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特許7572850取り外し可能なモジュラースピーカーシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-16
(45)【発行日】2024-10-24
(54)【発明の名称】取り外し可能なモジュラースピーカーシステム
(51)【国際特許分類】
   B60R 11/02 20060101AFI20241017BHJP
   H04R 1/02 20060101ALI20241017BHJP
   H04R 3/00 20060101ALI20241017BHJP
【FI】
B60R11/02 S
H04R1/02 102B
H04R3/00 310
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020204755
(22)【出願日】2020-12-10
(65)【公開番号】P2021120264
(43)【公開日】2021-08-19
【審査請求日】2023-12-06
(31)【優先権主張番号】62/968,053
(32)【優先日】2020-01-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】592051453
【氏名又は名称】ハーマン インターナショナル インダストリーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】クリス ルドウィグ
(72)【発明者】
【氏名】ラース ゴラー
【審査官】久保田 信也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0296955(US,A1)
【文献】特開2019-047256(JP,A)
【文献】特開2006-262430(JP,A)
【文献】特開2005-167378(JP,A)
【文献】特開2002-120654(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0160207(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 11/02
H04R 1/02
H04R 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、前記システムは、
車両の領域内のドッキングステーションに機械的にドッキングするように構成されたスピーカーであって、前記スピーカーが、取り外し可能なバッテリをさらに含むスピーカーと、
非一時メモリに記憶されたコンピュータ可読命令を伴うコントローラと
を備え
前記コンピュータ可読命令は、実行されるときに、
前記スピーカーの位置を判定することと、
前記スピーカーの温度が温度の閾値を超えるのに応じて、前記スピーカーの前記判定された位置に対応する前記車両の冷却システムの1つ以上の部分を作動させることであって、前記冷却システムの前記1つ以上の部分は、前記車両の車室の内部を冷却するように動作可能である、ことと
を前記コントローラが実行することを可能にする、システム。
【請求項2】
前記取り外し可能なバッテリは、増幅器、ブルートゥース(登録商標)、及び変換器を含む電子機器パッケージを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記スピーカーは、前記取り外し可能なバッテリから分離されている電子機器パッケージをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記ドッキングステーションは、前記車両の前記スピーカーと車両のバッテリとの間の電気的な接続をさらに含み、前記車両のバッテリが前記取り外し可能なバッテリとは異なる、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記スピーカーは、前記取り外し可能なバッテリが前記スピーカーから取り外されているまたは連結されているときにドックするように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記スピーカーがサブウーファ、ミッドレンジスピーカー、またはツイーターのうちの1つである、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記スピーカーは、前記取り外し可能なバッテリが前記スピーカーに連結されているときに、前記ドッキングステーションからドッキング解除されたときに音声を再生するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記領域は、助手席のドア、計器盤、ダッシュボード、トランク、ヘッドレスト、及びアームレストのうちの1つから選択される、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
車両であって、前記車両は、
前記車両の異なる領域に配置された複数のドッキングステーションであって、前記複数のドッキングステーションの各ドッキングステーションは、ドッキングステーションにドッキングされたとき及び前記ドッキングステーションにドッキングされていないときに動作可能な携帯型スピーカーを受け入れるように構成され、前記携帯型スピーカーは、少なくとも取り外し可能なバッテリを備える、ドッキングステーションと、
非一時メモリに記憶されたコンピュータ可読命令を伴うコントローラと
を備え
前記コンピュータ可読命令は、実行されるときに、
前記携帯型スピーカーのための位置を判定することと、
前記携帯型スピーカーの温度が温度の閾値を超えるのに応じて、前記携帯型スピーカーの前記判定された位置に対応する前記車両の冷却システムの1つ以上の部分を作動させることであって、前記冷却システムの前記1つ以上の部分は、前記車両の車室の内部を冷却するように動作可能である、ことと
を前記コントローラが実行することを可能にする、車両。
【請求項10】
前記取り外し可能なバッテリは、増幅器、ブルートゥース(登録商標)、及び変換器を含む電子機器パッケージを含む、請求項に記載の車両。
【請求項11】
前記車両取り外し可能なバッテリがないスピーカーがない、請求項に記載の車両。
【請求項12】
異なる領域は、助手席のドア、計器盤、ダッシュボード、トランク、ヘッドレスト、及びアームレストを含む、請求項に記載の車両。
【請求項13】
非一時メモリに記憶されたコンピュータ可読命令を伴うコントローラによって実行される方法であって、前記方法は、
前記コントローラが、複数の携帯型スピーカーのうちの1つ以上の携帯型スピーカーのための位置を判定することであって、前記1つ以上の携帯型スピーカーは、取り外し可能なバッテリを備える、ことと、
前記コントローラが、1つ以上のベントを作動させて前記複数の携帯型スピーカーにゾーン冷却を施すことによって前記1つ以上の携帯型スピーカーのための前記判定された位置に対応する車両の冷却システムの1つ以上の部分を作動させることと
を含み、
前記1つ以上の携帯型スピーカーは、前記車両の領域内のドッキングステーションに機械的にドッキングされ、
前記ゾーン冷却は、スピーカーの温度が温度の閾値を超えるのに応じて、施され、
前記冷却システムの前記1つ以上の部分は、前記車両の車室の内部を冷却するように動作可能である、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本説明は、一般に、車両オーディオシステムの内部で動作可能であり、また、携帯型スピーカーとして車両オーディオシステムとは独立して動作可能であるスピーカーシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数のオーディオシステムで動作可能な携帯型スピーカーシステムが知られている。例えば、JBLのVoyager(登録商標)は、ドックから取り外し可能で、携帯型スピーカーとして他のメディアデバイスと通信する携帯型無線スピーカーを備えた統合ホームオーディオシステムである。
