(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-17
(45)【発行日】2024-10-25
(54)【発明の名称】垂直方向送達装置
(51)【国際特許分類】
B65G 17/16 20060101AFI20241018BHJP
B65G 21/16 20060101ALI20241018BHJP
B65G 17/32 20060101ALI20241018BHJP
【FI】
B65G17/16 A
B65G21/16
B65G17/32 Z
(21)【出願番号】P 2023074041
(22)【出願日】2023-04-28
【審査請求日】2023-04-28
(32)【優先日】2022-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(32)【優先日】2022-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】504429600
【氏名又は名称】緯創資通股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】WISTRON CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】翁 ▲ち▼能
(72)【発明者】
【氏名】宋 振安
(72)【発明者】
【氏名】黎 傳盛
【審査官】内田 茉李
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-054641(JP,A)
【文献】実開昭50-108163(JP,U)
【文献】特開昭62-140921(JP,A)
【文献】米国特許第06321899(US,B1)
【文献】特開昭62-031607(JP,A)
【文献】特表2012-519634(JP,A)
【文献】特開2015-188527(JP,A)
【文献】実開昭55-042382(JP,U)
【文献】特開昭47-028650(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 17/16
B65G 21/16
B65G 17/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直方向送達装置であって、
取付け面を有する基部と、
前記取付け面上に配設されたレール構造と、
前記レール構造上に移動可能に配設され、支持面及び前記支持面によって支持されている穴付き板を備え
、垂直方向に移動可能である搬送装置と、
を備え、
前記搬送装置の前記支持面は、前記基部の前記取付け面に垂直であ
り、
前記搬送装置は、架橋構造及び支持構造を備え、前記架橋構造は、前記支持構造に接続され、前記支持面は、前記支持構造上に配置され、前記垂直方向送達装置は前記基部上に配設された位置決めアセンブリを更に備え、前記位置決めアセンブリは、位置決め構造を備え、前記搬送装置の前記架橋構造は、位置決め孔を有し、前記位置決めアセンブリの前記位置決め構造は、前記位置決め孔内に選択的に挿入され、前記位置決めアセンブリが前記位置決め孔内に挿入されると、前記搬送装置は、位置決めされる、垂直方向送達装置。
【請求項2】
垂直方向送達装置であって、
基部と、
前記基部上に配設されたレール構造と、
前記レール構造上に移動可能に配設され、支持面を備える搬送装置であって、穴付き板が前記支持面によって支持され
、垂直方向に移動可能である搬送装置と、
を備え、
前記支持面の法線方向において、前記搬送装置の前記支持面と前記レール構造とは、重なることなく配置され
、
前記搬送装置は、架橋構造及び支持構造を備え、前記架橋構造は、前記支持構造に接続され、前記支持面は、前記支持構造上に配置され、前記垂直方向送達装置は前記基部上に配設された位置決めアセンブリを更に備え、前記位置決めアセンブリは、位置決め構造を備え、前記搬送装置の前記架橋構造は、位置決め孔を有し、前記位置決めアセンブリの前記位置決め構造は、前記位置決め孔内に選択的に挿入され、前記位置決めアセンブリが前記位置決め孔内に挿入されると、前記搬送装置は、位置決めされる、垂直方向送達装置。
【請求項3】
垂直方向送達装置であって、
基部と、
支持面を備え、送達経路に沿って前記基部上に移動可能に配設され
、垂直方向に移動可能である搬送装置と、
を備え、
前記搬送装置の前記支持面は、前記搬送装置の前記送達経路によって画定されている仮想平面に垂直であ
り、
前記搬送装置は、架橋構造及び支持構造を備え、前記架橋構造は、前記支持構造に接続され、前記支持面は、前記支持構造上に配置され、前記垂直方向送達装置は前記基部上に配設された位置決めアセンブリを更に備え、前記位置決めアセンブリは、位置決め構造を備え、前記搬送装置の前記架橋構造は、位置決め孔を有し、前記位置決めアセンブリの前記位置決め構造は、前記位置決め孔内に選択的に挿入され、前記位置決めアセンブリが前記位置決め孔内に挿入されると、前記搬送装置は、位置決めされる、垂直方向送達装置。
