(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】無人飛行機制御装置、及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G05D 1/46 20240101AFI20241016BHJP
G05B 19/418 20060101ALI20241016BHJP
【FI】
G05D1/46
G05B19/418 Z
(21)【出願番号】P 2022563764
(86)(22)【出願日】2021-11-16
(86)【国際出願番号】 JP2021042064
(87)【国際公開番号】W WO2022107758
(87)【国際公開日】2022-05-27
【審査請求日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】P 2020193374
(32)【優先日】2020-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】390008235
【氏名又は名称】ファナック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】三好 高史
【審査官】影山 直洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-166352(JP,A)
【文献】特開平06-028019(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05D 1/46
G05B 19/418
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
工場内で作動する無人飛行機の無人飛行機制御装置であって、
前記工場内に配置された機械設備の識別情報と、前記機械設備に対し前記無人飛行機が実行可能な作業内容とを記憶する利用可能作業記憶部と、
前記無人飛行機の作業対象となる機械設備の識別情報と、前記無人飛行機が前記機械設備に実行する作業内容とを取得する作業内容取得部と、
前記作業内容取得部が取得した機械設備の識別情報と、前記無人飛行機が前記機械設備に実行する作業内容に基づき前記無人飛行機の飛行計画を作成する飛行計画作成部と、
前記飛行計画を前記無人飛行機に出力する飛行計画出力部と、
前記機械設備の基準位置と、前記基準位置を基点とする前記無人飛行機の作業位置と、前記無人飛行機が前記作業位置で行う作業内容とを記憶する基準位置記憶部、を備え、
前記飛行計画作成部は、前記基準位置を基に飛行計画を作成する、無人飛行機制御装置。
【請求項2】
前記作業内容取得部は、前記機械設備と、前記機械設備に対し前記無人飛行機が実行可能な作業内容とをユーザに提示し、前記無人飛行機の作業対象となる機械設備と、前記無人飛行機が行う作業内容との選択を受け付ける、請求項1記載の無人飛行機制御装置。
【請求項3】
アラームを検知するアラーム検知部と、
前記アラームに対応する作業を、前記無人飛行機の前記機械設備ごとの作業内容に変換する作業変換部と、を備え、
前記作業内容取得部は、前記無人飛行機の制御対象となる機械設備の識別情報と、前記無人飛行機が行う作業内容とを前記作業変換部から取得する、請求項1記載の無人飛行機制御装置。
【請求項4】
前記作業内容取得部において複数の作業内容が設定された場合、
前記飛行計画作成部は、前記複数の作業内容の対象である複数の機械設備の位置を基に連続して作業を行う経路を作成する、請求項1記載の無人飛行機制御装置。
【請求項5】
前記無人飛行機制御装置は、数値制御装置であって、
前記数値制御装置は、制御プログラムの補助コードを記憶する補助コード記憶部を備え、前記補助コードは、前記利用可能作業記憶部が記憶する作業内容と対応づけられており、
前記作業内容取得部が取得した作業内容に基づき、前記補助コード記憶部から補助コードを読み出し、前記補助コードを含む制御プログラムを作成する補助コード記述部を備える、請求項1記載の無人飛行機制御装置。
【請求項6】
1つ又は複数のプロセッサが実行することにより、
機械設備の識別情報と、前記機械設備に対し無人飛行機が実行可能な作業内容とを記憶し、
前記無人飛行機の作業対象となる機械設備と、前記無人飛行機が前記機械設備に実行する作業内容とを取得し、
前記取得した機械設備の識別情報と、前記無人飛行機が前記機械設備に実行する作業内容に基づき前記無人飛行機の飛行計画を作成し、
前記機械設備の基準位置と、前記基準位置を基点とする前記無人飛行機の作業位置と、前記無人飛行機が前記作業位置で行う作業内容を記憶し、
前記取得した機械設備の識別情報と、前記無人飛行機が前記機械設備に実行する作業内容と、前記基準位置とを基に前記飛行計画を作成する、記憶媒体。
【請求項7】
