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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-17
(45)【発行日】2024-10-25
(54)【発明の名称】決済端末
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/86 20130101AFI20241018BHJP
   G06F 1/18 20060101ALI20241018BHJP
   G07G 1/00 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
G06F21/86
G06F1/18 G
G06F1/18 Z
G07G1/00 301D
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2024053850
(22)【出願日】2024-03-28
【審査請求日】2024-03-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】高倉 知仁
(72)【発明者】
【氏名】辻井 友祐馬
(72)【発明者】
【氏名】小西 貴行
(72)【発明者】
【氏名】北山 雅子
【審査官】田中 啓介
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/167798(WO,A1)
【文献】特開2023-125292(JP,A)
【文献】特開2021-135832(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F1/00、1/16-1/18
G06F12/14、21/00-21/88
G07G1/00-5/00
H05K3/46-5/06、7/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セキュリティを要するセキュリティ部品が実装された基板と、
前記基板に対向して配置され、前記基板に実装された前記セキュリティ部品を覆い、複数列の配線パターンを有する耐タンパ部と、
前記基板と前記耐タンパ部を接続し、少なくとも1つの前記配線パターンに導通する少なくとも1つの信号線が通過する3つ以上のコネクタと、
を備え、
前記3つ以上のコネクタのうち少なくとも1つのコネクタは前記信号線が1つだけ通過し、前記少なくとも1つのコネクタ以外のコネクタは前記信号線が複数列通過する、
決済端末。
【請求項2】
前記コネクタの少なくとも1つは、前記セキュリティ部品の近傍に配置された、
請求項1に記載の決済端末。
【請求項3】
前記コネクタは、3つ設けられた、
請求項1又は2に記載の決済端末。
【請求項4】
3つの前記コネクタのうち2つのコネクタは、前記信号線が1つだけ通過し、前記2つのコネクタ以外のコネクタは前記信号線が複数列通過する、
請求項3に記載の決済端末。
【請求項5】
前記セキュリティ部品は、
前記決済端末に挿入されるICカードに電気的に接続される第1のコネクタと、
前記決済端末のタッチパネルに電気的に接続される第2のコネクタと、
前記決済端末のディスプレイに電気的に接続される第3のコネクタと、
前記決済端末の磁気読取機に電気的に接続される第4のコネクタと、
決済に関する処理を行う第1のプロセッサと、
非接触通信に関する処理を行う第2のプロセッサと、
情報を記録するメモリと、
のうち少なくとも一つを含む、
請求項1又は2に記載の決済端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、決済端末に関する。
【背景技術】
【0002】
決済端末は、例えば店舗のカウンターなどに設置され、決済を行う装置である。昨今の取引の多様化に伴い、決済の場所が店舗のカウンターに限らず様々な場所に拡がっている。例えば、宅配物の決済が配達先で行われるような事例である。このため、持ち運びのできる携帯型決済端末がより重視されつつある。
【0003】
決済端末には、高いレベルでセキュリティを保つ必要がある情報が入力され、内部に搭載された電子部品に情報が記録される。よって、決済端末は、内部の電子部品を保護する耐タンパ性が求められる。特許文献1は、決済端末に応用可能な、基板間に設けられ、耐タンパ性を確保するための配線に接続されるコネクタを有するデータ記憶装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2008-33593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のデータ記憶装置を決済端末に適用した場合、セキュリティを向上させようとすると、コネクタの配置の自由度を確保することが困難である。