【請求項4】
ローラ部材と、
第1センサと、第2センサと、送達構成要素と、を更に備え、前記ローラ部材が前記基部上に移動可能に配設され、
前記搬送装置の前記架橋構造は、軸線の周りに前記ローラ部材に枢動可能に接続され、前記位置決め孔と前記軸線とは、前記架橋構造の2つの対向する端部に隣接してそれぞれ配置され、前記第1センサは、前記基部上に配設され、前記送達構成要素は、前記基部上に移動可能に配設され、前記送達構成要素は、板部分及び前記板部分から突出する突出構造を備え、前記板部分の一部分が、前記ローラ部材と前記搬送装置の前記架橋構造との間に枢動可能に接続され、前記突出構造が前記第1センサによって感知されると、前記位置決め構造が前記位置決め孔内に挿入され、前記搬送装置が位置決めされ、前記第2センサは、前記基部上に配設されて、前記位置決め構造を感知することによって前記位置決め構造が前記位置決め孔から外に移動させられたか否かを決定するように構成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の垂直方向送達装置。
【請求項5】
垂直方向送達装置であって、
取付け面を有する基部と、
前記取付け面上に配設されたレール構造と、
前記レール構造上に移動可能に配設され、支持面及び前記支持面によって支持されている穴付き板を備え、垂直方向に移動可能である搬送装置と、
を備え、
前記搬送装置の前記支持面は、前記基部の前記取付け面に垂直であり、
前記搬送装置は、架橋構造及び支持構造を備え、前記架橋構造は、前記支持構造に接続され、前記支持面は、前記支持構造上に配置され、前記垂直方向送達装置は位置決めアセンブリを更に備え、前記位置決めアセンブリは、位置決め構造、押圧可能構成要素、橋渡し部分、固定部分、誘導ロッド、及び弾性構成要素を備え、前記固定部分は、前記基部上に配設され、前記誘導ロッドは、前記固定部分を通して配設され、前記押圧可能構成要素及び前記橋渡し部分は、前記誘導ロッドの2つの対向する端部にそれぞれ接続され、前記レール構造は、貫通孔を備え、前記押圧可能構成要素は、前記レール構造の前記貫通孔に移動可能に配置され、前記レール構造内に部分的に配置され、前記押圧可能構成要素は、互いに対向して配置されている傾斜当接面と解放傾斜面とを備え、前記解放傾斜面と前記傾斜当接面とは、前記レール構造内に選択的に配置されて、前記弾性構成要素は、前記誘導ロッドを覆い、前記押圧可能構成要素と前記固定部分との間に挟まれ、前記位置決め構造は、前記橋渡し部分に接続する、垂直方向送達装置。
【請求項6】
垂直方向送達装置であって、
基部と、
前記基部上に配設されたレール構造と、
前記レール構造上に移動可能に配設され、支持面を備える搬送装置であって、穴付き板が前記支持面によって支持され、垂直方向に移動可能である搬送装置と、
を備え、
前記支持面の法線方向において、前記搬送装置の前記支持面と前記レール構造とは、重なることなく配置され、
前記搬送装置は、架橋構造及び支持構造を備え、前記架橋構造は、前記支持構造に接続され、前記支持面は、前記支持構造上に配置され、前記垂直方向送達装置は位置決めアセンブリを更に備え、前記位置決めアセンブリは、位置決め構造、押圧可能構成要素、橋渡し部分、固定部分、誘導ロッド、及び弾性構成要素を備え、前記固定部分は、前記基部上に配設され、前記誘導ロッドは、前記固定部分を通して配設され、前記押圧可能構成要素及び前記橋渡し部分は、前記誘導ロッドの2つの対向する端部にそれぞれ接続され、前記レール構造は、貫通孔を備え、前記押圧可能構成要素は、前記レール構造の前記貫通孔に移動可能に配置され、前記レール構造内に部分的に配置され、前記押圧可能構成要素は、互いに対向して配置されている傾斜当接面と解放傾斜面とを備え、前記解放傾斜面と前記傾斜当接面とは、前記レール構造内に選択的に配置されて、前記弾性構成要素は、前記誘導ロッドを覆い、前記押圧可能構成要素と前記固定部分との間に挟まれ、前記位置決め構造は、前記橋渡し部分に接続する、垂直方向送達装置。
【請求項7】
垂直方向送達装置であって、
基部と、
支持面を備え、送達経路に沿って前記基部上に移動可能に配設され、垂直方向に移動可能である搬送装置と、
を備え、
前記搬送装置の前記支持面は、前記搬送装置の前記送達経路によって画定されている仮想平面に垂直であり、
