(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-16
(45)【発行日】2024-10-24
(54)【発明の名称】コメント受送信装置、コメント受送信プログラム、及び、コメント受送信方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/016 20230101AFI20241017BHJP
【FI】
G06Q30/016
(21)【出願番号】P 2021061434
(22)【出願日】2021-03-31
【審査請求日】2023-10-19
(73)【特許権者】
【識別番号】302064762
【氏名又は名称】株式会社日本総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】林 香織
【審査官】阿部 潤
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-194795(JP,A)
【文献】特開2017-62600(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
明細IDが付加されたコメントを受信するコメント受信部と、
受信した前記コメントを、前記明細IDと対応付けて記憶するコメント記憶部と、
前記明細IDと対応付けられた加盟店IDを取得し、前記コメントを受信した旨の通知を、前記加盟店IDに対応付けられた通知先へ送信する送信部と
、
前記明細IDに対応付けられた前記加盟店IDに対応付けられた第2明細IDが付加された関連コメントを受信する関連コメント受信部と、
受信した前記関連コメントを、前記明細IDに対応付けられた案件IDと対応付けて記憶する関連コメント記憶部と
を備えることを特徴とするコメント受送信装置。
【請求項2】
明細IDが付加されたコメントを受信するコメント受信部と、
受信した前記コメントを、前記明細IDと対応付けて記憶するコメント記憶部と、
前記明細IDと対応付けられた加盟店IDを取得し、前記コメントを受信した旨の通知を、前記加盟店IDに対応付けられた通知先へ送信する送信部と、
前記コメントに基づいて改善を行なった加盟店の前記加盟店ID、及び改善日を取得する取得部と、
前記改善日前の所定期間、及び、前記改善日後の所定期間に前記加盟店を利用した会員を、前記加盟店IDと対応付けられた前記明細IDを用いて特定する会員特定部と、
特定した前記会員に対して、前記改善についての評価依頼を送信する依頼送信部と
を備える
ことを特徴とするコメント受送信装置。
【請求項3】
明細IDが付加されたコメントを受信するコメント受信部と、
受信した前記コメントを、前記明細IDと対応付けて記憶するコメント記憶部と、
前記明細IDと対応付けられた加盟店IDを取得し、前記コメントを受信した旨の通知を、前記加盟店IDに対応付けられた通知先へ送信する送信部と、
前記コメントに対する賛否を示す複数の選択肢を送信する投票送信部と、
選択肢の選択情報を受信し、受信した選択情報の数を選択肢毎に集計する集計部と
を備えることを特徴とす
るコメント受送信装置。
【請求項4】
前記送信部は、前記通知と共に、又は前記通知に替えて、前記コメントを前記通知先へ送信する
ことを特徴とする請求項1
から請求項3のいずれか一項に記載のコメント受送信装置。
【請求項5】
前記明細IDに対応付けられた会員ID、及びポイント数を記憶するポイント付与部
を備えることを特徴とする請求項1
から請求項
4のいずれか一項に記載のコメント受送信装置。
【請求項6】
前記明細IDが付加された前記コメントに対する返信を受信する返信受信部と、
前記明細IDと対応付けられた会員IDを取得し、取得した前記会員IDと対応付けられた連絡先を取得し、取得した前記連絡先へ、受信した前記返信を送信する返信送信部と
を備えることを特徴とする請求項1から請求項
5のいずれか一項に記載のコメント受送信装置。
【請求項7】
前記明細ID及びボーナスポイントのポイント数を受信するポイント受信部を備え、
前記ポイント付与部は、前記明細IDに対応付けられた会員ID及び前記ボーナスポイントの前記ポイント数を記憶する
ことを特徴とする請求項
5に記載のコメント受送信装置。
【請求項8】
前記返信受信部が前記返信を受信した後に、前記明細IDと対応付けられた加盟店IDを取得し、取得した加盟店IDと対応付けられた新たな明細IDが付加されたコメントを、前記コメント受信部が受信した場合、
前記ポイント付与部は、前記新たな明細IDに対応付けられた会員ID、及びポイント数を記憶する
ことを特徴とする請求項
5に従属する請求項
6に記載のコメント受送信装置。
【請求項9】
前記返信に付加された前記明細IDと対応付けられた加盟店IDを取得し、
取得した加盟店IDに対応付けられた加盟店情報を配信する配信部
を備えることを特徴とする請求項
6に記載のコメント受送信装置。
【請求項10】
明細IDが付加されたコメントを受信し、
受信した前記コメントを、前記明細IDと対応付けて記憶し、
前記明細IDと対応付けられた加盟店IDを取得し、前記コメントを受信した旨の通知を、前記加盟店IDに対応付けられた通知先へ送信
し、
前記明細IDに対応付けられた前記加盟店IDに対応付けられた第2明細IDが付加された関連コメントを受信し、
受信した前記関連コメントを、前記明細IDに対応付けられた案件IDと対応付けて記憶する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコメント受送信プログラム。
【請求項11】
記憶部にアクセス可能なコンピュータが、
明細IDが付加されたコメントを受信し、
受信した前記コメントを、前記明細IDと対応付けて前記記憶部に記憶し、
前記明細IDと対応付けられた加盟店IDを取得し、前記コメントを受信した旨の通知を、前記加盟店IDに対応付けられた通知先へ送信
し、
前記明細IDに対応付けられた前記加盟店IDに対応付けられた第2明細IDが付加された関連コメントを受信し、
受信した前記関連コメントを、前記明細IDに対応付けられた案件IDと対応付けて前記記憶部に記憶する
ことを特徴とするコメント受送信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品やサービスに対する不満などのコメントを収集し、商品やサービスの提供者に送信するコメント受送信装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
商品やサービスに対する顧客の不平・不満を収集し、それを商品やサービスの改善に役立てることは、事業者にとっては重要な業務の一つである。顧客の不平・不満を収集する仕組みとして、事業者が独自にコールセンター、サポートセンター等を開設している。
【0003】
しかし、コールセンター、サポートセンター等の運営は人員、設備等の資源を必要とするため、中小規模の事業者は開設していないことも多い。一方、事業者にとっては、顧客からの不平・不満に対して行った改善や、顧客からの良い評価を、広く知らしめることによって、顧客からの信頼の向上、売上増加が期待される。そのような背景から、企業、商品、サービスその他に対して不平や不満、クレーム、要望等を言いたい人と、それを受ける人との仲介をすると共に、それらの内容や、それらに対する回答などを公表したり集計したりすることができるクレーム仲介サーバーシステムが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のシステムでは、不平や不満、クレーム、要望等のコメントを広く収集するために、会員登録をした会員であれば、コメントの送信が可能である。そのため会員は、商品やサービスを実際に使用していなくともコメントの送信が行えるため、コメント全てについて信頼性を確保することは困難である。本発明はこのような状況に鑑みてなされたものである。その目的は、商品やサービスを実際に利用した人が作成したコメントを事業者に送信可能なコメント受送信装置等の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るコメント受送信装置は、明細IDが付加されたコメントを受信するコメント受信部と、受信した前記コメントを、前記明細IDと対応付けて記憶するコメント記憶部と、前記明細IDと対応付けられた加盟店IDを取得し、前記コメントを受信した旨の通知を、前記加盟店IDに対応付けられた通知先へ送信する送信部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明にあっては、商品やサービスを実際に利用した人が作成したコメントを事業者に送信可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】コメント配信システムの構成例を示す説明図である。
