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特許7573651集積アセンブリ及び集積アセンブリを形成する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-17
(45)【発行日】2024-10-25
(54)【発明の名称】集積アセンブリ及び集積アセンブリを形成する方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 43/27 20230101AFI20241018BHJP
   H10B 41/27 20230101ALI20241018BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20241018BHJP
   H01L 29/788 20060101ALI20241018BHJP
   H01L 29/792 20060101ALI20241018BHJP
   H01L 21/768 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
H10B43/27
H10B41/27
H01L29/78 371
H01L21/90 A
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022568752
(86)(22)【出願日】2021-04-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-16
(86)【国際出願番号】 US2021027728
(87)【国際公開番号】W WO2021231031
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2022-11-11
(31)【優先権主張番号】16/872,598
(32)【優先日】2020-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】595168543
【氏名又は名称】マイクロン テクノロジー,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】ホプキンス ジョン ディー.
(72)【発明者】
【氏名】シュ リーファン
(72)【発明者】
【氏名】ロメリ ナンシー エム.
【審査官】柴山 将隆
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0096810(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0117222(US,A1)
【文献】米国特許第10103169(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0326166(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0119283(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0330482(US,A1)
【文献】米国特許第10115732(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 43/27
H10B 41/27
H01L 29/788
H01L 29/792
H01L 21/336
H01L 21/768
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
交互の第1及び第2のレベルのスタックを形成することであって、前記第1のレベルは犠牲材料を含み、前記第2のレベルは絶縁材料を含み、前記第1及び第2のレベルの内の少なくとも幾つかはステップとして構成され、前記ステップの各々は、前記第1のレベルの内の関連する1つの上方に前記第2のレベルの内の1つを含み、前記第2のレベルの内の前記1つの上面を前記ステップの各々の上面として有することと、
前記スタックの上方に導電性のエッチング停止材料を形成することと、
前記エッチング停止材料の上方に充填材料を形成することと、
前記犠牲材料を除去し、前記第1のレベル内に導電層を形成することであって、前記ステップ内の前記導電層は上面を有することと、
前記充填材料を通って前記エッチング停止材料まで拡張するように開口部を形成することと、
凹部を形成するために前記充填材料の下から前記エッチング停止材料の一部分を除去することと、
前記凹部内に絶縁スペーサを形成することと、
前記エッチング停止材料を通って前記ステップ内の前記導電層の前記上面まで前記開口部を拡張することと、
拡張された前記開口部内に導電性相互接続部を形成すること
を含む、集積アセンブリを形成する方法。
【請求項2】
前記導電層は、メモリアレイのゲート/アクセス線層であり、前記導電性相互接続部をドライバ回路と結合することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記スタックの上方に保護ライナーを形成することと、前記保護ライナーの上方に前記エッチング停止材料を形成することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記保護ライナーは絶縁性酸化物を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記保護ライナーは、SiO、AlO、HfO、ZrO、及びTaOの内の1つ以上を含み、化学式は特定の化学量論ではなく主成分を指し示す、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記充填材料は二酸化ケイ素を含む、請求項1に記載の方法
【請求項7】
前記エッチング停止材料はケイ素からなる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記エッチング停止材料はタングステンを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
交互の第1及び第2のレベルのスタックを形成することであって、前記スタックは、メモリアレイ領域内に第1の領域を有し、前記メモリアレイ領域に近接する階段領域内に第2の領域を有し、前記第1のレベルは犠牲材料を含み、前記第2のレベルは絶縁材料を含み、前記第1及び第2のレベルの内の少なくとも幾つかは、前記階段領域内のステップとして構成され、前記ステップの各々は、前記第1のレベルの内の関連する1つの上方に前記第2のレベルの内の1つを含み、前記第2のレベルの内の前記1つの上面を前記ステップの各々の上面として有することと、
前記スタックの前記第2の領域の上方に保護ライナーを形成することと、
