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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-17
(45)【発行日】2024-10-25
(54)【発明の名称】駆動回路、磁気誘導回路及び電気機器
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/14 20060101AFI20241018BHJP
   G09G 3/04 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
G09G3/14 N
G09G3/14 J
G09G3/04 J
G09G3/04 N
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022539083
(86)(22)【出願日】2021-11-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-16
(86)【国際出願番号】 CN2021130293
(87)【国際公開番号】W WO2022188452
(87)【国際公開日】2022-09-15
【審査請求日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】202110268918.4
(32)【優先日】2021-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110295266.3
(32)【優先日】2021-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520066924
【氏名又は名称】▲蘇▼州▲貝▼昂智能科技股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】冉 宏宇
(72)【発明者】
【氏名】章 燕
(72)【発明者】
【氏名】劉 義剛
(72)【発明者】
【氏名】李 鴻強
(72)【発明者】
【氏名】魏 明明
【審査官】武田 悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-268263(JP,A)
【文献】特開平9-292853(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第102821521(CN,A)
【文献】中国実用新案第203057657(CN,U)
【文献】中国実用新案第209823761(CN,U)
【文献】中国実用新案第202905108(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/14
G09G 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の発光ユニットをそれぞれ含む複数のデジタル表示管と、
前記デジタル表示管に対する制御命令を生成するためのコントローラと、
前記コントローラに接続され、前記コントローラによって生成された異なる制御命令を受信し、前記異なる制御命令に従って異なるパルス駆動信号を生成するためのデジタルドライバと、
一端に前記デジタルドライバが接続され、他端に前記デジタル表示管の複数の発光ユニットが接続され、前記パルス駆動信号を増幅するために用いられ、増幅された前記パルス駆動信号が、前記デジタル表示管の発光ユニットを発光駆動するために使用される増幅回路と、
複数のストローブスイッチを含むストローブ回路と、を含み、
各ストローブスイッチは、一端に前記デジタルドライバが接続され、他端に前記デジタル表示管が接続され、
前記ストローブスイッチは、ストローブパルス信号を生成するために使用され、
前記制御命令は、さらにストローブ命令を含み、
前記デジタルドライバは、前記ストローブ命令を受信してターゲットデジタル表示管の動作を指定するビット選択信号を生成し、選択されたターゲットデジタル表示管に接続されたターゲットストローブスイッチをオン駆動し、
前記ストローブスイッチは、
前記デジタルドライバに接続された第1トランジスタと、1つの前記デジタル表示管に接続された第2トランジスタと、
前記第1トランジスタのコレクタと前記第2トランジスタのベースとの間に接続され、前記ストローブスイッチのノイズ信号を低減するための第1ノイズ低減回路と、を含む、ことを特徴とする駆動回路。
【請求項2】
前記増幅回路は、複数の増幅器を含み、前記増幅器のそれぞれは、一端に前記デジタルドライバが接続され、他端に前記ターゲットデジタル表示管の1つの発光ユニットが接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
【請求項3】
前記増幅器は、
前記デジタルドライバに接続された第3トランジスタと、前記ターゲットデジタル表示管の1つの発光ユニットに接続された第4トランジスタと、
前記第3トランジスタと前記第4トランジスタとの間に接続され、前記増幅器のノイズ信号を低減するための第2ノイズ低減回路と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の駆動回路。
【請求項4】
複数のシャント抵抗を含むシャント回路をさらに含み、前記シャント抵抗のそれぞれは、一端に1つの前記増幅器が接続され、他端に前記ターゲットデジタル表示管の1つの発光ユニットが接続される、ことを特徴とする請求項2に記載の駆動回路。
【請求項5】
前記デジタルドライバと前記ストローブ回路との間に接続され、前記ストローブ回路のノイズ信号を低減するための第3ノイズ低減回路をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
【請求項6】
前記デジタルドライバと前記増幅器との間に接続され、前記増幅器のノイズ信号を低減するための第4ノイズ低減回路をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の駆動回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本特許出願は、2021年3月12日に出願された中国特許出願2021102689184、2021年3月19日に出願された中国特許出願2021102952663の優先権を主張しており、これらの出願の全内容が援用により本出願に組み込まれている。