【
図2】配信サーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図3】会員端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図4】店舗端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図10】付与ポイントDBの例を示す説明図である。
【
図11】関連コメントDBの例を示す説明図である。
【
図14】コメント送信処理の手順例を示すフローチャートである。
【
図15】返信処理の手順例を示すフローチャートである。
【
図16】ポイント付与処理の手順例を示すフローチャートである。
【
図17】ボーナスポイント付与処理の手順例を示すフローチャートである。
【
図19】コメント入力画面の例を示す説明図である。
【
図20】コメント一覧画面の例を示す説明図である。
【
図24】投票設定処理の手順例を示すフローチャートである。
【
図25】投票処理の手順例を示すフローチャートである。
【
図26】投票完了処理の手順例を示すフローチャートである。
【
図31】予約処理の手順例を示すフローチャートである。
【
図32】予約内容確認画面の例を示す説明図である。
【
図34】改善通知処理の手順例を示すフローチャートである。
【
図35】評価依頼処理の手順例を示すフローチャートである。
【
図37】コメント入力画面の他例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1はコメント配信システムの構成例を示す説明図である。コメント配信システム100は配信サーバ1、会員端末2及び店舗端末3を含む。配信サーバ1、会員端末2及び店舗端末3はネットワークNにより、互いに通信可能に接続されている。
図1には会員端末2及び店舗端末3を各1台のみ記載しているが、会員端末2及び店舗端末3共に、2台以上であってもよい。コメント配信システム100は決済サービスを提供しているクレジットカード会社等の決済サービス会社が運営することを想定している。会員端末2は決済サービス会社の決済サービスを利用する会員が使用する端末である。店舗端末3は決済サービス会社の決済サービスの利用が可能な加盟店が使用する端末である。
【0010】
(実施の形態1)
配信サーバ1はサーバコンピュータ、PC(Personal Computer)等で構成する。配信サーバ1を複数のコンピュータからなるマルチコンピュータ、ソフトウェアによって仮想的に構築された仮想マシン又は量子コンピュータで構成してもよい。また、配信サーバ1の機能をクラウドサービスで実現してもよい。会員端末2及び店舗端末3はノートパソコン、PC、タブレットコンピュータ、スマートフォン等で構成する。
【0011】
図2は配信サーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。配信サーバ1は制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、通信部14及び読み取り部15を含む。制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、通信部14及び読み取り部15はバスBにより接続されている。
【0012】
制御部11は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置を有する。制御部11は、補助記憶部13に記憶された制御プログラム1P(コメント受送信プログラム)を読み出して実行することにより、配信サーバ1に係る種々の情報処理、制御処理等を行い、コメント受信部、コメント記憶部、送信部、ポイント受信部、ポイント付与部、返信受信部、返信送信部、関連コメント受信部、関連コメント記憶部、投票送信部、集計部、配信部、取得部、会員特定部、及び、依頼送信部等の機能部を実現する。
【0013】
主記憶部12は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等である。主記憶部12は主として制御部11が演算処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。
【0014】
補助記憶部13はハードディスク又はSSD(Solid State Drive)等であり、制御部11が処理を実行するために必要な制御プログラム1Pや各種DB(Database)を記憶する。補助記憶部13は、会員DB131、加盟店DB132、明細DB133、案件DB134、返信DB135、付与ポイントDB136、関連コメントDB137、投票結果DB138、推奨店DB139、及び、嗜好DB13Aを記憶する。補助記憶部13は配信サーバ1と別体で、配信サーバ1に接続された外部記憶装置であってもよい。補助記憶部13に記憶する各種DB等を、配信サーバ1とは異なるデータベースサーバやクラウドストレージに記憶してもよい。
【0015】
通信部14はネットワークNを介して、会員端末2及び店舗端末3と通信を行う。また、制御部11が通信部14を用い、ネットワークN等を介して他のコンピュータから制御プログラム1Pをダウンロードし、補助記憶部13に記憶してもよい。
【0016】
読み取り部15はCD(Compact Disc)-ROM及びDVD(Digital Versatile Disc)-ROMを含む可搬型記憶媒体1aを読み取る。制御部11が読み取り部15を介して、制御プログラム1Pを可搬型記憶媒体1aより読み取り、補助記憶部13に記憶してもよい。また、半導体メモリ1bから、制御部11が制御プログラム1Pを読み込んでもよい。
【0017】
図3は会員端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。会員端末2は制御部21、主記憶部22、補助記憶部23、通信部24、入力部25及び表示部26を含む。各構成はバスBで接続されている。
【0018】
制御部21は、一又は複数のCPU、MPU、GPU等の演算処理装置を有する。制御部21は、補助記憶部23に記憶された制御プログラム2Pを読み出して実行することにより、種々の機能を提供する。
【0019】
主記憶部22は、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ等である。主記憶部22は主として制御部21が演算処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。
【0020】
補助記憶部23はハードディスク又はSSD等であり、制御部21が処理を実行するために必要な各種データを記憶する。補助記憶部23は会員端末2と別体で、会員端末2に接続された外部記憶装置であってもよい。補助記憶部23に記憶する各種DB等を、データベースサーバやクラウドストレージに記憶してもよい。
【0021】
通信部24はネットワークNを介して、配信サーバ1と通信を行う。また、制御部21が通信部24を用い、ネットワークN等を介して他のコンピュータから制御プログラム2Pをダウンロードし、補助記憶部23に記憶してもよい。
【0022】
入力部25はキーボードやマウスである。表示部26は液晶表示パネル等を含む。表示部26は入力部25と一体化したタッチパネルディスプレイでもよい。なお、会員端末2は外部の表示装置に表示を行ってもよい。
【0023】
図4は店舗端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。店舗端末3は制御部31、主記憶部32、補助記憶部33、通信部34、入力部35及び表示部36を含む。各構成はバスBで接続されている。制御部31から表示部36までのそれぞれは、会員端末2の制御部21から表示部26までと同様な構成であるので、説明を省略する。
【0024】
次にコメント配信システム100が用いるデータベースについて説明する。
図5は会員DBの例を示す説明図である。会員DB131は決済サービス会社の会員となっている一般消費者に関する情報を記憶する。決済サービス会社は例えばクレジットカード会社である。一般消費者は決済サービス会社の会員となることで、クレジットカードやデビットカード等による電子決済の利用が可能となる。会員DB131は会員ID列、氏名列、カード番号列及び会員情報列を含む。会員ID列は、会員を一意に識別可能な会員IDを記憶する。氏名列は会員の氏名を記憶する。カード番号列はクレジットカードのカード番号を記憶する。会員情報列は会員に関する種々の情報、会員情報を記憶する。会員情報列は、例えば住所列、電話番号列、メール列、勤務先列、及び金融口座列を含む。住所列は会員の住所を記憶する。電話番号列は会員の連絡先電話番号(自宅電話番号、携帯電話番号等)を記憶する。メール列は会員のメールアドレスを記憶する。勤務先列は会員の勤務先情報(名称、所在地、所属、所属先電話番号等)を記憶する。金融口座列は会員の金融口座情報(金融機関名、金融機関コード、店名、店番号、口座種類、口座番号等)を記憶する。
