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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】情報伝送方法及び端末機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/21 20230101AFI20241016BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20241016BHJP
   H04W 72/40 20230101ALI20241016BHJP
   H04W 72/56 20230101ALI20241016BHJP
【FI】
H04W72/21
H04W4/40
H04W72/40
H04W72/56
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021570354
(86)(22)【出願日】2019-05-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-31
(86)【国際出願番号】 CN2019089134
(87)【国際公開番号】W WO2020237547
(87)【国際公開日】2020-12-03
【審査請求日】2022-05-09
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】ルー、チエンシー
(72)【発明者】
【氏名】チャオ、チェンシャン
(72)【発明者】
【氏名】リン、ホエイ-ミン
【審査官】小林 正明
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-186506(JP,A)
【文献】Huawei, HiSilicon,"Further discussion on SR configuration and procedure for NR SL Mode-1", 3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1907450 (2019-05-02) ,2019年05月02日
【文献】Ericsson,"gNB-Scheduled Resource Allocation for Sidelink", 3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1907354 (2019-05-02) ,2019年05月02日
【文献】SONY,"Collision of SL SR and UL-SCH transmission for NR SL Mode 1", 3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1907050 (2019-05-02) ,2019年05月02日
【文献】MediaTek Inc.,"Prioritization of UL and SL transmission", 3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1906337 (2019-05-03) ,2019年05月03日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器に適用される情報伝送方法であって、
サイドリンク(SL)のバッファ状態報告(BSR)がイベントにトリガされた場合、第1条件を満たすと、SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送することを含み、
記第1条件は、前記SLのためのSRをトリガするSLデータの優先順位が閾値より高いことを含み、
衝突するUL伝送が存在する場合、前記SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送することは、SL BSRをトリガするロジックチャネルの属性と衝突するUL伝送の属性とに基づいて、行うかどうかを決定し、前記属性は、衝突するUL伝送に含まれるデータRLC PDUのロジックチャネルの属性により決定される、
情報伝送方法。
【請求項2】
前記方法は、
衝突するSLデータが存在するかどうかに基づいて、SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送するかどうかを決定することを更に含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
衝突するSLデータが存在するかどうかに基づいて、SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送するかどうかを決定することは、
衝突するSLデータが存在しない場合、SRを含む第1上りリンクチャネルの伝送をトリガすることと、
衝突するSLデータが存在する場合、SLデータに対応するQoS属性に基づいて、SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送するかどうかを決定することと、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする
請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記SLデータに対応するQoSの優先度が低い場合、SRを送信すると決定し、前記SLデータに対応するQoSの優先度が高い場合、前記SLデータを送信すると決定する、
請求項又はに記載の方法。
【請求項5】
前記QoSの優先度が低いことは、前記QoSの優先度が閾値より低いことを指し示す、
請求項に記載の方法。
【請求項6】
端末機器であって、
サイドリンク(SL)のバッファ状態報告(BSR)がイベントにトリガされた場合、第1条件を満たすと
Rを含む第1上りリンクチャネルを伝送することを実行するように構成される処理ユニットを備え、
前記第1条件は、前記SLのためのSRをトリガするSLデータの優先順位が閾値より高いことを含み、
衝突するUL伝送が存在する場合、前記SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送することは、SL BSRをトリガするロジックチャネルの属性と衝突するUL伝送の属性とに基づいて、行うかどうかを決定し、前記属性は、衝突するUL伝送に含まれるデータRLC PDUのロジックチャネルの属性により決定される、
端末機器。
【請求項7】
前記処理ユニットは、
衝突するSLデータが存在するかどうかに基づいて、SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送するかどうかを決定することを特徴とする
請求項に記載の端末機器。
【請求項8】
請求項1-のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、端末機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理技術分野に関し、特に情報伝送方法、端末機器、チップ、コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータプログラム製品及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
車のインターネットシステムは、ロング・ターム・エボリューションにおける端末間(LTE-D2D:Long Term Evaluation- Device to Device)通信に基づくサイドリンク伝送技術(SL:Sidelink:サイドリンク)である。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:the 3rd Generation Partnership Project)Rel-14において、車のインターネット技術(V2X)が標準化されており、モードA及びモードBという2つの伝送モードが定義される。モードAにおいて、端末の伝送リソースは基地局により割り当てられ、端末は、基地局により割り当てられるリソースに基づいてサイドリンクでデータの送信を行う。基地局は、端末のために、一回当たりに伝送するためのリソースを割り当てることができ、端末に対して、準静的に伝送するためのリソースを割り当てることもできる。モードBにおいて、車載端末は、リソースプールから、1つのリソースを選択してデータ伝送を行う。しかしながら、サイドリンクに対する従来のSR/BSRメカニズムは、遅延の要件を満たすことができない。