前記スタックの前記第2の領域の上方及び前記保護ライナーの上方に導電性のエッチング停止材料を形成することと、
前記ステップの上方に充填材料を形成することであって、前記充填材料は前記エッチング停止材料の上方にあることと、
前記犠牲材料を除去し、前記第1のレベル内に導電材料を形成することであって、前記ステップ内の前記導電材料は、上面を有する導電層として構成されることと、
前記充填材料を通って前記エッチング停止材料まで拡張するように開口部を形成することと、
凹部を形成するために前記充填材料の下から前記エッチング停止材料の一部分を除去することと、
前記凹部内に絶縁スペーサを形成することと、
第1のエッチング条件を用いて、前記エッチング停止材料を通って前記保護ライナーまで前記開口部を拡張することと、
追加のエッチング条件を用いて、前記保護ライナーを通って前記ステップ内の前記導電層の前記上面まで前記開口部を拡張することと、
拡張された前記開口部内に導電性相互接続部を形成すること
を含む、集積アセンブリを形成する方法。
【請求項10】
前記第1のエッチング条件は、前記凹部を形成するために前記充填材料の下から前記エッチング停止材料の一部分を除去する等方性エッチング条件を含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のエッチング条件は第1の異方性エッチング条件を含み、前記追加のエッチング条件は第2の異方性エッチング条件を含む、請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記犠牲材料は窒化ケイ素を含む、請求項に記載の方法。
【請求項13】
前記開口部を形成する前に、前記スタック及び前記充填材料に渡って拡張するように、平坦化された上面を前記スタック及び前記充填材料の上面として形成することを更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項14】
前記メモリアレイ領域内の前記スタックを通って拡張するようにチャネル材料を形成することを更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項15】
前記チャネル材料に隣接するように電荷トラップ材料を形成することを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記導電材料に加えて、前記第1のレベル内に誘電体バリア材料が形成され、前記追加のエッチング条件を用いて前記開口部を拡張することは、前記誘電体バリア材料を通って前記開口部を拡張することをも含む、請求項に記載の方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連する特許データ]
この出願は、2020年5月12日に出願された“Integrated Assemblies and Methods of Forming Integrated Assemblies”と題された米国特許出願番号16/872,598に関連し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
集積アセンブリ(例えば、メモリの配列)、及び集積アセンブリを形成する方法。
【背景技術】
【0003】
メモリは、電子システムにデータ蓄積を提供する。フラッシュメモリはメモリの一種であり、最近のコンピュータ及びデバイスで多くの使用を有する。実例として、最近のパーソナルコンピュータは、フラッシュメモリチップ上に蓄積されたBIOSを有し得る。別の例として、コンピュータ及びその他のデバイスが従来のハードドライブを置き換えるためにソリッドステートドライブ内にフラッシュメモリを利用することは益々一般的になっている。更に別の例として、フラッシュメモリは、製造者が、新たな通信プロトコルが標準化されたときにそれらをサポートすること、及び強化された機構のためにデバイスをリモートでアップグレードする能力を提供することが可能であるため、無線電子デバイスではポピュラーである。
【0004】
NANDは、フラッシュメモリの基本的なアーキテクチャであり得、垂直方向に積み重ねられたメモリセルを含むように構成され得る。
【0005】
NANDを具体的に説明する前に、集積された配列内のメモリアレイの関係をより一般的に説明することが役立ち得る。図1は、アクセス線1004(例えば、信号を伝導するためのワード線WL0~WLm)及び第1のデータ線1006(例えば、信号を伝導するためのビット線BL0~BLn)と共に、行及び列内に配列された複数のメモリセル1003を有するメモリアレイ1002を含む従来技術のデバイス1000のブロック図を示す。アクセス線1004及び第1のデータ線1006は、メモリセル1003との間で情報を転送するために使用され得る。行デコーダ1007及び列デコーダ1008は、メモリセル1003の内の何れの1つがアクセスされるかを判定するために、アドレス線1009上のアドレス信号A0~AXをデコードする。センスアンプ回路1015は、メモリセル1003から読み出された情報の値を判定するように動作する。I/O回路1017は、メモリアレイ1002と入力/出力(I/O)線1005との間で情報の値を転送する。I/O線1005上の信号DQ0~DQNは、メモリセル1003から読み出される、又はメモリセル1003中に書き込まれる情報の値を表し得る。他のデバイスは、I/O線1005、アドレス線1009、又は制御線1020を通じてデバイス1000と通信し得る。メモリ制御ユニット1018は、メモリセル1003上で実施されるメモリ動作を制御するために使用され、制御線1020上の信号を利用する。デバイス1000は、第1の供給線1030及び第2の供給線1032上の供給電圧信号Vcc及びVssを夫々受信し得る。デバイス1000は、選択回路1040及び入力/出力(I/O)回路1017を含む。選択回路1040は、メモリセル1003から読み出され又はメモリセル1003中にプログラミングされる情報の値を表し得る、第1のデータ線1006及び第2のデータ線1013上の信号を選択するために、I/O回路1017を介して、信号CSEL1~CSELnに応答し得る。列デコーダ1008は、アドレス線1009上のA0~AXアドレス信号に基づいて、CSEL1~CSELn信号を選択的に活性化し得る。選択回路1040は、読み出し及びプログラミング動作の間にメモリアレイ1002とI/O回路1017との間の通信を提供するために、第1のデータ線1006及び第2のデータ線1013上の信号を選択し得る。
【0006】
