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特許7573032歯科インプラント及びそのようなインプラントを含む歯科修復システム
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  • 特許-歯科インプラント及びそのようなインプラントを含む歯科修復システム 図1
  • 特許-歯科インプラント及びそのようなインプラントを含む歯科修復システム 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-16
(45)【発行日】2024-10-24
(54)【発明の名称】歯科インプラント及びそのようなインプラントを含む歯科修復システム
(51)【国際特許分類】
   A61C 8/00 20060101AFI20241017BHJP
【FI】
A61C8/00 Z
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022537054
(86)(22)【出願日】2020-12-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-20
(86)【国際出願番号】 EP2020085527
(87)【国際公開番号】W WO2021122308
(87)【国際公開日】2021-06-24
【審査請求日】2023-08-28
(31)【優先権主張番号】19217241.9
(32)【優先日】2019-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】504013395
【氏名又は名称】デグデント・ゲーエムベーハー
(73)【特許権者】
【識別番号】515304558
【氏名又は名称】デンツプライ・シロナ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】弁理士法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】フォルクル,ローター
(72)【発明者】
【氏名】フェヒャー,シュテファン
【審査官】望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-064647(JP,A)
【文献】特開2012-211063(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0236854(US,A1)
【文献】特表2011-528927(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 8/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも下部分及び少なくとも上部分を含む歯科インプラントであって;患者の顎骨に接続されるように適合されている歯科インプラントの前記下部分が少なくとも第一の材料でできており;歯科インプラントの下部分に接続されるように適合されている歯科インプラントの前記上部分が少なくとも第二の材料でできており;歯科インプラントの上部分の上面が、患者の顎骨の上面と整列するように適合されており;
前記少なくとも第一の材料が前記少なくとも第二の材料とは異なり;インプラントの上部分の少なくとも第二の材料がセラミック材料でできており;前記セラミック材料が、少なくとも一つの着色添加物を含む二酸化ジルコニウムを含
歯科インプラントの上部分及び下部分が、収縮締結接続により、又はインプラントの下部分及び上部分にねじ/ねじ山をそれぞれ設けることにより、互いに連結される、
歯科インプラント。
【請求項2】
インプラントの下部分の少なくとも第一の材料が金属材料、好ましくはチタン又はチタン合金でできている、請求項1記載の歯科インプラント。
【請求項3】
セラミック材料が、酸化イットリウムを1~10モル%含む二酸化ジルコニウムを含む、請求項1又は2記載の歯科インプラント。
【請求項4】
歯科インプラントの上部分が、本出願人のCercon(登録商標)ht True Color Technologyの16のセラミック材料の一つを歯科インプラントの上部分の少なくとも第二の材料として利用することにより、16のVITA Classical A1-D4(登録商標)シェードの一つに従う色を有する、請求項1~3のいずれか1項記載の歯科インプラント。
【請求項5】
少なくとも請求項1~のいずれか1項記載の歯科インプラントと少なくともアバットメントとを含む歯科修復システムであって、アバットメントが、歯科インプラントに接続されるように適合され、アバットメントが少なくとも第三の材料でできており;アバットメントがセラミック材料でできており、前記セラミック材料が、少なくとも一つの着色添加物を含む二酸化ジルコニウムを含む、歯科修復システム。
【請求項6】
少なくとも第三の材料が歯科インプラントの下部分の少なくとも第一の材料とは異なる、請求項記載の歯科修復システム。
【請求項7】
セラミック材料が、酸化イットリウムを1~10モル%含む二酸化ジルコニウムを含む、請求項又は記載の歯科修復システム。
【請求項8】
アバットメントが、好ましくは、本出願人のCercon(登録商標)ht True Color Technologyの16のセラミック材料の一つを歯科修復システムのアバットメントの少なくとも第三の材料として利用することにより、16のVITA Classical A1-D4(登録商標)シェードの一つに従う色を有する、請求項のいずれか1項記載の歯科修復システム。
【請求項9】
