(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-16
(45)【発行日】2024-10-24
(54)【発明の名称】皮膚美容機器およびその制御方法
(51)【国際特許分類】
A61N 5/06 20060101AFI20241017BHJP
A61B 5/00 20060101ALI20241017BHJP
A61N 1/30 20060101ALI20241017BHJP
【FI】
A61N5/06 Z
A61B5/00 M
A61N1/30
(21)【出願番号】P 2020049281
(22)【出願日】2020-03-19
【審査請求日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】10-2019-0031735
(32)【優先日】2019-03-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0125661
(32)【優先日】2019-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】506213681
【氏名又は名称】アモーレパシフィック コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】AMOREPACIFIC CORPORATION
【住所又は居所原語表記】100, Hangang-daero, Yongsan-gu, Seoul, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【氏名又は名称】金子 修平
(72)【発明者】
【氏名】イ ジョンイン
(72)【発明者】
【氏名】ホ ジフン
【審査官】菊地 康彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0033205(US,A1)
【文献】特開2018-132890(JP,A)
【文献】特開2004-141259(JP,A)
【文献】特開2014-033950(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0103597(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0128427(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0138844(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-1929360(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61N 1/00- 5/067
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが把持し得る本体と、
前記本体の一方に配置され、ユーザ皮膚の油分量と水分量とを測定し得る測定部と、
前記油分量と水分量との測定結果に基づいて、特定波長帯域の光と微弱電流強度のうち少なくとも1つを推奨する推奨モードを決定する制御部と、
前記制御部で決定された前記推奨モードを表示し得る表示部と、
前記推奨モードを選択モードに変更し得るボタン部と、
前記表示部に表示される前記推奨モードまたは前記ボタン部によって変更された選択モードに応じて、光と微弱電流の少なくとも1つ以上をユーザの皮膚に印加し得る作動部とを含む皮膚美容機器。
【請求項2】
前記制御部は、
前記測定部で測定された結果値の範囲に応じて複数の推奨モードのいずれか1つの推奨モードに対応する色を前記表示部に表示するが、前記測定部で測定された結果値の範囲が異なっても、前記作動部から同じ色を有する波長帯域の光が照射されるように設定される、請求項1に記載の皮膚美容機器。
【請求項3】
前記作動部は、
互いに異なる波長帯域の光の照射が可能な複数の光源、およびユーザの皮膚に電位差を発生させて皮膚の電気的環境を変化させ得る電極部のうち少なくとも1つを含み、
前記光源が照射する光の波長帯域は単位照射波長区間を含み、
前記単位照射波長区間は、
青色を照射する第1色相照射区間と、
黄色を照射する第2色相照射区間と、
赤色を照射する第3色相照射区間とを含む、請求項1に記載の皮膚美容機器。
【請求項4】
前記制御部は、
前記第1色相照射区間、前記第2色相照射区間および前記第3色相照射区間を含む前記単位照射波長区間に対する光の照射が少なくとも1回以上繰り返されるように前記光源を制御する、請求項3に記載の皮膚美容機器。
【請求項5】
前記制御部は、
前記単位照射波長区間に対する光の照射が少なくとも2回繰り返されるように前記光源を制御する、請求項4に記載の皮膚美容機器。
【請求項6】
前記測定部は、
既定の周波数を発振する第1電極と、
前記第1電極から発振された周波数を受信する第2電極とを含み、
前記測定部は、前記第1電極から発振された周波数値と前記第2電極で受信した周波数値との差に基づいて油分量と水分量とを算出し、
前記表示部は、
前記第1電極と前記第2電極によって測定された皮膚の油分量と水分量とに基づいて、前記作動部から印加される前記光の波長帯域と前記微弱電流の強さとを推奨する複数の推奨モードを表示し得る、請求項1に記載の皮膚美容機器。
【請求項7】
前記表示部で示せる複数の前記推奨モードは、
前記作動部から印加される光の第1波長帯域と微弱電流の第1強度とを推奨する第1推奨モードと、
前記作動部から印加される光の第2波長帯域と微弱電流の第2強度とを推奨する第2推奨モードと、
前記作動部から印加される光の第3波長帯域と微弱電流の第3強度とを推奨する第3推奨モードとを含み、
前記作動部は、
互いに異なる光の波長帯域と微弱電流とを皮膚に印加し得る複数の作動モードで動作可能であり、
複数の前記作動モードは、
光の第1波長帯域と微弱電流の第1強度とを印加する第1作動モードと、
光の第2波長帯域と微弱電流の第2強度とを印加する第2作動モードと、
光の第3波長帯域と微弱電流の第3強度とを印加する第3作動モードと、
第1作動モード、第2作動モードおよび第3作動モードのうち少なくとも2つが設定された時間の間に動作する第4作動モードとを含む、請求項1に記載の皮膚美容機器。
【請求項8】
前記ボタン部は、
前記第1作動モード~第4作動モードのいずれか1つに変更可能な動作ボタンと、
前記第1作動モード~第4作動モードを示せる複数の色を表示する通知部とを含む、請求項7に記載の皮膚美容機器。
【請求項9】
前記表示部は、
複数の色を表示し得る複数のLEDを含み、
前記LEDの色と、点灯量と、点灯および消灯の繰り返し程度とに応じて、ユーザの皮膚状態を示せる、請求項1に記載の皮膚美容機器。
【請求項10】
前記作動部と同一平面に形成される接触センサーを含み、
前記表示部に表示される色と前記ボタン部に表示される色とが同一の場合、前記接触センサーを皮膚に接触させることにより、前記推奨モードで推奨する光と微弱電流とが前記作動部により皮膚に印加される、請求項1に記載の皮膚美容機器。
【請求項11】
前記作動部による光と微弱電流の印加と、前記測定部による皮膚状態の測定とが同時に起こり得るように、前記作動部と前記測定部とは同一平面に位置する、請求項1に記載の皮膚美容機器。
【請求項12】
前記第1色相照射区間で照射される光の波長帯域は400nm~480nmであり、
前記第2色相照射区間で照射される光の波長帯域は550nm~610nmであり、
