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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】バッテリーにカバー部材を配置した装置
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/591 20210101AFI20241016BHJP
   H01M 50/588 20210101ALI20241016BHJP
   H01M 50/583 20210101ALI20241016BHJP
   H01M 50/543 20210101ALI20241016BHJP
【FI】
H01M50/591
H01M50/588 101
H01M50/583
H01M50/543
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2022041709
(22)【出願日】2022-03-16
(65)【公開番号】P2023136211
(43)【公開日】2023-09-29
【審査請求日】2023-07-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 直道
(72)【発明者】
【氏名】蔦澤 龍弥
(72)【発明者】
【氏名】滝井 健弥
【審査官】松嶋 秀忠
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-174717(JP,A)
【文献】特開2004-047187(JP,A)
【文献】特開2021-190410(JP,A)
【文献】米国特許第05643693(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/50-598
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリーにカバー部材を配置した装置であって、
前記カバー部材は、
前記バッテリーの凹所に固定され、バッテリー端子及びヒューズユニットを収容するベース部と、
第1ヒンジを介して前記ベース部に連結して設けられ、前記バッテリー端子を覆う遮蔽位置及び前記バッテリー端子を露出する露出位置に回転変位可能とされた第1カバーと、
第2ヒンジを介して前記ベース部に連結して設けられ、前記バッテリー端子に取り付けられた前記ヒューズユニットを覆う遮蔽位置及び前記ヒューズユニットを露出する露出位置に回転変位可能とされた第2カバーと、
前記ベース部と前記第1カバーとの間に設けられ、且つ、前記凹所の側壁に近接して配置されて前記第1カバーを遮蔽位置に保持する第1係合部と、
前記ベース部と前記第2カバーとの間に設けられ、且つ、前記凹所の側壁に近接して配置されて前記第2カバーを遮蔽位置に保持する第2係合部と、
前記凹所の側壁より高く上方へ突出するように前記第1係合部にのみ設けられた解除操作部と、を備え
前記凹所の側壁と前記第2係合部との隙間が、手指よりも小さい隙間である、
装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カバー部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バッテリーから突出する端子を保護するためのカバー部材として、例えば特許文献1のバッテリカバーが知られている。
このバッテリカバーは、バッテリーのバッテリーポストの近傍に配置されるロアカバー(ベース部)と、ロアカバーに組付けられロアカバーと形成される内部にバッテリーポストに接続されるヒューズユニットが収容されるアッパカバーと、アッパカバーに開閉可能に設けられ開いた状態でバッテリーポストを露出させる開閉部(カバー)とを備えている。
そして、所謂バッテリーあがりが生じた時には、開閉部を開き、露出されたバッテリーポストにブースタケーブルを繋ぐことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-35648号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1のようなバッテリカバーでは、ロアカバーに組付けられるアッパカバーが、固定部と開閉部とを備えている。
固定部は、ロアカバーに収容されたヒューズユニットを覆うように下面が開口された筐体状に形成され、ロアカバーとの間に設けられた係止突部と係止孔とからなる係合部を介してロアカバーに組付けられる。
開閉部は、ロアカバーのポスト挿通孔を挿通するバッテリーポストとバッテリー端子のポスト締結部とを覆うように下面が開口された筐体状に形成され、ヒンジを介して固定部に開閉可能に設けられる。このような開閉部は、閉じた状態で、ロアカバーとの間に設けられた係止突部と係止孔とからなる係合部を介して閉じた状態が保持される。