いくつかの実施形態では、本発明は、回路技術の分野に関し、具体的には、駆動回路に関する。いくつかの実施形態では、本発明は、磁気誘導技術分野に関し、具体的には、磁気誘導回路及び電気機器に関する。
【背景技術】
【0002】
LED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)は省エネ、環境保護の優位性を備え、電子製品の適用において急速に発展している。LEDの適用が広く、産業の成長性が注目されているため、現代社会ではLEDが至る所に存在する。LEDは家庭用トップライト、広告ディスプレイ、交通表示信号などに使うことができる。特に家電業界では、安定した信頼性のある駆動回路を設計するために、デザイナーたちが次々と様々な駆動回路を作っている。
【0003】
LED照明製品は日増しに人気があり、LED照明器具の寿命はその駆動回路に直接関係している。LED駆動回路は、駆動電源の供給源の違いにより、エネルギーが交流から供給されるAC/DC変換と、エネルギーが乾電池、充電式電池、蓄電池などから供給されるDC/DC変換の2種類に分けることができる。LED駆動電源とは、電源供給を特定の電圧、電流に変換してLEDを発光駆動する電源変換器である。LEDの順方向ボルトアンペア特性曲線は非常に急勾配であり、つまりその順方向動的抵抗が非常に小さいため、LEDに正常に安定して電力を供給することは比較的困難であり、普通の白熱灯のように、直接電圧源で電力を供給することはできず、さもなければ、電圧の変動が少し増加すると、電流がLEDを焼く程度まで増加することがある。
【0004】
また、例えば、コンピュータ、自動車、電磁調理器、電子レンジ、家電製品や電動工具などの、多くの電気機器に磁気誘導技術が必要とされており、生活のあらゆる面に磁気誘導技術が満ちていると言える。空気清浄機を例にとると、その多くの部品に磁気誘導技術が使用されている。例えば、空気清浄機の取り外し可能な部分を取り外して洗浄した後、空気清浄機は、取り外し可能な部分が正常に取り付けられたことを検知した後にのみ再稼働することができる。別の例として、空気清浄機は、フィルタが正しく取り付けられているかどうかを検知する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術では。磁気誘導技術は主にマイクロスイッチを設置することによって実現されている。空気清浄機の場合、取り外し可能な部分(フィルタ、コレクタなど)と本体部との間にマイクロスイッチを設けることができ、取り外し可能な部分を取り外して洗浄した後、マイクロスイッチはオフ状態になり、取り外し可能な部分は正常に取り付けられた後、マイクロスイッチは、オン状態になり、これにより、磁性部品の検出を実現する。しかしながら、マイクロスイッチの耐用年数は、動作電流、環境湿度、スイッチング周波数などの影響を受け、また、取り外し可能な部分ごとにマイクロスイッチ回路を対応して設置する必要があるため、空気清浄機の製造コストとメンテナンスコストが増加する。
【0006】
本出願の実施例の目的は、デジタル管をデジタル駆動方式で制御・駆動し、デジタル管駆動回路の複雑さを単純化し、デジタル管駆動効率を向上させる駆動回路を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本出願の実施例の第1態様は、駆動回路を提供し、複数の発光ユニットを含むデジタル管と、配置信号に従って前記デジタル管に対する制御命令を生成するためのコントローラと、前記コントローラに接続され、前記コントローラによって生成された制御命令に従ってパルス駆動信号を生成するためのデジタルドライバと、一端に前記デジタルドライバが接続され、他端に前記デジタル管の複数の発光ユニットが接続され、前記パルス駆動信号を増幅するための増幅回路であって、増幅された前記パルス駆動信号が、前記デジタル管の発光ユニットを発光駆動するために使用される増幅回路と、を含む。
【0008】
一実施例では、前記デジタル管は、複数であり、前記デジタル管のそれぞれは、複数の前記発光ユニットを含む。
【0009】
一実施例では、複数のストローブスイッチを含むストローブ回路をさらに含み、前記ストローブスイッチのそれぞれは、一端に前記デジタルドライバが接続され、他端に前記デジタル管が接続される。
【0010】
一実施例では、前記制御命令は、ストローブ命令をさらに含み、前記デジタルドライバはさらに、選択されたターゲットデジタル管のターゲットストローブスイッチをオン駆動するように、前記ストローブ命令に従ってストローブパルス信号を生成するために使用される。
【0011】
一実施例では、前記ストローブスイッチは、前記デジタルドライバに接続された第1トライオードと、前記デジタル管に接続された第2トライオードと、前記第1トライオードと前記第2トライオードとの間に接続され、前記ストローブスイッチのノイズ信号を低減するための第1ノイズ低減回路と、を含む。
【0012】
一実施例では、前記増幅回路は複数の増幅器を含み、前記増幅器のそれぞれは、一端に前記デジタルドライバが接続され、他端に前記ターゲットデジタル管の1つの発光ユニットが接続される。
【0013】
一実施例では、前記増幅器は、前記デジタルドライバに接続された第3トライオードと、前記ターゲットデジタル管の1つの発光ユニットに接続された第4トライオードと、前記第3トライオードと前記第4トライオードとの間に接続され、前記増幅器のノイズ信号を低減するための第2ノイズ低減回路と、を含む。
【0014】
一実施例では、複数のシャント抵抗を含むシャント回路をさらに含み、前記シャント抵抗のそれぞれは、一端に前記増幅器が接続され、他端に前記ターゲットデジタル管の1つの発光ユニットが接続される。
【0015】
一実施例では、前記デジタルドライバと前記ストローブ回路との間に接続され、前記ストローブ回路のノイズ信号を低減するための第3ノイズ低減回路をさらに含む。
【0016】
一実施例では、前記デジタルドライバと前記増幅器との間に接続され、前記増幅器のノイズ信号を低減するための第4ノイズ低減回路をさらに含む。
【0017】
本出願で提供される駆動回路は、デジタルドライバを介してデジタル管に駆動信号を供給し、そして、駆動信号を増幅回路で増幅処理した後、増幅された駆動信号でデジタル管の発光ユニットを発光駆動させることにより、デジタル管をデジタル駆動で制御及び駆動することが可能となり、デジタル管駆動回路の複雑さを単純化し、デジタル管駆動効率を向上させることができる。
【0018】
好ましい実施例では、本出願の実施例で提供される磁気誘導回路は、磁気センサと、誘導選択回路と、結果特徴付け回路とを含み、