前記第3色相照射区間で照射される光の波長帯域は610nm~650nmである、請求項3に記載の皮膚美容機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚美容機器およびその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、人々の美容に対する関心が増えつつあり、化粧品のみならず皮膚状態を改善できる皮膚美容機器に対する関心が増大している。
【0003】
従来の皮膚美容機器を使用する際、ユーザは現在の肌状態に関係なく、視覚および触覚に依存した恣意的な判断の下で皮膚美容機器を使用していた。それにより、皮膚美容機器を使用するにもかかわらず、むしろ皮膚状態を悪化させたり、皮膚に求められる美容効果が得られなかったりするという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】韓国登録特許第10-1642248号公報(2016年7月18日登録)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、皮膚状態の診断と皮膚状態の改善とを1つの機器で実現し得る皮膚美容機器およびその制御方法を提供することとする。
【0006】
また、皮膚状態に適した光と微弱電流とを印加して、皮膚に必要な効果を提供することにより、皮膚状態を改善できる皮膚美容機器およびその制御方法を提供することとする。
【0007】
また、皮膚状態に適した光と微弱電流とを推奨する推奨モードを提供し得る皮膚美容機器およびその制御方法を提供することとする。
【0008】
また、互いに異なる波長帯域の光と微弱電流とを同時に印加し得る、皮膚美容機器およびその制御方法を提供することとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施例によると、ユーザが把持し得る本体と、前記本体の一方に配置され、ユーザ皮膚の油水分量を測定し得る測定部と、前記油水分量の測定結果に基づいて、特定波長帯域の光と微弱電流強度のうち少なくとも1つを推奨する推奨モードを決定する制御部と、前記制御部で決定された前記推奨モードを表示し得る表示部と、前記推奨モードを選択モードに変更し得るボタン部と、前記表示部に表示される前記推奨モードまたは前記ボタン部によって変更された選択モードに応じて、光および微弱電流の1つ以上をユーザの皮膚に印加し得る作動部とを含む皮膚美容機器が提供され得る。
【0010】
また、前記制御部は、前記測定部で測定された結果値の範囲に応じて、複数の推奨モードのいずれか1つの推奨モードに対応する色を前記表示部に表示するが、前記測定部で測定された結果値の範囲が異なっても、前記作動部から同じ色を有する波長帯域の光が照射されるように設定される、皮膚美容機器が提供され得る。
【0011】
また、前記作動部は、互いに異なる波長帯域の光の照射が可能な複数の光源、およびユーザの皮膚に電位差を発生させて皮膚の電気的環境を変化させ得る電極部のうち少なくとも1つを含み、前記光源が照射する光の波長帯域は単位照射波長区間を含み、前記単位照射波長区間は青色を照射する第1色相照射区間と、黄色を照射する第2色相照射区間と、赤色を照射する第3色相照射区間とを含む、皮膚美容機器が提供され得る。
【0012】
また、前記制御部は、前記第1色相照射区間と、前記第2色相照射区間と、前記第3色相照射区間とを含む前記単位照射波長区間に対する光の照射が少なくとも1回以上繰り返されるように前記光源を制御する皮膚美容機器が提供され得る。
【0013】
また、前記制御部は、前記単位照射波長区間に対する光の照射が少なくとも2回繰り返されるように前記光源を制御する、皮膚美容機器が提供され得る。
【0014】
また、前記測定部は、既定の周波数を発振する第1電極と、前記第1電極から発振された周波数を受信する第2電極とを含み、前記測定部は、前記第1電極から発振された周波数の値と前記第2電極で受信した周波数の値との差に基づいて油水分量を算出し、前記表示部は、前記第1電極と前記第2電極とによって測定された皮膚の油水分量に基づいて、前記作動部で印加する前記光の波長帯域と前記微弱電流の強さとを推奨する複数の推奨モードを表示し得る、皮膚美容機器が提供され得る。
【0015】
また、前記表示部で表示し得る複数の前記推奨モードは、前記作動部から印加される光の第1波長帯域と微弱電流の第1強度とを推奨する第1推奨モードと、前記作動部から印加される光の第2波長帯域と微弱電流の第2強度とを推奨する第2推奨モードと、前記作動部から印加される光の第3波長帯域と微弱電流の第3強度とを推奨する第3推奨モードとを含み、前記作動部は、互いに異なる光の波長帯域と微弱電流とを皮膚に印加し得る複数の作動モードにより動作可能であり、複数の前記作動モードは、光の第1波長帯域と微弱電流の第1強度とを印加する第1作動モードと、光の第2波長帯域と微弱電流の第2強度とを印加する第2作動モードと、光の第3波長帯域と微弱電流の第3強度とを印加する第3作動モードと、第1作動モード、第2作動モードおよび第3作動モードのうちの少なくとも2つが既定の時間の間動作する第4作動モードとを含む、皮膚美容機器が提供され得る。
【0016】
また、前記ボタン部は、前記第1作動モード~第4作動モードのいずれか1つに変更可能な動作ボタンと、前記第1作動モード~第4作動モードを示せる複数の色を表示する通知部とを含む、皮膚美容機器が提供され得る。
【0017】
また、前記表示部は、複数の色を表示し得る複数のLEDを含み、前記LEDの色と、点灯量と、点灯および消灯の繰り返し程度とに応じてユーザの皮膚状態を示せる、皮膚美容機器が提供され得る。
【0018】
また、前記作動部と同一平面に形成される接触センサーを含み、前記表示部に表示される色と前記ボタン部に表示される色が同一のときに前記接触センサーを皮膚に接触させることにより、前記推奨モードで推奨する光と微弱電流とが前記作動部によって皮膚に印加される、皮膚美容機器が提供され得る。
【0019】
また、前記作動部による光と微弱電流との印加と、前記測定部による皮膚状態の測定とが同時に起こり得るように、前記作動部と前記測定部とは同一平面に位置する、皮膚美容機器が提供され得る。
【0020】
また、前記第1色相照射区間で照射される光の波長帯域は400nm~480nmであり、前記第2色相照射区間で照射される光の波長帯域は550nm~610nmであり、前記第3色相照射区間で照射される光の波長帯域は610nm~650nmである、皮膚美容機器が提供され得る。
【0021】
また、本発明の一実施例によると、皮膚状態を改善するための皮膚美容機器の制御方法において、測定部により皮膚の油水分量を測定する段階と、制御部により前記油水分量に応じた特定波長帯域の光と微弱電流強度とを推奨する推奨モードを決定する段階と、表示部により互いに異なる光の波長帯域と互いに異なる微弱電流とを推奨する複数の推奨モードのいずれか1つの推奨モードを表示する段階と、ボタン部の動作により選択モードに変更されるか、ボタン部の動作なく接触センサーを皮膚に接触させて表示部により表示される推奨モードが実行される段階と、前記表示部により表示される推奨モードが実行されると、作動部を介して表示部により表示される前記推奨モードが表示する波長帯域の光と微弱電流とを皮膚に印加する段階と、前記選択モードが実行されると、作動部により前記ボタン部の作動で選択された波長帯域の光と微弱電流とを皮膚に印加する段階とを含む、皮膚美容機器の制御方法が提供され得る。
【0022】
