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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-15
(45)【発行日】2024-10-23
(54)【発明の名称】端末装置、及び無線通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0457 20230101AFI20241016BHJP
   H04W 36/36 20090101ALI20241016BHJP
【FI】
H04W72/0457 110
H04W36/36
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2024509591
(86)(22)【出願日】2022-03-24
(86)【国際出願番号】 JP2022014041
(87)【国際公開番号】W WO2023181275
(87)【国際公開日】2023-09-28
【審査請求日】2024-07-25
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】上村 克成
【審査官】小松崎 里沙
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/019680(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0099926(US,A1)
【文献】Qualcomm Incorporated,CPAC procedures from network perspective[online],3GPP TSG RAN WG2 #117-e R2-2202702,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_117-e/Docs/R2-2202702.zip>,2022年02月14日
【文献】CATT,Remaining issues on CPAC from NW perspective[online],3GPP TSG RAN WG2 #117-e R2-2203100,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_117-e/Docs/R2-2203100.zip>,2022年02月14日
【文献】Qualcomm CDMA Technologies,Views on requirements for HO with PSCell[online],3GPP TSG RAN WG4 #100-e R4-2114429,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG4_Radio/TSGR4_100-e/Docs/R4-2114429.zip>,2021年08月06日
【文献】Intel Corporation,Consideration on the potential email discussions on NR mobility WI[online],3GPP TSG RAN WG2 #107 R2-1911766,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_107/Docs/R2-1911766.zip>,2019年08月30日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4、6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスタセルグループに属する第1セルの第1セル情報とセカンダリセルグループに属する第2セルの第2セル情報を含む、コンディショナルハンドオーバーの設定情報を受信する受信部と、
前記コンディショナルハンドオーバーの設定情報に基づいて、前記第1セルをコンディショナルハンドオーバーの第1候補セルとみなして評価を行い、前記第2セルをコンディショナルハンドオーバーの第2候補セルとみなして評価を行う評価部と、
前記マスタセルグループに対して、前記第1候補セルがコンディショナルハンドオーバーの条件を満たした場合に、コンディショナルハンドオーバーを実行し、前記セカンダリセルグループに対して、前記第2候補セルが前記コンディショナルハンドオーバーの条件を満たした場合に、コンディショナルハンドオーバーを実行する実行部と、を備える、
端末装置。
【請求項2】
前記第2セルを前記第2候補セルとみなして評価を行うか否かを決定する決定部を更に備え、
前記決定部が、前記第2セルを前記第2候補セルとみなして評価を行うと決定した場合、
前記評価部は、前記第2セルを前記第2候補セルとみなして評価を行い、
前記実行部は、前記セカンダリセルグループに対して、前記第2候補セルが前記コンディショナルハンドオーバーの条件を満たした場合に、前記コンディショナルハンドオーバーを実行する、請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記第1セルは、プライマリセルであり、前記第2セルは、プライマリセカンダリセルである、請求項1または2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記実行部は、前記セカンダリセルグループに対して前記コンディショナルハンドオーバーを実行しない場合、前記セカンダリセルグループに対して前記第2セルを追加する手順を実行する、請求項1から3のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項5】
