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特許7573420ドライブレコーダおよびドライブレコーダの制御方法
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  • 特許-ドライブレコーダおよびドライブレコーダの制御方法 図1A
  • 特許-ドライブレコーダおよびドライブレコーダの制御方法 図1B
  • 特許-ドライブレコーダおよびドライブレコーダの制御方法 図2
  • 特許-ドライブレコーダおよびドライブレコーダの制御方法 図3
  • 特許-ドライブレコーダおよびドライブレコーダの制御方法 図4
  • 特許-ドライブレコーダおよびドライブレコーダの制御方法 図5
  • 特許-ドライブレコーダおよびドライブレコーダの制御方法 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-17
(45)【発行日】2024-10-25
(54)【発明の名称】ドライブレコーダおよびドライブレコーダの制御方法
(51)【国際特許分類】
   G07C 5/00 20060101AFI20241018BHJP
【FI】
G07C5/00 Z
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020189782
(22)【出願日】2020-11-13
(65)【公開番号】P2022078837
(43)【公開日】2022-05-25
【審査請求日】2023-09-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】株式会社デンソーテン
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】北原 俊夫
(72)【発明者】
【氏名】中村 文武
(72)【発明者】
【氏名】藤尾 明英
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 晃央
【審査官】永安 真
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-222224(JP,A)
【文献】特開2019-182392(JP,A)
【文献】特開2013-256167(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07C 5/00 - 5/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に固定されており、カメラを有し、本体部を制御する制御部を備える固定部と、
カメラを有し、前記固定部と着脱可能に固定されるとともに、固定時に前記固定部と通信可能な本体部と、を備えるドライブレコーダであって、
前記固定部の前記制御部は、
前記本体部が前記固定部に固定されている場合に、前記本体部から前記本体部のカメラで撮像された第1画像を取得し、
前記第1画像と前記固定部のカメラで撮像された第2画像とを合成した合成画像を生成して前記本体部の記憶部に記憶させる、
ライブレコーダ。
【請求項2】
前記固定部の前記制御部は、
前記本体部が前記固定部に固定されているとき、
前記固定部に備えられている電池の出力を制御し、前記本体部へ電力を供給する、
求項1に記載のドライブレコーダ。
【請求項3】
前記固定部の前記制御部は、
前記本体部が前記固定部に固定されていない場合に、前記固定部のカメラで撮像された前記第2画像を外部サーバへ送信する
求項1または2に記載のドライブレコーダ。
【請求項4】
前記固定部のカメラは、
第1方向を撮像範囲とし、
前記本体部のカメラは、
前記第1方向以外の第2方向を撮像範囲とし、
前記合成画像は、
前記第1方向および前記第2方向それぞれの撮像範囲が合成された画像である、
請求項1~3のいずれか1つに記載のドライブレコーダ。
【請求項5】
前記合成画像は、前記ドライブレコーダの全周囲が表示された画像である、
請求項4に記載のドライブレコーダ。
【請求項6】
前記合成画像は、前記第1画像及び前記第2画像を上下方向または左右方向に並べた画像である、
請求項4に記載のドライブレコーダ。
【請求項7】
車両に固定されており、カメラを有し、本体部を制御する制御部を備える固定部と、
カメラを有し、前記固定部と着脱可能に固定されるとともに、固定時に前記固定部と通信可能な本体部と、を備えるドライブレコーダの制御方法であって、
前記固定部の前記制御部が、
前記本体部が前記固定部に固定されている場合に、前記本体部から前記本体部のカメラで撮像された第1画像を取得する工程と、
前記第1画像と前記固定部のカメラで撮像された第2画像とを合成した合成画像を生成して前記本体部の記憶部に記憶させる工程と、を含む、