図1のメモリアレイ1002は、NANDメモリアレイであり得、図2は、図1のメモリアレイ1002に利用され得る3次元NANDメモリデバイス200の概略図を示す。デバイス200は、電荷蓄積デバイスの複数のストリングを含む。第1の方向(Z-Z´)では、電荷蓄積デバイスの各ストリングは、例えば、相互に積み重ねられた32個の電荷蓄積デバイスを含み得、各電荷蓄積デバイスは、例えば、32個のティア(ティア0~ティア31)の内の1つに対応する。個別のストリングの電荷蓄積デバイスは、電荷蓄積デバイスのストリングがその近くに形成される半導体材料(例えば、ポリシリコン)の個別のピラー内に形成されるもの等の共通のチャネル領域を共有し得る。第2の方向(X-X´)では、例えば、複数のストリングの16個の第1のグループの各第1のグループは、例えば、複数(例えば、32個)のアクセス線(すなわち、ワード線WLとしても知られる“グローバル制御ゲート(CG)線”)を共有する8個のストリングを含み得る。アクセス線の各々は、ティア内の電荷蓄積デバイスを結合し得る。同じアクセス線によって結合された(したがって同じティアに対応する)電荷蓄積デバイスは、例えば、各電荷蓄積デバイスが2ビットの情報を蓄積することが可能なセルを含む場合に、P0/P32、P1/P33、及びP2/P34等の2つのページに論理的にグループ化され得る。第3の方向(Y-Y´)では、例えば、複数のストリングの8個の第2のグループの各第2のグループは、8個のデータ線の内の対応する1つによって結合された16個のストリングを含み得る。メモリブロックのサイズは、1,024ページ及び合計で約16MB(例えば、16WL×32ティア×2ビット=1,024ページ/ブロック、ブロックサイズ=1,024ページ×16KB/ページ=16MB)を含み得る。ストリング、ティア、アクセス線、データ線、第1のグループ、第2のグループ、及び/又はページの数は、図2に示されるものよりも多くてもよく、少なくてもよい。
【0007】
図3は、図2に関して説明されたストリングの16個の第1のグループの内の1つ内に電荷蓄積デバイスの15個のストリングを含む、X-X´方向における図2の3D NANDメモリデバイス200のメモリブロック300の断面図を示す。メモリブロック300の複数のストリングは、タイル列、タイル列、及びタイル列等の複数のサブセット310、320、330(例えば、タイル列)にグループ化され得、各サブセット(例えば、タイル列)は、メモリブロック300の“部分的ブロック”を含む。グローバルドレイン側選択ゲート(SGD)線340は、複数のストリングのSGDに結合され得る。例えば、グローバルSGD線340は、複数(例えば、3つ)のサブSGDドライバ332、334、336の内の対応する1つを介して、各サブSGD線が個別のサブセット(例えば、タイル列)に対応する複数(例えば、3つ)のサブSGD線342、344、346に結合され得る。サブSGDドライバ332、334、336の各々は、他の部分的ブロックのものとは独立して、対応する部分的ブロック(例えば、タイル列)のストリングのSGDを同時に結合又は切断し得る。グローバルソース側選択ゲート(SGS)線360は、複数のストリングのSGSに結合され得る。例えば、グローバルSGS線360は、複数のサブSGSドライバ322、324、326の内の対応する1つを介して、各サブSGS線が個別のサブセット(例えば、タイル列)に対応する複数のサブSGS線362、364、366に結合され得る。サブSGSドライバ322、324、326の各々は、他の部分的ブロックのものとは独立して、対応する部分的ブロック(例えば、タイル列)のストリングのSGSを同時に結合又は切断し得る。グローバルアクセス線(例えば、グローバルCG線)350は、複数のストリングの各々の個別のティアに対応する電荷蓄積デバイスを結合し得る。各グローバルCG線(例えば、グローバルCG線350)は、複数のサブストリングドライバ312、314、及び316の内の対応する1つを介して、複数のサブアクセス線(例えば、サブCG線)352、354、356に結合され得る。サブストリングドライバの各々は、他の部分的ブロック及び/又は他のティアのものとは独立して、個別の部分的ブロック及び/又はティアに対応する電荷蓄積デバイスを同時に結合又は切断し得る。個別のサブセット(例えば、部分的ブロック)及び個別のティアに対応する電荷蓄積デバイスは、電荷蓄積デバイスの“部分的ティア”(例えば、単一の“タイル”)を含み得る。個別のサブセット(例えば、部分的ブロック)に対応するストリングは、サブソース372、374、及び376(例えば、“タイルソース”)の内の対応する1つに結合され得、各サブソースは、個別の電源に結合される。
【0008】
NANDメモリデバイス200は、代替的には、図4の概略図を参照して説明される。
【0009】
メモリアレイ200は、ワード線202~202、及びビット線228~228を含む。
【0010】
メモリアレイ200はまた、NANDストリング206~206を含む。各NANDストリングは、電荷蓄積トランジスタ208~208を含む。電荷蓄積トランジスタは、電荷を蓄積するためにフローティングゲート材料(例えば、ポリシリコン)を使用し得、又は電荷を蓄積するために電荷トラップ材料(例えば、窒化ケイ素、金属ナノドット等)を使用し得る。
【0011】
電荷蓄積トランジスタ208は、ワード線202とストリング206との交点に設置される。電荷蓄積トランジスタ208は、データの蓄積のための不揮発性メモリセルを表す。各NANDストリング206の電荷蓄積トランジスタ208は、ソース選択デバイス(例えば、ソース側選択ゲート、SGS)210とドレイン選択デバイス(例えば、ドレイン側選択ゲート、SGD)212との間でソースからドレインに直列に接続される。各ソース選択デバイス210は、ストリング206とソース選択線214との交点に設置される一方、各ドレイン選択デバイス212は、ストリング206とドレイン選択線215との交点に設置される。選択デバイス210及び212は、任意の適切なアクセスデバイスであり得、図4にボックスを用いて一般的に説明される。
【0012】
各ソース選択デバイス210のソースは、共通のソース線216に接続される。各ソース選択デバイス210のドレインは、対応するNANDストリング206の第1の電荷蓄積トランジスタ208のソースに接続される。例えば、ソース選択デバイス210のドレインは、対応するNANDストリング206の電荷蓄積トランジスタ208のソースに接続される。ソース選択デバイス210は、ソース選択線214に接続される。
【0013】
各ドレイン選択デバイス212のドレインは、ドレイン接点でビット線(すなわち、デジット線)228に接続される。例えば、ドレイン選択デバイス212のドレインは、ビット線228に接続される。各ドレイン選択デバイス212のソースは、対応するNANDストリング206の最後の電荷蓄積トランジスタ208のドレインに接続される。例えば、ドレイン選択デバイス212のソースは、対応するNANDストリング206の電荷蓄積トランジスタ208のドレインに接続される。
【0014】