前記実行部は、前記セカンダリセルグループに対して前記コンディショナルハンドオーバーを実行しない場合、前記セカンダリセルグループに対して前記第2セルを変更する手順を実行する、請求項1から3のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項6】
端末装置が行う無線通信方法であって、
マスタセルグループに属する第1セルの第1セル情報とセカンダリセルグループに属する第2セルの第2セル情報を含む、コンディショナルハンドオーバーの設定情報を受信する受信ステップと、
前記コンディショナルハンドオーバーの設定情報に基づいて、前記第1セルをコンディショナルハンドオーバーの第1候補セルとみなして評価を行い、前記第2セルをコンディショナルハンドオーバーの第2候補セルとみなして評価を行う評価ステップと、
前記マスタセルグループに対して、前記第1候補セルがコンディショナルハンドオーバーの条件を満たした場合に、コンディショナルハンドオーバーを実行し、前記セカンダリセルグループに対して、前記第2候補セルが前記コンディショナルハンドオーバーの条件を満たした場合に、コンディショナルハンドオーバーを実行する実行ステップと、を含む、
無線通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、及び無線通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
国際標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、第5世代(5G)のセルラーシステムに向けた新しい無線アクセス技術であるNR(New Radio)の検討が行われている。NRは、第4世代(4G)のセルラーシステムであるLTE及びLTE-Advancedよりも、多種多様なサービスを実現可能とするための技術が検討されている。
【0003】
例えば、NRではハンドオーバー(HO:Handover)のロバスト性(安定性)を高める目的で、ハンドオーバー先のセル情報を事前に設定するコンディショナルハンドオーバー(CHO:Conditional Handover)が検討されている(非特許文献1参照)。CHOが導入されることでハンドオーバー成功確率が向上する効果が期待できる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】3GPP TS 38.300
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
CHO手順として、プライマリセル(PCell:Primary Cell)を含むマスタセルグループ(MCG:Master Cell Group)だけでなく、マスタセルグループ以外のセルグループ、すなわち、プライマリセカンダリセル(PSCell:Primary SCell)を含むセカンダリセルグループ(SCG:Secondary Cell Group)に対してCHOを適用することが検討されているが、従来のCHO手順は、このような拡張について考慮されていない。そのため、CHO手順をSCGへ適用するには、CHO手順を最適化する必要があるが、このような提案は未だなされていない。
【0006】
本開示は上記の点に鑑みてなされたものであり、MCGのみならず、SCGへ適用した場合に最適なCHO手順を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る端末装置は、マスタセルグループに属する第1セルの第1セル情報とセカンダリセルグループに属する第2セルの第2セル情報を含む、コンディショナルハンドオーバーの設定情報を受信する受信部と、コンディショナルハンドオーバーの設定情報に基づいて、第1セルおよび第2セルを、コンディショナルハンドオーバーの候補セルとみなして評価を行う評価部と、候補セルがコンディショナルハンドオーバーの条件を満たした場合に、コンディショナルハンドオーバーを実行する実行部と、を備え、実行部は、候補セルである第2セルに対して、コンディショナルハンドオーバーを実行する場合、コンディショナルハンドオーバーの対象セルのスイッチングを行い、第2セルを第1セルとしてコンディショナルハンドオーバーを実行する。
【0008】
