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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-16
(45)【発行日】2024-10-24
(54)【発明の名称】横ピロー包装機
(51)【国際特許分類】
   B65B 51/10 20060101AFI20241017BHJP
   B65B 57/00 20060101ALI20241017BHJP
   B65B 9/067 20120101ALI20241017BHJP
   B65B 9/073 20120101ALI20241017BHJP
【FI】
B65B51/10 200
B65B57/00 H
B65B9/067
B65B9/073
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020085192
(22)【出願日】2020-05-14
(65)【公開番号】P2021178664
(43)【公開日】2021-11-18
【審査請求日】2023-04-13
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和1年7月9日に開催されたFOOMA JAPAN 2019 国際食品工業展 令和1年10月29日に開催されたJAPAN PACK 2019 日本包装産業展
(73)【特許権者】
【識別番号】000148162
【氏名又は名称】株式会社川島製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100111659
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 聡
(72)【発明者】
【氏名】小野寺 浩之
【審査官】▲桑▼原 恭雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-129132(JP,A)
【文献】特開2019-089568(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 51/10
B65B 57/00
B65B 9/067
B65B 9/073
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装材料を連続的に供給する包装材料供給手段と、
前記包装材料供給手段が供給する前記包装材料を筒状包材に成形する筒状包材成形手段と、
被包装品を一定の間隔で搬送して前記筒状包材の中に充填する被包装品充填手段と、
前記被包装品が充填された前記筒状包材の重ね合された端部にその搬送方向に沿ってセンターシールを施すセンターシール手段と、
前記センターシール手段によってセンターシールが施された筒状包材をヒータブロックで上下から挟み込んでエンドシールと切断を行うエンドシール手段と、
前記エンドシール手段によりエンドシールと切断が行われ、前記被包装品が袋詰めされた包装体を排出する包装体排出手段と
を備えた横ピロー包装機であって、
前記横ピロー包装機は、前記横ピロー包装機が前記包装体を生産する動作を停止させる生産停止信号を発生するための生産停止信号発生手段を備え、
前記ヒータブロックは、前記筒状包材の上側に位置する上側ヒータブロックと前記筒状包材の下側に位置する下側ヒータブロックとからなり、
前記エンドシール手段は、
前記上側ヒータブロックと前記下側ヒータブロックの開閉動作を行うヒータブロック開閉機構と、
前記ヒータブロック開閉機構を駆動させるヒータブロック開閉用サーボモータと、
前記ヒータブロックを前記筒状包材の移動方向に移動させるヒータブロック水平移動機構と、
前記ヒータブロック水平移動機構を駆動するヒータブロック移動用サーボモータと、
前記横ピロー包装機が前記包装体を生産するために前記ヒータブロックがボックスモーション動作を行うように、前記ヒータブロック開閉用サーボモータと前記ヒータブロック移動用サーボモータの回転を制御するボックスモーション動作制御手段と、
前記ヒータブロック開閉機構における前記上側ヒータブロックと前記下側ヒータブロックが最大限に離間する最大ストロークの範囲内で、前記ボックスモーション動作における前記上側ヒータブロックと前記下側ヒータブロックが最も離間する最大離間距離を設定する最大離間距離設定手段と、
前記生産停止信号発生手段からの前記生産停止信号に基づき、前記上側ヒータブロックと前記下側ヒータブロックを前記最大離間距離を超えた退避位置まで退避させるように前記ヒータブロック開閉用サーボモータの回転を制御するヒータブロック退避制御手段と
を備えたことを特徴とする横ピロー包装機。
【請求項2】
前記ヒータブロック退避制御手段は、前記生産停止信号発生手段からの前記生産停止信号に基づき、前記上側ヒータブロックと前記下側ヒータブロックを、前記最大離間距離を超えた前記退避位置であって、前記ボックスモーション動作における前記センターシール手段に最も近づいた位置に退避させるように前記ヒータブロック開閉用サーボモータと前記ヒータブロック移動用サーボモータの回転を制御することを特徴とする請求項1記載の横ピロー包装機。
【請求項3】
前記退避位置は、前記最大ストロークの位置であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の横ピロー包装機。
【請求項4】
包装材料を連続的に供給する包装材料供給手段と、
前記包装材料供給手段が供給する前記包装材料を筒状包材に成形する筒状包材成形手段と、
被包装品を一定の間隔で搬送して前記筒状包材の中に充填する被包装品充填手段と、
前記被包装品が充填された前記筒状包材の重ね合された端部にその搬送方向に沿ってセンターシールを施すセンターシール手段と、
前記センターシール手段によってセンターシールが施された筒状包材をシール体で上下から挟み込んでエンドシールと切断を行うエンドシール手段と、
前記エンドシール手段によりエンドシールと切断が行われ、前記被包装品が袋詰めされた包装体を排出する包装体排出手段と
を備えた横ピロー包装機であって、
前記横ピロー包装機は、前記横ピロー包装機が前記包装体を生産する動作を停止させるための生産停止信号を発生するための生産停止信号発生手段を備え、
前記シール体は、前記筒状包材の上側に位置する一又は二以上の上側シール体と前記筒状包材の下側に位置する一又は二以上の下側シール体とからなり、
前記エンドシール手段は、
前記上側シール体が周面に取り付けられた上側回転胴と、
前記下側シール体が周面に取り付けられた下側回転胴と、
前記上側回転胴と前記下側回転胴を回転させることにより前記上側シール体と前記下側シール体を互いに反対方向に回転させるシール体回転手段と、
前記横ピロー包装機が前記包装体を生産するために前記シール体回転手段の動作を制御するシール体回転制御手段と、
前記上側シール体の上側シール面と前記下側シール体の該上側シール面と噛み合う下側シール面が前記筒状包材を挟み込まない状態において、前記生産停止信号発生手段からの前記生産停止信号に基づき、前記上側シール面と前記下側シール面を、前記筒状包材から最も離れた退避位置まで退避させるように前記シール体回転手段の回転を制御するシール体退避制御手段と
を備えたことを特徴とする横ピロー包装機。
【請求項5】
前記シール体退避制御手段は、前記上側シール体と前記下側シール体を、前記上側シール面と前記下側シール面が噛み合わない方向に回転移動させて、前記筒状包材から最も離れた退避位置に退避させるようにすることを特徴とする請求項4記載の横ピロー包装機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、横ピロー包装機が生産を停止した場合のエンドシール装置におけるシール体(ヒータブロック)の退避に関するものである。
【背景技術】
【0002】
横ピロー包装機は、筒状の包材(筒状包材)の中に被包装品を順次充填し、筒状包材を左右方向(横方向)に送りながら、筒状包材の重ね合せられた端部にセンターシールを施し、センターシールと直角方向にエンドシール・切断を行い、被包装品が袋詰めされた包装体を生産する包装機械である。
この横ピロー包装機のエンドシール・切断を行う装置(以下「エンドシール装置」という。)には、ボックスモーション型とロータリー型がある。
ボックスモーション型のエンドシール装置においては、筒状包材の上下に配置した一対のシール体(ヒータブロック)を、上下方向と左右方向(水平方向)に同時に移動させ(これによりシール体は楕円を描くように移動するボックスモーション動作を行う)、筒状包材のヒートシール・切断が行われる。
また、ロータリー型のエンドシール装置おいては、筒状包材の上下に配置した一対のシール体を互いに反対向きに回転させ、筒状包材のヒートシール・切断が行われる。
そして、横ピロー包装機において、包装体を生産しているときに、被包装品が供給されない等の何等かの要因によって包装体の生産を停止する場合がある。
この包装体の生産を停止した場合、包材の送り動作やエンドシール装置の動作も停止されるが、シール体が包材に接していたり包材の近くにシール体があると、シール体が高温であることから、包材がシール体からの熱により変形したり溶融・軟化したりし、その機能が損なわれるという問題が生ずる