ドライブレコーダの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライブレコーダおよびドライブレコーダの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、車室内に設置され、車両周辺や車室内の様子を撮像して記録する画像記録装置、いわゆるドライブレコーダが知られている。かかるドライブレコーダでは、撮像して得た画像を可搬性の記憶媒体に記憶する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-130114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、車室内に設置されるカメラと、画像を記憶媒体に記憶する装置とが別体で構成されるため、ドライブレコーダ全体として製品サイズが大きくなってしまう場合があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、小型化を実現できるドライブレコーダおよびドライブレコーダの制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るドライブレコーダは、固定部と、本体部とを備える。前記固定部は、第1カメラ部と、通信および給電が可能な第1端子とを有し、車両に固定される。前記本体部は、第2カメラ部と、前記第1端子に対して着脱可能に接続される第2端子と、前記固定部に接続されている場合に前記第1カメラ部および前記第2カメラ部それぞれで撮像された画像を記憶する記憶部とを有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、小型化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A図1Aは、実施形態に係るドライブレコーダの構成を示す図である。
図1B図1Bは、実施形態に係るドライブレコーダの構成を示す図である。
図2図2は、画像記録システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係るドライブレコーダの構成例を示す機能ブロック図である。
図4図4は、本体部が接続された場合の記録方法を示す図である。
図5図5は、本体部が接続されていない場合の記録方法を示す図である。
図6図6は、実施形態に係るドライブレコーダによって実行される処理の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本願の開示するドライブレコーダおよび画像記録システムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0010】
まず、図1Aおよび図1Bを用いて、実施形態に係るドライブレコーダの構成について説明する。図1Aおよび図1Bは、実施形態に係るドライブレコーダの構成を示す図である。
【0011】
図1Aに示すように、実施形態に係るドライブレコーダ1は、車両Cの室内に設置される。具体的には、ドライブレコーダ1は、車室内の前方におけるルームミラー近傍に設置される。例えば、ドライブレコーダ1は、フロントガラスの上方に固定される。
【0012】
図1Bに示すように、ドライブレコーダ1は、車両Cに固定されるクレードル2(固定部の一例)と、本体部3とを備える。ドライブレコーダ1は、クレードル2が有する第1端子T1と、本体部3が有する第2端子T2とにより着脱可能に接続される。
【0013】
第1端子T1および第2端子T2は、通信および給電が可能な端子である。
【0014】
ドライブレコーダ1は、第1端子T1に対して第2端子T2が挿入接続されることで、クレードル2および本体部3の間での通信や、クレードル2から本体部3への給電が可能となる。
【0015】
なお、第1端子T1および第2端子T2は、通信および給電が可能な規格の端子であり、例えば、USB(Universal Serial Bus)規格の端子を用いることができる。具体的には、第1端子T1は、凹型(雌型)の端子であり、第2端子T2は、凸型(雄型)の端子である。また、第1端子T1および第2端子T2は、通信用の端子と給電用の端子とが一体的に構成される場合を示したが、通信用の端子と給電用の端子とが分けて構成されてもよい。
【0016】
図1Bに示すように、クレードル2は、第1端子T1に加え、第1カメラ部22をさらに有する。また、本体部3は、第2端子T2に加え、記憶部30および第2カメラ部31をさらに有する。
【0017】
例えば、第1カメラ部22は、車室内を撮像し、第2カメラ部31は、車両周辺を撮像するように構成されるが、かかる点の詳細については、図4で後述する。
【0018】
