善化合物を含有する。そのような口当たり改善化合物としては、限定するものではないが、タンニン、セルロース系材料、竹粉などが挙げられる。
【0070】
いくつかのさらなる実施形態では、本明細書に開示の組成物は、1種以上のフレーバーマスキング化合物を含む。そのようなフレーバーマスキング化合物としては、限定するものではないが、セルロース系材料、真菌から抽出された材料、植物から抽出された材料、クエン酸、炭酸(または炭酸塩)などが挙げられる。
【0071】
バニラフレーバー組成物:いくつかの実施形態では、バニラフレーバー組成物はバニリンを含有する。本明細書で使用される「バニラフレーバー」という用語は、典型的なバニラフレーバーをフレーバー付き製品に付与するバニリン、またはバニラエッセンス、または芳香成分(純粋な化合物または天然抽出物またはフレーバー調製物の形態)の混合物を指す。
【0072】
いくつかの実施形態では、バニラフレーバー組成物は、6重量%以上のバニリンを含有する。
【0073】
いくつかの実施形態では、バニリンを含有するバニラフレーバー組成物は、少なくとも1種の追加の成分をさらに含有する。追加の成分の例としては、限定するものではないが、酸(例えばバニリン酸、4ヒドロキシ安息香酸)、アルデヒド(例えば4-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、4-メトキシ-ベンズアルデヒド)、アルコール(例えば4-メトキシベンゼンメタノール)、ケトン(例えば2,3-ペンタンジオン)、ラクトン(例えば2(3H)-フラノン、5-ヘキシルジヒドロ-)、フェノール(例えば2-メトキシ-フェノール、4-ビニル-グアイアコール、2-メトキシ-4-メチルフェノール、4-ビニルフェノール)、エステル、硫黄化合物、ピラジンなどが挙げられる。
【0074】
いくつかの実施形態では、本明細書に提示の実施形態による、バニリンを含有するバニラフレーバー組成物は、液体形態と乾燥形態のいずれでも使用することができる。後者の形態で使用される場合、油を噴霧乾燥するなどの適切な乾燥手段を使用することができる。あるいは、組成物は、セルロース、デンプン、糖、マルトデキストリン、アラビアガムなどの水溶性材料に吸収させることができ、あるいはカプセル化することができる。そのような乾燥形態を製造するための実際の手法は周知である。
【0075】
液体形態で使用される場合、バニリンを含有するバニラフレーバー組成物は、フレーバー産業で一般的に使用されている液体溶媒(例えばプロピレングリコール、エタノール、トリアセチン、グリセロール、植物油など)で希釈することができる。
【0076】
本明細書に提示の様々な実施形態における使用に適した、バニリンを含有するバニラフレーバー組成物の例は、Torroneに開示された組成物である(Speziale et al; International Journal of Food Science and Technology; 2010; 45; 1586-1593)。
【0077】
いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.45重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.4重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.35重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.3重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.25重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.15重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.1重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.09重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.08重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.07重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.06重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.05重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.04重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.03重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.02重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.01重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.009重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.008重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.007重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.006重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.005重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.004重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.003重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.002重量パーセントである。