このため、横ピロー包装機において、包装体の生産が停止され、包材の送り動作やエンドシール装置の動作が停止された場合、包材がシール体からの熱により変形したり溶融・軟化したりするのを防止する種々の提案がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2006-168823号公報)には、被包装物が充填された筒状フィルムの移送路を挟んで上下に対向し、該筒状フィルムの移送と共にその移送方向へ移動しつつ対向的に近接・離間移動する一対のシール体により、筒状フィルムの前記被包装物を挟む前後に所定のカットピッチでエンドシールを施す横型製袋充填機におけるエンドシール装置において、前記一対のシール体が上下に開閉作動可能に配設され、スライドガイドに案内されてフィルム移送方向に沿って水平移動可能に配設されるシールユニットと、前記シールユニットを水平方向に往復移動させる水平作動機構と、前記一対のシール体を、前記水平作動機構とは独立して前記シールユニットの往復動に同調して開閉作動する開閉作動機構とからなり、横型製袋充填機の停止時には、前記シールユニットを水平移動中心で停止すると共に、一対のシール体が最も離間した開放位置となるよう、前記水平作動機構と開閉作動機構との作動位置を作動制御するようにしたエンドシール装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1のエンドシール装置では、横型製袋充填機が停止したとき、シールユニットが水平移動中心で停止し、一対のシール体は、被包装物の高さやカットピッチ等に対応して設定されたボックスモーションにおける最も離間した開放位置となるが、上下のシール体の間には、被包装物が充填された筒状フィルムがあり(特許文献1の図6参照)、被包装物に高さがあり筒状フィルムの径が大きい場合は、一対のシール体と筒状フィルムの距離が短くなり、横型製袋充填機の停止時間が長くなると、シール体からの熱により筒状フィルムが変形したり軟化したりする等の問題が生ずる。特に、包材のシール温度が高くシール体の温度が高い場合、この問題は顕著となる。
【0004】
また、特許文献2(特開2013-112383号公報)には、包装材を送る送り装置と、上下にそれぞれ配置されたヒータブロックを上下移動させるための第1のサーボモータ及び当該ヒータブロックを前後進移動させるための第2のサーボモータを備えており、前記各サーボモータを適宜のタイミングで動作させることで前記ヒータブロックを公転移動させ、前記両ヒータブロックが噛合位置にあるときに間に前記包装材を挟み込んでヒートシールを施すボックスモーション式のエンドシール装置と、前記包装材に包装すべき製品を供給する供給装置と、前記各装置を制御する制御装置とを備えた横型製袋充填包装機において、前記制御装置は、空袋防止機能の作動時又は当該包装機の停止時に前記エンドシール装置が占める停止位置が前記ヒータブロックの前記噛合位置であることに応答して、少なくとも前記第1のサーボモータに指令して前記ヒータブロックを少なくとも上下方向に開いて前記包装材から離間した退避位置に移行させる横型製袋充填包装機が開示されている。
しかしながら、特許文献2の横型製袋充填包装機においては、包装機の停止時に上下のヒータブロックが噛合位置にあるときに、ヒータブロックを上下方向に開いて包装材から離間した退避位置に移行させるため、包装機の停止時にヒータブロックが噛合位置ではなく包装材に近接した位置にあり、ヒータブロックからの熱により包装材が変形したり軟化したりする場合は、ヒータブロックを退避位置に移行させることができないという問題がある。
また、特許文献2のヒータブロックの退避位置(ヒータブロックが最も開いた位置)は、特許文献1の場合と同様に、エンドシール装置のボックスモーションにおける上下のヒータブロックが離間した位置(最も開いた位置)であり、上下のヒータブロックがボックスモーションにおける包装材から離間した位置(最も開いた位置)にあっても、被包装物に高さがあり筒状包装材の径が大きい場合は、ヒータブロックと筒状包装材の距離が短くなり、包装機の停止時間が長くなると、ヒータブロックからの熱により筒状包装材が変形したり軟化したりする等の問題が生ずる(特にヒータブロックの温度が高い場合)この問題は顕著となる。
【0005】
次に、特許文献3(実開平3-29408号の明細書及び図面)には、ロータリー型のエンドシール装置を備えた包装装置(横ピロー包装機)であって、被包装物の供給を検出手段(光電管)で検出して、その検出信号に基づいて一対のエンドシーラを間欠的に回転させて筒状フィルムにエンドシールとカットを施す(これによりエンドシーラは回転と停止を繰り返す)と共に、エンドシーラの回転を停止する時期がエンドシーラ同士が噛合する時期と一致する場合は、エンドシール装置を前後方向に所定距離だけ移動させ、移動距離に相当する角度だけ一対のエンドシーラを回転させ、エンドシーラ同士が噛合してフィルムを長時間挟持してフィルムに過剰の熱が加わるのを防止した包装装置が開示されている。
しかしながら、特許文献3の包装装置では、一対のエンドシーラが間欠的に回転し、エンドシーラの停止時期とエンドシーラ同士が噛合する時期が一致する場合に、エンドシーラを噛合位置から所定の角度だけ回転させて、エンドシーラ同士が噛合しないようにするのであり、一対のシール体が連続的に回転するロータリー型のエンドシール装置には適用できない。
また、特許文献3の包装装置のように、一対のシール体(エンドシーラ)を噛合から所定角度回転させた位置で停止させた場合、シール体と筒状包材(フィルム)の距離が短いと、特許文献1や特許文献2と同様に、シール体からの熱により筒状包材が変形したり軟化したりする等の問題が生ずる(特にシール体の温度が高い場合)。
【0006】
さらに、特許文献4(特開2008-222289号公報)には、筒状フィルムの移送方向に対し交差する方向へこの筒状フィルムに対しエンドシールを施す横型製袋充填機において、駆動部により互いに反対向きへ回転する一対の回転軸には、夫々、噛合い位置で相対向するシール面間に前記筒状フィルムを挟んで前記エンドシールを施すシール体を配設し、前記夫々のシール体を備えた回転軸は前記筒状フィルムを挟む上下に配設され、前記制御手段は、上側のシール体を噛合い位置から回転軸が回転向きへ90度より大きく180度より小さい回転停止範囲に設定した停止位置まで回転し、また、下側のシール体を噛合い位置から回転軸が回転向きへ0度より大きく90度より小さい回転停止範囲に設定した停止位置まで回転して夫々のシール体のシール面が斜め上方を向く姿勢で停止するように、前記駆動部を駆動制御するようにした横型製袋充填機のエンドシール装置が開示されている。
しかしながら、特許文献4のエンドシール装置においては、夫々のシール体のシール面の清掃や夫々のシール体の交換等のメンテナンスのために、夫々のシール体の動作(回転)を停止させるのであって、包装体を生産しているときに、被包装品が供給されない等、何等かの要因によって包装体の生産を停止する場合に、シール体の動作(回転)を停止するのではない。
また、特許文献4のエンドシール装置のように、夫々のシール体をシール面が斜め上方を向く姿勢で停止するようにすると、シール体(特に下側のシール体)と筒状包材(フィルム)の距離が短くなり、特許文献3と同様に、シール体からの熱により筒状包材が変形したり軟化したりする等の問題が生ずる(特にシール体の温度が高い場合)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2006-168823号公報
【文献】特開2013-112383号公報
【文献】実開平3-29408号の明細書及び図面
【文献】特開2008-222289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、横ピロー包装機のエンドシール装置において、被包装品が供給されない等の何等かの要因によって包装体の生産を停止し、エンドシール装置の動作も停止した場合、ヒータブロックまたはシール体の温度が高く、エンドシール装置を長時間停止させた場合であっても、ヒータブロックまたはシール体からの熱により筒状包装材が変形したり軟化したりする等の問題が生じないようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、包装材料を連続的に供給する包装材料供給手段と、前記包装材料供給手段が供給する前記包装材料を筒状包材に成形する筒状包材成形手段と、被包装品を一定の間隔で搬送して前記筒状包材の中に充填する被包装品充填手段と、前記被包装品が充填された前記筒状包材の重ね合された端部にその搬送方向に沿ってセンターシールを施すセンターシール手段と、前記センターシール手段によってセンターシールが施された筒状包材をヒータブロックで上下から挟み込んでエンドシールと切断を行うエンドシール手段と、前記エンドシール手段によりエンドシールと切断が行われ、前記被包装品が袋詰めされた包装体を排出する包装体排出手段とを備えた横ピロー包装機であって、前記横ピロー包装機は、前記横ピロー包装機が前記包装体を生産する動作を停止させる生産停止信号を発生するための生産停止信号発生手段を備え、前記ヒータブロックは、前記筒状包材の上側に位置する上側ヒータブロックと前記筒状包材の下側に位置する下側ヒータブロックとからなり、前記エンドシール手段は、前記上側ヒータブロックと前記下側ヒータブロックの開閉動作を行うヒータブロック開閉機構と、前記ヒータブロック開閉機構を駆動させるヒータブロック開閉用サーボモータと、前記ヒータブロックを前記筒状包材の移動方向に移動させるヒータブロック水平移動機構と、前記ヒータブロック水平移動機構を駆動するヒータブロック移動用サーボモータと、前記横ピロー包装機が前記包装体を生産するために前記ヒータブロックがボックスモーション動作を行うように、前記ヒータブロック開閉用サーボモータと前記ヒータブロック移動用サーボモータの回転を制御するボックスモーション動作制御手段と、前記ヒータブロック開閉機構における前記上側ヒータブロックと前記下側ヒータブロックが最大限に離間する最大ストロークの範囲内で、前記ボックスモーション動作における前記上側ヒータブロックと前記下側ヒータブロックが最も離間する最大離間距離を設定する最大離間距離設定手段と、前記生産停止信号発生手段からの前記生産停止信号に基づき、前記上側ヒータブロックと前記下側ヒータブロックを前記最大離間距離を超えた前記退避位置まで退避させるように前記ヒータブロック開閉用サーボモータの回転を制御するヒータブロック退避制御手段とを備えた横ピロー包装機を提供して、上記課題を解決するものである。
【0010】
請求項2の発明は、前記ヒータブロック退避制御手段は、前記生産停止信号発生手段からの前記生産停止信号に基づき、前記上側ヒータブロックと前記下側ヒータブロックを、前記最大離間距離を超えた前記退避位置であって、前記ボックスモーション動作における前記センターシール手段に最も近づいた位置に退避させるように前記ヒータブロック開閉用サーボモータと前記ヒータブロック移動用サーボモータの回転を制御する横ピロー包装機を提供して、上記課題を解決するものである。
【0011】