実施形態に係るドライブレコーダ1は、クレードル2と本体部3とが第1端子T1および第2端子T2により接続されている場合(図1Bの左図)、第1カメラ部22で撮像された第1画像および第2カメラ部31で撮像された第2画像を画像情報として記憶部30に記憶する。例えば、記憶部30に記憶される画像情報は、第1画像および第2画像を合成した画像であるが、合成画像の詳細については図4で後述する。
【0019】
これにより、例えば、ユーザがドライブレコーダ1で記録した画像を確認したい場合には、本体部3をクレードル2から外し、本体部3を第2端子T2を介して他の端末装置に接続することで、かかる端末装置で画像情報を確認できる。また、本体部3は第2端子T2以外の端子により他の端末装置に接続される構成となってもよい。
【0020】
すなわち、本体部3は、クレードル2に接続されている場合には、撮像した画像を記憶部30に記録し、クレードル2から外された場合には、可搬性の記憶媒体として機能する。
【0021】
これにより、従来のように、カメラ部と、記憶媒体への書込みを行う装置とを分ける必要がないため、従来に比べてドライブレコーダ1全体を小型化することができる。
【0022】
なお、クレードル2および本体部3は、図1Bで示した構成以外にも様々な構成をさらに有するが、かかる点については後述する。
【0023】
次に、図2を用いて、実施形態に係るドライブレコーダ1を含む画像記録システムSについて説明する。図2は、画像記録システムSの構成例を示す図である。図2に示すように、画像記録システムSは、ドライブレコーダ1と、サーバ装置100と、通報センタ端末200と、端末装置300とを含んで構成される。なお、画像記録システムSにおいて、ドライブレコーダ1で撮像された画像を記録することに特化する場合には、通報センタ端末200は省略されてもよく、さらには、サーバ装置100および端末装置300のいずれか一方についても省略されてもよい。
【0024】
図2に示すように、画像記録システムSにおいて、ドライブレコーダ1のクレードル2と、サーバ装置100と、通報センタ端末200とは所定の通信ネットワークNによって通信可能に接続される。また、ドライブレコーダ1の本体部3と、端末装置300とは第2端子T2を介して有線接続される。
【0025】
サーバ装置100は、外部装置の一例であり、ドライブレコーダ1のクレードル2から各種情報を通信ネットワークNを介して受信し、記憶する。サーバ装置100が受信する各種情報には、ドライブレコーダ1で撮像された画像情報や、後述するGセンサ24の検出値、車両情報(車速等)、運転操作に関するイベント情報(急加速や急減速等)等が含まれる。
【0026】
また、サーバ装置100は、各種サービスをドライブレコーダ1に対して提供する。各種サービスは、例えば、ドライブレコーダ1のファームウェアのアップデートデータや、上記したイベント情報に基づく運転診断情報等を提供する。
【0027】
通報センタ端末200は、ドライブレコーダ1を搭載した車両Cが事故等の緊急事態時に通報を受ける通報センタに設置された端末装置である。車両Cの乗員は、ドライブレコーダ1に設けられたマイク25およびスピーカ26を用いて、通報センタ端末200を扱う管理者と通話することができる。
【0028】
端末装置300は、外部装置の一例であり、本体部3が有する第2端子T2と接続可能な端子を有し、かかる端子を介して本体部3と通信可能に接続される。端末装置300は、かかる端子を介して本体部3から取得した画像情報を図示しない表示部に表示したり、記憶部に記憶したりする機能を有する。
【0029】
次に、図3を用いて、実施形態に係るドライブレコーダ1の構成例について説明する。図3は、実施形態に係るドライブレコーダ1の構成例を示す機能ブロック図である。なお、図3のブロック図では、本実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを機能ブロックで表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
【0030】
換言すれば、図3のブロック図に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各機能ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
【0031】
図3に示すように、ドライブレコーダ1は、クレードル2と、本体部3とを備える。クレードル2は、通信部20と、制御部21と、第1カメラ部22と、電池23と、Gセンサ24と、マイク25と、スピーカ26とを備える。また、本体部3は、記憶部30と、第2カメラ部31と、通知部32とを備える。
【0032】
通信部20は、通信ネットワークNに双方向通信可能に接続する通信インターフェイスであり、サーバ装置100および通報センタ端末200等との間で情報の送受信を行う。また、通信部20はクレードル2に内蔵されない構成となってもよい。