前記搬送装置は、架橋構造及び支持構造を備え、前記架橋構造は、前記支持構造に接続され、前記支持面は、前記支持構造上に配置され、前記垂直方向送達装置は位置決めアセンブリを更に備え、前記位置決めアセンブリは、位置決め構造、押圧可能構成要素、橋渡し部分、固定部分、誘導ロッド、及び弾性構成要素を備え、前記固定部分は、前記基部上に配設され、前記誘導ロッドは、前記固定部分を通して配設され、前記押圧可能構成要素及び前記橋渡し部分は、前記誘導ロッドの2つの対向する端部にそれぞれ接続され、前記基部上に配設されたレール構造は、貫通孔を備え、前記押圧可能構成要素は、前記レール構造の前記貫通孔に移動可能に配置され、前記レール構造内に部分的に配置され、前記押圧可能構成要素は、互いに対向して配置されている傾斜当接面と解放傾斜面とを備え、前記解放傾斜面と前記傾斜当接面とは、前記レール構造内に選択的に配置されて、前記弾性構成要素は、前記誘導ロッドを覆い、前記押圧可能構成要素と前記固定部分との間に挟まれ、前記位置決め構造は、前記橋渡し部分に接続する、垂直方向送達装置。
【請求項8】
ローラ部材と、
第1センサと、を更に備え、前記ローラ部材は、前記基部上に移動可能に配設され、
前記架橋構造は、前記ローラ部材に枢動可能に接続され、
前記解放傾斜面と前記傾斜当接面とは、
前記ローラ部材に選択的に接触させられ、
前記押圧可能構成要素は、前記ローラ部材によって前記貫通孔から外に選択的に取り除かれて、前記位置決め構造を前記搬送装置の前記架橋構造と係合させ、前記第1センサは、
前記位置決めアセンブリの前記固定部分の
前記押圧可能構成要素に面する側に配設され、前記第1センサは、前記押圧可能構成要素が前記ローラ部材によって押圧されると作動させられる、請求項
5~7のいずれか1項に記載の垂直方向送達装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、移送装置に関し、より具体的には、垂直方向送達装置に関する。
【背景技術】
【0002】
抽出、精製、及び試料調整のための従来の装置では、穴付き板が、水平方向に回転するプラットフォームによって支持されて、搬送される。しかし、水平方向に回転するプラットフォームは、水平方向の空間を占め、そのため、制限された空間によって限定された実験室内の装置の数を増加させるのに不利である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、本開示の一態様は、従来の装置に起因する問題を解決し得る垂直方向送達装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一実施形態は、取付け面を有する基部と、取付け面上に配設されたレール構造と、レール構造上に移動可能に配設された搬送装置と、を含む垂直方向送達装置を提供し、搬送装置は、支持面を備え、搬送装置の支持面は、基部の取付け面に垂直である。
【0005】
本開示の一実施形態は、基部と、基部上に配設されたレール構造と、レール構造上に移動可能に配設された搬送装置と、を含む垂直方向送達装置を提供し、搬送装置は、支持面を有し、搬送装置の支持面とレール構造とは、支持面の法線において互いに重ならない。
【0006】
本開示の一実施形態は、垂直方向送達装置を提供し、該垂直方向送達装置は、基部と、支持面を備えて送達経路に沿って基部上に移動可能に配設された搬送装置と、を含み、搬送装置の支持面は、搬送装置の送達経路によって画定されている仮想平面に垂直である。
【0007】
本開示の上述の実施形態において論じられるような垂直方向送達装置に従うと、搬送装置の支持面は、基部の取付け面に垂直であり、支持面は、支持面の法線においてレール構造と重ならないか、又は搬送装置の支持面は、搬送装置の送達経路によって画定されている仮想平面に垂直であり、それにより、搬送装置の支持面は、基部及びレール構造に垂直な角度で保持される。換言すると、垂直方向送達装置は、垂直な態様で移動可能な穴付き板搬送装置を実現し、これは、垂直方向送達装置に、より小さい水平方向の空間を占めさせ、そのため、制限された空間によって限定された実験室内の装置の数を増加させるのに有利である。
【0008】
本開示は、以下に示される詳細な説明、及び例示にすぎず、それにより本開示を限定することを意図するものではない添付図面からよりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の一実施形態に従う垂直方向送達装置についての斜視図である。
【
図2】異なる角度から見た、本開示の一実施形態に従う垂直方向送達装置についての部分斜視図である。
【
図3】異なる角度から見た、本開示の一実施形態に従う垂直方向送達装置についての部分斜視図である。
【
図4】本開示の一実施形態に従う垂直方向送達装置についての部分拡大図である。
【
図5】本開示の一実施形態に従う垂直方向送達装置の送達構成要素についての部分拡大図である。
【
図6】異なる視野角から見た、本開示の一実施形態に従う垂直方向送達装置についての部分拡大断面図である。
【
図7】異なる視野角から見た、本開示の一実施形態に従う垂直方向送達装置についての部分拡大断面図である。
【
図8】搬送装置が位置決めアセンブリによって位置決めされるときの、本開示の一実施形態に従う垂直方向送達装置についての部分拡大断面図である。
【
図9】本開示の一実施形態に従う垂直方向送達装置についての部分拡大図である。
【