アバットメント及び歯科インプラントの上部分が、本出願人のCercon(登録商標)ht True Color Technologyの16のセラミック材料の一つを歯科インプラントの上部分の少なくとも第二の材料及び歯科修復システムのアバットメントの少なくとも第三の材料として利用することにより、16のVITA Classical A1-D4(登録商標)シェードの一つに従う同一の色を有する、請求項のいずれか1項記載の歯科修復システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも下部分及び少なくとも上部分を含む歯科インプラントであって;患者の顎骨に接続されるように適合されている歯科インプラントの前記下部分が少なくとも第一の材料でできており;歯科インプラントの下部分に接続されるように適合されている歯科インプラントの前記上部分が少なくとも第二の材料でできており;歯科インプラントの上部分の上面が、患者の顎骨の上面と整列するように適合されている、歯科インプラントに関する。
【0002】
本発明はまた、少なくともそのような歯科インプラントを含む歯科修復システムに関する。
【背景技術】
【0003】
歯科インプラントは一般に、骨の内部に固着されるインプラントと、人工歯又は義歯などの補綴物を支えるための、インプラントに接続されるアバットメントとからなる。アバットメントは、それが取って代わる歯の位置で部分的に口腔中に延びる。歯科インプラントの大部分は金属、通常はチタンでできている。金属インプラントは、補綴アバットメントの取り付けのために、雌ねじを切られ易い。
【0004】
金属インプラントの問題点は、金属インプラントの冠状領域が歯肉組織を通して暗い影として見え、ひいては人工歯を不自然かつ不健康に見せてしまうことである。
【0005】
二酸化ジルコニウム系に基づくセラミックインプラントは色が明るく、半透明であり、むしろ自然な歯根のように見え、それにより、金属インプラントで見られる暗い影を避ける。歯肉組織は通常、チタンよりも酸化ジルコニウム系のセラミックに速く、かつ確実に付着し、それにより、インプラントのネック部の周囲により良好なシールを提供する。これが、たとえば感染を回避させ、ひいてはインプラント拒否反応の危険性を減らすことにより、インプラント部位の全体的健康状態を改善する。
【0006】
しかし、セラミックインプラントに関してもいくつかの問題がある。たとえば、歯科インプラントは、食物の咀嚼からの非常に高い力を受け、その結果、セラミックインプラントは、引張強さの欠如による破損の履歴を有する。
【0007】
さらに、セラミックインプラントは通常、インプラントとアバットメントとの1ピース構築物として製造され、その結果、このようなインプラントは、外科的埋入の角度決め又は位置が理想を逸脱した場合、修復し難い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、従来技術を鑑みて、本発明の目的は、公知の従来技術歯科インプラントの前記欠点を示さない歯科インプラントを提供することであった。
【0009】
したがって、必要とされるものは、異なる材料でできた少なくとも下部分及び少なくとも上部分を含む(すなわち、少なくとも二部分系)歯科インプラントを提供する方法である。
【0010】
特に、本発明の目的は、少なくとも二つの部分からなる歯科インプラントであって、歯科インプラントの上部分がセラミック材料でできており;歯科インプラントの上部分の上面が、患者の顎骨の上面と整列するように適合されている、歯科インプラントを提供することであった。
【0011】
加えて、特に、本発明の目的は、患者の審美的要求を満たす色を有する上部分を有する歯科インプラントを提供することであった。これは、歯肉及び顎骨が時間とともに縮退して、歯科インプラントの上部分を見せてしまう、よく知られるリスクによるものである。
【0012】
さらに、本発明の目的は、そのような独創的な歯科インプラントとアバットメントとを含み、アバットメントが、患者の審美的要求を満たす色、好ましくは、独創的な歯科インプラントの上部分と同じ色を有する、歯科修復システムを提供することであった。
【課題を解決するための手段】
【0013】
これらの目的及び明示的には述べられないが、導入部として本明細書に記された文脈から即座に導出し、認識することができるさらなる目的は、請求項1のすべての特徴を有する歯科インプラントによって達成される。独創的な歯科インプラントに対する適切な変形が従属項2~6で保護される。さらに、請求項7は、そのような歯科インプラントを含む歯科修復システムを含み、従属項8~11は、前記修復システムの好ましい実施形態を表す。
【0014】
したがって、本発明は、少なくとも下部分及び少なくとも上部分を含む歯科インプラントであって;患者の顎骨に接続されるように適合されている歯科インプラントの前記下部分が少なくとも第一の材料でできており;歯科インプラントの下部分に接続されるように適合されている歯科インプラントの前記上部分が少なくとも第二の材料でできており;歯科インプラントの上部分の上面が、患者の顎骨の上面と整列するように適合されており;前記少なくとも第一の材料が前記少なくとも第二の材料とは異なり;インプラントの上部分の少なくとも第二の材料がセラミック材料でできており、前記セラミック材料が、少なくとも一つの着色添加物を含む二酸化ジルコニウムを含む、歯科インプラントを提供する。
【0015】
したがって、公知の従来技術の歯科インプラントの前記欠点を示さない歯科インプラントを予見し得ないやり方で提供することが可能である。
【0016】
さらに、異なる材料でできた少なくとも下部分及び少なくとも上部分を含む(すなわち、少なくとも二部分系)歯科インプラントが提供される。