【発明の概要】
【0003】
上記技術的課題を解決するために、本発明の実施例は、情報伝送方法、端末機器、チップ、コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータプログラム製品及びコンピュータプログラムを提供する。
【0004】
第1態様によれば、端末機器に適用される情報伝送方法を提供する。前記方法は、
サイドリンク(SL)のバッファ状態報告(BSR)がイベントにトリガされた場合、第1条件を満たすと、
スケジューリング要求(SR)をトリガすることと、
SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送することと、
BSRパッケージングを行うことであって、ここで、前記BSRは少なくともSL BSRを含む、ことと、
パッケージングされたBSRを含む第2上りリンクチャネルを伝送することと、のうちの少なくとも1つを実行することを含む。
【0005】
第2態様によれば、端末機器を提供する。前記端末機器は、
サイドリンク(SL)のバッファ状態報告(BSR)がイベントにトリガされた場合、第1条件を満たすと、
スケジューリング要求(SR)をトリガすることと、
SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送することと、
BSRパッケージングを行うことであって、ここで、前記BSRは少なくともSL BSRを含む、ことと、
パッケージングされたBSRを含む第2上りリンクチャネルを伝送することと、のうちの少なくとも1つを実行するように構成される処理ユニットを備える。
【0006】
第3態様によれば、端末機器を提供する。前記端末機器は、プロセッサと、メモリと、を備える。該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、該プロセッサは、該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記第1態様における方法を実行するように構成される。
【0007】
第4態様によれば、チップを提供する。該チップは、メモリから、コンピュータプログラムを呼び出して実行し、該チップが搭載されている機器に、上記第1態様又はその各実現形態における方法を実行させるように構成されるプロセッサを備える。
【0008】
第5態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、該コンピュータプログラムは、コンピュータに、上記第1態様又はその各実現形態における方法を実行させる。
【0009】
第6態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供する。前記コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、上記第1態様又はその各実現形態における方法を実行させる。
【0010】
第7態様によれば、コンピュータプログラムを提供する。前記コンピュータプログラムは、コンピュータで実行される時、コンピュータに、上記第1態様又はその各実現形態における方法を実行させる。
【0011】
本発明の実施例の技術的解決手段は、SL BSRがイベントによってトリガされる場合、一定の条件下で、まだSRをトリガすることができる。このように、従来技術においてBSRイベントをトリガする場合にSRをトリガしないという問題を避け、それによりSRを可能な限り早く発信することができ、遅延に求められる要件が高いサイドリンクデータの遅延を減少させる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本願の実施例によるD2D通信システムアーキテクチャを示す第1概略図である。
図2】本願の実施例によるD2D通信システムアーキテクチャを示す第2概略図である。
図3】本願の実施例による情報伝送方法を示す第1フローチャートである。
図4】本願の実施例による情報伝送方法を示す第2フローチャートである。
図5】本願の実施例による情報伝送方法を示す第3フローチャートである。
図6】本願の実施例による情報伝送方法を示す第4フローチャートである。
図7】本願の実施例による端末機器の構造を示す概略図である。
図8】本願の実施例による通信機器の構造を示す概略図である。
図9】本願の実施例によるチップを示す概略的ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を説明する。勿論、記述される実施例は、全ての実施例ではなく、ただ本願の一部の実施例である。本願における実施例に基づいて、当業者の創造的な労力なしに得られる他の実施例の全ては、本願の保護の範囲に含まれる。
【0014】
本願の実施例で提供される技術的解決手段は、図1、2で提供される車のインターネットシステムに適用可能である。前記車のインターネットシステムは、LTE-端末間(D2D:Device-to-Device)通信に基づくサイドリンク伝送技術(SL:Sidelink:サイドリンク)であり、より高いスペクトル効率及びより低い伝送遅延を有する。3GPP Rel-14において、車のインターネット技術(V2X)が標準化されており、モード3及びモード4という2つの伝送モードが定義される。ここで、モード3において、図1に示すように、端末機器である車載端末の伝送リソースは、基地局により割り当てられる。車載端末は、基地局により割り当てられるリソースに基づいてサイドリンクでデータの送信を行う。基地局は、端末に対して、一回当たりに伝送するためのリソースを割り当てることができ、端末に対して、準静的に伝送されるリソースを割り当てることもできる。モード4において、図2に示すように、車載端末は、センシング(sensing)+予約(reservation)の伝送方式を用いる。車載端末は、リソースプールから、センシングの方式で、利用可能な伝送リソース集合を取得する。端末は、該集合から、1つのリソースをランダムに選択してデータの伝送を行う。
【0015】
本明細書における「システム」及び「ネットワーク」という用語は、本明細書において互換的に用いられてよいことが理解されるべきである。本明細書において、用語「及び/又は」は、関連対象の関連関係を説明するためのものであり、3つの関係があり得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在すること、AとBが同時に存在すること、Bのみが存在するという3つのケースを表す。また、本明細書において、文字「/」は、一般的に、前後の関連対象が、「又は」の関係であることを表す。
【0016】
本発明の実施例は、端末機器に適用される情報伝送方法を提供する。図3に示すように、以下を含む。
【0017】
ステップ21において、サイドリンク(SL)のバッファ状態報告(BSR)がイベントにトリガされた場合、第1条件を満たすと、
スケジューリング要求(SR)をトリガすることと、
SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送することと、
BSRパッケージングを行うことであって、ここで、前記BSRは少なくともSL BSRを含む、ことと、
パッケージングされたBSRを含む第2上りリンクチャネルを伝送することと、のうちの少なくとも1つを実行する。
【0018】
つまり、第1条件を満たす場合、トリガされるSL BSRイベントによって、更に、SRをトリガし、及び/又は、SRを含む上りリンクチャネルを伝送することができる。
【0019】
第1条件を満たす場合、BSRパッケージングのみを行ってもよい。ここで、BSRパッケージングは、少なくともSL BSRを含むMAC PDUをパッケージングすることであってもよく、続いて、第2上りリンクチャネルで、SL BSRを含むデータパケットを伝送し、又は、SL BSR及びUL BSRを含むMAC PDUをパッケージングすることであってもよく、続いて、第2上りリンクチャネルで、SL BSR及びUL BSRを含むデータパケットを伝送することに留意されたい。
【0020】
また、第1条件を満たす場合、SRをトリガするだけでなく、BSRパッケージングを行うこともできる。これに対応して、SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送するだけでなく、パッケージングされたSBRを含む第2上りリンクチャネルを伝送することもできる。
【0021】