【0078】
いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.002~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.003~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.004~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.005~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.006~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.007~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.008~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.009~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.01~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.02~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.03~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.04~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.05~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.06~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.07~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.09~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.09~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.1~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.15~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.2~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.25~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.3~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.35~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.4~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.45~0.5重量パーセントである。
【0079】
いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001、または0.002、または0.003、または0.004、または0.005、または0.006、または0.007、または0.008、または0.009、または0.01、または0.02、または0.03、または、0.04、または0.05、または0.06、または0.07、または0.08、または0.09、または0.1、または0.15、または0.2、または0.25、または0.3、または0.35、または0.4、または0.45、または0.5重量パーセントである。
【0080】
いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のバニラフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.06重量パーセントである。
【0081】
クリームフレーバー組成物:いくつかの実施形態では、クリームフレーバー組成物はラクトンを含有する。本明細書で使用される「バニラフレーバー」という用語は、典型的な乳製品のクリームフレーバーをフレーバー付き製品に付与する抽出物または芳香成分(純粋な化合物または天然抽出物またはフレーバー調製物の形態)の混合物を指す。
【0082】
いくつかの実施形態では、クリームフレーバー組成物は1重量%以上のラクトンを含有する。適切なラクトンとしては、デルタデカラクトン、ガンマデカラクトン、ドデカラクトン、またはフラネオールなどが挙げられる。
【0083】
いくつかの実施形態では、クリームフレーバー組成物は、少なくとも1種の追加の成分をさらに含有する。追加の成分の例としては、限定するものではないが、酸(例えばブタン酸)、アルデヒド(例えばアセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、4-メトキシ-)、ケトン(例えば2,3-ペンタンジオン、2-オクタノン)、ラクトン(例えば(2(3H)-フラノン、5-ヘキシルジヒドロ-、2H-ピラン-2-オン、テトラヒドロ-6-ペンチル-)、フェノール(例えば-メトキシ-フェノール、4-ビニル-グアイアコール、2-メトキシ-4-メチルフェノール、4-ビニルフェノール)、硫黄化合物(例えばメタン、チオビス-、5-チアゾールエタノール、4-メチル-)、アルコール、エステル、ピラジンなどが挙げられる。
【0084】