【0025】
図6は加盟店DBの例を示す説明図である。加盟店DB132は加盟店の情報を記憶する。加盟店は一般消費者向けに商品の販売やサービスの提供を行っている事業者であって、決済サービス会社と契約している事業者である。加盟店DB132は加盟店ID列、名称列及び加盟店情報列を含む。加盟店ID列は、加盟店を一意に識別可能な加盟店IDを記憶する。名称列は加盟店の名称を記憶する。加盟店情報列は加盟店に関する種々の情報、加盟店情報を記憶する。加盟店情報列は、例えば所在地列、電話番号列、メール列、業種列を含む。所在地列は加盟店の所在地住所を記憶する。電話番号列は加盟店の連絡先電話番号を記憶する。メール列は加盟店の電子メールアドレス(通知先)を記憶する。業種列は加盟店の業種等を記憶する。
【0026】
図7は明細DBの例を示す説明図である。明細DB133は会員による決済サービスの利用明細を記憶する。明細DB133は、明細ID列、加盟店ID列、会員ID列、利用日列、メニュー列及び金額列を含む。明細ID列は、決済サービスの個々の利用明細を一意に識別可能な明細IDを記憶する。加盟店ID列は、会員が決済サービスを利用した加盟店の加盟店IDを記憶する。会員ID列は決済サービスを利用した会員の会員IDを記憶する。利用日列は決済サービスの利用日を記憶する。メニュー列は、会員が購入した商品や会員が利用したサービス名等を記憶する。金額列は決済金額を記憶する。
【0027】
図8は案件DBの例を示す説明図である。案件DB134は会員から加盟店に対して発せられたコメントに関する情報を記憶する。案件DB134は案件ID列、加盟店ID列、会員ID列、明細ID列、利用回数列、総合列、コスト列、アクセス列、質列、量列、タイトル列、感想等列、提供列及びステータス列を含む。案件ID列は案件を一意に特定可能な案件IDを記憶する。加盟店ID列はコメント対象となった加盟店の加盟店IDを記憶する。会員ID列はコメントを作成した会員の会員IDを記憶する。明細ID列は会員が加盟店で決済サービスを利用した際に作成された明細の明細IDを記憶する。コメントのきっかけとなった加盟店での利用が、明細IDにより担保される。利用回数列はコメント作成のきっかけとなった利用が何回目の利用であったかを記憶する。総合列は加盟店に対する会員の総合評価を記憶する。例えば総合評価は数値1からの5の5段階とし、最も高い評価を5、最も低い評価を1とする。コスト列は加盟店に対するコストパフォーマンスに関する会員の評価を記憶する。アクセス列は加盟店に対する交通アクセス等に関する会員の評価を記憶する。質列は加盟店が提供するサービスの質に関する会員の評価を記憶する。量列は加盟店が提供するサービスの量に関する会員の評価を記憶する。コスト列、アクセス列、質列及び量列は、総合列と同様に、5段階評価で評価した値を記憶する。タイトル列は会員が作成したコメントのタイトルを記憶する。感想等列はコメントの本文を記憶する。提供列は加盟店が会員の詳しい属性情報を求めた場合に、提供を認めるか否か、認める場合はどの範囲にするかの会員の意向を記憶する。ステータス列は案件の現況を記憶する。
【0028】
図9は返信DBの例を示す説明図である。返信DB135は会員からのコメントに対する加盟店の返信についての情報を記憶する。返信DB135は案件ID列、加盟店ID列、担当者ID列、返信列、返信日列及び提供希望列を含む。案件ID列は案件IDを記憶する。加盟店ID列は加盟店IDを記憶する。担当者ID列は返信をした担当者のIDを記憶する。返信列はコメントに対する返信の内容を記憶する。返信日列は返信を行った日の日付を記憶する。提供希望列は加盟店が求めた会員情報の項目を記憶する。提供希望列は年代列、性別列、メール列、氏名列及び電話番号列を含む。年代列は会員の年齢層の提供を加盟店が希望したか否かを記憶する。性別列は会員の性別の提供を加盟店が希望したか否かを記憶する。メール列は会員の電子メールアドレスの提供を加盟店が希望したか否かを記憶する。氏名列は会員の氏名の提供を加盟店が希望したか否かを記憶する。電話番号列は会員の連絡先電話番号の提供を加盟店が希望したか否かを記憶する。提供希望列の各列は、例えば、対応する情報の提供を加盟店が希望した場合は1を、希望しなかった場合は0を記憶する。
【0029】
図10は付与ポイントDBの例を示す説明図である。付与ポイントDB136は案件ID列、加盟店ID列、会員ID列、付与ポイント列及びボーナス列を含む。案件ID列はポイント付与の対象となったコメントに対応する案件IDを記憶する。加盟店ID列はコメントの対象となった加盟店の加盟店IDを記憶する。会員ID列はコメントを作成し、ポイントの付与を受けた会員の会員IDを記憶する。付与ポイント列は会員に付与されたポイントの値を記憶する。ボーナス列は会員にボーナスポイントが付与された場合にボーナスポイントの値を記憶する。
【0030】
図11は関連コメントDBの例を示す説明図である。関連コメントDB137は加盟店に寄せられた会員からのコメントに関連するコメント(関連コメント)の情報を記憶する。関連するコメントとは、最初に作成されたコメントを読んだ他の会員からのコメントや、コメントが作成された時期に同じ加盟店を利用した他の会員からのコメント等である。関連コメントDB137は案件ID列、会員ID列、明細ID列、利用回数列、総合列、コスト列、アクセス列、質列、量列、タイトル列、感想等列及び提供列を含む。案件IDは最初に作成されたコメントに対応する案件IDを記憶する。会員ID列は関連コメントを作成した会員の会員IDを記憶する。明細ID列は関連コメントを作成した会員が加盟店で決済サービスを利用した際に作成された明細の明細ID(第2明細ID)を記憶する。関連コメントを作成した会員も、加盟店を利用したことが、明細IDにより担保される。利用回数列から提供列は、それぞれ案件DB134の同名列と同様な内容を記憶する。但し、これらの列が記憶する情報は、最初にコメントを作成した会員ではなく、関連コメントを作成した会員に関する情報である。
【0031】
図12は投票結果DBの例を示す説明図である。投票結果DB138は会員のコメントに関連して、他の会員を対象に投票を行った場合の投票結果を記憶する。投票結果DB138は案件ID列及び選択肢列を含む。案件ID列は投票を行った案件の案件IDを記憶する。選択肢列は選択肢毎に投票された数を記憶する。選択肢列は「1」列、「2」列、「3」列、「4」列及び「5」列を含む。各列は各選択肢に投票された数を記憶する。例えば、選択肢1が「そう思う」、選択肢2が「どちらかというとそう思う」、選択肢3が「どちらでもない」、選択肢4が「どちらかというとそう思わない」、選択肢5が「そう思わない」とする。この場合、「1」列は、選択肢1の「そう思う」に投票した会員の数を記憶する。
【0032】
図13は推奨店DBの例を示す説明図である。推奨店DB139は、会員に利用を推奨する加盟店(推奨店)の情報を記憶する。会員からのコメントに対する加盟店の対応をコメント配信システム100の運営者が評価を行う。運営者が評価を行うのではなく、予め設定したアルゴリズムにより、配信サーバ1が評価してもよい。高い評価を与えた加盟店の一部又は全部を、期間を定めて推奨店とする。推奨店DB139は加盟店ID列、分類列及び掲載期間列を含む。加盟店ID列は推奨店として選ばれた加盟店IDを記憶する。分類列は加盟店の分類を記憶する。例えば分類は業種や提供するサービスのジャンル等である。掲載期間列は推奨店として掲載する期間を記憶する。
【0033】
次に、コメント配信システム100で行われる情報処理について説明する。