図10】搬送装置が伝送経路に沿って動いて、位置決めアセンブリにちょうど接触したときの、本開示の一実施形態に従う垂直方向送達装置についての部分拡大図である。
【
図11】搬送装置が位置決めアセンブリによって位置決めされたときの、異なる視野角から見た、本開示の一実施形態に従う垂直方向送達装置についての部分拡大図である。
【
図12】搬送装置が位置決めアセンブリによって位置決めされたときの、異なる視野角から見た、本開示の一実施形態に従う垂直方向送達装置についての部分拡大図である。
【
図13】本開示の一実施形態に従う垂直方向送達装置についての部分拡大図である。
【
図14】本開示の一実施形態に従う位置決めアセンブリについての上面図である。
【
図15】本開示の一実施形態に従う位置決めアセンブリの操作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
最初に、
図1~3を参照すると、本開示の一実施形態が、垂直方向送達装置1を提供し、垂直方向送達装置1は、基部10と、レール構造20と、搬送装置30と、を含んでもよい。レール構造20は、基部10上に配置されている。図示のように、基部10は、取付け面11を有し、取付け面11とは、レール構造20が配置されている基部10の表面を意味する。搬送装置30は、レール構造20上に移動可能に配設され、そのため、搬送装置30は、基部10に対して、レール構造20上の送達経路MPに沿って移動可能である。換言すれば、レール構造20は、搬送装置30が基部10に対して相対的に移動する送達経路MPを画定する。本実施形態において、レール構造20は、必要な形状の閉ループレールであり、そのため、図示のように、搬送装置30の送達経路MPは、仮想平面P1上の閉ループであってもよい。仮想平面P1は、送達経路MPによって画定されることに留意されたい。したがって、搬送装置30は、送達経路MPに沿って基部10の異なる領域に反復して移動させられ得る。
【0011】
搬送装置30は、支持面321を含んでもよく、支持面321は、穴付き板81を支持するように構成された搬送装置30の平坦面であってもよい。換言すれば、支持面321とは、穴付き板81を支持するために使用される搬送装置30の表面を意味する。支持面321がその中に配置されている仮想平面P2は、送達経路MPによって画定される仮想平面P1に垂直である。仮想平面P2は、支持面321によって画定されることに留意されたい。換言すれば、搬送装置30の支持面321は、基部10の取付け面11及びレール構造20に垂直であってもよい。したがって、支持面321の法線(すなわち、仮想平面P2の法線NL)において、搬送装置30の支持面321は、レール構造20及び基部10の取付け面11と重ならず、これにより、搬送装置30の支持面321は、移動時に基部10及びレール構造20に垂直な角度に保持される。このように、垂直方向送達装置1は、より小さい水平方向又は横方向の空間しか占めず、そのため、限られた空間内の垂直方向送達装置の数を増加させるのに有利である。
【0012】
穴付き板81は、小さい試験管として使用される多数の試料穴を有する任意の適切な多数穴付き板であり得る。例えば、穴付き板81は、マトリクス状に配列された96以下、又は96以上の試料穴を有してもよい。穴付き板81は、搬送装置30によって搬送されることによって、送達経路MPに沿って基部10に対して移動可能であってもよい。基部10が支持し得る搬送装置30の数は、必要に応じて変更されてもよく、本開示を限定することが意図されていないことに留意されたい。また、搬送装置30が支持し得る穴付き板は、単に本開示をよりよく理解するために提供されているにすぎず、本開示を限定することが意図されていないことにも留意されたい。
【0013】
本実施形態において、垂直方向送達装置1は、ローラ部材40を更に含んでもよい。ローラ部材40は、レール構造20上に移動可能に配設され、そのため、基部10に対して送達経路MPに沿って移動可能にされるだけである。搬送装置30は、軸線AXの周りで枢動可能にローラ部材40に接続されている。したがって、搬送装置30は、搬送経路MPに沿って移動可能であり、基部10及びレール構造20に対して軸AXの周りで回転可能である。
【0014】
搬送装置30がローラ部材40に枢動可能に接続されているので、重力により搬送装置30は、その支持面321の法線NLを重力Gの方向に平行にする位置に自然に補正され得る、換言すれば、レール構造20が垂直状態に設置されると、搬送装置30の支持面321は、重力によって水平状態に自己位置決めされて、それによって、基部10に対して搬送装置30の移動中に穴付き板81の角度が水平であるように自動的に補正され得る。
【0015】