また、測定部により、前記作動部の動作過程において皮膚状態を既定の時間間隔で測定し、前記表示部によって皮膚状態の変化を表示する段階と、前記表示部によって前記作動部の動作が完了した後の皮膚状態が表示される段階とを含む、皮膚美容機器制御方法が提供され得る。
【発明の効果】
【0023】
本発明の実施例による皮膚美容機器およびその制御方法は、皮膚状態の診断と皮膚状態の改善とを1つの機器で実現し得るメリットがある。
【0024】
また、皮膚状態に適した光と微弱電流とを印加して、皮膚に必要な効果を提供することにより皮膚状態を改善し得る効果がある。
【0025】
また、皮膚状態に適した光と微弱電流とを推奨する推奨モードを提供し得るメリットがある。
【0026】
また、互いに異なる波長帯域の光と微弱電流とを同時に印加し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】
図1は、本発明の一実施例による皮膚美容機器を示す斜視図である。
【
図4】
図4は、
図1における測定部と作動部を上部から見た平面図である。
【
図5】
図5は、
図1における皮膚美容機器の構成を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、
図1における皮膚美容機器の制御方法を示すフロー図である。
【
図7】
図7は、
図4における他の実施例による測定部と作動部を上部から見た平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下では、本発明の具体的な実施例について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明を説明するに当たって、関連する公知の構成または機能に関する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にし得ると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
【0029】
図1は、本発明の一実施例による皮膚美容機器を示す斜視図であり、
図2は、
図1における皮膚美容機器の正面図であり、
図3は、
図1における皮膚美容機器の外周面図であり、
図4は、
図1における測定部と作動部とを上部から見た平面図であり、
図5は、
図1における皮膚美容機器の構成を示すブロック図である。
【0030】
図1~
図5を参照すると、本発明の一実施例による皮膚美容機器10は、ユーザが把持し得る本体100と、ユーザの皮膚状態を測定し得る測定部200と、測定部200で測定されたユーザの皮膚状態を表示し得る表示部300と、光および微弱電流中の1つ以上をユーザの皮膚に印加し得る作動部400とを含み得る。しかし、本発明の一実施例による皮膚美容機器10が印加し得るのは、光と微弱電流に限定されるものではなく、皮膚美容機器10は振動または超音波を印加することを含み得る。
【0031】
本体100は皮膚美容機器10の外形を形成し、皮膚美容機器10に含まれる構成要素は本体100内部に収容されるか、本体100に装着され得る。
【0032】
本体100は、ユーザの皮膚状態を測定し得る測定部200が位置する上部面110と、ユーザが使用時に把持し得る外周面120と、上部面110の反対側に位置する底面130とを含み得る。ここで、上部面110は楕円形状に形成され、底面130は床に立てられるように下部が平らに形成され、外周面120は上部面110と底面130とを連結する4つの面から形成され得る。
【0033】
上部面110には、ユーザの皮膚状態を測定し得る測定部200と、光と微弱電流中の1つ以上をユーザの皮膚に印加し得る作動部400とが位置し得る。
【0034】
外周面120には、ユーザの皮膚状態を示せる表示部300と、作動部400を作動させるボタン部500とが位置し得る。
【0035】
具体的に、表示部300は外周面120の一側面から正面を向くように配置され、ボタン部500は外周面120の他の側面から正面と垂直する方向を向くように配置され得る。なお、正面とは、
図2を基準にy軸方向と理解され得る。このように、表示部300とボタン部500とが垂直する方向を向くように配置されることにより、ユーザがボタン部500を押すと同時に表示部300を容易に確認し得る。上部面110は、水平面(XY平面)に対して所定の角度傾いた傾斜面で形成され得る。例えば、上部面110は
図3に示すように、本体100の底面130に対して一方が他方よりも相対的に高い高さを有する傾斜面であり得、測定部200と作動部400とは上部面110と同一平面に位置し得る。このような所定の角度傾いた上部面110を含むことにより、ユーザは楽な姿勢で皮膚美容機器10をユーザの顔面に接触させ得る。
【0036】
また、本体100の内部には、皮膚美容機器10に電源620を印加するためのバッテリー(図示せず)が装着され得る。
【0037】
測定部200は、ユーザの皮膚状態を測定できる構成として理解され得る。例えば、測定部200は、皮膚の油水分程度を測定する油水分センサーを含み得る。また、測定部200は、油水分センサーとともに弾力程度を測定する弾力センサーをさらに含み得る。
【0038】
油水分センサーは、既定の周波数を発振する第1電極210と、第1電極210から発振された周波数を受信する第2電極220とを含み得る。この際、第1電極210と第2電極220とは、同一平面にて並べて配置され得、第1電極210と第2電極220との間には電流が流れない絶縁体が配置され得る。
【0039】
第1電極210から発振した周波数値と、第2電極220で受信した周波数値との差に基づいて皮膚の油水分量が算出され得る。具体的に、第1電極210から発振された周波数は、第1電極210と接触しているユーザの皮膚を介して第2電極220に伝達され得る。
【0040】
この際、ユーザ皮膚の油水分量によって皮膚の誘電率が異なり、周波数がユーザの皮膚を通過する際、ユーザ皮膚の誘電率によって周波数減衰量が異なることとなる。すなわち、第1電極210から発振された周波数が皮膚を通過して第2電極220で測定されると、第2電極220で測定された周波数によりユーザ皮膚の油水分量が測定され得る。
【0041】
測定部200により測定されたこのような周波数変化量に基づいて、皮膚の油水分量が算出されることができ、そのための特定周波数に対する油水分量と周波数変化量のマッチングデータはメモリ610に保存されている。
【0042】
また、第1電極210から発振される周波数は制御部600によって可変し得る。つまり、制御部600は、製造社の設定またはユーザの設定により、第1電極210から発振される周波数を変更することができ、そのために皮膚美容機器10は、ユーザが周波数を選択し得る操作部(図示せず)をもさらに含み得る。なお、周波数は3kHzであり得る。
【0043】
前述の実施例では、第1電極210から周波数を発振し、第2電極220で発振された周波数を受信することを例に挙げて説明したが、第2電極220から周波数を発振し、第1電極210で発振された周波数を受信することをも含み得る。
【0044】
また、測定部200の第1電極210と第2電極220とは、周波数を発振および受信することを例に挙げて説明したが、測定部200はこれに限定されない。例えば、測定部200の第1電極210と第2電極220とは、皮膚の電圧を測定して皮膚の油水分量に換算し得る。この場合、皮膚の電圧測定値に基づく油水分量のマッチングデータはメモリ610に保存されている。
【0045】
前述の実施例において、測定部200を、油水分量を測定する油水分センサーとして例に挙げて説明したが、測定部200はこれに限定されるものではない。
【0046】