図14はコメント送信処理の手順例を示すフローチャートである。会員は会員端末2で、決済サービスの利用明細を参照可能なアプリケーションプログラム(以下、「アプリ」という。)を起動する。会員はアプリで利用明細の一覧表示機能を選択する。会員端末2の制御部21はコマンドとして「一覧参照」を配信サーバ1に送信する(ステップS1)。「一覧参照」には会員IDの情報が含まれている。配信サーバ1の制御部11は「一覧参照」を受信する(ステップS2)。配信サーバ1は会員IDをキーに明細DB133を検索する。制御部11は検索結果に基づき利用明細一覧を作成し、会員端末2へ送信する(ステップS3)。会員端末2の制御部21は利用明細の一覧を受信する(ステップS4)。制御部21は利用明細の一覧を表示部26に表示する(ステップS5)。会員はコメントを送りたい加盟店での利用明細を選択する。制御部21は選択入力を受け付ける(ステップS6)。制御部21は利用明細の選択情報を配信サーバ1へ送信する(ステップS7)。選択情報は例えば選択された明細に付与された明細IDを含む。配信サーバ1の制御部11は選択情報を受信する(ステップS8)。配信サーバ1はコメント入力画面を作成し、会員端末2へ送信する(ステップS9)。会員端末2の制御部21はコメント入力画面を受信し、表示部26に表示する(ステップS10)。会員はコメント入力画面にコメントを入力する。制御部21はコメントを受け付ける(ステップS11)。制御部21はコメントを配信サーバ1へ送信する(ステップS12)。制御部21は少なくとも明細IDをコメントに付加して送信する。制御部21は会員ID、加盟店IDを付加してもよい。配信サーバ1の制御部11はコメントを受信し、コメントを案件DB134に記憶する(ステップS13)。この際、制御部11は案件IDを発番する。また、制御部11は、コメントと共に、明細ID、会員ID及び加盟店IDを受信した場合、明細DB133を参照し、これらの組み合わせが正当なものであるかを判定してもよい。制御部11はコメントを受け付けた旨の通知を、店舗端末3へ送信する(ステップS14)。制御部11は、電子メール、プッシュ通知、SMS(Short Message Service)等を利用して通知を行う。電子メールを利用する場合、制御部11は加盟店IDをキーに加盟店DB132を検索し加盟店の電子メールアドレスを取得する。制御部11は取得した電子メールアドレス宛に通知のメールを送信する。店舗端末3の制御部31は通知を受信する(ステップS15)。制御部31は表示部36に通知を表示する(ステップS16)。加盟店の店員等は店舗端末3にコメントの表示を要求する。制御部31はコメントの表示要求を配信サーバ1へ送信する(ステップS17)。表示要求には案件IDが含まれている。配信サーバ1の制御部11は表示要求を受信する(ステップS18)。制御部11は案件IDをキーに案件DB134を検索し、検索したコメントを含む表示画面を生成し、店舗端末3へ送信する(ステップS19)。店舗端末3の制御部31は表示画面を受信し、表示部36に表示する(ステップS20)。コメント送信処理は終了する。なお、ステップS14で通知を送信するのではなく、コメントを送信してもよい。
【0034】
図15は返信処理の手順例を示すフローチャートである。返信処理は会員からのコメントに対して、加盟店が返信する場合に実行される処理である。店舗端末3の制御部31は返信要求を配信サーバ1へ送信する(ステップS31)。配信サーバ1の制御部11は返信要求を受信する(ステップS32)。制御部11は返信画面を作成し店舗端末3へ送信する(ステップS33)。店舗端末3の制御部31は返信画面を受信し、表示部36に表示する(ステップS34)。店員等は店舗端末3に返信等を入力する。店舗端末3の制御部31は入力を受け付ける(ステップS35)。制御部31は受け付けた入力内容を配信サーバ1へ送信する(ステップS36)。制御部31は入力内容に、少なくとも明細IDを付加して、配信サーバ1へ送信する。制御部31は会員ID、加盟店ID又は案件IDを付加してもよい。配信サーバ1の制御部11は入力内容を受信する(ステップS37)。制御部11は受信した入力内容が返信であるか否かを判定する(ステップS38)。制御部11は受信した入力内容が返信であると判定した場合(ステップS38でYES)、返信を会員端末2へ送信する(ステップS39)。制御部11が、会員端末2へ送信するのは返信があった旨の通知としてもよい。そして、会員端末2から返信内容の要求があった場合に、制御部11は返信内容を会員端末2へ送信してもよい。制御部11は、電子メール、プッシュ通知、SMS(Short Message Service)等を利用して通知又は返信を送信する。電子メールを利用する場合、制御部11は会員IDをキーに会員DB131を検索し、会員の電子メールアドレスを取得する。制御部11は取得した電子メールアドレス宛に通知又は返信内容を含むメールを送信する。会員端末2の制御部21は返信を受信する(ステップS40)。制御部21は返信を表示部26に表示し(ステップS41)、処理を終了する。制御部11は入力内容が返信でないと判定した場合(ステップS38でNO)、情報提供の依頼を会員端末2へ送信する(ステップS42)。情報提供の依頼がされる情報は年代、性別、職業等の会員の個人情報である。会員端末2の制御部21は依頼を受信する(ステップS43)。会員は依頼に対する回答を入力する。会員端末2の制御部21は回答を受け付ける(ステップS44)。制御部21は回答を配信サーバ1へ送信する(ステップS45)。配信サーバ1の制御部11は回答を受信する(ステップS46)。制御部11は回答及び/又は提供の依頼があった会員情報を店舗端末3へ送信する(ステップS47)。会員の回答が許可であった場合、制御部11は回答及び提供の依頼があった会員情報を送信する。会員の回答が不許可であった場合、制御部11は会員が許可しなかった旨を送信する。店舗端末3の制御部31は回答等を受信する(ステップS48)。制御部31は受信した回答等を表示部36に表示し(ステップS49)、処理を終了する。
【0035】
図16はポイント付与処理の手順例を示すフローチャートである。加盟店に対するコメントを作成した会員は抽選により、金銭的価値のあるポイントが付与される。当該ポイントの付与に関する処理が、ポイント付与処理である。配信サーバ1の制御部11は対象となる案件の中から抽選を行う(ステップS61)。制御部11は当選した案件に紐づく会員IDを取得する(ステップS62)。制御部11は会員にポイントを付与する(ステップS63)。制御部11は、付与ポイントを付与対象とする会員の会員IDと対応付けて、付与ポイントDB136に記憶する。制御部11は当選した会員に対して、ポイント付与の通知を行い(ステップS64)、処理を終了する。なお、ポイント付与処理は月に1回、コメントが所定数蓄積したなどの条件に従い、定期的に実行される。また、一度、当選又は落選した案件は抽選対象にはしない。コメント配信システム100により、加盟店の商品、サービスが向上し、各加盟店における会員の利用が増加すれば、その分、決済サービスの利用が増え、加盟店からの決済手数料が増加する。そのことから、ポイントの原資は、コメント配信システム100を運営する決済サービス会社が負担することを想定している。付与されたポイントは、例えば決済サービス会社で利用できるポイントである。当該ポイントの管理は、コメント配信システム100とは別のポイント管理システムで管理してもよい。この場合、ステップS63に替えて、制御部11はポイントシステムへ該当する会員へのポイント付与を依頼する。
【0036】
図17はボーナスポイント付与処理の手順例を示すフローチャートである。会員から受けたコメントが商品やサービスの改善・向上に大変に役に立ったと、加盟店が考えた場合に、加盟店からの申し出により、ボーナスポイントを会員に付与する。加盟店は店舗端末3を操作して、案件一覧を要求する。店舗端末3の制御部31は一覧要求を配信サーバ1へ送信する(ステップS71)。一覧要求には加盟店の加盟店IDを含む。配信サーバ1の制御部11は一覧要求を受信する(ステップS72)。制御部11は加盟店IDをキーに案件DB134を検索し、検索して得た加盟店における案件を含む一覧画面を生成し、店舗端末3へ送信する(ステップS73)。店舗端末3の制御部31は一覧画面を受信し、表示部36に表示する(ステップS74)。加盟店の店員は一覧画面から、ボーナスポイントを付与したいコメントを含む案件を選択する。店舗端末3の制御部31は選択を受け付ける(ステップS75)。制御部31は選択情報を配信サーバ1へ送信する(ステップS76)。選択情報は例えば選択された案件の案件IDである。配信サーバ1の制御部11は選択情報を受信する(ステップS77)。制御部11は選択された案件に紐づく会員にボーナスポイントを付与するための付与画面を生成し、店舗端末3へ送信する(ステップS78)。店舗端末3の制御部31は付与画面を受信し、表示部36に表示する(ステップS79)。店員は付与するポイント数等を入力する。制御部31は入力を受け付ける(ステップS80)。制御部31は受け付けたポイント数を配信サーバ1へ送信する(ステップS81)。制御部31は受け付けたポイント数に、加盟店ID、明細ID又は案件IDを付加して送信する。配信サーバ1の制御部11はポイント数を受信する(ステップS82)。制御部11はボーナスポイントを付与する(ステップS83)。制御部11は、ボーナスポイントを付与対象とする会員の会員IDと対応付けて、付与ポイントDB136に記憶する。制御部11はボーナスポイントの付与を会員に通知し(ステップS84)、処理を終了する。上述と同様に、制御部11はステップS84に替えて、ポイント管理システムへ該当する会員へのボーナスポイントの付与を依頼してもよい。ボーナスポイントの原資は、コメント配信システム100の運営者ではなく、ボーナスポイントの付与を申し出た加盟店が負担するルールとしてもよい。