任意選択的に、垂直方向送達装置1は、スリーブセット82、磁気ロッドセット83、及び揚重機構84と協働させられてもよい。揚重機構84は、基部10上に配設されてもよい。スリーブセット82及び磁気ロッドセット83は、揚重機構84の異なるレールに接続されてもよく、そのため垂直方向に別々に移動させられ得る。搬送装置30が穴付き板81をスリーブセット82及び磁気ロッドセット83の下に移動させると、揚重機構84は、スリーブセット82及び磁気ロッドセット83を必要な順序で穴付き板81の穴内へと移動させ得、揚重機構84は、次にスリーブセット82及び磁気ロッドセット83を所定の態様で振動させることにより、穴内に保存された物質に必要なプロセスを実行し得る。
【0016】
任意選択的に、垂直方向送達装置1は、供給機構85及び物質供給装置86と協働させられてもよい。供給機構85は、基部10上に配設されてもよく、又は基部10に隣接して配置されるように外部構造上に配設されてもよい。物質供給装置86は、供給機構85に接続され、それによって移動可能である。物質供給装置86は、供給機構85によって駆動されることによって水平方向に移動させられてもよい。このように、搬送装置30が、穴付き板81を送達経路MPに沿って供給機構85に対応する基部10の側面まで移動させると、供給機構85が、物質供給装置86を穴付き板81上方に移動させることにより、物質供給装置86は、必要な物質を選択された穴に添加し得る。
【0017】
垂直方向送達装置1は、搬送装置30を用いて、穴付き板81を基部10の別の選択された領域まで移動させることにより、別のプロセスを実行し得るが、本開示はこれに限定されないことに留意されたい。
【0018】
垂直方向送達装置1は、動力源87と、複数の送達歯車12と、送達構成要素50と、を更に含んでもよい。送達歯車12は、基部10の取付け面11上に枢動可能に配設されて、レール構造20に隣接して配列される。動力源87は、任意の適切なモータであってもよい。動力源87は、基部10上に配設され、送達歯車12のうちの1つに接続されてもよく、それにより、動力源87は、送達歯車12を基部10に対して回転させ得る。送達構成要素50は、送達歯車12と噛み合い得る任意の適切な歯車チェーンであってもよい。送達構成要素50は、レール構造20に沿って(又は、送達経路MPに沿って)配列されてもよく、送達歯車12を介して基部10上に移動可能に配設される。したがって、動力源87に接続されている送達歯車12は、動力源87によって駆動されているときに送達構成要素50を介して別の送達歯車12を同時に回転させ得る。
【0019】
前述の図を参照し、更に
図4~7を参照すると、
図4は、垂直方向送達装置1の部分拡大図であり、
図5は、送達構成要素50の部分拡大図であり、
図6~7は、異なる角度から見た垂直方向送達装置1の部分拡大断面図である。
【0020】
この実施形態において、垂直方向送達装置1は、シャフト71を更に含んでもよい。シャフト71は、ローラ部材40を通して配設されている。送達構成要素50は、複数の外板を含んでもよい。シャフト71は、送達構成要素50の外板のうちの1つ(例えば、外板51)内に挿入されてもよい。図示のように、外板51は、板部分511を含んでもよい。板部分511は、シャフト孔5112と、取付け部5111と、を含んでもよい。シャフト71は、シャフト孔5112を通して配設される。外板51は、その取付け部5111を介して、送達構成要素50の別の部分(内板及びローラ等、符号を付されていない)に固定される。
【0021】
搬送装置30は、架橋構造31と、支持構造32と、を含んでもよい。支持構造32とは、穴付き板81を支持するために使用される搬送装置30の部分を意味する。支持構造32は、支持面321を含んでもよい。架橋構造31は、シャフト71上に枢動可能に配設されて、支持構造32を接続してもよく、それにより、支持構造32は、架橋構造31を介してシャフト71に接続され、架橋構造31は、シャフト71を介してローラ部材40に枢動可能に接続されている。架橋構造31は、互いに反対側に配置されている、接続部分311及び遠位部分312を含んでもよい。接続部分311とは、支持構造32が架橋構造31に接続されている、架橋構造31の部分を意味し、遠位部分312とは、シャフト71上に枢動可能にスリーブで繋がれている架橋構造31の部分を意味する。
【0022】
送達構成要素50の外板51の少なくとも部分は、搬送装置30の架橋構造31とローラ部材40とに枢動可能に接続され、その間に配置されてもよく、それにより、搬送装置30とローラ部材40は両方とも、外板51に対して回転可能である。動力源87が、送達構成要素50に接続された送達歯車12を駆動させることによって送達構成要素50を移動させると、動力源87は、送達構成要素50の外板51を介して搬送装置30及びローラ部材40を貫通するシャフト71を移動させ得て、それによって、シャフト71、搬送装置30、及びローラ部材40を送達経路MPに沿って移動させる。
【0023】
