(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-16
(45)【発行日】2024-10-24
(54)【発明の名称】医療機器
(51)【国際特許分類】
A61B 5/332 20210101AFI20241017BHJP
【FI】
A61B5/332
(21)【出願番号】P 2020219064
(22)【出願日】2020-12-28
【審査請求日】2023-12-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000112602
【氏名又は名称】フクダ電子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】勝俣 豪
(72)【発明者】
【氏名】小林 孝大
【審査官】蔵田 真彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-135774(JP,A)
【文献】特開2011-060734(JP,A)
【文献】特開2014-048444(JP,A)
【文献】特開2015-185314(JP,A)
【文献】特開2003-309753(JP,A)
【文献】特開2001-119865(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00-5/398
H01M 50/20-50/298、50/50-50/598
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気回路を有する装置本体と、
前記装置本体に開閉自在に取り付けられる電池蓋と、
前記電池蓋が閉状態となったときに前記装置本体の電気回路に電池の電源電圧を供給する一方、前記電池蓋が開状態となったときに前記装置本体の電気回路への前記電池の電源電圧の供給を停止する電源供給ラインと、
前記電池蓋を前記装置本体に閉状態にロックするロック部と、
ユーザーに対して前記ロック部をロック状態にすることを催促するための出力を行うとともに、ユーザーからの確認応答を受け付ける確認部と、
を有する医療機器。
【請求項2】
前記確認部は、前記ロック状態にしたことを確認するため
の表示を行ってから所定時間以上ユーザーからの確認応答が無かった場合、前記装置本体へのユーザー操作を無効化する、
請求項1に記載の医療機器。
【請求項3】
前記確認部は、ユーザーに対して前記ロック部をロック状態にすることを催促するための前記出力を、前記電源供給ラインによって前記電気回路に電源電圧が供給された直後に行う、
請求項1又は2に記載の医療機器。
【請求項4】
前記電気回路によって医療に関する処理が行われている期間においては、前記確認部は、前記催促のための前記出力及び前記確認応答の前記受け付けを行わない、
請求項1から3のいずれか一項に記載の医療機器。
【請求項5】
前記医療機器は、ホルター心電図記録装置である、
請求項1から4のいずれか一項に記載の医療機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機器に関し、例えばホルター心電図記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、心電図記録装置の一つとして、ホルター心電図記録装置がある。ホルター心電図記録装置は、長時間に亘って患者に装着する必要があることから、患者への負担を軽減するために、小型化及び軽量化が求められる。このような小型、軽量化されたホルター心電図記録装置は、例えば特許文献1に記載されている。
【0003】
また、従来のホルター心電図記録装置は、装置本体と、装置本体に開閉自在に取り付けられた電池蓋と、を有する。電池蓋を開状態とすることで装置本体に電池を装填することができる。電池蓋を閉状態にすると、装置本体の電気回路に電池からの電源電圧が供給される。
【0004】
ここで、ホルター心電図記録装置においては、心電図の記録中において、不意の操作が行われたり、衝撃を受けた場合でも、電池蓋が開かないようにするロック部が設けられている。ホルター心電図記録装置は、電池蓋が開いてしまうと、装置本体の電気回路への電源供給が停止し、心電図の記録ができなくなる。この場合、心電図の記録を最初からやり直さなければならなくなるおそれがあり、多大な時間の浪費を招く。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、従来のホルター心電図記録装置においては、心電図の記録中において、電池蓋が開かないようにするロック部が設けられているものの、ユーザーがロック操作をし忘れると、心電図の記録中に電池蓋が開くおそれがある。その結果、装置の電気回路に水が浸入して装置が故障したり、上述したように装置本体の電気回路への電源供給が停止し心電図の記録ができなくなり再検査となる可能性がある。
【0007】
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、医療処理中に電池蓋が開くことを抑制できる医療機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の医療機器の一つの態様は、
電気回路を有する装置本体と、
前記装置本体に開閉自在に取り付けられる電池蓋と、
前記電池蓋が閉状態となったときに前記装置本体の電気回路に電池の電源電圧を供給する一方、前記電池蓋が開状態となったときに前記装置本体の電気回路への前記電池の電源電圧の供給を停止する電源供給ラインと、
前記電池蓋を前記装置本体に閉状態にロックするロック部と、