【0037】
次に、コメント配信システム100で用いられる画面の例について説明する。
図18は明細画面の例を示す説明図である。明細画面d01は会員端末2に表示される画面である。明細画面d01は、クレジットカード決済など電子決済の利用明細を一覧表示する画面である。明細画面d01は、支払額欄d011、個別欄d012、コメントボタンd013、参照ボタンd014を含む。支払額欄d011は会員が決済サービス会社に支払う金額を表示する。例えば、表示金額はクレジットカード利用金額の月毎の合計である。個別欄d012は決済サービスの利用明細を表示する。利用明細は決済サービスの利用場所、利用日、利用者(本人又は家族)、支払い予定月、分割回数等の情報を含む。コメントボタンd013を選択するとコメント入力画面へ遷移する。参照ボタンd014を選択すると、既に作成したコメントやそれに対する加盟店の返信を表示する画面に遷移する。
【0038】
図19はコメント入力画面の例を示す説明図である。コメント入力画面d02は会員端末2に表示される画面である。コメント入力画面d02は、会員が利用した加盟店へ送信するコメント等を入力する画面である。コメント入力画面d02は加盟店欄d021、利用回数欄d022、評価欄d023、タイトル欄d024、本文欄d025、提供設定メニューd026、投稿ボタンd027を含む。加盟店欄d021は会員が利用した加盟店の情報(店名、利用日等)を表示する。利用回数欄d022には、加盟店の利用回数を会員が入力する。評価欄d023には、加盟店に対する評価を会員が入力する。
図19では、評価項目として、「総合評価」、「コストパフォーマンス」、「お店へのアクセス」、「サービスの質」、「サービスの量」を表示している。タイトル欄d024にはコメントに対するタイトルを会員が入力する。本文欄d025にはコメントの本文を会員が入力する。提供設定メニューd026を用いて、会員は加盟店へ提供する情報の範囲を設定する。
図19では「年代・性別付きコメント提供可」が選択されている。その他の選択肢として「コメントのみ提供可」、「氏名、年代、性別付きコメント提供可」、「すべての属性と共にコメント提供可」などを設ける。投稿ボタンd027を選択すると入力した内容が、配信サーバ1へ送信される。
【0039】
図20はコメント一覧画面の例を示す説明図である。コメント一覧画面d03は店舗端末3に表示される画面である。コメント一覧画面d03は会員から加盟店宛に送信されたコメントを一覧表示する画面である。コメント一覧画面d03は、店名欄d031、利用日欄d032、属性欄d033、回数欄d034、タイトル欄d035、返信ボタンd036及び要求ボタンd037を含む。店名欄d031は加盟店の名称を表示する。加盟店の店員等は店名欄d031を見て、自店宛のコメント一覧であることを確認する。利用日欄d032は会員の利用日を表示する。属性欄d033は会員の属性を表示する。
図20では年代、性別、氏名を表示している。会員が公開を拒んでいる場合は、「非公開」、「匿名」等を表示する。回数欄d034は加盟店の利用回数を表示する。タイトル欄d035はコメントのタイトルを表示する。返信ボタンd036を選択すると詳細画面に遷移する。要求ボタンd037を選択すると要求設定画面に遷移する。利用日欄d032から要求ボタンd037は、送信されているコメントの数に応じて、表示される。
【0040】
図21は詳細画面の例を示す説明図である。詳細画面d04は店舗端末3に表示される画面である。詳細画面d04は会員から加盟店宛に送信されたコメントを1件単位で詳細表示する画面である。詳細画面d04は店名欄d041、利用日欄d042、属性欄d043、回数欄d044、タイトル欄d045、本文欄d046、評価欄d047、肯定ボタンd048及び否定ボタンd049を含む。店名欄d041は加盟店の名称を表示する。利用日欄d042は会員の利用日を表示する。属性欄d043は会員の属性を表示する。
図21では
図20と同様に、年代、性別、氏名を表示している。会員が公開を拒んでいる場合は、「非公開」、「匿名」等を表示する。回数欄d044は加盟店の利用回数を表示する。タイトル欄d045はコメントのタイトルを表示する。本文欄d046はコメントの本文を表示する。評価欄d047は、加盟店に対する会員の評価を表示する。
図20では、
図19と同様に評価項目として、「総合評価」、「コストパフォーマンス」、「お店へのアクセス」、「サービスの質」、「サービスの量」が表示されている。肯定ボタンd048を選択すると、返信画面に遷移する。否定ボタンd049を選択すると、コメント一覧画面d03に戻る。図示しないホーム画面に遷移してもよい。
【0041】
図22は返信画面の例を示す説明図である。返信画面d05は店舗端末3に表示される画面である。返信画面d05は会員のコメントに対する返信を加盟店が作成するための画面である。返信画面d05は入力欄d051及び投稿ボタンd052を含む。加盟店は入力欄d051に会員への返信の内容を入力する。投稿ボタンd052を選択すると、返信の内容が、配信サーバ1へ送信される。
【0042】
図23は要求設定画面の例を示す説明図である。要求設定画面d06は店舗端末3に表示される画面である。要求設定画面d06は会員に対して属性の提供を求めるための画面である。要求設定画面d06はタイトル欄d061、選択欄d062、補足欄d063及び送信ボタンd064を含む。タイトル欄d061は属性要求の対象となったコメントのタイトル等を表示する。加盟店は選択欄d062により提供を求める属性を選択する。補足欄d063には、属性の提供を求める理由などを入力する。送信ボタンd064を選択すると、要求内容が配信サーバ1へ送信される。
【0043】
本実施の形態においては、次の効果を奏する。会員は自らの氏名等の属性を明かさなくとも、加盟店に対して改善要望等のコメントを送信可能となる。また、決済サービスの利用明細の情報を利用することにより、加盟店にコメントが送信できるのは、当該加盟店を実際に利用した会員に限定することが可能となる。そのため、加盟店は属性を明かさない会員からのコメントであっても、信憑性があるものとして受け取ることが可能となる。そして、加盟店はコメントを参考にサービスの改善を行うことにより、さらなる顧客の誘引を図ることが期待できる。その結果、加盟店での決済サービスの利用金額が増加すれば、決済サービス会社はより多くの手数料収入を得られる。このような仕組みから、決済サービス会社はコメント配信システム100を運営する意義を有する。また、決済サービス会社は、より多くの会員がより多くの加盟店に対してコメントを作成するよう促すため、コメントを作成した会員に対して、ポイントを付与する。当該ポイントの原資は、手数料収入の一部を当てることが想定される。
【0044】
(関連コメント収集機能)
【0045】
会員が加盟店へのコメントを作成する際に、同じ加盟店に対して、他の会員はどのようなコメントを送信しているのかを、気に掛けることも想定される。また、自分一人では要望を表明しづらいが他の会員と一緒であれば言いたいという会員も想定される。そこで、会員が利用明細から、利用した加盟店へのコメントを新たに作成するのではなく、当該加盟店への他の会員からのコメントを参照し、当該コメントに対するコメント(関連コメント)を作成する機能を、コメント配信システム100は備えてもよい。この場合、最初のコメントと関連コメントとの識別が可能なように、関連コメントは関連コメントDB137に記憶する。関連コメントに関する処理は、上述したコメントに関する処理と同様であるから説明を省略する。
【0046】
(実施の形態2)
本実施の形態は投票機能に関する。投票機能では、加盟店が会員に対する質問とそれに対する回答の選択肢を設定する。そして、会員に回答の投票を呼びかけ、その結果を集計し、加盟店へ提供する機能である。
図24は投票設定処理の手順例を示すフローチャートである。投票設定処理は、例えば詳細画面d04から起動することが可能である。加盟店は詳細画面d04で投票の要求ボタン等を選択する、店舗端末3の制御部31は投票要求を配信サーバ1へ送信する(ステップS91)。配信サーバ1の制御部11は投票要求を受信する(ステップS92)。制御部11は投票設定画面を作成し、店舗端末3へ送信する(ステップS93)。店舗端末3の制御部31は投票設定画面を受信し、表示部36に表示する(ステップS94)。加盟店は投票設定画面を用いて、投票についての設定を行う。設定は、会員への質問や、回答選択肢の設定や投票を可能とする会員の条件(利用回数、年代、性別等の条件)、投票期間等である。制御部31は投票の設定を受け付ける(ステップS95)。制御部31は投票についての設定を配信サーバ1へ送信する(ステップS96)。配信サーバ1の制御部11は設定を受信する(ステップS97)。制御部11は受信した設定を補助記憶部13等に記憶する。制御部11は対象者、条件に合致する会員の抽出を行う(ステップS98)。制御部11は抽出した対象者に対して、投票依頼を送信し(ステップS99)、処理を終了する。制御部11は抽出した対象者の会員IDを補助記憶部13に記憶してもよい。
