IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヤフー株式会社の特許一覧

特許7572476情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
<>
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図1A
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図1B
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図2
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図3
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図4
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図5
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図6
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241016BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2023024721
(22)【出願日】2023-02-20
(65)【公開番号】P2024118352
(43)【公開日】2024-08-30
【審査請求日】2023-05-19
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】杉本 務
【審査官】庄司 琴美
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-085432(JP,A)
【文献】特開2021-196797(JP,A)
【文献】特開2008-269283(JP,A)
【文献】特開2016-001456(JP,A)
【文献】特開2003-169166(JP,A)
【文献】特開2022-071698(JP,A)
【文献】特開2013-092832(JP,A)
【文献】特開2017-187887(JP,A)
【文献】特開2009-075905(JP,A)
【文献】特開2022-074881(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のサービスにおけるユーザの行動に伴って前記ユーザに付与される特典を所定の寄付先へ寄付する寄付部と、
前記特典を寄付した前記ユーザの寄付履歴に関する履歴コンテンツを提供する提供部と、
を備え、
前記提供部は、
前記サービスにおいて提供される画面において寄付に関するタブが選択された場合に表示される画面に、前記履歴コンテンツと、前記ユーザが寄付した寄付先が提供する寄付先コンテンツと、を表示し、
前記履歴コンテンツは、寄付した額を示す情報を含み、
前記特典は、前記サービスにおける前記行動に応じて付与されるポイントであり、
前記提供部は、
前記履歴コンテンツとして前記寄付した額を示す情報を表示する場合に、前記ポイントが1ポイント=1円の場合には、前記寄付した額として、ポイントと円とをまとめて表示し、1ポイント≠1円の場合には、前記寄付した額として、ポイントと円とを別々に表示する
情報処理装置。
【請求項2】
前記履歴コンテンツは、
前記ユーザが過去に寄付した前記特典の合計を示す情報を含む
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記履歴コンテンツは、
前記ユーザの過去の寄付履歴の詳細を示す情報を含む
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ユーザの過去の寄付履歴の詳細を示す情報は、
過去の寄付日、寄付先、寄付した特典の情報を含む
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記サービスは、
ショッピングサービスであり、
前記特典は、
前記ショッピングサービスにおいて販売されている商品を購入した際に付与されるポイントである
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ポイントは、
前記商品の購入を電子マネーによる決済サービスを利用して行った場合に、当該決済サービスによって付与されるポイントである
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記寄付部は、
前記特典が付与されるタイミングで寄付を行う
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記寄付部は、
前記行動を行ってから所定期間後に前記特典が付与される場合、前記所定期間後の前記特典が付与されたタイミングで寄付を行う