本開示の一態様に係る無線通信方法は、端末装置が行う無線通信方法であって、マスタセルグループに属する第1セルの第1セル情報とセカンダリセルグループに属する第2セルの第2セル情報を含む、コンディショナルハンドオーバーの設定情報を受信する受信ステップと、コンディショナルハンドオーバーの設定情報に基づいて、第1セルおよび第2セルを、コンディショナルハンドオーバーの候補セルとみなして評価を行う評価ステップと、候補セルがコンディショナルハンドオーバーの条件を満たした場合に、コンディショナルハンドオーバーを実行する実行ステップと、を含み、実行ステップにおいては、候補セルである第2セルに対して、コンディショナルハンドオーバーを実行する場合、コンディショナルハンドオーバーの対象セルのスイッチングを行い、第2セルを第1セルとしてコンディショナルハンドオーバーを実行する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、MCGのみならず、SCGへ適用した場合に最適なCHO手順を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】現状でのCHOの基本的な手順を説明するための図である。
図2】本実施形態に係る無線通信システムの構成の一例を示す図である。
図3】端末及び基地局のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】基地局の機能ブロック構成の一例を示す図である。
図5】端末の機能ブロック構成の一例を示す図である。
図6】第1の方策に係るCHO設定情報を例示した図である。
図7】第1の方策に関わる処理手順の一例を示すフローチャートである。
図8】第2の方策に係るCHO手順を説明するための説明図である。
図9】第2の方策に関わる処理手順の一例を示すフローチャートである。
図10】ベアラタイプを説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0012】
A.本実施形態
(現状でのCHOの基本的な手順)
最初に、現状でのCHOの基本的な手順について、図1を用いて説明する。なお、以下の説明では、各基地局20-1、20-2が形成するカバーエリアをセルと称する。また、基地局20-1及び基地局20-2を区別しない場合は、基地局20と記載する。
【0013】
端末10は、周辺セルの品質を測定し、測定対象セル(すなわち、CHO候補セル)の少なくとも一つ(Cell-X)において事前に設定(指定、通知)された測定イベント(イベントトリガ条件)が成立する場合(測定結果が測定イベントを満たした場合)、または周期的な測定報告が設定されており、かつ、設定された周期が満了した場合に、測定報告手順を開始し、基地局20-1に対して関連セルの測定結果を含む測定報告メッセージ(Measurement Report)を送信する(S10)。
【0014】
測定報告メッセージを受信した基地局20-1は、受信した測定結果を元に、CHO候補セルおよび対応する測定イベント条件を端末10へ提供(設定)するか否かを判断し、必要であると判断した場合はCHO設定情報を端末10へ提供する。典型的には、基地局20-1は、通知されたCHO候補セル(Cell-X)が属する基地局20-2に対してHO準備を要求し、端末10が基地局20-2にアクセスするための情報を基地局20間でやり取りする(S11)。そして、基地局20-1は、基地局20-2から提供されるCHOに関するセルを端末10が評価するのに必要な情報(以下、CHO設定情報と称する)や、CHOに関する測定イベント条件(以下、CHO条件と称する)を含むRRCメッセージ(RRC Reconfiguration)を生成し、端末10に送信する(S12)。
【0015】
端末10は、受信したRRCメッセージに含まれるCHO設定情報やCHO条件に基づき、CHO候補セル(Cell-X)が、CHO条件を満たすか否かを下りリンク信号の測定結果とCHO条件とに基づいて比較(評価)することで、CHOを開始するか否かを決定する。端末10は、CHO候補セルがCHO条件を満たした場合には、通知されたCHO設定情報に基づき、CHO対象セルとして、基地局20-2に対してHOを試行し(S13)、基地局20-2に対して下りリンク同期の取得およびランダムアクセスを試みる(S14)。基地局20-2とのランダムアクセス手順が成功した場合、受信したRRCメッセージに対応する応答メッセージ(RRC Reconfiguration Complete)を基地局20-2に対して送信する(S15)。その後、基地局20-2は、CHOが成功したと判断し、基地局20-1に対して、端末10のUEコンテクスト(接続に関する端末関連情報)を削除するように指示するメッセージ(UE Context Release)を送信し(S16)、CHO手順を完了する。
【0016】
(CHOをSCGに適用するための方策)
<第1の方策>
現状のCHO手順は、MCGを前提としたものであるため、現状のCHO手順を、そのままSCGまで適用すると、端末10は、CHO候補セルとして評価すべきセルが、MCGに属するPCellであるか、SCGに属するPSCellであるかを区別することができない。このため、端末10は、基地局20がMCGに属するPCellを意図してCHO設定情報を通知した場合であっても、SCGに属するPSCellに対してCHOを実行してしまう可能性がある。すなわち、従来の手順に従うと、端末10は、MCGに属するPCellと、SCGに属するPSCellとを正しく評価できないため、これらのセルを同時に設定することができない。また、基地局20は、MCGに属するPCellと、SCGに属するPSCellとを端末10に対して同時に設定することができない。かかる問題を解消するために、第1の方策では、端末10が、MCGに属するPCellのみを、CHO候補セルとみなす(別言すれば、SCGに属するPSCellについては、CHO候補セルの対象外とみなす)ように、CHO設定情報を規定する。