【0006】
本開示は、セキュリティを向上でき、基板と耐タンパ性を確保するための配線パターンを有する部材とを接続するコネクタの配置の自由度を向上できる決済端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、セキュリティを要するセキュリティ部品が実装された基板と、前記基板に対向して配置され、前記基板に実装された前記セキュリティ部品を覆い、複数列の配線パターンを有する耐タンパ部と、前記基板と前記耐タンパ部を接続し、少なくとも1つの前記配線パターンに導通する少なくとも1つの信号線が通過する3つ以上のコネクタと、を備え、前記3つ以上のコネクタのうち少なくとも1つのコネクタは前記信号線が1つだけ通過し、前記少なくとも1つのコネクタ以外のコネクタは前記信号線が複数列通過する、決済端末である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、セキュリティを向上でき、基板と耐タンパ性を確保するための配線パターンを有する部材とを接続するコネクタの配置の自由度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の実施形態に係る決済端末の正面図
図2】正面側から見た決済端末の分解斜視図
図3】裏面側から見た決済端末の分解斜視図
図4】実施形態に係る決済端末におけるLDS及び基板の断面図
図5】実施形態に係る決済端末における基板の平面図
図6】LDSにおける配線パターンの模式図
図7】第1比較例の決済端末におけるLDS及び基板の断面図
図8】第1比較例の決済端末における基板の平面図
図9】第2比較例の決済端末におけるLDS及び基板の断面図
【0010】
以下、適宜図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。尚、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
【0011】
(本開示の実施形態を得るに至った経緯)
特許文献1のデータ記憶装置を決済端末に適用する場合、この決済端末は、基板と、配線パターンを有し基板に実装された電子部品を覆う部材と、基板と耐タンパ部とを接続するコネクタと、を備えることができる。また、特許文献1では、耐タンパ性を確保するための配線パターンが1種類のみである。一方、決済端末は、耐タンパ性を確保するための配線パターンを複数種類(複数列とも記載する)(例えば2種類(2列))設けると、セキュリティをより向上させることができる。この場合、基板と耐タンパ部とを接続するコネクタ内に、複数列の配線パターンそれぞれに導通する信号線が複数列内蔵されることになる。
【0012】
決済端末が携帯型の場合は決済端末の小型化が必要であるが、小型化を考慮すると、決済端末において電子部品を配置可能な領域が限定される。このため、決済端末内の電子部品の配置を考慮すると、複数列の信号線を内蔵するコネクタは、配置の自由度が小さく、設計が困難になる。
【0013】
以下の実施形態では、セキュリティを向上でき、基板と耐タンパ性を確保するための配線パターンを有する部材とを接続するコネクタの配置の自由度を向上できる決済端末について説明する。
【0014】
(実施形態)
【0015】
図1は、本開示の実施形態に係る決済端末1の上面図である。図2は、正面側から見た決済端末1の分解斜視図である。図3は、裏面側から見た決済端末1の分解斜視図である。各図では、X軸方向はタッチパネル面に沿う一方向(例えば短手方向)であり、Y軸方向はタッチパネル面に沿いX方向と垂直な方向(例えば長手方向)である。Z軸方向はタッチパネル面に垂直な方向(例えば厚さ方向又は高さ方向)である。
【0016】
決済端末1は、商品等の購入者が複数の決済方式を選択することができる、複合タイプである。複数の決済方式は、例えば、クレジットカード決済、電子マネー決済、コード(例えばQRコード(登録商標))決済、及び現金決済を含む。クレジットカード決済は、例えば、磁気カード決済、接触ICカード決済、及び非接触ICカード決済を含む。電子マネーは、複数種類の電子マネーが存在してよい。電子マネー決済及び非接触ICカード決済は、非接触通信(例えば近距離無線通信:NFC(Near field communication))を用いて決済が行われるので、ここではまとめて非接触型決済とも称する。
【0017】
決済端末1は、筐体10と、基板20と、耐タンパ部を構成するLDS(Laser Direct Structuring)30と、タッチパネル41と、ディスプレイ42と、信号線を内蔵するコネクタ(「信号線内蔵コネクタ」とも称する)と、を備える。図2及び図3に示すように、筐体10は、正面側の第1の外装ケース11と、裏面側の第2の外装ケース12とをZ軸方向で組み合わせて構成される。第1の外装ケース11、第2の外装ケース12は、例えば樹脂により形成される。