請求項3の発明は、前記退避位置は、前記最大ストロークの位置であることを特徴とする横ピロー包装機を提供して、上記課題を解決するものである。
【0012】
請求項4の発明は、包装材料を連続的に供給する包装材料供給手段と、前記包装材料供給手段が供給する前記包装材料を筒状包材に成形する筒状包材成形手段と、被包装品を一定の間隔で搬送して前記筒状包材の中に充填する被包装品充填手段と、前記被包装品が充填された前記筒状包材の重ね合された端部にその搬送方向に沿ってセンターシールを施すセンターシール手段と、前記センターシール手段によってセンターシールが施された筒状包材をシール体で上下から挟み込んでエンドシールと切断を行うエンドシール手段と、前記エンドシール手段によりエンドシールと切断が行われ、前記被包装品が袋詰めされた包装体を排出する包装体排出手段とを備えた横ピロー包装機であって、前記横ピロー包装機は、前記横ピロー包装機が前記包装体を生産する動作を停止させるための生産停止信号を発生するための生産停止信号発生手段を備え、前記シール体は、前記筒状包材の上側に位置する一又は二以上の上側シール体と前記筒状包材の下側に位置する一又は二以上の下側シール体とからなり、前記エンドシール手段は、前記上側シール体が周面に取り付けられた上側回転胴と、前記下側シール体が周面に取り付けられた下側回転胴と、前記上側回転胴と前記下側回転胴を回転させることにより前記上側シール体と前記下側シール体を互いに反対方向に回転させるシール体回転手段と、前記横ピロー包装機が前記包装体を生産するために前記シール体回転手段の動作を制御するシール体回転制御手段と、前記上側シール体の上側シール面と前記下側シール体の該上側シール面と噛み合う下側シール面が前記筒状包材を挟み込まない状態において、前記生産停止信号発生手段からの前記生産停止信号に基づき、前記上側シール面と前記下側シール面を、前記筒状包材から最も離れた退避位置まで退避させるように前記シール体回転手段の回転を制御するシール体退避制御手段とを備えた横ピロー包装機を提供して、上記課題を解決するものである。
【0013】
請求項5の発明は、前記シール体退避制御手段は、前記上側シール体と前記下側シール体を、前記上側シール面と前記下側シール面が噛み合わない方向に回転移動させて、前記筒状包材から最も離れた位置に退避させるようにする横ピロー包装機を提供して、上記課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明の横ピロー包装機においては、エンドシール装置がボックスモーション型であって、被包装品が供給されない等の何等かの要因によって包装体の生産を停止し、エンドシール装置の動作も停止した場合、ヒータブロックの温度が高く、エンドシール装置を長時間停止させた場合であっても、ヒータブロックからの熱により筒状包装材が変形したり軟化したりする等の問題が生じないという効果を奏する。
【0015】
請求項2の発明の横ピロー包装機においては、さらに、横ピロー包装機が包装体の生産を再開するに際し、より迅速にヒータブロックのボックスモーション動作を再開させることができるという効果を奏する。
【0016】
請求項3の発明の横ピロー包装機においては、さらに、ヒータブロックからの熱により筒状包装材が変形したり軟化したりする等の問題がより一層生じないという効果を奏する。
【0017】
請求項4の発明の横ピロー包装機においては、エンドシール装置がロータリー型であって、被包装品が供給されない等の何等かの要因によって包装体の生産を停止し、エンドシール装置の動作も停止した場合、シール体の温度が高く、エンドシール装置を長時間停止させた場合であっても、シール体からの熱により筒状包装材が変形したり軟化したりする等の問題が生じないという効果を奏する。
【0018】
請求項5の発明の横ピロー包装機においては、さらに、シール体を筒状包装材に接触させずに退避できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】ボックスモーション型の横ピロー包装機の概略構成を表した正面図と平面図である。
図2図2は横ピロー包装機1で製造される包装体2の斜視図とA-A断面図、被包装品4の斜視図である。
図3】ヒータブロック開閉装置40とヒータブロック移動装置50からなるエンドシール・切断ユニットの概略構成を表した斜視図である。
図4図3に示すヒータブロック開閉装置40とヒータブロック移動装置50の左側面図である。
図5図3に示すヒータブロック開閉装置40とヒータブロック移動装置50の平面図である。
図6図3に示すヒータブロック開閉装置40とヒータブロック移動装置50の正面図である。
図7図1に示す横ピロー包装機1の制御部分の構成を示すブロック図である。
図8】ヒータブロック41、42のボックスモーション動作を説明する説明図である。
図9】ヒータブロック41、42のボックスモーション動作において、筒状連続フィルムTFiにエンドシール・切断が施されて包装体2が生産される過程を説明する説明図である。
図10】ヒータブロック41、42がボックスモーション動作の中で位置P5、P5’から位置P0、P0’に退避する状態を説明する説明図である。
図11】ロータリー型の横ピロー包装機の概略構成を表した正面図と平面図である。
図12図11に示す横ピロー包装機のエンドシール装置の概略構成を表した斜視図である。
図13図12に示すエンドシール装置の左側面図である。
図14図11に示す横ピロー包装機100の制御部分の構成を示すブロック図である。
図15】上側シール体111と下側シール体112の動作(回転移動)を説明する説明図である。
図16】上側シール体111、下側シール体112の動作(回転移動)において、筒状連続フィルムTFiにエンドシール・切断が施されるまでの過程を説明する説明図である。
図17】上側シール体111、下側シール体112の動作(回転移動)において、筒状連続フィルムTFiにエンドシール・切断が施された後の過程を説明する説明図である。
図18】上側シール体111、下側シール体112が回転移動して退避する状態を説明する説明図である。
図19】エンドシール装置110の上側回転胴111bと下側回転胴112bが、二(2個)以上の上側シール体と二(2個)以上の下側シール体を備えている場合の上側シール体と下側シール体の退避位置を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[ボックスモーション型の横ピロー包装機]
図1は、本発明の第1実施形態であるボックスモーション型の横ピロー包装機の概略構成を表した図であり、同図(a)は正面図、同図(b)は平面図である。
図において、1はボックスモーション型の横ピロー包装機、2は包装体、3は筒状のフィルム、4は被包装品、10は包材(包装材料)供給・送りユニット、11はガイドローラ、12は押えローラ、13は送りローラ、14は送りローラ用サーボモータ、15はガイドローラ、16はレジマーク検出機、20は被包装品供給・充填ユニット、21は供給コンベア、21aはコンベアベルト、21bは位置決め用アタッチメント、21cは駆動ローラ、21dはテールローラ、22は駆動ローラ用サーボモータ、23は製筒器(フォーマ)、24は供給原点検出機、25は被包装品検出機、30はフィルム引き・センターシール・目付けユニット、31a、31bは紙引きローラ、32はフィルム引きローラ用サーボモータ、33a、33bはセンターシールブロック、34は開閉装置、35a、35bは目付けローラ、36は目付けローラ用サーボモータ、37は中間コンベア、37aはコンベアベルト、37bは駆動ローラ、38は駆動ローラ用サーボモータ、40はヒータブロック開閉装置、41、42はヒータブロック、44はヒータブロック開閉用サーボモータ、50はヒータブロック移動装置、54はヒータブロック移動用サーボモータ、55はエンドシール原点検出機、60は包装体排出ユニット、61は排出コンベア、61aはコンベアベルト、61bは駆動ローラ、62は駆動ローラ用サーボモータ、MRは巻取り包材、Fiは連続フィルム、TFiは筒状連続フィルムである。
【0021】
図1に示すように、横ピロー包装機1は、包材(包装材料)供給・送りユニット10、被包装品供給・充填ユニット20、フィルム引き・センターシール・目付けユニット30、ヒータブロック開閉装置40とヒータブロック移動装置50からなるエンドシール・切断ユニット、包装体排出ユニット60等から構成される。
包材(包装材料)供給・送りユニット10は、巻取り包材供給装置(図示せず)、押えローラ12、送りローラ13、送りローラ13を回転させる送りローラ用サーボモータ14、ガイドローラ11、15、レジマーク(レジスターマーク)検出機16等から構成される。
包材(包装材料)供給・送りユニット10においては、巻取り包材供給装置等に取り付けられた巻取り包材MRから連続フィルムFiが繰り出され、連続フィルムFiは、ガイドローラ11に案内されて押えローラ12と送りローラ13に挟み込まれ、送りローラ用サーボモータ14によって送りローラ13が回転し、これにより連続フィルムFiが一定長さだけ送り出されて、ガイドローラ15を介して製筒器(フォーマ)23に案内される。
レジマーク検出機16は、レジマーク検出部(光センサ)で包材Fiに設けられたレジマークを読み取り、レジマーク検出信号を生成する。
被包装品供給・充填ユニット20は、被包装品供給装置(図示せず)、供給コンベア21、製筒器(フォーマ)23等から構成され、供給コンベア21は、一定間隔で位置決め用アタッチメント21bが取り付けられたコンベアベルト21a、駆動ローラ21c、テールローラ21d、駆動ローラ21cを回転させる駆動ローラ用サーボモータ22等から構成される。
被包装品充填ユニット20においては、被包装品供給装置から供給された被包装品4が供給コンベア21のコンベアベルト21aに載せられ、駆動ローラ用サーボモータ22によって駆動ローラ21cが回転してコンベアベルト21aが移動し、被包装品4が位置決め用アタッチメント21bに押されて製筒器23まで運ばれる。
製筒器23は、案内された連続フィルムFiを筒状に成形して筒状連続フィルムTFiを生成し、製筒器23まで運ばれた被包装品4を、筒状連続フィルムTFiの中に充填する。