磁気センサは複数設けられており、複数の磁気センサのうちの少なくとも一部は、誘導出力端子を介して誘導選択回路にアクセス可能であり、磁気誘導結果を誘導選択回路に送信するために使用され、
誘導選択回路は、磁気誘導結果に従って、結果特徴付け信号を取得し、結果特徴付け信号を結果特徴付け回路に送信するために使用され、
結果特徴付け回路は、結果特徴付け信号に従って誘導通知を表示するために使用される。
【0019】
第1態様と組み合わせて、本出願の実施例はまた、第1態様の第1オプションの実施形態を提供し、誘導選択回路はロジックチップを含み、複数の磁気センサのうちの少なくとも一部は、誘導出力端子を介してロジックチップの信号入力端子にアクセス可能であり、ロジックチップの信号出力端子は、誘導選択回路の出力端子として結果特徴付け回路の入力端子に接続される。
【0020】
第1態様の第1オプションの実施形態と組み合わせて、本出願の実施例はまた、第1態様の第2オプションの実施形態を提供し、誘導選択回路はさらに接続抵抗を含み、複数の磁気センサのうちの少なくとも一部は、対応する接続抵抗を介してロジックチップの信号入力端子にアクセスするように、誘導出力端子を介して対応する接続抵抗にアクセス可能である。
【0021】
第1態様の第1オプションの実施形態と組み合わせて、本出願の実施例はまた、第1態様の第3オプションの実施形態を提供し、誘導選択回路はさらに電流制限抵抗を含み、ロジックチップの信号出力端子は電流制限抵抗の一端に接続され、電流制限抵抗の他端は誘導選択回路の出力端子として結果特徴付け回路の入力端子に接続される。
【0022】
第1態様の第1乃至第3オプションの実施形態のいずれかと組み合わせて、本出願の実施例はまた、第1態様の第4オプションの実施形態を提供し、結果特徴付け回路は、スイッチングデバイス、第1駆動回路、及び第1負荷を含み、
スイッチングデバイスの制御端子は、誘導選択回路の出力端子に接続され、結果特徴付け信号によって開閉状態を制御し、閉状態にあるとき、生成された駆動信号を第1駆動回路に送信するために使用され、
第1駆動回路は、駆動信号の制御作用の下で、第1負荷が動作結果を誘導通知とするように、運転を開始するように第1負荷を制御する。
【0023】
第1態様の第1オプションの実施形態と組み合わせて、本出願の実施例はまた、第1態様の第5オプションの実施形態を提供し、誘導選択回路はさらに、第1検出回路を含み、第1検出回路の信号入力端子はロジックチップの信号出力端子に接続され、第1検出回路の信号出力端子は誘導選択回路の出力端子として結果特徴付け回路の入力端子に接続される。
【0024】
第1態様に組み合わせて、本明細書の実施例はまた、第1態様の第6オプションの実施形態を提供し、誘導選択回路は、デコーダ及び第2検出回路を含み、
複数の磁気センサのうちの少なくとも一部は、誘導出力端子を介してデコーダの信号入力端子にアクセスすることが可能であり、デコーダの信号出力端子は、第2検出回路の信号入力端子に接続され、
第2検出回路の信号出力端子は、誘導選択回路の出力端子として結果特徴付け回路の入力端子に接続される。
【0025】
第1態様の第5または第6オプションの実施形態に組み合わせて、本出願の実施例はまた、第1態様の第7オプションの実施形態を提供し、結果特徴付け回路は、誘導選択回路の出力端子に接続されたディスプレイを含む。
【0026】
第1態様の第5または第6オプションの実施形態に組み合わせて、本出願の実施例はまた、第1態様の第8オプションの実施形態を提供し、結果特徴付け回路は、第2駆動回路及び第2負荷を含み、
第2駆動回路の制御端子は、誘導選択回路の出力端子に接続され、第2負荷が運転結果を誘導通知とするように、結果特徴付け信号によって、運転を開始するように第2負荷を制御するために使用される。
第2態様では、本出願の実施例はさらに、上述した第1態様、または第1態様の任意のオプションの実施形態によって提供される磁気誘導回路を含む電気機器を提供する。
本出願の実施例で提供される磁気誘導回路は、磁気センサと、誘導選択回路と、結果特徴付け回路とを含み、磁気センサは、複数設けられており、複数の磁気センサのうちの少なくとも一部は、誘導出力端子を介して誘導選択回路にアクセスすることが可能であり、磁気誘導結果を誘導選択回路に送信するために使用され、誘導選択回路は、磁気誘導結果に従って、結果特徴付け信号を取得し、結果特徴付け信号を結果特徴付け回路に送信するために使用され、結果特徴付け回路は、結果特徴付け信号に従って誘導通知を表示するために使用される。本出願の実施例で提供される磁気誘導回路は、磁気センサによって実現されるので、耐用年数は、動作電流、環境湿度、スイッチング周波数などの要因の影響を受けず、同じ電気機器に磁気誘導回路を1セットだけ設置することができ、さらに実際の誘導需要に応じて、複数の磁気センサから少なくとも一部の磁気センサを選択して、誘導出力端子を介して誘導選択回路にアクセスし、適用を実現するため、磁気誘導回路の設計開発コストが節約され、最終的に、電気機器の生産製作コストとメンテナンスコストが低減される。
【0027】
さらに、本出願の実施例で提供される磁気誘導回路では、誘導選択回路は、複数の設置方式を有することにより、異なる誘導ニーズに対応することができ、磁気誘導回路の互換性及び適用可能範囲を向上させることができる。
【0028】
本出願の実施例で提供される電気機器は、上述した磁気誘導機器と同じ有益な効果を有し、ここでは説明しない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
本出願の実施例の技術的解決策をより明確に説明するために、以下、本発明の実施例において使用する必要がある図面を簡単に説明する。以下の図面は、本出願の特定の実施例のみを示しており、したがって範囲を限定するものとみなされるべきではなく、当業者にとっては、創造的な労力を払うことなく、これらの図面から他の関連する図面を得ることができることを理解されたい。
図1】本出願の一実施例に係る駆動回路の概略構成図である。
図2】本出願の一実施例に係る駆動回路の概略構成図である。
図3A-3B】図3Aは、本出願の一実施例に係る駆動回路の概略構成図であり、図3Bは、本出願の一実施例に係るメッセージの概略構造図である。
図4】本出願の実施例で提供される磁気誘導回路の概略構成ブロック図である。
図5】本出願の実施例で提供される磁気誘導回路の別の概略構成ブロック図である。
図6】本出願の実施例で提供される磁気誘導回路の回路構成の(磁気センサが誘導選択回路に接続されていない)概略図である。
図7】本出願の実施例で提供される磁気誘導回路の別の回路構成の(磁気センサが誘導選択回路に接続されている)概略図である。
