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特許7573803拡張現実ビューを使用する経路案内方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-18
(45)【発行日】2024-10-28
(54)【発明の名称】拡張現実ビューを使用する経路案内方法および装置
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/26 20060101AFI20241021BHJP
   G08G 1/005 20060101ALI20241021BHJP
【FI】
G01C21/26 P
G08G1/005
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2023517677
(86)(22)【出願日】2021-04-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-04
(86)【国際出願番号】 KR2021005279
(87)【国際公開番号】W WO2022059878
(87)【国際公開日】2022-03-24
【審査請求日】2023-03-16
(31)【優先権主張番号】10-2020-0120680
(32)【優先日】2020-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110004381
【氏名又は名称】弁理士法人ITOH
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ユジン
(72)【発明者】
【氏名】ユン ヨウォン
【審査官】小林 勝広
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-046254(JP,A)
【文献】特開2014-020863(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第111595346(CN,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0088686(KR,A)
【文献】特開2020-123082(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00-21/36、23/00-25/00
G06F 3/01、 3/048-3/04895
G06Q 50/00-50/20、50/26-99/00
G06T 1/00- 1/40、 3/00- 7/90、
11/60-13/80、17/05、19/00-19/20
G06V 10/00-20/90、30/418、
40/16、40/20
G08G 1/00-99/00
G09B 23/00-29/14
G16Z 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末によって実行される経路案内方法であって、
出発地から前記ユーザ端末のユーザによって設定された目的地までの経路を取得する段階、
前記経路に基づいて、前記ユーザ端末のカメラで撮影される映像を含むARビューによって前記出発地から前記目的地までの経路案内を提供する段階
を含み、前記経路は複数のノードを含み、
前記経路案内を提供する段階は、
前記経路に基づいて前記ユーザ端末が前記目的地に向かって移動することにより、前記ユーザ端末と前記複数のノードのうちで所定の情報が登録されたノードまたは前記複数のノードのうちの2つのノードを連結したリンクのうちで前記所定の情報が登録されたリンクとのインタラクションが発生したときに、前記所定の情報と関連するコンテンツを案内情報として前記映像に拡張して表示する段階
を含み、前記経路案内を提供する段階は、
前記ユーザ端末が前記目的地とは異なる階に位置すると判定された場合、階を移動した後に周辺スキャニングが必要であることを示す情報を前記映像に拡張して表示する段階
を含む、経路案内方法。
【請求項2】
前記ユーザ端末が、前記所定の情報が登録されたノードまたは前記所定の情報が登録されたリンクに対応する位置から所定の距離内に接近するか前記対応する位置に到達したことを、前記インタラクションの発生と判定する、請求項1に記載の経路案内方法。
【請求項3】
前記拡張して表示する段階は、
前記ユーザ端末が、前記所定の情報が登録されたノードまたは前記所定の情報が登録されたリンクに接近する方向によって異なる案内情報を表示するように前記コンテンツを変更して前記映像に拡張して表示する、請求項2に記載の経路案内方法。
【請求項4】
前記コンテンツは、
前記映像内の前記所定の情報が登録されたノードまたは前記所定の情報が登録されたリンクと関連する位置に表示され、
前記ユーザが移動すべき方向に関する情報および前記ユーザが取るべきアクションに関する情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の経路案内方法。
【請求項5】
前記コンテンツは、前記ユーザが取るべきアクションに関する情報を含み、
前記アクションに関する情報は、改札口通過、進入口通過、出入口通過、階段移動、妨害物回避、エレベータ利用、およびチケットまたは料金準備のうちの少なくとも1つを含む、請求項4に記載の経路案内方法。
【請求項6】
前記ARビューとともに、前記映像にマッチングされた地図を含む地図ビューを表示する段階
をさらに含み、
前記地図ビューは、前記経路および前記ユーザ端末の現在地を含む、請求項1に記載の経路案内方法。
【請求項7】
前記経路案内を提供する段階は、
前記目的地までの移動のために前記ユーザが移動すべき方向を示す方向インジケータを前記映像に拡張して表示する段階
を含む、請求項1に記載の経路案内方法。
【請求項8】
前記方向インジケータを前記映像に拡張して表示する段階は、
前記方向インジケータを前記映像の地面に該当する領域に表示するが、前記ユーザのターンが要求される場合は、前記ターンを示す追加方向インジケータを前記地面よりも上に表示する、請求項7に記載の経路案内方法。
【請求項9】
前記経路案内を提供する段階は、
前記経路に基づいて前記ユーザ端末が前記目的地に向かって移動することにより、前記経路の経路属性に基づいた追加案内情報を前記映像に拡張して表示する段階
を含む、請求項1に記載の経路案内方法。
【請求項10】
ユーザ端末によって実行される経路案内方法であって、
出発地から前記ユーザ端末のユーザによって設定された目的地までの経路を取得する段階、
前記経路に基づいて、前記ユーザ端末のカメラで撮影される映像を含むARビューによって前記出発地から前記目的地までの経路案内を提供する段階
を含み、前記経路は複数のノードを含み、
前記経路案内を提供する段階は、
前記経路に基づいて前記ユーザ端末が前記目的地に向かって移動することにより、前記ユーザ端末と前記複数のノードのうちで所定の情報が登録されたノードまたは前記複数のノードのうちの2つのノードを連結したリンクのうちで前記所定の情報が登録されたリンクとのインタラクションが発生したときに、前記所定の情報と関連するコンテンツを案内情報として前記映像に拡張して表示する段階
を含み、前記経路案内を提供する段階は、
前記経路に基づいて前記ユーザ端末が前記目的地に向かって移動することにより、前記経路の経路属性に基づいた追加案内情報を前記映像に拡張して表示する段階を含み、
前記追加案内情報を前記映像に拡張して表示する段階は、
前記ユーザが現在地から所定の第1距離以上直進することが要求される場合、継続的な直進を案内する第1追加案内情報、
前記ユーザが現在地から所定の第2距離内に所定の第1回数以上ターンすることが要求される場合、前記ARビューを維持することを要請する第2追加案内情報、および
前記ユーザが現在地から所定の第3距離内に所定の第2回数以上ターンすることが要求される場合、前記第2回数以上のターンを案内するテキスト情報を含む第3追加案内情報
のうちの少なくとも1つを前記映像に拡張して表示する、経路案内方法。
【請求項11】
前記経路は階移動を含み、
前記追加案内情報を前記映像に拡張して表示する段階は、
前記ユーザ端末が前記目的地とは異なる階に位置すると判定された場合、前記目的地までの移動のために前記ユーザが移動すべき方向を示す方向インジケータは表示せず、階移動が必要であることを示す情報を前記追加案内情報として前記映像に拡張して表示する、請求項に記載の経路案内方法。
【請求項12】
前記追加案内情報を前記映像に拡張して表示する段階は、
前記経路に基づいて前記ユーザ端末が前記目的地に向かって移動することにより、前記経路の周辺に存在するPOIに関する情報を前記追加案内情報として前記映像に拡張して表示し、
前記POIは、前記ユーザの訪問履歴があるPOIまたは前記ユーザによって予め登録されたPOIである、請求項に記載の経路案内方法。
【請求項13】
前記経路に基づいて前記ユーザ端末が前記目的地に向かって移動することにより、前記ユーザの現在地の周辺に存在するPOIに関する情報を前記映像に拡張して表示する段階
をさらに含み、
前記POIに関する情報は、前記現在地の周辺に対応する3次元空間を示す地図に含まれた前記POIに対応する物体に対してz軸位置情報を含んでタギングされた情報であり、
前記z軸位置情報に基づいて、前記映像内に前記POIに関する情報が表示される位置が決まる、請求項1に記載の経路案内方法。
【請求項14】
前記POIに関する情報は、前記映像内の前記POIの3次元の位置が反映されるように前記映像に拡張して表示される、請求項13に記載の経路案内方法。
【請求項15】
前記経路案内を提供する段階は、
前記映像に基づいて前記ユーザ端末周辺のリアルタイム情報を取得する段階、および
前記リアルタイム情報に基づいて、前記目的地への経路案内に関する追加案内情報を前記映像に拡張して表示するか、異なる案内情報を表示するように前記コンテンツを変更して前記映像に拡張して表示する段階
を含む、請求項1に記載の経路案内方法。
【請求項16】
ユーザ端末によって実行される経路案内方法であって、
出発地から前記ユーザ端末のユーザによって設定された目的地までの経路を取得する段階、
前記経路に基づいて、前記ユーザ端末のカメラで撮影される映像を含むARビューによって前記出発地から前記目的地までの経路案内を提供する段階
を含み、前記経路は複数のノードを含み、
前記経路案内を提供する段階は、
前記経路に基づいて前記ユーザ端末が前記目的地に向かって移動することにより、前記ユーザ端末と前記複数のノードのうちで所定の情報が登録されたノードまたは前記複数のノードのうちの2つのノードを連結したリンクのうちで前記所定の情報が登録されたリンクとのインタラクションが発生したときに、前記所定の情報と関連するコンテンツを案内情報として前記映像に拡張して表示する段階