例えば、測定部200は、皮膚の弾力を測定する弾力センサー(図示せず)をさらに含み得る。具体的に、弾力センサーは、ひずみゲージ(strain gauge)を含む圧力センサー、または皮膚に一端が接触して加圧するプローブ、プローブの他端と連結されFSRセンサーと接触する弾性部材、および弾性部材と連結され圧力を測定することにより皮膚の弾力を測定するFSRセンサーをも含み得る。
【0047】
測定部200は、作動部400と同一平面に位置し得る。このような配置関係を有することによって、作動部400により皮膚に光の照射および微弱電流を流しながら、測定部200によって皮膚状態を同時に測定し得る。
【0048】
第1電極210と第2電極220とは本体100の上部面110に位置し、互いに並んで配置され得る。また、第1電極210と第2電極220とは互いに接触せず、電極部420と並んで上部面110の縁に沿って配列され得る。
【0049】
第1電極210と第2電極220とは、傾斜する上部面110においてz方向高さの20%上部に位置し得る。この場合、ユーザは上部面110の高い部分に位置する第1電極210と第2電極220とを皮膚に容易に接触させ得る。
【0050】
表示部300により測定部200で測定されたユーザの皮膚状態が表示され、表示部300により後述する複数の推奨モードが表示され得る。
【0051】
表示部300は、複数の色を表示し得る複数のLEDを含み得る。具体的に、1つのLEDが複数の色を表示し得る。このように、複数の色を示す複数のLEDが提供されることにより、表示部300によってユーザに皮膚状態および推奨モードに関する情報を伝えられる。ただし、皮膚状態および後述する複数の推奨モードを表示することさえできれば、その手段はLEDに限定されるものではなく、ディスプレイを利用した表示手段が表示部300に含まれることもできる。
【0052】
本実施例では、表示部300が複数の色を表示し得る複数のLEDであるものを例に挙げて説明する。
【0053】
表示部300は、本体100の外周面120に配置され得る。なお、ユーザが肉眼で確認できるところであれば、表示部300が本体100に配置される位置は制限されるものではない。
【0054】
表示部300は、LEDの点灯数量、色、および点滅により、第1電極210と第2電極220とで測定されたユーザの皮膚状態が表示され得る。なお、表示部300であるLEDの点灯数量は、ユーザの肉眼で認識され得る数と理解され得る。
【0055】
例えば、表示部300の第1色相は皮膚の水分量を表示し、第2色相は皮膚の油分量を表示し、第3色相は皮膚の弾力を表示するものと理解され得る。ここで、第1色相は青色(Blue)、第2色相は黄色(Yellow)、第3色相は赤色(Red)であり得る。
【0056】
皮膚の水分が不足するときに表示される第1色相は、皮膚の水分度改善に効果のある波長帯域の色(青)とマッチングされ、皮膚の油分が不足するときに表示される第2色相は、皮膚の油分度改善に効果のある波長帯域の色(黄)とマッチングされ、皮膚の弾力が不足するときに表示される第3色相は、皮膚の弾力度改善に効果のある波長帯域の色(赤)とマッチングされ得る。これにより、ユーザは自分の皮膚状態において相対的に足りない部分(水分、油分、弾力)と管理が行われるべき推奨モードがいかなる皮膚改善機能を有するのかを直観的に把握し得る。
【0057】
また、表示部300の点灯数量は、水分量、油分量、弾力を定量的に表示し得る。また、表示部300の点滅(点灯と消灯とが繰り返されること)は、水分量、油分量、弾力などが足りないことを示せる。
【0058】
皮膚美容機器10を用いてユーザの皮膚状態を測定した後、皮膚状態が水分量不足であると、1つの表示部301が点滅して青色を表示し得る。この際、表示部300の点灯数は水分量の不足度合いを表示し得る。例えば、表示部300の点灯数が4個なら非常に良好、3個なら良好、2個なら乾燥、1個なら悪乾燥を示すものと理解され得る。
【0059】
また、皮膚状態が油分量不足であると、1つの表示部301は黄色を表示して点滅し得る。
【0060】
また、皮膚状態が弾力不足であると、表示部300が点滅して赤色を表示し得る。また、皮膚状態が油分と水分の両方が同じ偏差で不足すると、1つの表示部301が点滅して赤色を表示し得る。
【0061】
ここで、水分不足を示す青色の点滅は、水分測定値が既定の人の平均水分値より小さい場合に表示され得る。油分不足を示す黄色の点滅は、油分測定値が既定の人の平均油分値より小さい場合に表示され得る。赤色の点滅は、皮膚の弾力が不足するか、または水分測定値と油分測定値とが既定の人の平均水分値と平均油分値よりも大きいか、もしくは両測定値の偏差が同じか0のときに表示され得る。この際、水分の不足度合いと油分の不足度合いおよび弾力の不足度合いは、既定の平均値との差で判断し得る。
【0062】
また、水分測定値が既定の人の平均水分値よりも小さく、油分の測定値も規定の人の平均油分値よりも小さい場合、平均値との差が大きい程度に応じて表示される色(推奨モード色)が制御され得る。例えば、水分測定値が30で既定の人の平均水分値が40であり、油分測定値が18で既定の人の平均油分値が20である場合、水分量が油分量よりも不足していると判断して、表示部300には水分不足を示す青色の点滅が表示され得る。
【0063】
また、表示部300が複数の色を表示できる場合、既定の平均値と対比して偏差が最も大きい色を表示することができ、前記偏差がすべて同一の場合、表示される優先度は赤色、青色、黄色の順に設定され得る。しかし、本発明の思想はこのような順に限定されるものではなく、前記の順序以外の順序組合せにも設定され得る。
【0064】
また、本発明の思想はこれに限定されるものではなく、表示部300は1つの表示部301が1つの色のみを示すことを含み得る。この場合、水分量、油分量、弾力などの皮膚状態は、複数(列)の表示部によりそれぞれ表示されることもあり得る。例えば、表示部300が3つの列で構成され、第1列には皮膚の水分量が表示され、第2列には油分量が表示され、第3列には弾力の度合いが表示され得る。
【0065】
表示部300は、第1電極210と第2電極220で測定された皮膚の油水分量による皮膚状態を示せ、油水分量に基づいて作動部400から印加する光の波長帯域と微弱電流の強さとを推奨する複数の推奨モードを示せる。
【0066】
ここで、複数の推奨モードは、作動部400から印加する光の第1波長帯域と微弱電流の第1強度とを推奨する第1推奨モードと、作動部400から印加する光の第2波長帯域と微弱電流の第2強度とを推奨する第2推奨モードと、作動部400から印加する光の第3波長帯域と微弱電流の第3強度とを推奨する第3推奨モードとを含み得る。
【0067】
具体的に、第1推奨モードは測定された皮膚の水分量が不足すると、水分を補うための推奨機能として使用され得、第2推奨モードは測定された皮膚の油分量が不足すると、油分を補うための推奨機能として使用され得、第3推奨モードは皮膚の弾力が不足するか、または皮膚の水分量と油分量が十分な場合、もしくは水分量と油分量の偏差が同一または0の場合に弾力を改善するための推奨機能として使用され得る。
【0068】
作動部400は、光と微弱電流中の1つ以上をユーザの皮膚に印加し得る。本発明の実施例において、作動部400は光の照射が可能な光源410と微弱電流を印加させ得る電極部420とを含むものを例に挙げて説明する。ただし、本発明の思想はこれに限定されるものではなく、作動部400は振動を印加させるための振動部(図示せず)、超音波を印加させるための超音波部(図示せず)をもさらに含み得る。