図8】本出願の実施例で提供される磁気誘導回路の適用シナリオの概略図である。
図9】本出願の実施例で提供される磁気誘導回路の別の回路構成の(磁気センサが誘導選択回路に接続されている)概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本出願の実施例における技術的解決策について、本出願の実施例における添付の図面を参照して説明する。本明細書の説明において、「第1」、「第2」などの用語は、説明を区別するためにのみ使用され、相対的な重要性を示すものまたは暗示するものとして理解されることはできない。
【0031】
図1に示すように、本実施例では、コントローラ10と、デジタルドライバ20と、増幅回路30と、デジタル管40とを含む駆動回路1を提供し、
デジタル管40は、複数の発光ユニットを含む。ここで、デジタル管40は、LEDデジタル管40であってもよく、発光ユニットは、LED発光ユニットであってもよい。例えば8セグメントLEDデジタル管40である。
【0032】
コントローラ10は、配置信号に従ってデジタル管40に対する制御命令を生成するために使用される。コントローラ10は、プロセッサ11、電源インターフェース12、及び通信インターフェース13を含むことができ、コントローラ10は、電源インターフェースを介して電源装置に接続され、ユーザは、通信インターフェース13を介して配置信号を入力することができ、プロセッサ11は、配置信号に従って、デジタル管40の各発光ユニットに対する制御命令を生成する。
【0033】
デジタルドライバ20は、コントローラ10に接続され、コントローラ10の制御命令に従ってパルス駆動信号を生成するために使用される。デジタルドライバ20とコントローラ10との間は、I2C(Inter-Integrated Circuit)バスを介して接続することができる。デジタルドライバ20は、TM1639チップを使用して実現することができ、コントローラ10によって生成された異なる制御命令を受信し、異なる制御命令に従って対応するパルス駆動信号を生成することができる。
【0034】
増幅回路30は、一端にデジタルドライバ20が接続され、他端にデジタル管40の複数の発光部が接続され、パルス駆動信号を増幅するために使用され、増幅されたパルス駆動信号は、デジタル管40の発光ユニットを発光駆動するために使用される。増幅回路30は、トライオードカスケード方式で実現することができ、増幅回路30は、デジタルドライバ20によって生成されたパルス駆動信号を電力増幅してデジタル管40への駆動電力を増加させ、従来のLED電源駆動方式の煩雑なハードウェア設計を簡略化し、駆動回路1の安定性を向上させることができる。
【0035】
図2に示すように、本実施例では、複数の発光部を含むデジタル管40が複数設けられた駆動回路1を提供する。
【0036】
一実施例では、当該駆動回路1は、複数のストローブスイッチ51を含むストローブ回路50をさらに含み、各ストローブスイッチ51は、一端にデジタルドライバ20が接続され、他端にデジタル管40が接続された。
【0037】
一実施例では、制御命令は、ストローブ命令をさらに含み、デジタルドライバ20はさらに、選択されたターゲットデジタル管40のターゲットストローブスイッチ51をオン駆動するように、ストローブ命令に従って、ストローブパルス信号を生成するために使用される。デジタルドライバ20は、ストローブ命令に従って、ターゲットデジタル管40の動作を指定するビット選択信号を生成し、当該ターゲットデジタル管40に接続されたターゲットストローブスイッチ51がビット選択信号を受信した後に閉じることにより、ターゲットデジタル管40が位置するループは、オンになって、ターゲットデジタル管40が動作するように駆動される。
【0038】
一実施例では、ストローブスイッチ51は、デジタルドライバ20に接続された第1トライオード511と、1つのデジタル管40に接続された第2トライオード512と、第1ノイズ低減回路513とを含む。第1ノイズ低減回路513は、第1トライオード511と第2トライオード512との間に接続され、ストローブスイッチ51のノイズ信号を低減するために使用される。第1ノイズ低減回路513は、第2トライオード512に一定のバイアス電圧を供給することができる分圧抵抗で構成されてもよく、これにより、第2トライオード512がノイズ信号の影響を受けて誤動作するのを回避することができる。
【0039】
一実施例では、増幅回路30は、複数の増幅器31を含み、増幅器31のそれぞれは、一端にデジタルドライバ20が接続され、他端にターゲットデジタル管40の1つの発光ユニットが接続される。即ち、デジタル管40の発光ユニット毎に1つの増幅回路30が設けられており、デジタル管40の発光の全体的な安定性が確保されている。
【0040】
一実施例では、増幅器31のそれぞれは、デジタルドライバ20に接続された第3トライオード311と、ターゲットデジタル管40の1つの発光ユニットに接続された第4トライオード312と、第2ノイズ低減回路313とを含むことができる。第2ノイズ低減回路313は、第3トライオード311と第4トライオード312との間に接続され、増幅器31のノイズ信号を低減するために使用される。
【0041】
一実施例では、複数のシャント抵抗60を含むシャント回路をさらに含み、シャント抵抗60のそれぞれは、一端に増幅器31が接続され、他端にターゲットデジタル管40の1つの発光ユニットが接続される。
【0042】
一実施例では、デジタルドライバ20とストローブ回路50との間に接続され、ストローブ回路50のノイズ信号を低減するための第3ノイズ低減回路70をさらに含む。
【0043】
一実施例では、デジタルドライバ20と増幅器31との間に接続され、増幅器31のノイズ信号を低減するための第4ノイズ低減回路80をさらに含む。
【0044】
図3Aに示すように、本実施例は、4つのLEDデジタル管40の駆動を例にとる駆動回路1を提供しているので、ストローブ回路50には、1つのデジタル管40ごとに1つずつ、合計4つのストローブスイッチ51が設けられている。各LEDデジタル管40は、8個の発光セグメント(発光ユニット)を含むので、増幅回路30には、発光セグメントごとに1つの増幅器31が設けられている。
【0045】