【0003】
車両オーディオシステムには通常、音を出すために車内に配置されたスピーカーが含まれている。プレミアムの車両オーディオシステムには、多くの場合、専用のアンプを備えた大型サブウーファが含まれている。サイズが大きいため、これらの大型サブウーファは、多くの場合、車両の後部、例えばトランクや後部収納コンパートメントに取り付けられる。
【0004】
このように、スピーカーシステムは、車両にドッキングされている間に再充電され、使用者が車両で移動する場所がどこであっても利用できる携帯型無線スピーカーを備える。したがって、別個の携帯型無線スピーカーを購入する必要がなくなる。
【0005】
一実施形態では、システムは、車両の領域内のドッキングステーションに機械的にドッキングするように構成されたスピーカーを含み、スピーカーは、取り外し可能なバッテリをさらに含む。
【0006】
別の実施形態では、車両は、車両の異なる領域に配置された複数のドッキングステーションを含み、複数のドッキングステーションの各ドッキングステーションは、ドッキングステーションにドッキングされたとき及びドッキングステーションにドッキングされていないときに動作可能な携帯型スピーカーを受信するように構成され、携帯型スピーカーは少なくとも取り外し可能なバッテリを含む。
【0007】
さらなる実施形態では、方法は、スピーカー温度が温度の閾値を超えるのに応じて、1つ以上のベントを侵入的に作動させて、車両にドッキングされた複数の携帯型スピーカーにゾーン冷却を施すことを含む。
【0008】
上記の要約は、発明を実施するための形態にさらに記述されている選り抜きの概念を、簡素化した形式で紹介するために提示されていることを理解されたい。特許請求された主題の重要なまたは本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、その範囲は、発明を実施するための形態に続く特許請求の範囲によって一意に定義される。さらに、特許請求された主題は、上記または本開示のいずれかの部分におけるいずれかの不利な点を解決する実施態様に限定されない。
例えば、本願は以下の項目を提供する。
(項目1)
システムであって、
車両の領域内のドッキングステーションに機械的にドッキングするように構成されたスピーカーであって、上記スピーカーが、取り外し可能なバッテリをさらに含む、上記スピーカーを備える上記システム。
(項目2)
上記取り外し可能なバッテリは、増幅器、ブルートゥース(登録商標)、及び変換器を含む電子機器パッケージを含む、上記項目に記載のシステム。
(項目3)
上記スピーカーは、上記取り外し可能なバッテリから分離されている電子機器パッケージをさらに含む、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目4)
上記ドッキングステーションは、上記車両の上記スピーカーと車両のバッテリとの間の電気的な接続をさらに含み、上記車両のバッテリが上記取り外し可能なバッテリとは異なる、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目5)
上記スピーカーは、上記取り外し可能なバッテリが上記スピーカーから取り外されているまたは連結されているときにドックするように構成される、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目6)
上記スピーカーがサブウーファ、ミッドレンジスピーカー、またはツイーターのうちの1つである、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目7)
上記スピーカーは、上記取り外し可能なバッテリが上記スピーカーに連結されているときに、上記ドッキングステーションからドッキング解除されたときに音声を再生するように構成される、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目8)
上記領域は、助手席のドア、計器盤、ダッシュボード、トランク、ヘッドレスト、及びアームレストのうちの1つから選択される、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目9)
実行するとき、スピーカー温度が温度の閾値を超えるのに応じて、上記スピーカーの上記領域に対応する冷却システムの一部を上記コントローラが侵入的に作動させることを可能にする、非一時メモリに記憶されたコンピュータ可読命令を伴うコントローラをさらに備える、上記項目のいずれか一項に記載のシステム。
(項目10)
車両であって
上記車両の異なる領域に配置された複数のドッキングステーションであって、上記複数のドッキングステーションの各ドッキングステーションは、ドッキングステーションにドッキングされたとき及び上記ドッキングステーションにドッキングされていないときに動作可能な携帯型スピーカーを受信するように構成され、上記携帯型スピーカーは、少なくとも取り外し可能なバッテリを備える、上記ドッキングステーションを備える、上記車両。
(項目11)
上記取り外し可能なバッテリは、増幅器、ブルートゥース(登録商標)、及び変換器を含む電子機器パッケージを含む、上記項目に記載の車両。
(項目12)
上記車両はスピーカーがなく、上記取り外し可能なバッテリがない、上記項目のいずれか一項に記載の車両。
(項目13)
異なる領域は、助手席のドア、計器盤、ダッシュボード、トランク、ヘッドレスト、及びアームレストを含む、上記項目のいずれか一項に記載の車両。
(項目14)
方法であって、
1つ以上のベントを侵入的に作動させて、スピーカー温度が温度の閾値を超えるのに応じて、車両にドッキングされた複数の携帯型スピーカーにゾーン冷却を施すことを含む、方法。
(摘要)
車両に配置された携帯型スピーカー用の方法及びシステムが提供されている。一実施例では、システムは、車両の領域内のドッキングステーションに機械的にドッキングするように構成されたスピーカーを含み、スピーカーは、取り外し可能なバッテリをさらに含む。
【0009】
本開示は、添付の図面を参照することにより、非限定的な実施形態の以下の説明を読むことからより良く理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の1つ以上の実施形態に従う、車両の車室の例示的な部分図を示す。
図2】車両内のドッキングステーションに隣接させて図解された、車両のスピーカーシステムの側面図を示す。
図3】ドッキングステーションに取り付けられたスピーカーシステムの別の側面図を示している。
図4】スピーカーシステムの正面斜視図を示す。
図5】スピーカーシステムを制御するための方法を示すフローチャートを示す。
図6】スピーカーシステムの追加の実施形態の別の正面斜視図を示す。
図7】スピーカーシステムのさらなる実施形態のさらなる正面斜視図を示す。
図8】例示的な携帯型スピーカーの底面図を示す。
図9】スピーカーシステムの正面の断片化された部分断面図を示す。
図10図10A及び図10Bは、携帯型スピーカーが具体化し得る異なるタイプのスピーカーを示す。図10C及び図10Dは、携帯型スピーカーがドッキング及び/または機械で連結されている、車両内の異なる位置を示している。図10Eは、バッテリなしでドッキングされた携帯型スピーカーを示す。
図11】ドッキングステーションにドッキングされたとき、及びドッキングステーションから取り外されたときに使用される携帯型スピーカーを示す。
図12図12Aは、取り外し可能なバッテリ及び電子機器パッケージを備えた携帯型スピーカーの実施形態を示す。図12Bは、取り外し可能なバッテリを備えた携帯型スピーカーの実施形態を示す。