前記機械設備と、前記機械設備に対し前記無人飛行機が実行可能な作業内容とをユーザに提示し、前記無人飛行機の作業対象となる機械設備と、前記無人飛行機が行う作業内容との選択を受け付ける、請求項6記載の記憶媒体。
【請求項8】
アラームを検知し、
前記アラームに対応する作業を、前記無人飛行機の前記機械設備ごとの作業内容に変換する、請求項6記載の記憶媒体。
【請求項9】
前記作業内容を複数取得した場合、
前記複数の作業内容の対象である複数の機械設備の位置を基に連続して作業を行う経路を作成する、請求項6記載のコンピュータが読み取り可能な命令を記憶する記憶媒体。
【請求項10】
数値制御装置の制御プログラムの補助コードを記憶し、前記補助コードは前記機械設備に対し前記無人飛行機が実行可能な作業内容と対応づけられており、
前記無人飛行機が前記機械設備に実行する作業内容を取得すると、前記作業内容に対応づけられた補助コードを読み出し、前記補助コードを含む制御プログラムを作成する、請求項6記載の記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工場内で作動する無人飛行機、及びコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ロボットと、ロボットを制御するロボット制御装置と、オペレータの教示入力に応じてロボットの教示信号をロボット制御装置に送る教示装置と、撮像装置を備えた無人飛行機と、教示信号に従ってロボットが動作する間、教示信号に基づいて、教示に必要な物体の画像を撮像装置が継続して取得するように無人飛行機の飛行を制御する飛行制御部と、を具備するロボットシステムが、開示されている。
【0003】
一般に生産現場では、安全上の配慮からロボットは柵内で使用される場合がある。特許文献1では、ロボットが動作する間、ロボットを制御する教示信号に基づいて、無人飛行機の飛行を制御することで、柵外からオペレータがロボットの動きを直接視認することが難しい環境においても、ロボットの教示を行うことができる。
【0004】
従来、倉庫の在庫管理や工場の状態監視のために無人飛行機(ドローン)を活用する事例は増えている。無人飛行機は、飛行物体であり、移動領域が柔軟であるため、新たな活用が期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
製造現場では、無人飛行機を活用する技術が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様である無人飛行機制御装置は、工場内で作動する無人飛行機の無人飛行機制御装置であって、機械設備の識別情報と、機械設備に対し無人飛行機が実行可能な作業内容とを記憶する利用可能作業記憶部と、無人飛行機の作業対象となる機械設備の識別情報と、無人飛行機が機械設備に実行する作業内容とを取得する作業内容取得部と、作業内容取得部が取得した機械設備の識別情報と、無人飛行機が機械設備に実行する作業内容に基づき無人飛行機の飛行計画を作成する飛行計画作成部と、飛行計画を無人飛行機に出力する飛行計画出力部と、を備える。
本開示の一態様である記憶媒体は、1つ又は複数のプロセッサが実行することにより、機械設備の識別情報と、機械設備に対し無人飛行機が実行可能な作業内容とを記憶し、無人飛行機の作業対象となる機械設備の識別情報と、無人飛行機が機械設備に実行する作業内容とを取得し、取得した機械設備の識別情報と、無人飛行機が機械設備に実行する作業内容に基づき無人飛行機の飛行計画を作成する、コンピュータが読み取り可能な命令を記憶する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様により、無人飛行機を活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図6】ボタン押下機能を備えた無人飛行機の一例を示す図である。
【
図7】第1の開示の無人飛行機制御方法について説明するフローチャートである。
【
図10】基準位置を通過して作業を行う無人飛行機の経路の一例を示す図である。
【
図11】第2の開示の無人飛行機制御方法について説明するフローチャートである。
【
図12】第3の開示の無人飛行機制御方法について説明するフローチャートである。
【
図13】第4の開示の数値制御装置のブロック図である。
【
図15】第4の開示の無人飛行機制御方法について説明するフローチャートである。
【
図16】第5の開示の数値制御装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1の開示]
図1は、無人飛行機制御システム100の概念図である。
無人飛行機制御システム100は、1台又は複数台の無人飛行機2と、無人飛行機2の制御情報を作成するパーソナルコンピュータ(PC)1、無人飛行機2とPC1との通信を仲介する無線通信装置3とを備える。