【0018】
基板20は、筐体10の内部空間に配置され、種々の電子部品が実装される。電子部品には、セキュリティを要するセキュリティ部品が含まれる。決済端末1には、個人情報のような高いレベルでセキュリティを保つ必要がある情報を入力されるが、このような情報は、セキュリティ部品に少なくとも一時的に記録されるため、セキュリティ部品には高い耐タンパ性が要求される。
【0019】
耐タンパ部を構成するLDS30は、3次元配線形成技術によって形成された回路付きの樹脂筐体である。LDS30は、基板20(例えば基板20の裏側)に対向して配置され、基板20に実装されたセキュリティ部品を覆う。LDS30は、決済端末1が備える所定の部品(例えばプロセッサ(例えばCPU))から信号が供給される配線パターンを有している。例えば、悪意のある第三者が、情報を入手するため、LDS30を破壊すると、LDS30の配線パターンも破壊(断線)され、セキュリティ部品に記録された情報へのアクセスが不可能となることにより、耐タンパ性が確保される。また、LDS30は、複数種類(複数列)の配線パターンを有する。
【0020】
LDS30は、例えば平板状の部材であり、平面状の平面部と、平面部の周囲に設けられた枠部と、を含む。平面部は、配線パターンが配置される領域を有する。平面部は、配線パターンのない領域を有しても有さなくてもよい。また、枠部にも配線パターンが配置されてもよい。
【0021】
タッチパネル41は、例えば、店員や顧客による決済処理に関する各種のデータや情報(例えば決済方法の選択、暗証番号、PIN(Personal Identification Number)、又は電子サイン等)の入力操作を受け付け、この入力を検出する。
【0022】
ディスプレイ42は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイであり、その他のディスプレイでもよい。ディスプレイ42は、例えば、決済処理に関する各種のデータや情報を表示する。
【0023】
タッチパネル41とディスプレイ42とは、第1の外装ケース11に取り付けられ、基板20に電気的に接続される。
【0024】
信号線内蔵コネクタは、基板20とLDS30とを接続し、電気的にも接続する。信号線内蔵コネクタは、複数設けられる。信号線内蔵コネクタには、LDS30の複数列(例えば2列)の配線パターンのうち、それぞれに導通する信号線が少なくとも1列内蔵される。信号線内蔵コネクタは、例えば後述する第1のコネクタ51、第2のコネクタ52、及び第3のコネクタ53である。
【0025】
また、決済端末1は、上記の他に、例えば、NFCアンテナと、磁気カードリーダと、接触ICカードリーダと、カメラと、プロセッサと、を備える。決済端末1は、その他の構成部を備えてもよい。決済端末1は、決済処理を行う電子機器の一種である。
【0026】
NFCアンテナは、非接触通信用の通信アンテナであり、非接触型ICカード又は高周波識別装置タグ等の通信媒体を検出し、検出した通信媒体との間で無線通信する。NFCアンテナは、非接触ICカード(例えば非接触クレジットカード、電子マネーカード)との間で通信し、非接触ICカードが保持する情報を読み取ったり、非接触ICカードに情報を書き込んだりする。なお、NFCアンテナは、例えばタッチパネル41の近傍に配置される。
【0027】
磁気カードリーダは、磁気カードスリットにスワイプされた磁気カードが保持する情報を読み取る。接触ICカードリーダは、接触ICカードスロットに挿入された接触ICカードが保持する情報を読み取ったり、接触ICカードに情報を書き込んだりする。カメラは、例えば端末に表示されたコード(例えばバーコード、二次元コード(例えばQRコード(登録商標))を撮像する。
【0028】
プロセッサは、決済端末1が備える各構成部を制御し、各種機能(例えば決済機能)を実現し、各種の処理を行う。プロセッサは、例えば、カメラにより撮像されたコードを認識して、コードの情報を読み取る。プロセッサは、各種のカードやコードから読み取った情報を基に、決済に関する処理を行う。また、プロセッサは、NFCアンテナによる非接触通信を制御してもよい。なお、プロセッサは、複数設けられ、機能毎に異なるプロセッサが用いられてもよいし、複数の機能を1つのプロセッサにより実現してもよい。
【0029】
従来の耐タンパ性を有する装置を決済端末に適用すると、例えばセキュリティを高めるためには、電子部品を実装する基板を覆う部材(本実施形態ではLDS30の本体)に、複数列の耐タンパ性を確保するための配線パターンが配線されることになる。また、この部材と基板との間には、配線パターンに導通する信号線内蔵コネクタが設けられることになる。この信号線内蔵コネクタ内に、複数列の配線パターンそれぞれに導通する信号線が複数列内蔵されることになる。