を含み、前記経路案内を提供する段階は、
前記映像に基づいて前記ユーザ端末周辺のリアルタイム情報を取得する段階、および
前記リアルタイム情報に基づいて、前記目的地への経路案内に関する追加案内情報を前記映像に拡張して表示するか、異なる案内情報を表示するように前記コンテンツを変更して前記映像に拡張して表示する段階
を含み、前記追加案内情報を前記映像に拡張して表示するか、異なる案内情報を表示するように前記コンテンツを変更して前記映像に拡張して表示する段階は、
前記リアルタイム情報に基づいて判定された前記ユーザ端末周辺の混雑度が所定の値以上の場合、前記ユーザ端末周辺の前記経路の少なくとも一部に対する案内を含むテキスト情報、および前記ARビューを維持しないことを要請する情報を前記追加案内情報として前記映像に拡張して表示する、経路案内方法。
【請求項17】
ユーザ端末によって実行される経路案内方法であって、
出発地から前記ユーザ端末のユーザによって設定された目的地までの経路を取得する段階、
前記経路に基づいて、前記ユーザ端末のカメラで撮影される映像を含むARビューによって前記出発地から前記目的地までの経路案内を提供する段階
を含み、前記経路は複数のノードを含み、
前記経路案内を提供する段階は、
前記経路に基づいて前記ユーザ端末が前記目的地に向かって移動することにより、前記ユーザ端末と前記複数のノードのうちで所定の情報が登録されたノードまたは前記複数のノードのうちの2つのノードを連結したリンクのうちで前記所定の情報が登録されたリンクとのインタラクションが発生したときに、前記所定の情報と関連するコンテンツを案内情報として前記映像に拡張して表示する段階
を含み、前記経路案内を提供する段階は、
前記映像に基づいて前記ユーザ端末周辺のリアルタイム情報を取得する段階、および
前記リアルタイム情報に基づいて、前記目的地への経路案内に関する追加案内情報を前記映像に拡張して表示するか、異なる案内情報を表示するように前記コンテンツを変更して前記映像に拡張して表示する段階
を含み、前記追加案内情報を前記映像に拡張して表示するか、異なる案内情報を表示するように前記コンテンツを変更して前記映像に拡張して表示する段階は、
前記リアルタイム情報に基づいて判定された前記ユーザ端末周辺の混雑度が所定の値以上の場合、前記ユーザ端末周辺の前記経路の少なくとも一部に対する迂回経路に対する案内を提供するように前記追加案内情報を前記映像に拡張して表示するか、前記コンテンツを変更して前記映像に拡張して表示する、経路案内方法。
【請求項18】
ユーザ端末によって実行される経路案内方法であって、
出発地から前記ユーザ端末のユーザによって設定された目的地までの経路を取得する段階、
前記経路に基づいて、前記ユーザ端末のカメラで撮影される映像を含むARビューによって前記出発地から前記目的地までの経路案内を提供する段階
を含み、前記経路は複数のノードを含み、
前記経路案内を提供する段階は、
前記経路に基づいて前記ユーザ端末が前記目的地に向かって移動することにより、前記ユーザ端末と前記複数のノードのうちで所定の情報が登録されたノードまたは前記複数のノードのうちの2つのノードを連結したリンクのうちで前記所定の情報が登録されたリンクとのインタラクションが発生したときに、前記所定の情報と関連するコンテンツを案内情報として前記映像に拡張して表示する段階
を含み、前記経路案内を提供する段階は、
前記映像に基づいて前記ユーザ端末周辺のリアルタイム情報を取得する段階、および
前記リアルタイム情報に基づいて、前記目的地への経路案内に関する追加案内情報を前記映像に拡張して表示するか、異なる案内情報を表示するように前記コンテンツを変更して前記映像に拡張して表示する段階
を含み、前記経路案内を提供する段階は、
前記ユーザ端末の位置が前記経路から所定の距離以上離脱する場合、前記目的地までの経路を再探索する段階
を含み、前記リアルタイム情報に基づいて判定された前記ユーザ端末周辺の混雑度が所定の値以上の場合、前記所定の距離をより広く設定する、経路案内方法。
【請求項19】
ユーザ端末を実現するコンピュータシステムであって、
メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
出発地からユーザによって設定された目的地までの経路であって複数のノードを含む経路を取得し、前記経路に基づいて、前記ユーザ端末のカメラで撮影される映像を含むARビューによって前記出発地から前記目的地までの経路案内を提供し、前記経路に基づいて前記ユーザ端末が前記目的地に向かって移動することにより、前記ユーザ端末と前記複数のノードのうちで所定の情報が登録されたノードまたは前記複数のノードのうちの2つのノードを連結したリンクのうちで前記所定の情報が登録されたリンクとのインタラクションが発生したときに、前記所定の情報と関連するコンテンツを案内情報として前記映像に拡張して表示し、前記経路案内を提供する場合において、
前記ユーザ端末が前記目的地とは異なる階に位置すると判定された場合、階を移動した後に周辺スキャニングが必要であることを示す情報を前記映像に拡張して表示する、コンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、拡張現実ビューを使用する経路案内方法および装置に関し、より詳細には、経路に含まれたノード/リンクに予め登録された情報に基づいて経路案内を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
拡張現実(Augmented Reality:AR)とは、現実世界にコンピュータ技術で作り出した仮想物体や情報を融合/補完する技術を意味する。すなわち、拡張現実は、実際の環境に仮想コンテンツを拡張して表示する技術であって、ユーザは電子装置を通じて実際環境に対応して拡張されたコンテンツを見ることができる。
【0003】
このような拡張現実技術を活用した多様なサービスが開発されているが、例えば、韓国公開特許第10-2014-0065963号公報(公開日2014年5月30日)には、車両に設置され、カメラが撮影した走行経路の映像をディスプレイに表示し、ディスプレイに表示された映像に走行経路を案内する仮想の表示情報をマッピングして表示する拡張現実ナビゲータが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザ端末のカメラで撮影される映像を含むARビューによって経路案内を提供するにあたり、ユーザ端末と経路に含まれた所定の情報が登録されたノードまたはリンクとのインタラクションが発生する場合、所定の情報と関連するコンテンツを案内情報としてARビューの映像に拡張して表示する経路案内方法を提供する。
【0005】
出発地から目的地までの取得(または生成)された経路の特性を示す経路属性に基づいて、追加的な案内情報をARビューの映像に拡張して表示する経路案内方法を提供する。
【0006】
映像に基づいて取得されたユーザ端末周辺のリアルタイム情報に基づいて、追加的な案内情報をARビューの映像に拡張して表示するか、ノードまたはリンクと関連して表示される案内情報を変更して表示する経路案内方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一側面によると、ユーザ端末によって実行される経路案内方法であって、出発地から前記ユーザ端末のユーザが設定した目的地までの経路を取得する段階、前記経路に基づいて、前記ユーザ端末のカメラで撮影される映像を含むAR(augmented reality)ビューによって前記出発地から前記目的地までの経路案内を提供する段階を含み、前記経路は複数のノードを含み、前記経路案内を提供する段階は、前記経路に基づいて前記ユーザ端末が前記目的地に向かって移動することにより、前記ユーザ端末と前記複数のノードのうちで所定の情報が登録されたノードまたは前記複数のノードのうちの2つのノードを連結したリンクのうちで前記所定の情報が登録されたリンクとのインタラクションが発生したときに、前記所定の情報と関連するコンテンツを案内情報として前記映像に拡張して表示する段階を含む、経路案内方法を提供する。
【0008】
前記ユーザ端末が、前記所定の情報が登録されたノードまたは前記所定の情報が登録されたリンクに対応する位置から所定の距離内に接近するか前記対応する位置に到達したことを、前記インタラクションの発生と判定してよい。
【0009】
前記拡張して表示する段階は、前記ユーザ端末が、前記所定の情報が登録されたノードまたは前記所定の情報が登録されたリンクに接近する方向によって異なる案内情報を表示するように前記コンテンツを変更して前記映像に拡張して表示してよい。
【0010】
前記コンテンツは、前記映像内の前記所定の情報が登録されたノードまたは前記所定の情報が登録されたリンクと関連する位置に表示され、前記ユーザが移動すべき方向に関する情報、および前記ユーザが取るべきアクションに関する情報のうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0011】
前記コンテンツが前記映像内で表示される位置は、前記映像の消失点の位置に基づいて決められてよい。
【0012】
前記コンテンツは、前記ユーザが取るべきアクションに関する情報を含み、前記アクションに関する情報は、改札口通過、進入口通過、出入口通過、階段移動、妨害物回避、エレベータ利用、およびチケットまたは料金準備のうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0013】
前記経路案内方法は、前記ARビューとともに、前記映像にマッチングされた地図を含む地図ビューを表示する段階をさらに含み、前記地図ビューは、前記経路および前記ユーザ端末の現在地を含んでよい。
【0014】
前記経路案内を提供する段階は、前記目的地までの移動のために前記ユーザが移動すべき方向を示す方向インジケータを前記映像に拡張して表示する段階を含んでよい。
【0015】
前記方向インジケータを前記映像に拡張して表示する段階は、前記方向インジケータを前記映像の地面に該当する領域に表示するが、前記ユーザのターン(turn)が要求される場合は、前記ターンを示す追加方向インジケータを前記地面よりも上に表示してよい。
【0016】
前記経路案内を提供する段階は、前記ユーザ端末が前記目的地とは異なる階に位置すると判定された場合、階を移動した後に周辺スキャニングが必要であることを示す情報を前記映像に拡張して表示する段階を含んでよい。
【0017】
前記経路案内を提供する段階は、前記経路に基づいて前記ユーザ端末が前記目的地に向かって移動することにより、前記経路の経路属性に基づいた追加案内情報を前記映像に拡張して表示する段階を含んでよい。