【0069】
作動部400は、互いに異なる波長帯域の光の照射が可能な光源410と、ユーザの皮膚に電位差を発生させて皮膚の電気的環境を変化させ得る電極部420とを含み得る。また、作動部400は、光源410の前面に配置される透光性カバー430を含み得る。
【0070】
光源410は、所定の波長帯域を有する光を発生させ、ユーザの皮膚側に照射され得る。光源410から照射される所定帯域を有する光が皮膚に浸透され、光の波長による皮膚改善効果(水分量の増加、皮膚の均一さと透明度の改善、弾力改善など)を発生させ得る。
【0071】
光源410は本体100の内部に配置されるが、透光性カバー430によって覆われてもよく、光源410から照射される光は透光性カバー430を通過して皮膚に伝達され得る。なお、光源410は互いに異なる波長帯域の光を照射する複数の発光素子を含み得る。
【0072】
一例として、光源410は、互いに異なる波長帯域の光を照射するLED状の複数の発光素子が1つの基板上に実装され単一チップ状で実現され得る。
【0073】
光源410は、互いに異なる波長帯域の光を照射し得る。例えば、光源は、光の第1波長帯域と第2波長帯域と第3波長帯域とを照射することができ、第1波長帯域は400nm~480nmであり、第2波長帯域は550nm~610nmであり、第3波長帯域は610nm~650nmであり得る。この際、第1波長帯域によって皮膚に伝達される光は青色を示せ、第2波長帯域によって皮膚に伝達される光は黄色を示せ、第3波長帯域によって皮膚に伝達される光は赤色を示せる。なお、第1波長帯域は第1色相照射区間、第2波長帯域は第2色相照射区間、第3波長帯域は第3色相照射区間として理解され得る。
【0074】
このように、第1波長帯域~第3波長帯域中の1つ以上を皮膚に照射して、皮膚の鎮静効果、皮膚のキメ改善、敏感肌の鎮静ケア、皮膚輪郭の改善、皮膚弾力の改善、皮膚弾性復元力、皮膚のリフティング改善、および皮膚ツヤの改善などの効果を1つの機器により得られる。第1波長帯域は水分を、第2波長帯域は油分を、第3波長帯域は弾力を最も効果的に改善するものとして理解され得る。ただし、それぞれの波長帯域は、前述のいずれか1つ1つの効果のみを示すものではなく、前述の皮膚改善効果を複合的に示せる。
【0075】
本発明の光源410から照射し得る波長帯域は、前述の実施例に限定されるものではなく、皮膚改善効果に適した他の波長帯域が選択され得る。
【0076】
また、光源410は点灯が連続的に持続され得、点灯と消灯とが繰り返され得る。一方、光源410の波長帯域の選択は、後述するボタン部500によっても行われ得る。
【0077】
電極部420は、ユーザの皮膚に電位差を発生させ、皮膚の電気的環境を変化させ得る微弱電流を提供し得る。電極部420は、ユーザの皮膚に接触する際に皮膚と閉回路を構成して、ユーザの皮膚に電位差を発生させ得るように、同一平面に配置される、互いに分離された一対の接触電極420a、420bを含み得る。一対の接触電極420a、420bは、電源620印加の際にユーザの皮膚に電位差を発生させ皮膚の電気的環境を変化させることにより、イオン性薬物の皮膚透過を増加させ得る。具体的に、一対の接触電極420a、420bは、イオントフォーレシスの機能を実現するためのもので、バッテリー(図示せず)により供給された電源620を利用してユーザの身体に直流電流を印加して、ユーザの皮膚と一対の接触電極420a、420bが閉回路を構成することによってイオンの移動が発生することとなる。これにより、皮膚に塗布された化粧品がイオン化されると、化粧品が皮膚の粘膜を容易に通過して皮膚内の組織に浸透されるイオン導入の効果が発生され得る。
【0078】
一対の接触電極420a、420bは、前述のように上部面110の同一面上に離隔して配置され得る。また、一対の接触電極420a、420bは、上部面110に互いに離隔した状態でそれぞれ固定される双極性(bipolar)方式で実現され得る。
【0079】
ユーザがケアしようとする身体部位に化粧品を塗布した状態で皮膚に上部面110を接触すると、同一面上に離隔配置された一対の接触電極420a、420bが皮膚と同時に接触され得る。これにより、使用過程の中でユーザが本体100の把持位置を変えても、常に一対の接触電極420a、420bが皮膚と接触した状態を維持してイオントフォーレシス機能が実現され得る。
【0080】
一対の接触電極420a、420bは、皮膚との接触面積を広げられるように所定の面積を有する板状の部材からなり得る。一例として、一対の接触電極420a、420bは上部面110の縁に沿って形成されるが、一対の接触電極420a、420bの中央に光源410が透過し得る形状で設けられる。具体的に、一対の接触電極420a、420bは測定部200と同一平面に配置されるが、測定部200が一対の接触電極420a、420bの間に配置され得るように一方が他方より短く形成され得る。
【0081】
また、光源410から照射される光が外部に透過できるように、一対の接触電極420a、420bと測定部200の全体形状は、楕円リング状に形成され得る。
【0082】
また、一対の接触電極420a、420bの縁によって形成されるエッジは曲面に形成され得る。これにより、一対の接触電極420a、420bがユーザの皮膚と接触して、ユーザの皮膚を擦る過程で鋭いエッジにユーザの皮膚が傷つけられることが防止され得る。
【0083】
また、一対の接触電極420a、420bは、上部面110に対して既定の距離分突出され得る。これにより、皮膚美容機器10が皮膚に接触したとき、光源410から出射される光が一対の接触電極420a、420bによって外部に漏れ出ることが遮断され得る。
【0084】
一方、一対の接触電極420a、420bによって発生される微弱電流の強度は様々な強度を示せる。本実施例において、一対の接触電極420a、420bによって発生される微弱電流の強度は、3つの強さの強度(第1強度、第2強度、第3強度)を示すことを例に挙げて説明する。
【0085】
一対の接触電極420a、420bによって発生する第1強度は、光源410から発生する第1波長帯域の光が照射される際、同時に発生するように設定され得る。第2強度は、光源410から発生する第2波長帯域の光が照射される際、同時に発生するように設定され得る。第3強度は、光源410から発生する第3波長帯域の光が照射される際、同時に発生するように設定され得る。なお、微弱電流は、第1強度、第2強度、第3強度の順に強い強度のものとして理解され得る。
【0086】
このように、第1波長帯域の光と弱い微弱電流とを皮膚に伝達し、皮膚美容機器10を化粧品が塗布された皮膚に撫でると、皮膚の水分量の向上が促進され得る。
【0087】
また、第2波長帯域の光と中間強度の微弱電流を皮膚に伝達し、皮膚美容機器10を化粧品が塗布された皮膚に撫でると、皮膚に油分量が向上してつややかになるようにし得る。
【0088】
また、第3波長帯域の光と強い強度の微弱電流とを皮膚に伝達し、皮膚美容機器10を化粧品が塗布された皮膚に撫でると、皮膚の弾力が改善され得る。
【0089】
また、光源410から出てくる光の波長と電極部420から出てくる微弱電流が制御されるように、作動部400は複数の作動モードで動作され得る。例えば、作動部400の作動モードは、光の第1波長帯域と微弱電流の第1強度とを印加する第1作動モードと、光の第2波長帯域と微弱電流の第2強度とを印加する第2作動モードと、光の第3波長帯域と微弱電流の第3強度とを印加する第3作動モードと、第1作動モードと第2作動モードと第3作動モードとが既定の時間の間すべて動作する第4作動モードとを有し得る。