そこで、ロアカバーと開閉部との間に設けられた係合部を外して開閉部を開く際に、誤ってロアカバーと固定部との間に設けられた係合部を外してアッパカバーが開いてしまう場合がある。そして、アッパカバーが開いてしまうと、通電しているヒューズユニットに触れる可能性がある。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、バッテリー搭載時にはヒューズユニットを覆うカバーの係合部を外せないようにした、バッテリーにカバー部材を配置した装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係るバッテリーにカバー部材を配置した装置は、下記を特徴としている。
バッテリーにカバー部材を配置した装置であって、
前記カバー部材は、
前記バッテリーの凹所に固定され、バッテリー端子及びヒューズユニットを収容するベース部と、
第1ヒンジを介して前記ベース部に連結して設けられ、前記バッテリー端子を覆う遮蔽位置及び前記バッテリー端子を露出する露出位置に回転変位可能とされた第1カバーと、
第2ヒンジを介して前記ベース部に連結して設けられ、前記バッテリー端子に取り付けられた前記ヒューズユニットを覆う遮蔽位置及び前記ヒューズユニットを露出する露出位置に回転変位可能とされた第2カバーと、
前記ベース部と前記第1カバーとの間に設けられ、且つ、前記凹所の側壁に近接して配置されて前記第1カバーを遮蔽位置に保持する第1係合部と、
前記ベース部と前記第2カバーとの間に設けられ、且つ、前記凹所の側壁に近接して配置されて前記第2カバーを遮蔽位置に保持する第2係合部と、
前記凹所の側壁より高く上方へ突出するように前記第1係合部にのみ設けられた解除操作部と、を備え
前記凹所の側壁と前記第2係合部との隙間が、手指よりも小さい隙間である、
装置
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るバッテリーにカバー部材を配置した装置によれば、バッテリー搭載時にはヒューズユニットを覆うカバーの係合部を外せないようにすることができる。
【0008】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、バッテリーの凹所に組み付けた本発明の一実施形態に係るカバー部材を示す斜視図である。
図2図2は、図1に示したカバー部材を反対側から視た斜視図である。
図3図3は、カバー部材に収容されるバッテリー端子及びヒューズユニットを示す分解斜視図である。
図4図4は、カバー部材を上方から見た斜視図である。
図5図5は、図1に示したカバー部材の第1カバー及び第2カバーを開いた状態の斜視図である。
図6図6は、バッテリーの凹所に組み付けたカバー部材の正面図である。
図7図7は、図6のVII-VII断面矢視図である。
図8図8は、図7のVIII-VIII断面矢視図である。
図9図9は、図2に示したカバー部材の第1カバーを開いてブースタケーブルを接続する直前の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
本発明の一実施形態に係るカバー部材としてのバッテリー端子カバー1は、図1及び図2に示すように、バッテリー2の上面側に装着され、バッテリーポスト3及び電源接続システム5を覆ってこれらを保護する。
なお、本明細書では、バッテリー端子カバー1において、図1に示した状態における上方を上方として説明する。
【0011】
図1及び図2に示すように、バッテリー2は、直方体状に形成され、上面の隅部に上面から一段低くなるように切り欠かれて形成された凹所4が設けられている。このようなバッテリー2の凹所4内には、バッテリーポスト3が突設され(図5参照)、このバッテリーポスト3には、電源接続システム5が接続される。
【0012】
本例の電源接続システム5は、図3に示すように、バッテリー端子50とヒューズユニット70とを備えたものである。この電源接続システム5は、図5に示したように、バッテリー2に組み付けることで正極側のバッテリーポスト3と電線7との間に介在させ、そのバッテリーポスト3と電線7(図6参照)とに対してバッテリー端子50とヒューズユニット70のヒューズ回路体71とを電気的に接続させる。バッテリーポスト3には、後述するようにバッテリー端子50が物理的且つ電気的に接続される。
【0013】
バッテリー端子50は、図3に示すように、スタッドボルト51と、本体部52と、締付部60とを備える。
スタッドボルト51は、導電性を有する金属等によって形成されている。
【0014】
本体部52は、ポスト締結部53と、ボルト保持部54とを備える。ポスト締結部53は、後述する締付部60によってバッテリーポスト3に締結される部分である。ボルト保持部54は、ポスト締結部53に隣接して接続されるスタッドボルト51を保持する部分である。本体部52は、例えば、導電性を有する金属板のプレス折り曲げ加工等により一体で形成される。
【0015】
本実施形態の締付部60は、バッテリー端子50をバッテリーポスト3に締結する場合に、締結ボルト62をバッテリーポの中心軸線に沿った上下方向に沿って締め付けていく形式である。
【0016】
ヒューズユニット70は、図3に示すように、ヒューズ回路体71と、このヒューズ回路体71を支持する支持部材72とを備える。
支持部材72は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形されたものであり、ヒューズ回路体71がインサート成形される。