電荷蓄積トランジスタ208は、ソース230、ドレイン232、電荷蓄積領域234、及び制御ゲート236を含む。電荷蓄積トランジスタ208は、ワード線202に結合されたそれらの制御ゲート236を有する。電荷蓄積トランジスタ208の列は、所与のビット線228に結合されたNANDストリング206内のそれらのトランジスタである。電荷蓄積トランジスタ208の行は、所与のワード線202に共通に結合されたそれらのトランジスタである。
【0015】
図5及び図6は、従来の集積アセンブリの一般的なレイアウトを説明し、図5は、アセンブリの領域の上面図を示し、図6は、アセンブリの領域の断面側面図を示す。
【0016】
図5を参照すると、アセンブリ10は、階段領域14(階段)に近接するメモリアレイ領域12(メモリアレイ)を含む。
【0017】
メモリアレイ領域12は、密集パターン(例えば、六方密パターン)で配列されたチャネル材料ピラー16を含む。チャネル材料ピラーは、(図6を参照して以下に説明する)導電性ティアを通って拡張する。階段領域14は、個々のティアに電気的接触がなされる相互接続領域18を含む。相互接続領域の各々は、ティアの特定のセットへの相互接続を確立するために利用され得る。実例として、図5は、相互接続領域の各々が8個のティアへの相互接続を確立するために利用され、該領域の一方がティア1~8と結合するために利用され、該領域の内の他方がティア9~16と結合するために利用されることを示す。任意の適切な数の相互接続領域18が利用され得、そうした相互接続領域は、任意の適切な数の導電性ティアと結合するために利用され得る。
【0018】
図6は、領域12及び14の断面側面図を示す。交互の第1及び第2のレベル22及び24のスタック20は、領域12及び14内に拡張する。レベル22は導電材料26を含み、レベル24は絶縁材料28を含む。示した実施形態では、誘電体バリア材料30は、レベル22の導電材料26に沿って拡張する。
【0019】
レベル22は、導電性ティアを含むとみなされ得、そうしたティアは、そうしたレベル内の導電材料26に対応する。任意の適切な数、例えば、8個、16個、32個、64個、128個、256個、512個、1024個等の導電性ティアが利用され得る。
【0020】
チャネル材料ピラー16は、メモリアレイ領域12内のスタック20を通って拡張する。チャネル材料ピラーは、(点描で指し示された)チャネル材料32を含む。チャネル材料は、介在領域34によってスタック20から隔離される。そうした領域は、電荷遮断材料36、電荷トラップ材料38、及びゲート誘電体材料40を含む。
【0021】
説明する実施形態では、チャネル材料ピラー16は、絶縁材料33を取り囲む環状リングとして構成される。こうしたものは、中空チャネル構成であるとみなされ得、絶縁材料33は、チャネル材料ピラー16の“中空”内にある。他の用途では、チャネル材料ピラー16は、中空ではなく中実であり得る。
【0022】
階段領域14は、個々のティア22の導電材料26まで拡張する導電性相互接続部42を含む。導電性相互接続部は、絶縁充填材料44を通って拡張する。
【0023】
ソース構造体46は、メモリアレイ領域12のスタック20の下にあるように示されている。ソース構造体は、階段領域14のスタック20の下まで拡張してもしなくてもよい。
【0024】
チャネル材料32は、ソース構造体46と電気的に結合されるように示されている。
【0025】
メモリセル48は、メモリアレイ領域12内の導電レベル22に沿い、メモリセルの各々は、チャネル材料32、ゲート誘電体材料40、電荷トラップ材料38、電荷遮断材料36、及び誘電体バリア材料30の部分を含む。メモリセルは、導電性ティア22の導電材料26の領域をも含む。メモリセル48内の導電材料26の領域は、ゲート領域50であるとみなされ得る。導電材料26の他の領域は、ゲート領域を他の領域と結合するルーティング領域(ワード線領域)52であるとみなされ得る。ルーティング領域52は、階段領域14内の相互接続部42まで拡張する。
【0026】
ソース側選択ゲート(SGS)54は、メモリセル48とソース構造体46との間にあり得る。
【0027】
チャネル材料32は、ドレイン側選択ゲート(SGD)56を通じてビット線54に結合され得る。
【0028】
ベース58は、メモリアレイ領域12及び階段領域14の構造体を支持する。ベース58は、半導体ダイの一部であり得る。ベース58は、半導体材料を含み得、例えば、単結晶ケイ素を含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。ベース58は、半導体基板と称され得る。用語“半導体基板”は、半導体ウェーハ(単独で、又は他の材料を含むアセンブリ内の何れか)等のバルク半導体材料、及び半導体材料層(単独で、又は他の材料を含むアセンブリ内の何れか)を含むが、これらに限定されない半導体材料を含む任意の構築物を遺棄する。用語“基板”は、上に説明した半導体基板を含むが、これらに限定されない任意の支持構造体を指す。幾つかの用途では、ベース58は、集積回路の製造と関連付けられる1つ以上の材料を含む半導体基板に対応し得る。そうした材料は、例えば、高融点金属材料、バリア材料、拡散材料、絶縁体材料等の内の1つ以上を含み得る。
【0029】
論理回路60及び62は、ベースによって支持されるように示されている。そうした論理回路は、例えば、CMOSを含み得る。説明する用途では、論理回路60は、センスアンプ回路(センスアンプ)を含み、ビット線54と電気的に結合され、論理回路62は、ワード線ドライバ回路(ワード線ドライバ)を含み、相互接続部42を通じてワード線レベル(アクセスレベル)22と電気的に結合される。
【0030】
階段領域14内に相互接続部42を形成することは困難であり得る。深いティアに到達するために使用される深い開口部の高アスペクト比に起因して、相互接続部42を非常に深いティアに形成することは特に困難であり得る。相互接続部42を形成する改良された方法を開発することが望ましいであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】メモリセルを備えたメモリアレイを有する従来技術のメモリデバイスのブロック図を示す。
図2】3D NANDメモリデバイスの形式で図1の従来技術のメモリアレイの概略図を示す。
図3】X-X´の方向の図2の従来技術の3D NANDメモリデバイスの断面図を示す。
図4】従来技術のNANDメモリアレイの概略図である。
図5】従来技術の集積アセンブリの領域の概略上面図である。
図6図5の従来技術のアセンブリの領域の概略断面側面図である。
図7】例示的な方法の例示的なプロセス段階における例示的な構造体の領域の概略断面側面図である。
図7A図7と同じプロセス段階における図7の例示的な構造体の別の領域の概略断面側面図である。
図8】例示的な方法の一連のプロセス段階における図7の例示的な構造体の領域の概略断面側面図である。図8のプロセス段階は、図7のプロセス段階に続き得る。