【0017】
<第2の方策>
SCGに属するPCellは、MCGに属するPCellと同等の機能(例えば、共通サーチスペースなど)を有することから、第2の方策では、MCGに属するPCellのみならず、SCGに属するPSCellについても、CHO候補セルとみなすように、CHO手順を定義する。
【0018】
<システム構成>
本実施形態に係る無線通信システムについて説明する。本実施形態に係る無線通信システムは、NRを対象とするが、これに限定されない。例えば、LTE及びLTE-Advancedに対しても適用可能である。また、一部にNRを用いる無線通信システムにおいても適用可能である。より一般的には、少なくとも端末と基地局とを備える無線通信システムであれば本実施形態は適用可能であり、これは将来の無線通信システムも含む。なお、以降の説明では、LTE及びLTE-AdvancedをEUTRAとも呼称するが、意味は同じである。
【0019】
基地局が形成するエリア(カバーエリア)をセルと称する。また、EUTRAおよびNRは、複数セルにより構築されるセルラー通信システムである。本実施形態に係る無線通信システムは、TDD(Time Division Duplex)とFDD(Frequency Division Duplex)のどちらの方式を適用しても良く、セルごとに異なる方式が適用されてもよい。
【0020】
図2は、本実施形態に係る無線通信システム1の構成の一例を示す図である。
端末10は、基地局20-1又は基地局20-2とそれぞれ無線接続される。以下、基地局20-1及び基地局20-2を区別しない場合は、基地局20と記載する。また、端末10は、基地局20-1及び基地局20-2と同時に無線接続することも可能である。基地局20-1及び基地局20-2は、EUTRA、あるいはNRを用いることができる。例えば、基地局20-1がNRを使用し、基地局20-2がEUTRAを用いてもよいし、その逆でもよい。EUTRAにおける基地局20をeNB(evolved NodeB)、NRにおける基地局20をgNB(g-NodeB)と呼ぶ。以降、基地局20と記載した場合はeNBとgNBの両方の意味を含む。また、EUTRA及びNRにおける端末10をUE(User Equipment)と呼ぶ。gNBである基地局20は、その使用する周波数帯域の一部(BWP: bandwidth part)を用いて端末10と接続してもよい。以降、セルと記載した場合はBWPを含むものとする。
【0021】
端末10は、基地局20と接続される。端末10は、基地局20と複数のセルを用いて接続(キャリアアグリゲーション)されてもよい。端末10が複数の基地局20を介して接続(デュアルコネクティビティ)される場合、初期接続される基地局20をマスターノード(MN:Master Node)、追加で接続される基地局20をセカンダリノード(SN:Secondary Node)と呼ぶ。端末10が接続している複数のセルのうち、マスターノードにより提供される1以上のセルは、マスタセルグループ(MCG:Master Cell Group)と呼ばれる。また、端末10が接続している複数のセルのうち、セカンダリノードにより提供される1以上のセルは、セカンダリセルグループ(SCG:Secondary Cell Group)と呼ばれる。なお、マスタセルグループ(MCG)は、プライマリセル(PCell)のほか、オプションで1または複数のセカンダリセル(SCell)を含んでもよい。また、セカンダリセルグループ(SCG)は、プライマリセカンダリセル(PSCell)のほか、オプションで1または複数のセカンダリセル(SCell)を含んでもよい。なお、MCGは、プライマリセルグループ(PCG:Primary Cell Group)と称してもよい。
【0022】
基地局20間は、基地局インタフェースにより接続されている。また、基地局20とコアネットワーク装置40とは、コアネットワークインターフェースにより接続されている。基地局インタフェースは、ハンドオーバーや基地局20間の連携動作に必要な制御信号をやり取りするためなどに使用される。コアネットワーク装置40は、基地局20を配下に持ち、基地局20間の負荷制御や、端末10の呼び出し(ページング)、位置登録などの移動制御を主に取り扱う。
【0023】
端末10と基地局20は、無線リソース制御(RRC: Radio Resource Control)層において、RRCメッセージを送受信する。また、端末10と基地局20は、媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)層において、MAC制御要素(MACCE:MAC Control Element)を送受信する。RRCメッセージは、RRC PDU(Protocol Data Unit)として送信され、マッピングされる論理チャネルとして、共通制御チャネル(CCCH:Common Control Channel)、個別制御チャネル(DCCH:Dedicated Control Channel)、ページング制御チャネル(PCCH:Paging Control Channel)、ブロードキャスト制御チャネル(BCCH:Broadcast Control Channel)、あるいはマルチキャスト制御チャネル(MCCH:Multicast Control Channel)が用いられる。MAC CEは、MAC PDU(または、MAC subPDU)として送信される。MAC subPDUは、MAC層におけるサービスデータユニット(SDU:Service Data Unit)に8ビットのヘッダーを加えたものに等しく、MAC PDUは、一つ以上のMAC subPDUを含む。