第1上りリンクチャネルは、PUCCH又はPUSCHであってもよく、第2上りリンクチャネルは、PUSCHであってもよい。
【0022】
つまり、端末機器は、サイドリンク(SL:SideLink)BSRイベントをトリガした場合、第1条件を満たすと、SRをトリガし、及び/又は、BSRパッケージングを行うことができる。更に、SRがトリガされた場合、SR情報を含むPUCCHを伝送することができ、及び/又は、BSRパッケージングが行われた場合、BSRを含むUL PUSCHを伝送することができる。
【0023】
ここで、第1条件は、
SR及び/又はBSRをトリガするSLが第2所定条件を満たすことと、
利用可能な上りリンク(UL)リソースを有し、且つ前記利用可能なULリソースが第3所定条件を満たすことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0024】
つまり、下記幾つかのケースがあり得る。SLが第2所定条件を満たす場合、SRをトリガし、及び/又は、BSRパッケージングを行う操作を実行し、
又は、利用可能なULリソースを有し、且つ該ULリソースが第3所定条件を満たす場合、SRをトリガし、及び/又は、BSRパッケージングを行う操作を実行することができる。
【0025】
更に、前記第2所定条件は、
SR及び/又はBSRをトリガするSLのデータのQoSが第1要件を満たすことと、
SR及び/又はBSRをトリガする、SLデータを含むロジックチャネルが第2要件を満たすことと、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0026】
具体的には、
前記第2所定条件は、SR/BSRをトリガするサイドリンクのデータのQoSが一定の条件を満たすことであり、
及び/又は、前記第2所定条件は、SR/BSRをトリガする、サイドリンクデータを含むロジックチャネルが一定の構成を満たすことであってもよい。ここで、前記ロジックチャネルは、データ及び/又はシグナリングを搬送するためのロジックチャネルを含む。
【0027】
更に、サイドリンクが第2所定条件を満たす必要がある以外に、ULリソースは、第3所定条件を満たす必要がある。
【0028】
前記第3所定条件は、
ULリソースの属性要件が、異なるSLのロジックチャネルに対してそれぞれ構成されるものであることと、
ULリソースの属性要件が、異なるSLのターゲットアドレスに対してそれぞれ構成されるものであることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0029】
つまり、前記第3所定条件は、異なるサイドリンクロジックチャネルに対してそれぞれ構成されるものであり、及び/又は、前記第3所定条件は、異なるサイドリンクターゲットアドレスに対してそれぞれ構成されるものである。
【0030】
BSRについて、上記第3所定条件は、LCP(Link Control Protocol)の優先順位に及ぼし、及び/又は、BSRが発生可能であるかどうかに影響を及ぼす。
【0031】
前記方法は、
SR及び/又はBSRをトリガするSLが第2所定条件を満たす場合、及び/又は、ULリソースが第3所定条件を満たす場合、第1LCPの優先順位でBSR伝送を行うことを更に含み、
ここで、前記第1LCPの優先順位において、UL BSRの伝送優先度がSL BSRの伝送優先度よりも低い。
【0032】
例えば、BSRについて、上記第2所定条件は、LCPの優先順位に影響を及ぼし、例えば、BSRをトリガするサイドリンクのQoS要求が一定の条件を満たす場合、SL BSRを優先して伝送し、UL BSRを後で伝送する。
【0033】
BSRについて、上記第3所定条件は、LCPの優先順位に影響を及ぼし、例えば、BSRをトリガするサイドリンクのQoS要求が一定の条件を満たすか、又はロジックチャネルが一定の構成を満たし、且つULリソースが第3所定条件を満たす場合、SL BSRを優先して伝送し、UL BSRを後で伝送する。
【0034】
つまり、ULリソースが第3所定条件を満たし、及び/又は、BSRをトリガするSLが第2所定条件を満たす場合、SL BSR及びUL BSRの順序を調整することができる。
【0035】
前記第1条件における第2所定条件及び第3所定条件に基づいて、SRをトリガするかどうか、及び/又は、BSRをパッケージングするかどうかを決定することができる。ここで、前記BSRをパッケージングすることは、SL BSRをパッケージングすること及び/又はUL BSRをパッケージングすることを含んでもよい。つまり、SR及び/又はBSRをトリガするSLが第2所定条件を満たす場合、及び/又は、ULリソースが第3所定条件を満たす場合、BSRパッケージングを行う。換言すれば、第1条件を満たす場合、BSRパッケージングを行うと理解されてもよい。
【0036】
また例えば、SR及び/又はBSRをトリガするSLが第2所定条件を満たす場合、及び/又は、ULリソースが第3所定条件を満たす場合、スケジューリング要求(SR)をトリガせず、及び/又は、SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送しないことを更に含んでもよい。この場合、第1条件における第2所定条件及び/又は第3所定条件を満たす場合、SRをトリガせず、しかもSRを伝送しないが、BSRパッケージングを行うことができ、第2上りリンクチャネルにより、パッケージングされたBSRを伝送する。
【0037】
上記では、主に、SRをトリガするかどうか、及び/又は、BSRパッケージングを行うかどうかに対する判定を述べた。下記では、SR及び/又はBSRを伝送するかどうかについて、更に説明する。
【0038】
衝突するUL伝送が存在する場合、SL BSRをトリガするロジックチャネルの属性及び/又は衝突するUL伝送の属性に基づいて、SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送するかどうかを決定する。
【0039】
及び/又は、衝突するUL伝送が存在する場合、SL BSRを含むUL伝送の属性及び/又は衝突するUL伝送の属性に基づいて、パッケージングされたBSRを含む第2上りリンクチャネルを伝送するかどうかを決定する。
【0040】
ここで、前記UL伝送は、データチャネル及び/又は制御チャネルという2つのケースを含んでもよい。
【0041】
前記属性は、
伝送のコンテンツと、伝送に含まれるMAC CE属性と、伝送に含まれるデータRLC PDUのロジックチャネルの属性と、のうちの少なくとも1つにより決定される。
【0042】
つまり、SR/BSRの伝送について、衝突するULデータ送信が存在すれば、SL BSRをトリガするロジックチャネルの属性及び衝突するULデータ属性に基づいて、SRを送信するかどうか及び/又はBSRを伝送するかどうかを決定する。
【0043】
SRについて、主に、1つの制御チャネルに対応し、主に、衝突するUL伝送にどのコンテンツがあるか、又は衝突するUL伝送の属性に基づいて、SRに対応する制御チャネルと比較し、どちらが重要であるかを決定し、伝送を行う。
【0044】
BSRについて、1つのデータチャネルであり、それに他のコンテンツが更に含まれ、従って、衝突するUL伝送に含まれるコンテンツをBSRと比較するだけでなく、BSRを含むデータチャネルに含まれる他のコンテンツも比較する。
【0045】
更に、前記衝突するUL伝送は、現在、SR及び/又はBSRを送信しようとする伝送と衝突するUL伝送と理解されてもよい。従って、SR及び/又はBSRを送信しようとする伝送の属性と衝突するUL伝送の属性を比較する必要がある。
【0046】
具体的には、伝送に含まれるコンテンツは具体的には、MSG3と、緊急情報と、のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0047】
MSG3について、例えば、ULデータがMSG3さえであれば、SRを送信しない。また例えば、ULデータがMSG3であり、SL BSRを伝送するためのUL伝送にMSG3が含まれない場合、SL BSRを送信しないと決定する。又は、逆に、ULデータがMSG3を含まず、SL BSRを伝送するためのUL伝送にMSG3が含まれる場合、SL BSRを送信すると決定する。
【0048】
緊急情報(Emergency)について、例えば、ULデータがemergencyさえであれば、SR(スケジューリング要求)を送信しない。また例えば、ULデータがEmergencyであるが、SL BSRを伝送するためのUL伝送にEmergencyが含まれない場合、SL BSRを送信しないと決定する。又は、逆に、ULデータがEmergencyを含まず、SL BSRを伝送するためのUL伝送にEmergencyが含まれる場合、SL BSRを送信すると決定する。