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記寄付部は、
前記行動を行ったタイミングで前記特典が付与される場合、前記タイミングで寄付を行う
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
所定のサービスにおけるユーザの行動に伴って前記ユーザに付与される特典を所定の寄付先へ寄付する寄付工程と、
前記特典を寄付した前記ユーザの寄付履歴に関する履歴コンテンツを提供する提供工程と、
を含み、
前記提供工程は、
前記サービスにおいて提供される画面において寄付に関するタブが選択された場合に表示される画面に、前記履歴コンテンツと、前記ユーザが寄付した寄付先が提供する寄付先コンテンツと、を表示し、
前記履歴コンテンツは、寄付した額を示す情報を含み、
前記特典は、前記サービスにおける前記行動に応じて付与されるポイントであり、
前記提供工程は、
前記履歴コンテンツとして前記寄付した額を示す情報を表示する場合に、前記ポイントが1ポイント=1円の場合には、前記寄付した額として、ポイントと円とをまとめて表示し、1ポイント≠1円の場合には、前記寄付した額として、ポイントと円とを別々に表示する
情報処理方法。
【請求項11】
所定のサービスにおけるユーザの行動に伴って前記ユーザに付与される特典を所定の寄付先へ寄付する寄付手順と、
前記特典を寄付した前記ユーザの寄付履歴に関する履歴コンテンツを提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させ、
前記提供手順は、
前記サービスにおいて提供される画面において寄付に関するタブが選択された場合に表示される画面に、前記履歴コンテンツと、前記ユーザが寄付した寄付先が提供する寄付先コンテンツと、を表示し、
前記履歴コンテンツは、寄付した額を示す情報を含み、
前記特典は、前記サービスにおける前記行動に応じて付与されるポイントであり、
前記提供手順は、
前記履歴コンテンツとして前記寄付した額を示す情報を表示する場合に、前記ポイントが1ポイント=1円の場合には、前記寄付した額として、ポイントと円とをまとめて表示し、1ポイント≠1円の場合には、前記寄付した額として、ポイントと円とを別々に表示する
情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、寄付者が電子決済により寄付先へ寄付を行うサービスが提供されている。例えば、特許文献1では、寄付先におけるテーマ毎の募金状況を、募金額に応じた表示態様で表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2022-72224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、寄付者に対して寄付に関するより良いサービスを提供する点で更なる改善の余地があった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、寄付に関するより良いサービスを提供することができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、寄付部と、提供部とを備える。前記寄付部は、所定のサービスにおけるユーザの行動に伴って前記ユーザに付与される特典を所定の寄付先へ寄付する。前記提供部は、前記特典を寄付した前記ユーザの寄付履歴に関する履歴コンテンツを提供する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、寄付に関するより良いサービスを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A図1Aは、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理を示す図である。
図1B図1Bは、実施形態に係る情報処理装置によって提供されるコンテンツの例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図4図4は、ユーザ情報の一例を示す図である。
図5図5は、寄付先情報の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
図7図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
まず、図1Aおよび図1Bを用いて、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理について説明する。図1Aは、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理の概要を示す図である。図1Bは、実施形態に係る情報処理装置によって提供されるコンテンツの例を示す図である。なお、図1Aでは、実施形態に係る情報処理装置1を含む情報処理システムSの動作例を示している。