【0030】
決済端末が携帯型の場合は小型化が必要であるが、小型化を考慮すると電子部品を配置可能な領域が限定される。このため、決済端末内の電子部品の配置を考慮すると、複数列の信号線を内蔵する信号線内蔵コネクタは、配置の自由度が小さく、設計が困難になる。
【0031】
そこで、発明者は、少なくとも1つの信号線内蔵コネクタでは単一の線(単一列の信号線)を設けることにより、当該信号線内蔵コネクタの配置領域を小さくし、信号線内蔵コネクタの配置の自由度を向上できることに着目した。
【0032】
図4は、実施形態に係る決済端末1におけるLDS30及び基板20の断面図である。図5は、実施形態に係る決済端末1における基板20の平面図であり、LDS30の配置位置が破線で示されている。
【0033】
基板20上には、複数のセキュリティ部品と複数の信号線内蔵コネクタとが実装される。複数のセキュリティ部品は、例えばセキュリティ部品61、62、63、64、65、66、67、68、69を含んでよい。複数の信号線内蔵コネクタは、例えば、第1のコネクタ51、第2のコネクタ52及び第3のコネクタ53である3つの信号線内蔵コネクタを含んでよい。第1のコネクタ51、第2のコネクタ52及び第3のコネクタ53のそれぞれは、基板20とLDS30とを接続し、基板20とLDS30の間の電気的接続を確保する。
【0034】
第1のコネクタ51、第2のコネクタ52、及び第3のコネクタ53のそれぞれには、LDS30の少なくとも1つ(1種類、1列)の配線パターンに導通する少なくとも1つ(1種類、1列)の信号線が通過する。本実施形態では、主に配線パターンが2列であり、信号線も2列であることを例示するが、それぞれ3列以上であってもよい。図4では、第1の信号線71及び第2の信号線72の2列の信号線が、基板20とLDS30の間に配線されつつ、セキュリティ部品61にも接続されている。
【0035】
図4に示すように、第1の信号線71は、セキュリティ部品61、基板20、第1のコネクタ51、LDS30(配線パターン)、第2のコネクタ52、基板20、セキュリティ部品61、の順に電気的に接続して配線されている。第2の信号線72は、セキュリティ部品61、基板20、第1のコネクタ51、LDS30(配線パターン)、第3のコネクタ53、基板20、セキュリティ部品61、の順に電気的に接続して配線されている。
【0036】
なお、上記の第1の信号線71及び第2の信号線72のそれぞれは、上記の各構成部においてそれぞれ独立した信号線で電気的に接続されてもよいし、少なくとも一部は物理的に繋がった信号線であってもよい。LDS30内では、第1の信号線71は第1配線パターン列となり、信号線内蔵コネクタの第1の信号線71とLDS30の配線パターンとが電気的に接続される。LDS30では、第2の信号線72は第1配線パターン列となり、信号線内蔵コネクタの第2の信号線72とLDS30の配線パターンとが電気的に接続される。
【0037】
よって、図4の決済端末1では、第1のコネクタ51、第2のコネクタ52及び第3のコネクタ53のうち、第2のコネクタ52には第1の信号線71及び第2の信号線72の2つが通過し、第2のコネクタ52には第1の信号線71の1つのみが通過し、第3のコネクタ53には第2の信号線72の1つのみが通過する。このような構成により、決済端末1は、第2のコネクタ52及び第3のコネクタ53の配置領域を小さくでき、信号線内蔵コネクタ(特に第2のコネクタ52及び第3のコネクタ53)の配置の自由度を向上できる。
【0038】
また、図4に示すように、LDS30の配線パターンに信号を供給する所定の部品は、例えばセキュリティ部品61であってもよいし、他のセキュリティ部品62~69であってもよいし、セキュリティ部品以外の部品であってもよい。
【0039】
図5に示すように、第1のコネクタ51、第2のコネクタ52、及び第3のコネクタ53の少なくとも1つは、セキュリティ部品61~69の少なくとも1つの近傍に配置されてよい。図5では、第1のコネクタ51の近傍には、例えばセキュリティ部品65、66、67が配置される。第2のコネクタ52の近傍には、例えばセキュリティ部品63、64が配置される。第3のコネクタ53の近傍には、例えばセキュリティ部品68、69が配置される。
【0040】