供給原点検出機24は、位置決め用アタッチメント21bを検出して被包装品の供給原点信号を生成し、被包装品検出機25は、コンベアベルト21aの位置決め用アタッチメント21bの位置にある被包装品4を検出し、被包装品検出信号を生成する。
【0022】
フィルム引き・センターシール・目付けユニット30は、紙引きローラ31a、31b、紙引きローラ用サーボモータ32、センターシールブロック33a、33b、開閉装置34、目付けローラ35a、35b、目付けローラ用サーボモータ36、中間コンベア37等から構成され、中間コンベア37は、コンベアベルト37a、駆動ローラ37b、駆動ローラ37bを回転させる駆動ローラ用サーボモータ38、コンベアベルト37aを案内する複数のローラ等から構成される。
フィルム引き・センターシール・目付けユニット30においては、筒状連続フィルムTFiの重ね合せされた端部が紙引きローラ31a、31bに挟み込まれ、紙引きローラ用サーボモータ32によってフィルム引きローラ31aが回転し、筒状連続フィルムTFiが一定長さだけ送り出されてセンターシールブロック33a、33bまで案内され、開閉装置34によってセンターシールブロック33a、33bが開閉し、筒状連続フィルムTFiの重ね合せされた端部が、センターシールブロック33a、33bに挟み込まれて、筒状連続フィルムTFiにセンターシールが施され、形成されたセンターシール部が、目付けローラ35a、35bに挟み込まれ、目付けローラ用サーボモータ36によって目付けローラ35aが回転した目付けが施される。
このようにしてセンターシール部に目付けが施された筒状連続フィルムTFiは、中間コンベア37のコンベアベルト37aに載せられ、駆動ローラ用サーボモータ38により駆動ローラ37bが回転してコンベアベルト37aが移動し、筒状連続フィルムTFiがエンドシール・切断ユニットまで運ばれる。
エンドシール・切断ユニットは、上側ヒータブロックとなるヒータブロッ41、下側ヒータブロックとなるヒータブロッ42、これを開閉するヒータブロック開閉用44を備えたサーボモータ開閉機構等からなるヒータブロック開閉装置40と、ヒータブロック開閉装置40を水平方向に移動させるヒータブロック移動用サーボモータ54を備えたヒータブロック移動装置50から構成される(詳細は後述する)。
エンドシール・切断ユニットにおいては、センターシール部が施された筒状連続フィルムTFiが、ボックスモーション動作を行うヒータブロック41、42に挟み込まれ、エンドシールと切断が行われて包装体2が生成され、生成された包装体2は、包装体排出ユニット56に送られる(詳細は後述する)。
また、エンドシール原点検出機55は、ヒータロック41、42がボックスモーション動作を行う場合の基準となる位置(1サイクルの動作の開始位置等)を検出して原点信号を生成する。
包装体排出ユニット60は、コンベアベルト61a、駆動ローラ61b、駆動ローラ61bを回転させる駆動ローラ用サーボモータ62、コンベアベルト67aを案内する複数のローラ等から構成される排出コンベア61等を備えている。
包装体排出ユニット60においては、包装体2が排出コンベア61のコンベアベルト61aに載せられ、駆動ローラ用サーボモータ62により駆動ローラ61bが回転してコンベアベルト61aが移動し、包装体2が排出される。
【0023】
[包装体2]
図2は横ピロー包装機1で製造される包装体2を表した図であり、図2(a)は包装体2の斜視図、図2(b)は図2(a)のA-A断面図、図2(c)は被包装品4の斜視図であり、図において、3a、3bはエンドシール部、3cはセンターシール部である。
包装体2においては、図2(a)、(b)に示すように、筒状のフィルム3の左右方向両端部にエンドシール部3a、3bが形成され、筒状のフィルム3の前後方向中央部にはセンターシール部3cが形成され、筒状のフィルム3の中に被包装品4が密封されている。
また、図2(c)に示す被包装品4の大きさ(長さCl、幅Cw、高さCh)は、横ピロー包装機1の操作パネル(後述する)から入力され、包装体2の大きさ(長さPl、幅Pw、高さPh)のうち、幅Pw、高さPhは、被包装品4の幅Cw、高さChとフィルムFiの幅(操作パネルから入力される)によって定められる製筒器23の開口部の大きさ(幅、高さ)によって決まり、長さPlは、操作パネルから入力される(詳細は後述する)。
【0024】
[ヒータブロック開閉装置40、ヒータブロック移動装置50]
図3は、ヒータブロック開閉装置40とヒータブロック移動装置50からなるエンドシール・切断ユニットの概略構成を表した斜視図、図4は、図3に示すヒータブロック開閉装置40とヒータブロック移動装置50の左側面図、図5は、図3に示すヒータブロック開閉装置40とヒータブロック移動装置50の平面図、図6は、図3に示すヒータブロック開閉装置40とヒータブロック移動装置50の正面図である。
図において、41a、42aは中央溝、41b、42bはヒータブロックホルダ、41cはガイド穴、43は開閉トグル機構、43aは回転軸、43bは回転板、43c、43dは従動アーム、43e、43fは保持部材、44aは減速機、44bは上板、44cは下板、44dは側板、45はホルダ駆動ブロック、46a、46bは支持ブロック、46c、46dは連結板、47a、47bは連結ロッド、48は切断装置、48aは支持板、48bはエアシリンダ、48cはピストンロッド、48dはスライダ、48e、48fはガイドロッド、49は切断用ナイフ、51a、51bは移動ブロック、52a、52bはガイドブロック、53はリンク機構、53aは回転軸、53bは揺動アーム、53cは連結軸、53dはスライドアーム、53eは連結軸、54aは減速機である。
【0025】
ヒータブロック開閉装置40においては、ヒータ(図示せず)が埋め込まれたヒータブロック41、42には中央溝41a、42aが設けられ、ヒータブロック41はヒータブロックホルダ41bの下面側に取り付けられ、ヒータブロックホルダ41bにはガイド穴41cが設けられ、ヒータブロック42はヒータブロックホルダ42bの上面側に取り付けられ、ヒータブロックホルダ42bの下面側には保持部材43eが取り付けられている。
ヒータブロックホルダ41bは、連結ロッド47a、47bによりホルダ駆動ブロック45に連結され、ヒータブロックホルダ42bは、開閉トグル機構43を介してホルダ駆動ブロック45に連結されると共に、連結ロッド47a、47bに摺動自在に支持され、連結ロッド47a、47bは、支持ブロック46a、46bに摺動自在に支持され、支持ブロック46a、46bは、連結板46c、46dにより連結され、ホルダ駆動ブロック45の上面側には保持部材43fが取り付けられている。
開閉トグル機構43においては、回転軸43aに回転板43bが取り付けられ、回転アーム43bの両端部に従動アーム43c、43dの一端が回転自在に取り付けられ、従動アーム43cの他端は保持部材43eに回転自在に取り付けられ、従動アーム43dの他端は保持部材43fに回転自在に取り付けられ、回転軸43aは減速機44aを介してヒータブロック開閉用サーボモータ44に連結されている。
ヒータブロック開閉用サーボモータ44と減速機44aは、連結板46dに固定された上板44bと下板44cに挟持固定され、上板44bと下板44cの正面には側板44dが固定されている。
これより、ヒータブロック開閉用サーボモータ44aによって開閉トグル機構43の回転軸43aを回転させて回転板43bを回転させると、従動アーム43cを介してヒータブロックホルダ42bが連結ロッド47a、47bに沿って移動する。これと同時に、従動アーム43dを介してホルダ駆動ブロック44が移動して連結ロッド47a、47bが支持ブロック46a、46bに沿って移動し、ヒータブロックホルダ41bがヒータブロックホルダ42bと反対方向に移動し、ヒータブロック41とヒータブロック42の開閉動作(離接動作)が行われる。
【0026】
切断装置48は、支持板48a、支持板48aの上面側に取り付けられたエアシリンダ48b、支持板48aの下面側に取り付けられたガイドロッド48e、48f、ガイドロッド48e、48fに摺動自在に支持されたスライダ48d、スライダ48dに取り付けられた切断ナイフ49等から構成されている。
そして、エアシリンダ48bのピストンロッド48cの先端部は、スライダ48dに取り付けられ、ガイドロッド48e、48fの先端部は、ヒータブロックホルダ41bのガイド穴41c内面に取り付けられている。
これより、エアシリンダ48bを作動させることにより、ピストンロッド48cを介して、スライダ48dが、ガイドロッド48e、48fに沿ってヒータブロックホルダ41bのガイド穴41cの内側を移動し、スライダ48dに取り付けられた切断用ナイフ49が移動する。
そして、ヒータブロック41とヒータブロック42が閉じたときに、センターシール部3cが形成された筒状連続フィルムTFiに対して、エンドシールが施されてエンドシール部3a、3bが形成されると共に、切断装置48のエアシリンダ48bが作動して、切断用ナイフ49が、ヒータブロック41の中央溝41aから飛び出してヒータブロック42の中央溝42bに入り、エンドシール部3aとエンドシール部3bの境界部を切断し、包装体2が生成される。
【0027】
ヒータブロック移動装置50においては、移動ブロック51aが支持ブロック46aの背面下部に取付固定され、移動ブロック51bが支持ブロック46bの正面下部に取付固定され、ガイドブロック52aが横ピロー包装機1の背面側のフレーム(図示せず)取付固定され、ガイドブロック52bが横ピロー包装機1の正面側のフレーム(図示せず)取付固定されている。
また、移動ブロック51a、51bの下面側には、左右方向に凹溝が設けられ、ガイドブロック52a、52bの上面には、長手方向(左右方向)に凸条が設けられ、ガイドブロック52a、52bの凸条にガイドブロック52a、52bの凹溝が摺動自在にはめ込まれ、移動ブロック51a、51bが、ガイドブロック52a、52b上を左右方向に移動できるようになっている。
リンク機構53は、ヒータブロック移動用サーボモータ54(減速機54a)の回転軸53a、揺動アーム53bは、連結軸53c、53e、スライドアーム53dより構成され、揺動アーム53bの下端側は回転軸53aに回転不能に連結され、揺動アーム53bの上端側は、連結軸53cを介してスライドアーム53dの右端側に回転自在に連結され、スライドアーム53dの左端側は、連結軸53eを介してヒータブロック開閉装置40の側板44dに回転自在に連結されている。