【0017】
加えて、少なくとも二つの部分からなる歯科インプラントであって、歯科インプラントの上部分がセラミック材料でできており;歯科インプラントの上部分の上面が、患者の顎骨の上面と整列するように適合されている、歯科インプラントが提供される。
【0018】
加えて、患者の審美的要求を満たす色を有する上部分を有する歯科インプラントが提供される。
【0019】
さらに、そのような独創的な歯科インプラントとアバットメントとを含み、アバットメントが、患者の審美的要求を満たす色、特定の実施形態においては、独創的な歯科インプラントの上部分と同じ色を有する、歯科修復システムが提供される。
【0020】
本発明の目的、特徴及び利点はまた、以下の詳細な説明を図面と併せて読むことにより、明白になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施形態に従った歯科インプラントとアバットメントとを含む歯科修復システムの側面図を示す。
図2】本発明の実施形態に従った歯科インプラントとアバットメントとを含む歯科修復システムの、図1に示すA-A軸から見た横断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
発明の詳細な説明
一つの実施形態において、インプラントの下部分の少なくとも第一の材料は金属材料、好ましくはチタン又はチタン合金でできている。
【0023】
好ましい実施形態において、インプラントの上部分のセラミック材料は、二酸化ジルコニウム、好ましくは、酸化イットリウムを1~10モル%、特に2~7モル%、さらにより特には3モル%~5モル%含む二酸化ジルコニウムを含む。
【0024】
原料として一般的に使用されるそのような二酸化ジルコニウムは自動的に少なくとも一つの着色添加物を通常は一定量まで含む。
【0025】
さらなる好ましい実施形態において、セラミック材料は、二酸化ジルコニウム、好ましくは、酸化イットリウムを1~10モル%、特に2~7モル%、さらにより特には3モル%~5モル%含む二酸化ジルコニウムを含み;加えて、少なくとも一つの着色添加物を含む。
【0026】
一つの実施形態において、歯科インプラントの上部分は、好ましくは、本出願人のCercon(登録商標)ht True Color Technologyの16のセラミック材料の一つを歯科インプラントの上部分の少なくとも第二の材料として利用することにより、16のVITA Classical A1-D4(登録商標)シェードの一つに従う色を有する。
【0027】
患者の歯肉は時間とともに下がり、インプラントの下部分(一般的には金属材料でできている)の色が感知可能になるという審美的問題を招くリスクが常にあるため、これは好都合である。審美的理由から、歯科インプラントは他人から感知され得ないことが望ましく、また、一部の患者にとっては、それは必須要件である。
【0028】
歯科インプラントの前記上部分が一般的なセラミック材料でできている場合でさえ、患者の周囲にいる他人には、患者の口内にインプラントが存在することが明らかであろう。したがって、歯科インプラントの上部分を、患者の他の歯の色及び歯科インプラントのアバットメント(セラミック材料でできている場合)に適合する色で提供すること。理想的には、審美的理由から、歯科インプラントの上部分のセラミック材料又は歯科修復システムのアバットメントのいずれも、他人にはわからないようにするべきである。
【0029】
もう一つの代替実施形態において、歯科インプラントの上部分は、好ましくは、本出願人のCercon(登録商標)ht True Color Technologyの一つのセラミック材料を歯科インプラントの上部分の少なくとも第二の材料として利用することにより、16のVITA Classical A1-D4(登録商標)シェード+三つのさらなるVITA Bleached Shades及びVITAシステム3Dマスターの26の歯シェード+歯ホワイトニング用の三つのシェード(Vita Bleached Shades)からなるリストから選択される色を有する。
【0030】
一つの実施形態において、歯科インプラントの上部分及び下部分は、ポジティブコネクション、好ましくは円錐形ポジティブコネクションによって互いに連結される。
【0031】
一つの実施形態において、歯科インプラントの上部分及び下部分は、収縮締結接続により、又はインプラントの下部分及び上部分にねじ/ねじ山(screw in thread)をそれぞれ設けることにより、互いに連結される。
【0032】
さらに、本発明の目的はまた、少なくともそのような独創的な歯科インプラントと少なくともアバットメントとを含む歯科修復システムであって、アバットメントが歯科インプラントに接続されるように適合され、アバットメントが少なくとも第三の材料でできており;アバットメントがセラミック材料でできており、前記セラミック材料が、少なくとも一つの着色添加物を含む二酸化ジルコニウムを含む、歯科修復システムによって解決される。
【0033】
その好ましい実施形態において、少なくとも第三の材料は歯科インプラントの下部分の少なくとも第一の材料とは異なる。
【0034】
一つの実施形態において、アバットメントのセラミック材料は、二酸化ジルコニウム、好ましくは、酸化イットリウムを1~10モル%、特に2~7モル%、さらにより特には3モル%~5モル%含む二酸化ジルコニウムを含む。
【0035】
一つの実施形態において、アバットメントは、好ましくは、本出願人のCercon(登録商標)ht True Color Technologyの16のセラミック材料の一つを歯科修復システムのアバットメントの少なくとも第三の材料として利用することにより、16のVITA Classical A1-D4(登録商標)シェードの一つに従う色を有する。