これにより、例えば、第三者がLDS30の外側からセキュリティ部品61~69の少なくとも1つに対してアクセスしようとした場合、セキュリティ部品61~69の少なくとも1つの近傍に配置された信号線内蔵コネクタが切断や破損する可能性が高くなる。例えば、決済端末1は、例えばセキュリティ部品65、66、67に対して攻撃しようとした場合、第1のコネクタ51内の第1の信号線71や第2の信号線72が切断又はショート等することで、攻撃を検出し易くできる。例えば、決済端末1は、例えばセキュリティ部品63、64に対して攻撃しようとした場合、第2のコネクタ52内の第1の信号線71や第2の信号線72が切断又はショート等することで、攻撃を検出し易くできる。例えば、決済端末1は、例えばセキュリティ部品68、69に対して攻撃しようとした場合、第3のコネクタ53内の第1の信号線71や第2の信号線72が切断又はショート等することで、攻撃を検出し易くできる。
【0041】
このように、決済端末1は、LDS30の内側のセキュリティ部品61~69の少なくとも1つへの攻撃を検出し易くできる。また、セキュリティ部品の近傍に信号線内蔵コネクタが配置されることで、決済端末1のLDS30が開封し難くできる。また、決済端末1は、信号線内蔵コネクタを小型化(スリム化)できることで、信号線内蔵コネクタの配置の自由度を向上でき、セキュリティ部品の近傍に信号線内蔵コネクタを配置し易くでき、更にセキュリティを向上できるとも言える。
【0042】
次に、セキュリティ部品の具体例について説明する。
【0043】
セキュリティ部品が記憶する秘匿性の高い情報は、例えば決済に係る重要な情報を含む。この秘匿性の高い情報は、決済に用いるカード(例えばクレジットカード、電子マネーカード)の識別情報、暗証番号、PIN(Personal Identification Number)、パスワード、電子サイン等を含む。
【0044】
セキュリティ部品は、例えば以下のような部品を含むが、特に限定されない。例えば、セキュリティ部品は、決済端末1の接触ICカードスロットに挿入されるICカードに電気的に接続されるICC(IC Card)コネクタ(第1のコネクタの一例)を含んでよい。セキュリティ部品は、タッチパネル41に電気的に接続されるTS(Touch Screen)コネクタ(第2のコネクタの一例)を含んでよい。セキュリティ部品は、ディスプレイ42に電気的に接続されるLCD(Liquid Crystal Display)コネクタ等のディスプレイコネクタ(第3のコネクタの一例)を含んでよい。セキュリティ部品は、決済端末1の磁気読取機(磁気カードリーダ)に電気的に接続されるMSR(Magnetic Stripe Reader)コネクタ(第4のコネクタの一例)を含んでよい。セキュリティ部品は、決済に関する処理を行うプロセッサ(第1のプロセッサの一例)を含んでよい。セキュリティ部品は、非接触通信に関する処理を行うプロセッサ(第2のプロセッサの一例)を含んでよい。セキュリティ部品は、情報を記録するメモリを含んでよい。なお、信号線内蔵コネクタも、耐タンパ性を実現するためも必要な部品であるので、高いセキュリティを要する部品であり、セキュリティ部品の1つである。
【0045】
なお、決済に関する処理を行うプロセッサと、非接触通信に関する処理を行うプロセッサとは、1つのプロセッサでも異なるプロセッサでもよい。また、メモリは、プロセッサから独立して設けられてもよいし、プロセッサに内蔵されていてもよい。
【0046】
なお、上記のセキュリティ部品のうちのどのセキュリティ部品が、図4におけるセキュリティ部品61~69のいずれとして基板20に実装されるかは、任意である。
【0047】
これにより、決済端末1は、決済に係る重要な情報を少なくとも一時的に保持する可能性のある部品をセキュリティ部品として扱い、このようなセキュリティ部品をLDS30により効率的に保護できる。
【0048】
図6は、LDS30における配線パターンの模式図である。
【0049】
LDS30の少なくとも平面部に、配線パターン311が設けられる。図6の配線パターン311は、平面部に設けられる配線パターンの少なくとも一部である。配線パターン311においては、互いに独立した第1配線パターン列312及び第2配線パターン列313が存在し、2つの列の間には隙間314が設けられている。このように、2列の配線パターンを設けることにより、セキュリティを高めている。第1配線パターン列312の太さ、第2配線パターン列313の太さ、及び隙間314の大きさは、例えばいずれも0.3mmである。なお、配線パターン列の太さと隙間の大きさとは、異なる値でもよい。
【0050】
図4の第1の信号線71は、例えば、LDS30の配線パターンの第1配線パターン列312に電気的に接続される。図4の第2の信号線72は、例えば、LDS30の配線パターンの第2配線パターン列313に電気的に接続される。
【0051】