図9】例示的な方法の一連のプロセス段階における図7の例示的な構造体の領域の概略断面側面図である。
図10】例示的な方法の一連のプロセス段階における図7の例示的な構造体の領域の概略断面側面図である。
図11】例示的な方法の一連のプロセス段階における図7の例示的な構造体の領域の概略断面側面図である。
図11A図11のプロセス段階と同様の例示的なプロセス段階における図7Aの領域の概略断面側面図である。
図12】例示的な方法のプロセス段階における図7の例示的な構造体の領域の概略断面側面図である。図12のプロセス段階は、図11のプロセス段階に続き得る。
図12A図12のプロセス段階と同様の例示的なプロセス段階における図7Aの領域の概略断面側面図である。
図13】例示的な方法の一連のプロセス段階における図7の例示的な構造体の領域の概略側面断面図である。図13のプロセス段階は、図12のプロセス段階に続き得る。
図14】例示的な方法の一連のプロセス段階における図7の例示的な構造体の領域の概略側面断面図である。
図15】例示的な方法の一連のプロセス段階における図7の例示的な構造体の領域の概略側面断面図である。
図16】例示的な方法の一連のプロセス段階における図7の例示的な構造体の領域の概略側面断面図である。図16のプロセス段階は、図13のプロセス段階に続き得る。
図17】例示的な方法の一連のプロセス段階における図7の例示的な構造体の領域の概略側面断面図である。
図18】例示的な方法の一連のプロセス段階における図7の例示的な構造体の領域の概略側面断面図である。
図19】例示的な方法の一連のプロセス段階における図7の例示的な構造体の領域の概略側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
幾つかの実施形態は、集積アセンブリの階段領域内の特定のステップへの相互接続部を形成する方法を含む。幾つかの実施形態は、集積アセンブリの階段領域内のステップと電気的に結合された相互接続部を有する集積アセンブリを含む。例示的な実施形態は、図7図19を参照して説明される。
【0033】
図7を参照すると、集積アセンブリ10の階段領域14が例示的なプロセス段階において説明されている。階段領域は、交互の第1及び第2のレベル22及び24のスタック20を含む。第1のレベル22は犠牲材料64を含み、第2のレベル24は絶縁材料28を含む。
【0034】
犠牲材料64は、任意の適切な組成物を含み得、幾つかの実施形態では、窒化ケイ素を含み得、本質的にそれからり得、又はそれからなり得る。
【0035】
絶縁材料28は、任意の適切な組成物を含み得、幾つかの実施形態では、二酸化ケイ素を含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。
【0036】
第1及び第2のレベル22/24の内の幾つかは、ステップ66として構成される。ステップの各々は、第1のレベル22の内の関連する1つの上方に第2のレベル24の内の1つを含み(すなわち、犠牲材料64の上方に絶縁材料28を含み)、上面67を有する。
【0037】
レベル22及び24は、任意の適切な厚さのものであり得、相互に同じ厚さであり得、又は相互に異なる厚さであり得る。幾つかの実施形態では、レベル22及び24は、約10ナノメートル(nm)~約400nmの範囲内の垂直方向の厚さを有し得る。
【0038】
スタック20は、任意の適切な数の第1及び第2のレベル22及び24を有し得る。実例として、幾つかの実施形態では、スタック20は、8個の第1のレベル、16個の第1のレベル、32個の第1のレベル、64個の第1のレベル、512個の第1のレベル、1024個の第1のレベル等を有し得、こうした第1のレベルは、最終的に、図6を参照して上に説明したものに類似の導電性ティアになる。
【0039】
スタック20の下部領域のみが、図7の説明した相互接続領域の説明したステップ66中にパターニングされる。スタック20の他の部分は、(図5の相互接続領域18に類似する)他の相互接続領域内のステップ中にパターン形成され得る。
【0040】
図7Aは、図7の階段領域14に近接するメモリアレイ領域12を示し、図7の階段領域14と同じプロセス段階にある。スタック20は、メモリアレイ領域12に渡って拡張する。
【0041】
メモリアレイ領域12内のスタック20の部分は、スタックの第1の部分(又は第1の領域)と称され得、階段領域14内のスタック20の部分は、スタックの第2の部分(又は第2の領域)と称され得る。
【0042】
ソース構造体46(図6)及びベース58(図6)は、図面を簡略化するために、図7及び図7Aには示されていない。しかしながら、そうした構造体が図7及び図7Aのスタック20の下に存在し得ることは理解されるべきである。
【0043】
図8を参照すると、階段領域14内のスタック20の上方に保護ライナー68が形成される。保護ライナー68はライナー材料70を含む。そうしたライナー材料は、任意の適切な組成物を含み得、幾つかの実施形態では、1つ以上の絶縁性酸化物を含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。実例として、ライナー材料70は、SiO、AlO、HfO、ZrO、及びTaOの1つ以上を含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得、化学式は特定の化学量論ではなく主成分を指し示す。
【0044】
ライナー68は、任意の適切な厚さを有し得、幾つかの実施形態では、約10nm~約100nmの範囲内、約20nm~約50nmの範囲内等の厚さを有し得る。
【0045】
図9を参照すると、エッチング停止材料72が保護ライナー68の上方に形成される。エッチング停止材料は、エッチング停止層(構造体)74を形成する。
【0046】
エッチング停止材料72は、任意の適切な組成物を含み得、絶縁性、半導電性、又は導電性であり得る。幾つかの実施形態では、エッチング停止材料は、酸化アルミニウム、炭素ドープ窒化ケイ素、ケイ素、及びタングステンの内の1つ以上を含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。エッチング停止材料が炭素ドープ窒化ケイ素を含む場合、炭素濃度は、約5原子パーセント(at%)~約20at%の範囲内、約10at%~約15at%の範囲内等であり得る。エッチング停止材料がケイ素を含む場合、ケイ素は実質的にドープされていなくてもよい(すなわち、その中に約1015原子/cm以下の導電率向上ドーパントを含み得る)。ケイ素は、任意の適切な結晶形態にあり得、幾つかの実施形態では、多結晶及び/又はアモルファスであり得る。
【0047】
エッチング停止層74は、任意の適切な厚さを有し得、幾つかの実施形態では、約50nm~約250nmの範囲内、約20nm~約100nmの範囲内、約40nm~約60nmの範囲内等の厚さを有し得る。