【0036】
もう一つの代替実施形態において、アバットメントは、好ましくは、本出願人のCercon(登録商標)ht True Color Technologyの一つのセラミック材料を歯科修復システムのアバットメントの少なくとも第三の材料として利用することにより、16のVITA Classical A1-D4(登録商標)シェード+三つのさらなるVITA Bleached Shades及びVITAシステム3Dマスターの26の歯シェード+歯ホワイトニング用の三つのシェード(Vita Bleached Shades)からなるリストから選択される色を有する。
【0037】
一つの実施形態において、アバットメント及び歯科インプラントの上部分は、好ましくは、本出願人のCercon(登録商標)ht True Color Technologyの16のセラミック材料の一つを歯科インプラントの上部分の少なくとも第二の材料及び歯科修復システムのアバットメントの少なくとも第三の材料として利用することにより、16のVITA Classical A1-D4(登録商標)シェードの一つに従う同一の色を有する。
【0038】
もう一つの実施形態において、アバットメント及び歯科インプラントの上部分は、好ましくは、本出願人のCercon(登録商標)ht True Color Technologyの一つのセラミック材料を歯科インプラントの上部分の少なくとも第二の材料及び歯科修復システムのアバットメントの少なくとも第三の材料として利用することにより、16のVITA Classical A1-D4(登録商標)シェード+三つのさらなるVITA Bleached Shades及びVITAシステム3Dマスターの26の歯シェード+歯ホワイトニング用の三つのシェード(Vita Bleached Shades)からなるリストから選択される同一の色を有する。
【0039】
したがって、本発明は、患者の審美的要求及び要望にしたがって、一般的な歯科インプラント及びそのような歯科インプラントを含む歯科修復システムを改良する課題に対処する。
【0040】
以下の非限定的な実施例は、本発明の実施形態を例示し、本発明の理解を促進するために提供されるが、本明細書に付随する特許請求の範囲によって画定される発明の範囲を限定することを意図したものではない。
【0041】
ここで図面に目を転じると、図1は、本発明の実施形態に従った歯科インプラントとアバットメントとを含む歯科修復システムの側面図を示す。
【0042】
図中、本発明の歯科インプラントとアバットメント5とを含む歯科修復システムが開示されている。
【0043】
前記歯科インプラントは下部分1及び上部分2を含み;患者の顎骨に接続されるように適合されている歯科インプラントの前記下部分1は第一の材料でできておりている。歯科インプラントの下部分1に接続される歯科インプラントの上部分2は第二の材料でできている。歯科インプラントの上部分2の上面3は、患者の顎骨の上面と整列するように適合されている。
【0044】
図中、第一の材料は第二の材料とは異なる。インプラントの下部分1の第一の材料はチタンでできている。
【0045】
インプラントの上部分2の第二の材料は、酸化イットリウムを2~7モル%含む二酸化ジルコニウムを含むセラミック材料でできている。
【0046】
歯科インプラントの上部分2は、本出願人のCercon(登録商標)ht True Color Technologyの16のセラミック材料の一つを歯科インプラントの上部分2の第二の材料として利用することにより、16のVITA Classical A1-D4(登録商標)シェードの一つに従う色を有する。
【0047】
アバットメント5が歯科インプラントに接続されている。前記アバットメント5は、本出願人のCercon(登録商標)ht True Color Technologyの16のセラミック材料の一つを歯科修復システムのアバットメント5の第三の材料として利用することにより、16のVITA Classical A1-D4(登録商標)シェードの一つに従う同一の色を有する(それぞれの特許法の方式要件に従う白黒文字のせいで、図面そのものからはわからない)。
【0048】
アバットメント5及び歯科インプラントの上部分2は、本出願人のCercon(登録商標)ht True Color Technologyの16のセラミック材料の一つを歯科インプラントの上部分2の第二の材料及び歯科修復システムのアバットメント5の第三の材料として利用することにより、16のVITA Classical A1-D4(登録商標)シェードの一つに従う同一の色を有する。
【0049】
図1中、高さレベル4は、患者の歯肉が到達するレベルとして開示されている。
【0050】
図2は、本発明の前記実施形態に従った歯科インプラントとアバットメントとを含む歯科修復システムの、図1に示す軸A-Aから見た横断面図を示す。
【0051】
歯科インプラントの上部分2及び下部分1は円錐形のポジティブコネクション6によって互いに連結されている。
【0052】
さらに、アバットメント5を歯科インプラントの下部分1に着脱可能に接続するように適合された締結要素7が開示されている。この場合、締結要素7はチタンでできている。
【0053】
本明細書に記載された実施形態は単に例示的であり、当業者が、発明の精神及び範囲を逸脱することなく、数多くの変更及び変形を加えることができることが理解されよう。上述したものを含むそのような変更及び変形はすべて、添付の特許請求の範囲によって画定される発明の範囲に含まれることを意図したものである。
図1
図2