ユーザーに対して前記ロック部をロック状態にすることを催促するための出力を行うとともに、ユーザーからの確認応答を受け付ける確認部と、
を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザーに対して前記ロック部をロック状態にすることを催促するための出力を行うとともに、ユーザーからの確認応答を受け付ける確認部を設けたことにより、ユーザーにロック部をロック状態に操作することを促してユーザーがそれを実行したかを確認することができ、電池蓋が開くことによる医療処理の中断を抑制できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施の形態に係るホルター心電図記録装置の外観を示す斜視図
【
図4】実施の形態のホルター心電図記録装置の回路構成を示すブロック図
【
図5】実施の形態によるロック確認処理の説明に供する図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1及び
図2は、本発明の実施の形態に係るホルター心電図記録装置の外観を示す斜視図である。
図1は電池蓋120が閉じた状態を示す斜視図であり、
図2は電池蓋120が開いた状態を示す斜視図である。
【0013】
ホルター心電図記録装置100は、装置本体110と、装置本体110に開閉自在に取り付けられた電池蓋120と、を有する。
【0014】
装置本体110は、表示部111、イベントボタン112a、エンターボタン112b、電池収容部113及び係止爪114、115等を有する。表示部111は例えば液晶表示デバイスから構成されている。ユーザーは、イベントボタン112aとエンターボタン112bを操作することで、表示の切り替えや各種の設定等を行うことができる。また、イベントボタン112aが押圧操作されると心電図の記録が開始される。なお、心電図の記録は、もしもイベントボタン112aが押圧操作されなくても、電源投入から所定時間(例えば10分)が経過したらタイマーにより自動的に開始されるようになっている。電池収容部113には、例えば単四電池が収容される。
【0015】
電池蓋120は、ロック部121、回転軸122、端子部123、係合溝124、125及び係合爪126等を有する。電池蓋120は回転軸122を介して装置本体110に回転自在に取り付けられている。また、電池蓋120は、図示しないスライド機構により、矢印a及びb方向にスライド自在とされている。
【0016】
図1に示したような閉状態では、係合溝124、125が係合爪114、115に係合しているとともに、係合爪126が係合溝116に係合され、これにより、電池蓋120が装置本体110に閉状態で係止される。
【0017】
この閉状態において、ユーザーが電池蓋120を図中の矢印aの方向にスライドさせると、係合溝124、125が係合爪114、115から離れるとともに、係合爪126が係合溝116から離れる。この状態から、ユーザーが電池蓋120を回転軸122を中心に回転させると、電池蓋120は
図2に示したような開状態となる。
【0018】
電池蓋120が開状態から閉状態になるときには、これとは逆の動作が行われる。すなわち、
図2に示した開状態において、先ず、ユーザーは電池蓋120を回転軸122を中心に回転させて、電池蓋120を閉じる。次に、ユーザーが電池蓋120を図中の矢印bの方向にスライドさせると、係合溝124、125が係合爪114、115に係合するとともに、係合爪126が係合溝116に係合する。これより、電池蓋120の回転方向の移動が規制され、電池蓋120の閉状態が維持される。
【0019】
また、この閉状態において、ロック部121が
図3Aに示したロック位置に操作されると、電池蓋120の矢印b方向へのスライドが規制される。一方、ロック部121が
図3Bに示したアンロック位置に操作されると、電池蓋120の矢印b方向へのスライド規制が解除される。
【0020】
ここで、電池蓋120の内側には端子部123が設けられている。端子部123は電池蓋120の長手方向に延在する金属板であり、電池蓋120が閉状態になると、端子部123は、電池の2つの端子のうちの一つに接触するとともに、装置本体110から電池蓋110の方向に突出した端子117に接触する。端子117は、装置本体110の電源供給ラインに繋がっている。
【0021】
よって、電池蓋120が閉状態になると、電池収容部113の奥に設けられた第1端子(図示せず)が電池の2つの端子のうち一方の端子に接続される(接触する)とともに、電池蓋120に設けられた第2端子としての端子部123が電池の2つの端子のうち一方の端子に接続される(接触する)。そして、第1端子(図示せず)と第2端子(端子部123)が装置本体110内の電源供給ラインに電気的に接続された状態になることから、装置本体110の電気回路に電池の電源電圧が供給される。
【0022】
一方で、電池蓋120が開状態になると、電池蓋120に設けられた第2端子(端子部123)が電池の端子から離れるので、装置本体110の電気回路には電源電圧が供給されなくなる。
【0023】
図4は、ホルター心電図記録装置100の回路構成を示すブロック図である。
【0024】
ホルター心電図記録装置100は、CPU(Central Processing Unit)131を有する。CPU131は、表示部111、イベントボタン112a、エンターボタン112b、ECG部133、NANDフラッシュメモリー部134、SDカード部135、ブザー部136、シリアル通信コネクター137、加速度検出部138及びRTC(Real Time Clock)部144に接続されており、これらを制御する或いはこれらからの信号を入力して所定の処理を施す。