また、ヒータブロック移動用サーボモータ54と減速機54aは、横ピロー包装機1の機械フレーム(図示せず)に取付固定されている。
これより、ヒータブロック移動用サーボモータ54が回転すると、揺動アーム53bが回転軸53aと共に回転して、揺動アーム53bの上端部が回転軸53aを中心に揺動し、スライドアーム53dが左右方向にスライドし、ヒータブロック開閉装置40全体に、側板44dを介して、スライドアーム53dから左右方向に移動させる力が作用し、移動ブロック51a、51bがガイドブロック52a、52b上を左右方向に移動し、ヒータブロック開閉装置40全体が左右方向に移動する。
【0028】
[横ピロー包装機1の制御部分の構成]
図7は、図1に示す横ピロー包装機1の制御部分の構成を示すブロック図であり、図において、70は横ピロー包装機制御部、71は演算制御部、71aは駆動機器動作制御部、71bはボックスモーション動作制御部、71cはヒータブロック退避制御部、71dは生産停止信号発生部、72は記憶部、73は送受信部、80は操作パネル、81はコンピュータ、81aは最大離間距離設定部、83は送受信部、84は入力表示部、CL1は通信回線である。
横ピロー包装機制御部70は、演算制御部71、記憶部72及び送受信部73を備え、演算制御部71は、駆動機器動作制御部71a、ボックスモーション動作制御部71b、ヒータブロック退避制御部71c、生産停止信号発生部71dを備えている。
演算制御部71は、横ピロー包装機1の駆動機器(送りローラ用サーボモータ14、フィルム引きローラ用サーボモータ32、目付けローラ用サーボモータ36、駆動ローラ用サーボモータ22、38、62、ヒータブロック開閉用サーボモータ44、ヒータブロック移動用サーボモータ54、開閉装置34、切断装置48等)と検出機器(レジマーク検出機16、供給原点検出機24、被包装品検出機25、エンドシール原点検出機55等)にケーブル等で接続されている。
【0029】
駆動機器動作制御部71aは、操作パネル80で設定された製品について、記憶部72の製品パラメータテーブルに登録されたパラメータ(横ピロー包装機1が生産する製品毎に設定された生産能力、袋長さ、製品長さ、ヒータ温度等を表す数値)に基づいて、横ピロー包装機1の駆動機器の動作を制御する。
具体的には、駆動機器動作制御部71aは、サイクル信号発生器(図示せず)が発生するサイクル信号(包装体2の製造サイクル(1個の包装体2を製造する周期)を表す信号)を基準に設定された動作タイミングとレジマーク検出機16、供給原点検出機24等からの検出信号に基づいて、各駆動機器(送りローラ用サーボモータ14、フィルム引きローラ用サーボモータ32、目付けローラ用サーボモータ36、駆動ローラ用サーボモータ22、38、52等)の動作を制御する。
ボックスモーション動作制御部71bは、上記サイクル信号とエンドシール原点検出機55の検出信号等に基づいて、ヒータブロック開閉用サーボモータ44とヒータブロック移動用サーボモータ54の動作(回転)を制御し、ヒータブロック41、42のボックスモーション動作を制御する(詳細は後述する。)
生産停止信号発生部71dは、被包装品検出機25から被包装品検出信号が発生されないとき等に、横ピロー包装機1が包装体2を生産する動作(各駆動機器の動作)を停止させる生産停止信号を発生する。
生産停止信号発生部71dが生産停止信号を発生する例としては、被包装品検出機25から被包装品検出信号が発生されないときの他に、巻取り包材MRの終端を検出する検出装置(図示せず)が巻取り包材MRの終端を検出する信号を発生したとき、レジマーク検出機16が、フィルムFiに設けられたレジマークを検出する検出信号を所定のタイミングで発生しないときが挙げられる。
ヒータブロック退避制御部71cは、生産停止信号発生部71dからの生産停止信号に基づいて、ヒータブロック41、42を最大離間距離を超えた退避位置まで退避させるように、ヒータブロック開閉用サーボモータ44とヒータブロック移動用サーボモータ54の回転を制御する。
送受信部73は、通信回線CL1を介して操作パネル80の送受信部83と通信を行い、演算制御部71から各種データを操作パネル80の送受信部83に送信し、また、送受信部83から送信される各種データを受信して演算制御部81に送る。
【0030】
操作パネル80は、コンピュータ81、送受信部83及び入力表示部84を備え、横ピロー包装機制御部70と通信回線CL1により接続されている。
コンピュータ81は、演算処理部や記憶部を備え、横ピロー包装機1に対応した専用のプログラムが組み込まれ、各種処理を行うと共に操作パネル80を統括的に制御する。
コンピュータ81の演算処理部は、最大離間距離設定部81aを備え、最大離間距離設定部81aは、ヒータブロック41、42のボックスモーション動作において、上側のヒータブロック41と下側のヒータブロック42が最も離間する最大離間距離を設定し、設定した最大離間距離は、通信回線CL1を介して横ピロー包装機制御部70に送信され、記憶部72の製品パラメータテーブルに登録される。
送受信部83は、コンピュータ81から送られてくる各種データを通信回線CL1を介して横ピロー包装機制御部70の送受信部73に送信し、横ピロー包装機制御部70の送受信部73から通信回線CL1を介して送信される各種データを受信してコンピュータ81に送る。
入力表示部84は、タッチパネル式の表示画面を有し、コンピュータ31に組み込まれた専用プログラムによって作成された各種画面、例えば、被包装品仕様入力画面を表示する。
【0031】
[ヒータブロック41、42のボックスモーション動作]
図8は、エンドシール・切断ユニットにおいて、筒状連続フィルムTFiにエンドシールと切断が施される際の、ヒータブロック41、42のボックスモーション動作を説明する説明図である。
図において、V1~V3は、上側のヒータブロック41の鉛直方向(上下方向)の位置であり、V1は、ボックスモーション動作におけるヒータブロック41の最も上側の位置、V3は、ボックスモーション動作におけるヒータブロック41の最も下側の位置、V2は、V1とV3の中間の位置であり、V1’~V3’は、下側のヒータブロック42の鉛直方向(上下方向)の位置であり、V1’は、ボックスモーション動作におけるヒータブロック42の最も下側の位置、V3’は、ボックスモーション動作におけるヒータブロック42の最も上側の位置、V2’は、V1’とV3’の中間の位置である。
また、H1~H5は、ヒータブロック41、42の水平方向(左右方向)の位置であり、H1は、ボックスモーション動作におけるヒータブロック41、42の最も左側の位置、H5は、ボックスモーション動作におけるヒータブロック41、42の最も右側の位置、H3は、H1とH5の中間の位置、H2は、H1とH3の中間の位置、H4はH3とH5の中間の位置である。
そして、ボックスモーション動作におけるヒータブロック41、42の位置は、鉛直方向の位置V1~V3、V1’~V3 ’と水平方向の位置H1~H5の組合せで特定される。
図8において、位置P1~P5は、上側のヒータブロック41の位置であり、位置P1は鉛直位置がV2で水平位置がH1、位置P2は鉛直位置がV3で水平位置がH2、位置P3は鉛直位置がV3で水平位置がH4、位置P4は鉛直位置がV2で水平位置がH5、位置P5は鉛直位置がV1で水平位置がH3である。
また、位置P1’~P5 ’は、下側のヒータブロック42の位置であり、位置P1’は鉛直位置がV2’で水平位置がH1、位置P2’は鉛直位置がV3’で水平位置がH2、位置P3’は鉛直位置がV3’で水平位置がH4、位置P4’は鉛直位置がV2’で水平位置がH5、位置P5’は鉛直位置がV1’で水平位置がH3である。
なお、位置P0、P0’については後述する。
【0032】
ボックスモーション動作において、上側のヒータブロック41は、位置P1、P2、P3、P4、P5へ順次連続的に移動し、これと同じタイミングで、下側のヒータブロック42も、位置P1’、P2’、P3’、P4’、P5’へ順次連続的に移動して(これにより、上側のヒータブロック41と下側のヒータブロック42は左右方向の中心軸に対して線対称の軌跡を描く)、1サイクル(包装体2を1個生産するサイクル)を終了し、連続して次のサイクルへ移行し、これを繰り返すこととなる。
1サイクルにおける各位置の状態は、以下のとおりである。
位置P1、P1’:上側のヒータブロック41と下側のヒータブロック42が最も左側に寄った状態であり、1サイクルの開始位置となる。
位置P2、P2’:上側のヒータブロック41と下側のヒータブロック42が筒状包材Tiを挟み込んで押し付け合うのを始めた状態であり、エンドシール開始位置となる。
位置P3、P3’:上側のヒータブロック41と下側のヒータブロック42が筒状包材Tiを挟み込んで押し付け合うのを終了する状態であり、エンドシール終了位置となる。
位置P4、P4’:上側のヒータブロック41と下側のヒータブロック42が最も右側に寄った状態であり、1サイクルの中間位置となる。
位置P5、P5’:上側のヒータブロック41と下側のヒータブロック42が最も離間した状態であり、1サイクルの終了位置となる。
【0033】
図9は、ヒータブロック41、42のボックスモーション動作において、筒状連続フィルムTFiにエンドシール・切断が施されて包装体2が生産される過程を説明する説明図であり、同図(a)は、ヒータブロック41、42が位置P5、P5’から位置P1、P1’に移動した状態、同図(b)は、ヒータブロック41、42が位置P1、P1’から位置P2、P2’に移動した状態、同図(c)は、ヒータブロック41、42が位置P2、P2’から位置P3、P3’に移動した状態、同図(d)は、ヒータブロック41、42が位置P3、P3’から位置P4、P4’に移動した状態、同図(e)は、ヒータブロック41、42が位置P4、P4’から位置P5、P5’に移動した状態を表している。
まず、ヒータブロック41、42が位置P5、P5’から位置P1、P1’(1サイクルの開始位置)に移動したとき、筒状連続フィルムTFiの右端側にはエンドシール部3bが形成され、ヒータブロック41は、筒状連続フィルムTFiから上方に離れた位置にあり、ヒータブロック42は、筒状連続フィルムTFiから下方に離れた位置にある(図9(a))。