無人飛行機制御システム100は、工場などの複数の機械設備4が配置された空間に設けられる。無人飛行機2は、PC1からの制御情報に従い、工場内を移動し、作業を行う。
なお、無人飛行機を制御する制御情報を作成する装置は、PC1以外の情報処理装置、例えば、サーバや携帯端末、数値制御装置でもよい。
【0011】
無人飛行機2は、
図2に示すハードウェア構成を有する。無人飛行機2が備えるCPU211は、無人飛行機2を全体的に制御するプロセッサである。CPU211はバスを介してROM212に格納されたシステム・プログラムを読み出し、該システム・プログラムに従って無人飛行機2全体を制御する。RAM213は、一時的な計算データや外部から入力された各種データ等が一時的に格納される。
【0012】
不揮発性メモリ214は、例えば、図示しないバッテリでバックアップされたメモリ等で構成され、無人飛行機2の電源221がオフされても記憶状態が保持される。不揮発性メモリ214には、外部機器(図示省略)から読み込まれたデータ、ネットワークを介して通信装置から取得したデータ等が記憶される。不揮発性メモリ214に記憶されたデータは、無人飛行機2の実行時/利用時にはRAM213に展開されてもよい。また、ROM212には公知のプログラムなどの各種システム・プログラムが予め書き込まれている。
【0013】
センサ215は、加速度センサ、角速度センサ、電子コンパス、気圧センサ、距離センサなどである。電子コンパスは、磁力により無人飛行機の方向を取得する。距離センサは、例えば、LIDAR(Light Detection and Ranging)センサであり、パルス状に発光するレーザー照射に対する散乱光を測定する。
【0014】
無人飛行機2に搭載されるCPU211は、例えば、フライトコントローラやコンパニオンコントローラとして機能する。CPU211は必ずしも1つではなく、機能に合わせて複数のCPU211を搭載してもよい。フライトコントローラとしてのCPU211は、センサから取得した情報を基に機体の姿勢を適切な位置に制御する。CPU211は、加速度センサが取得した無人飛行機2の速度の変化量を基に無人飛行機2の傾きや動きを算出し、角速度センサから取得した無人飛行機2の回転速度の変化量を基に無人飛行機2の傾きや向きの変化を算出し、気圧センサから取得した空気の圧力から無人飛行機2の高度を算出する。
【0015】
コンパニオンコントローラとしてのCPU211は、LIDARセンサが取得した散乱光の値に基づき2次元もしくは3次元の点群データも算出する。点群データは、無人飛行機2の周囲の環境地図となる。CPU211は、点群同士をマッチングすることで無人飛行機2の移動量を逐次推定することもできる。移動量を積算することで自己位置を推定することができる。また、LIDARセンサを無人飛行機2の自己位置の推定に用いるには、加速度センサや角速度センサから取得した値を組み合わせてもよい。
なお、LIDARセンサの代わりに赤外線センサ、超音波センサ、電波によるレーダセンサを距離センサとして用いてもよい。LIDARセンサの代わりにカメラやイメージセンサも距離センサとして用いることもできる。カメラを使用する場合は、ARマーカやARタグ、QRコード(登録商標)などを併用することもできる。距離センサを使用しない例として、ビーコンを利用して自己位置を推定する方法もある。本開示では、無人飛行機2の自己位置推定方法については特に限定しない。
【0016】
画像処理部216は、カメラ217で撮像した画像を適当なデータに変換してCPU211に出力する。無人飛行機2のカメラ217は、主に、ユーザが選択した機械設備4を撮影する。これにより、計器の値や機械設備4の動作状態などを工場の状態が把握できる。
【0017】
無線通信部218は、無線通信装置3を介してPC1とデータの送受信を行う。PC1は、無人飛行機2に対して指令を送信する。指令は、無人飛行機2の飛行計画を含む。無人飛行機2は、PC1からの飛行計画に従い作業を実施する。
【0018】
ESC(Electric Speed Controller)219は、別名アンプとも呼ばれ、各プロペラに取り付けられている。ESC219は、CPU211からの指示に従いモータの回転数を制御する。プロペラの回転数を制御することにより、プロペラ220の上下で気圧差が生じ、この気圧差により揚力が生じて、無人飛行機2が飛行する。揚力とは、無人飛行機2を押し上げるように上向きに働く力である。無人飛行機2は、プロペラ220の回転数を変えることで速度や移動方向を変えることができる。
無人飛行機2は、プロペラ220の回転数を制御することで、ホバリング(揚力と重力が等しくなる)、上昇(4つのモータの回転数が高くなる)、下降(4つのモータの回転数が低くなる)、前後左右移動(進行方向とは反対の2枚のプロペラの回転数が高くなり進行方向に移動する)、左旋回(右回転のプロペラの回転数が高くなる)、右旋回(左回転のプロペラの回転数が高くなる)などの動作を行う。