いくつかの実施形態では、本明細書に提示の実施形態によるクリームフレーバー組成物は、液体形態と乾燥形態のいずれでも使用することができる。後者の形態で使用される場合、油を噴霧乾燥するなどの適切な乾燥手段を使用することができる。あるいは、組成物は、セルロース、デンプン、糖、マルトデキストリン、アラビアガムなどの水溶性材料に吸収させることができ、あるいはカプセル化することができる。そのような乾燥形態を製造するための実際の手法は周知である。
【0085】
液体形態で使用される場合、クリームフレーバー組成物は、フレーバー産業で一般的に使用されている液体溶媒(例えばプロピレングリコール、エタノール、トリアセチン、グリセロール、植物油など)で希釈することができる。
【0086】
いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.45重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.4重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.35重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.3重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.25重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.2重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.15重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.1重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.09重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.08重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.07重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.06重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.05重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.04重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.03重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.02重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.01重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.009重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.008重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.007重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.006重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.005重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.004重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.003重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001~0.002重量パーセントである。
【0087】
いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.002~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.003~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.004~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.005~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.006~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.007~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.008~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.009~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.01~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.02~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.03~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.04~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.05~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.06~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.07~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.09~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.09~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.1~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.15~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.2~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.25~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.3~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.35~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.4~0.5重量パーセントである。あるいは、いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.45~0.5重量パーセントである。
【0088】
いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.001、または0.002、または0.003、または0.004、または0.005、または0.006、または0.007、または0.008、または0.009、または0.01、または0.02、または0.03、または、0.04、または0.05、または0.06、または0.07、または0.08、または0.09、または0.1、または0.15、または0.2、または0.25、または0.3、または0.35、または0.4、または0.45、または0.5重量パーセントである。
【0089】
いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品に添加される場合のクリームフレーバー組成物の濃度は、フレーバー付き製品の総重量を基準として0.015重量パーセントである。
【0090】
フレーバー付き製品
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載の実施形態による組成物を含むフレーバー付き製品を提供する。
【0091】
本明細書で使用される「フレーバー付き製品」という用語には、限定するものではないが、あらゆる種類の食品、菓子製品、ベイクド製品、甘味製品、香味製品、発酵製品、乳製品、飲料、オーラルケア製品、栄養補助食品、および医薬品が含まれる。
【0092】
例示的な食品としては、限定するものではないが、チルドスナック、甘くて香りのよいスナック、フルーツスナック、チップ/クリスプ、押出成形されたスナック、トルティーヤ/コーンチップ、ポップコーン、プレッツェル、ナッツ、その他の甘くて香りのよいスナック、スナックバー、グラノーラバー、朝食バー、エネルギーバー、フルーツバー、その他のスナックバー、食事代替製品、痩身製品、回復期飲料、レディミール、缶詰レディミール、冷凍レディミール、乾燥レディミール、チルドレディミール、ディナーミックス、代替肉、冷凍ピザ、チルドピザ、スープ、缶入りスープ、乾燥スープ、インスタントスープ、チルドスープ、UHTスープ、冷凍スープ、パスタ、缶入りパスタ、乾燥パスタ、チルド/フレッシュパスタ、ヌードル、プレーンヌードル、インスタントヌードル、カップ/ボウルインスタントヌードル、パウチインスタントヌードル、チルドヌードル、スナックヌードル、乾燥食品、デザートミックス、ソース、ドレッシングおよび調味料、ハーブおよびスパイス、スプレッド、ジャムおよびプレザーブ、ハチミツ、チョコレートスプレッド、ナッツベースのスプレッド、酵母ベースのスプレッドが挙げられる。
【0093】
例示的な菓子製品としては、限定するものではないが、チューインガム(砂糖入りガム、シュガーフリーガム、機能性ガム、およびバブルガムなど)、フィリング入り菓子、チョコレートおよび他のチョコレート菓子、薬用菓子、トローチ、タブレット、パスティール、ミント、標準的なミント、強力ミント、チューイングキャンディ―、ハードキャンディー、飴、息および他のオーラルケア用のフィルムまたはストリップ、キャンディー棒、ロリポップ、グミ、ゼリー、ファッジ、キャラメル、ハードおよびソフト糖衣製品、トフィー、タフィー、リコリス、ゼラチンキャンディー、ガムドロップ、ゼリービーンズ、ヌガー、フォンダン、上の1つ以上の組み合わせ、ならびに上の1つ以上が配合された食用フレーバー組成物が挙げられる。
【0094】
例示的なベイクド製品としては、限定するものではないが、パン、袋詰めされたまたは業務用のパン、袋詰めされていないまたは専門店のパン、菓子パン、ケーキ、袋詰めされたまたは業務用のケーキ、袋詰めされていないまたは専門店のケーキ、クッキー、チョコレートコーティングされたビスケット、サンドウィッチビスケット、フィリング入りビスケット、セイボリービスケットおよびクラッカー、パンの代用品が挙げられる。
【0095】
例示的な甘味製品としては、限定するものではないが、朝食用シリアル、インスタント(「RTE(ready-to-eat)」)シリアル、家庭朝食用シリアル、フレーク、ミューズリー、他のインスタントシリアル、子供の朝食用シリアル、ホットシリアルが挙げられる。
【0096】
例示的な香味製品としては、限定するものではないが、塩味のスナック(ポテトチップス、クリスプ、ナッツ、トルティーヤ-トスターダ、プレッツェル、チーズスナック、コーンスナック、ポテトスナック、インスタントポップコーン、電子レンジ対応ポップコーン、豚皮スナック、ナッツ、クラッカー、クラッカースナック、朝食用シリアル、肉、アスピック、塩漬肉(ハム、ベーコン)、昼食用/朝食用の肉(ホットドッグ、コールドカット、ソーセージ)、トマト製品、マーガリン、ピーナッツバター、スープ(吸い物、缶詰、クリーム、即席、超高温「UHT」)、缶詰野菜、パスタソースが挙げられる。