【0090】
このような、それぞれの作動モードは後述するように、表示部300によって表示される色が表示されるとき、接触センサー230を皮膚に接触するとこのような作動モードが作動され得、ボタン部500により選択されることも有り得る。
【0091】
ボタン部500は、前述の第1作動モード~第4作動モードのいずれか1つを選択し得る動作ボタン510と、第1作動モード~第4作動モードの選択状態を分かるように複数の色を示す通知部520とを含み得る。
【0092】
動作ボタン510のクリックにより順次、第1作動モードから第4作動モードに進み、このような表示は通知部520によって示せる。
【0093】
例えば、通知部520は、第1作動モードを示す青色、第2作動モードを示す黄色、第3作動モードを示す赤色、第4作動モードを示す白色を表示することができ、動作ボタン510の操作により第1作動モード~第4作動モードのいずれか1つが選択され得る。
【0094】
また、前述の実施例では、4つの作動モード(第1作動モード~第4作動モード)について述べたが、本発明の思想はこれに限定されるものではなく、皮膚美容機器10は第5作動モード~第8作動モードをもさらに含み得る。例えば、作動部400の作動モードは、微弱電流の印加なく光の第1波長帯域のみを印加する第5作動モードと、微弱電流の印加なく光の第2波長帯域のみを印加する第6作動モードと、微弱電流の印加なく光の第3波長帯域のみを印加する第7作動モードと、光の印加なく微弱電流のみが印加される第8作動モードとをもさらに含み得る。この場合、ボタン部500によって第1作動モード~第8作動モードのいずれか1つが選択されるか、または表示部300によって表示される色が表示されるとき、接触センサー230を皮膚に接触するとこのような作動モードが作動され得る。
【0095】
通知部520の色は、表示部300に表示する色と同じ色になるように制御部600によって制御され得る。
【0096】
動作ボタン510を押すことにより、表示部300と通知部520とに表示される色が変わり、それによって皮膚に印加される光の波長帯域と微弱電流も変わり得る。
【0097】
また、動作ボタン510は、皮膚美容機器10の電源のon/offに使用され得る。例えば、皮膚美容機器10の電源が切れたとき、動作ボタン510を3秒以上押せば皮膚美容器具10がオンとなり、皮膚美容機器10の電源が入ったとき、動作ボタン510を3秒以上押せば皮膚美容器具10がオフになり得る。
【0098】
また、皮膚美容機器10は、皮膚との接触有無を感知する接触センサー230をさらに含み、接触センサー230は圧力センサーまたは静電容量センサーを含み得る。
【0099】
接触センサー230が皮膚美容機器10に適用される場合、光源410は接触センサーによって皮膚が感知された場合にのみ照射され得る。この際、接触センサー230は、上部面110の一部に配置され得る。例えば、接触センサー230は、透光性カバー430上の測定部200と隣接する付近に配置され得る。より具体的に、接触センサー230は、透光性カバー430の内側で測定部200と光源410との間に配置され得る。
【0100】
接触センサー230によって光源410から照射される光は、一対の接触電極420a、420bが皮膚に触れた状態でのみ照射され得る。この場合、光源410から出てくる光によってユーザの視力が損なわれることが防止され得る。
【0101】
また、皮膚美容機器10は、光源と皮膚との間の距離を感知する距離センサー(図示せず)を含み得る。
【0102】
距離センサー(図示せず)は、光源が実装される回路基板上に配置され得る。ここで、回路基板は透光性カバー430の後方側に配置され得る。
【0103】
距離センサー(図示せず)が皮膚美容機器10に適用されると、光源410は距離センサーによって感知された距離が既定の範囲内である場合にのみ照射され得る。
【0104】
また、皮膚美容機器10は、測定部200からセンシングされた皮膚の水分量と油分量に関する情報をメモリ610に保存し得る。
【0105】
また、皮膚美容機器10は、測定部200からセンシングされた水分量と油分量に基づいて、光源410から出てくる光の波長帯域と電極部420から印加される微弱電流の強度とを推奨する複数の推奨モードを表示部300に表示するように制御する制御部600を含み得る。
【0106】
また、制御部600は、測定部200によって皮膚状態が測定され、その結果を表示部300が表示した後、ユーザが別途操作することなくユーザの皮膚と接触センサー230が接触すると(接触が感知されると)、当該推奨モードが作動するように作動部400を制御し得る。
【0107】
また、制御部600は、表示部300で表示される推奨モードに従うように光源410と電極部420を制御して、特定の波長帯域を有する光を皮膚に印加し、特定の強度を有する微弱電流を皮膚に伝達し得る。
【0108】
また、皮膚美容機器10が接触センサー230または距離センサー(図示せず)を含む場合、制御部600はこれらを制御し得る。
【0109】
また、制御部600は、測定部200で測定された結果値の範囲に応じて、複数の推奨モードのいずれか1つの推奨モードに対応する色を表示部300に表示するが、測定部200で測定された結果値の範囲が異なっても、作動部400から同一色を有する波長帯域の光が照射されるように設定し得る。
【0110】
具体的に、作動部400の光源410は、下記[表1]に示すように、測定部200で測定された測定結果値(測定電圧)に応じて単位照射波長区間が2回繰り返される動作シーケンスを有し得る。
【0111】
ここで、光源410が照射する光の波長帯域は単位照射波長区間を含むことができ、単位照射波長区間は青色を照射する第1色相照射区間と、黄色を照射する第2色相照射区間と、赤色を照射する第3色相照射区間とを含み得る。
【0112】
【0113】
また、制御部600は、第1色相照射区間(青色)、第2色相照射区間(黄色)および第3色相照射区間(赤色)を含む単位照射波長区間に対する光の照射が少なくとも1回以上繰り返されるように前記光源を制御し得る。好ましくは、制御部600は、第1色相照射区間、第2色相照射区間および第3色相照射区間を含む単位照射波長区間に対する光の照射が少なくとも2回以上繰り返すように前記光源を制御し得る。
【0114】
ここで、第1色相照射区間で照射される光の波長帯域は400nm~480nmであり、第2色相照射区間で照射される光の波長帯域は550nm~610nmであり、第3色相照射区間で照射される光の波長帯域は610nm~650nmであり得る。
【0115】
[表1]においては、測定部200で測定された電圧(V)で皮膚状態を分類したが、前述のように、測定された周波数に応じて皮膚状態が分類されることもあり得る。
【0116】
制御部600は、このように光源410を制御することにより、季節別または各個人の体質の特性を考慮しても、ユーザは皮膚美容機器10により様々な波長帯域の光の照射を受けられる。
【0117】
具体的に、季節別または体質別の特性に応じて、相対的に油水分量の少ないユーザは測定電圧[V]が低く測定されることとなり(例えば、前記[表1]でレベル1~レベル3の区間)、相対的に油水分量の多いユーザは測定電圧[V]が高く測定されることとなる(例えば、前記[表1]でレベル4~レベル6)。しかし、この場合にも制御部600は、単位照射波長区間が繰り返されるように作動部400を制御することにより、ユーザは様々な波長帯域の光の照射を受けられる。
【0118】