【0047】
図25は投票処理の手順例を示すフローチャートである。会員は会員端末2で投票機能を選択する。会員端末2の制御部31は投票要求を配信サーバ1へ送信する(ステップS111)。配信サーバ1の制御部11は投票要求を受信する(ステップS112)。制御部11は回答画面を作成し、会員端末2へ送信する(ステップS113)。会員端末2の制御部21は回答画面を受信し、表示部36に表示する(ステップS114)。会員は回答画面に回答を入力する。制御部31は回答を受け付ける(ステップS115)。制御部31は回答を配信サーバ1へ送信する(ステップS116)。配信サーバ1の制御部11は回答を受信する(ステップS117)。制御部11は受信した回答に基づいて、投票結果DB138を更新し(ステップS118)、処理を終了する。
【0048】
図26は投票完了処理の手順例を示すフローチャートである。配信サーバ1の制御部11は投票期限が過ぎているか否かを判定する(ステップS131)。制御部11は投票期限が過ぎていないと判定した場合(ステップS131でNO)、投票が完了しているか否かを判定する(ステップS132)。例えば、投票可能な会員が全て投票を行っていれば、投票は完了しているとする。制御部11は投票が完了していると判定した場合(ステップS132でYES)、処理をステップS133へ移す。制御部11は投票が完了していないと判定した場合(ステップS132でNO)、処理を終了する。制御部11は投票期限が過ぎていると判定した場合(ステップS131でYES)、投票終了の通知を店舗端末3へ送信(ステップS133)、処理を終了する。
【0049】
図27は投票設定画面の例を示す説明図である。投票設定画面d07は店舗端末3に表示される画面である。投票設定画面d07は投票の設定を行うための画面である。投票設定画面d07はタイトル欄d071、本文欄d072、質問欄d073、選択肢欄d074、使用チェックボックスd075、及び設定ボタンd076を含む。タイトル欄d071は投票のきっかけとなったコメントのタイトル等を表示する。本文欄d072はコメントの本文を表示する。質問欄d073は会員への質問を入力する。選択肢欄d074は投票に用いる選択肢を入力する。
図27の例では選択肢を最大で5つまで設定可能である。使用チェックボックスd075は対応する選択肢を使用するか否かの設定を行う。チェックがはずされた選択肢は使用されない。設定ボタンd076を選択すると設定内容が配信サーバ1へ送信される。
図27には示されていないが、投票を可能とする会員の条件や、投票期間等の設定を行う設定欄を、投票設定画面d07に含めてもよい。
【0050】
図28は投票結果画面の例を示す説明図である。投票結果画面d08は店舗端末3に表示される画面である。投票結果画面d08は投票の結果を表示する画面である。投票結果画面d08はタイトル欄d081、質問欄d082、結果グラフd083、及び閉じるボタンd084を含む。タイトル欄d081は投票のきっかけとなったコメントのタイトル等を表示する。質問欄d082は加盟店が設定した質問を表示する。結果グラフd083は投票結果をグラフ表示する。結果グラフd083は投票結果DB138に記憶している投票結果に基づいて作成される。閉じるボタンd084を選択すると投票結果画面は閉じられる。
【0051】
本実施の形態は実施の形態1が奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。加盟店は個々の会員から送信されたコメントの内容について、他の会員はどのような意見を有しているかを収集したいと考える場合が想定される。例えば、マッサージ店に対して、マッサージ中に話し掛けられると気を使ってしまい、リラックスできないので、話し掛けないで欲しいとのコメントが寄せられたとする。この場合、当該マッサージ店において、マッサージ中はお客様に対して極力話し掛けないという改善をすると、話をしたいと考えている顧客が離れていくことになり兼ねない。このようなとき、投票機能により、多くの会員から意見を収集し、その結果を分析することで適切な改善内容を検討可能となる。
【0052】
投票が可能な会員の条件は、例えば、対象をF1層と指定すると、投票可能なのは20歳~34歳の女性となる。また、投票はすべての会員を対象に行うが、結果の際には、会員の属性を指定した表示を可能としてもよい。この場合、投票結果DB138には、属性毎の集計結果を記憶する。
【0053】
(実施の形態3)
本実施の形態は送客機能に関する。ここでいう送客とは、会員からの改善・要望コメントに対して真摯に対応した加盟店を、推奨店舗として会員に紹介し、当該加盟店の利用を促すことである。推奨店舗の選択は、コメント配信システム100の運営者が案件DB134を定期的に確認し決定してもよいし、推奨店舗として抽出する条件を定めておき、配信サーバ1が抽出処理を行ってもよい。選ばれた推奨店舗の情報は、推奨店DB139に記憶される。
【0054】
図29は店舗紹介画面の例を示す説明図である。店舗紹介画面d09は推奨店舗を一覧表示する画面である。店舗紹介画面d09はアプリのホーム画面から呼び出し可能である。店舗紹介画面d09はサムネイルd091、店舗名d092、及び評価チャートd093を含む。サムネイルd091は推奨店舗が提供する商品・サービスを示す写真のサムネイルやアイコン等を表示する。店舗名d092は推奨店舗の名称等を表示する。評価チャートd093は利用した会員からの評価をレーダーチャートで表示する。推奨店舗の評価は、案件DB134や関連コメントDB137の総合列、コスト列、アクセス列、質列、及び量列等の値に基づいて定める。
【0055】
図30は嗜好DBの例を示す説明図である。嗜好DB13Aは会員が望む店舗の接客態度等の嗜好を記憶する。嗜好DB13Aは会員ID列及び嗜好列を記憶する。会員ID列は会員IDを記憶する。嗜好列は会員の嗜好を記憶する。
【0056】
図31は予約処理の手順例を示すフローチャートである。予約処理は店舗紹介画面から店舗の利用予約を行う際に、コメント配信システム100が行う処理である。会員が店舗紹介画面で興味ある加盟店を選択すると、加盟店の詳細画面(図示しない)が表示される。会員は当該画面で予約ボタンを選択する。会員端末2の制御部21は予約希望を配信サーバ1へ送信する(ステップS141)。予約希望には選択された店舗の加盟店IDを含む。配信サーバ1の制御部11は予約希望を受信する(ステップS142)。制御部11はメニュー画面を会員端末2へ送信する(ステップS143)。メニュー画面はサービスメニュー等を一覧表示する画面である。会員端末2の制御部21はメニュー画面を受信し、表示部26に表示する(ステップS144)。会員は予約するメニューを選択する。制御部21は選択入力を受け付け、選択情報を配信サーバ1へ送信する(ステップS145)。配信サーバ1の制御部11は選択情報を受信する(ステップS146)。制御部11は予約状況画面を送信する(ステップS147)。予約状況画面は予約日付と予約時刻と予約状況とを示したカレンダー形式の表を含む。会員端末2の制御部21は予約状況画面を受信し、表示部26に表示する(ステップS148)。会員は予約状況画面を確認し、予約可能な日時から予約を希望する日時を選択する。会員端末2の制御部21は選択情報を受け付け、配信サーバ1へ送信する(ステップS149)。配信サーバ1の制御部11は選択情報を受信する(ステップS150)。制御部11は予約内容確認画面を会員端末2へ送信する(ステップS151)。会員端末2の制御部21は確認画面を受信し、表示部26に表示する(ステップS152)。会員は加盟店へ自分の嗜好情報を送信することを許可するか否かを入力する。会員は予約内容等を確認し、問題なければ確認ボタンを選択する。制御部21は入力を受け付ける(ステップS153)。制御部21は確認結果等を配信サーバ1へ送信する(ステップS154)。配信サーバ1の制御部11は確認結果等を受信する(ステップS155)。制御部11は受信した確認結果等を参照し、嗜好情報を送信するか否かを判定する(ステップS156)。制御部11は嗜好情報を送信すると判定した場合(ステップS156でYES)、会員IDをキーに嗜好DB13Aを検索し、会員の嗜好情報を取得する(ステップS157)。制御部11は嗜好情報を送信しないと判定した場合(ステップS156でNO)、処理をステップS158へ進める。制御部11は予約内容を送信する(ステップS158)。制御部11は嗜好情報を取得している場合、嗜好情報も送信する。店舗端末3の制御部31は予約内容を受信する(ステップS159)。制御部31は予約内容を表示部36に表示する(ステップS160)。加盟店の店員は予約内容等を確認し、予約受領を入力する。制御部31は予約受領を配信サーバ1へ送信する(ステップS161)。配信サーバ1の制御部11は予約受領を受信し、会員端末2へ送信する(ステップS162)。会員端末2の制御部21は予約受領を受信する(ステップS163)。制御部21は予約完了画面を表示部26に表示し(ステップS164)、処理を終了する。なお、加盟店がコメント配信システム100と別の予約システムを利用している場合、配信サーバ1は予約システムから予約状況を取得し予約状況画面に反映する。配信サーバ1は予約内容を予約システムへ送信し、予約システムを介して加盟店からの予約受領を受信する。