【0019】
PC1は、
図3に示すハードウェア構成を有する。
PC1が備えるCPU111は、PC1を全体的に制御するプロセッサである。CPU111は、バス122を介してROM112に格納されたシステム・プログラムを読み出し、該システム・プログラムに従ってPC1全体を制御する。RAM113には一時的な計算データや表示データ、及び外部から入力された各種データ等が一時的に格納される。
【0020】
不揮発性メモリ114は、例えば図示しないバッテリでバックアップされたメモリやSSD(Solid State Drive)等で構成され、PC1の電源がオフされても記憶状態が保持される。不揮発性メモリ114には、インタフェース115を介して外部機器125から読み込まれたデータ、入力部124を介して入力されたデータ、無線通信装置を介して無人飛行機から取得されたデータ等が記憶される。不揮発性メモリ114に記憶されたデータは、実行時/利用時にはRAM113に展開されてもよい。また、ROM112には、公知のプログラムなどの各種システム・プログラムが予め書き込まれている。
【0021】
表示部123には、メモリ上に読み込まれた各データ、プログラム等が実行された結果として得られたデータ等がインタフェース117を介して出力されて表示される。また、キーボードやポインティングデバイス等から構成される入力部124は、プログラマの入力をインタフェース118を介してCPU111に渡す。
【0022】
図4は、
PC1のブロック図である。PC1は、無人飛行機2の自己位置を取得する自己位置取得部11、無人飛行機2の環境地図を取得する環境地図取得部12、無人飛行機2が実行可能な作業内容を記憶する利用可能作業記憶部13、無人飛行機2が実行する作業内容を取得する作業内容取得部14、作業を実施するための飛行計画を作成する飛行計画作成部15、無人飛行機2に飛行計画を出力する飛行計画出力部16、無人飛行機2の作業結果を取得する作業結果取得部17を有する。
【0023】
自己位置取得部11は、無線通信装置3を介して無人飛行機2の自己位置を取得する。無人飛行機2の自己位置とは、加速度や角速度センサ、距離センサの値を基に無人飛行機2が算出した無人飛行機2の位置である。無人飛行機2を待機させる基地5(
図8参照)などを用意すれば、基地5の位置から無人飛行機2の座標が算出できる。
【0024】
環境地図取得部12は、無線通信装置3を介して無人飛行機2の環境地図を取得する。環境地図とは、無人飛行機2の周囲の点群データである。環境地図は距離センサの値などを基に作成する。なお、無人飛行機2の自己位置は、ビーコンやWi-Fiなどの電波を用いても推定できる。ビーコンやWi-Fiの電波の強弱を用いた場合は、電波から無人飛行機2の座標が把握できるため必ずしも環境地図は必要ではない。環境地図を作成した場合には、無人飛行機2の周囲の状況をリアルタイムで取得でき、予期せぬ障害物などを検出することができる。
【0025】
利用可能作業記憶部13は、無人飛行機2が作業を行う機械設備4の識別情報と、機械設備4に対して実行可能な作業内容を記憶する。機械設備4は、種類やメーカにより、それぞれ異なる形状や機能を有する。無人飛行機2の作業位置(無人飛行機2が作業を行う位置と方向)や作業内容も機械設備4ごとに異なる。利用可能作業記憶部13は、無人飛行機2の作業内容を機械設備4ごとに記憶している。
【0026】
作業内容取得部14は、作業対象となる機械設備4
の識別情報と、無人飛行機2が実行する作業内容を取得し作業内容記憶部18に記憶する。無人飛行機2が行う作業内容は主にユーザが選択する。
図5は、作業内容入力画面30の一例である。
図5の作業内容入力画面30では、作業対象となる機械設備4を選択する作業対象選択エリア31と、作業内容を選択する作業内容選択エリア32が設けられている。作業対象選択エリア31では、機械設備4を識別する識別情報である「識別番号」を選択することができる。機械設備4の「識別番号」を選択すると、作業内容選択エリア32が表示される。作業内容選択エリア32では、「作業内容」を選択することができる。
図5の「作業内容」にはそれぞれ「作業名称」が付与されている。
所望の作業内容が存在しない場合には、ユーザが新たに作業内容を作成してもよい。作業内容を作成する場合には、CAD(Computer Aided Design)などを用いて作業位置を指定し、無人飛行機2が実施可能な作業内容(撮影、運搬物の載置、ボタンの押下など)を選択する。
【0027】
飛行計画作成部15は、作業内容取得部14が取得した機械設備4の識別情報と、作業内容を基に無人飛行機2の作業位置を判定し、判定した作業位置で作業を実行する飛行計画を作成する。