また、皮膚美容機器10は、測定部200によって皮膚状態の測定を知らせるアラーム部(図示せず)を含み得る。なお、アラーム部はボタン部500の上部に表示されるLED、音などと、公知のあらゆる手段を含み得る。
【0119】
図6は、
図1における皮膚美容機器の制御方法を示すフロー図である。
図6を参照して本発明の一実施例による皮膚美容機器10の制御方法は、以下の通りである。
【0120】
ボタン部500が押されると、皮膚美容機器10の電源が入る(S1)。
【0121】
その後、測定部200が皮膚に触れると(ユーザが皮膚美容機器10をユーザの皮膚に接触)、皮膚状態が測定され得る(S2)。この際、皮膚状態の測定完了の表示は、アラーム音、ボタン部500および表示部300から発光される光のうち少なくとも1つ以上で表示され得る。
【0122】
その後、制御部600によって皮膚状態に適した推奨モードが決定され、推奨モードのうち皮膚に適した推奨モードが表示部300に表示され得る(S3)。例えば、測定部200によって測定された皮膚状態が水分不足の状態であると、表示部300は水分不足状態を示すように青色を表示して点滅し得る。ここで、表示部300に表示される青色は第1推奨モードを示せる。
【0123】
その後、ボタン部500の通知部520には、表示部300に表示される色と同じ色が表示され、動作ボタン510の作動で選択モードに変更されるか、動作ボタン510を作動なく接触センサーを皮膚に接触させて推奨モードが実行され得る(S4)。例えば、通知部520で表示部300に表示される色と同じ色が表示される場合、動作ボタン510の操作なく皮膚美容機器10を皮膚に接触させると、接触センサー230が皮膚接触の有無を感知して推奨モードが実行され得る。逆に、通知部520で表示部300に表示される色と同じ色が表示された後、動作ボタン510の操作で第1作動モード~第4作動モード中の1つを選択すると、選択モードが実行され得る。
【0124】
推奨モードが実行されると、制御部600は推奨モードによる波長帯域および微弱電流を皮膚に印加させ得る(S5)。例えば、水分不足による第1推奨モードが実行されることにより、光の第1波長帯域と微弱電流の第1強度とが皮膚に印加され得る。
【0125】
一方、動作ボタン510の操作により表示部300に表示される色と異なる色を有するように通知部520を操作し、皮膚美容機器10を皮膚に接触すると、接触センサー230が皮膚の接触を認知して選択モードが実行され得る。選択モードが実行されると、選択されたモードによる波長帯域および微弱電流が皮膚に印加され得る(S6)。
【0126】
ここで、選択モードは、作動部400により特定波長帯域の光と微弱電流とを皮膚に印加することを含み、第1色相照射区間、第2色相照射区間および第3色相照射区間を含む単位照射波長区間を1回以上(好ましくは2回以上)繰り返す動作シーケンスを有することを含み得る。
【0127】
作動部400を皮膚に接触させて、光と微弱電流とが皮膚に印加される間、測定部200は皮膚に接触されて皮膚の水分量と油分量が測定され、水分量と油分量の少なくとも1つの改善程度が表示部300に表示され得る(S7)。例えば、水分量の改善程度は青色の点灯数が増加したことで表示され、油分量の改善程度は黄色の点灯数が増加したことで表示され、弾力の改善程度は赤色の点灯数が増加されたことで表示され得る。
【0128】
作動部400の作動が完了すると、皮膚の改善程度が表示部300に表示され得る(S8)。例えば、作動部400が第1作動モードで動作する場合、水分充填による皮膚の改善程度を示す青色の表示部の点灯数が表示され得る。具体的に、皮膚美容機器10の動作前の皮膚状態は、水分不足を示す青色の表示部1個が点滅するが、皮膚美容機器10作動後の皮膚状態は、水分充填を示す青色の表示部4個が表示され得る。
【0129】
その後、皮膚美容機器10の電源が自動または動作ボタン510の操作により電源が切れる(S7)。
【0130】
皮膚美容機器10を利用して、このような過程を一定期間繰り返すと、皮膚改善効果(水分量増加、皮膚の均一さと透明度の改善、弾力改善など)を得られる。
【0131】
以下では、本発明の実施例による皮膚美容機器と皮膚美容機器の使用方法による効果について検討する。
【0132】
本発明の一実施例による皮膚美容機器10は、皮膚状態の診断と皮膚状態の改善を行うことができるというメリットがある。
【0133】
また、皮膚美容機器10は、皮膚状態に適した光と微弱電流とを印加して、皮膚状態改善のためのカスタム効果を提供し得る。
【0134】
また、皮膚美容機器10は、互いに異なる波長帯域の光と微弱電流とを同時に印加し得るメリットがある。
【0135】
また、推奨モードが実行される場合、表示部300に表示される色と、ボタン部500に表示される色と、作動部400から皮膚に印加される光源の色とは同一であり得る。この場合、ユーザは自分が動作しようとする光の強さと微弱電流の強度とを視覚的に容易に認知し得る。
【0136】
また、作動部400の光源410は、所定の波長帯域を有する光を発生させてユーザの皮膚側に照射されるので、ユーザは皮膚に浸透する波長による皮膚の改善効果(水分量増加、皮膚の均一さと透明度の改善、弾力改善など)を得られる。
また、作動部400の一対の接触電極420a、420bに直流電流を印加して、ユーザの皮膚に塗布された化粧品をイオン化すると、化粧品が皮膚の粘膜を容易に通過して皮膚内の組織に浸透されるイオン導入の効果を発生させ得る。
【0137】
また、第1波長帯域(400nm~480nm)の光と弱い微弱電流を皮膚に伝達し、皮膚美容機器10を化粧品が塗布された皮膚に撫でると、皮膚の水分量向上が促進され得る。また、第2波長帯域(550nm~610nm)の光と中間強度の微弱電流を皮膚に伝達し、皮膚美容機器10を化粧品が塗布された皮膚に撫でると、皮膚に油分量が向上され得る。また、第3波長帯域(610nm~650nm)の光と強い強度の微弱電流を皮膚に伝達し、皮膚美容機器10を化粧品が塗布された皮膚に撫でると、皮膚の弾力を向上させ得る。
【0138】
第1電極210と第2電極220とは、傾斜された上部面110において最も高い部分に位置し得る。このように配置されることにより、ユーザは上部面110において最も高い部分を皮膚に接触させ得るので、より容易に皮膚状態を測定し得る。
【0139】
距離センサーまたは接触センサーを備えることにより、光源410から出る光は、皮膚に触れた状態または皮膚と所定距離以内でのみ発生するので、ユーザが光源410から出る光を見ることを防止し得る。
【0140】
図7は、
図4の他の実施例による測定部と作動部とを上部から見た平面図である。
図7の実施例は、
図4に示す実施例に比べて、測定部と作動部の形状に差があるので、相違点を中心に説明し、同一部分については第1実施例の説明と図面符号を援用する。
【0141】
図7を参照すると、第1電極210’と第2電極220’とは、本体100の上部面110に位置し、同心円を成して配置され得る。
【0142】
具体的に、測定部200は、既定の周波数を発振する第1電極210’と、第1電極210’を囲み第1電極210’から発振された周波数を受信する第2電極220’と、第1電極210’と第2電極220’とを絶縁する絶縁体とを含み得る。この際、第1電極210’と第2電極220’とは同心円を成し得る。
【0143】
第1電極210’と第2電極220’間の同心円は絶縁体であり、第1電極210’と第2電極220’とを電気的に絶縁し得る。
【0144】
図7では、第1電極210’を内側に配置し、第2電極220’を外側に配置しているが、これに限定されるものではなく、その位置が変わり得る。