【0057】
図32は予約内容確認画面の例を示す説明図である。予約内容確認画面d11は予約日d111、予約時刻d112、予約メニューd113、送信可否ボックスd114、予約ボタンd115及びキャンセルd116を含む。予約日d111は予約する日付を示す。予約時刻d112は予約する時刻を示す。予約メニューd113は予約するメニューを示す。送信可否ボックスd114は、会員が自分の嗜好情報を加盟店へ送信してもよいか否かを設定するためのチェックボックスである。チェックを入れると、配信サーバ1は嗜好情報を店舗端末3へ送信する。チェックを外すと、配信サーバ1は嗜好情報を店舗端末3へ送信しない。予約ボタンd115を選択すると、予約を確定したい旨を配信サーバ1へ送信する。キャンセルd116を選択すると、予約を行わずに予約処理を終了する。
【0058】
本実施の形態においては、実施の形態1及び2が奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。会員から寄せられたコメントに対して、加盟店が真摯に対応した場合、推奨店舗に選ばれる。推奨店舗は会員に広く周知されるので、会員の利用増加が期待できる。そのため、加盟店はコメントをきっかけにサービス等の改善を行う動機づけとなる。会員においても、コメントを作成する動機づけとなる。会員による加盟店利用の増加は、決済サービスの利用額の増加にもつながるので、決済サービス会社の手数料収入の増加が期待できる。
【0059】
(実施の形態4)
本実施の形態は、会員からの改善・要望コメントに対して加盟店が改善した内容を、会員に通知する形態に関する。会員からの改善・要望に対して、加盟店は商品やサービスの改善を直ちに行える場合、改善した内容を上述のコメントに対する返信にて、会員に通知することも可能である。しかしながら、改善に時間を要する場合には、一旦、コメントに対する返信をした上で、商品やサービスの改善を行い、改善が完了した旨を会員に通知することが望ましい。会員はコメントに対する加盟店からの応答が長期間ない場合、加盟店に対する印象を更に悪化させる可能性がある。本実施の形態においては、コメントに対する返信機能とは別に、会員に改善内容を伝えることが可能である。
【0060】
図33は改善内容DBの例を示す説明図である。改善内容DB13Bは加盟店が入力した改善内容を記憶する。改善内容DB13Bは案件ID列、加盟店ID列、担当者ID列、内容列及び作成日列を含む。案件ID列は案件IDを記憶する。加盟店ID列は加盟店IDを記憶する。担当者ID列は改善内容を入力した担当者のIDを記憶する。内容列は入力された改善内容を記憶する。作成日列は改善内容が入力された日付を記憶する。
【0061】
本実施の形態においては、コメント一覧画面d03又は詳細画面d04に、改善通知ボタンが追加される。加盟店の店員等は、当該改善通知ボタンを選択することにより、改善内容を会員に通知する作業を開始する。
図34は改善通知処理の手順例を示すフローチャートである。コメント一覧画面d03又は詳細画面d04の改善通知ボタンが選択されると、店舗端末3の制御部31は改善内容の入力画面要求を配信サーバ1へ送信する(ステップS171)。配信サーバ1の制御部11は要求を受信する(ステップS172)。制御部11は入力画面を作成し、店舗端末3へ送信する(ステップS173)。店舗端末3の制御部31は入力画面を受信し、表示部36に表示する(ステップS174)。店員等は改善内容を入力する。制御部31は入力を受け付ける(ステップS175)。制御部31は受け付けた改善内容を配信サーバ1へ送信する(ステップS176)。配信サーバ1の制御部11は改善内容を受信する(ステップS177)。制御部11は改善内容を改善内容DB13Bに記憶する(ステップS178)。制御部11は改善内容を会員に知らせるメールを作成する(ステップS179)。制御部11は会員宛に作成したメールを送信し(ステップS180)、処理を終了する。なお、改善内容が送信されたことのみを会員に通知し、会員がアプリを介して配信サーバ1にアクセスすると、改善内容が会員端末2に表示されるようにしてもよい。
【0062】
加盟店の改善内容を、改善・要望コメントを作成した以外の会員に周知するために、上述した店舗紹介画面d09に表示してもよい。また、決済サービス会社が会員宛に送付するニュースレターに、改善内容を掲載してもよい。なお、改善内容と併せて、会員が作成した改善・要望コメントを表示等してもよい。その際、会員の個人情報は秘匿するように編集を行う。
【0063】
(改善評価機能)
決済サービス会社は会員による加盟店の利用が把握可能であるから、改善・要望コメントに基づいて、加盟店が改善を行なった後、その改善について会員に評価を依頼することが可能である。改善を行なった日以前に加盟店を利用し、改善を行なった日以後も加盟店を利用した会員に評価を依頼することが有用である。また、改善を行なった日以前に加盟店を利用し、改善後にその加盟店を利用していない会員を抽出し、改善を行なった内容を伝えるとともにその加盟店の利用を促進してもよい。そのような会員は明確な問題意識をもっているので加盟店が行った改善について容易に評価ができると期待できるからである。改善を行なった内容を伝えることで、改善を行なった日以前に加盟店を利用した会員が、改善を行なった日以後に利用した際、改善の内容を意識して利用するので、改善に対する評価を適切に行うことが可能となる。
【0064】
図35は評価依頼処理の手順例を示すフローチャートである。加盟店の店員等はアプリのメニュー画面等で改善内容一覧を選択する。店舗端末3の制御部31は一覧要求を配信サーバ1へ送信する(ステップS191)。配信サーバ1の制御部11は一覧要求を受信する(ステップS192)。制御部11は改善内容DB13Bから要求を送信した加盟店が行なった改善内容のデータを取得する。取得した改善内容データに基づき一覧を作成し、店舗端末3へ送信する(ステップS193)。店舗端末3の制御部31は一覧を受信し、表示部36に表示する(ステップS194)。店員等は改善内容一覧から評価を得たい改善内容を選択する。制御部31は選択を受け付ける(ステップS195)。制御部31は選択情報を配信サーバ1へ送信する(ステップS196)。配信サーバ1の制御部11は選択情報を受信する(ステップS197)。制御部11は明細DB133を参照し、評価依頼を送信する対象者を抽出する(ステップS198)。対象者となる会員は、改善が行われた日前に加盟店を利用し、かつ、改善が行われた日後に加盟店を利用した会員である。改善が行われた日(改善日)は改善内容DB13Bの作成日列の値とする。改善日を加盟店が指定してもよい。制御部11は対象者の人数を含む依頼画面を作成し、店舗端末3へ送信する(ステップS199)。店舗端末3の制御部31は依頼画面を受信し、表示部36に表示する(ステップS200)。店員等は依頼画面に会員宛の依頼文を入力し、実行を指示する。依頼画面には対象者の人数が表示されるので、人数が少ない場合はキャンセルしてもよい。制御部31は入力を受け付ける(ステップS201)。制御部31は依頼を実行するか否かを判定する(ステップS202)。制御部31は依頼を実行しないと判定した場合(ステップS202でNO)、処理を終了する。制御部31は依頼を実行すると判定した場合(ステップS202でYES)、受け付けた依頼文を配信サーバ1へ送信する(ステップS203)。配信サーバ1の制御部11は依頼文を受信する(ステップS204)。制御部11は評価依頼を対象者である会員へ送信し(ステップS205)、処理を終了する。
【0065】
図36は依頼画面の例を示す説明図である。依頼画面d12は内容領域d121、依頼文領域d122、人数表示d123、実行ボタンd124、キャンセルボタンd125を含む。内容領域d121は改善内容を表示する。改善内容は改善内容DB13Bから読み出された内容が表示されるが、店員等が編集してもよい。依頼文領域d122は会員への依頼文を入力する。規定文が予め入力されていてもよい。人数表示d123は評価依頼の送信対象となる会員の人数を表示する。ここでは、改善前2ヶ月以内、改善後1ヶ月以内に利用した会員としているが、それに限らない。加盟店が期間を設定可能としてもよい。実行ボタンd124を選択すると、評価依頼が対象者へ送信される。キャンセルボタンd125を選択すると、評価依頼を送信せずに終了する。