【0018】
前記追加案内情報を前記映像に拡張して表示する段階は、前記ユーザが現在地から所定の第1距離以上直進することが要求される場合、継続的な直進を案内する第1追加案内情報、前記ユーザが現在地から所定の第2距離内に所定の第1回数以上ターンすることが要求される場合、前記ARビューを維持することを要請する第2追加案内情報、および前記ユーザが現在地から所定の第3距離内に所定の第2回数以上ターンすることが要求される場合、前記第2回数以上のターンを案内するテキスト情報を含む第3追加案内情報のうちの少なくとも1つを前記映像に拡張して表示してよい。
【0019】
前記経路は階移動を含み、前記追加案内情報を前記映像に拡張して表示する段階は、前記ユーザ端末が前記目的地とは異なる階に位置すると判定された場合、前記目的地までの移動のために前記ユーザが移動すべき方向を示す方向インジケータは表示せず、階移動が必要であることを示す情報を前記追加案内情報として前記映像に拡張して表示してよい。
【0020】
前記追加案内情報を前記映像に拡張して表示する段階は、前記経路に基づいて前記ユーザ端末が前記目的地に向かって移動することにより、前記経路の周辺に存在するPOIに関する情報を前記追加案内情報として前記映像に拡張して表示し、前記POIは、前記ユーザの訪問履歴があるPOI、または前記ユーザが予め登録したPOIであってよい。
【0021】
前記経路案内方法は、前記経路に基づいて前記ユーザ端末が前記目的地に向かって移動することにより、前記ユーザの現在地周辺に存在するPOIに関する情報を前記映像に拡張して表示する段階をさらに含み、前記POIに関する情報は、前記現在地周辺に対応する3次元空間を示す地図に含まれた前記POIに対応する物体に対してz軸位置情報を含んでタギングされた情報であり、前記z軸位置情報に基づいて、前記映像内に前記POIに関する情報が表示される位置が決められてよい。
【0022】
前記POIに関する情報は、前記映像内の前記POIの3次元の位置を反映するように前記映像に拡張して表示されてよい。
【0023】
前記経路案内を提供する段階は、前記映像に基づいて前記ユーザ端末の周辺に関するリアルタイム情報を取得する段階、および前記リアルタイム情報に基づいて、前記目的地への経路案内に関する追加案内情報を前記映像に拡張して表示するか、異なる案内情報を表示するように前記コンテンツを変更して前記映像に拡張して表示する段階を含んでよい。
【0024】
前記追加案内情報を前記映像に拡張して表示するか、異なる案内情報を表示するように前記コンテンツを変更して前記映像に拡張して表示する段階は、前記リアルタイム情報に基づいて判定された前記ユーザ端末周辺の混雑度が所定の値以上の場合、前記ユーザ端末周辺の前記経路の少なくとも一部に関する案内を含むテキスト情報および前記ARビューを維持しないことを要請する情報を前記追加案内情報として前記映像に拡張して表示してよい。
【0025】
前記追加案内情報を前記映像に拡張して表示するか、異なる案内情報を表示するように前記コンテンツを変更して前記映像に拡張して表示する段階は、前記リアルタイム情報に基づいて判定された前記ユーザ端末周辺の混雑度が所定の値以上の場合、前記ユーザ端末周辺の前記経路の少なくとも一部を迂回する経路に対する案内を提供するように前記追加案内情報を前記映像に拡張して表示するか、前記コンテンツを変更して前記映像に拡張して表示してよい。
【0026】
前記経路案内を提供する段階は、前記ユーザ端末の位置が前記経路から所定の距離以上離脱する場合、前記目的地への経路を再探索する段階を含み、前記リアルタイム情報に基づいて判定された前記ユーザ端末周辺の混雑度が所定の値以上の場合、前記所定の距離をより広く設定してよい。
【0027】
他の側面において、ユーザ端末を実現するコンピュータシステムであって、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、出発地からユーザが設定した目的地までの経路(前記経路は複数のノードを含む)を取得し、前記経路に基づいて、前記ユーザ端末のカメラで撮影される映像を含むAR(augmented reality)ビューによって前記出発地から前記目的地までの経路案内を提供し、前記経路に基づいて前記ユーザ端末が前記目的地に向かって移動することにより、前記ユーザ端末と前記複数のノードのうちで所定の情報が登録されたノードまたは前記複数のノードのうちの2つのノードを連結したリンクのうちで前記所定の情報が登録されたリンクとのインタラクションが発生したときに、前記所定の情報と連関するコンテンツを案内情報として前記映像に拡張して表示する、コンピュータシステムを提供する。
【発明の効果】
【0028】
ARビューによって経路案内を提供するにあたり、取得(または生成)された経路に含まれたノードまたはリンクに対して登録された所定の情報と関連するコンテンツを映像に拡張して表示することにより、ユーザが移動すべき方向はもちろん、それ以上の情報を含んだノードまたはリンクの特性を考慮した案内情報を提供することができる。したがって、経路に含まれたノードまたはリンクと関連する動的な(ダイナミックな)コンテンツを経路案内のために提供することができる。
【0029】
取得(または生成)された経路の経路属性に基づいて、追加的な案内情報をARビューの映像に拡張して表示することにより、経路に含まれたそれぞれのノードまたはリンクの特性の他にも、経路自体の特性を考慮した案内情報を提供することができる。
【0030】
ユーザ端末の周辺に関するリアルタイム情報に基づいた案内情報をARビューの映像に拡張して表示することにより、経路案内時点(time)の状況に適した案内情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】一実施形態における、ARビューを使用する経路案内方法を示した図である。
図2】一実施形態における、ARビューを使用する経路案内方法を提供するコンピュータシステムとサーバを示した図である。
図3】一実施形態における、ARビューを使用する経路案内方法を示したフローチャートである。
図4】一例における、案内情報をARビューの映像に拡張して表示することによって経路案内を提供する方法を示したフローチャートである。
図5】一例における、案内情報をARビューの映像に拡張して表示することによって経路案内を提供する方法を示したフローチャートである。
図6】一例における、経路案内を提供するにあたり、経路を再探索する方法を示したフローチャートである。
図7】一例における、ノードおよびリンクを含む経路を示した図である。
図8】一例における、ノードと、これに登録された情報と関連するコンテンツを示した図である。
図9】一例における、ノードまたはリンクに登録された情報と関連するコンテンツを映像に拡張して表示する方法を示した図である。
図10】一例における、ARビューを使用する経路案内のためのユーザ端末の画面を示した図である。
図11】一例における、ノードまたはリンクに登録された情報と関連するコンテンツを示した図である。
図12】一例における、ノードまたはリンクに登録された情報と関連するコンテンツを映像に拡張して表示する方法を示した図である。
図13】一例における、ARビューを使用する経路案内のためのユーザ端末の画面を示した図である。
図14】一例における、経路の特性を示す経路属性に基づいた案内情報をARビューの映像に拡張して表示する方法を示した図である。
図15】一例における、経路の特性を示す経路属性に基づいた案内情報をARビューの映像に拡張して表示する方法を示した図である。
図16】一例における、経路の特性を示す経路属性に基づいた案内情報をARビューの映像に拡張して表示する方法を示した図である。
図17】一例における、経路の特性を示す経路属性に基づいた案内情報をARビューの映像に拡張して表示する方法を示した図である。
図18】一例における、経路案内を提供するにあたり、POIに関する情報をARビューの映像に拡張して表示する方法を示した図である。
図19】一例における、ユーザ端末の周辺に関するリアルタイム情報に基づいた案内情報をARビューの映像に拡張して表示する方法を示した図である。
図20】一例における、ユーザ端末の周辺に関するリアルタイム情報に基づいた案内情報をARビューの映像に拡張して表示する方法を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0033】
実施形態は、位置基盤のARサービスであって、ARビューを使用して出発地から目的地までの経路案内を提供する方法に関する。
【0034】
実施形態における経路案内は、室内の空間および/または屋外の領域に対して実行されてよい。言い換えれば、出発地および目的地のうちの少なくとも1つは室内の位置または屋外の位置であってよく、経路案内は、室内または屋外はもちろん、室内と屋外が結合した複合領域に対して実行されてもよい。
【0035】
「目的地」とは、ユーザが到着しようとする位置または場所であって、ユーザ端末100を通じて設定されてよい。「出発地」とは、ユーザの現在地であってよい。または、「出発地」とは、ユーザ端末100によって設定される位置であってもよい。
【0036】
以下の詳細な説明において、ユーザ端末の位置は、説明の便宜上、(ユーザ端末を所持している)ユーザの位置として説明する。また、説明の便宜上、「ユーザ」とユーザが所持する「ユーザ端末」は、混同して使用する。
【0037】
以下の詳細な説明において、コンテンツおよび/または情報を映像に「拡張して表示」することは、実施形態によって、コンテンツおよび/または情報を映像に重ねて表示することを包括する意味として解釈されてよい。
【0038】
ARによって経路案内を提供するARナビゲーションにおいて、実際のカメラビュー(ARビュー)にユーザが移動すべき経路に対するTBT(turn by turn)や方向/矢印インジケータだけを拡張する場合、現実状況ではユーザに方向表示しか案内されず、経路に沿って移動するときに情報の不足を感じることがある。以下で説明する実施形態では、経路が含むノードおよび/またはリンクに付加された情報に基づいた付加的なガイド情報をカメラビューに拡張して表示する。したがって、ユーザは、経路に沿って移動するときに、単なる方向案内ではない、必要となる追加情報の提供を受けることができる。
【0039】
実施形態は、ユーザが移動する経路に対して方向を案内したり表示したりすることにとどまらず、ユーザの状況および/または経路(または周辺)状況に合った行動をガイドしたり、追加情報を提供したりすることが可能なARナビゲーションを提供する。
【0040】
図1は、一実施形態における、ARビューを使用する経路案内方法を示した図である。
【0041】