【0025】
CPU131は、演算部131a、FRAM(Ferroelectric Random Access Memory)(登録商標)131b及びRAM(Random Access Memory)131c等を有する。FRAM131bには、CPU131が所定の処理を実行するためのプログラム等が格納されている。CPU131では、演算部131aがFRAM131bからプログラムを読み出しRAM131cを用いながらプログラムに従った演算処理を行うことにより所定の処理を実行する。
【0026】
また、FRAM131bには、心電図記録を行うための処理設定値が記憶される。例えば処理設定値として、記録形式(互換モード、ノーマルモード)、記録時間、記録チャネル(12誘導、2ch、3ch)、サンプリング周波数、ドリフトフィルター(ON、OFF)、ペースメーカー検出(ON、OFF)、ペースメーカー検出感度等が記憶される。
【0027】
ECGコネクター132には、患者に装着された電極が接続される。ECG部133は、ECGコネクター132から入力された心電信号に対して、サンプリング及びフィルタリングなどの所定の処理を施すことにより、心電図を取得する。
【0028】
NANDフラッシュメモリー部134には、ECG部133によって取得された心電図等が記憶される。
【0029】
SDカード部135には、SDカードが挿入される。CPU131は、ECG部133によって取得された心電図をSDカードに書き込むことができる。また、CPU131は、SDカードに書き込まれた情報を読み出すことができる。例えば、SDカードに心電図記録を行うための処理設定値が書き込まれている場合には、この処理設定値をSDカードから読み出してFRAM131bに記憶させることができる。
【0030】
ブザー部136は、CPU131によって制御され、例えば心電図の記録中に患者によってイベントボタン112aが押されたことや、装置のエラー発生時にブザー音を発することにより、このことを患者または操作者に知らせることができる。
【0031】
シリアル通信コネクター137は、例えば外部の解析装置やパソコン等の外部機器にケーブルを介して接続され、例えばNANDフラッシュメモリー部134に記憶されている心電図を外部の解析装置に出力することが可能となっている。また、シリアル通信コネクター137を介して、上記処理設定値を入力することもできる。
【0032】
加速度検出部138は、ホルター心電図記録装置100が装着された患者の体の動きを加速度として検出する。この検出結果は、NANDフラッシュメモリー部134やSDカードに記憶される。
【0033】
かかる構成に加えて、ホルター心電図記録装置100は、電池端子141と、DC-DC変換部142と、開状態判定部143と、RTC(Real Time Clock)部144と、メイン電池151と、バックアップ電池152と、を有する。
【0034】
電池端子141は、上述した装置本体141の第1端子(図示せず)、端子117及び電池蓋120の第2端子(端子部123)に相当する。メイン電池151は、電池収容部113に収容される単四電池に相当する。
【0035】
RTC部144は、メイン電池151又はバックアップ電池152によって駆動される。換言すれば、RTC部144は、装置本体110の電気回路にメイン電池151からの電源電圧が供給されている場合にはメイン電池によって駆動される一方、装置本体110の電気回路にメイン電池151からの電源電圧が供給されていない場合にはバックアップ電池152によって駆動される。換言すれば、RTC部144は、電池蓋120が開状態となり、メイン電池151からの電源電圧が供給されない場合でもバックアップ電池152によって駆動される。バックアップ電池152は、例えば小型のボタン型電池である。
【0036】
電池端子141には、DC-DC変換部142及び開状態判定部143が電気的に接続されている。DC-DC変換部142は、電池端子141に印加された電池電圧をDC-DC変換して装置本体110内の電気回路に供給する。
【0037】
実際上、開状態判定部143は、装置本体110に設けられた第1端子又は端子117を介して電池蓋120に設けられた第2端子(端子123)に接続されており、第1端子又は第2端子の電圧を検出し、当該電圧が閾値以下となったときに電池蓋120が開状態となったと判定する。
【0038】
開状態判定部143は、開状態の判定結果を得た場合、このことを示す信号をRTC部144に出力する。
【0039】
RTC部144は、開状態判定部143によって電池蓋120が開状態となったと判定された時間をログとして記録する。
【0040】
以上の構成において、CPU131は、表示部111を制御することで、ユーザーにロック部121をロック状態にしたことを催促するための表示を行うとともに、ユーザーからの確認応答を受け付ける。
【0041】
図5を用いて具体的に説明する。先ず、CPU131は、電源が投入されると(本実施の形態では、電源投入は装置本体110に対して電池蓋120が閉状態になることにより行われる)、表示部111に例えば「LOCK OK?」というようなユーザーにロック部121がロック状態にあることを催促するメッセージを表示する。また、CPU131は、表示部111にユーザーからの確認応答を受け付けるためのボタンを表示する。
図5の例では、確認応答を受け付けるためのボタンとして、「OK」が表示される。
【0042】
CPU131は、ロック部121をロック状態にしたことを催促するための表示を、電源が投入された直後(実施の形態の場合には、電池蓋120が閉状態とされた直後)に行う。電源が投入された直後とは、例えば電源が投入されてから5秒以内である。