各機械設備4の作業位置は3次元座標として予め設定されているものとする。3次元地図記憶部19は、作業位置を含む工場の3次元地図を記憶する。飛行計画作成部15は、特徴点などを基に無人飛行機2の環境地図と3次元地図との対応付けを行い、3次元地図の座標系に無人飛行機2の自己位置をマッピングし、3次元地図における無人飛行機2の自己位置と作業位置を基に無人飛行機2の飛行計画を作成する。
【0028】
無人飛行機2の作業内容として、1つの作業のみが選択された場合には、飛行計画作成部15は、選択された機械設備4の作業位置に向かう飛行経路を作成する。複数の作業内容が設定された場合は、飛行計画作成部15は、無人飛行機2の電池残量、複数の作業位置などを基にして、連続して作業を行う経路を作成する。
【0029】
無人飛行機2は、飛行計画作成部15が作成した飛行計画に従い自律飛行を行う。飛行計画作成部15は、無人飛行機2の自己位置と環境地図を監視し、無人飛行機2の位置を追尾し、必要に応じて飛行計画の更新を行う。
【0030】
飛行計画出力部16は、無線通信装置3を介して無人飛行機2に飛行計画を出力する。無人飛行機2の不揮発性メモリ214に飛行計画を記憶してもよい。飛行計画には、飛行開始時間などを含んでもよい。
無人飛行機2は、飛行開始時間を含む飛行計画には、定期的な飛行計画と、不定期な飛行計画とがある。定期的な飛行計画とは、機械設備4の定期点検などである。定期的な飛行計画は、無人飛行機2の不揮発性メモリ214などに予め記憶しておき、所定の時間になると自動的に作業を開始するようにしてもよい。定期点検などを自動で行うと点検漏れがなくなり、ユーザの負担を軽減することができる。また、点検頻度を上げることも可能であり、不具合を早期に発見することができる。
【0031】
作業結果取得部17は、無人飛行機2の作業結果を取得する。作業結果には、無人飛行機2のカメラ217が撮影した画像など作業の結果得られた画像や無人飛行機の物理的な作業(運搬やボタンの押下など)の成否などがある。
図6は、ボタン押下機能を備えた無人飛行機2である。無人飛行機2で、機械設備4に備わったボタンを押下する場合には、カメラ画像を基に無人飛行機2の位置を調整し、指示棒
222を用いて選択されたボタンを押下する。ボタンの押下をカメラ217で確認し、無人飛行機2は作業の成功をPC1に出力する。
【0032】
図7のフローチャートを参照してPC1の無人飛行機制御方法について説明する。
PC1は、利用可能作業記憶部13から作業対象として選択できる機械設備4の一覧を読み出し、ユーザに提示し、ユーザが選択した機械設備4の識別番号(識別情報)を取得する(ステップS1)。PC1は、選択された機械設備4に対して無人飛行機2が実行可能な作業内容の一覧を表示し、無人飛行機2の作業内容を取得する(ステップS2)。
【0033】
飛行計画作成部15は、作業対象となる機械設備4の作業位置を基に飛行計画を作成する(ステップS3)。飛行計画出力部16は、無線通信装置3を介して、無人飛行機2に飛行計画を出力する(ステップS4)。無人飛行機2は、飛行計画に従い自律飛行を行い(ステップS5)、自己位置と環境地図を算出する。PC1の自己位置取得部11は、無人飛行機2の自己位置を取得し、環境地図取得部12は環境地図を取得する(ステップS6)。飛行計画作成部15は、無人飛行機2の自己位置と環境地図を工場の3次元地図にマッピングし、飛行計画の更新を行う(ステップS7)。飛行計画出力部16は、更新した飛行計画を無人飛行機2に出力する(ステップS8)。
【0034】
無人飛行機2が作業位置に到達すると(ステップS9;Yes)、無人飛行機2はステップS2で取得した作業を実行する(ステップS10)。無人飛行機2が作業位置に到達するまでは(ステップS9;No)、ステップS6からステップS9の処理を繰り返す。
【0035】
以上説明したように、第1の開示の無人飛行機制御システム100は、作業対象となる機械設備4と、各機械設備4に対する作業内容とをユーザに選択させる。そして、無人飛行機制御システム100は、ユーザが選択した機械設備4に対して、無人飛行機2にユーザが選択した作業を行わせる。。
機械設備4は、種類やメーカにより、それぞれ異なる形状や機能を有する。無人飛行機2の作業内容も機械設備4ごとに異なる。例えば、工場に配設される機械である工作機械やロボットは、形状が異なり、作業内容や作業位置が異なる。
図8は工場のレイアウト例であるが、この工場には、プレス機械、チラー、コンプレッサ、旋盤、面取機、フライス盤、切断機、ボール盤、溶接機などの様々な機械が配設されている。また、工場には、空調設備や換気設備、防炎排煙設備、検査設備、配管設備、クリーンルーム設備など様々な設備がある。これらの設備もアラームランプや操作画面の位置などがそれぞれ異なる。
工場には、多くの機械設備4が配設され、各機械設備4に対し種々の異なる作業を行う必要がある。本開示の無人飛行機制御システム100のPC1の利用可能作業記憶部13は、無人飛行機2の作業位置と作業内容を、機械設備4ごとに記憶する。無人飛行機制御システム100のユーザは、機械設備4と作業内容を選択するだけで、機械設備4の構造を意識することなく、簡単に無人飛行機2の作業を指示できる。