【0033】
制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブ、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。
【0034】
コンピュータのCPUは、例えば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部21として機能する。
【0035】
また、制御部21が有する機能の少なくともいずれか一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
【0036】
第1カメラ部22および第2カメラ部31は、たとえば、魚眼レンズ等の広角レンズと、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子とを備えたカメラである。
【0037】
第1カメラ部22は、クレードル2における車室内を撮像可能な位置に設けられる。第2カメラ部31は、本体部3における車両周辺を撮像可能な位置に設けられる。なお、第1カメラ部22および第2カメラ部31それぞれの撮像範囲については、図4で後述する。
【0038】
電池23は、例えば、リチウムイオンバッテリ等の充放電可能な2次電池である。電池23は、例えば、クレードル2が車両に設置された場合に、車両の電源から給電されて充電する。また、電池23は、本体部3がクレードル2に接続中である場合に、本体部3に電力を供給する。これにより、クレードル2をアクセサリ電源等に接続する必要がないため、クレードル2の取付を容易化できるとともに、ユーザにより後付にも対応することができ、汎用性を高めることができる。ただし、小型化を優先して電池23はクレードル2に内蔵されない構成となってもよい。また、本体部3は着脱可能に接続されるため、動作中に意図せず取り外された場合に本体部3に電力を供給するキャパシタ等が本体部3に内蔵されてもよい。
【0039】
Gセンサ24は、車両Cに生じる加速度を検出する加速度センサである。マイク25は、車両Cの乗員の音声を集音する。スピーカ26は、制御部21から出力される情報を音声情報に変換して出力する。例えば、マイク25およびスピーカ26は、車両Cの乗員が通報センサの管理者と音声通話を行う際に用いられる。
【0040】
記憶部30は、例えば、不揮発性メモリやデータフラッシュ、ハードディスクドライブといった記憶デバイスで構成される記憶部である。かかる記憶部30には、画像情報30aおよび各種プログラムなどが記憶される。
【0041】
画像情報30aは、第1カメラ部22により撮像された第1画像および第2カメラ部31により撮像された第2画像を含む情報である。画像情報30aは、同じタイミングで撮像された第1画像および第2画像を合成した合成画像の情報である。なお、合成画像の詳細については、図4で後述する。
【0042】
また、画像情報30aは、合成画像に限定されず、第1画像および第2画像それぞれが別々に含まれた情報であってもよい。
【0043】
通知部32は、制御部21から出力される各種情報を通知する。例えば、通知部32は、第1カメラ部22や第2カメラ部31の動作状態(撮像中か否か)や、異常状態(正常に撮像できていない状態)等を通知する。通知部32は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等の光源で構成され、かかる光源の点灯状態により各種情報を通知する。なお、通知部32は、光源に限定されず、例えば、ディスプレイであってもよい。
【0044】
次に、制御部21の機能について説明する。
【0045】
制御部21は、クレードル2に本体部3が接続中である場合、電池23の電力を昇圧または降圧し、第1端子T1および第2端子T2を介して本体部3へ供給する。また、制御部21は、クレードル2に本体部3が接続中である場合、第1カメラ部22から取得した第1画像と、本体部3の第2カメラ部31から取得した第2画像とを合成した合成画像を生成する。制御部21は、生成した合成画像を本体部3の記憶部30に画像情報30aとして記憶する。
【0046】
また、制御部21は、画像情報30aを記憶する際、例えば、Gセンサ24の検出値や
、車両Cの位置情報、バック信号の有無、ブレーキ信号の有無、車速等の情報を紐付けて記憶する。
【0047】
また、制御部21は、クレードル2に本体部3が接続されていない場合、第1カメラ部22で撮像された第1画像を通信部20を介してサーバ装置100へ送信する。これにより、本体部3が接続されていない場合であっても、クレードル2の第1カメラ部22で撮像された第1画像をサーバ装置100で記録することができる。
【0048】