【0011】
図1Aに示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、寄付先端末50と、ユーザ端末100とを含む。図1Aに示す情報処理システムSは、寄付者であるユーザがサービス利用に伴って得た特典を寄付先へ寄付する場合の処理を行う。
【0012】
なお、以下では、情報処理装置1が提供するサービスをユーザが利用する構成を例に挙げるが、情報処理装置1とは別のサーバによって提供されるサービスを利用する構成であってもよい。
【0013】
具体的には、まず、ユーザは、ユーザ端末100を介して、情報処理装置1が提供するサービスを利用する(ステップS1)。サービスは、例えば、ショッピングサービスである。また、サービスは、ショッピングサービス以外にも、オークションサービスや、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約サービス、動画・音楽配信サービス等であってもよい。本開示は、特に、ユーザがサービス利用に伴って金銭を使用するサービスに好適である。なお、以下では、ショッピングサービスを利用する場合を例に挙げて説明する。
【0014】
つづいて、情報処理装置1は、サービスにおけるユーザの行動に伴って付与される特典を示す特典情報を取得する(ステップS2)。具体的には、情報処理装置1は、ユーザがショッピングサービスにおいて商品を購入した場合に付与されるポイントを特典とする特典情報を取得する。かかるポイントは、例えば、商品の購入代金に対して予め定められた係数(例えば、5%等)を掛けた値である。また、かかるポイントは、商品を購入する際に、電子マネーによる決済サービスを利用した場合に付与されるポイントであってもよい。
【0015】
なお、特典は、ユーザが商品を購入したタイミングで付与される(ユーザが使用可能となる)特典に限らず、商品を購入してから所定期間後に付与される(所定期間後にユーザが使用可能となる)特典であってもよい。
【0016】
つづいて、情報処理装置1は、特典情報における特典の寄付先となる複数の寄付先候補を選択する(ステップS3)。例えば、情報処理装置1は、特典が付与されるユーザに関連する情報に基づいて寄付先候補を選択する。ユーザに関連する情報は、例えば、ユーザと他ユーザとが所定の関係性を有するか否かの情報や、サービス利用時におけるユーザの行動情報である。具体的には、情報処理装置1は、ユーザと所定の関係性を有する他ユーザが寄付した寄付先を寄付先候補として選択する。
【0017】
所定の関係性は、例えば、知人、友人、同僚、先輩、後輩、上司、部下、家族、親戚等である。なお、所定の関係性の有無は、例えば、ユーザおよび他ユーザの属性情報や、ユーザの連絡先情報(ユーザ端末100に登録された他ユーザの連絡先)に基づいて推定可能である。
【0018】
また、情報処理装置1は、サービス利用時におけるユーザの行動情報に基づいて、寄付先候補を選択する。具体的には、情報処理装置1は、ショッピングサービスにおいてユーザが購入した商品の内容や利用したサービスの内容に基づいて寄付先候補を選択する。例えば、情報処理装置1は、ユーザが購入した商品に関連する寄付先候補を選択する。一例をあげると、情報処理装置1は、ユーザがコーヒー豆を購入した場合、コーヒー豆に関連する寄付先候補(例えば、貧困に苦しむコーヒー豆生産者の生活支援に関する寄付先等)を選択する。
【0019】
また、情報処理装置1は、サービスにおいて提供される対象の提供元に関連する情報に基づいて、寄付先候補を選択する。具体的には、情報処理装置1は、ショッピングサービスにおいて販売されている商品の販売元や生産元に関連する情報に基づいて寄付先候補を選択する。例えば、情報処理装置1は、生産元や販売元が植樹活動を行っている場合(あるいは、植樹活動を行う寄付先を支援している場合)には、かかる植樹活動を行っている寄付先候補(あるいは、支援している寄付先候補)を選択する。
【0020】
また、情報処理装置1は、商品の販売元や生産元が指定した寄付先を寄付先候補として選択する。具体的には、情報処理装置1は、商品の販売元や生産元が選択した寄付先や、商品の販売元や生産元が実際に寄付を行っている寄付先を寄付先候補として選択する。
【0021】
また、情報処理装置1は、寄付先に関連する寄付先情報に基づいて寄付先候補を選択する。寄付先情報は、募金状況に関する募金状況情報や、寄付先の活動内容に関する活動情報を含む。募金状況情報は、例えば、目標募金額や、募金の締切期限、目標募金額に対する現在の達成額の情報等である。活動情報は、活動の時期や、活動の場所(例えば、支援する国や地域)、支援の対象(例えば、植樹等)等を含む。
【0022】
このように、情報処理装置1は、ユーザや、対象の提供元、寄付先に関連する情報に基づいて、提案する寄付先候補を選択することで、ユーザが寄付したいと思える寄付先候補を提案することができる。すなわち、実施形態に係る情報処理装置1によれば、寄付に関するより良いサービスを提供することができる。