【0048】
図10を参照すると、材料76がエッチング停止材料72の上方に形成される。材料76は充填材料と称され得る。材料76はステップ66の上方にある。
【0049】
材料76は、任意の適切な組成物を含み得、幾つかの実施形態では、二酸化ケイ素及び/又はドープされたシリケートガラス(例えば、ボロフォスフォシリケートガラス、フォスフォシリケートガラス、フルオロシリケートガラス等)を含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。幾つかの実施形態では、充填材料76は、保護材料70と同じ組成物を含み得、他の実施形態では、充填材料76は、保護材料70とは異なる組成物を含み得る。
【0050】
図11を参照すると、平坦化された表面77は、ライナー68の上面に渡って、並びに材料70、72、及び76に渡って拡張するように形成される。平坦化された表面77は、例えば、化学機械研磨(CMP)を含む任意の適切な処理を利用して形成され得る。平坦化された表面77は、任意の適切なレベルで形成され得る。幾つかの実施形態では、平坦化された表面77は、ライナー68の上面に沿うのではなく、スタック20の上部レベル24に沿い(すなわち、上部レベル24の材料28の上面に沿い)得る。
【0051】
図11Aは、図11と同様の(及び、幾つかの実施形態では、図11のものと同じ)プロセス段階におけるメモリアレイ領域12を示す。スタック20を通って開口部90が形成され、次に、材料32、33、36、38、及び40はそうした開口部内に形成されている。図11の材料68は、図11Aのメモリアレイ領域12に渡って拡張してもしなくてもよく、説明する実施形態では、メモリアレイ領域の説明する部分を渡るようには示されていない。
【0052】
チャネル材料32は、半導体材料を含み、任意の適切な組成物又は組成物の組み合わせを含み得る。実例として、チャネル材料32は、ケイ素、ゲルマニウム、III/V族半導体材料(例えばリン化ガリウム)、半導体酸化物等の内の1つ以上を含み得、用語III/V族半導体材料は、周期表のIII族及びV族から選択された元素を含む半導体材料を指す(III族及びV族は古い命名法であり、現在は13族及び15族と称される)。幾つかの実施形態では、チャネル材料32は、ケイ素を含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。
【0053】
トンネル材料(ゲート誘電体材料)40は、任意の適切な組成物を含み得る。幾つかの実施形態では、トンネル材料40は、例えば、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム等の内の1つ以上を含み得る。
【0054】
電荷遮断材料36は、任意の適切な組成物を含み得、幾つかの実施形態では、二酸化ケイ素及び/又は1つ以上の高k材料(例えば、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム等)を含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得、用語“高k”は、二酸化ケイ素の誘電率よりも大きい誘電率を意味する。
【0055】
材料38は、電荷蓄積材料と称され得、任意の適切な組成物を含み得る。幾つかの実施形態では、電荷蓄積材料38は、例えば、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、導電性ナノドット等の電荷トラップ材料を含み得る。実例として、幾つかの実施形態では、電荷蓄積材料38は、窒化ケイ素を含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。
【0056】
絶縁材料33は、任意の適切な組成物を含み得、幾つかの実施形態では、二酸化ケイ素を含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。
【0057】
チャネル材料82は、図5及び図6を参照して上に説明したタイプのチャネル材料ピラー16として構成される。図11Aの説明するチャネル材料ピラー16は、メモリアレイ領域12に渡って形成された多数のチャネル材料ピラーを表し得る。
【0058】
図12及び12Aを参照すると、犠牲材料64(図11及び図11A)が除去され、導電材料26がレベル22内に形成される。また、示した実施形態では、誘電体バリア材料30が導電材料26の外周面に沿って形成される。
【0059】
犠牲材料64(図11及び図11A)は、熱リン酸を利用したエッチングを用いて除去され得る。保護ライナー68は、エッチング停止材料72がそうしたエッチングに曝されることから保護し得る。エッチング停止材料72が、犠牲材料64を除去するために利用されるエッチングに対して耐性がある場合、保護ライナー68は省かれてもよい。
【0060】
導電材料26は、例えば、様々な金属(例えば、チタン、タングステン、コバルト、ニッケル、白金、ルテニウム等)、金属含有組成物(例えば、金属ケイ化物、金属窒化物、金属炭化物等)、及び/又は導電的にドープされた半導体材料(例えば、導電的にドープされたケイ素、導電的にドープされたゲルマニウム等)の内の1つ以上等の任意の適切な導電性組成物を含み得る。幾つかの実施形態では、導電材料26は、窒化チタンを含むライナーによって取り囲まれたタングステンコアを含み得る。
【0061】
誘電体バリア材料30は任意の適切な組成物を含み得る。幾つかの実施形態では、誘電体バリア材料30は、高k材料(実例として、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、酸化タンタル等の内の1つ以上)を含み得る。幾つかの実施形態では、誘電体バリア材料30は、酸化アルミニウムを含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。
【0062】
ステップ66内の導電材料26は、導電層92として構成されるとみなされ得、そうした導電層の各々は上面93を有する。
【0063】
図12Aのメモリアレイ領域12で示された構成は、図6を参照して上に説明したものと類似のメモリセル48を含み得る。導電レベル22は、図6を参照して上に説明したものと類似のゲート領域50及びルーティング領域52を含み得る。幾つかの実施形態では、導電層92は、メモリアレイのゲート/ルーティング層と称され得、そうした層は、メモリアレイ領域12及び階段領域14の両方の中に拡張する。
【0064】
図12Aのプロセス段階は、幾つか実施形態では、図12のプロセス段階と同じであり得る。そうした実施形態では、保護ライナー68は、図12Aのメモリアレイ領域12の上面に沿って拡張していてもしなくてもよい。
【0065】