【0024】
<ハードウェア構成>
図3は、端末10及び基地局20のハードウェア構成の一例を示す図である。端末10及び基地局20は、プロセッサ11、メモリ12、記憶装置13、有線又は無線通信を行う通信装置14、入力操作を受け付ける入力装置15、情報の出力を行う出力装置16及びアンテナ17を有する。
【0025】
プロセッサ11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、端末10及び基地局20を制御する。
【0026】
メモリ12は、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)及び/又はRAM(Random Access Memory)等から構成される。
【0027】
記憶装置13は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)及び/又はeMMC(embedded Multi Media Card)等のストレージから構成される。
【0028】
通信装置14は、有線及び/又は無線ネットワークを介して通信を行う装置であり、例えば、ネットワークカード、通信モジュールなどである。また、通信装置14には、アンプ、無線信号に関する処理を行うRF(Radio Frequency)装置と、ベースバンド信号処理を行うBB(BaseBand)装置とを含んでいてもよい。
【0029】
RF装置は、例えば、BB装置から受信したデジタルベースバンド信号に対して、D/A変換、変調、周波数変換、電力増幅等を行うことで、アンテナ17から送信する無線信号を生成する。また、RF装置は、アンテナ17から受信した無線信号に対して、周波数変換、復調、A/D変換等を行うことでデジタルベースバンド信号を生成してBB装置に送信する。BB装置は、デジタルベースバンド信号をパケットデータ(例えばIPパケット)に変換する処理、及び、IPパケットをデジタルベースバンド信号に変換する処理を行う。
【0030】
入力装置15は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス及び/又はマイク等である。出力装置16は、例えば、ディスプレイ及び/又はスピーカ等である。
【0031】
<機能ブロック構成>
(基地局)
図4は、基地局20の機能ブロック構成の一例を示す図である。基地局20は、送信部200と、受信部201と、制御部202とを含む。なお、図4は、本実施形態において主要な機能ブロックを示すものである。送信部200及び受信部201は、例えば通信装置14により実現されてもよいし、通信装置14に加えてプロセッサ11が記憶装置13に記憶されたプログラムを実行することにより実現されてもよい。制御部202は、プロセッサ11が、記憶装置13に記憶されたプログラムを実行することにより実現されてもよい。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0032】
送信部200は、端末10に送信する下りリンク(Down Link)の信号を生成して送信する。
【0033】
受信部201は、端末10から上りリンク(Up Link)の信号を受信する。
【0034】
制御部202は、例えば、RRCレイヤに関する各種の処理を行う。また、制御部202は、CHO条件やCHO手順を開始するために必要な測定条件などを示すCHO設定情報(CHO Configuration)などを生成する生成部203を含む。生成部203で生成されたCHO条件やCHO設定情報は、RRCメッセージに含めて送信部200から端末10に送信される。
【0035】
(端末)
図5は、端末10の機能ブロック構成の一例を示す図である。端末10は、送信部100と、受信部101と、決定部102と、測定部103と、評価部104と、実行部105とを含む。なお、図5は、本実施形態において主要な機能ブロックを示すものである。送信部100及び受信部101は、例えば通信装置14により実現されてもよいし、通信装置14に加えてプロセッサ11が記憶装置13に記憶されたプログラムを実行することにより実現されてもよい。決定部102、測定部103、評価部104及び実行部105は、プロセッサ11が、記憶装置13に記憶されたプログラムを実行することにより実現されてもよい。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0036】
送信部100は、基地局20に送信する上りリンクの信号を生成して送信する。
【0037】
受信部101は、基地局20から下りリンクの信号を受信する。また、受信部101は、基地局20から、CHO条件やCHO設定情報を含むRRCメッセージを受信する。なお、受信したCHO条件やCHO設定情報は、記憶装置13に記憶される。
【0038】