そのうち、コントローラ10は、I2Cバス106を介してデジタルドライバ20とデータ通信する通信インターフェース13を含むことができる。I2Cバス106は、データ線SDAとクロック線SCLとから構成されるシリアルバス106であり、データの送受信が可能である。このように最適化されたハードウェアインターフェースは、対応する制御命令を送信するだけで、LEDデジタル管40の対応する発光セグメントを点灯させることができる。通信インターフェース13は、I2Cのデータ線SDAとクロック線SCLとを接続することができる。SCLはクロック信号であり、SDAはデータ信号である。I2Cバス106を使用する際には、データをメッセージmessagesに変換した後、messagesをデータフレームに分解する。各messagesは、スレーブサイトのバイナリアドレスを含む1つのアドレスフレームと、送信中のデータを含む1つ以上のデータフレームとを有する。図3Bに示すように、このメッセージは、各データフレーム間の開始及び停止条件、読み取り/書き込みビット、ACK/NACKビットをさらに含む。
【0046】
一実施例では、コントローラ10には、電源インターフェース12(電源正極及び電源負極)が含まれてもよく、前記電源インターフェース12は、コントローラ10の電源電圧であって、コントローラ10にエネルギー電力を供給する電源VCCと、システムのグランドラインであるGNDとを接続することができる。
【0047】
一実施例では、デジタルコントローラ10は、TM1639チップであってもよく、バス106を介してコントローラ10に接続され、コントローラ10と双方向通信を行い、コントローラ10を介して対応する駆動信号を送信して、外部のLEDデジタル管40の点灯及び消灯を制御する。TM1639チップはI2Cバス106プロトコルに基づき、信頼性の高い品質、優れた安定性、強力な干渉防止機能という利点を備えている。
【0048】
一実施例では、ストローブ回路50は合計4つのストローブスイッチ51を含み、各ストローブスイッチ51はそれぞれ2つのトライオードを含み、ここでトライオードはBJT管(Bipolar Junction Transistor:バイポーラ接合トランジスタ)であってもよく、電界効果トランジスタであってもよく、本実施例では、BJT管を例にとる。第1トライオード511は、NPN型BJT管であってもよく、第2トライオード512は、PNP型BJT管であってもよく、より高い等価電流を得るために、デジタル信号駆動チップTM1639のビット選択信号GRID1、ビット選択信号GRID2、ビット選択信号GRID3、ビット選択信号GRID4はそれぞれ、2つの抵抗からなる第3ノイズ低減回路70の分圧バイアスにより、ストローブスイッチ51の2つのトライオードからなる複合管に基準電圧を供給し、ストローブスイッチ51のトライオードは、LEDデジタル管40を駆動する電流を増加させる複合型の高電流増幅率を発生することができる。
【0049】
一実施例では、第1ノイズ低減抵抗と第3ノイズ低減抵抗は、信号の歪みの発生を回避し、ノイズ信号の影響によるトライオードの誤動作を防止するために、主に抵抗分割によってバイアス電圧を設定する。トライオード増幅器31において、トライオードは、ベース(b)とエミッタeとの間に接合電圧または開始電圧(例えば、ゲルマニウム0.2V~0.3V、シリコン0.7V)が存在する。増幅器31(シリコン)にバイアス回路(ノイズ低減回路)が設けられていない場合、eb間に0.7V未満の信号が入力されると、ベース(b)とエミッタeはオンできなく、Ibがない(Ib=0)、IbがないとIcがない(即ち、開始電圧が足りないと開始電流がない)ので、増幅器31がオフ領域にあり、電流を増幅する役割を果たすことができない。一方、ノイズ低減回路はバイアス電圧を設定する役割を果たす。
【0050】
一実施例では、増幅回路30は、第1トライオード511と第2トライオード512とを含む8つの増幅器31を含み、ここで、トライオードは、BJT管(Bipolar Junction Transistor:バイポーラ接合トランジスタ)であってもよく、電界効果トランジスタであってもよく、本実施例では、BJT管を例にとる。第3トライオード311はNPN型BJT管であってもよく、第4トライオード312はNPN型BJT管であってもよく、第3トライオード311と第4トライオード312は逆相回路を構成する。デジタルドライバ20のチップTM1639は、コントローラ10の制御命令に従ってセグメント選択信号を生成し、セグメント選択信号は、第4ノイズ低減回路80の分圧抵抗を介して、第3トライオード311のベースにバイアス電圧が供給された後、第4トライオード312を通過した後、再び反転し、チップTM1639で生成されたビット選択信号とループを構成し、アノードデジタル管40を駆動する役割を果たす。即ち、ビット選択信号によりターゲットデジタル管40が点灯することを指定し、ターゲットストローブスイッチ51をオンして、ターゲットデジタル管40が位置するループをオンし、セグメント選択信号により増幅器31をオンして、増幅されたパルス駆動信号によりターゲットデジタル管40の各発光セグメントを点灯・消灯駆動する。
【0051】
ここで、第2ノイズ低減抵抗及び第4ノイズ低減抵抗の動作原理は、第1ノイズ低減回路513及び第3ノイズ低減回路70の原理を参照することができる。
【0052】
一実施例では、駆動電流が過大になってデジタル管40が焼損するのを防止するために、駆動電流が適切な範囲内で小さくなるように、駆動回路に直列にシャント抵抗60を接続することができる。
【0053】
上記の駆動回路1の動作原理は、以下のとおりである。
1.通常動作モードでは、コントローラ10は、配置信号に従って、デジタルドライバ20のチップTM1639が動作モードに入ることを通知し、I2Cバス106を介して対応する制御命令をデジタルドライバ20に送信する。
【0054】
2.チップTM1639は、ストローブ命令に従ってビット選択信号を生成し、分圧抵抗を設定してストローブスイッチ51の複合パワートライオードにバイアス電圧を供給し、ビット選択信号が通過する複合パワートライオードは、電流係数を大幅に向上させ、駆動回路1の駆動能力を向上させる。チップTM1639は、制御命令に従って、セグメント選択信号を生成し、分圧抵抗を設定して増幅器31の第3トライオードにバイアス電圧を供給し、第4トライオード312を介してセグメント選択信号を再び反転させ、さらにチップTM1639のビット選択信号とループを構成して、アノードデジタル管40を駆動する役割を果たす。
【0055】
本実施例では、バス106は、シリアルデータ線SDAとシリアルクロック線SCLの2つの線を含み、チップ間で双方向転送が行われ、最大転送速度は100kbpsであってもよい。このバス106には、他の被制御回路が並列に接続されており、各被制御回路は固有のアドレスを有しており、駆動回路1のハードウェア回路コストを大幅に簡略化することができる。