図13を参照すると、充填材料76を通ってエッチング停止材料72まで拡張するように開口部78が形成される。説明する実施形態では、開口部78はエッチング停止材料を部分的に貫通する。他の実施形態では、開口部78は、エッチング停止材料の上面で停止し得る。開口部78の各々は、ステップ66の内の1つと整列される。
【0066】
図14を参照すると、開口部78は、エッチング停止材料72、保護材料70、絶縁材料28、及び誘電体バリア材料30を通ってステップ66内の導電層92の上面93まで拡張される。説明する実施形態では、開口部が材料72、70、28、及び30を通る比較的真っ直ぐな垂直側壁を有するように、開口部78は、材料72、70、28、及び30の各々を通る1つ以上の異方性エッチングを用いて拡張される。幾つかの実施形態では、層74を通って保護ライナー68までのエッチングは、第1のエッチング条件を含むとみなされ得、材料70、28、及び30を通るエッチングは、追加のエッチング条件を含むとみなされ得る。追加のエッチング条件は、第1のエッチング条件と同じであってもなくてもよい。第1のエッチング条件は特定の材料74に対して選択され得る。幾つかの実施形態では、第1のエッチング条件は、フッ化水素酸(HF)及び水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)の一方又は両方を利用し得、層70は、ケイ素及び/又は炭素ドープ窒化ケイ素を含み得る。幾つかの実施形態では、追加のエッチング条件は、酸化物含有材料70、28、及び30を貫通するためにHFを利用し得る。
【0067】
幾つかの実施形態では、開口部78は、上面93で停止するのではなく、層92の導電材料52を貫通し得る。
【0068】
犠牲材料64(図11)の置換は、図12のプロセス段階で発生するように示されているが、他の実施形態では、そうした置換は、図14のプロセス段階の前の任意のプロセス段階で発生し得ることを理解すべきである。開口部78がそうした導電材料上で停止し得る(又は、幾つかの実施形態では、その中に拡張し得る)ように、導電層92は、図14のプロセス段階において存在することが望ましい。
【0069】
図15を参照すると、図6を参照して上に説明したものに類似の相互接続部42を形成するために、導電材料96が開口部78内に形成される。
【0070】
導電材料96は、例えば、様々な金属(例えば、チタン、タングステン、コバルト、ニッケル、白金、ルテニウム等)、金属含有組成物(例えば、金属ケイ化物、金属窒化物、金属炭化物等)、及び/又は導電的にドープされた半導体材料(例えば、導電的にドープされたケイ素、導電的にドープされたゲルマニウム等)の内の1つ以上等の任意の適切な導電性組成物を含み得る。幾つかの実施形態では、導電材料96は、金属含有材料であり得、タングステン、窒化チタン、窒化タングステン等の内の1つ以上を含み得る。
【0071】
図15の導電性相互接続部42は、図6に示したものと類似のドライバ回路62と結合され得る。
【0072】
平坦化された表面97は、相互接続部42及び充填材料76に渡って拡張するように示されている。平坦化された表面97は、例えば、CMPを含む任意の適切な方法を用いて形成され得る。
【0073】
上で論じたように、幾つかの実施形態では、エッチング停止材料72は導電性であり得る(例えば、タングステンを含み得る)。そうした実施形態では、エッチング停止材料72を相互接続部42から電気的に絶縁することが有利であり得る。図16図19は、エッチング停止材料を相互接続部42から電気的に絶縁するための例示的な方法の例示的なプロセス段階を示す。
【0074】
図16を参照すると、階段領域14は、図13に続き得るプロセス段階で示されている。材料72の領域を除去し、充填材料76の下に拡張するキャビティ99を形成するために、等方性エッチングが利用される。図16の等方性エッチングは、任意の適切なエッチャント及び条件を利用し得る。実例として、幾つかの実施形態では、等方性エッチングは、材料72がケイ素及び/又は炭素ドープ窒化ケイ素を含む場合に、HF、TMAH、及び熱リン酸の内の1つ以上を利用し得る。
【0075】
図17を参照すると、絶縁スペーサ100を形成するために、絶縁スペーサ材料102がキャビティ99(図16)内に形成される。絶縁スペーサ材料102は、任意の適切な絶縁組成物を含み得、幾つかの実施形態では、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸化アルミニウム等の1つ以上を含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。
【0076】
スペーサ100は、任意の適切な処理を用いて形成され得る。実例として、開口部78及びキャビティ99内にスペーサ材料102のライナーが形成され得、次に、スペーサ100をキャビティ99(図16)内に残したまま、余分なスペーサ材料はエッチングを用いて除去され得る。
【0077】
図18を参照すると、開口部78は、保護材料70、絶縁材料28、及び誘電体バリア材料30を通ってステップ66内の導電層92の上面93まで拡張される。こうしたものは、図14を参照して上に説明したのものと類似のエッチングを用いて達成され得る。
【0078】
図19を参照すると、図6を参照して上に説明したものと類似の相互接続部42を形成するために、導電材料96が開口部78(図18)内に形成される。導電性相互接続部42は、絶縁スペーサ100によって(例えば、タングステン等の導電材料であり得る)層74から横方向に隔離される。
【0079】
図19の導電性相互接続部42は、図6に示したものと類似のドライバ回路62と結合され得る。
【0080】
図15及び図19の説明する実施形態では、層74は、ステップ66の上方にあり、スタック20の下部に沿い、ライナー材料70に対応する介在する絶縁領域によってスタック20から隔離される。
【0081】
本明細書に説明する処理は、充填材料(76)をパンチングスルーした開口部(78)に対するランディングパッドとしてエッチング停止材料(72)を利用することによって、階段領域内の深いステップへの導電性相互接続部(42)の形成を有利に改善し得る。エッチング停止材料は、エッチング停止の厚さ及び/又は組成を調整することによって、低アスペクト比及び高アスペクト比の両方の開口部(78)を完全に停止するように調整され得る。幾つかの用途では、エッチング停止材料を保護材料(70)の上に浮かべる(その上方に形成する)ことによって、エッチング停止材料の調整可能性が向上する。
【0082】
幾つかの実施形態では、エッチング停止材料(74)は、絶縁性ティア(24)の絶縁材料(28)に対して、及び導電性ティア(22)の導電材料(26)に対して選択的に除去可能であるように選択され得る。
【0083】
幾つかの実施形態では、本明細書に説明するプロセスは、階段コンタクト構造体(相互接続部)のスケーリング能力及び位置の柔軟性を有利に提供し得る。