また、必要な作業が登録されていない場合、ユーザが独自に作業位置や作業内容を設定できる。3次元地図を用いれば、無人飛行機2の作業位置を簡単に設定できる。
【0036】
[第2の開示]
第2の開示のPC1は、
図9に示すように、基準位置記憶部20を備え、飛行計画作成部15は基準位置を通過するように飛行計画を作成する。
基準位置記憶部20は、基準位置を記憶している。基準位置とは、各機械設備4に設定された作業位置の基点となる位置である。工場内の機械設備4の配置が分かれば、各機械設備4の基準位置が決まり、基準位置が決まれば作業位置も決まる。
基準位置記憶部20には、基準位置から作業位置への飛行経路や、作業位置での作業内容(撮影、運搬物の載置、ボタンの押下など)も記録されている。各機械設備4の基準位置、基準位置を基点とした作業位置、作業内容などの情報は、機械設備4を製造するメーカが予め作成しておき、機械設備4の販売時にオプションとして提供してもよい。所望の作業内容が存在しない場合には、ユーザが新たに作業内容を作成してもよい。作業内容を作成する場合には、3次元地図やCAD(Computer Aided Design)などを用いて作業位置を指定し、無人飛行機が実施可能な作業内容(撮影、運搬物の載置、ボタンの押下など)を選択する。
【0037】
飛行計画作成部15は、作業内容取得部14が取得した作業内容、基準位置記憶部20が記憶する基準位置を基に飛行計画を作成する。基準位置は、3次元地図における機械設備4の配置から算出できる。作業位置は、基準位置から算出できる。ユーザは機械設備4と作業内容を選択するだけで、機械設備4の構造によらず、簡単に無人飛行機2に作業を指示できる。
基準位置を用いて飛行経路を作成した場合、無人飛行機2は、
図10の破線の矢印に示すように、機械A、機械B、機械C、機械D、機械Eである各機械設備4の基準位置を通過するように飛行する。各機械設備4の基準位置から作業対象までの飛行経路は、実線の矢印に示すように予め決められている。
通常の倉庫などとは異なり、工場に配置された機械設備4の構造は複雑かつ、作業も多種多用であるため、機械設備4ごとに、作業内容を作成する必要がある。基準位置記憶部20は、基準位置に対する作業位置の相対位置、機械設備4ごとの作業内容を記憶している。
【0038】
図11のフローチャートを参照してPC1の無人飛行機制御方法について説明する。
PC1は、利用可能作業記憶部13から作業対象として選択できる機械設備4の一覧を読み出し、ユーザに提示し、ユーザが選択した機械設備4の識別情報を取得する(ステップS11)。PC1は、選択された機械設備4に対して無人飛行機2が実行可能な作業内容の一覧を表示し、無人飛行機2の作業内容を取得する(ステップS12)。
【0039】
飛行計画作成部15は、作業対象となる機械設備4の作業位置を基に飛行計画を作成する(ステップS13)。飛行計画出力部16は、無線通信装置3を介して、無人飛行機2に飛行計画を出力する(ステップS14)。無人飛行機2は、飛行計画に従い自律飛行を行い(ステップS15)、自己位置と環境地図を算出する。PC1の自己位置取得部11は無人飛行機2の自己位置を取得し、環境地図取得部12は環境地図を取得する(ステップS16)。飛行計画作成部15は、無人飛行機2の自己位置と環境地図を工場の3次元地図にマッピングし、飛行計画の更新を行う(ステップS17)。飛行計画出力部16は、更新した飛行計画を無人飛行機2に出力する(ステップS18)。
【0040】
無人飛行機2が機械設備4の基準位置に到達すると(ステップS19;Yes)、飛行計画作成部15は、基準位置記憶部20に記憶された基準位置から作業位置への飛行経路を無人飛行機2に出力する(ステップS20)。無人飛行機2が基準位置に到達するまでは(ステップS19;No)、ステップS15からステップS19の処理を繰り返す。
無人飛行機2は、自律飛行を継続し(ステップS21)、基準位置から作業位置に移動する。無人飛行機2は、基準位置から作業位置に到達すると(ステップS22;Yes)、ステップS12で取得した作業を実行する(ステップS23)。無人飛行機2が作業位置に到達するまでは(ステップS22;No)、ステップS21の自律飛行を継続する。
【0041】
第2の開示の無人飛行機制御システム100は、機械設備4ごとに基準位置、作業位置、作業内容を管理している。機械設備4のメーカは自社の機械設備4に対する無人飛行機2の基準位置、作業位置、作業内容をオプションとしてユーザに配布することができる。
また、必要に応じてユーザが作業内容を追加することができる。無人飛行機2の作業内容をクラウドなどに登録することにより、登録された作業内容を他のユーザが活用することができる。