【0056】
図4を参照すると、本出願の実施例で提供される磁気誘導回路100は、磁気センサ110と、誘導選択回路120と、結果特徴付け回路130とを含む。本出願の実施例では、磁気センサ110は、CC6201ST、CC6201TO、QM C5883L-TRなどの磁気センサであってもよいが、これらに限定されるものではない。
【0057】
磁気センサ110は、複数設けられており、複数の磁気センサ110のうちの少なくとも一部は、誘導出力端子を介して誘導選択回路120にアクセス可能であり、磁気誘導結果を誘導選択回路120に送信するために使用され、誘導選択回路120は、磁気誘導結果に従って、結果特徴付け信号を取得し、結果特徴付け信号を結果特徴付け回路130に送信し、結果特徴付け回路130は、結果特徴付け信号に従って誘導通知を表示するために使用される。本出願の実施例で提供される磁気誘導回路100は、磁気センサ110によって実現されるので、耐用年数は、動作電流、環境湿度、スイッチング周波数などの要因の影響を受けず、同じ電気機器に磁気誘導回路100を1セットだけ設置することができ、さらに実際の誘導需要に応じて、複数の磁気センサ110から少なくとも一部の磁気センサ110を選択して、誘導出力端子を介して誘導選択回路120にアクセスし、適用を実現するため、磁気誘導回路100の設計開発コストが節約され、最終的に、電気機器の生産製作コストとメンテナンスコストが低減される。
【0058】
図5を参照し、誘導選択回路120については、本出願の実施例では、第1オプションの実施形態として、ロジックチップ121を含むことができ、複数の磁気センサ110のうちの少なくとも一部は、誘導出力端子を介してロジックチップ121の信号入力端子にアクセス可能であり、この場合、ロジックチップ121の信号出力端子は、誘導選択回路120の出力端子として結果特徴付け回路130の入力端子に接続される。本出願の実施例では、ロジックチップ121は、例えば、ANDゲートチップ、ORゲートチップ、Non-Gateチップ、シフトレジスタであってもよいが、これらに限定されるものではなく、ANDゲートチップの信号入力端子の数は制限されなく、例えば、2つの信号入力端子を含んでもよく、3つの信号入力端子を含んでもよく、4つの信号入力端子を含んでもよく、同様に、ORゲートチップの信号入力端子の数も制限されなく、例えば、2つの信号入力端子を含んでもよく、3つの信号入力端子を含んでもよく、4つの信号入力端子を含んでもよい。
【0059】
磁気誘導回路100の設計開発コストをさらに低減するために、本出願の実施例で提供される誘導選択回路120は、接続抵抗122をさらに含むことができ、これに基づいて、複数の磁気センサ110のうちの少なくとも一部は、対応する接続抵抗122を介してロジックチップ121の信号入力端子にアクセスするように、誘導出力端子を介して対応する接続抵抗122にアクセスすることができ、接続抵抗122は、抵抗値が100Ω未満の抵抗を選択してもよいし、もちろん、0Ω抵抗、即ち、ジャンパー抵抗を選択してもよい。
【0060】
さらに、磁気誘導回路100の安全性及び耐用年数を向上させるために、本出願の実施例では、誘導選択回路120は、電流制限抵抗R5をさらに含むことができ、この場合、ロジックチップ121の信号出力端子は電流制限抵抗R5の一端に接続され、電流制限抵抗R5の他端は誘導選択回路120の出力端子として結果特徴付け回路130の入力端子に接続され、実際に実施される場合、電流制限抵抗R5は、100Ω未満の抵抗値を有する抵抗を選択することができる。
【0061】
また、本発明の実施例では、誘導選択回路120は、第1検出回路124をさらに含むことができ、第1検出回路124の信号入力端子は、ロジックチップ121の信号出力端子に接続されており、この場合、第1検出回路124の信号出力端子は、誘導選択回路120の出力端子として結果特徴付け回路130の入力端子に接続され、第1検出回路124は、信号処理能力を有する集積回路チップ、例えば、シングルチップ・マイクロコンピュータを含むことができ、具体的には、STM8L051チップ及びSTM32F010チップであってもよいが、これらに限定されるものではない。実際に実施するときに、第1検出回路124は、1つの信号入力端子を介して1つのロジックチップ121の信号出力端子に接続することができ、第1検出回路124は、複数の信号入力端子を介して複数のロジックチップ121の信号出力端子と1対1に対応して接続されてもよく、一方、複数のロジックチップ121は、同じ種類のチップであってもよく、異なる種類のチップであってもよく、例えば、第1検出回路124は、2つの信号入力端子を介してANDゲートチップの2つの信号出力端子に接続されてもよく、第1検出回路124は、一方の信号入力端子を介してANDゲートチップの1つの信号出力端子に接続され、他方の信号入力端子を介してORゲートチップの1つの信号出力端子に接続されてもよい。
【0062】
誘導選択回路120がロジックチップ121を含み、第1検出回路124を含まない実施形態に対応して、本出願の実施例では、結果特徴付け回路130は、スイッチングデバイス131、第1駆動回路132、及び第1負荷133を含むことができる。スイッチングデバイス131の制御端子は、誘導選択回路120の出力端子に接続され、結果特徴付け信号により開閉状態を制御し、閉状態にあるとき、生成された駆動信号を第1駆動回路132に送信するために使用される。第1駆動回路132は、駆動信号の制御作用の下で、第1負荷133が動作結果を誘導通知とするように、運転を開始するように第1負荷133を制御する。本出願の実施例では、スイッチングデバイス131は、Nチャネル金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor、MOSFET)、一般にNMOS管として知られており、もちろん、スイッチングデバイス131はトライオードであってもよく、本出願の実施例では特に限定されない。
【0063】
誘導選択回路120がロジックチップ121を含むとともに、第1検出回路124を含む実施例に対応して、本明細書の実施例では、結果特徴付け回路130は、ディスプレイ134を含むことができ、第2駆動回路135及び第2負荷136を含むこともできる。
【0064】
結果特徴付け回路130がディスプレイ134を含む場合、ディスプレイ134は誘導選択回路120の出力端子に接続され、結果特徴付け回路130が第2駆動回路135及び第2負荷136を含む場合、第2駆動回路135の制御端子は誘導選択回路120の出力端子に接続され、第2負荷136が運転結果を誘導通知とするように、結果特徴付け信号によって、運転を開始するように第2負荷136を制御するために使用される。