【0049】
UL伝送及び/又は衝突するUL伝送の属性は、 MAC CEの属性に基づいて決定されてもよく、
前記MAC CE属性は、
MAC CE自身の属性と、
MAC CEがUL BSRである場合、それに対応するロジックチャネルの属性と、
MAC CEがSL BSRである場合、それに対応するロジックチャネルの属性と、のうちの少なくとも1つにより決定される。
【0050】
MAC CE自身の属性、例えば、C-RNTI MAC CE、又はUL-CCCHからのデータ、構成リソースグラント確認MAC CE(Configured Grant Confirmation MAC CE)である。更に、衝突するUL伝送の属性に対応するMAC CEの属性が上記属性である場合、SRを送信しないと決定することができる。また例えば、衝突するUL伝送の属性が上記属性であるが、SL BSRを伝送するためのUL伝送の属性が上記属性でない場合、SL BSRを送信しないと決定することができ、逆に、BSRを送信すると決定する。
【0051】
また例えば、シングルエントリーPHR MAC CE(Single Entry PHR MAC CE)又はマルチエントリーPHR MAC CE( Multiple Entry PHR MAC CE)、UL-CCCH以外の他のロジックチャネルのデータ、MAC CE for Recommended bit rate query、Paddingである。衝突するUL伝送の属性に対応するMAC CEの属性が上記属性である場合、SRを送信すると決定することができる。又は、衝突するUL伝送の属性が上記属性であるが、SL BSRを伝送するためのUL伝送の属性が上記属性ではないと、SL BSRを送信すると決定することができる。
【0052】
なお、属性は、UL BSRを更に含んでもよい。例えば、前記ULデータの属性は、UL BSRをトリガするロジックチャネルの属性である。つまり、衝突が発生するUL伝送におけるULデータの属性は、UL BSRをトリガするロジックチャネルの属性に基づいて決定される。例えば、それに、ロジックチャネルの優先度、又はロジックチャネルにおけるデータのQoS属性が含まれてもよい。ロジックチャネルの優先度とSRに対応する伝送の優先度を比較することによって、優先度が高いものを送信すると決定する。SL BSRの伝送は、それと類似する。又は、QoS属性に基づいて対応する優先度を決定し、優先度が高いものを送信する。
【0053】
SL BSRを更に含んでもよい。例えば、前記ULデータの属性は、SL BSRをトリガするロジックチャネルの属性に基づいて決定される。具体的な処理は、上記と同じである。ここで、詳細な説明を省略する。
【0054】
なお、前記属性は、伝送に含まれるデータRLC PDUのロジックチャネルの属性を更に含んでもよく、即ち、ULデータRLC PDUを更に含んでもよい。例えば、前記ULデータの属性は、データRLC PDUのロジックチャネルの属性である。例えば、ULデータに含まれるデータの優先度が低いと、衝突するUL伝送を送信せず、SR及び/又はBSRを送信する。
【0055】
ここで、QoS属性の比較は、予め構成された属性リスト、又は優先度が1つの閾値よりも低いか又はSL BSRイベントをトリガするデータ/ロジックチャネル(組)の優先度よりも低いことに基づいてもよい。
【0056】
前記方法は、
SRがULロジックチャネルとSLロジックチャネルとのうちの少なくとも1つにマッピングされ、且つSRがULロジックチャネルによりトリガされる場合、SRがULロジックチャネルとSLロジックチャネルとのうちの少なくとも1つによってトリガされるかどうかに基づいて、SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送するかどうかを決定することと、
SRが少なくとも2つのSLロジックチャネルのうちの少なくとも1つにマッピングされる場合、SR及び/又はBSRが少なくとも2つのSLロジックチャネルのうちの少なくとも1つによってトリガされるかどうかに基づいて、SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送するかどうか、及び/又はパッケージングされたBSRを含む第2上りリンクチャネルを伝送するかどうかを決定することと、を更に含む。
【0057】
前記ULロジックチャネルとSLロジックチャネルとのうちの少なくとも1つは、
ULロジックチャネル又はSLロジックチャネル、
又は、ULロジックチャネル及びSLロジックチャネルである。
【0058】
つまり、前記SRがSLロジックチャネル及びULロジックチャネルにマッピングされ、且つSRがULロジックチャネルによりトリガされる場合、SRをトリガするULロジックチャネルの属性を考慮して、SRを送信するかどうかを決定する。
【0059】
ULロジックチャネル又はSLロジックチャネルのうちの1つがSRをトリガすれば、SRをトリガする。更に、例えば、SRの伝送と衝突するUL伝送が存在する場合、SRをトリガするULロジックチャネル及びSLロジックチャネルに対して、上記条件に基づいて、それぞれ判定を行うことができる。ここで、詳細な説明を省略する。
【0060】
又は、ULロジックチャネル及びSLロジックチャネルの両者が同時にSRをトリガする場合のみ、SRをトリガする。更に、例えば、SRの伝送と衝突するUL伝送が存在する場合、上記条件に基づいて、判定を行うことができる。ここで、詳細な説明を省略する。
【0061】
前記少なくとも2つのSLロジックチャネルのうちの少なくとも1つは、
少なくとも2つのSLロジックチャネルのうちの1つ(即ち、少なくとも2つのSLロジックチャネルのうちのいずれか1つ)と、
少なくとも2つのSLロジックチャネルのうちの第1SLロジックチャネル(少なくとも2つのSLロジックチャネルのうちの優先度が最も高いSLロジックチャネルであってもよい)と、
少なくとも2つのSLロジックチャネルのうちの全てのロジックチャネルと、のうちの1つを含む。
【0062】
前記SRが複数のSLロジックチャネルにマッピングされる場合、SRにマッピングされる複数のSLロジックチャネル属性をそれぞれ考慮して、SR及び/又はBSRを送信するかどうかを決定する。
【0063】
複数のSLロジックチャネルのうちの1つでさえSR及び/又はBSRをトリガすれば、SR及び/又はBSRをトリガし、
複数のSLロジックチャネルのうちの優先度が最も高いロジックチャネルでさえSR及び/又はBSRをトリガすれば、SR及び/又はBSRをトリガし、
複数のSLロジックチャネルがいずれもSR及び/又はBSRをトリガする場合のみ、SR及び/又はBSRをトリガする。
【0064】
更に、例えば、SR及び/又はBSRの伝送と衝突するUL伝送が存在する場合、SR及び/又はBSRをトリガするSLロジックチャネルの少なくとも1つに対して、上記条件に基づいて、それぞれ判定を行うことができる。ここで、詳細な説明を省略する。
【0065】
衝突するUL伝送が存在する可能性があるのに加えて、SL衝突が存在する可能性もある。従って、本実施例で提供される方法は、
衝突するSLデータが存在するかどうかに基づいて、SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送するかどうか、及び/又はパッケージングされたBSRを含む第2上りリンクチャネルを伝送するかどうかを決定することを更に含む。
【0066】
衝突するSLデータが存在しない場合、SRを含む第1上りリンクチャネルの伝送及び/又はパッケージングされたBSRを含む第2上りリンクチャネルの伝送をトリガする。
【0067】
衝突するSLデータ送信が存在する場合、SLデータに対応するQoS属性に基づいて、SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送するかどうか、及び/又はパッケージングされたBSRを含む第2上りリンクチャネルを伝送するかどうかを決定する。例えば、SLデータに含まれるデータのQoS属性の優先度が低いと、SR及び/又はBSRを送信すると決定することができ、逆に、SLデータを送信する。
【0068】
QoS属性の比較は、予め構成された属性リスト、又は優先度が1つの閾値よりも低いか、又はSL BSRイベントをトリガするデータ/ロジックチャネル(組)の優先度よりも低いことに基づいて行ってもよい。
【0069】
SL BSRイベントをトリガする上記データ/ロジックチャネル(組)は、DRBのデータ又はSRBのデータであってもよい。