【0097】
例示的な乳製品としては、限定するものではないが、チーズ、チーズソース、チーズベースの製品、アイスクリーム、インパルスアイスクリーム、個包装の乳製品アイスクリーム、個包装の氷菓、マルチパックの乳製品アイスクリーム、マルチパックの氷菓、持ち帰り用アイスクリーム、持ち帰り用乳製品アイスクリーム、アイスクリームデザート、バルクアイスクリーム、持ち帰り用氷菓、フローズンヨーグルト、専門店のアイスクリーム、乳製品、牛乳、生/低温殺菌牛乳、生/低温殺菌全脂肪乳、生/低温殺菌半脱脂乳、ロングライフ/uht乳、ロングライフ/uht全脂肪乳、ロングライフ/uht半脱脂乳、ロングライフ/uht無脂肪乳、山羊乳、コンデンスミルク/エバミルク、プレーンなコンデンスミルク/エバミルク、フレーバー付きの、機能性の、および他のコンデンスミルク、フレーバー付き乳飲料、乳製品のみのフレーバー付き乳飲料、果汁入りフレーバー付き乳飲料、豆乳、サワーミルク飲料、発酵乳飲料、コーヒーホワイトナー、粉ミルク、フレーバー付き粉状乳飲料、クリーム、ヨーグルト、プレーン/ナチュラルヨーグルト、フレーバー付きヨーグルト、フルーツ入りヨーグルト、プロバイオティックヨーグルト、飲むヨーグルト、常飲用ヨーグルト、プロバイオティックの飲むヨーグルト、冷蔵および常温保存可能なデザート、乳製品ベースのデザート、大豆ベースのデザートが挙げられる。
【0098】
例示的な飲料としては、限定するものではないが、フレーバーウォーター、ソフトドリンク、フルーツ飲料、コーヒーベースの飲料、ティーベースの飲料、果汁(フルーツおよび野菜を含む)ベースの飲料、牛乳ベースの飲料、ゲル飲料、炭酸または非炭酸飲料、粉末状ドリンク、アルコールまたはノンアルコール飲料、およびこれらの飲料のすぐ飲める液体配合物が挙げられる。
【0099】
例示的な発酵食品としては、限定するものではないが、チーズおよびチーズ製品、肉および肉製品、大豆および大豆製品、魚および魚製品、穀物および穀物製品、果物および果物製品が挙げられる。
【0100】
非動物性タンパク質系材料およびそれから製造された製品
肉や乳製品の代替または置換を目的とした製品は、肉や乳製品の食感や風味を模倣するために、植物、藻類、および菌類に由来するデンプンやタンパク質などの、様々な非動物性の材料に頼ることが多い。そのような植物性タンパク質の非限定的な例には、大豆タンパク質、エンドウ豆タンパク質、豆タンパク質、穀物タンパク質などが含まれる。グルタメート含有タンパク質やグルタチオンの欠如など、このような植物ベースの材料と動物由来の材料との組成上の相違のため、これらの製品は、消費者が従来肉や乳製品と関連付けているうま味および/またはこく味を欠いている場合がある。
【0101】
そのため、特定の態様では、本開示は、植物ベースの材料(植物ベースのデンプン、植物ベースのタンパク質、またはこれらの組み合わせなど)と、本明細書に開示の組成物とを含むフレーバー付き製品を提供する。いくつかのさらなる実施形態では、フレーバー付き製品は、組成物について上で説明した特徴の組み合わせの任意の特徴を含み得る。いくつかの実施形態では、フレーバー付き製品は、豆乳、アーモンドミルク、ライスミルク、オーツ麦ミルク、プロテイン飲料、食事代替飲料、または他の同様の製品などの飲料である。いくつかの別の実施形態では、フレーバー付き製品は、植物ベースの鶏肉製品(植物ベースのチキンナゲットなど)、植物ベースの牛肉製品(植物ベースのハンバーガーなど)などのような肉代替製品である。いくつかの別の実施形態では、フレーバー付き製品は、プロテイン粉末、食事代替粉末、コーヒーまたは紅茶用の植物ベースのクリームなどである。特定のさらなる実施形態では、そのような製品はいずれも、そのような製品の調製および/または製造において典型的に使用されているような追加の成分を含み、また追加の特徴を有する。例えば、組成物は、他のフレーバーおよび味の修飾剤と組み合わせることができ、関連技術分野の公知の技術に従って、特定の材料の中にカプセル封入することもできる。
【0102】
上の実施形態に類似するいくつかのさらなる実施形態では、藻類または真菌起源のタンパク質またはデンプンを、植物性のデンプンまたはタンパク質の代わりに、またはそれらと組み合わせて使用することができる。
【0103】
肉ではないタンパク質系材料およびそれから製造される製品
乳タンパク質や骨ブロス由来のタンパク質などの特定の肉ではない動物性タンパク質は、食品で一般的に使用されており、特定のタンパク質粉末の主成分としても販売されている。そのようなタンパク質は、消費者が望むであろう完全なうま味またはこく味を欠いたフレーバーを与える場合がある。これは、タンパク質単離物、例えばホエイプロテイン、コラーゲンプロテイン、カゼインプロテインなどのタンパク質単離物に特に当てはまる。したがって、本開示は、肉ではない動物性タンパク質と本明細書に開示の組成物とを含有する摂取可能な組成物を提供する。本明細書に開示の組成物は、本開示の前のセクションに記載されている実施形態に従って、任意の適切な組み合わせで存在することができる。いくつかの実施形態では、肉ではない動物性タンパク質は、ウシ、ブタ、ロバ、ウマ、ニワトリ、アヒル、ヤギ、ガチョウ、ウサギ、子羊、ヒツジ、水牛、ダチョウ、ラクダなどのような動物の骨に由来するコラーゲンタンパク質などの骨タンパク質である。いくつかの実施形態では、肉ではない動物性タンパク質は、乳清タンパク質、カゼインタンパク質、またはこれらの任意の組み合わせなどの乳タンパク質である。乳は、ウシ、ロバ、ウマ、ヒツジ、水牛、ラクダなどのような任意の適切な動物の乳であってよい。
【0104】
本明細書に開示の組成物は、畜乳または畜乳由来の材料を含む特定の食品または飲料製品に導入することもできる。そのような製品としては、チーズ、チーズスプレッド、ヨーグルト、ケフィア、牛乳、加工乳製品、カッテージチーズ、サワークリーム、バターなどが挙げられる。
【0105】
実施例
実施例1:エンドウ豆タンパク質の溶液の官能特性に対する、本明細書に提示の実施形態による組成物の効果。