図に示すように、スマートフォンのようなユーザ端末100は、カメラを利用して周辺を撮影し、カメラが撮影する映像を含むARビューを利用して経路を案内する。
【0042】
ARビューの映像には、目的地に到着するためにユーザが移動すべき方向を示す方向インジケータが拡張されて表示されてよい。ユーザは、このような方向インジケータを参照することにより、目的地に到着するために移動すべき方向とターン(turn)を識別することができる。
【0043】
ユーザ端末100は、ARビューを使用する経路案内を提供するためにサーバ200と通信してよい。サーバ200は、ユーザ端末100のユーザからの要請にしたがって目的地までの経路を生成してよく、生成した経路を案内するための案内情報をユーザ端末100に送信してよい。言い換えれば、ユーザ端末100は、サーバ200で生成された経路を取得するようになる。
【0044】
サーバ200は、経路および経路に関する案内情報を生成するためのデータを記録および維持するサーバであってよい。例えば、サーバ200は、デジタル地図(3D地図および/または2D)を提供するマップサーバであってよい。
【0045】
ユーザ端末100は、経路案内を提供するにあたり、ARビューとともに、ARビューの映像にマッチングされた地図を含む地図ビューをさらに表示してよい。これにより、ユーザは、ARビューで表示される映像だけでなく、これに対応する地図を参照しながら目的地を探索することができる。
【0046】
実施形態では、ユーザ端末100がARビューによって経路案内を提供するにあたり、ユーザ端末100は、取得(サーバ200で生成)された経路に含まれた所定の情報が登録されたノードまたはリンクとユーザ端末100とのインタラクションが発生する場合、所定の情報と関連するコンテンツを案内情報としてARビューの映像に拡張して表示してよい。
【0047】
すなわち、ARビューには、方向インジケータだけでなく、経路に含まれたノードまたはリンクと関連する案内情報であるコンテンツが映像に拡張して表示され、このようなコンテンツを識別することで、経路に関するより詳しい案内をユーザに提供することができる。
【0048】
映像に案内情報としてコンテンツを拡張して表示するための詳しい方法については、図2~20を参照しながらさらに詳しく説明する。
【0049】
図2は、一実施形態における、ARビューを使用する経路案内方法を提供するコンピュータシステムとサーバを示した図である。
【0050】
実施形態に係る図1を参照しながら説明したユーザ端末100は、図に示したコンピュータシステム100によって実現されてよい。例えば、コンピュータシステム100においては、実施形態の方法を実現するためのコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、このようなコンピュータシステム100は、実行されたコンピュータプログラムの制御にしたがって実施形態に係る経路案内方法を実行してよい。
【0051】
実施形態に係る経路案内方法は、PC基盤のプログラムまたはモバイル端末専用のアプリケーションを通じて実行されてよい。例えば、実施形態に係る経路案内方法は、独立的に動作するプログラム形態で実現されてもよいし、特定のアプリケーションのイン-アプリ(in-app)形態で構成されて特定アプリケーション上で動作が可能なように実現されてもよい。このような特定のアプリケーションは、コンピュータシステム100上にインストールされ、AR基盤の経路案内を提供することによって実施形態の経路案内方法を実行してよい。
【0052】
コンピュータシステム100は電子装置であって、図1に示すように、アプリケーションまたはプログラムをインストールして実行するスマートフォンおよびこれと類似の装置であってよい。また、コンピュータシステム100は、PC(personal computer)、ノート型PC(laptop computer)、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、タブレット(tablet)、IoT(Internet Of Things)機器、またはウェアラブルコンピュータ(wearable computer)などであってよい。
【0053】
図に示すように、コンピュータシステム100は、経路案内方法を実行するための構成要素として、メモリ110、プロセッサ120、通信インタフェース130、および入力/出力インタフェース140を含んでよい。
【0054】
メモリ110は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ110とは区分される別の永続的記録装置としてコンピュータシステム100に含まれてもよい。また、メモリ110には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ110とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ110にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信インタフェース130を通じてメモリ110にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク160を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータシステム100のメモリ110にロードされてよい。
【0055】
プロセッサ120は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ110または通信インタフェース130によって、プロセッサ120に提供されてよい。例えば、プロセッサ120は、メモリ110のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0056】
すなわち、プロセッサ120は、コンピュータシステム100の構成要素を管理してよく、コンピュータシステム100が使用するプログラムまたはアプリケーションを実行してよい。例えば、プロセッサ120は、実施形態の経路案内方法を実行するためのアプリケーションを実行し、経路案内を提供するためにサーバ200から受信したデータを処理するように構成されてよい。また、プロセッサ120は、プログラムまたはアプリケーションの実行およびデータの処理などに必要な演算を処理してよく、コンピュータシステム100の少なくとも1つのプロセッサまたはプロセッサ内の少なくとも1つのコア(core)であってよい。
【0057】
通信インタフェース130は、ネットワーク160を介してコンピュータシステム100が他のシステム(図示せず)と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータシステム100のプロセッサ120がメモリ110のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース130の制御にしたがってネットワーク160を介して他のコンピュータシステムに伝達されてよい。これとは逆に、他のコンピュータシステムからの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク160を経てコンピュータシステム100の通信インタフェース130を通じてコンピュータシステム100に受信されてよい。通信インタフェース130を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ120やメモリ110に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータシステム100がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。一例として、通信インタフェース130は、コンピュータシステム100のネットワークインタフェースカード、ネットワークインタフェースチップ、およびネットワーキングインタフェースポートなどのようなハードウェアモジュール、またはネットワークデバイスドライバ(driver)またはネットワーキングプログラムのようなソフトウェアモジュールであってよい。
【0058】
入力/出力インタフェース140は、入力/出力装置150とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース140は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置150は、コンピュータシステム100と1つの装置で構成されてもよい。
【0059】
また、他の実施形態において、コンピュータシステム100は、図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータシステム100は、上述した入力/出力インタフェース140と連結する入力/出力装置のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、コンピュータシステム100がスマートフォンのようなモバイル機器の形態で実現される場合、一般的にモバイル機器に備えられているカメラ、加速度センサやジャイロセンサ、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などの多様な構成要素がコンピュータシステム100にさらに含まれるように実現されてよい。
【0060】
サーバ200は、コンピュータシステム100と通信し、コンピュータシステム100に経路案内のための情報/データを提供する電子装置であってよい。サーバ200は、(出発地から目的地までの)経路および経路に関する案内情報を生成するためのデータを記録および維持する装置であって、データベースを含むか、このようなデータベースと通信してよい。例えば、サーバ200は、デジタル地図(3D地図および/または2D)を提供するマップサーバであってよい。サーバ200は、少なくとも1つのコンピュータシステムを含んでよい。サーバ200が含むコンピュータシステムは、上述したコンピュータシステム100と類似の構成を含んでよく、これについての重複する説明は省略する。
【0061】
実施形態において、ユーザ端末100は、ARビューによって経路案内を提供するにあたり、サーバ200と通信し、サーバ200から提供されるデータおよび/または情報に基づいて案内情報であるコンテンツを映像に拡張して表示する。
【0062】
以下の詳細な説明では、説明の便宜上、ユーザ端末100に該当するコンピュータシステム100を中心に実施形態を説明し、サーバ200との通信およびサーバ200側の動作についての説明は簡略/省略することもある。
【0063】