【0017】
ヒューズ回路体71は、バッテリー端子50側と電線7側との間の通電経路上に可溶体(図示せず)を有する。このヒューズ回路体71は、スタッドボルト51とナット74とを螺合させることによってバッテリー端子50に共締めされ、このバッテリー端子50に対して物理的且つ電気的に接続される。
【0018】
このため、ヒューズ回路体71には、スタッドボルト51を挿通させる貫通孔71aが形成されている。更に、ヒューズ回路体71には、電気的に接続された2本の雄ねじ部材75が設けられている。そこで、ヒューズ回路体71は、雄ねじ部材75とナット(図示せず)とを螺合させることによって、電線7の端末に接続された接続端子(図示せず)に共締めされ、その電線7に対して電気的に接続される。
【0019】
そして、これらバッテリー端子50及びヒューズユニット70により構成された電源接続システム5は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形されたバッテリー端子カバー1に収容される。
本第1実施形態に係るバッテリー端子カバー1は、図1及び図2に示すように、バッテリー2に固定されるベース部10と、第1ヒンジ25を介してベース部10に連結して設けられた第1カバー20と、第2ヒンジ35を介してベース部10に連結して設けられ第2カバー30と、を備える。
【0020】
ベース部10は、図3図5に示すように、バッテリー2の凹所4内に突設されたバッテリーポスト3が挿通される円形の貫通孔14を有しており、この貫通孔14にバッテリーポスト3が挿通されるようバッテリー2の凹所4に設置される。
ベース部10には、その設置状態でバッテリー端子50を収容させる端子収容室11が形成されている。その端子収容室11には、貫通孔14に挿通されたバッテリーポスト3の自由端側が配置される。端子収容室11においては、バッテリー端子50がバッテリーポスト3を自由端側から挿通させつつベース部10に載置され、係止突起17等の係止構造により収容状態に保たれる。バッテリー端子50は、そのバッテリーポスト3の自由端側に対して締付部60により物理的且つ電気的に接続される。
【0021】
更に、ベース部10には、ヒューズユニット70を収容するユニット収容室15が設けられている。ヒューズユニット70は、端子収容室11に収容されたバッテリー端子50に対して取り付けられる。このため、ユニット収容室15には、端子収容室11に収容されたバッテリー端子50のスタッドボルト51が配置される。このユニット収容室15においては、ヒューズユニット70のヒューズ回路体71の貫通孔71aにスタッドボルト51が挿通されて、ヒューズユニット70のヒューズ回路体71がバッテリー端子50の上に載置され、且つ、ヒューズユニット70の支持部材72がベース部10に載置される。
【0022】
第1カバー20は、図3及び図4に示すように、ベース部10の一側壁12に第1ヒンジ25を介して連結されており、端子収容室11の上方開口を開閉自在に覆うことができる。即ち、第1カバー20は、バッテリー端子50のポスト締結部53及びバッテリーポスト3を覆う遮蔽位置及び露出する露出位置に回転変位可能とされている。
【0023】
第1カバー20は、第1ヒンジ25に連結された基端側縁部21と、基端側縁部21の両端から互いに平行に延びる一対の幅方向側縁部22,23と、基端側縁部21の対向辺である回動先端部24とを有する略矩形板状に形成されている。
第1カバー20の回動先端部24には、ロックアーム26が設けられている。第1カバー20は、ロックアーム26がベース部10の対応する箇所に設けられた係止突起13に係止されることで、遮蔽位置に保持される。
【0024】
即ち、ベース部10と第1カバー20との間には、係止突起13とロックアーム26とからなり、第1カバー20を遮蔽位置に保持する第1係合部80が設けられている。
遮蔽位置の第1カバー20は、図8に示すように、バッテリー2の外側面側に第1ヒンジ25が配置され、第1係合部80が凹所4の側壁4aに近接して配置されることになる。
更に、ロックアーム26には、凹所4の側壁4aより高く上方へ突出する解除操作部27が設けられている。ロックアーム26は、解除操作部27を操作することで、係止突起13による係止ロックが解除される。
【0025】
第1カバー20に並設された第2カバー30は、ベース部10の一側壁12に第2ヒンジ35を介して連結されており、ユニット収容室15の上方開口を開閉自在に覆うことができる。即ち、第2カバー30は、バッテリー端子50に取り付けられたヒューズユニット70を覆う遮蔽位置及びヒューズユニット70を露出する露出位置に回転変位可能とされている。
【0026】
第2カバー30は、図3及び図4に示すように、第2ヒンジ35に連結された基端側縁部31と、基端側縁部31の両端から互いに平行に延びる一対の幅方向側縁部32,33と、基端側縁部31の対向辺である回動先端部34とを有する略矩形板状に形成されている。
【0027】
第2カバー30の回動先端部34には、ロック片36が設けられている。第2カバー30は、ロック片36がベース部10の対応する箇所に設けられた係止突起16に係止されることで、遮蔽位置に保持される。