次いで、ヒータブロック41、42が、位置P1、P1’から位置P2、P2’に移動するときに、筒状連続フィルムTFiを挟み込み、位置P2、P2’でヒータブロック41、42が、挟み込んで扁平になった筒状連続フィルムTFiを上下から押し付けエンドシールを開始し(図9(b))、その状態でヒータブロック41、42が、位置P2、P2’から位置P3、P3’に移動し、その途中で、挟み込んだ筒状連続フィルムTFiを左右に切断し、エンドシールを終了する(図9(c))。
この後、ヒータブロック41、42は、位置P3、P3’から位置P4、P4’へ移動し、移動するにつれて互いに離間し(図9(d))、このとき、包装体2が生成され、さらに、ヒータブロック41、42は、位置P4、P4’から位置P5、P5’へ移動し、互いに最も離間し、1サイクルを終了する(図9(e))
【0034】
上記ボックスモーション動作において、ヒータブロック41、42は、位置P2・P3、P2’・P3’でシール面同士が筒状連続フィルムTFiを挟んで接触し、位置P5、P5’で最も離間する。
そして、ヒータブロック41、42が最も離間する最大離間距離Sv(位置P2・P3、P2’・P3’から位置P5、P5’までに移動する鉛直距離、図8参照)は、ヒータブロック41、42が、ヒータブロック開閉装置40の構造上最大限に離間する最大ストロークSvmax(図8参照)の範囲内で、コンピュータ81の最大離間距離設定部81aにより設定される。
この場合、最大離間距離Svは、ヒータブロック41、42を開閉させるヒータブロック開閉用サーボモータ44の負荷を軽減させる観点から、できるだけ短い方がよいが、筒状連続フィルムTFiの高さ(包装体2の高さPh)以下であると、ヒータブロック41、42が1サイクルの開始位置P1、P1’に移動するまでに、筒状連続フィルムTFiに接触してエンドシールが正常に行われないことから、包装体2の高さPhよりも大きくする必要がある。
また、包装体2の高さPhは、被包装品4の幅Cw、高さChとフィルムFiの幅によって定められる製筒器23の開口部の大きさ(幅、高さ)によって決まり、横ピロー包装機1が生産する製品の種類(操作パネル80の入力表示部84から入力される)によって異なる。
よって、最大離間距離設定部81aは、最大ストロークSvmaxの範囲内で、包装体2の高さPhの最大値より大きい最大離間距離Sv(例えば、高さPhに1より大きい係数αを乗じたPh・α)を設定する。
例えば、最大ストロークSvmaxが200mmであり、包装体2の高さPhが80mmの場合、最大離間距離設定部81aは、Phに一定の係数α=1.5を乗じた120mmを最大離間距離Svとして設定する。
なお、被包装品4の幅Cw、高さChは、被包装品4(製品)の仕様を入力するために操作パネル80の入力表示部84に表示される製品仕様入力画面(図示せず)から入力され、フィルムFiの幅は、包装体2(袋体)の仕様を入力するために操作パネル80の入力表示部84に表示される袋仕様入力画面(図示せず)から入力される。
【0035】
[ヒータブロック41、42の退避制御]
次に、ヒータブロック41、42がボックスモーション動作を行い、包装体2が連続的に生産されている場合、生産停止信号発生部71dが生産停止信号を発生したときに、ヒータブロック退避制御部71cが行うヒータブロック41、42の退避制御について説明する。
ヒータブロック退避制御部71cは、生産停止信号発生部71dからの生産停止信号に基づいて、ヒータブロック41を退避位置である位置P0まで退避させ、ヒータブロック42を退避位置である位置P0’まで退避させるように、ヒータブロック開閉用サーボモータ44とヒータブロック移動用サーボモータ54の回転を制御する。
図8に示すように、位置P0、P0’は、鉛直位置がV0、V0’となり、水平位置がH1となる位置であり、V0、V0’は、ヒータブロック41、42が最大ストロークSvmaxまで離間した位置である。
図10は、ヒータブロック41、42がボックスモーション動作の中で位置P5、P5’にあるときに、生産停止信号発生部71dからの生産停止信号が発生され、ヒータブロック41、42が位置P0、P0’に退避する状態を説明する説明図である。
図10に示すように、ヒータブロック41、42が位置P5、P5’から位置P0、P0’に退避することにより、ヒータブロック41、42のシール面と筒状連続フィルムTFiとの距離は、Dp5(位置P5、P5’におけるヒータブロック41、42のシール面と筒状連続フィルムTFiとの距離)から、SvmaxとSvの差分だけ大きいDp0(位置P0、P0’におけるヒータブロック41、42のシール面と筒状連続フィルムTFiとの距離)に広がることとなる。
例えば、包装体2(筒状連続フィルムTFi)の高さPhが80mm、Dp5が100mm、最大ストロークSvmaxが200mm、最大離間距離Svが120mmの場合、ヒータブロック41、42が位置P0、P0’に退避することにより、ヒータブロック41、42のシール面と筒状連続フィルムTFiとの距離は、100mm(Dp5)から180mm(Dp0)に広がる。
なお、上記の例(図10の例)では、ヒータブロック41、42が位置P5、P5’から位置P0、P0’に退避する場合を説明したが、ヒータブロック41、42が、位置P5、P5’以外の位置にある場合であっても、生産停止信号発生部71dからの生産停止信号に基づいて、位置P0、P0’に退避する
【0036】
これより、ヒータブロック41、42のボックスモーション動作が停止しても、ヒータブロック41、42が位置P0、P0’に退避され、ヒータブロック41、42のシール面からの熱により筒状連続フィルムTFiが変形したり軟化したりすることが防止される。
また、ヒータブロック41、42が退避する位置P0、P0’の水平位置をH1とすることにより、ヒータブロック41、42がボックスモーション動作を再開するとき、ヒータブロック開閉用サーボモータ44のみを作動させて、ヒータブロック41、42を1サイクルの開始位置P1、位置P1’に移動させることができ、より迅速にボックスモーション動作を再開させることができる。
なお、ヒータブロック41、42の退避位置は、位置P0、P0’に限定されるものではなく、鉛直位置が最大離間距離Svを超えた位置、すなわち、鉛直位置V1、V1’と鉛直位置V0、V0’の間の位置であればよい。
【0037】
[ロータリー型の横ピロー包装機]
図11は、本発明の第2実施形態であるロータリー型の横ピロー包装機の概略構成を表した図であり、図11(a)は正面図、図11(b)は平面図を表し、図12は、図11に示す横ピロー包装機のエンドシール装置の概略構成を表した斜視図、図13は、図12に示すエンドシール装置の左側面図である。
図において、100はロータリー型の横ピロー包装機、110はエンドシール装置、111は上側シール体、111aは中央溝、111bは上側回転胴、111c、111dは回転軸、111sは上側シール面、112は下側シール体、112aは中央溝、112bは下側回転胴、112c、112dは回転軸、112sは下側シール面、113は上側シール体用サーボモータ、113aは減速機、114は下側シール体用サーボモータ、114aは減速機、115a、115bは横ピロー包装機100の機械フレームであり、図1に示す横ピロー包装機と同一の部分には同一の符号を付す。
図11に示すように、横ピロー包装機100は、図1に示す横ピロー包装機1が備えている包材(包装材料)供給・送りユニット10、被包装品供給・充填ユニット20、フィルム引き・センターシール・目付けユニット30、包装体排出ユニット60等を備え、これらの各ユニットの構成も横ピロー包装機1の各ユニットの構成と同じであるが、エンドシール・切断ユニットが、横ピロー包装機1と異なっている。
すなわち、横ピロー包装機100は、エンドシール・切断ユニットとして、横ピロー包装機1のヒータブロック開閉装置40とヒータブロック移動装置50に代えて、エンドシール装置110を備えている。
【0038】
エンドシール装置110は、一(1個)の上側シール体111が周面に取り付けられた上側回転胴111b、上側回転胴111bの回転軸111cに減速機113aを介して連結された上側シール体用サーボモータ113、一(1個)の下側シール体112が周面に取り付けられた下側回転胴112b、下側回転胴112bの回転軸112cに減速機114aを介して連結された下側シール体用サーボモータ114等から構成され、上側回転胴111bの回転軸111c、111dが機械フレーム115a、115bに回転自在に支持されている。
上側シール体111は、ヒータ(図示せず)を内蔵し、切断用ナイフ(図示せず)が突出する中央溝111aと上側シール面111sを備え、下側シール体112は、ヒータ(図示せず)を内蔵し、上側シール体111から突出する切断用ナイフを受ける中央溝112aと下側シール面112sを備えている。
上側シール体用サーボモータ113と下側シール体用サーボモータ114は、本発明のシール体回転手段となるもので、上側シール体用サーボモータ113は、減速機113aを介して上側回転胴111bを正面から見て反時計回り回転させ、下側シール体用サーボモータ114は、減速機114aを介して下側回転胴112bを正面から見て時計回りに回転させる。
そして、上側シール体用サーボモータ113と下側シール体用サーボモータ114は、上側シール体111の上側シール面111sと下側シール体112の下側シール面112sが接する(噛み合う)ように同期して互いに反対方向に回転する。
本実施形態では、エンドシール装置110が一(1個)の上側シール体111と一(1個)の下側シール体112を備えているが、本発明のロータリー型の横ピロー包装機におけるエンドシール手段(装置)は、二(2個)以上の上側シール体と二(2個)以上の下側シール体、例えば、二(2個)の上側シール体と二(2個)の下側シール体、三(3個)の上側シール体と三(3個)の下側シール体、四(4個)の上側シール体と四(4個)の下側シール体を備えていてもよい。