また、以下の詳細な説明では、説明の便宜上、コンピュータシステム100(またはサーバ200)の構成(例えば、プロセッサなど)によって実行される動作を、コンピュータシステム100(またはサーバ200)によって実行されるものと記載することもある。
【0064】
以上、図1を参照しながら記述した技術的特徴の説明は、図2に対してもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0065】
図3は、一実施形態における、ARビューを使用する経路案内方法を示したフローチャートである。
【0066】
図3を参照しながら、コンピュータシステム100によって実行される経路案内方法について説明する。コンピュータシステム100は、図1を参照しながら説明したユーザ端末100であってよく、以下の詳細な説明では、コンピュータシステム100の代りにユーザ端末100という用語によって実施形態を説明する。
【0067】
段階310で、ユーザ端末100は、目的地を設定してよい。目的地の設定は、ユーザ端末100のユーザが、経路案内サービスを提供するアプリケーションが提供するユーザインタフェースを利用してなされてよい。また、ユーザ端末100は、出発地を設定してよい。出発地は、目的地と同様、ユーザがユーザインタフェースを利用して設定してもよいし、ユーザ(ユーザ端末100)の現在地を出発地として設定してもよい。
【0068】
段階320で、ユーザ端末100は、出発地から設定された目的地までの経路を取得してよい。設定された目的地までの経路はサーバ200によって生成されてよく、ユーザ端末100は、サーバ200によって生成された経路を取得してよい。サーバ200からの経路の取得とは、出発地から目的地までの経路を示す情報/データを受信することであってよい。取得した経路は、出発地から目的地までの最短距離経路、最小時間経路、および最適経路のうちの少なくとも1つを含んでよい。複数の経路が生成されてユーザ端末100に提供される場合、ユーザ端末100は、ユーザが選択した経路に対する案内を提供してよい。
【0069】
経路の生成のために要求される演算の少なくとも一部は、端末100で実行されてもよい。
【0070】
段階330で、ユーザ端末100は、段階320で取得した経路に基づいて、ユーザ端末100のカメラで撮影される映像を含むARビューによって出発地から目的地までの経路案内を提供してよい。言い換えれば、ユーザは、ARビューの映像に拡張して表示される案内情報を参照しながら出発地から目的地に移動することができる。段階332のように、ユーザ端末100は、目的地までの移動のためにユーザが移動すべき方向を示す方向インジケータを映像に拡張して表示してよい。ユーザは、映像に拡張して表示される方向インジケータを参照しながら移動すべき方向およびターンを認識することができ、これによって出発地から目的地まで移動することができる。
【0071】
方向インジケータを映像に拡張して表示するにあたり、ユーザ端末100は、方向インジケータを映像の地面に該当する領域に表示するが、ユーザのターン(turn)が求められる場合は、ターンを示す追加方向インジケータを地面よりも上に表示してよい。例えば、図1に示すように、ARビューの映像には、ユーザが経路に沿って移動すべき方向を示す方向インジケータが地面に表示されてよく、ユーザが左折すべきことを示す追加方向インジケータは、地面よりも上に表示されてよい。これにより、ユーザは、目的地までの移動のために要求されるターンをより明確に識別することができる。
【0072】
段階320で取得した経路は、複数のノードを含んでよい。また、経路は、ノードのうちの2つのノードを連結したリンクを含んでよい。
【0073】
これと関連して、図7は、一例における、ノードおよびリンクを含む経路を示した図である。図7は、複数のノードおよびノードを連結するリンクを含む空間を示している。図に示した空間は、(例えば、カンナム駅のような)室内空間や、屋外の特定の領域を示す空間であってよい。
【0074】
図に示すように、空間内には、複数のノード710が定義されてよい。また、ノード710のうちの2つを連結した線であるリンク720が定義されてよい。ノード710およびリンク720は、サーバ200によって定義されてよい。例えば、ノード710それぞれは、サーバ200の管理者によって空間内にマッピングされてよい。または、サーバ200は、空間に対応する(ノードを含む)メッシュを生成することによってノード710のうちの少なくとも一部を自動的にマッピングしてよい。ノード710のうちの少なくとも一部および/またはリンク720のうちの少なくとも一部には、所定の情報が登録されてよい。所定の情報は、ノードまたはリンクと関連する案内情報であるコンテンツを映像に拡張させるために要求される情報を含んでよい。
【0075】
経路730は、段階320で取得した経路の一例である。経路730は、出発地に対応するノードと目的地に対応するノードを連結することによって生成されてよい。図に示した例では、経路730に含まれるノードとリンクが、残りのノードとリンクと区分されて表示されている。
【0076】
一例として、ノードは、空間内のコーナーや交差路にマッピングされてよく、したがって、取得した経路730でユーザのターンが要求される地点にはノードが含まれるようになる。例えば、上述した追加方向インジケータは、(ターンが要求される地点の)ノードに対応する映像内の位置に表示されてよい。ターンを示すものではない一般的な方向インジケータは、映像内でノードとノードの間に所定の間隔で表示されてよい。
【0077】
実施形態では、経路730に含まれたノードまたはリンクのうちで所定の情報が登録されたノードまたはリンクとユーザ端末100とのインタラクションが発生する場合、所定の情報と関連するコンテンツを案内情報として映像に拡張して表示する。
【0078】
映像に案内情報を拡張して表示する具体的な方法については、図面を参照しながら以下で詳しく説明する。
【0079】
一方、段階325のように、ユーザ端末100は、目的地に対する経路案内を提供するために、ARビューとともに、ARビューの映像にマッチングされた地図を含む地図ビューを表示してよい。地図ビューは、経路およびユーザ端末の現在地を含んでよい。地図ビューは、2次元地図または3次元地図であってよい。
【0080】
これと関連して、図10は、一例における、ARビューを使用する経路案内のためのユーザ端末100の画面1000を示した図である。
【0081】
図に示すように、地図ビュー1010は、ユーザ端末100の画面の下端に表示されてよい。地図ビュー1010は3次元地図であってよく、図に示すように、平面図の地図ではなく、地図上の物体を3次元で識別できるように傾斜をつけてよい。
【0082】
地図ビュー1010の傾斜角度は、映像の消失点1040の位置に基づいて決められてよい。また、図に示すように、地図ビュー1010は、台形(2つの頂点が丸い台形)の形態で表示されてよい。台形形態の地図ビュー1010の平行しない2本の延長線は、映像の消失点で交差するようになってよい。
【0083】
地図ビュー1010に表示される地図は、ARビューの映像よりもズームアウトされてよい。言い換えれば、地図ビュー1010は、映像よりも広い領域に関する情報を提供してよい。ARビューの映像とともに地図ビュー1010を参照することにより、ユーザがより容易に目的地を探索できるようにサポートすることができる。
【0084】
地図ビュー1010には、経路1012とユーザ端末100の現在地1014が表示されてよい。
【0085】
また、上述したように、ARビューの映像には、ユーザが移動すべき方向を示す方向インジケータ1020が拡張して表示されてよい。方向インジケータ1020は、映像の地面に該当する領域に表示されてよい。また、映像には、経路1012上のターンを示す追加方向インジケータ1030をより拡張して表示してよい。追加方向インジケータ1030は、地面よりも上に表示されてよい。例えば、追加方向インジケータ1030は、消失点1040よりも上に(または、下あるいは消失点1040の位置)表示されてもよい。または、追加方向インジケータ1030は、映像上に予め設定された高さで表示されてもよい。
【0086】
一方、段階335のように、ユーザ端末100は、段階320で取得した経路に基づいてユーザ端末100が目的地に向かって移動することにより、ユーザ(ユーザ端末100)の現在地の周辺に存在するPOIに関する情報を映像に拡張して表示してよい。
【0087】
POIは、例えば、レストラン、ショップ、役所(地図内の)その他の地物などのような施設を示してよい。POIに関する情報は、POIで提供するアイテム、サービス、イベントなどに関する情報を含んでよい。また、POIに関する情報は、POIと関連するアクシデント情報(例えば、工事中、営業中、営業終了、閉業など)を含んでよい。
【0088】
このようなPOIに関する情報は、ユーザ端末100の現在地周辺に対応する3次元空間を示す地図に含まれたPOIに対応する物体に対してz軸位置情報(例えば、z軸座標)を含んでタギングされた情報であってよい。すなわち、POIに関する情報は、3次元空間を示す地図内においてPOIに対応する物体にマッピングされた情報であってよく、z軸位置情報を含むように物体にマッピングされてよい。3次元空間を示す地図は、例えば、3Dポイントクラウドマップであってよい。
【0089】
映像内でPOIに関する情報が表示される位置は、このようなz軸位置情報に基づいて決められてよい。これにより、POIに関する情報は、映像内においてPOIの3次元の位置が反映(すなわち、POIの3次元ジオメトリが反映)されるように映像に拡張して表示されてよい。
【0090】
一例として、POIが建物の2階に存在する場合、このPOIに関する情報は、3次元空間を示す地図に含まれたPOIを含む建物の2階にマッピングされてよく、ユーザ端末100は、ARビューの映像によって建物が表示されるときに、建物の2階にPOIに関する情報を表示してよい。POIに関する情報が、例えば「工事中」を含む場合、ユーザ端末100は、「工事中」を示す情報とともに、ユーザに(周囲を通過するときに)注意を促す情報を映像に拡張して表示してよい(例えば、「工事中です、気を付けてください」や「周辺の交通情報を確認してください」など)。
【0091】
POIに関する情報が表示されるPOIは、ユーザの訪問履歴があるPOIまたはユーザが(例えば、お気に入りまたは関心対象として)予め登録したPOIであってよい。
【0092】
これと関連して、図18は、一例における、経路案内を提供するにあたり、POIに関する情報をARビューの映像に拡張して表示する方法を示した図である。図18は、ARビューを使用する経路案内のためのユーザ端末100の画面1800の一例を示している。
【0093】