決定部102は、CHO設定情報に基づいて、複数のセルの中から、評価を行うCHO候補セルを決定する。
【0039】
測定部103は、決定したCHO候補セルの受信品質(測定品質、セル品質)を測定し、セル品質の測定結果を出力する。セル品質は、例えばRSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)、RSSI(received signal strength indicator)、RS-SINR(Reference Signal-Signal to Interference and Noise Ratio)であってもよい。
【0040】
評価部104は、決定したCHO候補セルについて、時間情報やセル品質の測定結果等に基づき、CHO条件を満たすか否かを評価する。例えば、評価部104は、時間情報に示される評価時間内に、所定のセル品質の測定結果が得られた場合(事前に設定されたCHOに対応する測定イベントが満たされた場合)には、CHO条件を満たすと判断する。
【0041】
実行部105は、CHO候補セルが、CHO条件を満たした場合に、CHOを実行する。
【0042】
<第1の方策の詳細>
図6は、第1の方策に係るCHO設定情報(CHO configuration)IFを例示した図である。
CHO設定情報IFは、端末10がCHO候補セルかどうかを端末10が判断するためのセル情報を少なくとも含んで構成されている。図6に示すように、CHO設定情報IFは、MCGに属する各セルに関する第1セル情報(MCG configuration)C1と、SCGに属する各セルに関する第2セル情報(SCG configuration)C2とのどちらか一方、あるいは両方を含んでもよい。第1セル情報C1には、少なくともPCellに関する第1プライマリセル情報(PCell configuration)PC1が含まれ、第2セル情報C2には、少なくともPSCellに関する第2プライマリセル情報(PSCell configuration)PC2が含まれる。なお、第1セル情報C1及び第2セル情報C2は、それぞれSCell(PCellに加えて無線リソースを提供するセル)に関する情報などを含む構成であってもよい。また、CHO設定情報IFは、測定設定として、CHO候補セルを対象とする測定イベント、関連するパラメータ(測定対象:Measurement object)、および、測定対象と測定イベントとをリンクする測定IDを含めてもよい。
【0043】
第1セル情報C1及び第2セル情報C2には、各セルを識別するための識別情報などが少なくとも設定されている。例えば、第1プライマリセル情報PC1及び第2プライマリセル情報PC2には、それぞれPCell及びPSCellを識別するためのセルインデックス(Cell index)が設定されている。一例として、PCellについては、セルインデックス「0」(固定)が設定され、PSCellについては、例えばセルインデックス「1」(任意)が設定される態様が考えられるが、もちろんこれに限られない。基地局20は、端末10に対してセルインデックスを省略して通知してもよい。端末10は、セルインデックスが省略されたCHO設定情報IFを受信した場合、当該セルをPCell、かつ、セルインデックス「0」が指定されたとみなしてもよい。また、識別情報は、セルインデックスに限る趣旨ではなく、例えばMCGまたはSCGのいずれに属するかをあらわすビット情報であってもよく、MCG(PCell)を示す追加の識別子(MCGを識別する情報)であってもよく、SCG(PSCell)を示す追加の識別子(SCGを識別する情報)であってもよい。
【0044】
図7は、端末10が行う第1の方策に関わる処理手順の一例を示すフローチャートである。前提として、端末10は、基地局20からCHO条件やCHO設定情報を受信している場合を想定する。
【0045】
端末10は、CHO設定情報IFを参照し、複数のセルの中から、CHO候補セルを決定する。具体的には、端末10は、各プライマリセル情報PC1、PC2に含まれる識別情報(ここでは、セルインデックス)と、各セルのセルインデックスとを比較することで、MCGまたはSCGのいずれに属するセルであるかを判断する(S101)。または、端末10は、MCGまたはSCGのいずれに属するかをあらわすビット情報に基づいてMCGまたはSCGのいずれに属するセルであるかを判断する。または、端末10は、MCG(PCell)を示す追加の識別子に基づいてMCGを判断し、他方をSCGと判断する。または、端末10は、SCG(PSCell)を示す追加の識別子に基づいてSCGを判断し、他方をMCGと判断する。端末10は、MCGに属するPCellについては、CHO候補セルとみなす一方(S102)、SCGに属するPSCellについては、CHO候補セルの対象から除外する(S103)。
【0046】
さらに、端末10は、SCGが設定されている場合で、かつ、第1セル情報C1及び第2セル情報C2が設定されたCHO設定情報IFを受信した場合、PCell(プライマリセル情報PC1)をCHO対象セルとしたCHO条件を評価すると同時に、元のSCGに属するPSCellと第2セル情報C2で指示(設定)されたPSCell(プライマリセル情報PC2)にリンクされた測定イベントの評価を開始してもよい。端末10は、PSCell(プライマリセル情報PC2)にリンクされた測定イベントが成立した場合、SCG追加またはSCG変更に関する手順を開始してもよい。