【0023】
つづいて、情報処理装置1は、選択した寄付先候補を、ユーザ端末100を介してユーザへ提案する(ステップS4)。例えば、情報処理装置1は、選択した複数の寄付先候補を一覧で表示することで提案する。また、情報処理装置1は、選択した寄付先候補毎に、ユーザとの関連度を示すスコアを算出し、かかるスコアが閾値以上の関連度が高い寄付先候補を抽出して提案してもよい。
【0024】
あるいは、情報処理装置1は、選択した複数の寄付先候補をすべて一覧表示する場合に、上記スコアが閾値以上の寄付先候補については、例えば、「おすすめ」等といった強調表示を行ってもよい。
【0025】
つづいて、情報処理装置1は、提案した寄付先候補の中から、ユーザ端末100を介して寄付先候補の選択を受け付ける(ステップS5)。情報処理装置1は、提案した複数の寄付先候補の中から、一の寄付先候補のみ、もしくは、二以上の寄付先候補の選択を受け付ける。また、情報処理装置1は、二以上の寄付先候補の選択を受け付けた場合、寄付先候補毎に、特典の配分比率(寄付比率)を受け付けてもよい。
【0026】
つづいて、情報処理装置1は、選択された寄付先候補に対して上記の特典を寄付する寄付処理を行う(ステップS6)。具体的には、情報処理装置1は、特典がユーザに付与されるタイミングで選択された寄付先候補に対して特典を付与する。より具体的には、情報処理装置1は、ユーザが商品を購入したタイミングで特典が付与される場合には、かかるタイミングで寄付先候補へ寄付を行う。また、情報処理装置1は、商品を購入してから所定期間後に特典が付与される場合には、かかる所定期間後の特典が付与されるタイミングで寄付を行う。また、情報処理装置1は、特典が予め定められた周期(例えば、月末等)で複数の特典がまとめて付与される場合には、かかる周期のタイミングで複数の特典をまとめて寄付してもよい。
【0027】
このように、情報処理装置1は、ユーザから所望の寄付先候補の選択を受け付けて寄付を行うことで、ユーザの寄付に対する満足度を向上させることができる。すなわち、実施形態に係る情報処理装置1によれば、寄付に関するより良いサービスを提供することができる。
【0028】
つづいて、情報処理装置1は、特典を寄付した寄付先からコンテンツを取得し(ステップS7)、特典を寄付したユーザに対してユーザ端末100を介してコンテンツを提供する(ステップS8)。
【0029】
ここで、図1Bを用いて、情報処理装置1からユーザへ提供されるコンテンツについて説明する。図1Bでは、ユーザ端末100に表示される画面であって、ショッピングサービスにおいて提供される画面例を示している。なお、かかる画面は、電子マネーによる決済サービスにおいて提供される画面であってもよい。
【0030】
図1Bに示す例では、寄付に関するタブ(おすすめ)が選択された場合の画面SC1,SC3と、商品購入時の決済画面SC2とを示している。
【0031】
図1Bに示すように、画面SC1,SC3において、寄付に関するタブ(おすすめ)が選択された場合、第1表示領域R1と、第2表示領域R2と、第3表示領域R3とを含むコンテンツが表示される。
【0032】
第1表示領域R1は、例えば、寄付先を紹介する紹介コンテンツが表示される。紹介コンテンツは、寄付先のプロジェクト名や、プロジェクト内容、目標募金額が表示される。第1表示領域R1に表示される寄付先は、例えば、ユーザが左右方向にスライド操作することで、切り替えることができる。また、第1表示領域R1に表示された特定の寄付先の紹介コンテンツをユーザが選択する操作(タッチ操作等)を行うと、かかる寄付先に関する活動内容の詳細が表示される。なお、図1Bでは、第1表示領域R1に1つの寄付先が切替可能に表示される例を示しているが、複数の寄付先が表示されてもよい。また、紹介コンテンツとして紹介される寄付先は、ユーザの行動情報に基づいて選択された寄付先であってもよい。行動情報は、例えば、ユーザの検索行動や、購買行動、寄付行動(過去の寄付履歴)に関する情報を含む。
【0033】
第2表示領域R2は、ユーザの寄付履歴に関する履歴コンテンツが表示される。履歴コンテンツは、例えば、過去に寄付した額の合計値(募金総額)や、過去の寄付履歴の詳細を表示するための表示ボタンBが表示される。図1Bでは、ユーザが寄付する特典がポイントである場合を示しており、第2表示領域R2に表示される募金総額は、かかるポイントの値(P)と、かかるポイントを金額換算した場合の値(円)とを示している。なお、1ポイント=1円の場合には、図1Bのように「P(円)」で表示し、1ポイント≠1円の場合には、ポイントと円とを別々に表示する。また、表示ボタンBが選択(タッチ操作)されると、過去の寄付日、寄付先、寄付した額(特典)が一覧で表示される。
【0034】