垂直方向送達装置1は、搬送装置30を水平位置に保持するのに有利である、基部10の選択された領域内に搬送装置30を選択的に位置決めしてもよいことに留意されたい。例えば、垂直方向送達装置1は、搬送装置30の支持面321と搬送装置30上の穴付き板81とが重力によって水平に保持され得る特定の位置に、搬送装置30を選択的に移動させ得る。
【0024】
具体的には、垂直方向送達装置1は、位置決めアセンブリ60と、第1センサS1と、を更に含んでもよく、送達構成要素50は、板部分511から突出する突出構造512を更に含んでもよい。位置決めアセンブリ60は、基部10上に配設されてもよい。位置決めアセンブリ60は、動力源88と、位置決め構造61と、を含んでもよい。動力源88は、任意の適切なモータであってもよい。動力源88は、基部10上に配設されてもよい。位置決め構造61は、動力源88に接続されてもよく、動力源88を介して基部10上に移動可能に配設される。具体的には、動力源88は、軸線AXに平行な方向に沿って位置決め構造61を前後に移動させ得る。位置決め構造61に対応して、搬送装置30の架橋構造31は、位置決め孔313を更に含んでもよい。位置決め孔313は、架橋構造31の接続部分311と遠位部分312との間に配置されてもよい。例えば、位置決め孔313及び軸線AXは、架橋構造31の2つの対向する端部にそれぞれ隣接して配置されてもよい。第1センサS1は、基部10上に配設されてもよい。例えば、第1センサS1は、突出構造512が移行する経路上に又はそれに隣接して配設されてもよい。第1センサS1が突出構造512を感知すると、搬送装置30が所定の位置にあると決定される。その際に、動力源88は、位置決めアセンブリ60の位置決め構造61を搬送装置30の位置決め孔313内へと移動させることにより、搬送装置30が基部10に対して回転するのを防止し得る。
【0025】
任意選択で、位置決めアセンブリ60は、第2センサS2を更に含んでもよい。第2センサS2は、基部10上に配設されてもよい。例えば、第2センサS2は、位置決めアセンブリ60の位置決め構造61が移行する経路上に又は経路に隣接して配設されてもよい。第2センサS2が位置決め構造61を感知すると、動力源88が位置決め構造61を搬送装置30の位置決め孔313から外に既に移動させていると決定され、それによって位置決め構造61が搬送装置30の後の移動を妨害するのを防止する。
【0026】
次に、
図7を参照し、更に
図8を参照すると、
図8は、搬送装置30が位置決めアセンブリ60によって位置決めされることを示す。
図7において、送達構成要素50は、それの外板51及びシャフト71によって、搬送装置30及びローラ部材40を送達経路MPに沿って
図8の位置まで移動させ得る。次に、
図8において、第1センサS1が外板51の突出構造512を感知する(換言すると、突出構造512が第1センサS1によって感知され得る領域まで移動する)ときとは、搬送装置30が所定の位置に到達したことを意味する。その後又はその間に、動力源87が、送達構成要素50を駆動させることを停止し、動力源88が、位置決めアセンブリ60の位置決め構造61を搬送装置30の架橋構造31上の位置決め孔313内へと移動させる。すなわち、位置決め構造61が位置決め孔313内に挿入されると、搬送装置30が位置決めされる。したがって、位置決めアセンブリ60は、位置決め構造61を使用して、軸線AXから離れて配置される架橋構造31の部分を確保することにより、搬送装置30の角度及び位置を確保し得る。換言すれば、位置決めアセンブリ60の位置決め構造61は、軸線AXから離れて配置されている位置決め孔313内に選択的に挿入される。その際に、搬送装置30の支持面321が配置されている仮想平面P2の法線NLは、重力Gの方向に平行である。その結果、位置決めアセンブリ60は、搬送装置30の支持面321を水平状態に確保する。
【0027】
次に、搬送装置30が送達経路MPに沿って次の停止部まで移動させられる必要がある場合、動力源88は、搬送装置30の位置決め孔313から、位置決めアセンブリ60の位置決め構造61を引き出す。第2センサS2が位置決め構造61を感知すると、位置決め構造61が搬送装置30の移動を妨げない位置まで移動させられたと決定される。そうすることによって、動力源87は、次に送達構成要素50を駆動させて、搬送装置30及びローラ部材40を送達経路MPに沿って再び移動させ得る。
【0028】
前述の垂直方向送達装置は、本開示の例示的な実施形態のうちの1つであるが、本開示を限定するよう意図されていないことに留意されたい。また、必要に応じて、垂直方向送達装置が変更され得ることにも留意されたい。以下に、例えば
図8に示すのと同じ効果を達成し得る別の実施形態の垂直方向送達装置を提供するけれども、簡潔にするために、紹介される実施形態と前述の実施形態との間の主な相違点のみが詳細に説明され、同一又は類似の部分は、対応する段落を参照して理解され得るので、以下では繰り返して説明されない。同じ参照番号が同じ構成要素又は要素を示すことにも留意されたい。