【0065】
磁気誘導回路100の設計開発コストをさらに低減するために、本出願の実施例では、第1負荷133及び第2負荷136は、同じ負荷装置であってもよく、例えば、表示装置であってもよく、表示灯であってもよく、または、指示機能を有する他の負荷装置であってもよく、それに基づいて、本出願の実施例では、第1駆動回路132及び第2駆動回路135も同じ駆動回路であってもよい。
誘導選択回路120については、本出願の実施例では、第2オプションの実施形態として、デコーダ125と第2検出回路126とを含むことができ、複数の磁気センサ110のうちの少なくとも一部は、誘導出力端子を介してデコーダ125の信号入力端子にアクセス可能であり、デコーダ125の信号出力端子は、第2検出回路126の信号入力端子に接続され、第2検出回路126の信号出力端子は、誘導選択回路120の出力端子として結果特徴付け回路130の入力端子に接続される。本明細書の実施例では、デコーダ125は、例えば74HC138デコーダのような38デコーダであってもよく、第2検出回路126は、シングルチップ・マイクロコンピュータのような信号処理能力を有する集積回路チップを含んでもよく、具体的には、STM8L051チップ及びSTM32F010チップであってもよいが、これらに限定されるものではない。
【0066】
磁気誘導回路100の設計開発コストをさらに低減するために、本明細書の実施例では、第1検出回路124と第2検出回路126は同じ集積回路チップであってもよい。
【0067】
誘導選択回路120の第2オプションの実施形態に対応して、本明細書の実施例では、結果特徴付け回路130は、ディスプレイ134を含むことができ、第2駆動回路135及び第2負荷136を含むこともできる。
【0068】
結果特徴付け回路130がディスプレイ134を含む場合、ディスプレイ134は誘導選択回路120の出力端子に接続され、結果特徴付け回路130が第2駆動回路135及び第2負荷136を含む場合、第2駆動回路135の制御端子は誘導選択回路120の出力端子に接続され、第2負荷136が運転結果を誘導通知とするように、結果特徴付け信号によって、運転を開始するように第2負荷136を制御する。
【0069】
以下、図6を参照し、本出願の実施例で提供される磁気誘導回路100の動作原理について説明する。
【0070】
磁気センサ110は、3つ設けられており、それぞれは、第1磁気センサU1、第2磁気センサU2、第3磁気センサU3として表される。誘導選択回路120は、1つのロジックチップ121、具体的にはANDゲートチップU4を含み、同時に、誘導選択回路120は、4つの接続抵抗122、シングルチップ・マイクロコンピュータU5(第1検出回路124及び第2検出回路126)、及び38デコーダU6をさらに含み、4つの接続抵抗122は、それぞれ、第1接続抵抗R1、第2接続抵抗R2、第3接続抵抗R3及び第4接続抵抗R4として表される。結果特徴付け回路130は、NMOS管M1と、駆動回路(第1駆動回路132及び第2駆動回路135)と、負荷(第1負荷133及び第2負荷136)と、ディスプレイ134とを含む。
【0071】
第1磁気センサU1の誘導出力端子をOUT1とし、第1接続抵抗R1の一端に接続し、第1接続抵抗R1の他端を第1選択接続端子OUT2とし、また、第1磁気センサU1の誘導出力端子OUT1を第2接続抵抗R2の一端に接続し、第2接続抵抗R2の他端を第2選択接続端子OUT3とする。
【0072】
第2磁気センサU2の誘導出力端子をOUT4とし、第3接続抵抗R3の一端に接続し、第3接続抵抗R3の他端を第3選択接続端子OUT5とし、また、第2磁気センサU2の誘導出力端子OUT4を第4接続抵抗R4の一端に接続し、第4接続抵抗R4の他端を第4選択接続端子OUT6とする。
【0073】
第3磁気センサU3の誘導出力端子をOUT7とする。
【0074】
ANDゲートチップU4の第1信号入力端子をIN1、第2信号入力端子をIN2とし、ANDゲートチップU4の信号出力端子を、電流制限抵抗R5を介してNMOS管M1のゲートに接続し、NMOS管M1のソースを接地し、ドレインを、制御抵抗R6を介して電源に接続するとともに、駆動回路の第1制御端子に接続する。また、ANDゲートチップU4の信号出力端子は、シングルチップ・マイクロコンピュータU5の第1信号入力端子PC2にも接続されている。
【0075】
38デコーダU6の第1信号入力端子をIN3、第2信号入力端子をIN4、第3信号入力端子をIN5とし、38デコーダU6の8つの信号出力端子をそれぞれシングルチップ・マイクロコンピュータU5の8つの信号入力端子に1対1に対応して接続する。
【0076】
シングルチップ・マイクロコンピュータU5の3つの信号出力端子を駆動回路の第2制御端子に接続するとともに、他の3つの信号出力端子をディスプレイ134に接続する。
【0077】
本出願の実施例で提供される磁気誘導回路100の実際の適用過程において、具体的には、複数の磁気センサ110から選択された誘導選択回路120にアクセスする磁気センサ110の部分、誘導選択回路120にアクセスする具体的な方法は、実際の誘導需要に応じて決定することができる。例えば、図6では、第1選択接続端子OUT2を、ANDゲートチップU4上の第1信号入力端子IN1にアクセスするとともに、第3選択接続端子OUT5を、ANDゲートチップU4上の第2信号入力端子IN2にアクセスすることができ、さらに、第1磁気センサU1の誘導出力端子OUT1、第2磁気センサU2の誘導出力端子OUT4、第3磁気センサU3の誘導出力端子OUT7を、それぞれ38デコーダU6の第1信号入力端子IN3、第2信号入力端子IN4、第3信号入力端子IN5にアクセスし、最終的に、図7に示す磁気誘導回路100を形成する。
【0078】
図7に示す磁気誘導回路100によれば、第1磁気センサU1と第2磁気センサU2が同時に磁性体を検出すると、第1磁気センサU1の誘導出力端子は、ハイレベルの信号を出力し、第2磁気センサU2の誘導出力端子は、ハイレベルの信号を出力し、このとき、ANDゲートチップU4の信号出力端子と同様にハイレベルの信号が出力され、これにより、NMOS管M1のソース・ドレインをオンし、ドレイン側レベル信号を駆動信号としてプルダウンし、これにより、駆動回路は、負荷が運転結果を誘導通知とするように、運転を開始するように負荷を制御して、逆に、第1磁気センサU1と第2磁気センサU2のいずれか一方は、磁性体を検出しなければ、負荷は、運転を開始しない。