第3表示領域R3は、寄付先が提供するコンテンツが表示される。図1Bの画面SC1では、ユーザはまだ寄付していない(募金総額がゼロ)ため、決済サービスに関する情報(電子マネー残高等)や、ユーザのショッピングサービスにおける行動履歴等が表示される。そして、画面SC3に示すように、第3表示領域R3は、ユーザが特典を寄付した場合に、寄付先が提供する寄付先コンテンツが表示される。第3表示領域R3に表示された寄付先コンテンツをユーザが選択(タッチ操作)すると、現在の活動の進捗状況等が表示される。なお、寄付先が提供するコンテンツは、ユーザの寄付額(寄付の総額、または、寄付1あたりの額)に応じて、提供する情報量を変えてもよい。例えば、情報処理装置1は、ユーザの寄付額が閾値以上である場合に限り、寄付先の支援先のインタビューを閲覧できるようにしたり、進捗状況を動画(閾値未満なら静止画)で見れるようにしたりしてもよい。
【0035】
次に、画面SC2は、ユーザがショッピングサービスにおいて商品を購入する際の決済画面である。図1Bに示すように、画面SC2において、ユーザは、どの寄付先に特典(ポイント5%)を寄付するかを選択する。情報処理装置1は、かかる画面SC2において、上記ステップS3で選択した複数の寄付先候補を表示(提案)する。図1Bでは、寄付先候補として、「学校をつくろうプロジェクト」と、「ワクチンを届けようプロジェクト」と、「誰もがみんなのサンタクロース」とが表示された例を示している。
【0036】
なお、図1Bでは、決済時に寄付先候補の提案および選択が行われる例を示したが、特典を寄付する寄付先候補が事前に選択されてもよい。
【0037】
また、図1Bでは、画面SC2の決済画面に、寄付先候補を表示する例を示したが、例えば、画面SC1,SC3の第1表示領域R1に表示される寄付先を上記ステップS3で選択した寄付先候補としてもよい。
【0038】
このように、情報処理装置1は、寄付先コンテンツや履歴コンテンツを提供することで、ユーザの寄付への意欲を高めることができるとともに、ユーザの継続的な寄付が期待できる。すなわち、実施形態に係る情報処理装置1によれば、寄付に関するより良いサービスを提供することができる。
【0039】
次に、図2を用いて、実施形態に係る情報処理システムSの構成例について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システムSの構成例を示すブロック図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、複数の寄付先端末50と、複数のユーザ端末100とがネットワークNに対して有線又は無線により接続される。ネットワークNは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等のネットワークである。
【0040】
情報処理装置1は、実施形態に係る情報処理方法を実行するサーバ装置である。情報処理装置1は、複数の寄付先端末50および複数のユーザ端末100と連携し、複数の寄付先端末50および複数のユーザ端末100に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
【0041】
また、情報処理装置1は、複数の寄付先端末50および複数のユーザ端末100に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、情報処理装置1は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引(EC:Electronic Commerce)、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信、ニュース、地図、ルート検索、経路案内、路線情報、運行情報、天気予報等のサービスを提供してもよい。実際には、情報処理装置1は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
【0042】
寄付先端末50は、寄付先候補となる寄付先が所持する端末装置である。寄付先端末50は、スマートフォン、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PC等の任意のタイプの端末装置を用いることができる。寄付先端末50は、情報処理装置1等へ各種情報を送信したり、情報処理装置1等から提供される情報を受信したりする。
【0043】
ユーザ端末100は、寄付者であるユーザが所持する端末装置である。ユーザ端末100は、スマートフォン、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PC等の任意のタイプの端末装置を用いることができる。ユーザ端末100は、情報処理装置1等へ各種情報を送信したり、情報処理装置1等から提供される情報を受信したりする。
【0044】
次に、図3を参照して、情報処理装置1の構成例について説明する。
【0045】
図3は、実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示す図である。図3に示されるように、情報処理装置1は、通信部2と、制御部3と、記憶部4とを有する。制御部3は、取得部31と、選択部32と、提案部33と、寄付部34と、提供部35とを備える。記憶部4は、ユーザ情報41と、寄付先情報42とを記憶する。