図に示すように、コンビニAに該当するPOIに関する情報1810が映像に対して拡張して表示されている。POIに関する情報1810は、POIが提供するアイテム、サービス、イベントなどに関する情報を含んでよく、POIに関するアクシデント情報を含んでよい。また、図に示すように、POIに関する情報1810は、POIに対するユーザの訪問履歴を示す情報(または、ユーザがお気に入り登録したPOIであることを示す情報)を含んでよい。
【0094】
POIに関する情報1810は、POIの3次元の位置を反映して映像に拡張して表示してよい。例えば、図に示すように、POIに関する情報1810は、実際のコンビニAの看板の位置に重ねて表示してよい。実施形態によると、ユーザは、ARビューを参照することにより、識別力があって実感性のあるPOIに関する情報を確認することができる。
【0095】
POIに関する情報は、図に示すものの他にも、POIに移動するための出口/方向に関する情報を含んでもよい。POIは、ショップなどのような施設や入口または出口、トイレ、ATMなどであってよい。他の例として、POIに関する情報は、「左側/右側5m付近にお気に入り登録した「OOレストラン」があります」などを映像に拡張して表示してよい。このとき、POIの情報は、画面上においてPOIが位置する方向に表示してよい。
【0096】
以上、図1および図2を参照しながら上述した技術的特徴についての説明は、図3図7図10、および図18に対してもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0097】
図4は、一例における、案内情報をARビューの映像に拡張して表示することによって経路案内を提供する方法を示したフローチャートである。
【0098】
図4を参照しながら、上述した段階330における、ARビューによって出発地から目的地までの経路案内を提供する方法についてさらに詳しく説明する。
【0099】
段階410で、ユーザ端末100は、段階320で取得した経路に基づいてユーザ端末100(すなわち、ユーザ)が目的地に向かって移動することにより、ユーザ端末100と経路に含まれた複数のノードのうちで所定の情報が登録されたノードまたは経路に含まれたリンクのうちで所定の情報が登録されたリンクとのインタラクションが発生したときに、所定の情報と関連するコンテンツを案内情報として映像に拡張して表示してよい。例えば、ユーザ端末100(または、サーバ200)は、ユーザ端末100と所定の情報が登録されたノードまたはリンクとのインタラクションが発生したかどうかを判定してよい。インタラクションが発生したと判定されたとき、ユーザ端末100は、該当のノードまたはリンクに登録された所定の情報と関連するコンテンツを案内情報として映像に拡張して表示してよい。
【0100】
ユーザ端末100とノードまたはリンクとのインタラクションは、ユーザ端末100による特定のアクションを含んでよい。例えば、ユーザ端末100が、所定の情報が登録されたノードまたはリンクに対応する位置(すなわち、ノードまたはリンクに対応する現実世界の位置)から所定の距離内に接近するか対応する位置に到達(または、該当の位置を通過)したことをインタラクションの発生と判定してよい。このようなインタラクションの発生を判定するための条件は、それぞれのノードまたはリンクに予め設定されていてよい。例えば、それぞれのノードまたはリンクには、コンテンツを出力するためのユーザ端末100の接近範囲を示す「アクションレンジ(Action Range)」が予め設定されていてよく、設定されたアクションレンジ内にユーザ端末100が進入する場合、ノードまたはリンクに登録された所定の情報と関連するコンテンツが映像に表示されてよい。
【0101】
このようなコンテンツは、映像内の所定の情報が登録されたノードまたはリンクと関連する位置に表示されてよい。ノードまたはリンクと関連する位置は、上述したノードまたはリンクに対応する位置(すなわち、ノードまたはリンクに対応する現実世界の位置)や、ノードまたはリンクに対応する位置から一定の距離だけ前方または後方の位置であってよい。ノードまたはリンクと関連する位置とは、ユーザ端末100の画面上の位置を意味してよく、したがって、コンテンツは、画面上のノードまたはリンクと関連して、例えば、ノードまたはリンクの周囲に表示されてもよいし、ノードまたはリンクに到着する前に画面の一側または中央などの所定の位置に表示されてもよい。
【0102】
コンテンツは、所定の情報が登録されたノードまたはリンクと関連して、目的地探索過程でユーザの行動をガイドするための指示内容を含んでよい。例えば、コンテンツは、ユーザが移動すべき方向に関する情報およびユーザが取るべきアクションに関する情報のうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0103】
コンテンツに含まれる、ユーザが取るべきアクションに関する情報は、例えば、改札口通過、進入口通過、出入口通過、階段(または階)移動、妨害物回避、エレベータ利用、およびチケットまたは料金準備のうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0104】
これにより、ARビューによって経路案内が提供されるとき、ユーザは、特定のノードまたはリンクの周辺から目的地に移動するために取るべきアクションをより明確に認知することができる。一例として、ユーザが改札口前(すなわち、改札口に該当するノードの周辺)に到着した場合、ユーザ端末100は、「改札口を通過してください」および/または「切符/料金を準備してください」のような案内をARビューの映像に表示してよい。
【0105】
また、ユーザ端末100は、段階410のようにコンテンツを映像に拡張して表示するにあたり、ユーザ端末100が、所定の情報が登録されたノードまたはリンクに接近する方向によって異なる案内情報を表示するようにコンテンツを変更して映像に拡張して表示してよい。言い換えれば、ユーザが、所定の情報が登録されたノードまたはリンクに接近する方向によって異なる案内情報が映像に表示されてよく、したがって、ノードまたはリンクに対するユーザの移動方向に適した案内情報を表示することができる。
【0106】
例えば、ユーザが改札口に該当するノードの周辺に到着した場合、ユーザが改札口を通過して進入する方向に移動中であれば、ユーザ端末100は「改札口を通過して地下鉄に乗ってください」および/または「切符/料金を準備してください」のような案内情報を映像に表示してよく、ユーザが改札口を通過して退出する方向に移動中であれば、ユーザ端末100は「改札口を通過してください」のような案内情報を映像に表示してよい。また、ユーザが出入口に該当するノードの周辺に到着した場合も、ユーザが進入方向に移動するのか退出方向に移動するのかによって異なる案内情報を映像に表示してよい。
【0107】
これと関連して、図8図9図11、および図12を参照しながら、実施形態のコンテンツ表示方法についてより詳しく説明する。
【0108】
図8は、一例における、ノードと、これに登録された情報と関連するコンテンツを示した図である。
【0109】
図8は、ノードとリンクを含む経路800を示している。
【0110】
図に示すように、各ノードは、基本ノード、改札口情報を含むノード、階段情報を含むノード、またはエレベータ情報を含むノードであってよい。基本ノードは、案内情報(コンテンツ)を表示するための情報が登録されていないノードであってよい。改札口情報を含むノードは、改札口と関連する案内情報を表示するための情報が登録されたノードであってよい。階段情報を含むノードは、階段と関連する案内情報を表示するための情報が登録されたノードであってよい。エレベータ情報を含むノードは、エレベータと関連する案内情報を表示するための情報が登録されたノードであってよい。
【0111】
ノード800-1とノード800-2には、コンテンツを表示するための所定の情報が登録されている。ノード800-1には所定の情報として改札口情報が含まれてよく、ノード800-2には所定の情報として階段情報が含まれてよい。
【0112】
ユーザが経路800に沿って移動する場合において、ノード800-1に接近する場合、ユーザ端末100は、コンテンツ820-1(すなわち、「改札口を通過」)を案内情報として映像に拡張して表示してよい。また、ユーザがノード800-2に接近する場合、ユーザ端末100は、コンテンツ820-2(すなわち、「下の階に移動」)を案内情報として映像に拡張して表示してよい。
【0113】
また、図に示すように、ユーザ端末100は、ユーザが移動すべき方向を示す方向インジケータを映像に拡張して表示してよい。
【0114】
コンテンツ820-1、820-2は、ノード800-1、800-2に接近する前(一例として、以前のノードを通過するとき)に表示されてよい。コンテンツの表示位置または時点(time)は、ノード800-1、800-2に定義されたアクションレンジ値によって決められてよい。
【0115】
図9および図12は、一例における、ノードまたはリンクに登録された情報と関連するコンテンツを映像に拡張して表示する方法を示した図である。
【0116】
図9に示したARビューのように、ユーザが改札口に該当するノードに定義されたアクションレンジ内に進入した場合、ユーザ端末100は、案内情報に該当するコンテンツ(改札口通過)を映像に拡張して表示してよい。また、図に示すように、ユーザ端末100は、ユーザが移動すべき方向を示す方向インジケータを映像に拡張して表示してよい。
【0117】
図12に示したARビューのように、ユーザが階段に該当するノードに定義されたアクションレンジ内に進入した場合、ユーザ端末100は、案内情報に該当するコンテンツ(上の階に移動(a)または階移動後に周辺スキャニング(b))を拡張して表示してよい。また、図に示すように、ユーザ端末100は、ユーザが移動すべき方向を示す方向インジケータを映像に拡張して表示してよい。
【0118】
図11は、一例における、ノードまたはリンクに登録された情報と関連するコンテンツを示した図である。図に示すように、ノードまたはリンクに関する案内情報として映像に拡張して表示されるコンテンツは、テキスト情報およびテキストを説明するイメージを含んでよい。
【0119】
実施形態では、ARビューの映像に、方向インジケータだけでなく、図に示すようなコンテンツを拡張して表示することにより、ユーザにより詳しい経路案内を提供することができる。
【0120】