【0145】
また、第1電極210’と第2電極220’とは、傾斜された上部面110において最も高い部分に位置し得る。このように配置されることにより、ユーザは上部面110において最も高い部分を皮膚に接触させ得るので、より容易に皮膚状態を測定し得る。
【0146】
以下は、前述の皮膚美容機器およびその制御方法に関する各実施例の記載である。
【0147】
項目1は、本発明の一実施例によると、ユーザが把持し得る本体と、前記本体の一方に配置され、ユーザ皮膚の油水分量を測定し得る測定部と、前記油水分量の測定結果に基づいて、特定波長帯域の光と微弱電流の強度のうち少なくとも1つを推奨する推奨モードを決定する制御部と、前記制御部で決定された前記推奨モードを表示し得る表示部と、前記推奨モードを選択モードに変更し得るボタン部と、前記表示部に表示される前記推奨モードまたは前記ボタン部によって変更された選択モードにより、光および微弱電流中の少なくとも1つ以上をユーザの皮膚に印加し得る作動部とを含む皮膚美容機器が提供され得る。
【0148】
項目2は、前記制御部は、前記測定部で測定された結果値の範囲に応じて、複数の推奨モードのいずれか1つの推奨モードに対応する色を前記表示部に表示するが、前記測定部で測定された結果値の範囲が異なっても、前記作動部から同じ色を有する波長帯域の光が照射されるように設定される、項目1の皮膚美容機器が提供され得る。
【0149】
項目3は、前記作動部は、互いに異なる波長帯域の光の照射が可能な複数の光源、およびユーザの皮膚に電位差を発生させて皮膚の電気的環境を変化させ得る電極部のうち少なくとも1つを含み、前記光源が照射する光の波長帯域は単位照射波長区間を含み、前記単位照射波長区間は青色を照射する第1色相照射区間と、黄色を照射する第2色相照射区間と、赤色を照射する第3色相照射区間とを含む、項目1および項目2の皮膚美容機器が提供され得る。
【0150】
項目4は、前記制御部は、前記第1色相照射区間、前記第2色相照射区間および前記第3色相照射区間を含む前記単位照射波長区間に対する光の照射が少なくとも1回以上繰り返されるように前記光源を制御する、項目1~項目3の皮膚美容機器が提供され得る。
【0151】
項目5は、前記制御部は、前記単位照射波長区間に対する光の照射が少なくとも2回繰り返されるように前記光源を制御する、項目1~項目4の皮膚美容機器が提供され得る。
【0152】
項目6は、前記測定部は、既定の周波数を発振する第1電極と、前記第1電極から発振された周波数を受信する第2電極とを含み、前記測定部は、前記第1電極から発振された周波数値と前記第2電極で受信した周波数値の差に基づいて油水分量を算出し、前記表示部は、前記第1電極と前記第2電極とによって測定された皮膚の油水分量に基づいて、前記作動部で印加する前記光の波長帯域と前記微弱電流の強さとを推奨する複数の推奨モードを示せる、項目1~項目5の皮膚美容機器が提供され得る。
【0153】
項目7は、前記表示部で示せる複数の前記推奨モードは、前記作動部から印加される光の第1波長帯域と微弱電流の第1強度とを推奨する第1推奨モードと、前記作動部から印加される光の第2波長帯域と微弱電流の第2強度とを推奨する第2推奨モードと、前記作動部から印加される光の第3波長帯域と微弱電流の第3強度とを推奨する第3推奨モードとを含み、前記作動部は、互いに異なる光の波長帯域と微弱電流とを皮膚に印加し得る複数の作動モードで動作可能であり、複数の前記作動モードは、光の第1波長帯域と微弱電流の第1強度とを印加する第1作動モードと、光の第2波長帯域と微弱電流の第2強度とを印加する第2作動モードと、光の第3波長帯域と微弱電流の第3強度とを印加する第3作動モードと、第1作動モード、第2作動モード、および第3作動モードのうち少なくとも2つが設定された時間の間に動作する第4作動モードとを含む、項目1~項目6の皮膚美容機器が提供され得る。
【0154】
項目8は、前記ボタン部は、前記第1作動モード~第4作動モードのいずれか1つに変更可能な動作ボタンと、前記第1作動モード~第4作動モードを示せる複数の色を表示する通知部とを含む、項目1~項目7の皮膚美容機器が提供され得る。
【0155】
項目9は、前記表示部は、複数の色を表示し得る複数のLEDを含み、前記LEDの色と、点灯量と、点灯および消灯との繰り返し程度に応じて、ユーザの皮膚状態を表示し得る、項目1~項目8の皮膚美容機器が提供され得る。
【0156】
項目10は、前記作動部と同一平面に形成される接触センサーを含み、前記表示部に表示される色と前記ボタン部に表示される色が同一の際、前記接触センサーを皮膚に接触させることにより、前記推奨モードで推奨する光と微弱電流とが前記作動部によって皮膚に印加される、項目1~項目9の皮膚美容機器が提供され得る。
【0157】
項目11は、前記作動部による光と微弱電流の印加と、前記測定部による皮膚状態の測定とが同時に起こり得るように、前記作動部と前記測定部とは同一平面に位置する、項目1~項目10の皮膚美容機器が提供され得る。
【0158】
項目12は、前記第1色相照射区間から照射される光の波長帯域は400nm~480nmであり、前記第2色相照射区間から照射される光の波長帯域は550nm~610nmであり、前記第3色相照射区間から照射される光の波長帯域は610nm~650nmである、項目1~項目11の皮膚美容機器が提供され得る。
【0159】
項目13は、皮膚状態を改善するための皮膚美容機器の制御方法において、測定部によって皮膚の油水分量を測定する段階と、制御部により前記油水分量に応じた特定波長帯域の光と微弱電流強度とを推奨する推奨モードを決定する段階と、表示部により互いに異なる光の波長帯域と互いに異なる微弱電流とを推奨する複数の推奨モードのいずれか1つの推奨モードを表示する段階と、ボタン部の作動によって選択モードに変更されるか、ボタン部の作動なく接触センサーを皮膚に接触させて表示部により表示される推奨モードが実行される段階と、前記表示部によって表示される推奨モードが実行される場合、作動部を介して表示部により表示される前記推奨モードが示す波長帯域の光と微弱電流とを皮膚に印加する段階と、前記選択モードが実行される場合、作動部を介して前記ボタン部の作動により選択された波長帯域の光と微弱電流とを皮膚に印加する段階とを含む、項目1~項目12に記載の皮膚美容機器の制御方法が提供され得る。
【0160】
項目14は、測定部により前記作動部の動作過程で皮膚状態を既定の時間間隔で測定し、前記表示部により皮膚状態の変化を示す段階と、前記表示部により前記作動部の動作が完了した後の皮膚状態が表示される段階とを含む、項目1~項目13に記載の皮膚美容機器の制御方法が提供され得る。
【0161】
以上、本発明の実施例による皮膚美容機器を具体的な実施形態として説明したが、これは例示に過ぎないものであり、本発明はこれに限定されるものではなく、本明細書に開示された基礎思想による最も広い範囲を有するものと解釈されるべきでする。当業者は、開示された実施形態を組合、置換して摘示されていない形状のパターンを実施し得るが、これもまた本発明の範囲を逸脱しないものである。加えて、当業者は本明細書に基づいて開示された実施形態を容易に変更または変形することができ、このような変更または変形も本発明の権利範囲に属することは明らかである。
【符号の説明】
【0162】
10:皮膚美容機器
100:本体
200:測定部
210、210’:第1電極
220、220’:第2電極
300:表示部
400:作動部
410:光源
420:電極部
500:ボタン部
510:動作ボタン
520:通知部