【0070】
前記技術的解決手段によれば、本実施例は、下記例を提供する。
【0071】
例1において、図4に示すように、SRをトリガするかどうか及び/又はBSRをパッケージングするかどうかを決定することについて説明する。
【0072】
まず、サイドリンクSR/BSRをトリガするデータが優先度の高い/QoS要求の高いデータであると決定する。
【0073】
続いて、SR及び/又はBSRを伝送するための上りリンクチャネルリソースが優先度の高い又はQoS要求の高いデータを搬送する要件に合致すると決定する。
【0074】
続いて、SRをトリガすると決定する。
【0075】
サイドリンクSR/BSRをトリガするデータが優先度の高い/QoS要求の高いデータであると決定した場合、SRを優先してトリガするか又はBSRパッケージングを行う。
【0076】
一方では、サイドリンクSR/BSRをトリガするデータが優先度の高い/QoS要求の高いデータであることを決定するために、
前記第2所定条件は、SR/BSRをトリガするサイドリンクデータのQoS要求が一定の要件を満たすことであり、例えば、サイドリンクの優先度が一定の閾値よりも高く、又は、遅延要件が一定の閾値よりも低く、又は、信頼性要件が一定の閾値よりも高い。
【0077】
第2所定条件は、SR/BSRをトリガする、サイドリンクデータを含むロジックチャネルが一定の構成を満たすことである。例えば、サイドリンクロジックチャネルの構成において、該ロジックチャネルのデータに対して対応する特別な処理を行うことが指示される。
【0078】
他方では、サイドリンクSR/BSRをトリガするデータが優先度の高い/QoS要求の高いデータであることを決定する以外に、SR/BSRを伝送するための上りリンクチャネルリソースが優先度の高い/QoS要求の高いデータを搬送する要件に合致することを決定する必要もある。
【0079】
ここでの上りリンクチャネルリソースは、SRにとって、PUSCHの属性であってもよく、PUCCHの属性であってもよく、
BSRにとって、PUSCHの属性であってもよい。
【0080】
前記属性は、PUCCH/PUSCHの時間属性(例えば、長さ)、基礎パラメータ集合、configured grantに適用されるタイプ、キャリアに適用されるタイプであってもよい。
【0081】
異なるサイドリンクロジックチャネル及び/又は異なるサイドリンクターゲットアドレスに対して、上記上りリンクチャネルリソースに対する異なる属性要件をそれぞれ構成することができる。
【0082】
幾つかの特殊のPUSCH、例えば前記衝突するUL伝送について、ランダムアクセスのためのMSG3又はemergency PDUのためにPUSCHに基づいて、それに対応する属性を決定し、優先して伝送できるかどうかを決定することができる。
【0083】
SRについて、主に、送信するかどうかの問題である。BSRについて、送信するかどうか以外に、どのような順番に基づいて、LCPを行うという問題もある。即ち、一定の条件を満たす場合、サイドリンクBSRは、下記データの前にパッケージングされてもよい。
【0084】
-MAC control element for C-RNTI or data from UL-CCCH(C-RNTI又はUL-CCCHからのデータを含むMAC CE)、
- MAC control element for DPR(PDRを含むMAC CE)、
- MAC control element for SPS confirmation(SPS確認を含むMAC CE)、
- MAC control element for AUL confirmation(AUL確認を含むMAC CE)、
- MAC control element for BSR,with exception of BSR included for padding(BSRを含むMAC CEであって、且つBSRがパディングを含まない)、
- MAC control element for PHR、Extended PHR、or Dual Connectivity PHR(PHR、拡張PHR又はデュアル接続PHRを含むMAC CE)。
【0085】
例2において、図5に示すように、他のUL PUSCHと衝突する場合、SR PUCCH/SL BSRを含むPUSCHを送信するかどうかを如何に決定するかを示す。ここでは、異なる対象の属性を如何に比較するかの問題である。
【0086】
SR PUCCHの属性は、SRをトリガするロジックチャネル/データの属性からのものである。
【0087】
SR PUCCHがSL BSRのみによりトリガされる場合、SR PUCCHの属性は、SL BSRをトリガするロジックチャネル/データの属性のみに基づいて決定される(複数のロジックチャネル/データがあれば、最大/最小値を取る)。
【0088】
SR PUCCHがSL BSR及びUL BSRのみによりトリガされる場合、SR PUCCHの属性は、SL BSRをトリガするロジックチャネル/データの属性、及びUL BSRをトリガするロジックチャネル/データの属性に基づいて決定される(複数のロジックチャネル/データがあれば、最大/最小値を取る)。
【0089】
PUSCHの属性はPUSCHに含まれる他のコンテンツ/データの属性を含む。
【0090】
SL BSRについて、その属性は、SL BSRをトリガするロジックチャネル/データの属性のみに基づいて決定される(複数のロジックチャネル/データがあれば、最大/最小値を取る)。
【0091】
PUSCHに含まれる他のデータに対して、MAC CEに対して、SL BSRをトリガするロジックチャネル/データの属性からのものであり、
又は、該MAC CEに関連するロジックチャネル/データの属性によりその属性を決定し、例えばUL BSRであり、
又は、該MAC CE自身の属性により直接的に決定され、例えば、C-RNTIである。
【0092】
DRB/SRBからのsubPDUについて、関連するロジックチャネル/データの属性によりその属性を決定する。
【0093】
複数のコンテンツがあれば、最大/最小値を取る。
【0094】
異なる対象の属性を比較する場合、直接的に比較することができる。例えば、サイドリンクのデータ/ロジックチャネルの優先度と上りリンクのデータ/ロジックチャネルの優先度に対して、直接的に比較を行う。
【0095】
又は、間接的な比較を行う。例えば、サイドリンクのデータ/ロジックチャネルの優先度と第1閾値を比較し、上りリンクのデータ/ロジックチャネルの優先度と第2閾値を比較し、最終的な順番は以下のとおりである。1.第2閾値よりも高い上りリンク、2.第1閾値よりも高いサイドリンク、3.第2閾値よりも低い上りリンク、4.第2閾値よりも低いサイドリンク。
【0096】
ここの属性は、種々の二元/多元ロジックチャネルの属性を広義に指す。例えば、1つのロジックチャネルは、2つのタイプに分けられてもよい。タイプ1に対して優先して処理を行う必要があり、又は1つの多元数値に対応し、前記数値が大きいか又は小さいことにより、優先度が高いことを表す。
【0097】
前記SR PUCCHは、SRを含むPUCCHであってもよいが、これに限定されない。
【0098】
データ/ロジックチャネルの属性及び閾値は、上位層からの指示、ネットワーク構成又は事前構成によるものであってもよい。
【0099】
前記ロジックチャネルは、データ及び/又はシグナリングを搬送するためのロジックチャネルを含む。
【0100】
例3において、図6に示すように、他のSL PSCCH/PSSCH/PSFCHと衝突する場合、SR PUCCH /SL BSRを含むPUSCHを送信するかどうかを如何に決定するかを示す。ここで、SLチャネルの属性決定の問題を説明する。
【0101】
PSCCH/PSSCHについて、それに含まれるデータ/ロジックチャネルの属性に基づいて決定される。
【0102】
PSFCHについて、PSFCHに含まれる属性に基づいて決定される。
【0103】
ここswの属性は、各種の二元/多元ロジックチャネルの属性を広義に指す。例えば、1つのロジックチャネルは、2つのタイプに分けられてもよい。タイプ1に対して優先して処理を行う必要があり、又は1つの多元数値に対応し、前記数値が大きいか又は小さいことにより、優先度が高いことを表す。
【0104】
前記SR PUCCHは、SR情報を含むPUCCHであってもよいが、これに限定されない。
【0105】
データ/ロジックチャネルの属性及び閾値は、上位層からの指示、ネットワーク構成又は事前構成によるものであってもよい。
【0106】