一方、コンテンツが映像内で拡張して表示される位置は、ユーザがコンテンツを容易に識別できる位置に予め設定されてよい。例えば、コンテンツが映像内で拡張して表示される位置は、映像の消失点の位置に基づいて決められてよい。または、このようなコンテンツは、映像の右上端または左上端の固定した位置に拡張して表示されてもよい。コンテンツが映像内で拡張して表示される位置は、ユーザ端末100のユーザによって設定されてよい。または、コンテンツは、映像内に予め設定された高さで表示されてよい。または、コンテンツが映像内で拡張して表示される位置は、図10を参照しながら説明した、ターンを示す追加方向インジケータ1030が拡張して表示される位置と類似の方式に決められてもよい。
【0121】
以下では、経路属性に基づいた追加案内情報を使用する経路案内方法について説明する。
【0122】
段階420で、ユーザ端末100は、段階320で取得した経路に基づいてユーザ端末100が目的地に向かって移動することにより、経路の経路属性に基づいた(追加)案内情報を映像に拡張して表示してよい。言い換えれば、実施形態によると、ユーザ端末100は、(経路に含まれたそれぞれのノードまたはリンクの特性による案内情報(上述したノードまたはリンクに登録された所定の情報と関連するコンテンツ)の他にも、経路自体の特性を考慮した案内情報を映像に拡張して表示することができる。
【0123】
ユーザ端末100は、ユーザが現在地から所定の第1距離以上直進することが要求される場合、継続的な直進を案内する第1追加案内情報を映像に拡張して表示してよい。例えば、ユーザ端末100は、取得した経路が直進を示すリンクを一定の距離以上含む場合(すなわち、経路に含まれたノードを連結するリンクが一定の距離以上の直進を示す場合、または一定の距離に対応する長さ以上の直進区間を含む場合)、ユーザに「継続して直進」を案内する第1追加案内情報を映像に拡張して表示してよい。案内される経路において、第1追加案内情報は、直進区間が終わるまで映像に拡張されて表示されてよい。第1追加案内情報は、直進区間の長さを示す情報を含んでよい。直進区間の長さを示す情報は、ユーザが直進区間を移動することに応じて可変してよい。
【0124】
第1追加案内情報によって、ユーザは、目的地に移動するにあたって一定の距離以上の直進が要求されるということを事前に確認することができる。
【0125】
また、ユーザ端末100は、ユーザが現在地から所定の第2距離内に所定の第1回数以上ターンすることが要求される場合、ARビューを維持することを要請する第2追加案内情報を映像に拡張して表示してよい。例えば、ユーザ端末100は、取得した経路が第1回数以上のターンを示すリンクを含む(第2距離に対応する長さ以下の)区間を含む場合、ARビューを終了せずに維持することをユーザに要請する第2追加案内情報を映像に拡張して表示してよい。すなわち、経路内の相対的に短い区間内に相対的に多くのターンが含まれる場合、ユーザ端末100は、この区間を複雑な経路として判定し、ユーザにARビューを維持することを案内してよい。
【0126】
第2追加案内情報によって、ユーザは、目的地に移動するにあたって短い区間に多くのターンを要求する複雑な区間への進入を予め確認することができ、ARビューを維持しながら区間に対する案内の提供を受けることができる。
【0127】
また、ユーザ端末100は、ユーザが現在地から所定の第3距離内に所定の第2回数以上のターンが要求される場合、第2回数以上のターンを案内するテキスト情報を含む第3追加案内情報を映像に拡張して表示してよい。例えば、ユーザ端末100は、取得した経路が第2回数以上のターンを示すリンクを含む(第3距離に対応する長さ以下の)区間を含む場合、第2回数以上のターンをテキスト情報によって案内してよい。すなわち、経路内の相対的に短い区間内に相対的に多くのターンが含まれる場合、ユーザ端末100は、この区間を複雑な経路として判定し、複雑な経路であることをユテキスト情報によってユーザに案内してよい。テキスト情報を含む第3追加案内情報が映像に表示されるとき、上述した方向インジケータが映像に表示されないようにしてもよい。第3距離は第2距離と同一または相異するように設定されてよく、第2回数は第1回数と同一または相異するように設定されてよい。
【0128】
ユーザ端末100は、状況に応じて、上述した第1追加案内情報、第2追加案内情報、および第3追加案内情報のうちの少なくとも1つを映像に拡張して表示することができる。
【0129】
これと関連して、図14~17は、一例における、経路の特性を示す経路属性に基づいた案内情報をARビューの映像に拡張して表示する方法を示した図である。
【0130】
図14および図17は、上述した第1追加案内情報を表示する方法を示している。
【0131】
図14に示すように、ユーザ端末100は、目的地1410までの経路1400が所定の長さ(例えば、20m)以上の直進リンクを含むか、所定の長さ以上の直進区間を含む場合、第1追加案内情報1420(「継続して直進」)を映像に拡張して表示してよい。図に示した例では、経路1400内において、ノードは10メートル間隔に配置されており、方向インジケータは2m間隔に配置されており、2つのノードを連結するリンクは10mの長さを有している。
【0132】
図17は、経路内に障害物が存在する場合に第1追加案内情報を表示する方法を示した図である。
【0133】
例えば、(a)に示すように、経路内に柱が障害物として存在する場合、障害物を回避するために要求されるターンの角度が所定の値(例えば、45度)未満の場合、ユーザ端末100は、障害物を回避するために要求されるターンを含む区間を直進区間と判断してよい。したがって、ユーザ端末100は、このような直進区間に進入するときに、第1追加案内情報である「直進区間」を映像に拡張して表示する。
【0134】
ただし、(b)に示すように、障害物を回避するために要求されるターンの角度が所定の値(例えば、45度)以上の場合、ユーザ端末100は、障害物を回避するために要求されるターンを含む区間を直進区間ではないと判断してよい。したがって、ユーザ端末100は、このような区間に進入するときには、第1追加案内情報を表示しなくてもよい。
【0135】
図15は、上述した第2追加案内情報を表示する方法を示した図である。
【0136】
図15に示すように、ユーザ端末100は、目的地1510までの経路1500が所定の回数以上(例えば、3回)のターンを含む(所定の長さ以下の)区間を含む場合、第2追加案内情報1520(「ARビューを維持してください」)を映像に拡張して表示してよい。ユーザは、映像に拡張して表示された第2追加案内情報1520を確認してARビューを維持することにより、多くのターンを含む複雑な区間に関する案内の提供を受けることができる。
【0137】
図16は、上述した第3追加案内情報を表示する方法を示した図である。
【0138】
図16に示すように、ユーザ端末100は、目的地1610までの経路1600が所定の回数以上(例えば、3回)のターンを含む(所定の長さ以下の)区間を含む場合、第3追加案内情報1620(「10メートル前方で右折、次に10メートル前方で左折、次に10メートル前方で左折、次に10メートル前方で右折です」)を映像に拡張して表示してよい。ユーザは、映像に拡張して表示された第3追加案内情報1620を確認することにより、多くのターンを含む複雑な区間に対する案内の提供を、ターンを説明するテキスト情報によって受けることができる。
【0139】
一方、段階420の経路属性に基づいた追加案内情報を映像に拡張して表示するにあたり、ユーザ端末100は、取得した経路に基づいてユーザ端末100が目的地に向かって移動することにより、経路の周辺に存在するPOIに関する情報を追加案内情報として映像に拡張して表示してよい。POIに関する情報が提供されるPOIは、ユーザの訪問履歴があるPOI、またはユーザによって(例えば、お気に入りまたは関心対象として)予め登録されたPOIであってよい。
【0140】
POIに関する情報についての説明とPOIに関する情報を映像に拡張して表示する方法については、図3および図18を参照しながら上述したPOIに関する情報についての説明とPOIに関する情報を映像に拡張して表示する方法を同じように適用することが可能であるため、重複する説明は省略する。
【0141】
同様に、POIに関する情報は、映像内のPOIの3次元の位置が反映(すなわち、POIの3次元ジオメトリを反映)されるように映像に拡張して表示されてよい。
【0142】
一方、出発地と目的地が室内空間の互いに異なる階に位置する場合、段階320で取得した経路は、階移動を含んでよい。このとき、段階420の経路属性に基づいた追加案内情報を映像に拡張して表示するにあたり、ユーザ端末100は、ユーザ端末100が目的地とは異なる階に位置すると判定された場合、目的地までの移動のために階移動が必要であることを示す情報を追加案内情報として映像に拡張して表示してよい。このとき、映像には、ユーザが移動すべき方向を示す方向インジケータは表示されなくてもよい。
【0143】
階移動が必要であることを示す情報は、テキスト情報を含んでよい。階移動が必要であることを示す情報は、例えば、「近くの階段/エレベータ/エスカレータに移動してください」のような情報を含んでよい。このとき、映像には、方向インジケータは表示されなくてもよい(例えば、図13参照)。または、階移動が必要であることを示す情報は、ユーザの現在地から最も近くに位置する階段、エレベータ、またはエスカレータへの案内情報を含んでよい(例えば、図12の(a)参照)。
【0144】
ユーザ端末100が目的地と同じ階に移動した後に、目的地に対する経路案内は再開されてよい。
【0145】
以下では、映像に基づいて取得されるユーザ端末100周辺のリアルタイム情報に基づいた案内情報を使用する経路案内方法について説明する。
【0146】
段階430で、ユーザ端末100は、映像に基づいてユーザ端末100周辺のリアルタイム情報を取得してよい。リアルタイム情報は、カメラで撮影された映像を分析することによって取得されてよい。例えば、リアルタイム情報は、ユーザ端末100周辺の混雑度を含んでよい。ユーザ端末100は、映像内に含まれた人物の数をカウントしたり地物または障害物の存在を考慮したりしながら、ユーザ端末100周辺の混雑度を計算してよい。すなわち、ユーザ端末100は、映像内のダイナミックオブジェクトの数に基づいてユーザ端末100周辺の混雑度を計算してよい。
【0147】
段階440で、ユーザ端末100は、リアルタイム情報に基づいて、目的地への経路案内に関する追加案内情報を映像に拡張して表示するか、異なる案内情報を表示するように段階410を参照しながら説明したコンテンツを変更して映像に拡張して表示してよい。実施形態によると、ユーザ端末周辺のリアルタイム情報に基づいた案内情報を映像に拡張して表示することにより、経路案内時点(time)の状況に適した案内情報を提供することができる。
【0148】