即ち、ベース部10と第2カバー30との間には、係止突起16とロック片36とからなり、第2カバー30を遮蔽位置に保持する第2係合部90が設けられている。
【0028】
遮蔽位置の第2カバー30は、図6及び図7に示すように、バッテリー2の外側面側に第2ヒンジ35が配置され、第2係合部90が凹所4の側壁4aに近接して配置されることになる。そこで、近接して配置された凹所4の側壁4aと第2係合部90との隙間Dには手指を入れることができず、ロック片36を操作して係止突起16との係止ロックを解除することができない。即ち、近接して配置され凹所4の側壁4aと第2係合部90との隙間Dとは、手指よりも小さい隙間である。
【0029】
そこで、本実施形態に係るバッテリー端子カバー1によれば、図8図9に示すように、第1カバー20を開き、露出されたバッテリーポスト3にブースタケーブル100を繋ぐ際には、ベース部10と第1カバー20との間に設けられた第1係合部80を外す。この際に、解除操作部27を操作することで、第1係合部80を容易に外すことができる。
【0030】
また、凹所4の側壁4aと第2係合部90との隙間Dに手指を入れて第2係合部90のロック片36を操作することはできなので、誤ってベース部10と第2カバー30との間に設けられた第2係合部90を外して第2カバー30が開いてしまうことがない。
従って、第2カバー30が開いて、通電しているヒューズユニット70に触れる可能性がない。
【0031】
更に、本実施形態に係るバッテリー端子カバー1は、第1カバー20の第1ヒンジ25及び第2カバー30の第2ヒンジ35がバッテリー2の外側面側に配置される。そこで、図8に示したように、第1カバー20及び第2カバー30は、凹所4の側壁4aと反対側に開閉するため可動領域が向上する。
【0032】
従って、上記実施形態に係るバッテリー端子カバー1によれば、バッテリー搭載時にはヒューズユニット70を覆う第2カバー30の第2係合部90を外せないようにすることができる。
【0033】
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態の第1係合部及び第2係合部の構成は、上述した第1係合部及び第2係合部の構成に限定されるものではなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0034】
ここで、上述した本発明に係るカバー部材の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] バッテリー(2)の凹所(4)に固定され、バッテリー端子(50)及びヒューズユニット(70)を収容するベース部(10)と、
第1ヒンジ(25)を介して前記ベース部(10)に連結して設けられ、前記バッテリー端子(50)を覆う遮蔽位置及び前記バッテリー端子(50)を露出する露出位置に回転変位可能とされた第1カバー(20)と、
第2ヒンジ(35)を介して前記ベース部(10)に連結して設けられ、前記バッテリー端子(50)に取り付けられた前記ヒューズユニット(70)を覆う遮蔽位置及び前記ヒューズユニット(70)を露出する露出位置に回転変位可能とされた第2カバー(30)と、
前記ベース部(10)と前記第1カバー(20)との間に設けられ、且つ、前記凹所(4)の側壁(4a)に近接して配置されて前記第1カバー(20)を遮蔽位置に保持する第1係合部(80)と、
前記ベース部(10)と前記第2カバー(30)との間に設けられ、且つ、前記凹所(4)の側壁(4a)に近接して配置されて前記第2カバー(30)を遮蔽位置に保持する第2係合部(90)と、
前記凹所(4)の側壁(4a)より高く上方へ突出するように前記第1係合部(80)にのみ設けられた解除操作部(27)と、
を備えるカバー部材(1)。
【0035】
上記[1]の構成のカバー部材(バッテリー端子カバー1)によれば、第1カバー(20)を開き、露出されたバッテリーポスト(3)にブースタケーブル(100)を繋ぐ際には、ベース部(10)と第1カバー(20)との間に設けられた第1係合部(80)を外す。この際に、解除操作部(27)を操作することで、第1係合部(80)を容易に外すことができる。
【0036】
また、凹所(4)の側壁(4a)と第2係合部(90)との隙間(D)に手指を入れて第2係合部(90)のロック片(36)を操作することはできなので、誤ってベース部(10)と第2カバー(30)との間に設けられた第2係合部(90)を外して第2カバー(30)が開いてしまうことがない。
従って、第2カバー(30)が開いて、通電しているヒューズユニット(70)に触れる可能性がない。
【符号の説明】
【0037】
1…バッテリー端子カバー(カバー部材)
2…バッテリー
4…凹所
4a…側壁
10…ベース部
20…第1カバー
25…第1ヒンジ
27…解除操作部
30…第2カバー
35…第2ヒンジ
50…バッテリー端子
70…ヒューズユニット
80…第1係合部
90…第2係合部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9