【0046】
通信部2は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部2は、有線または無線によりネットワーク網と接続される。
【0047】
制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、情報処理装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPGPU(General Purpose Graphic Processing Unit)等の集積回路により実現されてもよい。
【0048】
記憶部4は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0049】
ユーザ情報41は、寄付者となるユーザに関する情報である。
【0050】
図4は、ユーザ情報41の一例を示す図である。図4に示すように、ユーザ情報41は、「ユーザID」、「属性情報」、「行動情報」、「獲得特典」、「寄付情報」等の項目を含む。
【0051】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報である。「属性情報」は、ユーザの属性に関する情報である。属性情報は、例えば、サイコグラフィック属性や、デモグラフィック属性等を含む。「行動情報」は、ユーザの行動の履歴の情報であり、検索行動や、購買行動、訪問行動等の各種行動の履歴を含む。「獲得特典」は、ユーザに付与される特典の内容であり、付与予定日や、特典の内容(例えば、付与されるポイント数)、特典付与に関連するユーザの行動の内容、行動日等を含む。「寄付情報」は、ユーザが過去に行った寄付履歴等を含む。
【0052】
寄付先情報42は、寄付先に関する情報である。
【0053】
図5は、寄付先情報42の一例を示す図である。図5に示すように、寄付先情報42は、「寄付先ID」、「寄付先情報」、「募金状況」等の項目を含む。
【0054】
「寄付先ID」は、寄付先を識別する識別情報である。「寄付先情報」は、寄付先に関する情報であり、例えば、募金の使い道や、活動内容等を含む。「募金状況」は、寄付先が活動するプロジェクト毎の募金の状況を示す情報であり、目標募金額や、現在の募金総額等の情報を含む。
【0055】
次に、情報処理装置1の制御部3の各機能(取得部31、選択部32、提案部33、寄付部34および提供部35)について説明する。
【0056】
取得部31は、各種情報を取得する。取得部31は、サービスにおけるユーザの行動に伴って付与される特典を示す特典情報を取得する。具体的には、取得部31は、は、ユーザがショッピングサービスにおいて商品を購入した場合に付与されるポイントを特典とする特典情報を取得する。かかるポイントは、例えば、商品の購入代金に対して予め定められた係数(例えば、5%等)を掛けた値である。また、かかるポイントは、商品を購入する際に、電子マネーによる決済サービスを利用した場合に付与されるポイントであってもよい。
【0057】
なお、特典は、ユーザが商品を購入したタイミングで付与される(ユーザが使用可能となる)特典に限らず、商品を購入してから所定期間後に付与される(所定期間後にユーザが使用可能となる)特典であってもよい。
【0058】
また、取得部31は、ユーザに関連する情報を取得する。ユーザに関連する情報は、例えば、ユーザと他ユーザとが所定の関係性を有するか否かの情報や、サービス利用時におけるユーザの行動情報である。所定の関係性の有無は、例えば、ユーザおよび他ユーザの属性情報や、ユーザの連絡先情報(ユーザ端末100に登録された他ユーザの連絡先)に基づいて推定(取得)可能である。
【0059】
また、取得部31は、サービスにおいて提供される対象(商品やサービス)の提供元(商品生産元、商品販売元、サービス提供元)に関連する情報を取得する。対象の提供元に関連する情報は、例えば、提供元が提供している他の対象に関する情報や、提供元に関連する施設(工場等)の所在地、提供元の寄付先、提供元の活動(植樹活動等)の情報を含む。
【0060】
また、取得部31は、寄付先に関連する寄付先情報を取得する。寄付先情報は、募金状況に関する募金状況情報や、寄付先の活動内容に関する活動情報を含む。募金状況情報は、例えば、目標募金額や、募金の締切期限、目標募金額に対する現在の達成額の情報等である。活動情報は、活動の時期や、活動の場所(例えば、支援する国や地域)、支援の対象(例えば、植樹等)等を含む。
【0061】
選択部32は、特典情報における特典の寄付先となる複数の寄付先候補を選択する。具体的には、選択部32は、ユーザと所定の関係性を有する他ユーザが寄付した寄付先を寄付先候補として選択する。
【0062】