【0084】
上で論じたアセンブリ及び構造体は、集積回路内で利用され得(用語“集積回路”は、半導体基板により支持される電子回路を意味する)、電子システム中に組み込まれ得る。そうした電子システムは、例えば、メモリモジュール、デバイスドライバ、パワーモジュール、通信モデム、プロセッサモジュール、及びアプリケーション固有のモジュールで使用され得、多層、マルチチップモジュールを含み得る。電子システムは、例えば、カメラ、無線デバイス、ディスプレイ、チップセット、セットトップボックス、ゲーム、照明、車両、時計、テレビ、携帯電話、パーソナルコンピュータ、自動車、産業用制御システム、航空機等の広範囲のシステムの内の何れかであり得る。
【0085】
特に明記しない限り、本明細書に説明する様々な材料、物質、組成物等は、例えば、原子層堆積(ALD)、化学気相成長(CVD)、物理気相成長(PVD)等を含む、現在知られている、又はまだ開発されていない任意の適切な方法論を用いて形成され得る。
【0086】
用語“誘電性”及び“絶縁性”は、絶縁性の電気的特性を有する材料を説明するために利用され得る。この開示では、該用語は同義語とみなされる。幾つかの実例での用語“誘電性”の利用、及び他の実例での用語“絶縁性”(又は“電気的に絶縁性”)の利用は、後続する特許請求の範囲内の先行詞を単純化するために、この開示内の言語のバリエーションを提供するものであり得、化学的又は電気的な何らかの重要な相違を指し示すために利用されない。
【0087】
用語“電気的に接続された”及び“電気的に結合された”は、この開示において両方とも利用され得る。該用語は同義語とみなされる。幾つかの実例での一方の用語の利用、及び他の実例での他方の用語の利用は、後続する特許請求の範囲内の先行詞を単純化するために、この開示内の言語のバリエーションを提供するものであり得る。
【0088】
図面中の様々な実施形態の特定の向きは、説明の目的のみのためのものであり、幾つかの用途では、実施形態は、示された向きに対して回転させられ得る。本明細書で提供される説明及び後続する特許請求の範囲は、構造体が図面の特定の向きにあるか、それとも、そうした向きに対して回転させられるかに関係なく、様々な機構間の説明された関係を有する任意の構造体に関係する。
【0089】
添付の例証の断面図は、断面の平面内の機構のみを示しており、図面を簡略化するために、特に明記しない限り、断面の平面の背後にある材料を示していない。
【0090】
構造体が別の構造体に対して“上に”、“隣接する”、又は“接する(against)”と上で言及される場合、それは、別の構造上に直接あり得、又は介在する構造体も存在し得る。対照的に、構造体が別の構造体に対して“直接上に”、“直接隣接する”、又は“直接接する(directly against)”と言及される場合、介在する構造体は存在しない。用語“真下”、“真上”等は、(特に明記されていない限り)直接の物理的接触を指し示すのではなく、直立した位置合わせを指し示す。
【0091】
構造体(例えば、層、材料等)は、構造体が一般的に、下にあるベース(例えば、基板)から上向きに拡張することを指し示すために“垂直方向に拡張する”と称され得る。垂直方向に拡張する構造体は、ベースの上面に対して実質的に直交して拡張してもよく、しなくてもよい。
【0092】
幾つかの実施形態は、集積アセンブリを形成する方法を含む。交互の第1及び第2のレベルのスタックが形成される。第1のレベルは犠牲材料を含み、第2のレベルは絶縁材料を含む。第1及び第2のレベルの内の少なくとも幾つかは、ステップとして構成される。ステップの各々は、第1のレベルの内の関連する1つの上方に第2のレベルの内の1つを含み、第2のレベルの内の該1つの上面に対応する上面を有する。スタックの上方にエッチング停止材料が形成される。エッチング停止材料の上方に充填材料が形成される。犠牲材料が除去され、導電層が第1のレベル内に形成される。ステップ内の導電層は上面を有する。開口部は、充填材料を通ってエッチング停止材料まで拡張するように形成される。開口部は、エッチング停止材料を通って、ステップ内の導電層の上面まで拡張される。拡張された開口部内に導電性相互接続部が形成される。
【0093】
幾つかの実施形態は、集積アセンブリを形成する方法を含む。交互の第1及び第2のレベルのスタックが形成される。スタックは、メモリアレイ領域内に第1の領域を有し、メモリアレイ領域に近接する階段領域内に第2の領域を有する。第1のレベルは犠牲材料を含み、第2のレベルは絶縁材料を含む。第1及び第2のレベルの内の少なくとも幾つかは、階段領域内のステップとして構成される。ステップの各々は、第1のレベルの内の関連する1つの上方に第2のレベルの内の1つを含み、第2のレベルの内の該1つの上面に対応する上面を有する。スタックの第2の領域の上方に保護ライナーが形成される。スタックの第2の領域の上方及び保護ライナーの上方にエッチング停止材料が形成される。ステップの上方に充填材料が形成される。充填材料はエッチング停止材料の上方にある。犠牲材料が除去され、導電材料が第1のレベル内に形成される。ステップ内の導電材料は、上面を有する導電層として構成される。開口部は、充填材料を通ってエッチング停止材料まで拡張するように形成される。開口部は、第1のエッチング条件を用いて、エッチング停止材料を通って保護ライナーまで拡張される。開口部は、追加のエッチング条件を用いて、保護ライナーを通ってステップ内の導電層の上面まで拡張される。拡張された開口部内に導電性相互接続部が形成される。
【0094】
幾つかの実施形態は、交互の第1及び第2のレベルのスタックを有する集積アセンブリを含む。第1のレベルは導電材料を含み、第2のレベルは絶縁材料を含む。第1及び第2のレベルの内の少なくとも幾つかは、ステップとして構成される。ステップの各々は、第1のレベルの内の関連する1つの上方に第2のレベルの内の1つを有する。層は、ステップの上方にあり、介在する絶縁領域によってスタックから隔離される。絶縁材料が層の上方にある。導電性相互接続部は、絶縁材料を通り、層を通り、介在する絶縁領域を通って、ステップの第1のレベル内の導電材料まで拡張する。
【0095】
法令に準拠して、本明細書に開示する主題は、構造的及び系統的機構に関して多かれ少なかれ具体的な言語で説明されている。しかしながら、本明細書に開示する手段は例示的実施形態を含むので、特許請求の範囲は、示され説明される特定の機構に限定されないことを理解すべきである。特許請求の範囲は、したがって、文字通りの言葉で全範囲を与えられ、均等論に従って適切に解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図7A
図8
図9
図10
図11
図11A
図12
図12A
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19