また、機械設備4ごとの基準位置を基点とした作業位置を使用することにより、工場のレイアウトを変更した場合でも、設定した作業内容をそのまま引き継ぐことができる。
【0042】
[第3の開示]
第3の開示では、機械設備4の識別に、3次元地図のような座標ではなく、画像処理結果を用いる。第3の開示の無人飛行機2の画像処理部216は、例えば、AI(人工知能)画像処理チップなどの高度な画像処理装置であり、作業対象の機械設備4の特徴点などを記憶し、カメラ217が撮像した画像やレーダの点群データなどから機械設備4を識別することができる。また、無人飛行機2が撮像した画像やレーダの点群データをPC1に送信し、PC1の画像処理部(図示省略)で無人飛行機2の周囲に存在する機械設備4を識別してもよい。
飛行計画作成部15は、画像処理部216が識別した機械設備4の作業位置と作業内容を作業内容記憶部18から読み出し、飛行計画を作成する。
【0043】
第3の開示の無人飛行機制御システム100では、無人飛行機2が機械設備4を識別し、作業対象である機械設備4が無人飛行機2の周囲にあれば作業を行う。
図12のフローチャートを参照して第3の開示の無人飛行機制御方法について説明する。この例ではカメラ217が撮像した画像を用いて機械設備4を識別するが、カメラ217以外の識別方法を用いてもよい。
PC1は、利用可能作業記憶部13から作業対象として選択できる機械設備4の一覧を読み出し、ユーザに提示し、ユーザが選択した機械設備4の識別情報を取得する(ステップS31)。PCは、選択された機械設備4に対して無人飛行機2が実行可能な作業内容の一覧を表示し、無人飛行機2の作業内容を取得する(ステップS32)。
【0044】
無人飛行機2は自律飛行を行う(ステップS33)。無人飛行機2は、カメラ217が撮像した画像を取得する(ステップS34)。画像処理部216は、画像認識などの技術を用いて機械設備4を識別する(ステップS35)。ステップS31で選択した作業対象となる機械設備4を無人飛行機2が識別した場合(ステップS36;Yes)、作業内容記憶部18から作業内容を読み出し、無人飛行機2はステップS32で選択された作業を実施する(ステップS37)。
無人飛行機2の周囲に作業対象となる機械設備4が存在しない場合(ステップS36;No)、ステップS33に戻る。
【0045】
以上説明したように、第3の開示では、画像などのセンサデータを用いて機械設備4を識別し、機械設備4に応じた作業を実施する。第3の開示では、3次元地図などの機械設備4の位置情報がなくとも作業を実施することができる。
【0046】
[第4の開示]
第4の開示の無人飛行機2は、アラームをトリガとして作業を開始する。第4の開示では、PC1ではなく数値制御装置6が無人飛行機制御装置となる。数値制御装置6は産業用機械などの機械設備4を制御する制御装置である。数値制御装置6はPC1と同様にプロセッサを備えており、プログラムを実行することにより機械設備4を制御する。
図13に示すように、第4の開示の数値制御装置6は、アラーム検知部21と、作業変換部22とを備える。数値制御装置6には、制御対象である工作機械や他の機械とのシーケンス制御を行うPLC(Programmable Logic Controller)などが接続されている。
アラーム検知部21は、数値制御装置6や工作機械、PLCに接続されたセンサや他の機械などからアラームを検知する。数値制御装置6やPLCは、センサなどと接続されており、工場で発生した異常を検知することができる。
作業変換部22は、アラーム発生時に無人飛行機2が実行する作業を、機械設備4ごとの作業に変換する。作業変換部22には、各アラームが発生したときに、どの機械設備4に対してどのような作業を行うかという情報が設定されている。
図14の例では、「アラーム1」が発生したときに、「作業指令2」を実行する。作業指令は、機械設備4と紐づけられており、「作業指令2」を実行するためには、どの機械設備4にどの作業を行うかを判定することができる。
例えば、機械設備4の発熱によるアラームが発生した場合、このアラームが発生したときに作業対象となる機械設備4の識別情報と、機械設備4に対する無人飛行機2の作業内容(例えば、発熱現場の撮影と赤外線センサでの熱源チェック)が判定できる。また、工場では、空調設備や電気供給設備、上下水道設備などの耐久年数の長い装置はデジタル化されていないことが多い。工場内の温度や湿度、電圧などのアラームが検知された場合には、それらの機械設備のアナログメータの位置などを読み出し、アナログメータの撮影などを行う。