【0106】
エンドウ豆タンパク質溶液の調製:水を55℃の温度まで加熱し、スクロースおよびエンドウ豆タンパク質を、スクロースおよびエンドウ豆タンパク質のそれぞれについて3重量パーセントの最終濃度にするのに十分な量で添加した。次いで、スクロースと、エンドウ豆タンパク質と、水との混合物を、Ultra-Turax T50分散装置を使用して、速度設定2で10分間ブレンドした。得られた溶液を別個の200ml容器に分けて入れ、低温殺菌した。低温殺菌した溶液を4℃で保存した。
【0107】
官能評価:以下の試験溶液を生成した:
1.対照溶液:エンドウ豆タンパク質溶液。
2.試験溶液A:エンドウ豆タンパク質溶液+0.03重量パーセントの酵母溶解物(DSMのMODUMAX)。
3.試験溶液B:エンドウ豆タンパク質溶液+0.03重量パーセントの酵母溶解物(DSMのMODUMAX)+0.05重量パーセントの大豆マスキング組成物(グルコシル化ステビオールグリコシドおよび塩を含有)。
4.試験溶液C:エンドウ豆タンパク質溶液+0.03重量パーセントの酵母溶解物(DSMのMODUMAX)+0.05重量パーセントの大豆マスキング組成物(グルコシル化ステビオールグリコシドおよび塩を含有)+0.015重量パーセントのクリームフレーバー。
5.試験溶液D:エンドウ豆タンパク質溶液+0.03重量パーセントの酵母溶解物(DSMのMODUMAX)+0.05重量パーセントの大豆マスキング組成物(グルコシル化ステビオールグリコシドおよび塩を含有)+0.06重量パーセントのバニラフレーバー。
【0108】
試験溶液1~5を、被験者のパネルを使用して評価した。結果を
図1~3および以下の表1~3に示す。
【0109】
【0110】
0.03重量パーセントの酵母溶解物は、エンドウ豆タンパク質溶液の知覚される渋味および苦味を減少させた(対照溶液および試験溶液A、ならびに
図1を参照)。0.05重量パーセントの大豆マスキング組成物(グルコシル化ステビオールグリコシドおよび塩を含有)を添加すると、エンドウ豆タンパク質溶液の知覚される苦味および青臭さの特徴がさらに減少した(対照溶液、試験溶液Aおよび試験溶液B、ならびに
図1を参照)。さらに、0.05重量パーセントの大豆マスキング組成物(グルコシル化ステビオールグリコシドおよび塩を含有)を添加すると、エンドウ豆タンパク質溶液の知覚される甘味が増加した。
【0111】
【0112】
0.03重量パーセントの酵母溶解物は、エンドウ豆タンパク質溶液の知覚される苦味を減少させた(対照溶液および試験溶液A、ならびに
図2を参照)。0.05重量パーセントの大豆マスキング組成物(グルコシル化ステビオールグリコシドおよび塩を含有)およびクリームフレーバーを添加すると、エンドウ豆タンパク質溶液の知覚される苦味がさらに減少した(対照溶液、試験溶液Aおよび試験溶液C、ならびに
図2を参照)。さらに、0.05重量パーセントの大豆マスキング組成物(グルコシル化ステビオールグリコシドおよび塩を含有)およびクリームフレーバーを添加すると、エンドウ豆タンパク質溶液の知覚される甘味、口内での広がり、濃さ、およびクリーミーさが増加した。加えて、青臭さの特徴の知覚の低下が認められた。
【0113】
【0114】
0.03重量パーセントの酵母溶解物は、エンドウ豆タンパク質溶液の知覚される苦味を減少させ、クリームの知覚を増加させた(対照溶液および試験溶液A、ならびに
図3を参照)。0.05重量パーセントの大豆マスキング組成物(グルコシル化ステビオールグリコシドおよび塩を含有)およびバニラフレーバーを添加すると、エンドウ豆タンパク質溶液の知覚される苦味がさらに減少した(対照溶液、試験溶液Aおよび試験溶液D、ならびに
図3を参照)。さらに、0.05重量パーセントの大豆マスキング組成物(グルコシル化ステビオールグリコシドおよび塩を含有)およびクリームフレーバーを添加すると、甘味、バニラ、およびクリームの知覚が増加した。
【0115】
次の試験溶液を使用して、追加の試験を行った:
6.対照溶液:エンドウ豆タンパク質溶液。
7.試験溶液E:エンドウ豆タンパク質溶液+0.05重量パーセントの大豆マスキング組成物(グルコシル化ステビオールグリコシドおよび塩を含有)。
8.試験溶液F:エンドウ豆タンパク質溶液+0.015重量パーセントのクリームフレーバー。
9.試験溶液G:エンドウ豆タンパク質溶液+0.06重量パーセントのバニラフレーバー。
【0116】
試験溶液6~9を、被験者のパネルを使用して評価した。結果を
図4~6ならびに以下の表4~6に示す。
【0117】
【0118】
エンドウ豆タンパク質溶液に0.05重量パーセントの大豆マスキング組成物(グルコシル化ステビオールグリコシドおよび塩を含有)を添加すると、7つの統計的に異なる感覚効果がみられた:「苦味」、「穀物感」、および「青臭さ」と表現される知覚の低下が認められた。逆に、「甘味」、「口内での広がり」、「濃さ」、および「クリーミーさ」と表現される知覚の増加が認められた。
図4を参照。
【0119】
【0120】
エンドウ豆タンパク質溶液に0.06重量パーセントのバニラフレーバーを添加すると、2つの統計的に異なる感覚効果がみられた:「渋味」と表現される知覚の低下が認められた。逆に、「甘味」および「口内での広がり」と表現される知覚の増加が認められた。
図5を参照。
【0121】
【0122】
エンドウ豆タンパク質溶液に0.015重量パーセントのクリームフレーバーを添加すると、統計的に異なる4つの感覚効果がみられた:「甘味」、「クリーミーさ」、および「バニラ感」と表現される知覚の増加が認められた。
図6を参照。
【0123】
本明細書全体を通じて引用されている刊行物は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本発明の様々な実施形態を実施例および好ましい実施形態を参照することによって上で例示してきたが、本発明の範囲は、前述した説明ではなく、特許法の原則の下で適切に解釈される以降の特許請求の範囲によって定義されることが理解されるであろう。