【0029】
例えば、
図9を参照すると、本開示の別の実施形態は、垂直方向送達装置1’を提供し、それの位置決めアセンブリ60’が前述の実施形態との主な相違である。具体的には、位置決めアセンブリ60’は、位置決め構造61’と、橋渡し部分62と、固定部分63と、押圧可能構成要素64と、少なくとも1つの誘導ロッド65と、少なくとも1つの弾性構成要素66と、を含んでもよい。これに対応して、レール構造20’は、貫通孔21を含んでもよい。
【0030】
固定部分63は、基部10に固定されてもよい。誘導ロッド65は、固定部分63を通して配設されている。押圧可能構成要素64、及び橋渡し部分62の1つの端部は、誘導ロッド65の2つの対向する端部にそれぞれ接続される。押圧可能構成要素64は、レール構造20’の貫通孔21に移動可能に配置されてもよい。第1センサS1は、固定部分63に配設されてもよい。具体的には、第1センサS1は、押圧可能構成要素64に面する、固定部分63の側面(又は表面)に配置されてもよい。弾性構成要素66は、任意の適切な圧縮ばねであってもよい。弾性構成要素66は、誘導ロッド65上にスリーブで繋がれて、押圧可能構成要素64と固定部分63との間に挟まれてもよく(又は、弾性構成要素66の2つの対向する端部が、それぞれ押圧可能構成要素64及び固定部分63と接触している)、これにより、弾性構成要素66は、押圧可能構成要素64を固定部分63から離れるように強制的に移動させて、それによって、貫通孔21を通して押圧可能構成要素64の少なくとも一部分をレール構造20’内へと貫通させ得る。
図10を参照すると、具体的には、押圧可能構成要素64は、それの2つの対向する側面にそれぞれ配置されて両方が送達経路MPに対して傾斜している傾斜当接面641及び解放傾斜面642を含んでもよい。弾性構成要素66によって、傾斜当接面641及び解放傾斜面642は、レール構造20内に保持されてもよく、それにより、ローラ部材40が移行する経路内に保持される。傾斜当接面641とは、ローラ部材40から押圧を受けるように構成されている押圧可能構成要素64の斜面又は傾斜面を意味する。解放傾斜面642とは、傾斜当接面641に対して傾斜している、押圧可能構成要素64の別の斜面又は傾斜面を意味する。位置決め構造61’は、橋渡し部分62の1つの端部に接続され、誘導ロッド65は、橋渡し部分62の反対側端部に立っている。位置決め構造61’は、橋渡し部分62の遠位端部から下方に延在する形状を有してもよい。
【0031】
次に、
図9~10を参照し、更に
図11~12を参照する。最初に、
図9~10は、搬送装置30’が、送達経路MPに沿って、弾性構成要素66によってレール構造20’内に保持されている位置決めアセンブリ60’の傾斜当接面641にちょうど接触する位置まで移動することを示す。送達経路MP内でのローラ部材40の移動は、傾斜当接面641を押圧する力を加えて、押圧可能構成要素64をレール構造20’から外に強制的に移動させ得る。具体的には、押圧可能構成要素64は、ローラ部材40によって押圧されていることによって、レール構造20’の貫通孔21から外に選択的に取り除かれる。
【0032】
レール構造20’の貫通孔21から外に押圧可能構成要素64を押圧するローラ部材40の移動中に、押圧可能構成要素64は、誘導ロッド65及び橋渡し部分62を通る同じ方向に位置決め構造61’を移動させる。次に、
図11~12に示すように、搬送装置30’の架橋構造31’の遠位部分312’及び位置決め構造61’が移動させられて互いに係合する。その結果、搬送装置30’は、位置決めアセンブリ60’によって捕捉されることにより、搬送装置30’の角度及び位置が確保される。一方、ローラ部材40によって駆動される押圧可能構成要素64の移動は、第1センサS1を作動させて、それに応じて送達構成要素50’が搬送装置30’の移動を停止させられ得る。第1センサS1は、押圧可能構成要素64に対応してもよく、それにより、この実施形態における送達構成要素50’の外板51’は、前述の突出構造512を省略してもよいことに留意されたい。
【0033】
所定期間後に、送達構成要素50が再び作動させられて、搬送装置30’及びローラ部材40を送達経路MPに沿って移動させ、それにより、ローラ部材40が押圧可能構成要素64の解放傾斜面642上に移動し得る。ローラ部材40のそのような移動中に、押圧可能構成要素64は、弾性構成要素66によって強制されることによってレール構造20’内へと徐々に入り、位置決め構造61’は、誘導ロッド65及び橋渡し部分62を介して同じ方向に同時に移動させられてもよく、その結果、位置決め構造61’が搬送装置30’の架橋構造31’を解放し、それによってローラ部材40及び搬送装置30’が送達経路MPに沿って移動し続けることを可能にする。
【0034】