図13】携帯型スピーカーの位置及び温度に基づいて車両の冷却を調整するための方法を示している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、運転者及び/または1名以上の搭乗者が着席し得る車両2の車室1の内部である、通信システムの一種の環境の例示的な部分図を示す。図1の車両2は、駆動輪(図示せず)及び内燃機関4を含む自動車であり得る。内燃機関4は、1つ以上の燃焼室を含んでもよく、それにおいて吸気流路を介して吸気を受け取り、排気流路を介して燃焼ガスを排出し得る。車両2は、車両の種類の中でもとりわけ、道路走行用の自動車であり得る。いくつかの実施例では、車両2は、車両の動き及び/またはエンジンからのエネルギーを吸収し、吸収されたエネルギーをエネルギー貯蔵デバイスによる貯蔵に好適なエネルギーの形態に変換するよう動作可能であるエネルギー変換デバイスを含むハイブリッド推進システムを含み得る。車両2は、全電動車両、組み入れ式燃料電池、太陽エネルギー捕捉要素、及び/または車両に電力供給するための他のエネルギー貯蔵システムを含んでもよい。その場合、内燃機関4は、電気モーターと交換してもよい。
【0012】
示されているように、計器パネル6は、車両2の運転者(使用者とも呼ばれる)がアクセス可能な様々なディスプレイ及び制御装置を含み得る。例えば、計器パネル6は、車載コンピューティングシステム9のタッチスクリーン8(例えば、インフォテインメントシステム)、オーディオシステムコントロールパネル、及び計器クラスター10を含み得る。図1に示される例示的なシステムは、別個のオーディオシステム制御パネルを用いることなくタッチスクリーン8などの車載コンピューティングシステム9のユーザインターフェースを介して実行され得るオーディオシステム制御装置を含むが、他の実施形態では、車両は、ラジオ、コンパクトディスクプレーヤー、MP3プレーヤーなどの車両オーディオシステムのための制御装置を含み得るオーディオシステム制御パネルを含み得る。オーディオシステム制御装置は、車両スピーカーシステムのスピーカー12を介して音声出力の1つ以上の態様を制御するための機構を含み得る。例えば、車載コンピューティングシステムまたはオーディオシステム制御装置は、音声出力の音量、車両スピーカーシステムの個々のスピーカー間の音の分配、オーディオ信号の均等化、及び/または音声出力の任意の他の態様を制御し得る。さらなる実施例では、車載コンピューティングシステム9は、タッチスクリーン8を介して直接受信された使用者の入力に基づいて、または外部デバイス50及び/または携帯デバイス28を介して受信された使用者に関するデータ(使用者の物理的状態及び/または環境など)に基づいて、ラジオ局の選択、プレイリストの選択、音声入力のソース(例えば、ラジオ、CD、またはMP3から)などを調節し得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、タッチスクリーン8、表示画面、様々な制御ダイヤル、ノブ及びボタン、メモリ、プロセッサ(複数可)、及び任意のインターフェース要素(例えば、コネクタまたはポート)など、車載コンピューティングシステム9の1つ以上のハードウェア要素は、車両の計器盤6に取り付けられる統合されたヘッドユニットを形成し得る。ヘッドユニットは、計器盤6に固定または取り外し可能に取り付けられてもよい。追加または代替的実施形態で、車載コンピューティングシステムの1つ以上のハードウェア要素は、モジュラーであっても、車両の複数の位置に取り付けられてもよい。
【0014】
車室1は、車両、使用者、及び/または環境を監視するための1つ以上のセンサを含み得る。例えば、車室1は、1つ以上の、使用者が存在することを判定すべく座席に加えられる圧力を測定するように構成される、座席に取り付けられた圧力センサ、ドアの作動を監視するように構成されるドアセンサ、車室の湿気の含有量を測定するための湿度センサ、音声コマンドの形で使用者の入力を受信し、使用者が電話をかけ、及び/または車室1の周囲のノイズを測定することを可能にするマイクロフォンなどを含んでもよい。上記のセンサ及び/または1つ以上の追加または代替のセンサを、車両の任意の適切な位置に配置してもよいことを理解されたい。例えば、センサは、エンジンルーム内、車両の外面上、及び/または車両の動作、車両の周囲状況、車両の使用者などに関する情報を提供するための他の好適な位置に位置決めされてもよい。車両の周囲の状況、車両の状況、または車両の運転者に関する情報はまた、外部デバイス50及び/または携帯デバイス28に連結されたセンサなど、車両の外部/それとは別のセンサ(すなわち、車両システムの一部ではない)から受信されてもよい。
【0015】
車室1はまた、移動前、移動中、及び/または移動後、車両内に保管される携帯デバイス28など、1つ以上の使用者の物体を含み得る。携帯デバイスとしては、スマートフォン、タブレット、ラップトップコンピュータ、携帯用メディアプレーヤ、及び/または任意の好適な携帯コンピューティングデバイスが挙げられ得る。携帯デバイス28は、通信リンク30を介して車載コンピューティングシステムに接続されてもよい。通信リンク30は、有線(例えば、ユニバーサルシリアルバス[USB]、モバイルハイデフィニションリンク[MHL]、高精細度マルチメディアインターフェース[HDMI(登録商標)]、Ethernet(登録商標)など)または無線(例えば、ブルートゥース(登録商標)、WI-FI、近距離無線通信[NFC]、セルラー方式の接続性など)であり、携帯デバイスと車載コンピューティングシステムとの間の双方向通信を提供するように構成されてもよい。例えば、通信リンク30は、様々な車両システム(車両オーディオシステム、環境制御システムなど)及びタッチスクリーン8から携帯デバイス28へのセンサ及び/または制御信号を提供し得、携帯デバイス28から車載システム及びタッチスクリーン8への制御及び/または表示信号を提供し得る。通信リンク30はまた、モバイルデバイスの内部バッテリを充電するために、車載電源からモバイルデバイス28に電力を供給し得る。
【0016】
また、車載コンピューティングシステム9は、1つ以上の外部デバイス50など、使用者によって操作及び/またはアクセスされるが、車両2の外部に配置される追加のデバイスに、通信可能に連結され得る。図示の実施形態では外部デバイス50は車両2の外側に配置されているが、代替の実施形態では外部デバイスは車室1の内側に配置され得ることが理解されよう。外部デバイスとしては、サーバのコンピューティングシステム、パーソナルコンピューティングシステム、携帯用電子デバイス、電子リストバンド、電子ヘッドバンド、携帯用音楽プレーヤー、電子活動追跡デバイス、歩数計、スマートウォッチ、GPSシステムなどが挙げられ得る。外部デバイス50は、通信リンク30を参照しながら考察されるように、有線または無線であり得る通信リンク36を介して車載コンピューティングシステムに接続され、外部デバイスと車載コンピューティングシステムとの間に双方向通信を提供するように構成されてもよい。例えば、外部デバイス50は、1つ以上のセンサを含んでもよく、通信リンク36は、外部デバイス50から車載コンピューティングシステム9及びタッチスクリーン8にセンサ出力を送信し得る。外部デバイス50はまた、コンテキストデータ、使用者の行動/好み、操作規則などに関する情報を格納及び/または受信し得、そのような情報を外部デバイス50から車載コンピューティングシステム9及びタッチスクリーン8に送信し得る。
【0017】
車載コンピューティングシステム9は、外部デバイス50、携帯デバイス28、及び/または様々な車載システム(例えば、環境制御システムまたはオーディオシステム)の他の入力源及び選択された設定から受信された入力を分析し、タッチスクリーン8及び/またはスピーカー12を介して出力を行い、携帯デバイス28及び/または外部デバイス50と通信し、及び/または評価に基づいて他の行為を実行し得る。いくつかの実施形態では、評価のすべてまたは一部分は、携帯デバイス128及び/または外部デバイス50によって実行されてもよい。