前記ロジックチャネルは、データ及び/又はシグナリングを搬送するためのロジックチャネルを含む。
【0107】
上記から分かるように、上記技術的解決手段を用いることにより、SL BSRがイベントによってトリガされる場合、一定の条件下で、まだSRをトリガすることができる。このように、従来技術においてBSRイベントをトリガする場合にSRをトリガしないという問題を避け、それによりSRを可能な限り早く送信することができ、遅延に求められる要件が高いサイドリンクデータの遅延を減少させる。
【0108】
なお、本実施例で提供される技術的解決手段において、一定の条件下で、SL BSRを、UL BSRの前にトリガすることもできる。これは、遅延要件が高いサイドリンクデータの遅延に有利である。
【0109】
最後に、本実施例は、SL SR/BSRの伝送メカニズムにおいて、サイドリンク(SL)のQoS属性を考慮したため、遅延要件が高いサイドリンクデータの遅延に有利である。
【0110】
本発明の実施例は、端末機器を提供する。図7に示すように、前記端末機器は、
サイドリンク(SL)のバッファ状態報告(BSR)がイベントにトリガされた場合、第1条件を満たすと、
スケジューリング要求(SR)をトリガすることと、
SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送することと、
BSRパッケージングを行うことであって、ここで、前記BSRは少なくともSL BSRを含む、ことと、
パッケージングされたBSRを含む第2上りリンクチャネルを伝送することと、のうちの少なくとも1つを実行するように構成される処理ユニット31を備える。
【0111】
第1上りリンクチャネルは、PUCCH又はPUSCHであってもよく、第2上りリンクチャネルは、PUSCHであってもよい。
【0112】
つまり、端末機器は、サイドリンク(SL:SideLink)BSRイベントをトリガした場合、第1条件を満たすと、SRをトリガし、及び/又は、BSRパッケージングを行うことができる。更に、SRをトリガすると、SR情報を含むPUCCHを伝送することができ、及び/又は、BSRパッケージングを行うと、BSRを含むUL PUSCHを伝送することができる。
【0113】
ここで、前記第1条件は、
SR及び/又はBSRをトリガするSLが第2所定条件を満たすことと、
利用可能な上りリンク(UL)リソースを有し、且つ前記利用可能なULリソースが第3所定条件を満たすことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0114】
更に、前記第2所定条件は、
SR及び/又はBSRをトリガするSLのデータのQoSが第1要件を満たすことと、
SR及び/又はBSRをトリガする、SLデータを含むロジックチャネルが第2要件を満たすことと、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0115】
更に、サイドリンクが第2所定条件を満たす必要があるのに加えて、ULリソースは、第3所定条件を満たす必要がある。
【0116】
前記第3所定条件は、
ULリソースの属性要件が、異なるSLのロジックチャネルに対してそれぞれ構成されるものであることと、
ULリソースの属性要件が、異なるSLのターゲットアドレスに対してそれぞれ構成されるものであることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0117】
つまり、前記第3所定条件は、異なるサイドリンクロジックチャネルに対してそれぞれ構成されるものであり、及び/又は、前記第3所定条件は、異なるサイドリンクターゲットアドレスに対してそれぞれ構成されるものである。
【0118】
BSRに対して、上記第3所定条件は、LCPの優先順位、及び/又は、BSRが発生可能であるかどうかに影響を及ぼす。
【0119】
前記端末機器は、
BSR伝送を行うように構成される通信ユニット32を更に備え、
前記処理ユニット31は、SR及び/又はBSRをトリガするSLが第2所定条件を満たす場合、及び/又は、ULリソースが第3所定条件を満たす場合、第1LCPの優先順位でBSR伝送を行い、
ここで、前記第1LCPの優先順位において、UL BSRの伝送優先度がSL BSRの伝送優先度よりも低い。
【0120】
例えば、BSRに対して、上記第2所定条件は、LCPの優先順位に影響を及ぼす。例えば、BSRをトリガするサイドリンクのQoS要求が一定の条件を満たすと、SL BSRを優先して伝送し、続いて、UL BSRを伝送する。
【0121】
BSRに対して、上記第3所定条件は、LCPの優先順位に影響を及ぼす。例えば、BSRをトリガするサイドリンクのQoS要求が一定の条件を満たすか又はロジックチャネルが一定の構成を満たし、且つULリソースが第3所定条件を満たすと、SL BSRを優先して伝送し、続いて、UL BSRを伝送する。
【0122】
つまり、ULリソースが第3所定条件を満たし、及び/又は、BSRをトリガするSLが第2所定条件を満たす場合、SL BSR及びUL BSRの順番を調整することができる。
【0123】
以上では、主に、SRをトリガするかどうか、及び/又は、BSRパッケージングを行うかどうかに対して判定を行う。以下では、SR及び/又はBSRを伝送するかどうかについて、更に説明する。
【0124】
前記処理ユニット31は、衝突するUL伝送が存在する場合、SL BSRをトリガするロジックチャネルの属性及び/又は衝突するUL伝送の属性に基づいて、SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送するかどうかを決定する。
【0125】
及び/又は、衝突するUL伝送が存在する場合、SL BSRを含むUL伝送の属性及び/又は衝突するUL伝送の属性に基づいて、パッケージングされたBSRを含む第2上りリンクチャネルを伝送するかどうかを決定する。
【0126】
更に、前記衝突するUL伝送は、現在、SR及び/又はBSRを送信しようとする伝送と衝突するUL伝送と理解されてもよい。従って、SR及び/又はBSRを送信しようとする伝送の属性と衝突するUL伝送の属性を比較する必要がある。
【0127】
具体的には、伝送に含まれるコンテンツは具体的には、
MSG3、緊急情報(Emergency)であってもよい。
【0128】
UL伝送の属性は、MAC CEの属性に基づいて決定されてもよく、
前記MAC CE属性は、
MAC CE自身の属性と、
MAC CEがUL BSRである場合、それに対応するロジックチャネルの属性と、
MAC CEがSL BSRである場合、それに対応するロジックチャネルの属性と、のうちの少なくとも1つにより決定される。
【0129】
前記処理ユニット31は、
SRがULロジックチャネルとSLロジックチャネルとのうちの少なくとも1つにマッピングされ、且つSRがULロジックチャネルによりトリガされる場合、SRがULロジックチャネルとSLロジックチャネルとのうちの少なくとも1つによってトリガされるかどうかに基づいて、SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送するかどうかを決定することと、
SRが少なくとも2つのSLロジックチャネルのうちの少なくとも1つにマッピングされる場合、SR及び/又はBSRが少なくとも2つのSLロジックチャネルのうちの少なくとも1つによってトリガされるかどうかに基づいて、SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送するかどうか、及び/又はパッケージングされたBSRを含む第2上りリンクチャネルを伝送するかどうかを決定することと、のうちの少なくとも1つを実行する。
【0130】
前記ULロジックチャネルとSLロジックチャネルとのうちの少なくとも1つは、
ULロジックチャネル又はSLロジックチャネル、
又は、ULロジックチャネル及びSLロジックチャネルである。
【0131】
前記少なくとも2つのSLロジックチャネルのうちの少なくとも1つは、
少なくとも2つのSLロジックチャネルのうちの1つ、即ち、少なくとも2つのSLロジックチャネルのうちのいずれか1つと、
少なくとも2つのSLロジックチャネルのうちの第1SLロジックチャネルであって、少なくとも2つのSLロジックチャネルのうちの優先度が最も高いSLロジックチャネルであってもよい、ものと、
少なくとも2つのSLロジックチャネルのうちの全てのロジックチャネルと、のうちの1つを含む。
【0132】