例えば、ユーザ端末100は、リアルタイム情報に基づいて判定されたユーザ端末100周辺の混雑度(すなわち、映像に表示される領域の混雑度)が所定の値以上の場合、ユーザ端末周辺の経路の少なくとも一部に対する迂回経路の案内を提供するように追加案内情報を映像に拡張して表示するか、(ノードまたはリンクに登録された所定の情報と関連して表示される)コンテンツを変更して映像に拡張して表示してよい。すなわち、ユーザ端末100は、ARビューによって経路案内を提供するにあたり、映像分析によってユーザ端末100周辺の混雑度が高いと判定された場合、本来の経路ではなく他の経路に迂回するように案内してよい。一例として、ARビューの映像で表示される経路に含まれた改札口が混雑している場合(すなわち、改札口に対応するノード周辺の混雑度が高い場合)、ユーザ端末100は、追加案内情報を映像に拡張して表示するか、混雑している改札口に対応するノードと関連して表示されるコンテンツを変更して表示することによって他の改札口を利用するように案内してよい。
【0149】
また、ユーザ端末100は、リアルタイム情報に基づいて判定されたユーザ端末100周辺の混雑度が所定の値以上の場合、ユーザ端末100周辺の経路の少なくとも一部に対する案内を含むテキスト情報、および/またはARビューを維持しないことを要請する情報を追加案内情報として映像に拡張して表示してよい。すなわち、ユーザ端末100は、周辺が混雑している場合には、ユーザがARビューを参照しなくても経路案内が提供されるようにしてよい。ユーザは、周辺が混雑している場合、ユーザ端末100に表示されたテキスト情報を確認しながら目的地に移動することができる。また、ユーザは、周辺が混雑している場合、ARビューを維持しないようにユーザ端末100から案内を受けることができる。または、周辺が混雑している場合の経路案内は、テキスト情報の代りに(あるいは、追加的に)音声で提供されてもよい。
【0150】
これと関連して、図19および図20は、一例における、ユーザ端末100の周辺に関するリアルタイム情報に基づいた案内情報をARビューの映像に拡張して表示する方法を示した図である。
【0151】
図19は、ユーザ端末100の画面のARビュー1900を示している。図に示すように、ユーザ端末100は、映像分析によってユーザが通過しようとする改札口周辺の混雑度が高いと判定された場合、ユーザに追加案内情報(または、異なる案内情報を表示するように変更されたコンテンツ)によって他の改札口を利用するように案内してよい。例えば、ユーザ端末100は、「改札口が混雑しています。横/他の改札口を利用してください」のような案内情報を映像に拡張して表示してよい。または、図には示されていないが、追加で、ユーザ端末100は、迂回経路(すなわち、他の改札口)への案内のための方向インジケータを映像に拡張して表示してよい。迂回経路(すなわち、他の改札口)への案内のための方向インジケータは、既存の経路(混雑している改札口)への案内のための方向インジケータとは視覚的に区分してよい。
【0152】
一方、ユーザ端末100は、ARビューで認識される改札口との位置と拡張されるコンテンツの位置を比較し、改札口の位置を考慮しながら、コンテンツが拡張される位置を適切に調節してよい。
【0153】
また、図20に示すように、ユーザ端末100は、映像分析によって目的地2010までの経路2000における混雑度が高い場合、周辺の経路に対する案内を含むテキスト情報およびARビューを維持しないことを要請する情報を追加案内情報2020として映像に拡張して表示してよい。映像に拡張して表示される情報2020は、例えば、「ARビューを維持することをおすすめしません」および「10メートル前方で右折、次に10メートル前方で左折、次に10メートル前方で左折、次に10メートル前方で右折です」のようなテキスト情報を含んでよい。
【0154】
ユーザ端末100は、混雑度が高い場合、ユーザがカメラを手にしながら移動するのが困難な状況であると判断し、(目的地に対する経路案内を要約した)テキスト情報によって目的地に対する経路案内を提供し、ARビューを維持しないようにユーザを誘導してよい。追加案内情報2020は、テキスト情報の代りに(または、追加的に)音声で提供されてもよい。
【0155】
以上、図1~3、図7図10、および図18を参照しながら上述した技術的特徴についての説明は、図4図8図9図11図12図14~17、図19、および図20に対してもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0156】
図5は、一例における、案内情報をARビューの映像に拡張して表示することによって経路案内を提供する方法を示したフローチャートである。
【0157】
図5を参照しながら、上述した段階330における、ARビューによって出発地から目的地までの経路案内を提供する方法についてより詳しく説明する。
【0158】
段階510で、ユーザ端末100は、ユーザ端末100が目的地とは異なる階に位置するかどうかを判定してよい。
【0159】
段階520で、ユーザ端末100は、ユーザ端末100が目的地とは異なる階に位置すると判定された場合、階を移動した後に周辺スキャニングが必要であることを示す情報を映像に拡張して表示してよい。
【0160】
すなわち、ユーザ端末100は、ユーザ端末100が目的地とは異なる階に位置する場合、(ユーザが移動すべき方向を示す方向インジケータは表示せずに)ユーザが異なる階(目的地が位置する階)に移動すべきであることを案内してよい。ここで、ユーザ端末100が目的地とは異なる階に位置する場合とは、周辺スキャニングの再要求が必要な状態であって、ユーザが移動すべき方向を示す方向インジケータの表示が不可能な状態であってよい。
【0161】
これと関連して、図13は、一例における、ARビューを使用する経路案内のためのユーザ端末100の画面1300を示した図である。図に示すように、地下鉄のプラットホームなどで経路探索がなされた場合、目的地とユーザ端末100が異なる階に位置することがある。このとき、ユーザ端末100は、階を移動した後に周辺スキャニングが必要であることを示す情報1310(「階移動後に周辺スキャニング(してください)」)を映像に拡張して表示してよい。階を移動した後に周辺スキャニングが必要な場合、地図ビュー領域1320にもこのような情報が表示されてよい。例えば、図に示すように、地図ビュー領域1320には、地図の代りに、ユーザ端末100の(室内)位置が適切に把握されなかったことを示すインジケータが表示されてよい。
【0162】
ユーザが階移動のために階段周辺に移動するようになれば(すなわち、階段に該当するノードのアクションレンジ内に進入するようになれば)、ユーザ端末100は、図12の(a)および/または(b)に示すような案内情報を表示してよい。
【0163】
ユーザ端末100は、(例えば、高度変化を感知することによって)ユーザ端末100が階を移動したことが確認されれば、周辺をスキャニングしてよい。
【0164】
周辺に対するスキャニングが完了すれば、ユーザ端末100は、実施形態に係る、目的地に対する案内を続けてよい。
【0165】
以上、図1~4、図7~12、および図14~20を参照しながら上述した技術的特徴についての説明は、図5および図13に対してもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0166】
図6は、一例における、経路案内を提供するにおいて経路を再探索する方法を示したフローチャートである。
【0167】
図6を参照しながら、上述した段階330における、ARビューによって出発地から目的地までの経路案内を提供する方法についてより詳しく説明する。
【0168】
段階610で、ユーザ端末の位置が、段階320で取得した経路から所定の距離以上離脱したかどうかを判定してよい。
【0169】
段階620で、ユーザ端末100は、ユーザ端末100の位置が経路から所定の距離以上離脱した場合、目的地までの経路を再探索してよい。所定の距離は、ユーザ端末100のユーザまたはサーバ200によって設定されてよい。したがって、ユーザ端末100は、ユーザが経路を離脱したと判定されたとき、目的地への経路を再探索することができる。経路の再探索によって経路は再生成されてよい。言い換えれば、サーバ200は経路を再生成するようになり、ユーザ端末100は経路を再取得するようになる。
【0170】
一方、図4を参照しながら説明した、リアルタイム情報に基づいて判定されたユーザ端末100の周辺の混雑度が所定の値以上の場合には、所定の距離はより大きく設定されてよい。言い換えれば、ユーザ端末100の周辺の混雑度が所定の値以上の場合には、ユーザ端末100は、ユーザが既存に設定した距離よりも遠くまで経路から離脱したとしても、ユーザは経路を離脱していないと判定してよい。
【0171】
これにより、ユーザが混雑状況を回避するために経路から仕方なく離脱する場合を、ユーザが経路を離脱していないものと見なすことができ、目的地までの経路の再探索および経路の再生成(再取得)が不必要になされることを防ぐことができる。
【0172】
以上、図1~5、および図7~20を参照しながら上述した技術的特徴についての説明は、図6に対してもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0173】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者であれば、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0174】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0175】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。このとき、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0176】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明した技術が説明した方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明したシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明した方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物に対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0177】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
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