【0018】
いくつかの実施形態では、外部デバイス50のうちの1つ以上は、携帯デバイス28及び/または別の外部デバイス50を介して、間接的に車載コンピューティングシステム9に通信可能に連結されてもよい。例えば、通信リンク36は、外部デバイス50からの出力が携帯デバイス28に伝達されるように、外部デバイス50を携帯デバイス28に通信可能に連結し得る。その後、外部デバイス50から受信されたデータは、携帯デバイス28によって収集されたデータで携帯デバイス28において集約され、その後、集約されたデータは、通信リンク30を介して車載コンピューティングシステム9及びタッチスクリーン8に送信されてもよい。類似のデータ集約は、サーバシステムで生じ、その後、通信リンク36/30を介して車載コンピューティングシステム9及びタッチスクリーン8に送信されてもよい。
【0019】
図1に示される例示的な環境では、車載コンピューティングシステム9は、任意の適切なネットワークを介して、スピーカー12、ディスプレイ8、車両センサ、及び/または他の適切な車両システムなどの1つ以上の車両システムに接続され得る。いくつかの実施例では、車載コンピューティングシステム9は、ネットワークを介して、スピーカー12及びディスプレイ8などのリスナーデバイスにオーディオ/ビデオデータを送信するように構成されたトーカーデバイスを含む。ネットワークは、開放型システム間相互接続(OSI)モデルのレイヤー2に従って構成され得る。このモデルでは、ネットワークのルーティング及び転送の決定または判定が、メディアアクセス制御(MAC)のアドレス指定に沿って実行され得る。例示的なレイヤー2ネットワークとしては、イーサネット(登録商標)オーディオ/ビデオブリッジング(AVB)ネットワークがあり得る。AVBネットワークとして構成されたレイヤー2ネットワークの場合、トーカーとリスナーは、様々なAVB規格及びプロトコルを使用してAVBネットワークを介して通信するように構成でき、例えばネットワークのタイミング及び同期のための電気電子技術者協会(IEEE)802.1AS-2011(gPTP)、ストリーミングデータのキューイング及び転送用のIEEE 802.1Q-2011第34条、ネットワーク接続での通信用の帯域幅などのネットワーク接続またはパス及び/またはリソースを予約するためのIEEE 802.1Q-2011第35条(ストリーム予約プロトコル(SRP))、及び/または可能なデータストリーミング形式に関連するIEEE1722-2011がある。他のAVB関連の規格及びプロトコル、及び/または以前に、現在、または後で開発されたAVB規格及びプロトコルの他のバージョンを、追加的または代替的に使用してもよい。
【0020】
図1は1つの例示的な環境を示しているが、本明細書に記載の通信システム及び方法は、任意の適切な環境で利用してもよいという点を理解されたい。情報を送信及び/または受信し、データを感知し、及び/または別様には運転者の注意散漫検出及び/または警告システムに寄与する任意の適切なデバイスを、システムとして、及び/または本明細書に記載の方法を実行するために、利用してもよい。
【0021】
図1の実施例では、スピーカー12は携帯型スピーカーであり、スピーカー12は、車室内から取り外して車両2の外部で使用してもよい。スピーカー12は、バッテリまたはそこから取り外し可能な電気パッケージなどの第2の構成要素を含み得る。このため、スピーカー12の寿命は、バッテリ寿命、ブルートゥース(登録商標)技術などが進歩すると長くなる場合がある。スピーカー12は、公園、ビーチ、家など、車両から遠位の場所で操作者が使用してもよい。
【0022】
位置14は、携帯型スピーカーを取り付けてもよいダッシュボードの場所を示している。位置14は、位置14で携帯式でのスピーキングを維持するための機械の取り付け及び/または電気の取り付けを含み得る。機械の取り付けにより、携帯型スピーカーを車両から電気的に切り離している間、所定の位置に固定して維持することを可能にし得る。そのため、機械の連結により、携帯型スピーカーのバッテリを車両のバッテリを介して再充電できない場合がある。あるいは、電気の連結により、携帯型スピーカーがバッテリから電力を受け取ることができ、その結果、車両の使用中に携帯型スピーカーがドッキングされている間に、携帯型スピーカーのバッテリを再充電してもよい。
【0023】
位置14はダッシュボードスピーカーを示し、スピーカー12はドアに取り付けられたスピーカーを示している。ダッシュボードスピーカーとドアに取り付けられたスピーカーの温度は異なる場合がある。一実施例では、ダッシュボードスピーカーは、ドアに取り付けられたスピーカーよりも高い温度を経る場合があり、その結果、ダッシュボードスピーカーを冷却する要求は、ドアに取り付けられたスピーカーよりも多くなる場合がある。以下に説明するように、車両2に配置された携帯型スピーカーを、温度の閾値に達したスピーカーの温度に基づいて冷却する方法がある。
【0024】
このように、車両2は、1つ以上の携帯型スピーカーをドッキングしてもよい領域を備える。車両2のいくつかの実施例では、車両には内蔵スピーカーがなくてもよく、車両2のオーディオシステムは携帯型スピーカーのみを備えていてもよい。内蔵スピーカーは、車両2から取り外したときに内蔵スピーカーがオーディオを再生し得ないという点で、携帯型スピーカーとは異なる場合がある。そのため、操作者は、複数の携帯型スピーカーを使用してオーディオシステムをカスタマイズし、カスタマイズのオーディオエンターテインメント体験を提供してもよい。
【0025】
図2図3を参照すると、スピーカーシステム100はドッキングステーション118に取り付けられる。スピーカーシステム100及びドッキングステーション118は、本明細書では、まとめてスピーカーアセンブリ119と呼ばれる。ドッキングステーション118は、図1の車両2のパネル122に形成される凹部120を含む。凹部120は、スピーカーシステム100を受け入れるように寸法決めされた空洞124を画定する。ドッキングステーション118は、スピーカーシステム100を支えるためのベース126と、ベース126の内端から横方向に延びる突起128とを含む。パネル122は、図示の実施形態によれば、垂直軸(A)から角度(α)でオフセットされている。パネル122の角度(α)は、スピーカーシステム100の重心(m)をパネル122に向かって偏らせる。また、突起128は、スピーカーシステム100の下端129と係合して、スピーカーシステム100を凹部120内に保持するのを補助する。
【0026】
ドッキングステーション118は、スピーカーシステム100の対応するスピーカーコネクタ132と嵌合する電気コネクタ130を含む。電気コネクタ130は、車両ハーネス136によって車両バッテリに接続されている。また、スピーカーコネクタ132は、スピーカーバッテリ138に接続され、それは、電気コネクタ130とスピーカーコネクタ132との間のインターフェースを介して、車両のバッテリに電気で連結され得る。このように、図2及び図3の実施形態に示される取り付けは、電気での取り付けである。このようにして、携帯型スピーカーシステムであるスピーカーシステム100は、有線接続を介した車両のインターフェースを介して制御し得る。本実施例では、スピーカーシステム100は、バッテリ138が取り外されている状態で使用してもよい。すなわち、スピーカーシステム100は、取り外し可能な構成要素(例えば、バッテリ138)を含む携帯型スピーカーシステムであり得る。したがって、バッテリ138は、別のバッテリと交換してもよく、またはスピーカーシステム100を車両のドッキングステーション118に取り付ける際に省いてもよい。バッテリ138は、任意選択で、増幅器、ブルートゥース(登録商標)、変換器、及びスピーカー132を動作させるための他の電気的構成要素を含む電気パッケージを含み得る。