なお、本実施形態のエンドシール装置110では、上側回転胴111bと下側回転胴112bを別々のサーボモータで回転させているが、歯車機構により上側回転胴111bと下側回転胴112bを1つのサーボモータで回転させてもよい。
【0039】
[横ピロー包装機100の制御部分の構成]
図14は、図11に示す横ピロー包装機100の制御部分の構成を示すブロック図であり、図において、120は横ピロー包装機制御部、121は演算制御部、121aは駆動機器動作制御部、121bはシール体回転制御部、121cはシール体退避制御部、121dは生産停止信号発生部、122は記憶部、123は送受信部、130は操作パネル、131はコンピュータ、133は送受信部、134は入力表示部、CL2は通信回線である。
横ピロー包装機制御部120は、演算制御部121、記憶部122及び送受信部123を備え、演算制御部121は、駆動機器動作制御部121a、シール体回転制御部121b、シール体退避制御部121c、生産停止信号発生部121dを備えている。
演算制御部121は、横ピロー包装機100の駆動機器(送りローラ用サーボモータ14、フィルム引きローラ用サーボモータ32、目付けローラ用サーボモータ36、駆動ローラ用サーボモータ22、38、62、上側シール体用サーボモータ113、下側シール体用サーボモータ114等)と検出機器(レジマーク検出機16、供給原点検出機24、被包装品検出機25等)にケーブル等で接続されている。
【0040】
駆動機器動作制御部121aは、横ピロー包装機制御部70の駆動機器動作制御部71aと同様に、操作パネル130で設定された製品について、記憶部122の製品パラメータテーブルに登録されたパラメータ(横ピロー包装機100が生産する製品毎に設定された生産能力、袋長さ、製品長さ、ヒータ温度等を表す数値)に基づいて、横ピロー包装機100の駆動機器の動作を制御する。
シール体回転制御部121bは、上記サイクル信号等に基づいて、上側シール体用サーボモータ113と下側シール体用サーボモータ114の動作(回転)を制御する(詳細は後述する。)
生産停止信号発生部121dは、横ピロー包装機制御部70の生産停止信号発生部71dと同様に、被包装品検出機25から被包装品検出信号が発生されないとき等に、横ピロー包装機100が包装体2を生産する動作(各駆動機器の動作)を停止させる生産停止信号を発生する。
シール体退避制御部121cは、生産停止信号発生部121dからの生産停止信号に基づいて、上側シール体111の上側シール面111sと下側シール体112の下側シール面112sを、筒状連続フィルムTFiから最も離れた位置まで退避させるように、上側シール体用サーボモータ113と下側シール体用サーボモータ114の回転を制御する。
送受信部123は、通信回線CL2を介して操作パネル130の送受信部133と通信を行い、演算制御部121から各種データを操作パネル130の送受信部133に送信し、また、送受信部133から送信される各種データを受信して演算制御部121に送る。
【0041】
操作パネル130は、コンピュータ131、送受信部133及び入力表示部134を備え、横ピロー包装機制御部120と通信回線CL2により接続されている。
コンピュータ131は、演算処理部や記憶部を備え、横ピロー包装機100に対応した専用のプログラムが組み込まれ、各種処理を行うと共に操作パネル130を統括的に制御する。
送受信部133は、コンピュータ131から送られてくる各種データを通信回線CL2を介して横ピロー包装機制御部120の送受信部123に送信し、横ピロー包装機制御部120の送受信部123から通信回線CL2を介して送信される各種データを受信してコンピュータ131に送る。
入力表示部134は、タッチパネル式の表示画面を有し、コンピュータ131に組み込まれた専用プログラムによって作成された各種画面、例えば、被包装品仕様入力画面を表示する。
【0042】
[上側シール体111、下側シール体112の動作]
図15は、エンドシール装置110において、筒状連続フィルムTFiにエンドシールと切断が施される際の、上側シール体111と下側シール体112の動作(回転移動)を説明する説明図である。
図15において、位置Q1~Q4は、上側シール体111の位置であり、位置Q1’~Q4 ’は、下側シール体112の位置である。
上側シール体111は、上側回転胴111bが反時計回りに回転することにより、位置Q1、Q2、Q3、Q4へ順次連続的に移動し、これと同じタイミングで、下側シール体112は、下側回転胴112bが時計回りに回転することにより、位置Q1’、Q2’、Q3’、Q4’へ順次連続的に移動して(これにより、上側シール体111と下側シール体112は左右方向の中心軸に対して線対称の軌跡を描く)、1サイクル(包装体2を1個生産するサイクル)を終了し、連続して次のサイクルへ移行し、これを繰り返すこととなる。
1サイクルにおける各位置の状態は、以下のとおりである。
位置Q1、Q1’:上側シール体111の上側シール面111sと下側シール体112の下側シール面112sが最も左側に寄った状態であり、1サイクルの開始位置となる。
位置Q2、Q2’: 上側シール体111の上側シール面111sと下側シール体112の下側シール面112sが筒状包材Tiを挟み込んで押し付け合う(噛合う)状態であり、エンドシールと切断を行う位置となる。
位置Q3、Q3’:上側シール体111の上側シール面111sと下側シール体112の下側シール面112sが最も右側に寄った状態であり、1サイクルの中間位置となる。
位置Q4、Q4’:上側シール体111の上側シール面111sと下側シール体112の下側シール面112sが最も離間した状態であり、1サイクルの終了位置となる。
【0043】
図16図17は、上側シール体111、下側シール体112の動作(回転移動)において、筒状連続フィルムTFiにエンドシール・切断が施されて包装体2が生産される過程を説明する説明図であり、図16(a)は、上側シール体111、下側シール体112が位置Q4、Q4’から位置Q1、Q1’に回転移動した状態、図16(b)は、上側シール体111、下側シール体112が位置Q1、Q1’から位置Q2、Q2’に回転移動した状態、図17(a)は、上側シール体111、下側シール体112が位置Q2、Q2’から位置Q3、Q3’に回転移動した状態、図17(b)は、上側シール体111、下側シール体112が位置Q3、Q3’から位置Q4、Q4’に回転移動した状態を表している。
まず、上側シール体111、下側シール体112が位置Q4、Q4’から位置Q1、Q1’(1サイクルの開始位置)に回転移動したとき、筒状連続フィルムTFiの右端側にはエンドシール部3bが形成され、上側シール体111は、筒状連続フィルムTFiから上方に離れた位置にあり、下側シール体112は、筒状連続フィルムTFiから下方に離れた位置にある(図16(a))。
次いで、上側シール体111、下側シール体112が、位置Q1、Q1’から位置Q2、Q2’に回転移動するときに、筒状連続フィルムTFiを挟み込み、位置Q2、Q2’で上側シール体111の上側シール面111sと下側シール体112の下側シール面112sが噛み合い、挟み込んで扁平になった筒状連続フィルムTFiにエンドシールを行い、筒状連続フィルムTFiを左右に切断する(図16(b))。
この後、上側シール体111、下側シール体112は、位置Q2、Q2’から位置Q3、Q3’へ回転移動し(図17(a))、このとき、包装体2が生成され、さらに、上側シール体111、下側シール体112は、位置Q3、Q3’から位置Q4、Q4’へ回転移動し、1サイクルを終了する(図17(b))
【0044】
[上側シール体111、下側シール体112の退避制御]
上側シール体111と下側シール体112が回転移動を行い、包装体2が連続的に生産されている場合、生産停止信号発生部121dが生産停止信号を発生したときに、シール体退避制御部121cが行う上側シール体111と下側シール体112の退避制御について説明する。
シール体退避制御部121cは、生産停止信号発生部121dからの生産停止信号に基づいて、上側シール体111を位置Q4まで回転移動させて退避させ、下側シール体112を位置Q4’まで回転移動させて退避させるように、上側シール体用サーボモータ113とした側シール体用サーボモータ114の回転を制御する。
図17(b)に示すように、位置Q4、Q4’は、上側シール体111の上側シール面111sと下側シール体112の下側シール面112sが筒状連続フィルムTFiから最も離れた退避位置である。
図18は、上側シール体111、下側シール体112が回転動作の中で位置Q1、Q1’にあるときに、生産停止信号発生部121dからの生産停止信号が発生され、上側シール体111、下側シール体112が回転移動して位置Q4、Q4’に退避する状態を説明する説明図である。
図18に示すように、上側シール体111は時計回りに回転移動して位置Q4に退避し、下側シール体112は反時計回りに回転移動して位置Q4’に退避する。
すなわち、上側シール体111と下側シール体112は、上側シール面111sと下側シール面112sが噛み合わない方向に回転移動して、位置Q4、Q4’に退避する。
このように上側シール体111と下側シール体112が、位置Q1、Q1’から位置Q4、Q4’に退避することにより、上側シール体111の上側シール面111sと下側シール体112の下側シール面112sと筒状連続フィルムTFiとの距離が広がり、シール面111s、112sからの熱により筒状連続フィルムTFiが変形したり軟化したりすることが防止される。
なお、上記の例(図18の例)では、上側シール体111、下側シール体112が位置Q1、Q1’から位置Q4、Q4’に退避する場合を説明したが、上側シール体111、下側シール体112が、位置Q1、Q1’以外の位置にある場合であっても、生産停止信号発生部121dからの生産停止信号に基づいて、上側シール体111と下側シール体112は、上側シール面111sと下側シール面112sが噛み合わない方向に回転移動して、例えば、位置Q4、Q4’に退避する
【0045】
図19は、エンドシール装置110の上側回転胴111bと下側回転胴112bが、二(2個)以上の上側シール体と二(2個)以上の下側シール体を備えている場合の上側シール体と下側シール体の退避位置を説明する説明図であり、同図(a)は、二(2個)の上側シール体と二(2個)の下側シール体を備えている場合、同図(b)は、三(3個)の上側シール体と三(3個)の下側シール体を備えている場合、同図(c)は、四(4個)の上側シール体と四(4個)の下側シール体を備えている場合を表している。