図13~15を参照すると、本開示の別の実施形態は、垂直方向送達装置1”を提供し、それの位置決めアセンブリ60”が、前述の実施形態との主な相違点である。具体的には、位置決めアセンブリ60”は、第1位置決め構造61aと、第2位置決め構造61bと 、第1駆動歯車671と、第1従動歯車672と、第2駆動歯車673と、第2従動歯車674と、を含んでもよく、ここで、第1駆動歯車671、第1従動歯車672、第2駆動歯車673、及び第2従動歯車674は、それらの歯が軸線に対してある角度でカットされている任意の適切な螺旋形歯車であってもよい。
【0035】
第1駆動歯車671は、動力源88に接続されてもよく、動力源88を介して基部10上に移動可能に配設される。具体的には、動力源88は、軸線AXに垂直な方向の周りに第1駆動歯車671を回転させ得、第1従動歯車672は、第1駆動歯車671と噛み合わされ、第1位置決め構造61aは、第1従動歯車672に固定され、それにより第1従動歯車672を介して第1駆動歯車671に移動可能に接続される。
【0036】
第2駆動歯車673は、動力源88に接続されてもよく、動力源88を介して基部10上に移動可能に配設される。具体的には、第2駆動歯車673と第1駆動歯車671とは、動力源88のシャフト上に同軸的に配設され、それにより、動力源88は、第2駆動歯車673を軸線AXに垂直な方向の周りに回転させ得る。図示のように、第1駆動歯車671と第2駆動歯車673とは、反対の螺旋形を有してもよい。この実施形態では、第1駆動歯車671及び第2駆動歯車673は、2つの独立した歯車であってもよいが、本開示はこれに限定されず、例えば、別の実施形態においては、第1駆動歯車671と第2駆動歯車673とは、互いに一体に形成されてもよい。第2従動歯車674は、第2駆動歯車673と噛み合わされ、第2位置決め構造61bは、第2従動歯車674に固定され、それにより、第2従動歯車674を介して第2駆動歯車673に移動可能に接続される。
【0037】
したがって、動力源88が第1駆動歯車671及び第2駆動歯車673を回転させると、第1駆動歯車671及び第2駆動歯車673は、第1従動歯車672及び第2従動歯車674を回転させることによって、第1位置決め構造61aと第2位置決め構造61bとを反対方向に回転させ得る。
【0038】
例えば、
図15に示すように、第1センサS1が外板51の突出構造512を感知する(搬送装置30が所定位置に到達したことを意味する)と、動力源88は、それに応じて、第1駆動歯車671と第1従動歯車672、及び第2駆動歯車673と第2従動歯車674を介して、第1位置決め構造61a及び第2位置決め構造61bを(矢印で示すように)反対方向に回転させ得て、その結果、第1位置決め構造61aと第2位置決め構造61bとは、搬送装置30の架橋構造31の2つの対向する側面に接触するか又は現れる。その際に、軸線AXから相対的に離れて配置されている搬送装置31の部分が、第1位置決め構造61a及び第2位置決め構造61bによってクランプ固定又は保持され得る(又は、第1位置決め構造61aと第2位置決め構造61bとの間に挟まれる)ことにより、搬送装置30の角度及び位置が確保される。
【0039】
所定期間後に、動力源88は、第1駆動歯車671と第2駆動歯車673とを逆回転させて、第1位置決め構造61a及び第2位置決め構造61bを搬送装置30から離れる方に移動させてもよい。第2センサS2が位置決め構造のうちの1つ(例えば、第1位置決め構造61a)を感知すると、第1位置決め構造61a及び第2位置決め構造61bが、搬送装置30の移動を妨げない位置にあると決定され、それにより、送達構成要素50がローラ部材40及び搬送装置30を送達経路MPに沿って移動させ続けることを可能にする。
【0040】
いくつかの別の実施形態における垂直方向送達装置は、前述の第2位置決め構造、第2駆動歯車、及び第2従動歯車を省略してもよく、それにより、単に第1駆動歯車、第1従動歯車、及び第1位置決め構造を搬送装置の1つの側面に停止したままにし得ることに留意されたい。
【0041】
本開示の上述の実施形態において説明されたような垂直方向送達装置に従うと、搬送装置の支持面は、基部の取付け面に垂直であり、支持面は、支持面の法線においてレール構造と重なり合わない、或いは搬送装置の支持面は、搬送装置の送達経路によって画定されている仮想平面に垂直であり、それにより、搬送装置の支持面は、基部及びレール構造に垂直な角度で移動可能に保持される。換言すると、垂直方向送達装置は、垂直態様で移動可能な穴付き板搬送装置を実現し、これは、垂直方向送達装置がより少ない水平方向の空間を占めるようにさせ、それにより、制限された空間によって限定された実験室内の装置の数を増加させるのに有利である。
【0042】
当業者には、様々な修正及び変更が本開示に対してなされ得ることが明らかであろう。明細書及び実施例は、単に例示的な実施形態とみなされ、開示の範囲は、以下の特許請求の範囲及びそれらの均等物によって示されることが意図されている。