【0047】
また、端末10は、SCGが設定されている場合で、かつ、MCGに属するPCellを対象としたCHOが成立した場合、CHO設定情報IFの第2セル情報C2に含まれるPSCellのセルインデックス、または周波数と物理セルIDが、現在設定されているSCGと異なる場合、SCG追加またはSCG変更に関する手順を実施してもよい。端末10は、CHO設定情報IFの第2セル情報C2に含まれるPSCellのセルインデックス、または周波数と物理セルIDが、現在設定されているSCGと同じ場合、SCGを維持し、変更手順を開始しないでもよい。このとき、端末10は、SCGをディアクティベーション(SCG deactivation)してもよい。
【0048】
かかる構成により、端末10は、SCGに属するPSCellに対してCHO条件を満たすか否かの評価を行うことなく、効率的なCHOの実現が可能となる。
【0049】
なお、端末10は、自端末が第1の方策に対応した端末であることを示す能力情報(UE Capability)を、事前に基地局20に通知してもよい。このとき、能力情報は、端末単位の通知のほか、周波数レンジ(Frequency Range: FR)単位、またはバンド組み合わせ(band combination)単位でサポートを通知するような形式であってもよい。
【0050】
<第2の方策の詳細>
図8は、第2の方策に係るCHO手順を説明するための説明図であり、上部に変更前のCHO設定情報IFを示し、下部に変更後のCHO設定情報IFを示す。
第2の方策では、MCGに属するPCellのみならず、SCGに属するPSCellについてもCHO候補セルとみなし、さらに、PSCellを対象としたCHOを実行した場合におけるCHO設定情報IFの設定変更などを行う。
【0051】
図9は、端末10が行う第2の方策に関わる処理手順の一例を示すフローチャートである。前提として、端末10は、基地局20からCHO条件やCHO設定情報を受信している場合を想定する。
【0052】
端末10は、少なくともCHO設定情報IFでMCGとSCGのどちらか一方、または両方が指定される。端末10は、受信したCHO設定情報IFに基づいて、PSCellとPCellをCHO候補セルとみなす。また、端末10は、CHO候補セルを測定するとともに、CHO候補セルにリンクした測定IDの測定イベントで示されるCHO条件を満たすか否かの評価(CHO評価)をCHO候補セルに対して行う(S201)。
【0053】
端末10は、CHO評価に基づき設定された測定イベントが成立した場合、PSCellまたはPCellのいずれに対してCHOを試行(実行)するかについて、測定イベントが成立した対象セルに基づいて判断する(S202)。端末10は、PSCellに対してCHOを実行すべきと判断した場合(すなわち、測定イベントがPSCellで成立した場合)、PSCellのセルインデックスとPCellのセルインデックスを入れ替えた後(S203;図8に示すA1参照)、SCGとMCGのスイッチングを行う(S204;図8に示すA2参照)。そして、端末10は、SCGに属するPSCellをMCGに属するPCellとして、CHOを実行する(S205)。なお、PSCellのセルインデックスとPCellのセルインデックスを入れ替えてSCGとMCGをスイッチ(交換)することを、「CHO対象セルのスイッチング」と呼ぶ。
【0054】
一方、端末10は、CHO評価に基づき設定された測定イベントが成立した場合であって、PSCellではなくPCellに対してCHOを実行すべきと判断した場合(すなわち、測定イベントがPCellで成立した場合)には、CHO対象セルのスイッチングは行わずに、そのままPCellに対してCHOを実行する(S206)。
【0055】
また、端末10は、CHO対象セルのスイッチングの実施について、基地局20から指定(設定、通知)されるパラメータに基づいて判断してもよい。基地局20は、CHO対象セルのスイッチングを、セル単位、イベント単位で指定してもよい。端末10は、CHO対象セルのスイッチングの実施が明示的に指定されない場合、CHO対象セルのスイッチングを実施しないと判断してもよい。
【0056】
端末10は、CHO対象セルのスイッチングを実施しない場合で、かつ、SCGが設定されている場合、設定された測定イベントの評価結果に基づいて、CHO設定情報IFの第2セル情報C2に含まれるPSCellを対象としたSCG追加またはSCG変更に関する手順を実施してもよい。
【0057】
かかる構成により、端末10は、MCGに属するPCellのみならず、SCGに属するPSCellについても、CHO対象セルとみなしてCHOを実行することができ、効率的なCHOの実現が可能となる。
【0058】
なお、端末10は、上記CHO対象セルのスイッチング後に、変更後のCHO設定情報IFを、基地局20に通知してもよい。あるいは、端末10は、スイッチングを実施したことを示す情報を基地局20に通知してもよい。
【0059】
端末10は、自端末が第2の方策に対応した端末であることを示す能力情報(UE Capability)を、事前に基地局20に通知してもよい。このとき、能力情報は、端末単位の通知のほか、周波数レンジ(Frequency Range: FR)単位、またはバンド組み合わせ(band combination)単位でサポートを通知するような形式であってもよい。