図において、1111~1119は上側シール体、1121~1129は下側シール体、1111s~1119sは上側シール面、1121s~1129sは下側シール面である。
図19(a)に示すように、上側回転胴111bが二(2個)の上側シール体1111、1112を備え、下側回転胴112bが二(2個)の下側シール体1121、1122を備えている場合、上側シール体1111の上側シール面1111sと下側シール体1121の下側シール面1121sが噛み合い、上側シール体1112の上側シール面1112sと下側シール体1122の下側シール面1122sが噛み合うこととなる。
この場合、噛み合う上側シール面1111sと下側シール面1121s、上側シール面1112sと下側シール面1122sが筒状連続フィルムTFiから最も離れた退避位置、すなわち、上側シール面1111sと下側シール面1121s、上側シール面1112sと下側シール面1122sのうち、筒状連続フィルムTFiに接近する方の上側シール面と下側シール面が筒状連続フィルムTFiから最も離れた退避位置、具体的には、上側シール体1111、1112、下側シール体1121、1122が水平方向(図19(a)のX方向)を向いた位置に退避する。
【0046】
図19(b)に示すように、上側回転胴111bが三(3個)の上側シール体1113、1114、1115を備え、下側回転胴112bが三(3個)の下側シール体1123、1124、1125を備えている場合、上側シール体1113の上側シール面1113sと下側シール体1123の下側シール面1123sが噛み合い、上側シール体1114の上側シール面1114sと下側シール体1124の下側シール面1124sが噛み合い、上側シール体1115の上側シール面1115sと下側シール体1125の下側シール面1125sが噛み合うこととなる。
この場合、噛み合う上側シール面1113sと下側シール面1123s、上側シール面1114sと下側シール面1124s、上側シール面1115sと下側シール面1125sが筒状連続フィルムTFiから最も離れた退避位置、すなわち、上側シール面1113sと下側シール面1123s、上側シール面1114sと下側シール面1124s、上側シール面1115sと下側シール面1125sのうち、筒状連続フィルムTFiに接近する方の上側シール面と下側シール面が筒状連続フィルムTFiから最も離れた退避位置、具体的には、上側シール体・下側シール体が鉛直上向きにある位置を0度として時計回りの角度で位置を表すと、上側シール体1113、1114、1115が0度、120度、240度のいずれかの位置に退避し、下側シール体1123、1124、1125が60度、180度、300度のいずれかの位置に退避する。図19(b)では、上側シール体1113、1114、1115が240度、120度、0度の位置に退避し、下側シール体1123、1124、1125が300度、60度、180度の位置に退避した場合を示している。
【0047】
図19(c)に示すように、上側回転胴111bが四(4個)の上側シール体1116、1117、1118、1119を備え、下側回転胴112bが四(4個)の下側シール体1126、1127、1128、1129を備えている場合、上側シール体1116の上側シール面1163sと下側シール体1126の下側シール面1126sが噛み合い、上側シール体1117の上側シール面1117sと下側シール体1127の下側シール面1127sが噛み合い、上側シール体1118の上側シール面1118sと下側シール体1128の下側シール面1128sが噛み合い、上側シール体1119の上側シール面1119sと下側シール体1129の下側シール面1129sが噛み合うこととなる。
この場合、噛み合う上側シール面1116sと下側シール面1126s、上側シール面1117sと下側シール面1127s、上側シール面1118sと下側シール面1128s、上側シール面1119sと下側シール面1129sが筒状連続フィルムTFiから最も離れた退避位置、すなわち、上側シール面1116sと下側シール面1126s、上側シール面1117sと下側シール面1127s、上側シール面1118sと下側シール面1128s、上側シール面1119sと下側シール面1129sのうち、筒状連続フィルムTFiに接近する方の上側シール面と下側シール面が筒状連続フィルムTFiから最も離れた退避位置、具体的には、上側シール体・下側シール体が鉛直上向きにある位置を0度として時計回りの角度で位置を表すと、上側シール体1116、1117、1118、1119が45度、135度、225度、315度のいずれかの位置に退避し、下側シール体1126、1127、1128、1129を45度、135度、225度、315度のいずれかの位置に退避する。図19(c)では、上側シール体1116、1117、1118、1119が225度、135度、45度、315度の位置に退避し、下側シール体1126、1127、1128、1129が315度、45度、135度、225度の位置に退避した場合を示している。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明の横ピロー包装機は、被包装品が供給されない等の何等かの要因によって包装体の生産を停止し、エンドシール装置の動作も停止した場合、シール体の温度が高く、エンドシール装置を長時間停止させた場合であっても、シール体からの熱により筒状包装材が変形したり軟化したりする等の問題が生ずることがなく、ボックスモーション型の横ピロー包装機とロータリー型のエンドシール装置を備えた横ピロー包装機に利用できる。
【符号の説明】
【0049】
1 横ピロー包装機
2 包装体
3 筒状のフィルム
4 被包装品
10 包材(包装材料)供給・送りユニット
11 ガイドローラ
12 押えローラ
13 送りローラ
14 送りローラ用サーボモータ
15 ガイドローラ
16 レジマーク検出機
20 被包装品供給・充填ユニット
21 供給コンベア
21a コンベアベルト
21b 位置決め用アタッチメント
21c 駆動ローラ
21d テールローラ
22 駆動ローラ用サーボモータ
23 製筒器(フォーマ)
24 供給原点検出機
25 被包装品検出機
30 フィルム引き・センターシール・目付けユニット
31a、31b 紙引きローラ
32 フィルム引きローラ用サーボモータ
33a、33b センターシールブロック
34 開閉装置
35a、35b 目付けローラ
36 目付けローラ用サーボモータ
37 中間コンベア
37a コンベアベルト
37b 駆動ローラ
38 駆動ローラ用サーボモータ
40 ヒータブロック開閉装置
41、42 ヒータブロック
41a、42aは中央溝
41b、42bはヒータブロックホルダ
41c ガイド穴
43 開閉トグル機構
43a 回転軸
43b 回転板
43c、43d 従動アーム
43e、43f 保持部材
44 ヒータブロック開閉用サーボモータ
44a 減速機
44b 上板
44c 下板
44d 側板
45 ホルダ駆動ブロック
46a、46b 支持ブロック
46c、46d 連結板
47a、47b 連結ロッド
48 切断装置
48a 支持板
48b エアシリンダ
48c ピストンロッド
48d スライダ
48e、48f ガイドロッド
49 切断用ナイフ
50 ヒータブロック移動装置
51a、51b 移動ブロック
52a、52b ガイドブロック
53 リンク機構
53a 回転軸
53b 揺動アーム
53c 連結軸
53d スライドアーム
53e 連結軸
54 ヒータブロック移動用サーボモータ
54a 減速機
55 エンドシール原点検出機
60は包装体排出ユニット
61 排出コンベア
61a コンベアベルト
61b 駆動ローラ
62 駆動ローラ用サーボモータ
70 横ピロー包装機制御部
71 演算制御部
71a 駆動機器動作制御部
71b ボックスモーション動作制御部
71c ヒータブロック退避制御部
71d 生産停止信号発生部
72 記憶部
73 送受信部
80 操作パネル
81 コンピュータ
81a 最大離間距離設定部
83 送受信部
84 入力表示部
100 横ピロー包装機
110 エンドシール装置
111 上側シール体
111a 中央溝
111b 上側回転胴
111c、111d 回転軸
111s シール面
112 下側シール体
112a 中央溝
112b 下側回転胴
112c、112d 回転軸
112s シール面
113 上側シール体用サーボモータ
113a 減速機
114 下側シール体用サーボモータ
114a 減速機
115a、115b 横機械フレーム
120 横ピロー包装機制御部
121 演算制御部
121a 駆動機器動作制御部
121b シール体回転制御部
121c シール体退避制御部
121d 生産停止信号発生部
122 記憶部
123 送受信部
130 操作パネル
131 コンピュータ
133 送受信部
134 入力表示部
1111~1119 上側シール体
1111s~1119s 上側シール面
1121~1129 下側シール体
1121s~1129s 下側シール面
CL1、CL2 通信回線
MR 巻取り包材
Fi 連続フィルム
TFi 筒状連続フィルムである。
H1~H5 ヒータブロック41、42の水平方向(左右方向)の位置
V1~V3 上側のヒータブロック41の鉛直方向(上下方向)の位置
V1’~V3 ’ 下側のヒータブロック42の鉛直方向(上下方向)の位置
V0、V0’ ヒータブロック41、42が最大ストロークSvmaxまで離間した位置
位置P1~P5 上側のヒータブロック41の位置
位置P1’~P5 ’ 下側のヒータブロック42の位置
位置P0、P0’ 鉛直位置がV0、V0’となり、水平位置がH1となる位置
位置Q1~Q4 上側シール体111の位置
位置Q1’~Q4 ’ 下側シール体112の位置

図1
図2
図3
図4
図5
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図7
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図19