【0066】
評価は複数の設問を用意し、会員に選択回答や記述回答を行なってもらうことが望ましいが、自由記述回答のみでもよい。設問や回答の選択肢は、加盟店が設定可能とするが、よく使用される設問と回答選択肢を予め用意しておき、加盟店がそれらを適宜取捨選択してもよい。
【0067】
評価依頼の方法および評価の回収方法は様々な形態が考えられる。電子的な送信・受信であってもよいし、紙ベースの送付・回答回収でもよい。例えば、改善に対する評価依頼は電子メールやアプリ等のプッシュ通知でおこなう。電子メールやプッシュ通知に評価を入力するWebサイトのリンク情報を含めておき、会員はリンク情報からWebサイトにアクセスして、評価を入力する。電子メールやプッシュ通知に回答フォームを含めておいてもよい。会員は当該回答フォームに評価を入力し、電子メールやプッシュ通知のシステム機能などを利用して返信する。また、評価依頼を書面で郵送し、書面に記載した二次元コードを利用して、会員が評価を入力するWebサイトにアクセスし、評価を入力してもよい。回答フォームを書面とし、会員が記入した回答フォームを郵送で返信してもよい。
【0068】
改善内容に対する評価を集計し、その結果を配信サーバ1から店舗端末3へ送信する。評価結果に基づいて、上述した推奨店として加盟店を設定してもよい。
【0069】
上述では加盟店からの要望を契機に評価依頼処理を実行したが、それに限らない。配信サーバ1に日次バッチ処理を行わせ、改善を行なってから所定期間経過した加盟店に関する評価依頼処理を実行してもよい。
【0070】
(コメント選択入力)
会員にコメントを自由に記述させた場合、多種多様な内容のコメントが作成され、加盟店がその対応に多大な負担を強いられる可能性もある。そこで、コメントを選択入力するようにしてもよい。
【0071】
図37はコメント入力画面の他例を示す説明図である。
図37に示すコメント入力画面d02は、その一部は
図19に示したコメント入力画面d02と共通するので、共通するものは同じ符号を付している。コメント入力画面d02は加盟店欄d021、利用回数欄d022、評価欄d023、大分類メニューd028、小分類メニューd029、補足欄d02A、提供設定メニューd026、投稿ボタンd027を含む。以下では、
図19にはない構成について説明する。大分類メニューd028はコメント内容の大分類を選択するためのプルダウンメニューである。例えば、大分類として、お店へのアクセス性について、サービスの質について、接客態度について、コストパフォーマンスについてなどを予め設定する。小分類メニューd029はコメント内容の小分類を選択するためのプルダウンメニューである。小分類の選択肢は、大分類の選択状態によって、動的に変更する。例えば、大分類において、お店へのアクセス性について、が選択されている場合、小分類はホームページ掲載の地図が分かりづらい、店舗の看板が通りから見つけにくい等の選択肢となる。分類は大分類、小分類の2段階にしたが、大分類、中分類、小分類の3段階にしてもよい。補足欄d02Aは補足内容を入力するための欄である。補足欄d02Aは字数制限を設けることが望ましい。補足欄d02Aに長文が入力可能であると、様々な内容が入力されてしまい、プルダウンメニューを設けた意義が薄れるからである。
図37に示すコメント入力画面を使用する場合、案件DB134には次のように記憶する。大分類メニューd028の選択内容をタイトル列に、小分類メニューd029の選択内容、及び、補足欄d02Aの入力内容を結合して、感想等列に記憶する。案件DB134の構成を変更してもよい。タイトル列、感想等列をなくし、大分類列、小分類列、補足列を設ける。大分類列には大分類メニューd028の選択内容を、小分類列には小分類メニューd029の選択内容を、補足列には補足欄d02Aに入力された内容を記憶する。コメント入力画面d02の変更に応じて、コメント一覧画面d03、詳細画面d04などの内容も適宜変更する。
【0072】
コメントを選択入力することにより、内容をある程度の範囲に制限可能となる。また、ある程度の客観性があるコメントを収集することが可能となる。加盟店は多種多様な内容のコメントに対応する必要がなくなるので、顧客サービスの改善を効率的に行えるようになる。
【0073】
(追加コメント)
コメントを作成した会員は、加盟店から返信を受けた後に、再度、加盟店を利用して、コメントを作成してもよい。加盟店の商品、サービスが改善された旨のコメントを他の会員に公開すると、加盟店に対する印象の向上が期待されるので、新たなコメントについても、会員にポイントを付与してもよい。新たなコメントは、最初のコメントとは異なる明細ID(新たな明細ID)と対応付けて記憶する。追加コメントを記憶するデータベースを別途、補助記憶部13に設けてもよいが、関連コメントDB137に記憶してもよい。この場合、上述した関連コメントとの区別をするためのフラグ列を関連コメントDB137に設ける。例えば、フラグ列の値0は関連コメントを示し、フラグ列の値1は追加コメントを示すとする。
【0074】
(コメントフィルタリング機能)
コメント配信システム100において、コメントは会員が作成する。会員は、決済サービス会社に個人情報を提供した消費者であるから、コメントの内容は節度のあるものと期待できる。しかしながら、誹謗中傷する内容のコメントが作成される可能性は0ではない。そのような、内容が不適切なコメントについては、加盟店に送信されないようにフィルタリング機能を、コメント配信システム100に設けてもよい。配信サーバ1は、コメントフィルタリング機能により、会員端末2から送信されたコメントの内容が、適切か不適切かを判定する。適切と判定した場合にのみ、配信サーバ1はコメント受領の通知やコメントを店舗端末3へ送信する。
【0075】
コメント内容の判定は、言語解析により、使用されている単語や表現を抽出し、抽出した単語や表現が誹謗中傷表現に使われるものではないか、パターンマッチングにより判定する。または、内容が適切か不適切かを判定する学習モデルを用いて判定してもよい。
【0076】
(音声通話機能)
コメントを作成した会員と加盟店とが音声通話を行えるようにしてもよい。加盟店より、コメントのみでは会員の希望・要望が理解できないため、直接会員と話したい場合や、接客態度やサービスメニュー等の改善を検討する際に、コメントを作成した会員と話したい場合に用いる。音声通話機能は、コメント配信システム100が独自に提供してもよいが、既存の遠隔会議システムやSNSのビデオ通話、音声通話機能を利用してもよい。加盟店から音声通話の希望を行い、会員が承知した場合に、コメント配信システム100が仲介する。配信サーバ1が会議や音声通話のホストになり、加盟店と会員を招待する。会員の個人情報は希望により秘匿する。なお、音声通話とするのは、会員が特定されないようにするためであるが、会員が了解するのであれば、ビデオ通話としてもよい。
【0077】
各実施の形態で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
【0078】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0079】
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0080】
(付記13)
前記コメントの内容が適切か不適切かを判定する判定部を備え、
該判定部が前記コメントを適切と判定した場合に、前記送信部は前記通知を送信する
コメント受送信装置。
【0081】
(付記14)
前記加盟店IDに対応する店舗端末と、前記コメントを作成した会員が使用する会員端末とが音声通話を行う音声通話提供部
を備えることを特徴とするコメント受送信装置。
【符号の説明】
【0082】
100 :コメント配信システム
1 :配信サーバ
11 :制御部
12 :主記憶部
13 :補助記憶部
131 :会員DB
132 :加盟店DB
133 :明細DB
134 :案件DB
135 :返信DB
136 :付与ポイントDB
137 :関連コメントDB
138 :投票結果DB
139 :推奨店DB
13A :嗜好DB
14 :通信部
15 :読み取り部
1P :制御プログラム
1a :可搬型記憶媒体
1b :半導体メモリ
2 :会員端末
21 :制御部
22 :主記憶部
23 :補助記憶部
24 :通信部
25 :入力部
26 :表示部
2P :制御プログラム
3 :店舗端末
31 :制御部
32 :主記憶部
33 :補助記憶部
34 :通信部
35 :入力部
36 :表示部
B :バス
N :ネットワーク