図15のフローチャートを参照して第4の開示の無人飛行機制御システム100について説明する。数値制御装置6はアラームを検知する(ステップS41)。数値制御装置6は、無人飛行機2がアラーム発生時に実行する作業を機械設備4ごとの作業内容に変換する(ステップS42)。飛行計画作成部15は、作業対象となる機械設備4と作業内容とを基に飛行計画を作成する(ステップS43)。飛行計画出力部16は、無線通信装置3を介して、無人飛行機2に飛行計画を出力する(ステップS44)。無人飛行機2は、飛行計画に従い自律飛行を行い(ステップS45)、自己位置と環境地図を算出する。数値制御装置6の自己位置取得部11は無人飛行機の自己位置を取得し、環境地図取得部12は環境地図を取得する(ステップS46)。飛行計画作成部15は、無人飛行機2の自己位置と環境地図を工場の3次元地図にマッピングし、飛行計画の更新を行う(ステップS47)。飛行計画出力部16は、更新した飛行計画を無人飛行機2に出力する(ステップS48)。
無人飛行機2が作業対象の機械設備4の作業位置に到達すると(ステップ
S49;Yes)、無人飛行機2はアラーム発生時に実行する作業を実行する(ステップS50)。無人飛行機2が作業位置に到達するまでは、ステップS46~S49の処理を繰り返す。
【0047】
第4の開示の無人飛行機制御システム100では、数値制御装置6やPLCが検知したアラームをトリガとして、アラームに対応する作業を無人飛行機2が自動的に実行する。無人飛行機2がアラームの発生現場を確認することにより、素早くアラームに対応できるようになる。また、人間が一度に多くの現場や計器を確認する必要がなくなり、ユーザの負担を軽減する。
なお、アラームの検知と飛行計画の作成、無人飛行機2への飛行計画の送信などを複数の情報処理装置(PC、数値制御装置、PLC、サーバ、携帯端末など)が分散処理してもよい。例えば、無人飛行機2の作業の登録と飛行計画の作成をPC1で行い、アラームの検知を数値制御装置6で行い、飛行計画の送信をPLCで行うというように処理を分散することができる。
【0048】
[第5の開示]
第5の開示では、数値制御装置6の制御プログラムで無人飛行機2を制御する。
図16に示すように、第5の開示の無人飛行機制御システム100では、数値制御装置6が、Mコード記憶部23と、Mコード記述部24と、Mコードが含まれる制御プログラムを記憶する制御プログラム記憶部25と、制御プログラムに記述されたMコードを実行するMコード実行部26とを備える。
数値制御装置6の作業内容取得部14は、作業対象となる機械設備4と、無人飛行機2が実行する作業内容を取得する。
Mコード記憶部23は、Mコードを記憶する。Mコードは、利用可能作業記憶部13に記憶された無人飛行機2が実行可能な作業内容と対応づけられている。
Mコードとは、補助機能コードとも呼ばれ、数値制御装置6の制御プログラムに書き込むことが可能なコードである。数値制御装置6は、制御プログラムのMコードをトリガとして無人飛行機2を制御する。Mコードには、「プログラムストップ(一時停止):M00」「オプショナルストップ:M01」「プログラム終了:M02,M30」「工具交換:M06」「工作物交換:M60」などがある。Mコードは既存のものだけでなく、ユーザが作成することもできる。そのため、必要なMコードを独自に作成することができる。作成したMコードをMコード記憶部
23に記憶してもよい。
Mコード記述部24は、作業内容取得部14が取得した作業内容に対応付けられたMコードをMコード記憶部23から読み出し、数値制御装置6の制御プログラムにMコードを記述する。
制御プログラム記憶部25は、制御プログラムを記憶する。この制御プログラムには、無人飛行機2を制御するMコードが記述したものと、記述されていないものがある。
Mコード実行部26は、制御プログラムを解析した結果、無人飛行機2を制御するMコードが存在する場合には、PLCや無人飛行機2に指令を出力し、無人飛行機2を制御する。Mコードは、無人飛行機2の制御を開始するトリガとなる。
なお、第5の実施形態のMコード記憶部23、Mコード記述部24は、PC1などの他の装置に設け、Mコードの記述した制御プログラムを外部から取得してもよい。自己位置取得部11、環境地図取得部12、利用可能作業記憶部13、作業内容取得部14、飛行計画作成部15、飛行計画出力部16、作業結果取得部17、作業内容記憶部18を、1つ又は複数の情報処理装置(PC、数値制御装置、PLC、サーバ、携帯端末など)が分散処理をしてもよい。
【符号の説明】
【0049】
1 パーソナルコンピュータ(PC)
2 無人飛行機
3 無線通信装置
4 機械設備
5 基地
6 数値制御装置
11 自己位置取得部
12 環境地図取得部
13 利用可能作業記憶部
14 作業内容取得部
15 飛行計画作成部
16 飛行計画出力部
17 作業結果取得部
19 3次元地図記憶部
20 基準位置記憶部
21 アラーム検知部
22 作業変換部
23 Mコード記憶部
24 Mコード記述部
26 Mコード実行部
111 CPU
112 ROM
113 RAM
114 不揮発性メモリ
211 CPU
214 不揮発性メモリ
215 センサ
216 画像処理部
217 カメラ
218 無線通信部
219 ESC
220 プロペラ
221 電源
222 指示棒