【0027】
取り付けが機械の取り付けである実施例では、携帯型スピーカーシステムは、ブルートゥース(登録商標)または別のワイヤレス接続を介してインターフェースにワイヤレスで接続され得る。
【0028】
図2図3は、スピーカーシステム100をドッキングステーション118に取り付けるためのプロセスを示している。図2に示されるように、スピーカーシステム100は、仮想の水平軸Bを中心に時計回りに回転させ、下端129は、凹部120に挿入する。次に、スピーカーシステム100は、図3に示されるように、スピーカーコネクタ132が電気コネクタ130と嵌合するまで、B軸を中心に反時計回りに回転される。図4を参照すると、スピーカーシステム100をドッキングステーション118から取り外すために、使用者は、スピーカーシステム100の上端から延びるハンドル150を引っ張って、スピーカーシステム100をB軸を中心に時計回りに回転させ、次いで凹部120からスピーカーシステム100を持ち上げる。図1図4に示されるスピーカーシステム100は、長方形の前面152を備えた「レトロ」な1980年代スタイルのスピーカーシステムを示している。図4の実施例は、ドッキングステーション118から携帯型スピーカーシステムを取り外す一実施例にすぎない。いくつかの実施例では、携帯型スピーカーシステムは、本開示の範囲から逸脱することなく、スピーカーシステムをねじ山に対して回転させ、ラッチを調整することなどによって、取り外してもよい。
【0029】
図5は、1つ以上の実施形態による、スピーカーシステム100のスピーカーを制御するための方法を示し、数字200によって表される。方法は、1つ以上の実施形態に従って、コントローラ(例えば、図1の車載コンピューティングシステム)内に含まれるソフトウェアコードを使用して実装される。他の実施形態では、ソフトウェアコードは複数のコントローラ間で共有される。
【0030】
動作202で、コントローラは「オン」のコマンドを受け取る。オンのコマンドは、使用者がスピーカーシステム100自体のボタンを押すことに応答して、または使用者が、例えばメディアデバイス116から無線でコマンドを送信することによって、コントローラに送信される。あるいは、コントローラは、車両102のドッキングステーション118に取り付けられたときに、充電回路142を介して電気エネルギーを受け取ることに応答して、自動的にオンになり得る。
【0031】
動作204で、コントローラはオーディオ信号を受信する。オーディオ信号は、車両オーディオシステム104のコントローラ154によって、またはメディアデバイス116によって送信され得る。
【0032】
動作206で、コントローラは、スピーカーシステム100がドッキングステーションに取り付けられているかどうか、すなわち「ドッキングされている」かどうかを判定する。一実施形態では、コントローラは、充電回路142を介して車両バッテリ134から電気エネルギーを受け取るのに応じて、スピーカーシステム100がドッキングされていることを判定する。他の実施形態では、コントローラは、公知の位置特定方法を使用して、車両に対するスピーカーシステム100の位置を判定する。コントローラは、スピーカーシステム100が車両102内にドッキングされていると判断した場合、動作208に進む。
【0033】
動作208で、コントローラは、例えば、スピーカー110、112に電力を供給しないことによって、ミッドレンジスピーカー110及びツイーター112を無効にする。次に、動作210で、コントローラは、例えば、電力を供給することによって、サブウーファ108を有効にする。
【0034】
動作212において、コントローラは、オーディオ信号の低周波数成分をサブウーファ108に与える。また、サブウーファ108は、車両オーディオシステム104の一部として、オーディオ信号の低周波数成分に対応する低周波数のサウンドを与える。次に、コントローラは動作214に進み、動作204に戻る。
【0035】
コントローラは、動作206においてスピーカーシステム100がドッキングされていないと判定した場合、動作216に進む。動作216において、コントローラは、例えば、サブウーファ308、ミッドレンジスピーカー310、及びツイーター312に電力を供給することによって、それらを有効にする。
【0036】
動作218で、コントローラは、オーディオ信号を周波数によって分離し、オーディオ信号の低周波数成分をサブウーファ308に、中周波数成分をミッドレンジスピーカー310に、高周波数成分をツイーター312に伝える。スピーカー308、310、及び312は、オーディオ信号の受信された成分に対応するサウンドを発し、集合的にフルレンジのサウンドを発する。次に、コントローラは動作214に進み、動作204に戻る。
【0037】
図6は、スピーカーの上に配置されたバッフル304を備えた長方形の前面302、すなわち、サブウーファ308、ミッドレンジスピーカー310、及びツイーター312を有する携帯型スピーカーシステム300を示している。図7は、長方形のハウジング406から取り外し可能な円形の前面402を有するスピーカーシステム400を示している。サブウーファ408は、ハウジング406によって支えられている。ミッドレンジスピーカー410及びツイーター412は、取り外し可能な前面402によって支えられている。
【0038】
本開示の実施形態によれば、サブウーファ、ミッドレンジスピーカー、及びツイーターのうちの1つ以上は、携帯型スピーカーとして構成され得ることが理解されよう。上記のように、携帯型スピーカーは、取り外し可能なバッテリが携帯型スピーカーに含まれているモジュラースピーカーである。バッテリは、任意選択でスピーカーのハウジングから取り外してもよい。いくつかの実施例では、バッテリはスピーカーハウジングから取り外せ、スピーカーは、バッテリなしで、車両のドッキングステーションにドッキングしてもよく、この場合、スピーカーは、車両のバッテリを介して電力供給され得る。すなわち、携帯型スピーカーは、車両の電気マウントにドッキングしてもよく、携帯型スピーカーの電気接続は、車両の電気接続に連結させ、車両のバッテリから電力を受け取って、バッテリなしで携帯型スピーカーに電力供給してもよい。一実施例では、取り外し可能なバッテリを備えた携帯型スピーカーを構成することの利点は、操作者がバッテリを別のバッテリと交換できることである。このようにして、バッテリ技術が向上するときに、元のバッテリを新しい改良されたバッテリと交換してもよい。さらに、バッテリは、ブルートゥース(登録商標)、増幅器などを含み得る電子機器パッケージを含んでもよく、これらはまた、技術が進歩するときに、任意選択で交換され得る。電子機器パッケージは、ケーブルドッキングポートをさらに含んでもよく、ケーブルドッキングポートは、対応するケーブル(例えば、USB-A、USB-B、USB-C、ミニUSB、マイクロUSB、USB3など)を受け、携帯型スピーカーを外部デバイス(電話など)に電気的に連結する。電子機器パッケージを交換することにより、ケーブルドッキングポートタイプを所望のケーブルドッキングポートタイプに一致するように切り替えてもよい(例えば、USB-AからミニUSBへ)。
【0039】
図8及び図9を参照すると、携帯型スピーカーシステム500は、ドッキングステーション518に取り付けられ、両方ともまとめて、スピーカーアセンブリ519と呼ばれる。ドッキングステーション518は、1つ以上の実施形態による、後部収納コンパートメントの内部に取り付けられる。追加的または代替的に、ドッキングステーション518は、本開示の範囲から逸脱することなく、助手席のドア、肘掛け、ヘッドレスト、座席、ダッシュボード、車両のトランク、車両計器盤などを含む、車両の他の領域に配置され得る。ドッキングステーション518は、スピーカーシステム500を受け入れるためのサイズの空洞を画定する凹部520を含む。ドッキングステーション118は、スピーカーシステム500を支えるためのベース526と、ベース526から横方向に延びる一連の突起とを含む。一連の突起には、固定の突起528及び係止突起530が含まれる。各突起528、530は、ベース526から延びる直立部分532、及び直立部分532から横方向に延びる遠位端534を含む。突起528、530の遠位端534は、スピーカーシステム100の下端536と係合して、スピーカーシステム100を凹部520の内部に保持するのを補助する。