また、選択部32は、は、サービス利用時におけるユーザの行動情報に基づいて、寄付先候補を選択する。具体的には、選択部32は、1は、ショッピングサービスにおいてユーザが購入した商品の内容や利用したサービスの内容に基づいて寄付先候補を選択する。例えば、選択部32は、は、ユーザが購入した商品に関連する寄付先候補を選択する。一例をあげると、情報処理装置1は、ユーザがコーヒー豆を購入した場合、コーヒー豆に関連する寄付先候補(例えば、貧困に苦しむコーヒー豆生産者の生活支援に関する寄付先等)を選択する。
【0063】
また、選択部32は、は、サービスにおいて提供される対象の提供元に関連する情報に基づいて、寄付先候補を選択する。具体的には、選択部32は、は、ショッピングサービスにおいて販売されている商品の販売元や生産元に関連する情報に基づいて寄付先候補を選択する。例えば、選択部32は、は、生産元や販売元が植樹活動を行っている場合(あるいは、植樹活動を行う寄付先を支援している場合)には、かかる植樹活動を行っている寄付先候補(あるいは、支援している寄付先候補)を選択する。また、選択部32は、は、商品の販売元や生産元の工場等が所在する地域に関連する寄付先候補を選択する。また、選択部32は、は、商品の販売元や生産元が生産や販売している他の商品に関連する寄付先候補を選択する。
【0064】
また、選択部32は、は、商品の販売元や生産元が指定した寄付先を寄付先候補として選択する。具体的には、選択部32は、は、商品の販売元や生産元が選択した寄付先や、商品の販売元や生産元が実際に寄付を行っている寄付先を寄付先候補として選択する。
【0065】
また、選択部32は、は、寄付先に関連する寄付先情報に基づいて寄付先候補を選択する。
【0066】
提案部33は、選択した寄付先候補を、ユーザ端末100を介してユーザへ提案する。例えば、提案部33は、選択した複数の寄付先候補を一覧で表示することで提案する。また、提案部33は、選択した寄付先候補毎に、ユーザとの関連度を示すスコアを算出し、かかるスコアが閾値以上の関連度が高い寄付先候補を抽出して提案してもよい。
【0067】
あるいは、提案部33は、選択した複数の寄付先候補をすべて一覧表示する場合に、上記スコアが閾値以上の寄付先候補については、例えば、「おすすめ」等といった強調表示を行ってもよい。
【0068】
寄付部34は、提案した寄付先候補の中から、ユーザ端末100を介して寄付先候補の選択を受け付け、選択された寄付先候補に対して上記の特典を寄付する寄付処理を行う。具体的には、寄付部34は、提案した複数の寄付先候補の中から、一の寄付先候補のみ、もしくは、二以上の寄付先候補の選択を受け付ける。また、寄付部34は、二以上の寄付先候補の選択を受け付けた場合、寄付先候補毎に、特典の配分比率(寄付比率)を受け付けてもよい。
【0069】
つづいて、寄付部34は、選択された寄付先候補に対して上記の特典を寄付する寄付処理を行う。具体的には、寄付部34は、特典がユーザに付与されるタイミングで選択された寄付先候補に対して特典を付与する。より具体的には、寄付部34は、ユーザが商品を購入したタイミングで特典が付与される場合には、かかるタイミングで寄付先候補へ寄付を行う。また、寄付部34は、商品を購入してから所定期間後に特典が付与される場合には、かかる所定期間後の特典が付与されるタイミングで寄付を行う。また、寄付部34は、特典が予め定められた周期(例えば、月末等)で複数の特典がまとめて付与される場合には、かかる周期のタイミングで複数の特典をまとめて寄付してもよい。
【0070】
提供部35は、ユーザが特典を寄付した寄付先が提供する寄付先コンテンツを当該ユーザへ提供する。また、提供部35は、特典を寄付したユーザの寄付履歴に関する履歴コンテンツを提供する。寄付先コンテンツや履歴コンテンツは、例えば、図1Bで示した表示態様によりユーザ端末100に表示することで提供する。
【0071】
次に、図6を用いて、実施形態に係る情報処理装置1が実行する処理の処理手順について説明する。図6は、実施形態に係る情報処理装置1が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0072】
図6に示すように、制御部3は、まず、ユーザに付与される特典を示す特典情報を取得する(ステップS101)。
【0073】
つづいて、制御部3は、特典情報における特典の寄付先となる寄付先候補を選択する(ステップS102)。
【0074】
つづいて、制御部3は、選択した寄付先候補をユーザへ提案する(ステップS103)。
【0075】
つづいて、制御部3は、提案した寄付先候補の中から、寄付先候補の選択をユーザから受け付ける(ステップS104)。
【0076】
つづいて、制御部3は、選択された寄付先候補を寄付先として特典を寄付する寄付処理を行う(ステップS105)。
【0077】
つづいて、制御部3は、特典を寄付した寄付先が提供するコンテンツを取得する(ステップS106)。
【0078】
つづいて、制御部3は、取得したコンテンツを、特典を寄付したユーザへ提供し(ステップS107)、処理を終了する。
【0079】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0080】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0081】