【0060】
B.変形例
以上説明した本実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態で説明したフローチャート、シーケンス、実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
【0061】
<変形例1>
上述した第2の方策に関して、CHO対象セルのスイッチング後に、元のMCGに関する設定をリリースしてもよい。例えば、端末10は、SCGとMCGのスイッチングを行うと、スイッチング前のMCGに関する設定(例えば、MCGに関する設定全て、あるいはセルインデックスの設定などの一部)をリリースしてもよい。端末10は、リリースするか否かについて基地局20からの指示(設定)に基づいて行ってもよいし、端末10がCHO手順における一手順として自身で判断してもよい。例えば、元のMCG(PCell)の品質に基づいて判断してもよい。また、MCGに関する設定をSCGへとスイッチングした後、SCGに含まれるセル全てをディアクティベーションしてもよい(SCG deactivation)。基地局20は、SCGディアクティベーションするか否かを端末10へCHO設定と同時にRRCメッセージで指示してもよい。端末10は、基地局20からの指示に基づいてSCGディアクティベーションを行ってもよい。
【0062】
<変形例2>
上述した第2の方策に関して、CHO条件を満たすか否かの評価(CHO評価)をしている間に、無線リンク障害(RLF:Radio Link Failure)が発生した場合、またはHO失敗(HO failure)が発生した場合、端末10は、PSCellに関する設定を再利用してもよい。
【0063】
具体的には、無線リンク障害、あるいはHO失敗であることを検出した端末10は、所定のセル選択条件に従い再接続を試みるセルを選択する。ここで、選択したセルがCHOの対象セルであった場合(すなわち、CHO設定情報IFで指定されたPSCell)、端末10は、RRC再接続に関するRRCメッセージ(RRC re-establishment request)を送信する代わりに、PSCellに関する設定を適用したRRC再設定(RRC reconfiguration)手順を開始してもよい。なお、端末10は、PSCellに関する設定を再利用する場合には、PSCellのセルインデックスを、PCellのセルインデックス(すなわち、「0」)と入れ替えるなど、上述したスイッチングに係る手順を実施してもよい。このとき、MCGに関する設定をリリースするかの手順について、変形例1と同様の方法を適用してもよい。また、端末10は、PSCellに関する設定をSCGリンク障害(SCG link failure)が発生した際の対象セルとして再利用してもよい。また、端末10は、PSCellに関する設定を適用したRRC再設定(RRC reconfiguration)手順の実施について、対応するRRCメッセージ(RRC reconfiguration Complete)を用いて基地局20へ通知してもよい。このとき、端末10は、少なくともCHO設定情報より適用したPSCell(SCG)を特定可能な情報(例えば第1セル情報C1や第2セル情報C2、または第1プライマリセル情報PC1や第2プライマリセル情報PC2、またはセルグループを示す識別情報)をRRCメッセージに含めて送信する。
【0064】
<変形例3>
上述した第2の方策に関して、端末10は、SCGを経由するユーザーデータの通信路として、基地局20より特定の無線ベアラ(Radio Bearer)が設定されている場合のみ、SCGに属するPSCellを、CHO候補セルとみなしてもよい。ベアラタイプとしては、図10に示す3種類の無線ベアラ、すなわちMCGベアラ(MCG bearer)、SCGベアラ(SCG bearer)、及びスプリットベアラ(Split bearer)が定義されるが、端末10は、SCGベアラが設定されている場合のみ、PSCellをCHO候補セルとみなしてもよい。端末10は、特定のベアラが設定されていないSCG(PSCell)が通知された場合、当該SCG(PSCell)を、CHOの対象セルではなく、SCGの追加手順における対象セル、またはPSCellの変更手順における対象セルとみなしてもよい。
【0065】
<まとめ>
以上説明した本開示によれば、MCGのみならず、SCGへ適用した場合に最適なCHO手順を提供することが可能となる。そのため、本開示に係る技術は、持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」の達成に貢献できる。
【符号の説明】
【0066】
1…無線通信システム、10…端末、11…プロセッサ、12…メモリ、13…記憶装置、14…通信装置、15…入力装置、16…出力装置、17…アンテナ、20…基地局、100…送信部、101…受信部、102…決定部、103…測定部、104…評価部、105…実行部、200…送信部、201…受信部、202…制御部、203…生成部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10