【0040】
ドッキングステーション518は、スピーカーシステム100の対応するスピーカーコネクタ(図示せず)と嵌合する電気コネクタ538を含む。電気コネクタ538は、車両ハーネス136(図2に示されている)によって車両のバッテリ134に接続されている。スピーカーコネクタは、スピーカーワイヤによってスピーカーバッテリ(図示せず)に接続されて、スピーカーバッテリを充電するための充電回路を集合的に形成する。
【0041】
スピーカーシステム500及びドッキングステーション518はそれぞれ、1つ以上の実施形態による、スピーカーシステム500をドッキングステーション518に係止するための特徴を含む。図8に示されるように、各チャネル540は、対応する突起の直立部分532を受け入れるためのサイズである、ハウジング506の下端536から延びる狭い通路544で形成される。各チャネル540はまた、対応する突起の遠位端534を受け入れるよう寸法決めされた拡大された開口546で形成される。中央チャネル540はまた、下端536から対応するチャネルの拡大された開口546まで延びる中間開口548を含む。係止突起530は、長手方向にばねで付勢されて、対応する中間開口548内部のハウジング506の下端536と係合して、スピーカーシステム500をドッキングステーション518に係止する。
【0042】
図示の実施形態によれば、係止突起530は、可動ベース550によって互いに接続され、ドッキングステーション518は、可動ベース550の下部と係合して、係止位置に対して係止突起530を長手方向に(図9の左側に)付勢する圧縮ばね552を含む。ドッキングステーション518は、可動ベース550から延びるレバー554を含み、これは、係止突起530の手動での移動を可能にする。使用者は、ばね552を圧縮するためにレバー554を図9の右に手動で移動させてもよく、これは、スピーカーシステム500をドッキングステーション518から係止解除すべく係止突起530を中間開口548から移動させる。係止が解除されると、使用者は、ドッキングステーション518から離れるように横方向に移動させることによって、スピーカーシステム500を取り外してもよい。一実施形態では、ドッキングステーション518は、ベース526上に、レバー554がどの位置にあるか、例えば「係止」または「係止解除」を示すレバーに隣接する情報表示556を含む。
【0043】
スピーカーアセンブリ519の他の実施形態は、スピーカーシステム500のハウジングから延在して、スピーカーシステムをドッキングステーション(図示せず)に保持するためにドッキングステーション518と係合する突起を企図している。スピーカーアセンブリ519の別の実施形態は、スピーカーシステムをドッキングステーション(図示せず)に保持するための磁気インターフェースを含む。
【0044】
スピーカーシステム500は、スピーカーシステム500から任意選択で取り外されるように構成された取り外し可能なバッテリ582を備えて示されている。いくつかの実施例では、バッテリ582がドッキングステーション518に連結されている場合(例えば、スピーカーシステム500から取り外されていない場合)、スピーカーシステム500はドッキングステーション518とドッキングしない場合がある。したがって、スピーカーシステムは、取り外し可能なバッテリ582及びドッキングステーション518のそれぞれに接続するように構成された1つのコネクタのみを備え得る。追加的または代替的に、取り外し可能なバッテリ582は、スピーカーシステム500がドッキングステーション518にドッキングされている間に、スピーカーシステム500に連結され得る。したがって、スピーカーシステム500は、2つのコネクタ、つまり取り外し可能なバッテリ582に結合するように構成された第1のコネクタ、及びドッキングステーション518に連結するように構成された第2のコネクタを含んでもよく、第1のコネクタは、第2のコネクタとは異なる。
【0045】
図10Aは、携帯型スピーカーが携帯型サブウーファである、携帯型スピーカーの実施例1100を示している。携帯型サブウーファは、車両のマウントに電気的にドッキング及び/または機械的に連結するように構成されてもよい。携帯型サブウーファは、取り外し可能な構成要素をさらに含んでもよく、この場合、取り外し可能な構成要素は、バッテリ及び/または電気カートリッジ1つ以上を含む。電気カートリッジは、増幅器、ブルートゥース(登録商標)などを含む1つ以上の構成要素を含み得る。
【0046】
図10Bは、携帯型スピーカーが携帯型ツイーターである、携帯型スピーカーの実施例1110を示す。携帯型ツイーターは、車両のマウントに電気的にドッキング及び/または機械で連結するように構成してもよい。携帯型ツイーターは、取り外し可能な構成要素をさらに含んでもよく、この場合、取り外し可能な構成要素は、バッテリ及び/または電気カートリッジ1つ以上を含む。電気カートリッジは、増幅器、ブルートゥース(登録商標)などを含む1つ以上の構成要素を含み得る。
【0047】
図10C及び図10Dは、携帯型スピーカーがドッキングされ得る様々な位置を示している。前述のように、携帯型スピーカーはダッシュボードにドッキングしてもよい。図10Cは、ヘッドレスト1134の前面1136にドッキングされた携帯型スピーカー1132の実施例1130を示している。図10Dは、ヘッドレスト1144の裏側1146にドッキングされた携帯型スピーカー1142の実施例1140を示している。図10Eは、バッテリなしでドッキングステーションにドッキングされた携帯型スピーカーの実施例1150を示している。実施例1150は、図3に示される実施例と類似しているが、ただし、バッテリ138は、ドッキングステーション118にドッキングされている間、任意選択でスピーカーシステム100から取り外される。このように、バッテリポート1152が露出され、バッテリポート1152は、図2及び図3のバッテリ138などのバッテリを受け入れるように形作られている。
【0048】
図11に移ると、これは、車両1200内でドッキングされ、車両1200の外部の環境1250で使用された携帯型スピーカー1210の比較を示している。車両は、音楽ソース1202、電子機器1204、車載ドック1206、及びコネクタ1208を備える。音楽ソースは、ラジオ、ステレオ、電話、タブレット、ラップトップ、携帯音楽プレーヤーなどのうちの1つ以上を含み得る。電子機器は、コントローラ(例えば、車載コンピューティングシステム)、音楽プレーヤー、及び車載ドック1206を介して音楽ソース1202及び携帯型スピーカー1210と通信するために利用される他の構成要素を含み得る。車載ドック1206は、スピーカー1210に対応するコネクタ1208の別個の部分とインターフェースするように構成されたコネクタ1208の一部を備える。コネクタ1208は、コネクタ1208がスピーカー1210と通信するための手段を備える電気コネクタであり得る。追加的または代替的に、コネクタ1208は、電子機器1204とスピーカー1210との間の通信手段を備えずに、コネクタ1208がスピーカー1210に物理的に連結するようにのみ構成されるような機械的コネクタであり得る。図11の実施例では、バッテリ及び電子機器1220は、車両1200で使用される場合、スピーカー1210から分離されている。したがって、コネクタ1208は、図11の実施例の電気コネクタであり、この場合、車両バッテリは、スピーカー1210に電力供給するために使用される。バッテリ及び電子機器1220のバッテリ部分は、車載充電ステーション1222を介して再充電してもよい。したがって、バッテリ及び電子機器1220は取り外され、スピーカー1210の外側にあり、スピーカー1210に電力供給する、またはスピーカー1210と電子機器1204との間の通信チャネルを設けるために使用されない。