【0079】
38デコーダU6とシングルチップ・マイクロコンピュータU5との組み合わせは、第1磁気センサU1、第2磁気センサU2、及び第3磁気センサU3のうち各磁気センサ110の検出結果を得ることができ、ディスプレイ134を介して表示することができ、当該過程は、主にシングルチップ・マイクロコンピュータU5に予め書き込まれたプログラム言語に従って制御され、本出願の実施例ではこれについては説明しない。
【0080】
最後に、図8を参照し、本出願の実施例で提供される磁気誘導回路100の適用シナリオについて説明する。
【0081】
本出願の実施例で提供される磁気誘導回路が特定の電気機器、例えば、空気清浄機200に適用される場合、実際の誘導需要は、フィルタ210及びコレクタ220が正常に設置されたかどうかを検出することであると仮定すると、図8に示すように、図6に示す磁気誘導回路100の第1磁気センサU1を、空気清浄機200の本体部230上のフィルタ210に対応する位置に取り付けてもよく、図6に示す磁気誘導回路100の第2磁気センサU2を、空気清浄機200の本体部230上のコレクタ220に対応する位置に取り付けることができ、同時に、フィルタ210の取り付け面(フィルタ210の本体部230に近い側)に1つの磁性体が設けられ、コレクタ220の取り付け面(コレクタ220の本体部230に近い側)に別の磁性体が設けられている。このとき、図6に示す磁気誘導回路100において、第1磁気センサU1及び第2磁気センサU2が誘導選択回路120にアクセスする方式は、図9に示すようにしてもよく、第3磁気センサU3は誘導選択回路120にアクセスしない。
【0082】
図8に示す適用シナリオの概略図と図9に示す磁気誘導回路100を参照し、第1磁気センサU1と第2磁気センサU2が同時に磁性体を検出した場合にのみ、負荷は運転を開始し、運転結果を誘導通知とし、逆に、第1磁気センサU1と第2磁気センサU2のいずれかは、磁性体を検出しなければ、負荷は運転を開始しない。
【0083】
本出願の実施例はまた、上述した磁気誘導回路100を含む電気機器を提供する。本出願の実施例で提供される電気機器は、コンピュータ、自動車、電磁調理器、電子レンジ、家電製品や電動工具などであってもよいが、これらに限定されない。家電機器は、空気清浄機であってもよい。
【0084】
以上をまとめると、本出願の実施例で提供される磁気誘導回路100は、磁気センサ110と、誘導選択回路120と、結果特徴付け回路130とを含み、磁気センサ110は複数設けられており、複数の磁気センサ110のうちの少なくとも一部は、誘導出力端子を介して誘導選択回路120にアクセスすることができ、磁気誘導結果を誘導選択回路120に送信するために使用され、誘導選択回路120は、磁気誘導結果に従って、結果特徴付け信号を取得し、結果特徴付け信号を結果特徴付け回路130に送信し、結果特徴付け回路130は、結果特徴付け信号に従って誘導通知を表示するために使用される。本出願の実施例で提供される磁気誘導回路100は、磁気センサ110によって実現されるので、耐用年数は、動作電流、環境湿度、スイッチング周波数などの要因の影響を受けず、同じ電気機器に磁気誘導回路100を1セットだけ設置することができ、さらに実際の誘導需要に応じて、複数の磁気センサ110から少なくとも一部の磁気センサ110を選択して、誘導出力端子を介して誘導選択回路120にアクセスし、適用を実現するため、磁気誘導回路100の設計開発コストが節約され、最終的に、電気機器の生産製作コストとメンテナンスコストが低減される。
【0085】
さらに、本出願の実施例で提供される磁気誘導回路100では、誘導選択回路120が複数の設置方式を有しており、異なる誘導ニーズに対応することができ、磁気誘導回路100の互換性及び適用可能範囲を向上させることができる。
【0086】
本出願の実施例で提供される電気機器は、上述した磁気誘導機器と同じ有益な効果を有し、ここでは説明しない。
【0087】
本出願の明細書においては、説明しておきたいのは、他に明示的に規定及び限定されない限り、「接続」及び「設置」という用語は、広義に理解されるべきであり、例えば、機械的に固定された接続、取り外し可能な接続、または一体的な接続であってもよく、電気接続または通信接続であってもよく、ここで、通信接続は、有線通信接続または無線通信接続であってもよく、また、直接接続であってもよく、中間媒体を介して間接的に接続されるものであってもよく、また、2つの要素の内部の接続であってもよく、本明細書における上記用語の具体的な意味は、当業者にとっては、状況に応じて理解することができる。また、「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、説明を区別するためにのみ使用され、相対的な重要性を示したり示唆したりするものとは理解されない。
【0088】
本出願の実施例は、図面を参照して説明されているが、当業者は、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、様々な修正及び変形を行うことができ、そのような修正及び変形は、すべて、添付の請求項によって定義される範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0089】
1 駆動回路、
10 コントローラ、
11 プロセッサ、
12 電源インターフェース、
13 通信インターフェース、
20 デジタルドライバ、
30 増幅回路、
31 増幅器、
311 第3トライオード、
312 第4トライオード、
313 第2ノイズ低減回路、
40 デジタル管、
50 ストローブ回路、
51 ストローブスイッチ、
511 第1トライオード、
512 第2トライオード、
513 第1ノイズ低減回路、
60 シャント抵抗、
70 第3ノイズ低減回路、
80 第4ノイズ低減回路、
106 バス、
100 磁気誘導回路、
110 磁気センサ、
120 誘導選択回路、
121 ロジックチップ、
122 接続抵抗、
R5 電流制限抵抗、
124 第1検出回路、
125 デコーダ、
126 第2検出回路、
130 結果特徴付け回路、
131 スイッチングデバイス、
132 第1駆動回路、
133 第1負荷、
134 ディスプレイ、
135 第2駆動回路、
136 第2負荷、
200 空気清浄機、
210 フィルタ、
220 コレクタ、
230 本体部
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9