【0043】
ユーザーによってエンターボタン112bが押圧操作されると、CPU131は、ユーザーによってロック状態であることが承認されたと判断して、心電図記録を行うための次画面(例えばメニュー画面)を表示部111に表示する。
【0044】
これに対して、ユーザーによってエンターボタン112bが所定時間以上押圧操作されない状態が続くと(例えば無操作のまま10秒が経過すると)、CPU131は、それ以降のユーザー操作を無効化する。CPU131は、無効化処理として、例えば表示部111の表示内容を消して表示を停止し、かつイベントボタン111a及びエンターボタン112bからの入力を無効化する。
【0045】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ホルター心電図記録装置100は、心電図を記録するための電気回路を有する装置本体110と、装置本体110に開閉自在に取り付けられる電池蓋120と、電池蓋120が閉状態となったときに装置本体110の電気回路に電池(メイン電池151)の電源電圧を供給する一方、電池蓋120が開状態となったときに装置本体110の電気回路への電池(メイン電池151)の電源電圧の供給を停止する電源供給ラインと、電池蓋120を装置本体110に閉状態にロックするロック部121と、ロック部121をロック状態にすることを催促するための出力(表示)を行うとともに、ユーザーからの確認応答を受け付ける確認部(CPU131、表示部111、エンターボタン112b)と、を有する。
【0046】
これにより、心電図記録中に電池蓋が開くことを抑制できるホルター心電図記録装置100を実現できる。
【0047】
また、確認部(CPU131、表示部111、エンターボタン112b)は、ロック状態にすることを確認するための出力(表示)を行ってから所定時間以上ユーザーからの確認応答が無かった場合、装置本体110へのユーザー操作を無効化するようにしたことにより、ユーザーからの承認が得られなかった場合には、心電図記録への移行を確実に停止させることができる。
【0048】
上述の実施の形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することの無い範囲で、様々な形で実施することができる。
【0049】
上述の実施の形態では、ユーザーに対してロック部121をロック状態にすることを催促するための出力を行うとともに、ユーザーからの確認応答を受け付ける確認部を、CPU131、表示部111及びエンターボタン112bで構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らない。例えばユーザーに対してロック部121をロック状態にすることを催促するための出力を音声によって行ってもよい。また、タッチパネルを設け、ロック状態にすることを催促するための表示及び確認応答の受け付けをタッチパネルによって行うようにしてもよい。
【0050】
上述の実施の形態では、電池蓋120が閉状態とされた直後にロック部121をロック状態にしたことを確認するための表示を行う場合について述べたが、既に心電図記録が行われている途中で電池蓋120が開状態となった後に閉状態とされた場合には、上述した確認表示及び確認応答は行わずに、心電図記録を再開することが好ましい。このようにすることで、心電図記録が行われている途中で誤って蓋が開けられた場合には、確認応答処理を介さずにスムーズに心電図記録を再開できるようになる。
【0051】
換言すれば、電気回路によって医療に関する処理が行われている期間においては、確認部は、催促のための出力及び確認応答の受け付けを行わないようにすればよい。
【0052】
上述の実施の形態では、電池蓋120が装置本体110に回転自在に取り付けられている場合について述べたが、例えば電池蓋120が装置本体110に差し込みにより取り付けられる構成でもよく、要は、電池蓋が装置本体に開閉自在に取り付けられる構成のホルター心電図記録装置に広く適用可能である。
【0053】
また、装置本体110の電気回路に電池の電源を供給する電源供給ラインも実施の形態の例に限らず、要は、電池蓋が閉状態となったときに装置本体の電気回路に電池の電源電圧を供給する一方、電池蓋が開状態となったときに装置本体の電気回路への電池の電源電圧の供給を停止する電源供給ラインであればよい。
【0054】
さらに、上述の実施の形態では、本発明をホルター心電図記録装置に適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、装置本体、電池蓋及びロック部を有する医療機器に広く適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明は、電池蓋を装置本体にロックするロック部を有するホルター心電図記録装置に広く適用可能である。
【符号の説明】
【0056】
100 ホルター心電図記録装置
110 装置本体
116、124、125 係合溝
111 表示部
112a イベントボタン
112b エンターボタン
113 電池収容部
114、115、126 係止爪
120 電池蓋
121 ロック部
122 回転軸
123 端子部
131 CPU
132 ECGコネクター
133 ECG部
134 NANDフラッシュメモリー部
135 SDカード部
136 ブザー部
137 シリアル通信コネクター
138 加速度検出部
141 電池端子
142 DC-DC変換部
143 開状態判定部
144 RTC部
151 メイン電池
152 バックアップ電池