LDS30は、2列の配線パターン(例えば第1配線パターン列312及び第2配線パターン列313)を備える場合、それぞれの配線パターンが異なる信号を伝送可能である。この場合、LDS30は、配線パターンのいずれかが断線することで不正検知可能であることに加え、複数種類の配線パターンが電気的に接触することによる電気的に異常(例えばショート)を検出でき、セキュリティを向上できる。例えば、第三者がLDS30に対して金属製のドリルで孔をあけて攻撃しようした場合、LDS30は、相互に近傍にある配線パターン(信号線)同士が電気的に接触することで、不正検知可能である。
【0052】
また、LDS30の少なくとも平面部は、配線パターン311のパターン幅の太さが互いに異なる領域が複数設けられてもよく、例えば第1の領域と第2の領域とが設けられてもよい。また、LDS30の少なくとも平面部には、配線パターンがない領域があってもよい。例えば、第1の領域は、Z軸方向において、基板20に実装されたセキュリティ部品に対向する領域でよい。例えば、第2の領域は、Z軸方向において、セキュリティ部品に対向しない領域でよい。第2の領域は、基板20のみに対向するか、セキュリティを要しないセキュリティ部品以外の電子部品に対向し得る領域でよい。
【0053】
次に、本実施形態と比較例とを比較する。
なお、比較例において、本実施形態と同様の構成については、同一の名称を用い、その符号の末尾に「X」を付して説明することもある。
【0054】
図7は、第1比較例の決済端末1XにおけるLDS30X及び基板20Xの断面図である。図8は、第1比較例の決済端末1Xにおける基板20Xの平面図である。第1従来技術では、2つの信号線内蔵コネクタである、第1のコネクタ51X及び第2のコネクタ52Xが、基板20X上に実装される。
【0055】
図7に示すように、第1の信号線71Xは、セキュリティ部品61X、基板20X、第1のコネクタ51X、LDS30X(配線パターン)、第2のコネクタ52X、基板20X、セキュリティ部品61X、の順に電気的に接続して配線されている。第2の信号線72Xは、第1の信号線71Xと同様に、セキュリティ部品61X、基板20X、第1のコネクタ51X、LDS30(配線パターン)X、第2のコネクタ52X、基板20X、セキュリティ部品61、の順で配線されている。
【0056】
なお、上記の第1の信号線71X及び第2の信号線72Xのそれぞれは、上記の各構成部においてそれぞれ独立した信号線で電気的に接続されてもよいし、少なくとも一部は物理的に繋がった信号線であってもよい。LDS30X内では、第1の信号線71Xは第1配線パターン列となり、信号線内蔵コネクタの第1の信号線71XとLDS30Xの配線パターンとが電気的に接続される。LDS30X内では、第2の信号線72Xは第1配線パターン列となり、信号線内蔵コネクタの第2の信号線72XとLDS30Xの配線パターンとが電気的に接続される。
【0057】
第1比較例では、第1のコネクタ51X及び第2のコネクタ52Xのいずれにも複数(2つ)の信号線(第1の信号線71X及び第2の信号線72X)が内蔵されており、信号線内蔵コネクタの配置領域を小さくすることが困難である。また、基板20XとLDS30Xを接続する信号線内蔵コネクタの数が2つであり、本実施形態のように信号線内蔵コネクタの数が3つ以上である構成と比較すると、セキュリティレベルが低い。
【0058】
また、図8は、第1のコネクタ51Xの近傍には、例えばセキュリティ部品65X、66X、67Xが配置される。第2のコネクタ52Xの近傍には、例えばセキュリティ部品63X、64Xが配置される。しかし、セキュリティ部品68、69の近傍には信号線内蔵コネクタが配置されていない。この場合、例えば、セキュリティ部品68、69に対して攻撃しようとした場合、例えばてこの原理でセキュリティ部品68、69の近傍からLDS30を開封しようとすると、信号線内蔵コネクタの断線やショートは発生しないので、攻撃を検出し難いことがある。
【0059】
図9は、第2比較例の決済端末におけるLDS30X及び基板20Xの断面図である。第2比較例では、第1のコネクタ51X、第2のコネクタ52及び第3のコネクタ53が、基板20上に実装される。
【0060】
図9に示すように、第1の信号線71Xは、セキュリティ部品61X、基板20X、第1のコネクタ51X、LDS30X(配線パターン)、第2のコネクタ52X、基板20X、セキュリティ部品61X、の順に電気的に接続して配線されている。第2の信号線72Xは、セキュリティ部品61X、基板20X、第1のコネクタ51X、LDS30X(配線パターン)、第3のコネクタ53X、基板20X、第3のコネクタ53X、LDS30(配線パターン)X、第2のコネクタ52X、基板20X、セキュリティ部品61X、の順に電気的に接続して配線されている。
【0061】