次に、図4および図5を用いて、ドライブレコーダ1で撮像された画像の記録方法について説明する。図4は、本体部3が接続された場合の記録方法を示す図である。図5は、本体部3が接続されていない場合の記録方法を示す図である。
【0049】
図4に示すように、クレードル2の第1カメラ部22および本体部3の第2カメラ部31は、それぞれ180度以上の画角を有する広角レンズを有するカメラで構成される。具体的には、第1カメラ部22は、車室内の前方から後方に向かう第1方向を撮像範囲R1として設けられる。
【0050】
また、第2カメラ部31は、車室内の前方から車両Cの前方に向かう第2方向を撮像範囲R2として設けられる。つまり、第2カメラ部31は、第1方向以外の第2方向を撮像範囲R2として設けられる。
【0051】
そして、図4に示すように、第1カメラ部22の撮像範囲R1と、第2カメラ部31の撮像範囲R2とを合わせることで、ドライブレコーダ1の全周囲を撮像することができる。
【0052】
図4に示すように、制御部21は、本体部3が接続されている場合、第1方向の撮像範囲R1を撮像した第1画像および第2方向の撮像範囲R2を撮像した第2画像が合成された合成画像、すなわち、ドライブレコーダ1の全周囲を撮像範囲とする合成画像を生成し、記憶部30に記憶する。
【0053】
例えば、合成画像は、第1画像および第2画像を上下方向または左右方向に並べた1枚の画像である。このように、制御部21は、第1画像および第2画像を合成した合成画像を記憶部30に記憶することで、ユーザにとってより有益な画像情報30aを記録することができる。
【0054】
つづいて、図5に示すように、制御部21は、本体部3が接続されていない場合、第1方向の撮像範囲R1を撮像した第1画像をサーバ装置100へ送信することで、サーバ装置100に第1画像である画像情報30aを記憶する。
【0055】
これにより、第1画像を本体部3の記憶部30に記憶できない場合であっても、サーバ装置100へ第1画像を送信することで、第1画像を記録することができる。
【0056】
次に、図6を用いて、実施形態に係るドライブレコーダ1において実行される処理の手順について説明する。図6は、実施形態に係るドライブレコーダ1によって実行される処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0057】
図6に示すように、制御部21は、本体部3がクレードル2に接続中であるか否かを判定する(ステップS101)。制御部21は、本体部3がクレードル2に接続中である場合(ステップS101:Yes)、本体部3へ電池23の電力を供給する(ステップS102)。
【0058】
つづいて、制御部21は、第1カメラ部22によって撮像された第1画像を取得する(ステップS103)。つづいて、制御部21は、第2カメラ部31によって撮像された第2画像を第1端子T1および第2端子T2を介して取得する(ステップS104)。
【0059】
つづいて、制御部21は、第1画像および第2画像を合成した合成画像を生成する(ステップS105)。つづいて、制御部21は、生成した合成画像を第1端子T1および第2端子T2を介して記憶部30へ画像情報として記憶し(ステップS106)、処理を終了する。
【0060】
一方、ステップS101において、制御部21は、本体部3がクレードル2に接続中でない場合(ステップS101:No)、第1カメラ部22によって撮像された第1画像を取得し(ステップS107)、第1画像をサーバ装置100へ送信し(ステップS108)、処理を終了する。
【0061】
上述してきたように、実施形態に係るドライブレコーダ1は、固定部(クレードル2)と、本体部3とを備える。クレードル2は、第1カメラ部22と、通信および給電が可能な第1端子T1とを有し、車両Cに固定される。本体部3は、第2カメラ部31と、第1端子T1に対して着脱可能に接続される第2端子T2と、クレードル2に接続されている場合に第1カメラ部22および第2カメラ部31それぞれで撮像された画像を記憶する記憶部30とを有する。これにより、ドライブレコーダ1の小型化を実現できる。
【0062】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0063】
1 ドライブレコーダ
2 クレードル
3 本体部
20 通信部
21 制御部
22 第1カメラ部
23 電池
24 Gセンサ
25 マイク
26 スピーカ
30 記憶部
30a 画像情報
31 第2カメラ部
32 通知部
100 サーバ装置
200 通報センタ端末
300 端末装置
C 車両
N 通信ネットワーク
R1 撮像範囲
R2 撮像範囲
S 画像記録システム
T1 第1端子
T2 第2端子
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6