【0049】
図11の実施例では、スピーカー1210は、車両1200の車載ドック1206の外部1250で使用され、その結果、スピーカー1210は、車載ドック1206にドッキングされない。スピーカー1210を使用するために、バッテリ及び電子機器1220は、コネクタ1208を介してスピーカー1210に連結される。そのため、バッテリ及び電子機器1220に対応するコネクタ1208の部分は、車載ドック1206に対応するコネクタ1208の部分と同一であり得る。
【0050】
一実施例では、音楽ソース1202は、ブルートゥース(登録商標)ソース1252を介して、スピーカー1210のバッテリ及び電子機器1220と通信する。一実施例では、ブルートゥース(登録商標)ソースは、車両の電子機器1204の構成要素である。したがって、一実施例では、CDを車両娯楽システムに挿入してもよく、娯楽システムは、ブルートゥース(登録商標)を介してスピーカー1210に無線で接続され、CDに対応するオーディオは、少なくともスピーカー1210を介して再生される。追加的または代替的に、スピーカー1210を介して再生される音声は、車両の携帯型でないスピーカーを介して再生される音声と調和させてもよい。例えば、スピーカー1210がツイーターである場合、電子機器は、スピーカー1210を介したオーディオを、車両のサブウーファまたはミッドレンジスピーカーと調和させてもよい。
【0051】
別の実施例として、外部充電1260は、バッテリ及び電子機器1220と通信し得る。外部充電1260は、上記のように、有線または無線接続を含み得る。
【0052】
さらなる実施例として、携帯型ブルートゥース(登録商標)デバイス1270は、車両1200の電子機器1204を使用せずに、バッテリ及び電子機器1220を介してスピーカー1210と通信し得る。そのような実施例では、スピーカー1210を使用して、車両1200外部のオーディオを再生してもよく、この場合、車両の外部は、車両の本体の外にある。
【0053】
いくつかの実施例では、追加的または代替的に、バッテリ及び電子機器1220は、ブルートゥース(登録商標)接続なしでスピーカー1210を介して直接再生され得るオーディオファイルを記憶するように構成されたメモリを含み得る。したがって、異なるバッテリ及び電子機器1220は、それに保存された異なるオーディオファイルを含み得る。
【0054】
ここで図12A及び12Bに目を向けると、図はそれぞれ、携帯型スピーカーの異なる実施形態1300及び1350を示している。図12Aの実施形態1300では、携帯型スピーカー1310は、バッテリ及び電子機器カートリッジ1320のコネクタ1322とインターフェースするように構成されたコネクタ1312を備える。バッテリ及び電子機器カートリッジ1320がスピーカー1310と連結されていない場合、スピーカー1310は、電源またはブルートゥース(登録商標)の機能を備えておらず、そのため外部電源なしではスピーカー1310がオーディオを再生できない場合がある。
【0055】
図12Bの実施形態1350では、携帯型スピーカー1360は、第1のコネクタ1362及び電子機器パッケージ1364を備える。バッテリ1370は、バッテリ1370とインターフェースし、携帯型スピーカー1360に電子的に連結するように構成された第2のコネクタ1372を備える。したがって、実施形態1360において、携帯型スピーカー1360は、別個の電源が携帯型スピーカー1360に連結されている限り、バッテリ1370がそれに連結されていない間、他のデバイスと無線通信し得る。例えば、携帯型スピーカー1360は、車両のバッテリが携帯型スピーカー1360に電力を供給し得るように、バッテリ1370なしで車両のドッキングステーションにドッキングしてもよい。携帯型スピーカー1360は、車両の電子機器からの補助なしに、電子機器パッケージ1364を介して外部デバイスと通信し得る。図12Bの実施例では、電子機器パッケージ1364は、スピーカー1360から取り外されてはならない。
【0056】
図1図12Bは、様々な構成要素の相対的な配置の例示的な構成を示している。互いに直接接触している、または直接連結していることが示されている場合、そのような要素は、少なくとも一実施例では、それぞれ、直接接触している、または直接連結していると呼ばれ得る。同様に、互いに接触または隣接して示される要素は、少なくとも1つの実施例では、それぞれ互いに接触または隣接し得る。実施例として、互いに面を共有する接触をしている構成要素は、面共有接触と呼ばれる場合がある。別の実施例として、少なくとも1つの実施例で、間にスペースのみがあり、他の構成要素がない、互いに離れて配置された要素は、そのように呼ばれ得る。さらに別の実施例として、互いの上下、互いの反対側、または互いの左右に示される要素は、互いに対して、そのように呼ばれ得る。さらに、図に示されているように、少なくとも1つの実施例で、最上部の要素または要素のポイントは、構成要素の「最上部」と呼ばれ、最下部の要素または要素のポイントは、構成要素の「最下部」と呼ばれ得る。本明細書で使用される場合、上/下(top/bottom、upper/lower、above/below)は、図の垂直軸に対して相対的であり得、図の要素の互いに対する位置を説明するために使用され得る。したがって、一実施例では、他の要素の上に示されている要素は、他の要素の上に垂直に配置されている。さらに別の実施例として、図内に描かれる要素の形状は、それらの形状を有すると呼ばれる場合がある(例えば、円形、直線、平面、湾曲、丸み、面取り、角度など)。さらに、互いに交差して示される要素は、少なくとも1つの実施例では、交差する要素または互いに交差すると呼ばれ得る。さらに、一実施例では、別の要素の内部に示されている、または別の要素の外側に示されている要素が、そのように呼ばれ得る。「実質的に類似及び/または同一」と呼ばれる1つ以上の構成要素は、製造公差(例えば、1~5%の偏差内)に従って互いに異なることが理解されよう。
【0057】
ここで図13に目を向けると、この図は、自動車にドッキングされた携帯型スピーカーの位置及び温度に応じて車両の冷却を調整するための方法1400を示している。方法1400及び本明細書に含まれる残りの方法を実行するための命令は、コントローラのメモリに格納された命令に基づいて、及び図1を参照しながら上述したセンサなどのエンジンシステムのセンサから受信した信号と併せて、コントローラによって実行され得る。コントローラは、以下に説明する方法に従って、車両のアクチュエーターを使用して動作を調整し得る。
【0058】
方法1400は1402から始まり、これには動作パラメータの判定が含まれる。動作パラメータは、スピーカーの温度、車室の温度、エンジンの動作などのうちの1つ以上を含み得る。
【0059】
方法1400は1404に進み、これには車両がオフであるかどうかの判定が含まれる。エンジンが停止している場合(例えば、燃焼していない、または動力が供給されていない場合)、車両が停止している場合がある。エンジンが停止していない場合、方法1400は1406に進み、これは、現在の動作パラメータを維持することを含み、冷却システムを侵入的に作動させない。
【0060】
車両がオフの場合、方法1400は1408に進み、これには、携帯型スピーカーが車両に配置されているかどうかの判定が含まれる。携帯型スピーカーがドッキングステーションにドッキングされている場合、携帯型スピーカーを車両に配置してもよい。携帯型スピーカーが車両に配置されていない場合、方法1400は、上記のように1406に進み、冷却システムを侵入的に作動させない。