なお、上記の第1の信号線71X及び第2の信号線72Xのそれぞれは、上記の各構成部においてそれぞれ独立した信号線で電気的に接続されてもよいし、少なくとも一部は物理的に繋がった信号線であってもよい。LDS30X内では、第1の信号線71Xは第1配線パターン列となり、信号線内蔵コネクタの第1の信号線71XとLDS30Xの配線パターンとが電気的に接続される。LDS30X内では、第2の信号線72Xは第1配線パターン列となり、信号線内蔵コネクタの第2の信号線72XとLDS30Xの配線パターンとが電気的に接続される。
【0062】
第2比較例では、第1のコネクタ51X、第2のコネクタ52X、及び第3のコネクタ53Xのいずれにも複数(2つ)の信号線(第1の信号線71X及び第2の信号線72X)が内蔵されており、信号線内蔵コネクタの配置領域を小さくすることが困難である。また、3つの信号線内蔵コネクタのいずれにも複数の信号線が内蔵されている。そのため、合計の信号線内蔵コネクタの配置領域が大きくなり、信号線内蔵コネクタの配置の自由度は小さい。
【0063】
これに対し、本実施形態の決済端末1は、第1比較例及び第2比較例と異なり、図4に示したように、少なくとも1つの信号線内蔵コネクタには、信号線1つのみが内蔵され、通過する。したがって、決済端末1は、信号線1つのみが内蔵された信号線内蔵コネクタを小型化でき、つまり信号線内蔵コネクタの配置領域を小さくし、LDS30及び基板20を接続する信号線内蔵コネクタの配置の自由度を向上することができる。
【0064】
また、2列の信号線を基板20とLDS30の間に配線しつつ、少なくとも1つの信号線内蔵コネクタに信号線1つのみを内蔵するためには、信号線内蔵コネクタの数は少なくとも3つ必要である。よって、決済端末1は、信号線内蔵コネクタを少なくとも3つ備える。
【0065】
また、図6で示したように、複数の配線パターン列のそれぞれ(例えば配線パターン311における互いに独立した第1配線パターン列312及び第2配線パターン列313)は、LDS30において一筆書きのように配線されつつ、他の配線パターン列と接触しないように設けられる。そのため、信号線内蔵コネクタの数が多い程、配線パターンが2つの信号線内蔵コネクタ間で配置される配置状態を決定することが困難になる。よって、決済端末1は、3つの信号線内蔵コネクタとすることにより、従来技術や比較例よりも信号線内蔵コネクタの配置の自由度を向上しつつ、配線状態の決定が困難になることを抑制できる。一方、決済端末1は、基板20とLDS30とを接続する信号線内蔵コネクタを四つ以上備えてもよく、信号線内蔵コネクタの配置の自由度とのバランスを考慮して、信号線内蔵コネクタの数を決定できる。例えば、決済端末1は、信号線内蔵コネクタの数を多くすると、多くのセキュリティ部品の近くに信号線内蔵コネクタを配置し易くなり、セキュリティを向上させることもできる。
【0066】
また、決済端末1は、図4に示したように第2のコネクタ52及び第3のコネクタ53としての2つのコネクタのそれぞれに信号線1つのみが通過する場合、信号線内蔵コネクタの配置の自由度をより向上できる。
【0067】
このように、本実施形態の決済端末1は、2つの信号線内蔵コネクタのみを設ける場合と比較すると、3つ以上の信号線内蔵コネクタを設け、少なくとも1つの信号線内蔵コネクタでは単一の信号線が通過することになる。よって、決済端末1は、少なくとも1つの信号線内蔵コネクタを小型化(スリム化)でき、信号線内蔵コネクタの配置領域を小さくでき、信号線内蔵コネクタの配置の自由度を向上できる。この場合でも、耐タンパ部で包囲されたセキュリティ部品の高いセキュリティを確保できる。特に、決済端末1を小型化する場合、例えば携帯型の決済端末とする場合、各部品を搭載可能な面積が小さい。この場合でも、基板20とLDS30とを接続する接点として、小型化可能な信号線内蔵コネクタがセキュリティ部品の近傍に配置され易くなる。よって、LDS30の開封に対するセキュリティを更に向上できる。例えば、LDS30の平面部において配線パターン311が広範囲に配置されている場合でも、信号線内蔵コネクタが小型化されることで、信号線内蔵コネクタの配置が柔軟に決定可能である
【0068】
なお、LDS30は、2列(2種類)の配線パターン列を備えることを例示したが、これに限られない。LDS30は、3列(3種類)以上の配線パターン列を備えるようにしてもよい。
【0069】
<本実施形態の概要>
以上により、本開示には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を例示しているが、これに限定されるものではない。
【0070】
(項目1)
セキュリティを要するセキュリティ部品(セキュリティ部品61等)が実装された基板(基板20)と、
前記基板に対向して配置され、前記基板に実装された前記セキュリティ部品を覆い、配線パターン(配線パターン311)を有する耐タンパ部(LDS30)と、