前記処理ユニット31は、衝突するSLデータが存在するかどうかに基づいて、SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送するかどうか、及び/又はパッケージングされたBSRを含む第2上りリンクチャネルを伝送するかどうかを決定する。
【0133】
衝突するSLデータが存在しない場合、SRを含む第1上りリンクチャネルの伝送及び/又はパッケージングされたBSRを含む第2上りリンクチャネルの伝送をトリガする。
【0134】
衝突するSLデータ送信が存在する場合、SLデータに対応するQoS属性に基づいて、SRを含む第1上りリンクチャネルを伝送するかどうか、及び/又はパッケージングされたBSRを含む第2上りリンクチャネルを伝送するかどうかを決定する。
【0135】
QoS属性は、予め配置された属性リストに属し、優先度は1つの閾値よりも低いか又はSL BSRイベントをトリガするデータ/ロジックチャネル(組)の優先度よりも低い。
【0136】
SL BSRイベントをトリガする上記データ/ロジックチャネル(組)は、DRBのデータ又はSRBのデータであってもよい。
【0137】
上記から分かるように、上記技術的解決手段を用いることにより、SL BSRがイベントによってトリガされる場合、一定の条件下で、依然としてSRをトリガすることができる。このように、従来技術においてBSRイベントをトリガする場合にSRをトリガしないという問題を避け、それによりSRを可能な限り早く発信することができ、遅延に求められる要件が高いサイドリンクデータの遅延を減少させる。
【0138】
なお、本実施例で提供される技術的解決手段において、一定の条件下で、SL BSRを、UL BSRの前にトリガすることもできる。これは、遅延要件が高いサイドリンクデータの遅延に有利である。
【0139】
最後に、本実施例は、SL SR/BSRの伝送メカニズムにおいて、サイドリンク(SL)のQoS属性を考慮したため、遅延要件が高いサイドリンクデータの遅延に有利である。
【0140】
図8は、本願の実施例による通信機器700の構造を示す概略図である。本実施例における通信機器は具体的には前記実施例における端末機器であってもよい。図8に示す通信機器700は、プロセッサ710を備え、プロセッサ710は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現させることができる。
【0141】
選択的に、図8に示すように、通信機器700は、メモリ720を更に備えてもよい。ここで、プロセッサ710は、メモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現させることができる。
【0142】
ここで、メモリ720は、プロセッサ710から独立した個別のデバイスであってもよいし、プロセッサ710に集積されてもよい。
【0143】
選択的に、図8に示すように、通信機器700は、送受信機730を更に備えてもよい。プロセッサ710は、該送受信機730を、他の機器と通信するように制御することができる。具体的には、他の機器に情報又はデータを送信できるか又は他の機器からの情報又はデータを受信できる。
【0144】
ここで、送受信機730は、送信機及び受信機を備えてもよい。送受信機730は、アンテナを更に備えてもよい。アンテナの数は、1つ又は複数であってもよい。
【0145】
選択的に、該通信機器700は具体的には、本願の実施例の端末であってもよい。また、該通信機器700は、本願の実施例の各方法における携帯端末/端末機器により実現されるプロセスを実現させることができる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0146】
図9は、本願の実施例によるチップの構造を示す概略図である。図9に示すチップ800は、プロセッサ810を備える。プロセッサ810は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現させることができる。
【0147】
選択的に、図9に示すように、チップ800は、メモリ820を更に備えてもよい。ここで、プロセッサ810は、メモリ820からコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現させることができる。
【0148】
ここで、メモリ820は、プロセッサ810から独立した個別のデバイスであってもよいし、プロセッサ810に集積されてもよい。
【0149】
選択的に、該チップ800は、入力インタフェース830を更に備えてもよい。ここで、プロセッサ810は、該入力インタフェース830を、他の機器又はチップと通信するように制御することができる。具体的には、他の機器又はチップからの情報又はデータを取得することができる。
【0150】
選択的に、該チップ800は、出力インタフェース840を更に備えてもよい。ここで、プロセッサ810は、該出力インタフェース840を、他の機器又はチップと通信するように制御することができる。具体的には、他の機器置又はチップに情報又はデータを出力することができる。
【0151】
選択的に、該チップは、本願の実施例における端末機器に適用可能である。また、該チップは、本願の実施例の各方法における端末機器により実現されるプロセスを実現させることができる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0152】
本願の実施例で言及したチップは、システムオンチップ、システムチップ、チップシステム又はチップの上にあらゆるパーツを搭載したシステムと呼ばれてもよいことが理解されるべきである。
【0153】
本願の実施例におけるプロセッサは、信号処理能力を持つ集積回路チップであってもよいことが理解されるべきである。実現プロセスにおいて、上記方法の実施例における各ステップは、プロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の命令により完成することができることが理解されるべきである。上記プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Intergrated Circuit:ASIC)、現場でプログラム可能なゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示されている各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいし、該プロセッサは如何なる従来のプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示されている方法のステップを結合して、ハードウェア解読プロセッサによって完成し、又は解読プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせで実行して完成するように示す。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気的消去プログラム可能なメモリ、レジスタ等の本分野の従来の記憶媒体内に存在してもよい。該記憶媒体はメモリ内に位置し、プロセッサはメモリ中の情報を読み取り、そのハードウェアと共に上記方法のプロセスを完了する。
【0154】
本願の実施例におけるメモリは、揮発性または不揮発性メモリであってもよいし、揮発性メモリと不揮発性メモリの両者を備えてもよいことが理解されるべきである。ここで、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory:ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(Programmable ROM:PROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM:EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM:EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして機能するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)であってもよい。非限定的な例証として、RAMは、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM:SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM:DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM:DDR SDRAM)、エンハンスト同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM:ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM:SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM:DR RAM)などの多数の形態で使用可能である。本明細書に記載されているシステム及び方法におけるメモリは、これら及び任意の他の適切な形態のメモリを含むが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0155】