【0061】
携帯型スピーカーが車両に配置されている場合、方法1400は1410に進み、これはスピーカーの位置を判定することを含む。方法1400のいくつかの実施例では、方法は、車両がオンになっているときでさえ、少なくとも1つの携帯型スピーカーが車両に配置されていることの判定に続いて1410に進んでもよい。したがって、方法1400のいくつかの実施例では、車両がオフであるとの判定を省いてもよい。
【0062】
スピーカーの位置の判定には、スピーカーが助手席のドア、ヘッドレスト、アームレスト、ダッシュボード、トランク、またはその他の領域に配置されているかどうかの判定が含まれる場合がある。位置は、ブルートゥース(登録商標)、携帯型スピーカーとドッキングステーションの間の接続から得るフィードバック、位置センサ、またはその他のデバイスを介して判定され得る。
【0063】
方法1400は1412に進み、これはスピーカー温度の推定が含まれる。一実施例では、スピーカー温度は、車室の温度に基づいて推定される。追加的または代替的に、スピーカー温度は、車室の温度、スピーカーの位置、及び周囲の気象状況の組み合わせに基づいて推定され得る。例えば、所与の車室の温度については、晴れた日の間にダッシュボードに配置されたスピーカーのスピーカー温度は、車両のドアに配置されたスピーカーのスピーカー温度よりも高くなり得る。追加的または代替的に、スピーカー及び/またはドッキングステーションは、スピーカー温度を直接測定するための温度センサを備え得る。
【0064】
方法1400は1414に進み、これは、スピーカー温度が温度の閾値よりも高いかどうかを判定することを含む。温度の閾値は、携帯型スピーカーが劣化し得る温度に基づいてもよい。一実施例では、携帯型スピーカーの劣化は、スピーカーのバッテリ及び/または電子機器の望ましくない機能をもたらし、スピーカーがもはやオーディオを再生することができなくなる場合がある。いくつかの実施例では、温度の閾値は、バッテリ及び/または電子機器パッケージがそこから取り外されているドッキングされた携帯型スピーカーのために調整され得る。さらに、スピーカー温度が温度の閾値を超え得る際の遅延は、スピーカーの位置に基づく場合があり、この場合ダッシュボード上に配置されるスピーカーは、晴れの日にヘッドレストに配置されるスピーカーよりも速く温度の閾値を超え得ることが理解されよう。
【0065】
スピーカー温度が温度の閾値以下である場合、方法1400は上記のように1406に進む。スピーカー温度が温度の閾値よりも高い場合、方法1400は1416に進み、これは、スピーカーに対応する領域を冷却するために冷却システムを侵入的に作動させることを含む。例えば、車両がダッシュボード、助手席のドア、及びヘッドレストに配置された携帯型スピーカーで構成され、ダッシュボード及びヘッドレストスピーカーの温度のみが温度の閾値を超える場合、冷却システムは、助手席のドアを冷却せずに、ダッシュボード及びヘッドレストの冷却に向けられたベントのみを作動させ得る。そのようなものとして、ダッシュボードのベント及びヘッドレストのベントは作動され得るが、助手席のドアに近位のベント(例えば、フットベント)は作動させない場合がある。このようにして、車両に残された携帯型スピーカーの所望の温度制御を施すためのゾーン冷却は、エネルギー効率の良い方法で実行され得る。
【0066】
方法1400は1418に進み、これは、スピーカー温度が温度の閾値以下になるまで冷却を維持することを含む。スピーカーの温度がもはや温度の閾値を超えなくなると、冷却システムの対応する部分が作動停止にされ得る。上記の実施例を続けると、ヘッドレストスピーカーがもはや冷却を必要としなくなった場合、ヘッドレストのベントは、温度が温度の閾値を下回るまでダッシュボードスピーカーに依然として冷却が施される一方で、作動停止され得る。
【0067】
このようにして、バッテリ及び電気パッケージを含むアクティブな携帯型スピーカーは、日光が入りこんで温度が所望の温度の閾値を超え得る車両の部分にドッキングされてもよい。本開示の携帯型スピーカーは、高温耐性機能を有するより高価な電池と比較して、高温の条件に対する耐性が低いより安価な電池と適合させてもよい。任意選択で携帯型スピーカーから取り外してもよいこれらのより安価な電池は、軽量化とコスト削減を実現する。本開示の携帯型電池の技術的効果は、操作者がスピーカーの温度上昇を気にせずに車内の携帯型スピーカーから離れることを可能にする構成を実現しながらも、操作者が車両のサウンドシステムとドッキング及びインターフェースし得る1つ以上の携帯型スピーカーを備えた車両サウンドシステムをカスタマイズできるようにすることである。さらに、電池及び/または電子機器パッケージを携帯型スピーカーから取り外すように構成することにより、電池及び/または電子機器パッケージへのアップグレードを先行の実施例よりも容易に実行し得、それによって携帯型スピーカーの寿命及び耐用年数を延ばし得る。
【0068】
本明細書に含まれる例示的な制御及び推定ルーチンは、様々なエンジン及び/または車両システムの構成で使用できることに留意されたい。本明細書に開示される制御方法及びルーチンは、実行可能命令として非一時的メモリに格納され得、様々なセンサ、アクチュエーター、及び他のハードウェアと組み合わせたコントローラを含む制御システムによって実行され得る。本明細書で説明される特定のルーチンは、イベント駆動型、割り込み駆動型、マルチタスク、マルチスレッドなどの1つ以上の任意の数の処理戦略を表し得る。したがって、図示された様々なアクション、動作、及び/または機能は、図示された順序で、並行して、または場合によっては省いて実行され得る。同様に、処理の順序は、本明細書に記載の例示的な実施形態の特徴及び利点を達成するために必ずしも必要ではないが、例示及び説明を容易にするために提供されている。1つ以上の図示されたアクション、動作、及び/または機能は、用いられている特定の戦略に応じて繰り返し実行され得る。さらに、説明されたアクション、動作、及び/または機能は、制御システム内のコンピュータ可読記憶媒体の非一時的メモリにプログラムされるコードをグラフィカルに表し得、説明されたアクションは、電子コントローラと組み合わせた様々なハードウェアの構成要素を含むシステムにて命令を実行することによって実行される。
【0069】
本明細書に開示される構成及びルーチンは、本質的に例示的なものであり、これらの特定の実施形態は、多数の変形が可能であるため、限定的な意味で考慮されるべきではないことが理解されよう。本開示の主題は、様々なシステム及び構成のすべての新しくかつ非自明の組み合わせ及び部分的組み合わせ、ならびに本明細書にて開示される他の機構、機能、及び/または特性を含む。
【0070】
本明細書で使用される場合、「約」という用語は、別様に明記しない限り、範囲のプラスマイナス5パーセントを意味すると解釈される。
【0071】
以下の特許請求の範囲では、特に、新規で非自明とみなされる特定の組み合わせ及び部分的組み合わせを指摘している。これらの特許請求の範囲では、「ある」要素、「第1の」要素またはそれらの同等物を表している場合がある。そのような特許請求の範囲は1つ以上のそのような要素を組み込むことを含み、2つ以上のそのような要素は要求も除外もしないと理解されるべきである。開示された特徴、機能、要素、及び/または特性の他の組み合わせ及び部分的組み合わせは、本特許請求の範囲の補正を通じて、または本願または関連出願における新しい特許請求の範囲の提示を通じて特許請求され得る。また、そのような特許請求の範囲は、元の特許請求の範囲に対して範囲が広い、狭い、等しい、または異なるかどうかにかかわらず、本開示の主題に含まれるものとみなされる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13