前記基板と前記耐タンパ部を接続し、少なくとも1つの前記配線パターンに導通する少なくとも1つの信号線(第1の信号線71、第2の信号線72)が通過する3つ以上のコネクタ(信号線内蔵コネクタ、第1のコネクタ51、第2のコネクタ52、第3のコネクタ53)と、
を備え、
前記3つ以上のコネクタのうち少なくとも1つは、前記信号線が1つだけ通過する、
決済端末。
【0071】
これにより、決済端末は、2つのコネクタのみを設ける場合に比べて、3つ以上のコネクタを設け、少なくとも1つのコネクタでは単一の線が通過することになる。よって、決済端末は、少なくとも1つのコネクタの配置領域を小さくでき、コネクタの配置の自由度を向上できる。この場合でも、決済端末は、耐タンパ部で包囲されたセキュリティ部品の高いセキュリティを確保できる。
【0072】
(項目2)
前記コネクタの少なくとも1つは、前記セキュリティ部品の近傍に配置された、
項目1に記載の決済端末。
【0073】
例えば、第三者が耐タンパ部の外側からセキュリティ部品に対してアクセスしようとした場合、セキュリティ部品の近傍に配置されたコネクタが切断や破損する可能性が高い。よって、決済端末は、耐タンパ部の内側のセキュリティ部品への攻撃を検出し易くできる。
【0074】
(項目3)
前記コネクタは、3つ設けられた、
項目1又は2に記載の決済端末。
【0075】
例えば、複数の配線パターン列のそれぞれは、耐タンパ部において一筆書きのように配線されつつ、他の配線パターン列と接触しないように設けられる。そのため、コネクタの数が多い程、配線パターンが複数のコネクタ間で配置される配置状態を決定することが困難になる。よって、決済端末は、3つのコネクタとすることにより、従来よりもコネクタの配置の自由度を向上しつつ、配線状態の決定が困難になることを抑制できる。
【0076】
(項目4)
3つの前記コネクタのうち2つの前記コネクタは、前記信号線が1つだけ通過する、
項目3に記載の決済端末。
【0077】
これにより、決済端末は、2つのコネクタを小さくでき(スリム化)でき、コネクタの配置の自由度をより向上できる。
(項目5)
前記セキュリティ部品は、
前記決済端末に挿入されるICカードに電気的に接続される第1のコネクタと、
前記決済端末のタッチパネル(タッチパネル41)に電気的に接続される第2のコネクタと、
前記決済端末のディスプレイ(ディスプレイ42)に電気的に接続される第3のコネクタと、
前記決済端末の磁気読取機に電気的に接続される第4のコネクタと、決済に関する処理を行う第1のプロセッサと、
非接触通信に関する処理を行う第2のプロセッサと、
情報を記録するメモリと、
のうち少なくとも一つを含む、
項目1から4のいずれか1項に記載の決済端末。
【0078】
これにより、決済に係る重要な情報(例えばカードの識別情報、暗証番号、PIN、パスワード)を少なくとも一時的に保持する可能性のある部品をセキュリティ部品として扱い、このようなセキュリティ部品を耐タンパ部や基板と耐タンパ部とを接続するコネクタにより、効率的に保護できる。
【0079】
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本開示は、セキュリティを向上でき、基板と耐タンパ性を確保するための配線パターンを有する部材とを接続するコネクタの配置の自由度を向上できる決済端末等に有用である。
【符号の説明】
【0081】
1 決済端末
10 筐体
11 第1の外装ケース
12 第2の外装ケース
20 基板
30 LDS
41 タッチパネル
42 ディスプレイ
51 第1のコネクタ
52 第2のコネクタ
53 第3のコネクタ
61、62、63、64、65、66、67、68、69 セキュリティ部品
62 セキュリティ部品
63 セキュリティ部品
64 セキュリティ部品
65 セキュリティ部品
66 セキュリティ部品
67 セキュリティ部品
71 第1の信号線
72 第2の信号線
311 配線パターン
312 第1配線パターン列
313 第2配線パターン列
314 隙間
【要約】
【課題】セキュリティを向上でき、基板と耐タンパ性を確保するための配線パターンを有する部材とを接続するコネクタの配置の自由度を向上できる決済端末を提供する。
【解決手段】決済端末は、セキュリティを要するセキュリティ部品が実装された基板と、基板に対向して配置され、基板に実装されたセキュリティ部品を覆い、配線パターンを有する耐タンパ部と、基板と耐タンパ部を接続し、少なくとも1つの配線パターンに導通する少なくとも1つの信号線が通過する3つ以上のコネクタと、を備え、3つ以上のコネクタのうち少なくとも1つは、信号線が1つだけ通過する。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9