例えば、図3に示した記憶部4の一部又は全部は、各装置によって保持されるのではなく、ストレージサーバ等に保持されてもよい。この場合、各装置は、ストレージサーバにアクセスすることで、各種情報を取得する。
【0082】
〔ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0083】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一時的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0084】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0085】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0086】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0087】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0088】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部3の機能を実現する。
【0089】
〔効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、取得部31と、提案部33と、寄付部34とを備える。取得部31は、所定のサービスにおけるユーザの行動に伴ってユーザに付与される特典を示す特典情報を取得する。提案部33は、特典情報における特典の寄付先となる複数の寄付先候補をユーザに提案する。寄付部34は、提案した複数の寄付先候補のうち、ユーザによって選択された寄付先候補に対して特典を寄付する。
【0090】
また、実施形態に係る情報処理装置1は、取得部31と、提案部33とを備える。取得部31は、所定のサービスにおけるユーザの行動に伴って前記ユーザに付与される特典を示す特典情報を取得する。提案部33は、ユーザに関連する情報に基づいて、特典情報における特典の寄付先となる寄付先候補をユーザに提案する。
【0091】
また、実施形態に係る情報処理装置1は、取得部31と、提案部33とを備える。取得部31は、所定のサービスにおけるユーザの行動に伴ってユーザに付与される特典を示す特典情報を取得する。提案部33は、サービスにおいて提供される対象の提供元に関連する情報に基づいて、特典情報における特典の寄付先となる寄付先候補をユーザに提案する。
【0092】
また、実施形態に係る情報処理装置1は、取得部31と、提案部33とを備える。取得部31は、所定のサービスにおけるユーザの行動に伴ってユーザに付与される特典を示す特典情報を取得する。提案部33は、特典情報における特典の寄付先に関する寄付先情報に基づいて選択した寄付先候補をユーザに提案する。
【0093】
また、実施形態に係る情報処理装置1は、寄付部34と、提供部35とを備える。寄付部34は、所定のサービスにおけるユーザの行動に伴ってユーザに付与される特典を所定の寄付先へ寄付する。提供部35は、特典が寄付先に寄付された場合に、当該寄付先が提供するコンテンツをユーザに提供する。
【0094】
また、実施形態に係る情報処理装置1は、寄付部34と、提供部35とを備える。寄付部34は、所定のサービスにおけるユーザの行動に伴ってユーザに付与される特典を寄付する。提供部35は、特典を寄付したユーザの寄付履歴に関する履歴コンテンツを提供する。
【0095】
上述した各実施形態に係る情報処理装置1によれば、寄付に関するより良いサービスを提供することができる。
【0096】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0097】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0098】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0099】
また、上述してきた実施形態に記載した各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0100】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部3は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0101】
1 情報処理装置
2 通信部
3 制御部
4 記憶部
31 取得部
32 選択部
33 提案部
34 寄付部
35 提供部
41 ユーザ情報
42 寄付先情報
50 寄付先端末
100 ユーザ端末
S 情報処理システム
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7