上記メモリは例示的なものであるが、限定的なものではないことが理解されるべきである。例えば、本願の実施例におけるメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM:SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM:DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double Data Rate SDRAM:DDR SDRAM)、エンハンスト同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM:ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM:SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM:DR RAM)などであってもよい。つまり、本願の実施例におけるメモリは、これら及び如何なる他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されない。
【0156】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
【0157】
選択的に、該コンピュータ可読記憶媒体は、本願の実施におけるネットワーク装置に適用可能である。また、該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0158】
選択的に、該コンピュータ可読記憶媒体は、本願の実施における端末機器に適用可能である。また、該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法における携帯端末/端末機器により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0159】
本願の実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を更に提供する。
【0160】
選択的に、該コンピュータプログラム製品は、本願の実施におけるネットワーク装置に適用可能である。また、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0161】
選択的に、該コンピュータプログラム製品は、本願の実施における携帯端末/端末機器に適用可能である。また、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例の各方法における携帯端末/端末機器により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0162】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを更に提供する。
【0163】
選択的に、該コンピュータプログラムは、本願の実施におけるネットワーク装置に適用可能である。また、該コンピュータプログラムがコンピュータで実行される時、コンピュータに、本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0164】
選択的に、該コンピュータプログラムは、本願の実施における携帯端末/端末機器に適用可能である。また、該コンピュータプログラムがコンピュータで実行される時、コンピュータに、本願の実施例の各方法における携帯端末/端末機器により実現されるプロセスを実行させる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0165】
当業者であれば、本明細書に開示されている実施例に関係して記載された種々の例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせとして実現されることが理解され得る。ハードウェアとソフトウェアとのどちらで、これらの機能を実行するかは、技術的解決手段の特定の応用及び設計上の制限条件により決められる。当業者は、特定の用途毎に記載の機能を実現するために異なる方法を使用してもよいが、この実現が本発明の範囲を超えるものとして考えられるべきではない。
【0166】
説明上の便宜及び簡素化を図るために、上記説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な作動過程は、前記方法の実施例における対応した過程を参照することができるから、ここで詳しく説明しないようにすることは、当業者にはっきり理解されるべきである。
【0167】
本発明で提供する幾つかの実施例で開示したシステム、装置及び方法は、他の方式によって実現できることを理解すべきである。例えば、以上に記載した装置の実施例はただ例示的なもので、例えば、前記ユニットの分割はただロジック機能の分割で、実際に実現する時は他の分割方式によってもよい。例えば、複数のユニット又は組立体を組み合わせてもよいし、別のシステムに組み込んでもよい。又は若干の特徴を無視してもよいし、実行しなくてもよい。また、示したか或いは検討した相互間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、幾つかのインタフェース、装置又はユニットによる間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的または他の形態であってもよい。
【0168】
分離部材として説明した前記ユニットは、物理的に別個のものであってもよいし、そうでなくてもよい。ユニットとして示された部材は、物理的ユニットであってもよいし、そうでなくてもよい。即ち、同一の位置に位置してもよいし、複数のネットワークに分布してもよい。実際の需要に応じてここでの一部又は全てのユニットにより本実施例の方策の目的を実現することができる。
【0169】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは一つの処理ユニットに集積されてもよいし、各ユニットが物理的に別個のものとして存在してもよいし、2つ以上のユニットが一つのユニットに集積されてもよい。
【0170】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形で実現され、かつ独立した製品として販売または使用されるとき、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体内に記憶されてもよい。このような理解のもと、本発明の技術的解決手段は、本質的に、又は、従来技術に対して貢献をもたらした部分又は該技術的解決手段の一部は、ソフトウェア製品の形式で具現することができ、このようなコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶しても良く、また、1台のコンピュータ設備(パソコン、サーバ、又はネットワーク装置など)に、本発明の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む。前記の記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な各種の媒体を含む。
【0171】
以上は本願の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護の範囲はそれらに制限されるものではなく、当業者が本発明に開示された技術範囲内で容易に想到しうる変更や置換はいずれも、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲を基準とするべきである。
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